JP2001019311A - エレベータ制御装置 - Google Patents

エレベータ制御装置

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JP2001019311A
JP2001019311A JP11191114A JP19111499A JP2001019311A JP 2001019311 A JP2001019311 A JP 2001019311A JP 11191114 A JP11191114 A JP 11191114A JP 19111499 A JP19111499 A JP 19111499A JP 2001019311 A JP2001019311 A JP 2001019311A
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power
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Junji Takeda
順二 竹田
Kazuo Shimane
一夫 嶋根
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Toshiba Elevator and Building Systems Corp
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Toshiba Corp
Toshiba Elevator Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 三相交流電源の停電時にエレベータのかごを
駆動する電動機にその駆動要求電圧を満たす電源を供給
でき救出運転を適正に行えるエレベータ制御装置を得る
ことである。 【解決手段】 エレベータの運転中に三相交流電源1が
停電したとき、停電時自動着床用電源装置6からPWM
コンバータ3に直流電源を供給する。主制御装置8は、
PWMコンバータ3を4象限チョッパ回路として駆動
し、PWMコンバータ3の出力である直流リンク電圧を
電動機要求駆動電圧にまで昇圧制御を行う。これによ
り、電動機の駆動要求電圧を満たすようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、三相交流をPWM
コンバータで整流してインバータで可変電圧可変周波数
の交流に変換し、エレベータのかごを駆動する電動機に
供給するようにしたエレベータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、エレベータのかごは交流電動機
で駆動される。この電動機への電源は、三相交流電源か
らの三相交流を可変電圧可変周波数に変換した電源であ
り、かご内の乗客(かご荷重)の変化に沿って変化する
可変電源である。すなわち、三相交流電源からの三相交
流はPWMコンバータに入力され、PWMコンバータで
整流して一旦直流に変換される。その直流はインバータ
で可変電圧可変周波数の交流に変換され、エレベータの
かごを駆動する電動機に供給される。
【0003】そして、エレベータの通常の運転中に三相
交流電源が停電した場合には、電動機は停電時自動着床
用電源装置から電源供給を受け、かごを救出運転する。
この救出運転によりかごを所定の階床(サービス階)ま
で運転し乗客をその階床に救出させる。
【0004】この場合、停電時自動着床用電源装置は、
内部の蓄電池からPWMコンバータ出力部である直流リ
ンク部に直流電源を供給している。これにより、PWM
コンバータとインバータとの間の直流リンク部に直流電
源が供給され、インバータはその直流電源を所定の可変
電圧可変周波数の電源に変換して電動機を駆動する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、停電時自動
着床用電源装置内の蓄電池から供給される直流電源が電
動機の駆動要求電圧を満たす電圧に至らない場合があ
る。例えば、エレベータの加速(減速)時の力行運転と
なるような電動機の駆動要求電圧が高い場合には、停電
時自動着床装置内の蓄電池では、その起動要求電圧を満
たすことができないことがある。
【0006】すなわち、可変電圧可変周波数の交流電源
を発生するインバータの出力電圧が電動機の駆動要求電
圧より低くなってしまう場合には、電動機にトルクを発
生させることができなくなる。インバータの出力可能電
圧VPH-PHは、PWMコンバータの出力部の直流リンク
電圧Vdcにより決定される。インバータの出力可能電圧
PH-PHと直流リンク電圧Vdcとの関係式を下記に示
す。
【0007】
【数1】
【0008】(1)式および(2)式から分かるよう
に、電動機の駆動要求電圧が高い場合には、蓄電池から
供給する直流電圧をより高くする必要がある。そこで、
このような場合には、蓄電池の直列個数を増加させた
り、停電時自動着床装置内に専用DC/DCコンバータ
を設置し蓄電池から出力される電圧を昇圧させ、直流リ
ンク部に供給する直流電圧を高めていた。
【0009】そのため、停電時自動着床装置のコストが
どうしても高価なものとなり、外形的にも大きくならざ
るを得なかった。近年においては、低コスト化や省スペ
ース化を図ったエレベータ制御装置の適用が要求されて
おり、低コスト化や省スペース化を実現可能なエレベー
タ制御装置の開発が望まれている。
【0010】本発明の目的は、三相交流電源の停電時に
エレベータのかごを駆動する電動機にその駆動要求電圧
を満たす電源を供給でき救出運転を適正に行えるエレベ
ータ制御装置を得ることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係わる
エレベータ制御装置は、三相交流電源からの三相交流を
交流リアクトルを介して入力しPWMコンバータで整流
して直流に変換し、その直流をインバータで可変電圧可
変周波数の交流に変換し、エレベータのかごを駆動する
電動機に供給するようにしたエレベータ制御装置におい
て、前記エレベータの運転中に前記三相交流電源が停電
したとき前記かごを所定の階床まで運転する救出運転の
際に必要とする直流電源を前記PWMコンバータに供給
する停電時自動着床用電源装置と、前記停電時自動着床
用電源装置から直流電源が供給されたとき前記PWMコ
ンバータを4象限チョッパ回路として駆動し、前記PW
Mコンバータの出力である直流リンク電圧を電動機要求
駆動電圧にまで昇圧制御を行う主制御装置とを備えたこ
とを特徴とする。
【0012】請求項1の発明に係わるエレベータ制御装
置では、エレベータの運転中に三相交流電源が停電した
とき、停電時自動着床用電源装置からPWMコンバータ
に直流電源を供給する。主制御装置は、PWMコンバー
タを4象限チョッパ回路として駆動し、PWMコンバー
タの出力である直流リンク電圧を電動機要求駆動電圧に
まで昇圧制御を行う。これにより、電動機の駆動要求電
圧を満たすようにする。
【0013】請求項2の発明に係わるエレベータ制御装
置は、請求項1の発明において、前記停電時自動着床用
電源装置は、前記三相交流電源が停電したとき、前記三
相交流電源と前記交流リアクトルと間に前記直流電源を
供給することを特徴とする。
【0014】請求項2の発明に係わるエレベータ制御装
置では、請求項1の発明の作用に加え、三相交流電源が
停電したとき、三相交流電源と交流リアクトルと間に停
電時自動着床用電源装置から直流電源が供給される。
【0015】請求項3の発明に係わるエレベータ制御装
置は、請求項2または請求項3の発明において、前記主
制御装置は、前記三相交流電源が停電したとき、前記P
WMコンバータにおけるスイッチング素子の三相のうち
の二相を用いて4象限チョッパ回路として駆動すること
を特徴とする。
【0016】請求項3の発明に係わるエレベータ制御装
置では、請求項2または請求項3の発明の作用に加え、
三相交流電源が停電したとき、前記PWMコンバータに
おけるスイッチング素子の三相のうちの二相を用いて4
象限チョッパ回路として駆動する。これにより、電動機
の駆動要求電圧を満たすようにする。
【0017】請求項4の発明に係わるエレベータ制御装
置は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項の発明にお
いて、前記三相交流電源が停電したとき、前記PWMコ
ンバータの出力である直流リンク電圧を入力して昇降圧
チョッパ制御を行い、前記エレベータのかご内機器およ
び乗り場機器に機器用電源を供給する停電時機器用電源
装置を備えたことを特徴とする。
【0018】請求項4の発明に係わるエレベータ制御装
置では、請求項1乃至請求項3のいずれか1項の発明の
作用に加え、三相交流電源が停電したとき、停電時機器
用電源装置は、PWMコンバータの出力である直流リン
ク電圧を入力して昇降圧チョッパ制御を行い、エレベー
タのかご内機器および乗り場機器に機器用電源を供給す
る。
【0019】請求項5の発明に係わるエレベータ制御装
置は、三相交流電源からの三相交流を交流リアクトルを
介して入力しPWMコンバータで整流して直流に変換
し、その直流をインバータで可変電圧可変周波数の交流
に変換し、エレベータのかごを駆動する電動機に供給す
るようにしたエレベータ制御装置において、前記三相交
流電源からの三相交流を入力し前記エレベータのかご内
機器および乗り場機器に機器用電源を供給する停電時機
器用電源装置と、前記エレベータの運転中に前記三相交
流電源が停電したとき前記かごを所定の階床まで運転す
る救出運転の際に必要とする直流電源を前記PWMコン
バータの出力側に供給する停電時自動着床用電源装置
と、前記エレベータの運転中に前記三相交流電源が停電
したとき前記PWMコンバータをPWMインバータとし
て運転し前記PWMコンバータの出力側の直流リンク電
圧を三相交流電源に変換して前記停電時機器用電源装置
に供給する主制御装置とを備えたことを特徴とする。
【0020】請求項5の発明に係わるエレベータ制御装
置では、エレベータの運転中に三相交流電源が停電した
とき、停電時自動着床用電源装置から直流電源をPWM
コンバータの出力側に供給し、インバータによりかごを
所定の階床まで運転する救出運転を行う。また、主制御
装置は、PWMコンバータをPWMインバータとして運
転しPWMコンバータの出力側の直流リンク電圧を三相
交流電源に変換して停電時機器用電源装置に供給する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の第1の実施の形態に係わるエレベ
ータ制御装置の構成図である。三相交流電源1からの三
相交流は交流リアクトル2r、2s、2tを介してPW
Mコンバータ3に入力される。PWMコンバータ3には
高速スイッチング素子3A、3B、3C、3D、3E、
3Fが使用され、PWM制御により高調波電流の低減を
図り力率1.0制御を指向している。
【0022】このPWMコンバータ3では、入力した三
相交流を整流して直流に変換され平滑コンデンサ4にて
平滑され、図示省略のインバータに入力される。インバ
ータでは直流を可変電圧可変周波数の交流に変換し、エ
レベータのかごを駆動する電動機に供給するようになっ
ている。
【0023】三相交流電源1の供給回路には、三相交流
電源が喪失したことを検出する不足電圧継電器5が設け
られており、その不足電圧検出信号は停電時自動着床用
電源装置6に出力される。
【0024】不足電圧継電器5は三相交流電源1が正常
である場合には動作状態にあり、そのb接点5bは開い
ている。従って、停電時着床用電源装置6不動作状態で
ある。一方、不足電圧継電器5が三相交流電源1の喪失
を検出すると、停電時自動着床用電源装置6内の不足電
圧継電器5の接点5bが閉じ、停電時の制御電源7が主
制御装置8に供給される。
【0025】主制御装置8は停電時自動着床用電源装置
6の制御電源7からの電源供給により、三相交流電源1
が喪失したことを判断し停電時自動着床用電源装置6の
補助継電器9を動作させる。この補助継電器9の動作に
よりその接点9b1、9b2、9b3が開き、三相交流
電源1からの交流リアクトル2を介してのPWMコンバ
ータ3への三相交流の供給が遮断される。また、補助継
電器9の接点9a1、9a2が閉じ、停電時自動着床用
電源装置6の蓄電池10から三相電源の供給回路の二相
に対して直流電源が供給される。すなわち、三相電源の
三相(R相、S相、T相)うちの二相(R相、T相)の
交流リアクトル2の前段に直流電源が供給される。
【0026】主制御装置8には、電流検出器11r、1
1tにより検出された三相電源の二相(R相、T相)の
電流IR、ITが入力され、また、直流電圧検出器12に
より検出されたPWMコンバータ3とインバータとの間
の直流リンク電圧Vdcが入力され、主制御装置8は、通
常運転時にはこれらに基づいて電圧指令信号VR、VS
Tを演算し、三相交流電源1が喪失したときは電圧指
令信号VR、VTを演算し、PWM回路13に出力する。
図1中の接点14はこれを意味している。PWM回路1
3では、これら電圧指令信号VR、VS、VT(電圧指令
信号VR、VT)に基づきPWMコンバータ3へのゲート
信号を発生する。
【0027】いま、エレベータ運転中に三相交流電源1
が停電したとすると、不足電圧継電器5が不動作となり
接点5b1が閉じる。それにより停電時自動着床用電源
装置6の制御電源7から主制御装置8に電源が供給さ
れ、主制御装置8は停電による停止状態から復帰するこ
とになる。
【0028】主制御装置8では停電していることを判断
した後、補助継電器9を作動させる。これにより、接点
9b1、9b2、9b3が開となり、三相交流電源1か
らの三相交流が遮断される。また、補助継電器9の接点
9a1、9a2は閉となり、蓄電池10からの直流電源
がR相の交流リアクトル2rおよびT相の交流リアクト
ル2tの前段に供給されることとなる。
【0029】ここで、主制御装置8では、(1)式およ
び(2)式より導かれる電動機の駆動要求電圧に応じ、
PWMコンバータ3の高速スイッチング素子3A、3
C、3D、3F(R相およびT相の2相分の4個の高速
スイッチング素子)を利用して、PWMコンバータ3を
4象限直流チョッパ回路(ブリッジ形可逆チョッパ回
路)として駆動させる。
【0030】すなわち、そのようなR相およびT相の電
圧指令信号VR、VTをPWM回路13に対して出力す
る。PWM回路13からは高速スイッチング素子3A、
3C、3D、3Fのゲート信号を増幅させそれら素子を
駆動する。4象限直流チョッパ回路原理はすでに知られ
ているのでその詳細な説明は省略するが、交流リアクト
ル2r、2tに蓄えられるエネルギーを利用し、直流チ
ョッパ回路の出力電圧を昇降圧させることが可能な回路
である。
【0031】以上の処理により、エレベータ運転中に三
相交流電源が停電してしまい、停電時自動着床用電源装
置6の蓄電池10を利用して電動機を駆動させるような
状況下においても、直流リンク電圧を高めることが可能
となる。すなわち、(1)式および(2)式より算出さ
れる電動機の駆動要求電圧に対応した電力変換器の直流
リンク電圧が、停電時自動着床用電源装置6内に設置さ
れる蓄電池10の出力電圧より高い場合においても、蓄
電池10の直列個数を増加させたり、停電時自動着床用
電源装置6内に専用のDC/DCコンバータを設置する
ことなく、電力変換器の直流リンク電圧を高めることが
可能となる。
【0032】次に、図2は本発明の第1の実施の形態に
おける主制御装置のブロック構成図である。PWMコン
バータ3のR相電流およびT相電流は、それぞれ電流検
出器11r、11tで検出され、A/D変換器15によ
りアナログ値からディジタル値に変換される。A/D変
換器15でデジタル値に変換されたR相電流およびT相
電流は、静止座標系電流信号Irf、Itfとして3相/2
相変換器16に入力され、直交2軸静止座標系電流信号
x、Iyに変換される。そして、直交2軸静止座標系電
流信号Ix、Iyはdq変換器17に入力され、ここで直
交回転座標系のd軸電流信号Idfおよびq軸電流信号I
qfに変換されて、加算器18a、18bにそれぞれ入力
される。
【0033】加算器18aでは、dq変換器17からの
d軸電流信号Idfとd軸電流基準発生器19からのd軸
電流指令値Idcとの偏差が演算され、PIコントローラ
20aにてその偏差に基づき回転座標系におけるd軸電
圧指令信号Vdが求められる。一方、加算器18bで
は、dq変換器17からのq軸電流信号Iqfと後述のP
Iコントローラ20cからのq軸電流指令値Iqcとの偏
差が演算され、PIコントローラ20bにてその偏差に
基づき回転座標系におけるq軸電圧指令信号Vqが求め
られる。
【0034】q軸電流指令値Iqcは、加算器18cで得
られた直流リンク電圧指令値Vdcre fと直流リンク電圧
dcfとの偏差に基づいて、PIコントローラ20cに
より求められる。直流リンク電圧指令値Vdcrefは直流
電圧基準発生器22から出力され、電動機の駆動要求電
圧に対応した値が設定されている。一方、直流リンク電
圧Vdcfは、直流電圧検出器12からの直流リンク電圧
dcをA/D変換器21でアナログ値からディジタル値
に変換して求められる。
【0035】PIコントローラ20aにて求められた回
転座標系におけるd軸電圧指令信号Vdは、切替スイッ
チ23aを介して逆dq変換器24またはVrt変換器
25に入力される。切替スイッチ23aは、通常運転の
際には逆dq変換器24にd軸電圧指令信号Vdを入力
し、三相交流電源1の停電時にはVrt変換器25にd
軸電圧指令信号Vdを入力する。
【0036】一方、PIコントローラ20bにて求めら
れた回転座標系におけるq軸電圧指令信号Vqは、切替
スイッチ23bを介して逆dq変換器24またはVrt
変換器25に入力される。切替スイッチ23bは、通常
運転の際には逆dq変換器24にq軸電圧指令信号Vq
を入力し、三相交流電源1が停電時にはVrt変換器2
5にq軸電圧指令信号Vqを入力する。
【0037】すなわち、通常運転時には、直交回転座標
系のd軸電圧指令信号Vdおよびq軸電圧指令信号Vq
逆dq変換器24に入力され、直交静止座標系の電圧指
令信号Vx、Vyに変換される。そして、その直交静止
座標系の電圧指令信号Vx、Vyは2相/3相変換器2
6にて静止座標系の電圧指令信号Vr、Vs、Vtに変
換され、PWM回路13によりそれら電圧指令信号V
r、Vs、Vtに基づきPWMコンバータ3ヘゲート信
号を発生する。
【0038】一方、三相交流電源1の停電時には、直交
回転座標系のd軸電圧指令信号Vdおよびq軸電圧指令
信号Vqは、VrVt変換器25に入力され、二相の電
圧指令信号Vr、Vtに変換され、PWM回路13によ
りそれら電圧指令信号Vr、Vtに基づきPWMコンバ
ータ3ヘゲート信号を発生する。
【0039】このように、三相交流電源1の停電には、
主制御装置8にて、PWMコンバータ3の2相分の高速
スイッチング素子を4象限直流チョッパ回路(ブリッジ
形可逆チョッパ回路)として駆動させ、電動機の駆動要
求電圧を満たすよう蓄電池10からの直流電源を制御す
るようにしている。
【0040】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。図3は本発明の第2の実施の形態に係わるエレベー
タ制御装置の構成図である。この第2の実施の形態は、
図1に示した第1の実施の形態に対し、停電時機器用電
源装置27を追加して設けたものである。この停電時機
器用電源装置27は、三相交流電源1が停電したとき、
PWMコンバータ3の出力である直流リンク電圧Vdc
入力して昇降圧チョッパ制御を行い、エレベータのかご
内機器および乗り場機器に機器用電源を供給するもので
ある。その他の構成は、図1に示す第1の実施の形態と
同一であるので、同一要素には同一符号を付し重複する
記載は省略する。
【0041】図3において、三相交流電源1が正常であ
る場合には、不足電圧継電器5が動作状態にあり、その
b接点5b1、5b2、5b3は開いている。従って、
停電時着床用電源装置6および停電時機器用電源装置2
7は不動作状態である。
【0042】一方、エレベータ運転中に三相交流電源1
が停電した場合には、不足電圧継電器5が不動作とな
り、その接点5b1が閉じ主制御装置8に制御電源7が
供給されると共に補助継電器9が動作しPWMコンバー
タ3に蓄電池10から直流電源が供給される。これによ
り、電力変換器の直流リンク電圧Vdcが確立する。
【0043】また、不足電圧継電器5の不動作により停
電時機器用電源装置27内の不足電圧継電器5の接点5
b2、5b3が閉じ、PWMコンバータ3の出力側の直
流リンク電圧Vdcが停電時機器用電源装置27のスイッ
チング回路28に入力される。スイッチング回路28
は、主制御装置8からの点弧信号や消弧信号に基づき制
御される。すなわち、スイッチング回路28のスイッチ
ング素子のON/OFFにより、昇圧/降圧チョッパ制
御が行われ、リアクトル29、ダイオード30、平滑用
コンデンサ31を介して安定した電源電圧をかご内機器
や乗り場機器に供給する。
【0044】以上の処理により、エレベータ一運転中に
三相交流電源1が停電した場合に、エレベータの乗り場
やかごに供給する電源を確保する。これにより、停電時
自動着床電源装置6内に専用の蓄電池を設置する必要が
なくなる。
【0045】次に、本発明の第3の実施の形態を説明す
る。図4は本発明の第3の実施の形態に係わるエレベー
タ制御装置の構成図である。この第3の実施の形態は、
図1に示した第1の実施の形態に対し、停電時自動着床
用電源装置6をPWMコンバータ3の出力側に接続し直
流リンク電圧Vdcを入力とするようにし、停電時機器用
電源装置27を三相交流電源1の供給回路に接続したも
のである。
【0046】そして、停電時機器用電源装置27は、通
常運転時には三相交流電源1からの三相交流を入力し、
その三相交流を変圧器32で変成して整流回路33で整
流しかご内機器や乗り場機器に供給する。一方、三相交
流電源1の停電時には、主制御装置8は、PWMコンバ
ータ3をPWMインバータとして運転し、PWMコンバ
ータ3の出力側の直流リンク電圧を三相交流に変換し
て、三相交流電源1の供給回路側に供給する。停電時機
器用電源装置27はその三相交流を入力し、整流回路3
3で整流しかご内機器や乗り場機器に供給する。
【0047】図4において、三相交流電源1が正常であ
る場合には、不足電圧継電器5が動作状態にあり、その
b接点5b1、5b4は開いており、そのa接点5aは
閉じている。従って、停電時着床用電源装置6不動作状
態であり、停電時機器用電源装置27は、三相交流電源
1からの三相交流を変圧器32を介して整流器33に供
給している。つまり、三相交流電源1が正常であるとき
は三相交流電源1からの三相交流が停電時機器用電源装
置27を介してかご内機器や乗り場機器に供給されてい
る。
【0048】一方、エレベータ運転中に三相交流電源1
が停電した場合には、不足電圧継電器5が不動作とな
り、そのb接点5b1、5b4が閉じ、a接点5aが開
く。b接点5bが閉じたことにより、主制御装置8に制
御電源7が供給されると共に補助継電器9が動作しPW
Mコンバータ3の出力側に蓄電池10から直流電源が供
給される。これにより、直流リンク電圧Vdcが確立す
る。
【0049】主制御装置8は、PWMコンバータ3をP
WMインバータとして運転し、PWMコンバータ3の出
力側に確立した直流リンク電圧Vdcを交流に変換してP
WMコンバータ3の入力側に出力する。停電時機器用電
源装置27ではPWMコンバータ3の入力側に出力され
た三相交流を入力し、接点5b4を介して整流器33に
入力する。この場合、PWMコンバータ3をPWMイン
バータとして運転して、三相交流電源の供給回路に出力
する三相交流は、変圧器32の2次側と同じ出力電圧に
制御される。これにより、変圧器32をバイパスして整
流器33に入力できるようになる。以上の処理により、
エレベータ運転中に三相交流電源が停電した場合に、エ
レベータの乗り場やかごに適正に電源を供給できる。
【0050】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、エ
レベータ運転中に三相交流電源が停電してしまい蓄電池
を利用して電動機を駆動させるような状況下になって
も、電動機の駆動要求電圧に対応した直流リンク電圧を
得ることができる。従って、エレベータの救出運転を確
実に行え安全性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態に係わるエ
レベータ制御装置の構成図である。
【図2】図2は、本発明の第1の実施の形態における主
制御装置のブロック構成図である。
【図3】図3は、本発明の第2の実施の形態に係わるエ
レベータ制御装置の構成図である。
【図4】図4は、本発明の第3の実施の形態に係わるエ
レベータ制御装置の構成図である。
【符号の説明】
1 三相交流電源 2 交流リアクトル 3 PWMコンバータ 4 平滑コンデンサ 5 不足電圧継電器 6 停電時自動着床用電源装置 7 制御電源 8 主制御装置 9 補助継電器 10 蓄電池 11 電流検出器 12 直流電圧検出器 13 PWM回路 14 接点 15、21 A/D変換器 16 3相/2相変換器 17 dq変換器 18 加算器 19 d軸電流基準発生器 20 PIコントローラ 22 直流電圧基準発生器 23 切替スイッチ 24 逆dq変換器 25 Vrt変換器 26 2相/3相変換器 27 停電時機器用電源装置 28 スイッチング回路 29 リアクトル 30 ダイオード 31 コンデンサ 32 変圧器 33 整流器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 嶋根 一夫 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 Fターム(参考) 3F304 CA05 CA12 EB11 EC04 EC05 5H007 AA06 BB06 CC12 DA06 DB01 DB09 DC02 DC05 FA02 5H576 AA07 CC04 CC05 CC09 DD02 DD04 FF04 GG04 GG05 HA02 HB01 LL22 LL24 MM13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三相交流電源からの三相交流を交流リア
    クトルを介して入力しPWMコンバータで整流して直流
    に変換し、その直流をインバータで可変電圧可変周波数
    の交流に変換し、エレベータのかごを駆動する電動機に
    供給するようにしたエレベータ制御装置において、前記
    エレベータの運転中に前記三相交流電源が停電したとき
    前記かごを所定の階床まで運転する救出運転の際に必要
    とする直流電源を前記PWMコンバータに供給する停電
    時自動着床用電源装置と、前記停電時自動着床用電源装
    置から直流電源が供給されたとき前記PWMコンバータ
    を4象限チョッパ回路として駆動し、前記PWMコンバ
    ータの出力である直流リンク電圧を電動機要求駆動電圧
    にまで昇圧制御を行う主制御装置とを備えたことを特徴
    とするエレベータ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記停電時自動着床用電源装置は、前記
    三相交流電源が停電したとき、前記三相交流電源と前記
    交流リアクトルと間に前記直流電源を供給することを特
    徴とする請求項1に記載のエレベータ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記主制御装置は、前記三相交流電源が
    停電したとき、前記PWMコンバータにおけるスイッチ
    ング素子の三相のうちの二相を用いて4象限チョッパ回
    路として駆動することを特徴とする請求項2または請求
    項3に記載のエレベータ制御装置。
  4. 【請求項4】 前記三相交流電源が停電したとき、前記
    PWMコンバータの出力である直流リンク電圧を入力し
    て昇降圧チョッパ制御を行い、前記エレベータのかご内
    機器および乗り場機器に機器用電源を供給する停電時機
    器用電源装置を備えたことを特徴とする請求項1乃至請
    求項3のいずれか1項に記載のエレベータ制御装置。
  5. 【請求項5】 三相交流電源からの三相交流を交流リア
    クトルを介して入力しPWMコンバータで整流して直流
    に変換し、その直流をインバータで可変電圧可変周波数
    の交流に変換し、エレベータのかごを駆動する電動機に
    供給するようにしたエレベータ制御装置において、前記
    三相交流電源からの三相交流を入力し前記エレベータの
    かご内機器および乗り場機器に機器用電源を供給する停
    電時機器用電源装置と、前記エレベータの運転中に前記
    三相交流電源が停電したとき前記かごを所定の階床まで
    運転する救出運転の際に必要とする直流電源を前記PW
    Mコンバータの出力側に供給する停電時自動着床用電源
    装置と、前記エレベータの運転中に前記三相交流電源が
    停電したとき前記PWMコンバータをPWMインバータ
    として運転し前記PWMコンバータの出力側の直流リン
    ク電圧を三相交流電源に変換して前記停電時機器用電源
    装置に供給する主制御装置とを備えたことを特徴とする
    エレベータ制御装置。
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