JP2000323494A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2000323494A
JP2000323494A JP11131594A JP13159499A JP2000323494A JP 2000323494 A JP2000323494 A JP 2000323494A JP 11131594 A JP11131594 A JP 11131594A JP 13159499 A JP13159499 A JP 13159499A JP 2000323494 A JP2000323494 A JP 2000323494A
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film
trench
semiconductor layer
forming
oxide film
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JP11131594A
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Hitoshi Suyama
仁 壽山
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Nissan Motor Co Ltd
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トレンチゲートを有する半導体装置の電界集
中によるゲート酸化膜4の破壊を防止する事のできるゲ
ート酸化膜4の製造方法を提供する。 【解決手段】 トレンチの開口用のシリコン表面を選択
酸化することによりこの周囲にバーズビークを形成し、
その後にトレンチを形成する。このことにより、トレン
チの開口部のシリコン表面がテーパーを有するので、ト
レンチの開口部の周上のゲート酸化膜4の膜厚が、トレ
ンチ側壁上のゲート酸化膜厚と同等となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トレンチゲート型
MOS半導体装置などのトレンチゲートを有する半導体
装置に係り、特にトレンチゲートを有する半導体装置の
ゲート酸化膜の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図31(a)は、トレンチゲートを有す
る半導体装置、例えばトレンチゲート型MOS半導体装
置のトレンチゲートを含む周囲の構造の断面図であり、
図30の平面図のI−I方向の断面図に相当する。ま
た、図31(b)は、ゲート電極パッドを含むゲート電
極の引き出し部の構造の断面図であり、図30のII−II
方向の断面図に相当する。
【0003】図31(a)に示すトレンチゲートを有す
る半導体装置の断面では、ドレイン電極領域となるn型
シリコン領域1の上に、エピタキシャル成長したボディ
領域となるp型シリコン領域2を配置し、p型シリコン
領域2の表面にソース電極領域となるn+型シリコン領
域3を配置し、n+型シリコン領域3とp型シリコン領
域2を貫通して、n型シリコン領域1中をさらに掘り込
んだトレンチが形成され、トレンチ内壁とn+型シリコ
ン領域3とp型シリコン領域2の表面にはゲート酸化膜
となる熱酸化膜4が配置され、トレンチを埋め込むよう
にゲート電極となるポリシリコン25が配置され、ポリ
シリコン25と熱酸化膜4の上に保護膜6としてリン添
加ガラス(PSG)や窒化シリコンが配置されている。
【0004】また図31(b)に示す断面図上では、p
型シリコン領域2を貫通してn型シリコン領域1中まで
掘り込まれ開口部がテーパー形状であるトレンチのトレ
ンチ内壁とp型シリコン領域2の表面にはゲート酸化膜
となる熱酸化膜4が配置されている。トレンチを埋め込
みむようにゲート電極パッドとなるポリシリコン5が配
置され、ポリシリコン5と熱酸化膜4の上に保護膜6と
してリン添加ガラス(PSG)や窒化シリコンが配置さ
れている。保護膜6を貫通してポリシリコン5の表面に
達するコンタクトホールが形成され、コンタクトホール
を埋め込んでポリシリコン5に接するように金属配線7
が配置されている。
【0005】図31(a)に示すようにトレンチゲート
電極25の電位をボディ領域2の電位よりも上げること
で、ゲート酸化膜4を挟んでトレンチゲート電極25に
対向するボディ領域2の表面層にnチャネルが形成さ
れ、ソース電極領域3とドレイン電極領域1との間を導
通状態とする事ができる。
【0006】図32乃至34は、従来例のトレンチゲー
トを有する半導体装置の製造方法を示す図である。
【0007】(イ)図32(a)(b)に示すように、
n型シリコン基板(図示省略)の上にn型シリコン1の
エピタキシャル層を形成し、p型不純物を拡散してn型
シリコン1の表面にp型シリコン2を形成する。このp
型シリコン2の表面にn+型シリコン3を形成する。次
に熱酸化膜9とシリコン窒化膜10とPSG膜11を形
成し、トレンチ開口部26を形成する。
【0008】(ロ)PSG膜11をトレンチエッチング
用のマスクとして、図33(a)(b)に示すように、
+型シリコン3とp型シリコン2を貫通して、n型シ
リコン1に達するトレンチ12を形成する。その後PS
G膜11、窒化シリコン膜10、熱酸化膜9をエッチン
グ除去する。
【0009】(ハ)図34(a)(b)に示すように、
トレンチ12の底と側壁を含むn+型シリコン3、p型
シリコン2とn型シリコン1の露出面に熱酸化膜4を形
成する。
【0010】(ニ)図31(a)(b)に示すように、
熱酸化膜4の表面にポリシリコンを堆積しトレンチ12
の内部をポリシリコンで埋め込む。トレンチ内部のポリ
シリコン25とゲート電極パッドのポリシリコン5以外
のポリシリコンをエッチング除去する。保護膜6を形成
し、保護膜6にコンタクトホールを開口してゲートパッ
ド5と金属配線7とを接続する。同様にソース領域とな
るn+型シリコン3とドレイン領域となるn型シリコン
1にそれぞれ金属配線(図示されていない)を接続す
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来例のトレンチゲー
トを有する半導体装置は、トレンチ上部のエッジ部分が
ほぼ直角の角を有する。この状態で熱酸化膜4を形成す
ると、他の部分に比べこのエッジ部分の膜厚が薄くな
る。熱酸化膜4をゲート酸化膜として使用すると、エッ
ジ部分にかかる電界が他の部分に比べ大きくなるので、
結果としてゲート耐圧が著しく低下し、ゲート酸化膜が
破壊されて製品の歩留りを下げる怖れがあった。
【0012】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、ゲート酸化膜を均一
に形成し、電界集中によるゲート酸化膜の破壊を防止す
る事のできる半導体装置の製造方法を提供することにあ
る。
【0013】また、パワーデバイスとしてのトレンチゲ
ートを有する半導体装置では過渡的に定格を超える電流
や電圧が到来することが少なくない。このような場合で
もパワーデバイスを破壊や誤動作から防ぐために、各種
の保護回路等の回路が内蔵されたインテリジェントパワ
ーデバイス(IPD)が開発されている。
【0014】本発明の他の目的は、このようなIPDに
おいても製造工程を複雑にする事なくトレンチゲートを
有する半導体装置のゲート酸化膜を均一に形成し、電界
集中によるゲート酸化膜の破壊を防止する事のできる半
導体装置の製造方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】角部の上の絶縁膜の膜厚
が薄くなるのは、熱酸化膜の形成過程の以下に示す2つ
の事項に起因する。
【0016】(1)酸化は半導体表面から内部に拡散す
る酸化種と半導体が反応して起こるが酸化種の半導体中
の拡散分布は半導体表面からの距離に依存し角部か否か
の形状の効果は半導体表面からの距離の効果ほど顕著で
ない。
【0017】(2)酸化種の拡散した範囲で半導体は酸
化され酸化膜を形成するが、酸化膜の膜厚はシリコンの
場合で消費されたシリコンの厚みの2.27倍になる。
【0018】これらのことより、角部で平坦部と同じ酸
化膜の膜厚を得るために必要な半導体が供給されないの
で薄くなると考えられる。そこで、請求項1記載の発明
では、点である角部をテーパー形状にする事で幅を持た
せ、膜厚が薄くなる領域を分散させて1点のみで極端に
膜厚が薄くなるのを回避している。実際に上記効果が発
現するには平坦部の酸化膜の膜厚程度の長さがテーパー
に必要であり、好ましくは5倍以上の長さが必要であっ
た。
【0019】請求項1の発明は、半導体層の上に耐酸化
膜を含む積層膜を形成する工程と、この積層膜の所定の
部分のみを除去する工程と、積層膜をマスクとして半導
体層の選択酸化を行いバーズビークを形成する工程と、
積層膜をマスクとして半導体層に達するトレンチを形成
する工程と、積層膜とバーズビークを除去する工程と、
半導体層の露出面に絶縁膜を形成する工程とを有する半
導体装置の製造方法である。ここで、半導体層とは、半
導体基板そのものでもよく、半導体基板上にエピタキシ
ャル成長した半導体層であってもよい。「耐酸化膜を含
む積層膜」に用いられる耐酸化膜としてはシリコン窒化
膜が好適でありCVD法で成膜されるが、シリコンの窒
化酸化膜でもよくこの場合は、熱酸化法あるいはCVD
法でシリコン酸化膜を形成した後、熱窒化法やランプア
ニールを利用してシリコン酸化膜を窒化してシリコンの
窒化酸化膜を形成する。そして、耐酸化膜に積層する膜
としては、選択酸化時のシリコンと耐酸化膜であるシリ
コン窒化膜の熱膨張係数の差によって発生する応力を緩
和し欠陥の発生を防止するシリコン酸化膜を耐酸化膜の
下層として、トレンチ形成のためのエッチングのマスク
用にリン添加ガラス(PSG)を耐酸化膜の上層として
用いることが好適である。「選択酸化」とは、耐酸化膜
が酸素等の酸化種の拡散を阻止するので、この耐酸化膜
をマスクとして選択的に半導体層表面を酸化させること
である。そして、特に、シリコンを酸化する場合をLO
COS(Local Oxidation of Sil
icon)と呼んでいる。「バーズビーク」とは、選択
酸化の際に耐酸化膜のマスクの下に酸化種が回り込んで
半導体を酸化させることにより生じた領域のことで、こ
の形状からこう呼ばれる。バーズビークを形成する事に
より逆に酸化されなかった半導体層はテーパー形状を有
するようになる。「絶縁膜」としては、半導体層の材料
を単結晶シリコンとした場合には、シリコンの熱酸化膜
等を用いればよい。
【0020】請求項1の発明によれば、トレンチを形成
する際に、選択酸化のマスク兼トレンチのエッチング用
マスクを使用して選択酸化することにより、バーズビー
クをトレンチの開口の周辺部に形成し、その後に同じマ
スクを使用してエッチングを行いすなわち自己整合的に
トレンチを形成する。このことにより、トレンチの開口
部のエッジ部分の半導体表面は緩やかな角部となる。こ
の角部に絶縁膜を形成するとこの膜厚が半導体層の平坦
部に形成される絶縁膜の膜厚と同等になり、角部におけ
る電界集中が緩和することにより、絶縁膜の耐圧が向上
する。
【0021】請求項2の発明は、第1導電型の半導体層
の上に第2導電型の半導体層を形成する工程と、この第
2導電型の半導体層の上の所定の部分のみに第1導電型
低抵抗率の半導体領域を形成する工程と、第2導電型の
半導体層と第1導電型低抵抗率の半導体領域の上に耐酸
化膜を含む積層膜を形成する工程と、この積層膜の所定
の部分のみを除去する工程と、積層膜をマスクとして第
2導電型の半導体層と第1導電型低抵抗率の半導体領域
の選択酸化を行いバーズビークを形成する工程と、積層
膜をマスクとして第1導電型の半導体層に達するトレン
チを形成する工程と、積層膜とバーズビークを除去する
工程と、第1導電型低抵抗率の半導体領域、第2導電型
の半導体層と第1導電型の半導体層の露出面に絶縁膜を
形成する工程と、この絶縁膜の表面に導電体を堆積しト
レンチの内部をこの導電体で埋め込む工程とを有する半
導体装置の製造方法であることである。第1導電型の半
導体層とは、半導体基板そのものでもよく、半導体基板
上にエピタキシャル成長した半導体層であってもよい。
「耐酸化膜を含む積層膜」に用いられる耐酸化膜として
はシリコン窒化膜が好適である。そして、耐酸化膜に積
層する膜としてはシリコン酸化膜を耐酸化膜の下層とし
て用いる。
【0022】請求項2の発明によれば、トレンチを形成
する際に、選択酸化のマスク兼トレンチのエッチング用
マスクを使用して選択酸化することにより、バーズビー
クをトレンチの開口の周辺部に形成し、その後に同じマ
スクを使用してエッチングを行いすなわち自己整合的に
トレンチを形成する。このことにより、トレンチの開口
部のエッジ部分の半導体表面は緩やかな角部となる。こ
の角部に熱酸化膜を形成するとこの膜厚がシリコン基板
表面やトレンチ溝側壁部のゲート酸化膜厚と同等にな
り、角部における電界集中が緩和することにより、絶縁
膜の耐圧が向上する。
【0023】請求項3の発明は、第1導電型の半導体層
の上に第2導電型の半導体層を形成する工程と、この第
2導電型の半導体層の上の所定の部分のみに第1導電型
低抵抗率の半導体領域を形成する工程と、第2導電型の
半導体層と第1導電型低抵抗率の半導体領域の上に耐酸
化膜と、第2導電型の半導体層と第1導電型低抵抗率の
半導体領域の酸化物のエッチャントでは除去されない膜
を含む積層膜を形成する工程と、この積層膜の所定の部
分のみを除去する工程と、積層膜をマスクとして、第2
導電型の半導体層と第1導電型低抵抗率の半導体領域の
選択酸化を行いバーズビークを形成する工程と、積層膜
をマスクとして選択酸化された膜とバーズビークを除去
する工程と、積層膜をマスクとして第1導電型の半導体
層に達するトレンチを形成する工程と、積層膜を除去す
る工程、第1導電型低抵抗率の半導体領域、第2導電型
の半導体層と第1導電型の半導体層の露出面に絶縁膜を
形成する工程と、この絶縁膜の表面に導電体を堆積しト
レンチの内部をこの導電体で埋め込む工程とを有する半
導体装置の製造方法であることである。「耐酸化膜を含
む積層膜」に用いられる耐酸化膜としてはシリコン窒化
膜が好適である。そして、耐酸化膜に積層する膜として
はシリコン酸化膜を耐酸化膜の下層として用いる。
【0024】請求項3の発明によれば、トレンチを形成
する際に、積層膜を選択酸化のマスク兼トレンチのエッ
チング用マスクとしてだけでなく、選択酸化で形成され
た酸化膜とバーズビークを一括して除去するためのマス
クとしても使用できるので、請求項2の発明の効果に加
え、スループットの向上や製造工程数及び製造原価の低
減に大きく貢献できる。
【0025】請求項4の発明は、第1導電型の半導体層
の上に第2導電型の半導体層を形成する工程と、この第
2導電型の半導体層の上に耐酸化膜を含む積層膜を形成
する工程と、この積層膜の所定の部分のみを除去する工
程と、積層膜をマスクとして第2導電型の半導体層の選
択酸化を行いバーズビークを形成する工程と、積層膜の
所定の部分をマスクとして選択酸化された膜とバーズビ
ークの所定の部分のみを除去する工程と、積層膜の所定
の部分をマスクとして第1導電型の半導体層に達するト
レンチを形成する工程と、積層膜を除去する工程と、第
1導電型の半導体層と第2導電型の半導体層の露出面に
絶縁膜を形成する工程と、この絶縁膜の表面に導電体を
堆積し前記トレンチの内部を前記導電体で埋め込む工程
とを有する半導体装置の製造方法であることである。
「耐酸化膜を含む積層膜」に用いられる耐酸化膜として
はシリコン窒化膜が好適である。そして、耐酸化膜に積
層する膜としてはシリコン酸化膜を耐酸化膜の下層とし
て用いる。「積層膜の所定の部分をマスクとして」と
は、IPDの回路部分を構成する横型MOSトランジス
タの選択酸化法による素子分離領域と、パワーデバイス
(PD)のトレンチゲートを有する半導体装置の部分と
を並行して制作する場合に、必要に応じて横型MOSト
ランジスタ上の積層膜の上にレジスト膜を形成し、トレ
ンチゲートの作製によって横型MOSトランジスタが破
壊されないようにしているとの意である。
【0026】請求項4の発明によれば、横型MOSトラ
ンジスタで回路部分を構成されるIPDでは、横型MO
SトランジスタのLOCOS法による素子分離領域形成
と同時に、トレンチゲートを有する半導体装置のトレン
チ開口部の選択酸化が可能となる。更に、横型MOSト
ランジスタで構成される回路部分のゲート電極形成と同
時に、トレンチゲートを有する半導体装置のトレンチゲ
ート及びゲートパッドの形成ができ、その後の配線形成
も同時に行えるというメリットがある。このように、請
求項4記載のトレンチゲートを有する半導体装置の製造
方法は、更なる製造工程数の削減や製造原価の低減に大
きく貢献できるものである。
【0027】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1の発明によ
れば、ゲート絶縁膜となる絶縁膜を均一に形成し、電界
集中によるゲート絶縁膜の破壊を防止する事のできる半
導体装置の製造方法を提供することができる。
【0028】請求項2の発明によれば、ゲート絶縁膜と
なる絶縁膜を均一に形成し、電界集中によるゲート絶縁
膜の破壊を防止する事のできるトレンチゲートを有する
半導体装置の製造方法を提供することができる。
【0029】請求項3の発明によれば、トレンチを形成
する際に、積層膜を選択酸化のマスク兼トレンチのエッ
チング用マスクとしてだけでなく、選択酸化で形成され
た酸化膜とバーズビークを一括して除去するためのマス
クとしても使用できるので、請求項2の発明の効果に加
え、スループットの向上や製造工程数及び製造原価の低
減に大きく貢献できるトレンチゲートを有する半導体装
置の製造方法を提供することができる。
【0030】請求項4の発明によれば、IPDにおいて
も製造工程を複雑にする事なくトレンチゲートを有する
半導体装置のゲート酸化膜を均一に形成し、電界集中に
よるゲート酸化膜の破壊を防止する事のできる半導体装
置の製造方法を提供することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の実
施の形態を説明する。以下の図面の記載において同一又
は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。た
だし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との
関係、各層の厚みとの比率等は現実のものとは異なるこ
とに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸
法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。ま
た、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率の異
なる部分が含まれるのはもちろんである。
【0032】(第1の実施の形態)図1は本発明の第1
の実施の形態に係るトレンチゲートを有する半導体装置
の断面図である。図1(a)は、トレンチゲートを含む
周囲の構造の断面図であり、図30のトレンチゲートを
有する半導体装置の平面図のI−I方向の断面図に相当
する。また、図1(b)は、ゲート電極パッドを含むゲ
ート電極の引き出し部の構造の断面図であり、図30の
II−II方向の断面図に相当する。
【0033】図1(a)に示すトレンチゲートを有する
半導体装置の断面では、ドレイン電極領域となるn型シ
リコン領域1の上に、エピタキシャル成長したボディ領
域となるp型シリコン領域2を配置し、p型シリコン領
域2の表面にソース電極領域となるn+型シリコン領域
3を配置している。そして、n+型シリコン領域3とp
型シリコン領域2を貫通してn型シリコン領域1中をさ
らに掘り込み、開口部にテーパーを有するトレンチが形
成されている。トレンチ内壁とn+型シリコン領域3と
p型シリコン領域2の表面にはゲート酸化膜となる熱酸
化膜4が配置され、トレンチを埋め込むようにゲート電
極となるポリシリコン25が配置されている。熱酸化膜
4の膜厚は、トレンチのテーパーの長さ(1μm)の2
0分の1の50nm程度となっている。ポリシリコン2
5と熱酸化膜4の上に保護膜6としてリン添加ガラス
(PSG)や窒化シリコンが配置されている。
【0034】また図1(b)に示すトレンチゲートを有
する半導体装置の断面では、ドレイン電極領域となるn
型シリコン領域1の上に、エピタキシャル成長したボデ
ィ領域となるp型シリコン領域2を配置し、p型シリコ
ン領域2を貫通してn型シリコン領域1中まで掘り込ま
れ開口部がテーパー形状であるトレンチが配置され、ト
レンチ内壁とp型シリコン領域2の表面にはゲート酸化
膜となる熱酸化膜4が配置され、トレンチを埋め込みむ
ようにゲート電極パッドとなるポリシリコン5が配置さ
れ、ポリシリコン5と熱酸化膜4の上に保護膜6として
リン添加ガラス(PSG)や窒化シリコンが配置され、
保護膜6を貫通してポリシリコン5の表面に達するコン
タクトホールが形成され、コンタクトホールを埋め込ん
でポリシリコン5に接するように金属配線7が配置され
ている。
【0035】(第1の実施の形態に係る半導体装置の第
1の製造方法)図2乃至11は、本発明の第1の実施の
形態に係るトレンチゲートを有する半導体装置の第1の
製造方法を示す図である。図2乃至11の(a)は、図
1(a)と同様に、トレンチゲートを含む周囲の構造の
断面図である。また、図2乃至11の(b)は、図1
(b)と同様に、ゲート電極パッドを含むゲート電極の
引き出し部の構造の断面図である。
【0036】(イ)図2(a)(b)に示すように、n
型シリコン基板の上にn型シリコン1のエピタキシャル
層をSiCl4、SiHCl3、SiH2Cl2、SiH4
等を用いた気相エピタキシャル成長法で形成する。ボロ
ン(B)のような不純物を拡散してn型シリコン1の表
面にp型シリコン2を形成する。拡散でなくイオン注入
法でボロン(11+)を注入しアニールしてもよい。
【0037】(ロ)図3(a)(b)に示すように、フ
ォトリソグラフィ技術により不純物拡散用のレジストパ
ターン8を形成し、(b)のソース電極となる領域のみ
に砒素(75As+)をイオン注入する。イオン注入法で
なく選択的に拡散し形成してもよい。
【0038】(ハ)図4(a)(b)に示すように、レ
ジストパターン8を除去した後、アニールする事により
+型シリコン3を形成する。膜厚50nm程度の熱酸
化膜9を熱酸化法で形成し、熱酸化膜9の上に膜厚20
0nm程度のシリコン窒化膜10をSiH4とNH3を用
いたCVD法で形成し、シリコン窒化膜10の上に膜厚
2.0μm程度のPSG膜11をCVD法で形成する。
【0039】(ニ)図5(a)(b)に示すように、フ
ォトリソグラフィ技術によりトレンチ開口部用のレジス
トパターンを形成し、ドライエッチング法によりトレン
チ開口部となる領域内部のPSG膜11、シリコン窒化
膜10と熱酸化膜9をエッチング除去して、トレンチ開
口部26を形成する。
【0040】(ホ)図6(a)(b)に示すように、レ
ジストパターンを除去した後、PSG膜11、シリコン
窒化膜10と熱酸化膜9をマスクとしてウエット酸化
し、選択酸化膜13を膜厚1.0μm程度形成する。こ
の時、開口部26近傍のシリコン窒化膜10の下にも酸
素(O2)や水(H2O)等の酸化種が回り込むのでバー
ズビーク14が形成される。このことにより、選択酸化
膜13と熱酸化膜9の境界で、(a)ではn+型シリコ
ン3との界面、(b)ではp型シリコン2との界面をテ
ーパー形状にする事ができる。この時テーパーの長さは
選択酸化膜13の膜厚程度になり1.0μm程度にな
る。
【0041】(ヘ)図7(a)(b)に示すように、ト
レンチ開口部26内部の選択酸化膜13をPSG膜11
をマスクとして、ドライエッチングによりエッチング除
去する。この時PSG膜11も同時にエッチングされる
が、PSG膜11の膜厚は十分なマージンをもって設定
しているため、トレンチ開口部26内部の選択酸化膜3
をエッチング除去した後も、PSG膜11は膜厚で1.
0μm程度残存する。
【0042】(ト)図8(a)(b)に示すように、P
SG膜11をトレンチエッチング用のマスクとして、C
4、SF6、CBrF3、SiCl4、CCl4等を用い
たRIE法等のドライエッチングによりn+型シリコン
3とp型シリコン2を貫通して、n型シリコン1に達す
るトレンチ12を形成する。
【0043】(チ)図9(a)(b)に示すように、P
SG膜11を弗酸をエッチャントに用いてエッチング除
去し、窒化シリコン膜10を熱燐酸をエッチャントに用
いてエッチング除去し、熱酸化膜9を弗酸をエッチャン
トに用いてエッチング除去する。
【0044】(リ)図10(a)(b)に示すように、
トレンチ12の底と側壁を含むn+型シリコン3、p型
シリコン2とn型シリコン1の露出面に熱酸化膜4をテ
ーパーの長さ1μmの20分の1の膜厚の50nm程度
形成する。
【0045】(ヌ)図11(a)(b)に示すように、
熱酸化膜4の表面にポリシリコンをCVD法で堆積しト
レンチ12の内部をポリシリコンで埋め込む。フォトリ
ソグラフィ技術によりゲート電極パッド用のレジストパ
ターンを形成し、トレンチ内部のポリシリコン25とゲ
ート電極パッドのポリシリコン5以外のポリシリコンを
CF4、SF6、CBrF3、SiCl4、CCl4等を用
いたRIE法等のドライエッチングによりエッチング除
去しレジストパターンを除去する。
【0046】(ル)最後に図1(a)(b)に示すよう
に、CVD法により膜厚1.0μm程度のPSG膜や窒
化シリコン膜のような保護膜6を形成し、保護膜6にコ
ンタクトホールを開口してゲートパッド5と金属配線7
とを接続する。同様にソース領域となるn+型シリコン
3とドレイン領域となるn型シリコン1にそれぞれ金属
配線(図示されていない)を接続する。
【0047】第1の実施の形態に係る半導体装置の第1
の製造方法によれば、トレンチを形成する際に、選択酸
化のマスク兼トレンチのエッチング用マスクを使用し
て、選択酸化することによりバーズビークをトレンチの
開口の周辺部に形成し、その後に同じマスクを使用して
エッチングを行いすなわち自己整合的にトレンチを形成
する。このことにより、トレンチの開口部のエッジ部分
の半導体表面は緩やかな角部となる。この角部に熱酸化
膜を形成するとこの膜厚がシリコン基板表面やトレンチ
溝側壁部のゲート酸化膜厚と同等になり、角部における
電界集中が緩和することにより、絶縁膜の耐圧が向上す
る。
【0048】(第1の実施の形態に係る半導体装置の第
2の製造方法)図2乃至4と図12乃至15は、本発明
の第1の実施の形態に係るトレンチゲートを有する半導
体装置の第2の製造方法を示す図である。図2乃至4の
(a)と図12乃至15の(a)は、図1(a)と同様
に、トレンチゲートを含む周囲の構造の断面図である。
また、図2乃至4の(b)と図12乃至15の(b)
は、図1(b)と同様に、ゲート電極パッドを含むゲー
ト電極の引き出し部の構造の断面図である。
【0049】(イ)図2乃至4に示す製造工程で、第1
の製造方法と説明が重複する(ロ)以前の部分は説明を
省略する。図4(a)(b)に示すような熱酸化膜9の
上にシリコン窒化膜10とPSG膜11を形成する代わ
りに、シリコン窒化膜の単層膜を膜厚200nm程度C
VD法で形成する。
【0050】(ロ)図12(a)(b)に示すように、
フォトリソグラフィ技術によりトレンチ開口部用のレジ
ストパターンを形成し、ドライエッチング法によりトレ
ンチ開口部となる領域内部のシリコン窒化膜15と熱酸
化膜9をエッチング除去して、トレンチ開口部26を形
成する。
【0051】(ハ)図13(a)(b)に示すように、
レジストパターンを除去した後、ウエット酸化し、選択
酸化膜13を膜厚1.0μm程度形成する。この時、開
口部26近傍のシリコン窒化膜15の下にバーズビーク
14が形成される。このことにより、選択酸化膜13と
熱酸化膜9の境界で、(a)ではn+型シリコン3との
界面、(b)ではp型シリコン2との界面をテーパー形
状にする事ができる。この時テーパーの長さは選択酸化
膜13の膜厚程度になり1.0μm程度になる。
【0052】(ニ)図14(a)(b)に示すように、
トレンチ開口部26内部の選択酸化膜13とバーズビー
ク14を弗酸によりウエットエッチングで除去する。こ
の時、シリコン窒化膜15はエッチングされず、また、
シリコン窒化膜15がマスクとなるので、熱酸化膜9は
バーズビーク14のエッチング除去後にのみエッチング
されるだけである。
【0053】(ホ)図15(a)(b)に示すように、
シリコン窒化膜15をトレンチエッチング用のマスクと
して、n+型シリコン3とp型シリコン2を貫通して、
n型シリコン1に達するトレンチ12を形成する。
【0054】(へ)窒化シリコン膜15を熱燐酸をエッ
チャントに用いてエッチング除去し、熱酸化膜9を弗酸
をエッチャントに用いてエッチング除去する。以降の製
造方法は第1の製造方法の(リ)以降と全く同一のため
省略する。
【0055】第1の実施の形態に係る半導体装置の第2
の製造方法によれば、積層膜をシリコン窒化膜とシリコ
ン酸化膜の積層構造とすることで、バーズビークを含め
た選択酸化した領域をウェットエッチングにより除去す
ることができ、さらに、積層膜を一括してエッチング除
去することもできるため、スループットの向上や製造工
程数及び製造原価の低減に大きく貢献できる。
【0056】(第2の実施の形態)図16乃至29は、
本発明の第2の実施の形態に係るトレンチゲートを有す
る半導体装置の製造方法を示す図である。インテリジェ
ント パワー デバイス(IPD)のような横型MOS
トランジスタで回路部分を構成される半導体装置の製造
方法においては、横型MOSトランジスタの素子分離に
選択酸化法を行うため、横型MOSトランジスタで構成
される回路部分の形成と同時に、トレンチゲート型MO
S半導体装置などのトレンチゲート及びゲートパッドの
形成が可能である。図16乃至29の(a)は、横型M
OSトランジスタを含む周囲の構造の断面図である。ま
た、図16乃至29の(b)は、図1(b)と同様に、
ゲート電極パッドを含むゲート電極の引き出し部の構造
の断面図である。
【0057】(イ)図16(a)(b)に示すように、
n型シリコン基板の上にn型シリコン1のエピタキシャ
ル層を気相エピタキシャル成長法で形成する。ボロン
(B)のような不純物を拡散してn型シリコン1の表面
にp型シリコン2を形成する。図16(a)の横型MO
Sトランジスタとなる領域にフォトリソグラフィ技術と
イオン注入技術によりボロン(11+)を注入し、アニ
ールを行いp型ウェル領域16を形成する。
【0058】(ロ)図17(a)(b)に示すように、
p型シリコン2、p型ウェル領域16の上に膜厚50n
m程度の熱酸化膜9を形成し、熱酸化膜9の上に膜厚2
00nm程度のシリコン窒化膜15をCVD法で形成す
る。
【0059】(ハ)図18(a)(b)に示すように、
フォトリソグラフィ技術により横型MOSトランジスタ
に素子分離領域用のレジストパターンとトレンチゲート
の開口部用のレジストパターンを形成し、ドライエッチ
ング法により素子分離領域とトレンチ開口部となる領域
内部のシリコン窒化膜15と熱酸化膜9をエッチング除
去し、開口部26を形成する。その後レジストパターン
を除去する。
【0060】(ニ)図19(a)(b)に示すように、
素子分離領域とトレンチ開口部26のみを選択的にウエ
ット酸化し、選択酸化膜13を膜厚1.0μm程度形成
する。この時、開口部26近傍のシリコン窒化膜15の
下にバーズビーク14が形成される。このことにより、
選択酸化膜13と熱酸化膜9の境界で、(a)ではp型
ウェル領域16との界面、(b)ではp型シリコン2と
の界面をテーパー形状にする事ができる。この時テーパ
ーの長さは選択酸化膜13の膜厚程度になり1.0μm
程度になる。
【0061】(ホ)図20(a)(b)に示すように、
フォトリソグラフィ技術により(a)の横型MOS半導
体装置上にレジストパターン17を形成しエッチャント
から保護した上で、(b)の開口部26内部の選択酸化
膜13とバーズビーク14を弗酸によりウエットエッチ
ングで除去する。
【0062】(ヘ)図21(a)(b)に示すように、
シリコン窒化膜15をトレンチエッチング用のマスクと
して、p型シリコン2を貫通して、n型シリコン1に達
するトレンチ12をCF4、SF6、CBrF3、SiC
4、CCl4等を用いたRIE法等のドライエッチング
で形成する。
【0063】(ト)図22(a)(b)に示すように、
レジストパターン17を除去した後、窒化シリコン膜1
5が熱燐酸をエッチャントに用いてエッチング除去さ
れ、熱酸化膜9が弗酸をエッチャントに用いてエッチン
グ除去される。熱酸化膜9のエッチング時に選択酸化膜
13もエッチングされるが、選択酸化膜13の膜厚は熱
酸化膜9より厚く十分なマージンをもって設定している
ため、熱酸化膜9をエッチング除去した後も、選択酸化
膜13は0.9μm程度残存する。
【0064】(チ)図23(a)(b)に示すように、
トレンチ12の底と側壁を含むp型シリコン2、16と
n型シリコン1の露出面に熱酸化膜4をテーパーの長さ
1μmの20分の1の膜厚50nm程度形成する。
【0065】(リ)図24(a)(b)に示すように、
熱酸化膜4の表面にポリシリコン18を堆積しトレンチ
12の内部をポリシリコン18を埋め込む。
【0066】(ヌ)図25(a)(b)に示すように、
フォトリソグラフィ技術により(a)の横型MOSトラ
ンジスタにはゲート電極用のレジストパターン19、
(b)のトレンチゲート型MOS半導体装置にはゲート
パッド用のレジストパターン19を形成する。
【0067】(ル)図26(a)(b)に示すように、
トレンチ内部のポリシリコン5とゲート電極パッドのポ
リシリコン20以外のポリシリコン18をエッチング除
去し、レジストパターン19を除去する。
【0068】(ヲ)図27(a)(b)に示すように、
シリコン酸化膜21を膜厚50nm程度形成し、その
後、全表面にリン(31+)のような不純物を注入す
る。
【0069】(ワ)図28(a)(b)に示すように、
アニールして横型MOSトランジスタのソース領域及び
ドレイン領域となるn+型シリコン24、23を形成す
る。CVD法により膜厚1.0μm程度のPSG膜や窒
化シリコン膜のような保護膜6を形成する。
【0070】(カ)図29(a)(b)に示すように、
保護膜6にコンタクトホールを開口して、横型MOSト
ランジスタのソース領域となるn+型シリコン24とド
レイン領域となるn+型シリコン23とトレンチゲート
型MOS半導体装置のゲートパッド5のそれぞれに金属
配線7を接続する。同様に、横型MOSトランジスタの
ゲート電極20及びトレンチゲート型MOS半導体装置
のソース領域とドレイン領域にもそれぞれ金属配線を接
続(図示省略)する。
【0071】第2の実施の形態によれば、横型MOSト
ランジスタで回路部分を構成されるIPDでは、横型M
OSトランジスタの選択酸化法による素子分離領域形成
と同時に、トレンチゲートを有する半導体装置のトレン
チ開口部の選択酸化が可能となる。更に、横型MOSト
ランジスタで構成される回路部分のゲート電極形成と同
時に、トレンチゲートを有する半導体装置のトレンチゲ
ート及びゲートパッドの形成ができ、その後の配線形成
も同時に行えるというメリットがある。このように、更
なる製造工程数の削減や製造原価の低減に大きく貢献で
きるものである。
【0072】(その他の実施の形態)上記のように、本
発明の実施の形態を記載したが、この開示の一部をなす
論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解す
べきでない。この開示から当業者には様々な代替しうる
実施の形態、実施例及び運用技術が明らかになろう。
【0073】例えば本発明の実施の形態では、ドレイン
電極領域となるn型シリコン領域1の上に、エピタキシ
ャル成長したボディ領域となるp型シリコン領域2を配
置し、p型シリコン領域2の表面にソース電極領域とな
るn+型シリコン領域3を配置しているが、これに限定
されることはなく、以上説明した半導体装置の製造にお
いて、シリコン中の各構成領域の導電型を反転すること
もできる。
【0074】また、本発明の実施の形態では、ドレイン
電極を基板の裏面に形成する場合について記載したが、
埋め込み電極によってドレインと接続し基板表面にドレ
イン電極を形成するようなトレンチゲート型MOSにつ
いても適用できる。
【0075】この様に、本発明はここでは記載していな
い様々な実施の形態を包含するということを理解すべき
である。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許
請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ限定される
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るトレンチゲー
トを有する半導体装置の断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るトレンチゲー
トを有する半導体装置の第1の製造方法を示す図(その
1)である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るトレンチゲー
トを有する半導体装置の第1の製造方法を示す図(その
2)である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るトレンチゲー
トを有する半導体装置の第1の製造方法を示す図(その
3)である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係るトレンチゲー
トを有する半導体装置の第1の製造方法を示す図(その
4)である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係るトレンチゲー
トを有する半導体装置の第1の製造方法を示す図(その
5)である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係るトレンチゲー
トを有する半導体装置の第1の製造方法を示す図(その
6)である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係るトレンチゲー
トを有する半導体装置の第1の製造方法を示す図(その
7)である。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係るトレンチゲー
トを有する半導体装置の第1の製造方法を示す図(その
8)である。
【図10】本発明の第1の実施の形態に係るトレンチゲ
ートを有する半導体装置の第1の製造方法を示す図(そ
の9)である。
【図11】本発明の第1の実施の形態に係るトレンチゲ
ートを有する半導体装置の第1の製造方法を示す図(そ
の10)である。
【図12】本発明の第1の実施の形態に係るトレンチゲ
ートを有する半導体装置の第2の製造方法を示す図(そ
の1)である。
【図13】本発明の第1の実施の形態に係るトレンチゲ
ートを有する半導体装置の第2の製造方法を示す図(そ
の2)である。
【図14】本発明の第1の実施の形態に係るトレンチゲ
ートを有する半導体装置の第2の製造方法を示す図(そ
の3)である。
【図15】本発明の第1の実施の形態に係るトレンチゲ
ートを有する半導体装置の第2の製造方法を示す図(そ
の4)である。
【図16】本発明の第2の実施の形態に係るトレンチゲ
ートを有する半導体装置の製造方法を示す図(その1)
である。
【図17】本発明の第2の実施の形態に係るトレンチゲ
ートを有する半導体装置の製造方法を示す図(その2)
である。
【図18】本発明の第2の実施の形態に係るトレンチゲ
ートを有する半導体装置の製造方法を示す図(その3)
である。
【図19】本発明の第2の実施の形態に係るトレンチゲ
ートを有する半導体装置の製造方法を示す図(その4)
である。
【図20】本発明の第2の実施の形態に係るトレンチゲ
ートを有する半導体装置の製造方法を示す図(その5)
である。
【図21】本発明の第2の実施の形態に係るトレンチゲ
ートを有する半導体装置の製造方法を示す図(その6)
である。
【図22】本発明の第2の実施の形態に係るトレンチゲ
ートを有する半導体装置の製造方法を示す図(その7)
である。
【図23】本発明の第2の実施の形態に係るトレンチゲ
ートを有する半導体装置の製造方法を示す図(その8)
である。
【図24】本発明の第2の実施の形態に係るトレンチゲ
ートを有する半導体装置の製造方法を示す図(その9)
である。
【図25】本発明の第2の実施の形態に係るトレンチゲ
ートを有する半導体装置の製造方法を示す図(その1
0)である。
【図26】本発明の第2の実施の形態に係るトレンチゲ
ートを有する半導体装置の製造方法を示す図(その1
1)である。
【図27】本発明の第2の実施の形態に係るトレンチゲ
ートを有する半導体装置の製造方法を示す図(その1
2)である。
【図28】本発明の第2の実施の形態に係るトレンチゲ
ートを有する半導体装置の製造方法を示す図(その1
3)である。
【図29】本発明の第2の実施の形態に係るトレンチゲ
ートを有する半導体装置の製造方法を示す図(その1
4)である。
【図30】トレンチゲートを有する半導体装置の平面図
である。
【図31】従来例のトレンチゲートを有する半導体装置
の断面図である。
【図32】従来例のトレンチゲートを有する半導体装置
の製造方法を示す図(その1)である。
【図33】従来例のトレンチゲートを有する半導体装置
の製造方法を示す図(その2)である。
【図34】従来例のトレンチゲートを有する半導体装置
の製造方法を示す図(その3)である。
【符号の説明】
1 n型シリコン(ドレイン電極領域) 2 p型シリコン(ボディ領域) 3 n+型シリコン(ソース電極領域) 4 熱酸化膜(ゲート酸化膜) 5 ポリシリコン(トレンチゲート電極パッド) 6、22 保護膜 7 金属配線 8、17、19 レジスト 9 熱酸化膜(パッド酸化膜) 10、15 窒化シリコン膜 11 PSG膜 12 トレンチ 13 選択酸化膜 14 バーズビーク 16 p型シリコン(ウェル領域) 18 ポリシリコン膜 20 ポリシリコン(ゲート電極) 21 酸化膜 23 n+型シリコン(第1の主電極領域) 24 n+型シリコン(第2の主電極領域) 25 ポリシリコン(トレンチゲート電極) 26 開口部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体層の上に耐酸化膜を含む積層膜を
    形成する工程と、前記積層膜の所定の部分のみを除去す
    る工程と、前記積層膜をマスクとして、前記半導体層の
    選択酸化を行いバーズビークを形成する工程と、前記積
    層膜をマスクとして、前記半導体層に達するトレンチを
    形成する工程と、前記積層膜と前記バーズビークを除去
    する工程と、前記半導体層の露出面に絶縁膜を形成する
    工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 第1導電型の半導体層の上に第2導電型
    の半導体層を形成する工程と、前記第2導電型の半導体
    層表面の所定の部分のみに第1導電型低抵抗率の半導体
    領域を形成する工程と、前記第2導電型の半導体層と前
    記第1導電型低抵抗率の半導体領域の上に、耐酸化膜を
    含む積層膜を形成する工程と、前記積層膜の所定の部分
    のみを除去する工程と、前記積層膜をマスクとして、前
    記第2導電型の半導体層と前記第1導電型低抵抗率の半
    導体領域の選択酸化を行いバーズビークを形成する工程
    と、前記積層膜をマスクとして、前記第1導電型の半導
    体層に達するトレンチを形成する工程と、前記積層膜と
    前記バーズビークを除去する工程と、前記第1導電型低
    抵抗率の半導体領域、前記第2導電型の半導体層と前記
    第1導電型の半導体層の露出面に絶縁膜を形成する工程
    と、前記絶縁膜の表面に導電体を堆積し前記トレンチの
    内部を前記導電体で埋め込む工程とを有することを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 第1導電型の半導体層の上に第2導電型
    の半導体層を形成する工程と、前記第2導電型の半導体
    層表面の所定の部分のみに第1導電型低抵抗率の半導体
    領域を形成する工程と、前記第2導電型の半導体層と前
    記第1導電型低抵抗率の半導体領域の上に、耐酸化膜と
    前記第2導電型の半導体層と前記第1導電型低抵抗率の
    半導体領域の酸化物のエッチャントでは除去されない膜
    を含む積層膜を形成する工程と、前記積層膜の所定の部
    分のみを除去する工程と、前記積層膜をマスクとして、
    前記第2導電型の半導体層と前記第1導電型低抵抗率の
    半導体領域の選択酸化を行いバーズビークを形成する工
    程と、前記積層膜をマスクとして、前記選択酸化された
    膜と前記バーズビークを除去する工程と、前記積層膜を
    マスクとして、前記第1導電型の半導体層に達するトレ
    ンチを形成する工程と、前記積層膜を除去する工程と、
    前記第1導電型低抵抗率の半導体領域、前記第2導電型
    の半導体層と前記第1導電型の半導体層の露出面に絶縁
    膜を形成する工程と、前記絶縁膜の表面に導電体を堆積
    し前記トレンチの内部を前記導電体で埋め込む工程とを
    有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 第1導電型の半導体層の上に第2導電型
    の半導体層を形成する工程と、前記第2導電型の半導体
    層の上に、耐酸化膜を含む積層膜を形成する工程と、前
    記積層膜の所定の部分のみを除去する工程と、前記積層
    膜をマスクとして、前記第2導電型の半導体層の選択酸
    化を行いバーズビークを形成する工程と、前記積層膜の
    所定の部分をマスクとして、前記選択酸化された膜と前
    記バーズビークの所定の部分のみを除去する工程と、前
    記積層膜の所定の部分をマスクとして、前記第1導電型
    の半導体層に達するトレンチを形成する工程と、前記積
    層膜を除去する工程と、前記第1導電型の半導体層と前
    記第2導電型の半導体層の露出面に絶縁膜を形成する工
    程と、前記絶縁膜の表面に導電体を堆積し前記トレンチ
    の内部を前記導電体で埋め込む工程とを有することを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
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JP2006278768A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Fuji Electric Device Technology Co Ltd 半導体装置

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