JP4207259B2 - 映像信号処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、映像信号処理装置に関し、特に高輝度部分での階調表現を改善した映像信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
カメラ一体型ビデオテープレコーダやスチルビデオカメラなどのビデオカメラ部として、撮像装置が広く用いられている。撮像装置としては撮像管や固体撮像装置が一般的に用いられているが、これらの撮像装置は従来の銀塩写真装置のダイナミックレンジに比べてダイナミックレンジが狭いという問題がある。さらに、ビデオ信号のNTSCやPALといった映像信号規格では、黒レベルと白レベルが決まっており、規格上の最大白レベルより明るい部分を表示することはできない。
したがってダイナミックレンジの広い映像信号を処理するためには、高輝度部分を映像信号規格内に収めるための通常ニー(knee)と呼ばれる輝度圧縮を行っている。一般的には、白レベルを100%とすると、最大白レベルは105〜110%と決まっているので、例えばCCDなどの固体撮像装置から得られた200%の信号を110%に収めるために、95%〜200%の信号をレベル方向に圧縮して110%に収めるようにしていた。
【0003】
白黒の映像信号を扱う場合の撮像装置の内部構成の例を図1に示す。図1で、1はレンズ、3は撮像素子、5は輪郭強調回路、6は輝度圧縮回路、7はガンマ補正回路、8はホワイトクリップおよびブラッククリップ回路、10は加算器である。
被写体からの反射光は、レンズ1を通って撮像素子3に結像する。この撮像画像は電気信号に変換され、変換された電気信号は輪郭強調回路5、輝度圧縮回路6、ガンマ補正回路7、ホワイトクリップおよびブラッククリップ回路8でそれぞれ処理され、加算器10で同期信号が付加されて、映像信号規格に適った信号に変換される。
【0004】
輝度圧縮回路6で、輝度圧縮前の信号をY、輝度圧縮後の信号をY´、圧縮率(傾き)をKs、圧縮点(knee point)をKpとすると、輝度圧縮回路6の動作は以下の式で表される。
【0005】
Y≦Kpの時、
Y´=Y …(1)
Y>Kpの時、
Y´=Ks(Y−Kp)+Kp …(2)
【0006】
この圧縮率Ksや圧縮点Kpの定数を絵柄によって最適化する方法が従来から知られており、自動ニー(auto knee)と呼ばれている。これは入力映像信号のピークレベルがある一定値Y´pを越えたとき、回路出力の映像信号のピーク値がY´pになるように、KsもしくはKpを制御するものである。例えば、Kpを変数、Ksを固定値として自動ニーを動作させる方式では、自動ニー回路の入力映像信号のピーク値をYpとすると、図8に示すように、KpはYpの値から以下の式で表される。
【0007】
式(2)より、
Y´p=Ks(Yp−Kp)+Kp …(3)
これから
Kp=(Y´p−Yp・Ks)/(1−Ks) …(4)
【0008】
このような一折れ線のニー(single line knee)に対して、出現頻度の高い映像レベルにより多くの出力ダイナミックレンジが割りあたるように複数の折れ線で表現する適応型自動ニー(adaptive auto knee)という方式が特開平8−181887号公報で提案されている。
この方法では、圧縮点Kp以上の傾きを適応的に制御して限られた出力ダイナミックレンジを有効利用できるようにする。
【0009】
この方法での折れ線の設定方法を簡単に説明する。ここでは、圧縮点Kp以上を入力映像信号のピーク値Yp迄をk等分し、各等分のポイントをKp1、Kp2、Kp3、……、Kp(k+1)とする。図9にこの設定方法による折れ線のk=8の場合の例を示す。ここで、各折れ線の傾きをa1、a2、a3、……、akとする。このとき原点から圧縮点Kp迄の傾きa0=1とすると、出力映像信号のダイナミックレンジすなわち回路出力の映像信号ピーク値Y´pに対して、
【0010】
【数1】
…(5)
【0011】
が得られる。そうしてこの式(5)を変形すれば傾きの合計値をΣaiを式(6)のように既知の値で表すことができる。
【0012】
【数2】
…(6)
【0013】
圧縮点Kp以上の各部に割り当てられる傾きを、各傾きに相当する部分のヒストグラム値に比例するように割り振る。すなわち、i番目の傾きaiに相当する部分のヒストグラムの値をhiとすると、各傾きaiは式(7)で表される。
【0014】
【数3】
…(7)
【0015】
式(7)を式(6)に代入すれば式(8)のように傾きaiを設定することができる。
【0016】
【数4】
…(8)
【0017】
また、各折れ線のy切片biは式(9)によって再帰的に求まる。
b0=0
bi=Kpi・(a(i−1)−ai)+b(i−1) …(9)
【0018】
しかし、このような方式では、入力映像信号のピーク値Ypがホワイトクリップ以下かつ折れ線よりも大きい時が考慮されていないので、このような場合には効果をオフにする必要があるが、YpがY´p付近の値を前後すると効果のオン/オフの変わり目で映像信号が急激に変化してしまうことがある。また、効果を十分に得ようとすると、一番下のKp1は通常用いられる圧縮点Kpより低く設定する必要が有るが逆にさほど入力映像信号のピーク値Ypが高くないときにも動作してしまうという欠点があって余り好ましくない。
【0019】
図5にカラー信号を扱う撮像装置の内部構成の一例を示す。
図5において、1ははレンズ、2は分光プリズム、3−1、3−2、3−3は分光プリズムでRGBに分光された光をそれぞれ結像して電気信号に変換する撮像素子、4はホワイトバランス回路、5−1、5−2、5−3は輪郭強調回路、6は輝度圧縮回路、7−1、7−2、7−3はガンマ補正回路、8−1、8−2、8−3はホワイトクリップおよびブラッククリップ回路、9はエンコーダ回路である。
【0020】
本回路が先にあげた図1の白黒撮像装置との相違点は、像を光の3原色であるRGBに分けるための色分解プリズム2がレンズ1の後に置かれ、各色に対応した撮像素子3−1、3−2、3−3とそれぞれの回路が用意されている点および、被写体の色温度補整用のホワイトバランス回路4、及びカラー映像信号を得るためのエンコーダー回路9が用意されている点である。
【0021】
図10に、図5の輝度圧縮回路6に相当する部分の詳細図を示す。図10において、RGBの各入力から、NTSC等の規格に乗っ取りYマトリックス11を組むことにより、次の式(10)に基づいて輝度信号Yを算出する。
【0022】
Y=0.3R+0.59G+0.11B …(10)
【0023】
こうして求めたYのピーク値をピーク検出回路12で検出して得られたYpとあらかじめ設定値13−2として決められた輝度圧縮後のピーク値Y´pと圧縮率(傾き)Ksから、処理回路13の計算回路13−1で、式(4)によりKpを求めることができる。このKpとKsからRGBの各入力に演算処理部15−1〜15−3にて式(1)および式(2)の処理を加えることにより入力映像信号を圧縮することができる。処理回路13の演算は主にソフトウェアによる制御である。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
上述のごとく、従来の輝度圧縮用の映像信号処理装置では、入力映像信号のピーク値Ypが所定値Y´pの付近で変動した場合などに映像信号が急激に変化してしまうという欠点があった。
【0025】
本発明はこの点を解決して、比較的簡単な方法で、入力映像信号のピーク値の変動が映像信号に影響することなく、限られた出力ダイナミックレンジを有効を利用することができ、優れた階調表現を示す輝度圧縮用の映像信号処理装置の実現を課題とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するため、本発明は、入力映像信号の高輝度部分のダイナミックレンジを適応的に圧縮して出力する映像信号処理装置であって、(1)入力映像信号の輝度レベルのピーク値を検出するピーク値検出手段と、(2)出力輝度レベルの最大値を指定する最大出力輝度レベル設定手段と、(3)ダイナミックレンジの圧縮率を指定する圧縮率設定手段と、(4)入力映像信号の輝度レベルのピーク値、出力輝度レベルの最大値及びダイナミックレンジの圧縮率に基づいて、ダイナミックレンジの圧縮を開始する輝度レベルを算出する圧縮開始輝度レベル算出手段と、(5)圧縮開始輝度レベル以上の高輝度部分について、入力映像信号の輝度分布に対するヒストグラムを検出するヒストグラム検出手段と、(6)ヒストグラム検出手段の検出結果に基づいて、出現頻度の高い輝度レベルに多くの出力ダイナミックレンジを割り当てる変換グラフ生成手段と、(7)生成された変換グラフを用い、入力映像信号の高輝度部分を圧縮する階調変換手段とを有することを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる映像信号処理装置を添付図面を参照にして詳細に説明する。
本発明が実施される白黒の撮像装置の内部構成を図1に示す。図1で、1はレンズ、3は撮像素子、5は輪郭強調回路、6は輝度圧縮回路、7はガンマ補正回路、8はホワイトクリップおよびブラッククリップ回路、10は加算器である。
被写体からの反射光は、レンズ1を通って撮像素子3に結像する。この撮像画像は電気信号に変換され、変換された電気信号は輪郭強調回路5、輝度圧縮回路6、ガンマ補正回路7、ホワイトクリップおよびブラッククリップ回路8でそれぞれ処理され、加算器10で同期信号が付加されて、映像信号規格に適った信号に変換される。
【0028】
本発明で述べる映像信号処理装置は、この回路の輝度圧縮回路6にあたる。
本発明の、輝度圧縮回路6は入出力応答特性の改善を目的にしている。
【0029】
図9の一番下のニーポイントKp1を決める際に、あらかじめ圧縮率(傾き)Ksをある1より小さい傾きに設定し、式(4)を用いて求めたKpをKp1にする。このようにすると、入力映像信号のピークレベルYpがY´pを越えなければニーがかからないので、YpがY´p付近の値を前後しても輝度圧縮がスムーズに移り、映像信号が急激に変化してしまうということがない。
【0030】
図2に、本発明の映像信号処理装置の一実施の形態である白黒映像信号に対する輝度圧縮回路6の詳細図を示す。
入力映像信号からピーク検出回路12で入力映像信号のピーク値Ypが検出される。このピーク値Ypは処理回路13に入力され、処理回路13内のKp算出回路13−bで設定値13−aの出力映像信号のピーク値Y´pおよび圧縮率Ksから式(4)によって圧縮点Kpが算出される。このKpとYpの間を高輝度部分の分割数nでn等分してKp2〜Kpk算出回路13−cでKp2、Kp3、……、Kpkが求められる。
【0031】
一方、ヒストグラム検出回路14はKp2〜Kpk算出回路13−cからKp1〜Kp(k+1)の値と入力映像信号Yから輝度分布に対するヒストグラムh1〜hkを求める。そうしてこのヒストグラムh1〜hkをもとに各部傾き演算回路13−dで式(7)に基づいて各部の傾きa1〜akを演算する。さらに、式(9)に基づいて、y切片算出回路13−eでy切片b1〜bkを演算する。
このようにして、図9に示したような折れ線の変換グラフを構成し、演算処理分でこの折れ線の変換グラフに基づいた変換を入力映像信号に働かせて出力映像信号Y´を求める。
【0032】
しかし、このようにニーポイントKp1を決めると、入力映像信号のピークレベルYpや圧縮率(傾き)KsによってはKp1が0やマイナスの値になるおそれがある。
この輝度圧縮回路6の目的は高輝度部分を圧縮することであり、Kp1が0やマイナスの値になるとこの目的を離れて単にレンズの絞りを絞ったと同じ効果になってしまう。
これを防ぐために、本発明の他の実施の形態では、以上の方法で式(4)で決めたKpがあらかじめ決められたKpの最小値Kpminよりも小さい時には、図3に示すように、式(4)でKpをその決められた値KpminとおいてKpを固定値、Ksを変数としてKsを求め、その値にKsの傾きを下げれば(圧縮率を上げれば)、ニーポイントKp1が必要以上に下がることはない。
【0033】
式(4)を書き直した圧縮率(傾き)Ksを固定値Kpminから求める式を式(11)に示す。
Ks´=(Y´p−Kpmin)/(Yp−Kpmin) …(11)
【0034】
図4に、本実施の形態での白黒映像信号に対する輝度圧縮回路6の詳細図を示す。この回路が図2と異なる点は、Kp、Ks補正回路13−fが設けられたことである。Kp、Ks補正回路13−fはKp算出回路13−bで算出されたKpとKpminを比較し、Kp<Kpminの場合には、KpをKpminに置き換え、また、Ksを式(11)で示されるKs´に置き換えて以後の処理を行うようにする。
これにより必要以上に最初のニーポイントKp1が下がって高輝度部分だけを圧縮するという目的から外れるおそれがなくなる。
【0035】
図5にカラー信号を扱う撮像装置の内部構成の一例を示す。
図5において、1ははレンズ、2は分光プリズム、3−1、3−2、3−3は分光プリズムでRGBに分光された光をそれぞれ結像して電気信号に変換する撮像素子、4はホワイトバランス回路、5−1、5−2、5−3は輪郭強調回路、6は輝度圧縮回路、7−1、7−2、7−3はガンマ補正回路、8−1、8−2、8−3はホワイトクリップおよびブラッククリップ回路、9はエンコーダ回路である。
本回路が先にあげた図1の白黒撮像装置との相違点は、像を光の3原色であるRGBに分けるための色分解プリズム2がレンズ1の後に置かれ、各色に対応した撮像素子3−1、3−2、3−3とそれぞれの回路が用意されている点および、被写体の色温度補整用のホワイトバランス回路4、及びカラー映像信号を得るためのエンコーダー回路9が用意されている点である。
【0036】
図6に、本発明によるカラー信号の輝度圧縮回路6の一実施の形態のブロック図を示す。RGBの各入力からNTSC等の規格に乗っ取りYマトリックス11を組むことにより、式(10)に基づいて輝度信号Yを算出する。
こうして求めたYのピーク値としてピーク検出回路12で検出して得られたYpとあらかじめ設定値13−2として決められた輝度圧縮後のピーク値Y´pと圧縮率(傾き)Ksから、処理回路13のKp算出回路13−bで、式(3)によりKpを求めることができる。
【0037】
一方、各Kp算出回路13−cでKpとYpの間を高輝度部分の分割数nでn等分してKp2、Kp3、……、Kpnが求められ、ヒストグラム検出部14では信号が各Kpiの間の各部にどれだけ出現するかを検出する。このヒストグラムの値をh1〜hnとする。
傾き算出部13−dでは式(8)によりそれぞれのヒストグラムh1〜hnに応じてそれぞれの傾きa1〜anを決める。ヒストグラムの大きな所は傾きが小さく(圧縮率が大きく)、ヒストグラムの少ないところでは傾きが大きく(圧縮率が大きく)なる。
【0038】
このKp1〜Kpnとa1〜anから先に図9の様なグラフを得ることができる。各折れ線はY´=ai・Y+biの形で示すことができる。a1〜anはすでに求められているのでY切片算出部13−eにてb1〜bnを求める。このb1〜bnとa1〜anから演算処理部15−1〜15−3にてRGBのそれぞれについて図9に示したような折れ線変換を行い各信号が圧縮される。
【0039】
図7に、本発明によるカラー信号の輝度圧縮回路6の他の実施の形態を示す。この回路は白黒の場合の図4に対応するもので、図6と異なる点は、Kp、Ks補正回路13−fが設けられたことである。Kp、Ks補正回路13−fはKp算出回路13−bで算出されたKpとKpminを比較し、Kp<Kpminの場合には、KpをKpminに置き換え、また、Ksを式(11)で示されるKs´に置き換えて以後の処理を行うようにする。
これにより、必要以上に最初のニーポイントKp1が下がって高輝度部分だけを圧縮するという目的から外れるおそれがなくなる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の請求項1の発明は、入力映像信号の高輝度部分のダイナミックレンジを適応的に圧縮して出力する映像信号処理装置であって、入力映像信号の輝度レベルのピーク値を検出するピーク値検出手段と、出力輝度レベルの最大値を指定する最大出力輝度レベル設定手段と、ダイナミックレンジの圧縮率を指定する圧縮率設定手段と、入力映像信号の輝度レベルのピーク値、出力輝度レベルの最大値及びダイナミックレンジの圧縮率に基づいて、ダイナミックレンジの圧縮を開始する輝度レベルを算出する圧縮開始輝度レベル算出手段と、圧縮開始輝度レベル以上の高輝度部分について、入力映像信号の輝度分布に対するヒストグラムを検出するヒストグラム検出手段と、ヒストグラム検出手段の検出結果に基づいて、出現頻度の高い輝度レベルに多くの出力ダイナミックレンジを割り当てる変換グラフ生成手段と、生成された変換グラフを用い、入力映像信号の高輝度部分を圧縮する階調変換手段とを有することを特徴とする。
これにより、比較的簡単な方法で、入力映像信号のピーク値の変動が映像信号に影響することなく、限られた出力ダイナミックレンジを有効を利用することができ、優れた階調表現を示す輝度圧縮用の映像信号処理装置を実現することができ、かつ変換設定の処理を自動的に行うことができる。
【0041】
本発明の請求項2の発明は、前記圧縮開始輝度レベルの最小値を指定する最小圧縮開始輝度レベル設定手段を有し、圧縮開始輝度レベル算出手段で算出された圧縮開始輝度レベルが、最小圧縮開始輝度レベル設定手段で指定される最小値よりも低い場合、圧縮開始輝度レベル算出手段は、圧縮開始輝度レベルを最小値に置換すると共に、置換後の条件を満たすように前記ダイナミックレンジの圧縮率を補正することを特徴とする。
これにより、必要以上に圧縮点が下がって高輝度部分だけを圧縮するという目的から外れ、輝度を全体に下げてしまうような虞を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】白黒の映像信号を扱う場合の撮像装置の内部構成を示すブロック図。
【図2】本発明の映像信号処理装置の一実施の形態である白黒映像信号に対する輝度圧縮回路の詳細ブロック図。
【図3】本発明による圧縮点の設定方法を示す説明図。
【図4】本発明の映像信号処理装置の他の実施の形態である白黒映像信号に対する輝度圧縮回路の詳細ブロック図。
【図5】カラー信号を扱う撮像装置の内部構成を示すブロック図。
【図6】本発明によるカラー信号の輝度圧縮回路の一実施の形態のブロック図。
【図7】本発明によるカラー信号の輝度圧縮回路の他の実施の形態のブロック図。
【図8】従来の圧縮点の設定方法を示す説明図。
【図9】複数の折れ線による入出力応答特性図。
【図10】従来のカラー信号の輝度圧縮回路のブロック図。
【符号の説明】
1…レンズ、2…分光プリズム、3、3−1、3−2、3−3…撮像素子、4…ホワイトバランス回路、5、5−1、5−2、5−3…輪郭強調回路、6…輝度圧縮回路、7、7−1、7−2、7−3…ガンマ補正回路、8、8−1、8−2、8−3…ホワイトクリップおよびブラッククリップ回路、9…エンコーダ回路、10…加算器、11…Yマトリックス、12…ピーク検出回路、13…処理回路、13−a…設定値、13−b…Kp算出回路、13−c…各Kp算出回路、13−d…各部傾き算出回路、13−e…y切片算出回路、13−f…Kp、Ks補正回路、14…ヒストグラム検出回路、15、15−1、15−2、15−3…演算処理部。
Claims (2)
- 入力映像信号の高輝度部分のダイナミックレンジを適応的に圧縮して出力する映像信号処理装置であって、
前記入力映像信号の輝度レベルのピーク値を検出するピーク値検出手段と、
出力輝度レベルの最大値を指定する最大出力輝度レベル設定手段と、
圧縮開始輝度レベルの最小値を指定する最小圧縮開始輝度レベル設定手段と、
ダイナミックレンジの圧縮率を指定する圧縮率設定手段と、
入力映像信号の輝度レベルのピーク値、前記出力輝度レベルの最大値及び前記ダイナミックレンジの圧縮率に基づいて、ダイナミックレンジの圧縮を開始する輝度レベルを算出する圧縮開始輝度レベル算出手段であって、算出された圧縮開始輝度レベルが、前記最小圧縮開始輝度レベル設定手段で指定される最小値よりも低い場合、前記圧縮開始輝度レベルを前記最小値に置換すると共に、置換後の条件を満たすように前記ダイナミックレンジの圧縮率を補正する圧縮開始輝度レベル算出手段と、
前記圧縮開始輝度レベルより大きい輝度レベルを有する映像信号を、補正後の圧縮率に基づいて圧縮する階調変換手段と
を有することを特徴とする映像信号処理装置。 - 請求項1に記載の映像信号処理装置は、
圧縮開始輝度レベル以上の高輝度部分について、入力映像信号の輝度分布に対するヒストグラムを検出するヒストグラム検出手段と、
ヒストグラム検出手段の検出結果に基づいて、出現頻度の高い輝度レベルに多くの出力ダイナミックレンジを割り当てる変換グラフ生成手段と
を更に有し、
前記階調変換手段は、前記変換グラフ生成手段で生成された変換グラフを用い、前記入力映像信号の高輝度部分を圧縮する
ことを特徴とする映像信号処理装置。
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