JP2000517459A - パネル取付コネクタ用のシールド部材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 パネル切欠（６２）に取り付けられる電気コネクタ用のシールドにして、シールドのばね指（４６、１０２、２０２、３０２）はパネル切欠（６２）を画定する面に係合し、これによりコネクタの外側面に向けて撓まされる。撓み時に、ばね指の自由端（４８、１０４、２０４、３０４）はシールドの他の部分（５４、１０８、２１０、３１０）に電気的に接続されるので、シールドの効果が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】 パネル取付コネクタ用のシールド部材 本発明は電気コネクタの分野に関し、特にＥＭＩ／ＲＦＩシールドのためのシ ェル部材を有するコネクタに関する。 コンピュータ、ネットワークハブ、ルータ、又はインタフェース用（ＮＩＣ） カード等の電子装置の入出力ポートでパネルの切欠に装着される電気コネクタが 知られている。好ましくは、それらのコネクタは、その信号回路を電磁干渉及び 高周波干渉（ＥＭＩ／ＲＦＩ）から保護するために、その周囲に導電性シェルを 有する。シェル部材は、例えばコネクタが取り付けられる回路基板の接地回路に 接続される接触部を含むようにして、装置の接地回路に電気的に接続され干渉を 無くしている。 コネクタを包囲するシェル部材の改善されたシールド効果を提供することが望 まれる。 本発明は、コネクタハウジングの周囲のシェル部材を提供するものであり、そ の前端から横方向に延びて切欠の周囲に係合するばね指の列を含み、それらの指 はコネクタの側面、頂面及び底面に沿って後方に延びる。ばね指のシールド端及 び／又は自由端は、コネクタがパネルの切欠に挿入されてコネクタに向けて撓ま されるときシールドの一部にばね指の端が係合するように形成される。これによ り、大きな干渉を生ぜしめるアンテナの作用を起こさないようにばね指が両端で 電気的に接続される。 本発明の実施形態が、以下に添付図面を参照して例示される。 図１及び図２は、コネクタに組み立てられる２つのシェル部材を使用する本 発明の第１の実施形態の組立状態及び分解状態の斜視図である。 図３及び図４は、図１及び図２のコネクタをパネル切欠に挿入する過程を示す 側面図である。 図５は、単一のシェル部材を使用する本発明の第２の実施形態を示す組立状態 の斜視図である。 図６、図７、図８、図９、図１０、及び図１１は、３種類のばね指を金属シー トから形成する２つの工程を示す図である。 図１及び図２のコネクタ１０は、電気コンタクト(図示せず)の列がその中に配 置され得る絶縁ハウジング１２、及びＥＭＩ／ＲＦＩシールドを形成するようハ ウジング１２に組み立てられ得る前シェル部材１４、及び後シェル部材１６を有 する。前シェル部材１４は、ハウジング１２のプラグ受容開口２４に対して相補 的形状を有する開口２２を含む前壁２０、上壁２６、下壁２８、及び前壁２０か ら後方に延びる側壁３０、３２を有する。後シェル部材１６は、上壁３４及び側 壁３６、３８を有する。前シェル部材１４の壁２６、３０、３２上のロック用ラ ンス４０は後シェル部材１６の壁３４、３６、３８の凹部４２内に着座しこれに より前シェル部材及び後シェル部材は相互に固定され、更に両者間の接地接続が 実現される。更に後シェル部材１６は、コネクタ１０が実装される回路基板（図 示せず）の対応する貫通孔に挿入されるために側壁３６、３８の下端から垂下し て回路基板の接地回路に電気的に接続される接地ピン４４を有するよう示される 。 湾曲したばね指４６は前シェル部材１４の前壁２０の外端から自由端４８へと 後方に延び、外向き凸形状に形成され、自由端４８が壁２６、２８、３０、３２ の面から外方に離れて置かれる。前シェル部材１４は真鍮又はリン青銅の如きシ ート金属のブランクから容易に打ち抜き折り曲げ加工される。ばね指４ ６がブランクから打ち抜き加工されるとき、切欠５０が形成され、更にばね指は 好ましい形状に外側に湾曲して曲げられて、その自由端は当初に結合されていた 切欠の後端５２から明確に離される。しかしながら、前シェル部材１４及び後シ ェル部材１６の組立時に、自由端４８は切欠５０を少なくとも部分的に覆う後シ ェル部材１６の壁３４、３６、３８の前部分５４の上に重なって位置するよう示 される。 図３及び図４によれば、コネクタ１０は回路基板６０に実装され、導電性材料 から成るパネル６４の切欠６２を通して延びるよう置かれ、装置（図示せず）の 入出力ポートで装置の外側からプラグコネクタ（図示せず）を受容するためにプ ラグ受容キャビティ２４を露出させる。図４にはばね指４６が切欠６２を形成す る面に係合しコネクタの外面に向けて撓んだ状態にして示される。ばね指４６の 自由端４８は、後シェル部材１６の前部分５４に係合され、パネル切欠内に装着 されるときばね指の両端がコネクタのシールドに接続される。 場合によっては、底壁シェル部材（図示せず）が提供され得るが、それは後シ ェル部材３４と一体とされるか又はそれに機械的係合され、前シェル部材１４の 底部に沿うばね指に係合する。またその底壁は、ハウジングの基板実装面から垂 下して延びる接地ピン４４、ハウジングの位置決めポスト、信号コンタクトの信 号ピンを収容するために開口され得る。また別の場合には、別体の後シェル部材 の代わりに、導電性ストラップ（図示せず）又はカラーが、切欠を覆うばね指の 下側に挿入されるようにして前シェル部材１４の周囲に固定され得る。更に、タ ブ（図示せず）が切欠を覆うよう重ねられ得る前シェル部材の側壁の側端に設け られ得るが、その一体のシェル部材は金属シートの打ち抜き加工によって形成さ れ得る。 そのようなばね指の両端での電気接続はそのような構造で浮いた状態を無く し、よってその構造は小型アンテナとしては作用せず、もはや誤った信号及び干 渉を生じさせるものではない。 本発明の他の実施形態は図５に示されるが、それによればコネクタに対して単 一の（又は一体の）シェル部材１００が使用される。ばね指１０２は自由端１０ ４へと延び、パネル切欠への装着の際に起こる撓み状態にして示される。自由端 １０４は側方外側に向けて広がる広幅部１０６を有し、それはばね指が最初に打 ち抜き加工された跡である切欠１１０の近傍の側部１０８に重ねられる。この実 施形態では単一のシェル部材が使用される。 そのようなばね指の形成が、図６及び図７に示される。図６によれば、ばね指 １０２はブランク１１２から打ち抜き形成された後の状態にして示され、自由端 １０４は好ましくはスリット１１４を含む。図７によれば、自由端１０４は工具 （図示せず）によってプレス変形されてスリット１１４の近傍で部分１０６が側 方に広げられ、部分１０６が当初の切欠１１０の側部１０８に重なるよう置かれ 、更にばね指１０２は湾曲形状を成すよう曲げられて自由端１０４が若干寸法離 れる方向に移動される。 図８及び図９には、シールドの他の実施例が示されるが、それは孔２０６を有 する自由端２０４を含むばね指２０２を具え、当初の切欠２０８からその近傍の 側部２１０と共に打ち抜き形成される。図９では自由端２０４は適当な形状のダ イパンチによって打ち抜かれ、次に側方に長い孔２０６を形成するように部分２ １２が横方向に延ばされ近傍の切欠２０８近傍の側部２１０に重なるように置か れ、これにより撓んだときに自由端２０４による係合が保証される。 同様に図１０及び図１１には他の実施例となるシールド３００が示されるが、 それは首部３０６が形成される部分近傍に側部３１０を有する当初の切欠３０８ から打ち抜き加工され、このとき自由端３０４を有するばね指３０２を含む よう構成され、自由端３０４はばね指の残りの部分に対して自由端３０４を結合 する狭幅の首部３０６よりも広幅とされる。ばね指３０２を湾曲形状に曲げ加工 する際には、自由端３０４は当初の切欠３０８の後端３１２から離されるので、 自由端３０４の側部タブ３１４は当初の切欠３０８近傍の側部３１０に重ねて置 かれ、撓み時に当接係合可能とされる。 ここに示される実施形態には、本発明の要旨及び請求の範囲の中で更なる変形 変更を加えることが可能である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ビジオ，エイジマール アメリカ合衆国 カリフォルニア州 95008 キャンベル モニカレーン 552 (72)発明者 ダースタイン，マイケル ピー アメリカ合衆国 ノースキャロライナ州 27103 ウインストンセーラム マジソン アヴェニュー 934 (72)発明者 フェリル，ジェス ビー アメリカ合衆国 ノースキャロライナ州 27025 マジソン フォックスウッドロー ド 860 (72)発明者 ハンコック，アール ワトソン アメリカ合衆国 ノースキャロライナ州 27107 ウインストンセーラム カントリ ービュードライブ 570

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．装置の導電性パネル（６４）の切欠（６２）に取り付けられるための電気コ ネクタ（１０）用のシールドにして、該シールドはコネクタ（１０）を取り付け る際にパネル切欠（６２）に受容されるための第１シェル部材（１４、１００、 ２００、３００）を有し、第１シェル部材（１４、１００）は、側部（２６、２ ８、３０、３２）から十分に外側に突出するようにして第１シェル部材（１４、 １００）の前壁（２０）から後方に延びるばね指（４６、１０２、２０２、３０ ２）の列を含み、それらは前記パネル切欠（６２）の外面に係合し、前記第１シ ェル部材（１４、１００、２００、３００）の前記側部（２６、２８、３０、３ ２）に向けて撓むよう構成されるシールドにおいて、 前記ばね指（４６、１０２、２０２、３０２）の自由端（４８、１０４）は、 コネクタ装着のための切欠（６２）を形成する前記パネル（６４）の端によって 撓みを生じるときに、前記シールドの一部に係合するよう構成され、これにより 前記シールドと電気的に接続されることを特徴とするシールド。 ２．前記シールドは前記第１シェル部材（１４）の後方に第２シェル部材（１６ ）を有し、該第２シェル部材（１６）は前記第１シェル部材（１４）と電気的に 接続されるようにして前記コネクタ（１０）に共に組み立てられるとき前記ばね 指（４６）の前記自由端（４８）に重なる前部（５４）を有することを特徴とす る請求項１のシールド。 ３．前記シールドは金属ブランクから打ち抜き形成される一体のシェル部材（１ ００、２００、３００）とされ、少なくとも一つの前記ばね指（１０２、２０ ２、３０２）の前記自由端（１０４、２０４、３０４）は当初の切欠（１１０、 ２０８、３０８）から離れるようにして打ち抜き形成され、前記自由端（１０４ 、２０４、３０４）は、前記当初の切欠（１１０、２０８、３０８）近傍の前記 一体のシェル部材（１００、２００、３００）の他の一部に重なるよう置かれて 撓んだ時にそれらと係合する部分（１０６、２１２、３１４）を決定するよう構 成されることを特徴とする請求項１のシールド。 ４．前記自由端（１０４、２０４）は前記当初の切欠（１１０、２０８）近傍の 側部（１０８、２１０）に重なる幅広部分（１０６、２１２）を有するよう構成 され、それは前記ばね指（１０２、２０２）の撓み時に係合可能とされることを 特徴とする請求項３のシールド。 ５．前記自由端（１０４）は内部へと延びるスロット（１１４）を有し、その近 傍に一対の部分（１０６）が画定され、前記部分（１０６）は側方外側へと変形 され、前記当初の切欠（１１０）近傍の前記側部（１０８）に重ねられるよう置 かれることを特徴とする請求項４のシールド。 ６．前記自由端（２０４）は貫通する孔（２０６）を有し、該自由端（２０４） は各孔（２０６）の各々の近傍で、前記部分（２１２）が前記当初の切欠（２０ ８）近傍の前記側部（２１０）に重なるように側方外側に変形されることを特徴 とする請求項４のシールド。 ７．前記自由端（３０４）は狭首部（３０６）から延び、前記当初の切欠（３０ ８）の前記側部（３１０）は前記狭首部（３０６）の近傍に配置され、よっ て前記自由端（３０４）は前記狭首部（３０６）を超えて側方に延びる側部（３ １４）を具え、前記ばね指（３０２）を湾曲形状に曲げ加工したときに、前記自 由端（３０４）は前記側部（３１４）が前記当初の切欠（３０８）近傍で前記側 部（３１０）に重なるよう移動されることを特徴とする請求項３のシールド。