JP2000356479A - 復水器冷却水系統の制御装置 - Google Patents

復水器冷却水系統の制御装置

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JP2000356479A
JP2000356479A JP11164702A JP16470299A JP2000356479A JP 2000356479 A JP2000356479 A JP 2000356479A JP 11164702 A JP11164702 A JP 11164702A JP 16470299 A JP16470299 A JP 16470299A JP 2000356479 A JP2000356479 A JP 2000356479A
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cooling water
condenser
cleaning
filter
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Minoru Mikami
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 復水器の冷却管に固形物が流入することを防
止できる復水器冷却水系統の制御装置を提供することで
ある。 【解決手段】 循環水ポンプ1a、1bが起動したと
き、洗浄運転手段18は、フィルタ装置3a、3bの洗
浄運転を行う。また、復水器冷却水系統の逆洗浄運転に
おいて、逆洗浄運転手段21は、保護操作手段20へ信
号を出力しバイパス弁6を開き、復水器4とフィルタ装
置3間に流入した固形物を排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷却水を復水器冷
却水系統を通して復水器を循環させる復水器冷却水系統
を洗浄する制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、復水器は蒸気タービンで仕事を
終えた蒸気を冷却水と熱交換して凝縮するものである。
通常、冷却水としては海水が使用される。海水は、スク
リーンを通って比較的大きな塵埃が除去され、復水器冷
却水系統により復水器に導入され、復水器で熱交換され
た海水は海に戻されるようになっている。
【0003】図4は、そのような復水器冷却水系統の構
成図である。図4では、冷却水の流れを逆にして復水器
を洗浄する逆洗浄機能を有したものであり、A系および
B系の2系統の復水器冷却水系統を示している。
【0004】それぞれのA系およびB系の復水器冷却水
系統においては、循環水ポンプ1a、1bからの冷却水
は、復水器入口弁2a、2bを介してフィルタ装置3
a、3bに導かれ、このフィルタ装置3a、3bでスク
リーンで除去できなかった固形物を捕獲するようになっ
ている。フィルタ装置3a、3bで固形物が除去された
冷却水は復水器4の冷却管4a、4bに導かれ、蒸気と
熱交換して復水器出口弁5a、5bを介して放出され
る。
【0005】フィルタ装置3a、3bのフィルタ11
a、11bには保護用のバイパス弁6a、6a’、6
b、6b’およびフィルタ11a、11bの差圧を検出
する差圧検出器7a、7bが設けられている。また、フ
ィルタ11a、11bで捕獲された固形物はブロー弁8
a,8bを介して放出され、逆洗連絡弁9a、9bは、
復水器4の逆洗浄運転の際に操作される。制御装置10
は、この復水器冷却水系統の運転制御を行うものであ
り、通常運転、フィルタ装置3a、3bの洗浄運転、復
水器冷却水系統の逆洗浄運転、さらにはフィルタ11
a、11bの保護操作を行う。
【0006】通常運転時には、蒸気タ−ビンで仕事を終
えた蒸気を復水させるための冷却水を循環水ポンプ1
a、1bにより吸上げ、復水器入口弁2a、2bを介し
て、フィルタ装置3a、3bを経由し冷却管4a,4b
へ通水し、復水器出口弁5a、5bを経て系外へ放水す
る。
【0007】また、洗浄運転は、差圧検出器7a、7b
で検出されるフィルタ11a、11bの差圧が所定値以
上に達したとき、または、タイマーにより所定の時間間
隔で行われ、フィルタ11a、11bで捕獲した固形物
をブロ−弁8a、8bを介して系外へ排出ブロ−させ
る。復水器冷却水系統の逆洗浄運転は、運転員の指令に
より行われ、フィルタ11a、11bの保護操作は、差
圧検出器7a、7bで検出されるフィルタ11a、11
bの差圧が所定値を超え過大になった場合に、バイパス
弁6a、6a’、6b、6b’を開くことにより行われ
る。
【0008】また、バイパス弁6a、6a’、6b、6
b’は、フィルタ装置3a、3bのフィルタ装置3a、
3bの洗浄運転完了時に開閉操作が行われ、この開閉操
作により、バイパス弁6a、6a’、6b、6b’を含
むフィルタ装置バイパスラインの水の腐敗、固形物の停
滞あるいは固着を防止するようにしている。
【0009】図5は、フィルタ装置3a、3bの内部の
構造の説明図である。フィルタ装置3は、フィルタケー
シング12内にフィルタ支持板13と流路分岐板14と
を有し、また冷却水に含まれる固形物を捕獲するための
フィルタエレメント15を有している。さらに、分岐流
路の開閉機能を有するフラップ16を有しており、洗浄
運転の際には、このフラップ16の閉により固形物がブ
ロー弁8を介して放出される。
【0010】洗浄運転の際には、制御装置10に予めプ
ログラムされているシーケンスにより、フラップ16が
順次開閉制御される。たとえば、フィルタエレメント1
5’のフラップ16’が閉じられブロー弁8が開である
とすると、フィルタエレメント15’の冷却水導入側
(図5の下側)の圧力が下がりフィルタエレメント1
5’の洗浄運転が行われる。図中の矢印は、その場合の
フィルタ装置3内の水の流れ方向を示している。これに
より、フラップ16’が閉じられたフィルタエレメント
15’には逆洗水が流れ、フィルタエレメント15’で
捕獲された固形物がその逆洗水と共にブロー弁8を経由
して系外に放出される。なお、この場合、フラップ16
が開いているフィルタエレメント15は通常のフィルタ
機能で運転されることになる。
【0011】次に、復水器4の冷却管4a,4bの冷却
水の流れ方向を変えることによる逆洗浄運転について説
明する。図6は、A系の復水器冷却水系統が逆洗浄運転
中で、B系列の復水器冷却水系統は通常の運転状態を維
持しているときの状態説明図である。
【0012】図6に示した逆洗浄運転状態では、A系の
復水器入口弁2a、復水器出口弁7aを閉じ、A系およ
びB系の双方の逆洗連絡弁9a、9bを開とする。ま
ず、循環水ポンプ1aおよび循環水ポンプ1bからの冷
却水は、復水器入口弁2bを通り、冷却水の一部はフィ
ルタ装置3bを介して復水器4の冷却管4bに供給さ
れ、一方、残りの冷却水は逆洗連絡弁9bを通り復水器
4の冷却管4aに供給される。これにより、復水器4の
冷却管4aの冷却水の流れは、通常運転時の逆方法の流
れとなる。
【0013】復水器4の冷却管4aを通った冷却水は、
フィルタ装置3aに逆方向から流れ込み、フィルタ装置
13aのフィルタ11aで捕獲された固形物を冷却水と
共に逆連絡弁9aおよび復水器出口弁5bを介して放出
する。一方、復水器4bの冷却管4bを通った冷却水
は、復水器出口弁5bを介して放出する。
【0014】つまり、A系の冷却管4aの冷却水の流れ
方向を変え、復水器4の冷却管4aおよびフィルタ装置
3aの洗浄を行い、フィルタ装置3aに付着している固
形物を系外に排出する。このとき、A系のバイパス弁6
a,6a’は閉となっている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
制御装置では、フィルタ11a、11bに過大な差圧が
生じた場合には、保護動作によりバイパス弁6a、6
a’、6b、6b’が開するので、復水器4の冷却管4
a、4bに固形物が流入することになる。特に、循環水
ポンプ1a、1bの起動時には、多量の固形物がフィル
タ装置3a、3bへ流れ込み、急速にフィルタ装置3
a、3bのフィルタ11a、11bに目詰りが生じる。
この場合には、復水器4の冷却管4a、4bに固形物が
流入することから復水器4の冷却性能が低下し、さらに
は、冷却管4a、4bが損傷する危険もある。つまり、
場合によっては、復水器4の冷却管4a、4bの径より
大きな固形物が流入した場合には、冷却管4a、4bと
フィルタ装置3a、3bとの間の循環水配管ラインに冷
却水が停滞し、その固形物を系外に排出できなくなる原
因ともなる。
【0016】また、フィルタ装置3a、3bの洗浄運転
完了時に、フィルタ装置バイパスラインの水の腐敗、固
形物の停滞や固着を防止するためにバイパス弁6a、6
a’、6b、6b’を開閉するようにしているが、その
際にも、復水器4の冷却管4a、4bへ固形物を流入さ
せることになる。
【0017】本発明の目的は、復水器の冷却管に固形物
が流入することを防止できる復水器冷却水系統の制御装
置を提供することである。
【0018】
【課題を解決する手段】請求項1の発明に係わる復水器
冷却水系統の制御装置は、蒸気タ−ビンプラントの復水
器冷却管に循環水ポンプからフィルタ装置を介して複数
の復水器冷却水系統の各々の系統に冷却水を供給する通
常運転手段と、前記フィルタ装置の前後差圧が所定値を
超えたときそのフィルタ装置を洗浄する洗浄運転手段
と、前記フィルタ装置の前後差圧が過大となったときそ
のフィルタ装置のバイパスラインのバイパス弁を開く保
護操作手段とを備えた復水器冷却水系統の制御装置にお
いて、前記洗浄運転手段は、前記循環水ポンプが起動さ
れたときに前記フィルタ装置の洗浄運転を行うことを特
徴とする。
【0019】請求項1の発明に係わる復水器冷却水系統
の制御装置では、通常運転手段から循環水ポンプの起動
指令が出力されたとき、洗浄運転手段は、フィルタ装置
の洗浄運転を行う。また、通常運転中において、フィル
タ装置の前後差圧が所定値を超えたときは、洗浄運転手
段はそのフィルタ装置を洗浄する。
【0020】請求項2の発明に係わる復水器冷却水系統
の制御装置は、請求項1の発明において、前記洗浄運転
手段は、前記循環水ポンプが起動されたときに前記フィ
ルタ装置の洗浄運転を開始し、所定の時間経過後または
逆洗浄運転が開始されたときは洗浄運転を終了すること
を特徴とする。
【0021】請求項2の発明に係わる復水器冷却水系統
の制御装置では、請求項1の発明の作用に加え、洗浄運
転手段は、循環水ポンプが起動されたときにフィルタ装
置の洗浄運転を開始する。これにより、循環水ポンプの
起動時に固形物が多量に発生することに対して発生する
フィルタ装置の前後差圧を抑制する。洗浄運転の所定の
時間は予めフィルタ装置の清浄度が保てる時間を設定す
る。また、そのフィルタ装置の逆洗浄運転が開始された
ときは洗浄運転を終了する。
【0022】請求項3の発明に係わる復水器冷却水系統
の制御装置は、請求項1または請求項2の発明におい
て、前記複数の復水器冷却水系統のうち一部の系統に逆
方向に冷却水を流す逆洗浄運転を行う場合の逆洗浄運転
手段を設けたことを特徴とする。
【0023】請求項3の発明に係わる復水器冷却水系統
の制御装置では、請求項1または請求項2の発明の作用
に加え、逆洗浄運転を行う機能を有した復水器冷却水系
統である場合に同様に洗浄運転を行う。一部の系統が逆
洗浄運転中であるときも通常運転中の復水器冷却水系統
に対して洗浄運転を行う。
【0024】請求項4の発明に係わる復水器冷却水系統
の制御装置は、請求項3の発明において、前記保護操作
手段は、前記逆洗浄運転が開始されたときは、その逆洗
浄運転が行われるフィルタ装置のバイパスラインのバイ
パス弁を開くことを特徴とする。
【0025】請求項4の発明に係わる復水器冷却水系統
の制御装置では、請求項3の発明の作用に加え、逆洗浄
運転が開始されたときは、その逆洗浄運転が行われるフ
ィルタ装置のバイパスラインのバイパス弁を開き、バイ
パスラインに滞留する冷却水を排出し新たな冷却水を注
入すると伴に、バイパス弁、フィルタ装置から復水器間
における固形物を排除する。
【0026】請求項5に係わる復水器冷却水系統の制御
装置は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項の発明に
おいて、前記洗浄運転手段は、前記フィルタ装置の前後
差圧の所定値として、高、高高、過大を判定する3段階
の所定値を有し、前記フィルタ装置の前後差圧が高の所
定値を超えたときは、所定の時間経過後にそのフィルタ
装置を洗浄開始し洗浄完了信号で終了し、前記フィルタ
装置の前後差圧が高高の所定値を超えたときは、所定の
時間経過後にそのフィルタ装置を洗浄開始しその前後差
圧が高高の所定値未満になってから所定の時間経過後に
終了し、前記フィルタ装置の前後差圧が過大の所定値を
超えたときは、直ちにそのフィルタ装置を洗浄開始しそ
の前後差圧が過大の所定値未満になってから所定の時間
経過後に終了することを特徴とする。
【0027】請求項5に係わる復水器冷却水系統の制御
装置では、請求項1乃至請求項4のいずれか1項の発明
の作用に加え、フィルタ装置の前後差圧の3段階の所定
値のうち、高高または過大の所定値を超えたときは、そ
の前後差圧が高高または過大の所定値未満になってから
所定の時間経過後に洗浄運転を終了する。つまり、フィ
ルタ装置の洗浄に十分な時間をかけ、フィルタ装置の清
浄度を高くする。
【0028】
【発明実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明す
る。図1は本発明の実施の形態に係わる復水器冷却水系
統の制御装置10を復水器冷却水系統に適用した構成図
である。図1に示すように、A系統およびB系統の2系
列の復水器冷却水系統を有し、A系統が逆洗浄運転にあ
る場合を示している。
【0029】制御装置10は、入出力手段17を介して
復水器冷却系統からのプロセス信号を入力すると共に、
復水器冷却系統への各種操作信号を出力する。例えば、
制御装置10の洗浄運転手段18は、フィルタ装置3
a、3bの差圧検出器7a、7bからの差圧信号を入力
して、その差圧信号が所定値を超えるときは、ブロー弁
8a、8bに開指令信号を出力して洗浄運転を行う。ま
た、通常運転手段19は循環水ポンプ1a、1bの起動
信号を上記洗浄運転手段18へ出力し、洗浄運転を行
う。
【0030】一方、保護操作手段20は、フィルタ装置
3a、3bの差圧検出器7a、7bからの差圧信号が過
大となったとき、そのフィルタ装置3のバイパスライン
のバイパス弁6を開くと共にブロー弁8を開き、冷却水
をバイパス弁6でバイパスしてフィルタ装置3の保護操
作を行う。また、逆洗浄運転手段21は、複数の復水器
冷却水系統のうち一部の系統に逆方向に冷却水を流す逆
洗浄運転を行う。この場合において、他系統での差圧信
号が所定値を超えたときに洗浄運転を行う。
【0031】この実施の形態では、洗浄運転手段18
は、フィルタ装置3a、3bの差圧検出器7a、7bか
らの差圧信号が所定値を超えたときだけでなく、循環水
ポンプ1a、1bが起動されたときにもフィルタ装置3
a、3bの洗浄運転を行うようにしている。この場合、
洗浄運転手段18は、循環水ポンプ1a、1bの起動信
号を入力したときに、フィルタ装置3の洗浄運転を開始
する。そして、洗浄運転の開始から所定の時間経過後に
洗浄運転を終了する。また、逆洗浄運転手段21での逆
洗浄運転が開始されたときにも洗浄運転を終了する。
【0032】一方、この実施の形態では、逆洗浄運転手
段21での逆洗浄運転が開始されたときは、保護操作手
段20は、その逆洗浄運転が行われるフィルタ装置3の
バイパスラインのバイパス弁を開く。図1では逆洗浄運
転の行われているA系統のバイパス弁6a、6a’が開
くことになる。
【0033】次に、動作を説明する。循環水ポンプ1
a、1bの起動時に、復水器入口弁2a、2b、復水器
出口弁5a、5bが開成し、洗浄運転手段18は、ブロ
ー弁8a、8bを開成させる。そして、各々のフィルタ
装置3a、3bを洗浄運転する。これにより、各々のフ
ィルタ装置3a、3bのフィルタ11a、11bで捕獲
した固形物はブロー弁8a、8bおよび復水器出口弁5
a、5bを介して系外放水口へ放水される。
【0034】次に、A系統を冷却水を逆に流す逆洗浄運
転にする。図1はその場合の状態を示しており、A系統
の通水方向を通常運転時とは逆方向に通水する。すなわ
ち冷却管4aの下流側から上流側へ、さらにフィルタ装
置3aの下流側から上流側に冷却水を流し、逆洗連絡弁
9aおよび復水器出口弁5bを経由して系外の放出口に
放水する。
【0035】すなわち、逆洗浄運転状態にあるA系統で
は、循環水ポンプ1a、1bにより、冷却水は復水器入
口弁2bから逆洗連絡弁9bを介して復水器4の冷却管
4aに導かれ、フィルタ装置3aへ順次送水される。そ
して、その際には保護操作手段20によりバイパス弁6
a、6a’が開かれ、冷却水は逆洗連絡弁9aおよび復
水器出口弁5bを介して系外放水口へ放水される。
【0036】一方、通常運転状態にあるB系統では、循
環水ポンプ1a、1bにより、冷却水は復水器入口弁2
bからフィルタ装置3bへ順次送水され、復水器4の冷
却管4bに導かれ、タ−ビンにて仕事をした蒸気を復水
させた後、復水器出口弁5bを介して系外放水口へ放水
される。
【0037】図2は、本発明の実施の形態における洗浄
運転手段18の論理回路図である。循環水ポンプ1a、
1bの起動信号は論理和回路22Aに入力され、タイマ
ー23Aとワイプアウト回路24Aとで構成される自己
保持回路により、その循環水ポンプ1a、1bの起動信
号はタイマー23Aに設定された所定時間だけ保持され
る。つまり、タイマー23Aは所定時間経過後に動作す
るオンディレータイマであり、タイマー23Aの起動信
号により自己保持が解除される。これはタイマー23A
の起動信号がワイプアウト回路24Aの否定回路に入力
され、ワイプアウト回路24Aの論理積回路が不成立に
なることにより達成される。
【0038】自己保持された循環水ポンプ1a、1bの
起動信号は、論理和回路22Bに入力され、ワイプアウ
ト回路24Bを介して洗浄運転指令としてフィルタ装置
3a、3bに出力される。ワイプアウト回路24Bは、
復水器逆洗浄開始信号により論理和回路22Bからの循
環水ポンプ1a、1bの起動信号を解除することにな
る。洗浄運転指令が不成立となると、否定回路25Aに
より通常運転指令が出力され通常運転となる。
【0039】このように、洗浄運転手段18はフィルタ
装置3a、3bの差圧信号が正常値領域にある場合で
も、循環水ポンプ1a、1bが起動した場合には、その
フィルタ装置3a、3b洗浄運転を行う。
【0040】また、フィルタ装置3a、3bの前後差圧
の所定値として、「高」、「高高」、「過大」を判定す
る3段階の所定値を設けている。フィルタ装置3a、3
bの前後差圧が「高」の所定値を超えたときは、タイマ
ー23Bを介して論理和回路22Cに入力され、ワイプ
アウト回路24Cおよび論理和回路22Bを通して洗浄
運転指令が出力される。この場合、タイマー23Bで定
まる所定時間経過後にそのフィルタ装置3a、3bが洗
浄開始され、論理積回路26Aの信号により解除される
ことになる。つまり、フィルタ装置3a、3bの前後差
圧が「高」でなくなって否定回路25Bからの論理値1
が成立し、かつ、フィルタ装置3a、3bの洗浄完了信
号が成立したときに論理積回路26Aが成立し、これに
より、ワイプアウト回路24Cに解除信号が出力され洗
浄運転指令が解除される。
【0041】次に、フィルタ装置3a、3bの前後差圧
が「高高」の所定値を超えたときは、タイマー23Cを
介して論理和回路22Dに入力され、さらに、論理和回
路22E、ワイプアウト回路24Dおよび論理和回路2
2Bを通して洗浄運転指令が出力される。この場合、タ
イマー23Cで定まる所定時間経過後にそのフィルタ装
置3a、3bを洗浄開始し、論理積回路26Bの信号に
より解除されることになる。つまり、フィルタ装置3
a、3bの前後差圧が「高高」でなくなって否定回路2
5Cからの論理値1が成立し、かつ、タイマー23Dで
定まる所定の時間経過後に論理積回路26Bが成立し、
これにより、ワイプアウト回路24Dに解除信号が出力
され洗浄運転指令が解除される。
【0042】さらに、フィルタ装置3a、3bの前後差
圧が「過大」の所定値を超えたときは、論理和回路22
Dに直接入力され、さらに、論理和回路22E、ワイプ
アウト回路24Dおよび論理和回路22Bを通して洗浄
運転指令が出力される。この場合、フィルタ装置3a、
3bの前後差圧が「過大」であることを検出すると、フ
ィルタ装置3a、3bを洗浄開始し、論理積回路26B
の信号により解除されることになる。つまり、フィルタ
装置3a、3bの前後差圧が「過大」でなくなって否定
回路25Cからの論理値1が成立し、かつ、タイマー2
3Dで定まる所定の時間経過後に論理積回路26Bが成
立し、これにより、ワイプアウト回路24Dに解除信号
が出力され洗浄運転指令が解除される。
【0043】このように、差圧検出器7a、7bの所定
値を3段階とし、その内のレベルの高い2段階、例え
ば、「高高」と「過大」との検出信号を受けたとき、そ
の差圧信号が正常レベルに復帰しても、復水器冷却水系
統の洗浄運転をタイマー23Dで定まる所定時間は継続
するようにしている。これにより、「高高」や「過大」
の差圧信号に対して復水器冷却水系統の清浄度を向上さ
せる。従って、異常差圧発生を抑えフィルタ装置3a、
3bの破損を防止することができ、フィルタ装置3a、
3bの洗浄運転が頻繁に起動停止しないようにし、起動
・停止の繰り返しによる機器の寿命向上を図っている。
【0044】以上説明したように、循環ポンプ1a、1
bの起動時に洗浄運転に入るので、循環水ポンプ1a、
1bの起動時に発生する多量の固形物流入によるフィル
タ装置3a、3bの異常差圧を防止できる。つまり、循
環水ポンプ1a、1bの起動時におけるフィルタ装置3
a、3bの閉塞による異常差圧の発生は防止され、か
つ、バイパス弁6の開成は防止できる。従って、冷却管
4a、4bへの固形物の流入を防止できるので、復水器
4の冷却機能の低下や、フィルタ装置3a、3bの破損
は防止できる。この場合の循環水ポンプ1a、1bの起
動時の洗浄運転の停止は、タイマー23aで定められる
ので、洗浄運転時間を必要最低限に設定することが可能
であり、復水器4の稼働率を向上させることができる。
【0045】以上の説明では、A系統およびB系統共に
洗浄運転を開始する場合について説明したが、いずれか
一方を逆洗浄運転するようにしても良い。逆洗浄運転
は、運転員の判断により、必要に応じて開始される。従
って、洗浄運転中に逆洗浄運転指令が出力されたとき
は、ワイプアウト回路24Bにより洗浄運転は中止され
るようになっている。
【0046】図3は本発明の実施の形態における保護操
作手段20の論理回路図である。保護操作手段20は、
通常運転中にフィルタ装置3a、3bの前後差圧が過大
となったときは、その過大診号を論理和回路22Fに入
力し、そのフィルタ装置3a、3bのバイパスラインの
バイパス弁6を開き、フィルタ装置3a、3bの保護操
作を行う。また、その過大信号が復帰したときは否定回
路25Dによりバイパス弁6の閉操作を行い保護操作を
終了する。
【0047】また、逆洗浄運転手段21により逆洗浄運
転が開始されたときは、その逆洗浄運転開始信号は論理
和回路22Gに入力され、論理和回路22Gおよびワイ
プアウト回路24Eにより自己保持され、論理和回路2
2Fを介してバイパス弁6の開信号として出力される。
これにより、その逆洗運転が行われるフィルタ装置3
a、3bのバイパスラインのバイパス弁6を開く。ま
た、逆洗浄復帰信号により自己保持された逆洗浄運転開
始信号は解除される。
【0048】このように、逆洗浄運転の際にバイパス弁
6を開くので、逆洗浄運転により復水器4の下流から供
給された冷却水は、フィルタ装置3a、3bと冷却管4
a、4bとの間の配管ラインに付着し堆積している固形
物を逆洗浄するだけでなく、バイパス弁6を含むバイパ
スラインに滞留している水を系外に排出させる。
【0049】従って、冷却管4a、4bの内部の洗浄、
冷却管4a、4bとフィルタ装置3a、3bとの間の配
管ラインの逆洗浄、さらにバイパスラインの洗浄ができ
るので、復水器冷却水系統を高い清浄度に維持できる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
冷却管およびフィルタ装置を含む復水器冷却水系統を高
い清浄度に維持し、安定した復水器冷却性能が得られ、
かつプラントの信頼性を損ねることなく、復水器の点検
等に費やされる経済的な負担をも軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施の形態に係わる復水器冷
却水系統の制御装置を復水器冷却水系統に適用した構成
図である。
【図2】図2は、本発明の実施の形態における洗浄運転
手段の論理回路図である。
【図3】図3は、本発明の実施の形態における保護操作
手段の論理回路図である。
【図4】図4は、従来の復水器冷却水系統(通常運転状
態)の構成図である。
【図5】図5は、従来のフィルタ装置のフィルタ内部の
構成図である。
【図6】図6は、従来の復水器冷却水系統(逆洗浄運転
状態)の構成図である。
【符号の説明】
1 循環水ポンプ、2 復水器入口弁、3 フィルタ装
置、4 復水器、4a,4b 冷却管、5 復水器出口
弁、6 バイパス弁、7 差圧検出器、8 ブロー弁、
9 逆洗連絡弁、10 制御装置、11 フィルタ、1
2 フィルタケーシング、13 フィルタ支持板、14
流路分岐板、15 フィルタエレメント、16 フラ
ップ、17 入出力手段、18 洗浄運転手段、19
通常運転手段、20 保護操作手段、21 逆洗浄運転
手段、22 論理和回路、23タイマー、24 ワイプ
アウト回路、25 否定回路、26 論理積回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸気タ−ビンプラントの復水器冷却管に
    循環水ポンプからフィルタ装置を介して複数の復水器冷
    却水系統の各々の系統に冷却水を供給する通常運転手段
    と、前記フィルタ装置の前後差圧が所定値を超えたとき
    そのフィルタ装置を洗浄する洗浄運転手段と、前記フィ
    ルタ装置の前後差圧が過大となったときそのフィルタ装
    置のバイパスラインのバイパス弁を開く保護操作手段と
    を備えた復水器冷却水系統の制御装置において、前記洗
    浄運転手段は、前記循環水ポンプが起動されたときに前
    記フィルタ装置の洗浄運転を行うことを特徴とする復水
    器冷却水系統の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記洗浄運転手段は、前記循環水ポンプ
    が起動されたときに前記フィルタ装置の洗浄運転を開始
    し、所定の時間経過後または逆洗浄運転が開始されたと
    きは洗浄運転を終了することを特徴とする請求項1に記
    載の復水器冷却水系統の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の復水器冷却水系統のうち一部
    の系統に逆方向に冷却水を流す逆洗浄運転を行う場合の
    逆洗浄運転手段を設けたことを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載の復水器冷却水系統の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記保護操作手段は、前記逆洗浄運転が
    開始されたときは、その逆洗浄運転が行われるフィルタ
    装置のバイパスラインのバイパス弁を開くことを特徴と
    する請求項3に記載の復水器冷却水系統の制御装置。
  5. 【請求項5】 前記洗浄運転手段は、前記フィルタ装置
    の前後差圧の所定値として、高、高高、過大を判定する
    3段階の所定値を有し、前記フィルタ装置の前後差圧が
    高の所定値を超えたときは、所定の時間経過後にそのフ
    ィルタ装置を洗浄開始し洗浄完了信号で終了し、前記フ
    ィルタ装置の前後差圧が高高の所定値を超えたときは、
    所定の時間経過後にそのフィルタ装置を洗浄開始しその
    前後差圧が高高の所定値未満になってから所定の時間経
    過後に終了し、前記フィルタ装置の前後差圧が過大の所
    定値を超えたときは、直ちにそのフィルタ装置を洗浄開
    始しその前後差圧が過大の所定値未満になってから所定
    の時間経過後に終了することを特徴とする請求項1乃至
    請求項4のいずれか1項に記載の復水器冷却水系統の制
    御装置。
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