JP2000306380A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JP2000306380A
JP2000306380A JP11114360A JP11436099A JP2000306380A JP 2000306380 A JP2000306380 A JP 2000306380A JP 11114360 A JP11114360 A JP 11114360A JP 11436099 A JP11436099 A JP 11436099A JP 2000306380 A JP2000306380 A JP 2000306380A
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voltage
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memory
signal
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JP11114360A
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English (en)
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俊明 ▲高▼平
Toshiaki Takahira
Toshio Sasaki
敏夫 佐々木
Yoshihiko Yasu
義彦 安
Kazumasa Yanagisawa
一正 柳沢
Yuji Tanaka
裕二 田中
Yasuto Igarashi
康人 五十嵐
Hitoshi Tanaka
田中  均
Mariko Otsuka
真理子 大塚
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Hitachi Ltd
Hitachi Solutions Technology Ltd
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Hitachi Ltd
Hitachi ULSI Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低電圧領域まで効率のよいチャージポンプ動
作を可能としたチャージポンプ回路を備えた半導体集積
回路装置を提供する。 【解決手段】 第1のタイミングに対応してプリチャー
ジ回路により第1のキャパシタに電荷をチャージアップ
し、第2のタイミングに対応して転送ゲートを介して上
記第1のキャパシタに蓄積された電荷を出力電圧を保持
する第2のキャパシタに転送させるチャージポンプ回路
において、上記プリチャージ回路又は転送ゲートのいず
れかをPチャンネル型MOSFETとNチャンネル型M
OSFETの並列回路で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体集積回路装置
に関し、例えばダイナミック型RAM(ランダム・アク
セス・メモリ)を搭載してなるシステムLSI等のよう
な半導体集積回路装置におけるチャージポンプ回路を用
いた内部電源回路に利用して有効な技術に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】半導体技術の進展に伴い大規模集積回路
においては、部品を組み合わせるプリント基板の設計と
同じように大規模マクロ(コア)を組み合わせる手法に
向かいつつある。ディジタル信号処理においてメモリは
不可欠であり、特にダイナミック型RAMは、大きな記
憶容量が得られるという特徴を持つものであるために、
上記のような大規模集積回路では重要な役割を果たすも
のとなる。このような大規模な特定用途向LSIに関し
ては、日経マグロウヒル社、1996年3月11付「日
経エレクトロニクス」第107頁〜第125頁がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような半導体集
積回路装置では、素子の微細化に応えつつ、高速動作化
と低消費電力化のために少なくとも電源電圧の低電圧化
が進められている。一方、ダイナミック型RAMでは、
メモリセルからの読み出し効率や書き込み効率を高くす
るためにワード線の選択レベルを電源電圧より高く設定
したり、メモリセルの情報保持時間を長くするために基
板に負のバックバイアス電圧を供給したりするというよ
うに、外部から供給される電源電圧の他に、チャージポ
ンプ回路を用いて内部で電源電圧以上の昇圧電圧を形成
したり、あるいは負電圧を発生させることが必要とな
る。
【0004】上記のように半導体集積回路装置の電源電
圧の低電圧化に伴い、それに形成されるMOSFETの
しきい値電圧との差分が絶対値として小さくなり、それ
が原因となって昇圧効率を無視できない程下げてしまう
ことが本願発明者等の検討によって明らかにされた。ま
た、チャージポンプ回路自体での消費電流を考慮する
と、チャージポンプ回路の回路規模を縮小しつつ、内部
回路の動作モードに対応した電流供給動作を実現するこ
とも必要になるものである。
【0005】従って、本発明の一つの目的は、低電圧領
域まで効率のよいチャージポンプ動作を可能としたチャ
ージポンプ回路を備えた半導体集積回路装置を提供する
ことにある。この発明の他の目的は、回路規模を縮小し
つつ、内部回路の動作モードに対応した電流供給動作を
実現することが可能な内部電源回路を備えた半導体集積
回路装置を提供することにある。本発明の更に他の目的
と特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0006】
【問題を解決するための手段】本願において、開示され
る発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれ
ば、以下のとおりである。すなわち、第1のタイミング
に対応してプリチャージ回路により第1のキャパシタに
電荷をチャージアップし、第2のタイミングに対応して
転送ゲートを介して上記第1のキャパシタに蓄積された
電荷を出力電圧を保持する第2のキャパシタに転送させ
るチャージポンプ回路において、上記プリチャージ回路
又は転送ゲートのいずれかをPチャンネル型MOSFE
TとNチャンネル型MOSFETの並列回路で構成す
る。
【0007】
【発明の実施の形態】図12は、この発明が適用される
半導体集積回路装置に搭載されるダイナミック型メモリ
(以下、単にDRAMという)の一実施例のブロック図
を示している。このDRAMは、例えばシステムLSI
(半導体集積回路装置)における一つのモジュールない
しは機能ユニットを構成する。
【0008】図示のDRAMは、特に制限されないが、
大記憶容量化に適合するようにバンク構成をとる。メモ
リバンク数は、その個数が例えば、最大16をもって変
更可能される。一つのメモリバンク、例えば第1番目の
メモリバンクbank1は、メモリセルアレイMA1、
センスアンプSA0、SA1及びセンスアンプと一体と
されているような図示しないビット線プリチャージ回
路、タイミング発生回路及びカラムセレクタTC1、ロ
ウデコーダRD1、及びカラムスイッチ回路CS1から
なる。
【0009】それら複数のメモリバンクに対して、アド
レス信号及び制御信号のためのアドレスバス/制御バス
ADCBが設定され、データ入出力のためのメモリ内部
バス(I/O内部バス)IOBが設定されている。それ
らバスADCB、IOBに対して共通のメモリ入出力回
路M−I/Oが設けられている。メモリ入出力回路M−
I/Oは、図13の内部バスBUSに結合されるポート
をその内部に持つ。
【0010】DRAMは、また、配線群VL&CLを介
して基板バイアス制御回路VBBCに結合される基板バ
イアス切替回路VBBM、内部電源回路IMVC、内部
動作制御信号mq、pmq、リセット信号resb、及
び制御バスCBUSを介しての各種動作制御信号を受け
るメモリ制御回路MMC、及び電源初期化回路VINT
Cを持つ。
【0011】上記において、半導体集積回路装置を構成
するためのデザインオートメーションにおける設計デー
タの管理単位の都合などに応じて、より広い範囲の要素
の集合をより少ない要素からなるとみなすこともでき
る。例えば、一つのメモリバンクにおけるメモリセルア
レイ(MA1)、センスアンプ(SA1及びSA2)、
ロウデコーダ(RD1)、及びカラムスイッチ(CS
1)は、一つのメモリマットを構成するとみなすことが
でき、タイミング発生回路及びカラムセレクタ(TC
1)はバンク制御回路を構成するとみなすことができ
る。この場合には、各メモリバンクは、より単純にメモ
リマットとバンク制御回路からなるとみなされることに
なる。
【0012】図示のDRAMにおいて、上記メモリマッ
トやその選択回路等は、独立のCMOS型半導体集積回
路装置として構成される公知のDRAMのそれとほとん
ど同じにされる。それ故にその内部構成についての詳細
な説明は避けることとするが、その概略を説明すると以
下のようになる。
【0013】〈メモリセルアレイMA1ーMAn〉メモ
リセルアレイMA1のようなメモリセルアレイは、マト
リクス配置された複数のダイナミック型メモリセルと、
それぞれ対応するメモリセルの選択端子が結合される複
数のワード線と、それぞれ対応するメモリセルのデータ
入出力端子が結合される複数のビット線とを含む。
【0014】メモリセルを構成する選択MOSFET
は、P型単結晶シリコンからなるような半導体基板上に
形成されたP型ウエル領域PWELL1にそのN型ソー
ス領域及びN型ドレイン領域が形成されたような構造を
とる。特に制限されないが、比較的低不純物濃度にされ
たN型分離用半導体領域によって半導体基板から電気的
に分離されるようにされている。かかる分離領域は回路
の電源端子vddのような正電位にされる。上記N型分
離用半導体領域は、α粒子などに起因してP型半導体基
板中に発生するような望ましくないキャリヤから、P型
ウエル領域PWELL1を保護するように作用する。
【0015】メモリセルが形成されるP型ウエル領域P
WELL1は、DRAM内の内部電源回路IMVCによ
って形成される負電位の基板バイアス電圧vbbが与え
られる。これによってメモリセルにおける選択用MOS
FETのテーリング電流ないしはリーク電流が低減さ
れ、メモリセルにおける情報蓄積用容量の情報リークが
軽減される。
【0016】P型ウエル領域PWELL1上には、酸化
シリコン膜からなるような絶縁膜を介してメモリセルに
おける情報蓄積用容量が形成される。情報蓄積用容量の
一方の電極は、選択用MOSFETのソース領域とみな
せる電極領域に電気的に結合される。複数のメモリセル
のための複数の情報蓄積用容量のそれぞれの他方の電極
は、いわゆるプレート電極と称される共通電極とされ
る。プレート電極は、容量電極として所定の電位vpl
が与えられる。
【0017】情報蓄積用容量は、メモリセルアレイのサ
イズを小さいものとするよう比較的小さいサイズを持つ
ことが望まれるとともに、それ自体で長い情報保持時間
を持つように大きい容量値を持つことが望まれる。情報
蓄積用容量は、大きい容量値を持つように、その電極間
に挟まれる誘電体膜が、例えば酸化タンタルもしくは酸
化シリコンのような比較的大きい誘電率を持つ材料から
選択され、かつ単位面積当たりの容量を増大するように
極めて薄い厚さとされる。複数の情報蓄積用容量のため
のプレート電極電位vplは、電圧変換回路IMVCに
よって形成されるところの回路の電源電圧vddの半分
に等しいような中間電位にされる。
【0018】これによって、情報蓄積用容量の一方の電
極に蓄積すべき情報に応じて電源電圧vddレベルのよ
うなハイレベルが供給された場合と、かかる一方の電極
に回路の接地電位に等しいようなロウレベルが供給され
た場合とのどの場合であっても、プレート電極電位vp
lが電源電圧vddのほぼ半分の電位にされる。すなわ
ち、誘電体膜に加わる電圧は、電源電圧vddのほぼ半
分のような小さい値に制限される。これによって誘電体
膜は、その耐圧の低下が可能となり、また印加電圧の減
少に伴う不所望なリーク電流の減少も可能となるので、
その厚さを限界的な薄さまで薄くすることが可能とな
る。
【0019】〈タイミング発生及びカラムセレクタ〉タ
イミング発生及びカラムセレクタTC1のようなタイミ
ング発生及びカラムセレクタは、メモリ制御回路MCC
内のグローバル制御回路からの動作制御信号によって動
作制御されるとともに、バスADCBを介して供給され
るバンク選択信号によって活性化ないしは選択され、メ
モリセルアレイのビット線のためのビット線プリチャー
ジ回路、ロウデコーダ、センスアンプ、それ自身の内部
におけるカラムセレクタ等の各種回路の動作制御のため
の各種内部タイミング信号を形成する。タイミング発生
及びカラムセレクタにおけるカラムセレクタは、内部タ
イミング信号によってその動作が制御され、バスADC
Bを介して供給されるカラムアドレス信号をデコード
し、カラムスイッチ回路CS1のような当該バンクにお
けるカラムスイッチ回路を動作させるためのデコード信
号を形成する。
【0020】ロウデコーダRD1のようなロウデコーダ
は、タイミング発生及びカラムセレクタから供給される
タイミング信号によってその動作タイミングが制御さ
れ、バスADCBを介して供給されるアドレス信号をデ
コードし、対応するメモリセルアレイにおけるワード線
を選択する。
【0021】ビット線プリチャージ回路は、ロウデコー
ダが活性化される前のようなタイミングにおいてプリチ
ャージタイミング信号によって動作され、対応するメモ
リセルアレイにおける各ビット線を電源電圧vddのほ
ぼ半分の電圧に等しいようなレベルにプリチャージす
る。
【0022】〈センスアンプ〉センスアンプSA0、S
A1のようなセンスアンプは、ロウデコーダが活性化さ
れた後にTC1のようなタイミング発生及びカラムセレ
クタ回路から発生されるセンスアンプ用タイミング信号
によって動作され、ロウデコーダによって選択されたメ
モリセルによってビット線に与えられた信号、すなわち
読み出し信号を増幅する。センスアンプにおける各ビッ
ト線に対応される複数の単位センスアンプのそれぞれ
は、良く知られたCMOS構成のセンスアンプと実質的
に同じ構成にされる。
【0023】単位センスアンプのそれぞれは、ゲート・
ドレインが交差接続された一対のpMOSと、同様にゲ
ート・ドレインが交差接続された一対のnMOSとをも
つ。一対のpMOSのドレイン及び一対のnMOSのド
レインは対応する対のビット線に結合される。一対のp
MOSのソースは、共通接続され、センスアンプ用タイ
ミング信号によって動作制御されるスイッチMOSFE
Tを介して動作電位が与えられる。同様に一対のnMO
Sのソースは、共通接続され、センスアンプ用タイミン
グ信号によって動作制御されるスイッチMOSFETを
介して回路の接地電位のような動作電位が与えられる。
【0024】上記動作電圧は、ビット線のハイレベルに
対応した例えば電源電圧vddと、それよりも電圧にさ
れた昇圧電圧vbsとが用いられる。センスアンプが増
幅動作を開始し、ハイレベルに立ち上げるべきビット線
の電位が所望の電圧に到達するまでの一定期間、上記昇
圧電圧vbsによってセンスアンプの増幅動作が行われ
るという、いわゆるオーバードライブ方式が採用され
る。上記ビット線の電位が所望の電位vdd付近に到達
すると、センスアンプの動作電圧は本来のビット線のハ
イレベルに対応した電源電圧vddに切り替えられる。
【0025】メモリセルアレイを挟んでの2つのセンス
アンプ配置は、次のような構成を意味する。すなわち、
メモリセルアレイの一方の側のセンスアンプには当該メ
モリセルアレイの複数のビット線の内の飛び飛びのビッ
ト線が結合され、メモリセルアレイの他方の側のセンス
アンプには当該メモリセルアレイの複数のビット線の内
の残りの飛び飛びのビット線が結合される。この構成
は、センスアンプを構成する複数のMOSFETを必要
とされるサイズに応じて比較的大きいピッチをもって配
置せざるを得ないときにおいて、メモリセルアレイにお
ける複数のビット線のピッチを微細化する上で効果的で
ある。
【0026】〈カラムスイッチ回路〉カラムスイッチ回
路CS1のようなカラムスイッチ回路は、対応するカラ
ムセレクタから出力される選択信号によって動作され
る。カラムスイッチ回路によって、メモリセルアレイに
おける複数のビット線の内のカラムセレクタによって指
示されたビット線が選択され、メモリ内部バスIOBに
結合される。
【0027】〈メモリ入出力回路M−IO〉メモリ入出
力回路M−IOは、半導体集積回路装置の内部バスBU
Sに結合され、かかる内部バスBUSからのアドレス信
号及び制御信号を受け、それを内部のバスADCBに伝
送する。メモリ入出力回路M−IOは、また、バスBU
Sとメモリ内部バスIOBとの間のメモリデータの入出
力を行う。
【0028】〈メモリ制御回路MCC〉メモリ制御回路
MCCは、半導体集積回路装置の内部第1、第2動作制
御信号mq、pmq、及びリセット信号resbを受
け、それらの信号に応じた制御動作を行う。メモリ制御
回路MCCは、特に制限されないが、第1動作制御信号
mq及び第2動作制御信号pmqを受け、それに応じて
内部動作制御信号bbczを形成する第1制御論理回路
MSWと、第1動作制御信号mq及びリセット信号re
sbを受けそれに応じて実質的な初期化制御信号int
gbを形成する第2制御論理回路VINTとを持つ。
【0029】(基板バイアス切替回路VBBM)基板バ
イアス切替回路VBBMは、基板バイアス制御回路VB
BCから線群VL&CLを介して種々のバイアス電圧v
bp、vbn、vbpg、vbng、及び制御信号vb
cp、vbcnを受け、またメモリ制御回路MCCから
制御信号bbczを受け、それらバイアス電圧と、制御
信号による動作制御のもとでDRAM内の所要の回路部
にバイアス電圧を供給する。
【0030】(電圧変換回路MVC)電圧変換回路IM
VCは、DRAMの電源端子VDDと基準電位端子VS
Sとの間に供給される電源電圧を受け、前述のようなメ
モリセルアレイのための基板バイアス電圧vbb、プレ
ート電圧vpl及びワード線の選択レベルを設定するた
めの昇圧電圧vdh、センスアンプのオーバードライブ
用の昇圧電圧vbsのような内部電圧を形成する。特に
制限されないが、メモリセルアレイのための基板バイア
ス電圧vbbは、モジュールとしてのDRAM内の該回
路IMVC内において形成される。負電位レベルのバイ
アス電圧vbb及び昇圧電圧vdh,vbsを形成する
回路は、後述するように低電源電圧でも所望の負電圧を
形成するよう工夫されている。
【0031】この実施例のようにバイアス電圧vbbを
独立的に形成する構成は、ダイナミック型メモリセルか
ら読み出される情報信号が微小レベルであり、その微小
レベルを乱さないようにp型ウエル領域pwell1の
電位変動を抑制する上で有利である。かかるバイアス電
圧vbb形成用の回路は、メモリセルアレイからそのp
型ウエル領域pwell1に流れる不所望なリーク電流
が一般的に小さいものであり、それに応じその出力能力
も比較的小さいもので良いことから、それ自体の消費電
力も十分に小さくし得るものである。
【0032】(電源初期化回路VINTC)電源初期化
回路VINTCは、メモリ制御回路MCCによる動作制
御のもとで、DRAM回路の初期化を行う。電源初期化
回路VINTCの構成例及び初期化動作の詳細は、本願
発明には直接関係がないでのその詳細な説明は省略す
る。
【0033】上の記載において、用語「MOS」は、本
来はメタル・オキサイド・セミコンダクタ構成を簡略的
に呼称するようになったものと理解される。しかし、近
年の一般的呼称でのMOSは、半導体装置の本質部分の
うちのメタルをポリシリコンのような金属でない電気導
電体に替えたり、オキサイドを他の絶縁体に替えたりす
るものもの含んでいる。CMOSもまた、上のようなM
OSに付いての捉え方の変化に応じた広い技術的意味合
いを持つと理解されるようになってきている。MOSF
ETもまた同様に狭い意味で理解されているのではな
く、実質上は絶縁ゲート電界効果トランジスタとして捉
えられるような広義の構成をも含めての意味となってき
ている。本発明のCMOS、MOSFET等は一般的呼
称に習っている。
【0034】図13は、本発明が適用されるシステムL
SIの一実施例の全体の回路ブロック図で有る。実施例
の半導体集積回路装置CHIPは、図示のような複数の
回路ブロック、すなわち入出力回路I/O、基板バイア
ス制御回路VBBC、制御回路ULC、リードオンリメ
モリROM、D/A変換器DAC、A/D変換器AD
C、割り込み制御回路IVC、クロック発生回路CGC
を有するシステムパワーマネジメント回路SPMC、中
央処理部CPU、スタティックメモリSRAM、DMA
コントローラDMAC、ダイナミック型メモリDRAM
を含む。
【0035】それらの回路ブロックは、内部バスBU
S、制御バスCBUSに結合されている。それらは半導
体集積回路装置を構成すべき図示しない半導体基板に搭
載される。上記システムパワーマネジメント回路SPM
Cは、システムLSIに搭載される各モジュールにおい
て、消費される電力を制御する機能を有する。
【0036】半導体集積回路装置は、入出力回路I/O
につながる入出力外部端子Tio1ないしTionと、
負論理レベルのようなリセット信号resbが供給され
る外部端子T1と、制御用外部端子T2と、第1動作制
御信号cmqが供給される第1動作制御用外部端子T3
と、第2動作制御信号cpmqが供給される第2動作制
御用外部端子T4と、外部クロック信号clkが供給さ
れるクロック用外部端子T5と、複数の電源電圧(vd
d、vccdr、vss)が供給される複数の電源用外
部端子T6、T7、T8とを持つ。
【0037】特に制限されないが、電源電圧vddは、
内部回路ブロックの動作のための電源電圧とされ、1.
8ボルト±0.15ボルトのような値を取る。電源電圧
vccdrは、半導体集積回路装置に要求される入出力
レベルに応じて、主として入出力回路I/Oのために設
定される電源電圧であり、3.3ボルト±0.3ボル
ト、2.5ボルト±0.25ボルト、及び1.8ボルト
±0.15ボルトのような値のうちの一つを取るように
される。電位vssは、いわゆるアース電位と称される
ような回路の基準電位である。
【0038】図示の半導体集積回路装置は、いわゆるA
SIC(アプリケーション・スペシファイド・インテグ
レーテッド・サーキッツ)すなわち特定用途ICを構成
するようにされる。すなわち、図示のほとんどの回路ブ
ロックは、ASIC構成を容易ならしめるように、それ
ぞれ独立的な回路機能単位としてのいわゆるモジュール
ないしはマクロセルをなすようにされる。各機能単位
は、それぞれその規模、構成が変更可能にされる。AS
ICとしては、図示の回路ブロックの内、実現すべき電
子システムが必要としない回路ブロックは、半導体基板
上に搭載しないようにすることができる。逆に、図示さ
れていない機能単位の回路ブロックを追加することもで
きる。
【0039】半導体集積回路装置は、特に制限されない
が、1.8ボルト±0.15ボルトのような低電源電圧
vddの基でも十分な動作特性を示すように、低電源電
圧可能なCMOS構造の半導体集積回路装置とされる。
【0040】半導体集積回路装置に搭載されるダイナミ
ック型メモリは、上記電源電圧vddによって動作され
ても良い。しかし、この実施例の半導体集積回路装置に
は、ダイナミック型メモリのために、上記電源電圧vd
dとともに、上記電源電圧vddによって動作される電
圧発生回路から発生される高電源電圧も利用される。ダ
イナミック型メモリにおいては、ダイナミック型メモリ
セルを選択するロウデコーダのような回路はかかる高電
源電圧にて動作され、半導体集積回路装置の内部バスB
USとの間に信号を入出力するような回路は低電源電圧
vddのような電源電圧によって動作される。この構成
は、ダイナミック型メモリセルに与えられる情報として
の電荷量を増大させる。これにより、ダイナミック型メ
モリの情報保持時間特性をより良好にできる。同様に、
センスアンプを前記のような昇圧電圧vbsを用いたオ
ーバードライブ方式で駆動することにより、高速な読み
出し動作が可能になる。
【0041】(中央処理部CPU)中央処理部CPU
は、特に制限されないが、いわゆるマイクロプロセッサ
と同様な構成にされる。すなわち中央処理部CPUは、
その詳細を図示しないけれども、その内部に命令レジス
タ、命令レジスタに書込まれた命令をデコードし、各種
のマイクロ命令ないしは制御信号を形成するマイクロ命
令ROM、演算回路、汎用レジスタ(RG6等)、内部
バスBUSに結合するバスドライバ、バスレシーバなど
の入出力回路を持つ。
【0042】中央処理部CPUは、リードオンリメモリ
ROMなどに格納されている命令を読み出し、その命令
に対応する動作を行う。中央処理装置CPUは、入出力
回路I/Oを介して入力される外部データの取り込み、
制御回路ULCに対するデータの入出力、リードオンリ
メモリROMからの命令や命令実行のために必要となる
固定データのようなデータの読み出し、D/A変換器D
ACへのD/A変換すべきデータの供給、A/D変換器
によってA/D変換されたデータの読み出し、スタティ
ック型メモリSRAM、ダイナミック型メモリDRAM
へのデータの読み出し、書込み、DMAコントローラD
MACの動作制御等を行う。制御バスCBUSは、中央
処理部CPUによる図示の回路ブロックの動作制御のた
めに利用され、またDMAコントローラDMACなどの
回路ブロックからの状態指示信号を中央処理部CPUに
伝えるために使用される。
【0043】中央処理部CPUは、また割り込み制御回
路IVCにおける指示レジスタRG5などにセットされ
た動作制御信号を内部バスBUSを介して参照し、必要
な処理を行う。中央処理部CPUは、クロック発生回路
CGCから発生されるシステムクロック信号C2を受け
そのシステムクロック信号C2によって決められる動作
タイミング、周期をもって動作される。
【0044】中央処理部CPUは、その内部の主要部
が、CMOS回路、すなわちpMOSとnMOSとから
なる回路から構成される。特に制限されないが、中央処
理部CPUを構成するCMOS回路は、図示しないCM
OSスタテック論理回路、CMOSスタテックフリップ
フロップのようなスタティック動作可能なCMOSスタ
テック回路と、信号出力ノードへの電荷のプリチャージ
と信号出力ノードへの信号出力とをシステムクロック信
号C2に同期して行うようなCMOSダイナミック回路
とを含む。
【0045】中央処理部CPUは、クロック発生回路C
GCからのシステムクロック信号C2の供給が停止され
たなら、それに応じて動作停止状態にされる。停止状態
において、ダイナミック回路の出力信号は、回路に生じ
る不所望なリーク電流によって不所望に変化されてしま
う。スタテックフリップフロップ回路構成のレジスタ回
路のような回路は、システムクロック信号の非供給期間
であっても、以前のデータを保持する。
【0046】システムクロック信号C2の非供給期間に
おいては、中央処理部CPUの内部のスタテック回路に
おける各種ノードでの信号レベル遷移が停止され、また
ダイナミック回路での出力ノードでのデスチャージない
しプリチャージが停止される。この状態では、動作状態
のCMOS回路が消費する動作電流のような比較的大き
い消費電流、すなわち各種ノード及びそれぞれにつなが
る配線が持つ浮遊容量、寄生容量へ信号変位を与えるよ
うに電源線から与えられるチャージ、デイスチャージ電
流は、実質的にゼロとなる。このことから中央処理部C
PUは、CMOS回路のリーク電流に等しいような小さ
い電流しか流れず、低消費電力状態となる。
【0047】(割り込み制御回路IVC)割り込み制御
回路IVCは、外部端子T1に負論理レベルのようなリ
セット信号を受け、外部端子T3を介して第1動作信号
cmqを受け、外部端子T4を介して第2動作制御信号
cpmqを受け、また、外部端子T2に、半導体集積回
路装置の動作状態を指示する状態指示信号を出力する。
割り込み制御回路IVCは、かかるリセット信号res
b、動作制御信号cmq、cpmq及び状態指示信号に
対応してそれぞれの位置のビットが設定されるようなレ
ジスタRG5を持つ。
【0048】レジスタRG5における状態指示信号は、
内部バスBUSを介して中央処理部CPUによって更新
される。外部端子T3、T4を介してレジスタRG5に
セットされた動作制御信号cmq、cpmqは、前述の
ように、内部バスBUSを介し中央処理部CPUによっ
て参照される。
【0049】特に制限されないが、割り込み制御回路I
VCは、その内部にダイナミック型メモリのリフレッシ
ュ動作のための図示しないリフレッシュアドレスカウン
タを持つ。割り込み制御回路IVCにおけるかかるリフ
レッシュアドレスカウンタは、第1、第2動作制御信号
cmq、cpmqによって第1及び第3モードが指示さ
れているなら、すなわち半導体集積回路装置に対して動
作モードか、動作スタンバイモードが指示されているな
ら、クロック発生回路CGCからのシステムクロック信
号に基づいて歩進され、周期的に更新されるリフレッシ
ュアドレス情報を形成する。
【0050】(クロック発生回路CGC)クロック発生
回路CGCは、外部端子T5を介して外部クロック信号
clkを受け、その外部クロック信号clkに対応した
周期のシステムクロック信号C2を形成する。なお、図
12では、クロック発生回路CGCと中央制御部CPU
との間の信号線が単純化されて表現されているけれど
も、システムクロック信号C2は、中央制御部CPU内
の図示しない回路の順序立った動作のために、一般的な
プロセッサに対するクロック信号と同様に、多相信号か
らなると理解されたい。
【0051】クロック発生回路CGCによるシステムク
ロック信号C2の発生は、割り込み制御回路IVCから
の第1及び第2動作制御信号cmq、cpmqに応答す
るモード信号MODE2やイニシャル動作指示信号IN
TLのような制御信号C1及び中央処理部CPUからの
制御信号C3によって制御される。動作制御信号cmq
によって完全スタンバイ動作が指示されたなら、中央処
理部CPUによって、スタテイック的に保持すべきデー
タのスタテイック型メモリSRAMへの書込み処理動作
を含むような、完全スタンバイ動作へ移行するための必
要な処理動作が行われ、次いで、中央処理部CPUから
クロック発生回路CGCへシステムクロック発生動作停
止のための制御信号C3が発生される。
【0052】動作制御信号cpmqによって動作スタン
バイ動作が指示された場合は上記完全スタンバイ動作と
同様に、中央処理部CPUによって、スタテイック的に
保持すべきデータのスタテイック型メモリSRAMへの
書込み処理動作を含むような、動作スタンバイ動作へ移
行するための必要な処理動作が行われる。この場合のそ
の後の動作は、上記完全スタンバイ動作の場合とは異な
り、中央処理部CPUからクロック発生回路CGCへシ
ステムクロック信号の選択的出力のための制御信号C3
が発生される。
【0053】すなわち、クロック発生回路CGCから割
り込み制御回路IVC及びダイナミック型メモリDRA
Mへシステムクロック信号の供給は継続され、それ以外
の回路ブロックへのシステムクロック信号の供給は停止
される。動作制御信号cmq、cpmqが回路の動作を
指示する状態に変化されたなら、それに応ずる割り込み
制御回路IVCからの制御信号C1によって、クロック
発生回路CGCは、外部クロック信号clkに応ずるシ
ステムクロック信号C2を発生するように制御される。
【0054】(入出力回路I/O)入出力回路I/O
は、外部端子Tio1ないしTionの内の所望の外部
端子を介して外部から供給される信号を受け、また外部
端子Tio1ないしTionの内の所望の端子に出力す
べき信号を内部バスBUSを介して受ける。入出力回路
I/Oは、その内部にそれぞれCMOSスタテック回路
からなるような制御レジスタRG4と図示しないデータ
レジスタとを持つ。
【0055】制御レジスタRG4は、中央処理部CPU
によって選択され、かつ中央処理部CPUによって、当
該入出力回路I/Oのための制御データ、例えば、デー
タ入力/出力指示や高出力インピーダンス状態指示など
の制御データが与えられる。データレジスタは、外部端
子Tio1ないしTionと、内部バスBUSとの間の
データの転送のために利用される。外部端子Tio1な
いしTionのビット幅すなわち端子数と、内部バスB
USのビット幅が異なるような場合、データレジスタ
は、大きいビット幅に対応されるようなビット数を持つ
ようにされ、中央処理部CPUによる動作制御に従って
ビット数変換を行う。
【0056】例えば外部端子Tio1ないしTionの
個数が64のような数であるのに対し、内部バスBUS
のビット幅が256ビットのような比較的大きい数であ
るような場合、64ビット単位をもって外部端子Tio
1ないしTionに次々に供給される直列データは、中
央処理部CPUによる直列ー並列データ変換制御によっ
てデータレジスタに順次に供給され、256ビットのデ
ータに変換される。逆に、内部バスBUSからデータレ
ジスタにセットされた256ビットのデータは、中央処
理部CPUによる並列ー直列データ変換制御によって、
64ビット毎に分けられて外部端子Tio1ないしTi
onに順次に供給される。
【0057】入出力回路I/Oの信号入力のための回路
及び信号出力のための回路は、その入力及び出力動作が
システムクロック信号によって制御されるようにされ
る。それ故に、入出力回路I/Oは、システムクロック
信号が供給されなくなった時には、上記中央処理部CP
Uと同様に低消費電力状態にされることになる。
【0058】(制御回路ULC)制御回路ULCは、電
子システムの必要に応じて適宜に設けられる制御回路で
ある。この制御回路ULCとしては、例えば、ハードデ
イスク装置におけるモータサーボコントロール、ヘッド
のトラッキング制御、誤り訂正処理や、画像、音声処理
における画像や音声データの圧縮伸長処理のようなのよ
うな実現すべき電子システムに応じて適宜に設けられ
る。制御回路のULCは、中央処理部CPUと同様にそ
の動作がシステムクロック信号によって制御される。
【0059】(リードオンリメモリROM)リードオン
リメモリROMは、前述のように、中央処理装置CPU
によって読み出され実効されるべき命令、固定データを
記憶する。
【0060】(D/A変換器DAC)D/A変換器DA
Cは、内部バスBUSを介して供給されるところのアナ
ログ信号に変換すべきデジタルデータを受けるレジスタ
RG2を持ち、かかるデジタルデータに基づいてアナロ
グ信号を形成する。レジスタRG2は、制御回路ULC
もしくは中央処理部CPUによってデジタルデータがセ
ットされる。D/A変換器DACのD/A変換開始タイ
ミング、D/A変換結果の出力タイミングのようなD/
A変換動作は、システムクロック信号によって制御され
る。D/A変換器DACによって形成されたアナログ信
号は、特に制限されないが、内部バスBUS及び入出力
回路I/Oを介して外部端子T1ないしTnの所望の端
子に供給される。尚、ここでは上記外部端子T1ないし
Tnを入出力兼用端子(ピン)としているが、入力用端
子と出力用端子に分離して設けてもよい。
【0061】D/A変換器DACは、その詳細を図示し
ないけれども、高精度DA変換が必要とされる場合は、
得るべきアナログ量の基準とするような基準電圧源もし
くは基準電流源を持つようにされる。かかる基準電圧源
もしくは基準電流源は、一種のアナログ回路を構成する
とみなされ、第2モード及び第3モード、すなわち完全
スタンバイモード、及び動作スタンバイにおいて無視し
得ない電流を消費してしまう危険性を持つ。それ故にそ
のような場合の消費電流の低減を可能にするよう、かか
る基準電圧源もしくは基準電流源に対しては、上記第2
モード、第3モードにおいて、スイッチオフするような
MOSFETスイッチを設定される。
【0062】(A/D変換器ADC)A/D変換器AD
Cは、外部端子T1ないしTnのうちの所望の端子と入
出力回路I/Oと内部バスBUSを介して供給されるよ
うなアナログ信号を受け、制御回路ULCもしくは中央
処理部CPUによってそのA/D変換の開始が制御さ
れ、システムクロック信号C2に従うようなクロック制
御のもとで上記アナログ信号をデイジタル信号に変換
し、得られたデジタル信号をレジスタRG1にセットす
る。
【0063】A/D変換器ADCもまた、上記D/A変
換器DACと同様に、高精度AD変換が必要とされる場
合は、デジタル変換すべき量子化レベルの基準とされる
ような基準電圧源もしくは基準電流源を持つようにされ
る。A/D変換器ADCにおけるかかる基準電圧源もし
くは基準電流源もまた完全スタンバイモード、及び動作
スタンバイモードにおいて無視し得ない電流を消費する
危険性を持つ。それ故にその場合には、上記同様なMO
SFETスイッチが、かかる基準電圧源もしくは基準電
流源に適用される。
【0064】(スタティック型メモリSRAM)スタテ
イック型メモリSRAMは、そのメモリセルとして、そ
の詳細は図示しないが、CMOSスタテック型メモリセ
ル、すなわちCMOSラッチ回路とそれに対するデータ
入出力のための一対の伝送デートMOSFETとからな
るような構成のメモリセルを持つ。CMOSスタテック
型メモリセルは、スタテックに情報を保持し、かつ情報
保持のために、著しく小さい動作電流しか必要しないと
いう特徴を持つ。
【0065】かかるスタテイック型メモリSRAMは、
実質上は、CMOSスタテイック型ランダム・アクセス
・メモリを構成するようにされる。すなわち、スタテイ
ック型メモリSRAMは、マトリクス配置の複数のCM
OSスタテック型メモリセルからなるメモリアレイと、
内部バスBUSを介して供給されるようなロウアドレス
信号をデコードしそれによってメモリアレイにおけるワ
ード線を選択するロウ系アドレス・デコード・ドライブ
回路と、カラムアドレス信号をデコードしそれによって
カラム・デコード信号を形成するカラム系アドレスデコ
ード回路と、かかるカラム・デコード信号によって動作
されメモリアレイにおけるデータ線を選択しそれを共通
データ線に結合させるカラムスイッチ回路と、共通デー
タ線に結合された入出力回路と、読み出し書込み制御回
路とを含む構成とされる。
【0066】メモリアレイに関連するかかるアドレス・
デコード・ドライブ回路のような回路すなわちメモリア
レイ周辺回路は、CMOSスタテック回路から構成され
る。それ故に、スタテック型メモリセルSRAMは、読
み出し、書込み動作が行われない情報保持動作のみだけ
なら、比較的低消費電力状態に置かれるととなる。な
お、CMOSスタティック型メモリは、メモリセルサイ
ズが比較的大きくなり、その記憶容量に対する全体のサ
イズが比較的大きくなってしまうという考慮すべき特徴
を持ち、大きな記憶容量にすることが比較的困難であ
る。
【0067】(DMAコントローラDMAC)DMAコ
ントローラ、すなわちダイレクト・メモリ・アクセス・
コントローラDMACは、中央処理部CPUによってそ
の動作が制御され、中央処理部CPUによって指示され
た回路ブロック間の内部バスBUSを介するデータ転送
を、中央処理部CPUになり代わって制御する。DMA
コントローラDMACの詳細は、独立の半導体集積回路
装置として構成されるDMAコントローラと実質的に同
じ構成にし得るので更にの詳細な説明は行わないが、そ
の内部のレジスタRG7等に、中央処理部CPUによっ
てセットされる転送元情報、転送先情報、データ転送量
情報等の設定情報に基づいて、データ転送制御を行う。
【0068】(ダイナミック型メモリDRAM)ダイナ
ミック型メモリDRAMは、そのメモリセルすなわちダ
イナミック型メモリセルが、典型的には、電荷の形態を
もって情報を蓄積する情報蓄積用キャパシタと、選択用
MOSFETとからなるような少ない数の素子からな
り、比較的小さいメモリセルサイズにされ得る。それ故
に、ダイナミック型メモリは、大記憶容量であってもそ
の全体のサイズを比較的小さくすることができる。この
ダイナミック型メモリDRAMは、前記図12に示した
ようなものが用いられる。
【0069】図1は、上記ダイナミック型メモリDRA
Mに設けられる電圧変換回路の一実施例を示すブロック
図である。この電圧変換回路は、電源電圧vddと回路
の接地電位vssとで動作して、電源電圧vdd以上に
高くされた昇圧電圧vbs、vdh、負電圧vbb、及
び電源電圧vddの1/2にされたプレート電圧vp
l、ビット線プリチャージ電圧vbmからなる4通りの
電圧を形成する。
【0070】上記昇圧電圧vbsは、センスアンプのオ
ーバードライブ用の動作電圧であり、vdhはワード線
の選択信号を形成するワード線ドライバの動作電圧であ
り、vbbは基板に与えられる負のバックバイアス電圧
であり、これらはいずれもチャージポンプ回路を用いて
形成される。これに対して、上記プレート電圧vplと
ビット線プリチャージ電圧vbmは、電源電圧vddを
1/2に分圧することによって形成される。
【0071】ダイナミック型メモリセルが接続されるビ
ット線には多数のかかるメモリセルが接続されることに
よって比較的大きな寄生容量を持つ。このような比較的
大きな寄生容量を持つビット線の電位をセンスアンプの
増幅動作によって高速に引き上げるようにするため、増
幅動作時の実質的な動作電圧である上記昇圧電圧vbs
は、比較的大きな電流駆動能力が必要とされる。そし
て、かかる電流が必要とされるタイミングは、センスア
ンプの動作開始時の一定時間に限定される。
【0072】上記センスアンプは、ワード線が選択され
たときに必ず動作してワード線の選択動作によってメモ
リセルにおけるキャパシタの情報電荷はビット線のプリ
チャージ電荷との電荷分散によって減少又は増加し、か
かる電荷分散によって生じた読み出し信号を増幅して、
メモリセルの情報電荷をもとの状態に戻すという動作を
行うものである。つまり、センスアンプの増幅動作は、
ワード線の選択動作、言い換えるならば、ロウ系の選択
動作とは一体的に行われるものである。
【0073】この実施例では、効率よく上記昇圧電圧を
形成するとともにその安定化を図るために、ダイナミッ
ク型RAMにおけるセンスアンプの実質的な動作電圧で
ある上記のような昇圧電圧vbsをロウ系選択タイミン
グに合わせて動作させることを考えた。つまり、センス
アンプの増幅動作では上記のようなビット線を電源電圧
vddレベルまでチャージアップさせるための電流によ
って、チャージポンプ回路で形成された昇圧電圧vbs
が低下するので、それを予め補うようにチャージポンプ
動作を行わせる。
【0074】チャージポンプ回路は、昇圧電圧を得るた
めの予備動作であるキャパシタへののプリチャージ動作
と、キャパシタにプリチャージされた電荷によって形成
された電圧をブートストラップ作用によって引き上げて
出力側のキャパシタに転送させるという出力動作の繰り
返しによって行われる。そのため、バンク活性化信号に
よりチャージポンプ回路を動作させた場合、1つのチャ
ージポンプ回路の上記プリチャージ動作と、出力動作と
で2サイクルを費やすことが必要となる。連続したバン
クアクセスに対応して、上記出力動作を行わせるように
するためには、最低でも4個のチャージポンプ回路が必
要となる。
【0075】これに加えて、この実施例では後述するよ
うに2バンク同時に活性化するという動作モードが設け
られる。この場合には、2つのバンクがほぼ同じ時期に
活性化され、それに伴いセンスアンプの動作電流も2倍
に増加してしまう。そこで、かかる2バンク同時活性化
に備えたチャージポンプ回路を1個追加し、合計5個の
チャージポンプ回路からなるvbs電源回路が設けられ
る。これらのvbs電源回路は、入力されたタイミング
信号clkbs<0>ないし<4>によって順次に動作
させられる。
【0076】また、vbs検出回路を備えたvbs電源
回路が合計5個設けられ、上記タイミング信号clkb
s<0>ないし<4>によって形成された昇圧電圧vb
sが不足した場合、かかる検出回路の検出信号によって
有効にされたvbs電源回路が、上記タイミング信号c
lkbs<0>ないし<4>によって追加的に動作させ
られる。このような出力昇圧電圧vbsのレベルに対応
して、1バンク活性時にはvbs検出回路付きと常時動
作の2個からなるvbs電源回路が動作することにな
る。また、後述するように2バンク同時活性時には、そ
れぞれのバンク活性信号に対応した上記常時動作の2個
のvbs電源回路と、昇圧出力電圧vbsが不足のとき
にはvbs検出回路付きのvbs電源回路も動作状態と
って最大で4個の回路が動作することになる。
【0077】このようなvbs電源回路の動作制御によ
って、少ない数のチャージポンプ回路を用い、しかも昇
圧電圧vbsの変動を最小に抑えて安定的に昇圧電圧v
bsを形成することができる。前記のように昇圧電圧v
bsは、センスアンプの増幅動作開始時の電源電圧とさ
れて、センスアンプをオーバードライブするものである
ので、その電圧変化はセンスアンプの増幅時間を大きく
変動させてしまう。この実施例のような電源回路の採用
によって、上記昇圧電圧vbsの安定化が図られるの
で、センスアンプの実質的な増幅動作を高速にすること
ができる。
【0078】ワード線の選択レベルを形成する昇圧電圧
vdhは、c−0〜c−2からなる3つのvdh電源回
路によって形成される。同様に、負の基板電圧vbbを
形成するvbb電源回路もd−0〜d−2からなる3つ
の回路によって形成される。この3つの回路に対応し
て、3相のクロック信号clk<0>ないし<2>が形
成される。各クロック信号clk<0>ないし<2>
は、パルスデューティが33%づつの3相の信号とさ
れ、それがハイレベルの期間がプリチャージ、ロウレベ
ルの期間が出力動作とされる。それ故、プリチャージ期
間に比べて出力期間が2倍となって、キャパシタに保持
された昇圧又は負電圧を長い時間にわたって出力させる
ことができる。この結果、チャージポンプ回路として効
率のよい電圧発生動作を行わせることができる。
【0079】電源電圧vddの1/2の電圧を形成する
vbm/vpl電源回路は、出力電流が小さいのでそれ
ぞれが出力回路で構成される。上記2つの電圧vbmと
vplとは、vdd/2のように同じ電圧とされるもの
であるので、出力部を除いて共通の回路により構成され
る。
【0080】図2には、前記vbs電源部の動作を説明
するためのタイミング図が示されている。ロウ系のコマ
ンドとしては、バンクアクティブ(bank active)と、バ
ンクアクティブクローズ(bank active/close)が設けら
れる。バンクアクティブによりXアドレス信号とロウバ
ンクアドレスが指定され、かかるロウバンクアドレスで
指定されたバンク(メモリマット)がアクティブにさ
れ、上記Xアドレス信号で指定されたワード線が選択状
態にされるとともにセンスアンプが活性化される。この
コマンド(BA)は、汎用のDRAMにおいて、/CA
S(カラムアドレスストローブ)信号がハイレベルで、
/RAS(ロウアドレスストローブ)信号の立ち下がり
に相当する。つまり、ロウ系の選択動作が行われ、指定
されたバンクでは上記選択されたワード線のメモリセル
についてリフレッシュ動作が実施される。
【0081】バンクアクティブクローズによりXアドレ
ス信号は無視され、ロウバンクアドレスにより指定され
たバンクに対してプリチャージが実施される。つまり、
選択ワード線が非選択状態にされるとともに、センスア
ンプSAは非活性化されて、相補ビット線やセンスアン
プのコモンソース線等がハーフプリチャージ電位にされ
る。
【0082】この実施例では、逐一バンクアクティブク
ローズのコマンドを発行せず、読み出しデータが存在す
るバンクを任意に指定するだけでよい動作モードが用意
されている。この動作モードは、使い勝手がよいその反
面バンクアクティブを入力してから、データが出力され
るまでの時間にバンクアクティブクローズの動作を自動
的に行う分だけ遅くなる。これに対して、必要なデータ
の読み出し(又は書き込み)が終了した後は当該バンク
に対して逐一バンクアクティブクローズ(BC)コマン
ドを発行すると、バンクアクティブを入力してから、デ
ータが出力されるまでの時間が高速にできる。
【0083】複数バンクからなるメモリのアクセスにお
いて、上記のようなコマンドを用いたバンク・アクティ
ブ・クローズ(bank active/close)に応じたatam
(actlve to active)信号、ctam(close to activ
e)信号に同期したパルスによって、上記タイミング信号
bs0〜bs4が形成される。ここで、atamやct
amのmは、最大16個のメモリバンクのうちm番目の
メモリバンクに対応した信号であることを意味してい
る。
【0084】同図(A)では、ata(actlve to acti
ve)の状態を表し、そのata信号の変化(立ち上がり
と立ち下がり)に同期して、順次にbs0〜bs4が発
生される。上記ataの状態では、上記のようにバンク
アクティブクローズを自動的に実行してからバンクアク
ティブを行うので、その分のタイミングが遅くなってい
るが、上記タイミングatamに同期して、全部で5個
のチャージポンプ回路が順次に動作して昇圧電圧vbs
を形成する。
【0085】同図(C)では、cta(close to activ
e )の状態を表し、そのcta信号の変化(立ち上がり
と立ち下がり)に同期して、前記同様に順次にbs0〜
bs4が発生される。上記ctaの状態では、上記のよ
うにバンクアクティブクローズが実行されているので、
バンクアクティブのタイミングが直ちに行われ、上記タ
イミングctamに同期して、全部で5個のチャージポ
ンプ回路が順次に動作して昇圧電圧vbsを形成する。
【0086】同図(B)と(D)では、ata(actlve
to active)とcta(close to active )の状態が重
なって2バンク同時に活性化される場合であり、その信
号ctaと ataとの前記のような時間差によって、
vbs制御部では短い時間内に連続してパルスbs2と
bs3、bs1とbs2等を発生させて、2バンク活性
時のvbsの落ち込みを防止するものである。この場
合、1つのバンクアクティブの期間に、2つのチャージ
ポンプ回路が同時に動作する。センス回路によりvbs
が不足と判定されたなら、さらに2個のチャージポンプ
回路が同時に動作することになる。
【0087】図3には図1のクロック発生回路のタイミ
ング図が示され、図4にはその回路図が示されている。
このクロック発生回路は、前記vdh電源部及びvbb
電源部に供給されるクロック信号clk<0>ないし<
2>を形成して、その動作を行わせる。タイミング図に
示されるように、入力されたクロック信号mclkを3
相のクロック信号clk<0>ないし<2>を形成す
る。このため、各クロック信号clk<0>ないし<2
>は、ほぼ33%のパルスデューティを持つようにされ
る。
【0088】図4において、上記クロック信号mclk
は、フリップフロップ回路及びデレイ出力付きフリップ
フロップ回路の組み合わせにより、3進のカウンタ回路
を形成し、その出力をクロック信号mlkの反転信号で
動作するフリップフロップ回路に記憶させ、これらカウ
ンタ出力及びフリップフロップ回路の出力を組み合わせ
て論理ゲート回路に入力し、上記のような3相のクロッ
ク信号clk<0>ないし<2>を形成する。
【0089】このように各チャージポンプ回路は、それ
ぞれに対応したクロック信号clk<0>ないし<2>
がハイレベルの期間にプリチャージ動作を行い、ロウレ
ベルの期間に出力動作を行う。したがって、プリチャー
ジ動作の時間に比べて出力時間が2倍と長くすることが
でき、しかも同時期に2つのチャージポンプ回路が出力
動作を行う期間を持つようにできる。この結果、電圧変
動を最小に抑えつつ、効率のよい昇圧電圧vdh及び基
板電圧vbbを形成することができる。この実施例のv
dh電源部及びvbb電源部では、昇圧/転送比率を
1:2のクロックで制御し、昇圧が継続できるように転
送期間の重なりを3相クロック構造で形成し、チャージ
ポンプ回路の効率向上の最適化を図るものである。
【0090】図5には、前記vbb電源回路の一実施例
の回路図が示されている。同図において、Pチャンネル
型MOSFETQC52とNチャンネル型MOSFET
QC53は、並列構成の接地スイッチを構成し、Nチャ
ンネル型MOSFETQC58が負電圧を出力させる転
送ゲートを構成する。入力されたクロック信号clkに
より、インバータ回路INV51がハイレベルのとき、
キャパシタQC61に電源電圧vddをプリチャージす
る。
【0091】上記プリチャージにおいて、ラッチ形態の
Pチャンネル型MOSFETQC50とQC51及びキ
ャパシタQC62とQC63とにより、上記Pチャンネ
ル型MOSFETQC52をオン状態にさせる負電圧を
発生させる。つまり、キャパシタQC63で形成された
負電圧により、Pチャンネル型MOSFETQC52を
オン状態にさせるとともに、ラッチ形態のPチャンネル
型MOSFETQC50をオン状態にして他方のPチャ
ンネル型MOSFETQC51をオフ状態にし、上記負
電圧が接地電位vssに抜けるのを防止するものであ
る。
【0092】出力動作のときにインバータ回路INV5
6の出力信号がロウレベル(接地電位vss)となり、
ラッチ形態のNチャンネル型MOSFETQC54がオ
ン状態となってキャパシタQC64に負電圧vbnをチ
ャージアップさせている。したがって、上記プリチャー
ジのときに、インバータ回路INV56の出力信号が電
源電圧vddのようなハイレベルになると、Nチャンネ
ル型のスイッチMOSFETQC53のゲート電圧はv
dd−vbnとなってオン状態にされる。このときに、
Nチャンネル型MOSFETQC55がオン状態となっ
て、キャパシタQC65に負電圧vbnをプリチャージ
するとともに、他方のMOSFETQC54をオフ状態
にし上記電圧vdd−vbnが負電圧vbnに抜けない
ようにしている。
【0093】インバータ回路INV51がロウレベルに
変化すると、キャパシタQC61にプリチャージされた
電荷と、キャパシタQC60に電荷移送されて、容量比
に対応して低減された負電圧が発生される。この負電圧
は、このときにオン状態にされるNチャンネル型の転送
ゲートMOSFETQC58を通して出力される。上記
転送ゲートMOSFETQC58をオン状態にさせる信
号は、前記MOSFETQC53の制御信号を形成する
回路と類似の回路からなるラッチ形態のMOSFETQ
C56とQC57及びキャパシタQC66、QC67で
形成される。この実施例では、上記のような容量比によ
り、負電圧を低減させた上で上記MOSFETQC58
を通して図示しない基板又はウェル領域での寄生容量等
に転送されて所望の基板電圧vbn(例えば−0.75
V)を形成するものであるので無駄がない。
【0094】電源電圧vddが1.8Vのような低電圧
においては、上記接地スイッチをNチャンネル型MOS
FETQC53のみで構成したのでは、そのゲートには
1V程度の低電圧しか印加できない。このため、そのコ
ンダクタンスが小さくなってキャパシタQC61へのプ
リチャージ動作が不足してしまい、MOSFETQC5
3のサイズを大きく形成したり、あるいはチャージポン
プ回路の数を多く形成しなければならなくなる。これに
対して、上記Pチャンネル型MOSFETQC52を並
列接続とした場合には、そのゲートにほぼ電源電圧vd
dに対応した負電圧を供給してオン状態にさせることが
できるから比較的大きな電流を流すことができる。した
がって、上記並列構成においては、特に低電源電圧vd
dのもとで簡単な構成で負電圧vbnを効率よく形成す
ることができるものとなる。
【0095】図6には、前記vbs電源回路の一実施例
の回路図が示されている。この実施例のvbs電源回路
は、低電源電圧vddのもとで、効率よく上記昇圧電圧
vbsを形成するよう次のような工夫がなされている。
この実施例では、昇圧部で形成された昇圧電圧を出力さ
せる転送ゲートがPチャンネル型MOSFETとNチャ
ンネル型MOSFETの並列構成とされる。昇圧部は、
キャパシタC0とインバータ回路とで構成される。キャ
パシタC0へのプリチャージ動作は、同様に2倍昇圧電
圧を形成し、Nチャンネル型のプリチャージMOSFE
Tのゲート電圧を2vddとして高速に、しかも効率よ
くプリチャージ動作が行えるようにしている。
【0096】上記キャパシタC0で形成された2倍の昇
圧電圧2vddは、キャパシタC1とC2及びラッチ形
態のNチャンネル型MOSFETQ1とQ2からなる回
路で形成された2倍の昇圧電圧2vddでNチャンネル
型の伝送ゲートMOSFETをオン状態にして出力させ
る。これと共に、Pチャンネル型の伝送ゲートMOSF
ETを、ラッチ形態のPチャンネル型MOSFET及び
キャパシタで形成された回路でスイッチ制御して上記出
力動作を行わせる。Pチャンネル型のスイッチMOSF
ETは、昇圧電圧vbsと電源電圧vddとの差電圧v
bs−vddがゲートに供給されてオン状態となる。P
チャンネル型MOSFETのソースには、前記昇圧電圧
2vddが供給されるから、ゲートとソース間電圧は3
vdd−vbsのような電圧が印加されるものとなる。
上記並列形態のPチャンネル型MOSFETとNチャン
ネル型MOSFETとによって、Nチャンネル型MOS
FETを用いた場合のようなしきい値電圧による電圧ロ
スなく昇圧電圧2vddをフルに出力させることができ
るので昇圧効率を改善することができる。
【0097】図7には、前記vdh電源回路の一実施例
の回路図が示されている。低電源電圧vddのもとで、
効率よく上記昇圧電圧vdhを形成するよう次のような
工夫がなされている。この実施例では、昇圧部を2倍昇
圧とするものである。つまり、キャパシタC3とC4に
それぞれ電源電圧vddでプリチャージし、それを直列
接続することによってキャパシタC3とC4とで2倍昇
圧電圧2vddを形成する。これにインバータ回路の出
力電圧のハイレベル(vdd)を加えることによって、
3倍の昇圧電圧3vddを形成する。
【0098】初段転送ゲートは、上記キャパシタC3と
C4のプリチャージ信号を形成するものであり、次段転
送ゲートが上記3倍の昇圧電圧3vddが得られるノー
ドn1の昇圧電圧を出力端子vdhから出力させるとい
う転送ゲートである。この出力転送ゲートには、前記図
6の実施例と同様にNチャンネル型MOSFETとPチ
ャンネル型MOSFETを用いたCMOS転送ゲートが
採用されている。このような昇圧電圧の3倍化と、上記
CMOS転送ゲートとの組み合わせにより、電源電圧v
ddが1.8Vのような低電圧でも、効率よく3.6V
程度のワード線選択レベルにする高電圧を形成すること
ができる。
【0099】図5ないし図7におけるタイミング信号を
形成する遅延回路は、ノンオーバーラップの相補的なパ
ルスを形成するものであり、ラッチ形態にされたMOS
FETの動作切り替えの際に昇圧電圧が電源電圧vdd
や接地電位vssに抜けてしまうのを防止するものであ
る。
【0100】つまり、図8のタイミング図に示したよう
に、クロック信号clkを基に、各信号f0とその遅延
信号f0d、f1とその遅延信号f1d、fs1とその
遅延信号fs1dを形成し、同図で点線で示したように
信号s1とs1b、s2とs2b、及びs3とs3bと
は、それぞれ互いに逆相でノンオーバーラップの信号と
される。上記ラッチ形態のMOSFETが接続されたキ
ャパシタに伝えられるタイミング信号とされる。
【0101】図7において、センサ回路は直流電流を流
すことなく、昇圧電圧vdhをモニタするセンサ回路で
あり、昇圧電圧vdhを前記図1のダイオード接続のP
チャンネル型MOSFETQ2からなるレベルシフトさ
れた電圧vdhdを検出すべき入力電圧として取り込
む。
【0102】クロック信号clkにより、第1のタイミ
ングでノードhをロウレベルにしてキャパシタをプリチ
ャージし、ノードgに上記入力電圧vdhdをプリチャ
ージしておき、第2のタイミングでキャパシタと上記ノ
ードgとを接続してその電荷分散に対応した電圧を基に
上記入力電圧vdhdと電源電圧vddとの差電圧によ
り電流を流すPチャンネル型MOSFETによりノード
gの電位を変化させて、それをナンドゲート回路の論理
しきい値電圧で判定する。このようにセンサ回路では、
定常的に直流電流経路が形成されないので、低消費電流
により昇圧電圧vdhをモニタすることができる。
【0103】図9には、上記センサ回路の動作を説明す
るためのタイミング図が示されている。図9(A)に
は、vdhレベルが設定値と同じか高い場合を示してい
る。信号aのハイレベルの期間にキャパシタとノードg
とが結合されて電荷分散が発生してノードgの電位を低
くする。ノードgの電位は、ゲートに電源電圧vddが
供給されることによって、上記検出電圧vdhdとの電
位差に対応してオン状態にされ、比較的大きな抵抗値を
持つようにされたPチャンネル型MOSFETを通した
入力電圧vdhdからのチャージ電流によって上昇す
る。
【0104】信号bのハイレベルへの変化よりナンドゲ
ート回路の動作が有効にされ、上記ノードgの電位に対
応した出力信号を形成する。上記のようにvdhレベル
が設定値と同じか高い場合には、上記Pチャンネル型M
OSFETからの電流が比較的大きいのでノードgの上
昇が速くなって上記ナンドゲート回路の論理しきい値電
圧に達すると出力信号kの電位が低下してロウレベルの
信号を形成する。この信号kのロウレベルにより、タイ
ミング信号s2、s2b及びs3とs3bを停止させ、
チャージポンプ回路の動作を停止させる。
【0105】図9(B)には、vdhレベルが設定値よ
り低い場合を示している。このようにvdhレベルが低
いとそれに対応してレベルシフトされた入力電圧vdh
dも低くなり、前記電源電圧vddとの電位差が小さく
なる。したがって、ゲートに電源電圧vddが供給さ
れ、ソースに上記上記検出電圧vdhdが供給されるP
チャンネル型MOSFETにより形成される電流が小さ
くなってノードgの電位はそのままにされる。
【0106】信号bのハイレベルへの変化よりナンドゲ
ート回路の動作が有効にされ、上記ノードgの電位が前
記のように変化しない場合には、上記ナンドゲート回路
の論理しきい値電圧以下のままにされて出力信号kをハ
イレベルのままにする。この状態では、タイミング信号
s2、s2b及びs3とs3bが形成されるので、チャ
ージポンプ回路が動作状態にされて昇圧電圧vdhを高
くするように動作するものとなる。上記センサ回路は、
前記図6のvbs電源回路でも用いられる。ただし、図
6では、vbs電圧を入力電圧としてモニタするもので
ある。
【0107】例えば、高抵抗型でMOSをシリ―ズにつ
なぐ電圧分割型のスタティックセンサ回路では、直流電
流によって昇圧電圧を低下させ、チャージポンプ回路が
必要以上に動作することとなり消費電流が大となる。こ
の実施例ではNMOS電圧分割型とするそれぞれのゲー
トを交互スイッチ制御させる。この容量のチャージ/デ
ィスチャージをもとにしたダイナミックセンサ化で、例
えば昇圧レベルが設定値に到達すると出力ノードkはロ
ウレベルとなり、フリップフロップ回路FFの出力をロ
ウレベルとして、clkをチャージポンプに印加しなく
なる。一方、昇圧レベルが設定値より低下すると、出力
ノードkがハイレベルとなり、フリップフロップ回路F
Fの出力がハイレベルとなり、clkをチャージポンプ
に印加する。このようなセンサ回路をダイナミック動作
化することで、直流電流をカットし、ロングサイクル動
作に於ける電力を最小化できる。
【0108】図10には、前記vbm/vpl電源回路
の一実施例の回路図が示されている。電源電圧vddを
キャパシタにより分圧して、vdd/2の電圧を形成
し、それを中心にしてダイオード接続のNチャンネル型
MOSFETでレベルアップした電圧をNチャンネル型
MOSFETのゲートに印加し、かかるMOSFETの
ソースにはそれぞれ出力電圧vplとvbmを印加し
て、その低下によりかかるNチャンネル型MOSFET
をオン状態にして電源電圧vddから電流をチャージし
て補正する。vdd/2をダイオード接続のpチャンネ
ル型MOSFETでレベルダウンした電圧をPチャンネ
ル型MOSFETのゲートに印加し、かかるMOSFE
Tのソースにはそれぞれ出力電圧vplとvbmを印加
して、その上昇によりかかるPチャンネル型MOSFE
Tをオン状態にして出力電圧vplとvbmを低下させ
るよう電流の引き抜きを行う。
【0109】この実施例では、クロック信号clkの一
方のレベルの期間でキャパシタC10とC12にそれぞ
れ接地電位と電源電圧vddをチャージアップしてお
き、他方の期間では出力点と接続させて、出力電圧vb
m/vplの急激な変化を防止するものである。上記回
路は、信号rspがロウレベルにされると、動作を停止
するとともに電流経路を遮断する。また、信号wbib
のハイレベルにより、出力vpl/vbmを回路の接地
電位にリセットさせる。
【0110】図11は上記各電源回路の出力特性を示す
ものであり、この実施例の電源回路は外部clk印加と
待ち時間に対して、電源電圧vdd=1.8V,25
℃,clkサイクル時間=50MHzでほぼ30μsの
時間で所定のレベルに到達する。つまり、上記電源電圧
vddのもとで、ワード線の選択レベルを決める昇圧電
圧vdhを3.3Vに、センスアンプのオーバードライ
ブ電圧、言い換えるならば、ビット線の昇圧電圧vbs
を2.7Vに、ビット線プリチャージ、プレート電圧v
bm/vplを0.9Vに、そして基板電圧vbbを−
0.75Vに設定するものである。
【0111】上記の実施例から得られる作用効果は、下
記の通りである。すなわち、 (1) 第1のタイミングに対応してプリチャージ回路
により第1のキャパシタに電荷をチャージアップし、第
2のタイミングに対応して転送ゲートを介して上記第1
のキャパシタに蓄積された電荷を出力電圧を保持する第
2のキャパシタに転送させるチャージポンプ回路におい
て、上記プリチャージ回路又は転送ゲートのいずれかを
Pチャンネル型MOSFETとNチャンネル型MOSF
ETの並列回路で構成することにより、低電圧のもとで
もプリチャージ動作又は転送動作が効率よく行われる結
果、簡単な構成で所望の出力電圧を得ることができると
いう効果が得られる。
【0112】(2) 上記第1のタイミング期間と第2
のタイミング期間との比率を1:2に設定することによ
り、キャパシタに保持された電荷を無駄なく出力電流と
して取り出すことができるために結果としてチャージポ
ンプ回路の高効率化を図ることができるという効果が得
られる。
【0113】(3) データを格納するダイナミック型
メモリセルがマトリクス配置されたメモリアレイと、上
記ダイナミック型メモリセルがを選択するためのロウデ
コーダ及びカラムスイッチと、選択された上記ダイナミ
ック型メモリセルから読み出された読み出しデータを増
幅するセンスアンプとを備えたダイナミック型RAMに
適用し、上記チャージポンプ回路により、上記ロウデコ
ーダにより形成されたワード線選択信号の選択レベル
と、センスアンプのオーバードライブ時に用いられる電
源電圧以上の高電圧とを形成し、Nチャンネル型MOS
FETが形成される半導体基板又はウェル領域に与えら
れる負の基板バックバイアス電圧を形成することによ
り、動作の高速化、メモリの保持時間の確保及び低消費
電力化を図ることができるという効果が得られる。
【0114】(4) 複数のワード線と複数のビット線
の交点に複数からなるメモリセルが配置されてなるメモ
リアレイと、上記ワード線とビット線の選択動作を行う
アドレス選択回路を含むメモリマットの複数個と、上記
複数個のメモリマットに対して共通に設けられる制御回
路とを含むRAMモジュールの電源回路として用いるこ
とにより、その動作の高速化、メモリの保持時間の確保
及び低消費電力化を図ることができるという効果が得ら
れる。
【0115】(5) 上記複数のメモリマットを複数の
バンクを構成して、そのロウ系の回路の選択動作を2つ
のバンクを同時活性化する動作モードを備え、上記セン
スアンプのオーバードライブ電位を形成するチャージポ
ンプ回路を5個としてバンク動作検出信号に対応して順
次動作させらることにより、少ない数のチャージポンプ
回路を用いて、各バンク活性時に対応し、かつ同時期に
2個のチャージポンプ回路の出力動作が重なる期間を持
つようにできるから動作の安定化、ひいてはロウ系選択
動作の高速化を図ることができるという効果が得られ
る。
【0116】以上本発明者よりなされた発明を実施例に
基づき具体的に説明したが、本願発明は前記実施例に限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種
々変更可能であることはいうまでもない。例えば、1つ
のメモリマットに設けられるメモリアレイの記憶容量
は、種々の実施形態を採ることができる。メモリアレイ
は、その中央部分にセンスアンプ、プリチャージ回路、
及びカラムスイッチを配置し、両側にメモリセルを配置
するというシェアードセンスアンプ方式を採用するもの
であってもよい。
【0117】チャージポンプ回路に供給するパルスを形
成するパルス発生回路は、前述のような外部クロック信
号clkを分周パルスとして受ける分周回路を主体とす
る回路から、リングオッシレータのような自励発振回路
を主体とする回路から構成することができる。このよう
な代替構成は、例えば、外部クロック信号clkの周波
数に比べて著しく低い周波数のパルス信号を発生させる
ような場合、有効である。すなわち、外部クロック信号
clkがシステム要求等により高周波にされるような場
合、かかる外部クロック信号clkにかかわらずにパル
ス発生回路PGCの動作周波数を低下させることがで
き、その消費電力を低減させることができる、という利
益を得ることが可能である。
【0118】RAMモジュールに搭載されるメモリマッ
トは、上記のようなダイナミック型メモリセルを用いる
ものの他、スタティック型メモリセルを用いる構成とす
るものであってもよし、あるいは不揮発性メモリ等のセ
ルを用いるものであってもよい。この発明は、チャージ
ポンプ回路を用いて電源電圧以上の高い電圧を形成した
り、あるいは電源電圧に対して逆極性の電圧を形成する
電源回路を備えた半導体集積回路装置に広く利用でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ダイナミック型メモリDRAMに設けられる電
圧変換回路の一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1のvbs電源部の動作を説明するためのタ
イミング図である。
【図3】図1のクロック発生回路のタイミング図であ
る。
【図4】図1のクロック発生回路の回路図である。
【図5】図1のvbb電源回路の一実施例を示す回路図
である。
【図6】図1のvbs電源回路の一実施例を示す回路図
である。
【図7】図1のvdh電源回路の一実施例を示す回路図
である。
【図8】図7のvdh電源回路の動作を説明するための
タイミング図である。
【図9】図7のセンサ回路の動作を説明するためのタイ
ミング図である。
【図10】図1のvbm/vpl電源回路の一実施例を
示す回路図である。
【図11】この発明に係る電源回路の特性図である。
【図12】この発明が適用される半導体集積回路装置に
搭載されるダイナミック型メモリの一実施例を示すブロ
ック図である。
【図13】本発明が適用されるシステムLSIの一実施
例を示す全体の回路ブロック図である。
【符号の説明】
IO…入出力回路、VBBC…基板バイアス制御回路、
ULC…制御回路、ROM…リードオンリメモリ、DA
C…D/A変換器、ADC…A/D変換器、IVC…割
り込み制御回路、CGC…クロック発生回路、CPU…
中央処理装置、SRAM…スタティックメモリ、DMA
C…DMAコントローラ、DRAM…ダイナミックメモ
リ、BUS…内部バス、CLC…論理回路、VL&CL
…配線群、MA…メモリアレイ、SA…センスアンプ、
CS…カラムスイッチ、TC…カラムセクレタ、RD…
ロウデコーダ、M−IO…メモリ入出力回路、VBBM
…基板バイアス切替回路、IMVC…内部電源回路、M
MC…メモリ制御回路、VINTC…電源初期化回路、
IMVC…電圧変換回路、ADCB…アドレス、制御バ
ス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 敏夫 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 安 義彦 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 柳沢 一正 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 田中 裕二 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 五十嵐 康人 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 田中 均 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 日 立超エル・エス・アイ・システムズ内 (72)発明者 大塚 真理子 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 日 立超エル・エス・アイ・システムズ内 Fターム(参考) 5B024 AA01 AA15 BA09 BA10 BA13 BA23 BA27 CA07 CA16

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のタイミングに対応して第1のキャ
    パシタに電荷をチャージアップするプリチャージ回路
    と、 第2のタイミングに対応してオン状態とされて上記第1
    のキャパシタに蓄積された電荷を出力電圧を保持する第
    2のキャパシタに転送する転送ゲート回路とを備え、 上記プリチャージ回路又は上記転送ゲート回路のいずれ
    か一方を並列形態の第1導電型の第1のMOSFETと
    第2導電型の第2のMOSFETで構成してなるチャー
    ジポンプ回路を具備することを特徴とする半導体集積回
    路装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記チャージポンプ回路は、正の電源電圧で動作し、か
    かる電源電圧以上に昇圧した昇圧電圧と、Nチャンネル
    型MOSFETが形成される半導体基板又はウェル領域
    に与えられる負の基板バックバイアス電圧との少なくと
    もいずれか1方を形成するものであることを特徴とする
    半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 上記第1のタイミング期間と第2のタイミング期間との
    比率を1:2に設定したことを特徴とする半導体集積回
    路装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかにお
    いて、 データを格納するダイナミック型メモリセルがマトリク
    ス配置されたメモリアレイと、上記ダイナミック型メモ
    リセルがを選択するためのロウデコーダ及びカラムスイ
    ッチと、選択された上記ダイナミック型メモリセルから
    読み出された読み出しデータを増幅するセンスアンプと
    を備えたダイナミック型RAMを更に備え、 上記チャージポンプ回路は、上記ロウデコーダにより形
    成されたワード線選択信号の選択レベルを電源電圧以上
    の高電圧にするものと、センスアンプのオーバードライ
    ブ時に用いられ、電源電圧以上の高電圧にされるもの
    と、Nチャンネル型MOSFETが形成される半導体基
    板又はウェル領域に与えられる負の基板バックバイアス
    電圧を形成するものとからなることを特徴とする半導体
    集積回路装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において上記ダイナミック型R
    AMは、 複数のワード線と複数のビット線の交点に複数からなる
    メモリセルが配置されてなるメモリアレイと、上記ワー
    ド線とビット線の選択動作を行うアドレス選択回路を含
    むメモリマットの複数個と、上記複数個のメモリマット
    に対して共通に設けられる制御回路とを含むRAMモジ
    ュールを備えてなることを特徴とする半導体集積回路装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 上記複数のメモリマットは複数のバンクを構成するもの
    であり、 上記ロウ系の回路の選択動作は、2つのバンクを同時活
    性化する動作モードを備え、 上記センスアンプのオーバードライブ電位を形成するチ
    ャージポンプ回路は、5個からなり、バンク動作検出信
    号に対応して順次動作させられるものであることを特徴
    とする半導体集積回路装置。
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