JP2001017044A - 両軸受リールの制動装置 - Google Patents

両軸受リールの制動装置

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JP2001017044A
JP2001017044A JP11193074A JP19307499A JP2001017044A JP 2001017044 A JP2001017044 A JP 2001017044A JP 11193074 A JP11193074 A JP 11193074A JP 19307499 A JP19307499 A JP 19307499A JP 2001017044 A JP2001017044 A JP 2001017044A
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Yasuhiro Hitomi
康弘 人見
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Shimano Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リールの制動装置において、第2移動部材が
テーパ形状面に接触した状態でも、スムーズに移動でき
るようにする。 【解決手段】 両軸受リールのブレーキ機構23は、テ
ーパ形状面45と、第1移動部材46と、第2移動部材
47と、コイルばね48と、制動手段49とを備えてい
る。テーパ形状面は、スプール12の内周面にスプール
軸16の軸芯からの距離が回転軸方向外方に向かうに連
れて長くなる面であり、第2移動部材との接触部分に摩
擦調整部材44を有している。第1移動部材はスプール
と連動する部材である。第2移動部材は、テーパ形状面
に接触可能に第1移動部材に設けられ、遠心力によりテ
ーパ形状面に接触すると第1移動部材を回転軸方向外方
に移動させる。コイルばねは、第1移動部材を回転軸方
向内方に付勢する。制動手段は、第1移動部材の移動に
よりスプールを制動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠心制動装置、特
に、リール本体に回転自在に設けられたスプールを制動
する両軸受リールの制動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】主にルアーフィッシングに用いられるベ
イトリールと呼ばれる両軸受リールでは、キャスティン
グ時にスプールの回転速度が糸繰り出し速度より速くな
るバックラッシュが生じないように、制動力をスプール
に作用させることが一般に行われている。この種のブレ
ーキ機構として、遠心力と磁力とを利用したブレーキ機
構が特開平10−309158号公報に開示されてい
る。
【0003】このブレーキ機構では、遠心力を利用して
スプールに連動して回転する導電体をスプール軸方向に
移動させ、リール本体に装着された磁石から導電体に作
用する磁力を増減している。遠心力を利用して導電体を
スプール軸方向に移動させるために、スプール又はスプ
ール連動して回転する回転部材の内周側には、リール本
体側が大径となるテーパ形状面が設けられている。そし
て、スプール又は回転部材には、スプールの軸方向に移
動自在に第1移動部材が設けられるとともに、第1移動
部材には、テーパ形状面に接触可能に径方向に移動自在
な第2移動部材が設けられている。第1移動部材は、付
勢部材によりリール本体から離反する方向に付勢されて
いる。また、第1移動部材の移動に応じてスプールを制
動する制動手段が設けられている。制動手段は、第1移
動部材に設けられた筒状の導電体と、リール本体に導電
体の内周側及び外周側に対向可能に設けられた1対の磁
石とを有している。
【0004】このような構成のブレーキ機構では、スプ
ールが回転すると、第2移動部材が遠心力によりテーパ
形状面に接触し、遠心力による付勢力が付勢部材の付勢
力より大きくなると、さらにリール本体側へテーパ形状
面に沿ってスプール軸方向及び径方向外方に移動して第
1移動部材をリール本体側に付勢する。この第1移動部
材のリール本体側への移動により導電体が磁石に対向す
る位置に移動し、導電体が磁石の磁力を横切ることによ
り渦電流が発生してスプールが制動される。このスプー
ルの制動力は、遠心力の大小、つまり回転速度の大小に
よって変動する導電体の軸方向位置によって変化すると
ともに、全体の制動力は、1対の磁石の対向位置に変更
して磁力を調整することにより調整できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のブレーキ機
構では、テーパ形状面を利用して第2移動部材に作用す
る遠心力をスプール軸方向の力に変換して第2移動部材
を介して第1移動部材をリール本体側に付勢している。
すなわち、遠心力により第2移動部材がテーパ形状内周
面に接触すると、テーパ形状内周面からスプール軸方向
の押圧力が発生して第2移動部材を押圧し、第2移動部
材がテーパ形状内周面に接触しながらスプール軸方向に
移動する。このため、テーパ形状面を滑らかな面に仕上
げないと、第2移動部材がテーパ形状面に沿ってスムー
ズに移動しなくなる。第2移動部材がテーパ形状面に沿
ってスムーズに移動しなくなると、所望のタイミングで
制動しにくくなる。また、第2移動部材の材質によって
は、テーパ形状内周面を傷つけてしまい、スプール又は
回転部材の耐蝕性を損なうおそれがある。
【0006】本発明の課題は、両軸受リールの制動装置
において、第2移動部材がテーパ形状面に接触した状態
で移動しても、スムーズに移動できるようにすることに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明1に係る両軸受リー
ルの制動装置は、リール本体に回転自在に設けられたス
プールを遠心力により動作して制動する装置であって、
テーパ形状面と、第1移動部材と、第2移動部材と、付
勢部材と、制動手段とを備えている。テーパ形状面は、
スプール又はスプールに連動して回転する回転部材の内
周面に、スプールの回転軸の軸芯からの距離が回転軸方
向外方に向かうに連れて長くなるように設けられた面で
あり、少なくとも第2移動部材との接触部分に摩擦調整
部材を有している。第1移動部材は、テーパ形状面に対
して回転軸方向に移動自在に設けられスプールと連動す
る部材である。第2移動部材は、テーパ形状面に接触可
能に第1移動部材に径方向に移動自在に設けられ、遠心
力によりテーパ形状面に接触するとテーパ形状面に沿っ
て移動して第1移動部材を回転軸方向外方に移動させる
部材である。付勢部材は、第1移動部材を回転軸方向内
方に付勢する部材である。制動手段は、第1移動部材の
移動によりスプールを制動する手段である。
【0008】この制動装置では、スプールが回転して第
2移動部材に遠心力が作用すると、テーパ形状面に設け
られた摩擦調整部材に第2移動部材が接触し、テーパ面
によって発生するスプール軸方向の力が第2移動部材に
作用する。この力が付勢部材の付勢力より強くなると、
第2移動部材が摩擦調整部材に沿って回転軸方向外方に
移動し、第1移動部材も回転軸方向外方に移動し制動手
段によりスプールが制動される。また、遠心力によるス
プール軸方向の力が付勢部材の付勢力より弱くなると、
付勢部材の付勢力により第1移動部材が回転軸方向内方
に移動し制動解除される。ここでは、第2移動部材とテ
ーパ形状面との間の接触部分に摩擦力を低く維持するこ
とが可能な摩擦調整部材が設けられたので、第2移動部
材が遠心力によりテーパ形状側に移動すると常に摩擦調
整部材に接触する。このため、移動部材の移動がスムー
ズになり、所望の制動タイミングが得やすくなるととも
に、第2移動部材による傷つきが生じにくくなる。
【0009】発明2に係る両軸受リールの制動装置は、
発明1に記載の装置において、スプールは、マグネシウ
ム合金製であり、テーパ形状面は、スプールの内周面一
部に全周にわたって形成され、摩擦調整部材はテーパ形
状面の全部に設けられている。この場合には、軽くて仕
掛けの飛距離を大幅に伸ばすことができるマグネシウム
合金製のスプールの内周面に摩擦調整部材が設けられて
いるので、マグネシウム合金製のスプールが傷つきにく
くなり傷部分からの腐食が生じにくくなる。また、スプ
ールにテーパ形状面が直接設けられているので、スプー
ルと連動して回転する部分の慣性を小さく維持すること
ができるとともにコンパクトな形状に維持できる。この
ため、飛距離の増加をさらに図ることができる。
【0010】発明3に係る両軸受リールの制動装置は、
発明1又は2に記載の装置において、摩擦調整部材は、
テーパ形状面に層状に形成されている。この場合には、
摩擦調整部材がたとえば、樹脂コーティング等の処理方
法により層状に形成されているので、摩擦調整部材の厚
みが均一になる。発明4に係る両軸受リールの制動装置
は、発明1又は2に記載の装置において、摩擦調整部材
は、テーパ形状面に固定されている。この場合には、接
着や溶着やボルト固定などの適宜の固定手段によって摩
擦調整部材がテーパ形状面に固定されているので、摩擦
調整部材がテーパ形状面から離脱しにくい。
【0011】発明5に係る両軸受リールの制動装置は、
発明4に記載の装置において、摩擦調整部材は、表面が
滑らかな硬質合成樹脂製である。この場合には、摩擦調
整部材の形成が容易でありかつテーパ形状面に簡単に固
定できる。発明6に係る両軸受リールの制動装置は、発
明1から5のいずれかに記載の装置において、制動手段
は、第1移動部材のリール本体側に設けられた接触部
と、接触部に対向してリール本体に回転不能かつ軸方向
移動自在に設けられ接触部に接触可能な制動部材とを有
し、接触部と制動部材との接触により生じる摩擦力によ
りスプールを制動する。この場合には、スプールが回転
すると、第1移動部材がリール本体側に移動して接触部
が制動部材に接触してスプールが制動される。ここで
は、スプールが遠心力により変化する摩擦力により制動
される。
【0012】発明7に係る両軸受リールの制動装置は、
発明1から5のいずれかに記載の装置において、制動手
段は、第1移動部材及びリール本体のいずれか一方に設
けられた導電体と、導電体に磁力を作用させるように第
1移動部材及びリール本体のいずれか他方に設けられた
磁石とを有し、磁石による磁力が導電体に作用すること
により生じる渦電流によって発生する電磁力によりスプ
ールを制動する。この場合には、スプールが回転する
と、第1移動部材がリール本体側に移動して導電体が対
向する磁石の間に配置され磁力線が遮断されて渦電流が
発生してスプールが制動される。ここでは、スプールが
遠心力により変化する電磁力により制動される。
【0013】
【発明の実施の形態】〔全体構成〕図1は、本発明の一
実施形態が装着された両軸受リールの平面図である。図
に示す両軸受リールは、主にルアーフィッシングに用い
られるベイトリールであり、リール本体1とリール本体
の側方に配置されたスプール回転用ハンドル2と、ハン
ドル2のリール本体1側に配置されたドラグ調整用のス
タードラグ3とを備えている。ハンドル2は、板状のア
ーム部2aと、アーム部2aの両端に回転自在に装着さ
れた把手部2bとを有するダブルハンドル型のものであ
る。ハンドル2のアーム部2aの外側面は繋ぎ目が無い
滑らかな面で構成されており、釣り糸が絡みにくい構造
となっている。
【0014】図2に示すように、リール本体1は、フレ
ーム5と、フレーム5の両側方に装着された第1側カバ
ー6及び第2側カバー7と、フレーム5の前部に装着さ
れた前カバー10とを有している。フレーム5は、所定
の間隔を開けて互いに対向するように配置された1対の
側板8,9と、これらの側板8,9を連結する複数の連結
部(図示せず)とを有している。
【0015】ハンドル2側の第2側カバー7はねじによ
り側板9に着脱自在に固定されている。ハンドル2と逆
側の第1側カバー6はバヨネット構造14によりフレー
ム5の側板8に着脱自在に装着されている。ハンドル2
と逆側の側板8には、スプール12が通過可能な開口8
aが形成されている。フレーム5内には、スプール12
と、スプール12内に釣り糸を均一に巻き付けるための
レベルワインド機構15と、サミングを行う場合の親指
の当てとなるクラッチレバー17とが配置されている。
フレーム5と第2側カバー7との間には、ハンドル2か
らの回転力をスプール12及びレベルワインド機構15
に伝えるためのギア機構18と、クラッチ機構13と、
クラッチレバー17の操作に応じてクラッチ機構13の
係脱を行うためのクラッチ係脱機構19と、糸繰り出し
時にスプール12を制動するドラグ機構21と、スプー
ル軸16を両端で挟んで制動するキャスティングコント
ロール機構22とが配置されている。また、フレーム5
と第1側カバー6との間には、キャスティング時のバッ
クラッシュを抑えるためのブレーキ機構23が配置され
ている。
【0016】スプール12は、マグネシウム合金製の概
ね鍔付き筒状の部材であり、表面に腐食防止のために陽
極酸化被膜が形成されている。スプール12は、図3に
示すように、皿形状の1対のフランジ部12aを両端部
に有しており、両フランジ部12aの間に概ね筒状の糸
巻胴部12bを有している。糸巻胴部12bは、円筒形
状の筒状部12dと、筒状部12dからフランジ部12
aに向かって徐々に拡径するテーパ形状のテーパ筒状部
12eとを有している。図2左側(側板8側)のテーパ
筒状部12eの内周面には、ブレーキ機構23を構成す
るテーパ形状面45が形成されている。また、スプール
12は、糸巻き胴部12bの筒状部12dの内周側に一
体に形成された筒状のボス部12cを有しており、ボス
部12cを貫通するスプール軸16に例えばセレーショ
ン結合により回転不能に固定されている。
【0017】スプール軸16は、側板9を貫通して第2
側カバー7の外方に延びている。その延びた一端は第2
側カバー7に形成されたボス部29に軸受35bにより
回転自在に支持されている。またスプール軸16の他端
は、ブレーキ機構23内で軸受35aにより回転自在に
支持されている。レベルワインド機構15は、1対の側
板8,9間に固定されたガイド筒25と、ガイド筒25
内に回転自在に配置されたウォームシャフト26と、ラ
インガイド27とを有している。ウォームシャフト26
の端部には、ギア機構18を構成するギア28aが固定
されている。またウォームシャフト26には螺旋状溝2
6aが形成されており、ラインガイド27がこの螺旋状
溝26aに噛み合っている。このため、ギア機構18を
介してウォームシャフト26が回転させられることによ
り、ラインガイド27はガイド筒25によって往復移動
する。このラインガイド27内に釣り糸が挿通されて釣
り糸がスプール12に均一に巻き付けられる。
【0018】ギア機構18は、ハンドル軸30に固定さ
れたメインギア31と、メインギア31に噛み合う筒状
のピニオンギア32と、前述のウォームシャフト26端
部に固定されたギア28aと、ハンドル軸30に回転不
能に固定されギア28aに噛み合うギア28bとを有し
ている。ピニオンギア32は、側板9の外方に配置され
中心にスプール軸16が貫通する筒状部材であり、スプ
ール軸16に軸方向に移動自在に装着されている。ピニ
オンギア32は、図2右端部外周に形成されメインギア
31に噛み合う歯部32aと、他端側に形成された噛み
合い部32bとを有している。歯部32aと噛み合い部
32bとの間にはくびれ部32cが設けられている。噛
み合い部32bは、ピニオンギア32の端面に形成され
た凹溝からなり、そこにスプール軸16を径方向に貫通
するクラッチピン16aが係止される。ここではピニオ
ンギア32が外方に移動してその噛み合い部32bの凹
溝とスプール軸16のクラッチピン16aとが離脱する
と、ハンドル軸30からの回転はスプール12に伝達さ
れない。この噛み合い部32bの凹溝とクラッチピン1
6aとによりクラッチ機構13が構成される。
【0019】クラッチレバー17は、図2に示すよう
に、1対の側板8,9間の後部でスプール12後方に配
置されている。フレーム5の側板8,9には長孔(図示
せず)が形成されており、クラッチレバー17を固定す
るクラッチカム(図示せず)がこの長孔を貫通してい
る。クラッチレバー17は、長孔に沿って上下方向にス
ライドする。クラッチ係脱機構19は、クラッチヨーク
40を有している。クラッチ係脱機構19は、クラッチ
レバー17の移動によりクラッチヨーク40をスプール
軸の軸芯と平行に移動させる。また、ハンドル軸30が
糸巻き取り方向に回転すると自動的にクラッチ機構13
がオンするようにクラッチヨーク40を移動させる。
【0020】このように構成において、通常状態では、
ピニオンギア32は内方のクラッチ係合位置に位置して
おり、その噛み合い部32bとスプール軸16のクラッ
チピン16aとが係合してクラッチオン状態となってい
る。一方、クラッチヨーク40によってピニオンギア3
2が外方に移動した場合には、噛み合い部32bとクラ
ッチピン16aとの係合が外れクラッチオフ状態とな
る。
【0021】〔ブレーキ機構の構成〕ブレーキ機構23
は、図3に示すように、遠心力によりスプールを制動す
る機構である。ブレーキ機構23は、スプール12の糸
巻胴部12bの内周面に形成されたテーパ形状面45
と、スプール12に連動して回転する回転部材51にス
プール軸方向に移動自在に設けられた第1移動部材46
と、第1移動部材46に径方向移動自在に設けられた第
2移動部材47とを備えている。また、ブレーキ機構2
3は、第1移動部材46を側板8から離反する方向に付
勢するコイルばね48と、第1移動部材46の移動によ
りスプール12を制動する制動手段49とをさらに備え
ている。
【0022】回転部材51は筒状の部材であり、スプー
ル軸16にセレーション等の適宜の固定手段により回転
不能かつ軸方向移動不能に固定されている。回転部材5
1の図3左側の端部には他の部分より大径の鍔部51a
が形成されている。鍔部51aは、コイルばね48の一
端を係止するために設けられている。回転部材51の図
3右側の端部には、第1移動部材46のスプール軸方向
内方(図3右方)への移動を規制するための止め輪51
bが装着されている。回転部材51の外周面には、図示
しない互いに平行な面取り部が形成されている。
【0023】テーパ形状面45は、スプール軸16の軸
芯からの距離がスプール軸方向外方(リール本体1の第
1側カバー6側)に向かうに連れて長くなるように糸巻
胴部12bの内周面に円錐台形状に形成されている。こ
のテーパ形状面45は、第2移動部材47の移動を円滑
にするために固定された摩擦調整部材44を有してい
る。摩擦調整部材44は、たとえば4フッ化エチレン樹
脂やナイロン樹脂などの硬質な合成樹脂製の全周にわた
って形成された円錐台形筒状の部材であり、ビスによる
締結や接着剤に接着などの適宜の固定手段により固定さ
れている。摩擦調整部材44の内周面は、非常に滑らか
なテーパ面となっており、摩擦係数がきわめて低い数値
に維持されている。
【0024】第1移動部材46は、回転部材51に軸方
向移動自在かつ回転不能に装着されている。第1移動部
材46は、第1側カバー6に接近するスプール軸方向外
方(図3左方)に拡径する円錐台形状の部材であり、大
径側の先端面外周側に第1側カバー6側に突出するリン
グ状の接触部46aが形成されている。第1移動部材に
は、放射状にたとえば4つのガイド孔46bが周面に開
口して形成されている。ガイド孔46bは、たとえば断
面が円形の孔であり、このガイド孔46bに第2移動部
材47が径方向移動自在に装着されている。第1移動部
材46の内周面には、回転部材51の内周面に形成され
た面取り部に係合する小判孔が形成されている。この係
合により第1移動部材46は、回転部材51に回転不能
かつ軸方向移動自在に装着される。
【0025】第2移動部材47は、ガイド孔46bに装
着された棒状の部材であり、先端にテーパ形状面45の
摩擦調整部材44に接触可能な斜めにカットされた傾斜
面47aが設けられている。第2移動部材47は、遠心
力によりテーパ形状面45の摩擦調整部材44に接触す
るとリール本体1側へテーパ形状面45に沿って移動
し、第1移動部材46をリール本体1の第1側カバー6
側に移動させる。
【0026】コイルばね48は、回転部材51の鍔部5
1aと第1移動部材46の端面との間に圧縮状態で配置
され、第1移動部材46をスプール軸方向内方(図3右
方)に付勢している。コイルばね48の付勢力は、たと
えば、第2移動部材47に糸繰り出し時に遠心力が作用
したときに、遠心力により第1移動部材46に作用する
スプール軸方向外方への分力より弱く、糸巻取時に作用
するスプール軸方向外方への分力より大きい。
【0027】制動手段49は、第1移動部材46の接触
部46aと、接触部46aに接触可能な制動部材53
と、制動部材53を第1移動部材46側に付勢する付勢
部材54と、制動部材53の第1移動部材46側への移
動を規制する規制部材55と、付勢部材54の付勢力を
調整するための付勢力調整機構56とを備えている。制
動部材53は、図3及び図4に示すように、リール本体
1に対してスプール12の軸方向移動自在かつ回転不能
に設けられ、遠心力により移動した第1移動部材46の
接触部46aに接触可能なワッシャ状の部材である。具
体的には、制動部材53は、リール本体1を構成するブ
レーキケース50に回転不能かつスプール軸方向に移動
自在に装着されている。
【0028】ブレーキケース50は、有底短筒状の部材
であり、その底部中心に内方に突出する筒状の軸受収納
部50aが形成されている。この内周部にスプール軸1
6を支持する軸受35aが収納され、キャスティングコ
ントロール機構22の摩擦プレートが装着され、外周部
に制動部材53が回転不能かつ軸方向移動自在に装着さ
れている。
【0029】ブレーキケース50は、ビス60(図2)
により第1側カバー6に固定されている。つまり、ブレ
ーキケース50はリール本体1の一部を構成している。
また軸受収納部50aの先端(図3右端)外周部には、
1対の凹溝50bが軸方向に沿って形成されている。凹
溝50bは、制動部材53を回転不能に係止するために
設けられている。凹溝50bの先端には、環状溝50c
が形成されており、この環状溝50cに規制部材55が
装着されている。規制部材55は、たとえば、円周の一
部が切り欠かれたリング状の弾性線材製の部材であり、
前述したように制動部材53の第1移動部材46側への
移動を規制する。制動部材53は、内周部が軸受収納部
50aに軸方向移動自在に支持されており、内周部に凹
溝50bに係止される1対の係止突起53aが形成され
ている。
【0030】ブレーキケース50の外周面には、バヨネ
ット構造14を構成する突起部14aが周方向に間隔を
隔てて3カ所形成されている。なお、開口8aには、こ
の突起部14aに対向する位置に係止爪14bが形成さ
れている。係止爪14bは開口8aから外方に突出して
形成されている。付勢部材54は、一端が制動部材53
に当接しかつ制動部材53側が大径の円錐ばねである。
付勢部材54は、制動部材53と後述する押圧部材58
との間に圧縮状態で配置されている。なお、押圧部材5
8が最も後退したときに付勢部材54が自由長さになっ
ていてもよい。
【0031】付勢力調整機構56は、ブレーキケース5
0の内部に軸方向移動自在かつ回転不能に装着された押
圧部材58と、ブレーキケース50の外側に回動自在に
装着された操作部材59と、操作部材59の回動を押圧
部材58の軸方向の移動に変換するためのカム機構61
とを有している。押圧部材58は、軸受収納部50aに
軸方向移動自在に支持された内周部58aと、ブレーキ
ケース50の内周面に軸方向移動自在かつ回転不能に装
着された外周部58bと、内周部58aと外周部58b
とを連結する底部58cとを有している。外周部58b
の外周面には、径方向に突出する1対の係止ピン62が
形成されている。1対の係止ピン62は、ブレーキケー
ス50の内周面にスプール軸方向に沿って形成された1
対の係止溝50eに係止されており、これにより押圧部
材58がブレーキケース50に対して回転不能に装着さ
れる。また、外周部58bの外周面には、カム機構61
の第1カム63が形成されている。第1カム63はほぼ
三角形状のカムである。底部58cの内壁には、段差部
58dが形成されており、段差部58dに付勢部材54
の他端が係止されている。
【0032】操作部材59は、ブレーキケース50の外
側面に回転自在に装着された略リング状の部材である。
操作部材59の外側面の外周部には、つまみ部59aが
形成されている。つまみ部59aは、スプール軸方向外
方に突出して形成されている。つまみ部59aの外側面
の中心部にはさらに径方向に沿った突起部59cが第1
側カバー6表面から突出するように形成されており、第
1側カバー6の表面に表示された制動力を示す、たとえ
ば0から5の文字(図示せず)を指示するようになって
いる。また内周面には、回動範囲を規制するための1対
の回動規制凹部59bが形成されている。操作部材59
には、ブレーキケース50に対する回動角度を6つの位
置で位置決めするための位置決め機構70が設けられて
いる。
【0033】位置決め機構70は、操作部材59にスプ
ール軸方向に移動自在に装着された位置決めピン70a
と、位置決めピン70aをブレーキケース50側に付勢
するコイルばね70bと、ブレーキケース50の外側側
面に周方向に間隔を隔てて形成された6つの位置決め凹
部70cとを有している。操作部材59の図4右側側面
には、カム機構61を構成する第2カム64が設けられ
ている。第2カム64は第1カム63に対向する位置に
形成されており、それぞれ三角形の斜辺カムを構成して
いる。この2つのカム63,64の働きにより、操作部
材59の回動が押圧部材58の制動部材53に接近する
方向の移動に変換される。なお、ブレーキケース50に
は、第2カム64を貫通させるための円弧状のカム溝5
0fが1対設けられている。
【0034】操作部材59は、押さえ板75によりブレ
ーキケース50に押圧されている。押さえ板75は、ブ
レーキケース50の外側面に形成されたねじ止め部50
dにねじ込まれて操作部材59を押圧している。ねじ止
め部50dは径方向外方に突出しており、操作部材59
は、このねじ止め部50dに回動規制凹部59bが係止
されることにより回動角度が所定範囲に規制されてい
る。
【0035】このように構成された付勢力調整機構56
では、つまみ部59aをつまんで操作部材59を矢印A
方向に回動させると、第1カム63及び第2カム64の
作用により、押圧部材58が制動部材53に接近する方
向に前進する。この結果、制動部材53に対する付勢力
が強くなり、第1移動部材46が制動部材53に接触し
たときの反力が大きくなり制動力が大きくなる。一方、
操作部材59を矢印B方向に移動させると、付勢部材5
4の付勢力により押圧部材58が制動部材53から離れ
る方向に後退し、制動部材53に作用する付勢力が弱く
なり、制動力が小さくなる。そして最も後退すると制動
力が最も弱くなり、その間の4つの中間位置で反力が徐
々に弱くなり制動力が段階的に弱くなる。
【0036】ここでは、付勢部材54の付勢力を変更す
ることにより制動力を調整しているので、制動力を簡単
に調整でき、かつ付勢力の調整により明確な制動力の差
を得ることができる。また、テーパ形状面45が固定さ
れた摩擦調整部材44を有しているので、第2移動部材
47の移動がスムーズになる。このため、マグネシウム
合金製のスプール12に接触するように第2移動部材4
7を配置しても、スプール12が傷つきにくくなる。
【0037】[リールの動作]通常の状態ではクラッチ
ヨーク40は内方に押されておりクラッチオンの状態で
ある。この結果、ハンドル2からの回転力はハンドル軸
30、メインギア31、ピニオンギア32及びスプール
軸16を介してスプール12に伝達され、スプール12
が糸巻き取り方向に回転する。
【0038】キャスティングを行う場合には、バックラ
ッシュを抑えるためにつまみ部59aをつまんで操作部
材59により制動力を調整する。操作部材59を矢印A
方向に回転させて押圧部材58を制動部材53に接近さ
せると、付勢部材54の付勢力が大きくなり、制動力が
強くなる。続いて、クラッチレバー17を下方に押す。
ここでは、クラッチレバー17は、側板8,9の流れに
沿って下方の離脱位置に移動する。クラッチレバー17
の移動によりクラッチヨーク40が外方に移動し、ピニ
オンギア32が同方向に移動する。この結果、クラッチ
オフ状態となる。このクラッチオフ状態では、ハンドル
軸30からの回転はスプール12及びスプール軸16に
伝達されず、スプール12は自由回転状態になる。クラ
ッチオフ状態としてクラッチレバー17に置いた親指で
スプールをサミングしながらスプール軸16が鉛直面に
沿うようにリールを軸方向る傾けて釣り竿を振ると、ル
アーが投げられスプール12が糸繰り出し方向に勢いよ
く回転する。
【0039】このような状態では、スプール12の回転
によりスプール軸16が糸繰り出し方向に回転し、その
回転が回転部材51に伝達される。回転部材51が回転
すると、第2移動部材47に遠心力が作用する。第2移
動部材47に遠心力が作用すると、第2移動部材47
は、遠心力により径方向外方に移動してテーパ形状面4
5の摩擦調整部材44に接触する。摩擦調整部材44に
第2移動部材47が接触すると、遠心力により生じるス
プール軸方向への分力がコイルばね48の付勢力より大
きくなった時点で第1移動部材46とともにスプール軸
方向外方(図3左方)に移動する。このとき、テーパ形
状面45が摩擦調整部材44有しているので、第2移動
部材47が摩擦調整部材44に接触したときに、摩擦調
整部材44に沿って移動しやすくなる。この結果、第1
移動部材46の接触部46aが制動部材53に接触して
スプール12が制動される。遠心力による分力が付勢力
より弱くなると、第1移動部材46は、コイルばね48
により押圧されて制動部材53から離反する。
【0040】また、糸巻取時のように糸繰り出し時より
低速で回転すると、遠心力により生じる分力はコイルば
ね48の付勢力より弱いので、糸巻取時にはスプール1
2は制動されない。このため、糸巻取時と糸繰り出し時
とで選択的にスプール12を制動できる。また、キャス
ティング時には、第1移動部材46が制動部材53に摺
接してブレーキ機構23によりスプール12が制動され
バックラッシュを防止できる。
【0041】また、万一スプール12でバックラッシュ
が生じても、第1側カバー6がバヨネット構造14によ
り簡単に着脱できるので、バックラッシュを容易に解消
できる。重さが異なるルアーに取り替えるときには、ル
アーの重さに応じてつまみ部59aをつまんで操作部材
59を回動させ制動部材53に作用する付勢力を調整し
て制動力を調整する。ここでは、外部に露出したつまみ
部59aをつまんで操作部材59を回動するだけで遠心
力による制動力を簡単に調整できる。また制動力を調整
すると制動力の差異が明確になる。しかも、摩擦調整部
材44をテーパ形状面45に設けたので、第2移動部材
47の移動がスムーズになる。
【0042】[他の実施形態] (a)前記実施形態では、カム機構61により押圧部材
58を移動させたが、ねじ等の他の変換機構により押圧
部材58を移動させてもよい。 (b)前記実施形態では、制動手段49を遠心力により
変化する摩擦力を利用する構成にしたが、遠心力により
変化する電磁力を利用する構成にしてもよい。電磁力を
利用する制動手段49は、図5に示すように、第1移動
部材46の先端に固定された、アルミニウム合金や銅合
金などの非磁性金属製のワッシャ状の導電体80と、導
電体80に対向して周方向に間隔を隔てて配置された複
数の磁石81とを有している。磁石81は、前記実施形
態の押圧部材58とほぼ同様な構成の調整部材82の第
1移動部材46と対向する壁面に周方向に間隔を隔てて
配置されている。調整部材82は、カム機構61により
導電体80に接近する方向に移動するとともに、調整部
材82のスプール12側に圧縮状態で装着されたコイル
ばねからなる付勢部材83とカム機構61とにより、導
電体80から離反する方向に移動する。調整部材82の
移動機構等の他の構成ついては、前記実施形態と同様な
ため、ここでは説明を省略する。
【0043】このような構成の制動手段49では、スプ
ール12が高速回転して第2移動部材47が遠心力によ
り径方向に移動し、第1移動部材46にコイルばね48
の付勢力より大きな軸方向の力が作用すると、第1移動
部材46が磁石81に接近する方向に移動する。第1移
動部材46が磁石81に接近すると、磁石81の磁束を
横切る導電体80の面積が徐々に増加し、磁石81の磁
力により作用する導電体80に発生する渦電流の大きさ
が徐々に増加する。この渦電流の大きさは導電体80の
回転速度、つまりスプール12のと回転速度が速くなっ
ても増加する。制動力は渦電流の大きさに比例するの
で、制動力は導電体80が磁束を横切る面積とスプール
12の回転速度に応じて徐々に増加する。また、全体の
制動力を変更する場合には、つまみ部59aをつまんで
操作部材59を回動させ磁石81と導電体80との距離
を変動させて制動力を調整する。
【0044】このような実施形態であっても、第2移動
部材47がテーパ形状面45に設けられた摩擦調整部材
44に接触するので、テーパ形状面45に沿った移動が
スムーズになる。なお、磁石81と導電体80の配置
は、逆でもよく、磁石81を第1移動部材に配置し、導
電体80を調整部材82に配置してもよい。また、磁石
81の配置形態は、同芯に配置された2重の円筒部材の
対向する内外周面に配置される形態でもよい。この場
合、対向する磁石81の間に挿入可能に導電体80を円
筒状に形成すればよい。
【0045】(c)前記実施形態では、第1移動部材4
6がスプール12に連動して回転する回転部材51に装
着されていたが、スプール12に直接装着されていても
よく、スプール軸16に装着されていてもよい。 (d)前記実施形態では、テーパ形状面45の全体に摩
擦調整部材44を固定したが、第2移動部材47が接触
する部分にのみ摩擦調整部材44を固定してもよい。
【0046】(e)前記実施形態では、スプール12と
は別部材の摩擦調整部材44を接着等によりスプール1
2に固定したが、テーパ形状面45にイオンプレーティ
ング法や蒸着法などの種々のコーティング方法により層
状に形成してもよい。 (f)前記実施形態では、慣性の低下とコンパクト化と
を図るために、テーパ形状面をスプール12に直接形成
したが、スプール12と連動して回転する別の部材にテ
ーパ形状面を形成してもよい。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、第2移動部材とテーパ
形状面との間の接触部分に摩擦力を低く維持することが
可能な摩擦調整部材が設けられたので、第2移動部材が
遠心力によりテーパ形状側に移動すると常に摩擦調整部
材に接触する。このため、移動部材の移動がスムーズに
なり、所望の制動タイミングが得やすくなるとともに、
第2移動部材による傷つきが生じにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用した両軸受リールの
平面図。
【図2】その断面図。
【図3】ブレーキ機構の断面拡大図。
【図4】ブレーキ機構の分解斜視図。
【図5】他の実施形態の図3に相当する図。
【符号の説明】
1 リール本体 12 スプール 23 ブレーキ機構 44 摩擦調整部材 45 テーパ形状面 46 第1移動部材 46a 接触部 47 第2移動部材 48 コイルばね 51 回転部材 53 制動部材 80 導電体 81 磁石

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リール本体に回転自在に設けられたスプー
    ルを遠心力により動作して制動する両軸受リールの制動
    装置であって、 前記スプール又は前記スプールに連動して回転する回転
    部材の内周面に、前記スプールの回転軸の軸芯からの距
    離が前記回転軸方向外方に向かうに連れて長くなるよう
    に設けられたテーパ形状面と、 前記テーパ形状面に対して前記回転軸方向に移動自在に
    設けられ前記スプールと連動する第1移動部材と、 前記テーパ形状面に接触可能に前記第1移動部材に径方
    向に移動自在に設けられ、遠心力により前記テーパ形状
    面に接触すると前記テーパ形状面に沿って移動して前記
    第1移動部材を前記回転軸方向外方に移動させる第2移
    動部材と、 前記第1移動部材を前記回転軸方向内方に付勢する付勢
    部材と、 前記第1移動部材の移動により前記スプールを制動する
    制動手段とを備え、 前記テーパ形状面は、少なくとも前記第2移動部材との
    接触部分に摩擦調整部材を有している、両軸受リールの
    制動装置。
  2. 【請求項2】前記スプールは、マグネシウム合金製であ
    り、 前記テーパ形状面は、前記スプールの内周面の一部に全
    周にわたって形成され、前記摩擦調整部材は前記テーパ
    形状面の全部に設けられている、請求項1に記載の両軸
    受リールの制動装置。
  3. 【請求項3】前記摩擦調整部材は、前記テーパ形状面に
    層状に形成されている、請求項1又は2に記載の両軸受
    リールの制動装置。
  4. 【請求項4】前記摩擦調整部材は、前記テーパ形状面に
    固定されている、請求項1又は2に記載の両軸受リール
    の制動装置。
  5. 【請求項5】前記摩擦調整部材は、表面が滑らかな硬質
    合成樹脂製である、請求項4に記載の両軸受リールの制
    動装置。
  6. 【請求項6】前記制動手段は、前記第1移動部材の前記
    テーパ形状面から離反する側に設けられた接触部と、前
    記接触部に対向して前記リール本体に回転不能かつ軸方
    向移動自在に設けられ前記接触部に接触可能な制動部材
    とを有し、前記接触部と制動部材との接触により生じる
    摩擦力により前記スプールを制動する、請求項1から5
    のいずれかに記載の両軸受リールの制動装置。
  7. 【請求項7】前記制動手段は、前記第1移動部材及び前
    記リール本体のいずれか一方に設けられた導電体と、前
    記導電体に磁力を作用させるように前記第1移動部材及
    び前記リール本体のいずれか他方に設けられた磁石とを
    有し、前記磁石による磁力が前記導電体に作用すること
    により生じる渦電流によって発生する電磁力により前記
    スプールを制動する、請求項1から5のいずれかに記載
    の両軸受リールの制動装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200094418A (ko) * 2019-01-30 2020-08-07 유한책임회사 도요엔지니어링 원심력을 이용한 이동식 마그넷 브레이크를 구비한 낚시 릴
KR20200114464A (ko) * 2019-03-28 2020-10-07 유한책임회사 도요엔지니어링 이동식 관성력 브레이크를 구비한 낚시 릴
KR20210041324A (ko) * 2019-10-07 2021-04-15 유한책임회사 도요엔지니어링 고정식 상시 브레이크와 이동식 관성력 브레이크를 구비한 낚시 릴

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KR20200094418A (ko) * 2019-01-30 2020-08-07 유한책임회사 도요엔지니어링 원심력을 이용한 이동식 마그넷 브레이크를 구비한 낚시 릴
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KR20200114464A (ko) * 2019-03-28 2020-10-07 유한책임회사 도요엔지니어링 이동식 관성력 브레이크를 구비한 낚시 릴
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