JP2001004809A - 光学系及び光学装置 - Google Patents

光学系及び光学装置

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JP2001004809A
JP2001004809A JP11174971A JP17497199A JP2001004809A JP 2001004809 A JP2001004809 A JP 2001004809A JP 11174971 A JP11174971 A JP 11174971A JP 17497199 A JP17497199 A JP 17497199A JP 2001004809 A JP2001004809 A JP 2001004809A
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prism
optical
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Kimihiko Nishioka
西岡公彦
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型、軽量、低コストの撮像装置等の光学系
と光学装置を提供すること。 【解決手段】 物体からの光60は、拡張曲面プリズム
11の第1面111から入射し、その第2面112から
一端プリズム外に出て、温度、湿度等に応じて形状が変
えられる可変ミラー12で反射され、再び第2面112
から拡張曲面プリズム11に入射し、第3面113で反
射され、第4面114からプリズム外に出て、コムドラ
イブで選択されたレンズアレー14の焦点距離の異なる
何れかのミラーで反射され、再び第4面114から拡張
曲面プリズム11に入射し、第5面115で反射され、
第6面116から拡張曲面プリズム11外に射出し、固
体撮像素子13に物体像を結像する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型の光学系及び
光学装置に関し、例えばデジタルカメラ等の撮像装置、
観察装置、表示装置、照明装置、信号処理装置等の光学
系及び光学装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば従来のデジタルカメラは、フォー
カシングやズーミングのためにレンズやレンズ群を光軸
方向に動かす必要があり、そのレンズ駆動スペース確保
のために寸法も大きくなり、また、駆動用のモータ、ギ
ア等が必要で、製造コストが高くなってしまった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術のこ
のような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的
は、小型、軽量、低コストの撮像装置等の光学系と光学
装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する光学
系及び光学装置は例えば次のものである: (1) 光路中に挿脱可能な光学素子を備えたことを特
徴とする光学系。
【0005】(2) 光路中の光学素子の挿脱をコムド
ライブで行うことを特徴とする(1)記載の光学系。
【0006】(3) 複数の拡張曲面光学素子を備えた
ことを特徴とする光学系。
【0007】(4) 複数の拡張曲面光学素子を備え、
それらの中の少なくとも1つを動かすことでフォーカシ
ングあるいはズーミングあるいそれ以外の調整を行うこ
とを特徴とする光学系。
【0008】(5) 複数の不均質媒質を含むことを特
徴とする撮像光学系。
【0009】(6) 複数の不均質媒質を含むことを特
徴とする複眼光学系。
【0010】(7) 複数の拡張曲面光学素子を含むこ
とを特徴とする複眼光学系。
【0011】(8) 光学素子の移動をコムドライブで
行うことを特徴とする光学系。
【0012】(9) 拡張曲面光学素子を備え倍率の色
収差の補正を画像処理で行うことを特徴とする光学系。
【0013】(10) 拡張曲面光学素子を備え歪曲収
差の補正を画像処理で行うことを特徴とする光学系。
【0014】(11) 可変ミラーを備えたことを特徴
とする(1)から(10)の何れか1項記載の光学系。
【0015】(12) 拡張曲面光学素子を備えたこと
を特徴とする(1)から(10)の何れか1項記載の光
学系。
【0016】(13) 複数の撮像光学系と撮像素子を
備えたことを特徴とする光学装置。
【0017】(14) 複数の画像を合成する複数の撮
像光学系と撮像素子を備えたことを特徴とする光学装
置。
【0018】(15) 各撮像光学系の画角をθ、内向
角をβ、全画角を2ωとするとき、 0<2ω<2θ ・・・式1 0<β<θ ・・・式2 を満たすことを特徴とする(14)記載の光学装置。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光学系及び光学装
置を実施例に基づいて説明する:図1は、本発明の1実
施例の構成を示す図であり、この実施例は小型のデジタ
ルカメラ用光学系10の例である。
【0020】光学系10は、拡張曲面プリズム11と可
変ミラー12と固体撮像素子(例えばCCD)13とス
ライド式のレンズアレー14とを組み合わせたものから
なる。
【0021】ここで、拡張曲面とは、球面、平面、回転
対称非球面の他、光軸に対して偏心した球面、平面、回
転対称非球面、あるいは、対称面を有す非球面、対称面
を一つだけ有す非球面、対称面のない非球面、自由曲
面、微分不可能な点、線を有する面等、いかなる形の面
であってもよく、その面は、反射面でも、屈折面でも、
光に何らかの影響を与え得る面ならばよい。以下、これ
らを総称して拡張曲面と呼ぶ。
【0022】図1の例において、拡張曲面プリズム11
は、第1面111から第6面116からなり、その中、
第1面111、第2面112、第4面114、第6面1
16は屈折面、第3面113、第5面115は反射面と
して作用しており、これらの面が拡張曲面からなる。
【0023】可変ミラー12は、例えば、P.Rai-Choudh
ury 編 ^Handbook of Microlithography,Micromachinin
g,and Microfabrication Volume 2:Micromachining and
Microfabrication p.495,Figure 8.58"SPIE PRESS刊、
あるいは、オプティックスコミュニケーションズ(Opti
cs Communications ),140巻(1997年)187
〜190頁に示されているメンブレインミラーのよう
に、薄膜12Aと複数の電極12Bの間に電源17から
の電圧をスイッチ16を介して印加すると、静電気力に
より薄膜12Aが変形してその面形状が変化するように
なっており、これにより、温度、湿度変化で生じた拡張
曲面プリズム11、レンズアレー14等の変形、屈折率
変化、あるいは、固体撮像素子13を支えている枠13
B、13C等の伸び縮み、変形、光学素子で生じた結像
性能の低下の補償、及び、枠等の部品の組立時の誤差等
の補償、ピント調整、並びに、ピント調整で生じた収差
の補正ができるようになっている。
【0024】ここで、可変ミラー12の形状(薄膜12
Aの形状)は、結像性能が最適になるように、演算装置
804からの信号で、各電極12Bに接続された可変抵
抗15の抵抗値を変化させて制御される。演算装置80
4へは、温度センサー803、湿度センサー805、距
離センサー806からの信号が入力し、それらの信号に
よって結像性能の低下を補償すべく、演算装置804で
各電極12Bに加える電圧値が決定される。そして、各
可変抵抗15の値をその電圧値になるように信号を送っ
て変化させる。
【0025】このようにして可変ミラー12の可変曲面
12Aは異なる静電気力で変形させられるため、可変曲
面12Aの形状は状況に応じて非球面を含むさまざまな
形状をとることになる。
【0026】図1では、可変曲面12Aは凹面に描かれ
ているが、電圧の符号を電極12B毎に変えれば、凸面
とすることもでき、その方が様々な状況の変化に対応で
きるのでよい。なお、距離センサー806はなくてもよ
く、その場合、可変ミラー12の形状を多少変化させて
固体撮像素子13からの像信号のMTF(レズポンス関
数)の高周波成分が略最大になるように可変曲面12A
の形状を決めれば、ピント合わせができる。
【0027】なお、可変ミラー12はシリコンリソグラ
フィープロセス等で作ることもできる。薄膜12Aの材
質をポリイミド等の合成樹脂にすれば、低電圧でも大き
な変形が可能となるので好ましい。
【0028】図2は、図1の可変ミラー12の代わりに
使用可能な別の可変ミラーの一例の構成を示す図であ
り、この可変ミラー20は電磁気力を利用した可変ミラ
ーである。
【0029】図2において、支持基板28の上に配置さ
れた永久磁石21の上方にコイル22A、22B、22
C、22D・・・が配置され、それらはミラーの基板2
3と一体化されている。支持基板28と基板23の間は
スペーサ26を介して離間されている。基板23は窒化
シリコンあるいはポリイミド等で作られており、基板2
3の表面には金属コート、例えばAlコートでできた反
射膜24が施され反射鏡を形成している。
【0030】ドライブ回路25A、25B、25C、2
5D・・・によってコイル22A、22B、22C、2
2D・・・にそれぞれ適当な電流が流されると、永久磁
石21との電磁気力でコイル22A、22B、22C、
22D・・・は反発あるいは吸引され、基板23と反射
膜24を変形させることができる。温度センサー80
3、湿度センサー805、距離センサー806、ブレセ
ンサー811からの信号によって求められる光学系の変
化に応じて、演算装置804から信号がドライブ回路2
5A、25B、25C、25D・・・に送られ、基板2
3と反射膜24が変形する。
【0031】コイル22A、22B、22C、22D・
・・にはそれぞれ異なる量の電流を流すこともできる。
コイル22A、22B、22C、22D・・・は複数個
でなくてもよい。つまり、一つのコイルでもよい。ま
た、基板23に永久磁石21を設け、支持基板28側に
コイル22A、22B、22C、22D・・・を設けて
もよい。
【0032】また、コイル22A、22B、22C、2
2D・・・はリソグラフィー等の手法で作るとよい。ま
た、コイル22A、22B、22C、22D・・・には
強磁性体のコア(鉄芯)を入れてもよい。
【0033】図1に戻って、スライド式のレンズアレー
14は、図3に示すように、互いに焦点距離の異なるミ
ラー(あるいは、ミラーレンズ)31a、31b、31
cを一列に並べてなるもので、レンズアレー14は対向
する両端に設けたコムドライブ32により両矢符の方向
に駆動され、光学系10の光路中に常にミラー31a、
31b、31cの何れか1つのミラーが挿入されるよう
になっている。
【0034】コムドライブ32は、相互に入り子状に配
置された櫛状電極33、34の間に電源35によって電
位差が与えられ、櫛状電極33と櫛状電極34の間の静
電気力によってスライド式のレンズアレー14を両矢符
の方向に駆動するようになっているものであり(例え
ば、特開平9−318365号、特開平11−6824
3号)、櫛状電極34はレンズアレー14と一体化さ
れ、櫛状電極33は拡張曲面プリズム11、固体撮像素
子13等と一体化されている。
【0035】したがって、コムドライブ32を駆動して
ミラー31a、、31b、31cの何れかを選択して、
光学系10の光路中に挿入することにより、光学系10
の焦点距離を変化させることができ、望遠、標準、広角
の3つの変倍状態を選ぶことができるように構成でき、
光学系10を変倍光学系として構成することができる。
【0036】このスライド式のレンズアレー14のミラ
ーの選択と共に、可変ミラー12の曲率を変えて、焦点
距離変動に伴うピント移動を補正し、固体撮像素子13
上に正しく物体像を結像できるようにして、変倍可能と
している。
【0037】また、物体距離が変わった場合にも、可変
ミラー12の曲率を変えて、ピントを合わせることがで
きるようになっている。
【0038】このようにして、モータ、ギア等が不要で
ズーミング可能な小型のデジタルカメラが実現できる。
【0039】なお、レンズアレー14では複数のミラー
を1列に並べて選択使用できるようにしたが、図4のよ
うに、円盤の円周方向にミラー31a、、31b、31
c・・・を並べて、回転軸36を中心に回転させて光路
中に選択配置できるようなターレット状レンズアレー1
4Bとしてもよい。
【0040】本実施例の撮像装置では、物体からの光6
0は、拡張曲面プリズム11の第1面111から入射
し、その第2面112から一端プリズム外に出て、可変
ミラー12で反射され、再び第2面112から拡張曲面
プリズム11に入射し、第3面113で反射され、第4
面114からプリズム外に出て、レンズアレー14の何
れかのミラーで反射され、再び第4面114から拡張曲
面プリズム11に入射し、第5面115で反射され、第
6面116から拡張曲面プリズム11外に射出し、固体
撮像素子13に物体像を結像するようになっている。
【0041】このように、本実施例の光学装置は、拡張
曲面プリズム11、可変ミラー12及びレンズアレー1
4で撮像光学系10を構成している。そして、本実施例
の構成では、特に、各光学素子の面の形状を最適化する
ことにより、物体像の収差を最少ににすることができる
ようになっている。
【0042】なお、本実施例では、固体撮像素子13と
共に光学素子の一つである拡張曲面プリズム11が一体
化可能であるので、小型化、低コスト化等の点で有利で
ある。
【0043】以上説明したように、本実施例によれば、
薄型、小型の光学装置を得ることができる。
【0044】図5は、本発明の別の実施例の構成を示す
図であり、この実施例は、2つの自由曲面プリズム11
A、11Bを接近させて配設し、一方の自由曲面プリズ
ム11Aを両矢符の方向に動かすことでピント合わせを
行う撮像装置37の例である。
【0045】自由曲面プリズム11A、11Bの少なく
とも一方、望ましくは両方の反射面としては、前述した
第1の実施例の可変ミラー12と同様の可変ミラーとし
てもよく、その場合は、自由曲面プリズム11A、11
Bの移動に伴って発生する偏心収差の変化量に合わせ
て、それら可変ミラーの自由曲面形状を変化させれば、
収差劣化の防止ができて望ましい。
【0046】自由曲面プリズム11Aは対向する両側に
設けたコムドライブ32によって駆動されるようになっ
ている。自由曲面プリズム11Bの入射面(第1面)1
11B近傍には絞り38が設けられている。自由曲面プ
リズム11Aと自由曲面プリズム11Bとは相互に隙間
をあけて並べてもよいし、シリコンオイル等の屈折率整
合液を自由曲面プリズム11Aの射出面(第3面)11
3Aと自由曲面プリズム11Bの入射面(第1面)11
1Bとに塗った上で密着させてもよい。なお、固体撮像
素子(CCD)13は自由曲面プリズム11Bに図示の
ように固定するようにすれば、自由曲面プリズム11B
との位置関係が保てるので望ましい。
【0047】本実施例の撮像装置では、物体からの光6
0は、自由曲面プリズム11Aの第1面111Aから入
射し、その第2面112Aで反射され、第3面113A
から出て絞り38を通り、自由曲面プリズム11Bに第
1面111Bから入射し、その第2面112Bで反射さ
れ、第3面113Bから射出し、固体撮像素子13に物
体像を結像するようになっている。
【0048】図6は、本発明の別の実施例の構成を示す
図であり、固体撮像素子(CCD)13の前方に4つの
不均質レンズ40(40A、40B、40C、40D)
を設けた複眼撮像装置41の例である。不均質レンズ4
0の物体側面は斜めにカットしてあり、視野方向を偏角
させる作用を持っている。そして、不均質レンズ40各
々の斜めにカットした入射面近傍に絞り38(38A、
38B、38C、38D)を配置してある。
【0049】図7は図6の複眼撮像装置41を上方から
見た図である。個眼42は各不均質レンズ40と絞り3
8とからなっており、個眼42の画角をθ、内向角を
β、全画角を2ωとすると、次式の関係がある。
【0050】 0<2ω<2θ ・・・式1 0<β<θ ・・・式2 したがって、固体撮像素子13上には被写体を4分割し
た像が結ばれ、その4つの像は重なりを持っている。こ
の様子を図8に示した。そして、4つの像の重なり部分
は画像処理部43で一つに結合され、モニター44に表
示されるか、あるいは、カラープリンター45に出力さ
れる。したがって、得られる画像は、図8の点線の範囲
を通常の光学系で撮影したのと同様となり、自然な画像
となる。
【0051】大切なことは、上記式1、式2に示すよう
に、4つの個眼の像に重なりがあることで、重なりがな
いと、4つの像を合成しても境界部が抜けた画像となっ
てしまう。
【0052】また、4つの像に重なりがあるので、重な
り部の画像から三角測量が可能となり、オートフォーカ
ス時の測距等が可能である。
【0053】この撮像装置で像のフォーカスを行うのに
は、複眼46(4つの個眼42の集合)と固体撮像素子
13の間の間隔を変えればよい。
【0054】なお、図6、図7で、符号47で示される
のは遮光壁であり、光を透過しないようになっている。
複眼46の周囲にはつや消しの黒塗料等を塗ればよい。
遮光壁47は、固体撮像素子13の上の個眼像同士が固
体撮像素子13上の同一の画素に結像しないようにする
ために必要である。個眼像が固体撮像素子13の同一画
素に結合した場合、その画素の情報は削除した上で、4
つの個眼像を合成して一つの画像とすればよい。
【0055】このように複眼を使うと、光学系の全長を
短くでき、薄型のデジタルカメラを実現することができ
る。また、個眼の画角θを小さくできるので、個眼の構
造をシンプルにでき、光学系の全長をさらに減らすこと
ができる。
【0056】上記実施例では、個眼42には不均質レン
ズ40を用いているが、不均質レンズ以外のものを用い
てもよく、図9に示すように、拡張曲面プリズム48を
複数組み合わせた複眼49、図12に示すように、通常
のレンズ(均質媒質の屈折レンズ)50等を組み合わせ
た複眼51等でもよい。通常のレンズ50を組み合わせ
る場合は、レンズ50は偏心しており、視野方向を変え
る作用も持っている。何れの場合でも、式1、式2は成
り立つ。画像の合成法も同様である。
【0057】図9の例は撮像装置の例である。図11は
その撮像装置を上方から見た図である。この構成と作用
を説明すると、4つの拡張曲面プリズム48にはそれぞ
れに可変ミラー12が設けられ、それぞれのフォーカス
を行うことができる。フォーカスのための測距は、前述
のように、4つの画像の中少なくとも2つを用いて三角
測距で求めてもよい。あるいは、フォーカスを行うの
に、可変ミラー12を変化させて画像のコントラストが
最も良くなるように可変ミラー12の形状を変化させる
ようにしてもよい。
【0058】なお、この例の場合も、4つの拡張曲面プ
リズム48は遮光壁47によって仕切られている。
【0059】図9の例は、図6の例に比べて、さらに光
学系の厚さを減らすことができるメリットがある。
【0060】なお、可変ミラー12を設けずに、固定形
状の反射面を配置して、複眼49と固体撮像素子13と
の間隔を変化させてフォーカスするようにすることもで
きる。
【0061】また、この実施例において、図10に示す
ように、固体撮像素子13を4つに分けて固体撮像素子
13F、13G・・とし、個眼毎に固体撮像素子13
(13F、13G・・)を設けるようにしてもよい。
【0062】なお、複数の拡張曲面プリズム48の並べ
方は、図13に示すように、花びら状としてもよい。図
14は図13を横から見た図である。可変ミラー12と
固体撮像素子13は略同一平面に配置し、リソグラフィ
ー等の微細加工技術で一括して生産すれば、コスト上有
利である。
【0063】図15は、拡張曲面プリズム48の代わり
に、拡張曲面ミラー70、71を用いた複眼72の例を
示す図であり、バーコードリーダの例である。本実施例
では、レンズ73も用いている。拡張曲面ミラー70、
71は、拡張曲面プリズム48に比べて中空で軽いこ
と、遮光壁47が不要な点で優れている。拡張曲面ミラ
ー70、71はプラスチックの成形等で一体で作ると、
組み立てが簡単で好ましい。
【0064】図16は図15を上方から見た図で、2つ
の個眼から形成されているのが分かる。複眼72の代わ
りに、可変ミラー12あるいは可変ミラー20を用いて
フォーカス、ブレ防止等を実現するようにしてもよい。
式1、式2は本実施例でも成り立つ。
【0065】図17は本発明の一例を示す図であり、T
Vカメラの例である。拡張曲面プリズム11と可変ミラ
ー20と共に、可動ミラー80が用いられ、ズーミング
とフォーカシング、ブレ防止等が実現できる。
【0066】図18に可動ミラー80の構造を示してあ
る。図19は図18を上方から見た図である。ミラー3
1には4つのヒンジ81を介して4つのコムドライブ3
2が取り付けられている。櫛状電極34がミラー31側
へ動くと、ミラー31は押し上げられ、図17の光学系
の光路長が変わるので、フォーカシングができる。ミラ
ー31の移動と共に、可変ミラー20の面形状を変えれ
ばズーミングができる。
【0067】なお、可動ミラー80はリソグラフィープ
ロセスで作ると、大量に高精度のものができるので好ま
しい。
【0068】本発明に共通して言えることであるが、光
学系には一般に倍率の色収差と呼ばれる収差がある。こ
の収差は、赤、緑、青と3色の色毎に物体像の大きさが
異なる現象である。拡張曲面プリズムと、自由曲面プリ
ズム、不均質レンズ等を用いた光学系では、この倍率の
色収差を除去することが困難な場合がある。そこで、次
のように画像処理で倍率の色収差を補正する。
【0069】図20は、倍率の色収差の出ている光学系
で方眼を撮影した像である。赤の像Rの方が青の像Bよ
りも大きい像となっている。そこで、固体撮像素子13
で撮像した画像をR(赤)、G(緑)、B(青)の3つ
に分けてメモリーに保存し、Gの像の大きさにR、Bの
像の大きさが一致するようにR、Bのメモリーの像の大
きさを画像処理で修正する。このとき、倍率は場所毎に
異なる倍率にしておけば、拡張曲面プリズム11、48
等を用いた光学系でも、倍率の色収差が除去できるので
好ましい。この画像処理に用いる倍率は、予めROM等
に記録しておくのがよい。図21に、以上の画像処理の
プロセスをフローチャートとして示してある。R’、
B’は倍率の色収差を除去してGの像の大きさに一致さ
せたR、Bのメモリーの像である。
【0070】なお、G(緑)の画像の歪曲を画像処理で
修正し、その修正後のGにR、Bの像を合わせるように
倍率を掛けて歪曲収差の除去を行ってもよい。
【0071】最後に、本発明で用いている用語の定義に
ついて述べる:光学装置とは、光学系あるいは光学素子
を含む装置のことである。
【0072】光学装置には、撮像装置、観察装置、表示
装置、照明装置、信号処理装置等が含まれる。
【0073】撮像装置の例としては、フィルムカメラ、
デジタルカメラ、テレビカメラ、VTRカメラ、電子内
視鏡等がある。
【0074】観察装置の例としては、顕微鏡、望遠鏡、
眼鏡、双眼鏡、ルーペ、ファイバースコープ、ファイン
ダー等がある。
【0075】表示装置の例としては、液晶ディスプレ
ー、ビューファインダー、頭部装着型画像表示装置(h
ead mounted display)、PDA
(携帯情報端末)等がある。
【0076】照明装置の例としては、カメラのストロ
ボ、自動車のヘッドライト、内視鏡光源、顕微鏡光源等
がある。
【0077】信号処理装置の例としては、光ディスクの
読み取り、書き込み装置、バーコードリーダ、バーコー
ドスキャナー、光計算機の演算装置等がある。
【0078】
【発明の効果】本発明によると、小型、軽量、低コスト
の撮像装置等の光学系と光学装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の光学系の構成を示す図であ
る。
【図2】図1の可変ミラーの代わりに使用可能な別の可
変ミラーの一例の構成を示す図である。
【図3】図1の光学系のスライド式のレンズアレーの構
成を示す図である。
【図4】図1のスライド式のレンズアレーの代わりに使
用可能なターレット状レンズアレーの構成を示す図であ
る。
【図5】本発明の別の実施例の光学装置の構成を示す図
である。
【図6】本発明の別の実施例の光学装置の構成を示す図
である。
【図7】図6の光学装置を上方から見た図である。
【図8】図6の光学装置の固体撮像素子上に結像される
被写体像の様子を示す図である。
【図9】図6の光学装置の変形例の光学装置の構成を示
す図である。
【図10】図6の光学装置の別の変形例の光学装置の構
成を示す図である。
【図11】図9の光学装置を上方から見た図である。
【図12】図6の光学装置のさらに別の変形例の光学装
置の構成を示す図である。
【図13】図9の光学装置の拡張曲面プリズムの並べ方
の別の例を示す図である。
【図14】図13の光学装置を横から見た図である。
【図15】拡張曲面ミラーを用いた複眼光学系の実施例
を示す図である。
【図16】図15の光学系を上方から見た図である。
【図17】本発明の別の実施例の光学装置の構成を示す
図である。
【図18】図17の光学装置の可動ミラーの構造を示す
図である。
【図19】図18の可動ミラーを上方から見た図であ
る。
【図20】倍率の色収差の出ている光学系で方眼を撮影
した像を示す図である。
【図21】本発明による画像処理のプロセスをフローチ
ャートとして示した図である。
【符号の説明】
10…デジタルカメラ用光学系 11…拡張曲面プリズム 11A、11B…自由曲面プリズム 12…可変ミラー 12A…薄膜 12B…電極 13、13F、13G…固体撮像素子 13B、13C…枠 14…スライド式レンズアレー 14B…ターレット状レンズアレー 15…可変抵抗 16…スイッチ 17…電源 20…可変ミラー 21…永久磁石 22A、22B、22C、22D…コイル 23…ミラーの基板 24…反射膜 25A、25B、25C、25D…ドライブ回路 26…スペーサ 28…支持基板 31、31a、31b、31c…ミラー 32…コムドライブ 33、34…櫛状電極 35…電源 36…回転軸 37…撮像装置 38、38A、38B、38C、38D…絞り 40、40A、40B、40C、40D…不均質レンズ 41…複眼撮像装置 42…個眼 43…画像処理部 44…モニター 45…カラープリンター 46…複眼 47…遮光壁 48…拡張曲面プリズム 49…複眼 50…通常のレンズ 51…複眼 60…物体からの光 70、71…拡張曲面ミラー 72…複眼 73…レンズ 80…可動ミラー 81…ヒンジ 111…第1面 112…第2面 113…第3面 114…第4面 115…第5面 116…第6面 111A、111B…第1面 112A、112B…第2面 113A、113B…第3面 803…温度センサー 804…演算装置 805…湿度センサー 806…距離センサー 811…ブレセンサー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の不均質媒質を含むことを特徴とす
    る複眼光学系。
  2. 【請求項2】 複数の拡張曲面光学素子を含むことを特
    徴とする複眼光学系。
  3. 【請求項3】 光学素子の移動をコムドライブで行うこ
    とを特徴とする光学系。
  4. 【請求項4】 拡張曲面光学素子を備え倍率の色収差の
    補正を画像処理で行うことを特徴とする光学系。
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