JP2000504225A - 食用生地の表面に印刷する機械と方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 食用生地の表面に明細書記載のようなイメージを印刷するための機械である。この機械は、バブルジェット・プリンタヘッド組立体（１）と、液状食品着色料を収容するための収容手段（７）と、ヘッド組立体と相対的に移動可能とされた食用生地（９）を支持するための支持面（８）と、ヘッド組立体を印刷指令に従って制御するとともに、食用生地の上に印刷すべき所望のイメージに従って相対移動を生ずるための制御手段（１０、１２、１３）とを備えている。本発明はまた、食用生地の上にイメージを印刷する方法を提供するものである。

Description

【発明の詳細な説明】 食用生地の表面に印刷する機械と方法 発明の技術分野 この発明は、一般的には食用生地上に印刷する機械と方法に関するものあでる。 特にこれは、食用色素、食用インキを使用し、多色もしくは単色のイメージを、 バブルジェット技術を使って、食用の生地の上に印刷する機械と方法に関するも のである。 技術の背景 デコレーションをしたケーキはよく知られており、長年にわたって手作業でデコ レーションが施されてきた。現在では、様々な方法が使用されている。例を挙げ れば、デザインのハンドペイント、ステンシルを使用した食品着色料のスプレー 、柔らかいアイシング又はマジパンから切り抜いた形を飾る、溶けたチョコレー トを使って模様をパイピングする、軟らかなアイシング・シュガーをいれたパイ ピング・バッグを使うて、装飾デザインをパイピングする、プラスチック又はそ の他のタイプの小物をケーキの上に直接載せる．ケーキの上又は横につけた砂糖 、もしくはウエファースのプレート上にイメージをシルクスクリーンするなどの 方法がある。お祝い用のケーキの多くは、手作業でデコレーションされており、 質の高い結果を得るには、作業をする人の技術、技能に依存することになる。こ れらのタイプのデコレーション・ケーキを製造するのは費用がかさみ、時間がか かる。それは熟練した職人を必要とするためでありる。現在出回っている材料と 装置を使って、色の数が多く、色調は繊細、微妙で複雑なのものを、手作業で、 商業的に見合う商品を作ることは不可能である。 イメージの定義 明細書とクレーム中に使用されている語彙「イメージ」とは、この発明によって 再生されることが要求されている多色もしくは単色のデザイン、絵、テキスト、 パターンを意味する。 発明の要約 この発明の目的は、ケーキなどのデコレーションのための方法、道具に関して、 知られている問題を緩和することになる。 この発明の第１の側面によって、食用生地の表面に、前章で定義されたイメージ を印刷するために改造された機械が提供される。この機械には、バブルジェット ・プリンター・ヘッド・アッセンブリが含まれ、また液状の食品着色料を収納で きる何らかの装置と、前述の食用生地を支えるための台が含まれている。前述の 台と前述のヘッド・アッセンブリは、相関的に位置を動かすことが可能である。 また、コントロール装置も含まれている。これは前述のヘッドをコントロールし 、食用生地の上に印刷される、希望のイメージによって要求される前述の相関的 な位置の移動をコントロールするものである。 この発明の第２の側面によって、食用生地の表面にイメージを印刷する方法が提 供される。この方法は、前述の台とバブルジエット・プリンター・ヘッド・アッ センブリの相関的な位置の移動を調整し、希望のイメージに従って生地に液状食 品着色料が印刷されるよう、前述のプリンター・ヘッド・アッセンブリをコント ロールする。 バブルジェット・プリンター・ヘッドは欧州特許番号 EP 0 348 181 A2に基づい てキャノン・インコーポレーションによって製造されるタイプのものが望ましい 。 この発明の望ましい方法と機械では、プリンター・ヘッドは掖体を放出する放出 口と電熱コンバーターから構成される。電熱コンバーターは電気伝導素材の少な くとも一部分が酸化された部分と、発熱のために改造された部分を有する。 この発明の機械には、イメージを記憶し、イメージに手をいれるためにコンピュ ーター・システムが含まれることが望ましい。この発明の機械には、前述のコン ピューター・システムの暗号化手段が含まれることが望ましい。これは、購入者 が、まずイメージの暗号解除コードを供給者から入手した場合にのみ、アクセス できる装置である。この装置によって版権付きのイ メージを購入者に提供できることができ、同時に、版権所有者に、購入者がイメ ージを使用した回数に基づいた適切なロイヤリティーを保証することができる。 この発明の機械は、平な表面あるいは平でない表面の両方に印刷できることが望 ましい。それにもまして、その機械はある程度の三次元性をもつ表面に印刷でき るよう改造されていることが望ましい。 望ましい実施例の詳細な説明 本発明に基づく機械の実施例を、あくまで参考例として、以下の図を参照しなが ら説明する。 図１は、本発明に基づく機械の実施例を図解したものである： 図２は、図１の機械から多色のアウトプットを得る方法を図解している； そして、 図３は、面１の機械によるアウトプットの一例で、他の方法では不可能な きめ細かい詳細を示している。 以下に図１を解説する：バブルジェット・ヘッド・アッセンブリ（１）がヘッド ・アッセンブリ（１）を動かすためのパルス・モーター（２）共に示されている 。このパルス・モーター（２）は電源（１１）に接続される。ロジック・ボード （４）は、キャッリッジウェイ（５）を移動するバブルジェット・ヘッド・アッ センブリ（１）をパルス・モーターを経由して制御する。バブルジェット・ヘッ ド・アッセンブリ（１）をクリーニングし、インク・タンク（７）からバブルジ ェット・ヘッド・アッセンブリ（１）に液状食用色素（食品着色料）を送り出す ポンプ（６）が付いている。可動台（８）が、食品を支えるために取り付けられ ている。専用の電源（３）に接続されるパルス・モーター（１０）が、ロジック ・ボード（４）とつながっており、可動台を前進させる。希望のイメージはコン ピュータ（１２）内部の磁気メディア内に保存されており、キーボード、キーパ ッド、又はポインティング・デバイスで必要なイメージ・コードを入力すること によって、アクセスする。版権のあるイメージの場合は暗号アルゴリズムで保護 され、カード読み取り装置によらなければ解読されない仕組みになっている。イ メージが選択されると、ビットマップ、ラスター・イメージ、ポストスクリプト 、又は PCX ファイル等としてロジック・ボード（４）を経由してバブルジェッ ト・ヘッド・アッセンブリ（１）に送られる。その結果、バブルジェット・ヘッ ド・アッセンブリ（１）はパルス・モーター（２）を使ってキャッリッジウェイ （５）を移動し、タンク（７）から受け入れた食用色素を食用生地の事前に設定 された位置に噴射する。バブルジェット・プリントヘッド・アッセンブリ（１） がキャッリッジウェイ（５）の末端 にくると、パルス・モーター（１０）は、倒えば４分の１インチというように事 前に設定してある距離だけ可動版面を前進させることにより、食品（９）を前方 に動かす。そラすると、バブルジェット・ヘッド・アッセンブリ（１）は、今度 はキャッリッジウェイ（５）を戻りながら印刷し、出発点に戻ってくる。本機械 は、印刷したい写真、模様あるいはテキストの印刷が完了するまでこの過程を継 統する。この方法によれば、未熟練工が、高精度の複雑な色調のケーキのデコレ ーションやトッピングを施すことが可能になる（例：１インチ平方当たり 360x3 60 ドット、1670万色)。 望ましい実施例では、ケージングの中のコンパートメント内に４つのインク・タ ンクが設置されており、各々に異な食品着色料が入っている。色は、黒、白、そ の他何色でも構わないが、本実施例では４つのタンク内に、黄色とマジェンタ、 シアン（青緑色）、黒が各々入っている。各々のタンクは隔離された個別のプリ ントヘッドに着色剤を供給する。この方法により、一つの共通のインクタンクし かない他の機械では不可能な多色プリントが可能になるわけである。普通、本機 には、電源、コントロール・パネル、ロジック・ボード、関連の配線等の関速要 因が含まれる。この機械を作動させるのに適した、コンピュータ、キーパッド又 はポインティング・デバイスのような物を提供することも可能であろう。トレイ 、ベルト・コンベヤ、ローラー等のような、食品を移動させるための可動台も提 供される。この望ましい実施例では、食品を支える台は、ベルト・コンベヤ、チ ェーン・ドライブ、ローラー又はこれらに類似した装置の形態で、この機械に対 して直角に移行し、バブルジェット・ヘッド・アッセンブリは、食品の２−１０ ミリ程度上を水平に移行することが可能である。この方法によると、バブルジェ ット・ヘッド・アッセンブリが食品の表面に接触することは全くあり得なく、本 発明に基づいた機械と方法を用いれば、表面に凸凹のある食品にでも（凸凹最高 で８ミリ租度）印刷することが可能になる。 望ましい実施例では、食品表面のデコレーションが可能な範囲は、最小は小さな 点から最大は297mm ｘ 420 mm(A3)の間で、時に応じてどのような大きさにもで きる。 本発明に基づくこの機械は、次のような食品に使えるであろう:ロイヤル・アイ シング、ガム・ペースト、シュガー・ペースト、生クリーム、カバー・ ペースト、アイスクリーム、バター・クリーム、ウエファース、ライス・ペーパ ー、ゼラチン、マジパン、フォンダン、アメリカン・フロスティング、メレンゲ 、ボイルド・アイシング、チョコレート、ボイルド・シュガー、コンフェクショ ナー・クリーム、カスタード、ブラマンジェ、チーズケーキ・フィリング、ペー ストリー、ペースティリアージュ、ナッツ・ペースト、ウエファース、ビスケッ ト、チーズ、ポテト、パスタ等。 図２は、違ラ色の小さな点が、次のような方法で組み合わされて、複数の違う色 となる仕組みを解説したものである。プリントヘッド（図１の１）は、食品（図 １の９）の上部を移行し、各々のヘッドは、コンピュータ（図１の１２）の指示 に従い、食品の表面に向けて着色料の小さな滴を噴射する。望ましい実施例では 、理想的な色として黄色、マジェンタ、シアン、黒を使っている。これらの色を 様々な割合で組み合わせることにより、シングル・ヘッドの機械では不可能な多 色刷りが可能になるのである。 図３は、図１の機械によるアウトプットの一例である。三頭のライオンが信じら れない程複雑に描写されている。従来の食品上のイメージに比べると、このイメ ージの質は高い。 本発明に基づくこの機械は、商業ベースに乗うた従来のデザインのスタンダード と同等あるいはそれを凌ぐデザインを可能にし、労力と経費は従来のものに比べ て非常に少なくて済む。 本発明に基づくこの機械と方法は、食品の上に多色刷りと同じ位効果的にモノク ロのィメージをプリントしたい場合にも応用できる。 又、本発明の精神と範囲から逸脱することなしに、前述のストラクチャーのバリ エーションを作ることは可能であると思われる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，Ｕ Ｇ)，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，Ｃ Ａ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ， ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，Ｍ Ｇ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ， ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．食用生地の表面に、明細書中に記載した通りのイメージを印刷するための機 械であって、バブルジェット・プリンタヘッド組立体と、液状食品着色料を収 容する収容手段と、前記ヘッド組立体と相対的に移動可能とされた前記食用生 地を支持するための支持面と、前記ヘッド組立体を印刷指令に従って制御する とともに、食用生地のうえに印刷すべき所望のイメージに従って前記相対移動 を生ずるための制御手段とを備えたことを特徴とする機械。 ２．多色イメージを印刷するように構成された請求の範囲第１項記載の機械。 ３．前記収容手段が複数の液状食品着色料を収容するための複数のタンクからな ることを特徴とする請求の範囲第２項記載の機械。 ４．前記バブルジェット・プリンタヘッド組立体が液体放出用の放出口と、電／ 熱変換器とからなり、前記電／熱変換器が電気伝導物質の少なくとも一部を酸 化して形成された領域と、同物質において発熱に供される領域とを有するもの であることを特徴とする請求の範囲第１項記載の機械。 ５．前記食用生地を前記機械の長さ方向に移動可能とし、前記ヘッド組立体を機 械の幅方向に移動可能としたことを特徴とする請求の範囲第１〜４項のいずれ か１項記載の機械。 ６．前記食用生地を前記機械の幅方向に移動可能とし、前記ヘッド組立体を機械 の長さ方向に移動可能としたことを特徴とする請求の範囲第１〜４項のいずれ か１項記載の機械。 ７．コンピュータシステムを含むことを特徴とする請求の範囲第１〜６項のいず れか１項記載の機械。 ８．キーボード、キーパッド又はポインティング装置から操作できるようにした ことを特徴とする請求の範囲第１〜７項のいずれか１項記載の機械。 ９．システム内において、幾つかの著作権に係るイメージの使用を制御するよう にしたことを特徴とする請求の範囲第１〜８項のいずれか１項記載の機械。 １０．著作権に係るイメージの印刷回数を版権保持者のためにモニタするように したことを特徴とする請求の範囲第１〜９項のいずれか１項記載の機械。 １１．いかなるイメージのサイズをも変更できるようにしたことを特徴とする請 求の範囲第１〜１０項のいずれか１項記載の機械。 １２．いかなるイメージの色彩又は色彩の一部をも変更できるようにしたことを 特徴とする請求の範囲第１〜１１項のいずれか１項記載の機械。 １３．著作権に係るイメージの色彩の変更を制限するための手段を備えたことを 特徴とする請求の範囲第１〜１２項のいずれか１項記載の機械。 １４．明細書中に記載したとおりのイメージを印刷するために、明細書において 図１を参照してを説明した通りの機械。 １５．イメージを走査し、かつ印刷するためのスキャニング装置を含むことを特 徴とする請求の範囲第１〜１４項のいずれか１項記載の機械。 １６．食用生地の表面にイメージを印刷するための方法であって、前記食品生地 の表面と、バブルジェット・プリンタヘッド組立体との間の相対移動を調整し 、前記プリンタヘッド組立体を制御することにより、前記生地上に所望のイメ ージに従って液状食品着色料をプリントすることからなる方法。