JPH02126923A - 廃液ろ過装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は原子力発電プラント等における放射性廃棄物処
理系等に用いられる廃液ろ過装置に関する。

（従来の技術） 原子力発電プラント等における放射性廃棄物処理系等に
は、殊に各種のドレン廃液から微粒子状の異物である廃
棄物を除去する廃液ろ過装置が多く使用されている。従
来この種の廃液ろ過装置は、放射化した微粒子の廃棄物
を含む処理液である廃液を入口路からろ過装置内に注入
し、このろ過装置内に装填されている薄膜フィルタの上
流側から通過させることにより、この薄膜フィルタに前
記廃棄物を吸着捕捉し、ろ過した処理済液はろ過装置の
出口路から貯溜タンクへ移送している。

一方ろ過装置はそのろ過処理量に応じ、内部のフィルタ
は吸着捕捉した微粒子廃棄物による目詰まりを生じるの
で、適宜フィルタに逆洗浄用水として脱塩水を下流側か
ら圧入することにより、フィルタより微粒子廃棄物を洗
浄除去してろ過装置外へ排出し、この廃棄物を濃縮廃液
貯蔵タンク等へ一旦貯蔵するようにしている。またこの
逆洗浄制御手段は、ろ過装置の廃液の入口と出口の圧力
差が予め定めた差圧設定値に達すると、ろ過装置の入口
路や出口路等の各部片及びこれら廃液、洗浄水用のポン
プ装置を切換えて、出口側から洗浄用水である脱塩水を
圧入し、フィルタに吸着した廃棄物を洗浄除去してろ過
機能を回復させ、再度ろ過処理運転を行っている。また
この出、入口差圧の差圧設定１直に達する頻度が高くな
ると、この状態はフィルタに比較的大きな微粒子が吸着
し、このために逆洗浄のみでは十分なろ過機能の回復が
困難となるので、この頻度上昇を運転員が判断してろ過
装置に微粒子分解用の薬液を下流側から圧入し、フィル
タに吸着した大きい微粒子を分解、排除をした後に改め
て逆洗浄処理を行う操作をしていた。

（発明が解決しようとする課題） フィルタへの薬液注入処理操作を運転頁の判断によって
いるため、常に運転員に負担がかかる他、この処理時期
が遅れるとフィルタに付着した微粒子が多くなり、除去
効果が上らないばかりかフィルタが薄膜や中空予成等強
度の低いものでは、これを損傷させて処理後の廃液処理
機能が低下すると共に、損傷した薄膜フィルタによる二
次廃棄物の発生量が増加するという問題があった。

本発明は上記した問題を解消すべくなされたもので、そ
の目的とするところは、フィルタ目詰まり状態の判定回
路と、この信号から逆洗浄操作回路及び薬液注入操作回
路で構成された制御装置を設けて、ろ過装置の出、入口
差圧を検出してこの差圧信号の差圧設定値到達と、所定
の設定時間とからフィルタの目詰まりの度合いにより吸
着微粒子の大、小を判別して、逆洗浄操作と薬液注入操
作を自動的に選択実施する廃液ろ過装置を提供すること
にある。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） ろ過装置の処理液の出口路に洗浄水と薬液の注入路を連
結すると共に、ろ過装置の入口路と出口路に設けた差圧
検出器と、この差圧信号を入力して差圧設定値への到達
が設定時間を超過あるいは設定時間以内かの演算をする
判定回路と、この判定回路の出力から差圧の差圧設定値
到達が設定時間を超えた場合には逆洗浄信号を出力する
逆洗浄操作回路と、差圧設定値到達が設定時間内の時に
は薬液注入信号を出力する薬液処理操作回路からなる制
御！Ｉ装置を具僅する。

（作　用） 廃液のろ過処理運転を実施すると、廃液中の微粒子がろ
過装置内のフィルタに吸着捕捉されて、通過した処理溜
液は出口管に流出する。しかし吸着された微粒子の廃棄
物が蓄積されるとフィルタは目詰りするので出、入口の
差圧が上昇する。これを差圧検出器により検出して制御
装置に入力し、これを判定回路において予め設定した処
理時間設定器の設定時間を超過して、差圧設定値に到達
した時には通常の目詰まりと判断して、ろ過処理を停止
し、ろ過装置の下流から洗浄水を注入してフィルタに吸
着した廃棄物を洗浄、除去する逆洗浄処理を一定時間行
う。この後差圧が差圧設定値より低下していれば、ろ過
機能が復活したので、再度ろ過処理運転に戻す。また廃
液内の廃棄物の微粒子が大きいと、フィルタの目詰まり
が急速に生じ、しかもこの除去が前記逆洗浄では困難な
ので、判定回路において処理時間設定器の設定時間以内
に差圧が差圧設定値に到達した場合にはこれを大きい微
粒子による目詰まりと判断して、薬液処理操作回路より
一定時間の薬液処理指令信号を発し、ろ過装置内に下流
側より薬液を注入して大きな微粒子の分解、除去を行い
、一定時間後は引続き逆洗浄処理の後、差圧信号の確認
をして聞びろ過処理運転を自動的に実施する。

（実施例） 本発明の一実施例を図面を参照して説明する。

第１図の全体構成図に示すように、ろ過装置１の内部に
は薄膜フィルタ２が装填されており、その下部が上流側
、上部が下流側に仕切られている。

上流側には入口弁３を介挿した入口管４が接続ざれてお
り、処理液でおる廃液の入口路が形成されている。下流
側には出口管５に出口弁６が介挿された出口路４が接続
されていて処理済液の排出をする。またろ過装置１出日
の出口管５には、薬液タンク７より薬注弁８を介挿した
薬注管９と、洗浄水路である逆洗弁１０を介挿した逆洗
管１１が接続されている。ろ過装置１上流側の下部には
捕捉した廃棄物及び洗浄済水である二次廃液排出路の排
出弁１２と排出管１３が接続してあり、さらに前記ろ過
装置１の入口と出口よりリード管１４ａ　、１４ｂが引
出されいて、差圧検出器１５に接続され、この出力信号
を入力して逆洗性信号と薬液処理信号及びろ過処理信号
を出力する制御装置１６で構成され、さらにこの制御装
置１６からの信号により各部の弁及び図示しないポンプ
装置等に切替、運転の操作信号を出力して逆洗浄運転と
薬液処理運転及びろ過処理運転を行うプロセス制御装置
１７が設けられている。

なお前記制御装置１６は第２図のブロック回路図に示す
ように、処理時間設定器１８を備えた判定回路１９と逆
洗浄操作回路２０及び薬液処理操作回路２１から構成さ
れていて、判定回路１９は差圧検出器１５から入力され
た差圧信号Ｓ３０が逆洗浄及び薬液注入を行うための差
圧設定値に到達した時に、処理時間設定器１８からの設
定時間信＠Ｓ３１の所定時間を超過していれば、逆洗浄
操作回路２０に逆洗性指令信号３３２を出力する。また
差圧設定値到達が設定時間以内であれば、薬液処理操作
回路２１に薬液処理指令信号３３３を発する。前記逆洗
浄操作回路２０及び薬液処理操作回路２１は夫々入力し
た前記逆洗性指令信号３３２及び薬液処理指令信号Ｓ３
３により、プロセス制御装置１７に対して逆洗性信号３
３４あるいは薬液処理信号Ｓ３５を出力する。またプロ
セス制御装置１７はこの逆洗性信号３３４あるいは薬液
処理信＠Ｓ３５に従い、所定のプログラムにより各部の
弁の切替え及びポンプ装置の運転、停止等を操作して、
ろ過装置１の逆洗浄運転と薬液処理運転及びろ過処理運
転を行う。

次に上記構成による作用について説明する。なお第３図
は本ろ過装置における各処理運転における特性説明図で
おる。

（１）廃液ろ過処理の場合。

通常のろ過処理運転においては、予め逆洗弁１ｏ、薬注
弁８及び排出弁１２を閉じておき、大口弁３と出口弁６
を開く。これにより廃液は入口管４を通ってろ過装置１
の上流側に注入され、薄膜フィルタ２を通過する際に微
粒子状の廃棄物をろ過して、処理済液となり下流側より
出口管５と出口弁６の出口路を経由してろ過装置外に移
送される。この時薄膜フィルタ２に吸着した微粒子が小
さくしがも少量でおると目詰まりがなく、ろ過機能に影
響を与えない。この時廃液の流路抵抗は低いので薄膜フ
ィルタ２前後の圧力差は小さく、差圧検出器１５の差圧
信号３３０は低くいので差圧設定値に達せず、従って制
御装置１６の判定回路１９は作動せず、ろ過処理運転が
継続される。

（２）逆流洗浄の場合。

前記（１）のろ過処理を長時間行こなうと、薄膜フィル
タ２は微粒子状の廃棄物が徐々に吸着して目詰まりを生
じ、薄膜フィルタ２の前後の入口側と出口側における圧
力差が次第に大きくなり、判定回路１９に入力される差
圧検出器１５からの差圧信号３３０は差圧設定値に達す
る。この時、処理時間設定器１８からの設定時間信号Ｓ
３１の設定時間はすでに超過してるので、判定回路１９
においてはこれを演算して逆洗浄操作回路２０に逆洗性
指令信号８３２を出力する。これにより逆洗浄操作回路
２０はプロセス制御装置１７に逆洗性信号３３４を予め
定めた一定時間出力する。この逆洗性信号Ｓ３４が出力
されている間、前記プロセス制御装置１７により、前記
入口弁３と出口弁６が閉じられ、逆洗弁１０及び排出弁
１２は開くので、この間ろ過処理運転は停止し、図示し
ない洗浄水タンクからの洗浄水が逆洗管１１と逆洗弁１
０を介してろ過装置１の下流側から注入されて、薄膜フ
ィルタ２の上流側に吸着していた廃棄物が離脱、洗浄さ
れて洗浄水と共に、排出弁１２と排出管１３から二次廃
液として排出される。前記一定時間が経過すると、ろ過
装置１は洗浄が終了し、前記逆洗浄操作回路２０からの
逆洗浄信＠Ｓ３４が消滅するので、プロセス制御装置１
７は前記逆洗弁１０と排出弁１２を閉じ、入口弁３及び
出口弁６を開らく。これによりろ過装置１は再びろ過処
理運転を開始する。

（３）薬液処理の場合。

前記（１）のろ過処理を実施している場合で、廃液中に
混在された微粒子が通常より大きい際には薄膜フィルタ
２は急速に目詰まりしてしまう。この時薄膜フィルタ２
の前後の圧力差も短時間に上昇し、差圧検出器１５から
の差圧信号３３０は処理時間設定器１８からの設定時間
信号３３１が発せられる以前に差圧設定値に到達する。

この差圧信号により判定回路１９は薬液処理操作回路２
１に薬液処理指令信号３３３を出力し、薬液処理操作回
路２１はプロセス制御装置１７に薬液処理信号３３５を
一定時間出力する。この薬液処理信号Ｓ３５が発せられ
ている間、前記プロセス制御装置１７によって曲屈入口
弁３と出口弁６は閉じられ、薬注弁８及び排出弁１２が
開けられる。これによりろ過処理は停°止され、薬液タ
ンク７から薬液が薬注管９を通ってろ過装置１の下流側
に圧入され、薄膜フィルタ２に吸着して目詰まりさせて
いる大ぎい微粒子廃棄物を分解、離脱させて排出管１３
よりろ過装置１外に排出する。薬液処理により薄膜フィ
ルタ２に吸着した廃棄物を分解、離脱させた一定時間接
に、前記薬液処理操作回路２１は薬液処理信号Ｓ３５を
消滅させると共に、前記判定回路１９と別の逆洗浄指令
信号５３２ａを前記逆洗浄操作回路２０に発する。これ
により逆洗浄操作回路２０はプロセス制御装置１７に対
して逆洗浄信号３３４を一定時間出力して、前記薬注弁
８と排出弁１２を閉じ逆洗弁１０を開らいて、以下上記
（２）の逆洗浄の場合と同様にろ過装置１の逆洗浄処理
を行い洗浄水によりさらに薄膜フィルタ２の微粒子廃棄
物除去とろ過装置１内の洗浄する。

この逆洗浄処理が終了すると再びろ過装＠１はろ過処理
運転に復する。

以上のように処理液である廃液の量、含有された微粒子
の大きさ等に拘りなく、予め設定したろ過装置１内の薄
膜フィルタ２の処理能力及び逆洗浄等の機能に沿った差
圧及び判定時間に従い運転員の判断がなくとも自動的に
、薄膜フィルタ２に無理をかけず、ろ過機能を維持して
効率の良い運転ができる。

［発明の効果］ 以上本発明によれば、本来のろ過処理はもとより、通常
の目詰まりによる洗浄処理、異常時の薬液注入処理等の
ろ過機能復活操作も運転員の判断を不要とし、処理廃液
の種類や量に拘らず自動的に実施するので、内蔵する薄
膜フィルタの損傷防止、ろ過動率の向上及び運転員の負
荷軽減の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の全体構成図、第２図は制ｗＪ装置のブ
ロック回路図、第３図は各種処理運転時の特性説明図で
ある。 １・・・ろ過装置、　　　２・・・薄膜フィルタ、３・
・・入口弁、　　　　４・・・入口管、５・・・出口管
、　　　　６・・・出口弁、７・・・薬液タンク、　　
８・・・薬注弁、９・・・薬注管、　　　　１０・・・
逆洗弁、１１・・・逆洗管、　　　　１２・・・排出弁
、１３・・・排出管、　　　　１５・・・差圧検出器、
１６・・・制御装置、　　　１７・・・プロセス制御装
置、１８・・・処理時間設定器、 １９・・・判定回路、　　　２０・・・逆洗浄操作回路
、２１・・・薬液処理操作回路。 代理人　弁理士　大　胡　典　夫 第 図 第 図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. フィルタを内蔵し処理液を入口路より出口路に通過させ
   て異物を吸着ろ過するろ過装置とこの装置の流路変更等
   のために各部に設けた弁及びポンプとその制御装置にお
   いて、ろ過装置の処理液の出口路に洗浄水と薬液の注入
   路を連結すると共に、入口路と出口路における圧力の差
   圧検出器を設け、この差圧信号を入力して差圧の設定値
   到達と到達時が所定の設定時間超過あるいは設定時間以
   内かの演算をする判定回路とこの判定回路の出力から差
   圧の設定値到達が設定時間を超えた場合には逆洗浄指令
   信号を出力する逆洗浄操作回路とまた差圧の設定値到達
   が設定時間内の時には薬液処理指令信号を出力する薬液
   処理操作回路からなる制御装置を具備したことを特徴と
   する廃液ろ過装置。