JP2000336126A - ビニルエステル及び難燃性樹脂組成物 - Google Patents

ビニルエステル及び難燃性樹脂組成物

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JP2000336126A
JP2000336126A JP11148550A JP14855099A JP2000336126A JP 2000336126 A JP2000336126 A JP 2000336126A JP 11148550 A JP11148550 A JP 11148550A JP 14855099 A JP14855099 A JP 14855099A JP 2000336126 A JP2000336126 A JP 2000336126A
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Yuei Yamazaki
勇英 山▲崎▼
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Nippon Shokubai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 充分な難燃性と耐熱性、耐水性とを有するビ
ニルエステル及び難燃性樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 1分子当たり平均して、1つ以上のホス
ホン酸エステル構造と、2つ以上の(メタ)アクリロイ
ル基とを有するビニルエステル、並びに、ラジカル重合
性樹脂を含む難燃性樹脂組成物であって、該ラジカル重
合性樹脂は、該ビニルエステルと、重合性不飽和単量体
とを含むものであり、該ビニルエステルと、該重合性不
飽和単量体との重量割合は、20/80〜99/1であ
り、該ラジカル重合性樹脂の含有量は、難燃性樹脂組成
物全量に対して、10〜100重量%である難燃性樹脂
組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビニルエステル、
難燃性樹脂組成物及びその硬化物に関する。
【0002】
【従来の技術】ビニルエステルは、重合性オリゴマーで
あり、これを用いてラジカル硬化型の樹脂組成物とした
場合に、硬化後に基本性能等に優れた硬化物を与えるこ
とができることから、近年では、様々な分野において活
用されるようになってきた。
【0003】ビニルエステルを含む樹脂組成物を硬化さ
せて得られる硬化物は、本質的に有機物としての燃えや
すい性質を有しているので、例えば、建材等の成形品の
分野等に用いる場合には、防火基準等を満たすに必要な
難燃性を付与しなければならない。
【0004】このような難燃性は、通常は、難燃剤を配
合することにより付与されており、特に、ハロゲン系難
燃剤を用いる場合には、樹脂が燃焼するときの酸化反応
を阻止して極めて有効であることから広く用いられてい
る。通常、充分な難燃性を発現するためには、樹脂組成
物中のハロゲン原子の割合が15重量%以上となるよう
に配合するのが良いとされている。しかしながら、該樹
脂組成物を硬化してなるハロゲン原子を多く含んだ硬化
物は、確実な難燃性は獲得できるものの、不要となった
後に廃棄して燃焼しようとするときに猛毒のダイオキシ
ンを発生して環境を汚染してしまうおそれがある。
【0005】そこで、非ハロゲン系難燃剤として、トリ
フェニルホスフィン等のリン系難燃剤を用いることが知
られている。リン系難燃剤を樹脂組成物に配合すること
によって、燃焼時に分解及び熱縮合により、樹脂の表面
にポリリン酸の被膜が形成されて、その被膜による酸素
を遮蔽する作用等により、難燃性が硬化物に付与される
こととなる。
【0006】しかしながら、一般に、このようなリン系
難燃剤は樹脂組成物に単に配合されているだけの、いわ
ゆる添加型のものであるがために、これを用いた硬化物
は、耐熱性、耐水性、電気特性、機械特性等の物性が低
下するおそれがあった。また、樹脂組成物を硬化する際
や経時的に、硬化物表面に難燃剤がブリードして、硬化
物において均一な難燃性が得られないおそれもあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の現状
に鑑み、充分な難燃性と耐熱性、耐水性とを有するビニ
ルエステル及び難燃性樹脂組成物を提供することを目的
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、1分子当たり
平均して、1つ以上のホスホン酸エステル構造と、2つ
以上の(メタ)アクリロイル基とを有するビニルエステ
ルである。本発明はまた、ラジカル重合性樹脂を含む難
燃性樹脂組成物であって、上記ラジカル重合性樹脂は、
上記ビニルエステルと、重合性不飽和単量体とを含むも
のであり、上記ビニルエステルと、上記重合性不飽和単
量体との重量割合は、20/80〜99/1であり、上
記ラジカル重合性樹脂の含有量は、難燃性樹脂組成物全
量に対して、10〜100重量%である難燃性樹脂組成
物でもある。本発明はまた、上記難燃性樹脂組成物を硬
化してなる硬化物でもある。以下に本発明を詳述する。
【0009】本発明のビニルエステルは、1分子当たり
平均して、1つ以上のホスホン酸エステル構造と、2つ
以上の(メタ)アクリロイル基とを有するラジカル重合
性オリゴマーである。
【0010】上記ビニルエステルの分子における上記ホ
スホン酸エステル構造としては、ホスホン酸基がエステ
ルを形成した構造であれば特に限定されないが、反応が
容易であることから、ホスホン酸基と、エポキシ基又は
グリシジル基とが付加反応することにより得られる分子
構造であることが好ましい。
【0011】上記ビニルエステルの分子における上記ホ
スホン酸エステル構造の導入数としては1分子当たり平
均して1つ以上であれば特に限定されないが、1分子当
たり平均して1〜5個の範囲内が好ましく、ラジカル重
合性樹脂におけるリン原子の含有量が所定量となるよう
に調節すればよい。
【0012】上記ラジカル重合性樹脂におけるリン原子
の含有量は、0.7〜10.0重量%であることが好ま
しい。0.7重量%未満であると、樹脂組成物からなる
硬化物の難燃性が低くなるおそれがあり、10.0重量
%を超えると、樹脂組成物のコストが高くなるおそれが
ある。より好ましくは、1.5〜10.0重量%であ
る。
【0013】上記ビニルエステルの分子における上記
(メタ)アクリロイル基は、1分子当たり平均して2つ
以上である。1分子当たり平均して2つ未満であると、
硬化物の強度等の物性が劣るおそれがある。上記(メ
タ)アクリロイル基は、重合性不飽和単量体の有する重
合性不飽和結合と重合反応して、ビニルエステルと重合
性不飽和単量体とを架橋する。また、上記(メタ)アク
リロイル基は、アクリロイル基又はメタクリロイル基に
よって構成されてもよく、アクリロイル基及びメタクリ
ロイル基によって構成されてもよい。
【0014】上記ビニルエステルの数平均分子量(M
n)としては特に限定されないが、350〜6000で
あることが好ましい。350未満であると、硬化物の強
度が低下するおそれがあり、6000を超えると、樹脂
組成物の粘度が高くなり、作業性が低下するおそれがあ
る。より好ましくは、350〜2000である。
【0015】上記ビニルエステルにおける上記(メタ)
アクリロイル基が1つ当たりの数平均分子量(Mn)と
しては特に限定されないが、175〜3000であるこ
とが好ましい。175未満であると、硬化物の靱性が低
下するおそれがあり、3000を超えると、硬化物の耐
熱性や耐水性が低下するおそれがある。より好ましく
は、175〜1000である。
【0016】本発明におけるビニルエステルの製造方法
としては特に限定されないが、例えば、ホスホン酸化
合物と、エポキシ基を有する(メタ)アクリレートとを
エステル化反応させる方法(以下、製造方法);ホ
スホン酸化合物と、エポキシ基を有する(メタ)アクリ
レートと、多官能エポキシ化合物と、必要により不飽和
一塩基酸とをエステル化反応させる方法(以下、製造方
法);ホスホン酸化合物と、不飽和一塩基酸と、多
官能エポキシ化合物とをエステル化反応させる方法(以
下、製造方法)等が挙げられる。これらの中でも、ビ
ニルエステルの分子中におけるホスホン酸エステル構造
の導入量が比較的高く設定できることから、ラジカル重
合性樹脂におけるリン原子の含有量が比較的高くなるこ
とより、製造方法によることが好ましい。これによ
り、硬化物が充分な難燃性を有することとなる。
【0017】上記製造方法、及びにおける上記ホ
スホン酸化合物としては、少なくとも1つの活性水素基
を有するものであれば特に限定されないが、硬化物の燃
焼時にメタンガス等の可燃性ガスを発生するおそれが少
なくなり、エポキシ基又はグリシジル基との反応性が良
くなることから、下記一般式;
【0018】
【化1】
【0019】(式中、Rは、置換基を有してもよい炭化
水素基を表す。)で表されるものが好ましい。これらは
単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これ
らの中でも、ラジカル重合性樹脂におけるリン原子の含
有量を比較的多く設定することができることから、上記
置換基を有してもよい炭化水素基は、炭素数1〜10の
アルキル基、炭素数6〜14のアリール基若しくはアル
カリール基、炭素数1〜10のアラルキル基、又は、炭
素数1〜10のアルケニル基であることが好ましい。
【0020】上記一般式で表されるホスホン酸化合物と
しては特に限定されず、例えば、メチルホスホン酸、エ
チルホスホン酸、n−プロピルホスホン酸、イソプロピ
ルホスホン酸、n−ブチルホスホン酸、オクチルホスホ
ン酸、2−エチルヘキシルホスホン酸、フェニルホスホ
ン酸、ジフェニルホスホン酸等が挙げられる。これらの
中でも、芳香族環を有するものが硬化物の燃焼時にポリ
リン酸の被膜を形成させやすいことから、フェニルホス
ホン酸が好ましい。
【0021】上記製造方法及びにおける上記エポキ
シ基を有する(メタ)アクリレートは、分子内に少なく
とも一つのエポキシ基及び/又はグリシジル基、並び
に、少なくとも一つの(メタ)アクリロイル基を有する
化合物であれば特に限定されず、例えば、グリシジル
(メタ)アクリレート、2−メチルグリシジル(メタ)
アクリレート、(メタ)アクリル酸−3,4−エポキシ
ブチル、メタクリル酸−4,5−エポキシペンチル、ア
クリル酸−6,7−エポキシペンチル等が挙げられる。
これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよ
い。これらの中でも、入手が容易であることから、グリ
シジル(メタ)アクリレートが好ましい。
【0022】上記製造方法及びにおける上記多官能
エポキシ化合物は、分子内に二つ以上のエポキシ基及び
/又はグリシジル基を有する化合物であれば特に限定さ
れないが、例えば、ビスフェノールA型エポキシ化合
物、ビスフェノールF型エポキシ化合物、ビスフェノー
ルS型エポキシ化合物、これらの水素化ビスフェノール
型エポキシ化合物等のビスフェノール型エポキシ化合
物;テトラブロモビスフェノールA型エポキシ化合物等
のハロゲン原子を有するビスフェノール型エポキシ化合
物;フェノールノボラック型エポキシ化合物、クレゾー
ルノボラック型エポキシ化合物、これらの水素化ノボラ
ック型エポキシ化合物等のノボラック型エポキシ化合物
等が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以
上を併用してもよい。これらの中でも、硬化物が燃焼時
にダイオキシンによる環境汚染を引き起こさないため
に、分子中にハロゲン原子を有さないものが好ましい。
より好ましくは、入手が容易であることから、二官能の
ビスフェノール型エポキシ化合物である。
【0023】上記多官能エポキシ化合物の平均エポキシ
当量としては特に限定されないが、150〜700であ
ることが好ましい。150未満であると、樹脂組成物が
耐水性、機械的強度等の物性に劣るおそれがあり、70
0を超えると、樹脂組成物の粘度が高くなり、作業性が
劣るおそれがある。より好ましくは、150〜500で
ある。
【0024】上記製造方法及びにおける不飽和一塩
基酸としては、(メタ)アクリロイル基を有するもので
あれば特に限定されず、例えば、(メタ)アクリル酸等
が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上
を併用してもよい。
【0025】上記製造方法において、上記ホスホン酸
化合物と、上記エポキシ基を有する(メタ)アクリレー
トとの割合としては特に限定されないが、上記ホスホン
酸化合物が有する活性水素基の1当量に対して、上記エ
ポキシ基を有する(メタ)アクリレートが有するエポキ
シ基及びグリシジル基が0.9当量〜1.1当量となる
ように、反応原料の割合を設定することが好ましい。な
お、本明細書において、反応原料とは、その反応による
生成物を構成することとなる全ての原料を意味する。
【0026】上記製造方法において、上記ホスホン酸
化合物と、上記エポキシ基を有する(メタ)アクリレー
トと、上記多官能エポキシ化合物と、必要により用いる
上記不飽和一塩基酸との割合としては特に限定されない
が、上記ホスホン酸化合物が有する活性水素基と、必要
により用いる上記不飽和一塩基酸が有するカルボキシル
基との合計量の1当量に対して、上記エポキシ基を有す
る(メタ)アクリレートと、上記多官能エポキシ化合物
とが有するエポキシ基及び/又はグリジジル基の合計量
が0.9〜1.1当量となるように、反応原料の割合を
設定することが好ましい。また、上記エポキシ基を有す
る(メタ)アクリレートと、上記多官能エポキシ化合物
との割合としては特に限定されないが、上記エポキシ基
を有する(メタ)アクリレートが有するエポキシ基及び
/又はグリジジル基と、上記多官能エポキシ化合物が有
するエポキシ基及び/又はグリジジル基との当量比で
1:4〜4:1となるように、両者の割合を設定するこ
とが好ましい。
【0027】上記製造方法においては、樹脂組成物の
粘度や硬化物に要求される可撓性、機械的強度等の物性
等を勘案して、必要に応じて上記不飽和一塩基酸を用い
ることができるが、上記不飽和一塩基酸の使用量として
は特に限定されず、ビニルエステルの分子量分布、樹脂
組成物を硬化した場合の架橋密度等に応じて適宜設定す
ればよく、例えば、上記ホスホン酸化合物が有する活性
水素基と、上記不飽和一塩基酸が有するカルボキシル基
との合計当量を基準として、上記不飽和一塩基酸が有す
るカルボキシル基の当量が2〜30%となるように設定
することができる。
【0028】上記製造方法において、上記ホスホン酸
化合物と、上記不飽和一塩基酸と、上記多官能エポキシ
化合物との割合としては特に限定されないが、上記ホス
ホン酸化合物が有する活性水素基と、上記不飽和一塩基
酸とが有するカルボキシル基の合計量の1当量に対し
て、上記多官能エポキシ化合物が有するエポキシ基及び
/又はグリシジル基の合計量が0.9〜1.1当量とな
るように、反応原料の割合を設定することが好ましい。
また、上記ホスホン酸化合物が有する活性水素基と、上
記不飽和一塩基酸が有するカルボキシル基との割合とし
ては特に限定されないが、上記ホスホン酸化合物が有す
る活性水素基と、上記不飽和一塩基酸が有するカルボキ
シル基との当量比で2:1〜1:2となるように、両者
の割合を設定することが好ましい。上記ホスホン酸化合
物が有する活性水素基が1:2の割合より少ないと、硬
化物が充分な難燃性を有さないおそれがあり、上記ホス
ホン酸化合物が有する活性水素基が2:1の割合を超え
ると、樹脂組成物の硬化性が劣り、強度等の物性が劣る
おそれがある。
【0029】上記製造方法におけるエステル化反応にお
いては、ゲル化を起こすことなくエステル化反応を促進
させることができることから、エステル化反応触媒を用
いることが好ましい。
【0030】上記エステル化反応触媒としては、例え
ば、オクチル酸亜鉛、ナフテン酸亜鉛、ラウリル酸亜
鉛、安息香酸亜鉛、サリチル酸亜鉛等の有機酸亜鉛類;
トリエチルアミン、ジメチルベンジルアミン、トリエタ
ノールアミン等のアミン類;テトラメチルアンモニウム
クロライド、テトラメチルアンモニウムブロマイド、ト
リメチルベンジルアンモニウムブロマイド、トリエチル
ベンジルアンモニウムクロライド、トリエチルベンジル
アンモニウムブロマイド等の第四級アンモニウム塩;ト
リフェニルホスフィン等のホスフィン類;テトラフェニ
ルホスホニウムクロライド、テトラフェニルホスホニウ
ムブロマイド、トリフェニルメチルホスホニウムクロラ
イド等のホスホニウム塩等が挙げられる。これらは単独
で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの
中でも、製造方法においては、有機酸亜鉛類を用いる
ことが好ましく、製造方法においては、有機酸亜鉛類
と有機酸亜鉛類以外のアミン類等とを併用することが好
ましく、製造方法においては、有機酸亜鉛類以外のア
ミン類等を用いることが好ましい。
【0031】上記エステル化反応触媒の使用量としては
特に限定されないが、上記有機酸亜鉛類を用いる場合に
は、反応原料の合計重量に対して、亜鉛原子が0.00
5〜3.0重量%となるように、上記有機酸亜鉛の使用
量を設定することが好ましく、上記有機酸亜鉛類以外の
アミン類等を使用する場合には、反応原料の合計重量に
対して、アミン類等が0.005〜3.0重量%となる
ように、アミン類等の使用量を設定することが好まし
い。
【0032】上記エステル化反応においては、必要に応
じて、反応に対して不活性な溶媒を用いてもよく、重合
性不飽和単量体を共存させてもよい。上記溶媒としては
特に限定されず、例えば、トルエン、キシレン等が挙げ
られる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用
してもよい。また、ゲル化を充分に防止するために、空
気;窒素等の不活性ガスと空気又は酸素との混合ガス等
の分子状酸素や、ハイドロキノン、ベンゾキノン等のラ
ジカル重合禁止剤の存在下でエステル化反応を行うこと
が好ましい。
【0033】上記エステル化反応において用いられる反
応原料、触媒、溶剤等の混合順序や混合方法等としては
特に限定されず、エステル化反応における通常の混合順
序や混合方法等により行うことができる。上記エステル
化反応の反応温度としては特に限定されない。上記エス
テル化反応の反応時間としては特に限定されず、例え
ば、原料の組み合わせや、触媒の添加量、溶媒の有無、
反応温度等に応じて適宜設定すればよい。
【0034】本発明の難燃性樹脂組成物は、ラジカル重
合性樹脂を含む。本発明におけるラジカル重合性樹脂
は、ラジカル重合反応により硬化するものであって、上
記ビニルエステルと、重合性不飽和単量体とを含むもの
である。本発明におけるラジカル重合性樹脂において
は、上記ビニルエステルの他に、その他のラジカル重合
性オリゴマーを含んでもよい。上記その他のラジカル重
合性オリゴマーとしては特に限定されず、例えば、不飽
和ポリエステル、ウレタン(メタ)アクリレート、ポリ
エステル(メタ)アクリレート等が挙げられる。これら
は単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0035】本発明における重合性不飽和単量体として
は、ラジカル重合性オリゴマーと重合反応し得る不飽和
結合を有する単量体であれば特に限定されないが、分子
量350未満であることが樹脂の粘度を適度に設定する
ことができることから好ましい。例えば、スチレン、α
−メチルスチレン、ビニルトルエン、ジビニルベンゼ
ン、ジアリルフタレート、N−ビニルピロリドン、ジエ
チレングリコールジビニルエーテル、メチル(メタ)ア
クリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メ
タ)アクリレート、メトキシエチレングリコール(メ
タ)アクリレート、2−フェノキシエチル(メタ)アク
リレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)ア
クリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、
1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ト
リメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート等が挙
げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併
用してもよい。
【0036】上記ビニルエステルと、上記重合性不飽和
単量体との重量割合は、20/80〜99/1である。
99/1よりもビニルエステルが多い割合であると、樹
脂組成物の粘度が高くなり作業性が低下するとともに、
硬化性が低下し、20/80よりもビニルエステルが少
ない割合であると、硬化物の難燃性が低下することとな
る。樹脂組成物の粘度が適度となり、硬化物が充分な難
燃性を有することとなることから、30/70〜80/
20が好ましい。より好ましくは、40/60〜70/
30である。
【0037】本発明におけるラジカル重合性樹脂の含有
量は、難燃性樹脂組成物全量に対して、10〜100重
量%である。10重量%未満であると、樹脂組成物の硬
化性が劣り、硬化物に可撓性がなくなることとなる。樹
脂組成物の硬化性を向上させ、硬化物の難燃性等の各種
物性を向上させるために、無機充填剤を樹脂組成物に配
合する場合には、難燃性樹脂組成物全量に対して、上記
ラジカル重合性樹脂の含有量が20〜80重量%であ
り、上記無機充填剤の含有量が80〜20重量%である
ことが好ましい。上記ラジカル重合性樹脂の含有量が2
0重量%未満であったり、上記無機充填剤の含有量が8
0重量%を超えたりすると、樹脂組成物の硬化性が劣
り、硬化物に可撓性がなくなるおそれがあり、上記ラジ
カル重合性樹脂の含有量が80重量%を超えたり、上記
無機充填剤の含有量が20重量%未満であったりする
と、硬化物の難燃性等の各種物性が充分でなくなるおそ
れがある。より好ましくは、上記ラジカル重合性樹脂の
含有量が30〜70重量%であり、上記無機充填剤の含
有量が70〜30重量%である。
【0038】上記無機充填剤としては特に限定されず、
例えば、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、硫酸バ
リウム、アルミナ、金属粉末、カオリンクレイ、タル
ク、ミルドファイバー、珪砂、珪藻土、結晶性シリカ、
溶融シリカ、ガラス粉等が挙げられる。これらは単独で
用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中
でも、硬化物の成形性が優れていることや難燃性が大き
く向上することから、水酸化アルミニウムを必須成分と
することが好ましい。
【0039】本発明の難燃性樹脂組成物には、硬化物の
強度等の各種物性を向上させるために、強化繊維を配合
することができる。上記強化繊維としては特に限定され
ず、例えば、ガラス繊維、炭素繊維等の無機繊維;ビニ
ロン、フェノール、テフロン、アラミド、ポリエステル
等の有機繊維等が挙げられる。これらは単独で用いても
よく、2種以上を併用してもよい。
【0040】上記強化繊維の形状としては特に限定され
ず、例えば、クロス;チョップストランドマット、プリ
フォーマブルマット、コンテニュアンスストランドマッ
ト、サーフェーシングマット等のマット状;チョップ
状;ロービング状;不織布状等が挙げられる。
【0041】本発明の難燃性樹脂組成物には、硬化物の
難燃性を向上させるために、難燃剤を配合することがで
きる。上記難燃剤としては特に限定されず、例えば、難
燃性樹脂組成物に通常用いられるもの等が挙げられる。
これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよ
い。これらの中でも、硬化物が燃焼時にダイオキシンに
よる環境汚染を引き起こさないために、分子中にハロゲ
ン原子を有さない難燃剤が好ましい。
【0042】上記分子中にハロゲン原子を有さない難燃
剤としては特に限定されず、例えば、トリフェニルホス
フェート、クレジルジフェニルホスフェート、レゾルシ
ンジフェニルホスフェート等のリン酸エステル;ポリリ
ン酸アンモニウム等のリン化合物;メラミン、ベンゾグ
アナミン、グアニジン等のアミノ化合物;メラミンリン
酸塩、リン酸グアニジン等のリン・アミノ複合化合物;
ホウ酸亜鉛、ホウ酸アルミニウム等のホウ酸化合物等が
挙げられる。
【0043】本発明の難燃性樹脂組成物には、樹脂組成
物の分散性や硬化性及び硬化物の各種物性等の向上のた
めに、その他の樹脂成分、可塑剤等の樹脂組成物用添加
剤、溶剤等を配合することができる。
【0044】本発明の難燃性樹脂組成物は、1分子当た
り平均して、1つ以上のホスホン酸エステル構造と、2
つ以上の(メタ)アクリロイル基とを有するビニルエス
テルを用いて樹脂骨格に共有結合したリン原子を導入し
ている。これにより、上記ビニルエステルを含む本発明
の難燃性樹脂組成物からなる硬化物は、耐熱性、耐水
性、電気特性、機械特性等が低下することなく、また、
樹脂組成物を硬化して硬化物とする際や経時的に、充分
かつ均一な難燃効果を得ることができる。
【0045】従って、本発明の難燃性樹脂組成物は、硬
化物としての耐水性を有し、しかも、硬度や強度等の物
性を併せ有し、そのうえ、難燃性を有するものである。
また、本発明におけるビニルエステルは、ホスホン酸化
合物と、エポキシ基を有する(メタ)アクリレートとを
エステル化反応させてなるものであることにより、容易
に製造することができるという効果を有するものであ
る。
【0046】本発明の難燃性樹脂組成物は、環境汚染等
を引き起こさないために、難燃剤等であるハロゲン化化
合物等やビニルエステル等の樹脂成分に共有結合したハ
ロゲン原子のないノンハロゲンのものであることが好ま
しい。これにより、本発明の難燃性樹脂組成物は、毒性
や環境汚染等のおそれがなく難燃性を有するという特有
の効果を有するものとなる。また、例えば、廃棄された
硬化物が燃焼処分されずにリサイクルされる場合等は、
ハロゲン原子を含んだものであっても環境に対する影響
が少ないことから、本発明の難燃性樹脂組成物は、必要
に応じてハロゲン原子を含んでいてもよい。
【0047】本発明の難燃性樹脂組成物には、ビニルエ
ステル及び重合性不飽和単量体を重合させて樹脂組成物
を硬化させるために、重合開始剤を添加してもよいし、
活性エネルギー線を照射して重合させる場合は光増感剤
を添加してもよい。また、重合速度を高め、製造効率を
改善するために、重合促進剤を添加してもよい。上記重
合開始剤、上記光増感剤及び上記重合促進剤は、あらか
じめ難燃性樹脂組成物に添加しておいてもよいし、硬化
させる際に添加してもよいが、樹脂組成物の貯蔵安定性
を考慮して添加する時期を設定することが好ましい。
【0048】上記重合開始剤としては特に限定されず、
例えば、メチルエチルケトンパーオキサイド、シクロヘ
キサノンパーオキサイド等のケトンパーオキサイド類;
クメンハイドロパーオキサイド、t−ブチルハイドロパ
ーオキサイド等のハイドロパーオキサイド類;ベンゾイ
ルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド等のジア
シルパーオキサイド類;1,1−ビス(t−ブチルパー
オキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサノン等
のパーオキシケタール類;t−ブチルパーオキシベンゾ
エートやt−ブチルパーオキシオクトエート等のパーオ
キシエステル類;ジクミルパーオキサイド等のジアルキ
ルパーオキサイド類;ジミリスチルパーオキシジカーボ
ネート等のパーオキシジカーボネート類等の過酸化物が
挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を
併用してもよい。
【0049】上記光増感剤としては特に限定されず、例
えば、樹脂組成物に活性エネルギー線を照射して重合さ
せる場合に用いられる通常のものを用いることができ
る。上記重合促進剤としては特に限定されず、例えば、
コバルト塩、三級アミン等が挙げられる。これらは単独
で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。上記重合
開始剤、上記光増感剤及び上記重合促進剤の添加量とし
ては特に限定されず、例えば、樹脂組成物の組成等に応
じて適宜設定すればよい。
【0050】本発明の難燃性樹脂組成物は、車両・機械
部品、建材、コンテナー、電子・電気部品、OA機器、
精密機械、フイルム、シート、パイプ等の難燃性が要求
される用途の成形品等の材料や、電子材料におけるソル
ダーレジスト、化学メッキ用レジスト等の用途の塗料等
として好適に用いることができる。
【0051】本発明の硬化物は、本発明の難燃性樹脂組
成物を硬化してなるものである。上記硬化は、通常の硬
化方法及び硬化条件により行うことができ、例えば、加
熱や加圧を伴う加熱によってもよいし、紫外線、電子
線、放射線等の活性エネルギー線を照射してもよい。上
記硬化物は、充分な難燃性と耐水性とを有するものであ
り、各種の用途に用いることができるものである。上記
硬化物もまた、本発明の一つである。
【0052】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。なお、「部」は、「重量部」を示す。
【0053】調製例1 温度計、攪拌機、ガス吹込管、及び、還流冷却管を備え
た四ツ口フラスコを反応容器として、ホスホン酸化合物
としてフェニルホスホン酸158部、反応触媒としてオ
クテン酸亜鉛1.9部、及び、重合禁止剤としてハイド
ロキノン0.10部を仕込んで、空気気流中で攪拌しな
がら100℃まで昇温後、エポキシ基を有する(メタ)
アクリレートとしてグリシジルメタクリレート284部
を滴下した。その後、この温度で1時間反応させて、酸
価が4.0mg/KOH、数平均分子量が450である
ビニルエステルを得た。これに更に、重合性不飽和単量
体としてスチレンモノマー189部を配合して本発明に
かかる難燃性樹脂組成物(1)を得た。
【0054】調製例2 調製例1と同様の反応容器に、ホスホン酸化合物として
エチルホスホン酸220部、反応触媒としてトリエチル
アミン2.5部及びオクテン酸亜鉛2.5部、並びに、
ハイドロキノン0.20部を仕込んで、空気気流中で攪
拌しながら100℃まで昇温後、グリシジルメタクリレ
ート284部、及び、多官能エポキシ化合物としてアラ
ルダイドGY−250(商品名、平均エポキシ当量18
5のビスフェノール型エポキシ化合物、チバ・スペシャ
ルティ・ケミカルズ社製)370部を滴下した。その
後、この温度で1時間反応させて、酸価が8.0mg/
KOH、数平均分子量が900であるビニルエステルを
得た。これに更に、スチレンモノマー375部を配合し
て本発明にかかる難燃性樹脂組成物(2)を得た。
【0055】調製例3 調製例1において、ホスホン酸化合物としてフェニルホ
スホン酸の代わりにオクチルホスホン酸194部を用い
たこと以外は同様にして、酸価が6.0mg/KOH、
数平均分子量が480であるビニルエステルを得た。こ
れに更に、スチレンモノマー205部を配合して本発明
にかかる難燃性樹脂組成物(3)を得た。
【0056】比較調製例1 調製例1と同様の反応容器に、アラルダイドGY−25
0(商品名)370部、メタクリル酸172部、トリエ
チルアミン2.3部、及び、ハイドロキノン0.10部
を仕込んで、115℃にて空気気流中で6.5時間反応
させて、酸価が4.0mg/KOH、数平均分子量が5
40であるビニルエステルを得た。これに更に、スチレ
ンモノマー232部を配合して比較の樹脂組成物(1)
を得た。
【0057】比較調製例2 調製例1と同様の反応容器に、エポトートYDB−40
0(商品名、平均エポキシ当量400のブロム基を有す
るビスフェノール型エポキシ化合物、東都化成社製)8
00部、メタクリル酸172部、トリエチルアミン4.
8部、及び、ハイドロキノン0.15部を仕込んで、1
15℃にて空気気流中で6.5時間反応させて、酸価が
4.5mg/KOH、数平均分子量が980であるビニ
ルエステルを得た。これに更に、スチレンモノマー41
7部を配合して比較の樹脂組成物(2)を得た。
【0058】比較調製例3 比較調製例1で得られた比較の樹脂組成物(1)100
部に、添加型のリン系難燃剤としてクレジルジフェニル
ホスフェート40部を添加して、均一に溶解させること
により比較の樹脂組成物(3)を得た。
【0059】実施例 調製例1〜3で得られた本発明にかかる難燃性樹脂組成
物(1)〜(3)それぞれ100重量部に、水酸化アル
ミニウム(商品名「ハイジライトH−32I」、昭和電
工社製)150重量部を均一に混合し、更に、硬化剤
(商品名「パーブチルZ」、日本油脂社製)1.0重量
部を加えて均一に混合することにより、硬化剤を添加し
た難燃性樹脂組成物(1)〜(3)をそれぞれ調製し
た。次いで、3mmのスペーサをはさんだガラス板のケ
ースの中に、硬化剤を添加した難燃性樹脂組成物をそれ
ぞれ注入し、熱風循環式乾燥炉中、100℃で30分
間、次いで、175℃で30分間硬化させた。硬化後、
室温まで冷却して、ガラス板を除去して硬化物(1)〜
(3)をそれぞれ得た。以下に示す評価方法により、得
られた硬化物(1)〜(3)を評価した。その結果を表
1に記載した。
【0060】評価方法 (1)難燃性試験 得られた硬化物を、それぞれ長さ70mm、幅6.5±
0.5mmの短冊にカットして難燃性の試験片とした。
難燃性の評価方法は、JIS K 7201(199
5)「酸素指数法による高分子材料の燃焼試験方法」に
準拠して酸素指数で行った。酸素指数とは、難燃性を表
す指標であり、所定の試験条件下において、材料が燃焼
を持続するのに必要な混合ガスの容量%で表される最低
酸素濃度の数値であり、数値の大きいものが自消性が高
く燃えにくく、難燃性が高いといえる。
【0061】(2)耐水性試験 得られた硬化物を、95℃±3℃の温水に、250時
間、500時間浸漬した。浸漬後に、硬化物の表面の外
観の変化を目視で観察して評価した。
【0062】比較例 比較調製例1〜3で得られた比較の樹脂組成物(1)〜
(3)を用いて、実施例と同様にして比較の硬化物
(1)〜(3)をそれぞれ得た。得られた比較の硬化物
(1)〜(3)を実施例と同様にして評価した。その結
果を表1に記載した。
【0063】
【表1】
【0064】表1から明らかなように、実施例におい
て、硬化物(1)〜(3)は、酸素指数がすべて高い値
にあることから、充分な難燃性を有するとともに、耐水
性試験において硬化物の表面が変化しないことから優れ
た耐水性を有していた。
【0065】一方、比較例において、比較の硬化物
(1)は、リン原子を含有しないことから酸素指数が低
い値にあり、難燃性が劣っていた。比較の硬化物(2)
は、ハロゲン原子を含むことから、酸素指数が高く難燃
性を有しているが、廃棄して燃焼されるときにダイオキ
シンを発生し、環境汚染を引き起こすおそれを有してい
た。比較の硬化物(3)は、添加型のリン系難燃剤によ
りリン原子を含有することから、ある程度の難燃性を有
するものの本発明にかかる硬化物よりも劣り、また、耐
水性も劣っていた。
【0066】
【発明の効果】本発明のビニルエステル及びそれを用い
た難燃性樹脂組成物は、上述の構成よりなるので、硬化
物としての充分な難燃性を有し、充分な耐水性をも有し
ている。本発明の硬化物は、充分な難燃性を有し、充分
な耐水性をも有することから各種の用途に用いることが
できるものである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1分子当たり平均して、1つ以上のホス
    ホン酸エステル構造と、2つ以上の(メタ)アクリロイ
    ル基とを有することを特徴とするビニルエステル。
  2. 【請求項2】 前記ビニルエステルは、ホスホン酸化合
    物と、エポキシ基を有する(メタ)アクリレートとをエ
    ステル化反応させてなるものであることを特徴とする請
    求項1記載のビニルエステル。
  3. 【請求項3】 ラジカル重合性樹脂を含む難燃性樹脂組
    成物であって、該ラジカル重合性樹脂は、請求項1又は
    2記載のビニルエステルと、重合性不飽和単量体とを含
    むものであり、該ビニルエステルと、該重合性不飽和単
    量体との重量割合は、20/80〜99/1であり、該
    ラジカル重合性樹脂の含有量は、難燃性樹脂組成物全量
    に対して、10〜100重量%であることを特徴とする
    難燃性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の難燃性樹脂組成物を硬化
    してなることを特徴とする硬化物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014501837A (ja) * 2010-12-22 2014-01-23 エフアールエックス ポリマーズ、インク. ホスホン酸オリゴマーおよびこれを含む組成物
JP2022539763A (ja) * 2019-09-19 2022-09-13 コーロン インダストリーズ インク 末端が不飽和基でキャッピングされたリン含有樹脂、その製造方法、及び該末端が不飽和基でキャッピングされたリン含有樹脂を含む樹脂組成物

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