JP2000335655A - 食品用袋 - Google Patents

食品用袋

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JP2000335655A
JP2000335655A JP11148865A JP14886599A JP2000335655A JP 2000335655 A JP2000335655 A JP 2000335655A JP 11148865 A JP11148865 A JP 11148865A JP 14886599 A JP14886599 A JP 14886599A JP 2000335655 A JP2000335655 A JP 2000335655A
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Japan
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bag
film
food
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exhaust path
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JP11148865A
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English (en)
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Asako Fujimori
麻子 藤森
Takashi Nakagome
隆 中込
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水分を含む食品を密封包装する袋であって、
内容物の使用時に、その袋を利用して電子レンジ等によ
り安全に適度の内圧をかけながら加熱、或いは調理する
ことのできる食品用袋を生産性よく提供する。 【解決手段】 食品用袋100 を、プラスチックを主とす
る積層フィルムを用いてスタンディングパウチ形式に形
成し、例えば、一方の側部の端縁部を排気路形成シール
部6でヒートシールして、先端部が封止された折れ曲が
り構造の排気路9,9 を設け、該排気路の先端部の開封位
置に切り取り線8a とその端部にノッチ7a を設け、ま
た、袋の上部の端縁部に内容物取り出し口の切り取り線
8b とその端部にノッチ7b を設けて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品用袋に関し、
更に詳しくは、冷凍流通やチルド流通などの水分を含む
食品を密封包装し、流通に供すると共に、内容物の使用
時に、その袋を利用して電子レンジなどの加熱手段によ
り、内容物の解凍、加熱、或いは調理などを良好に行う
ことのできる食品用袋に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、冷凍流通やチルド流通などの水分
を含む食品を密封包装して流通し、内容物の使用時に、
その袋を利用して電子レンジなどの加熱手段により、内
容物の解凍、加熱、或いは調理などを行うことのできる
食品用袋としては、例えば、袋のシーラント層にイー
ジーピール性樹脂を使用して、加熱時に発生する蒸気な
どの熱と内圧により、袋の周囲など端縁部のヒートシー
ル部の一部が剥がれるようにして、蒸気が抜けるように
した袋、或いは、袋の一部に通気用の孔を設け、その
孔を覆うように粘着ラベルを貼り付けて封止し、加熱時
に発生する蒸気の熱と内圧により、ラベルが粘着剤層で
剥がれて蒸気が抜けるようにした袋などがあった。
【0003】しかしながら、前記のシーラント層にイ
ージーピール性樹脂を使用して製袋した袋では、加熱時
に発生する蒸気によりヒートシール部を剥離させ、蒸気
を抜くことはできるが、剥離部の大きさの調節が難しい
ため、一旦開口すると内圧が完全に開放され、内圧を一
定範囲に調節することができず、また、袋の周囲などの
ヒートシール部が比較的大きく開口するため、内容物が
漏れたり、こぼれたりする問題があった。
【0004】また、の袋の一部に通気用の孔を設け、
その孔を粘着ラベルで封止した袋では、孔を設ける位置
を自由に選定できることから、内容物の漏れなどに対す
る対策は採りやすいが、食品が粘着剤に直接触れること
があり、食品衛生の点で問題があると同時に、通気用の
孔が小さすぎると粘着ラベルが剥がれ難く、大きくする
と剥離後の内圧調整が難しくなる問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な問題点を解決するためになされたものであり、その目
的とするところは、常温流通はもとより、冷凍流通やチ
ルド流通などの水分を含む食品を密封包装して流通させ
ることができる袋であって、食品衛生上の問題もなく、
且つ、内容物の使用時には、その袋を利用して電子レン
ジなどの加熱手段により、簡単な操作で安全に、内容物
の解凍、加熱、或いは調理を適度の内圧をかけながら行
うことができるという使用適性に優れた食品用袋を生産
性よく提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、以下の本
発明により解決することができる。即ち、請求項1に記
載した発明は、水分を含む食品を密封包装する袋であっ
て、該袋が、スタンディングパウチ形式に形成され、且
つ、該袋の上下左右のいずれかの端縁部に、内部に収納
された食品を袋ごと加熱した時、上昇する袋の内圧を一
定範囲に調節するための折れ曲がり構造の排気路が設け
られていることを特徴とする食品用袋からなる。
【0007】本発明において、前記折れ曲がり構造の排
気路は、加熱により内容物から発生した蒸気が、該排気
路を通して外部に排出される際、圧力損失を生じ、袋内
に適度の内圧が維持されるように設けるものであり、排
気路の幅、長さ、折れ曲がり部の形状や数などの構造
は、特に限定するものではなく、包装される内容物とそ
の水分量、および電子レンジなどの加熱条件により、適
度の内圧が維持される範囲で適宜決定することができ
る。
【0008】また、本発明の食品用袋は、内容物の加熱
前までは、前記排気路の外側端部はヒートシールにより
封止されており、内容物の加熱時に、初めて排気路の外
側端部のヒートシール部を切り取って開封し、排気路が
外部と連通するようにして使用するものである。
【0009】このような構成を採ることにより、食品用
袋は、スタンディングパウチ形式であり、底部が底面フ
ィルムを内側に折り込んでなるガセット形式で形成され
ているため、基本的には自立性があり取り扱いやすく、
内容量の割にコンパクトな外形となる。そして、充填さ
れた内容物は、流通段階では密封包装されているので、
安全に保護される。また、充填された内容物を使用する
際には、前記排気路を、その外側端部のヒートシール部
を切り取って開封するだけで、排気路が外部と連通し、
加熱時の内圧調節が可能となる。従って、内容物を袋に
収納したまま電子レンジなどで加熱することができ、そ
の際、適度の内圧をかけながら加熱できるので、全体を
ムラなく短時間で解凍、加熱、或いは調理することがで
きる。
【0010】特に、排気路が、袋の上部または側部の端
縁部に設けられている場合は、袋に自立性があるため、
袋を立てた状態で電子レンジなどで加熱することがで
き、その時、排気路が比較的高い位置にあるため、内容
物が液状物を多く含む食品であっても、ふきこぼれるよ
うなことがなく、安全に加熱、或いは調理することがで
きる。更に、袋の底面の外周には、底部シール部により
脚部が形成されているため、電子レンジでの加熱の際、
回転トレーから底面が少し持ち上がった状態で加熱さ
れ、加熱効率がよく、全体をムラなく均一に加熱するこ
とができる。
【0011】また、排気路は、袋の下部の端縁部に設け
ることもでき、その場合、スタンディングパウチの底部
のガセット部の少なくとも一方を延長して、底部シール
部の先に、排気路を袋内部に連通するように設けること
ができる。只、この場合、袋の自立性が損なわれるた
め、袋は、寝かせて取り扱うことになるが、内容物の加
熱の際、排気路を設けた面を上にして加熱することによ
り、安定性もよく、また、袋に厚みがあるため前記と同
様、安全に加熱或いは調理することができる。
【0012】請求項2に記載した発明は、前記食品用袋
が、直鎖状低密度ポリエチレン、シングルサイト触媒を
用いて重合したエチレン・α−オレフィン共重合体、ポ
リプロピレンのいずれかを最内層(シーラント層)とす
る積層フィルムで形成されていることを特徴とする請求
項1記載の食品用袋である。
【0013】本発明の食品用袋には、通常の食品用袋と
同様、最内層にシーラント層が積層された各種の積層フ
ィルムを使用できるが、内容物を加熱する際、袋に充填
したまま加熱するため、特にシーラント層は、ヒートシ
ール性と共に、耐内容物性、低臭性、耐熱性に優れるこ
とが好ましい。この点から、直鎖状低密度ポリエチレ
ン、シングルサイト触媒を用いて重合したエチレン・α
−オレフィン共重合体、ポリプロピレンのいずれかを最
内層とする積層フィルムが特に適している。
【0014】従って、このような構成を採ることによ
り、前記請求項1に記載した発明の作用効果に加えて、
内容物に樹脂臭などが移行して風味を損なうこともな
く、一層安全に解凍、加熱、調理などを行うことができ
る。
【0015】請求項3に記載した発明は、前記食品用袋
の最内面が、微細な凹凸を有する形状に形成されている
ことを特徴とする請求項1または2に記載の食品用袋か
らなる。上記微細な凹凸は、例えば、高さが0.5〜1
5μm程度の凹凸が好ましく、2〜10μmの凹凸が更
に好ましい。
【0016】袋の最内面が平滑な場合、両側の積層フィ
ルムの内面同士が密着しやすく、袋の開口性が悪くなる
が、幅の狭い排気路では、更に密着しやすく開口しにく
くなる。このことは、袋にカールなどが生じると一層顕
著になる。
【0017】従って、上記のような構成を採ることによ
り、前記請求項1または2に記載した発明の作用効果に
加えて、袋自体の開口性がよくなり、内容物を充填する
際の充填シール機における機械適性および生産性を向上
できると共に、袋の排気路においても、その凹凸により
空気が残留しているため、内面同士が密着することがな
く、内容物の加熱により発生した蒸気が、その内圧で容
易に排気路に入り、スムーズに排気路が開口されるた
め、その内圧調節機能が確実に働き、破袋することもな
く、良好に加熱、調理することができる。
【0018】請求項4に記載した発明は、前記食品用袋
に、排気路の外側端部の封止部を内容物の加熱前に切り
取って開封するための切り取り線と、加熱後の内容物を
取り出すための取り出し口の切り取り線とが設けられ、
且つ、該切り取り線に易開封性手段が設けられているこ
とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の食品
用袋からなる。
【0019】本発明の食品用袋は、内容物の加熱時に、
先ず排気路の内圧調節機能を働かせるために、排気路の
外側端部のヒートシール部を切り取って開封し、次い
で、電子レンジなどで所定の内圧をかけながら内容物の
加熱、或いは調理を行い、その後、内容物の取り出し口
として、袋のいずれかの一端を切り取って開封する方法
で使用する。
【0020】従って、上記排気路および内容物取り出し
口の開封位置には、誤使用を避けるため、切り取り線を
印刷などで表示することが好ましく、更に、これらの開
封位置には、易開封性手段を設けることが好ましい。上
記易開封性手段としては、通常の袋にも汎用されている
ノッチのほか、レーザー光照射などによるハーフカット
線、或いは、一軸延伸フィルムの積層(延伸方向が切り
取り線の方向と一致するように積層する)、カットテー
プの貼着などがあり、これらは単独で用いてもよく、ま
た、ノッチとハーフカット線、または一軸延伸フィルム
の積層、またはカットテープの貼着などのように複数を
組み合わせて用いることができる。
【0021】このような構成を採ることにより、前記請
求項1乃至3のいずれかに記載した発明の作用効果に加
えて、切り取り線の位置が明瞭になると同時に、適する
位置で容易に手で引き裂いて開封できるようになる。
【0022】そして、請求項5に記載した発明は、前記
内容物取り出し口の切り取り線が、排気路の設けられた
端縁部と隣合う端縁部、または排気路の内側に設けられ
ていることを特徴とする請求項4に記載の食品用袋であ
る。
【0023】内容物取り出し口の切り取り線は、袋のど
の位置に設けても内容物の取り出しは可能であるが、例
えば、排気路を設けた端縁部の反対側の端縁部に、内容
物取り出し口の切り取り線を設けた場合、その開封の際
に排気路が下になるため、内容物に液状物が含まれる
と、開封済の排気路から漏れる恐れがある。従って、上
記のような構成を採ることにより、前記請求項4に記載
した発明の作用効果に加えて、内容物が液状物を含む食
品であっても漏れることがなく、安全に内容物を取り出
すことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の食品用袋に用い
るフィルム、および袋の製造方法など実施の形態につい
て説明する。先ず、本発明の食品用袋に用いるフィルム
は、主にプラスチックを主体とする積層フィルムが用い
られ、電子レンジによる加熱適性の点から、アルミニウ
ム箔やアルミニウム蒸着層などの金属層が積層されてい
なければ、特に限定はされず、水分ほか液状成分を含む
食品などの包装用袋に用いられている公知の積層フィル
ムは、いずれも使用でき、包装する内容物の種類や充填
後の使用条件などに応じて適する材料を自由に選択して
使用することができる。只、シーラント層に関しては、
前記した点で直鎖状低密度ポリエチレン、シングルサイ
ト触媒を用いて重合したエチレン・α−オレフィン共重
合体、ポリプロピレンのいずれかを用いることが好まし
い。
【0025】積層フィルムの構成の代表的な例として、
以下のような構成が挙げられる。 (1) ONフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シ
ーラント層) (2) ONフィルム/接着剤/PETフィルム/接着剤/
L・LDPEフィルム(シーラント層) (3) ONフィルム/接着剤/PETフィルム/接着剤/
CPPフィルム(シーラント層) (4) ONフィルム/接着剤/2軸延伸HDPEフィルム
/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層) (5) ONフィルム/接着剤/OPPフィルム/接着剤/
L・LDPEフィルム(シーラント層) (6) ONフィルム(シリカまたはアルミナ蒸着層)/接
着剤/2軸延伸HDPEフィルム/接着剤/L・LDP
Eフィルム(シーラント層) (7) ONフィルム/アンカーコート層/共押し出しコー
ト層(HDPE層/L・LDPE層)(シーラント層は
L・LDPE層) (8) ONフィルム/アンカーコート層/共押し出しコー
ト層(HDPE層/LDPE層)/接着剤/L・LDP
Eフィルム(シーラント層) (9) PETフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム
(シーラント層) (10)PETフィルム/接着剤/ONフィルム/接着剤/
L・LDPEフィルム(シーラント層) (11)PETフィルム/接着剤/(シリカまたはアルミナ
蒸着層)ONフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム
(シーラント層) (12)PETフィルム/接着剤/ONフィルム/接着剤/
CPPフィルム(シーラント層) (13)PETフィルム/接着剤/EVOHフィルム/接着
剤/ONフィルム/接着剤/CPPフィルム(シーラン
ト層) などが挙げられるが、これらに限定されるものではなく
様々な組み合わせの積層フィルムを使用することができ
る。
【0026】上記において、ONフィルムは2軸延伸ナ
イロンフィルム、OPPフィルムは2軸延伸ポリプロピ
レンフィルム、PETフィルムは2軸延伸ポリエチレン
テレフタレートフィルム、L・LDPEは直鎖状低密度
ポリエチレン、HDPEは高密度ポリエチレン、LDP
Eは低密度ポリエチレン、CPPフィルムはキャスト
(無延伸)ポリプロピレンフィルム、また、EVOHフ
ィルムはエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物フィル
ム、を指すものである。そして、アンカーコートは、押
し出しコーティングで樹脂を積層する際、接着性を向上
させるために基材フィルム側に予めコーティングするも
のでプライマーコートの一種である。
【0027】また、上記において、シーラント層のL・
LDPEフィルム、CPPフィルムは、シングルサイト
触媒を用いて重合したエチレン・α−オレフィン共重合
体に置き換えることができる。これらのシーラント層
は、上記のように、予め製膜したフィルムを接着剤を用
いるドライラミネーション法などで貼り合わせるほか、
押し出しコート法などで積層することもできる。
【0028】前記の積層フィルムの構成において、ON
フィルム、PETフィルムは、最外層に用いる場合は、
基材フィルムとして食品用袋に機械的強度や印刷適性を
付与し、中間層に用いる場合は、主に機械的強度を補強
するために用いられる。また、中間層に用いる2軸延伸
HDPEフィルム、OPPフィルムは、厚さを増し剛性
を高めると同時に透湿度を向上させるために用いられ
る。上記2軸延伸HDPEフィルム、OPPフィルム
は、1軸延伸HDPEフィルム、1軸延伸PPフィルム
とすることもでき、その場合、延伸方向が、袋の切り取
り線の方向と一致するように積層することにより、引き
裂きを容易にし、且つ、その方向性を安定化させること
ができる。但し、袋の切り取り線が、袋の縦横、両方向
にある時は、2軸延伸フィルムを用いることが好まし
い。
【0029】そして、シリカまたはアルミナ蒸着層、E
VOHフィルムは、ガスバリヤー性を向上させるために
積層するものであり、これらのほか、ポリアクリロニト
リルフィルム、或いは、ポリ塩化ビニリデンの塗膜層な
どのガスバリヤー性材料を積層することもできる。
【0030】そして、シーラント層としては、L・LD
PEフィルム、CPPフィルム、シングルサイト触媒を
用いて重合したエチレン・α−オレフィン共重合体の3
種類の例を挙げたが、L・LDPEフィルムは、ヒート
シールの安定性や耐内容物性、耐ストレスクラッキング
性などに優れており、CPPフィルムは、耐熱性、低臭
性に優れている。また、メタロセン系触媒などシングル
サイト触媒を用いて重合したエチレン・α−オレフィン
共重合体は、分子量分布の幅が狭く、共重合比も安定し
ているため、低温ヒートシール性や、熱間シール性に優
れると共に、特に低臭性に優れている。従って、包装す
る内容物(食品)の種類や使用条件に応じて、最適なも
のを選択して使用することにより、樹脂臭などで内容物
の風味を損なうことがなく、安全で性能に優れた食品用
袋を製造することができる。
【0031】シーラント層には上記のほか、高圧法ポリ
エチレンなど通常の低密度ポリエチレン、エチレン・酢
酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エ
チレン・アクリル酸エステル共重合体、アイオノマー、
ポリエステル系樹脂なども適宜選択して使用することが
できる。
【0032】次に、以上のような積層フィルムを用いて
製造する本発明の食品用袋の製造方法について説明す
る。本発明の食品用袋は、先に説明したように、水分を
含む食品を密封包装するスタンディングパウチ形式の袋
であって、その袋の上下左右のいずれかの端縁部に、内
部に収納された食品を袋ごと加熱した時、上昇する袋の
内圧を一定範囲に調節するための折れ曲がり構造の排気
路を設けた構成を基本とし、袋の形状としては、更に、
その袋の最内面(シーラント層面)に、内面同士の密着
を防ぐための微細な凹凸、具体的には高さが0.5〜1
5μmの凹凸を設けた構成、また、前記袋に、前記排気
路の外側端部の封止部を、内容物の加熱前に切り取って
開封するための切り取り線と、加熱後の内容物を取り出
すための内容物取り出し口の切り取り線とを設け、且
つ、その切り取り線に、ノッチ、ハーフカット線などの
易開封性手段を設けた構成、そして、前記内容物取り出
し口の切り取り線を、前記排気路の設けられた端縁部と
隣合う端縁部、または排気路の内側に設けた構成を含む
ものである。
【0033】このような食品用袋は、スタンディングパ
ウチの応用形態であり、従来公知のスタンディングパウ
チ用製袋機を利用して、これに前記排気路を形成するた
めのヒートシール装置、およびノッチ、ハーフカット線
などの易開封性手段を設けるための打ち抜き装置、レー
ザー光照射装置などを付加することにより、容易に製造
することができる。
【0034】また、袋の最内面(シーラント層面)に前
記微細な凹凸を設ける方法は、エンボス手段を用いて形
成してもよく、また、積層フィルムのシーラント層を押
し出しコート法で積層する場合には、表面に微細な凹凸
を設けたチルロールを用いて積層することにより、容易
に型付けすることができる。更に別の方法として、シー
ラント層の樹脂にシリカなどの粒子を添加して製膜する
方法によっても凹凸を形成することができる。
【0035】尚、本発明の食品用袋は、スタンディング
パウチ形式の袋であり、同一積層フィルムを折り返して
胴部と底部とを形成し、製袋することもできるが、胴部
を形成する壁面用の積層フィルムと、底部を形成する底
面用の積層フィルムとを別々に用意して、前後2面の壁
面用積層フィルムの間に、底面用積層フィルムを内側に
折り込むように挿入して製袋することができる。その場
合、底面用積層フィルムは、壁面用積層フィルムよりも
厚さを薄くすることができ、それにより経済性の向上の
ほか、袋の胴部と底部とでフィルムの重なりの差による
厚みの差を小さくし、境界部のヒートシールの安定性を
向上させ、また、充填シール機の袋供給部に袋を積み上
げた時の傾きを小さくし、作業性、機械適性を向上させ
ることができる。また、袋の最内面、即ち、積層フィル
ムのシーラント層の表面に設ける前記微細な凹凸に関し
ても、壁面用積層フィルムには設けることが好ましい
が、底面用積層フィルムでは省略することもできる。
【0036】
【実施例】以下に、図面を用いて本発明を更に具体的に
説明する。但し、本発明は、これらの図面に限定される
ものではない。図1〜図3は、それぞれ本発明の食品用
袋の一実施例の構成を示す正面図である。
【0037】図1は、本発明の食品用袋の第1の実施例
の構成を示す正面図であり、スタンディングパウチ形式
の袋の側部シール部の一方の幅を広げ、その部分に内圧
調節用の折れ曲がり構造の排気路を設けて構成したもの
である。即ち、図1において、食品用袋100は、底部
2が、前後2面の壁面フィルム1の間に、内側に折り込
まれ且つ両側に底面フィルム切り欠き部4、4が設けら
れた底面フィルムを挿入し、船底形の底部シール部3で
ヒートシールして、ガセット部を有する形状に形成さ
れ、また、袋100の胴部が、前後2面の壁面フィルム
1の両側端縁部のうち、一方(図において左側)は、通
常のスタンディングパウチと同様、所定幅の側部シール
部5でヒートシールし、もう一方(図において右側)
は、側部シール部の幅を広げ、その部分を、折れ曲がり
構造の排気路9、9の形成と、その先端部の封止とが可
能なシールパターン、即ち、排気路形成シール部6でヒ
ートシールして形成され、上部が開口する袋になってい
る。この排気路形成シール部6は、図では袋100の側
部の略全長に渡って排気路9、9が形成される形状にな
っているが、袋の長さによっては、例えば、排気路9、
9が上部側の一部に形成される形状とすることもでき
る。
【0038】尚、上部の開口部は、上部シール部10で
ヒートシールするが、内容物の充填前は、未シールの開
口部とし、この部分から内容物を充填した後、ヒートシ
ールして密封するものである。そして、食品用袋100
の右側の側部の端縁部、即ち、前記排気路9、9が設け
られた端縁部には、排気路9、9の開封位置を示す切り
取り線8a と、その端部にノッチ7a が設けられ、ま
た、袋100の上部の端縁部の上部シール部10の下の
位置には、加熱後、内容物を取り出す際の開封位置を示
す内容物取り出し口の切り取り線8b と、その端部にノ
ッチ7b が設けられた構成である。
【0039】上記切り取り線8a 、8b は、印刷による
表示のみでもよいが、更に、ハーフカット線やカットテ
ープの貼着などの易開封性手段を、前記ノッチ7a 、7
b と組み合わせて設けることもできる。この点は、以下
の図2、図3に示す食品用袋200、300においても
同様である。また、図には示していないが、食品用袋1
00の最内面は、前記微細な凹凸を有する形状に形成す
ることが好ましく、その場合、壁面フィルム1のシーラ
ント層面と、底面フィルムのシーラント層面との両方に
前記微細な凹凸を設けてもよく、また、壁面フィルム1
のシーラント層面のみに微細な凹凸を設けてもよい。こ
の点も、以下の図2、図3に示す食品用袋200、30
0においても同様である。
【0040】このような構成を採ることにより、食品用
袋100は、スタンディングパウチ形式の袋であるた
め、自立性があり取り扱いやすく、袋の最内面に微細な
凹凸が設けられているため、袋の開口性がよく内容物の
充填適性に優れ、内容物(水分を含む食品)を安全に密
封包装して流通させることができる。そして、内容物の
使用時には、排気路9、9の先端部のヒートシール部を
ノッチ7a を利用して切り取り線8a に沿って容易に切
り取ることができ、それにより、排気路9、9が、その
先端部で開封され、内圧調節機能が作動可能な状態とな
る。
【0041】従って、この状態の袋100を、そのまま
電子レンジなどに立てて入れて、内容物の加熱を行うこ
とにより、内容物から発生する蒸気により、袋の内圧が
徐々に上昇し、一定の内圧に達すると排気路9、9が開
口され、矢印で示した経路で蒸気が外部に排出される。
この時、排気路9、9の最内面にも微細な凹凸が設けら
れているので、内面同士が密着することがなく、内圧の
上昇に伴ってスムーズに排気路9、9が開口される。
【0042】そして、排気路9、9は、その幅が狭く、
且つ折れ曲がり構造を有するため、蒸気が排出される
際、圧力損失を生じ、袋100の内部は一定の圧力に保
たれる。従って、内容物に適度の加熱蒸気による圧力を
かけながら加熱することができるので、温度ムラも少な
く、短時間で内容物に適した加熱、或いは調理を行うこ
とができる。また、加熱中、排気路9、9が比較的高い
位置にあるため、内容物が液状物を多く含む食品であっ
ても、ふきこぼれるようなことはない。
【0043】更に、加熱、或いは調理後の内容物を取り
出す際には、袋100の上部の端縁部を、この部分に設
けたノッチ7b を利用して切り取り線8b に沿って容易
に切り取って開封することができるので、排気路9、9
が下側になることもなく、内容物が液状物を含むもので
あっても、こぼれることがなく安全に取り出すことがで
きる。
【0044】図2は、本発明の食品用袋の第2の実施例
の構成を示す正面図である。図2に示した食品用袋20
0は、前記図1に示した食品用袋100の構成におい
て、排気路9、9を形成する排気路形成シール部6の位
置を、側部の端縁部から、食品用袋200の上部の端縁
部に変更し、その下に内容物取り出し口の切り取り線8
b を設け、また、その端部にノッチ7b を設けて構成し
たものである。
【0045】このような構成の食品用袋200は、通常
のスタンディングパウチと同様に製袋して底部2と胴部
を形成し、上部の端縁部を排気路形成シール部6のシー
ルパターンでヒートシールすることにより、製造するこ
とができる。只、このような構成を採る場合、図には示
していないが、内容物の充填口の設け方、即ち、内容物
の充填方法として、下記の方法を採ることができる。第
1の方法は、袋200の上部端縁部の排気路形成シール
部6を、内容物の充填前は、未シールの開口部(充填
口)とし、この部分から内容物を充填した後、充填シー
ル機で排気路形成シール部6のシールパターンでヒート
シールして密封する方法である。
【0046】第2の方法は、袋200の上部端縁部の排
気路形成シール部6は、製袋時に予めヒートシールして
おいて、左右いずれか一方の側部シール部5の全部、ま
たは一部を未シールの開口部(充填口)とし、充填シー
ル機でこの部分から内容物を充填した後、側部の開口部
をヒートシールして密封する方法である。更に別の方法
としては、袋200の幅方向の寸法が比較的大きい場
合、上部端縁部の排気路形成シール部6を片側に寄せて
形成し、その部分は、製袋時に予めヒートシールしてお
いて、残りの部分を未シールの開口部として、この部分
から内容物を充填した後、ヒートシールして密封する方
法である。
【0047】上記のいずれの方法によっても、内容物の
充填シールは可能であり、また、このような構成を採る
ことにより、前記図1に示した構成の食品用袋100と
同様な作用効果を得ることができる。
【0048】図3は、本発明の食品用袋の第3の実施例
の構成を示す正面図である。図3に示した食品用袋30
0は、前記図1に示した食品用袋100の構成におい
て、袋の側部の端縁部に設けた排気路形成シール部6、
およびその切り取り線8a とその端部のノッチ7a を、
袋300の下部の端縁部、即ち、船底形の底部シール部
の下の位置に変更すると共に、内容物取り出し口の切り
取り線8b の位置を袋の側部の端縁部(図では右側の端
縁部)に変更し、その端部に設けるノッチ7b もその上
端に変更して構成したものである。尚、袋300の上部
シール部10は、内容物の充填前は、未シールの開口部
とし、この部分から内容物を充填した後、ヒートシール
して密封するものである。また、上記内容物取り出し口
の切り取り線8b とノッチ7b は、袋300の左側の端
縁部に設けてもよい。
【0049】このような構成を採る場合、袋300は、
形式はスタンディングパウチ形式であるが、底部のガセ
ット部のフィルムを延長し、その部分に排気路形成シー
ル部を設けているため、自立性がなく、ガセット部によ
る袋の厚みは利用するが、寝かせて使用することを前提
とするものである。尚、上記構成において、底部2のシ
ールパターン、即ち、底部シール部3のシールパターン
は、船底形の底部シール部の下に、排気路形成シール部
が延設された形状であり、図示したように、船底形のシ
ール部の底部と排気路形成シール部の排気路9、9の入
口部とが連通する形状としたものである。
【0050】このような底部シール部3は、底部ガセッ
ト部の前後2組のフィルムのうち、少なくとも一方に設
ければよく、図示したように、前面側のフィルムに底部
シール部3を設けた場合、背面側のフィルムは、前記図
2に示した食品用袋200の底部シール部3と同形状の
船底形のシールパターンでヒートシールしてよい。この
時、背面側の底部のフィルムは、前面側と同様に排気路
形成シール部を延設した長さだけ延長して、その部分を
全面ベタシールで封止してもよく、また、延長しなくて
もよい。また、背面側の底部のフィルムも前面側と同じ
長さに延長した場合、前面側と同じ底部シール部3のシ
ールパターンでヒートシールして、一方の排気路9、9
を利用するようにしてもよい。上記のように排気路9、
9を、袋の下部の端縁部に設けた場合、前記図1、図2
に示した食品用袋100、200において、底面フィル
ムの両側に設けたような底面フィルム切り欠き部4、4
は設ける必要がなく、底部のガセット部は、内容物を充
填した時、両側に自由に開く形状となる。
【0051】このような構成を採ることにより、食品用
袋300は、自立性はないが、図1、図2に示した食品
用袋100、200と同様に、内容物を安全に密封包装
して流通することができる。そして、内容物を使用する
際には、排気路9、9の先端部のヒートシール部をノッ
チ7a を利用して、切り取り線8a に沿って容易に切り
取ることができ、それにより排気路9、9の先端部が開
封され、内圧調節機能が作動可能な状態となる。
【0052】従って、この状態の袋300を、電子レン
ジなどに排気路9、9が上になるように寝かせて入れて
内容物の加熱を行うことにより、内容物から発生する蒸
気により、袋の内圧が徐々に上昇し、一定の内圧に達す
ると排気路9、9が開口され、矢印で示した経路で蒸気
が外部に排出される。この時、排気路9、9の最内面に
も微細な凹凸が設けられているので、内面同士が密着す
ることがなく、内圧の上昇に伴って、スムーズに排気路
9、9が開口される。そして、排気路9、9は、その幅
が狭く、且つ折れ曲がり構造を有するため、蒸気が外部
に排出される際、圧力損失を生じ、袋300の内部は一
定の圧力に保たれる。
【0053】従って、内容物に加熱蒸気による適度の圧
力をかけながら、加熱することができるので、温度ムラ
も少なく、短時間で内容物に適した加熱、或いは調理を
行うことができる。また、加熱中、排気路9、9が上側
にあるため、内容物が液状物を多く含む食品であって
も、ふきこぼれるようなことはない。
【0054】(試験例1)本発明の食品用袋として、図
1に示した構成の食品用袋を作製することとし、その壁
面フィルム(積層フィルム)を下記の構成で作製した。
最外層の基材フィルムに厚さ12μmのPETフィルム
を用い、中間層に厚さ15μmのONフィルムを用い、
最内層のシーラント層には厚さ70μmのL・LDPE
フィルムを用いて、最外層のPETフィルムの内面(積
層面)にグラビア印刷により4色の絵柄印刷(切り取り
線の印刷を含む)を施した後、それぞれのフィルムをド
ライラミネーション法によりポリウレタン系2液硬化型
接着剤を用いて貼り合わせ、更に、最内層のL・LDP
Eフィルムの全面に、熱エンボス法により、底面が一辺
0.8mmの正方形で高さが10μmの凸部を周囲に
0.7mmの間隔を開けて配列した形状の凹凸を型付け
して壁面用の積層フィルムを作製した。また、底面用の
積層フィルムには、上記積層フィルムの構成において、
PETフィルムへの印刷を除くと共に、最内層のシーラ
ント層の厚さのみを50μmに変えた構成の積層フィル
ムを作製して底面フィルムとした。
【0055】上記の壁面フィルムと底面フィルムとを用
いて、スタンディングパウチ用製袋機により、各部の寸
法を下記のように設定して図1に示した構成の食品用袋
を作製した。袋の外形寸法は、幅が180mmで、長さ
を220mmとし、その右側の側部の排気路形成シール
部6は、幅40mm、長さ180mmのスペースに、図
示した形状の排気路形成シール部6を、また、底部2の
底部シール部3は、幅180mm、長さ40mm(底面
フィルムの折り込み深さと同一)として、図示した形状
の底部シール部3を、それぞれ切り取り線8a 、8b と
位置合わせしてヒートシールにより形成した。尚、切り
取り線8a 、8b の端部のノッチ7a 、7b は、個々の
袋を切り離した後、別に用意した打ち抜き装置により、
それぞれ所定の位置に設けた。尚、上記排気路形成シー
ル部6の排気路9、9の幅は、最小部で8mm幅とし
た。
【0056】以上のように作製した食品用袋に、内容物
として冷凍オムライスを充填シールした後、排気路の先
端部のヒートシール部を切り取り線8a に沿って切り取
って開封し、袋ごと500Wの電子レンジに立てて入
れ、5.5分間加熱したところ、発生した蒸気が排気路
から徐々に排出され、袋が破袋することなく、適度の内
圧で蒸し効果もよく、全体がふっくらと温度ムラも少な
く加熱することができた。内容物として、冷凍ハンバー
グ、シュウマイ、中華まん、赤飯、白飯などを充填シー
ルした場合も、加熱時間を調整するだけで、同様に良好
に加熱することができた。
【0057】また、冷凍生魚(鰹)をたれと共に300
g充填したものを、同様にして、電子レンジで7分間加
熱したところ、適度の内圧で蒸気が排気路から排出さ
れ、袋が破袋することなく、また、たれがふきこぼれる
こともなく、鍋で煮込んだ場合と同等においしく仕上が
った。また、調理後、袋から内容物を取り出す際も、ノ
ッチ7b により切り取り線8b に沿って袋を容易に開封
することができ、排気路からたれがこぼれるようなこと
もなく、安全に取り出すことができた。
【0058】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、電子レンジなどで加熱、或いは調理して食する
食品を安全に密封包装して流通させることができ、且
つ、充填された内容物の使用時には、袋の端縁部に設け
られた排気路の先端部のシール部を切り取って開封する
という簡単な操作だけで、その袋を利用して電子レンジ
などの加熱手段により、内容物の解凍、加熱、或いは調
理を、発生した蒸気などによる適度の内圧をかけながら
短時間で良好に行うことができ、更に、内容物を取り出
す際にも、たれなどの液状物をこぼすことなく、安全且
つ容易に取り出すことができるという、使用適性に優れ
た食品用袋を生産性よく提供できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の食品用袋の第1の実施例の構成を示す
正面図である。
【図2】本発明の食品用袋の第2の実施例の構成を示す
正面図である。
【図3】本発明の食品用袋の第3の実施例の構成を示す
正面図である。
【符号の説明】
1 壁面フィルム(積層フィルム) 2 底部 3 底部シール部 4 底面フィルム切り欠き部 5 側部シール部 6 排気路形成シール部 7a 、7b ノッチ 8a 、8b 切り取り線 9 排気路 10 上部シール部 100、200、300 食品用袋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E064 AB25 BA21 BA24 BA26 BA30 BB03 BC20 EA30 HD03 HE02 HE03 HP01 HP02 4B055 AA10 AA29 BA07 BA53 CA69 CA73 CB07 CB08 CC28 CC43 CC52 FA01 FB35

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水分を含む食品を密封包装する袋であっ
    て、該袋が、スタンディングパウチ形式に形成され、且
    つ、該袋の上下左右のいずれかの端縁部に、内部に収納
    された食品を袋ごと加熱した時、上昇する袋の内圧を一
    定範囲に調節するための折れ曲がり構造の排気路が設け
    られていることを特徴とする食品用袋。
  2. 【請求項2】前記食品用袋が、直鎖状低密度ポリエチレ
    ン、シングルサイト触媒を用いて重合したエチレン・α
    −オレフィン共重合体、ポリプロピレンのいずれかを最
    内層(シーラント層)とする積層フィルムで形成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の食品用袋。
  3. 【請求項3】前記食品用袋の最内面が、微細な凹凸を有
    する形状に形成されていることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の食品用袋。
  4. 【請求項4】前記食品用袋に、排気路の外側端部の封止
    部を内容物の加熱前に切り取って開封するための切り取
    り線と、加熱後の内容物を取り出すための取り出し口の
    切り取り線とが設けられ、且つ、該切り取り線に易開封
    性手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至
    3のいずれかに記載の食品用袋。
  5. 【請求項5】前記内容物取り出し口の切り取り線が、排
    気路の設けられた端縁部と隣合う端縁部、または排気路
    の内側に設けられていることを特徴とする請求項4に記
    載の食品用袋。
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