JP2000339315A - 文字対話支援方法及び装置並びに文字対話支援プログラムを記録した記録媒体及び文字対話支援データを記録した記録媒体 - Google Patents

文字対話支援方法及び装置並びに文字対話支援プログラムを記録した記録媒体及び文字対話支援データを記録した記録媒体

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JP2000339315A
JP2000339315A JP11152347A JP15234799A JP2000339315A JP 2000339315 A JP2000339315 A JP 2000339315A JP 11152347 A JP11152347 A JP 11152347A JP 15234799 A JP15234799 A JP 15234799A JP 2000339315 A JP2000339315 A JP 2000339315A
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Takeshi Fuchi
武志 渕
Hisashi Obara
永 小原
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】通信回線で結ばれた第1言語の使用者と第2言
語の使用者との間で互いに自己の言語の文字を用い円滑
な意志疎通を図るための文字対話支援方法及び装置並び
に文字対話支援プログラムを記録した記録媒体及び文字
対話支援データを記録した記録媒体の提供。 【解決手段】日本語に係る用語として、英語への機械的
翻訳が可能な単語及び各単語に固有の単語コードを記録
する単語辞書14と、第1言語の文型及び各文型に固有
の文型コードを記録する述語文型記録部11と、日本語
の文型候補を述語文型記録部11から選択する手段と、
指定された文型を構成する格ごとに必要な単語候補を単
語辞書14から選択する手段と、その文型を構成する単
語が全て確定した時点で、述語文型記録部11及び単語
辞書14から対応する文型コード及び単語コードを読み
出す手段と、これら文型コード及び単語コードを通信回
線8へ発信するコード発信部9aとを有する特徴。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、文字対話支援方法
及び装置並びに文字対話支援プログラムを記録した記録
媒体及び文字対話支援データを記録した記録媒体に関
し、詳しくは、遠隔地点間にいる第1言語の使用者と第
2言語の使用者との間で、両者の意志疎通のため任意の
通信回線を経由して行われる文字対話を支援するための
文字対話支援方法、及びその実施に直接使用する文字対
話支援装置、並びに当該文字対話をコンピュータを利用
して支援するための文字対話支援プログラムを記録した
記録媒体、及び同文字対話をコンピュータを利用して支
援する際に用いる文字支援データを記録した記録媒体に
係わる。
【0002】
【従来の技術】遠隔地点間における意志疎通を実現する
ための手段として、いわゆるチャットシステムが挙げら
れる。
【0003】チャットシステムとは、一方の利用者が自
己の端末から入力した文字を、通信回線を経由して他方
の利用者の端末の画面上へ逐次に表示する操作を、双方
の利用者端末間相互で実現するシステムであり、当該シ
ステムにより、双方の利用者間において、実時間で意志
疎通を図ることが可能となる。
【0004】かかるシステムにより意志疎通を図ろうと
する場合、双方の利用者が使用する言語は共通したもの
(例えば、日本語)であることが大前提であり、仮に、
一方の利用者の理解しうる言語と、他方の利用者が理解
しうる言語とが異なる場合には、自ずと、双方の間の意
志疎通が不自由なものとなる。
【0005】このため、従来のチャットシステムによ
り、互いに理解しうる言語が異なる利用者の間で文字対
話による意志疎通を図るためには、一方の利用者が使用
する特定の言語の文を、他方の利用者が使用する他の言
語の文に翻訳する手段が必要となる。
【0006】図9は、従来のチャットシステムに文字対
話による意志疎通を図るための翻訳手段を適用した事例
を示す当該システムの概念構成図である。
【0007】同図に示されように、この事例では、チャ
ットシステムαの構成端末における入力装置(キーボー
ド)1a,1b及び表示装置2a,2bに加え、双方の
利用者から各入力装置1a,1bを通じて入力される実
際の文を、通信回線3に向け発信する前に翻訳装置4
a,4bへ導き、その文の言語とは異なる他の言語の文
に相互に翻訳した後に(例えば、一方の翻訳装置4aが
日英翻訳を行うものである場合、他方の翻訳装置4bは
英日翻訳を行う)、その該当する翻訳文を、相手側端末
の各表示装置2a,2bに表示させるようにしている。
【0008】ここで、各翻訳装置4a,4bにおける実
際の翻訳の手段としては、形態素解析処理、構文解析処
理、意味解析処理、文脈解析処理などが代表的である。
また、翻訳テンプレートを援用して翻訳文を作成した
り、或いは予め登録された用例を提示することにより、
所要の翻訳を支援する手法も考案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た事例において任意の入力文を翻訳する場合、各翻訳装
置4a,4bに如何なる翻訳手段を採用しても、現状で
は完全な手段が存在していないため、誤訳が頻繁に生
じ、実用上十分な翻訳精度を得ることができない。
【0010】この問題に対処するため、誤訳と判断され
た文の発信を自動的に制限し、意志伝達の適正化を図る
などの対策が考えられるが、その誤訳された文の発信を
過度に制限すると、相当な割合にのぼる文の発信が制限
されてしまう結果となる。このように、多くの訳文が発
信されなければ、自ずと、発信者の意図が相手方に伝達
されなくなり、双方の間の意志疎通が殆ど成立しなくな
ってしまう。
【0011】このため、現状では、自動翻訳機能を有す
る文字対話のための方法及び装置は普及しておらず、高
い翻訳精度を有する文字対話支援方法及び装置の実現が
要望されている。
【0012】ここにおいて、本発明の第1の目的は、通
信回線で結ばれた遠隔地点間にいる第1言語の使用者と
第2言語の使用者との間で、互いに自己の言語の文字を
用いつつ円滑な意志疎通を図ることの可能な新規な文字
対話支援方法及び装置並びに文字対話支援プログラムを
記録した記録媒体及び文字対話支援データを記録した記
録媒体を提供せんとするものである。
【0013】本発明の第2の目的は、任意の2種類の言
語に関する文字対話に柔軟に対処することの可能な文字
対話支援方法及び装置並びに文字対話支援プログラムを
記録した記録媒体及び文字対話支援データを記録した記
録媒体を提供せんとするものである。
【0014】本発明の他の目的は、明細書、図面、特に
特許請求の範囲の各請求項の記載から自ずと明らかとな
ろう。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明方法においては、
第1言語に係る用語として、第2言語への機械的翻訳が
可能な単語を限定的に採用し、第1言語の単語中から、
第1言語の使用者が作成しようとする第1言語の入力文
において述語を構成する単語が指定されたときに、当該
指定述語が使用されうる第1言語の文型候補を提示し、
この提示された第1言語の文型候補中から所望の文型が
指定され、さらに、当該第1言語の指定文型及び該文型
を構成する単語が全て確定した時点で、当該第1言語の
確定文型及び複数の確定単語の各種別をそれぞれ表す文
型コード及び複数の単語コードを生成し、これら各コー
ドを、第1言語と第2言語とに亙る中間表現として通信
回線へ向け発信する、という特徴を有する。
【0016】一方、本発明装置においては、第1言語に
係る用語として、第2言語への機械的翻訳が可能な単語
と共に、対応する第2言語の単語との関連を図る単語コ
ードを記録する単語記録手段と、第1言語の文型と共
に、対応する第2言語の文型との関連を図る文型コード
を記録する述語文型記録手段と、第1言語の単語中から
指定された述語が使用されうる第1言語の文型候補を、
述語文型記録手段から選択して表示する文型候補選択表
示手段と、第1言語の文型候補中から指定された第1言
語の文型を構成する格ごとに、必要な単語候補を単語記
録手段から選択して表示する単語候補選択表示手段と、
単語候補中から指定された単語が全て確定した時点で、
述語文型記録手段及び単語記録手段から文型コード及び
複数の単語コードを読み出すコード読出手段と、文型コ
ード及び複数の単語コードを通信回線へ向け発信するコ
ード発信手段とを有する、という特徴を有する。
【0017】また、本発明プログラム記録媒体において
は、これに記録された文字対話支援プログラムが、コン
ピュータに、予め準備された第1言語の単語中から、第
1言語の使用者が作成しようとする第1言語の入力文に
おいて述語を構成する単語が指定されたときに、当該指
定述語が使用されうる予め準備された第1言語の文型候
補を提示させ、この提示された第1言語の文型候補中か
ら所望の文型が指定され、さらに、当該第1言語の指定
文型及び該文型を構成する単語が全て確定した時点で、
当該第1言語の確定文型及び複数の確定単語の各種別を
それぞれ表す予め準備された文型コード及び複数の単語
コードを生成させ、これら各コードを、第1言語と第2
言語とに亙る中間表現として通信回線へ向け発信させ
る、という特徴を有する。
【0018】さらにまた、本発明データ記録媒体におい
ては、これに記録された文字対話支援データが、第1言
語に係る用語として、第2言語への機械的翻訳が可能な
単語を記録した領域と、各単語ごとに付与される単語コ
ードを記録した領域とを具備する単語ファイルと、第1
言語の文型を、該文型において使用可能な述語の種別と
併せて記録した領域と、各文型ごとに付与される文型コ
ードを記録した領域とを具備する述語文型ファイルと、
第1言語の単語のうち述語を構成する単語に関する活用
形を記録した領域を具備する述語活用形ファイルとを有
してなる、という特徴を有する。
【0019】さらに具体的詳細に述べると、当該課題の
解決では、本発明が次に列挙する上位概念から下位概念
にわたる新規な特徴的構成手法及び手段を採用すること
により、前記目的を達成するよう為される。
【0020】即ち、本発明方法の第1の特徴は、第1言
語の使用者と第2言語の使用者との間で任意の通信回線
を経由して行われる文字対話を支援するための文字対話
支援方法であって、文字対話を行う際の第1言語に係る
用語として、第2言語への機械的翻訳が可能な単語を限
定的に採用し、当該第1言語の単語中から、第1言語の
使用者が作成しようとする第1言語の入力文において述
語を構成する単語が指定されたときに、当該指定述語が
使用されうる第1言語の文型候補を提示し、この提示さ
れた第1言語の文型候補中から所望の文型が指定された
ときに、当該第1言語の指定文型を構成する格ごとに、
指定述語の意味に応じた適正表現を行うのに必要な単語
候補を提示し、この提示された単語候補中から、第1言
語の指定文型を構成するそれぞれの格につき所望の単語
が指定され、その第1言語の指定文型及び該文型を構成
する単語が全て確定した時点で、当該第1言語の確定文
型及び複数の確定単語の各種別をそれぞれ表す文型コー
ド及び複数の単語コードを生成し、これら生成された文
型コード及び複数の単語コードを、第1言語の使用者が
第2言語の使用者との間で所要の文字対話を行うための
中間表現として、通信回線へ向け発信してなる、文字対
話支援方法の構成採用にある。
【0021】本発明方法の第2の特徴は、上記本発明方
法の第1の特徴に加え、第1言語の単語中から、第1言
語の入力文において述語を構成する単語が指定されたと
きに、第1言語の文型候補を提示するのに先立ち、当該
指定述語の活用形候補を提示し、複数の単語コードの生
成を、その提示された指定述語の活用形候補中から所望
の活用形が指定され、当該指定活用形述語を含む第1言
語の指定文型を構成する単語が全て確定した時点で行っ
てなる、文字対話支援方法の構成採用にある。
【0022】本発明方法の第3の特徴は、上記本発明方
法の第1又は第2の特徴に加え、文字対話を行う際の第
1言語に係る用文として、第2言語への意味的翻訳が可
能な典型文を採用し、第1言語の使用者が当該典型文に
より第1言語の入力文を作成しようとする場合に、その
第1言語の典型文候補を提示し、この提示された第1言
語の典型文候補中から所望の典型文が指定され、その典
型文が確定した時点で、当該第1言語の確定典型文の種
別を表す文コードを生成し、この生成された文コード
を、第1言語の使用者が第2言語の使用者との間で所要
の文字対話を行うための中間表現として、通信回線へ向
け発信してなる、文字対話支援方法の構成採用にある。
【0023】本発明方法の第4の特徴は、上記本発明方
法の第1、第2又は第3の特徴に加え、第2言語の使用
者が第1言語の使用者との間で所要の文字対話を行うた
めに生成した中間表現が、通信回線を経由して当該第2
言語の使用者の側から第1言語の使用者に着信したとき
に、その着信した当該中間表現の種別に応じた第1言語
の文を示す文字コード列を生成し、この生成された文字
コード列により表現される当該第1言語の文を、第1言
語の使用者に対し視認可能に表示してなる、文字対話支
援方法の構成採用にある。
【0024】一方、本発明装置の第1の特徴は、第1言
語の使用者と第2言語の使用者との間で任意の通信回線
を経由して行われる文字対話を支援するための文字対話
支援装置であって、文字対話を行う際の第1言語に係る
用語として、第2言語への機械的翻訳が可能な単語を、
その意味的属性により分類して記録すると共に、対応す
る第2言語の単語との関連性を得るための単語コードを
各単語ごとに記録する単語記録手段と、文字対話を行う
際の第1言語の文型を、該文型において使用可能な述語
の種別と併せて記録すると共に、対応する第2言語の文
型との関連性を得るための文型コードを各文型ごとに記
録する述語文型記録手段と、単語記録手段に記録された
第1言語の単語中から、第1言語の使用者が作成しよう
とする第1言語の入力文において述語を構成する単語を
指定させ、当該指定述語が使用されうる第1言語の文型
候補を、述語文型記録手段から選択して表示する文型候
補選択表示手段と、この文型候補選択表示手段により選
択表示された第1言語の文型候補中から所望の文型を指
定させ、当該第1言語の指定文型を構成する格ごとに、
指定述語の意味に応じた適正表現を行うのに必要な単語
候補を、単語記録手段から選択して表示する単語候補選
択表示手段と、この単語候補選択表示手段により選択表
示された単語候補中から、第1言語の指定文型を構成す
るそれぞれの格につき所望の単語を指定させ、その第1
言語の指定文型及び該文型を構成する単語が全て確定し
た時点で、当該第1言語の確定文型及び複数の確定単語
の各種別をそれぞれ表す文型コード及び複数の単語コー
ドを、述語文型記録手段及び単語記録手段をそれぞれ参
照して読み出すコード読出手段と、このコード読出手段
により得られた文型コード及び複数の単語コードを、第
1言語の使用者が第2言語の使用者との間で所要の文字
対話を行うための中間表現として、通信回線へ向け発信
するコード発信手段とを有してなる、文字対話支援装置
の構成採用にある。
【0025】本発明装置の第2の特徴は、上記本発明装
置の第1の特徴に加え、単語記録手段に記録された第1
言語の単語のうち、第1言語の入力文において述語を構
成する単語に関する活用形を記録する述語活用形記録手
段を有し、同特徴における文型候補選択表示手段が、第
1言語の単語中から、第1言語の入力文において述語を
構成する単語を指定させるときに、第1言語の文型候補
を選択表示するのに先立ち、当該指定述語の活用形候補
を述語活用形記録手段から選択して表示するものであ
り、同特徴におけるコード読出手段が、当該文型候補選
択表示手段により選択表示された活用形候補中から所望
の活用形を指定させ、当該指定活用形述語を含む第1言
語の指定文型を構成する単語が全て確定した時点で、所
要の複数の単語コードの読出しを行うものである、文字
対話支援装置の構成採用にある。
【0026】本発明装置の第3の特徴は、上記本発明装
置の第1又は第2の特徴に加え、文字対話を行う際の第
1言語に係る用文として、第2言語への意味的翻訳が可
能な典型文を記録すると共に、対応する第2言語の典型
文との関連性を得るための文コードを各典型文ごとに記
録する典型文記録手段と、第1言語の使用者が当該典型
文により第1言語の入力文を作成しようとする場合に、
その第1言語の典型文候補を、典型文記録手段から選択
して表示する典型文選択表示手段とを有し、同特徴にお
けるコード読出手段が、当該典型文選択表示手段により
選択表示された第1言語の典型文候補中から所望の典型
文を指定させ、その典型文が確定した時点で、当該第1
言語の確定典型文の種別を表す文コードを、典型文記録
手段を参照して読み出すものであり、同特徴におけるコ
ード発信手段が、当該コード読出手段により得られた文
コードを、第1言語の使用者が第2言語の使用者との間
で所要の文字対話を行うための中間表現として、通信回
線へ向け発信するものである、文字対話支援装置の構成
採用にある。
【0027】本発明装置の第4の特徴は、上記本発明装
置の第1、第2又は第3の特徴に加え、第2言語の使用
者が第1言語の使用者との間で所要の文字対話を行うた
めの中間表現が、当該第2言語の使用者の側から通信回
線を経由して着信したときに、当該中間表現を、単語記
録手段及び述語文型記録手段並びに典型文記録手段を参
照することにより、その種別に応じた第1言語の文を示
す文字コード列に変換する言語変換手段と、この言語変
換手段により得られた文字コード列により表現される当
該第1言語の文を、当該第1言語の使用者に対し視認可
能に表示する着信文表示手段とを有してなる、文字対話
支援装置の構成採用にある。
【0028】さらに、本発明プログラム記録媒体の第1
の特徴は、第1言語の使用者と第2言語の使用者との間
で任意の通信回線を経由して行われる文字対話を、コン
ピュータを利用して支援するための文字対話支援プログ
ラムを記録した記録媒体であって、文字対話支援プログ
ラムが、コンピュータに、予め準備された第1言語の単
語中から、第1言語の使用者が作成しようとする第1言
語の入力文において述語を構成する単語が指定されたと
きに、当該指定述語が使用されうる予め準備された第1
言語の文型候補を提示させ、この提示された第1言語の
文型候補中から所望の文型が指定されたときに、当該第
1言語の指定文型を構成する格ごとに、指定述語の意味
に応じた適正表現を行うのに必要な予め準備された単語
候補を提示させ、この提示された単語候補中から、第1
言語の指定文型を構成するそれぞれの格につき所望の単
語が指定され、その第1言語の指定文型及び該文型を構
成する単語が全て確定した時点で、当該第1言語の確定
文型及び複数の確定単語の各種別をそれぞれ表す予め準
備された文型コード及び複数の単語コードを生成させ、
これら生成された文型コード及び複数の単語コードを、
第1言語の使用者が第2言語の使用者との間で所要の文
字対話を行うための中間表現として、通信回線へ向け発
信させてなる、文字対話支援プログラムを記録した記録
媒体の構成採用にある。
【0029】本発明プログラム記録媒体の第2の特徴
は、上記本発明プログラム記録媒体の第1の特徴におけ
る文字対話支援プログラムが、コンピュータに、第1言
語の使用者が予め準備された典型文により第1言語の入
力文を作成しようとする場合に、その第1言語の典型文
候補を提示させ、この提示された第1言語の典型文候補
中から所望の典型文が指定され、その典型文が確定した
時点で、当該第1言語の確定典型文の種別を表す予め準
備された文コードを生成させ、この生成された文コード
を、第1言語の使用者が第2言語の使用者との間で所要
の文字対話を行うための中間表現として、通信回線へ向
け発信させてなる、文字対話支援プログラムを記録した
記録媒体の構成採用にある。
【0030】さらにまた、本発明データ記録媒体の第1
の特徴は、第1言語の使用者と第2言語の使用者との間
で任意の通信回線を経由して行われる文字対話を、コン
ピュータを利用して支援する際に用いる文字対話支援デ
ータを記録した記録媒体であって、文字対話支援データ
が、文字対話を行う際の第1言語に係る用語として、第
2言語への機械的翻訳が可能な単語を、その意味的属性
により分類して記録した領域と、対応する第2言語の単
語との関連性を得るため各単語ごとに付与される単語コ
ードを記録した領域とを具備する単語ファイルと、文字
対話を行う際の第1言語の文型を、該文型において使用
可能な述語の種別と併せて記録した領域と、対応する第
2言語の文型との関連性を得るため各文型ごとに付与さ
れる文型コードを記録した領域とを具備する述語文型フ
ァイルと、第1言語の単語のうち述語を構成する単語に
関する活用形を記録した領域を具備する述語活用形ファ
イルとを有してなる、文字対話支援データを記録した記
録媒体の構成採用にある。
【0031】本発明データ記録媒体の第2の特徴は、上
記本発明データ記録媒体の第1の特徴における文字対話
支援データが、文字対話を行う際の第1言語に係る用文
として、第2言語への意味的翻訳が可能な典型文を記録
した領域と、対応する第2言語の典型文との関連性を得
るため各典型文ごとに付与される文コードを記録した領
域とを具備する典型文ファイルを有してなる、文字対話
支援データを記録した記録媒体の構成採用にある。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、そ
の装置例及び方法例、並びに記録媒体例につき図面を参
照して詳細に説明する。なお、本実施形態では、第1言
語として日本語を使用する使用者(一方の構成端末の利
用者)と、第2言語として英語を使用する使用者(他方
の構成端末の利用者)との間で文字対話を行う場合を例
に挙げ説明する。
【0033】(装置例)図1は、本発明の一実施形態に
係る文字支援対話装置の概念構成図であり、図2は、図
1に示される表示部の詳細構成図である。
【0034】両図に示されるように、本装置例に係る文
字支援対話装置βは、端末の入力装置を構成するキーボ
ード5及びマウス6と、出力装置を構成する表示部7と
を中心に構成され、このうち、表示部7は、その画面上
において、入力文作成部71と、作文表示部72と、確
定発信指示部73と、発信文表示部74と、着信文表示
部75とを有して構成される。
【0035】また、本文字支援対話装置βは、以上の各
入出力装置の他、通信回線8の出力側にコード発信部9
aが配置されると共に、その通信回線8の入力側に言語
変換部9bが配置され、さらに、当該端末の記憶装置と
して、典型文記録部10と、述語文型記録部11と、述
語活用形記録部12と、Be文型記録部13と、単語辞
書14とを有して構成される。
【0036】ここで、表示部7の入力文作成部71は、
さらに、日本語の使用者が挨拶文などの典型文を用いて
日本語入力文を作成しようとする場合に、その日本語の
典型文候補を、典型文記録部10から選択して表示する
典型文選択部71aと、単語辞書14に記録された日本
語の単語中から、日本語の使用者が作成しようとする日
本語入力文において述語(「動詞」の他に「形容詞」を
含む)を構成する単語を指定させ、当該指定述語が使用
されうる日本語の文型候補を、述語文型記録部11から
選択して表示する述語文型選択部71b(文型候補選択
表示手段の一部)と、日本語の使用者が、英語のBe文
型(「Be動詞」以外の「不完全自動詞」による文型を
含む)に対応する日本語文型を作成しようとする場合
に、その日本語文型(候補)を、Be文型記録部13か
ら選択して表示するBe文型選択部71c(文型候補選
択表示手段の一部)とを有して構成される。
【0037】なお、以上のBe文型選択部71cを述語
文型選択部71bから独立して設けている理由は、日本
語の使用者にとって、「〜は〜だ」といった目的語が主
語を説明する形式の文型において、日本語の「だ」が述
語に相当する語であるという認識が希薄なためである。
【0038】作文表示部72は、コード発信部9aから
通信回線8への各種コードの発信前において、日本語の
使用者により入力最中にある日本語入力文の内容を実時
間的に表示する領域であり、確定発信指示部73は、そ
の表示上の確定発信ボタン73aにおいて、上述の作文
表示部72に表示された日本語入力文に対応する各種コ
ードの発信を、マウス6を用いたクリック操作等により
確定するための領域である。
【0039】発信文表示部74は、コード発信部9aか
ら通信回線8へ向け既に発信された各種コードに対応す
る日本語入力文の内容を履歴的に表示する領域であり、
着信文表示部74は、英語の使用者の側から通信回線8
を経由して言語変換部9bに着信した、英語発信文から
生成された各種コードに対応する日本語(着信文)の内
容を履歴的に表示する領域である(共に詳細は後述)。
【0040】なお、上述の各種コードとしては、日本語
の使用者が典型文により日本語入力文を作成しようとす
る場合に生成される「文コード」と、述語入力により作
成しようとする場合に生成される「文型コード」及び
「単語コード」とが存在し、これらコードは、対応する
各記録部に記録されて、構成端末のCPU(図示せず)
のメモリアクセス機能により読み出される(コード読出
手段)。
【0041】詳細には、文コードの読出しは、典型文選
択部71aにより選択表示された日本語の典型文候補中
から、日本語の使用者により所望の典型文が指定され、
その後、確定発信ボタン73aの操作により当該典型文
が確定した時点で行われ、これに対し、文型コード及び
単語コードの読出しは、述語文型選択部71b(Be文
型選択部71cを含む)により選択表示された日本語の
文型候補中から、日本語の使用者により所望の文型が指
定され、その後、確定発信ボタン73aの操作により当
該第1言語の指定文型及び該文型を構成する単語が全て
確定した時点で行われる。
【0042】このとき、コード発信部9aは、以上によ
り生成された各種コードを、本装置βを利用する日本語
の使用者が、図示されない相手方の英語の使用者との間
で所要の文字対話を行うための中間表現として、通信回
線8へ向け発信するよう機能する。
【0043】また、言語変換部9bは、相手方の英語の
使用者が、本装置βを利用する日本語の使用者との間で
所要の文字対話を行うための中間表現が、その相手方の
英語の使用者の側から通信回線8を経由して着信したと
きに、当該中間表現を、対応する各記録部を参照して、
その種別(文コード、又は文型コード及び単語コード)
に応じた日本語文を示す文字コード列に変換するよう機
能する。そして、この言語変換部9bで得られた文字コ
ード列は、表示部7の着信文表示部75に転送され、当
該着信文表示部75は、以上の文字コード列により表現
される日本語文を、日本語の使用者に対し視認可能に履
歴的に表示するようになっている。
【0044】一方、端末の記憶装置を構成する各記録部
につき説明すれば、まず、典型文記録部10は、文字対
話を行う際の日本語に係る用文として、英語への意味的
翻訳が可能な前述の挨拶文などの典型文を記録したもの
であり、詳しくは、文字対話支援を行うためのデータと
して、上述の典型文を記録した領域と、対応する英語の
典型文との関連性を得るため各典型文ごとに付与される
既述の文コードを記録した領域とを具備する典型文ファ
イルを保持している。
【0045】述語文型記録部11は、文字対話を行う際
の日本語の文型を、該文型において使用可能な述語の種
別と併せて記録したものであり、詳しくは、図3(図1
に示される述語文型記録部11に保持される述語文型フ
ァイルの部分形態を示す図)に示されるように、文字対
話支援を行うためのデータとして、上述の文型及び述語
の種別を記録した領域と、対応する英語の文型との関連
性を得るため各文型ごとに付与される既述の文型コード
を記録した領域とを具備する述語文型ファイルを保持し
ている(同図では、参考のため、対応する「英語文型」
も併せて表示している)。
【0046】述語活用形記録部12は、単語記録14に
記録される日本語の単語のうち述語を構成する単語の活
用形を記録したものであり、詳しくは、図4(図1に示
される述語活用形記録部12に保持される述語活用形フ
ァイルの部分形態を示す図)に示されるように、文字対
話支援を行うためのデータとして、上述の活用形を記録
した領域を具備する述語活用形ファイルを保持している
(同図では、参考のため、対応する「英語活用形」も併
せて表示している)。
【0047】Be文型記録部13は、文字対話を行う際
の日本語に係るBe文型を記録したものである。ただ
し、当該日本語Be文型は、英語Be文型に基づく「〜
は〜だ」の形式をとる日本語文型である。
【0048】単語辞書14は、文字対話を行う際の日本
語に係る用語として、英語への機械的翻訳が可能な単語
を、その意味的属性により分類して記録したものであ
り、詳しくは、図5(図1に示される単語辞書14に保
持される単語ファイルの部分形態を示す図)に示される
ように、文字対話支援を行うためのデータとして、上述
の単語を記録した領域と、対応する英語の単語との関連
性を得るため各単語ごとに付与される既述の単語コード
を記録した領域とを具備する単語ファイルを保持してい
る(同図では、参考のため、対応する「英語単語」も併
せて表示している)。
【0049】(方法例)次に、以上のように構成された
装置例に係る文字対話支援装置βに適用される方法例に
ついて説明する。
【0050】図6は、図1に示される文字対話支援装置
βのコード発信に係る動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【0051】同図に示すように、装置βは、コード発信
を行うに際し、まず、所要の日本語入力文の作成にあた
り、典型文を使用して行うか、述語入力により行うか、
或いはBe文型を使用して行うかといった、作成形式の
選択要求を提示し、その処理を開始する(図2を併せて
参照)。
【0052】ここで、本装置βを操作する日本語の使用
者が、入力文作成部71における典型部選択部71a
を、マウス6のカーソル操作等により選択指定した場
合、装置βは、「おはようございます」、「こんにち
は」、「バイバイ」などの日本語の典型文候補を典型文
記録部10から選択して表示し(ST1)、その日本語
の使用者により所望の典型文が指定されて(ST2)、
確定発信ボタン73aにより確定発信が指示された時点
で(ST3;Y)、その指定された日本語の典型文に対
応する文コードを、典型文記録部10から読み出して生
成する(ST4)。
【0053】一方、日本語の使用者が、入力文作成部7
1における述語文型選択部71bを選択指定して「食べ
る」などの述語を入力した場合(ST5)、装置βは、
その入力された述語の活用形候補を述語活用形記録部1
2から選択して表示し(ST6)、その使用者により
「食べたい」などの所望の活用形が指定された時点で
(ST7)、当該指定活用形述語が使用されうる日本語
の文型候補を述語文型記録部11から選択して表示する
(ST8)。そして、このように所望の文型が指定され
ると(ST9)、装置βは、その指定された文型を構成
する格が選択されるごとに(ST10)、先の指定述語
の意味(属性)に応じた適正表現を行うための単語候補
を単語辞書14から選択して表示し(ST11)、利用
者により所望の単語が指定されて(ST12)、全ての
格につき単語入力が完了するまで、以上までの処理を繰
り返して実行する。
【0054】所要の単語入力が完了し(ST13;
Y)、次いで、確定発信ボタン73aにより確定発信が
指示されると(ST14;Y)、装置βは、指定された
日本語の文型に対応する文型コードを、述語文型記録部
11から読み出して生成すると共に、全ての格につき指
定された日本語の単語に対応する複数の単語コードを、
単語辞書14から読み出して生成する(ST15)。
【0055】他方、日本語の使用者が、入力文作成部7
1におけるBe文型選択部71cを選択した場合、装置
βは、日本語Be文型における「だ」、「だった」、
「だろう」、「かもしれない」などの活用形候補を述語
活用形記録から選択して表示し(ST16)、その使用
者により「だろう」などの所望の活用形が指定された時
点で(ST17)、当該指定活用形述語が使用されうる
日本語の文型候補をBe文型記録部から選択して表示す
る(ST18)。そして、このように所望の文型が指定
されると(ST19)、装置βは、その指定された文型
を構成する格が選択されるごとに(ST20)、先の指
定活用形の意味(属性)に応じた適正表現を行うための
単語候補を表示し(ST21)、利用者により所望の単
語が指定されて(ST22)、全ての格につき単語入力
が完了するまで、以上までの処理を繰り返して実行す
る。
【0056】所要の単語入力が完了し(ST23;
Y)、次いで、確定発信ボタン73aにより確定発信が
指示されると(ST24;Y)、装置βは、指定された
日本語の文型に対応する文型コードを、Be文型記録部
13から読み出して生成すると共に、全ての格につき指
定された日本語の単語に対応する複数の単語コードを、
単語辞書14から読み出して生成する(ST15)。
【0057】なお、日本語入力文の作成に際しては、そ
れが典型文によるものである場合には、前述の処理ST
2において所望の典型文が決定された時点で、述語又は
Be文型によるものである場合には、処理ST12又は
ST22において単語が決定された時点で、その内容
が、逐一、作文表示部72に表示される(典型文による
作成の場合には、図示の「バイバイ」)。このため、本
装置βを操作する日本語の使用者は、自己の日本語入力
文の作成状況を確認しながら、所要の入力作業を進める
ことができる。
【0058】次に、装置βは、典型文入力過程の処理S
T4において文コードが生成されると、その文コードか
ら、典型文記録部10を参照することにより、日本語文
を示す文字コード列を生成すると共に(ST25)、述
語入力又はBe文型入力過程の処理ST15において文
型コード及び単語コードが生成された場合には、それら
文型コード及び単語コードから、述語文型記録部11又
はBe文型記録部12と、単語辞書14とをそれぞれ場
合に応じて参照することにより、同じく日本語文を示す
文字コード列を生成し(ST26)、これら各過程で生
成された日本語文字コード列を、日本語の発信文として
発信文表示部74に履歴的に表示する(ST27)。
【0059】また同時に、装置βのコード発信部9a
は、典型文入力過程の処理ST4において生成された文
コード、又は、述語入力若しくはBe文型入力過程の処
理ST15において生成された文型コード及び単語コー
ドを、日本語の使用者が相手方の英語の使用者との間で
所要の文字対話を行うための中間表現として、通信回線
8へ向け発信する(ST28)。
【0060】なお、以上の日本語文字コード列の生成の
手順につき、述語入力の場合を例に挙げて説明すれば、
以下のようになる。即ち、装置βは、述語文型記録部1
1に保持されている述語文型ファイルを参照することに
より(図3の「日本語文型」参照)、まず、日本語の使
用者の指定に係る文型コードが付与されたファイルによ
り規定されている構成単語の語順、属性、及びその必要
性、並びに「助詞」等の単語間の関係を支配する語の文
字コードを認識し、次いで、その認識した各文型情報
に、単語コードにより指し示される日本語の単語を構成
する文字コードを順次当てはめることにより、所要の日
本語文字コード列を生成し、該日本語文字コード列を発
信文表示部74により表示する。
【0061】次に、図7は、図1に示される文字対話支
援装置βのコード着信に係る動作を説明するためのフロ
ーチャートである。ただし、本図では、英語の使用者の
側において利用される装置のコード着信に係る動作を示
している。
【0062】同図に示すように、通信回線8からコード
着信があった場合、英語の使用者が利用する相手方の装
置βは、まず、その入力端を成す言語変換部9bにおい
て、着信したコードの種別を判別する(ST31)。
【0063】判別の結果、その着信したコードが、典型
文を意味する文コードであった場合(ST31;Ye
s)、言語変換部9bは、その着信に係る文コードによ
り特定される典型文を典型文記録部10から読み出して
英語文(英語文を示す文字コード列)を生成し(ST3
2)、装置βは、その生成された英語文を、表示部7の
着信文表示部75に表示する(ST33)。
【0064】これに対し、通信回線8から着信したコー
ドが、文コードではなかった場合(ST31;No)、
言語変換部9bは、その着信に係るコードが、文型コー
ド及び単語コードから成るものであるとして、述語文型
記録部11、述語活用形記録部12、Be文型記録部1
3、及び単語辞書14をそれぞれ参照し、これら各記録
部から、当該複数のコードにより特定される文型及び述
語活用形を含む単語を読み出して、所要の英語文(英語
文字コード列)を復元生成する(ST34)。そして、
装置βは、その生成された英語文を、表示部7の着信文
表示部75に表示する(ST33)。
【0065】なお、以上の英語の使用者の側における英
語文字コード列の生成の手順につき説明すれば、以下の
ようになる。即ち、相手方の装置βは、述語文型記録部
11に保持されている述語文型ファイルを参照すること
により(図3の「英語文型」参照)、まず、日本語の使
用者の指定に係る文型コードが付与されたファイルによ
り規定されている構成単語の語順、属性、及びその必要
性、並びに「前置詞」等の単語間の関係を支配する語の
文字コードを認識し、次いで、その認識した各文型情報
に、単語コードにより指し示される英語の単語を構成す
る文字コードを順次当てはめることにより、所要の英語
文字コード列を生成し、該英語文字コード列を着信文表
示部75により表示する。
【0066】続いて、この文字対話支援装置βを、日本
語の使用者が実際に操作したときの動作の状況につき説
明する。
【0067】まず、本装置βを操作する日本語の使用者
が、日本語入力文を入力すると、当該日本語入力文が表
示部7の作文表示部72に実時間的に表示され、その使
用者が確定発信ボタン73aをクリックした時点で、当
該日本語入力文が、コード発信部9aにおいてコード変
換されて相手方の装置に発信されると共に、その発信さ
れたコードに対応する日本語文の内容が、自己の装置β
における発信文表示部74に、その発信時刻順に履歴的
に表示される。
【0068】このとき、相手方の装置βにおける着信文
表示部75には、日本語から生成された各種コードに対
応する英語文が履歴的に表示され、他方、本装置βの着
信文表示部75には、相手方の英語から生成された各種
コードに対応する日本語文が履歴的に表示される。即
ち、双方の装置の使用者は、自己の装置において相手方
の使用する言語を何ら意識することなく、所要の文字対
話による意志疎通を図ることができる。
【0069】実際の日本語入力文の作成に際し、典型文
を使用する場合、入力文作成部71の典型文選択部71
aでは、プルダウンメニューにより、典型文記録部10
に記録された挨拶文等の典型文そのものが選択対象とし
て提示され、装置βの使用者に対し、発信すべき典型文
を選択指定させる。
【0070】述語文型選択部71bでは、まず最初に述
語の候補を表示し、それが日本語の使用者により指定さ
れた時点で、その指定述語により利用可能な文型の雛形
が、その属性及び述語と共に日本語により表示される。
【0071】例えば、前述した「食べる」という述語が
指定された場合、図8(図1に示される述語文型選択部
の単語入力欄に関する構成例を示す図)に示される単語
入力欄71b′には、「<[いつ]>[誰]が[食べ
物]を(食べる)。」といった雛形が表示される(同図
には、上記雛形を併せて示してある)。
【0072】ここで、以上の雛形の「(食べる)」の部
分は、さらに、その活用形、即ち、モード(形態)やテ
ンス(時制)について指定することができる。具体的に
は、「(食べる)」の部分をクリックして当該領域を選
択すると、その「食べる」という述語に対応する活用形
が述語活用形記録部12から読み出されて、当該活用形
の全てがプルダウンメニューにより表示される。このプ
ルダウンメニューには、例えば、「食べる」、「食べ
た」、「食べたい」、「食べよう」、「食べましたか
?」等の複数の活用形が表示され、これらが、日本語の
使用者に対する選択候補となる。ただし、受動態などモ
ードにより文型が変化する場合には、以上の雛形に代え
て、述語文型記録部11から、異なった雛形を読み出す
ようにする。
【0073】以上のように、述語(及びその活用形)が
確定すると、その意味によって異なる単語候補の意味的
属性と格とが決定され、上述の文型の中で「[]」で囲
われた部分に関する選択範囲が決定される。ここで、意
味的属性の候補として、日本語の使用者が「[食べ
物]」の部分を選択指定すると、指定可能な「食べ物」
のリストがプルダウンメニューに現れ、当該使用者は、
そのリストの中から自身の意図するものを選択指定すれ
ばよい。なお、図中「<>」は、その部分の選択が省略
可能であることを意味する。
【0074】Be文型選択部71cに対する入力に関し
ても、上述の述語文型選択部71bおける場合とほぼ同
様で、その雛形としては、例えば、「<[いつ]><
[何]の>[何]が[何](だ)。」といったものが挙
げられる。
【0075】ここで、「(だ)」の部分は、その活用形
として、モードとテンスとを指定することができる。具
体的には、「(だ)」の部分をクリックして当該領域を
選択すると、その活用形として、例えば、「だ」、「だ
った」、「だろう」、「かもしれない」等がプルダウン
メニューに現れ、これらが、日本語の使用者に対する選
択候補となる。また、「[何]」という格の部分では、
種々の「名詞」が選択候補となる。ただし、その候補と
なる単語辞書14に記録された名詞の数は膨大なため、
この場合には、所定の読みの数や特徴的な綴りごとに、
各々を選択候補とした多段のプルダウンメニューを提示
するようにする。なお、選択候補が膨大な数にのぼる場
合に多段のプルダウンメニューを提示することについて
は、この例に限らない。
【0076】以上のように、本文字対話支援装置βで
は、作成可能な入力文は、典型文記録部10、述語文型
記録部11、述語活用形記録部12、Be文型記録部1
3、及び単語辞書14に記録された文型や単語の候補内
でしか作成できないよう制限を受ける。ただし、アルフ
ァベットによる文字入力は、表示部7の作文表示部72
でも受け付け、その入力されたアルファベットを、発信
文(英語発信文)の構成要素とする。これにより、メニ
ューに存在しない固有名詞はアルファベットで記述し、
典型文選択部71a、述語文型選択文71b、及びBe
文型選択部71cの支配を受けずに、当該アルファベッ
トを即時発信可能とする。
【0077】以上説明したように、本実施形態に係る装
置例及び方法例によれば、日本語及び英語の使用者が、
互いに自己の言語を用いつつ、しかも、相手方の言語を
何ら意識することなしに、所要の文字対話による意志疎
通を図ることが可能となる。また、本装置例及び方法例
にあっては、従来の自動翻訳と比較して、少ない処理量
で翻訳を実行することが可能なことから、当該翻訳処理
に要する時間が大幅に削減され、また、誤訳や訳出不能
といった問題を一切生じないことから、所要の文字によ
る意志疎通を、実時間的かつ確実に図ることが可能とな
る。
【0078】(記録媒体例)最後に、所要の文字対話
を、コンピュータを利用して支援するための文字対話支
援プログラム、及びその支援の際に用いる文字対話支援
データをそれぞれ記録した記録媒体について説明する。
【0079】これまでの説明から明らかなように、本発
明は、汎用的なコンピュータ(端末)により実現しうる
ものである。従って、本発明により提供される所要の文
字対話を支援するための方法(手順)を、CD−ROM
などの記録媒体に文字対話支援プログラムとして記録
し、この記録媒体に記録された文字対話支援プログラム
を、本発明により提供される装置のハードウェア構成を
具備したコンピュータに導入して、これを実行させるこ
とにより、本発明方法及び装置を容易に実現することが
できる。
【0080】ここで、所要の日本語入力文の作成を述語
入力により行う場合、上述の記録媒体に記録すべき文字
対話支援プログラムとしては、コンピュータに、(a)
予め準備された日本語の単語中から、日本語の使用者が
作成しようとする日本語入力文において述語を構成する
単語が指定されたときに、当該指定述語が使用されうる
予め準備された日本語の文型候補を提示させる手順と、
(b)この提示された日本語の文型候補中から所望の文
型が指定されたときに、当該日本語の指定文型を構成す
る格ごとに、指定述語の意味に応じた適正表現を行うの
に必要な予め準備された単語候補を提示させる手順と、
(c)この提示された単語候補中から、日本語の指定文
型を構成するそれぞれの格につき所望の単語が指定さ
れ、その日本語の指定文型及び該文型を構成する単語が
全て確定した時点で、当該日本語の確定文型及び複数の
確定単語の各種別をそれぞれ表す予め準備された文型コ
ード及び複数の単語コードを生成させる手順と、(d)
これら生成された文型コード及び複数の単語コードを、
日本語の使用者が英語の使用者との間で所要の文字対話
を行うための中間表現として、通信回線8へ向け発信さ
せる手順とをそれぞれ実行させるための記述を有するも
のを採用する。
【0081】また、所要の日本語入力文の作成を典型文
によっても行う場合、上述の(a)〜(d)の各手順に
加え、コンピュータに、(e)日本語の使用者が予め準
備された典型文により日本語入力文を作成しようとする
場合に、その日本語の典型文候補を提示させる手順と、
(f)この提示された日本語の典型文候補中から所望の
典型文が指定され、その典型文が確定した時点で、当該
日本語の確定典型文の種別を表す予め準備された文コー
ドを生成させる手順と、(g)この生成された文コード
を、日本語の使用者が英語の使用者との間で所要の文字
対話を行うための中間表現として、通信回線8へ向け発
信させる手順とをそれぞれ実行させるための記述を、上
述の述語入力用の文字対話支援プログラムに追加すれば
よい。
【0082】一方、本発明は、コンピュータの記憶装置
を構成する各記録部に記録された文型や単語に関するデ
ータを用いることで実現されるものである。従って、こ
れら所要のデータを、CD−ROMなどの記録媒体に文
字対話支援データとして記録し、この記録媒体に記録さ
れた文字対話支援データを各記録部に導入して、これ
を、前述の文字対話支援プログラムの実行に供すること
により、本発明方法及び装置を容易に実現することがで
きる。
【0083】ここで、所要の日本語入力文の作成を述語
入力により行う場合、上述の記録媒体に記録すべき文字
対話支援データとしては、(A)文字対話を行う際の日
本語に係る用語として、英語への機械的翻訳が可能な単
語を、その意味的属性により分類して記録した領域と、
対応する英語の単語との関連性を得るため各単語ごとに
付与される単語コードを記録した領域とを具備する単語
ファイル(単語辞書14へ導入)と、(B)文字対話を
行う際の日本語の文型を、該文型において使用可能な述
語の種別と併せて記録した領域と、対応する英語の文型
との関連性を得るため各文型ごとに付与される文型コー
ドを記録した領域とを具備する述語文型ファイル(述語
文型記録部11へ導入)と、(C)日本語の単語のうち
述語を構成する単語に関する活用形を記録した領域を具
備する述語活用形ファイル(述語活用形記録部12へ導
入)とを有してなるものを採用する。
【0084】また、日本語入力文の作成を典型文によっ
ても行う場合、上述の(A)〜(C)の各ファイルに加
え、(D)文字対話を行う際の日本語に係る用文とし
て、英語への意味的翻訳が可能な典型文を記録した領域
と、対応する英語の典型文との関連性を得るため各典型
文ごとに付与される文コードを記録した領域とを具備す
る典型文ファイル(典型文記録部10へ導入)を、上述
の述語入力用の文字対話支援データに追加すればよい。
【0085】以上、本発明の実施の形態を、その装置例
及び方法例、並びに記録媒体例につき、第1言語として
日本語を使用する使用者と、第2言語として英語を使用
する使用者との間で文字対話を行う場合を例に挙げ説明
したが、これら第1言語及び第2言語として各々異なる
言語を使用すれば、各言語間における翻訳機能を具備す
る対話支援手法及び手段を、随意に実現することができ
る。
【0086】例えば、以上の実施形態例とは反対に、第
1言語を英語とし、第2言語を日本語とすれば、英語を
使用する使用者が、日本語を使用する相手方の使用者と
の間で、文字対話による意志疎通を図ることが可能とな
る。
【0087】さらに、本発明における各記録手段に、第
1言語及び第2言語だけでなく、その他の言語の(第3
言語、第4言語、…)の文、文型、述語活用形、及び単
語を記録しておけば、当該言語への翻訳も可能になる。
その際、各言語ごとに要素を置換することにより、変換
したり変換されるべき言語を置換することが可能である
ため、多言語に亙る翻訳通信が、多少の設定変更を行う
だけで、簡素な処理と少ない処理量で実現されることに
なる。
【0088】なお、本発明は、必ずしも上述した手法及
び手段にのみ限定されるものではなく、本発明にいう目
的を達成し、後述の効果を有する範囲内において、適
宜、変更実施することが可能なものである。
【0089】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、文字翻訳における言語使用に際し制限を受ける
ものの、入力文の相手言語への翻訳における誤訳や訳出
不能といった事態を完全に回避することができると共
に、少しの処理量で翻訳が完了するため、当該翻訳処理
に要する時間を大幅に削減し、所要の文字による意志疎
通を、実時間的かつ確実に図ることが可能となる。この
結果、通信回線で結ばれた遠隔地点間にいる第1言語の
使用者と第2言語の使用者との間で、互いに自己の言語
の文字を用いつつ円滑な意志疎通を図ることができる。
【0090】また、本発明によれば、各記録手段に記録
される第1言語及び第2言語に係る文、文型、述語活用
形、及び単語を、他の言語のものに変更するだけで、容
易に多言語翻訳への拡張を図ることが可能なため、任意
の2種類の言語に関する文字対話に柔軟に対処すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る文字支援対話装置の
概念構成図である。
【図2】図1に示される表示部の詳細構成図である。
【図3】図1に示される述語文型記録部に保持される述
語文型ファイルの部分形態を示す図である。
【図4】図1に示される述語活用形記録部に保持される
述語活用形ファイルの部分形態を示す図である。
【図5】図1に示される単語辞書に保持される単語ファ
イルの部分形態を示す図である。
【図6】図1に示される文字対話支援装置のコード発信
に係る動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】図1に示される文字対話支援装置のコード着信
に係る動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】図1に示される述語文型選択部の単語入力欄に
関する構成例を示す図である。
【図9】従来のチャットシステムに文字対話による意志
疎通を図るための翻訳手段を適用した事例を示す当該シ
ステムの概念構成図である。
【符号の説明】
α…チャットシステム 1a,1b…入力装置(キーボード) 2a,2b…表示装置 3…通信回線 4a,4b…翻訳装置 β…文字対話支援装置 5…キーボード 6…マウス 7…表示部 71…入力文作成部 71a…典型文選択部 71b…述語文型選択部 71b′…単語入力欄 71c…Be文型選択部 72…作文表示部 73…確定発信指示部 73a…確定発信ボタン 74…発信文表示部 75…着信文表示部 8…通信回線 9a…コード発信部 9b…言語変換部 10…典型文記録部 11…述語文型記録部 12…述語活用形記録部 13…Be文型記録部 14…単語辞書

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1言語の使用者と第2言語の使用者との
    間で任意の通信回線を経由して行われる文字対話を支援
    するための文字対話支援方法であって、 前記文字対話を行う際の前記第1言語に係る用語とし
    て、第2言語への機械的翻訳が可能な単語を限定的に採
    用し、 当該第1言語の単語中から、前記第1言語の使用者が作
    成しようとする第1言語の入力文において述語を構成す
    る単語が指定されたときに、当該指定述語が使用されう
    る第1言語の文型候補を提示し、 この提示された前記第1言語の文型候補中から所望の文
    型が指定されたときに、当該第1言語の指定文型を構成
    する格ごとに、前記指定述語の意味に応じた適正表現を
    行うのに必要な単語候補を提示し、 この提示された前記単語候補中から、前記第1言語の指
    定文型を構成するそれぞれの格につき所望の単語が指定
    され、その第1言語の指定文型及び該文型を構成する単
    語が全て確定した時点で、当該第1言語の確定文型及び
    複数の確定単語の各種別をそれぞれ表す文型コード及び
    複数の単語コードを生成し、 これら生成された前記文型コード及び前記複数の単語コ
    ードを、前記第1言語の使用者が前記第2言語の使用者
    との間で所要の前記文字対話を行うための中間表現とし
    て、前記通信回線へ向け発信する、 ことを特徴とする文字対話支援方法。
  2. 【請求項2】前記第1言語の単語中から、前記第1言語
    の入力文において述語を構成する単語が指定されたとき
    は、 前記第1言語の文型候補を提示するのに先立ち、当該指
    定述語の活用形候補を提示し、 前記複数の単語コードの生成は、 その提示された前記指定述語の活用形候補中から所望の
    活用形が指定され、当該指定活用形述語を含む前記第1
    言語の指定文型を構成する単語が全て確定した時点で行
    う、 ことを特徴とする請求項1に記載の文字対話支援方法。
  3. 【請求項3】前記文字対話を行う際の前記第1言語に係
    る用文として、第2言語への意味的翻訳が可能な典型文
    を採用し、 前記第1言語の使用者が当該典型文により前記第1言語
    の入力文を作成しようとする場合に、その第1言語の典
    型文候補を提示し、 この提示された前記第1言語の典型文候補中から所望の
    典型文が指定され、その典型文が確定した時点で、当該
    第1言語の確定典型文の種別を表す文コードを生成し、 この生成された前記文コードを、前記第1言語の使用者
    が前記第2言語の使用者との間で所要の前記文字対話を
    行うための中間表現として、前記通信回線へ向け発信す
    る、 ことを特徴とする請求項1又は2に記載の文字対話支援
    方法。
  4. 【請求項4】前記第2言語の使用者が前記第1言語の使
    用者との間で所要の文字対話を行うために生成した中間
    表現は、 前記通信回線を経由して当該第2言語の使用者の側から
    前記第1言語の使用者に着信したときに、その着信した
    当該中間表現の種別に応じた前記第1言語の文を示す文
    字コード列を生成し、 この生成された前記文字コード列により表現される当該
    第1言語の文を、前記第1言語の使用者に対し視認可能
    に表示する、 ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の文字対話
    支援方法。
  5. 【請求項5】第1言語の使用者と第2言語の使用者との
    間で任意の通信回線を経由して行われる文字対話を支援
    するための文字対話支援装置であって、 前記文字対話を行う際の前記第1言語に係る用語とし
    て、第2言語への機械的翻訳が可能な単語を、その意味
    的属性により分類して記録すると共に、対応する第2言
    語の単語との関連性を得るための単語コードを各単語ご
    とに記録する単語記録手段と、 前記文字対話を行う際の第1言語の文型を、該文型にお
    いて使用可能な述語の種別と併せて記録すると共に、対
    応する第2言語の文型との関連性を得るための文型コー
    ドを各文型ごとに記録する述語文型記録手段と、 前記単語記録手段に記録された第1言語の単語中から、
    前記第1言語の使用者が作成しようとする第1言語の入
    力文において述語を構成する単語を指定させ、当該指定
    述語が使用されうる第1言語の文型候補を、前記述語文
    型記録手段から選択して表示する文型候補選択表示手段
    と、 この文型候補選択表示手段により選択表示された前記第
    1言語の文型候補中から所望の文型を指定させ、当該第
    1言語の指定文型を構成する格ごとに、前記指定述語の
    意味に応じた適正表現を行うのに必要な単語候補を、前
    記単語記録手段から選択して表示する単語候補選択表示
    手段と、 この単語候補選択表示手段により選択表示された前記単
    語候補中から、前記第1言語の指定文型を構成するそれ
    ぞれの格につき所望の単語を指定させ、その第1言語の
    指定文型及び該文型を構成する単語が全て確定した時点
    で、当該第1言語の確定文型及び複数の確定単語の各種
    別をそれぞれ表す文型コード及び複数の単語コードを、
    前記述語文型記録手段及び前記単語記録手段をそれぞれ
    参照して読み出すコード読出手段と、 このコード読出手段により得られた前記文型コード及び
    前記複数の単語コードを、前記第1言語の使用者が前記
    第2言語の使用者との間で所要の前記文字対話を行うた
    めの中間表現として、前記通信回線へ向け発信するコー
    ド発信手段とを有する、 ことを特徴とする文字対話支援装置。
  6. 【請求項6】前記単語記録手段に記録された前記第1言
    語の単語のうち、前記第1言語の入力文において述語を
    構成する単語に関する活用形を記録する述語活用形記録
    手段を有し、 前記文型候補選択表示手段は、 前記第1言語の単語中から、前記第1言語の入力文にお
    いて述語を構成する単語を指定させるときに、前記第1
    言語の文型候補を選択表示するのに先立ち、当該指定述
    語の活用形候補を前記述語活用形記録手段から選択して
    表示するものであり、 前記コード読出手段は、 当該文型候補選択表示手段により選択表示された前記活
    用形候補中から所望の活用形を指定させ、当該指定活用
    形述語を含む前記第1言語の指定文型を構成する単語が
    全て確定した時点で、所要の前記複数の単語コードの読
    出しを行うものである、 ことを特徴とする請求項5に記載の文字対話支援装置。
  7. 【請求項7】前記文字対話を行う際の前記第1言語に係
    る用文として、第2言語への意味的翻訳が可能な典型文
    を記録すると共に、対応する第2言語の典型文との関連
    性を得るための文コードを各典型文ごとに記録する典型
    文記録手段と、 前記第1言語の使用者が当該典型文により前記第1言語
    の入力文を作成しようとする場合に、その第1言語の典
    型文候補を、前記典型文記録手段から選択して表示する
    典型文選択表示手段とを有し、 前記コード読出手段は、 当該典型文選択表示手段により選択表示された前記第1
    言語の典型文候補中から所望の典型文を指定させ、その
    典型文が確定した時点で、当該第1言語の確定典型文の
    種別を表す文コードを、前記典型文記録手段を参照して
    読み出すものであり、 前記コード発信手段は、 当該コード読出手段により得られた前記文コードを、前
    記第1言語の使用者が前記第2言語の使用者との間で所
    要の前記文字対話を行うための中間表現として、前記通
    信回線へ向け発信するものである、 ことを特徴とする請求項5又は6に記載の文字対話支援
    装置。
  8. 【請求項8】前記第2言語の使用者が前記第1言語の使
    用者との間で所要の文字対話を行うための中間表現が、
    当該第2言語の使用者の側から前記通信回線を経由して
    着信したときに、当該中間表現を、前記単語記録手段及
    び前記述語文型記録手段並びに前記典型文記録手段を参
    照することにより、その種別に応じた前記第1言語の文
    を示す文字コード列に変換する言語変換手段と、 この言語変換手段により得られた前記文字コード列によ
    り表現される当該第1言語の文を、当該第1言語の使用
    者に対し視認可能に表示する着信文表示手段とを有す
    る、 ことを特徴とする請求項5、6又は7に記載の文字対話
    支援装置。
  9. 【請求項9】第1言語の使用者と第2言語の使用者との
    間で任意の通信回線を経由して行われる文字対話を、コ
    ンピュータを利用して支援するための文字対話支援プロ
    グラムを記録した記録媒体であって、 前記文字対話支援プログラムは、 前記コンピュータに、 予め準備された第1言語の単語中から、前記第1言語の
    使用者が作成しようとする第1言語の入力文において述
    語を構成する単語が指定されたときに、当該指定述語が
    使用されうる予め準備された第1言語の文型候補を提示
    させ、 この提示された前記第1言語の文型候補中から所望の文
    型が指定されたときに、当該第1言語の指定文型を構成
    する格ごとに、前記指定述語の意味に応じた適正表現を
    行うのに必要な予め準備された単語候補を提示させ、 この提示された前記単語候補中から、前記第1言語の指
    定文型を構成するそれぞれの格につき所望の単語が指定
    され、その第1言語の指定文型及び該文型を構成する単
    語が全て確定した時点で、当該第1言語の確定文型及び
    複数の確定単語の各種別をそれぞれ表す予め準備された
    文型コード及び複数の単語コードを生成させ、 これら生成された前記文型コード及び前記複数の単語コ
    ードを、前記第1言語の使用者が前記第2言語の使用者
    との間で所要の前記文字対話を行うための中間表現とし
    て、前記通信回線へ向け発信させる、 ことを特徴とする文字対話支援プログラムを記録した記
    録媒体。
  10. 【請求項10】前記文字対話支援プログラムは、 前記コンピュータに、 前記第1言語の使用者が予め準備された典型文により前
    記第1言語の入力文を作成しようとする場合に、その第
    1言語の典型文候補を提示させ、 この提示された前記第1言語の典型文候補中から所望の
    典型文が指定され、その典型文が確定した時点で、当該
    第1言語の確定典型文の種別を表す予め準備された文コ
    ードを生成させ、 この生成された前記文コードを、前記第1言語の使用者
    が前記第2言語の使用者との間で所要の前記文字対話を
    行うための中間表現として、前記通信回線へ向け発信さ
    せる、 ことを特徴とする請求項9に記載の文字対話支援プログ
    ラムを記録した記録媒体。
  11. 【請求項11】第1言語の使用者と第2言語の使用者と
    の間で任意の通信回線を経由して行われる文字対話を、
    コンピュータを利用して支援する際に用いる文字対話支
    援データを記録した記録媒体であって、 前記文字対話支援データは、 前記文字対話を行う際の前記第1言語に係る用語とし
    て、第2言語への機械的翻訳が可能な単語を、その意味
    的属性により分類して記録した領域と、対応する第2言
    語の単語との関連性を得るため各単語ごとに付与される
    単語コードを記録した領域とを具備する単語ファイル
    と、 前記文字対話を行う際の第1言語の文型を、該文型にお
    いて使用可能な述語の種別と併せて記録した領域と、対
    応する第2言語の文型との関連性を得るため各文型ごと
    に付与される文型コードを記録した領域とを具備する述
    語文型ファイルと、 前記第1言語の単語のうち述語を構成する単語に関する
    活用形を記録した領域を具備する述語活用形ファイルと
    を有してなる、 ことを特徴とする文字対話支援データを記録した記録媒
    体。
  12. 【請求項12】前記文字対話支援データは、 前記文字対話を行う際の前記第1言語に係る用文とし
    て、第2言語への意味的翻訳が可能な典型文を記録した
    領域と、対応する第2言語の典型文との関連性を得るた
    め各典型文ごとに付与される文コードを記録した領域と
    を具備する典型文ファイルを有してなる、 ことを特徴とする請求項11に記載の文字対話支援デー
    タを記録した記録媒体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003016023A (ja) * 2001-07-04 2003-01-17 Nec Commun Syst Ltd 原文表示付きメッセージ掲示システム
JP2008191912A (ja) * 2007-02-05 2008-08-21 Sharp Corp 電子機器、定型文出力方法、プログラム、及び、記録媒体
JP2015194812A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 株式会社ナカヨ 文書作成支援装置
CN111797215A (zh) * 2020-06-24 2020-10-20 北京小米松果电子有限公司 对话方法、装置及存储介质

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