JP2000295200A - 干渉信号除去装置 - Google Patents

干渉信号除去装置

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JP2000295200A
JP2000295200A JP9504499A JP9504499A JP2000295200A JP 2000295200 A JP2000295200 A JP 2000295200A JP 9504499 A JP9504499 A JP 9504499A JP 9504499 A JP9504499 A JP 9504499A JP 2000295200 A JP2000295200 A JP 2000295200A
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interference
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Hirotaka Haga
宏貴 芳賀
Mitsuru Uesugi
充 上杉
Katsuhiko Hiramatsu
勝彦 平松
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • H04B1/7115Constructive combining of multi-path signals, i.e. RAKE receivers
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 干渉除去時における演算量を低減した干
渉信号除去装置を提供すること。 【解決手段】 遅延器102は、受信信号を所定の時間
だけ遅延させて減算器113に送る。整合フィルタ10
3a〜103nは、受信信号に対して逆拡散処理を行
う。RAKE合成器104a〜104nは、逆拡散後の信号
に対してRAKE合成を行う。識別器105a〜105n
は、RAKE合成後の信号の硬判定を行う。判定値バッファ
107は、硬判定後の信号を格納する。尤度計算器10
6a〜106nは、すべてのシンボルに対する尤度を計
算する。尤度バッファ108は、計算された尤度を格納
する。制御部110は、スイッチ109を制御する。順
位決定器111は、尤度に基づく順位を決定する。再拡
散器112は、尤度の最も高いシンボルに対して再拡散
処理を行う。減算器113は、遅延された受信信号から
再拡散結果を差し引く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CDMA(Code D
ivision Multiple Access)方式の移動体通信システム
に用いられる干渉信号除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CDMA(Code Division Multiple Acc
ess;符号分割多元接続)方式の移動体通信システムに
おいては、同一帯域に複数のユーザの信号が伝送される
ので、受信側装置が受信する信号は、様々な信号による
干渉を受けて、特性の劣化を生ずることになる。従来、
上記のような干渉を低減する装置としては、特開平10
−126383号公報に記載されているものがある。以
下、従来の干渉信号除去装置について、図4を用いて説
明する。
【0003】図4は、従来の干渉信号除去装置の構成を
示すブロック図である。まず、受信信号して、単位区間
におけるすべてのユーザの信号が、スイッチ401を介
して、遅延器402および整合フィルタ403a〜整合
フィルタ403nに送られる。なお、ここでは、上記単
位区間を1スロットとした場合について説明する。遅延
器402では、受信信号は、所定の時間だけ遅延された
後、後述する減算器411に送られる。
【0004】整合フィルタ403a〜整合フィルタ40
3nでは、受信信号が、ユーザ毎に割り当てられた拡散
コードで相関がとられること(逆拡散)により、他のユ
ーザの信号および熱雑音等が抑圧された信号が取り出さ
れる。取り出されたユーザ1〜ユーザnの信号は、それ
ぞれRAKE合成器404a〜RAKE合成器404n
に送られる。
【0005】RAKE合成器404a〜RAKE合成器
404nでは、ユーザ1〜ユーザnの信号は、RAKE
合成される。このRAKE合成により品質の向上がなさ
れる。RAKE合成されたユーザ1〜ユーザnの信号
は、それぞれ識別器405a〜識別器405nと尤度計
算器406a〜尤度計算器406nとに送られる。
【0006】識別器405a〜識別器405nでは、ユ
ーザ1〜ユーザnの信号に対して硬判定がなされ、硬判
定後の信号は、それぞれ尤度計算器406a〜尤度計算
器406nと判定値バッファ407に送られる。判定値
バッファ407では、識別器405a〜識別器405n
から送られた硬判定後の信号が格納される。すなわち、
判定値バッファ407には、1スロットにおける硬判定
後のユーザ1〜ユーザnの信号が格納される。
【0007】尤度計算器406a〜尤度計算器406n
では、RAKE合成器404a〜REKE合成器404
nより出力された信号と、識別器405a〜識別器40
5nより出力された硬判定後の信号とが入力される。す
なわち、尤度計算器406a〜尤度計算器406nに
は、硬判定前後の信号が入力される。尤度計算器406
a〜尤度計算器406nでは、それぞれユーザ1〜ユー
ザnの信号について、そのユーザの信号のすべてのシン
ボルに対して尤度が計算される。上記尤度は、上記シン
ボルの確からしさを表す指標であり、硬判定前後の信号
のユークリッド距離が短い程高い値となる。上記尤度に
関する信号は、尤度バッファ408に送られる。
【0008】尤度バッファ408では、尤度計算器40
6a〜尤度計算器406nから送られた上記尤度に関す
る信号が格納される。また、上記尤度に関する信号は、
順位決定器409に送られる。
【0009】順位決定器409では、上記尤度に基づい
た大小判定が行われることにより、全ユーザのすべての
シンボルのそれぞれに対して、尤度の高い順に順位が付
けられる。この結果は、再拡散器410に送られる。
【0010】順位決定器409により上記のように順位
が決定されると、判定値バッファ407では、格納され
た信号のうち上記順位が最も高いシンボルの硬判定値
が、復調データとして出力されるとともに、再拡散器4
10に送られる。
【0011】再拡散器410では、判定値バッファ40
7から送られた尤度が最も高いシンボルの硬判定値は、
前述の逆拡散時と同様の拡散コードにより再拡散され、
減算器411に送られる。
【0012】減算器411では、遅延器402により遅
延された受信信号から、再拡散器410により再拡散さ
れた信号が、差し引かれる。このように差し引かれた信
号は、識別器405a〜識別器405nによる硬判定結
果が正しければ、受信信号から、尤度が最も高いシンボ
ルおよびこのシンボルによる影響(干渉)が完全に除去
された信号となる。上記のように減算器411により差
し引かれた信号、すなわち干渉除去後の信号は、スイッ
チ401を介して、遅延器402および整合フィルタ4
03a〜整合フィルタ403nに送られる。
【0013】この後、尤度が最も高いシンボルにより干
渉を受けるシンボルのみについて、上述した逆拡散、R
AKE合成、硬判定、および尤度計算が行われる。これ
により、判定値バッファ407には、尤度の最も高いシ
ンボルおよびこのシンボルによる影響が除去された信号
における、全ユーザの硬判定後の信号が格納される。ま
た、尤度バッファ408には、尤度の最も高いシンボル
およびこのシンボルによる影響が除去された信号におけ
る、全ユーザの信号のすべてのシンボルに対する尤度に
関する信号が格納される。
【0014】さらに、順位決定器409により、再度、
全ユーザのすべてのシンボルにおいて、尤度に基づいた
順位が更新される。このとき、前回の順位付けにおいて
最も尤度が高いと判定されたシンボルを除いて、順位の
更新がなされる。順位の更新後、尤度が最も高いシンボ
ルは、上述したように、復調データとして出力されると
ともに、再拡散器410により再拡散された後、減算器
411により遅延器402より送られた信号から差し引
かれる。この時点において、減算器411からは、当初
の受信信号から、尤度の高さによる順位が1番目および
2番目のそれぞれのシンボルによる干渉が除去された信
号が、出力されることになる。
【0015】以後、全ユーザのすべてのシンボルが復調
されるまで、上述したものと同様の処理がなされる。こ
の結果、信号間の干渉が除去された復調データが得られ
る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の干渉信号除
去装置は、受信信号から干渉を除去するために、1シン
ボルを復調するごとに、すなわち尤度バッファに新たな
尤度が格納されるごとに、全ユーザのすべてのシンボル
に対する順位を更新する処理を、全ユーザの信号のすべ
てのシンボルを復調するまで行っている。この結果、受
信信号から干渉の影響を除去するために必要な演算量が
膨大なものになるため、上記従来の干渉除去装置は、除
去処理速度および回路構成等の点からみて、実現性が低
くなるという問題がある。
【0017】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、干渉除去時における演算量を低減した干渉信号
除去装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の骨子は、尤度順
位の更新の有無に起因する復調データの精度の相違に基
づいて、尤度順位の更新を適宜行うようにしたことであ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の第1の態様は、受信信号
に含まれる各シンボルの尤度を算出する尤度算出手段
と、算出された尤度に基づいて前記各シンボルに対する
順位を決定又は更新する順位設定手段と、前記順位設定
手段に対して更新処理を行わせるか否かを制御する制御
手段と、前記順位が最も高いシンボルを復調する復調手
段と、復調されたシンボルを前記受信信号から除去する
除去手段と、を具備する構成を採る。
【0020】この構成によれば、受信信号に含まれるシ
ンボルの尤度に基づいて決定された順位に従って受信信
号から所定のシンボルが除去された時点において、上記
順位の更新を行うか否かを必要に応じて決定できるの
で、すべてのシンボルを復調するために必要な演算量を
低減することができる。したがって、干渉除去時におけ
る演算量を低減した干渉信号除去装置を提供することが
できる。
【0021】本発明の第2の態様は、第1の態様におい
て、前記制御手段は、前記順位設定手段により最初に順
位が決定された後において、前記除去手段により除去さ
れたシンボルの尤度が第1しきい値より高い場合には、
前記順位設定手段に前回決定した順位を新規の順位とし
て決定させ、前記除去手段により除去されたシンボルの
尤度が第1しきい値以下である場合には、前記順位設定
手段に順位を更新させる構成を採る。
【0022】この構成によれば、最初の受信信号に含ま
れるシンボルの尤度の高さに基づいて尤度順位を決定
し、また、第1しきい値より尤度が高いシンボルまで
は、上記尤度順位に従って干渉除去を行い、この後は、
1シンボル復調されるごとに更新した順位に従って干渉
除去を行うので、尤度の高いシンボルが除去されること
に起因する受信信号の精度の劣化を抑えることができ
る。これにより、すべてのシンボルを復調するために必
要な演算量を正確に低減させることができるだけでな
く、得られる復調データの精度を確実に向上させること
ができる。
【0023】本発明の第3の態様は、第1の態様又は第
2の態様において、前記制御手段は、前記除去手段によ
り除去されたシンボルの尤度が第2しきい値以下である
場合には、前記順位設定手段に前回決定又は更新した順
位を新規の順位として決定させる構成を採る。
【0024】この構成によれば、尤度の高さが第2しき
い値以下であるシンボル、すなわち、尤度順位の更新の
有無が復調データの精度に無関係であるシンボル、の干
渉除去を行う場合には、尤度順位の更新を行わないの
で、無駄な演算を削除することができる。したがって、
得られる復調データの精度に影響を及ぼすことなく、干
渉除去動作全体に要する演算量をさらに低減することが
できる。
【0025】本発明の第4の態様の通信端末装置は、第
1の態様から第3の態様のいずれかの干渉信号除去装置
を備えた構成を採る。
【0026】この構成によれば、干渉除去時における演
算量を低減した干渉信号除去装置を搭載するので、高効
率な通信を実現する通信端末装置を提供することができ
る。
【0027】本発明の第5の態様の基地局装置は、第4
の態様の通信端末装置と無線通信を行う構成を採る。
【0028】この構成によれば、高効率な通信を実現す
る通信端末装置と無線通信を行うので、良好な通信を行
う基地局装置を提供することができる。
【0029】本発明の第6の態様の基地局装置は、第1
の態様から第4の態様の干渉信号除去装置を備えた構成
を採る。
【0030】この構成によれば、高効率な通信を実現す
る干渉信号除去装置を搭載するので、高効率な通信を実
現する基地局装置を提供することができる。
【0031】本発明の第7の態様の通信端末装置は、第
6の態様の基地局装置と無線通信を行う構成を採る。
【0032】この構成によれば、高効率な通信を実現す
る基地局装置と無線通信を行うので、良好な通信を行う
通信端末装置を提供することができる。
【0033】本発明の第8の態様は、受信信号に含まれ
る各シンボルの尤度を算出する工程と、算出された尤度
に基づいて前記各シンボルに対する順位を決定又は更新
する工程と、前記順位設定手段に対して更新処理を行わ
せるか否かを制御する工程と、前記順位が最も高いシン
ボルを復調する工程と、復調されたシンボルを前記受信
信号から除去する工程と、を具備する方法を採る。
【0034】この方法によれば、受信信号に含まれるシ
ンボルの尤度に基づいて決定された順位に従って受信信
号から所定のシンボルが除去された時点において、上記
順位の更新を行うか否かを必要に応じて決定できるの
で、すべてのシンボルを復調するために必要な演算量を
低減することができる。
【0035】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照して詳細に説明する。
【0036】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1に係る干渉信号除去装置の概略構成を示すブロッ
ク図である。図1において、受信信号は、図示しないア
ンテナを介して受信された信号であり、CDMA方式に
より複数のユーザの信号が同一周波数帯域に多重された
信号である。スイッチ101は、受信信号または後述す
る減算器113から送られる信号のいずれかを選択し
て、遅延器102と整合フィルタ103a〜整合フィル
タ103nに送る。
【0037】遅延器102は、スイッチ101により選
択された信号を、所定の時間だけ遅延させた後、減算器
113に送る。整合フィルタ103a〜整合フィルタ1
03nは、スイッチ101により選択された信号に対し
て、それぞれに割り当てられた拡散コードを用いて逆拡
散処理を行った後、逆拡散処理後の信号をそれぞれRA
KE合成器105a〜RAKE合成器105nに送る。
【0038】RAKE合成器105a〜RAKE合成器
105nは、それぞれ整合フィルタ103a〜整合フィ
ルタ103nから送られた逆拡散処理後の信号のRAK
E合成を行い、RAKE合成後の信号をそれぞれ識別器
105a〜識別器105nと尤度計算器106a〜尤度
計算器106nとに送る。
【0039】識別器105a〜識別器105nは、それ
ぞれRAKE合成器105a〜RAKE合成器105n
から送られたRAKE合成後の信号について硬判定を行
い、硬判定後の信号をそれぞれ尤度計算器106a〜尤
度計算器106nと判定値バッファ107とに送る。
【0040】尤度計算器106a〜尤度計算器106n
は、それぞれRAKE合成器105a〜RAKE合成器
105nから送られるRAKE合成後の信号と、それぞ
れ識別器105a〜識別器105nから送られる硬判定
後の信号と、を入力して、各ユーザの信号のすべてのシ
ンボルに対して尤度を計算し、計算した上記尤度に関す
る信号を尤度バッファ108に送る。
【0041】尤度バッファ108は、尤度計算器106
a〜尤度計算器106nから送られる上記尤度に関する
信号を入力して、上記尤度に関する情報を格納するとと
もに、上記尤度に関する信号をスイッチ109に送る。
【0042】スイッチ109は、尤度バッファ108か
ら送られる尤度に関する信号を入力して、制御部110
の制御により、入力した尤度に関する信号を順位決定器
111または再拡散器112のいずれかに送る。制御部
110は、スイッチ109に対して、順位の更新を行う
か否かを制御するための信号(以下「順位更新信号」と
いう。)を送る。なお、スイッチ109および制御部1
10については、後に詳述する。
【0043】順位決定器111は、スイッチ109を介
して尤度バッファ108から送られる尤度に関する信号
を入力し、各ユーザの信号のすべてのシンボルに対し
て、尤度の高さに基づいた順位付けを行う。さらに、順
位決定器111は、順位付け結果に関する信号を、判定
値バッファ107と再拡散器112とに送る。
【0044】判定値バッファ107は、識別器105a
〜識別器105nから送られる硬判定後の信号を格納す
る。また、判定値バッファ107は、順位決定器111
から送られる信号に基づいて、尤度の最も高いシンボル
の硬判定後の信号を、復調データとして出力するととも
に、再拡散器112に出力する。
【0045】再拡散器112は、順位決定器111また
はスイッチ109から送られる信号に基づいて、判定値
バッファ107から送られる信号の再拡散を行い、再拡
散後の信号を減算器113に送る。減算器113は、再
拡散器112から送られる再拡散後の信号と、遅延器1
02から送られる遅延された受信信号との間で減算処理
を行い、減算処理後の信号を干渉除去後の信号として出
力する。
【0046】次いで、上記構成の干渉信号除去装置の動
作について説明する。まず、受信信号として、単位区間
におけるすべてのユーザの信号が、スイッチ101を介
して、遅延器102および整合フィルタ103a〜整合
フィルタ103nに送られる。なお、本実施の形態にお
いては、上記単位区間を1スロットとした場合について
説明するが、本発明は、これに限定されない。遅延器1
02では、受信信号は、所定の時間だけ遅延された後、
減算器113に送られる。
【0047】整合フィルタ103a〜整合フィルタ10
3nでは、受信信号が、ユーザ毎に割り当てられた拡散
コードで相関がとられること(逆拡散)により、他のユ
ーザの信号および熱雑音等が抑圧された信号が取り出さ
れる。取り出されたユーザ1〜ユーザnの信号は、それ
ぞれRAKE合成器105a〜RAKE合成器105n
に送られる。
【0048】RAKE合成器105a〜RAKE合成器
105nでは、ユーザ1〜ユーザnの信号は、RAKE
合成される。このRAKE合成により品質の向上がなさ
れる。RAKE合成されたユーザ1〜ユーザnの信号
は、それぞれ識別器105a〜識別器105nと尤度計
算器106a〜尤度計算器106nとに送られる。
【0049】識別器105a〜識別器105nでは、ユ
ーザ1〜ユーザnの信号に対して硬判定がなされる。
【0050】ここで、通常のCDMA方式の受信機にお
いては、この硬判定後の信号が受信結果とされている。
ところが、ユーザ1からユーザnの信号の拡散コードが
互いに直交していない場合には、これらのユーザの信号
は、整合フィルタ103a〜整合フィルタ103nでは
完全には分離されない。さらに、各ユーザの信号の拡散
コードが互いに直交していても、時間相関が0でない場
合には、干渉が生ずる。
【0051】上記のような要因により、識別器105a
〜識別器105nにより出力されるユーザ1〜ユーザn
の硬判定後の信号は、総ユーザ数が多いほど、品質が劣
化する。したがって、本実施の形態に係る干渉信号除去
装置においては、ユーザ1〜ユーザnの硬判定後の信号
は、さらに、以下に説明するように処理される。
【0052】ユーザ1〜ユーザnの硬判定後の信号は、
それぞれ尤度計算器106a〜尤度計算器106nと判
定値バッファ107とに送られる。判定値バッファ10
7では、硬判定がなされたユーザ1〜ユーザnの信号が
格納される。すなわち、判定値バッファ107には、1
スロットにおける硬判定後のユーザ1〜ユーザnの信号
が格納される。
【0053】尤度計算器106a〜尤度計算器106n
では、RAKE合成器104a〜RAKE合成器104
nより出力された信号と、識別器105a〜識別機10
5nより出力された信号とが入力される。すなわち、尤
度計算器106a〜尤度計算器106nには、硬判定前
後の信号が入力される。尤度計算器106a〜尤度計算
器106nでは、それぞれユーザ1〜ユーザnの信号に
ついて、そのユーザの信号のすべてのシンボルに対して
尤度が計算される。上記尤度は、上記シンボルの確から
しさを表す指標であり、硬判定前後の信号のユークリッ
ド距離が短い程高い値となる。上記尤度に関する信号
は、尤度バッファ108に送られる。
【0054】尤度バッファ108では、尤度計算器10
6a〜尤度計算器106nから送られた上記尤度に関す
る信号が格納される。また、上記尤度に関する信号は、
スイッチ109に送られる。
【0055】スイッチ109では、尤度バッファ108
からの上記尤度に関する信号は、制御部110から出力
される順位更新信号に応じて、順位決定器111または
再拡散器112のいずれかに送られる。すなわち、上記
尤度に関する信号は、順位更新が必要な場合には、順位
決定器111に送られ、逆に、順位更新が必要でない場
合には、再拡散器112に送られる。
【0056】順位更新信号は、判定値バッファ107か
ら出力される復調データの精度(誤り率)が最適となる
ように、さらには、すべての復調データの取得に要する
演算量を低減するように、制御部110により決定され
る。なお、順位更新信号の詳細については、後述する。
【0057】まず最初は、順位更新が必要である旨の順
位更新信号が出力されることにより、上記尤度に関する
信号は、スイッチ109を介して、順位決定器111に
送られる。
【0058】順位決定器111では、上記尤度に基づい
た大小判定が行われることにより、全ユーザのすべての
シンボルのそれぞれに対して、尤度の高い順に順位が付
けられる。このときの順位付けの結果は、判定値バッフ
ァ107と再拡散器112とに送られる。
【0059】判定値バッファ107では、順位決定器1
11からの順位付けの結果に基づいて、前述のとおり格
納された信号のうち、最も尤度が高いシンボルの硬判定
値が、復調データとして出力されるとともに、再拡散器
112に送られる。
【0060】再拡散器112では、判定値バッファ10
7から送られた尤度が最も高いシンボルの硬判定値は、
前述の逆拡散時と同様の拡散コードにより再拡散され、
減算器113に送られる。
【0061】減算器113では、遅延器102により遅
延された受信信号から、再拡散器112により再拡散さ
れた信号が、差し引かれる。このように差し引かれた信
号は、識別器105a〜識別器105nによる硬判定結
果が正しければ、受信信号から、尤度が最も高いシンボ
ルおよびこのシンボルによる影響(干渉)が完全に除去
された信号となる。上記のように減算器113により差
し引かれた信号、すなわち干渉除去後の信号は、スイッ
チ101を介して、遅延器102および整合フィルタ1
03a〜整合フィルタ103nに送られる。
【0062】この後、尤度が最も高いシンボルにより干
渉を受けるシンボルのみについて、上述した逆拡散、R
AKE合成、硬判定、および尤度計算が行われる。これ
により、判定値バッファ107には、尤度の最も高いシ
ンボルおよびこのシンボルによる影響が除去された信号
における、全ユーザの硬判定後の信号が格納される。換
言すれば、このとき判定値バッファ107に格納された
全ユーザの硬判定後の信号というのは、前回判定値バッ
ファ107に格納された硬判定後の信号において、尤度
の最も高いシンボルの影響を受けたシンボルに対応する
部分が更新された信号に相当する。
【0063】また、尤度バッファ108には、尤度の最
も高いシンボルおよびこのシンボルによる影響が除去さ
れた信号における、全ユーザの信号のすべてのシンボル
に対する尤度に関する信号が格納される。換言すれば、
このとき尤度バッファ108に格納された上記尤度に関
する信号というのは、前回尤度バッファ108に格納さ
れた尤度に関する信号おいて、尤度の最も高いシンボル
の影響を受けたシンボルに対応する部分が更新された信
号に相当する。
【0064】なお、判定値バッファ107および尤度バ
ッファ108に今回格納された各信号において、尤度が
最も高いシンボルに対応する部分の内容については、前
回の格納時におけるものと同様の内容である。
【0065】さらに、尤度バッファ108からの尤度に
関する信号は、前述のとおり制御部110からの順位更
新信号に応じてスイッチ109が切り替えられ、順位決
定器111または再拡散器112のいずれかに送られ
る。
【0066】順位更新が必要な場合には、上記尤度に関
する信号は、順位決定器111に送られる。順位決定器
111では、内容が変更された上記尤度に関する信号に
基づいて、前述したような順位付け(順位の更新)がな
される。順位更新結果に関する信号は、判定値バッファ
107と再拡散器112とに送られる。
【0067】順位更新が必要でない場合には、上記尤度
に関する信号は、直接、再拡散器112に送られる。す
なわち、この場合には、順位決定器111により順位の
更新がなされずに、前回の順位付け結果に関する信号
が、再拡散器112と(図示しない系路を通して)判定
値バッファ107とに送られる。
【0068】上記どちらの場合においても、判定値バッ
ファ107では、順位決定器111またはスイッチ10
9からの順位付け結果に関する信号に基づいて、尤度の
最も高いシンボルの硬判定後の信号を、復調データとし
て出力するとともに、再拡散器112に出力する。ただ
し、このとき、前回、尤度の最も高いシンボルとして選
択されたものは、除外される。
【0069】この後、再拡散器112では、前述したよ
うに、判定値バッファ107から送られた尤度が最も高
いシンボルの硬判定値は、再拡散された後、減算器11
3に送られる。さらに、減算器113では、遅延器10
2により遅延された信号から、再拡散器112により再
拡散された信号が差し引かれる。この時点においては、
このように差し引かれた信号は、当初の受信信号から、
尤度の高さが1番目および2番目のシンボルと、これら
のシンボルによる干渉と、が除去された信号に相当す
る。
【0070】このように差し引かれた信号、すなわち干
渉除去後の信号は、スイッチ101を介して、遅延器1
02および整合フィルタ103a〜整合フィルタ103
nに送られる。以後、全ユーザのすべてのシンボルが復
調されるまで、上述したものと同様の処理がなされる。
この結果、信号間の干渉が除去された復調データが得ら
れる。
【0071】次いで、スイッチ109に対する切替制御
の詳細について、図2(a)および図2(b)を参照し
て説明する。図2(a)は、実施の形態1に係る干渉信
号除去装置において、ある単位区間におけるすべてのユ
ーザのすべてのシンボルの干渉を除去した場合における
尤度順位の決定結果を示す模式図である。図2(b)
は、実施の形態1に係る干渉信号除去装置におけるスイ
ッチ109の切替タイミングの様子を示す模式図であ
る。スイッチ109は、順位更新が必要な場合に順位決
定器111と接続され、順位更新が必要でない場合に再
拡散器112と接続される。以後、スイッチ109が、
順位決定器111と接続される場合を「ON」と表現
し、再拡散器112と接続される場合を「OFF」と表
現する。
【0072】図2(a)に示すように、最初に順位決定
器111により尤度順位が決定された後、この尤度順位
に従って第1シンボル201から第Xシンボル202の
順にX個のシンボルの干渉除去が行われる。この後、第
(X+1)シンボル203から第Mシンボル204まで
は、順位決定器111によりシンボル毎に尤度順位の更
新がなされて、干渉除去が行われる。ここで、Mは、総
ユーザ数と単位区間内のシンボル数とを乗じた値、すな
わち、単位区間における各ユーザの信号の総シンボル数
と、総ユーザ数とを乗じた値である。また、第Mシンボ
ル204は、尤度順位が最下位のシンボルである。
【0073】以下、制御部110による順位更新信号の
決定方法について、再度図1を参照して説明する。ま
ず、順位決定器111により最初に決定された尤度順位
における最も尤度の高いシンボル(図2(a)における
第1シンボル201)は、尤度が高いために、他のシン
ボルに対して最も大きな干渉を与えるものである。
【0074】前述のとおり、この第1シンボル201
が、減算器113により、遅延器102からの受信信号
から差し引かれる。これにより、差し引かれた受信信号
は、第1シンボル201およびこのシンボルによる干渉
が除去された信号となる。ところが、このように差し引
かれた受信信号は、尤度の最も高い第1シンボル201
およびこのシンボルによる干渉が除去されるだけでな
く、このシンボルの尤度の高さゆえに、干渉以外の成分
まで除去されることになる。
【0075】このような状態の受信信号を用いて、前述
したような処理(逆拡散、RAKE合成、硬判定および
尤度計算)を行った後、順位決定器111により新たに
尤度順位を更新した場合には、得られる尤度順位は、正
確性の低いものとなる。この後、尤度の高い順に上記と
同様な処理を行うに従って、順位決定器111により得
られる尤度順位は、さらに精度の低いものとなる。この
結果、正確性の低い尤度順位に従って復調された復調デ
ータもまた、正確性の低い(誤り率の高い)ものとな
る。
【0076】そこで、本実施の形態においては、順位決
定器111により最初に決定された尤度順位に従って、
前述したような処理(逆拡散、RAKE合成、硬判定お
よび尤度計算)を行うとともに、判定値バッファ107
から復調データを出力する。すなわち、本実施の形態に
おいては、尤度バッファ108に新たな尤度が格納され
る度に、順位決定器111により尤度順位を更新し、更
新した結果に従って以後の動作を行うのではなく、尤度
順位の更新を行わずに、順位決定器111により最初に
決定された尤度順位のみに従って、以後の動作を行うよ
うにする。
【0077】一方、尤度順位が最上位に近いシンボルに
比べて、尤度順位がある程度低いシンボル(図2(a)
における第(X+1)シンボル203)以後は、このシ
ンボルが他のシンボルに与える干渉の影響が小さくなっ
てくる。さらに、減算器113により減算される信号
は、このシンボルおよびこのシンボルによる干渉が除去
されたものとなる。すなわち、このとき除去される干渉
以外の成分は、前述の尤度順位が最上位に近いシンボル
の場合に比べて、非常に少なくなる。
【0078】このため、第(X+1)シンボル203以
後は、順位決定器111により更新された尤度順位は正
確性の高いものとなるので、復調されるデータもまた、
正確性の高い(誤り率の低い)ものとなる。すなわち、
順位決定器111により最初に決定された尤度順位のみ
に従って前述した処理を行う場合よりも、順位決定器1
11により最初に決定された尤度順位に従って第Xシン
ボルまで同様の処理を行った後、第(X+1)シンボル
以後は、新たな尤度が尤度バッファ108に格納される
度に、順位決定器111により尤度順位を更新した場合
の方が、得られる復調データの正確性が高く(誤り率が
低く)なる。
【0079】そこで、本実施の形態においては、第1シ
ンボル201から第Xシンボル202までは、最初に順
位決定器111により決定された尤度順位に従って、前
述したような処理を行う。この後、第(X+1)シンボ
ル203から第Mシンボル204までは、新たな尤度が
尤度バッファ108に格納される度に、順位決定器11
1により尤度順位の更新を実行させて、前述したような
処理を行う。
【0080】したがって、スイッチ109は、最初に順
位決定器111に尤度順位を決定させるためにONとさ
れた後は、図2(b)に示すように、第Xシンボル20
2まではOFFとされる。さらに、スイッチ109は、
第(X+1)シンボル203から最終シンボル(この場
合には、第Mシンボル204)までは、ONとされる。
【0081】なお、この第Xシンボルと第(X+1)シ
ンボルを決定する一例としては、順位決定器111に最
初だけ尤度順位を決定させた場合、および、尤度バッフ
ァ108に新たな尤度が格納される度に順位決定器11
1に尤度順位を更新させた場合、のそれぞれにおいて、
判定値バッファ107により出力される復調データの誤
り率を測定し、測定した結果を用いて、誤り率が逆転し
た時点におけるシンボル(第Xシンボル)を認識する方
法がある。
【0082】上述した順位更新信号にて、スイッチ10
9が制御されることにより、判定値バッファ107から
出力される復調データの精度が向上するだけでなく、す
べてのデータを復調する際に要する演算量を低減するこ
とができる。以上、順位更新信号の詳細について説明し
た。
【0083】このように、本実施の形態によれば、全ユ
ーザのすべてのシンボルを復調するまでにおいて、尤度
バッファに新たな尤度が格納される度に尤度順位の更新
を行うのではなく、復調されるデータの精度が向上する
ように、尤度順位の更新を適宜行う。これにより、全ユ
ーザのすべてのシンボルを復調する間中、尤度バッファ
に新たな尤度が格納される度に尤度順位を更新し続ける
場合に比べて、尤度順位を更新する頻度が小さくなるの
で、干渉除去動作全体に要する演算量を低減することが
できるだけでなく、得られる復調データの精度を向上さ
せることができる。
【0084】なお、本実施の形態においては、装置全体
の演算量を低減させ、かつ、復調データの性能を向上さ
せるために考慮する要素の例として、あるシンボルの尤
度の高さに起因する他のシンボルに与える影響をとりあ
げ、順位更新信号を決定する場合について説明したが、
本発明は、これに限定されない。すなわち、装置全体の
演算量および復調データの性能を向上させるものであれ
ば、いかなる要素を用いて、順位更新信号を決定しても
よい。
【0085】(実施の形態2)実施の形態2は、実施の
形態1と比較して、順位更新信号の内容を変更して、干
渉除去動作全体に要する演算量をさらに低減する形態で
ある。以下、実施の形態2に係る干渉信号除去装置につ
いて、図3(a)および図3(b)を参照して説明す
る。なお、実施の形態2の構成については、順位更新信
号を除いて、実施の形態1と同様であるので、詳しい説
明を省略する。
【0086】図3(a)は、本発明の実施の形態2に係
る干渉信号除去装置において、ある単位区間におけるす
べてのユーザのすべてのシンボルの干渉を除去した場合
における尤度順位の決定結果を示す模式図である。図3
(b)は、実施の形態2に係る干渉信号除去装置におけ
るスイッチ109の切替タイミングの様子を示す模式図
である。
【0087】以下、制御部110によるスイッチ109
に対する切替制御について、再度図1ならびに図2
(a)および図2(b)を参照して説明する。実施の形
態1においては、尤度の順位が最下位に近い付近(例え
ば、第(M−2)シンボル)では、スイッチ109はO
Nとなっているので、尤度バッファ108に新たな尤度
が格納される度に、順位決定器111により尤度順位の
更新が行われている。
【0088】ところが、尤度順位が最下位に近いシンボ
ルは、他の少なくとも1つのシンボルとの相互相関が大
きくなる性質がある。すなわち、尤度順位が最下位に近
いシンボルについては、それらのシンボル同士が互いに
干渉し合っているために、尤度順位の更新を行うか否か
に関係なく、判定値バッファ107から出力される復調
データの精度に変化がない。このため、尤度順位が最下
位に近いシンボルを復調するときには、順位決定器11
1による尤度順位の更新処理は、復調データの精度向上
の要因とはなりえない。
【0089】そこで、本実施の形態においては、図3
(a)および図3(b)を参照するに、まず、実施の形
態1と同様に、第1シンボル301から第Xシンボル3
02までは、最初に順位決定器111により決定された
尤度順位に従って、前述したような処理を行う。この
後、第(X+1)シンボル303から第Yシンボル30
4までは、新たな尤度が尤度バッファ108に格納され
る度に、順位決定器111により尤度順位の更新を実行
させて、前述したような処理を行う。さらに、第(Y+
1)シンボル305から最終シンボルまでは、第Yシン
ボルにおいて順位決定器111により決定された尤度順
位に従って、前述したような処理を行う。
【0090】このように、本実施の形態によれば、得ら
れる復調データの精度に関与しないシンボルにおいて、
順位決定器111の尤度順位の更新動作を省いているの
で、実施の形態1と比べて、得られる復調データの精度
に影響を及ぼすことなく、干渉除去動作全体に要する演
算量をさらに低減することができる。
【0091】なお、上記実施の形態において説明した干
渉信号除去装置は、CDMA方式の基地局装置および通信端
末装置に搭載可能なものである。
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
尤度順位の更新の有無に起因する復調データの精度の相
違に基づいて、尤度順位の更新を適宜行うようにしたの
で、演算量を低減した干渉信号除去装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る干渉信号除去装置
の概略構成を示すブロック図
【図2】(a)実施の形態1に係る干渉信号除去装置に
おける順位決定器により決定された尤度順位に基づいて
全シンボルを並べた結果を示す模式図 (b)実施の形態1に係る干渉信号除去装置における順
位更新信号の内容の概略を示す模式図
【図3】(a)本発明の実施の形態2に係る干渉信号除
去装置における順位決定器により決定された尤度順位に
基づいて全シンボルを並べた結果を示す模式図 (b)実施の形態2に係る干渉信号除去装置における順
位更新信号の内容の概略を示す模式図
【図4】従来の干渉信号除去装置の概略構成を示すブロ
ック図
【符号の説明】
102 遅延器 103a〜103n 整合フィルタ 104a〜104n RAKE合成器 105a〜105n 識別器 106a〜106n 尤度計算器 107 判定値バッファ 108 尤度バッファ 109 スイッチ 110 制御部 111 順位決定器 112 再拡散器 113 減算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平松 勝彦 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 Fターム(参考) 5K022 EE02 EE35 5K052 BB08 CC06 DD04 FF31 FF32 GG19

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号に含まれる各シンボルの尤度を
    算出する尤度算出手段と、算出された尤度に基づいて前
    記各シンボルに対する順位を決定又は更新する順位設定
    手段と、前記順位設定手段に対して更新処理を行わせる
    か否かを制御する制御手段と、前記順位が最も高いシン
    ボルを復調する復調手段と、復調されたシンボルを前記
    受信信号から除去する除去手段と、を具備することを特
    徴とする干渉信号除去装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記順位設定手段によ
    り最初に順位が決定された後において、前記除去手段に
    より除去されたシンボルの尤度が第1しきい値より高い
    場合には、前記順位設定手段に前回決定した順位を新規
    の順位として決定させ、前記除去手段により除去された
    シンボルの尤度が第1しきい値以下である場合には、前
    記順位設定手段に順位を更新させることを特徴とする請
    求項1記載の干渉信号除去装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記除去手段により除
    去されたシンボルの尤度が第2しきい値以下である場合
    には、前記順位設定手段に前回決定又は更新した順位を
    新規の順位として決定させることを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載の干渉信号除去装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    の干渉信号除去装置を備えた通信端末装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の通信端末装置と無線通信
    を行うことを特徴とする基地局装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    の干渉信号除去装置を備えた基地局装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の基地局装置と無線通信を
    行うことを特徴とする通信端末装置。
  8. 【請求項8】 受信信号に含まれる各シンボルの尤度を
    算出する工程と、算出された尤度に基づいて前記各シン
    ボルに対する順位を決定又は更新する工程と、前記順位
    設定手段に対して更新処理を行わせるか否かを制御する
    工程と、前記順位が最も高いシンボルを復調する工程
    と、復調されたシンボルを前記受信信号から除去する工
    程と、を具備することを特徴とする干渉信号除去方法。
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