JP2001003047A - 地盤注入用固結材 - Google Patents

地盤注入用固結材

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JP2001003047A
JP2001003047A JP11173711A JP17371199A JP2001003047A JP 2001003047 A JP2001003047 A JP 2001003047A JP 11173711 A JP11173711 A JP 11173711A JP 17371199 A JP17371199 A JP 17371199A JP 2001003047 A JP2001003047 A JP 2001003047A
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sio
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俊介 島田
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Motomu Miwa
求 三輪
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低いシリカ濃度にもかかわらず、高強度で耐
久性に優れ、かつ長いゲル化時間を示し、地盤の液状化
防止用注入材として広範囲への浸透を可能にする地盤注
入用固結材を得る。 【構成】 本発明の地盤注入用固結材は水ガラスとコロ
イダルシリカ、あるいはさらに活性珪酸を特定の割合に
混合して、それ自体自硬性のない安定化したアルカリ性
シリカ溶液、また、該アルカリ性シリカ溶液を脱アルカ
リ処理した脱アルカリシリカ溶液を基盤として、これに
酸性反応剤、その他の反応剤、セメント、スラグ等を添
加して構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコロイダルシリカお
よび水ガラス、さらには活性珪酸を含む高モル比のシリ
カ溶液を基盤とし、低シリカ濃度で広範囲のゲル化時間
を保持する地盤注入用固結材に係り、特に、地盤の液状
化防止注入工事に際して、長時間にわたる連続注入によ
る大容土地盤改良を可能にし、しかも高固結強度で、固
結体の耐久性に優れ、さらに、水質保全性にも優れた地
盤注入用固結材に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、水ガラスにコロイダルシリカを
混合してなる地盤注入材は固結体の耐久性に優れた特性
を持つことで知られているが、3号水ガラスをコロイダ
ルシリカに大量に混合すると瞬時にゲル化してしまう。
【0003】従来、このような瞬時のゲル化を避けつ
つ、例えば、高モル比水ガラスとコロイダルシリカを混
合して自硬性のある地盤注入液とすることが知られてい
る。
【0004】
【発明が解決すべき課題】しかし、この注入液はシリカ
濃度が高いわりには高固結強度を呈し得ない。しかも、
これを1.5ショット、あるいは2.0ショットの片側液
(A液)として使用する場合、それ自体ゲル化するもの
であるため、このような使用には限界がある。
【0005】本発明者等は水ガラスとコロイダルシリ
カ、あるいは水ガラスと、コロイダルシリカと、活性珪
酸を配合成分として特定し、これらの配合に際して、地
盤への注入前ではそれ自体でゲル化しない特定の配合比
率やSiO2 濃度を選定し、しかも土中では広範囲のゲ
ル化時間、特に長時間のゲル化時間を保持し、かつ、土
粒子間に長時間連続注入する際に起こりやすい土粒子間
のゲル沈積による浸透性の低下を少なくして優れた地盤
の液状化防止用地盤注入固結材を開発し、本発明を完成
するに至った。このような本発明固結材はさらに、低い
SiO2 濃度にしては高い固結強度を示し、しかも、未
反応水ガラスや反応生成物が少なく、水質保全にも優れ
たものである。
【0006】そこで、本発明の目的はコロイダルシリカ
および水ガラス、さらには活性珪酸を含む高モル比のシ
リカ溶液を基盤とし、低シリカ濃度で広範囲のゲル化時
間を保持するとともに地盤の液状化防止注入工事の際
に、長時間にわたる連続注入による大容土地盤改良を可
能にし、しかも高固結強度で耐久性に優れ、さらに水質
保全性にも優れ、上述の公知技術に存する欠点を改良し
た地盤注入用固結材を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明によれば、コロイダルシリカと、水ガラスと
を含み、地盤への注入前にはそれ自体でゲル化しないア
ルカリ性シリカ溶液からなることを特徴とし、さらにこ
の溶液中のSiO2 濃度が3〜13重量%であり、この
うち、コロイダルシリカに由来するSiO2 量が1〜5
0重量%であることを特徴とする。
【0008】さらに、上述の目的を達成するため、本発
明によれば、コロイダルシリカと、水ガラスと、活性珪
酸とを含むアルカリ性シリカ溶液であって、この溶液中
のSiO2 濃度が3〜13重量%であり、このうち、コ
ロイダルシリカと活性珪酸に由来するSiO2 量が1〜
50重量%であることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的に詳述す
る。
【0010】本発明にかかる地盤注入用固結材は上述の
とおり、配合成分としてコロイダルシリカと水ガラス、
あるいはさらにこれらと活性珪酸とを含むアルカリ性シ
リカ溶液である。
【0011】上述コロイダルシリカはコロイド状の性状
を呈し、単独では半永久的にゲル化しない安定な物質で
ある。この製造法の一例を示せば、次のとおりである。
【0012】まず、水ガラスの水希釈液をイオン交換樹
脂またはイオン交換膜で脱アルカリ処理してpH2〜4
の活性珪酸を得る。
【0013】次いで、得られた活性珪酸に水ガラス、苛
性ソーダ等のアルカリ剤を添加してpH値を8.5〜10
程度のアルカリ性に調整し、かつSiO2 濃度を3〜5
%程度に調整した後、70〜95℃の温度で1〜5時間
程度加熱、造粒し、コロイダルシリカ母液を得る。通常
はこの母液をSiO2 濃度20〜30%になるまで濃縮
し、最終のコロイダルシリカとするが、本発明では、こ
の母液そのものをコロイダルシリカとして使用すること
もできる。
【0014】本発明に用いられる水ガラスはアルカリ金
属珪酸塩の水溶液であって、SiO 2 /Na2 Oで表さ
れるモル比が3.4以上の比較的高モル比のものが好まし
いが、コロイダルシリカや活性珪酸との混合によってゲ
ル化しない範囲であれば、任意のモル比であることがで
きる。
【0015】さらに、本発明に用いられる活性珪酸は水
ガラスをイオン交換樹脂処理、あるいはイオン交換膜処
理により水ガラス中のアルカリ分を除去し、pH値を水
ガラスよりも低く調整することにより得られる。
【0016】通常、上述水ガラスとコロイダルシリカの
混合系、あるいは、これらと活性珪酸との混合系では、
シリカ濃度(SiO2 濃度)が濃いと電気的に不安定な
状態になりやすく、このため、シリカが電気的に不均質
に集合して弱い部分が局部的に生じ、均質な強度を有す
るゲルが形成されにくくなる。
【0017】このような上述混合系では、地盤への注入
前の配合時におけるゲル化時間を長く調整しても、注入
後、地盤中では不均質に析出したシリカが土粒子間に沈
積し、目づまりを起こして浸透性を低下させ、このた
め、注入圧が過大になり、あるいは亀裂をつくって逸脱
し、広範囲を均質に、設計通りに固結することができな
くなる。
【0018】特に、地盤の液状化防止工事に際しては、
大容量土を経済的に改良することが必要であり、このた
めには、注入孔の間隔を広くとって一注入ステージ当り
数時間ないし数十時間の連続注入を必要とする。
【0019】本発明は上述の不合理を是正し、水ガラス
とコロイダルシリカの混合系、あるいはこれらと活性珪
酸との混合系において、混合液が地盤への注入前にはそ
れ自体でゲル化しない安定なものとし、かつ、このよう
な安定な状態を維持する条件を定めたものである。
【0020】すなわち、本発明は上述のコロイダルシリ
カと、水ガラスを含むアルカリ性シリカ溶液において、
この溶液中のSiO2 濃度を3〜13重量%に希釈し、
かつ、このうち、コロイダルシリカに由来するSiO2
量を1〜50重量%、好ましくは3〜50重量%に定
め、これにより地盤への注入前にはそれ自体でほとんど
半永久的にゲル化しない安定な固結材となる。なお、水
ガラス量に対してコロイダルシリカ量が多量の場合も安
定化した領域がある。この領域は水ガラス、コロイダル
シリカの種類によって左右されるので、一義的に決める
ことは難しいが、全SiO2 量中のコロイダルシリカに
由来するSiO2 量が略90%以上程度であるように思
われる。
【0021】さらに、本発明は上述のコロイダルシリカ
と、水ガラスと、活性珪酸とを含むアルカリ性シリカ溶
液において、この溶液中のSiO2 濃度を3〜13重量
%に希釈し、かつこのうち、コロイダルシリカおよび活
性珪酸に由来するSiO2 量を1〜50重量%、好まし
くは3〜50重量%に定め、これにより地盤への注入前
にはそれ自体でほとんど半永久的にゲル化しない安定な
固結材となる。
【0022】上述において、コロイダルシリカと活性珪
酸の比率はこれらの種類によって左右されるが、活性珪
酸に由来するSiO2 量が略50重量%以下を保持する
ような比率であることが望ましい。
【0023】上述のアルカリ性シリカ溶液はコロイダル
シリカや活性珪酸の一部が水ガラスのアルカリによって
溶解され、この結果、この溶液を構成するシリカの粒径
がコロイダルシリカの保持する粒径から、水ガラスのシ
リカに見られるような珪酸分子の粒径までに分布された
高モル比のシリカ溶液である。このモル比は水ガラスの
モル比よりも高く、コロイダルシリカや活性珪酸のモル
比よりも低いものである。
【0024】上述アルカリ性シリカ溶液のSiO2 濃度
が3〜13重量%の範囲外、すなわち、3重量%よりも
小さいときには、SiO2 量が少なすぎて固結強度が小
さくなり、また13重量%よりも大きいときには、Si
2 量が多すぎてそれ自体でゲル化してしまい、安定性
を維持することができない。
【0025】また、コロンダルシリカに由来するSiO
2 量、あるいはコロイダルシリカと活性珪酸に由来する
SiO2 量が1〜50重量%の範囲外、すなわち、1重
量%よりも小さいときには、ゲル化したときの固結物の
初期強度は大きくなるが、長期強度が低く、耐久性が悪
くなり、土中ゲル化時間の短縮も徐々に多くなってく
る。また、50重量%よりも大きいときには、固結物の
初期強度が小さくなる。
【0026】また、水ガラス量に対してコロイダルシリ
カ量を多くして安定化を図った場合には、固結物は初期
強度が非常に低く、通常のグラウトとしては好ましくな
いが、土中ゲル化時間は長く維持することができ、地盤
の液状化防止用固結材としては充分に使用できる。
【0027】なお、本発明のアルカリ性シリカ溶液はナ
トリウムの含有量が比較的少なく、このため、イオン交
換樹脂やイオン交換膜のカートリッジ等、小規模な装置
を用いて、現場で比較的容易に脱アルカリ処理し、活性
の大きな脱アルカリシリカ溶液とすることもできる。こ
の脱アルカリシリカ溶液としては、それ自体ではゲル化
しない系のもの、あるいは長時間後にゲル化する系のも
のが得られる。長時間後にゲル化する系はそれ自体単独
で液状化防止用の注入材として優れたものである。
【0028】さらに、本発明では、上述のアルカリ性シ
リカ溶液、あるいは脱アルカリシリカ溶液に反応剤を添
加混合することができる。この反応剤としては、硫酸、
リン酸、塩化アルミニウム、ポリ塩化アルミニウム、硫
酸バンド、有機酸(クエン酸、コハク酸、酢酸等)等、
水溶液中で酸性を呈する各種酸性反応剤、アルカリ金属
塩、アルカリ土金属塩等の無機塩類、セメント、スラ
グ、石灰類、石膏等が挙げられる。
【0029】例えば、アルカリ性シリカ溶液に酸性反応
剤を添加して該溶液を酸性〜中性領域に調整して所定の
ゲル化時間を有するグラウトとすることができる。この
場合、酸性反応剤として硫酸のような強酸を使わなくて
もリン酸、塩化アルミニウム、ポリ塩化アルミニウム、
硫酸バンド、有機酸等を用いて土中におけるゲル化時間
の短縮も非常に小さく、かつ強度的にも優れ、このた
め、広範囲にわたる地盤注入用固結材として、特に、液
状化防止用固結材として優れたものを得ることができ
る。
【0030】さらに、アルカリ性シリカ溶液、あるいは
脱アルカリシリカ溶液に比較的少量の各種反応剤を添加
することにより、広範囲にわたるゲル化時間、特にゲル
化時間が長く、しかも土中でゲル化時間の短縮が少ない
固結材とすることができる。この場合、得られる固結材
は浸透性に優れ、固結物の耐久性にも優れ、シリカ濃度
が稀薄な割に強度が高く、かつ強度発現が早い。
【0031】
【発明の実施例】以下、本発明を実施例によって詳述す
るが、本発明はこれらの実施例によって限定されるもの
ではない。
【0032】1.使用材料 (1)活性珪酸 水ガラスJIS3号品(旭電化工業(株)製品、SiO
2 29.0%、Na2 O9.0%)を水で希釈し、SiO2
5.8%、Na2 O1.8%の希釈品を得、これを水素型陽
イオン交換樹脂(オルガノ(株)製品、アンバーライト
IR−120B)塔に通液して脱アルカリして得られ
た、SiO2 5.8%、pH3.0の活性珪酸を使用。(こ
の活性珪酸は脱アルカリの程度によって広範囲のpHの
ものが得られる。)
【0033】(2)コロイダルシリカ 上記活性珪酸をアルカリ水中に投入し、SiO2 濃度4
%、pH9とした後、90℃まで加熱し、2時間攪拌し
てコロイダルシリカ母液を得る。この母液を濃縮して得
られたSiO2 の含量が20%と30.1%のコロイダル
シリカを使用。このコロイダルシリカの平均粒径は4ミ
リミクロンと15ミリミクロンである。その性状を表1
に示した。
【0034】
【表1】
【0035】(3)水ガラス 通常の水ガラスとして次の(a)に示されるJIS3号
水ガラス、高モル比水ガラスとして次の(b)に示され
る5号水ガラスを使用。 (a)3号水ガラス 比重(20℃)1.39、SiO2
29.2%、Na2 O9.5%、モル比3.17のJIS3号
水ガラス (b)5号水ガラス 比重(20℃)1.32、SiO2
25.5%、Na2 O7.03%、モル比3.75の5号水ガ
ラス
【0036】 (4)塩化カリウム 試薬一級 塩化カルシウム 試薬一級 燐酸 試薬一級 炭酸水素ナトリウム 試薬一級 ポリ塩化アルミニウム JIS規格
【0037】(5)セメント 表2に示す組成および粉砕度の異なるポルトランドセメ
ントと高炉セメントを使用。
【0038】
【表2】
【0039】表2中、セメントの種類No.2の高炉セメン
トの平均粒径は約3ミクロンである。
【0040】(6)スラグ 表3に示す組成のスラグを使用。
【0041】
【表3】
【0042】(7)砂 細砂として豊浦標準砂、シルト質砂として千葉県産海砂
を使用。
【0043】2.測定法 (1)サンドゲル一軸圧縮強度 豊浦標準砂によるサンドゲルをポリ塩化ビニリデン密閉
養生(20℃)して土質工学会基準「土の一軸圧縮試験
方法」により測定。
【0044】(2)ゲル化時間 (a)ホモゲルのゲル化時間 20℃においてカップ倒立法により測定。 (b)土中ゲル化時間 20℃においてグラウト液を砂と混合・静止し、上澄を
捨て、砂に竹串を刺して引き抜き、跡が残ったときを土
中ゲル化時間として測定。
【0045】(3)pH ガラス電極pH計にて測定。
【0046】3.アルカリ性シリカ溶液 コロイダルシリカと水ガラス、あるいはコロイダルシリ
カと活性珪酸と水ガラスを混合してアルカリ性シリカ溶
液を得る。これらの混合割合と混合液のSiO 2 濃度、
およびコロイダルシリカあるいはコロイダルシリカと活
性珪酸に由来するSiO2 量(%)と安定性を表4に示
した。
【0047】
【表4】
【0048】表4から、アルカリ性シリカ溶液中のSi
2 濃度が約13%を境として、これ以下ではゲル化せ
ず、半永久的に安定である。したがって、これらのアル
カリ性シリカ溶液は長期間保存が可能で、グラウト原料
と同様に取り扱うことができ、工場から注入現場へ搬入
することも可能である。13%以上の比較例3では、4
〜5ケ月後には半ゲル化状態を呈するようになる。
【0049】また、比較例3ではコロイダルシリカに由
来するSiO2 量も本発明の範囲を越えており、反応剤
によってゲル化させた場合、強度発現が遅いという欠点
が表れる。
【0050】したがって、SiO2 濃度が略13%以下
であれば殆どの場合、安定したアルカリ性シリカ溶液を
得ることができる。
【0051】比較例1、2ではコロイダルシリカに由来
するSiO2 濃度が1%以下、また比較例1では、さら
に全SiO2 量も3%以下で本発明の範囲外の値となっ
ている。これらはもちろんゲル化することなく安定であ
る。しかし、後述する如く、反応剤の添加によって得ら
れる固結物は極めて軟弱となり、SiO2 濃度が3%近
辺を境として、それ以下では著しく強度が低下する。
【0052】実施例7は実施例6までとは逆に、コロイ
ダルシリカが多量で安定化している例である。実施例8
は活性珪酸を少量混入せしめて安定化している例であ
る。この場合、コロイダルシリカと活性珪酸のSiO2
量中の活性珪酸に由来するSiO2 量は27.8%で、5
0%以下となっている。
【0053】4.脱アルカリシリカ溶液 上記のアルカリ性シリカ溶液をイオン交換樹脂処理また
はイオン交換膜処理により脱アルカリして脱アルカリシ
リカ溶液を得る。
【0054】表4の実施例4で得たアルカリ性シリカ溶
液5,000mlを陽イオン交換樹脂900mlで混合処理し
てpH3.5の脱アルカリシリカ溶液を得た。この脱アル
カリシリカ溶液はSiO2 濃度7.1%で、約30〜35
時間でゲル化した。
【0055】また、陽イオン交換樹脂処理に代えて陰・
陽イオン交換膜を用いて電流密度3A/dm2 で電解透析
を行い、pH3.5に達したところで透析を中止し、上記
陽イオン交換樹脂処理の場合と略同じような脱アルカリ
シリカ溶液を得た。
【0056】略同一のSiO2 濃度をもつ単なる水ガラ
ス水溶液を直接陽イオン交換樹脂によりpHを3.5程度
まで下げるには上記の約数倍量の陽イオン交換樹脂を要
する。また、イオン交換膜法ではイオン交換膜数を多く
し、透析時間は長時間を要する。
【0057】SiO2 濃度がさらに濃厚な実施例6のア
ルカリ性シリカ溶液を同じような処理によりpHを3.5
程度にまで低下せしめるとゲル化時間は早くなり20〜
24時間程度となる。これら脱アルカリシリカ溶液はそ
れ自体浸透性に優れた地盤注入用固結材となり得る。ま
た、Naイオンがさらに除去されているため環境保全面
からも一層好ましい。
【0058】5.アルカリ性シリカ溶液−酸性反応剤系
表4の実施例2のアルカリ性シリカ溶液と酸性反応剤と
してリン酸を混合して中性〜酸性領域に調整した結果を
一例として表5に示した。
【0059】
【表5】
【0060】表5から、本発明固結材では、ゲル化時
間、特に長時間でのゲル化時間の調整が可能なことがわ
かる。同じ3号水ガラスを用い、SiO2 濃度、pHを
略同一にした実施例11、12と、比較例4(3号水ガラス
−リン酸系)を比べてみると、実施例ではリン酸量は非
常に少なく、約半量で足りている。また、ゲル化時間は
非常に長くなっているにもかかわらず、強度的には全く
遜色のない固結体が得られている。
【0061】6.アルカリ性シリカ溶液−反応剤系、脱
アルカリシリカ溶液−反応剤系 表4のアルカリ性シリカ溶液は、比較例3を除いては全
くゲル化することなく安定である。これに反応剤を添加
してゲル化せしめることができる。また、脱アルカリシ
リカ溶液に反応剤を添加してゲル化を調整することもで
きる。アルカリ性シリカ溶液−反応剤系および脱アルカ
リシリカ溶液−反応剤系のゲル化時間と固結強度を表6
に一括して示す。
【0062】
【表6】
【0063】表6全般を観察してゲル化時間は短時間か
ら長時間に及んでおり、特に長いゲル化時間の調整が容
易である。また、コロイダルシリカ由来のSiO2 量が
比較的多い実施例14、15では2日強度は低いが28日強
度はかなり上昇している。
【0064】SiO2 濃度が本発明の範囲以下の比較例
5では固結強度が極めて低い。本発明の範囲以上にある
比較例6ではSiO2 が濃厚であるにもかかわらず、固
結強度の増加はみられず、むしろ低下気味にある。
【0065】実施例21の脱アルカリシリカ溶液の場合
は、同程度のSiO2 をもつ実施例17と比較すると、ゲ
ル化時間は著しく長びくが、強度は殆ど差はみられな
い。
【0066】セメントやスラグを混入した懸濁型の実施
例(実施例16、18、20) では、従来の水ガラス−セメン
ト系の比較例8に比べて初期強度は若干劣るものの、長
期強度では格段に強化されている。
【0067】また、SiO2 の濃厚な比較例7ではゲル
化が瞬時に起こって不均一な固結体になりやすい欠点が
ある。
【0068】7.ゲル化時間 ホモゲルのゲル化時間はもちろん、さらに液状化防止に
は土中におけるゲル化時間が長く保持できることが望ま
しい。上記表5、6のゲル化時間の長い配合液の一部に
ついて、豊浦標準砂と千葉県産海砂中におけるゲル化時
間(土中ゲル化時間)を測定した。併せて対象として従
来から長いゲル化時間を示す酸性シリカゾルと比較し
た。結果を表7に示す。
【0069】
【表7】
【0070】表7から従来の酸性シリカゾル(比較例
9)のホモゲルは非常に長いゲル化時間を示すが、土中
では著しく短縮される。特に、千葉県産海砂では甚だし
い。
【0071】これに対して、本発明の実施例24〜31では
土中におけるゲル化時間の短縮は非常に少なく、依然と
してかなりのゲル化時間を保持していることがわかる。
このことは液状化防止用注入材として広範囲への浸透を
可能にする。
【0072】8.浸透試験 上記試験の結果から明らかなように、本発明の地盤注入
用固結材は広範囲のゲル化時間、特に長時間のゲル化時
間の調整が容易で、しかも土中においてもゲル化時間の
短縮が少ないことから優れた浸透性が期待できるが、念
のため図1に示す実験室での浸透注入試験装置を用いて
浸透試験を行った。
【0073】図1において、圧力計2、3を介して、コ
ンプレッサー1に連結された攪拌器4を備えた水槽5の
中に注入材6を充填する。7は内径50mm、高さ1.5m
のアクリル製パイプであって、この中に標準砂8を九層
に分けて詰め、各層毎に水平打撃により60%の相対密
度になるように締め固める。
【0074】次いで、水槽5の中に充填された注入材6
はコンプレッサー1の注入圧0.5kgf/cm2 でパイプ7中
の標準砂8に圧入される。注入材は標準砂8中に浸透さ
れ、浸透距離を観察した。図1中、9、10は切換コッ
ク、11、12は金網、13はメスシリンダーである。
【0075】試験に使用した固結材および試験結果を表
8に示す。表8において、浸透試験No.1〜7は本発明に
かかる固結材であり、浸透試験No.8、9は比較例として
あげた固結材でNo.8は本発明の範囲外の系であり、No.9
は従来の酸性シリカゾルである。
【0076】
【表8】
【0077】表8より浸透試験No.1〜6の本発明にかか
る系では、アクリル製パイプ7の標準砂8の全長によく
浸透して全体が均一に固結した。浸透試験No.7は本発明
にかかる系であるが水ガラスの含有量が非常に多い系
で、上記の浸透試験No.1〜6に比べると若干見劣りがあ
った。
【0078】これに対して、比較例の浸透試験No.8はか
なりの浸透を示したが、1.5mの全長にまでは浸透でき
なかった。すなわち、本発明にかかる浸透試験No.2と比
較例の浸透試験No8を比べてみるとホモゲルのゲル化時
間は後者の方が長いにもかかわらず浸透性は逆に劣って
いる。
【0079】また、比較例の浸透試験No.9はホモゲルの
ゲル化時間は著しく長いが浸透性には極めて劣る。
【0080】このように本発明の固結材は浸透性に極め
て優れていることが実証された。
【0081】
【発明の効果】以上のとおり、コロイダルシリカと水ガ
ラスあるいはさらに活性珪酸をある特定の割合で混合し
たアルカリ性シリカ溶液および該アルカリ性シリカ溶液
を脱アルカリした脱アルカリシリカ溶液を基盤とする地
盤注入用固結材は次の効果を奏し得るものである。
【0082】1.広範囲のゲル化時間、特に長時間のゲ
ル化時間が調整でき、かつ土中においてもゲル化時間の
短縮が少ない。したがって、浸透性もよく、地盤の液状
化防止用の注入用固結材として極めて優れている。
【0083】2.低シリカ濃度の割には高い固結強度を
示す。
【0084】3.アルカリ含量が少なく、水質保全性に
優れる。
【0085】4.アルカリ性シリカ溶液は自硬性がない
ため、保存あるいは工場から注入現場へ搬入が可能であ
る。
【0086】5.脱アルカリシリカ溶液はイオン交換樹
脂やイオン交換膜のカートリッジ等の小規模な装置で容
易に得ることができる。
【0087】6.セメントやスラグ等を使用しても均質
にゲル化し、高強度を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は実験室用注入試験装置の略図である。
【符号の説明】
1 コンプレッサー 2 圧力計 3 圧力計 4 攪拌器 5 水槽 6 固結材 7 アクリル製パイプ 8 豊浦標準砂 9 切換コック 10 切換コック 11 金網 12 金網 13 メスシリンダー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年7月5日(1999.7.5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】また、コロダルシリカに由来するSiO
2量、あるいはコロイダルシリカと活性珪酸に由来する
SiO2量が1〜50重量%の範囲外、すなわち、1重
量%よりも小さいときには、ゲル化したときの固結物の
初期強度は大きくなるが、長期強度が低く、耐久性が悪
くなり、土中ゲル化時間の短縮も徐々に多くなってく
る。また、50重量%よりも大きいときには、固結物の
初期強度が小さくなる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三輪 求 東京都文京区本郷2−15−10 強化土エン ジニヤリング株式会社内 Fターム(参考) 2D040 AB01 CA01 CA02 CA04 CA10 CB03 CC01 4H026 CA03 CB01 CB02 CB03 CB04 CB05 CB07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コロイダルシリカと、水ガラスとを含
    み、地盤への注入前にはそれ自体でゲル化しないアルカ
    リ性シリカ溶液からなる地盤注入用固結材。
  2. 【請求項2】 コロイダルシリカと、水ガラスとを含む
    アルカリ性シリカ溶液であって、この溶液中のSiO2
    濃度が3〜13重量パーセントであり、このうち、コロ
    イダルシリカに由来するSiO2 量が1〜50重量パー
    セントであることを特徴とする地盤注入用固結材。
  3. 【請求項3】 コロイダルシリカと、水ガラスと、活性
    珪酸とを含むアルカリ性シリカ溶液であって、この溶液
    中のSiO2 濃度が3〜13重量パーセントであり、こ
    のうち、コロイダルシリカと活性珪酸に由来するSiO
    2 量が1〜50重量パーセントであることを特徴とする
    地盤注入用固結材。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3の地盤注入用固結
    材において、アルカリ性シリカ溶液を脱アルカリ処理し
    て脱アルカリシリカ溶液とした請求項1、2または3の
    いずれかに記載の地盤注入用固結材。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3または4の地盤注入用
    固結材において、さらに反応剤を配合してなる請求項
    1、2、3または4のいずれかに記載の地盤注入用固結
    材。
  6. 【請求項6】 請求項5の反応剤が酸性反応剤、無機塩
    類、セメント、およびスラグの群から選択される請求項
    5の地盤注入用固結材。
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