JP2000516555A - コンビネーションメータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 フロントフレーム（１）と、ディスプレイエリア（３１）と、ボード（２）に配置された、ディスプレイエリア（３１）に情報を表示するために設けられた複数の表示計器（１１）および複数のモニタ照明装置（６）とを備えた、自動車に用いられるコンビネーションメータにおいて、フロントフレーム（１）が、モニタ照明装置（６）からディスプレイエリア（３１）に通じたシャフト形もしくはトンネル形の光線通路（１３）と一体に製作されている。ディスプレイエリア（３１）は、モニタ照明装置（６）の範囲で、フロントフレーム（１）に接着された、シートして製作されたスクリーン（１５）によって形成されている。光線通路（１３）はそれと同時にボード（２）のためのスペースホルダとしても働く。

Description

【発明の詳細な説明】 コンビネーションメータ 本発明は、自動車に用いられるコンビネーションメータ（複合計器）であって 、フロントフレームと、該フロントフレームの背後に配置されたボードと、ディ スプレイエリアに情報を表示するために設けられた、ボードに固定されかつ該ボ ードと接触接続された複数の表示計器および複数のモニタ照明装置とが設けられ ていて、該モニタ照明装置とディスプレイエリアとの間にシャフト形もしくはト ンネル形の光線通路が配置されており、フロントフレームが、表示計器のための 切欠きを有していて、ディスプレイエリアの手前に配置された覗きガラスを保持 している形式のものに関する。 このようなコンビネーションメータは現在の自動車において頻繁に使用されて いるので、よく知られている。汎用のコンビネーションメータでは、フロントフ レームとボードとの間に中間ケーシングが配置されており、この中間ケーシング はシャフト形もしくはトンネル形の光線通路を有していて、しかもボードとフロ ントフレームとの間に規定の間隔を確保している。このような光線通路は、モニ タ照明装置が光線を、隣接したデイスプレイエリア範囲に放射してしまうことを 阻止していて、たとえば着色された半透明の、つまり拡散透過性のプラスチック 板によって遮蔽されている。 公知のコンビネーションメータにおいて不都合となるのは、この中間ケーシン グが、付加的に製作されかつ付加的に組み付けられなければならない構成部分を 成していることである。これにより、公知のコンビネーションメータの構成には 極めてコストがかかる。さらに、中間ケーシングは比較的多くの構成スペースを 必要とし、このことはコンビネーションメータの大きな構成奥行きを招いてしま う。 本発明の課題は、冒頭で述べた形式のコンビネーションメータを改良して、で きるだけ簡単に組み立てることができ、かつ廉価に製作することができ、しかも 特に小さな構成奥行きしか有しないようなコンビネーションメータを提供するこ とである。 この課題を解決するために本発明の構成では、フロントフレームが光線通路と 一体に製作されており、ディスプレイエリアが、フロントフレームに固定された 、表示計器のための切欠きを有する半透明の、つまり拡散透光性のスクリーンに よって形成されており、ボードが、光線通路および／またはフロントフレームに 設けられたスペースホルダに接触しているようにした。 このような構成により、本発明によるコンビネーシ ョンメータでは、ボードとフロントフレームとの間に別個に組み付けられなけれ ばならない中間ケーシングが必要とされなくなる。これにより、本発明によるコ ンビネーションメータは特に小さな構成奥行きしか有しない。ディスプレイエリ アは、表示計器の範囲を除いてモニタ照明装置のためのスクリーンによって遮蔽 されているので、光線通路を遮蔽するための個々のプラスチック板はもはや必要 とされない。本発明によるコンビネーションメータは特に少数の構成部分しか有 していないので、本発明によるコンビネーションメータは極めて簡単に、ひいて は廉価に製作し、かつ組み立てることができる。フロントフレームは、コンビネ ーションメータを注視する運転者にとってスクリーンと表示計器との範囲では見 えないので、フロントフレームのためには種々の構成可能性が得られる。たとえ ばフロントフレームはトラフ形に形成されているか、またはその安定性を高める 目的でハニカム構造を有していてもよい。スクリーンは、コンビネーションメー タが組み立てられた状態において、フロントフレームの、場合によっては存在す る縁部を隠蔽する。ボードと接触接続された表示計器とモニタ照明装置は、たと えば直接にボードに固定され得る。ボードのためのスペースホルダはフロントフ レームの、光線通路が設けられていない個所でしか必要とならない。 本発明の有利な構成では、スクリーンがフロントフ レームに接着されているので、スクリーンを特に簡単にフロントフレームに固定 することができる。 スクリーンは特に薄く形成されており、本発明の別の有利な構成では、スクリ ーンがシートによって形成されているので、スクリーンが廉価に製造可能となる 。 本発明のさらに別の有利な構成では、スクリーンが、情報を特徴付けるシンボ ル、記号、文字列および／またはカラーフィールドを成すプリントパターンを有 しているので、モニタ照明装置を用いて、特に種々様々の情報を同じモニタ照明 装置または同形式のモニタ照明装置においてグラフィック表示することができる 。 スクリーンが、暗い色調を有していて、スクリーンの、フロントフレームに面 した側およびまたはフロントフレームとは反対の側に、シンボル、記号、文字列 および／またはカラーフィールドがプリントされていると、ディスプレイエリア にモニタ照明装置によって表示可能な情報が、単にモニタ照明装置の作動時にの みその都度認識され得るようになる。これにより、いわゆる「ブラックパネル効 果」が形成されている。 モニタ照明装置としては、特に白色光線を放射する白熱電球が適している。同 じモニタ照明装置を使用することにより、コンビネーションメータのためにかか るコストの一層の削減がもたらされる。 モニタ照明装置のために、カラー光線を放射する光源が使用されると、特に好 都合であることが判った。このためには、たとえばカラーＬＥＤが適している。 カラー光源が使用されると、スクリーンに設けられる、所属のディスプレイエリ アのカラープリントパターンが不要となるので、コストが極端に節約される。 光線通路はモニタ照明装置の発光効率を改善するために、その内面に反射性の 被覆体を有していてよい。しかし、本発明のさらに別の有利な構成では、フロン トフレームが、光線反射性の材料から製作されているので、このような反射性の 被覆体の使用を回避することができる。 フロントフレームのための材料として、たとえば白色のプラスチックが使用さ れると極めて有利である。 本発明のさらに別の有利な構成では、フロントフレームがポリプロピレンから 製作されているので、フロントフレームを射出成形法でプラスチックから特に廉 価に製造することができる。 本発明のさらに別の有利な構成では、フロントフレームが、少なくともスクリ ーンの位置する範囲にラッカー層を備えているので、プラスチックから製作され たフロントフレームと、スクリーンとの間の接着結合が特に信頼性良く形成され ている。ラッカー層はこの場合、接着剤とフロントフレームのプラスチックとの 間の接着助剤として働く。 本発明のさらに別の有利な構成では、ラッカー層が有色、たとえば黒色に形成 されているので、ラッカー層がディスプレイエリアのコントラストを高める。 本発明のさらに別の有利な構成では、フロントフレームとスクリーンとに設け られた、表示計器の切欠きが、シールドリングによって仕切られているので、フ ロントフレームに対するスクリーンの位置調整に僅かな不正確性が存在していて も、表示計器の切欠きがスクリーンによってオーバラップされる恐れは生じない 。 シールドリングは、たとえばスクリーンと一体に形成されていて、フロントフ レームの切欠きを取り囲んで把持していてもよい。シールドリングのこのような 構成はフロントフレームに対するスクリーンの組付けを容易にするが、しかしス クリーンを製作するためにかかる手間を高めてしまう。そこで本発明のさらに別 の有利な構成では、シールドリングがフロントフレームと一体に製造されている ので、シールドリングは本発明によるコンビネーションメータを製作するために かかる手間を僅かにしか高めない。 本発明のさらに別の有利な構成では、シールドリングが、フロントフレームに クリップ結合されているので、シールドリングを特に簡単にフロントフレームに 組み付けることができる。 本発明のさらに別の有利な構成では、スクリーンが フロントフレームに接着固定されているので、シールドリングがフロントフレー ムの安定性を付加的に高める。 本発明のさらに別の有利な構成では、シールドリングが、熱間変形可能または 常温変形可能な材料から製作されていて、塑性変形によってフロントフレームに 固定されているので、シールドリングがフロントフレームの切欠きに自動的にセ ンタリングされるようになる。 本発明のさらに別の有利な構成では、シールドリングが、スクリーンの、前記 切欠きに隣接した範囲に被さって係合する環状の縁部を有しているので、フロン トフレームとスクリーンとに設けられた切欠きに不正確性が存在していても、こ のような不正確性はディスプレイエリアを注視する運転者の目には見えなくなる 。これにより、スクリーンに設けられる切欠きをフロントフレームに設けられる 切欠きよりも大きく形成することが可能となり、これによってフロントフレーム に対するスクリーンの正確な位置調整はもはや必要でなくなる。 本発明のさらに別の有利な構成では、シールドリングが金属から製作されてい るので、表示計器が視覚的に強調される。 本発明のさらに別の有利な構成では、シールドリングが、金属被覆またはラッ カー被覆された表面を備え たプラスチックから製作されているので、シールドリングが僅かな重量しか有し ておらず、しかも特に廉価に形成される。しかし極めて単純にシールドリングを 純粋にプラスチックからのみ製作することもできる。 個々の表示計器のシールドリングが、たとえばウェブを介して結合されて、互 いに繋がって形成されていると、経済的な大きな利点が得られる。 本発明によるコンビネーションメータにおける表示計器は、たとえば注視する 運転者の側から照明することもできるが、しかし、このような落射照明はしばし ば望ましくない反射を招く。そこで本発明のさらに別の有利な構成では、光源を 備えているか、または光線ガイドに隣接している光伝導プレートが、フロントフ レームに挿入された透射可能な文字盤の背後に配置されているので、コンビネー ションメータの表示計器を反射の危険なしに照明することができる。 フロントフレームの壁が可変の壁厚さを有していると、本発明によるコンビネ ーションメータは多種多様の外観形状を可能にする。フロントフレームのこのよ うな形状に基づき、たとえば個々の表示計器をセットバックさせるか、または引 き立たせることができる。 しばしば、コンビネーションメータに付加的な情報を表示することが必要とな る。このことは本発明のさらに別の構成では、文字盤および／またはフロントフ レームが、フラットスクリーン、たとえばＬＣＤディ スプレイのための切欠きを有していることによって容易に行われる。このような フラットスクリーンを用いて、種々様々の警告をテキストの形で表示することが できる。 ボードは、たとえばフロントフレームとねじ締結されているか、またはクリッ プ結合されていてもよいが、しかしコンビネーションメータはしばしば後壁を有 しているので、本発明のさらに別の有利な構成では、ボードと文字盤とが、フロ ントフレームと後壁との間に緊締されている。これにより、フロントフレームに ボードが別個に固定されることを回避することができる。 フロントフレームが、クリップ結合部を介して後壁に結合されていると、本発 明によるコンビネーションメータを組立て時に、工具の使用なしに簡単に嵌め合 わせることができる。このことは、コンビネーションメータの十分に自動化され た組立てを可能にする。 本発明は多数の実施態様を可能にする。本発明の基本原理を一層明瞭にするた めに、これらの構成のうちの幾つかを以下に図面につき詳しく説明する。 第１図は本発明によるコンビネーションメータの分解斜視図であり、 第２図は第１図に示したコンビネーションメータの側方範囲の断面図であり、 第３図〜第６図はシールドリングの複数の実施例を 示す概略図であり、 第７図はコンビネーションメータの別の実施例を示す縦断面図である。 第１図には、フロントフレーム１とボード２と後壁３とを備えた本発明による コンビネーションメータ（複合計器とも呼ばれる）が組立て前の状態で示されて いる。フロントフレーム１の前側には、覗きガラス４をクリップ結合することが できる。ボード２には複数の指針駆動システム５，５ａ，５ｂと、モニタ照明装 置６，６ａ，６ｂと、白熱電球７，７ａとが配置されている。指針駆動システム ５，５ａ，５ｂは、コンビネーションメータが組み立てられた状態で文字盤８上 で旋回可能となる指針９，９ａを駆動するために働く。文字盤８は半透明の、つ まり拡散透過性の材料から製作されていて、白熱電球７によって透射可能な光伝 導プレート１０に固定されるようになっている。指針駆動システム５，５ａ，５ ｂは指針９，９ａおよび文字盤８と共に、それぞれ第２図に示した表示計器１１ を形成している。 フロントフレーム１は表示計器１１のための複数の切欠き１２を有していて、 モニタ照明装置６，６ａ，６ｂのための光線通路および第２図に示した、白熱電 球７，７ａのための光線ガイド１４と一体に製作されている。フロントフレーム １の前側はスクリーン１５を固定するために役立つ。このスクリーン１５はフロ ントフレーム１と同様に表示計器１１のための複数の切欠き１６を有していて、 組み立てられた状態においてモニタ照明装置６，６ａ，６ｂのシャフト形の光線 通路１３，１３ａを遮蔽する。さらにフロントフレーム１は、自動車のダッシュ ボード（図示しない）にコンビネーションメータを固定するための複数の保持部 分１７，１７ａを有している。コンビネーションメータと自動車との電気的な接 続は、ボード２に配置された差込み接点によって行われる。 文字盤８と光伝導プレート１０は、ボード２に固定したいフラットスクリーン ２０のためにそれぞれ１つの切欠き１９を有している。このようなフラットスク リーン２０はしばしば、コントロールパネルを注視する運転者にテキストの形で 表示される付加的な警告のために必要とされる。フラットスクリーン２０はその 透射のために専用の白熱電球２１を有している。さらに、光伝導プレート１０は 別の切欠き２２を有しており、この切欠き２２を通じて、ボード２に配置された 一列の発光ダイオード２３から付加的な情報を文字盤８に投影することができる 。このような投影のために必要となるシャフト形もしくはトンネル形の光線通路 ２４は、ボード２に組み付けられるようになっている。フロントフレーム１と覗 きガラス４とに加工成形された孔２５は、トリップメータをリセットするための 操作エレメント２６を貫通案内するために働く。 第２図には、第１図に示したコンビネーションメータの側方の範囲が、組み立 てられた状態で断面図で示されている。この場合、後壁３と覗きガラス４と光伝 導プレート１０とがフロントフレーム１にクリップ結合部２７，２８，２９を介 して固定されている。ボード２はフロントフレーム１に設けられたシャフト形も しくはトンネル形の光線通路１３と、後壁３に設けられたウェブ３０とに接触し ていて、ひいてはフロントフレーム１と後壁３との間に緊締されている。スクリ ーン１５と文字盤８は一緒になってディスプレイエリア３１を形成している。 ボード２に固定されかつボード２と接触接続された指針駆動システム５の指針 軸３２は、光伝導プレート１０と文字盤８とを貫通している。これにより、指針 ９を文字盤８上で旋回させることができる。フロントフレーム１の、覗きガラス ４に面した側は、黒色のラッカー層３４を備えている。このラッカー層３４には 、シートとして製作されたスクリーン１５が接着されている。ラッカー層３４は これによって、有利にはポリプロピレンから製作されたフロントフレーム１と、 スクリーン１５との間の接着助剤として働く。表示計器１１のための切欠き１２ はシールドリング３８によって仕切られている。 第２図では、第１図に示したモニタ照明装置６，６ａ，６ｂを代表して、スク リーン１５を透射するため の複数の光線通路１３のうちの１つに唯一つのモニタ照明装置６が書き込まれて いる。スクリーン１５はモニタ照明装置６に面した側に、シンボルまたは記号を 成すカラープリントパターン３５を有しており、その他の個所ではブラックパネ ル効果を発生させるために暗色の色調を有している。これによって、モニタ照明 装置６の回路が開かれた状態では、スクリーン１５が均一に暗く見えるようにな る。モニタ照明装置６の回路が閉じられると、はじめてシンボルまたは記号が認 識できるようになり、色彩的にその周辺部から浮かび上がる。白熱電球７は光線 を光伝導プレート１０に入射させ、ひいては文字盤８を透射するために働く。白 熱電球７の光線ガイド１４は光伝導プレート１０の範囲に開口３６を有していて 、さらにこの開口３６に向かい合って位置するように反射層３７を有しており、 この反射層３７を介して白熱電球７の光線は光伝導プレート１０に向かって側方 へ反射される。 第３図および第４図には、それぞれフロントフレーム１と一体に製作されたシ ールドリング３９，４０が示されている。第３図に示したシールドリング３９は 切欠き１２の方向で面取りされている。これにより、第２図に示した表示計器１ １は視覚的に強調される。第４図に示したシールドリング４０は第３図に示した シールドリング３９に比べて反対の方向で面取りされている。これにより、フロ ントフレーム１におけるス クリーン１５の組付けが容易になる。 第５図に示したさらに別の実施例によるシールドリング４１は、フロントフレ ーム１にスクリーン１５が組み付けられた後に切欠き１２に挿入されている。こ のシールドリング４１の、スクリーン１５に面した端部は、環状の縁部４３を有 しており、この環状の縁部４３はスクリーン１５の、切欠き１２に隣接した範囲 を取り囲んで把持している。これにより、フロントフレーム１に設けられた切欠 き１２と、スクリーン１５に設けられた切欠き１６とが正確に整合するように形 成されていない場合でも、このような不正確性は縁部４３によって隠蔽されてい る。シールドリング４１の、縁部４３とは反対の側の端部は、ばね弾性的なフッ ク状の係止体４４を有しており、この係止体４４はフロントフレーム１に背後か ら係合する。これにより、シールドリング４１は切欠き１２，１６に形状接続的 に、つまり嵌合に基づく係合により保持されている。 第６図には、熱間変形可能または常温変形可能な材料から製作されたシールド リング４２が示されている。このシールドリング４２は切欠き１２，１６に挿入 された後に塑性変形されている。シールドリング４２は塑性変形時に切欠き１２ ，１６内でセンタリングされる。 第７図には、トラフ形のディスプレイエリア４５を備えたコンビネーションメ ータの断面図が示されてい る。この場合、複数の指針駆動システム４６，４６ａ，４６ｂが、ボード２に支 持された保持部材４７，４７ａに固定されている。ボード２は係止体４８，４８ ａによってフロントフレーム１に保持されている。図面を簡単にするために、第 ２図に示した光線通路１３と光線ガイド１４は書き込まれていない。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１０年１１月１０日（１９９８．１１．１０） 【補正内容】 明細書 コンビネーションメータ 本発明は、自動車に用いられるコンビネーションメータに関する。 欧州特許出願公開第０６７６３０７号明細書に基づき公知の自動車に用いられ るコンビネーションメータは、フロントフレームと、このフロントフレームの背 後に配置されたボードと、ディスプレイエリアに情報を表示するために設けられ た、前記ボードに接触接続された表示計器および前記ボードに固定された複数の モニタ照明装置とを備えており、しかもモニタ照明装置とディスプレイエリアと の間にはシャフト形もしくはトンネル形の光線通路が配置されている。フロント フレームはディスプレイエリアの手前に配置された覗きガラスを保持していて、 前記光線通路と一体に製作されている。この公知のコンビネーションメータでは 、ボードが、フロントフレームの、スペーサホルダとして形成された側方範囲に 締付け固定されており、ディスプレイエリアはフロントフレーム内に個々に挿入 された画像窓を有している。この公知のコンビネーションメータの組立ては手間 がかかる。なぜならば、表示計器が、ケーシングを形成するフロントフレームの 両側に組み付けられなければならず、しかも画像窓が 個々にこのケーシングに挿入されているからである。さらに、ケーシング前面が 、コンビネーションメータを注視する運転者の目に直接に触れるので、運転者に 面したケーシング面を自由に形成することは不可能である。さらに、この公知の コンビネーションメータにおいて不都合となるのは、表示計器がフロントフレー ムに取り付けられているので、フロントフレームが特に剛性的に形成されていな ければならないことである。 さらに欧州特許出願公開第０６４５２７６号明細書に開示されている自動車に 用いられるコンビネーションメータは、ボードと、ディスプレイエリアに情報を 表示するために設けられた、前記ボードに固定されかつ前記ボードと接触接続さ れた複数の表示計器および複数のモニタ照明装置とを備えており、モニタ照明装 置とディスプレイエリアとの間には、シャフト形もしくはトンネル形の光線通路 が配置されている。この公知のコンビネーションメータは、大きな構成スペース を必要としかつ構成部分数を高めるシステムキャリヤを有している。これにより 、この公知のコンビネーションメータの製造には手間とコストがかかる。 さらに、現在の自動車においてしばしば使用されている公知のコンビネーショ ンメータでは、フロントフレームとボードとの間に中間ケーシングが配置されて おり、この中間ケーシングがシャフト形もしくはトン ネル形の光線通路を有していて、しかもボードとフロントフレームとの間に規定 の間隔を確保している。このような光線通路は、モニタ照明装置が光線を、隣接 したディスプレイエリア範囲に放射してしまうことを阻止していて、たとえば着 色された半透明の、つまり拡散透光性のプラスチック板によって遮蔽されている 。 このような公知のコンビネーションメータにおいて不都合となるのは、この中 間ケーシングが、付加的に製作されかつ付加的に組み付けられなければならない 構成部分を成していることである。これにより、この公知のコンビネーションメ ータの構成には極めてコストがかかる。さらに、中間ケーシングは比較的多くの 構成スペースを必要とし、このことはコンビネーションメータの大きな構成奥行 きを招いてしまう。 本発明の課題は、冒頭で述べた形式のコンビネーションメータを改良して、で きるだけ簡単に組み立てることができ、かつ廉価に製作することができ、しかも 特に小さな構成奥行きしか有しないようなコンビネーションメータを提供するこ とである。 この課題を解決するために本発明の構成では、フロントフレームが設けられて おり、該フロントフレームの背後に配置されたボードが設けられており、ディス プレイエリアに情報を表示するために設けられた、前 記ボードに固定されかつ前記ボードと接触接続された複数の表示計器および複数 のモニタ照明装置が設けられており、該モニタ照明装置とディスプレイエリアと の間にシャフト形もしくはトンネル形の光線通路が配置されており、フロントフ レームが、表示計器の表示範囲のための切欠きを有しており、フロントフレーム が、ディスプレイエリアの手前に配置された覗きガラスを保持しており、フロン トフレームが、前記光線通路と一体に製作されており、ディスプレイエリアが、 フロントフレームに固定された半透明の、つまり拡散透過性のスクリーンによっ て形成されており、該スクリーンが、表示計器の表示範囲のための切欠きを有し ており、ボードが、前記光線通路および／またはフロントフレームに設けられた スペースホルダに接触しているようにした。 このような構成により、本発明によるコンビネーションメータでは、ボードと フロントフレームとの間に別個に組み付けられなければならない中間ケーシング が必要とされなくなる。これにより、本発明によるコンビネーションメータは特 に小さな構成奥行きしか有しない。ディスプレイエリアは、表示計器の範囲を除 いてモニタ照明装置のためのスクリーンによって遮蔽されているので、光線通路 を遮蔽するための個々のプラスチック板はもはや必要とされない。本発明による コンビネーションメータは特に少数の構成部分しか有 していないので、本発明によるコンビネーションメータを極めて簡単に、ひいて は廉価に製作し、かつ組み立てることができる。フロントフレームは、コンビネ ーションメータを注視する運転者にとってスクリーンと表示計器との範囲では見 えないので、フロントフレームのためには種々の構成可能性が得られる。たとえ ばフロントフレームはトラフ形に形成されているか、またはその安定性を高める 目的でハニカム構造を有していてもよい。スクリーンは、コンビネーションメー タが組み立てられた状態において、フロントフレームの、場合によっては存在す る縁部を隠蔽する。ボードと接触接続された表示計器とモニタ照明装置は、たと えば直接にボードに固定され得る。ボードのためのスペースホルダはフロントフ レームの、光線通路が設けられていない個所でしか必要とならない。 請求の範囲 １．自動車に用いられるコンビネーションメータにおいて、 ―フロントフレーム（１）が設けられており、 ―該フロントフレーム（１）の背後に配置されたボード（２）が設けられており 、 ―ディスプレイエリア（３１，４５）に情報を表示するために設けられた、前記 ボード（２）に固定されかつ前記ボード（２）と接触接続された複数の表示計器 （１１）および複数のモニタ照明装置（６）が設けられており、 ―該モニタ照明装置（６）とディスプレイエリア（３１，４５）との間にシャフ ト形もしくはトンネル形の光線通路（１３）が配置されており、 ―フロントフレーム（１）が、表示計器（１１）の表示範囲のための切欠き（１ ２）を有しており、 ―フロントフレーム（１）が、ディスプレイエリア（３１，４５）の手前に配置 された覗きガラス（４）を保持しており、 ―フロントフレーム（１）が、前記光線通路（１３）と一体に製作されており、 ―ディスプレイエリア（３１，４５）が、フロントフレーム（１）に固定された 半透明のスクリーン（１５）によって形成されており、該スクリーン（１５ ）が、表示計器（１１）の表示範囲のための切欠き（１６）を有しており、 ―ボード（２）が、前記光線通路および／またはフロントフレーム（１）に設け られたスペースホルダに接触している ことを特徴とするコンビネーションメータ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 シュテファン ツェヒ ドイツ連邦共和国 エルトヴィレ クレー ヴェシュトラーセ 12

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．自動車に用いられるコンビネーションメータであって、フロントフレーム と、該フロントフレームの背後に配置されたボードと、ディスプレイエリアに情 報を表示するために設けられた、ボードに固定されかつ該ボードと接触接続され た複数の表示計器および複数のモニタ照明装置とが設けられていて、該モニタ照 明装置とディスプレイエリアとの間にシャフト形もしくはトンネル形の光線通路 が配置されており、フロントフレームが、表示計器のための切欠きを有していて 、ディスプレイエリアの手前に配置された覗きガラスを保持している形式のもの において、フロントフレーム（１）が光線通路（１３）と一体に製作されており 、ディスプレイエリア（３１，４５）が、フロントフレーム（１）に固定された 、表示計器（１１）のための切欠き（１２）を有する半透明のスクリーン（１５ ）によって形成されており、ボード（２）が、光線通路（１３）および／または フロントフレーム（１）に設けられたスペースホルダに接触していることを特徴 とするコンビネーションメータ。 ２．スクリーン（１５）がフロントフレーム（１）に接着されている、請求項 １記載のコンビネーションメータ。 ３．スクリーン（１５）がシートによって形成され ている、請求項１または２記載のコンビネーションメータ。 ４．スクリーン（１５）が、情報を特徴付けるシンボル、記号、文字列および ／またはカラーフィールドを成すプリントパターン（３５）を有している、請求 項１から３までのいずれか１項記載のコンビネーションメータ。 ５．スクリーン（１５）が暗い色調を有しており、該スクリーン（１５）の、 フロントフレーム（１）に面した側およびまたはフロントフレーム（１）とは反 対の側に、シンボル、記号、文字列および／またはカラーフィールドがプリント されている、請求項１から４までのいずれか１項記載のコンビネーションメータ 。 ６．モニタ照明装置が、白色光線を放射する光源、たとえば白熱電球によって 形成されている、請求項１から５までのいずれか１項記載のコンビネーションメ ータ。 ７．モニタ照明装置が、カラー光線を放射する光源、たとえばＬＥＤによって 形成されている、請求項１から６までのいずれか１項記載のコンビネーションメ ータ。 ８．フロントフレーム（１）が、光線反射性の材料から製作されている、請求 項１から７までのいずれか１項記載のコンビネーションメータ。 ９．フロントフレーム（１）が、たとえば白色のプラスチックから製作されて いる、請求項１から８までのいずれか１項記載のコンビネーションメータ。 １０．フロントフレーム（１）がポリプロピレンから製作されている、請求項 １から９までのいずれか１項記載のコンビネーションメータ。 １１．フロントフレーム（１）が、少なくともスクリーン（１５）の範囲にラ ッカー層（３４）を備えている、請求項１から１０までのいずれか１項記載のコ ンビネーションメータ。 １２．ラッカー層（３４）が有色、たとえば黒色に形成されている、請求項１ １記載のコンビネーションメータ。 １３．フロントフレーム（１）とスクリーン（１５）とに設けられた、表示計 器（１１）の切欠き（１２，１６）が、シールドリング（３８〜４２）によって 仕切られている、請求項１から１２までのいずれか１項記載のコンビネーション メータ。 １４．前記シールドリング（３８〜４２）が、フロントフレーム（１）と一体 に製作されている、請求項１３記載のコンビネーションメータ。 １５．前記シールドリング（４１）が、フロントフレーム（１）にクリップ結 合されている、請求項１３または１４記載のコンビネーションメータ。 １６．前記スクリーン（３８〜４２）が、フロント フレーム（１）に接着固定されている、請求項１から１５までのいずれか１項記 載のコンビネーションメータ。 １７．前記シールドリング（４２）が、熱間変形可能または常温変形可能な材 料から製作されていて、塑性変形によってフロントフレーム（１）に固定されて いる、請求項１から１６までのいずれか１項記載のコンビネーションメータ。 １８．前記シールドリング（４１）が、スクリーン（１５）の、前記切欠き（ １２，１６）に隣接した範囲に被さって係合する環状の縁部（４３）を有してい る、請求項１から１７までのいずれか１項記載のコンビネーションメータ。 １９．前記シールドリング（３８〜４２）が金属から製作されている、請求項 １から１８までのいずれか１項記載のコンビネーションメータ。 ２０．前記シールドリング（３８〜４２）がプラスチックから製作されている 、請求項１から１９までのいずれか１項記載のコンビネーションメータ。 ２１．前記シールドリング（３８〜４２）が、金属被覆またはラッカー被覆さ れた表面を備えたプラスチックから製作されている、請求項１から２０までのい ずれか１項記載のコンビネーションメータ。 ２２．前記切欠き（１２，１６）をそれぞれ仕切る前記シールドリング（３８ 〜４２）が、たとえばウェ ブを介して結合されて、互いに繋がって形成されている、請求項１３から２１ま でのいずれか１項記載のコンビネーションメータ。 ２３．光源（白熱電球７）を備えているか、または光線ガイド（１４）に隣接 している光伝導プレート（１０）が、フロントフレーム（１）に挿入された透射 可能な文字盤（８）の背後に配置されている、請求項１から２２までのいずれか １項記載のコンビネーションメータ。 ２４．フロントフレーム（１）の壁が、可変の壁厚さを有している、請求項１ から２３までのいずれか１項記載のコンビネーションメータ。 ２５．文字盤（８）および／またはフロントフレーム（１）が、フラットスク リーン（２０）、たとえばＬＣＤディスプレイのための切欠き（２２）を有して いる、請求項１から２４までのいずれか１項記載のコンビネーションメータ。 ２６．ボード（２）が、フロントフレーム（１）と後壁（３）との間に緊締さ れている、請求項１から２５までのいずれか１項記載のコンビネーションメータ 。 ２７．フロントフレーム（１）が、クリップ結合部（２７）を介して後壁（３ ）に結合されている、請求項２５記載のコンビネーションメータ。