JP2000299875A - 映像信号処理装置およびそれを備えた撮像装置 - Google Patents

映像信号処理装置およびそれを備えた撮像装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮像装置において、調整したい色領域の画質
をより自由かつ正確に調整する。 【解決手段】 色相判別部5により色相を判別する。係
数制御部6は、色相判別部5が判別した色相に応じて、
係数発生部7における各種係数を選択する。色信号処理
部4および輝度信号処理部3は、係数制御部6で選択さ
れた各種係数を用いて色再現補正やガンマ補正等の各種
補正を行う。これにより、各色をより美しく再現するこ
とが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオカメラ等の
撮像装置に関し、特に色相に応じて最適な処理特性を設
定することにより、各色をより美しく再現するようにし
た映像信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラービデオカメラ等撮像装置
で取り扱う映像信号にはガンマ補正、輪郭補正、ホワイ
トバランス調整、色ゲイン調整、色相調整、などの各種
信号処理が施されている。
【0003】例えば、カラービデオカメラの場合、CC
Dイメージセンサなどを用いた撮像部により得られる撮
像信号から輝度信号や色信号を形成して出力する撮像信
号処理回路において、上記ガンマ補正、輪郭補正、ホワ
イトバランス調整、色ゲイン調整、色相調整などの各種
信号処理が施されるように構成されている。そして、撮
像信号をディジタル化し、ディジタル処理を施して出力
するディジタル信号処理カメラでは、あらかじめEEP
ROM等の不揮発性メモリに書き込まれている制御パラ
メータに基づいて、上記ガンマ補正、輪郭補正、ホワイ
トバランス調整、色ゲイン調整、色相調整などを施す各
種信号処理部が設けられている。
【0004】また、カラービデオカメラでは、画像の肌
色の部分を検出して、その部分のディテール量を減らし
た輪郭強調処理を施し、周波数特性を落とすことによっ
て、顔の皺や染みなどをぼかして、人間の肌を美しく再
現するように処理している。しかし、上記の輪郭強調処
理では周波数特性を変えるだけなので、肌色の色相まで
を変えることはできず、顔の色を美しく見せたり、肌色
を少し変えるなどという処理はできない。そして、この
問題を解決する方式として特開平6-141337号公報に記載
されたものが提案されている。この公報に記載されたデ
ィジタル信号処理カメラでは、撮影画像の特定の色(例
えば肌色)の部分を検出し、その部分の色相や輝度を変
化させることにより、特定の色をより美しく再現するよ
うにしている。
【0005】図17は、従来のカラービデオカメラの要
部構成の一例を示すブロック図である。この図におい
て、撮像素子81からの撮像信号はローパスフィルタ(L
PF)82に入力されて輝度信号が取り出され、この輝度
信号は輝度信号利得調整回路83および輝度信号ガンマ補
正回路84を経由し、エンコーダ94に送られる。また、撮
像素子81からの撮像信号は色分離回路85に送られ、R、
G、B信号が分離される。分離されたR、G、B信号
は、それぞれR信号利得調整回路86、G信号利得調整回
路87、B信号利得調整回路88に送られる。それらの信号
はさらにそれぞれ、Rガンマ補正回路89、Gガンマ補正
回路90、Bガンマ補正回路91を経由して、マトリクス回
路92に送られ、そこでR、G、B信号から色差信号であ
る(R−Y)信号および(B−Y)信号が生成される。(R−Y)信
号および(B−Y)信号は、色再現補正回路93で補正されて
から、エンコーダ94に供給され、輝度信号ガンマ補正回
路84から出力される輝度信号とともに処理されて複合映
像信号となる。
【0006】カラーテレビシステムにおいてはそのシス
テムに応じて、理想的なR、G、B信号を得るための理
想分光特性が存在し、これに基づいた色フィルタを使用
した撮像素子を用いれば色再現補正回路は不要である。
しかしながら、理想分光特性は実現が困難であるので、
色分離回路85の出力のR、G、B信号は誤差を含んでお
り、従ってマトリクス回路92の出力の(R−Y)信号および
(B−Y)信号にも誤差が含まれることになる。色再現補正
回路93はこの誤差を少なくするように補正するものであ
る。
【0007】そして、従来の色再現補正は次式[1]、
[2]で示され、特開平5-161152号公報に記載されたも
のがある。 (R−Y)’=(R−Y)+Gb・(B−Y) …[1] (B−Y)’=(B−Y)+Gr・(R−Y) …[2]
【0008】ここで(R−Y)’、(B−Y)’は補正後の(R−
Y)、(B−Y)である。またGr、Gbは利得を決める定数であ
り、(R−Y)信号、または(B−Y)信号の大きさにより、例
えば下記のように2段階に変化する。 (R−Y)≧VrrならGr=Gr1 (R−Y)<VrrならGr=Gr2 (B−Y)≧VrbならGb=Gb1 (B−Y)<VrbならGb=Gb2
【0009】ここでVrrは第1の基準値、Vrbは第2の基
準値である。要するに、(R−Y)信号の大小でGrの値をGr
1とGr2に切り換え、(B−Y)信号の大小でGbの値をGb1とG
b2に切り換える。
【0010】図18は、前述した特開平5-161152号公報
に記載の一実施例のブロック図である。この図に示すよ
うに、第1の比較部101は、入力される(R−Y)信号と第
1の基準値Vrrとを比較する。第2の比較部102は、入力
される(B−Y)信号と第2の基準値Vrbとを比較する。第
1のゲイン切換部103は第1の比較部101の出力により、
第1の利得定数Gr1または第2の利得定数Gr2を切り換え
る。第2のゲイン切換部104は第2の比較部102の出力に
より、第3の利得定数Gb1または第4の利得定数Gb2を切
り換える。第1の乗算部105は第1のゲイン切換部103に
より選択されたいずれかの利得定数と(R−Y)信号とを乗
算する。第2の乗算部106は第2のゲイン切換部104によ
り選択されたいずれかの利得定数と(B−Y)信号とを乗算
する。第1の加算部107は(R−Y)信号と第2の乗算部106
の出力とを加算する。第2の加算部108は(B−Y)信号と
第1の乗算部105の出力とを加算する。この構成におい
て、第1の加算部107の出力に上記[1]式の補正済信
号(R−Y)’を、第2の加算器108の出力に[2]式の補
正済信号(B−Y)’を出力する。
【0011】この回路の動作を、カラーバーチャートを
撮像した時のベクトル図である図16を参照して以下に
説明する。ここでは便宜上、第1の基準値Vrrを0、第
2の基準値Vrbも0として説明する。実際には各基準値
は、良好なベクトルが得られるように最適な値を用い
る。
【0012】まず、Gr≠0、Gb=0とする。赤は(R−Y)
>0であるから、 (R−Y)’=(R−Y) (B−Y)’=(B−Y)+Gr1・(R−Y) シアンは(R−Y)<0であるから、 (R−Y)’=(R−Y) (B−Y)’=(B−Y)+Gr2・(R−Y)
【0013】従って、Gr1の値を変化させることで赤の
位相を、またGr2の値を変化させることでシアンの位相
を調整することができ、図示する矢印の方向、つまり(B
−Y)軸に平行な方向に位相を変化させることができる。
このとき、黄色と青は(R−Y)信号のレベルが小さいため
影響を受けない。
【0014】次にGr=0、Gb≠0とする。黄色は(B−Y)
<0であるから、 (R−Y)’=(R−Y)+Gb2・(B−Y) (B−Y)’=(B−Y) 青は(B−Y)>0であるから、 (R−Y)’=(R−Y)+Gb1・(B−Y) (B−Y)’=(B−Y)
【0015】従って、Gb2の値を変化させることで黄色
の位相を、またGb1の値を変化させることで青の位相を
調整することができる。よって、図19に示すように矢
印の方向、つまり(R−Y)軸に平行な方向に位相を変化さ
せることができる。このとき、赤とシアンは(B−Y)信号
が小さいから影響を受けない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の特開平6-141337号公報に記載のディジタル信号処理
カメラでは特定の色を抽出するにとどまっており、色再
現補正等の画質補正を特定の色以外に施す際、特定色を
除いては同じ補正を受けてしまうため、正確な色再現補
正等の画質補正ができない。
【0017】また、上記従来の特開平5-161152号公報に
記載の色再現補正回路では色再現補正の自由度を高めて
赤、シアン系の色再現補正と黄色、青系の色再現補正を
独立に行えるようにしているのみで、例えば図19に示
すようにマゼンタのみに対して補正を行おうとすると赤
にも補正の影響を及ぼすため、マゼンタと赤とを別々に
補正できないので正確な色再現補正ができないという問
題を有していた。
【0018】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたものであって、調整したい色領域の画質を自
由に、より正確に調整できるようにした映像信号処理装
置およびそれを備えた撮像装置の提供を目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記の課題
を解決するために、映像信号から色相を判別する色相判
別手段と、映像信号に色再現補正を施す色再現補正手段
と、色相判別手段の判別出力に応じて色再現補正手段の
色再現補正係数を変化させる色再現補正係数制御手段と
を映像信号処理装置に設ける構成とした。このように構
成したことにより、色相に応じて最適な色再現補正を映
像信号に施し、各色をより美しく再現することができ
る。
【0020】また、映像信号から色相を判別する色相判
別手段と、映像信号にペデスタル処理を施すペデスタル
処理手段と、色相判別手段の判別出力に応じてペデスタ
ル処理手段のペデスタル値を可変にするペデスタル値制
御手段とを映像信号処理装置に設ける構成とした。この
ように構成したことにより、色相に応じて最適なペデス
タル処理を映像信号に施して輝度を調整し、各色をより
美しく再現することができる。
【0021】さらに、映像信号から色相を判別する色相
判別手段と、映像信号にレベル圧縮・伸長処理を施すレ
ベル圧縮・伸長処理手段と、色相判別手段の判別出力に
応じてレベル圧縮・伸長処理手段のレベル圧縮・伸長特
性を変化させるレベル圧縮・伸長特性制御手段とを映像
信号処理装置に設ける構成とした。このように構成した
ことにより、色相に応じて最適なレベル圧縮・伸長処理
を映像信号に施し、各色をより美しく再現することがで
きる。
【0022】また、映像信号から色相を判別する色相判
別手段と、映像信号に輪郭補正処理を施す輪郭強調処理
手段と、色相判別手段の判別出力に応じて輪郭強調処理
手段のディテール量を変化させるディテール量制御手段
とを映像信号処理装置に設ける構成とした。このように
構成したことにより、色相に応じて最適な輪郭強調処理
を映像信号に施し、各色をより美しく再現することがで
きる。
【0023】そして、これらの映像信号処理装置と撮像
手段とを撮像装置に設ける構成とした。このように構成
したことにより、撮像手段から得られる撮像信号の色相
に応じて最適な色再現補正、ペデスタル処理、レベル圧
縮・伸長処理、あるいは輪郭強調処理を映像信号に施
し、各色をより美しく再現することができる。
【0024】また、この撮像装置に上記映像信号処理装
置の出力を記録する手段や伝送する手段を設ける構成と
した。このように構成したことにより、撮像手段から得
られる撮像信号の色相に応じて最適な色再現補正、ペデ
スタル処理、レベル圧縮・伸長処理、あるいは輪郭強調
処理を映像信号に施すとともに、これらの処理が施され
た映像信号の記録や伝送を行うことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載した発明
は、映像信号から色相を判別する色相判別手段と、上記
映像信号に色再現補正を施す色再現補正手段と、上記色
相判別手段の判別出力に応じて上記色再現補正手段の色
再現補正係数を変化させる色再現補正係数制御手段とを
備え、上記色相に応じた色再現補正を上記映像信号に施
す映像信号処理装置であり、映像信号から判別した色相
に応じて色再現補正係数が可変の色再現補正を映像信号
に施すという作用を有する。
【0026】本発明の請求項2に記載した発明は、映像
信号から色相を判別する色相判別手段と、上記映像信号
にペデスタル処理を施すペデスタル処理手段と、上記色
相判別手段の判別出力に応じて上記ペデスタル処理手段
のペデスタル値を可変にするペデスタル値制御手段とを
備え、上記色相に応じたペデスタル処理を上記映像信号
に施す映像信号処理装置であり、映像信号から判別した
色相に応じてペデスタル値が可変のペデスタル処理を映
像信号に施すという作用を有する。
【0027】本発明の請求項3に記載した発明は、映像
信号から色相を判別する色相判別手段と、上記映像信号
にレベル圧縮・伸長処理を施すレベル圧縮・伸長処理手
段と、上記色相判別手段の判別出力に応じて上記レベル
圧縮・伸長処理手段のレベル圧縮・伸長特性を変化させ
るレベル圧縮・伸長特性制御手段とを備え、上記色相に
応じたレベル圧縮・伸長処理を上記映像信号に施す映像
信号処理装置であり、映像信号から判別した色相に応じ
てレベル圧縮・伸長特性が可変のレベル圧縮・伸長処理
を映像信号に施すという作用を有する。
【0028】本発明の請求項4に記載した発明は、映像
信号から色相を判別する色相判別手段と、上記映像信号
に輪郭補正処理を施す輪郭強調処理手段と、上記色相判
別手段の判別出力に応じて上記輪郭強調処理手段のディ
テール量を変化させるディテール量制御手段とを備え、
上記色相に応じた輪郭補正処理を上記映像信号に施す映
像信号処理装置であり、映像信号から判別した色相に応
じてディテール量が可変の輪郭強調処理を映像信号に施
すという作用を有する。
【0029】本発明の請求項5に記載した発明は、請求
項1に記載した発明において、上記色相判別手段は、カ
ラーベクトル図上に設定した互いに交差する複数の直線
により区分される領域単位で上記色相を判別する映像信
号処理装置であり、互いに交差する複数の直線により区
分される領域単位で独立した色再現補正を映像信号に施
すという作用を有する。
【0030】本発明の請求項6に記載した発明は、請求
項5に記載した発明において、上記色相判別手段により
判別された色相の上記複数の直線からの距離を判別し、
その判別結果に応じて上記色再現補正手段の色再現補正
を停止する映像信号処理装置であり、上記領域単位で独
立した色再現補正を映像信号に施すとともに、上記判別
された色相の上記複数の直線からの距離の判別結果に応
じて色再現補正を停止し、ベクトル割れを防止するとい
う作用を有する。
【0031】本発明の請求項7に記載した発明は、請求
項1に記載した発明において、上記色相判別手段は、第
1の色差信号入力と第1の基準値とを比較する第1の比
較部と、第2の色差信号入力と第2の基準値とを比較す
る第2の比較部と、上記第1の比較部の出力と上記第2
の比較部の出力とにより、複数の利得定数を切り換える
信号を生成するゲイン選択信号生成部と、上記ゲイン選
択信号生成部の出力により、複数の利得定数を切り換え
て出力する第1、第2のゲイン切換部と、上記第1の色
差信号入力と上記第1のゲイン切換部の出力とを乗算す
る第1の乗算部と、上記第2の色差信号入力と上記第2
のゲイン切換部の出力とを乗算する第2の乗算部と、上
記第1の色差信号入力と上記第2の乗算部の出力とを加
算し、第1の補正出力を得る第1の加算部と、上記第2
の色差信号入力と上記第1の乗算部の出力とを加算し、
第2の補正出力を得る第2の加算部とを有する映像信号
処理装置であり、映像の色相が第1、第2の色差信号軸
により区分される領域のどこに存在するのかを識別し、
区分される領域毎に独立した色再現補正を映像信号に施
すという作用を有する。
【0032】本発明の請求項8に記載した発明は、請求
項1に記載した発明において、上記色相判別手段は、第
1の色差信号入力と第1の基準値とを比較する第1の比
較部と、第2の色差信号入力と第2の基準値とを比較す
る第2の比較部と、上記第1の比較部の出力と上記第2
の比較部の出力により、複数の利得定数を切り換える信
号を生成するゲイン選択信号生成部と、上記ゲイン選択
信号生成部の出力により、複数の利得定数のいずれかを
切り換えて出力する第1、第2のゲイン切換部と、上記
第1の色差信号入力と上記第1のゲイン切換部の出力と
を乗算する第1の乗算部と、上記第2の色差信号入力と
上記第2のゲイン切換部の出力とを乗算する第2の乗算
部と、上記第1の色差信号入力と上記第2の色差信号入
力とを第3の基準値と比較する第3の比較部と、上記第
3の比較部の出力により、上記第1の乗算部の出力を制
御する第1の制御部と、上記第3の比較部の出力によ
り、上記第2の乗算部の出力を制御する第2の制御部
と、上記第1の色差信号入力と上記第2の制御部の出力
とを加算し、第1の補正出力を得る第1の加算部と、上
記第2の色差信号入力と上記第1の制御部の出力とを加
算し、第2の補正出力を得る第2の加算部とを有する映
像信号処理装置であり、映像の色相が第1、第2の色差
信号軸により区分される領域のどこに存在するのかを識
別し、区分される領域毎に独立した色再現補正を映像信
号に施すとともに、映像の色相が第1、第2の色差信号
軸から第3の基準値以下の距離にある場合には、色再現
補正を停止するという作用を有する。
【0033】本発明の請求項9に記載した発明は、請求
項1に記載した発明において、上記色相判別手段は、第
1の色差信号入力と第1の基準値とを比較する第1の比
較部と、第2の色差信号入力と第2の基準値とを比較す
る第2の比較部と、上記第1の色差信号入力と上記第2
の色差信号入力とを比較する第3の比較部と、上記第
1、第2、第3の比較部の出力により、複数の利得定数
を切り換える信号を生成するゲイン選択信号生成部と、
上記ゲイン選択信号生成部の出力により、複数の利得定
数のいずれかを切り換えて出力する第1のゲイン切換部
と、上記ゲイン選択信号生成部の出力により、複数の利
得定数のいずれかに切り換える第2のゲイン切換部と、
上記第1の色差信号入力と上記第1のゲイン切換部の出
力を乗算する第1の乗算部と、上記第2の色差信号入力
と上記第2のゲイン切換部の出力を乗算する第2の乗算
部と、上記第1の色差信号入力と上記第2の乗算部の出
力とを加算し、第1の補正出力を得る第1の加算部と、
上記第2の色差信号入力と上記第1の乗算部の出力とを
加算し、第2の補正出力を得る第2の加算部とを有する
映像信号処理装置であり、映像の色相が第1、第2の色
差信号軸および第1、第2の直線により区分される領域
のどこに存在するのかを識別し、区分される領域毎に独
立した色再現補正を映像信号に施すという作用を有す
る。
【0034】本発明の請求項10に記載した発明は、請
求項1に記載した発明において、上記色相判別手段は、
第1の色差信号入力と第1の基準値とを比較する第1の
比較部と、第2の色差信号入力と第2の基準値とを比較
する第2の比較部と、第1の色差信号入力と第2の色差
信号入力とを比較する第3の比較部と、上記第1、第
2、第3の比較部の出力により、複数の利得定数を切り
換える信号を生成するゲイン選択信号生成部と、上記ゲ
イン選択信号生成部の出力により、複数の利得定数のい
ずれかを切り換えて出力する第1、第2のゲイン切換部
と、上記第1の色差信号入力と上記第1のゲイン切換部
の出力とを乗算する第1の乗算部と、上記第2の色差信
号入力と上記第2のゲイン切換部の出力とを乗算する第
2の乗算部と、上記第1の色差信号入力と上記第2の色
差信号入力との差を第3の基準値と比較する第4の比較
部と、上記第4の比較部の出力により、第1の乗算部の
出力を制御する第1の制御部と、上記第4の比較部の出
力により、第2の乗算部の出力を制御する第2の制御部
と、上記第1の色差信号入力と上記第2の制御部の出力
とを加算し、第1の補正出力を得る第1の加算部と、上
記第2の色差信号入力と上記第1の制御部の出力とを加
算し、第2の補正出力を得る第2の加算部とを有する映
像信号処理装置であり、映像の色相が第1、第2の色差
信号軸および第1、第2の直線により区分される領域の
どこに存在するのかを識別し、区分される領域毎に独立
した色再現補正を映像信号に施すとともに、映像の色相
が第1、第2の色差信号軸または第1、第2の直線から
第3の基準値以下の距離にある場合には、色再現補正を
停止するという作用を有する。
【0035】本発明の請求項11に記載した発明は、請
求項1〜10のいずれか1項に記載した発明における映
像信号処理装置と、撮像手段とを有する撮像装置であ
り、撮像手段から得られる撮像信号に対して色相に応じ
た最適な色再現補正、ペデスタル処理、レベル圧縮・伸
長処理、あるいは輪郭強調処理を施すという作用を有す
る。
【0036】本発明の請求項12に記載した発明は、請
求項11記載した発明において、映像信号処理装置の出
力を記録する手段を設けた撮像装置であり、撮像手段か
ら得られる撮像信号に対して色相に応じた最適な色再現
補正、ペデスタル処理、レベル圧縮・伸長処理、あるい
は輪郭強調処理を施し、記録するという作用を有する。
【0037】本発明の請求項13に記載した発明は、請
求項11記載した発明において、映像信号処理装置の出
力を伝送する手段を設けた撮像装置であり、撮像手段か
ら得られる撮像信号に対して色相に応じた最適な色再現
補正、ペデスタル処理、レベル圧縮・伸長処理、あるい
は輪郭強調処理を施し、伝送するという作用を有する。
【0038】以下、本発明の実施の形態について図面を
参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態に
係る撮像装置の構成を示すブロック図である。
【0039】この撮像装置において、撮像素子1はCC
Dイメージセンサ等であり、被写体を撮像して撮像信号
を生成する。ローパスフィルタ2は、撮像素子1の出力
信号から輝度信号を分離する。輝度信号処理部3は、ロ
ーパスフィルタ2で分離された輝度信号に対して利得調
整、ガンマ補正、輪郭強調補正、およびペデスタル補正
等の補正を施す。色信号処理部4は、撮像素子1の出力
に対してR、G、B信号の分離、マトリクス演算処理、
ガンマ補正、ゲイン補正、および色再現補正等の補正を
施す。色相判別部5は、色信号処理部4で生成された色
信号{例えば(R−Y)信号、(B−Y)信号}から映像の色相
を判別する。係数発生部7は色信号処理部4および輝度
信号処理部3の各種処理特性を設定するための係数を発
生する。係数制御部6では色相判別部5の色相判別情報
により、係数発生部7から与えられる各種係数を切り換
えて輝度信号処理部3や色信号処理部4に被写体の色相
に応じた係数を供給する。
【0040】出力制御部8は、輝度信号処理部3から出
力される輝度信号および色信号処理部4から出力される
色信号を、記録媒体10に記録するための処理や伝送部11
を介して外部へ伝送するための処理を行う。制御部9は
出力制御部8の出力タイミングや出力処理における各種
パラメータ等の制御を行う。制御部9は例えばマイクロ
コンピュータと、必要に応じてRAMやROM等その周
辺回路を用いて構成されている。なお、出力制御部8が
行うこれらの信号処理の一部或いは全部を制御部9によ
って行うように構成しても良い。また、制御部9ではJ
PEG等の画像圧縮をソフトウェア処理によって行って
も良い。
【0041】記録媒体10としては、フラッシュメモリ等
の半導体メモリを用いることが好適であるが、その他、
書き換え可能な磁気ディスクや磁気テープや光ディスク
などを用いても良い。さらに、メモリカードのように、
パーソナルコンピュータ等の外部装置でメモリ内のデー
タを読むことが可能な記録媒体を用いても良い。伝送部
11はイーサネットやIEEE1394などにより外部のパーソナ
ルコンピュータ等へ画像伝送を行うことができる。出力
制御部8、制御部9、記録媒体10間の映像信号データ
の入出力はバス12を介して行う。
【0042】このように、本実施の形態に係る撮像装置
では、色相判別部5で判別した色相に応じて、色信号処
理部4での色再現補正、輝度信号処理部3でのペデスタ
ル処理、ガンマ補正処理、ニー補正処理、輪郭強調処理
等を行うことができるので、各色をより美しく再現する
ことができる。また、撮像素子1から出力される撮像信
号より、輝度信号と色信号を生成し、記録媒体10に記録
したり、伝送部11を介してパーソナルコンピュータ等に
入力できる等の機能を有しており、使い勝手が良好であ
る。
【0043】次に、図1の色信号処理部4、色相判別部
5、係数制御部6、係数発生部7の色再現補正について
説明する。ここでは第1〜第4の色再現補正について順
番に説明する。
【0044】(第1の色再現補正回路)第1の色再現補
正回路では、(R−Y)信号と(B−Y)信号の大きさにより4
色相条件、すなわち映像の色相がカラーベクトル図上に
設定した互いに交差する2本の直線である(R−Y)軸と(B
−Y)軸とにより区分される第1〜第4象限のいずれに属
するかを識別し、4色相条件に応じて色再現補正係数を
切り換えている。
【0045】第1の色再現補正回路は次の式[3]、
[4]で表される補正を行う。 (R−Y)’=(R−Y)+Gb’(B−Y) …[3] (B−Y)’=(B−Y)+Gr’(R−Y) …[4]
【0046】ここでGr’、Gb’は利得を決める定数であ
り、(R−Y)信号、(B−Y)信号の大きさにより以下のよう
に変化する。 (R−Y)≧Vrrかつ(B−Y)≧VrbならGr’=Gr1かつGb’=G
b1 (R−Y)≧Vrrかつ(B−Y)<VrbならGr’=Gr2かつGb’=G
b2 (R−Y)<Vrrかつ(B−Y)<VrbならGr’=Gr3かつGb’=G
b3 (R−Y)<Vrrかつ(B−Y)≧VrbならGr’=Gr4かつGb’=G
b4
【0047】ここでVrrは第1の基準値、Vrbは第2の基
準値である。要するに(R−Y)信号、(B−Y)信号の大きさ
により、4色相条件を識別し、Gr’、Gb’の値を4色相
条件に応じて切り換えている。
【0048】図2は、第1の色再現補正回路の構成を示
すブロック図である。この色再現補正回路において、第
1の比較部21は第1の色差信号である(R−Y)信号を第1
の基準値Vrrと比較し、第2の比較部22は第2の色差信
号である(B−Y)信号を第2の基準値Vrbと比較する。こ
れらの比較部21、22は図1の色相判別部5に対応する。
第1のゲイン切換部24は第1〜第4の利得係数Gr1〜Gr4
を入力し、その中の1つを選択して出力する。同様に、
第2のゲイン切換部25は第5〜第8の利得係数Gb1〜Gb4
を入力し、その中の1つを選択して出力する。ゲイン選
択信号生成部23は、第1の比較部21の出力と第2の比
較部22の出力により、上記条件による4通りのゲイン選
択信号を生成し、第1、第2のゲイン切換部24、25に供
給する。第1、第2のゲイン切換部24、25とゲイン選択
信号生成部23は図1の係数制御部6に対応する。第1の
乗算部26は第1のゲイン切換部24により選択されたいず
れかの利得定数と(R−Y)信号とを乗算する。第2の乗算
部27は第2のゲイン切換部25により選択されたいずれか
の利得定数と(B−Y)信号とを乗算する。第1の加算部28
は(R−Y)と第2の乗算部27の出力とを加算する。第2
の加算部29は(B−Y)と第1の乗算部26の出力とを加算す
る。これらの乗算部26、27および加算部28、29は図1の
色信号処理部4に対応する。第1の加算部28は色再現補
正された第1の色差信号である(R−Y)’信号を出力し、
第2の加算部29は色再現補正された第2の色差信号であ
る(B−Y)’信号を出力する。
【0049】次に、この色再現補正回路の動作を、カラ
ーバーチャートを撮像した時のカラーベクトル図である
図3を参照して以下に説明する。ここでは便宜上、第1
の基準値Vrrを0、第2の基準値Vrbも0として説明す
る。実際には各基準値は、良好なベクトルが得られるよ
うに最適な値を用いる。
【0050】まず、例えばGr≠0、Gb=0として、図3
の第1、第2象限{(R−Y)≧0}に存在する赤とマゼン
タを例にとって説明する。
【0051】赤は(R−Y)>0、(B−Y)<0であるから、 (R−Y)’=(R−Y) …[5] (B−Y)’=(B−Y)+Gr2・(R−Y) …[6] であり、マゼンタは(R−Y)>0、(B−Y)>0であるから (R−Y)’=(R−Y) …[7] (B−Y)’=(B−Y)+Gr1・(R−Y) …[8] である。
【0052】従って、Gr2の値を変化させることによっ
て赤の位相を、またGr1の値を変化させることでマゼン
タの位相を調整することができる。このとき、赤の位相
およびマゼンタの位相は図3の(B−Y)軸に平行な方向に
補正される。
【0053】なお、上記の場合、Gb=0としているが、
実際の補正では微調整を行うために必ずしも0とは限ら
ない。例えばGr=0、Gb≠0の場合、赤は (R−Y)’=(R−Y)+Gb2・(B−Y) …[9] (B−Y)’=(B−Y) …[10] であり、マゼンタは (R−Y)’=(R−Y)+Gb1・(B−Y) …[11] (B−Y)’=(B−Y) …[12] である。従って、この場合はGb2を変化させることによ
って赤の位相を、またGb1を変化させることでマゼンタ
の位相を調整することができる。このとき、赤の位相お
よびマゼンタの位相は図3の(R−Y)軸に平行な方向に補
正される。
【0054】従って、Gr2とGb2を変化させることにより
赤の位相をベクトル図上で二次元的に補正することがで
きる。また、Gr1とGb1を変化させることにより赤の位相
を二次元的に補正することができる。
【0055】以上、赤とマゼンタについて説明したが、
図3に示したように、Gr2とGb2を変化させることにより
黄色の位相を、Gr3とGb3を変化させることにより緑の位
相を、Gr4とGb4を変化させることにより青およびシアン
の位相を、それぞれ二次元的に補正することができる。
そして、従来の色再現補正方式では、Gb≠0でない場合
には、たとえマゼンタの(B−Y)成分が微少でも、マゼン
タの調整を行う際、青にも影響が出るが、第1の色再現
補正回路では4象限独立に補正を可能としているので、
マゼンタの調整を行う際に青に影響を及ぼすことはな
い。
【0056】このように、第1の色再現補正回路では、
(R−Y)信号と(B−Y)信号の大きさにより4色相条件、す
なわち映像の色相がカラーベクトル図上に設定した互い
に交差する2本の直線である(R−Y)軸と(B−Y)軸により
区分される第1〜第4象限のいずれに属するかを識別
し、Gr’、Gb’の値を4色相条件に応じて切り換えてい
るので、第1〜第4象限の色相に対して独立した色再現
補正を行うことができる。
【0057】(第2の色再現補正回路)第2の色再現補
正回路は、前述した第1の色再現補正回路に、(R−Y)信
号入力と(B−Y)信号入力の各々を第3の基準値Thと比較
する第3の比較部と、第3の比較部の出力により第1の
乗算部の出力を制御する第1の制御部と、第3の比較部
の出力により第2の乗算部の出力を制御する第2の制御
部とを設けたものである。
【0058】第2の色再現補正回路は基本的には第1の
色再現補正回路と同一の補正、すなわち式[3]、
[4]で示した補正を行う。ただし、第2の色再現補正
回路は、補正の対象となる色相が図8に示した(R−Y)軸
または(B−Y)軸から所定の基準値未満の距離に存在する
場合には補正を停止する。
【0059】図4は、第2の色再現補正回路の構成を示
すブロック図である。このブロック図において、第1、
第2の比較部31、32、ゲイン選択信号生成部33、第1、
第2のゲイン切換部34、35、第1、第2の乗算部36、3
7、第1、第2の加算部38、39、はそれぞれ図2の第
1、第2の比較部21、22、ゲイン選択信号生成部23、第
1、第2のゲイン切換部24、25、第1、第2の乗算部2
6、27、第2の加算部28、29と同様に構成されている。
第3の比較部40は第1の色差信号である(R−Y)信号と第
2の色差信号である(B−Y)信号を第3の基準値Thと比較
して、その比較結果に応じて第1の制御部41により第1
の乗算部36の出力の制御を行い、また、第2の制御部42
により第2の乗算部37の出力の制御を行う。制御内容は
以下の通りである。 (R−Y)<Th …[13] または −(R−Y)<Th …[14] または (B−Y)<Th …[15] または −(B−Y)<Th …[16] ならば、第1の乗算部36の出力および第2の乗算部37の
出力を0とする。
【0060】従って、これらの条件の1つでも成立する
場合には、第1の加算部38で(R−Y)信号に加算される値
は0となり、第2の加算部39で(B−Y)信号に加算される
値は0となる。つまり、補正が行われず、(R−Y)信号が
そのまま(R−Y)’信号となり、(B−Y)信号がそのまま(B
−Y)’信号となる。一方、これらの条件が1つも成立し
ない場合には、第1の色再現補正回路と同一の補正を行
う。
【0061】次に、第2の色再現補正回路の動作を、カ
ラーバーチャートを撮像した時のベクトル図である図
3、図5〜図7を参照して以下に説明する。まず、前述
した[13]〜[16]の条件が1つも成立しない場合の補
正動作は第1の色再現補正回路と同一である。つまり、
前述した式[3]〜[12]に従って補正されるので、図
3に示したとおりの補正が行われる。これに対して、
[13]〜[16]の条件が1つでも成立する場合、例えば
図5に示されているように、補正の対象である色相が(R
−Y)軸上またはその近傍の領域P0内に存在する場合に
は、[15]または[16]の条件が成立するので補正を停
止する。
【0062】図5に示されているような場合に補正を停
止する理由は以下のとおりである。式[3]〜[12]に
従って補正すると、図6(a)に示されているように、理
論的には領域P0内に存在する色相のうち(R−Y)軸から
右側、すなわち(B−Y)≧0の色相についてはGr1、Gb1に
よる位相調整が行われ、(R−Y)軸の左側、すなわち(B−
Y)<0の色相についてはGr2、Gb2による位相調整が行わ
れる。しかしながら、実際の補正では図6(b)に示され
ているようにベクトル割れを起こす可能性がある。そこ
で、第2の色再現補正回路では、図7(a)に示すように
[13]〜[16]のうち1つでも成立する場合、換言すれ
ば補正の対象である色相が(R−Y)軸または(B−Y)軸から
所定の基準値Th未満の距離に存在する場合、さらに換言
すれば色再現補正のゲインの切換の境界領域に存在する
場合には、色再現補正を停止する。そして、これによっ
て、図7(b)に示すようにベクトル割れを防止し、より
正確な色再現補正を行うことができる。なお、(R−Y)信
号入力の基準値と(B−Y)信号入力の基準値を異なる値に
してもよい。
【0063】このように、第2の色再現補正回路では、
(R−Y)信号および(B−Y)の大きさにより4色相条件を識
別して利得を決める定数Gr’、Gb’を切り換えるととも
に、識別した色相が4色相条件の境界領域に存在する場
合には色再現補正を停止するので、第1〜第4象限の色
相に対して独立した色再現補正が行えるとともに、ベク
トル割れを防止することができる。
【0064】(第3の色再現補正回路)第3の色再現補
正回路は、前述した第1の色再現補正回路に、(R−Y)信
号入力と(B−Y)信号入力とを比較する第3の比較部を設
け、ゲイン選択信号生成部における条件を変え、第1、
第2のゲイン切換部の係数の個数を増加させたものであ
る。
【0065】第3の色再現補正回路は次の式[17]〜
[18]で表される補正を行う。 (R−Y)’=(R−Y)+Gb’・(B−Y) …[17] (B−Y)’=(B−Y)+Gr’・(R−Y) …[18]
【0066】ここでGr’、Gb’は利得を決める定数であ
り、(R−Y)信号,(B−Y)信号の大きさにより、以下のよ
うに変化する。 (R−Y)≧Vrrかつ(B−Y)≧Vrbかつ(R−Y)<(B−Y)ならG
r’=Gr1かつGb’=Gb1 (R−Y)≧Vrrかつ(B−Y)≧Vrbかつ(R−Y)≧(B−Y)ならG
r’=Gr2かつGb’=Gb2 (R−Y)≧Vrrかつ(B−Y)<Vrbかつ(R−Y)≧−(B−Y)なら
Gr’=Gr3かつGb’=Gb3 (R−Y)≧Vrrかつ(B−Y)<Vrbかつ(R−Y)<−(B−Y)なら
Gr’=Gr4かつGb’=Gb4 (R−Y)<Vrrかつ(B−Y)<Vrbかつ−(R−Y)<−(B−Y)な
ら、r’=Gr5かつGb’=Gb5 (R−Y)<Vrrかつ(B−Y)<Vrbかつ−(R−Y)≧−(B−Y)な
ら、Gr’=Gr6かつGb’=Gb6 (R−Y)<Vrrかつ(B−Y)≧Vrbかつ−(R−Y)<(B−Y)なら
Gr’=Gr7かつGb’=Gb7 (R−Y)<Vrrかつ(B−Y)≧Vrbかつ−(R−Y)≧(B−Y)なら
Gr’=Gr8かつGb’=Gb8
【0067】ここでVrrは第1の基準値、Vrbは第2の基
準値である。要するに(R−Y)信号、(B−Y)信号の大きさ
により、8色相条件を識別し、Gr’、Gb’の値を8色相
条件に応じて切り換えている。
【0068】図8は、第3の色再現補正回路の構成を示
すブロック図である。このブロック図において、第1、
第2の比較部51、52、第1、第2の乗算部56、57、第
1、第2の加算部58、59、はそれぞれ図2の第1、第2
の比較部21、22、第1、第2の乗算部26、27、第1、第
2の加算部28、29と同様に構成されている。第3の比較
部60は(R−Y)信号と(B−Y)信号の大きさを比較する。ゲ
イン選択信号生成部53は、第1の比較部51の出力と第2
の比較部52の出力と第3の比較部60との出力により、上
記条件による8通りのゲイン選択信号を生成する。第1
のゲイン切換部54はゲイン選択信号生成部53の出力信号
により、第1〜第8の利得定数Gr1〜Gr8を切り換える。
第2のゲイン切換部55はゲイン選択信号生成部53の出力
信号により、第9〜第16の利得定数Gb1〜Gb8を切り換
える。
【0069】次に、第3の色再現補正回路の動作を、カ
ラーバーチャートを撮像した時のベクトル図である図9
を参照して以下に説明する。ここでは、便宜上、第1の
基準値Vrrを0、第2の基準値Vrbも0として説明する。
実際には各基準値は、良好なベクトルが得られるように
最適な値を用いる。
【0070】例えば、図9の第2象限{(R−Y)≧0かつ
(B−Y)<0}に存在する赤と黄について説明する。
【0071】赤は(R−Y)>0、(B−Y)<0、(R−Y)>−
(B−Y)であるから、 (R−Y)’=(R−Y)+Gb3・(B−Y) (B−Y)’=(B−Y)+Gr3・(R−Y) 黄色は(R−Y)>0、(B−Y)<0、(R−Y)<−(B−Y)であ
るから (R−Y)’=(R−Y)+Gb4・(B−Y) (B−Y)’=(B−Y)+Gr4・(R−Y)
【0072】従って、Gr3、Gb3を変化させることによっ
て赤の位相を、またGr4、Gb4を変化させることによっ
て、黄色の位相を調整することができる。同様に、Gr
2、Gb2を変化させることによってマゼンタの位相を、Gr
6、Gb6を変化させることによって緑の位相を、Gr7、Gb7
を変化させることによってシアンの位相を、Gr8、Gb8を
変化させることによって青の位相を、それぞれ独立に変
化させることができる。
【0073】このように、第3の色再現補正回路では、
(R−Y)信号および(B−Y)の大きさにより8色相条件、す
なわち映像の色相がカラーベクトル図における(R−Y)
軸、(B−Y)軸、および原点を通る互いに直交する直線A
−A’とB−B’により区分される8つの領域のいずれ
に属するかを識別し、Gr’、Gb’の値を8色相条件に応
じて切り換えているので、この8つの領域毎に独立に色
再現補正を行うことができる。
【0074】(第4の色再現補正回路)第4の色再現補
正回路は、第3の色再現補正回路に対して、(R−Y)信号
と(B−Y)信号を第3の基準値と比較する第4の比較部
と、第4の比較部の出力により第1の乗算部の出力を制
御する第1の制御部と、第4の比較部の出力により第2
の乗算部の出力を制御する第2の制御部とを設けたもの
である。すなわち、第3の色再現補正回路と第2の色再
現補正回路とを組み合わせたものといえる。
【0075】第4の色再現補正回路は基本的には第3の
色再現補正回路と同一の補正、すなわち式[17]、[1
8]で示した補正を行う。ただし、第4の色再現補正回
路は、補正の対象となる色相が図8に示した(R−Y)軸、
(B−Y)軸、直線A−A’、または直線B−B’のいずれ
か1つからの距離が所定の基準値未満の場合には補正を
停止する。
【0076】図10は、第4の色再現補正回路の構成を
示すブロック図である。このブロック図において、第
1、第2、第3の比較部61、62、73、ゲイン選択信号生
成部63、第1、第2のゲイン切換部64、65、第1、第2
の乗算部66、67、第1、第2の加算部68、69は、それぞ
れ図8の色再現補正回路の第1、第2、第3の比較部5
1、52、60、ゲイン選択信号生成部53、第1、第2のゲ
イン切換部54、55、第1、第2の乗算部56、57、第1、
第2の加算部58、59と同様に構成されている。第4の比
較部70は第1の色差信号である(R−Y)信号と第2の色差
信号である(B−Y)信号を第3の基準値Thと比較して、そ
の比較結果に応じて第1の制御部71により第1の乗算部
66の出力の制御を行い、また、第2の制御部72により第
2の乗算部67の出力の制御を行う。制御内容は以下の通
りである。 (R−Y)<Th …[19] または −(R−Y)<Th …[20] または (B−Y)<Th …[21] または −(B−Y)<Th …[22] または |(R−Y)|−|(B−Y)|<Th …[23] なら、第1の乗算部66の出力および第2の乗算部67の出
力を0とする。
【0077】従って、これらの条件の1つでも成立する
場合には、第1の加算部68で(R−Y)信号に加算される値
は0となり、第2の加算部69で(B−Y)信号に加算される
値は0となる。つまり、補正が行われず、(R−Y)信号が
そのまま(R−Y)’信号となり、(B−Y)信号がそのまま(B
−Y)’信号となる。一方、これらの条件が1つも成立し
ない場合には、第3の色再現補正回路と同一の補正を行
う。
【0078】次に、第4の色再現補正回路の動作を、カ
ラーバーチャートを撮像した時のベクトル図である図
9、図11〜図13を参照して以下に説明する。まず、前述
した[19]〜[23]の条件が1つも成立しない場合の補
正動作は第3の色再現補正回路と同一である。つまり、
図9に示したとおりの補正が行われる。これに対して、
[19]〜[23]の条件が1つでも成立する場合、例えば
図11に示されているように、補正の対象である色相が直
線A−A’上またはその近傍の領域P1内に存在する場
合には、[23]の条件が成立するので補正を停止する。
【0079】図11に示されているような場合に補正を
停止する理由は以下のとおりである。第3の色再現補正
回路と同一の補正を行う場合には、図12(a)に示され
ているように、理論的には領域P1内に存在する色相の
うち直線A−A’から時計回り側、すなわち(R−Y)<(B
−Y)の色相についてはGr1、Gb1による位相調整が行わ
れ、直線A−A’から反時計回り側、すなわち(R−Y)≧
(B−Y)の色相についてはGr2、Gb2による位相調整が行わ
れる。しかしながら、実際の補正では図12(b)に示さ
れているようにベクトル割れを起こす可能性がある。そ
こで、第4の色再現補正回路では、図13(a)に示すよ
うに[19]〜[23]のうち1つでも成立する場合、換言
すれば補正の対象である色相が(R−Y)軸または(B−Y)軸
または直線A−A’または直線B−B’のいずれか1つ
から所定に基準値Th未満の距離に存在する場合、さらに
換言すれば色再現補正の色相判別の境界領域に存在する
場合には、色再現補正を停止する。そして、これによっ
て、図13(b)に示すようにベクトル割れを防止し、よ
り正確な色再現補正を行うことができる。
【0080】このように、第4の色再現補正回路では、
(R−Y)信号および(B−Y)の大きさにより8色相条件を識
別して利得を決める定数Gr’、Gb’を切り換えるととも
に、識別した色相が8色相条件の境界領域に存在する場
合には色再現補正を停止するので、カラーベクトル図に
おける(R−Y)軸、(B−Y)軸、および原点を通る互いに直
交する直線A−A’とB−B’により区分される8つの
領域に対して独立した色再現補正が行えるとともに、ベ
クトル割れを防止することができる。
【0081】(ペデスタル処理回路)本発明の実施の形
態のペデスタル処理回路では、(R−Y)信号と(B−Y)信号
の大きさにより4色相条件を識別し、4色相条件に応じ
てペテスタル値を切り換えている。このペデスタル処理
回路は次の式[24]で表されるペデスタル処理行う。 Y’=Y+Pd …[24]
【0082】ここでPdはペデスタル値であり、(R−Y)信
号、(B−Y)信号の大きさにより以下のように変化する。 (R−Y)≧Vrrかつ(B−Y)≧VrbならPd=Pd1 (R−Y)≧Vrrかつ(B−Y)<VrbならPd=Pd2 (R−Y)<Vrrかつ(B−Y)<VrbならPd=Pd3 (R−Y)<Vrrかつ(B−Y)≧VrbならPd=Pd4
【0083】ここでVrrは第1の基準値、Vrbは第2の基
準値である。なお、便宜上、第1の基準値と第2の基準
値の符号を色再現補正回路で使用した符号と同一にした
が、必ずしも同一の値を意味するものではない(以下の
実施の形態について同じ)。
【0084】図14は、ペデスタル処理回路の構成を示
すブロック図である。このペデスタル処理回路におい
て、第1の比較部201は第1の色差信号である(R−Y)信
号を第1の基準値Vrrと比較し、第2の比較部202は第2
の色差信号である(B−Y)信号を第2の基準値Vrbと比較
する。これらの比較部201、202は図1の色相判別部5に
対応する。ペデスタル値切換部204は第1〜第4のペデ
スタル値Pd1〜Pd4を入力し、その中の1つを選択して出
力する。ペデスタル値選択信号生成部203は、第1の比
較部201の出力と第2の比較部202の出力により、上記条
件による4通りのペデスタル値選択信号を生成し、ペデ
スタル値切換部204に供給する。ペデスタル値切換部204
とペデスタル値選択信号生成部203は図1の係数制御部
6に対応する。加算部205はペデスタル値切換部204によ
り選択されたいずれかのペデスタル値をY信号に加算
し、Y’信号として出力する。
【0085】このように本発明の実施の形態のペデスタ
ル処理回路では、(R−Y)信号と(B−Y)信号の大きさによ
り4色相条件を識別し、4色相条件に応じてペテスタル
値を切り換えているので、第1〜第4象限の色相に対し
て適切なペデスタル値を各象限毎に独立して設定するこ
とができる。
【0086】(レベル圧縮・伸長処理回路)本発明の実
施の形態のレベル圧縮・伸長処理回路では、(R−Y)信号
と(B−Y)信号の大きさにより4色相条件を識別し、4色
相条件に応じてY信号の利得を切り換えている。このレ
ベル圧縮・伸長処理回路は次の式[25]で表されるレベ
ル圧縮・伸長処理行う。 Y’=Y×Gy …[25]
【0087】ここでGyは利得を設定する係数であり、(R
−Y)信号、(B−Y)信号の大きさにより以下のように変化
する。 (R−Y)≧Vrrかつ(B−Y)≧VrbならGy=Gy1 (R−Y)≧Vrrかつ(B−Y)<VrbならGy=Gy2 (R−Y)<Vrrかつ(B−Y)<VrbならGy=Gy3 (R−Y)<Vrrかつ(B−Y)≧VrbならGy=Gy4 ここでVrrは第1の基準値、Vrbは第2の基準値である。
【0088】図15は、レベル圧縮・伸長処理回路の構
成を示すブロック図である。このレベル圧縮・伸長処理
回路において、第1の比較部211は第1の色差信号であ
る(R−Y)信号を第1の基準値Vrrと比較し、第2の比較
部212は第2の色差信号である(B−Y)信号を第2の基準
値Vrbと比較する。これらの比較部211、212は図1の色
相判別部5に対応する。ゲイン切換部214は第1〜第4
の係数Gy1〜Gy4を入力し、その中の1つを選択して出力
する。ゲイン選択信号生成部213は、第1の比較部211の
出力と第2の比較部212の出力により、上記条件による
4通りの係数値を選択する信号を生成し、ゲイン切換部
214に供給する。ゲイン切換部214とゲイン選択信号生成
部213は図1の係数制御部6に対応する。乗算部215はゲ
イン切換部201により選択されたいずれかのゲインをY
信号に乗算し、Y’信号として出力する。
【0089】このように本発明の実施の形態のレベル圧
縮・伸長処理回路では、(R−Y)信号と(B−Y)信号の大き
さにより4色相条件を識別し、4色相条件に応じてY信
号の利得を切り換えているので、第1〜第4象限の色相
に対して適切なレベル圧縮・伸長処理を各象限毎に独立
して行うことができる。
【0090】(輪郭補正回路)本発明の実施の形態の輪
郭補正回路では、(R−Y)信号と(B−Y)信号の大きさによ
り4色相条件を識別し、4色相条件に応じて輪郭強調の
ディテール量を切り換えている。この輪郭補正回路は次
の式[26]で表される輪郭強調処理行う。 Y’=Y+Y×Co …[26]
【0091】ここでGoは輪郭強調のディテール量を切り
換える係数であり、(R−Y)信号、(B−Y)信号の大きさに
より以下のように変化する。 (R−Y)≧Vrrかつ(B−Y)≧VrbならCo=Co1 (R−Y)≧Vrrかつ(B−Y)<VrbならCo=Co2 (R−Y)<Vrrかつ(B−Y)<VrbならCo=Co3 (R−Y)<Vrrかつ(B−Y)≧VrbならCo=Co4 ここでVrrは第1の基準値、Vrbは第2の基準値である。
【0092】図16は、輪郭補正回路の構成を示すブロ
ック図である。この輪郭補正回路において、第1の比較
部221は第1の色差信号である(R−Y)信号を第1の基準
値Vrrと比較し、第2の比較部222は第2の色差信号であ
る(B−Y)信号を第2の基準値Vrbと比較する。これらの
比較部221、222は図1の色相判別部5に対応する。ディ
テール量切換部224は第1〜第4の係数Co1〜Co4を入力
し、その中の1つを選択して出力する。ディテール量選
択信号生成部223は、第1の比較部221の出力と第2の比
較部222の出力により、上記条件による4通りの係数値
を選択する信号を生成し、ディテール量切換部224に供
給する。ディテール量切換部224とディテール量選択信
号生成部223は図1の係数制御部6に対応する。輪郭補
正部226はディテール量切換部224で選択された係数値に
従ってY信号のディテール量を制御した輪郭補正信号を
生成し、加算部225へ出力する。加算部225はY信号に輪
郭補正信号を加算し、Y’信号として出力する。
【0093】このように本発明の実施の形態の輪郭補正
回路では、(R−Y)信号と(B−Y)信号の大きさにより4色
相条件を識別し、4色相条件に応じて輪郭補正信号のデ
ィテール量を切り換えているので、第1〜第4象限の色
相に対して適切な輪郭補正処理を各象限毎に独立して行
うことができる。
【0094】
【発明の効果】以上のように本発明では、映像信号から
色相を判別する色相判別手段と、映像信号に色再現補正
を施す色再現補正手段と、色相判別手段の判別出力に応
じて色再現補正手段の色再現補正係数を変化させる色再
現補正係数制御手段とを映像信号処理回路に設ける構成
としたので、色相に応じて最適な色再現補正を映像信号
に施し、各色をより美しく再現することができるという
効果が得られる。
【0095】また、映像信号から色相を判別する色相判
別手段と、映像信号にペデスタル処理を施すペデスタル
処理手段と、色相判別手段の判別出力に応じてペデスタ
ル処理手段のペデスタル値を可変にするペデスタル値制
御手段とを映像信号処理装置に設ける構成としたので、
色相に応じて最適なペデスタル処理を映像信号に施して
輝度を調整し、各色をより美しく再現することができる
という効果が得られる。
【0096】さらに、映像信号から色相を判別する色相
判別手段と、映像信号にレベル圧縮・伸長処理を施すレ
ベル圧縮・伸長処理手段と、色相判別手段の判別出力に
応じてレベル圧縮・伸長処理手段のレベル圧縮・伸長特
性を変化させるレベル圧縮・伸長特性制御手段とを映像
信号処理装置に設ける構成としたので、色相に応じて最
適なレベル圧縮・伸長処理を映像信号に施して輝度を調
整し、各色をより美しく再現することができるという効
果が得られる。
【0097】また、映像信号から色相を判別する色相判
別手段と、映像信号に輪郭補正処理を施す輪郭強調処理
手段と、色相判別手段の判別出力に応じて輪郭強調処理
手段のディテール量を変化させるディテール量制御手段
とを映像信号処理装置に設ける構成としたので、色相に
応じて最適な輪郭強調処理を映像信号に施して輝度を調
整し、各色をより美しく再現することができるという効
果が得られる。
【0098】さらに、これらの映像信号処理装置と撮像
手段とを撮像装置に設ける構成としたので、撮像手段か
ら得られる撮像信号の色相に応じて最適な色再現補正、
ペデスタル処理、レベル圧縮・伸長処理、あるいは輪郭
強調処理を映像信号に施し、各色をより美しく再現する
ことができるという効果が得られる。
【0099】そして、この撮像装置に上記映像信号処理
装置の出力を記録する手段や伝送する手段を設ける構成
としたので、撮像手段から得られる撮像信号の色相に応
じて最適な色再現補正、ペデスタル処理、レベル圧縮・
伸長処理、あるいは輪郭強調処理を映像信号に施すとと
もに、これらの処理が施された映像信号の記録や伝送を
行うことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による撮像装置のブロック
図、
【図2】本発明の実施の形態における第1の色再現補正
回路のブロック図、
【図3】本発明の実施の形態における第1の色再現補正
回路および第2の色再現補正回路のカラーベクトル図、
【図4】本発明の実施の形態における第2の色再現補正
回路のブロック図、
【図5】上記第2の色再現補正回路においてゲイン切換
の境界領域に色相が存在する場合のカラーベクトル図、
【図6】(a)上記第1の色再現補正回路におけるゲイ
ン切換の境界領域での位相調整を示す説明図、(b)上
記第1の色再現補正回路におけるベクトル割れを示す説
明図、
【図7】(a)上記第2の色再現補正回路におけるゲイ
ン切換の境界領域での位相調整を示す説明図、(b)上
記第2の色再現補正回路におけるベクトル割れ防止の説
明図、
【図8】本発明の実施の形態における第3の色再現補正
回路のブロック図、
【図9】本発明の実施の形態における第3の色再現補正
回路および第4の色再現補正回路のカラーベクトル図、
【図10】本発明の実施の形態における第4の色再現補
正回路のブロック図、
【図11】上記第4の色再現補正回路においてゲイン切
換の境界領域に色相が存在する場合のカラーベクトル
図、
【図12】(a)上記第3の色再現補正回路におけるゲ
イン切換の境界領域での位相調整を示す説明図、(b)
上記第3の色再現補正回路でのベクトル割れを示す説明
図、
【図13】(a)上記第4の色再現補正回路におけるゲ
イン切換の境界領域での位相調整を示す説明図、(b)
上記第4の色再現補正回路でのベクトル割れ防止の説明
図、
【図14】本発明の実施の形態におけるペデスタル処理
回路の構成を示すブロック図、
【図15】本発明の実施の形態におけるレベル圧縮・伸
長処理回路の構成を示すブロック図、
【図16】本発明の実施の形態における輪郭補正回路の
構成を示すブロック図、
【図17】従来例を説明するための撮像装置のブロック
図、
【図18】従来例における色再現補正回路のブロック
図、
【図19】従来例におけるカラーバーチャートを撮像し
たときのカラーベクトル図である。
【符号の説明】
1 撮像素子 3 輝度信号処理部 4 色信号処理部 5 色相判別部 6 係数制御部 7 係数発生部 10 記録媒体 11 伝送部 21、22、31、32、40、51、52、60、61、62、70、73 比
較部 23、33、53、63 ゲイン選択信号生成部 24、25、34、35、54、55、64、65 ゲイン切換部 26、27、36、37、56、57、66、67 乗算部 28、29、38、39、58、59、68、69 加算部 41、42、71、72 制御部 203 ペデスタル値選択信号生成部 204 ペデスタル値切換部 213 ゲイン選択信号生成部 214 ゲイン切換部 223 ディテール量選択信号生成部 224 ディテール量切換部 226 輪郭補正部
フロントページの続き Fターム(参考) 5C065 AA01 BB01 CC03 DD02 GG02 GG08 GG15 GG21 GG22 GG23 GG27 GG32 GG43 HH01 HH04 5C066 AA01 AA11 BA20 CA08 DA01 DC01 EA19 EB01 EC02 GA02 HA03 JA03 KC02 KD02 KE02 KE03 KG01 KM01 LA02

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号から色相を判別する色相判別手
    段と、上記映像信号に色再現補正を施す色再現補正手段
    と、上記色相判別手段の判別出力に応じて上記色補正処
    理手段の色再現補正係数を変化させる色再現補正係数制
    御手段とを備え、上記色相に応じた色再現補正を上記映
    像信号に施すことを特徴とする映像信号処理装置。
  2. 【請求項2】 映像信号から色相を判別する色相判別手
    段と、上記映像信号にペデスタル処理を施すペデスタル
    処理手段と、上記色相判別手段の判別出力に応じて上記
    ペデスタル処理手段のペデスタル値を可変にするペデス
    タル値制御手段とを備え、上記色相に応じたペデスタル
    処理を上記映像信号に施すことを特徴とする映像信号処
    理装置。
  3. 【請求項3】 映像信号から色相を判別する色相判別手
    段と、上記映像信号にレベル圧縮・伸長処理を施すレベ
    ル圧縮・伸長処理手段と、上記色相判別手段の判別出力
    に応じて上記レベル圧縮・伸長処理手段のレベル圧縮・
    伸長特性を変化させるレベル圧縮・伸長特性制御手段と
    を備え、上記色相に応じたレベル圧縮・伸長処理を上記
    映像信号に施すことを特徴とする映像信号処理装置。
  4. 【請求項4】 映像信号から色相を判別する色相判別手
    段と、上記映像信号に輪郭補正処理を施す輪郭強調処理
    手段と、上記色相判別手段の判別出力に応じて上記輪郭
    強調処理手段のディテール量を変化させるディテール量
    制御手段とを備え、上記色相に応じた輪郭補正処理を上
    記映像信号に施すことを特徴とする映像信号処理装置。
  5. 【請求項5】 上記色相判別手段は、カラーベクトル図
    上に設定した互いに交差する複数の直線により区分され
    る領域単位で上記色相を判別することを特徴とする請求
    項1記載の映像信号処理装置。
  6. 【請求項6】 上記色相判別手段により判別された色相
    の上記複数の直線からの距離を判別し、その判別結果に
    応じて上記色再現補正手段の色再現補正を停止すること
    を特徴とする請求項5記載の映像信号処理装置。
  7. 【請求項7】 上記色相判別手段は、第1の色差信号入
    力と第1の基準値とを比較する第1の比較部と、第2の
    色差信号入力と第2の基準値とを比較する第2の比較部
    と、上記第1の比較部の出力と上記第2の比較部の出力
    とにより、複数の利得定数を切り換える信号を生成する
    ゲイン選択信号生成部と、上記ゲイン選択信号生成部の
    出力により、複数の利得定数を切り換えて出力する第
    1、第2のゲイン切換部と、上記第1の色差信号入力と
    上記第1のゲイン切換部の出力とを乗算する第1の乗算
    部と、上記第2の色差信号入力と上記第2のゲイン切換
    部の出力とを乗算する第2の乗算部と、上記第1の色差
    信号入力と上記第2の乗算部の出力とを加算し、第1の
    補正出力を得る第1の加算部と、上記第2の色差信号入
    力と上記第1の乗算部の出力とを加算し、第2の補正出
    力を得る第2の加算部とを有するものであることを特徴
    とする請求項1記載の映像信号処理装置。
  8. 【請求項8】 上記色相判別手段は、第1の色差信号入
    力と第1の基準値とを比較する第1の比較部と、第2の
    色差信号入力と第2の基準値とを比較する第2の比較部
    と、上記第1の比較部の出力と上記第2の比較部の出力
    とにより、複数の利得定数を切り換える信号を生成する
    ゲイン選択信号生成部と、上記ゲイン選択信号生成部の
    出力により、複数の利得定数のいずれかを切り換えて出
    力する第1、第2のゲイン切換部と、上記第1の色差信
    号入力と上記第1のゲイン切換部の出力とを乗算する第
    1の乗算部と、上記第2の色差信号入力と上記第2のゲ
    イン切換部の出力とを乗算する第2の乗算部と、上記第
    1の色差信号入力と上記第2の色差信号入力とを第3の
    基準値と比較する第3の比較部と、上記第3の比較部の
    出力により、上記第1の乗算部の出力を制御する第1の
    制御部と、上記第3の比較部の出力により、上記第2の
    乗算部の出力を制御する第2の制御部と、上記第1の色
    差信号入力と上記第2の制御部の出力とを加算し、第1
    の補正出力を得る第1の加算部と、上記第2の色差信号
    入力と上記第1の制御部の出力とを加算し、第2の補正
    出力を得る第2の加算部とを有するものであることを特
    徴とする請求項1記載の映像信号処理装置。
  9. 【請求項9】 上記色相判別手段は、第1の色差信号入
    力と第1の基準値とを比較する第1の比較部と、第2の
    色差信号入力と第2の基準値とを比較する第2の比較部
    と、上記第1の色差信号入力と上記第2の色差信号入力
    とを比較する第3の比較部と、上記第1、第2、第3の
    比較部の出力により、複数の利得定数を切り換える信号
    を生成するゲイン選択信号生成部と、上記ゲイン選択信
    号生成部の出力信号により、複数の利得定数のいずれか
    を切り換えて出力する第1、第2のゲイン切換部と、上
    記第1の色差信号入力と上記第1のゲイン切換部の出力
    とを乗算する第1の乗算部と、上記第2の色差信号入力
    と上記第2のゲイン切換部の出力とを乗算する第2の乗
    算部と、上記第1の色差信号入力と上第2の乗算部の出
    力とを加算し、第1の補正出力を得る第1の加算部と、
    上記第2の色差信号入力と上記第1の乗算部の出力とを
    加算し、第2の補正出力を得る第2の加算部とを有する
    ものであることを特徴とする請求項1記載の映像信号処
    理装置。
  10. 【請求項10】 上記色相判別手段は、第1の色差信号
    入力と第1の基準値とを比較する第1の比較部と、第2
    の色差信号入力を第2の基準値と比較する第2の比較部
    と、第1の色差信号入力と第2の色差信号入力とを比較
    する第3の比較部と、上記第1、第2、第3の比較部の
    出力により、複数の利得定数を切り換える信号を生成す
    るゲイン選択信号生成部と、上記ゲイン選択信号生成部
    の出力により、複数の利得定数のいずれかを切り換えて
    出力する第1、第2のゲイン切換部と、上記第1の色差
    信号入力と上記第1のゲイン切換部の出力とを乗算する
    第1の乗算部と、上記第2の色差信号入力と上記第2の
    ゲイン切換部の出力とを乗算する第2の乗算部と、上記
    第1の色差信号入力と上記第2の色差信号入力との差を
    第3の基準値と比較する第4の比較部と、上記第4の比
    較部の出力により、上記第1の乗算部の出力を制御する
    第1の制御部と、上記第4の比較部の出力により、上記
    第2の乗算部の出力を制御する第2の制御部と、上記第
    1の色差信号入力と上記第2の制御部の出力とを加算
    し、第1の補正出力を得る第1の加算部と、上記第2の
    色差信号入力と上記第1の制御部の出力とを加算し、第
    2の補正出力を得る第2の加算部とを有するものである
    ことを特徴とする請求項1記載の映像信号処理装置。
  11. 【請求項11】 撮像手段と、請求項1〜10のいずれ
    か1項に記載の映像信号処理装置とを備えることを特徴
    とする撮像装置。
  12. 【請求項12】 上記映像信号処理装置の出力を記録す
    る手段を設けたことを特徴とする請求項11記載の撮像
    装置。
  13. 【請求項13】 上記映像信号処理装置の出力を伝送す
    る手段を設けたことを特徴とする請求項11記載の撮像
    装置。
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