JP2001013335A - 積層集積導波路デバイス及びその製造方法 - Google Patents

積層集積導波路デバイス及びその製造方法

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JP2001013335A
JP2001013335A JP13075099A JP13075099A JP2001013335A JP 2001013335 A JP2001013335 A JP 2001013335A JP 13075099 A JP13075099 A JP 13075099A JP 13075099 A JP13075099 A JP 13075099A JP 2001013335 A JP2001013335 A JP 2001013335A
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light
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JP13075099A
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Katsuyuki Imoto
克之 井本
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Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高集積度で高寸法精度の光集積回路を実現でき
る積層集積導波路デバイス及びその製造方法を提供す
る。 【解決手段】種々の特性、機能を有する導波路層を多層
状に積層することができるので、小さい基板面積で高集
積度の光デバイスを実現することが可能となる。フォト
ブリーチング材からなるコア層3−1、3−2及びその
コア層3−1、3−2の両側面のクラッド層4a−1、
4b−1、4a−2、4b−2の上面を平坦にすること
ができ、そのクラッド層4a−1、4b−1、4a−
2、4b−2上の上部クラッド層5−1、5−2も平坦
に形成することができることと、各導波路層間はUV光
カット層6−1でUV光が透過しないように断絶されて
いるのでフォトブリーチング材からなる導波路層7−
1、7−2を多層状に積層することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層集積導波路デ
バイス及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光デバイスの小型化、集積化、高性能化
を実現する手段として、導波路構造で構成する研究がさ
かんに行われている。この種の構成法で一つの基板上に
多くの光回路を接続して集積化を図ろうとすると、基板
のサイズを大きくしなければならない。現状では3〜4
インチφのSiや石英ガラス基板が用いられ、光回路と
しては1〜3回路が集積化されている。光回路として
は、例えば光分岐回路、光合分波回路、光スイッチ回路
等が挙げられる。これらの光回路に、半導体レーザ、フ
ォトダイオード、光増幅素子、レンズ、ミラー等の光部
品がハイブリッド実装されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、集積度を上
げる一手段として基板サイズを6、8、10インチφと
大きくしていくことが考えられる。
【0004】しかしながら、基板サイズを大きくしてい
くと、以下のような問題がある。
【0005】(1) 基板面内でのクラッド層及びコア層の
厚さや屈折率分布の均一性が悪くなる。またコア層のド
ライエッチングによる幅の均一性も低下してくる。これ
らの均一性の低下によって光回路の性能低下が生じる。
さらに特性の歩留りも大幅に低下してくる。
【0006】(2) 基板のサイズが大きくなると、クラッ
ド層やコア層の形成による基板の反りが大きくなり、基
板中心部と周辺部の光回路の寸法精度に差が生じて光学
特性の劣化が生じる。
【0007】(3) クラッド層やコア層の形成装置、コア
層のパターニング装置(露光装置)やコア層のエッチン
グ装置等が大型となり、かつ高精度のものが要求される
ため、非常に高価な装置となる。
【0008】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、高集積度で高寸法精度の光集積回路を実現できる積
層集積導波路デバイス及びその製造方法を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の積層集積導波路デバイスは、基板と、基板上
に形成された高屈折率のフォトブリーチング材からなる
コア層と、コア層の両側でフォトブリーチング材がフォ
トブリーチングされた低屈折率の側面クラッド層と、コ
ア層及び側面クラッド層上に形成された低屈折率の上部
クラッド層と、上部クラッド層上に形成されたUV光カ
ット層あるいはUV光吸収層とで構成された導波路層と
を備えた導波路デバイスであって、導波路層の上に導波
路層と同様の構成を有する導波路層が少なくとも一層積
層されているものである。
【0010】本発明の積層集積導波路デバイスは、基板
と、基板上に形成された低屈折率のバッファ層と、バッ
ファ層上に形成された高屈折率のフォトブリーチング材
からなるコア層と、コア層の両側でフォトブリーチング
材がフォトブリーチングされた低屈折率の側面クラッド
層と、コア層及び側面クラッド層上に形成された低屈折
率の上部クラッド層と、上部クラッド層上に形成された
UV光カット層あるいはUV光吸収層とで構成された導
波路層とを備えた導波路デバイスであって、導波路層の
上に導波路層と同様の導波路層が少なくとも一層積層さ
れているものである。
【0011】上記構成に加え本発明の積層集積導波路デ
バイスは、コア層はUV光照射によってフォトブリーチ
ングされ、クラッド層の屈折率よりも高い屈折率になる
ように制御されるのが好ましい。
【0012】上記構成に加え本発明の積層集積導波路デ
バイスは、各導波路層の端面のコア層の位置がコア層の
幅方向に異なるように形成されるのが好ましい。
【0013】上記構成に加え本発明の積層集積導波路デ
バイスは、UV光カット層あるいはUV光吸収層が上部
クラッド層の中に含まれていてもよい。
【0014】上記構成に加え本発明の積層集積導波路デ
バイスは、UV光カット層あるいはUV光吸収層が基板
の裏面にも形成されていてもよい。
【0015】上記構成に加え本発明の積層集積導波路デ
バイスは、フォトブリーチングされたコア層及び側面ク
ラッド層の屈折率がUV光の照射エネルギー量の調整に
よって制御されるのが好ましい。
【0016】上記構成に加え本発明の積層集積導波路デ
バイスは、各導波路層に形成されているデバイスが、光
分岐器、光合分波器等の光受動デバイス、半導体レー
ザ、フォトダイオード等の光能動デバイス、ヒータ、駆
動回路等の電気回路を少なくとも一つ含むのが好まし
い。
【0017】上記構成に加え本発明の積層集積導波路デ
バイスは、少なくとも二つの導波路層の間は電気的ある
いは光学的に結合されるのが好ましい。
【0018】本発明の積層集積導波路デバイスの製造方
法は、基板上にフォトブリーチング用のポリマ材料層を
形成する工程と、ポリマ材料層上に部分的にUV光カッ
ト層あるいはUV光吸収層のパターンを有するフォトマ
スクを配置し、そのフォトマスクの上からUV光を照射
する工程と、フォトブリーチングされない高屈折率のコ
ア層とそのコア層の両側でUV光照射によってフォトブ
リーチングされた低屈折率の側面クラッド層とを形成す
る工程と、コア層及び側面クラッド層上に低屈折率の上
部クラッド層とUV光カット層あるいはUV光吸収層を
順次形成する導波路層形成工程とを少なくとも2回繰り
返して基板上に複数の導波路層を形成するものである。
【0019】本発明の積層集積導波路デバイスの製造方
法は、基板上に低屈折率のバッファ層を形成する工程
と、バッファ層の上にフォトブリーチング用のポリマ材
料層を形成する工程と、ポリマ材料層上に部分的にUV
光カット層あるいはUV光吸収層のパターンを有するフ
ォトマスクを配置し、そのフォトマスクの上からUV光
を照射する工程と、フォトブリーチングされない高屈折
率のコア層とそのコア層の両側面にUV光照射によって
フォトブリーチングされた低屈折率の側面クラッド層と
を形成する工程と、コア層及び側面クラッド層上に低屈
折率の上部クラッド層とUV光カット層あるいはUV光
吸収層を順次形成する導波路層形成工程とを少なくとも
2回繰り返して基板上に複数の導波路層を形成するもの
である。
【0020】上記構成に加え本発明の積層集積導波路デ
バイスの製造方法は、コア層をUV光照射によりフォト
ブリーチングし、クラッド層の屈折率よりも高い屈折率
に制御する工程を有してもよい。
【0021】上記構成に加え本発明の積層集積導波路デ
バイスの製造方法は、各導波路層の端面のコア層の位置
がコア層の幅方向に異なった位置に形成されるように製
造してもよい。
【0022】上記構成に加え本発明の積層集積導波路デ
バイスの製造方法は、UV光カット層あるいはUV光吸
収層を上部クラッド層の中に含まれるように製造しても
よい。
【0023】上記構成に加え本発明の積層集積導波路デ
バイスの製造方法は、基板の裏面にUV光カット層ある
いはUV光吸収層を形成してもよい。
【0024】上記構成に加え本発明の積層集積導波路デ
バイスの製造方法は、フォトブリーチングされたコア層
及び側面クラッド層の屈折率をUV光の照射エネルギー
量の調整で制御して製造するのが好ましい。
【0025】上記構成に加え本発明の積層集積導波路デ
バイスの製造方法は、各導波路層に光受動デバイスを導
波路構造で構成する工程と、光能動デバイスをハイブリ
ッド実装する工程と、ヒータや駆動回路等の電気回路を
モノリシック実装あるいはハイブリッド実装する工程と
を有してもよい。
【0026】上記構成に加え本発明の積層集積導波路デ
バイスの製造方法は、基板上の導波路層間で光結合させ
る際に、導波路層のコア層間で互いに向き合うように4
5°ミラーを形成し、各コア層内で光の伝搬が行えるよ
うにしてもよい。
【0027】本発明によれば、種々の特性、機能を有す
る導波路層を多層状に積層することができるので、小さ
い基板面積で高集積度の光デバイスを実現することが可
能となる。フォトブリーチング材からなるコア層及びそ
のコア層の両側のクラッド層上面を平坦にすることがで
き、そのクラッド層上の上部クラッド層も平坦に形成す
ることができることと、各導波路層間はUV光カット層
(あるいはUV光吸収層)でUV光が透過しないように
断絶されているのでフォトブリーチング材からなる導波
路層を多層状に積層することができる。
【0028】また、本発明によれば、基板面積が大きく
ならないことと、フォトブリーチング材を用いているた
め、コア層やクラッド層形成時の基板の反りがほとんど
ない。その結果、高寸法精度の導波路層を多層状に形成
することができ、高性能の光学特性を得ることができ
る。
【0029】さらに、本発明によれば、製造装置を大規
模にする必要がなく、小型の高性能の装置を用いること
ができるので、高性能光学特性の光デバイスを低コスト
で製造することができる。
【0030】積層集積導波路デバイスの両端面の各導波
路のコア層の位置をコア層の幅方向に異なった位置に形
成することによって、各導波路層のコア層端面に、光フ
ァイバ、半導体レーザ、フォトダイオード、レンズ、ミ
ラー等の光部品の実装スペースを得ることができるよう
になり、高集積度、高機能の光デバイスの実現が可能と
なる。
【0031】UV光カット層(UV光吸収層)を上部ク
ラッド層の中に含ませることにより、各導波路層の厚さ
を薄くすることができ、より軽量、小型の積層集積導波
路デバイスの実現が可能となる。
【0032】基板の裏面にUV光カット層(UV光吸収
層)を形成することにより、長期的に安定な光デバイス
を得ることができる。
【0033】コア層及び側面クラッド層の屈折率をUV
光の照射エネルギーで制御することにより、安価な装置
で製造することができ、結果的に光デバイスの低コスト
化が可能となる。
【0034】複数の機能、性能を有する光デバイスを小
型サイズで実現することができる。
【0035】各導波路層間を電気的あるいは光学的に結
合させることができるので、より多機能な光デバイスを
実現することができる。
【0036】百数十℃の低温プロセスで製造することが
できるので、プラスチック基板やプリント基板上にも形
成することができ、光と電気回路とを混載したデバイス
を実現できる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳述する。
【0038】図1は本発明の積層集積導波路デバイスの
一実施の形態を示す断面図である。
【0039】この積層集積導波路デバイスは、基板(ガ
ラス基板、Si、GaAs等の半導体基板、アルミナ、
ルミセラム等のセラミックス基板、プラスチック基板の
いずれでもよい。)1上に、導波路層7−1と、導波路
層7−1と同一構造を有する導波路層7−2とが順次積
層されたものである。
【0040】導波路層7−1は、屈折率nb のバッファ
層2−1と、バッファ層2−1の上に形成された高屈折
率nw (nw >nb )のコア層3−1と、コア層3−1
の両側面の低屈折率ns (ns <nw )の側面クラッド
層4a−1、4b−1と、コア層3−1及び側面クラッ
ド層4a−1、4b−1の上に形成された上部クラッド
層(屈折率nc 、nc <nw )5−1と、上部クラッド
層5−1上に形成されたUV光カット層(あるいはUV
光吸収層)6−1とで構成されている。
【0041】導波路層7−2は、屈折率nb のバッファ
層2−2と、バッファ層2−2の上に形成された高屈折
率nw のコア層3−2と、コア層3−2の両側面の低屈
折率ns の側面クラッド層4a−2、4b−2と、コア
層3−2及び側面クラッド層4a−2、4b−2の上に
形成された上部クラッド層(屈折率nc )5−2と、上
部クラッド層5−2上に形成されたUV光カット層(あ
るいはUV光吸収層)6−2とで構成されている。
【0042】積層集積導波路デバイスは、コア層3−
1、3−2、側面クラッド層4a−1、4b−1、4a
−2、4b−2には、例えば図2に示すような屈折率の
UV光照射依存性を示すフォトブリーチング材料(ポリ
シラン)が用いられている。
【0043】図2は本発明の積層集積導波路デバイスに
用いられるフォトブリーチング材料の屈折率特性を示す
図であり、横軸がUV光照射時間を示し、縦軸が屈折率
を示している。
【0044】まず、バッファ層2−1(2−2)(例え
ばシリコーン樹脂、屈折率1.44)の上にヘキサメチ
ルジシラザン(CH3 SiNHSiCH3 )を塗布す
る。次に120℃で約1時間ベーキングして疎水化した
後、10重量%の濃度でトルエンに溶解したポリシラン
をスピンコーティングし、120℃で約1時間ベーキン
グする。次に、後述するフォトマスクをポリシラン表面
上に配置し、波長370nmの紫外線(UV)光を照射
する。側面クラッド層4a−1、4b−1、4a−2、
4b−2にはUV光を長時間(tc)照射し、コア層3
−1、3−2にはUV光を時間tcよりも短い時間(t
w)照射するか、あるいは全く照射しないか、あるいは
UV光量を弱くして照射する。
【0045】この結果、コア層3−1、3−2の屈折率
w は、側面クラッド層4a−1、4b−1、4a−
2、4b−2の屈折率ns よりも高くすることができ
る。
【0046】屈折率nw 、ns は、図2に示した特性
(国分:国分「三次元マイクロフォトニクス」プロジェ
クト研究概要集、p64〜p65、平成11年3月19
日、(財)神奈川科学技術アカデミー)から選ばれる。
例えば、側面クラッド層4a−1、4b−1、4a−
2、4b−2には屈折率ns が1.435となるように
UV光を照射し、コア層3−1、3−2には屈折率nw
が1.458となるようにUV光を照射すればよい。
【0047】上部クラッド層5−1、5−2は、例えば
シリコーン樹脂(屈折率1.44)を用いてコア層3−
1、3−2、側面クラッド層4a−1、4b−1、4a
−2、4b−2上にスピンコーティングした後、ベーキ
ングを行って硬化することにより形成される。
【0048】UV光カット層6−1、6−2には、Zr
2 (あるいはTaO5 )とSiO2 とを120℃の温
度で交互に数十層、多層状に蒸着した多重層が用いられ
る。この多重層は波長300nm〜500nmの範囲で反射
率が80%以上の特性を有する多層膜蒸着層である。な
お、このUV光カット層6−1、6−2の代わりにUV
光吸収層を用いてもよい。例えば、ポリマ材料にベンゾ
フェノン系、サリチレート系、ベンゾトリアゾール系の
添加剤を添加したもの、あるいはポリマ材料に二酸化チ
タン、酸化鉄、酸化亜鉛等の金属酸化物顔料を添加した
ものを用いることができる。
【0049】このように、上部クラッド層5−1の上に
UV光カット層(あるいはUV光吸収層)を形成するこ
とにより、導波路層7−2を形成するときに導波路層7
−1のコア層3−1、側面クラッド層4a−1、4b−
1の屈折率特性の変化がなくなり安定する。また、太陽
光や蛍光灯等からのUV光に対しても屈折率特性の変化
はない。同様にUV光カット層(あるいはUV吸収層)
6−2を形成しておくことにより、長時間UV光をあび
ても屈折率が変化するのが防止される。
【0050】次に図1に示した導波路層7−1、7−2
に形成されている光デバイスについて説明する。
【0051】図3は図1に示した積層集積導波路デバイ
スのA−A線断面内の光デバイスとしての光分岐器10
のパターンを示したものである。光分岐器10は入力光
8を二つの略等分配された出力光9−1、9−2に分配
する光デバイスである。
【0052】図4は図1に示した積層集積導波路デバイ
スのA−A線断面内の光デバイスとしての光合分波器1
3のパターンを示したものである。光合分波器13は波
長λ1 、λ2 の光信号を含んだ入力光11を光合分波器
13に入力させることにより分波し、波長λ1 の光信号
は矢印12−1方向へ分波し、波長λ2 の光信号は矢印
12−2方向へ分波して出力させる光デバイスである。
【0053】導波路層7−1、7−2に形成される光デ
バイスとしては、光受動デバイスの他に、ヒータや駆動
回路をモノリシックあるいはハイブリッドに形成し、こ
れらのデバイスを用いて光スイッチ、光変調器、光チュ
ーナブルフィルタ等の光能動デバイスを構成してもよ
い。
【0054】さらに後述するように、積層集積導波路デ
バイスの光入射面側及び光出射端面側に光ファイバや半
導体レーザや受光素子等をハイブリッド実装することが
できる。
【0055】図5は本発明の積層集積導波路デバイスの
他の実施の形態を示す断面図である。
【0056】この積層集積導波路デバイスは、基板1上
に、導波路層7−1、7−2、7−3を順次積層させた
光デバイスである。この光デバイスは、図1に示した積
層集積導波路デバイスの上に、導波路層7−1と同様の
構造の導波路層7−3を積層したものであり、より高集
積度、高機能化を図ったものである。
【0057】導波路層7−3は、バッファ層2−3、コ
ア層3−3、コア層の両側面の側面クラッド層4a−
3、4b−3、上部クラッド層5−3及びUV光カット
層(あるいはUV光吸収層)6−3で構成される。
【0058】この構成において、各導波路層の構造パラ
メータ、すなわち、それぞれの層の厚さ、屈折率、コア
層の幅等は等しくても異なっていてもよい。また、各導
波路層に形成されている光デバイスも同じでも異なって
いてもよい。さらに、各導波路層の構成材料も同じでも
異なっていてもよい。
【0059】本実施の形態では、各導波路層7−1、7
−2、7−3のコア層3−1、32、3−3のコア幅方
向の位置が同じ位置になるように形成されている。
【0060】図6は本発明の積層集積導波路デバイスの
他の実施の形態を示す断面図である。
【0061】この積層集積導波路デバイスは、導波路層
7−1のコア層3−1の位置と、導波路層7−2のコア
層3−2の位置とがコア層の幅方向に間隔Sを保つよう
に形成されている。例えば、間隔Sを125μm以上に
設定すれば、コア層3−1及びコア層3−2の端面に外
径が125μmの光ファイバを接続することができる。
また、光ファイバ以外に、半導体レーザやフォトダイオ
ード等の半導体光部品のように大きな体積を有する光部
品を接続することが容易となる。なお、各導波路層のコ
ア層の入出射端面は必ずしも図1、図5及び図6のよう
に同じ端面側にある必要はなく、四つの端面(前面、後
面、右側面及び左側面)のうちのいずれの端面に設けら
れていても別の端面に設けられていてもよい。
【0062】図7は本発明の積層集積導波路デバイスの
他の実施の形態を示す断面図である。
【0063】この積層集積導波路デバイスは、基板1の
裏面にもUV光カット層(あるいはUV光吸収層)6−
3を形成したものである。このUV光カット層6−3に
より、基板1の上面からだけでなく裏面からのUV光の
侵入をも防ぐことができるため、コア層3−1、3−
2、3−3及び側面クラッド層4a−1、4b−1、4
a−2、4b−2のコア近傍部分の屈折率変化を生じる
おそれがほとんどなくなり、より長期的に信頼性の高い
光デバイスを得ることができる。
【0064】図8は本発明の積層集積導波路デバイスの
他の実施の形態を示す断面図である。
【0065】この積層集積導波路デバイスは、図1に示
した積層集積導波路デバイスのB−B線断面図を示した
ものであり、光の入出射端面15−1、15−2に光フ
ァイバ14−1、14−2、14−3、14−4を接続
したものである。
【0066】図9は本発明の積層集積導波路デバイスの
他の実施の形態を示す断面図である。
【0067】この積層集積導波路デバイスは、図1に示
した積層集積導波路デバイスのB−B線断面図を示した
ものであり、一方の端面15−1のコア層3−1、3−
2に光ファイバ14−1、14−3を接続した構造とな
っている。導波路層7−1のコア層3−1及び導波路層
7−2のコア層3−2に、45°のスリットを2本直交
するように形成して全反射ミラー16−1、16−2を
挿入したものである。
【0068】光ファイバ14−1内を矢印17−1方向
に伝搬してきた入力光は、導波路層7−1のコア層3−
1内に入射して伝搬し、45°の全反射ミラー16−1
で略直角に曲げられて全反射ミラー16−2に達し、全
反射ミラー16−2で略直角に曲げられて導波路層7−
2のコア層3−2内を伝搬し、光ファイバ14−3内へ
導かれて矢印17−2方向に出力光として伝搬する。
【0069】ここで、導波路層7−1、7−2内の光デ
バイスは前述したように種々の光デバイスを用いること
ができる。
【0070】このように、導波路層7−1と導波路層7
−2との間で光学的に結合させることによって、より高
機能、高性能の光信号処理を行うことができる。しかも
小型サイズのデバイスを実現することができる。
【0071】なお、本実施の形態では光学的に結合させ
た場合について説明したが、電気的に結合させるように
してもよい。
【0072】図10は本発明の積層集積導波路デバイス
の他の実施の形態を示す断面図である。
【0073】この積層集積導波路デバイスは、図1に示
した積層集積導波路デバイスに半導体レーザ18、フォ
トダイオード19及び光ファイバ14−2、14−3を
光結合させたものである。各導波路層7−1、7−1に
は、光分岐器、光合分波器、光スイッチ、光Add/D
rop、光チューナブルフィルタ等を用いることができ
る。すなわち、半導体レーザ18からのレーザ光はコア
層3−2内を伝搬し、光ファイバ14−3へ導かれ、光
ファイバ14−2内を伝搬してきた光信号はコア層3−
1内を伝搬し、フォトダイオード19へ導かれるので、
双方向伝送デバイスを構成することができ、各導波路層
7−1、7−2で種々の光信号処理を行うことができ
る。
【0074】次に本発明の積層集積導波路デバイスの製
造方法について説明する。
【0075】図11(a)〜(e)は本発明の積層集積
導波路デバイスの製造方法を説明するための工程図であ
る。図12(a)は図1に示した積層集積導波路デバイ
スを製造する際に用いられるフォトマスクの平面図であ
り、図12(b)は図12(a)の側面図である。図1
3(a)は図1に示した積層集積導波路デバイスを製造
する際に用いられるフォトブリーチング用フォトマスク
の平面図であり、図13(b)は図13(a)の側面図
である。
【0076】基板1上にバッファ層2を形成した後、そ
のバッファ層2の上にフォトブリーチング材料層20を
形成する(図11(a))。
【0077】フォトブリーチング材料層20の上にフォ
トブリーチング用のフォトマスク21を配置し、そのフ
ォトマスク21の上から所望強度のUV光22を所望時
間照射する。このときフォトマスク21の上には、例え
ば図12(a)、(b)に示すように図3に示した光分
岐器10のパターンの形成されたものを用いる。このフ
ォトマスク21は、ガラス板27上にUV光の低反射率
領域25aと光分岐器10のパターン状のUV光の高反
射率領域26aとが形成されている。
【0078】UV光の低反射率領域(マスク領域)25
aはUV光22が照射されることによってそのマスク領
域25aの下のフォトブリーチング材料層20はフォト
ブリーチングされて屈折率の低下をもたらし側面クラッ
ド層4a、4bが形成される。すなわち、図1に示した
側面クラッド層4a−1、4b−1、4a−2、4b−
2が形成される。UV光の高反射率領域26はUV光2
2が照射されてもほとんど反射され、高反射率領域26
aの下のフォトブリーチング材料層20はほとんどフォ
トブリーチングされず、屈折率の低下はほとんど生じな
い(図11(b))。
【0079】フォトブリーチング材料層20の上に他の
マスク(図13に示すフォトブリーチング用フォトマス
ク)24を配置し、再度、マスク24の上からUV光2
2を照射する。
【0080】図13(a)、(b)に示したフォトマス
クは、図12(a)、(b)に示したフォトマスクを反
転したマスクであり、光分岐器10のパターンの形成さ
れた高反射率領域26aはUV光のマスク領域25bと
なっており、これとは逆に図12(a)、(b)に示し
たマスク領域25aはUV光の高反射率領域26bとな
っている(図11(c))。
【0081】従って、図13(a)、(b)に示したマ
スク24の上からUV光22を照射すると、側面クラッ
ド層4a−1、4b−1、4a−2、4b−2の領域は
UV光が反射されて照射されないので屈折率変化が生じ
ない。これとは逆に光分岐器10のパターンのマスク領
域25bは、UV光の低反射率領域であるため、UV光
22の照射によってそのマスク領域25bの下のフォト
ブリーチング材料層23は屈折率変化が生じ所望の屈折
率を有するコア層3が形成される(図11(d))。
【0082】上部クラッド層5及びUV光カット層(あ
るいはUV光吸収層)6を順次形成する。この結果、導
波路層7−1が形成される(図11(e))。
【0083】図1に示す導波路層7−2や図5に示す導
波路層7−3を形成するには、図11(a)〜(e)に
示す工程を繰り返せばよい。
【0084】このように図11(a)〜(e)に示す製
造方法により、導波路層を多層状に積層することができ
る。
【0085】図14は本発明の積層集積導波路デバイス
の他の実施の形態を示す断面図である。
【0086】この積層集積導波路デバイスは、導波路層
7−1内に二つのコア層3−1a、3−1bを有し、そ
れらのコア層3−1a、3−1bの側面にフォトブリー
チングされた低屈折率の側面クラッド層4a−1、4b
−1、4c−1を有する構造となっている。
【0087】導波路層7−1に形成されている光デバイ
スの例としては、例えば図4に示した光合分波器13で
あり、2入力2出力のコア層を有するものがある。
【0088】本発明は上記実施の形態に限定されるもの
ではない。まず、各導波路層内のコア層にはフォトブリ
ーチングされた材料層が用いられるが、この材料層には
種々のフォトブリーチング用ポリマ材料を用いることが
できる。またこの材料層はUV光を照射してもしなくて
もいずれの場合でも使用することができる。導波路層は
シングルモード伝送用以外にマルチモード伝送用に構造
パラメータを設定してもよい。
【0089】また、バッファ層2及び上部クラッド層5
の厚さは、少なくとも5μmよりも厚くすることで、各
導波路層間で光学的な結合が起こらないようにすること
ができるが、数十μm程度まで厚くしておけば十分に低
損失な導波路層が得られると共に、各コア層と光ファイ
バとの接続が容易となる。
【0090】また、UV光カット層(UV光吸収層)の
厚さは数十μm程度の厚さがあればよく、厚ければより
UV光カット(あるいはUV光吸収)の効果が増大す
る。導波路層間のUV光カット層(UV光吸収層)には
信号光を減衰させる吸収剤(例えばカーボン)やメタル
層を形成して導波路層間の光の不要な干渉を抑えるよう
にしてもよい。バッファ層や上部クラッド層にはSiO
2 、SiO2 にF、B、P等の屈折率制御用添加物を含
んだもの等を用いてもよい。
【0091】フォトブリーチング材料には上記実施の形
態に示した材料以外に、dye polymer,4−
dialkylamino−4´−nitro−sti
lbene,DMAPN,2−nitrostilbe
ne等を用いることができる。
【0092】なお、本実施の形態では基板1の上にバッ
ファ層を設けた場合で説明したが、バッファ層を設けず
にコア層を設けてもよい。また、導波路層の層数は2層
以上の多層状に形成することができ、その上限に制約は
ない。
【0093】以上本発明によれば、 (1) 種々の特性や機能を有する導波路層を一つの基板上
に多層状に積層することができるので、小さい基板面積
で高集積、高機能光デバイスを実現することができる。
【0094】(2) 基板面積が大きくならないことと、フ
ォトブリーチング材を用いていることのために、コア層
やクラッド層形成時の基板の反りがほとんど生じない。
その結果、高寸法精度の導波路層を多層状に形成するこ
とができ、高性能の光学特性を得ることができる。
【0095】(3) 簡易な製造装置で製造することができ
るので、高性能、高機能と低コストの両方を満たすこと
ができる。
【0096】(4) 各導波路層のコア層の位置をコア層の
幅方向に異なった位置に形成することによって光ファイ
バ、半導体レーザ、フォトダイオード、レンズ及びミラ
ー等光部品の実装スペースを得ることができるようにな
り、高集積度、高機能光デバイスを実現することができ
る。
【0097】(5) 導波路層間にUV光カット層(UV光
吸収層)を設けることにより、フォトブリーチング材を
用いた導波路層を多層状に積層することができる。また
UV光カット層(UV光吸収層)を上部クラッド層の中
に含ませることもでき、このことにより各導波路層の厚
さを薄くすることができ、より軽量で小型の積層集積導
波路デバイスを実現することができる。
【0098】(6) 導波路層の上面だけでなく、基板の裏
面にもUV光カット層(UV光吸収層)を設けることに
よってより長期的に安定な光デバイスを得ることができ
る。
【0099】(7) コア層及び側面クラッド層の屈折率を
UV光の照射エネルギー(照射強度、照射時間)で制御
することができるので、装置が安価となり、結果的に光
デバイスを低コスト化することができる。
【0100】(8) 各導波路層間を電気的あるいは光学的
に結合させることができるので、より多機能な高集積光
デバイスを実現することができる。
【0101】(9) 200℃以下の低温のプロセスで製造
することができるので、プラスチック基板やプリント基
板上等にも形成することができ、光回路と電気回路とを
混載したデバイスを実現することができる。
【0102】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
【0103】高集積度で高寸法精度の光集積回路を実現
できる積層集積導波路デバイス及びその製造方法を提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積層集積導波路デバイスの一実施の形
態を示す断面図である。
【図2】本発明の積層集積導波路デバイスに用いられる
フォトブリーチング材料の屈折率特性を示す図である。
【図3】図1に示した積層集積導波路デバイスのA−A
線断面内の光デバイスとしての光分岐器10のパターン
を示したものである。
【図4】図1に示した積層集積導波路デバイスのA−A
線断面内の光デバイスとしての光合分波器13のパター
ンを示したものである。
【図5】本発明の積層集積導波路デバイスの他の実施の
形態を示す断面図である。
【図6】本発明の積層集積導波路デバイスの他の実施の
形態を示す断面図である。
【図7】本発明の積層集積導波路デバイスの他の実施の
形態を示す断面図である。
【図8】本発明の積層集積導波路デバイスの他の実施の
形態を示す断面図である。
【図9】本発明の積層集積導波路デバイスの他の実施の
形態を示す断面図である。
【図10】本発明の積層集積導波路デバイスの他の実施
の形態を示す断面図である。
【図11】(a)〜(e)は本発明の積層集積導波路デ
バイスの製造方法を説明するための工程図である。
【図12】(a)は図1に示した積層集積導波路デバイ
スを製造する際に用いられるフォトマスクの平面図であ
り、(b)は(a)の側面図である。
【図13】(a)は図1に示した積層集積導波路デバイ
スを製造する際に用いられるフォトブリーチング用フォ
トマスクの平面図であり、(b)は(a)の側面図であ
る。
【図14】本発明の積層集積導波路デバイスの他の実施
の形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 基板 2−1、2−2 バッファ層 3−1、3−2 コア層 4a−1、4b−1、4a−2、4b−2 クラッド層 5−1、5−2 上部クラッド層 6−1、6−2 UV光カット層

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板と、該基板上に形成された高屈折率の
    フォトブリーチング材からなるコア層と、該コア層の両
    側で上記フォトブリーチング材がフォトブリーチングさ
    れた低屈折率の側面クラッド層と、上記コア層及び上記
    側面クラッド層の上に形成された低屈折率の上部クラッ
    ド層と、該上部クラッド層上に形成されたUV光カット
    層あるいはUV光吸収層とで構成された導波路層とを備
    えた導波路デバイスであって、上記導波路層の上に上記
    導波路層と同様の構成を有する導波路層が少なくとも一
    層積層されていることを特徴とする積層集積導波路デバ
    イス。
  2. 【請求項2】基板と、該基板上に形成された低屈折率の
    バッファ層と、該バッファ層上に形成された高屈折率の
    フォトブリーチング材からなるコア層と、該コア層の両
    側で上記フォトブリーチング材がフォトブリーチングさ
    れた低屈折率の側面クラッド層と、上記コア層及び該側
    面クラッド層の上に形成された低屈折率の上部クラッド
    層と、該上部クラッド層上に形成されたUV光カット層
    あるいはUV光吸収層とで構成された導波路層とを備え
    た導波路デバイスであって、該導波路層の上に該導波路
    層と同様の構成を有する導波路層が少なくとも一層積層
    されていることを特徴とする積層集積導波路デバイス。
  3. 【請求項3】上記コア層はUV光照射によってフォトブ
    リーチングされ、上記クラッド層の屈折率よりも高い屈
    折率になるように制御されている請求項1または2に記
    載の積層集積導波路デバイス。
  4. 【請求項4】各導波路層の端面のコア層の位置がコア層
    の幅方向に異なるように形成されている請求項1から3
    のいずれかに記載の積層集積導波路デバイス。
  5. 【請求項5】上記UV光カット層あるいは上記UV光吸
    収層は上記上部クラッド層の中に含まれている請求項1
    から4のいずれかに記載の積層集積導波路デバイス。
  6. 【請求項6】上記基板の裏面にUV光カット層あるいは
    UV光吸収層が形成されている請求項1から4のいずれ
    かに記載の積層集積導波路デバイス。
  7. 【請求項7】上記フォトブリーチングされたコア層及び
    側面クラッド層の屈折率はUV光の照射エネルギー量を
    調整することによって制御される請求項1から6のいず
    れかに記載の積層集積導波路デバイス。
  8. 【請求項8】各導波路層に形成されているデバイスは、
    光分岐器、光合分波器等の光受動デバイス、半導体レー
    ザ、フォトダイオード等の光能動デバイス、ヒータ、駆
    動回路等の電気回路を少なくとも一つ含んでいる請求項
    1から7のいずれかに記載の積層集積導波路デバイス。
  9. 【請求項9】少なくとも二つの導波路層の間は電気的あ
    るいは光学的に結合されている請求項1から8のいずれ
    かに記載の積層集積導波路デバイス。
  10. 【請求項10】基板上にフォトブリーチング用のポリマ
    材料層を形成する工程と、該ポリマ材料層上に部分的に
    UV光カット層あるいはUV光吸収層のパターンを有す
    るフォトマスクを配置し、そのフォトマスクの上からU
    V光を照射する工程と、フォトブリーチングされない高
    屈折率のコア層とそのコア層の両側でUV光照射によっ
    てフォトブリーチングされた低屈折率の側面クラッド層
    とを形成する工程と、上記コア層及び上記側面クラッド
    層の上に低屈折率の上部クラッド層とUV光カット層あ
    るいはUV光吸収層を順次形成する導波路層形成工程と
    を少なくとも2回繰り返して基板上に複数の導波路層を
    形成する積層集積導波路デバイスの製造方法。
  11. 【請求項11】基板上に低屈折率のバッファ層を形成す
    る工程と、該バッファ層の上にフォトブリーチング用の
    ポリマ材料層を形成する工程と、該ポリマ材料層上に部
    分的にUV光カット層あるいはUV光吸収層のパターン
    を有するフォトマスクを配置し、そのフォトマスクの上
    からUV光を照射する工程と、フォトブリーチングされ
    ない高屈折率のコア層とそのコア層の両側にUV光照射
    によってフォトブリーチングされた低屈折率の側面クラ
    ッド層とを形成する工程と、上記コア層及び上記側面ク
    ラッド層の上に低屈折率の上部クラッド層とUV光カッ
    ト層あるいはUV光吸収層を順次形成する導波路層形成
    工程とを少なくとも2回繰り返して基板上に複数の導波
    路層を形成する積層集積導波路デバイスの製造方法。
  12. 【請求項12】上記コア層をUV光照射によりフォトブ
    リーチングし、上記クラッド層の屈折率よりも高い屈折
    率に制御する工程を有する請求項10または11に記載
    の積層集積導波路デバイスの製造方法。
  13. 【請求項13】各導波路層の端面のコア層の位置がコア
    層の幅方向に異なった位置に形成されるように製造する
    請求項10または11に記載の積層集積導波路デバイス
    の製造方法。
  14. 【請求項14】上記UV光カット層あるいは上記UV光
    吸収層を上記上部クラッド層の中に含まれるように製造
    する請求項10から13のいずれかに記載の積層集積導
    波路デバイスの製造方法。
  15. 【請求項15】上記基板の裏面にUV光カット層あるい
    はUV光吸収層を形成する請求項10から13のいずれ
    かに記載の積層集積導波路デバイスの製造方法。
  16. 【請求項16】上記フォトブリーチングされたコア層及
    び上記側面クラッド層の屈折率をUV光の照射エネルギ
    ー量を調整することで制御して製造する請求項10から
    15のいずれかに記載の積層集積導波路デバイスの製造
    方法。
  17. 【請求項17】各導波路層に光受動デバイスを導波路構
    造で構成する工程と、光能動デバイスをハイブリッド実
    装する工程と、ヒータや駆動回路等の電気回路をモノリ
    シック実装あるいはハイブリッド実装する工程とを有す
    る請求項10から16のいずれかに記載の積層集積導波
    路デバイスの製造方法。
  18. 【請求項18】上記基板上の導波路層間で光結合させる
    際に、該導波路層のコア層間で互いに向き合うように4
    5°ミラーを形成し、各コア層内で光の伝搬が行えるよ
    うにする請求項10から17のいずれかに記載の積層集
    積導波路デバイスの製造方法。
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