JP2000344280A - 食品用の断熱容器 - Google Patents
食品用の断熱容器Info
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Abstract
でき、断熱性に優れ且つ適度な強度が確保できると共に
軽量化を図り材料コストを安くすることができる食品用
の断熱容器を提供することを課題とする。 【解決手段】容器本体3の外周面に、リブ7が突設され
た食品用の断熱容器において、前記容器本体3はシート
体から成形され、前記リブ7は容器本体3に塗布された
合成樹脂からなることにある。
Description
熱湯を注いで食することができる乾燥した即席麺等の塊
状の食品を収容したり、冷凍品や冷蔵品等の低温のもの
を収容したりするのに最適な食品用の断熱容器に関す
る。
の即席食品や、電子レンジで加熱する食品や、ホットコ
ーヒーあるいは非常に冷い飲料等の容器は、火傷の危険
や持ち易さを考慮して、容器自体に断熱の工夫が施され
ている。
ピレンを材料とする射出成形により形成したものが採用
されている。かかる射出成形による容器は、縦リブを容
器本体の外周面に放射状に設けることにより、容器内に
注がれた熱湯等の熱が容器を把持する指に伝わらないよ
うになっている(従来例1)。
は圧空成形等の熱シート成形により容器本体を成形する
場合もある。かかるシート成形の場合には、プラスチッ
クシートを屈曲させることによりリブを形成している
(従来例2)。
器本体を成形する従来例1は、高価な射出成形用の成形
型が必要となる。また、特に大きな容器を製造する場合
には、この成形型が大型化し成形効率(サイクル)が悪
くなる欠点がある。
び高価になるのを避ける必要がある。そのための手段と
して、容器本体の肉厚を可及的に薄くして樹脂材料を少
なくすることが考えられる。しかしながら、容器本体の
肉厚を薄くすると、成形時に樹脂が流れ難くなるため、
容器本体の肉厚を薄くするには限度がある。
を積層した多層構成を得ることは困難であった。
を成形する従来例2は、比較的大型の容器に適している
が、リブを形成すべく、薄肉のプラスチックシートを屈
曲させるため、容器本体の内周面もリブの形状に応じて
凹凸状となる。この結果、例えば熱湯を容器本体内に注
いだ場合、熱湯は凹部となるリブの内面まで入り込むた
め、その熱が薄肉のプラスチックシートを屈曲して形成
されたリブを把持する指に伝わり易くなり、断熱効果が
得られない。
されたもので、大きな容器であっても容易に製造でき、
断熱性に優れ且つ適度な強度が確保できると共に軽量化
を図り材料コストを安くすることができる食品用の断熱
容器を提供することを課題とする。
決すべく食品用の断熱容器としてなされたものであり、
本発明に係る食品用の断熱容器としての特徴は、容器本
体3の外周面に、リブ7が突設された食品用の断熱容器
において、前記容器本体3はシート体から成形され、前
記リブ7は容器本体3に塗布された合成樹脂からなるこ
とにある。
がリブとして作用するため、容器本体3の周壁の強度を
向上させる。更に、薄肉のプラスチックシートにより容
器本体を成形し、且つ、合成樹脂でリブを形成するた
め、より安価で軽量化が可能で断熱性に優れたものとな
る。
発泡樹脂を塗布して形成したリブとの組み合わせによ
り、安価で軽量化が可能で断熱性に優れたものとなる。
ットメルト接着剤からなり、しかも、前記ラベル9が筒
状の熱収縮性ラベルからなる場合には、ラベル9をシュ
リンクする際に、シュリンク時の熱により、発泡ホット
メルト接着剤を活性化させてラベル9を容器本体3に接
着することができる。
プラスチックシートにより成形された容器本体3と、該
容器本体3に外嵌装着される筒状のラベル9とを備えた
食品用の断熱容器において、前記リブ15とラベル9と
の間には、発泡樹脂7aが介在されていることにある。
内容物が、薄肉のプラスチックシートを屈曲して形成さ
れたリブ7内に入り込んで、リブ7を加熱するにもかか
わらず、発泡樹脂が断熱効果を有するため、リブ7の熱
が容器本体3を把持する指に伝わり難い。
て図面を参照しながら説明する。図1〜図3は本発明の
第一実施の形態を示し、本実施形態の容器は、乾燥食品
の例としての即席カップ麺の塊(乾燥麺)を収容するも
のを例示する。
(有底筒状)の容器本体3を備え、その上端開口はアル
ミ箔と合成樹脂フィルムや紙等のラミネート材等からな
るシール蓋5により剥離自在に密封される。
て直径が小さくなるように、ポリプロピレン(PP)、
ポリスチレン(PS)、高密度ポリエチレン(HDP
E)、ポリカーボネート(PC)またはポリエチレンテ
レフタレート(PET)等の単層又はこれらにエチレン
ビニルアルコール樹脂等のガスバリアー性樹脂を積層し
た多層のプラスチックシート(厚さ0.3〜1. 5mm程
度)によりテーパー状に成形されている。容器本体3の
周壁3aの外周面には、複数条のリブ7が放射状に突設
され、各リブ7は容器本体3の上下方向に所定の長さを
有するように連続して設けられている。
メルト接着剤を容器本体3の周壁3aの外周面に塗布す
ることにより形成されている。尚、リブの突出量(高
さ)は、0.3〜2.0mmにするのが好ましい。尚、
各リブ7は断続的に設けても良く、また、所定量を任意
の位置にランダムに設けても良い。
ポリエチレンやエチレン酢酸ビニル共重合体、エチレン
アクリル酸系樹脂、塩素化ポリオレフィン等に石油樹
脂、水添石油樹脂、水添テルペン樹脂等の粘着付与剤や
その他の改質剤が加えられたものを、発泡剤を添加して
化学的に発泡させたり、機械的に発泡して気泡を含有さ
せたものである。尚、リブ7は、ポリエチレン系やポリ
プロピレン系の非発泡の合成樹脂を溶融状態で塗布する
等で形成しても良い。
収縮性を有するシュリンクフィルムからなる筒状のラベ
ル9が外嵌装着されている。
説明する。先ず、シート体を真空成形または圧空成形等
の一般的な熱成形することにより、容器本体3を成形す
る。
パー状の回転保持体10に外嵌装着し、回転保持体10
と共に容器本体3を所定の速度で回転させる。また、発
泡ホットメルト接着剤を供給するための版ローラ12が
回転自在に設けられ、該版ローラ12が回転しながら、
発泡ホットメルト接着剤を容器本体3の周壁3aの外周
面に塗布し、リブ7を形成する。
ベル9を外嵌し、該ラベル9を加熱収縮させる。このと
き、ラベル9の熱収縮時の熱で発泡ホットメルト接着剤
の表面が活性化して接着性を発揮するため、ラベル9が
リブ7を介して容器本体3に接着される。従って、ラベ
ル9はリブ7に沿ってテーパー状になるが、容器本体3
から下方にずれ落ちることはなく保持される。また、ラ
ベル9によって美しい印刷表示が得られる。尚、ラベル
9としては、扇形状等に形成したシート基材よりなる巻
付ラベル等を用いても良い。
を注いだ場合に、容器本体3の把持部分に相当する周壁
3aが熱くなっても、発泡ホットメルト接着剤からなる
リブ7は断熱効果を有するため、リブ7先端面は比較的
温度が低いと共に把持する指との接触面積が小さいこと
から、格別の熱さを感じることはない。尚、発泡ホット
メルト接着剤は、熱湯の熱で溶融しない融点が100°
c以上のものが良い。
器本体3を成形し、しかも、リブ7は、発泡ホットメル
ト接着剤により形成するため、全体の樹脂材料を少なく
して材料コストを低減できる共に、軽量化も図ることが
できる。
本実施の形態の容器本体3の周壁3aには、突状部15
が複数条形成されている。尚、突状部15がリブとして
の機能を発揮する。また、各突状部15には、発泡樹脂
としての発泡ホットメルト接着剤7aがリブ17に沿っ
て塗布され、該発泡ホットメルト接着剤7aを介してラ
ベル9が容器本体3の周壁3aに接着されることとな
る。
ブを形成しているにもかかわらず、リブは発泡ホットメ
ルト接着剤を介してラベル9に接触するため、発泡ホッ
トメルト接着剤が断熱効果を発揮する。この結果、熱湯
を注いだ場合に、熱湯と直接接触している部分(容器本
体3の周面3a及びリブ15)を直接把持しないことか
ら、容器本体3の周壁3aが熱くなっても、その熱がラ
ベル9に伝わることは少なく熱さを感じることはない。
記第一の実施の形態と同様にリブとしての機能を備える
ため、更に容器本体3の補強を図ることができる。
ではない。例えば、ラベル9は容器本体3に必ずしも装
着する必要はなく、また、発泡樹脂の材質は、発泡ホッ
トメルト接着剤に限定されるものではなく、気泡を含有
した熱可塑性樹脂からなるものであれば良い。尚、発泡
樹脂の発泡倍率は、例えば2〜30倍、好ましくは2〜
10倍である。
するもの以外に、ホットコーヒーあるいは非常に冷い飲
料等用の容器であっても良い。更に、容器本体3の形状
も平面視円形に限らず、矩形状や楕円状の任意の形状で
あっても良い。
手段は、ガンタイプのノズル(アプリケータ)により、
発泡した樹脂を容器本体3に塗布するようにしても良
く、任意の手段が採用可能である。
体から成形されるので、前記従来の射出成形用の成形型
が不用となり、大きな容器本体であっても容易に成形で
き、しかも、合成樹脂でリブを形成するため、より安価
で軽量化が可能で断熱性に優れたものとなる。
ト体を使用することができるため、ガスバリアー性を有
する容器を得ることが容易である。
されてなる場合には、断熱性に優れ且つ適度な強度が確
保できると共に軽量化を図り材料コストを安くすること
ができる。
に、プラスチックシートにより成形された容器本体と、
該容器本体に外嵌装着される筒状のラベルとを備え、リ
ブとラベルとの間には、発泡樹脂が介在されているの
で、プラスチックシートを屈曲させてリブを形成してい
るにもかかわらず、発泡樹脂が断熱効果を有するため、
リブの熱が容器本体を把持する指に伝わり難い。
め、発泡樹脂は、プラスチックシートにより形成された
リブと共に、容器本体を補強できる利点がある。
図。
の要部を示す断面図、(b)は容器本体の斜視図。
脂、9…ラベル、15…リブ
Claims (5)
- 【請求項1】 容器本体(3)の外周面に、リブ(7)
が突設された食品用の断熱容器において、前記容器本体
(3)はシート体から成形され、前記リブ(7)は容器
本体(3)に塗布された合成樹脂からなることを特徴と
する食品用の断熱容器。 - 【請求項2】 前記合成樹脂が、発泡樹脂より形成され
てなる請求項1に記載の食品用の断熱容器。 - 【請求項3】 前記容器本体(3)には、筒状のラベル
(9)が外嵌装着されている請求項1に記載の食品用の
断熱容器。 - 【請求項4】 前記リブ(7)を構成する発泡樹脂が、
発泡ホットメルト接着剤からなり、しかも、前記ラベル
(9)が筒状の熱収縮性ラベルからなる請求項3に記載
の食品用の断熱容器。 - 【請求項5】 外周面にリブ(15)を有するように、
プラスチックシートにより成形された容器本体(3)
と、該容器本体(3)に外嵌装着される筒状のラベル
(9)とを備えた食品用の断熱容器において、前記リブ
(15)とラベル(9)との間には、発泡樹脂(7a)
が介在されていることを特徴とする食品用の断熱容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11155479A JP2000344280A (ja) | 1999-06-02 | 1999-06-02 | 食品用の断熱容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11155479A JP2000344280A (ja) | 1999-06-02 | 1999-06-02 | 食品用の断熱容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000344280A true JP2000344280A (ja) | 2000-12-12 |
Family
ID=15606957
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11155479A Pending JP2000344280A (ja) | 1999-06-02 | 1999-06-02 | 食品用の断熱容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000344280A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1999
- 1999-06-02 JP JP11155479A patent/JP2000344280A/ja active Pending
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