JP2001018708A - 方向指示器自動点灯システム - Google Patents

方向指示器自動点灯システム

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JP2001018708A
JP2001018708A JP11189498A JP18949899A JP2001018708A JP 2001018708 A JP2001018708 A JP 2001018708A JP 11189498 A JP11189498 A JP 11189498A JP 18949899 A JP18949899 A JP 18949899A JP 2001018708 A JP2001018708 A JP 2001018708A
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Japan
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vehicle
detecting means
intersection
detecting
driver
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JP11189498A
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English (en)
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Machiko Hiramatsu
真知子 平松
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60QARRANGEMENT OF SIGNALLING OR LIGHTING DEVICES, THE MOUNTING OR SUPPORTING THEREOF OR CIRCUITS THEREFOR, FOR VEHICLES IN GENERAL
    • B60Q1/00Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor
    • B60Q1/26Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to indicate the vehicle, or parts thereof, or to give signals, to other traffic
    • B60Q1/34Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to indicate the vehicle, or parts thereof, or to give signals, to other traffic for indicating change of drive direction
    • B60Q1/346Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to indicate the vehicle, or parts thereof, or to give signals, to other traffic for indicating change of drive direction with automatic actuation

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Lighting Device Outwards From Vehicle And Optical Signal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転者の右左折の意図を判定し、方向指示器
を適切、かつ、自動的に点灯させて、後続車等の周囲の
車両に自車の状況や、運転者の意図を正確に伝達するこ
とのできる方向指示器の自動点灯システムを提供を図
る。 【解決手段】 車両の走行状態を検知する車両状態検知
手段10と、交差点情報を検知する交差点検知手段20
と、方向指示器30とを備えると共に、これらの情報を
もとに運転者の右左折の意図を判定し、方向指示器を自
動点灯させる右左折判定手段40を備えて、運転者の意
図を検知して右左折の前に確実に方向指示器を点灯させ
ることができるので、方向指示器の出し遅れや出し忘れ
を防止して、後続車等の周囲の車両に自車の状況や、運
転者の意図を正確に伝達することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車等の車両の方
向指示器の自動点灯システムに関し、右左折時に適切な
タイミングで自動的に方向指示器を点灯させる予防安全
技術としての装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に自動車等の車両においては、自
車の状況や運転者の意図を周囲の車両等に知らせ注意を
促すことによって、衝突事故や追突事故等を予防するた
めの情報伝達手段を備えている。
【0003】このような衝突事故や追突事故等を予防す
るための予防安全技術としては、例えば、急制動時にハ
ザードランプを付けて自車の状況を後続車に伝達し、注
意を促すようにしたものがある(実開平07−0059
30号公報参照)。
【0004】同様に、周囲の車両等に自車の状況や運転
者の意図を伝達する手段として、右左折時の情報伝達手
段としてウインカー等の方向指示器が挙げられる。
【0005】現在の自動車等の車両では、方向指示器
は、運転者が必要に応じて手動スイッチを作動させ方向
指示器を点灯させることにより、運転者の右左折の意図
を後続車等、周囲の車両等に知らせ、注意を促すことに
よって、衝突事故や追突事故等を防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の構造によれば、運転者が手動スイッチを作動させた
場合しか、方向指示器を作動,点灯させることができな
いため、運転者の不注意などにより方向指示器の出し遅
れや、出し忘れがあった場合、後続車等の周囲の車両に
自車の状況や運転者の意図を正確に伝達できないという
おそれがあった。
【0007】そこで、本発明は車両状態等から運転者の
右左折の意図を判定し、方向指示器を適切、かつ、自動
的に点灯させることにより、運転者による方向指示器の
出し遅れや出し忘れを防止して、後続車等の周囲の車両
に自車の状況や、運転者の意図を正確に伝達することの
できる方向指示器の自動点灯システムを提供するもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にあって
は、自車両の走行状態を検知する車両状態検知手段と、
交差点情報を検知する交差点検知手段と、運転者の右左
折の意図を他の車両へ知らせる方向指示器とを備えると
共に、これら車両状態検知手段および交差点検知手段か
らの情報をもとに運転者の右左折の意図を判定し、か
つ、該判定に応じて前記方向指示器を自動的に点灯させ
る右左折判定手段を備えたことを特徴としている。
【0009】請求項2の発明にあっては、請求項1に記
載の車両状態検知手段は、運転者の減速操作を検知する
減速操作検知手段と、道路上の自車線側における車両走
行位置を検知する走行位置検知手段とを備え、前記右左
折判定手段は、前記交差点検知手段により交差点手前も
しくは近傍であることが検知され、前記減速操作検知手
段により運転者の減速操作が検知され、かつ、前記走行
位置検知手段により道路上の自車線側における左右何れ
か寄りを走行中であることが検知された場合に右左折の
意図ありと判定すると共に、前記走行位置検知手段から
の情報をもとに運転者が意図する方向に方向指示器を自
動的に点灯するようにしたことを特徴としている。
【0010】請求項3の発明にあっては、自車両の走行
状態を検知する車両状態検知手段と、交差点情報を検知
する交差点検知手段と、ルート案内機能付きのナビゲー
ションシステムと、運転者の右左折の意図を他の車両へ
知らせる方向指示器とを備えると共に、前記車両状態検
知手段および交差点検知手段からの情報とナビゲーショ
ンシステムのルート案内機能の案内情報とをもとに運転
者の右左折の意図を判定し、かつ、該判定に応じて前記
方向指示器を自動的に点灯させる右左折判定手段を備え
たことを特徴としている。
【0011】請求項4の発明にあっては、請求項3に記
載の車両状態検知手段は、運転者の減速操作を検知する
減速操作検知手段と、道路上の自車線側における車両走
行位置を検知する走行位置検知手段とを備え、前記右左
折判定手段は、前記交差点検知手段により交差点手前も
しくは近傍であることが検知され、前記減速操作検知手
段により運転者の減速操作が検知され、かつ、前記走行
位置検知手段により道路上の自車線側における左右何れ
か寄りを走行中であることが検知されると共に、前記ナ
ビゲーションシステムのルート案内機能の案内情報によ
り案内指示される方向が前記走行位置検知手段により検
出される道路上の左右方向と一致する場合に、該方向へ
右左折の意図ありと判定すると共に、方向指示器を自動
的に点灯するようにしたことを特徴としている。
【0012】請求項5の発明にあっては、自車両の走行
状態を検知する車両状態検知手段と、交差点情報を検知
する交差点検知手段と、交差点毎の通行頻度を検出し、
通行頻度の高い交差点を通行する時間帯を記録する運転
情報記録システムと、運転者の右左折の意図を他の車両
へ知らせる方向指示器とを備えると共に、前記車両状態
検知手段および交差点検知手段からの情報と前記運転情
報記録システムに記録された情報とをもとに運転者の右
左折の意図を判定し、該判定に応じて方向指示器を自動
的に点灯させる右左折判定手段を備えたことを特徴とし
ている。
【0013】請求項6の発明にあっては、請求項5に記
載の車両状態検知手段は、道路上の自車線側における車
両走行位置を検知する走行位置検知手段と、運転者の減
速操作を検知する減速操作検知手段とを備え、前記右左
折判定手段は、前記交差点検知手段により交差点手前で
あることが検知され、該交差点が前記運転記録システム
により特定の時間帯で右左折する確率が所定割合以上で
ある特定交差点であると判定され、前記減速操作検知手
段により運転者の減速操作が検知され、かつ、前記走行
位置検知手段により道路上の自車線側における左右何れ
か寄りを走行中であることが検知されると共に、前記運
転情報記録システムにより特定された該特定交差点の右
左折する方向が前記走行位置検知手段により検出される
道路上の自車線側における左右方向と一致する場合に、
該方向へ右左折の意図ありと判定すると共に、方向指示
器を自動的に点灯するようにしたことを特徴としてい
る。
【0014】請求項7の発明にあっては、請求項2,
4,6に記載の減速操作検知手段は、ブレーキ操作を検
知するブレーキセンサと、アクセル操作を検知するアク
セルセンサとの少なくとも一方を備えたことを特徴とし
ている。
【0015】請求項8の発明にあっては、請求項2,
4,6,7に記載の走行位置検知手段は、自車両周囲の
道路状況を検出する画像処理装置とレーダーとの少なく
とも一方を備えたことを特徴としている。
【0016】請求項9の発明にあっては、請求項2,
4,6〜8に記載の車両状態検知手段は、先行車を検知
する先行車検知手段を備え、前記右左折判定手段は、該
先行車検知手段からの情報により先行車と接近状態であ
ると入力された場合は方向指示器の自動点灯を禁止する
キャンセル機能を備えたことを特徴としている。
【0017】請求項10の発明にあっては、請求項9に
記載の先行車検知手段は、自車両周囲の道路状況を検出
する画像処理装置とレーダーとの少なくとも一方を備え
たことを特徴としている。
【0018】請求項11の発明にあっては、請求項2,
4,6〜10に記載の交差点検知手段は、該交差点の信
号機の有無を検知する信号機検知手段と、該信号機の表
示状態を検知する信号表示検知手段を有し、前記右左折
判定手段は、信号機がない場合、および信号機があり、
かつ、進行許可表示の場合にのみ方向指示器を自動点灯
させるようにしたことを特徴としている。
【0019】請求項12の発明にあっては、請求項1〜
11に記載の交差点検知手段は、車両の現在位置を検出
する手段と、進行方向の道路形状を検出する手段とを備
え、これらの情報をもとに車両が交差点近傍であるか否
かを検知するようにしたことを特徴としている。
【0020】請求項13の発明にあっては、請求項1〜
12に記載の右左折判定装置により自動的に方向指示器
が作動した場合でも、運転者により方向指示器のキャン
セル操作がなされた場合には、該操作を優先して方向指
示器の作動を停止させるキャンセル機能を有することを
特徴としている。
【0021】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、自車両
の走行状態を検知する車両状態検知手段と、交差点情報
を検知する交差点検知手段と、運転者の右左折の意図を
他の車両へ知らせる方向指示器とを備えると共に、これ
ら車両状態検知手段および交差点検知手段からの情報を
もとに運転者の右左折の意図を判定し、かつ、該判定に
応じて前記方向指示器を自動的に点灯させる右左折判定
手段を備えているため、運転者の意図を検知して右左折
の前に確実に方向指示器を点灯させることができるの
で、方向指示器の出し遅れや出し忘れを防止して、後続
車等の周囲の車両に自車の状況や、運転者の意図を正確
に伝達することができる。
【0022】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の効果に加えて、前記車両状態検知手段は、運転者の減
速操作を検知する減速操作検知手段と、道路上の自車線
側における車両走行位置を検知する走行位置検知手段と
を備え、前記右左折判定手段は、前記交差点検知手段に
より交差点手前もしくは近傍であることが検知され、前
記減速操作検知手段により運転者の減速操作が検知さ
れ、かつ、前記走行位置検知手段により道路上の自車線
側における左右何れか寄りを走行中であることが検知さ
れた場合に右左折の意図ありと判定すると共に、前記走
行位置検知手段からの情報をもとに運転者が意図する方
向に方向指示器を自動的に点灯するようにしてあるた
め、運転者の右左折の意図をより的確に検知して、交差
点手前で確実に方向指示器を自動点灯させることができ
る。
【0023】請求項3に記載の発明によれば、自車両の
走行状態を検知する車両状態検知手段と、交差点情報を
検知する交差点検知手段と、ルート案内機能付きのナビ
ゲーションシステムと、運転者の右左折の意図を他の車
両へ知らせる方向指示器とを備えると共に、前記車両状
態検知手段および交差点検知手段からの情報とナビゲー
ションシステムのルート案内機能の案内情報とをもとに
運転者の右左折の意図を判定し、かつ、該判定に応じて
前記方向指示器を自動的に点灯させる右左折判定手段を
備えているため、運転者の意図を検知して右左折の前に
確実に方向指示器を点灯させることができるので、方向
指示器の出し遅れや出し忘れを防止して、後続車等の周
囲の車両に自車の状況や、運転者の意図を正確に伝達す
ることができる。
【0024】請求項4に記載の発明によれば、請求項3
の効果に加えて、前記車両状態検知手段は、運転者の減
速操作を検知する減速操作検知手段と、道路上の自車線
側における車両走行位置を検知する走行位置検知手段と
を備え、前記右左折判定手段は、前記交差点検知手段に
より交差点手前もしくは近傍であることが検知され、前
記減速操作検知手段により運転者の減速操作が検知さ
れ、かつ、前記走行位置検知手段により道路上の自車線
側における左右何れか寄りを走行中であることが検知さ
れると共に、前記ナビゲーションシステムのルート案内
機能の案内情報により案内指示される方向が前記走行位
置検知手段により検出される道路上の左右方向と一致す
る場合に、該方向へ右左折の意図ありと判定すると共
に、方向指示器を自動的に点灯するようにしてあるた
め、運転者の右左折の意図をより的確に検知して、交差
点手前で確実に方向指示器を自動点灯させることができ
る。
【0025】請求項5に記載の発明によれば、自車両の
走行状態を検知する車両状態検知手段と、交差点情報を
検知する交差点検知手段と、交差点毎の通行頻度を検出
し、通行頻度の高い交差点を通行する時間帯を記録する
運転情報記録システムと、運転者の右左折の意図を他の
車両へ知らせる方向指示器とを備えると共に、前記車両
状態検知手段および交差点検知手段からの情報と前記運
転情報記録システムに記録された情報とをもとに運転者
の右左折の意図を判定し、該判定に応じて方向指示器を
自動的に点灯させる右左折判定手段を備えているため、
運転者の意図を検知して右左折の前に確実に方向指示器
を点灯させることができるので、方向指示器の出し遅れ
や出し忘れを防止して、後続車等の周囲の車両に自車の
状況や、運転者の意図を正確に伝達することができる。
【0026】請求項6に記載の発明によれば、請求項5
の効果に加えて前記車両状態検知手段は、道路上の自車
線側における車両走行位置を検知する走行位置検知手段
と、運転者の減速操作を検知する減速操作検知手段とを
備え、前記右左折判定手段は、前記交差点検知手段によ
り交差点手前であることが検知され、該交差点が前記運
転記録システムにより特定の時間帯で右左折する確率が
所定割合以上である特定交差点であると判定され、前記
減速操作検知手段により運転者の減速操作が検知され、
かつ、前記走行位置検知手段により道路上の自車線側に
おける左右何れか寄りを走行中であることが検知される
と共に、前記運転情報記録システムにより特定された該
特定交差点の右左折する方向が前記走行位置検知手段に
より検出される道路上の自車線側における左右方向と一
致する場合に、該方向へ右左折の意図ありと判定すると
共に、方向指示器を自動的に点灯するようにしてあるた
め、運転者の右左折の意図をより的確に検知して、交差
点手前で確実に方向指示器を自動点灯させることができ
る。
【0027】請求項7に記載の発明によれば、請求項
2,4,6の効果に加えて、前記減速操作検知手段は、
ブレーキ操作を検知するブレーキセンサと、アクセル操
作を検知するアクセルセンサとの少なくとも一方を備え
ているため、運転者の減速操作を簡単な構成で検出する
ことができる。
【0028】請求項8に記載の発明によれば、請求項
2,4,6,7の効果に加えて、前記走行位置検知手段
は、自車両周囲の道路状況を検出する画像処理装置とレ
ーダーとの少なくとも一方を備えているため、車両の走
行位置を精度良く検出することができる。
【0029】請求項9に記載の発明によれば、請求項
2,4,6〜8の効果に加えて、前記車両状態検知手段
は、先行車を検知する先行車検知手段を備え、前記右左
折判定手段は、該先行車検知手段からの情報により先行
車と接近状態であると入力された場合は方向指示器の自
動点灯を禁止するキャンセル機能を備えているため、前
記減速操作検知手段によって検知された減速操作が、運
転者の右左折の意図を含んだ減速操作なのか、先行車へ
の接触防止のための減速操作なのかを識別することがで
き、運転者の右左折の意図の判定精度を向上することが
できる。
【0030】請求項10に記載の発明によれば、請求項
9の効果に加えて、前記先行車検知手段は、自車両周囲
の道路状況を検出する画像処理装置とレーダーとの少な
くとも一方を備えているため、先行車の有無を精度良く
検出することができる。
【0031】請求項11に記載の発明によれば、請求項
2,4,6〜10の効果に加えて、前記交差点検知手段
は、該交差点の信号機の有無を検知する信号機検知手段
と、該信号機の表示状態を検知する信号表示検知手段を
有し、前記右左折判定手段は、信号機がない場合、およ
び信号機があり、かつ進行許可表示の場合にのみ方向指
示器を自動点灯させるようにしてあるため、前記減速操
作検知手段によって検知された減速操作が、運転者の右
左折の意図を含んだ減速操作なのか、信号による減速操
作なのかを識別することができ、運転者の右左折の意図
の判定精度を向上することができる。
【0032】請求項12に記載の発明によれば、請求項
1〜11の効果に加えて、前記交差点検知手段は、車両
の現在位置を検出する手段と、進行方向の道路形状を検
出する手段とを備え、これらの情報をもとに車両が交差
点近傍であるか否かを検知するようにしてあるため、カ
ーナビゲーション等を用いることにより、交差点の検知
を簡単な構成で検知することができる。
【0033】請求項13に記載の発明によれば、請求項
1〜12の効果に加えて、前記方向指示器の自動点灯シ
ステムは、右左折判定装置により自動的に方向指示器が
作動した場合でも、運転者により方向指示器のキャンセ
ル操作がなされた場合には、該操作を優先して方向指示
器の作動を停止させるキャンセル機能を備えているた
め、運転者の意思を反映することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面と
共に詳述する。
【0035】図1は、本発明を適用した方向指示器の自
動点灯システムの一実施形態の基本構成を示すもので、
該方向指示器の自動点灯システムは自車両の走行状態を
検知する車両状態検知手段10と、交差点情報を検知す
る交差点検知手段20と、運転者の右左折の意図を他の
車両へ知らせる方向指示器30とを備えると共に、これ
ら車両状態検知手段10および交差点検知手段20から
の情報をもとに運転者の右左折の意図を判定し、かつ、
該判定に応じて前記方向指示器30を自動的に点灯させ
る右左折判定手段40を備えている。
【0036】前記車両状態検知手段10として、本実施
形態では運転者の減速操作を検知する減速操作検知手段
11と、走行車線等、道路上の自車線側における車両走
行位置を検知する走行位置検知手段12とを備えてい
る。
【0037】これにより、前記右左折判定手段40は、
前記交差点検知手段20により交差点手前もしくは近傍
であることが検知され、前記減速操作検知手段11によ
り運転者の減速操作が検知され、かつ、前記走行位置検
知手段12により道路上の自車線側における左右何れか
寄りを走行中であることが検知された場合に右左折の意
図ありと判定すると共に、前記走行位置検知手段12か
らの情報をもとに運転者が意図する方向に方向指示器3
0を自動的に点灯するようにしてある。
【0038】この方向指示器30は、一般的に自動車に
用いられているウインカー等であり、該方向指示器30
は左折時に点灯させて後続車等、周囲の車両に運転者の
左折する意図を伝達する左方向指示灯31と、右折時に
点灯させて後続車等、周囲の車両に運転者の右折する意
図を伝達する右方向指示器32、及びスイッチ33とか
ら成っている。
【0039】もちろん、前記スイッチ33は本発明によ
る方向指示器の自動点灯システムと連動していると共
に、従来通り運転者が手動で操作することが可能で、運
転者が必要に応じてこれら左方向指示器31,右方向指
示器32を点灯、もしくは、点灯の解除をすることがで
きるのは言うまでもない。
【0040】特に本実施形態では前記減速操作検知手段
11は、ブレーキ操作を検知するブレーキセンサ11A
と、アクセル操作を検知するアクセルセンサ11Bとの
少なくとも一方を備えて、運転者の減速操作を検出する
ようにしてある。
【0041】また、前記走行位置検知手段12は、自車
両周囲の道路状況を検出する画像処理装置とレーダーの
少なくとも一方を備えて、自車が道路上における自車線
側のどの位置を走行しているのかを検出するようにして
ある。
【0042】ここでいう道路上の自車線側とは、同一進
行方向の車線全てを含む道路全体のことを示している。
つまり、前記走行位置検知手段12は、同一進行方向に
1車線しかない道路の場合は、該道路(車線)の左よ
り、中央、右よりの何れの位置を走行中かを検知し、同
一方向に複数の車線がある道路の場合は、該道路(全
体)の左車線、中央車線、右車線の何れの位置(車線)
を走行中かを検知する。さらに、複数の車線がある道路
の場合、該道路(全体)の左車線、中央車線、右車線の
何れの位置(車線)を走行中かを検知するのに加えて、
該車線の左より、中央、右よりの何れの位置を走行中か
を検知すれば、運転者の右左折の意図を判定する精度を
さらに高めることができる。
【0043】前記車両状態検知手段10には、先行車を
検知する先行車検知手段13を備えて、前記右左折判定
手段40は、該先行車検知手段13からの情報により先
行車と接近状態であると入力された場合は方向指示器3
0の自動点灯を禁止するキャンセル機能を備えている。
【0044】この先行車検知手段13は、画像処理装置
とレーダーの少なくとも一方を備えて、先行車の有無を
検出するようにしている。
【0045】前記交差点検知手段20は、図2に示すよ
うに、該交差点の信号機の有無を検知する信号機検知手
段21と、該信号機の表示状態、つまり進行許可表示
(青)なのか停止表示(赤)なのか、を検知する信号表
示検知手段22を有しており、これらの情報をもとに前
記右左折判定手段40は、信号機がない場合、および信
号機がある場合には進行許可表示の場合にのみ方向指示
器30を自動点灯させるようにしてある。
【0046】具体的には、これら信号機検知手段21お
よび信号表示検知手段22としては、信号機から情報を
電波に乗せて通信するような通信手段を用いたり、前述
の走行位置検知手段12や先行車検知手段13のように
画像処理装置等を用いて行うことができる。
【0047】しかも、前記交差点検知手段20は、車両
の現在位置を検出する手段23と、進行方向の道路形状
を検出する手段24とを備えて、これらの情報をもとに
車両が交差点近傍であるか否かを検知するようにしてあ
る。
【0048】この場合も、前記信号機検知手段21およ
び信号表示検知手段22と同様に、これら車両の現在位
置を検出する手段23と、進行方向の道路形状を検出す
る手段24として、信号機から情報を電波に乗せて通信
するような通信手段や画像処理装置等を用いて行うこと
ができることはもちろん、一般的なカーナビゲーション
等の情報をもとに検出することも可能である。
【0049】また、この方向指示器の自動点灯システム
は、右左折判定装置40により自動的に方向指示器30
が作動した場合でも、運転者により手動でスイッチ33
を操作することにより、方向指示器30のキャンセル操
作がなされた場合には、該操作を優先して方向指示器3
0の作動を停止させるキャンセル機能を備えている。
【0050】次に図3のフローチャートと共に本実施形
態の基本的な流れを説明する。
【0051】まず、ステップ101で、運転者により手
動で方向指示器30のスイッチ33が操作されているか
否かを判定し、スイッチ33が手動でON操作されてい
た場合は、ステップ102に進み、運転者の任意による
方向を示す左方向指示灯31または右方向指示灯32が
点灯する。
【0052】一方、ステップ101において、運転手に
より手動で方向指示器30のスイッチ33が操作されて
いなければ、右左折の合図が必要な状況かを判定するた
めに、ステップ103以降に進む。
【0053】ステップ103では、前記交差点検知手段
20によって交差点に関する情報、例えば、交差点付近
(交差点から30m以内)であること、信号機の有無、
および信号機の表示状態を検知する。
【0054】この情報に基づいてステップ104〜10
6において、交差点付近であること、信号機がない交差
点であること、もしくは、信号機付きの場合は該信号機
の表示状態が進行許可表示(青)であることが確認され
ると、ステップ107に進む。
【0055】ステップ107では、前記減速操作検知手
段11によって自車の減速操作について検知する。減速
操作はブレーキセンサ11Aやアクセルセンサ11Bの
操作情報から検知され、ステップ108で、これらの情
報により減速操作をしているか否かを判定し、ステップ
108で減速操作ありと判定された場合は、ステップ1
09に進む。
【0056】次に、ここで行われた減速操作が、右左折
するために減速されたものなのか、先行車との車間距離
を保持するためのものなのかを判定するために、ステッ
プ109〜110において、前記先行車検知手段12に
より先行車の有無、車間距離、相対速度を検知して、こ
れらの情報をもとに先行車との接近状態の判定を行う。
【0057】ここでいう接近状態とは、アクセルOF
F,ブレーキON等の減速操作を必要とする接近状態の
ことを意味する。
【0058】接近状態の判定は、例えば通常の走行時
で、先行車への接近状態となったときに後続車の運転者
がアクセルOFF,ブレーキON等の減速操作を開始す
る車間距離を求めた実験結果をもとにする。具体的に
は、自車速度Vf,相対速度Vrとしたとき、停止中の先
行車への接近時にアクセルOFFを行う最長車間距離を
Lsa、ブレーキON操作を行う最長車間距離をLsb、走
行中の先行車への接近時にアクセルOFFを行う最長車
間距離をLra、ブレーキON操作を行う最長車間距離を
Lrbとすると、これらLsa,Lsb,Lra,Lrbは、それ
ぞれ以下のように表される。
【0059】 Lsa=ksa×Vf+lsa :ksa,lsaは定数 Lsb=ksb×Vf+lsb :ksb,lsbは定数 Lra=kra×Vr+lra :kra,lraは定数 Lrb=krb×Vr+lrb :krb,lrbは定数 従って、ステップ210では、先行車が停止中であると
きの車間距離Ls(t)画、そのときの自車速度Vf(t)より
算出されるアクセルOFF,ブレーキON時の最長車間
距離Lsa,Lsbよりも長いとき(Ls(t)>Lsaまたは、
Ls(t)>Lsbのとき)、接近状態でないと判定する。ま
た、先行車が走行中であるときの車間距離Lr(t)がその
ときの相対速度Vr(t)より算出されるアクセルOFF,
ブレーキON時の最長車間距離Lra,Lrbよりも長いと
き(Lr(t)>Lraまたは、Lr(t)>Lrbのとき)、接近
状態でないと判定する。一方、これとは逆に車間距離L
s(t)、Lr(t)がLsa,Lsbや、Lra,Lrbよりも短いと
きは、接近状態であると判断し、次のステップには進ま
ないため、右左折の意図有りとは判定しないようになっ
ている。
【0060】ステップ110で接近状態ではないと判定
されると、ステップ111に進み、前記走行位置検知手
段13により道路上における自車の走行位置を検知す
る。ステップ112で自車が道路上の右よりを走ってい
るか否かを判定し、道路上の右側を走っていた場合は、
ステップ113にて右折意図ありと判定され、ステップ
114で方向指示器30のスイッチ33がONになり、
右方向指示灯31を自動的に点灯する。
【0061】方向指示器30の自動点灯後、ステップ1
15で運転者が手動でスイッチ33のOFF操作行った
場合は、ステップ117に進み右方向指示灯31は消灯
し、ステップ115で運転者が手動でスイッチ31のO
FF操作を行わなかった場合は、ステップ116に進
み、従来同様、右折終了後に自動的に消灯する。
【0062】一方、ステップ112で自車が道路上の右
よりでなかった場合、ステップ118に進み、ステップ
118で自車の走行位置が道路上の左よりを走っている
か否かを判定し、道路上の左よりを走っていた場合はス
テップ119にて左折意図ありと判定され、ステップ1
20以降に進む。ステップ120以降のステップは前述
の右折の場合におけるステップ110〜117と同様で
ある。
【0063】以上の実施形態の構造によれば、車両の走
行状態を検知する車両状態検知手段10と、交差点情報
を検知する交差点検知手段20と、運転者の右左折の意
図を他の車両へ知らせる方向指示器30とを備えると共
に、これら車両状態検知手段10および交差点検知手段
20からの情報をもとに運転者の右左折の意図を判定
し、かつ、該判定に応じて前記方向指示器を自動的に点
灯させる右左折判定手段40を備えているため、運転者
の意図を検知して右左折の前に確実に方向指示器を点灯
させることができるので、方向指示器の出し遅れや出し
忘れを防止して、後続車等の周囲の車両に自車の状況
や、運転者の意図を正確に伝達することができる。
【0064】特に本実施形態によれば、前記車両状態検
知手段10は、運転者の減速操作を検知する減速操作検
知手段11と、走行車線等、道路上における車両走行位
置を検知する走行位置検知手段12とを備えているた
め、運転者の右左折の意図をより的確に検知して、交差
点手前で確実に方向指示器を自動点灯させることができ
る。
【0065】また、前記減速操作検知手段11は、ブレ
ーキ操作を検知するブレーキセンサ11Aと、アクセル
操作を検知するアクセルセンサ11Bとの少なくとも一
方を備えているため、運転者の減速操作を簡単な構成で
検出することができる。
【0066】さらに、前記走行位置検知手段も、自車両
周囲の道路状況を検出する画像処理装置、もしくはレー
ダーとの少なくとも一方を備えているため、車両の走行
位置を精度良く検出することができる。
【0067】前記車両状態検知手段11は、先行車を検
知する先行車検知手段13を備え、前記右左折判定手段
40は、該先行車検知手段13からの情報により先行車
と接近状態であると入力された場合は方向指示器30の
自動点灯を禁止するキャンセル機能を備えているため、
前記減速操作検知手段11によって検知された減速操作
が、運転者の右左折の意図を含んだ減速操作なのか、先
行車への接触防止のための減速操作なのかを識別するこ
とができ、運転者の右左折の意図の判定精度を高めるこ
とができる。
【0068】この先行車検知手段13は、自車両周囲の
道路状況を検出する画像処理装置とレーダーとの少なく
とも一方を備えているため、先行車の有無を精度良く検
出することができる。
【0069】加えて、前記交差点検知手段20は、該交
差点の信号機の有無を検知する信号機検知手段21と、
該信号機の表示状態を検知する信号表示検知手段22を
備えているので、前記右左折判定手段40は、信号機が
ない場合、および信号機があり、かつ、進行許可表示の
場合にのみ方向指示器を自動点灯させるようにしてある
ため、前記減速操作検知手段11によって検知された減
速操作が、運転者の右左折の意図を含んだ減速操作なの
か、信号による減速操作なのかを識別することができ、
運転者の右左折の意図の判定精度を向上することができ
る。
【0070】しかも、前記交差点検知手段20は、車両
の現在位置を検出する手段23と、進行方向の道路形状
を検出する手段24とを備え、これらの情報をもとに車
両が交差点近傍であるか否かを検知するようにしてある
ため、カーナビゲーション等を用いることにより、交差
点の検知を簡単な構成で検知することができる。
【0071】その上、この方向指示器の自動点灯システ
ムは、右左折判定装置40により自動的に方向指示器3
0が点灯した場合でも、運転者により方向指示器39の
キャンセル操作がなされた場合には、該操作を優先して
方向指示器の作動を停止させるキャンセル機能を備えて
いるため、運転者の意思を確実に反映することができ
る。
【0072】次に、本発明の第2実施形態について図面
と共に詳述する。
【0073】図4は本発明の第2実施形態を示すフロー
チャートで、この第2実施形態では前述の第1実施形態
の構造に加えて、図5に示すように減速操作検知手段1
1として、ブレーキ操作を検知するブレーキセンサ11
Aと、アクセル操作を検知するアクセルセンサ11Bの
両方を備えている。
【0074】以下、図4のフローチャートに沿って説明
する。
【0075】ステップ201〜206までは、第1実施
形態を示した図3のステップ101〜106と同様であ
る。
【0076】ステップ207で減速操作検知手段11の
一つであるアクセルセンサ11Bにより、アクセル操作
を検知する。ステップ208でアクセルOFF操作があ
ったかどうかを判定し、アクセル操作が検知された場合
にはステップ209に進む。
【0077】ステップ209では、先行車検知手段13
により先行車を検知し、先行車との車間距離Ls(t)また
はLr(t)を検知し、この車間距離Ls(t)またはLr(t)と
自車速度Vfから相対速度Vrを算出する。
【0078】これらの情報をもとにステップ210にお
いて、先行車との接近状態の判定を行う。先行車が停止
中のときLs(t)>Lsaならば、接近状態でないと判定
し、ステップ215に進む。また、先行車が走行中のと
きはLr(t)>Lraならば、接近状態でないと判定し、同
様にステップ215に進む。
【0079】一方、先行車が停止中のときLs(t)≦Lsa
だったら接近状態であると判定し、ステップ211に進
む。また、先行車が走行中のときLr(t)≦Lraだったら
接近状態であると判定して同様にステップ211に進
む。
【0080】ステップ211では前記減速操作検知手段
11のもう一つであるブレーキセンサ11Aにより、ブ
レーキ操作を検知する。ステップ212でブレーキON
操作があったかどうかを判定し、ブレーキ操作が検知さ
れた場合にはステップ213に進む。
【0081】ステップ213では、再び先行車検知手段
13により先行車を検知し、先行車との車間距離Ls(t)
またはLr(t)を検知し、この車間距離Ls(t)またはLr
(t)と自車速度Vfから相対速度Vrを算出する。
【0082】これらの情報をもとにステップ214にお
いて、先行車との接近状態の判定をステップ210と同
様に行う。先行車が停止中のときLs(t)>Lsbならば、
接近状態でないと判定し、ステップ210と同様にステ
ップ215に進む。また、先行車が走行中のときはLr
(t)>Lraならば、接近状態でないと判定し、ステップ
215に進む。
【0083】一方、先行車が停止中のときLs(t)≦Lsb
だったら接近状態であると判定し、最初のステップに戻
る。また、先行車が走行中のときLr(t)≦Lrbだったら
接近状態であると判定して同様に最初のステップに戻
る。
【0084】ステップ215〜227については、前記
第1実施形態のステップ111〜123と同様なので、
省略する。
【0085】このように、第2実施形態では、前述の第
1実施形態の効果に加えて、ブレーキセンサ11Aとア
クセルセンサ11Bとの両方で減速操作を検知し、それ
ぞれの操作が行われたときの車間距離から先行車との接
近状態を判定するようにしたことにより、Lsb<Ls(t)
≦Lsaとなる車間距離で、アクセルOFF操作とブレー
キON操作が行われた場合、すなわち、具体的に説明す
ると、ブレーキON操作としては余裕があったがアクセ
ルOFF操作としては遅めのタイミングでペダルの踏み
替えが行われたような場合にも、余裕のあるブレーキO
N操作の判定に基づいて、運転者の右左折の意図の判定
が行われることになる。
【0086】つまり、アクセル操作のみで減速操作を検
知して、先行車との接近状態を判定したときのように、
このような余裕のあるブレーキON操作であっても検知
できなかったり、ブレーキON操作のみで減速操作を検
知し、先行車との接近状態を判定したときのように、右
左折の意図を判定するタイミングが遅くなることによっ
て、方向指示器の点灯タイミングも遅くなってしまうと
いうことがない。
【0087】次に、本発明の第3実施形態を図面と共に
前記第1,第2実施形態と同一部分に同一符号を付して
詳述する。
【0088】図6は、本発明を適用した方向指示器の自
動点灯システムの第3実施形態の基本構成を示すもの
で、該方向指示器自動点灯システムは、車両の走行状態
を検知する車両状態検知手段10と、交差点情報を検知
する交差点検知手段20と、運転者の右左折の意図を他
の車両へ知らせる方向指示器30およびルート案内機能
付きのナビゲーションシステム50とを備えると共に、
前記車両状態検知手段10および交差点検知手段20か
らの情報とナビゲーションシステム50のルート案内機
能の案内情報とをもとに運転者の右左折の意図を判定
し、かつ、該判定に応じて前記方向指示器を自動的に点
灯させる右左折判定手段40を備えている。
【0089】前記車両状態検知手段10は、運転者の減
速操作を検知する減速操作検知手段11と、走行車線
等、道路上における車両走行位置を検知する走行位置検
知手段12とを備えている。
【0090】これにより、前記右左折判定手段40は、
前記交差点検知手段20により交差点手前もしくは近傍
であることが検知され、前記減速操作検知手段11によ
り運転者の減速操作が検知され、かつ、前記走行位置検
知手段12により道路上の左右何れか寄りを走行中であ
ることが検知されると共に、前記ナビゲーションシステ
ム50のルート案内機能の案内情報により案内指示され
る方向が前記走行位置検知手段12により検出される道
路上の左右方向と一致する場合に、該方向へ右左折の意
図ありと判定すると共に、方向指示器30を自動的に点
灯するようにしてある。
【0091】特に本実施形態では、前記減速操作検知手
段11は、ブレーキ操作を検知するブレーキセンサ11
Aと、アクセル操作を検知するアクセルセンサ11Bと
の少なくとも一方を備えて、運転者の減速操作を検出す
るようにしてある。
【0092】また、前記走行位置検知手段12は、自車
両周囲の道路状況を検出する画像処理装置とレーダーと
の少なくとも一方を備えて、自車が道路上における自車
線側のどの位置を走行しているかを検出するようにして
ある。
【0093】前記交差点検知手段20は、車両の現在位
置を検出する手段23と、進行方向の道路形状を検出す
る手段24とを備え、これらの情報をもとに車両が交差
点近傍であるか否かを検知するようにしてある。
【0094】特にこの実施形態では、ナビゲーションシ
ステム50を備えているので、これら車両の現在位置を
検出する手段23と、進行方向の道路形状を検出する手
段24とを、該ナビゲーションシステム50で兼用して
いる。
【0095】また、この方向指示器の自動点灯システム
は、前記右左折判定装置40により自動的に方向指示器
30が作動した場合でも、運転者により方向指示器30
のキャンセル操作がなされた場合には、該操作を優先し
て方向指示器の作動を停止させるキャンセル機能を備え
ている。
【0096】次に図7のフローチャートと共に第2実施
形態の流れを説明する。
【0097】まず、ステップ301で、運転者により手
動で方向指示器30のスイッチ33が操作されているか
否かを判定し、スイッチ33が手動でON操作されてい
た場合は、ステップ302に進み、運転者の任意による
方向を示す左方向指示灯31または右方向指示灯32が
点灯する。
【0098】一方、ステップ301において、運転手に
より手動で方向指示器30のスイッチ33が操作されて
いなければ、右左折の合図が必要な状況かを判定するた
めに、ステップ303以降に進む。
【0099】ステップ303では、前記交差点検知手段
20によって交差点に関する情報、例えば、交差点付近
(交差点から30m以内)であること等を検知する。
【0100】この情報に基づいてステップ304におい
て、交差点付近であることが確認されると、ステップ3
05に進む。
【0101】ステップ305では、前記減速操作検知手
段11によって自車の減速操作について検知する。減速
操作はブレーキセンサ11Aやアクセルセンサ11Bの
操作情報から検知され、ステップ306で、これらの情
報により減速操作をしているか否かを判定し、ステップ
306で減速操作ありと判定された場合は、ステップ3
07に進む。
【0102】ステップ307では、前記走行位置検知手
段13により道路上における自車の走行位置を検知す
る。ここでは、複数の車線がある道路において、何れの
車線を走っているかを検知する例を説明する。
【0103】ステップ308で自車が道路上の右車線を
走っているか否かを判定し、右車線を走っていた場合
は、ステップ309に進む。
【0104】ステップ309では、前記ルート案内付き
のナビゲーションシステムの案内情報が右折指示かどう
かを判定し、該ナビゲーションシステムから50からの
案内指示が右折指示であった場合、ステップ310で運
転者に右折意図ありと判定され、ステップ311で方向
指示器30のスイッチ33がONになり、右方向指示灯
31を自動的に点灯する。
【0105】方向指示器30の自動点灯後、ステップ3
12で運転者が手動でスイッチ33のOFF操作行った
場合は、ステップ314に進み右方向指示灯31は消灯
し、ステップ312で運転者が手動でスイッチ31のO
FF操作を行わなかった場合は、ステップ313に進
み、従来同様、右折終了後に自動的に消灯する。
【0106】一方、ステップ308で自車が右車線を走
行していなかった場合、ステップ315に進み、ステッ
プ315で自車が左車線を走っているか否かを判定し、
道路上の左車線を走っていた場合はステップ317にて
左折意図ありと判定され、ステップ318以降に進む。
ステップ318以降のステップは前述の右折の場合にお
けるステップ311〜314と同様である。
【0107】従って、以上の第3実施形態の構造によれ
ば、車両の走行状態を検知する車両状態検知手段10
と、交差点情報を検知する交差点検知手段20と、ルー
ト案内機能付きのナビゲーションシステム50と、運転
者の右左折の意図を他の車両へ知らせる方向指示器30
とを備えると共に、前記車両状態検知手段10および交
差点検知手段20からの情報とナビゲーションシステム
50のルート案内機能の案内情報とをもとに運転者の右
左折の意図を判定し、かつ、該判定に応じて前記方向指
示器30を自動的に点灯させる右左折判定手段40を備
えているため、運転者の意図を検知して右左折の前に確
実に方向指示器を点灯させることができるので、方向指
示器の出し遅れや出し忘れを防止して、後続車等の周囲
の車両に自車の状況や、運転者の意図を正確に伝達する
ことができる。
【0108】特に本実施形態によれば、前記車両状態検
知手段10は、運転者の減速操作を検知する減速操作検
知手段11と、走行車線等、道路上における車両走行位
置を検知する走行位置検知手段12とを備えているた
め、前記右左折判定手段40は、前記交差点検知手段2
0により交差点手前もしくは近傍であることが検知さ
れ、前記減速操作検知手段11により運転者の減速操作
が検知され、かつ、前記走行位置検知手段12により道
路上における自車線側の左右何れか寄りを走行中である
ことが検知されると共に、前記ナビゲーションシステム
60のルート案内機能の案内情報により案内指示される
方向が前記走行位置検知手段12により検出される道路
上における自車線側の左右方向と一致する場合に、該方
向へ右左折の意図ありと判定すると共に、方向指示器3
0を自動的に点灯するようにしてあるので、運転者の右
左折の意図をより的確に検知して、交差点手前で確実に
方向指示器を自動点灯させることができる。
【0109】また、前記減速操作検知手段11は、ブレ
ーキ操作を検知するブレーキセンサ11Aと、アクセル
操作を検知するアクセルセンサ11Bの少なくとも一方
を備えているため、運転者の減速操作を簡単な構成で検
出することができる。
【0110】さらに、前記走行位置検知手段も、自車両
周囲の道路状況を検出する画像処理装置、もしくはレー
ダーの少なくとも一方を備えているため、車両の走行位
置を精度良く検出することができる。
【0111】加えて本実施形態では、前記交差点検知手
段20は、車両の現在位置を検出する手段23と、進行
方向の道路形状を検出する手段24とを備えて、これら
の情報をもとに車両が交差点近傍であるか否かを検知す
るようにしてあるが、これら、車両の現在位置を検出す
る手段23と、進行方向の道路形状を検出する手段24
とにカーナビゲーションシステム等を用いているため、
交差点の検知を簡単な構成で検知することができる。
【0112】その上、この方向指示器の自動点灯システ
ムは、右左折判定装置40により自動的に方向指示器3
0が点灯した場合でも、運転者により方向指示器39の
キャンセル操作がなされた場合には、該操作を優先して
方向指示器の作動を停止させるキャンセル機能を備えて
いるため、運転者の意思を確実に反映することができ
る。
【0113】次に、本発明の第4実施形態を図面と共に
前記第1〜3実施形態と同一部分に同一符号を付して詳
述する。
【0114】図8は、本発明を適用した方向指示器の自
動点灯システムの第4実施形態の基本構成を示すもの
で、車両の走行状態を検知する車両状態検知手段10
と、交差点情報を検知する交差点検知手段20と、交差
点毎の通行頻度を検出し、通行頻度の高い交差点を通行
する時間帯を記録する運転情報記録システム60と、運
転者の右左折の意図を他の車両へ知らせる方向指示器3
0とを備えると共に、前記車両状態検知手段10および
交差点検知手段20からの情報と前記運転情報記録シス
テム60に記録された情報とをもとに運転者の右左折の
意図を判定し、該判定に応じて方向指示器30を自動的
に点灯させる右左折判定手段40を備えている。
【0115】前記運転情報記録システム60は、前記交
差点検知手段20によって交差点が検知されるたびに、
交差点の交通履歴、例えば、通行時間と進行方向のデー
タ等を保管する。さらに、該運転情報記録システム60
は、保管したデータから右左折する交差点の特定を行
う。
【0116】前記車両状態検知手段10として、本実施
形態では、走行車線等、道路上の自車線側における車両
走行位置を検知する走行位置検知手段11と、運転者の
減速操作を検知する減速操作検知手段12とを備えてい
る。
【0117】これにより、前記右左折判定手段40は、
前記交差点検知手段20により交差点手前であることが
検知され、該交差点が前記運転記録システム60により
特定の時間帯で右左折する確率が所定割合以上である特
定交差点であると判定され、前記減速操作検知手段11
により運転者の減速操作が検知され、かつ、前記走行位
置検知手段12により道路上における自車線側の左右何
れか寄りを走行中であることが検知されると共に、前記
運転情報記録システム60により特定された該特定交差
点の右左折する方向が前記走行位置検知手段12により
検出される道路上における自車線側の左右方向と一致す
る場合に、該方向へ右左折の意図ありと判定すると共
に、方向指示器30を自動的に点灯するようにしてあ
る。
【0118】特に本実施形態では、前記減速操作検知手
段11は、ブレーキ操作を検知するブレーキセンサ11
Aと、アクセル操作を検知するアクセルセンサ11Bと
の少なくとも一方を備えて、運転者の減速操作を検出す
るようにしてある。
【0119】また、前記走行位置検知手段12は、自車
両周囲の道路状況を検出する画像処理装置とレーダーと
の少なくとも一方を備えて、自車が道路上における自車
線側のどの位置を走行しているかを検出するようにして
ある。
【0120】前記交差点検知手段20は、車両の現在位
置を検出する手段23と、進行方向の道路形状を検出す
る手段24とを備え、これらの情報をもとに車両が交差
点近傍であるか否かを検知するようにしてある。
【0121】また、この方向指示器の自動点灯システム
は、前記右左折判定装置40により自動的に方向指示器
30が作動した場合でも、運転者により方向指示器30
のキャンセル操作がなされた場合には、該操作を優先し
て方向指示器の作動を停止させるキャンセル機能を備え
ている。
【0122】次に図9のフローチャートと共に第4実施
形態の流れを説明する。
【0123】まず、ステップ401で、運転者により手
動で方向指示器40のスイッチ33が操作されているか
否かを判定し、スイッチ33が手動でON操作されてい
た場合は、ステップ402に進み、運転者の任意による
方向を示す左方向指示灯31または右方向指示灯32が
点灯する。
【0124】一方、ステップ401において、運転手に
より手動で方向指示器40のスイッチ33が操作されて
いなければ、右左折の合図が必要な状況かを判定するた
めに、ステップ403以降に進む。
【0125】ステップ403では、前記交差点検知手段
20によって交差点に関する情報、例えば、交差点付近
(交差点から40m以内)であること等を検知する。
【0126】この情報に基づいてステップ404におい
て、交差点付近であると判定されると、ステップ405
に進み、前記運転情報記録システム60に記録されてい
るデータをもとに、この交差点が右折または左折する割
合が所定以上である特定の交差点であるかどうかの判定
を行う。
【0127】ステップ405で、この交差点が特定交差
点であると判定されると、406に進む。一方、特定交
差点ではないと判定されると、ステップ423に進んで
前記運転情報記録システム60において、交差点の通行
履歴(通行時間、進行方向等)を保管して最初のステッ
プに戻る。
【0128】ステップ406では、前記減速操作検知手
段11によって自車の減速操作について検知する。減速
操作はブレーキセンサ11Aやアクセルセンサ11Bの
操作情報から検知され、ステップ407で、これらの情
報により減速操作をしているか否かを判定し、ステップ
407で減速操作ありと判定された場合は、ステップ4
08に進む。
【0129】ステップ408では、前記走行位置検知手
段13により道路上の自車線側における自車の走行位置
を検知する。ここでは、複数の車線がある道路におい
て、何れの車線を走っているかを例にとって説明する。
【0130】ステップ409で自車が道路上における自
車線側の右車線を走っているか否かを判定し、右車線を
走っていた場合は、ステップ410に進む。
【0131】ステップ410では、前記運転情報記録シ
ステム60のデータと照合して、この交差点が右折する
割合が所定割合以上である右折交差点であるかを判定
し、右折交差点であった場合、ステップ411で運転者
に右折意図ありと判定され、ステップ412で方向指示
器40のスイッチ33がONになり、右方向指示灯31
を自動的に点灯する。
【0132】方向指示器40の自動点灯後、ステップ4
13で運転者が手動でスイッチ33のOFF操作行った
場合は、ステップ415に進み右方向指示灯31は消灯
し、ステップ413で運転者が手動でスイッチ31のO
FF操作を行わなかった場合は、ステップ414に進
み、従来同様、右折終了後に自動的に消灯する。
【0133】一方、ステップ409で自車が右車線を走
行していなかった場合、ステップ416に進み、ステッ
プ416で自車が左車線を走っているか否かを判定し、
左車線を走っていた場合は、ステップ417で、前記運
転情報記録システム60のデータと照合して、この交差
点が左折する割合が所定割合以上である左折交差点であ
るかを判定し、左折交差点であった場合、ステップ41
8にて左折意図ありと判定され、ステップ419以降に
進む。ステップ419以降のステップは前述の右折の場
合におけるステップ412〜415と同様である。
【0134】そして、最後にステップ424で、前記運
転情報記録システム60において、交差点の通行履歴
(通行時間、進行方向等)を保管して最初のステップに
戻る。
【0135】ここで、運転情報記録システムについて、
図10と共に説明する。このシステムでは、決まった時
間帯に決まった方向に右左折するような通勤経路などの
特定を行う。具体的には、ステップ423,424で
は、交差点の通行履歴として、通行時間tnと進行方向
R(右折),L(左折),S(直進)のデータを1週間
分保管する。例えば、交差点C1およびC2が運転者の通
勤経路であり、月曜から金曜の朝の時間帯と、夕方の時
間帯にこれら交差点C1,C2を通行しているとする。こ
の時の交差点C1とC2の通行履歴は図10に示すように
なる。月曜から金曜は交差点C1は朝07:50〜08:30の間
はいつも右折し、夕方17:40〜18:40はいつも左折してい
るため、通勤目的であることが推定される。また、土曜
と日曜はこの交差点C1は直進するが、時間帯が夕方や
朝の時間帯から外れているため、通勤目的ではないと推
定される。右折,左折交差点の特定する基準としては、
例えば1週間のうち同一方向への進行が4回以上であ
り、この時の通行時間のずれが1時間〜1時間半以内で
ある交差点とする。この基準に従うと、交差点C1は月
曜〜金曜の朝07:50〜08:30の時間帯での通行時は右折
で、夕方17:40〜18:40の時間帯での通行時は左折であ
る、と特定される。最初の1週間分のデータの保管後、
翌週から自動的に方向指示器の作動が可能になり、2週
目の右折,左折交差点の判定は、1週目の通行時間帯の
幅を基準とする。3週目以降は前週までの通行時間帯の
幅を基準に右折,左折する交差点であるかの判定を行っ
ていくようにすればよい。
【0136】以上の第4実施形態の構造によれば、車両
の走行状態を検知する車両状態検知手段10と、交差点
情報を検知する交差点検知手段20と、交差点毎の交通
頻度を検出し、通行頻度の高い交差点を通行する時間帯
を記録する運転情報記録システム60と、運転者の右左
折の意図を他の車両へ知らせる方向指示器30とを備え
ると共に、前記車両状態検知手段10および交差点検知
手段20からの情報と前記運転情報記録システム60に
記録された情報とをもとに運転者の右左折の意図を判定
し、かつ、該判定に応じて方向指示器30を自動的に点
灯させる右左折判定手段40を備えているため、運転者
の意図を検知して右左折の前に確実に方向指示器を点灯
させることができるので、方向指示器の出し遅れや出し
忘れを防止して、後続車等の周囲の車両に自車の状況
や、運転者の意図を正確に伝達することができる。
【0137】特に本実施形態によれば、前記車両状態検
知手段10は、運転者の減速操作を検知する減速操作検
知手段11と、走行車線等、道路上の自車線側における
車両走行位置を検知する走行位置検知手段12とを備え
ているため、前記右左折判定手段40は、前記交差点検
知手段20により交差点手前であることが検知され、該
交差点が前記運転記録システム60により特定の時間帯
で右左折する確率が所定割合以上である特定交差点であ
ると判定され、前記減速操作検知手段11により運転者
の減速操作が検知され、かつ、前記走行位置検知手段1
2により道路上の左右何れか寄りを走行中であることが
検知されると共に、前記運転情報記録システム60によ
り特定された該特定交差点の右左折する方向が前記走行
位置検知手段12により検出される道路上の左右方向と
一致する場合に、該方向へ右左折の意図ありと判定する
と共に、方向指示器30を自動的に点灯するようにして
あるので、運転者の右左折の意図をより的確に検知し
て、交差点手前で確実に方向指示器を自動点灯させるこ
とができる。
【0138】また、前記減速操作検知手段11は、ブレ
ーキ操作を検知するブレーキセンサ11Aと、アクセル
操作を検知するアクセルセンサ11Bとの少なくとも一
方を備えているため、運転者の減速操作を簡単な構成で
検出することができる。
【0139】さらに、前記走行位置検知手段も、自車両
周囲の道路状況を検出する画像処理装置、もしくはレー
ダーの少なくとも一方を備えているため、車両の走行位
置を精度良く検出することができる。
【0140】加えて本実施形態では、前記交差点検知手
段20は、車両の現在位置を検出する手段23と、進行
方向の道路形状を検出する手段24とを備えて、これら
の情報をもとに車両が交差点近傍であるか否かを検知す
るようにしてあるが、これら、車両の現在位置を検出す
る手段23と、進行方向の道路形状を検出する手段24
とにカーナビゲーションシステム等を用いているため、
交差点の検知を簡単な構成で検知することができる。
【0141】その上、この方向指示器の自動点灯システ
ムは、右左折判定装置40により自動的に方向指示器4
0が点灯した場合でも、運転者により方向指示器39の
キャンセル操作がなされた場合には、該操作を優先して
方向指示器の作動を停止させるキャンセル機能を備えて
いるため、運転者の意思を確実に反映することができ
る。
【0142】なお、前述の第3および第4実施形態の車
両状態検知手段10に、第1および第2実施形態と同
様、先行車検知手段13を備えてももちろん良く、その
場合前記第1,第2実施形態同様の効果が得られ、さら
に方向指示器の自動点灯させる判定精度を高めることが
できる。
【0143】また、これら第1〜第4実施形態の各フロ
ーチャートには記載していないが、交差点情報を検知す
る交差点検知手段20により、道路形状を検知した際、
交差点手前がカーブであった場合や、道路勾配を検知し
て、交差点前手前が下り坂出会った場合は、運転手によ
り減速操作が行われても、右左折の意図ありとは判定し
ないようにしてもよい。
【0144】さらに、第3実施形態で示したルート案内
付きナビゲーションシステム50と、第4実施形態で示
した運転情報記録システム60と両方を兼ね備えること
によって、さらに判定精度を高めるようにしても良いこ
とはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における方向指示機の自動
点灯システムの基本構成図。
【図2】同実施形態における交差点検知手段の構成図。
【図3】同実施形態における基本フローチャート。
【図4】本発明の第2実施形態におけるフローチャー
ト。
【図5】本発明の第2実施形態における減速操作検知手
段の構成図。
【図6】本発明の第3実施形態における方向指示機の自
動点灯システムの基本構成図。
【図7】本発明の第3実施形態におけるフローチャー
ト。
【図8】本発明の第4実施形態における方向指示機の自
動点灯システムの基本構成図。
【図9】本発明の第4実施形態におけるフローチャー
ト。
【図10】運転情報記録システムの説明図。
【符号の説明】
10 車両状態検知手段 11 減速操作検知手段 11A ブレーキセンサ 11B アクセルセンサ 12 走行位置検知手段 13 先行車検知手段 20 交差点検知手段 21 信号機検知手段 22 表示検知手段 23 現在位置検知手段 24 道路形状検知手段 30 方向指示機 40 右左折判定手段 50 ナビゲーションシステム 60 運転情報記録システム

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自車両の走行状態を検知する車両状態検
    知手段と、交差点情報を検知する交差点検知手段と、運
    転者の右左折の意図を他の車両へ知らせる方向指示器と
    を備えると共に、 これら車両状態検知手段および交差点検知手段からの情
    報をもとに運転者の右左折の意図を判定し、かつ、該判
    定に応じて前記方向指示器を自動的に点灯させる右左折
    判定手段を備えたことを特徴とする方向指示器自動点灯
    システム。
  2. 【請求項2】 前記車両状態検知手段は、運転者の減速
    操作を検知する減速操作検知手段と、道路上の自車線側
    における車両走行位置を検知する走行位置検知手段とを
    備え、 前記右左折判定手段は、前記交差点検知手段により交差
    点手前もしくは近傍であることが検知され、前記減速操
    作検知手段により運転者の減速操作が検知され、かつ、
    前記走行位置検知手段により道路上の自車線側における
    左右何れか寄りを走行中であることが検知された場合に
    右左折の意図ありと判定すると共に、前記走行位置検知
    手段からの情報をもとに運転者が意図する方向に方向指
    示器を自動的に点灯するようにしたことを特徴とする請
    求項1に記載の方向指示器自動点灯システム。
  3. 【請求項3】 自車両の走行状態を検知する車両状態検
    知手段と、交差点情報を検知する交差点検知手段と、ル
    ート案内機能付きのナビゲーションシステムと、運転者
    の右左折の意図を他の車両へ知らせる方向指示器とを備
    えると共に、前記車両状態検知手段および交差点検知手
    段からの情報とナビゲーションシステムのルート案内機
    能の案内情報とをもとに運転者の右左折の意図を判定
    し、かつ、該判定に応じて前記方向指示器を自動的に点
    灯させる右左折判定手段を備えたことを特徴とする方向
    指示器自動点灯システム。
  4. 【請求項4】 前記車両状態検知手段は、運転者の減速
    操作を検知する減速操作検知手段と、道路上の自車線側
    における車両走行位置を検知する走行位置検知手段とを
    備え、 前記右左折判定手段は、前記交差点検知手段により交差
    点手前もしくは近傍であることが検知され、前記減速操
    作検知手段により運転者の減速操作が検知され、かつ、
    前記走行位置検知手段により道路上の自車線側における
    左右何れか寄りを走行中であることが検知されると共
    に、前記ナビゲーションシステムのルート案内機能の案
    内情報により案内指示される方向が前記走行位置検知手
    段により検出される道路上の左右方向と一致する場合
    に、該方向へ右左折の意図ありと判定すると共に、方向
    指示器を自動的に点灯するようにしたことを特徴とする
    請求項3に記載の方向指示器自動点灯システム。
  5. 【請求項5】 自車両の走行状態を検知する車両状態検
    知手段と、交差点情報を検知する交差点検知手段と、交
    差点毎の通行頻度を検出し、通行頻度の高い交差点を通
    行する時間帯を記録する運転情報記録システムと、運転
    者の右左折の意図を他の車両へ知らせる方向指示器とを
    備えると共に、 前記車両状態検知手段および交差点検知手段からの情報
    と前記運転情報記録システムに記録された情報とをもと
    に運転者の右左折の意図を判定し、かつ、該判定に応じ
    て方向指示器を自動的に点灯させる右左折判定手段を備
    えたことを特徴とする方向指示器自動点灯システム。
  6. 【請求項6】 前記車両状態検知手段は、道路上の自車
    線側における車両走行位置を検知する走行位置検知手段
    と、運転者の減速操作を検知する減速操作検知手段とを
    備え、 前記右左折判定手段は、前記交差点検知手段により交差
    点手前であることが検知され、該交差点が前記運転記録
    システムにより特定の時間帯で右左折する確率が所定割
    合以上である特定交差点であると判定され、前記減速操
    作検知手段により運転者の減速操作が検知され、かつ、
    前記走行位置検知手段により道路上の自車線側における
    左右何れか寄りを走行中であることが検知されると共
    に、前記運転情報記録システムにより特定された該特定
    交差点の右左折する方向が前記走行位置検知手段により
    検出される道路上の自車線側における左右方向と一致す
    る場合に、該方向へ右左折の意図ありと判定すると共
    に、方向指示器を自動的に点灯するようにしたことを特
    徴とする請求項5に記載の方向指示器自動点灯システ
    ム。
  7. 【請求項7】 前記減速操作検知手段は、ブレーキ操作
    を検知するブレーキセンサと、アクセル操作を検知する
    アクセルセンサとの少なくとも一方を備えたことを特徴
    とする請求項2,4,6の何れかに記載の方向指示器自
    動点灯システム。
  8. 【請求項8】 前記走行位置検知手段は、自車両周囲の
    道路状況を検出する画像処理装置とレーダーとの少なく
    とも一方を備えたことを特徴とする請求項2,4,6,
    7の何れかに記載の方向指示器自動点灯システム。
  9. 【請求項9】 前記車両状態検知手段は、先行車を検知
    する先行車検知手段を備え、 前記右左折判定手段は、該先行車検知手段からの情報に
    より先行車と接近状態であると入力された場合は方向指
    示器の自動点灯を禁止するキャンセル機能を備えたこと
    を特徴とする請求項2,4,6〜8の何れかに記載の方
    向指示器自動点灯システム。
  10. 【請求項10】 前記先行車検知手段は、自車両周囲の
    道路状況を検出する画像処理装置とレーダーとの少なく
    とも一方を備えたことを特徴とする請求項9に記載の方
    向指示器自動点灯システム。
  11. 【請求項11】 前記交差点検知手段は、該交差点の信
    号機の有無を検知する信号機検知手段と、該信号機の表
    示状態を検知する信号表示検知手段を有し、 前記右左折判定手段は、信号機がない場合、および信号
    機があり、かつ、進行許可表示の場合にのみ方向指示器
    を自動点灯させるようにしたことを特徴とする請求項
    2,4,6〜10の何れかに記載の方向指示器自動点灯
    システム。
  12. 【請求項12】 前記交差点検知手段は、車両の現在位
    置を検出する手段と、進行方向の道路形状を検出する手
    段とを備え、これらの情報をもとに車両が交差点近傍で
    あるか否かを検知するようにしたことを特徴とする請求
    項1〜11の何れかに記載の方向指示器自動点灯システ
    ム。
  13. 【請求項13】 右左折判定装置により自動的に方向指
    示器が作動した場合でも、運転者により方向指示器のキ
    ャンセル操作がなされた場合には、該操作を優先して方
    向指示器の作動を停止させるキャンセル機能を有するこ
    とを特徴とする請求項1〜12の何れかに記載の方向指
    示器自動点灯システム。
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