JP2000323083A - 投射型イオンビーム加工装置 - Google Patents

投射型イオンビーム加工装置

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JP2000323083A JP11129580A JP12958099A JP2000323083A JP 2000323083 A JP2000323083 A JP 2000323083A JP 11129580 A JP11129580 A JP 11129580A JP 12958099 A JP12958099 A JP 12958099A JP 2000323083 A JP2000323083 A JP 2000323083A
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electrostatic lens
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Abstract

(57)【要約】 【課題】マスクの開口パターンをモニターし、その形状
や試料高さが変化してもPJIB(投射イオンビーム)加
工,FIB(集束イオンビーム)加工,FIB観察を高
精度かつ高スループットで実現する。 【解決手段】イオン源1,第1の静電レンズ2,第1の
静電偏向器4,マスク14,第2の静電偏向器5,第2
の静電レンズ7,試料8と並べ、該第1の静電偏向器4
と該第2の静電偏向器5とを連動させた場合の偏向中心
を該第2の静電レンズ7のレンズ中心付近に位置させ、
且つビーム制限絞り12を該イオン源1と該第1の静電
偏向器4との間に位置させる。この光学系により、該マ
スク14の開口パターンがモニターできる。更に、試料
高さ計測手段とXYZ駆動の試料ステージ9とを備える
ことで、所望の投射縮小率とビーム状態を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はイオンビーム加工装
置に関し、特に、投射型イオンビームを用いて半導体な
どの電子部品の局所加工するための加工装置で、加工の
高速化を図る投射型イオンビーム加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体などの電子部品の局所加工する技
術としては、集束イオンビーム(Focused Ion Beam;F
IB)照射により生じるスパッタリング現象を利用した
FIB加工技術が知られており、半導体素子などの所望
位置での断面加工と観察および配線修正などに応用され
ている。その装置はFIB装置と呼ばれている。FIB
は、イオン源から放出されるイオンビームを静電レンズ
系によって試料上にイオン源の像を作るように集束され
る。集束ビームの径は、イオン源像が小さいため、主に
静電レンズ系の収差によるその像ぼけ量で決まり、その
大きさは実用的に10nmから数μmである。また、ビ
ーム電流は数pAから10nAである。ビーム電流が数
nAになるとレンズ系の球面収差のためにビーム径が急
激に大きくなり、電流密度が低下する。加工速度はビー
ム電流が大きいほど大きく、一方、ビーム加工精度はビ
ーム径が小さいほど良い。したがって、加工速度とビー
ム加工精度は相反関係にある。よって、高加工精度のF
IBはビーム電流が少なく、加工速度は低い。
【0003】最近、この高加工精度と高加工速度との両
方を満足させるイオンビームとして投射型イオンビーム
(Projection Ion Beam;PJIB)が提案された。その
装置はPJIB装置と呼ばれ、例えば特開平9−162098
号公報や特開平10−162769号公報に開示されている。
【0004】図18にその装置の概略図として特開平9
−186138 号公報の図1を引用する。イオン源51から
放出したイオンビーム63は第1の静電レンズ54によ
り所望の加工形状を拡大したパターン開口を有するマス
ク56を照射し、パターン開口を通過したしたビーム6
3は第2の静電レンズ57により投射ビームとなり、試
料59に到達する。この時、パターン開口の像が第2の
静電レンズ57により試料59上に縮小されて投射され
ており、所望の加工形状に加工される。この投射パター
ン像は、特開平9−162098 号に開示されているように光
学軸から離れた周辺部分で大きな歪みやぼけを持つが、
軸近傍では非常にシャープである特徴を持つ。したがっ
て、軸近傍でのみ高い加工精度を要求する加工の場合
は、FIBと比べて電流密度が低くてもビーム電流の大
きなPJIBの方がはるかに有利になる。
【0005】また、特開平9−186138 号には、FIBも
形成できるPJIB装置が開示されており、PJIB加
工部の試料観察にFIBを用いている。この観察は、PJ
IB加工条件の調整やその条件の最適状態の確認に有効で
ある。
【0006】マスクの開口パターン自体が加工パターン
に相当するPJIB装置では、スパッタリング損傷によ
る開口パターンの変形を定期的にモニターし、許容値を
越えた場合はその開口パターンの寿命と判断し、新たな
開口パターンに交換する必要がある。ここで、開口パタ
ーンの交換に関しては、加工精度の観点から開口パター
ンは光軸上に配置することが重要である。また、その開
口パターンの必要な部分の形状が相対的に若干大きくな
るという変形であれば、投射縮小率を若干小さくするこ
とにより実効的に投射加工パターンサイズを同一とし、
その開口パターンの寿命を延ばすこともできる。
【0007】しかしながら、従来のPJIB装置(例え
ば特開平9−162098 号や特開平10−162769号など)で
は、この開口パターンの変形のモニター法やそれに必要
な光学部品を組み込んだイオン光学系が開示されていな
い。
【0008】また、PJIB加工応用の中には、個々に
高さの異なる複数個の試料を一緒に試料ステージに並べ
て搭載し、これらを同じ投射縮小率で加工したいという
ニーズがある。
【0009】しかし、従来PJIB装置では、常に一定
の投射縮小率で試料加工を行うためには、試料表面の高
さ位置は常に一定である必要があることを開示している
ものの、この加工ニーズに応える具体的手段が開示され
ていない。つまり、この加工応用のPJIB装置では、
何らかの試料高さ計測手段が必要であることを見出し
た。一方、FIB加工装置では、加工サイズはビーム走
査領域の設定で決められるため、ここの試料高さが異な
っても同一の大きさの加工が可能である。そのため、F
IB装置に試料高さ計測手段の必然性はない。
【0010】試料の高さ計測手段に関しては電子線測長
機において用いられており、例えば特開平8−273575 号
公報に開示されている。試料に対して斜めにレーザービ
ームを照射すると、試料で反射されてポジションセンサ
で検知されるレーザービームの位置は試料の高さに応じ
て変化する。そこで、ポジションセンサを用いて反射レ
ーザービームの位置変化を測定することにより、試料の
高さを測定する。この測定値を対物レンズにフィードバ
ックしてそのレンズ強度を調整することで電子ビームの
焦点ぼけの回避と測長作業のスループットの向上を両立
してきた。
【0011】しかし、電子線測長機には、そのレンズ倍
率を一定にする必然性がないため、試料高さも一定にす
る必然性もない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明では以下に示す
4点の課題の解決を目的としている。
【0013】(a)マスクの開口パターンの変形のモニ
ター法やそれに必要な光学部品が確立されていないPJ
IB装置に対して、スパッタリング損傷によるマスクの
開口パターンの形状や変形を簡単な操作でモニターでき
るPJIB装置を提供する。 (b)マスク開口パターンの必要な部分の形状が相対的
に変化するという変形に対して投射縮小率を調整して実
効的に投射加工パターンサイズを同一とし、常に高精度
な投射加工ができるPJIB装置を提供する。
【0014】更に、マスク開口パターンの必要な部分の
形状が相対的に変化するという変形に対して投射縮小率
を調整して実効的に投射加工パターンサイズを同一と
し、その開口パターンの寿命を延ばすことができるPJ
IB装置を提供する。
【0015】(c)試料高さが加工位置毎または試料毎
に変化する場合、投射縮小率を調整して実効的に投射加
工パターンサイズを同一とし、常に高精度な投射加工が
できるPJIB装置を提供する。
【0016】(d)上記(a)〜(c)のPJIB装置に
対して、PJIBの他にFIBも形成し、PJIB加
工,FIB加工,FIB観察を高精度に、かつ高スルー
プットに行えるPJIB装置を提供する。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明のPJIB装置
は、イオン源から試料側への順でイオン源,第1の静電
レンズ,第1の静電偏向器,マスク,第2の静電偏向
器,第2の静電レンズ、および試料と並び、かつ、該第
1の静電偏向器と該第2の静電偏向器とを同時に組み合
わせて動作させた場合の組み合わせビーム走査の偏向中
心が該第2の静電レンズのレンズ中心におおむね位置
し、また、放出イオンの放出角を制限するビーム制限絞
りが該イオン源と該第1の静電偏向器との間に位置して
いることを特徴とした光学系を備えている。上記課題
(a),(b)は、この光学系によるマスク観察像により
マスクの開口パターンの形状や変形を容易にモニターで
きるため解決できる。
【0018】更に、本発明のPJIB装置は、試料表面
に対して斜め方向から光ビームを照射する光源部および
該試料表面で反射した光ビームを受光してその受光位置
を検出する光検出部からなり、かつ、該照射光ビームと
該反射光ビームが該第2の静電レンズと該試料との間に
配置している試料高さの計測手段を備えている。マスク
投射率が特定化されている場合は、試料高さが特定値に
なっている。該試料高さの計測手段からの計測値が該特
定値からずれている場合は、このずれを解消するため
に、試料の高さ方向、即ちZ方向への駆動機構も備えた
試料ステージ(XYZ移動)を備えている。一方、マス
ク投射倍率が特定化されていない場合には、該試料高さ
の計測手段からの計測値に基づき、PJIBとFIBの
両最適レンズ印加電圧をビーム制御部で計算により求め
る。この試料高さの計測手段は、特に上記課題(c),
(d)を解決するに重要である。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明をより詳細に説述するため
に、添付の図面にしたがってこれを説明する。
【0020】図1は本発明の2段レンズ系のPJIB加
工装置の概略構成図である。イオン源1から試料8側
に、光学要素として第1の静電レンズ2,放出イオンの
放出角を制限するビーム制限絞り12,ブランキング偏
向器3,第1の1段構成の静電偏向器4,ブランキング
板16,マスク14,第2の1段構成の静電偏向器5,
2段構成静電偏向器6,第2の静電レンズ7、および試
料8と順に並んでいる。これらの光学要素はビーム制御
部17につながっており、PJIBモードやFIBモード
が選択できる。ビーム照射により試料8からは二次粒子
(二次電子や二次イオンなど)10が放出し、二次電子
検出器11により検出される。また、試料8はXYZ移
動が可能な試料ステージ9に搭載されている。これらの
光学要素や試料ステージ9は排気ポンプ(図省略)に繋
がれた真空容器19の中に入れてある。また光学要素は
ビーム制御部17と繋がっており、ビーム制御や加工領
域設定のためのウインドウ画面や走査イオン顕微鏡(Sc
anning Ion Microscope;SIM)の像画面を表示する
CRT18を用いて、加工準備や加工作業を行う。図1
では、PJIBモードを選択した場合のビームを表して
いる。第1の静電レンズ2は、イオン源1のイオン放出
点を物点とし、その像点がおおむね第2の静電レンズ7
に位置するように制御される。他方、第2の静電レンズ
7は、マスク14の開口パターンの投射像が試料8上に
位置するように制御される。ビーム制限絞り12は駆動
部13に繋げてあり、PJIB加工用の大きな開口21
aあるいは調整用の小さな開口21bを光軸上に持って
くることができる。マスク14も駆動部15に繋げてあ
り、マスクが単数あるいは複数個の開口部を持っている
場合に特定開口部を光軸上に位置合わせすることができ
る。第2の静電レンズ7が両端の電極電位が同じの3枚
電極レンズである本例では、マスクの投射縮小倍率は、
第2の静電レンズ7から試料8までの距離をマスク14
から第2の静電レンズ7までの距離で割ったものできま
り、本例では1/50となっている。ここで、投射パタ
ーン像の像ぼけ(加工パターンのエッジぼけに相当)を
最小にするにはマスク14の開口部を光軸上に正確に合
わせることが重要である。
【0021】次に、上記のマスク14の開口部を光軸上
に正確に合わせる方法を光軸合わせと共に図2を用いて
説明する。
【0022】(a)マスク開口およびビーム制限絞り1
2のPJIB加工用の大きな開口21aを光軸上におお
よそ合わせ、イオンビーム20を第1の1段構成の静電
偏向器4で偏向走査し、試料からの放出二次電子を検出
し、SIM像1を形成する。ただし、第2の静電レンズ
7のレンズ強度はゼロである。ビーム走査範囲は、この
SIM像1が図3に示す様に、中心部のみが円形に明る
い像となるように設定する。このSIM像1の周辺暗部
は第2の静電レンズ7の電極などの影に相当する。
【0023】(b)上記のSIM像1において、第1の
静電レンズ2のレンズ強度の制御により試料表面の凹凸
などが鮮明にし、最適レンズ強度1を求める。この時、
イオン源1からの放出イオンは試料8の位置にほぼ集束
している。
【0024】(c)第1の静電レンズ2のレンズ強度を
ワブラー機能により(b)の最適レンズ強度1から狭い
範囲で前後に振ると、SIM像1中の明るい部分がワブ
ラーと同期して移動するが、この像の動きが最小になる
ようにイオン源をXY面(光軸のZ軸と垂直な面)内で
微動調整し、かつPJIB加工用の大きな開口21aも
XY面内で粗調整する。調整後、イオン源位置は固定す
る。
【0025】(d)ビーム制限絞り12の開口をPJI
B加工用の大きな開口21aから調整用の小さな開口2
1bに替え、(c)と同様に第1の静電レンズ2のレン
ズ強度をワブラー機能により最適レンズ強度1の前後に
振り、SIM像1中の明るい部分の動きが最小になるよ
うに小さな開口21bをXY面内で微調整する。
【0026】(e)しかし、この明るい部分は必ずしも
SIM像1の中心にはない。この明るい部分が像中心に
来る様に、第1の1段構成の静電偏向器4の走査電圧に
アライナー電圧を重畳する。これにより、イオン源,第
1の静電レンズ2,小さな開口21a、および第2の静
電レンズ7が光軸上に載ったことになる。この小さな開
口21a位置は、アライナー電圧および第1の静電レン
ズ2の最適レンズ強度と共にビーム制御部17のビーム
調整条件リストに登録・記憶する。
【0027】(f)次に、第1の1段構成の静電偏向器
4に加えて第2の1段構成の静電偏向器5もオンし、マ
スク開口を含むように大きくビーム走査する。ただし、
第2の静電偏向器5の偏向電圧は第1の静電偏向器4の
偏向電圧と位相が180度ずらせて同期させてあり、こ
の第1と第2の静電偏向器4と5の組み合わせたビーム
偏向中心は第2の静電レンズ7の中心に位置している
(図4参照、ただしビーム集束状態は後記の(j)対
応)。これによりマスク上でビームを広範囲に走査した
場合、マスク通過直後の走査ビームが光軸から大きく離
れて行くように出射しても、第2の静電偏向器5により
光軸方向に戻される。この時のSIM像2はマスクの開
口部が明るくなるパターン像であるが、その開口パター
ンのエッジはぼけている。
【0028】(g)この像ぼけを鮮明にするには、第1
の静電レンズ2のレンズ強度を徐々に強くしていき、イ
オンビーム20の集束点を現在の試料8上からマスク1
4上に移動する。ビーム集束点がちょうどマスク17上
に来た時、マスク開口パターンのエッジ像は最もシャー
プになる。
【0029】(h)次に、第1の1段構成の静電偏向器
4のアライナー電圧を残したまま、第1と第2の1段構
成の静電偏向器4と5の走査電圧をオフし、代わりに2
段構成静電偏向器6をオンしてSIM像3を観察する
(図5参照)。この2段構成静電偏向器6のビーム偏向
中心は第2の静電レンズ7のレンズ中心にある。SIM
像3は、試料8の表面像であるがビームが試料上で広が
っているため鮮明ではない(ただし、該アライナー電圧
でビームはマスク開口部を通過していることが前提であ
る)。第2の静電レンズ7のレンズ強度を徐々に強くし
ていくと、ビームは試料上で次第に集束し、SIM像3
は鮮明になる。最も鮮明になったレンズ強度をビーム制
御部17のPJIB加工条件リストに登録・記憶する。
この時の試料に到達するビームは、イオン源1から放出
したビームが試料で集束したものであり、PJIBでは
なくFIBとなっている。
【0030】(i)第2の静電レンズ7のレンズ強度を
(h)で求めた鮮明画像条件での前後で振り(ワブラー
機能)、SIM像3での試料像が移動しないように、第
1の1段構成の静電偏向器4のアライナー電圧を微調整
する。既に登録・記憶してあるビーム制御部17のビー
ム調整条件リストのアライナー電圧は、その調整電圧に
置きかえる。
【0031】(j)ビーム走査を第1と第2の1段構成
の静電偏向器4と5の走査モードに戻し(アライナー電
圧はオンしたまま)、SIM像2を観察する(図4参
照)。この像においてマスク開口パターンが像の中心に
位置するようにマスク14をマスク駆動部15を介して
微調整する。調整しきれなかった位置ずれ量はそのマス
ク開口位置と共にビーム制御部17のPJIB加工条件
リストに登録・記憶する。このマスク開口の位置ずれに
起因するPJIB加工のパターン位置ずれは、2段構成
静電偏向器6に投影縮小倍率を考慮した補正偏向電圧を
印加することにより補正される。
【0032】(j)でのSIM像2のマスク開口パター
ン像は鮮明であり、開口パターンの形状や絶対寸法がわ
かる。これにより、長時間動作におけるマスク開口パタ
ーンのスパッタリング損傷による変形や寸法変化も観察
することができる。またマスク開口パターンの絶対寸法
が分かると、この寸法が設計値から若干ずれても、第2
静電レンズと試料表面との間隔の制御により、投射倍率
が変えられるので所望寸法のパターン加工が可能にな
る。ただし、この投射倍率の変更に応じて第2の静電レ
ンズのレンズ強度も変える必要がある。
【0033】図1の実施例では、ビーム制限絞り12は
第1の静電レンズ2と第1の静電偏向器4との間に置い
たが、本ビーム制限絞り12は第1の静電偏向器4を用
いた走査像の分解能を制御するためのものであるため、
イオン源1と第1の静電偏向器4との間にあれば良い。
イオン源1と第1の静電レンズ2との間にも置けるが、
ここに置くとイオン源1と第1の静電レンズ2との間隔
が広がり、その結果、PJIBの電流密度が低下するた
め余り得策ではない。
【0034】ブランキング偏向器3とブランキング板1
6は、マスク14がイオンスパッタリングにより損傷す
ることを避けるために、加工または観察以外の時にイオ
ンビーム20をマスク14に照射させない機能を持つ。
具体的には、ブランキング偏向器3でイオンビーム20
を偏向し、イオンビーム20の照射位置がブランキング
板16上に来る様に制御する。
【0035】図1の2段レンズ系のPJIB装置におい
て、PJIBとFIBモードのビーム集束状態例を図6
に示す。このPJIBとFIBにおけるパターン加工の
加工エッジぼけとビーム電流の関係の代表的グラフを図
7示す。加工速度はビーム電流にほぼ比例するので高速
加工の観点からは、大電流ビームが望ましい。FIB加
工ではFIB径が10〜2000nmの範囲で変えら
れ、その時の加工エッジぼけはビーム径にほぼ等しい。
一方、PJIB加工のビーム径は、加工パターンサイズ
に相当し、投射縮小率の関係から、大きさ0.1 〜10
μmのパターン加工に適する。ただし、加工エッジぼけ
はパターンの大きさが数μmまでは0.02μm程度で、そ
の後、急激に増加する。また、加工位置の合わせ精度の
観点からは、その合わせをSIM像を利用して行う場合
には、像を高分解能化にする小さいビーム径が望まし
い。従って、位置合わせの高精度化,高速加工,加工エ
ッジぼけの低減の全てを満足させる加工を実現するに
は、ビーム径10nmレベルのFIBで加工位置合わせ
を行い、その後、高速加工と加工エッジぼけの低減の両
者を満足するPJIBに切り替えれば良い。本装置は、
これを実現した装置であり実験的にもその効果を確認し
た。
【0036】第2の実施例を図8を用いて説明する。本
例は、第2の静電レンズが2段レンズ7aと7bの構成
であり、トータルとしては3段レンズ構成のPJIB装
置である。3段レンズ構成のPJIB装置の特徴は、2
段レンズ構成のPJIB装置と比べ、イオン源から試料
までの光学長を長くすることなく、投射レンズ縮小率が
稼げる点にある。本例では、図1の投射レンズ縮小率M
が1/50の2段レンズ構成のPJIB装置と同じ光学
長で、M=1/100となっている。マスク14の開口
部を光軸上に正確に合わせる方法と光軸合わせの方法
は、図1の2段レンズ構成PJIB装置と本質的に同じ
である。また、FIBも形成できるPJIB装置であり、位
置合わせの高精度化,高速加工,加工エッジぼけの低減
の全てを満足させる加工ができる。
【0037】この光学系によるマスクの開口パターンの
モニター観察は、第1の静電レンズとビーム制限絞りに
よりマスク上に集束する細いイオンビームを形成し、そ
のビームを第1の偏向器によりマスクのパターン開口部
を含む領域をXY走査し、開口部のみを通過した偏向ビ
ームは第2の静電レンズの概中心位置に向かうように第
2の偏向器で偏向(第1の偏向器とは逆方向に偏向)し
試料表面まで導き、ビーム照射により試料表面から放出
する二次電子を検出して得られる走査イオン顕微鏡(Sca
nning Ion Microscope;SIM)の像により行う。この
SIM像はマスク面でのビーム通過有無の位置情報を反
映した、つまりマスクの開口パターン形状を表した明暗
コントラストの像となる。これにより、開口パターンの
形状ばかりでなく、絶対寸法も分かり、スパッタリング
損傷による開口パターンの正確かつ容易な寿命判断が下
せる。更に、この開口パターンの絶対寸法が設計値から
若干ずれた場合や、この開口パターンの必要な部分の形
状が相対的に変化した場合には、所望寸法のパターン加
工を実現する投射縮小率を正確かつ容易に求めることが
できる。
【0038】次に、本発明のPJIB加工装置に備えた
高さ計測手段の実施例を説明する。図9は第2の静電レ
ンズ7と試料8との間に設置した試料高さ測定部を示し
たものである。試料8は試料ステージ9に載置され試料
ステージ9によりイオンビーム20の照射下をXおよび
Y方向に移動し、更に高さ方向、即ちZ方向にも移動す
る。高さの異なる試料8a,8b,8cが載置されてい
る場合、各々の試料高さを測定し、その変化量に応じて
第2の静電レンズ7の印加電圧またはステージ9の高さ
を変化させることでイオンビーム20は加工エッジぼけ
が生じないように調整される。第2の静電レンズ7と試
料8bの間には光源部22が固定機構37で固定されて
おり、光源部22から発射されたレーザー光線24は第
2の静電レンズ7と試料8bの間を通って試料8bを照
射している。試料8bで反射したレーザー光線25は光
検出部23に入射され、光検出部23への入射位置の変
化が検出される。このようにして検出された試料8bの
高さ変化は、第2の静電レンズ7の焦点補正用又はステ
ージ9の高さ補正用のデータとしてフィードバックされ
る。このデータからPJIBとFIBの焦点合わせを行
うので試料には一切イオンビームは照射されず、その結
果、スパッタリング現象による試料の損傷と特性変化は
起きない。
【0039】図10に、一実施例の断面図を示す。第2
の静電レンズ7と試料8の間にはレーザー発光素子26
が固定されており、発光素子26から発射されたレーザ
ー光線24は第2の静電レンズ7と試料8の間を通って
試料8を照射している。この際、レーザー光線24は集
光レンズ28によって試料8に集束される。試料8で反
射したレーザー光線25は集光レンズ29によってポジ
ションセンサ27に集束入射され、ポジションセンサ2
7への入射位置の変化が検出される。このようにして検
出された試料8の高さ変化は、第2の静電レンズ7の焦
点補正用又はステージ9の高さ補正用のデータとしてフ
ィードバックされる。レーザー発光素子26と集光レン
ズ28及びポジションセンサ27と集光レンズ29はそ
れぞれ独立に固定される。レーザー発光素子26及びポ
ジションセンサ27はネジ等によって取り付けられてお
り、その光軸方向あるいは視野をオペレータが調整でき
るようになっている。レーザー発光素子26及びポジシ
ョンセンサ27と集光レンズ28及び29は一体化も可
能である。
【0040】本実施例では、第2の静電レンズ7及び試
料8及びステージ9及び集光レンズ28及び29は真空
中に設置され固定されており、レーザー発光素子26及
びポジションセンサ27は真空シールを介して固定され
るが、レーザー発光素子26及びポジションセンサ27
も真空中に設置することも可能であり、いずれか一方を
真空中に設置することも可能である。また、第2の静電
レンズ7及び試料8及びステージ9は真空中に設置し、
集光レンズ28及び29は真空シールを介して固定、レ
ーザー発光素子26及びポジションセンサ27は大気中
に設置することも可能であり、いずれか一方を真空シー
ルを介して固定し、そのレーザービーム径路上にある集
光レンズを真空中に設置することも可能である。
【0041】図11は、図10とは異なる高さ計測手段
の実施例の断面図である。レーザー発光素子26から発
射されたレーザー光線24はレーザー光線を通すウイン
ドー30を通り、ミラー32で反射され、集光レンズ2
8によって試料8に集束されて第2の静電レンズ7と試
料8の間を通って試料8を照射している。試料8で反射
したレーザー光線25は集光レンズ29によって集束さ
れ、ミラー33で反射されてウインドー31を通りポジ
ションセンサ27に集束入射し、ポジションセンサ27
への入射位置の変化が検出される。ウインドー30およ
び31は真空シールを介して固定され、レーザー発光素
子25及びポジションセンサ27は大気中にネジ等によ
って取り付けられており、その光軸方向あるいは視野を
オペレータが調整できるようになっている。また、図1
2に示すようにレーザー発光素子26及びポジションセ
ンサ27は真空シールを介して真空容器に直接固定し、
ウインドー30および31を省くことも可能であり、い
ずれか一方のみを省くことも可能である。ミラー32お
よび33又はいずれか一方は、集光レンズ28と試料8
の間または集光レンズ29と試料8の間のビーム光線経
路上に設置することも可能である。また、レーザー光線
24及びレーザー光線25のビーム光線経路上またはど
ちらか一方のビーム光線経路上に複数集光レンズを設置
することも可能である。ミラーの数も更に増やすことが
可能である。
【0042】図13は、試料8で反射したレーザー光線
25の経路上にミラー33とウインドー31を設置した
実施例の断面図である。図14は、レーザー発光素子2
6から発射されたレーザー光線24の経路上にミラー3
2とウインドー30を設置した実施例の断面図である。
これらのようにミラーまたはウインドーを介す光路と介
さない光路を混合させることも可能である。
【0043】図15は、図10から図14のいずれかに
示した高さ計測手段に更に光学顕微鏡を付加した実施例
の断面図である。図15には試料8とステージ9を除い
た図1から図5に示した断面と直行した断面が示されて
おり、レーザー発光素子26及びポジションセンサ27
は紙面垂直方向に位置するため図示されていない。
【0044】像ミラー36を介して光学顕微鏡34が試
料8の一部分を見込んでいる。光学顕微鏡34によって
拡大された像は固体撮像素子35で電気信号に変換さ
れ、図示しない陰極線管上に表示される。この光学像
は、イオンビームによる走査像では得るのが困難な低倍
率で試料8内の加工位置を確認することに用いられる。
イオンビーム20による加工位置と光学顕微鏡34によ
る観察位置の差は、予めその観察位置差を測定しておき
ステージ9を用いて補正する。焦点の調整は、例えばス
テージ9の高さ調整で行う。図15では像ミラーは一個
であるが複数にしても良い。また、光学顕微鏡の前段に
ウインドーを設けて光学顕微鏡を大気中に設置すること
も可能である。
【0045】この場合、光学顕微鏡34による光学像を
イオンビーム20の焦点調整のために利用することも可
能である。即ち、まず光学顕微鏡像の分解能が最大にな
るようにステージ9を上下動することによって粗調整を
行い、その後図10から図14に示したレーザー光線を
用いる方法によってイオンビーム20の焦点合わせを行
うようにする。斜め入射するレーザー光線とポジション
センサを用いる焦点合わせ方法はイオンビーム20の入
射位置での試料8の高さ変化を高精度に測定できる利点
を有するがダイナミックレンジが狭いので、このように
してダイナミックレンジが比較的広い光学顕微鏡による
光学像のコントラストを利用する方法と組み合わせる
と、加工開始時の焦点合わせの操作が容易になる。
【0046】PJIB装置およびFIB装置は二次粒子
検出器の取付位置が電子線測長機と異なり、第2の静電
レンズ7の脇に位置するため、二次粒子を検出器まで導
くための空間を確保しなければならない。また、磁気ヘ
ッドのように帯電破壊を起こす試料に対しては、帯電中
和銃を装着してイオンの正電荷を中和するためにイオン
ビームと同時に電子ビームを試料に照射する必要があ
る。また、イオン誘起デポジションやガスアシストエッ
チングを行うには、デポジションガスやエッチングガス
を試料8まで導入するノズルを挿入しなければならな
い。従って、第2の静電レンズ7と試料8の間にこれら
のことが実現できるだけの空間が必要である。第2の静
電レンズ7と試料8の間に空間を確保し、発光素子から
試料を経てポジションセンサに至るレーザー光線の光
路,試料から検出器までの二次粒子と帯電中和銃から試
料までの電子ビーム、そして各ノズルから試料までの各
ガスの各々の経路に介在物を置かずに、レーザー発光素
子26,ポジションセンサ27,二次粒子検出器,帯電
中和銃,ガス導入ノズルを水平から垂直、即ち0度から
90度の間の任意の角度で真空容器19に取り付けるに
は、真空容器19に傾斜部を持たせた図10に示す実施
例が有効である。この実装方法は該介在物がないので構
成部品を減らす点でも有効である。
【0047】図10の実施例は、真空容器19の傾斜部
にレーザー発光素子26,ポジションセンサ27,二次
粒子検出器,帯電中和銃,デポジション用ガス導入ノズ
ル,ガスアシストエッチング用ガス導入ノズルの6つを
実装しなければならず、場合によっては真空容器中で互
いに干渉してしまう可能性がある。そこで、このような
干渉を避け実装を容易にするにはウインドー30,ウイ
ンドー31,ミラー32,ミラー33等が増えてしまう
がレーザー発光素子26とポジションセンサ27を真空
容器19の傾斜部から水平部に移した図11,図12の
実施例が有効である。
【0048】また、図16のように真空容器19の傾斜
部をなくして全て水平部分に実装することも可能であ
る。
【0049】図17はPJIB装置の一実施例の断面図
である。PJIB装置には、鏡体部37と筐体部39そ
して鏡体部37に取り付けられた真空ポンプ38があ
る。ここで鏡体部37は真空ポンプ38により重量が一
方に片寄っており、真空ポンプ38側を支柱等で別に支
持しなければならない。筐体部39で、この支持部40
と接続された部分は重量を支えるために補強する必要が
生じる可能性がある。図17のように支持部40と接し
た筐体壁を厚くして補強した場合、真空容器19の傾斜
部が減少する場合がある。この場合に、レーザー発光素
子26,ポジションセンサ27,二次粒子検出器,帯電
中和銃,デポジション用ガス導入ノズル,ガスアシスト
エッチング用ガス導入ノズルの真空容器19中での干渉
を防ぎ、最小限のウインドーやミラーの追加で実装する
には図13,図14の実施例が有効となる。更に容易な
実装を行うには図11,図12の実施例が有効となる。
【0050】図10から図14に示したレーザー光線を
用いる高さ測定方法以外に、イオンビーム20の光軸の
周りに試料8に対向して容量センサを設置し、このセン
サと試料8との間の容量を測定し、測定した容量の差か
ら試料高さを測定する方法も可能である。
【0051】所望寸法のパターン加工を実現する、つま
り特定の投射縮小率で加工するには下記の2通りの装置
・方法がある。第1の装置・方法は、2レンズ光学系の
PJIB装置を用いる場合である。同様に加工領域の試料高
さを計測する。所望寸法のパターン加工を実現する投射
縮小率から、この投射縮小率を得ることのできる試料高
さを計算し、計測した加工領域の試料高さとの差を求
め、試料ステージの高さ移動量を求める。この移動量分
だけ試料ステージのZ駆動機構により試料高さを移動す
ることで所望の投射縮小率を実現する。
【0052】更に、所望の投射縮小率を実現するように
移動した後の試料高さからPJIBのエッジが最もシャ
ープとなる静電レンズへの印加電圧とFIBの焦点が合
った静電レンズへの印加電圧を計算あるいは実験にて求
め、コンピュータに記憶する。
【0053】これらにより、所望寸法のパターン加工を
高精度で実現でき、更にマスク寿命を延ばすことができ
る。更に、装置オペレータがイオンビームを試料上で走
査し画像を観察しながら静電レンズを調整する必要がな
くなり、イオン照射により試料が損傷してしまったり、
イオンが試料上に打ち込まれることが原因で試料の特性
が変化してしまう恐れはない。また、PJIBとFIB
の2回の調整が試料上でのイオンビームの走査なしで同
時に行える。
【0054】第2の装置は、第2の静電レンズが2段の
静電レンズから構成されている3レンズ光学系のPJI
B装置の場合である。先ず、該の試料高さ検出手段にて
試料の高さを検出する。試料高さを変えない場合は、試
料高さを既知とし、所望寸法のパターン加工を実現する
投射縮小率、およびPJIB加工パターンのエッジのシ
ャープさの両条件を満足する第2の2段の静電レンズに
印加する両電圧をビーム制御部17内のコンピュータで
求め、記憶する。試料高さが変えられる場合は、試料高
さも変数として、該と同じ両条件を満足する試料高さお
よび第2の2段の静電レンズに印加する両電圧をビーム
制御部17内のコンピュータで求め、記憶する。FIB
のレンズ電圧は、上記の試料高さの移動の有無のいずれ
の場合にも、PJIBのレンズ電圧と同様に計算できる
ので、これも合わせて記憶しておく。これにより、CR
T上のPJIBとFIBの選択表示ウインドーからマウ
スで簡単に選択できる。
【0055】
【発明の効果】本発明のPJIB装置は、マスクの開口
パターンの形状や変形を簡単な操作でモニターするため
に必要な光学部品を付加した新たな光学系を備えること
によって、マスク開口パターンを直接観察できるので、
その形状と絶対寸法を容易にモニターできる。
【0056】更に、この新たな光学系に加えて、高さ計
測手段を備えることによって、マスクの開口パターンの
形状変化と加工位置の正確な試料高さがわかるので、現
在のマスク開口パターンに応じて所望の投射縮小率を容
易かつ正確に調整でき、マスクの形状が変化しても実効
的に投射加工パターンサイズを同一とし設定通りの加工
が高精度で可能となる。この結果、その開口パターンの
寿命を延ばすことができる。
【0057】更に、この新たな光学系と高さ計測手段に
加えて、XおよびY方向に駆動する機構に加えて高さ方
向、即ちZ方向への駆動機構も合わせ持つ試料ステージ
を備えることによって、2レンズ光学系PJIB装置で
あっても試料高さを調整して投射縮小率を変更できるの
で、現在のマスク開口パターンに応じて所望の投射縮小
率を容易かつ正確に調整でき、マスクの形状が変化して
も実効的に投射加工パターンサイズを同一とし設定通り
の加工が高精度で可能となる。この結果、その開口パタ
ーンの寿命を延ばすことができる。
【0058】更に、本発明の効果によって、所望の投射
縮小率の実現に加えて投射加工の概領域位置での試料高
さデータからPJIBとFIBの両方の場合の静電レン
ズへの最適な印加電圧を同時に求めることができるの
で、例えば磁気ヘッドの狭トラック加工に代表される生
産加工装置として、PJIB加工,FIB加工および観
察を高精度かつ高スループットで実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の2段レンズ構成の投射型イオンビーム
(PJIB)加工装置を示す全体構成図。
【図2】図1のPJIB加工装置の光軸合わせおよびマ
スク開口部の軸合わせを示す説明図。
【図3】図1のPJIB加工装置の光軸合わせおよびマ
スク開口部の軸合わせを示す説明図。
【図4】図1のPJIB加工装置の光軸合わせおよびマ
スク開口部の軸合わせを示す説明図。
【図5】図1のPJIB加工装置の光軸合わせおよびマ
スク開口部の軸合わせを示す説明図。
【図6】PJIB加工装置の2つのビーム状態を示す説
明図。
【図7】PJIBとFIBにおけるパターン加工の加工
エッジぼけとビーム電流の関係を示す代表的グラフ。
【図8】本発明の3段レンズ構成の投射型イオンビーム
(PJIB)加工装置を示す全体構成図。
【図9】本発明のPJIB加工装置の第2の静電レンズ
と試料との間に設置した試料高さ測定部を示す構成図。
【図10】本発明のPJIB加工装置の第2の静電レン
ズと試料との間に設置した試料高さ測定部の一実施例を
示す断面図。
【図11】本発明のPJIB加工装置の第2の静電レン
ズと試料との間に設置した試料高さ測定部の一実施例を
示す断面図。
【図12】本発明のPJIB加工装置の第2の静電レン
ズと試料との間に設置した試料高さ測定部の一実施例を
示す断面図。
【図13】本発明のPJIB加工装置の第2の静電レン
ズと試料との間に設置した試料高さ測定部の一実施例を
示す断面図。
【図14】本発明のPJIB加工装置の第2の静電レン
ズと試料との間に設置した試料高さ測定部の一実施例を
示す断面図。
【図15】本発明のPJIB加工装置の第2の静電レン
ズと試料との間に設置した試料高さ測定部の一実施例を
示す断面図。
【図16】本発明のPJIB加工装置の第2の静電レン
ズと試料との間に設置した試料高さ測定部の一実施例を
示す断面図。
【図17】本発明のPJIB加工装置の一実施例を示す
断面図。
【図18】従来のPJIB加工装置を示す概略図。
【符号の説明】
1…イオン源、2…第1の静電レンズ、3…ブランキン
グ偏向器、4…第1の1段構成の静電偏向器、5…第2
の1段構成の静電偏向器、6…2段構成静電偏向器、7
…第2の静電レンズ、8,59…試料、9…試料ステー
ジ、10…二次粒子(二次電子や二次イオンなど)、1
1…二次電子検出器、12…ビーム制限絞り、13,1
5…駆動部、14…マスク、16…ブランキング板、1
7…ビーム制御部、18…CRT、19…真空容器、2
0,63…イオンビーム、21a…PJIB加工用の大
きな開口、21b…調整用の小さな開口、22…光源
部、23…光検出部、24…発射されたレーザー光線、
25…反射したレーザー光線、26…レーザー発光素
子、27…ポジションセンサ、28,29…集光レン
ズ、37…固定機構、51…イオン源、54…第1の静
電レンズ、56…マスク、57…第2の静電レンズ。
フロントページの続き (72)発明者 間所 祐一 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 Fターム(参考) 5C033 BB01 BB02 BB09 5C034 AA02 AA03 AA09 AB03 AB05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イオン源からの放出イオンを第1の静電レ
    ンズで集めてマスクを照射し、該マスクの開口パターン
    を第2の静電レンズにより試料上に投射して該試料を加
    工する投射型イオンビーム加工装置において、該イオン
    源から該試料側に順に該第1の静電レンズ,第1の静電
    偏向器,該マスク,第2の静電偏向器,第2の静電レン
    ズ、および該試料と並び、かつ、該第1の静電偏向器と
    該第2の静電偏向器とを同時に組み合わせて動作させた
    場合の組み合わせビーム走査の偏向中心が該第2の静電
    レンズのレンズ中心におおむね位置し、また、該放出イ
    オンの放出角を制限するビーム制限絞りが該イオン源と
    該第1の静電偏向器との間に位置していることを特徴と
    した投射型イオンビーム加工装置。
  2. 【請求項2】該第2の静電レンズが2段の静電レンズか
    ら構成されていることを特徴とした請求項1の投射型イ
    オンビーム加工装置。
  3. 【請求項3】該第1の静電レンズと該第2の静電レンズ
    のレンズ強度の制御により、該イオン源の像を該試料上
    に位置させる集束イオンビームをも形成することを特徴
    とした請求項1または2の投射型イオンビーム加工装
    置。
  4. 【請求項4】該試料の投射加工の概領域位置での試料高
    さの計測手段を備えたことを特徴とする請求項1〜3の
    いずれか1項に記載の投射型イオンビーム加工装置。
  5. 【請求項5】該試料高さの計測手段が該試料表面に対し
    て斜め方向から光ビームを照射する光源部および該試料
    表面で反射した光ビームを受光してその受光位置を検出
    する光検出部からなり、かつ、該照射光ビームと該反射
    光ビームが該第2の静電レンズと該試料との間に配置し
    ていることを特徴とする請求項4の投射型イオンビーム
    加工装置。
  6. 【請求項6】該試料をXおよびY方向に駆動する機構に
    加えて高さ方向、即ちZ方向への駆動機構も合わせ持つ
    試料ステージを備えたことを特徴とする請求項1〜5の
    いずれか1項に記載の投射型イオンビーム加工装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008084823A (ja) * 2006-03-08 2008-04-10 Hitachi High-Technologies Corp 荷電粒子線調整方法及び荷電粒子線装置
JP2008176984A (ja) * 2007-01-17 2008-07-31 Hitachi High-Technologies Corp イオンビーム加工装置
KR101010924B1 (ko) 2008-07-01 2011-01-25 연세대학교 산학협력단 형상개구를 이용한 집속 이온빔 가공장치와 이를 이용한가공방법
JP2012138360A (ja) * 2005-12-02 2012-07-19 Arisu Corporation:Kk イオン源、システム及び方法

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