JP3541135B2 - 地盤注入工法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は浸透性が良好で、固結強度が高く、さらに公害を起こさず、しかも広範囲にわたる地盤への注入に適するのみならず、工事現場における作業性が改善された地盤注入工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
軟弱地盤の改良に際して、従来、液体状、スラリー状、あるいは微粒子を含む粉体状の地盤固結材が利用されていた。
【0003】
この種の地盤固結材として、例えば、珪酸ナトリウム、珪酸カリウム、珪酸アンモニウム等の水溶性珪酸塩をイオン交換法や、電解法等により脱アルカリ処理して得られる、低粘度で浸透性の良好な活性珪酸水溶液が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この活性珪酸水溶液は生産工場で製造の後、工事現場に搬入して使用されるが、それ自体ゲル化するため、運搬時間等を考慮すると、ゲル化時間を極めて長く設定しなければならない。ゲル化時間を長く設定するためには、SiO2 濃度を小さくしなければならず、したがって、固結強度が低下するという欠点が生じる。
【0005】
そこで、充分な固結強度を得るために、活性珪酸を生産工場ではなく、工事現場で製造することが試みられている。
【0006】
しかし、この場合、水ガラスのアルカリ濃度が高いため、脱アルカリ処理に使用される陽イオン交換樹脂やイオン交換膜の量が大量となり、再生や洗浄の装置も含めて大規模な設備を工事現場で建設せざるを得なくなる。このため、生産管理の面でもかなりの困難が予想され、工事現場における作業性が相当に劣ってしまう。
【0007】
そこで、本発明の目的は水ガラスを脱アルカリ処理して、SiO2濃度が比較的高い水ガラスをゲル化し難い一次シリカ液とし、この一次シリカ液を工事現場でさらに脱アルカリ処理して二次シリカ液とすることにより、浸透性が良好で、固結強度が高く、さらに公害を起こさず、しかも広範囲にわたる地盤への注入に適するのみならず、工事現場における作業性が改善され、上述の公知技術に存する欠点を改良した地盤注入工法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明の地盤注入工法によれば、水ガラスを脱アルカリ処理し、該水ガラス中のアルカリの一部を除去して一次シリカ液とし、この一次シリカ液をさらに脱アルカリ処理して二次シリカ液とし、この二次シリカ液を主材としてなることを特徴とする。
【0009】
さらに、上述の目的を達成するため、本発明の地盤注入工法によれば、水ガラスを脱アルカリ処理して活性珪酸とし、この活性珪酸にアルカリ、または水ガラスを脱アルカリ処理して得られるシリカ液を添加して一次シリカ液とし、この一次シリカ液をさらに脱アルカリ処理して二次シリカ液とし、この二次シリカ液を主材としてなることを特徴とする。
【0010】
さらにまた、上述の目的を達成するため、本発明の地盤注入工法によれば、水ガラスを脱アルカリ処理して得られるコロイダルシリカを一次シリカ液とし、この一次シリカ液をさらに脱アルカリ処理して二次シリカ液とし、この二次シリカ液を主材とすることを特徴とする。
【0011】
さらに、上述の目的を達成するため、本発明の地盤注入工法によれば、次の(a)、(b)、(c)および(d)の群から選択された複数種を混合して一次シリカ液とし、この一次シリカ液をさらに脱アルカリ処理して二次シリカ液とし、この二次シリカ液を主材として含有してなることを特徴とする。
【0012】
(a)水ガラスを脱アルカリ処理し、該水ガラス中のアルカリの一部を除去して得られる一次シリカ液。
【0013】
(b)水ガラスを脱アルカリ処理して活性珪酸とし、この活性珪酸にアルカリ、または水ガラスを脱アルカリ処理して得られるシリカ液を添加して得られる一次シリカ液。
【0014】
(c)水ガラスを脱アルカリ処理して得られるコロイダルシリカからなる一次シリカ液。
【0015】
(d)これら一次シリカ液をそれぞれさらに脱アルカリ処理して得られる二次シリカ液。
【0016】
さらにまた、上述の目的を達成するため、本発明の地盤注入工法によれば、水ガラスを脱アルカリ処理して得られた一次シリカ液の貯蔵槽と、この貯蔵槽と連結され、貯蔵槽からの一次シリカ液を脱アルカリ処理して二次シリカ液とする脱アルカリ処理槽と、この脱アルカリ処理槽と、この脱アルカリ処理槽と連結され、脱アルカリ処理槽で得られた二次シリカ液を貯蔵する二次シリカ液貯蔵槽とからなる製造装置を用いることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体的に詳述する。
【0018】
一次シリカ液
本発明にかかる一次シリカ液は珪酸ナトリウム、珪酸カリウム、珪酸アンモニウム等の水溶性珪酸塩、特に水ガラスをイオン交換法、電気泳動法、電解透析法等により脱アルカリ処理し、該水ガラス中のアルカリの一部を除去して得られる、pH値がアルカリ〜中性領域に調整された珪酸水溶液、あるいは、水ガラスをイオン交換法、電気泳動法、電解透析法等により、殆どのアルカリを除去して得られた活性珪酸水溶液を下記の手段を用いてゲル化し難くした珪酸水溶液である。
【0019】
この活性珪酸水溶液は水ガラスのアルカリを除去して得られ、一般にpHはほぼ2〜4を呈する。SiO2 濃度は1〜15重量%、好ましくは2〜10重量%である。SiO2 濃度が1重量%よりも少ないと、地盤改良のための強度が不足し、15重量%よりも多いと、活性珪酸水溶液のゲル化が起こりやすくなる。
【0020】
上記活性珪酸水溶液はアルカリを添加して中性〜アルカリ領域に調整することによりSiO2 濃度が相当に高くても非常にゲル化し難い一次シリカ液となる。ここで使用するアルカリとしては特に限定されず、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アミン類、水ガラス、後述コロイダルシリカ、さらには、水ガラスのアルカリの一部を脱アルカリ処理して得られたシリカ液等である。
【0021】
アルカリとして水ガラスを用いた場合、活性珪酸と水ガラスが反応してpHが高くなり、かつ珪酸分子が高分子化して増粒し、ほぼ5mμ以内のコロイド粒子となって安定化する。このため、シリカ濃度を高くして、しかも安定なシリカ液を得るという優れた特徴を得る。したがって、実用的には水ガラスの使用が好ましい。
【0022】
アルカリの使用量は活性珪酸水溶液のpHが4以上、好ましくは中性〜アルカリ領域となる量である。アルカリとして上述したように水ガラスを用いるとアルカリ添加とシリカの補充が同時にできるので、これを用いた注入材は高強度が得られる。この場合、水ガラスは任意のモル比のものを用いることができるが、通常3号水ガラス〜高モル比水ガラスを用いる。また、下記に示したコロイダルシリカをアルカリとして用いればアルカリとシリカの補充が同時に行なわれ、しかもシリカ濃度が高くても安定なシリカ液が得られるために、これを用いた注入液は高強度が得られる。
【0023】
なお、本発明にかかる一次シリカ液は水ガラスを上述のように脱アルカリ処理して活性珪酸とし、これに好ましくはアルカリを添加して加熱し、分子量数万あるいはそれ以上に増粒してゲル化し難くしたコロイダルシリカ液を用いることができる。このうよなシリカ液として前記活性珪酸をSiO2 含量20〜30%に濃縮して直径5〜20mm程度の粒子の分散体としたpHが9〜10付近を呈するSiO2 の濃厚なシリカ液(コロイダルシリカ)がある。
【0024】
また、本発明にかかる一次シリカ液はさらに次の(a)、(b)、(c)および(d)の群から選択された複数種を安定となる割合で任意に混合して一次シリカ液としてもよい。この混合は概してSiO2 濃度を増加させたり、中性領域における安定化を図ったり等を目的として行なわれる
【0025】
(a)水ガラスを脱アルカリ処理し、該水ガラス中のアルカリの一部を除去して得られる上述の一次シリカ液。
【0026】
(b)水ガラスを脱アルカリ処理して活性珪酸とし、この活性珪酸にアルカリ、または水ガラス中のアルカリの一部を脱アルカリ処理して得られるシリカ液を添加して得られる上述の一次シリカ液。
【0027】
(c)水ガラスを脱アルカリ処理して得られるコロイダルシリカからなる上述の一次シリカ液。
【0028】
(d)これら一次シリカ液をそれぞれさらに脱アルカリ処理して得られる二次シリカ液。
【0029】
上述一次シリカ液は水ガラス中のアルカリの一部を除去して得られるアルカリ量の低減されたシリカ液である。あるいは水ガラス中の殆どのアルカリを除去して得られる活性珪酸にアルカリを加えたシリカ液である。このようなシリカ液はpH値がアルカリ〜中性領域でも、あるいはさらに、SiO2 が低濃度の場合には、酸性領域でも殆どゲル化に至らず、安定化される。水ガラス中のアルカリの殆どを脱アルカリすると、pH2〜4の活性珪酸となる。したがって、活性珪酸に少量のアルカリを加えたシリカ液は弱酸性〜中性でもアルカリ(Na分)が含まれていることになる。また、水ガラスのアルカリの一部を脱アルカリした場合、弱酸性〜中性値を呈していても少量のアルカリ(Na分)も含まれていることになる。したがって、中性の一次シリカ液から脱アルカリして活性シリカを得る場合が生ずることになる。
【0030】
この一次シリカ液は製造に際して一般に大きな生産設備を必要とするが、本発明では、これを工事現場ではなく、生産工場で製造するので、大規模な設備が必要となっても作業性が劣下することはない。
【0031】
すなわち、本発明にかかる一次シリカ液はゲル化し難い安定化されたシリカ液である。この理由は、水ガラスに酸を添加して中和反応によりpH値をアルカリ性、中性ないしは酸性にする通常の方法では、水ガラス中にアルカリ金属塩や酸根等の反応生成物がイオンとして多量に残存するため、弱酸性〜弱アルカリ性領域でゲル化が急速に行なわれる。このため、長いゲルタイム時間を得るには強酸性領域かあるいは反応剤を加えて強アルカリ領域で用いざるを得ない。これに対して、本発明はpHが弱酸性〜弱アルカリ領域で長いゲル化時間を得る。これは本発明の一次シリカ液中には酸根等が存在せず、Naイオンも大幅に低減しているためゲル化が起こりにくく安定しているためと思われる。
【0032】
さらには、次の理由も考えられる。すなわち、本発明では一次シリカ液の製造に際して、まず、活性珪酸が形成される。この活性珪酸は周辺の水ガラスと反応してシリカ粒子の造粒を促す。この結果、水ガラスの比表面積が小さくなって反応性が低下し、かつその周辺にNa+ の電気二重層が形成され、このため、水ガラスは安定化してゲル化し難しくなるものと推定される。また、水ガラスの一部を脱アルカリした脱アルカリシリカにおいても、脱アルカリの際に水ガラスの一部が活性珪酸になり、それが周辺の水ガラスと反応して同じような現象を呈するものと思われる。
【0033】
二次シリカ液
上述の一次シリカ液はゲル化し難いものであるので、生産工場で製造して工事現場に搬入される。搬入された一次シリカ液は工事現場で再度脱アルカリ処理して酸性〜弱酸性の二次シリカ液とする。もちろん、二次シリカ液をつくる場所は現場条件によって工事現場の近く、あるいは工事現場に運搬するのに充分便利な距離の場所であってもよい。
【0034】
この二次シリカ液を得るための脱アルカリ処理は、一次シリカ液の際の脱アルカリ処理で水ガラス中の大半のアルカリがすでに除去されているので、少量の陽イオン交換樹脂、あるいは少量のイオン交換膜の使用で比較的簡単に、かつ小規模に工事現場で行なうことができ、製造ならびに管理が容易となる。
【0035】
工事現場での再脱アルカリ処理は施工工事現場のオンサイト設備によって陽イオン交換樹脂、または陰・陽両イオン交換膜を隔膜とした電解透析により行なう。この陽イオン交換樹脂による再処理製造としては、単純なものでは、陽イオン交換樹脂を充填したカートリッジを1本ないし数本使用したイオン交換装置が挙げられる。イオン交換樹脂の能力低下に対する再生処理が必要になる場合もあるが、これはカートリッジの交換で実施すればよい。また、陽イオン交換樹脂による再生処理工程と樹脂再生工程を現場のオンサイト設備で交互に行なうオールインワンタイプの装置も挙げられる。
【0036】
イオン交換膜のイオン交換能力の再生は膜の洗浄により行えるので、イオン交換樹脂の場合と同様に陰・陽両イオン交換膜内蔵のカートリッジの交換で実施できる。
【0037】
かかる活性珪酸水溶液は、分子量の小さい珪酸を多く含有しているため、活性であり、反応性が高い。しかも、強度も高いので地盤固結材に適している。また、イオン交換等により塩がほとんど除去されているので、殆ど純粋の珪酸からなる水溶液である。
【0038】
そして、この活性珪酸水溶液は充分長いゲル化時間でそれ自体ゲル化し得る。また、活性珪酸水溶液は通常pHが2〜4付近にあるがゲル化が進行すると、となりあった珪酸分子のシラノール基(−OH)同志が架橋してシロキサン結合を生じて高分子化するためゲルは中性方向に移向する。このため、注入地盤の地下水は殆ど中性値を示す。さらにまた、このゲル化物は劣化の要因となるNa2 Oが殆ど含まれていないので、耐久性に富み、SiO2 の溶出は殆どなく、恒久性グラウトといえる。すなわち、注入地盤には塩もシリカも地下水に溶出せず、極めて環境負荷の小さい、公害の心配のない理想的な注入材といえる。
【0039】
陽イオン交換樹脂による脱アルカリ処理装置としては、縦長塔式装置のほかに攪拌機を稼動させたり、加圧空気を圧入させたり等により樹脂との接触を図る方式が多く採用されている。
【0040】
電解透析による脱アルカリ処理装置としては陰陽両イオン交換膜を交互に配列し、両端に一対の電極を挿入した電解透析槽が一般に用いられる。
【0041】
上述の二次シリカ液はそのまま固結材として地盤に注入してもよく、さらにこれに硬化剤を添加してゲル化時間の調整、固結強度の増強等を図ることもできる。
【0042】
この硬化剤としては、例えば、各種酸、アルカリ、塩の他に、コロイダルシリカ、セメント、スラグ等が挙げられ、これらをそれぞれ単独で、あるいは複数種を組み合わせて用いられる。これら硬化剤の添加量は水ガラスや通常の酸性シリカゾルに対して添加する添加量よりも極端に少量ですむという利点がある。
【0043】
このような二次シリカ液を主材とした地盤固結材は浸透性がよく、固結強度が高く、さらにNaの含有量が非常に少ないので公害も引き起こさず、しかも広範囲にわたる地盤への注入に適することはもちろん、このほかに工事現場では二次処理のみであるので、小規模設備となり、このため、工事現場における作業性が改善される。
【0044】
図1は工事現場(施工現場)における本発明地盤固結材の製造装置であって、一次シリカ液貯蔵槽1、脱アルカリ処理槽2および二次シリカ液貯蔵槽3から主として構成される。
【0045】
一次シリカ液貯蔵槽1の一次シリカ液は好ましくは生産工場において製造され、施工現場に輸送される。現場に輸送された一次シリカ液は一旦一次シリカ液貯蔵槽1に貯蔵される。
【0046】
一次シリカ液貯蔵槽1に貯蔵された一次シリカ液は貯蔵槽1と連結された脱アルカリ処理槽2に送られる。脱アルカリ処理槽2はイオン交換樹脂槽または電解透析槽であって、この中にはカートリッジが収納される。このカートリッジは陽イオン交換樹脂または陰陽両イオン交換膜またはこれ等の両者を内蔵する。一次シリカ液が陽イオン交換樹脂を通過する際は、特に加圧・加熱を必要としないが、場合によっては加圧・加熱してもよい。一次シリカ液の処理量は、1時間当りの一次シリカ液(容量)/イオン交換樹脂量(容量)=0.5〜30程度が好ましい。また、一次シリカ液の電解透析処理の電流密度は3A/dm2 程度が好ましい。
【0047】
脱アルカリ処理槽2で処理された一次シリカ液は二次シリカ液となって、二次シリカ液貯蔵槽3に送られ、貯蔵される。二次シリカ液貯蔵槽2は硬化剤槽4と連結され、必要に応じて二次シリカ液に硬化剤が添加される。なお、5は水槽であって、脱アルカリ処理槽2および硬化剤槽4と連結される。
【0048】
ここで、添加される硬化剤は主としてゲル化時間を調整するための薬材であって、例えば塩類等である。そのような塩類としては、例えば、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化鉄、塩化アルミニウム、炭酸水素ナトリウム、硫酸アルミニウム、硫酸マグネシウム、硝酸アルミニウム、リン酸アルミニウム等が挙げられる。これら塩の添加量は少量でよく、本発明の地盤固結材100重量部に対して0.001〜10重量部で十分である。また、硬化剤として、セメント、粘土、石灰、スラグ等任意の懸濁剤を任意の量用いることができる。また、エチレンジアミン四酢酸やクエン酸、酒石酸のような脂肪族オキシカルボン酸、ピロリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム、酸性ピロリン酸ナトリウムのような縮合リン酸塩等の金属イオン封鎖剤を加えることによって、土中の金属イオンによるゲル化の促進を防ぎ、広範囲を浸透して固結することができる。
【0049】
このようにして得られる二次シリカ液はこれを主材とした地盤固結材として調整され、注入管7を通して地盤8中に注入され、地盤8を固結する。
【0050】
また、本発明の地盤固結材は、特に前記硬化剤および/またはゲル化時間調整剤を添加せずに、地盤に注入、散布、混合等により浸透させ、地中の土壌物質とのイオン交換反応によってゲル化させることもできる。この場合、地中で固結後のpHは、およそ6程度に中性化され、環境に対して悪影響を与えるところが非常に少ない。
【0051】
本発明の地盤固結材を地盤中に投入するには、注入装置を用いた注入、散布、混合、その他通常行なわれる方法で可能であり、特に制限されるところはない。その投入量は、目的に応じて適宜決められる。
【0052】
【発明の実施例】
以下、本発明を実施例によってさらに詳述するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0053】
実施例1
珪酸ソーダJIS3号品(SiO2 :29.0%、Na2 O:9.0%)を水で希釈し、SiO2 :5.9%、Na2 O:1.8%の希釈珪酸ソーダ水溶液を調製した。この水溶液をあらかじめ10%塩酸を用いて通常の方法で調製された水素型陽イオン交換樹脂(オルガノ(株)製 アーバンライトIR−120B)塔に通して、pH2.5の活性珪酸水溶液を得た。この活性珪酸水溶液のSiO2 濃度は4.0%であった。
【0054】
得られた活性珪酸水溶液100cc(102.3g)に対して、珪酸ソーダ(SiO2 :26.0%、Na2 O:7.0%)0.48cc(0.64g)の割合で加え、pH=7.0のゲル化し難い一次シリカ液5,500リットルを作製した。この一次シリカ液は工場にて製造し、工場から現場に搬入して図1の現場の装置により本発明を実施した。
【0055】
すなわち、前記一次シリカ液5,500リットルを一次シリカ液貯蔵槽1に蓄え、次いでこれをあらかじめ10%塩酸を用いて通常の方法で調製された水素型陽イオン交換樹脂(オルガノ(株)製 アーバンライトIR−120B)4リットルを充填したイオン交換樹脂カートリッジ(脱アルカリ処理槽2)に、200リットル/時間の流速で通過させ、1処理でpH2.5の二次シリカ液5,000リットルを得た。この二次シリカ液を二次シリカ液貯蔵槽3に蓄え、次いでこれを注入管7に送って地盤に注入した。以上の操作により、現場の小規模の設備で容易に多量の二次シリカ液を製造することができる。
【0056】
比較例1
珪酸ソーダJIS3号品(SiO2 :29.0%、Na2 O:9.0%)を水で希釈し、SiO2 :5.9%、Na2 O:1.8%の希釈珪酸ソーダ水溶液を調製した。この水溶液120リットルを、樹脂再生設備、廃液処理設備を備えたイオン交換塔〔あらかじめ10%塩酸を用いて通常の方法で調製された水素型陽イオン交換樹脂(オルガノ(株)製 アーバンライトIR−120B)40リットルを内蔵している〕に通過させ、活性珪酸水溶液100リットルを得た。この活性珪酸水溶液の製造を現場で実施するには大規模な設備を必要とするので、施工現場での建設は実用上困難であった。
【0057】
実施例2
1.使用材料
(1)水ガラス
比重(20℃):1.39、SiO2 :29.2%、Na2 O:9.5%、モル比:3.17のJIS3号水ガラスを使用。
【0058】
(2)活性珪酸
17.5%の水ガラス水溶液を陽イオン交換樹脂に通過処理して得られる比重(20℃)1.03、SiO2 4.6%、pH2.7、ゲル化時間(20℃)50〜60時間の活性珪酸を使用。
【0059】
(3)酸性シリカゾル
水ガラスと硫酸からなり、SiO2 9%、pH2.7の酸性シリカゾルを使用。
【0060】
(4)炭酸ナトリウム
試薬一級 Na2 CO3
【0061】
(5)炭酸水素ナトリウム
試薬一級 NaHCO3
【0062】
(6)塩化カリ
試薬一級 KCl
【0063】
(7)セメント
ポルトランドセメント
【0064】
(8)砂
細砂として豊浦砂、シルト質砂として千葉県産海砂を使用。
【0065】
2.測定法
(1)サンドゲル一軸圧縮強度
豊浦砂によるサンドゲルをポリ塩化ビニリデン密閉養生(20℃)して、15日経過後に土質工学会規準「土の一軸圧縮試験方法」により測定。
【0066】
(2)ゲル化時間
(a)ホモゲルのゲル化時間
20℃においてカップ倒立法により測定。
【0067】
(b)土中ゲル化時間
20℃においてグラウト液を砂と混合・静止し、上澄を捨て、砂に竹串を刺して引き抜き、跡が残ったときを土中ゲル化時間として測定。
【0068】
(3)pH
ガラス電極pH計にて測定。
【0069】
3.第一次シリカ液の製造
ゲル化時間の長いシリカ液で生産工場で製造して工事現場へ搬入することを建前とする。
【0070】
(1)水ガラスのアルカリの一部を脱アルカリ処理する。
(a)陽イオン交換樹脂処理法
水ガラス水溶液を陽イオン交換樹脂と接触処理して得られる。陽イオン交換樹脂の一定量に対して処理する水ガラス水溶液の濃度と量および処理後のシリカ液のpH、ゲル化時間、SiO2 濃度を表1に示す。
【0071】
【表1】
【0072】
表1からSiO2 が比較的濃厚な場合(水ガラス濃度が濃いとき)では、pHを中性以下に低下せしめると(比較例No.1〜3)ゲル化時間は速く、不安定となる。
【0073】
しかし、SiO2 濃度が稀薄になれば中性から酸性にかけてもかなり安定している(SiO2 濃度2.6%の実施例No.7、8)。すなわち、一定量の陽イオン交換樹脂に対して水ガラス濃度が濃厚な場合は被処理量は少なく、アルカリ領域では安定であるが、中性に近ずくにしたがって不安定となる。水ガラス濃度を稀薄にすれば被処理量は多くなり、中性近辺でも、さらに酸性領域においてもかなり安定化してくる。このように安定した一次シリカ液は液性と濃度によって決まり、一義的に定められるものではない。
【0074】
(b)電解透析処理
陰陽両イオン交換膜を4枚づつ交互に配置した電解透析槽を用い、各種濃度の水ガラス水溶液について3A/dm2 の直流電流を通電して適当なpHに達したところで透析を中止した。処理された水ガラス水溶液のpH、ゲル化時間、SiO2 濃度を表2に示す。
【0075】
【表2】
【0076】
水ガラスの濃度、処理後のpH、ゲル化時間の相互関係は陽イオン交換樹脂処理の場合と大差なく、略類似した傾向をとっていることがわかる。
【0077】
(2)活性珪酸へアルカリを添加する。
アルカリとして水ガラス、コロイダルシリカ、炭酸水素ナトリウムおよび水ガラス中の一部を脱アルカリ処理した一次シリカ液を使用して、活性珪酸に添加した。pH、ゲル化時間およびSiO2 濃度を表3に示す。
【0078】
【表3】
【0079】
表3から一般にSiO2 濃度を活性珪酸より大きくして、しかも弱アルカリ〜中性域で充分安定したシリカ液とすることが可能である。
【0080】
(3)コロイダルシリカ
水ガラス水溶液を陽イオン交換樹脂に接触処理した後、これにアルカリを加えて加熱重合し、濃縮してSiO2 30%、Na2 O0.4%、比重(20℃)1.21、pH9.7の無水珪酸のコロイド溶液では半永久的にゲル化することはない。陽イオン交換樹脂処理にかえてイオン交換膜処理を行なっても同じようなコロイダルシリカを得ることができる。
【0081】
(4)上記(1)、(2)、(3)および二次シリカ液の混合
上記(1)、(2)、(3)および後述する二次脱アルカリした二次シリカ液を一例として、次の表4に示す割合で混合し、混合後のシリカ液のpH、ゲル化時間およびSiO2 含有量を同時に表4に併記する。
【0082】
【表4】
【0083】
実施例No.24、27は二次脱アルカリ処理した二次シリカ液で、後記の表5に記載している。
表4から上記(1)、(2)、(3)および二次シリカ液を混合したシリカ液も配合によっては充分安定化したものが得られる。
【0084】
4.二次シリカ液の製造
一次シリカ液を陽イオン交換樹脂処理またはイオン交換膜を隔膜とした電解透析処理によって再度脱アルカリ処理(二次脱アルカリ処理)を行なって、二次シリカ液を得る。
【0085】
(1)陽イオン交換樹脂処理
陽イオン交換樹脂の一定量に対して処理する上記一次シリカ液の一例について、その処理量と処理液(二次シリカ液)のpH、ゲル化時間、SiO2 濃度を表5に示す。
【0086】
【表5】
【0087】
一次シリカ液のpH、SiO2 濃度によって処理量は当然変化するが、表1と比較して処理量は非常に多量である。一次シリカ液において、中性近辺の実施例No.7(pH7.3、SiO2 2.6%)の他にSiO2 量の多い実施例No.18(pH7.1、SiO2 5.93%)の場合は、特に多量処理できる。また、コロイダルシリカ(pH9.7、SiO2 30%)の2倍希釈液の場合でも、Naが少ないのでSiO2 の濃度は大きいにもかかわらず、実施例No.2、10の一次シリカ液の場合に匹敵する以上の多量が処理できていることがわかる。
【0088】
このようにイオン交換樹脂量に対して処理できる量が非常に多量であることは、処理装置が小規模ですむことである。したがって、樹脂の再生は行なわず、生産工場で再生処理したカートリッジの交換で単純に実施することが可能である。
【0089】
(2)電解透析処理
陰陽両イオン交換膜をそれぞれ2枚づつ交互に配置した電解透析槽により、表5で用いた一次シリカ液について電流密度3A/dm2 で透析を行ない、適当なpHに達したところで透析を中止した。透析処理後の二次シリカ液のpH、ゲル化時間、SiO2 濃度を表6に示す。
【0090】
【表6】
【0091】
陽イオン交換樹脂処理の表5と比較して、同じような傾向を示すが、全般にゲル化時間は若干長いようである。前回のイオン交換樹脂処理と同様、処理装置は小規模でイオン交換膜数も少なくて充分な処理能力が得られる。また生産工場で洗浄済のイオン交換膜を装備したカートリッジの交換で単純に実施することも可能である。
【0092】
5.二次シリカ液を主材とした地盤固結材
二次シリカ液は一般に極めて浸透製に優れた固結材として、そのまま地盤に注入することができる。この二次シリカ液を主材として、これに硬化剤を添加してゲル化時間、固結強度等の調整をはかり、広範囲の地盤への注入に適応せしめることができる。
【0093】
実施例NO.24、25、26、27、28(以上イオン交換樹脂法)および実施例NO. 29、30、31(以上電解透析法)の二次シリカ液を主材とし、これに各種硬化剤を添加した配合と、配合液のpH、SiO2 濃度、ゲル化時間〔ホモゲル、土中(豊浦砂と千葉県産海砂)〕、豊浦砂によるサンドゲルの一軸圧縮強度を表7に示す。併せて従来からの酸性シリカゾル−炭酸水素ナトリウム系(比較例NO.7)と水ガラス−炭酸水素ナトリウム−セメント系(比較例NO.8) を比較例として記載する。
【0094】
【表7】
【0095】
表7において、セメントを添加した実施例NO. 40、48比較例NO.8のSiO2 (%)については、セメント中のSiO2 は含ませていない。実施例NO. 34、37、39、41、43、45、47、49は二次シリカ液そのものであり、一般にゲル化時間はホモゲル、土中の何れにおいても比較的長時間を要しており、浸透性には極めて優れている。実施例NO. 35、36、38、40、42、44、46、48、50は硬化剤を添加した一例で、ゲル化時間は秒単位から分、時間単位に至るまで広範囲に及んでいる。すなわち、注入対象地盤に応じて適切なゲル化時間を選定することができる。
【0096】
固結強度ではSiO2 濃度の低い実施例NO. 37、38、47では当然、それ程高くないが、比較例NO.7と同程度のSiO2 濃度をもっている実施例NO. 34、35、36、39、41、42、45、49では、比較例NO.7に比べてゲル化時間が長いにも拘ず、高強度を示している。さらにゲル化時間の長い系ではゲル化に至る直前まで比較的低粘性を持続していたので、浸透性には抜群に優れていることがわかる。またセメント添加の懸濁型においても実施例NO. 40、48は比較例NO.8に比べて明らかに高い強度を示している。
【0097】
さらに実施例NO.36 と比較例NO.7を比べてみると、SiO2 濃度、pHは略同一であるが、炭酸水素ナトリウムの添加量は前者の方が極端に少量ですんでいる。これはナトリウムイオンが非常に少ないことによるものである。
【0098】
以上により本発明に係る地盤固結材は広範囲の地盤への適用が可能で、特に浸透性、固結強度に優れている。そのほかNa+ イオンの含有量が少ないのでアルカリ公害の軽減にも期待がもてる。
【0099】
6.工事現場における地盤注入装置
大型の陽イオン交換樹脂処理装置、電解透析処理装置を設置して一次脱アルカリ処理を行なって、一次シリカ液を製造することは生産工場ではともかく、工事現場では可なりの困難と管理の不徹底をまぬがれない。しかし、一次シリカ液を以後の二次脱アルカリ処理は工事現場で小規模の設備で比較的簡単に多量を処理することができる。
【0100】
陽イオン交換樹脂槽またはイオン交換膜を隔膜とする電解透析槽またはこれらの両者を備えた小型の脱アルカリ処理槽を、再生済みで常に使用出来る状態にセットして工事現場に持込み図1に示すような一次シリカ液貯溜槽1、水槽5、硬化剤槽4、二次シリカ液貯槽3、注入ポンプ6、注入管7をそれぞれ適宜接続し、容易に本発明の固結材を製造することができる。
【0101】
再生処理、洗浄処理等は生産工場で行ない、工事現場では再生処理済みのものを上記のようにセットにして搬入し、既存の注入設備の中に組み込むだけである。ここでこの脱アルカリ槽のセットにはpH計、さらにコントローラーを付属せしめて連続操業が可能なようにセットすることもできる。
【0102】
【発明の効果】
1.一次シリカ液を工場で製造する。
この一次シリカ液は長期間安定でゲル化し難いので、施工現場まで安定な状態で輸送し得る。しかも、これは簡単なイオン交換装置を使用して浸透性、硬化性に優れた二次シリカ液となり、これを主材とした地盤固結材とすることができる。
【0103】
2.長時間のゲル化から短時間のゲル化に至る広範囲の地盤に適した地盤固結材を得ることができる。
【0104】
3.特に、従来調整が極めて難しかったゲル化時間の長い、浸透性に優れた地盤固結材が容易に得られる。
【0105】
4.従来の水ガラス系固結材に比べて高強度を示す。
【0106】
5.ナトリウムイオンが除去されるので、アルカリ公害が少なくなることに期待がもてる。また、酸根も含まれず、純粋のシリカを注入し、しかもゲル化物からはシリカ分もその他の成分も地下水に殆ど溶出しないので、耐久性に優れているのみならず、環境負荷の殆どない注入を可能にする。
【0107】
6.二次脱アルカリ処理は小規模の陽イオン交換樹脂処理、電解透析処理で大量が処理でき、かつ取扱い、管理が簡単であるため工事現場で充分管理操業できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の地盤固結材を製造する装置の一具体例のフローシートである。
【符号の説明】
1 一次シリカ液貯蔵槽
2 脱アルカリ処理槽
3 二次シリカ液貯蔵槽
4 硬化剤槽
5 水槽
6 注入ポンプ
7 注入管
8 地盤
Claims (1)
- 次の(a)、(b)および(c)のいずれかからなる一次シリカ液を生産工場で製造し、工事現場に搬入の後、これら一次シリカ液を再度脱アルカリ処理して二次シリカ液とし、得られた二次シリカ液をそのまま、または硬化剤とともに地盤中に注入して地盤を固結することを特徴とする地盤注入工法。
(a)水ガラスを脱アルカリ処理し、該水ガラス中のアルカリの一部を除去してPH値が中性〜アルカリ性領域に調整されたゲル化し難い一次シリカ液。
(b)水ガラスを脱アルカリ処理して活性珪酸とし、この活性珪酸にアルカリ、水ガラス、または水ガラス中のアルカリの一部を脱アルカリ処理して得られるシリカ液を添加してPH値が中性〜アルカリ性領域に調整されたゲル化し難い一次シリカ液。
(b)水ガラスを脱アルカリ処理して活性珪酸とし、これを増粒して得られるゲル化し難いコロイダルシリカの一次シリカ液。
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