JP2000302699A - 1,3−シクロアルカジエンの製造法 - Google Patents

1,3−シクロアルカジエンの製造法

Info

Publication number
JP2000302699A
JP2000302699A JP11115037A JP11503799A JP2000302699A JP 2000302699 A JP2000302699 A JP 2000302699A JP 11115037 A JP11115037 A JP 11115037A JP 11503799 A JP11503799 A JP 11503799A JP 2000302699 A JP2000302699 A JP 2000302699A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cycloalkadiene
reaction
mol
cyclohexadiene
dichlorocycloalkane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11115037A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4367993B2 (ja
Inventor
Hideo Saito
秀夫 斉藤
Mitsuo Konishi
満月男 小西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP11503799A priority Critical patent/JP4367993B2/ja
Publication of JP2000302699A publication Critical patent/JP2000302699A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4367993B2 publication Critical patent/JP4367993B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/10Process efficiency
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P30/00Technologies relating to oil refining and petrochemical industry
    • Y02P30/20Technologies relating to oil refining and petrochemical industry using bio-feedstock
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P30/00Technologies relating to oil refining and petrochemical industry
    • Y02P30/40Ethylene production

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 1,2−ジクロロシクロアルカンからポ
リオール類又は炭素数が1〜3の直鎖モノアルコール及
び塩基を用いて中間体に3−アルコキシ−1−シクロア
ルケンを合成し、次いで、この中間体を酸触媒によって
脱アルコール反応させることによって、1,3−シクロ
アルカジエンを製造する。 【効果】 1,2−ジクロロシクロアルカンから1,4
−シクロヘキサジエンの含有量が極めて少ない1,3−
シクロアルカジエンを容易に高収率で製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脂環式共役ジエン
である1,3−シクロアルカジエン、特に1,3−シク
ロヘキサジエンを製造する方法に関するものである。特
に、1,2−ジクロロシクロヘキサンとアルコール類か
ら1,3−シクロヘキサジエンの原料として好適な3−
アルコキシ−1−シクロヘキセンを合成するエーテル化
方法と3−アルコキシ−1−シクロヘキセンの脱アルコ
ール方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】1,3−シクロヘキサジエンは、近年、
リビングアニオン重合により高耐熱性、高剛性ポリマー
が得られることが知られており、工業的に重要なモノマ
ーである。1,3−シクロヘキサジエンから高重合物を
得るにあたっては、不純物としてシクロヘキセン、ベン
ゼン、メチルシクロペンテンが含まれていても重合に支
障のないことが知られている(特開平7−196737
号公報)。しかし、1,3−シクロヘキサジエンの異性
体である1,4−シクロヘキサジエンが不純物として含
まれる場合、重合が円滑に進まず、低分子量体のみ得ら
れたり、重合が全く進まなくなることが知られている
〔例えば、Polym.Prepr.(Am.Che
m.Soc.Div.Poym.Chem.)12,
p.402(1971)〕。本発明者らが検討したとこ
ろ、目的とする高分子量体を得るためには、1,4−シ
クロヘキサジエンの含有量は、少なくとも2%以下であ
ることが必要であることを見出した。
【0003】1,3−シクロヘキサジエンを合成する方
法としては、種々の方法が提案されているが、1,2−
ジブロムシクロヘキサンの脱ハロゲン化水素による合成
が報告されている。1,2−ジブロムシクロヘキサンか
らの脱臭化水素反応としては、トリエチレングリコール
中での1,2−ジブロムシクロヘキサンと水酸化カリウ
ムの反応から1,3−シクロヘキサジエンが得られる
(Organikum,5.Aufl.,S.226,
VED Deutscher Verlag der
Wissenschaften,Berlin 196
5)。しかしこの方法では1,3−シクロヘキサジエン
の他に多量のベンゼンや1,4−シクロヘキサジエンが
副生し、1,3−シクロヘキサジエンの純度は低い。
1,3−シクロヘキサジエンと1,4−シクロヘキサジ
エンの沸点はそれぞれ80℃、89℃であって接近して
おり、また両物質は共沸するため蒸留によって分けるこ
とは難しい。
【0004】この副生物を減らす方法も各種提案されて
いる。例えば、Zupancicらは1,2−ジブロム
シクロヘキサンをメタノール中のナトリウムと反応させ
ると2.2%の1,3−シクロヘキサジエンと70%の
3−メトキシシクロヘキセンを得ている。この3−メト
キシシクロヘキセンをトリエチレングリコール中で85
%リン酸と反応させると82%の収率で1,3−シクロ
ヘキサジエンが得られており、1,2−ジブロムシクロ
ヘキサンから収率57%で1,3−シクロヘキサジエン
が得られることを報告している〔Chem.Ber.,
100,P.1764(1967)〕。同様に1,2−
ジブロムシクロヘキサンとナトリウムエトキシドを反応
して3−エトキシシクロヘキセンを合成した後に脱アル
コール反応により高純度の1,3−シクロヘキサジエン
が得られることが報告されている(Mitt.Schl
es.Kohlenforsh.−Inst.Kais
er−Wilheim−Ges.2,97(192
5),C.1926,2343)。
【0005】しかしながら、1,2−ジブロムシクロヘ
キサンを原料に用いて、ナトリウムメトキシドやナトリ
ウムエトキシドなどのナトリウム塩と反応させた場合、
臭化ナトリウムが副生物として大量に生成し、この有機
物を含んだ廃棄物の処理に多大のエネルギーを消費する
ことになり、工業的規模の製造法とはなり難い。従って
臭化物よりも廃棄物の量を大幅に少なくすることができ
る1,2−ジクロロシクロヘキサンからの高収率、高純
度の1,3−シクロヘキサジエンの製造方法が求められ
ている。この1,2−ジクロロシクロヘキサンはシクロ
ヘキセンの塩素化で得られることが知られている。
【0006】例えば、Poutsmaらはシクロヘキセ
ンに暗所、25℃で塩素化した場合、3−クロロシクロ
ヘキセン、1,2−ジクロロシクロヘキサン及び4−ク
ロロシクロヘキセンが1.00:1.95:0.60の
比率で生成することを報告している。このように1,2
−ジクロロシクロヘキサンはシクロヘキセンの塩素化で
主生成物として容易に得ることができる〔J.Am.C
hem.Soc.,87(10)P.2161(196
5)〕。
【0007】1,2−ジクロロシクロヘキサンから1,
3−シクロヘキサジエンの合成法としては、水酸化ナト
リウムとポリグリコールの溶液あるいは懸濁液中で15
0℃から170℃で反応させることにより一段で、高収
率でシクロヘキサジエンが得られることが報告されてい
る(DE1090202)。しかしながら、1,3−シ
クロヘキサジエンの純度については何も記載されておら
ず、1,4−シクロヘキサジエンの副生量は不明であ
る。本発明者らが、この特許明細書に記載の条件で行っ
た実験結果によれば、シクロヘキサジエンの収率は反応
温度が高い場合やポリグリコールの分子量が大きくなる
につれて増加するが、同時に1,4−シクロヘキサジエ
ンの含有率も増える傾向にあり、種々反応条件を変化さ
せても1,3−シクロヘキサジエン中の1,4−シクロ
ヘキサジエンの含有率は少なくとも2%以上であり、本
発明者らが必要とする高純度1,3−シクロヘキサジエ
ンとしては不適格なものであった。以上のごとく、従
来、1,2−ジクロロシクロヘキサンから高収率、高純
度の1,3−シクロヘキサジエンを得る方法は報告され
ていなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、廃棄
物の量を削減することが出来、かつ1,2−ジクロロシ
クロヘキサンから1,4−シクロヘキサジエンの副生が
極めて少なく、工業的に実施可能な1,2−ジクロロシ
クロヘキサンからの高収率の1,3−シクロヘキサジエ
ンの製造方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく本
発明者らが鋭意検討した結果、1,2−ジクロロシクロ
アルカンからアルコール性塩基を用いて、中間体に3−
アルコキシ−1−シクロアルケンを合成し、該中間体を
酸触媒によって脱アルコール反応することで、1,4−
シクロアルカジエンの副生が極めて少ない高純度の1,
3−シクロアルカジエンが高収率で容易に製造し得るこ
とを見出し、本発明を完成したものである。
【0010】すなわち本発明は、以下の[1]〜[1
2]の1,3−シクロアルカジエンの製造法である。 [1] 1,2−ジクロロシクロアルカンから1,3−
シクロアルカジエンを得る方法に於いて、その方法が以
下の1)から2)の工程を経ることを特徴とする1,3
−シクロアルカジエンの製造法。 1)1,2−ジクロロシクロアルカンをポリオール類又
は炭素数が1〜3の直鎖モノアルコール及び塩基の存在
下で反応させて下記式(1)で示す3−アルコキシ−1
−シクロアルケンを含む混合物を得る工程。
【化2】 2)工程1)で得られた3−アルコキシ−1−シクロア
ルケンを含む混合物から酸触媒を用いて脱アルコール反
応して1,3−シクロアルカジエンを含む混合物を得る
工程。
【0011】[2] 該1)の工程がポリオール類又は
炭素数が1〜3の直鎖モノアルコールと塩基を反応させ
てポリオール類又は炭素数が1〜3の直鎖モノアルコー
ルの金属アルコキシドを合成した後に1,2−ジクロロ
シクロアルカンを反応させることを特徴とする[1]記
載の1,3−シクロアルカジエンの製造法。 [3] 該1)の工程がポリオール類又は炭素数が1〜
3の直鎖モノアルコールと塩基の混合物に1,2−ジク
ロロシクロアルカンを連続的に添加して反応させること
を特徴とする[1]又は[2]に記載の1,3−シクロ
アルカジエンの製造法。 [4] 該2)の工程が反応蒸留であることを特徴とす
る[1]から[3]に記載の1,3−シクロアルカジエ
ンの製造法。 [5] 該ポリオール類がジオール類であることを特徴
とする[1]から[4]に記載の1,3−シクロアルカ
ジエンの製造法。 [6] 該塩基がアルカリ金属の水酸化物であることを
特徴とする[1]から[5]に記載の1,3−シクロア
ルカジエンの製造法。
【0012】[7] 該酸触媒がH型ゼオライト又は酸
性イオン交換樹脂であることを特徴とする[1]から
[6]に記載の1,3−シクロアルカジエンの製造法。 [8] 該1,2−ジクロロシクロアルカンが1,2−
ジクロロシクロヘキサンであることを特徴とする[1]
から[7]に記載の1,3−シクロアルカジエンの製造
法。 [9] 該1,2−ジクロロシクロアルカンが3−クロ
ロシクロアルケンを含んだ1,2−ジクロロシクロアル
カンであることを特徴とする[1]から[8]に記載の
1,3−シクロアルカジエンの製造法。 [10] 該1,2−ジクロロシクロアルカン中に含ま
れる4−クロロシクロアルケンの量が0mol%から2
mol%であることを特徴とする[1]から[9]に記
載の1,3−シクロアルカジエンの製造法。
【0013】[11] 該ポリオール又は炭素数が1〜
3の直鎖モノアルコールの量が1,2−ジクロロシクロ
アルカンに対して2倍モル以上20倍モル以下であり、
該塩基の量が1,2−ジクロロシクロアルカンに対して
1.5倍モル以上5倍モル以下であることを特徴とする
[1]から[10]に記載の1,3−シクロアルカジエ
ンの製造法。 [12] 該工程1)の反応温度が80℃から200℃
の範囲であり、該工程2)の反応温度が60℃から20
0℃の範囲であることを特徴とする[1]から[11]
に記載の1,3−シクロアルカジエンの製造法。
【0014】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
於ける1,2−ジクロロシクロアルカンは、5員環から
10員環までの1,2−ジクロロシクロアルカンが好ま
しく、更に好ましくは1,2−ジクロロシクロヘキサン
である。1,2−ジクロロシクロアルカンにはシス体及
びトランス体が存在するが、いずれを原料にしてもかま
はない。本発明に於ける1,2−ジクロロシクロアルカ
ンに3−クロロシクロアルケンが混ざっていてもかまわ
ない。3−クロロシクロアルケンの量は0mol%以上
95mol%以下とする。本発明の工程1)によって3
−クロロシクロヘキセンは、1,2−ジクロロシクロア
ルカンの場合と同様の中間体を生成する。また、4−ク
ロロシクロアルケンは本発明の工程を経て反応すると、
1,4−シクロアルカジエンを生成する。このため1,
2−ジクロロシクロアルカンに対する4−クロロシクロ
アルケンの含有量は2mol%以下であることが好まし
く、さらに好ましくは1mol%以下である。このよう
な1,2−ジクロロシクロアルカンは、種々の方法によ
り製造することができるが、例えば、従来技術の項で述
べたようにシクロアルケンの塩素化によって得られた塩
素化混合物から蒸留塔による精製方法を経ることにより
得ることができる。
【0015】本発明に於けるポリオール類又は炭素数が
1〜3の直鎖モノアルコールとは、脂肪族或いは芳香族
を含む炭化水素に水酸基を有するものであり、単価アル
コール、ジオール、又はポリアルコール等が挙げられ
る。炭素数1〜3の直鎖モノアルコールの例としては、
メタノール、エタノール、プロパノールが挙げられる。
これらの内でもメタノールが副生物の量が少なく特に好
ましい。他の脂肪族の単価アルコールでは、炭素数が増
えるに従って副生物の1−クロロシクロアルケンの量が
増大する。また、同じ炭素数の脂肪族の単価アルコール
でも分岐を有するアルコールでは異性体である直鎖アル
コールに比べ副生物である1−クロロシクロアルケンの
量が増え、目的物の収量が低下するため好ましくない。
【0016】同様に、芳香族を含む単価アルコールの場
合も副生物である1−クロロシクロアルケンの量が多く
なり好ましくない。ジオール類としては、炭素数2〜2
0のジオールが好ましい。例えば、エチレングリコー
ル、プロパンジオール、ブタンジオール、オクタンジオ
ール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル、シクロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノ
ール、ベンゼンジメタノール、ヒドロキノン、レゾルシ
ノール、カテコール、ビスフェノールA(BisA)等
が挙げられる。これらの中でも室温で液体である脂肪族
ジオールが取り扱いやすく特に好ましい。
【0017】ジオール類を用いた場合、副生物である1
−クロロシクロアルケンの量は1%以内となる。この中
でもエチレングリコールが特に好ましい。エチレングリ
コールを用いた場合、副生物である1−クロロシクロア
ルケンや1,4−シクロアルカジエンの量は極めて少な
くなる。ポリアルコールとしては、炭素数が3〜20の
ポリアルコールが好ましい。例えば、グリセリン、1,
2,3−ブタントリオール、1,2,3−ペンタントリ
オール、2,3,4−ヘキサントリオール、エリトリッ
ト、ペンタエリトリット、アドニット、アラビット、キ
シリット、アリット、タリット、ソルビット、アンニッ
ト等が挙げられる。
【0018】塩基の例としては、アルカリ金属、アルカ
リ土類金属、ランタニド金属の水酸化物、炭酸塩、水素
化物、アルキル金属塩等が挙げられる。具体的には、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム等
の水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カル
シウム等の炭酸塩や水素化ナトリウム、水素化カルシウ
ム等の水素化物が挙げられる。この中でもアルカリ金属
の水酸化物が好ましく、更に好ましくは水酸化ナトリウ
ムである。反応基質に水酸化ナトリウムとアルコールか
ら合成したナトリウムアルコキシドを用いた場合、他の
金属塩よりも副生物である1,4−シクロアルカジエン
の量が少なくなるため好ましい。
【0019】塩基の1,2−ジクロロシクロアルカンに
対する使用量は、1,2−ジクロロシクロアルカンに対
して1.5倍モルから5倍モルが好ましく、さらに好ま
しくは1.8倍モルから2.5倍モルである。使用量が
1.5倍モルより少ないと、1,2−ジクロロシクロア
ルカンの反応率が低下し、満足な収量を得ることができ
なく、5倍モルより多く使用しても反応を加速する効果
は少なく、大過剰の塩基は無駄となる。
【0020】1,2−ジクロロシクロアルカンに対する
ポリオール類又は炭素数が1〜3の直鎖モノアルコール
の量に特に制限はないが、2倍モル以上20倍モル以下
のポリオール類又は炭素数が1〜3の直鎖モノアルコー
ルを用いることが好ましく、さらに好ましくは1,2−
ジクロロシクロアルカンに対し4倍モル以上15倍モル
以下である。1,2−ジクロロシクロアルカンと金属ア
ルコキシドの反応は、反応熱が大きいため、アルコール
量が少ないと反応温度が異常に上昇し、1,4−シクロ
アルカジエンの副生が増加することがある。反応は、ポ
リオール類又は炭素数が1〜3の直鎖モノアルコールと
塩基をまず反応させて、生成する水を系中から取り除い
てから1,2−ジクロロシクロアルカンを滴下すること
が望ましい。例えば、水を抜く工程は80℃以上150
℃以下、反応圧力は500torr以上の条件を用いる
ことができる。水を先に取り除くことでポリオール類又
は炭素数が1〜3の直鎖モノアルコールと塩基の反応に
よって生成する金属アルコキシドの量が増えるため、
1,2−ジクロロシクロアルカンの転化率が向上して好
ましい。
【0021】1,2−ジクロロシクロアルカンは、一度
に加えて反応させても良いが、連続的に添加することが
好ましい。連続的に添加することにより、1,2−ジク
ロロシクロアルカンと金属アルコキシドの反応熱による
反応温度を制御することと、副生物の1,4−シクロア
ルカジエンの量を抑えることが出来て好ましい。添加す
る前の1,2−ジクロロシクロアルカンの温度に対する
制限はないが、除熱の効果があるため、通常は10℃以
上30℃以下が好ましい。
【0022】本発明に於ける上記1)の工程の反応温度
は80℃から200℃の範囲、望ましくは90℃以上1
60℃以下であり、更に望ましくは100℃以上130
℃以下である。また滴下後、徐々に反応温度を上げてい
くと、反応が早く進む傾向にある。また、1,2−ジク
ロロシクロアルカンと金属アルコキシドの反応圧力には
特に制限はないが、炭素数1〜3の直鎖モノアルコール
の場合は沸点以上の反応温度であると反応速度を上げる
ことができ、好ましい。従って反応圧力も1気圧から数
十気圧である。工程1)によって生成した反応溶液は副
生物として塩基の塩化物が副生するが、濾過によって容
易に取り除くことができる。
【0023】本発明の工程2)の脱アルコール反応の原
料として生成した3−アルコキシ−1−シクロアルケン
を単離精製してから用いても、またアルコールや未反応
の1,2−ジクロロシクロアルカンやその他の化合物を
含んだ反応溶液をそのまま用いてもかまわない。また、
不活性溶媒を加えてもかまわない。また、未反応の塩基
及び金属アルコキシドが反応溶液中に残っている場合は
塩酸、硫酸等の鉱酸を用いて中和してもよいし、そのま
ま工程2)の反応に用いてもよい。但し、中和処理を行
わない場合、工程2)の反応に於いて使用する酸触媒の
量を残余の塩素及び金属アルコキシドの量よりも多くす
ることが必要である。
【0024】脱アルコール反応に使用する酸触媒は酸性
イオン交換樹脂、H型のゼオライトなどが好ましい。酸
性イオン交換樹脂とは、例えば、陽イオン交換基が結合
した高分子構造のスチレンとジビニルベンゼンの共重合
体やアクリル酸あるいはメタクリル酸をジビニルベンゼ
ンと共重合させた不溶性樹脂類が挙げられる。好ましく
は、スチレンに少量のジビニルベンゼンを共重合させて
三次元構造を作り、スルホン酸基を導入した強酸性陽イ
オン交換樹脂を用いると良い。更に好ましくは、物理的
細孔の発達した多孔質を母体とするマクロポーラス型の
強酸性イオン交換樹脂を用いると良い。イオン交換樹脂
の陽イオンは周知の方法によってプロトン型にイオン交
換し、任意のイオン交換率で用いることができる。
【0025】H型のゼオライトには、結晶性アルミノシ
リケートを用いると良く、具体的には、ZSM−5やZ
SM−5類似、ZSM−11、モルデナイト、X、Y、
L型ゼオライト、ゼオライトβなどが使用できる。本発
明に用いられる結晶性アルミノシリケートは、周知の方
法によってプロトン型にイオン交換したものを用いるこ
とができるが、結晶性アルミノシリケートの交換可能な
カチオン種の一部が、例えば、アルカリ金属元素、アル
カリ土類金属元素等によって交換されていてもかまわな
い。結晶性アルミノシリケートは周知の方法で製造する
ことができ、用いる反応形態によって粉末状、成型体と
して用いることができる。その際、粒子径についての制
限はない。
【0026】酸触媒の使用量は、特に制限はないが、3
−アルコキシ−1−シクロアルケンに対して0.5重量
%から200重量%が好ましい。本発明に於ける酸性イ
オン交換樹脂やH型ゼオライトは、反応系において不溶
性であるが、一方、硫酸、リン酸、スルホン酸等の鉱酸
触媒を用いた脱アルコール反応の場合にはこの反応系に
触媒が溶けて均一系となるため、触媒の分離、精製が困
難となる問題点を有しているが、本発明では、この欠点
が改善されており、工業的に有利である。
【0027】上記工程2)の反応は反応蒸留によって、
1,3−シクロアルカジエンを得る方法が好ましい。反
応蒸留とは、1,3−シクロアルカジエンを生成すると
同時に反応系外に抜き出す反応形式である。1,3−シ
クロアルカジエンは酸触媒によって重合反応し易くオリ
ゴマーが生成する可能性があり、このため脱アルコール
反応終了後、蒸留によって1,3−シクロアルカジエン
を得る方法は収率の低下を招き好ましくない。反応蒸留
の方法は窒素やアルゴンなどの不活性気体を流して1,
3−シクロアルカジエンを得る方法や減圧蒸留が好まし
い。特に、減圧蒸留が好ましい。反応時の圧力は、10
0torrから700torrが好ましく、さらに好ま
しくは150torrから400torrである。
【0028】反応温度は60℃以上200℃以下がよ
く、更に望ましくは80℃以上180℃以下である。6
0℃以下では3−アルコキシ−1−シクロアルケンの反
応がほとんど進行しなく、200℃以上では生成した
1,3−シクロアルカジエンが1,4−シクロアルカジ
エンに異性化する量が増加し好ましくはない。反応後、
酸触媒は釜中に残った懸濁液から濾過によって容易に分
離することができる。また、濾過後の濾液は精製せずに
そのまま工程1)のポリオール類又は炭素数が1〜3の
直鎖モノアルコールとして再使用することが可能であ
る。
【0029】本発明においては、工程1)において塩基
を使用するため反応器材質は、高温で耐塩基性に優れた
材質を選定することが望ましく、例えば、ステンレス製
の反応容器が望ましく、ガラス製の容器は腐食の可能性
があるため望ましくはない。工程2)の脱アルコール反
応においては酸触媒を使用するため、ガラス製容器等を
用いることができる。本発明によって生成した1,4−
シクロヘキサジエンの少ない高純度の1,3−シクロヘ
キサジエンを公知の方法(例えば、WO94/2803
8等)で重合することで平均分子量の高い(1,3−シ
クロヘキサジエン)ホモポリマーを得ることができる。
また、他のモノマーと共重合させることにより、1,3
−シクロヘキサジエンユニットを含む共重合体を得るこ
とができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例などを用い
て更に詳細に説明する。
【実施例1】1lのSUS製セパラブル反応器にエチレ
ングリコール559g(9.0mol)と水酸化ナトリ
ウム160g(4.0mol)を仕込みオイルバスを1
40℃に保った。真空ポンプにて300torrから減
圧し、150torrまで減圧度を高め3時間、反応を
行い、生成した水を系内から取り除いた。除去した水量
は69g(3.83mol)である。系内を常圧に戻
し、1,2−ジクロロシクロヘキサン306g(2.0
mol)を内温が120℃から130℃に保つようにし
ながら滴下した。滴下終了後、徐々に反応温度を上げ、
150℃まで上げて2時間反応させた後、室温まで冷却
し、濾過をして生成した塩化ナトリウムを取り除いた。
濾液をガスクロマトグラフィーにより分析したところ、
1,2−ジクロロシクロヘキサンの転化率は98mol
%であった。上記で合成したエーテル溶液とポリスチレ
ンスルホン酸系のイオン交換樹脂25gを仕込み、オイ
ルバス150℃、300torrで減圧反応蒸留を行っ
た。得られた留分をガスクロマトグラフィーにより分析
したところ、1,3−シクロヘキサジエンの収率は86
mol%であり、1,4−シクロヘキサジエンは0.3
mol%、1−クロロシクロヘキセンは0.6mol%
であった。
【0031】
【実施例2】1,2−ジクロロシクロヘキサンに3−ク
ロロシクロヘキセンを混ぜ、実施例1と同様に工程1)
の反応を行った。仕込量は次の通りである。1,2−ジ
クロロシクロヘキサン253g(1.7mol)、3−
クロロシクロヘキセン94g(0.8mol)、エチレ
ングリコール560g(6.0mol)と水酸化ナトリ
ウム168g(4.2mol)。反応濾液をガスクロマ
トグラフィーにより分析したところ、1,2−ジクロロ
シクロヘキサンと3−クロロシクロヘキセンの合わせた
転化率は98mol%であった。上記で合成したエーテ
ル溶液とポリスチレンスルホン酸系のイオン交換樹脂2
5gを仕込み、オイルバス150℃、300torrで
減圧反応蒸留を行った。得られた留分をガスクロマトグ
ラフィーにより分析したところ、1,3−シクロヘキサ
ジエンの収率は86mol%であり、1,4−シクロヘ
キサジエンは0.2mol%、1−クロロシクロヘキセ
ンは0.5mol%であった。
【0032】
【実施例3】SUS製の60mlの反応器に1,2−ジ
クロロシクロヘキサン12g(77mmol)、水酸化
ナトリウム6g(150mmol)とメタノール16g
(500mmol)を入れ、150℃、4気圧以上で、
2.5時間反応させた。得られた反応液をガスクロマト
グラフィーより測定したところ、1,2−ジクロロシク
ロヘキサンは99%転化していた。上記で合成したエー
テル溶液とポリスチレンスルホン酸系のイオン交換樹脂
1.0gを仕込み、オイルバス150℃、300tor
rで減圧反応蒸留を行った。得られた留分をガスクロマ
トグラフィーにより分析したところ、1,3−シクロヘ
キサジエンの収率は76mol%であり、1,4−シク
ロヘキサジエンは0.9mol%、1−クロロシクロヘ
キセンは2.0mol%であった。
【0033】
【実施例4】工程2)の酸触媒にH型ゼオライト(ZS
M−5)を用いた他は実施例1と同様な反応を行った。
得られた留分をガスクロマトグラフィーにより分析した
ところ、1,3−シクロヘキサジエンの収率は84mo
l%であり、1,4−シクロヘキサジエンは0.3mo
l%、1−クロロシクロヘキセンは0.6mol%であ
った。
【0034】
【実施例5】反応温度を150℃に設定し、減圧反応蒸
留の代わりに常圧で窒素を流しながら反応蒸留を行った
他は、実施例1の工程2)と同様に反応を行った。得ら
れた留分をガスクロマトグラフィーにより分析したとこ
ろ、1,3−シクロヘキサジエンの収率は80mol%
であり、1,4−シクロヘキサジエンは0.3mol
%、1−クロロシクロヘキセンは0.6mol%であっ
た。
【0035】
【実施例6】SUS製の反応器にエチレングリコール6
20g(1000mmol)と水酸化ナトリウム16g
(400mmol)を仕込みオイルバスを140℃に保
った。真空ポンプにて300torrから減圧し、15
0torrまで減圧度を高め3時間、反応を行い、生成
した水を系内から取り除いた。除去した水量は6.5g
(360mmol)であった。系内を常圧に戻し、1,
2−ジクロロシクロオクタン362g(200mmo
l)を内温が120℃から130℃に保つようにしなが
ら滴下した。滴下終了後、徐々に反応温度を上げ、15
0℃まで上げて2時間反応させた後、室温まで冷却し、
濾過をして生成した塩化ナトリウムを取り除いた。濾液
をガスクロマトグラフィーにより分析したところ、1,
2−ジクロロシクロオクタンの転化率は95mol%で
あった。上記で合成したエーテル溶液とポリスチレンス
ルホン酸系のイオン交換樹脂20gを仕込み、オイルバ
ス150℃、300torrで減圧反応蒸留を行った。
得られた留分をガスクロマトグラフィーにより分析した
ところ、1,3−シクロオクタジエンの収率は80mo
l%であり、1,4−シクロオクタジエンは0.8mo
l%、1−クロロシクロオクテンは0.9mol%であ
った。
【0036】
【比較例1】100mlのガラス製の反応器に平均分子
量500のポリエチレングリコール30g(60mmo
l)と水酸化カリウム11.6g(200mmol)を
入れ、170℃で激しく撹拌しながら、1,2−ジクロ
ロシクロヘキサンを滴下し、一段反応の1,3−シクロ
ヘキサジエンの合成反応蒸留を行った。反応終了後、反
応液をガスクロマトグラフィーより測定した結果、1,
2−ジクロロシクロヘキサンは97.2mol%転化し
た。得られた留出液の収率は以下の通りであることが判
った。 シクロヘキセン、0.7mol% 1,3−シクロヘキサジエン、44mol% 1,4−シクロヘキサジエン、12mol% シクロヘキセノール、1.3mol%
【0037】
【比較例2】100mlのガラス製の反応器にジエチレ
ングリコール30g(283mmol)と水酸化カリウ
ム11.6g(200mmol)を入れ、170℃で激
しく撹拌しながら、1,2−ジクロロシクロヘキサン
9.1g(60mmol)を滴下し、一段で1,3−シ
クロヘキサジエンの合成反応蒸留を行った。反応終了
後、反応液をガスクロマトグラフィーより測定した結
果、1,2−ジクロロシクロヘキサンは97.2mol
%転化した。得られた留出液の収率は以下の通りである
ことが判った。 シクロヘキセン、0.7mol% 1,3−シクロヘキサジエン、44mol% 1,4−シクロヘキサジエン、12mol% シクロヘキセノール、1.3mol%
【0038】
【比較例3】反応温度を150℃にする以外は比較例2
と同様の反応を行った。得られた反応液をガスクロマト
グラフィーにより測定したところ1,2−ジクロロシク
ロヘキサンの転化率は100mol%で、留出液の収率
は以下の通りであった。 シクロヘキセン、0.3mol% 1,3−シクロヘキサジエン、16.6mol% 1,4−シクロヘキサジエン、1.4mol% シクロヘキセノール、0.2mol%
【0039】
【比較例4】SUS製反応器に1−ブタノール11.1
g(0.15mol)、水酸化ナトリウム4.5g
(0.11mol)と1,2−ジクロロシクロヘキサン
7.6g(0.05mol)を仕込み120℃で4時間
反応させた。反応液をガスクロマトグラフィーにより測
定したところ、1,2−ジクロロシクロヘキサンの転化
率は29mol%であった。上記のエーテル溶液を濾過
した後、ポリスチレンスルホン酸系のイオン交換樹脂5
gをガラス製容器に仕込み、オイルバス150℃、30
0torrで減圧反応蒸留を行った。得られた1,3−
シクロヘキサジエンの収率は18mol%で、1,4−
シクロヘキサジエンは0.1mol%、1−クロロシク
ロヘキセンは2.3mol%であった。
【0040】
【比較例5】比較例4と同様に2−エチルヘキサノール
を用いて6時間反応を行った。仕込量は次の通りであ
る。2−エチルヘキサノール28.6g(0.22mo
l)、水酸化ナトリウム8.8g(0.22mol)と
1,2−ジクロロシクロヘキサン15.3g(0.1m
ol)。反応液をガスクロマトグラフィーにより分析し
たところ、1,2−ジクロロシクロヘキサンの転化率は
60mol%であった。上記のエーテル溶液を濾過した
後、ポリスチレンスルホン酸系のイオン交換樹脂5gを
ガラス製容器に仕込み、オイルバス150℃、300t
orrで減圧反応蒸留を行った。得られた1,3−シク
ロヘキサジエンの収率は30mol%で、1,4−シク
ロヘキサジエンは0.1mol%、1−クロロシクロヘ
キセンは10.0%であった。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のジクロロシ
クロアルカンから工程1)及び2)を経由することで
1,4−シクロヘキサジエンの含有量が極めて少ない
1,3−シクロアルカジエンを容易に高収率で製造でき
るものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4H006 AA02 AC25 AC43 AD11 BA02 BA06 BA29 BA32 BC10 BC11 BJ20 DA12 DA62 FC22 FC76 4H039 CA20 CA61 CG10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1,2−ジクロロシクロアルカンから
    1,3−シクロアルカジエンを製造する方法に於いて、
    その方法が以下の1)〜2)の工程を経ることを特徴と
    する1,3−シクロアルカジエンの製造法。 1)1,2−ジクロロシクロアルカンをポリオール類又
    は炭素数が1〜3の直鎖モノアルコール及び塩基の存在
    下で反応させて下記式(1)で示す3−アルコキシ−1
    −シクロアルケンを得る工程。 【化1】 2)工程1)で得られた3−アルコキシ−1−シクロア
    ルケンを含む混合物から酸触媒を用いて脱アルコール反
    応して1,3−シクロアルカジエンを含む混合物を得る
    工程。
  2. 【請求項2】 該1)の工程が、ポリオール類又は炭素
    数が1〜3の直鎖モノアルコールと塩基を反応させてポ
    リオール類又は炭素数が1〜3の直鎖モノアルコールの
    金属アルコキシドを合成した後に1,2−ジクロロシク
    ロアルカンを反応させることを特徴とする請求項1記載
    の1,3−シクロアルカジエンの製造法。
  3. 【請求項3】 該1)の工程が、ポリオール類又は炭素
    数が1〜3の直鎖モノアルコールと塩基の混合物に1,
    2−ジクロロシクロアルカンを連続的に添加して反応さ
    せることを特徴とする請求項1又は2に記載の1,3−
    シクロアルカジエンの製造法。
  4. 【請求項4】 該2)の工程が、反応蒸留であることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の1,3−シ
    クロアルカジエンの製造法。
JP11503799A 1999-04-22 1999-04-22 1,3−シクロアルカジエンの製造法 Expired - Fee Related JP4367993B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11503799A JP4367993B2 (ja) 1999-04-22 1999-04-22 1,3−シクロアルカジエンの製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11503799A JP4367993B2 (ja) 1999-04-22 1999-04-22 1,3−シクロアルカジエンの製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000302699A true JP2000302699A (ja) 2000-10-31
JP4367993B2 JP4367993B2 (ja) 2009-11-18

Family

ID=14652645

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11503799A Expired - Fee Related JP4367993B2 (ja) 1999-04-22 1999-04-22 1,3−シクロアルカジエンの製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4367993B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001031595A (ja) * 1999-07-15 2001-02-06 Asahi Chem Ind Co Ltd 1,3−シクロアルカジエンの製造法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5726628A (en) * 1980-07-22 1982-02-12 Mitsubishi Chem Ind Ltd Preparation of cyclohexadiene
JPH07165623A (ja) * 1993-12-09 1995-06-27 Asahi Chem Ind Co Ltd 高純度1,3−シクロヘキサジエンの製造方法
JPH07165624A (ja) * 1993-12-10 1995-06-27 Asahi Chem Ind Co Ltd 1,3−シクロヘキサジエンの製造法
JPH08253435A (ja) * 1995-03-17 1996-10-01 Asahi Chem Ind Co Ltd 高純度1,3−シクロヘキサジエンの製造方法
JPH08253434A (ja) * 1995-03-17 1996-10-01 Asahi Chem Ind Co Ltd 高純度1,3−シクロヘキサジエンの製造法
JP2000143560A (ja) * 1998-11-04 2000-05-23 Asahi Chem Ind Co Ltd シクロアルケンの塩素化法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5726628A (en) * 1980-07-22 1982-02-12 Mitsubishi Chem Ind Ltd Preparation of cyclohexadiene
JPH07165623A (ja) * 1993-12-09 1995-06-27 Asahi Chem Ind Co Ltd 高純度1,3−シクロヘキサジエンの製造方法
JPH07165624A (ja) * 1993-12-10 1995-06-27 Asahi Chem Ind Co Ltd 1,3−シクロヘキサジエンの製造法
JPH08253435A (ja) * 1995-03-17 1996-10-01 Asahi Chem Ind Co Ltd 高純度1,3−シクロヘキサジエンの製造方法
JPH08253434A (ja) * 1995-03-17 1996-10-01 Asahi Chem Ind Co Ltd 高純度1,3−シクロヘキサジエンの製造法
JP2000143560A (ja) * 1998-11-04 2000-05-23 Asahi Chem Ind Co Ltd シクロアルケンの塩素化法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001031595A (ja) * 1999-07-15 2001-02-06 Asahi Chem Ind Co Ltd 1,3−シクロアルカジエンの製造法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4367993B2 (ja) 2009-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003511430A (ja) アリールアルキルエーテルの製造方法
EP2113499B1 (en) Use of metal salts of trifuoromethane sulphonic acid as esterification catalyst and/or transesterification catalyst
KR100483787B1 (ko) 에테르화합물의제조방법
EP0118639B1 (en) Synthesis of acrylic or methacrylic acid esters
EP2231571A1 (en) Process for the continuous production of high purity phenolic glycol ether
JP2000302699A (ja) 1,3−シクロアルカジエンの製造法
JP3475464B2 (ja) 第三級アルコールのメタクリル酸エステルの製造法
US7067691B2 (en) Process for producing α-substituted acrylic acid esters
JPH06135896A (ja) α−ヒドロキシメチルアクリレート化合物の製造方法
JPS6241662B2 (ja)
US20070032684A1 (en) Process for producing fluorine-containing diol and its derivatives
US5463111A (en) Process for preparing dialkyl 2-haloethyl malonates
JP4025390B2 (ja) アリルパーフルオロアルキルエーテルの製造法
JPH09169704A (ja) ジアリールカーボネートの製造方法
EP1309533B1 (en) Production of 3-alkylcycloalkanols
JP6102548B2 (ja) 新規エチルアダマンタンジカルボン酸エステル化合物、およびその製造方法
WO2002034703A2 (en) Method of making fluorinated alcohols
JPH0995461A (ja) エーテル化合物の製造法
JPH06340584A (ja) t−ブチル(メタ)アクリレートの製造法
JPH0791253B2 (ja) エチレンシアンヒドリンの製造方法
JPH0372439A (ja) アルケニルエーテル類の製造法
EP0705239A1 (en) Process for preparing phenethanol ethers
JPH1036307A (ja) ハロヒドリンエーテルの製造方法及びグリシジルエーテルの製造方法
JPH02284918A (ja) 脂肪族ポリカーボネートジオールの製造方法
KR101154504B1 (ko) 하이드록시알킬 (메타)아크릴레이트 반응에서의 촉매분리방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090601

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090609

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090730

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090825

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090825

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120904

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130904

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees