JP3293763B2 - 絵文字コミュニケーション装置 - Google Patents

絵文字コミュニケーション装置

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JP3293763B2
JP3293763B2 JP29342697A JP29342697A JP3293763B2 JP 3293763 B2 JP3293763 B2 JP 3293763B2 JP 29342697 A JP29342697 A JP 29342697A JP 29342697 A JP29342697 A JP 29342697A JP 3293763 B2 JP3293763 B2 JP 3293763B2
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留美 渡辺
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株式会社シーエスケイ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークなど
を介して多言語間でコミュニケーションをとる場合にお
いて簡易かつ正確にコミュニケーションをとることので
きる絵文字コミュニケーションツールに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、我々が他人とコミュニケーショ
ンをとる場合には文字や音声が用いられる。したがっ
て、異なる言語を用いる人間の間では、文章を翻訳しあ
るいは通訳を介してコミュニケーションをとる必要があ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、文字や
音声を介してのコミュニケーションでは思考を伴う理解
力が必要であり、直観的にその意味を理解することが困
難であるという問題点を有していた。また、異なる言語
を用いる人間の間でコミュニケーションをとろうとする
と上述のように読み手あるいは聞き手の理解できる言語
に翻訳あるいは通訳を介してコミュニケーションをとら
ねばならず、非常に手間がかかるとともに翻訳言語につ
いての知識のない者にとっては、このような翻訳をする
ことは非常に困難であるという問題点を有していた。
【0004】さらに、上記翻訳にあたって言語翻訳ソフ
トウエアなどを用いたとしても、一般的な翻訳ソフトウ
エアの翻訳精度は完全ではなく、この翻訳精度を高めよ
うとすれば上記機械翻訳の開発に膨大な労力とコストが
必要となり、自由な会話を完全に翻訳する精度を実現す
るのは困難であるという問題点を有していた。さらに、
文章のテンプレートを利用する方法、すなわち、定型文
書を用意しておき、それを利用することで煩雑な文章作
成の労力を軽減する方法も考えられているが、上記テン
プレートの数にも限界があり、また一般的な会話へのテ
ンプレートの適用は難しいという問題点を有していた。
【0005】本発明は、この様な従来の問題点を鑑みて
なされたもので、ネットワークなどを介して多言語間で
コミュニケーションをする場合において簡易かつ正確に
コミュニケーションをすることのできる絵文字コミュニ
ケーションツールを提供することを目的とするものであ
る。すなわち、言語に依存しない共通の視覚的なイメー
ジを使ったコミュニケーションツールを提供することを
目的とするものである。
【0006】
【課題を解決する手段】このような問題点を解決するた
めに本発明は、文章の意味構成要素を表すアイコンを表
示画像装置上に表示する手段と、表示されたアイコンを
表示画像装置上で選択する手段と、アイコンの識別情
報、及びアイコンに対応する語の意味、格、属性、概念
品詞分類等の文法情報を格納した辞書と、選択された個
々のアイコンの識別情報に基づいて前記辞書に格納され
た単語情報を読み出し、この単語情報で規定される条件
を満たすか否かを相互に比較し、その比較結果のうち条
件を満たす一の組合わせから各アイコンの構文上の結合
関係を特定する構文情報を生成する手段と、生成された
構文情報に基づき選択されたアイコンを構文上の要素に
対応した要素表示領域に表示する手段と、を備えたこと
を特徴として構成されている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の絵
文字コミュニケーションツールを利用した絵文字コミュ
ニケーションシステムの全体構成図、図2は図1に係る
絵文字コミュニケーションツールの全体構成図、図3は
図2に係る表示手段に表示される画面を表す図、図4は
図2に係る表示手段のリストウィンドウおよびエディタ
ウィンドウを表す図、図5乃至図7は図2に係る辞書の
構造の例を表す図、図8は図5乃至図7に係る辞書内の
テーブルの参照関係を表す図、図9は図2に係る構文解
析手段によって得られる単語の結合関係を表わす図、図
10は図3に係る構文表示領域中の結合領域を表わす
図、図11はアイコン選択完了の状態を表わす図であ
る。
【0008】まず、図1に示すように、絵文字コミュニ
ケーションシステム1は、互いに文を伝達し合う複数の
絵文字コミュニケーションツール2と送受信手段9およ
びインターネット等から構築されるものである。これら
各図において本発明たる絵文字コミュニケーションツー
ル2は互いに文を伝達しコミュニケーションをとるため
のものであり、図2に示すように、それぞれ表示手段3
としてディスプレイと、アイコンとアイコンに対応する
単語に関する情報とを互いに関連づけて格納してなる辞
書4と、上記ディスプレイ上のウィンドウ、アイコン等
の制御を行う制御手段5と、上記表示手段3に表示され
たアイコンから任意のアイコンを選択する選択手段6及
び該アイコンを移動する移動手段7としてのマウスある
いはキーボードと、該マウス等により選択されたアイコ
ンから伝達しようとする文(以下、伝達文という。)を
解析し作成するための言語処理手段8とを備えてなるも
のである。
【0009】上記表示手段3としてのディスプレイに
は、図3に示すように、上記辞書4に格納された単語と
該単語に対応するアイコンを表示して選択可能にしたリ
ストウィンドウ31と、該選択したアイコンにより伝達
文を作成するためのエディタウィンドウ32とが表示さ
れ、ここで伝達文を作成しようとする者(以下、ユーザ
という。)が選択手段6及び移動手段7たるマウス又は
キーボードを用いて該ディスプレイ上のリストウィンド
ウ31からアイコンを選択し、エディタウィンドウ32
中にマウス等を用いてドラッグアンドドロップ又はダブ
ルクリック等により投入する(以下、投入というとき
は、ドラッグアンドドロップにより行うもの及びダブル
クリックその他の選択を確定することにより行うものの
双方を意味するものとする。)と、上記言語処理手段8
において後述する処理が行われ伝達文が作成される。
【0010】すなわち、ディスプレイ上のリストウィン
ドウ31には、図4に示すように、後述する辞書4に格
納されたアイコンデータに基づいたアイコンの一覧が表
示され、ユーザは上記リストウィンドウ31からマウス
又はキーボードを用いて任意のアイコンを選択して、そ
のアイコンをエディタウィンドウ32内に投入すること
によって伝達文を作成する。このように、ユーザが伝達
したい文を構成するいくつかの単語に対応するアイコン
を適宜選択し、文章を作成する際のパーツとしてエディ
タウィンドウ32内に投入することによって伝達文を作
成するのである。例えば、図4において「昨日家で彼に
プレゼントをした」という伝達文を作成する場合には、
「プレゼント」を表すアイコン、「昨日」を表すアイコ
ン、「家」を表すアイコン、「彼」を表すアイコンをそ
れぞれ選択し、エディタウィンドウ32内に投入するこ
とにより伝達文を作成する。
【0011】ところで、上記制御手段5は、図2に示す
ように表示手段3としてのディスプレイ上の一般的なウ
ィンドウ・アイコン等をグラフィック表示するための基
本制御手段51と、マウスによってアイコンがエディタ
ウィンドウ32内に投入されたことを検出する投入検出
手段52と、アイコンがユーザによって移動された場合
の処理を行うアイコン移動検出手段53と、文体アイコ
ンボタン領域35、感情アイコンボタン領域36、時制
アイコンボタン領域33(図3参照)内に設けられたボ
タンの選択状態を検出するボタン検出手段54と、アイ
コンを画面上の所定の位置に表示させるアイコン配置手
段55と、言語処理手段8の構文解析手段81において
解析された構文を送受信するための所定形式のコードに
変換し、また、その逆変換を行うコード変換手段56と
を備えてなる。
【0012】また、上記辞書4は図5乃至図7に示すよ
うなテーブル41、42、43から構成されており、テ
ーブル41にはアイコンのビットマップデータ(アイコ
ンデータ)と該アイコンデータを識別するためのアイコ
ンIDとが関連づけられて格納されている。テーブル4
2には上記アイコンIDとアイコンに対応する語の意味
・格・属性および概念品詞分類等の文法情報とが関連づ
けられて格納されている。テーブル43には語ID及び
上記アイコンIDと見出し・品詞・言語・活用型等とが
関連づけられて格納されている。このテーブル43は言
語(日本語、英語、フランス語等)に依存する部分であ
り、ユーザの言語に応じたものが用いられる。また、同
じ意味の語であっても複数の表現パターンが存在し得る
ため、テーブル42には図8に示すようにテーブル43
の複数のレコードを対応付けることができる。
【0013】なお、上記辞書4内に複数のテーブルを設
けた場合には、テーブルとアイコンとの関連づけさえな
されていれば言語処理手段8における処理は可能であ
り、アイコンIDとは異なるIDを各テーブル内に格納
し、テーブル内で相互に参照し合うことによってアイコ
ンを識別してもよい。上記辞書4は説明上、複数のテー
ブルに分割されているが、必ずしも分割しなくてもよい
し、このような表形式の構造をとらず他の構造(例えば
ツリー構造)をとったり、解析に用いる情報として他の
ものを格納するようにしてもよい。
【0014】また、図2において言語処理手段8は、ユ
ーザにより投入されたアイコンからそのアイコンに対応
する語の解析を行う構文解析手段81と、該構文解析手
段81においてなされた解析結果を利用して単語列、す
なわち人が読んでわかる通常の文を生成する単語列生成
手段82とを備えてなる。
【0015】上述のようにアイコンをエディタウィンド
ウ32内に投入すると、制御手段5の投入検出手段52
が上記投入を検出し、図5乃至図7に示す辞書4に格納
されているアイコンを識別するためのアイコンIDを取
得し、該アイコンIDが入力済みの伝達文の情報すなわ
ち、後述する構文データ、アイコンデータとともに言語
処理手段8の構文解析手段81に渡される。上記言語処
理手段8の構文解析手段81では上記制御手段5の投入
検出手段52において取得されたアイコンID及び上述
した辞書4を用いてユーザが選択して投入したアイコン
から構文の解析を行う。
【0016】ここで図6における上記辞書4内のテーブ
ル42に格納されている格情報、属性情報、意味情報お
よび概念品詞分類について説明すると、格情報とは、述
語に固有の情報であって、その述語のとりうる格と、主
格、対象格、相手格などの格に対してなり得ることので
きる対象を示した情報である。例えば、図6に示すよう
に、述語「読む」であれば、「読む」は主格と対象格な
どをとることができ、主格となり得るのは「人間」であ
り、対象格となり得るのは「書物」であるから、<主格
>に対しては「人間」、<対象格>に対しては「書物」
という情報が格納される。
【0017】また、属性情報とは、単語そのものが持っ
ている性質などを表したもので「形状」や「色」、「動
作の主体」といった性質に関する情報である。なお、意
味情報とは、図6に示すように、その単語の意味内容で
あってすべての単語が有している情報である。例えば、
図6に示すように、名詞「本」は<物>、<書物>、ま
た動詞「読む」は<行為>という意味情報を有する。ま
た、概念品詞分類とは、言語に依存しない概念的な品詞
のようなものの分類をいい、例えば「名詞的概念」、
「動詞的概念」などである。
【0018】すなわち、上記構文解析手段81では上記
投入検出手段52から受け取ったアイコンIDを参照
し、辞書4中のテーブル42に格納されている上記アイ
コンの意味情報、格情報、属性情報、概念品詞分類を参
照し、他の入力済アイコンの意味情報、格情報、属性情
報、概念品詞分類と比較評価することで、単語間の関係
を分析し、図9に示すようなアイコン間の結合関係を示
すデータ(以下、構文データという。)を作成し、上記
アイコンIDに加えて上記構文データをアイコン配置手
段55及び単語列生成手段82に渡すのである。
【0019】次に、上記アイコンID及び構文データを
受け取った制御手段5のアイコン配置手段55は、受け
取った構文データからアイコンの配置を決定し、エディ
タウィンドウ32の所定の位置に上記アイコンを表示す
るとともに、アイコン間の結合関係を示す構文データを
保持する。ここで、該エディタウィンドウ32内には、
図3に示すように、伝達文の時制を決定又は表示する時
制アイコンボタン領域33と、時間を決定又は表示する
時間表示領域34と、伝達文の文体を決定又は表示する
文体アイコンボタン領域35と、伝達文の感情表現を決
定又は表示する感情アイコンボタン領域36と、伝達文
を構成する単語の結合関係を決定又は表示する構文表示
領域37と、伝達文の表す場所を決定又は表示する場所
表示領域38とが設けられており、これらの領域のうち
入力されたアイコンに対応した位置に該アイコンが表示
される。
【0020】なお、上記エディタウィンドウ32中に含
まれる要素(文体ボタン領域、感情アイコンボタン領域
等)については、位置は特定されないものであり、なお
かつ、必要に応じて新たな領域(例えば、原因、主題と
いった内容を表示・選択する領域)を設けることができ
る。またこれらの領域内の選択はボタンに限らず、例え
ばグラフィカルに表示されたレベルゲージ操作させるよ
うにしてたりすることもでき、要するにその領域に入る
べき内容を選択でき、あるいはそこに入るべき内容が他
から入力された時に表示できるものであればいい。
【0021】また、上記構文表示領域37には、図10
に示すようにさらに述語、主格、目的格、相手格、手段
・方法格のそれぞれに対応する結合領域37aが設けら
れている。なお、上記結合領域37aはさらに多くの格
に対応する結合領域を設けることとしてもよいし、それ
ぞれに対応する結合領域には、例えば「私」と「彼」と
いうように複数のアイコンを並列に入力又は表示するよ
うにすることもできる。
【0022】すなわち、上記構文データからそのアイコ
ンの表す語が時間、場所、述語、目的格等のうちどの要
素を表しているのかを判断し、その要素に応じて時間を
表わすアイコンであれば時間表示領域34に、場所を表
わすアイコンであれば場所表示領域38に、述語、主
格、目的格、相手格、手段・方法格を表わすアイコンで
あれば構文表示領域37内の予め定められた結合領域3
7aの位置に該アイコンを表示するのである。
【0023】なお、本実施形態においては述語に対応す
るアイコンは中央の四角形の中の結合領域に表示し、主
格に対応するアイコンは四角形の左上角の結合領域に表
示し、目的格に対応するアイコンは四角形の右上角の結
合領域に表示し、相手格に対応するアイコンは四角形の
左下角の結合領域に表示し、手段・方法格に対応するア
イコンは四角形の右下角の結合領域に表示されるが、こ
れらの位置は予め決められた位置であればどのような配
置であってもよい。ここで、例えば、アイコンを各言語
の語順通りに一列に表示させることも可能であるが、こ
のように一列に表示した場合には、各言語ごとに語順が
異なるのでコミュニケーションをとろうとする相手の言
語の語順を考慮しなければならない。しかし、上述のよ
うに結合領域を設けることによってこのような語順を気
にせずに伝達文を構成するアイコンを入力することが可
能となる。
【0024】次に、言語処理手段8の単語列生成手段8
2では構文解析手段81から受け取った構文データと辞
書4内のテーブル43及びその他語順を決定する情報
(単語列生成手段82内のルールとして格納される)と
を用いて上記入力されたアイコンに対応する単語列を生
成する。すなわち、上記辞書4内のテーブル43には、
図7に示すようにアイコンIDと見出し、活用型デー
タ、言語などとが互いに関連づけられて格納されてい
る。したがって、上記単語列生成手段82では、構文解
析手段81から受け取ったアイコンIDを参照し上記テ
ーブル43に格納されているアイコンに対応する見出
し、活用型データ、言語などを取得し、これらの情報か
ら単語列の生成を行うのである。辞書4のうちこのテー
ブル43の部分を各言語ごとに作成することにより、各
言語に対応した伝達文の作成が可能となる。
【0025】一方、上記制御手段5のボタン検出手段5
4はエディタウィンドウ32の時制アイコンボタン領域
33、文体アイコンボタン領域35又は感情アイコンボ
タン領域36内に設けられたいずれかのアイコンボタン
がクリックあるいはその他の方法で選択されると、選択
されたボタンの情報を取得し、該ボタンの情報を言語処
理手段8の単語列生成手段82に渡す。この際、単語列
生成手段82は選択されたボタンの情報に応じて単語列
生成の際の時制の文体、ニュアンスを決定する。なお、
時制アイコンボタンは、現在、過去、未来を示すボタン
があり、時制を表わすことができる。例えば、文体アイ
コンボタンであれば、初期値としては平叙文を表わす
「○」などが選択されているが(後述する図11参
照)、否定文、疑問文を書きたい場合には、それぞれ
「×」、「?」などのような文体アイコンボタンを押す
ことで対応できるようになっている。さらにボタンの種
類を増やし、意志、願望、伝聞・推定、依頼、勧誘など
を表現することも可能であり、複数の文体、例えば、
「否定文+疑問文」なども選択できるようにすることも
できる。
【0026】また、感情アイコンボタンであれば、どの
ような感情のボタンが押されたかによって、感情を加味
したニュアンスを伝える。例えば、喜びの表情のボタン
(後述の図11中における向かって左端側の列の上から
2番目のボタン)が選択された場合、そのアイコンが選
ばれていることをもって喜びを表現する。なお、上記表
示手段3のエディタウィンドウ32には単語列を表示す
る単語列表示領域39が設けられており、上記単語列生
成手段82で生成された単語列のデータが該単語列表示
領域39に表示される。この処理が終了すると、次のア
イコンの入力待ち状態となる。
【0027】この後、マウス又はキーボードにより適宜
アイコンを選択しエディタウィンドウ32内に投入する
ことを繰り返すだけで、ユーザは任意の文を作成するこ
とができる。図11は「プレゼント」、「私」、「昨
日」、「家」、「彼」、「本」のアイコンをそれぞれ選
択し投入した後のアイコン選択完了の例を示したもので
ある。
【0028】なお、上述の処理により伝達文を作成した
後、さらに次の伝達文を作成する場合は、今までのエデ
ィタウィンドウ32の作成内容をすべて履歴として保存
するようにすることもできる。その他にも、ユーザによ
って投入されたアイコンを解析した結果、不足や誤りが
存在する場合には、ユーザに対して不足や誤りの内容を
指摘し、エディタウィンドウ32に注意喚起するための
表示(例えば、「私」、「行く」の入力をした状態で終
了しようとすると、「私は行く」の単語列表示とともに
「{ 時間} 、{場所}または{手段・方法格}となるも
のが入力されていません。」などのメッセージや入力例
などの教育指導型のメッセージを表示)することもでき
る。
【0029】なお、このようにして作成された伝達文
は、電子メール等により複数の絵文字コミュニケーショ
ンツール2間で送受信するために所定の形式のデータに
変換される。ユーザは伝達文を作成した後、作成終了の
ボタンや電子メール送信のボタン等(図示せず)を押す
ことにより、制御手段5のコード変換手段56は、アイ
コン配置手段55によって保持されたアイコン間の結合
関係を示す構文データを取得し、該取得した構文データ
を所定の形式のコードデータに変換し、該所定の形式の
データを送受信手段9に渡すことができる。また、特別
な送受信手段がなくても、データをフロッピーディスク
などの記録媒体に蓄積して通常の輸送手段など(例えば
一般の郵便など)を利用して、離れた場所に送ることも
できる。
【0030】ここで、上記所定の形式のコードデータ
は、構文データに含まれる位置に関する情報、ボタン情
報及びアイコンIDの組み合わせなどによって構成され
る。例えば、位置に関する情報として、「時間格」に対
しては「01」、「主格」に対しては「05」、「述語」に
対しては「08」などを所定の形式のデータに含める。上
記データを送信する場合は、送受信手段9が上記所定の
形式に変換されたデータをネットワークの通信プロトコ
ルに合致する内容でユーザの指定した相手に送信を行
う。
【0031】一方、上記データを受信する場合には、送
受信手段9により、他の絵文字コミュニケーションツー
ル2の上記送受信手段9から送信されたコードデータを
受信することができる。該送受信手段9が上記コードデ
ータを受信すると、該コードデータが上記コード変換手
段56に渡され、上述した変換と逆の処理が行われ、受
信したコードデータを構文データに変換し、該構文デー
タは言語処理手段8の構文解析手段81に渡される。
【0032】言語処理手段8の構文解析手段81に構文
データが渡された後、アイコン配置手段55によりアイ
コンをエディタウィンドウ32に表示し、単語列生成手
段82等により単語列がエディタウィンドウ32に表示
される処理は上述の場合と同様である。その際、受信側
の使用している言語、すなわち辞書4にて用いられてい
る言語でアイコンの見出しや文字列の生成が行われ、上
記エディタウィンドウ32内の単語列表示領域39に生
成された単語列が表示される。すなわち、多言語間にお
けるコミュニケーションが可能となるのである。
【0033】さて、これまでユーザがリストウィンドウ
31からアイコンをエディタウィンドウ32に投入する
ことにより単語列を作成する場合の処理について述べて
きたが、以下にエディタウィンドウ32内に既に表示さ
れているアイコンをユーザが選択手段6及び移動手段7
たるマウスあるいはキーボードなどにより移動した場合
の処理について説明する。まず、制御手段5のアイコン
移動検出手段53は、エディタウィンドウ32に配置さ
れているアイコンが移動されたか否かを検出し、アイコ
ンが選択手段6及び移動手段7たるマウスあるいはキー
ボードなどにより移動されたことを検出した場合には、
移動されたアイコンのアイコンIDと移動位置等を言語
処理手段8の構文解析手段81に渡す。この際、エディ
タウィンドウ32上に他のアイコンが既に表示されてい
る場合には、アイコン配置手段55に保持されているア
イコン間の結合関係を示す構文データも含めたデータが
言語処理手段8の構文解析手段81に渡される。
【0034】以後の処理は、上述のリストウィンドウ3
1からアイコンをエディタウィンドウ32内に投入して
アイコンを入力した場合と同様であるが、ユーザの意向
を反映させるため移動されたアイコンに対応する語を、
移動された領域に対応する構文上の要素として固定した
上で解析を行う。なおその際に、明らかに矛盾するよう
な配置であった場合にはエラー表示がなされ、ユーザに
注意を促すとともに、改変を元に戻すなどの処理を行う
こともできる。このようにすることでエディタウィンド
ウ32内でアイコンを移動することにより、既に作成さ
れた伝達文を容易に変更することが可能となり、上記エ
ディタウィンドウ32の単語列表示領域39には変更後
の単語列が表示されることとなる。すなわち、例えば、
伝達文「私が電話をする」が既に作成されている場合
に、エディタウィンドウ32の構文表示領域37の「主
格」と関連づけられている領域に表示されている「私」
に対応するアイコンを、「相手格」と関連づけられてい
る位置に移動すれば、伝達文が「私に電話をする」とい
う文に容易に変更することができる。
【0035】また、これまでは辞書内に格納されている
アイコンを選択し、エディタウィンドウ32内に投入す
ることにより伝達文を作成する処理について述べたが、
キーボードから単語列を入力し、上記と同様にアイコン
が所定の位置に表示されることとすることもできる。こ
の場合は、構文解析手段81に新たに形態素解析の機能
を持たせることになる。すなわち、キーボードから単語
列表示領域39に単語列を入力すると、そのデータは構
文解析手段81に渡され、形態素解析され、単語の配置
が行われる。以後の処理は上述の場合と同様であり、キ
ーボードで入力した単語に対応するアイコンがエディタ
ウィンドウ32内に表示されるのである。
【0036】さてこれまで本発明の一実施形態について
説明したが、本発明は上記に示した実施形態に限定され
ず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態に
て実施されてよいものであり、以下、これら異なる形態
について説明する。述語を中心とした1枚の絵(エディ
タウィンドウ32の1枚分)が単文を表現しているが、
作成した単文を組み合わせることで複文を構成するよう
にしてもよい。すなわち、1つの単文を作成後、接続詞
や関係節、複文等の選択をすることで、新規エディタウ
ィンドウ32を開いてより複雑な文章を作成するように
してもよい。
【0037】また、同様に名詞類への連体修飾や述語類
への連用修飾をすることも可能である。例えば、「修
飾」のアイコンを選択すると、前述と同様のエディタウ
ィンドウ32、リストウィンドウ31などを備えた別の
プロパティウィンドウなどを開いて修飾する内容を作成
してもよい。この場合において、多数の単文を組み合わ
せる形式の複文や関係節、修飾が多数、多階層になって
くるとアイコンの表示も複雑化して見にくくなることが
考えられるが、関係節や複文、修飾など1つのエディタ
ウィンドウ32で表現された内容を1つのアイコンに圧
縮することで、見やすくしてもよい。すなわち、既に作
成した文をアイコン化し、下に単語列を伴って表示し、
それに接続詞の文字列もしくはシンボル(アイコン)を
続けて表示することにより理解しやすいものとすること
ができる。
【0038】さらに、1つのアイコンに1つの単語を関
連づけているが、複数のアイコンを組み合わせて独特の
意味を持つオリジナル合成アイコン(例えば、「白」、
「犬」を合成した「白い犬」)を作成してもよい。この
作成は予め行って用意しておいてもいいし、ユーザに作
成させてもよい。また、静止画のアイコンだけでなく、
音声、動画の属性を取り入れたアイコンを使用してもよ
い。例えば、「バン!」、「ドン!」、「キーン」など
の擬音や「こんにちは」、「おはよう」、「ギャー」、
「ワハハ」等の言葉や、「歩く」、「走る」、「飛
ぶ」、「転がる」などを表現する時間とともに動きを伴
うアイコンを使用することもできる。
【0039】また、本実施形態においては、述語に結合
する要素として「主格」、「目的格」、「相手格」、
「手段・方法格」の4つとし、位置も特定されている
が、これに限定されるものではない。他の要素と結合、
(例えば、「目的格」と「経過格」(「道路を通る」に
おける「道路を」)を同じ位置に表示)することとして
もよいし、必要に応じて要素を増減してもいい。また、
更に要素の位置が他の位置にあってもよい。さらに、時
間や氏名、地名といった、アイコンではその全てを用意
しておくことのできないものについては、必要最小限の
範囲でキーボード等から入力させるようにすることもで
きる。
【0040】一方上記の実施形態では、解析された文字
列の意味内容をアイコンの配置という形で表示するよう
にしているが、更に進めて、アイコンを合成して意味内
容を表現したり(例えば「猿が歩く」という文では、猿
が歩いている動きをするアイコンを表示)、アニメーシ
ョンによって意味内容を動的に表示することもできる。
また、アイコンの選択時や結果の表示の際にサウンドの
再生を併用することもできる(例えば、「ドン!」とい
う音のアイコンを入力すると「ドン」という擬音がした
り、「昨日私は彼に本をプレゼントした」という結果が
表示される際に、文章を読み上げる)。
【0041】更に、送受信手段9における通信手段は電
子メールだけでなく、他の通信手段、例えば電子会議室
における発言等に利用するものであってもよい。
【0042】
【発明の効果】上記したように本発明は、ディスプレイ
上に文章を作成する際のパーツとなり得るアイコンを選
択可能に表示すると共に、利用者により選択され構文解
析により結合関係が特定されたアイコンによって表現さ
れる意味内容をグラフィカルに表示する制御手段と、前
記制御手段により利用者によって選択されたアイコンの
構文関係を解析して前記制御手段に構文情報を引き渡す
言語処理手段とを備えてなることとしたことにより、視
覚的にわかりやすいアイコンを媒介として伝達文を作成
することができ、アイコンイメージから一意の意味を把
握することができるので、多義の単語に基づく誤訳が生
じないので、多言語間であっても文を正確に伝えること
ができるという効果を有する。
【0043】また、アイコンは単語と予め関連づけられ
ているので、伝達文の構文解析にあたって形態素解析が
必要なくなり、単語区切り作業の際の区切り間違いを防
ぐという効果を有する。さらに、アイコンを使用して伝
達文を作成することができるので、キーボードを打つこ
ともほとんど必要がなく、キーボード操作に慣れていな
い者にでも簡単にコミュニケ−ションをとることができ
るという効果を有する。同時に、視覚的にわかりやすい
アイコンイメージを用いることで、文字だけで伝達文を
作成するよりも簡単にかつ正確に伝達文を作成すること
ができるという効果を有する。
【0044】さらに、ユーザが構文を直接操作できるよ
うにすることができ、正確な解析も可能になる。
【0045】また、上記選択手段により選択されたアイ
コンを上記表示手段のいずれかの結合領域に移動する移
動手段を備えるようにすることにより、上記構文解析手
段は上記移動手段によりアイコンが移動した場合に移動
先の結合領域に対応する単語間の結合関係に基づいて解
析を行うことができ、伝達文を誤って入力しても再度入
力し直す必要がなくなり、移動手段としてのマウスなど
によりアイコンを移動させるだけで伝達文の修正を行う
ことができるようにすることができる。
【0046】さらに、多言語間で伝達文のやりとりをす
る場合に各言語ごとに辞書全体を用意する必要がなくな
り、該部分および文法ルールを交換するだけで多言語へ
の翻訳が可能となり、多言語への幅広い応用が容易にな
るという効果を有する。また、上記表示手段により生成
された単語列を表示するようにすることにより、伝達文
作成時に単語列が表示されることで、伝達文作成者が誤
った伝達文を作成しにくくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る絵文字コミュニケーションシ
ステムの全体構成図である。
【図2】図1に係るコミュニケーションツールの全体構
成図である。
【図3】図2に係る表示手段に表示される画面を表す図
である。
【図4】図2に係る表示手段のリストウィンドウ及びエ
ディタウィンドウを表す図である。
【図5】図2に係る辞書内の一部の構造の例を表す図で
ある。
【図6】図2に係る辞書内の一部の構造の例を表す図で
ある。
【図7】図2に係る辞書内の一部の構造の例を表す図で
ある。
【図8】図5、6、7に係るテーブルの参照関係を表す
図である。
【図9】図2に係る構文解析手段によって得られる単語
結合関係を表わす図である。
【図10】図3に係る構文表示領域中の結合領域を表わ
す図である。
【図11】アイコン選択完了の状態を表わす図である。
【符号の説明】
1 絵文字コミュニケーションシステム 2 絵文字コミュニケーションツール 3 表示手段 4 辞書 6 選択手段 7 移動手段 9 送受信手段 37 構文表示領域 37a 結合領域 51 基本制御手段 52 投入検出手段 53 アイコン移動検出手段 54 ボタン検出手段 55 アイコン配置手段 56 コード変換手段 81 構文解析手段 82 単語列生成手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文章の意味構成要素を表すアイコンを表
    示画像装置上に表示する手段と、 表示されたアイコンを表示画像装置上で選択する手段
    と、 アイコンの識別情報、及びアイコンに対応する語の意
    味、格、属性、概念品詞分類等の文法情報を格納した辞
    書と、 選択された個々のアイコンの識別情報に基づいて前記辞
    書に格納された単語情報を読み出し、この単語情報で規
    定される条件を満たすか否かを相互に比較し、その比較
    結果のうち条件を満たす一の組合わせから各アイコンの
    構文上の結合関係を特定する構文情報を生成する手段
    と、 生成された構文情報に基づき選択されたアイコンを構文
    上の要素に対応した要素表示領域に表示する手段と、 を備えたことを特徴とする絵文字コミュニケーション装
    置。
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