JP2000294973A - 高周波ユニット - Google Patents

高周波ユニット

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JP2000294973A
JP2000294973A JP11098553A JP9855399A JP2000294973A JP 2000294973 A JP2000294973 A JP 2000294973A JP 11098553 A JP11098553 A JP 11098553A JP 9855399 A JP9855399 A JP 9855399A JP 2000294973 A JP2000294973 A JP 2000294973A
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JP
Japan
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frequency unit
cover
shield case
unit according
circuit board
Prior art date
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JP11098553A
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English (en)
Inventor
Motoyoshi Kitagawa
元祥 北川
Tomohide Ogura
智英 小倉
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車などの過酷な温度変化、温度サイクル
の環境下にさらされても半田クラックの発生を防止す
る。 【解決手段】 電子部品12が装着されたプリント基板
11に装着されるとともに電子部品12を覆う金属製の
シールドケース13と、このシールドケース13に設け
られるとともにプリント基板11のグランドに半田17
された脚14と、プリント基板11を装着するとともに
シールドケース13を覆う金属製のカバー18とを備
え、シールドケース13の材厚は、カバー18の材厚よ
り薄い材料を用いるとともにシールドケース13とカバ
ー18とは電気的にも機械的にも接続された高周波ユニ
ットであり、これにより、半田クラックの発生しない高
周波ユニットが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等に搭載さ
れる高周波ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下従来の高周波ユニットについて説明
する。従来の高周波ユニットは、図5に示すように金属
製の枠体1と、この枠体1内に装着されるとともに、電
子部品が搭載されたプリント基板2とで構成されてい
た。そしてこのプリント基板2はフレーム1に設けられ
た舌片3をプリント基板2側に折り曲げ、半田4でフレ
ーム1と固定されていた。なお5は外部と信号をやり取
りする端子である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の高周波ユニットを自動車などの過酷な温度変
化、温度サイクルの環境下に使用される機器に使用した
場合、温度サイクルによりプリント基板2とフレーム1
の伸縮量の差によって発生するストレスを舌片3だけで
は吸収することができず、結果として半田4にクラック
が発生してしまうということが考えられた。
【0004】本発明は、このような問題を解決するもの
で、自動車などの過酷な温度変化、温度サイクルの環境
下にさらされても半田クラックの発生を防止することの
できる高周波ユニットを提供することを目的としたもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の高周波ユニットは、電子回路を形成する電子
部品が装着されたプリント基板と、このプリント基板に
装着されるとともに前記電子部品を覆う金属製のシール
ドケースと、このシールドケースに設けられるとともに
前記プリント基板のグランドに半田付けされた脚と、前
記プリント基板を装着するとともに前記シールドケース
を覆う金属製のカバーとを備え、前記シールドケースの
材厚は、前記カバーの材厚より薄い材料を用いるととも
に前記シールドケースと前記カバーとは電気的にも機械
的にも接続されたものである。
【0006】これにより、温度サイクルによる半田クラ
ックが防止された高周波ユニットを得ることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、電子回路を形成する電子部品が装着されたプリント
基板と、このプリント基板に装着されるとともに前記電
子部品を覆う金属製のシールドケースと、このシールド
ケースに設けられるとともに前記プリント基板のグラン
ドに半田付けされた脚と、前記プリント基板を装着する
とともに前記シールドケースを覆う金属製のカバーとを
備え、前記シールドケースの材厚は、前記カバーの材厚
より薄い材料を用いるとともに前記シールドケースと前
記カバーとは電気的にも機械的にも接続された高周波ユ
ニットであり、これによりシールドケースの板厚がカバ
ーの板厚より薄いので、たとえカバーに外力が加わって
もシールドケースが弾性変形をするため、直接的に脚部
にストレスが加わらない。従って、半田クラックを防止
することができる。また、カバーの板厚が厚いので、本
ユニットが落下された場合等の衝撃力に対しても十分な
強度を有している。さらにシールドケースはカバーの板
厚より薄い材料を用いるとともに前記シールドケースと
前記カバーとは電気的にも接続されることにより、カバ
ーもシールド効果を有することとなり、高周波回路に対
して十分なシールドを得ることができるとともに、自動
車などの過酷な温度変化、温度サイクルの環境下に使用
される機器に使用しても、温度サイクルによりプリント
基板とフレームの伸縮量の差によって発生するストレス
をシールドケースが吸収し、その結果シールドケースの
脚とプリント基板の接続をした半田付け部にクラックが
入ることはない。
【0008】本発明の請求項2に記載の発明は、シール
ドケースの天面とカバーとの間には微少の空隙を設けた
請求項1に記載の高周波ユニットであり、これによりシ
ールドケースの天面は弾性を失うことはないため、自動
車などの過酷な温度変化、温度サイクルの環境下に使用
される機器に使用しても、温度サイクルによりプリント
基板とフレームの伸縮量の差によって発生するストレス
をシールドケースが吸収し、その結果さらにシールドケ
ースの脚とプリント基板の接続をした半田付け部にクラ
ックが入ることは少なくなる。
【0009】本発明の請求項3に記載の発明の空隙は、
ハーフパンチ或いは絞り加工で形成された請求項2に記
載の高周波ユニットであり、これにより金型の中で容易
に成形できるので、非常に生産性に優れた高周波ユニッ
トを供給できる。
【0010】本発明の請求項4に記載の発明は、シール
ドケースの板厚は0.1mmから0.3mmとし、カバ
ーの板厚は前記シールドケースの板厚の2倍から4倍の
板厚とした請求項1に記載の高周波ユニットであり、こ
れによりカバーは落下などの外力に対し適度な強度を有
し、またシールドケースは熱サイクルによるストレスに
対して適度な弾性が得られる。
【0011】本発明の請求項5に記載の発明のカバーの
端部には、外部機器への取付部を設けた請求項4に記載
の高周波ユニットであり、これにより、カバーの材厚は
シールドケースに比べて厚いので、取付部の強度を十分
に確保することができる。
【0012】本発明の請求項6に記載の発明は、取付部
に孔を設けた請求項5に記載の高周波ユニットであり、
孔にビスを用いて取り付けることができるので、強靭な
取り付け強度を得られるとともに、容易に取り付けるこ
とができる。
【0013】本発明の請求項7に記載の発明は、プリン
ト基板上でカバーに近接してコネクタが設けられた請求
項5に記載の高周波ユニットであり、これによりコネク
タは板厚の厚いカバーと基板との間に設けられることと
なり、たとえコネクタに、こじれ等の外力がかかったと
しても、カバーでその外力は分散され直接コネクタと基
板とのはんだ付け部分のみにストレスが集中しないた
め、基板とコネクタの接続部が破壊するようなことはな
い。
【0014】本発明の請求項8に記載の発明は、プリン
ト基板の端部がカバーで機械的に固定された請求項1に
記載の高周波ユニットであり、これによりプリント基板
とカバーとは強固に結合され、たとえ外力が加わったと
してもシールドケースに加わる力は分散されるため、シ
ールドケースの脚部での半田クラックの発生は防止され
る。
【0015】本発明の請求項9に記載の発明は、カバー
とプリント基板との固定部は半田で固定された請求項8
に記載の高周波ユニットであり、これによりシールドケ
ースの脚とプリント基板の半田付けとは同一の工程では
んだ付けすることができるので、生産性のよい高周波ユ
ニットが供給できる。
【0016】本発明の請求項10に記載の発明は、カバ
ーとシールドケースとはシールドケースの脚のみを介し
て電気的に接続された請求項9に記載の高周波ユニット
であり、これによりたとえカバーとプリント基板間を固
定している半田にクラックが生じたとしても、カバーは
直接には電気的にグランドに接続されていないため電気
的には全く影響を受けることはない。
【0017】本発明の請求項11に記載の発明は、カバ
ーの端部に脚を設け、この脚でプリント基板を固定した
請求項8に記載の高周波ユニットであり、これによりカ
バーの脚を折り曲げなどすることでプリント基板を容易
に固定することが可能となる。
【0018】本発明の請求項12に記載の発明は、プリ
ント基板上でカバーに近接してコネクタを設け、このコ
ネクタの近傍に前記カバーの脚を設けた請求項11に記
載の高周波ユニットであり、これによりコネクタはカバ
ーの天面とカバーの脚とプリント基板とによって囲まれ
るので、たとえコネクタにこじれ等の外力が加わったと
しても、カバーに設けられた脚でコネクタ近傍のプリン
ト基板を固定しているので、カバーとプリント基板とで
その外力は分散され直接コネクタと基板とのはんだ付け
部分のみにストレスが集中せず、基板とコネクタの接続
部が破壊するようなことはない。
【0019】本発明の請求項13に記載の発明は、プリ
ント基板上にコネクタを設け、このコネクタと外部機器
の接続はフラットケーブルを用いた請求項1に記載の高
周波ユニットであり、これによりケーブルに加えられる
外力はフラットケーブルによって吸収され、コネクタに
直接外力が加わることはないので、コネクタと基板との
はんだ付け部分にストレスが集中することはなく、基板
とコネクタの接続部が破壊するようなことはない。
【0020】本発明の請求項14に記載の発明のシール
ドケースはプリント基板の略中央に設けられた請求項1
に記載の高周波ユニットであり、この位置に配置するこ
とにより、シールドケースの脚部の位置での温度サイク
ルなどによる基板の熱膨張、収縮量は小さくすることが
できるので、シールドケース脚部の半田でのストレスは
小さくなり半田付けのクラックが防止できる。
【0021】本発明の請求項15に記載の発明は、シー
ルドケース内に発振器を収納した請求項14に記載の高
周波ユニットであり、これにより発振器のグランドには
半田クラックを生じないので、長時間にわたり安定した
発振器を得ることができる。また発振器はシールドされ
ているため、発振器の発振信号が外部へ漏れることはな
い。
【0022】本発明の請求項16に記載の発明は、カバ
ーとシールドケースとの接続部はカシメで固定された請
求項1に記載の高周波ユニットであり、これにより順送
金型の中でシールドケースとカバーと容易にかしめて一
体化することができるので、生産性のよい高周波ユニッ
トが供給できる。
【0023】本発明の請求項17に記載の発明は、カバ
ーとシールドケースとの接続部はリフロー半田で固定さ
れた請求項1に記載の高周波ユニットであり、これによ
りシールドケース脚部の半田付け工程と同じ工程で同時
に半田固定することができるので、生産性のよい高周波
ユニットを供給できる。また孔を開ける必要がないので
シールド性もよい。
【0024】本発明の請求項18に記載の発明は、カバ
ーとシールドケースとの接続部は溶接で固定された請求
項1に記載の高周波ユニットであり、これにより機械的
に強固な接続ができる。さらにカバーに孔を開ける必要
がないのでシールド性もよい。
【0025】本発明の請求項19に記載の発明は、シー
ルドケースの脚の幅は板厚の2倍から6倍とした請求項
4に記載の高周波ユニットであり、これにより脚は金型
などで容易に成形できるとともに、脚の幅は十分に小さ
いので、この脚のストレスを吸収する効果を妨げること
はないので、脚部に半田クラックは発生しない。
【0026】本発明の請求項20に記載の発明は、シー
ルドケースの脚が挿入されるプリント基板の孔はスルー
ホールとした請求項1に記載の高周波ユニットであり、
これにより半田はスルーホール孔の内周面とも接合する
ため、半田付け強度を十分に確保することができ、温度
サイクル等によるストレスから発生する半田クラックは
発生しない。
【0027】本発明の請求項21に記載の発明は、シー
ルドケース側面に設けられた切り込みと、この切り込み
の一方の側面から連続して設けられた脚を有した請求項
1に記載の高周波ユニットであり、これにより脚はスリ
ットによりストレスの吸収が強化されるので、さらに温
度サイクルによる半田クラックをより長期間にわたって
防止することができる。
【0028】本発明の請求項22に記載の発明は、アン
テナと、このアンテナに接続されたアンテナスイッチ
と、このアンテナスイッチの一方の端子に接続された高
周波増幅器と、この高周波増幅器の出力が一方の入力に
接続されるとともに他方の入力には逓倍器の出力が接続
された混合器と、この混合器の出力が接続された中間周
波増幅器と、この中間周波増幅器の出力に接続された復
調器と、この復調器の出力に接続された出力端子と、入
力端子と、この入力端子に接続された増幅器と、この増
幅器の出力が一方の入力に接続されるとともに他方の入
力には前記逓倍器の出力が接続された変調器と、この変
調器と前記アンテナスイッチの他方の端子との間に接続
された電力増幅器と、前記逓倍器の入力に接続された局
部発振器と、この局部発振器にループ接続されたPLL
回路とで形成された請求項1に記載の高周波ユニットで
あり、自動車などの過酷な温度サイクルの条件下におい
て、長期的にグランド部にクラックは発生しないので、
長期的に安定した電気的性能を維持することのできる高
周波ユニットが得られる。
【0029】本発明の請求項23に記載の発明は、プリ
ント基板の一方の面をグランドプレーンにするととも
に、この面にアンテナを装着し、他方の面にその他の電
子回路を装着して、この電子回路にカバーを被せた請求
項22に記載の高周波ユニットであり、アンテナの全周
に十分に広いグランドを設けることができ、アンテナの
特性を十分に得ることができる。
【0030】本発明の請求項24に記載の発明は、逓倍
器と局部発振器とPLL回路とをシールドケース内に収
納した請求項22に記載の高周波ユニットであり、これ
により発振器のグランドには半田クラックを生じないの
で、長期間にわたり安定した発振器を得ることができ
る。また発振器はシールドされているため、発振器の発
振信号は外部へ漏れることはない。
【0031】本発明の請求項25に記載の発明は、プリ
ント基板の略中央にシールドケースを設けるとともに前
記プリント基板の一方の端にアンテナを装着し、他方の
端に入力端子と出力端子とを設けた請求項22に記載の
高周波ユニットであり、これにより発振回路とアンテナ
との空間距離を離すことができるので、発振器の信号が
たとえシールドケース外へ漏れたとしてもその信号がア
ンテナの特性に影響することはない。
【0032】本発明の請求項26に記載の発明は、プリ
ント基板は四層基板とし、一層目をアンテナが装着され
たグランドプレーンとし、二層目を電源配線とし、三層
目をグランドプレーンとし、最後の四層目にはアンテナ
以外の電子部品を配した請求項22に記載の高周波ユニ
ットであり、これにより部品実装側の回路の信号は2重
のグランドプレーンによって強固にシールドされている
ため、第一層目にはシールドカバーは不要となる。また
アンテナの特性にも影響を与えることはない。
【0033】以下本発明の一実施の形態について図1か
ら図4を用いて説明する。
【0034】図1は本発明の高周波ユニットの要部断面
図である。図1において11は電子部品12が装着され
たプリント基板であり、このプリント基板11の略中央
にシールドケース13が装着されている。このシールド
ケース13の脚14はプリント基板11上の孔15に挿
入され、グランドプレーン16にしっかりと半田17で
電気的にも機械的にも接続されている。18はプリント
基板11を覆うカバーであり、このカバー18とシール
ドケース13とは接続部19で電気的にも機械的にも接
続されている。
【0035】ここで重要な点はカバー18の板厚に対し
てシールドケース13の板厚を小さくすることである。
本実施の形態においてはシールドケースの板厚は0.2
mmとしているが0.1mmから0.3mm程度である
ことが望ましい。さらにカバー18の板厚は本実施の形
態ではシールドケース13の板厚の3倍である0.6m
mとしているが、これはシールドケース13の板厚の2
倍から4倍程度の板厚とすることが望ましい。
【0036】この構成によってシールドケース13の板
厚がカバー18の板厚より薄いので、たとえカバー18
に外力が加わってもシールドケース13の弾性により外
力は吸収され、直接的に脚14の半田17にストレスが
加わらないため半田クラックは発生しない。また、カバ
ー18の板厚が厚いので、本ユニットが落下された場合
等の衝撃力に対しても十分な強度を有している。さらに
シールドケース13はカバー18の材厚より薄い材料を
用いるとともに前記シールドケース13と前記カバー1
8とは電気的、機械的に接続されることにより、カバー
18もシールド効果を有することとなり、高周波回路に
対して十分にシールドすることができる。さらに温度サ
イクルによるプリント基板11とカバー18の伸縮量の
差によって発生するストレスを板厚の薄いシールドケー
ス13が吸収する。
【0037】またシールドケース13はプリント基板1
1の略中央に設けることにより脚14の挿入される孔1
5の位置でのプリント基板11の温度サイクルによる伸
縮量を最小とすることができるので、半田17にかかる
ストレスも小さくすることができ、半田クラックを防止
することができる。これらの構成によってこの高周波ユ
ニットを、自動車などの過酷な温度変化、温度サイクル
の環境下に使用される機器に使用しても、シールドケー
ス13の脚14とプリント基板11の接続をした半田1
7にクラックが入ることはない。従って、長寿命の高周
波ユニットを提供することができる。
【0038】ここで脚14の幅は本実施の形態では0.
8mmとしているが、これは板厚の2倍から6倍程度と
することが望ましい。これにより脚14は金型などで容
易に成形できるとともに、脚14の幅は十分に小さいの
で、この脚14のストレスを吸収する効果が大きく、脚
14を固着する半田17に半田クラックは発生しない。
さらにこの脚14が挿入される孔15は本実施の形態で
は直径1.2mmの丸孔であり、かつスルーホール孔と
している。従って脚14は孔15の内周面全周で半田1
7aを介してプリント基板11と固着されるので、強固
な接続ができる。また本実施の形態では脚14は板厚が
0.2mmであり、幅が0.8mmであるので、孔15
との隙間は非常に大きくなっている。これによりこの隙
間の半田17aの孔15の半径方向の単位長さあたりの
伸びを小さくできるので、この半田17a自体について
も単位体積あたりの応力は小さくなることとなる。
【0039】次に20は外部機器と接続するコネクタで
あり、プリント基板11の一方の端近傍に設けられてい
る。また21はアンテナであり、プリント基板の他方の
端部近傍に設けられるとともに、このアンテナ21の下
面はグランドプレーン16が設けられている。さらにシ
ールドケース13内には高周波回路22が設けられてい
る。本実施の形態では局部発振器とこの局部発振器の発
振周波数を制御するPLL回路と発振器の周波数を3逓
倍する逓倍器が設けられている。このように設けること
によりアンテナ21はシールドケース13からの距離を
離すことができるので、この高周波回路22の信号が仮
に漏れたとしても空間距離を十分に確保できるので、ア
ンテナに影響を及ぼさない。また高周波回路22はシー
ルドケース13に覆われ、さらにカバー18でも覆われ
ているため外部機器への高周波回路22の信号の漏洩を
防止することができる。またこの構成により発振器のグ
ランドには半田クラックを生じないので、長期間にわた
り安定した周波数信号を発生する発振器を得ることがで
きる。またグランドプレーン16はプリント基板11の
電子部品12実装面とは逆の面のほぼ全面に設けている
ので、アンテナ21は広いグランドプレーン16上に配
置されることとなり、安定したアンテナの特性を確保す
ることができる。
【0040】またコネクタ20はプリント基板11には
んだ付けされて搭載された状態にて、板厚の厚いカバー
18の天面18aが近接して設けられており、コネクタ
20はプリント基板11とカバー18の天面18aとに
挟まれている。これによりコネクタ20を外部機器と接
続時等にコネクタ20に外力が加わっても、カバー18
の天面18aが近接しているためその力はカバー18に
も分散されコネクタ20のはんだ付け部へのストレスを
小さくすることができる。従って、コネクタ20の半田
付け部分で破壊することはない。
【0041】次にシールドケース13の天面13aとカ
バー18との間には隙間23を設けている。本実施の形
態ではこの隙間23を0.2mm程度とし、カバー18
にハーフパンチすることにより、この隙間23を形成し
ている。この隙間23を設けることによって、接続部1
9以外の箇所で温度サイクルによるストレスを吸収する
ことができる。特にプリント基板11の板厚方向の熱膨
張や収縮により発生するプリント基板11の板厚方向の
ストレスに対して効果が大きい。したがってこの構成に
よればさらに半田17のストレスを低減できはんだクラ
ックが防止できる。またこの隙間23はカバーをハーフ
パンチ加工することにより設けているがこれはしぼり等
の突起によるものでもよい。また本実施の形態ではカバ
ー18に突起を設けたがこれはシールドケース13側に
設けてもよい。この隙間23を発生させる突起は、この
シールドケース13あるいはカバー18を作る同じ金型
の中の一工程で容易に形成することが可能なため、安価
にこの隙間23を作ることができる。さらに本実施の形
態では接続部19はかしめにより接続している。この接
続部19の接合はカバー18を作成する金型の中の一工
程で行われる。即ち、まず接続部19がカバー18に設
けたバーリング24がシールドケース13の天面13a
に設けられた孔25(図3参照)に挿入され、このバー
リング24をかしめることによりシールドケース13と
カバー18とが電気的、機械的に接続されることにな
る。
【0042】このような構成により接続部19の接合は
カバー18を作成する金型と同じ金型の一工程で固定す
ることができるので、後で接合するなどの作業は不要と
なり、非常に生産性がよい。さらに金型の中であらかじ
めカバー18とシールドケース13とを接合するため、
プリント基板11への装着は1つの部品として一回の装
着のみでよいので、非常に生産性がよい。
【0043】またこの接続はリフロー半田で行うことも
できる。この場合シールドケース13の脚14の半田付
け工程と同じ工程で同時に半田固定することができるの
で、非常に生産性のよい高周波ユニットが供給できる。
またカバー18に孔が開かないのでシールド性もよい。
【0044】さらにこの接続は溶接としてもよい。この
場合カバー18とシールドケース13との接続は機械的
に非常に強固なものとなる。さらにカバー18に孔が開
かないのでシールド性もよい。
【0045】プリント基板11は4層基板であり、最上
層にはグランドプレーン16が形成され、第二層目には
電源回路パターンと低周波の信号を通すパターン26が
設けられ、第三層目には第二のグランドプレーン27が
設けられ、最下層には電子部品が実装される層が設けら
れている。この構成によって最下層に構成された高周波
回路の信号が2重のグランドにより分離され、高周波信
号がこの面を通して漏れることはないので、これらの高
周波信号が外部機器やアンテナ21に対し影響すること
はない。
【0046】図2は高周波ユニットの斜視図である。図
2において28はカバー18より一体に設けられた取付
部であり、この取付部28には孔29が設けられ、この
孔29を用いてねじなどでこの高周波ユニットを外部機
器へ取り付ける。この場合カバー18の板厚が厚いの
で、外部機器との固定を強固に取り付けることができる
とともにねじなどを用いて容易に固定することができ
る。
【0047】また、30はカバー18に設けられたカバ
ーの脚であり、この脚30でプリント基板11に半田3
1で機械的に固定している。しかしながらこの半田31
はプリント基板11のグランドプレーン16には直接に
は電気的に接続されず、機械的に接続しただけにとどめ
ている。これにより、仮にこの半田31が温度サイクル
によりクラックが発生したとしても、直接的にはグラン
ドプレーン16と接続されていないので、電気特性が変
化することはなく、長期的に安定した高周波ユニットを
提供することができる。
【0048】またこのカバー18の脚30のうちのコネ
クタ20側の脚30a,30bはコネクタ20と近接し
て設けられている。つまりコネクタ20はカバーの天面
18a(図1参照)とカバー18の脚30a,30bと
プリント基板11とによって囲まれるので、たとえコネ
クタ20にこじれ等の外力が加わったとしても、カバー
18とプリント基板11とでその外力は分散され直接コ
ネクタ20とプリント基板11とのはんだ付け部分のみ
にストレスが集中せず、プリント基板11とコネクタ2
0の接続部が破壊するようなことはない。
【0049】図3はシールドケース13の斜視図であ
る。図3において、32はシールドケース13の側面1
3bに設けられた切り込みであり、その側面は脚14よ
り連続して設けられている。これにより脚14は切り込
み32によってよりストレスを吸収しやすくなるので、
温度サイクルによる半田クラックをより長期にわたって
防止することができる。
【0050】図4は、この高周波ユニットのブロック図
である。図4に示すように、高周波ユニットは、アンテ
ナ33と、このアンテナ33に接続されたアンテナスイ
ッチ34と、このアンテナスイッチ34の一方の端子に
接続された高周波増幅器35と、この高周波増幅器35
の出力が一方の入力に接続されるとともに他方の入力に
は逓倍器36の出力が接続された混合器37と、この混
合器37の出力が接続された中間周波増幅器38と、こ
の中間周波増幅器38の出力に接続された復調器39
と、この復調器39の出力に接続された出力端子40
と、入力端子41と、この入力端子41に接続された増
幅器42と、この増幅器42の出力が一方の入力に接続
されるとともに他方の入力には前記逓倍器36の出力が
接続された変調器43と、この変調器43と前記アンテ
ナスイッチ34の他方の端子との間に接続された電力増
幅器44と、前記逓倍器36の入力に接続された局部発
振器45と、この局部発振器45にループ接続されたP
LL回路46とで形成されたものである。このような高
周波ユニットを構成することにより、自動車などの過酷
な温度サイクルの条件下において、長期的にグランド部
にクラックは発生しないので、長期的に安定した電気的
性能を維持することができる。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、本発明の
高周波ユニットは、電子回路を形成する電子部品が装着
されたプリント基板と、このプリント基板に装着される
とともに前記電子部品を覆う金属製のシールドケース
と、このシールドケースに設けられるとともに前記プリ
ント基板のグランドに半田付けされた脚と、前記プリン
ト基板を装着するとともに前記シールドケースを覆う金
属製のカバーとを備え、前記シールドケースの材厚は、
前記カバーの材厚より薄い材料を用いるとともに前記シ
ールドケースと前記カバーとは電気的にも機械的にも接
続されたものであるので、温度サイクルによる半田クラ
ックが防止された高周波ユニットを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による高周波ユニットの
断面図
【図2】同高周波ユニットの斜視図
【図3】同シールドケースの斜視図
【図4】同高周波ユニットの回路図
【図5】従来の高周波ユニットの斜視図
【符号の説明】
11 プリント基板 12 電子部品 13 シールドケース 14 脚 17 半田 18 カバー

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子回路を形成する電子部品が装着され
    たプリント基板と、このプリント基板に装着されるとと
    もに前記電子部品を覆う金属製のシールドケースと、こ
    のシールドケースに設けられるとともに前記プリント基
    板のグランドに半田付けされた脚と、前記プリント基板
    を装着するとともに前記シールドケースを覆う金属製の
    カバーとを備え、前記シールドケースの材厚は、前記カ
    バーの材厚より薄い材料を用いるとともに前記シールド
    ケースと前記カバーとは電気的にも機械的にも接続され
    た高周波ユニット。
  2. 【請求項2】 シールドケースの天面とカバーとの間に
    は微少の空隙を設けた請求項1に記載の高周波ユニッ
    ト。
  3. 【請求項3】 空隙は、ハーフパンチ或いは絞り加工で
    形成された請求項2に記載の高周波ユニット。
  4. 【請求項4】 シールドケースの板厚は0.1mmから
    0.3mmとし、カバーの板厚は前記シールドケースの
    板厚の2倍から4倍の板厚とした請求項1に記載の高周
    波ユニット。
  5. 【請求項5】 カバーの端部には、外部機器への取付部
    を設けた請求項4に記載の高周波ユニット。
  6. 【請求項6】 取付部に孔を設けた請求項5に記載の高
    周波ユニット。
  7. 【請求項7】 プリント基板上でカバーに近接してコネ
    クタが設けられた請求項5に記載の高周波ユニット。
  8. 【請求項8】 プリント基板の端部がカバーで機械的に
    固定された請求項1に記載の高周波ユニット。
  9. 【請求項9】 カバーとプリント基板との固定部は半田
    で固定された請求項8に記載の高周波ユニット。
  10. 【請求項10】 カバーとシールドケースとはシールド
    ケースの脚のみを介して電気的に接続された請求項9に
    記載の高周波ユニット。
  11. 【請求項11】 カバーの端部に脚を設け、この脚でプ
    リント基板を固定した請求項8に記載の高周波ユニッ
    ト。
  12. 【請求項12】 プリント基板上でカバーに近接してコ
    ネクタを設け、このコネクタの近傍に前記カバーの脚を
    設けた請求項11に記載の高周波ユニット。
  13. 【請求項13】 プリント基板上にコネクタを設け、こ
    のコネクタと外部機器の接続はフラットケーブルを用い
    た請求項1に記載の高周波ユニット。
  14. 【請求項14】 シールドケースはプリント基板の略中
    央に設けられた請求項1に記載の高周波ユニット。
  15. 【請求項15】 シールドケース内に発振器を収納した
    請求項14に記載の高周波ユニット。
  16. 【請求項16】 カバーとシールドケースとの接続部は
    カシメで固定された請求項1に記載の高周波ユニット。
  17. 【請求項17】 カバーとシールドケースとの接続部は
    リフロー半田で固定された請求項1に記載の高周波ユニ
    ット。
  18. 【請求項18】 カバーとシールドケースとの接続部は
    溶接で固定された請求項1に記載の高周波ユニット。
  19. 【請求項19】 シールドケースの脚の幅は板厚の2倍
    から6倍とした請求項4に記載の高周波ユニット。
  20. 【請求項20】 シールドケースの脚が挿入されるプリ
    ント基板の孔はスルーホールとした請求項1に記載の高
    周波ユニット。
  21. 【請求項21】 シールドケース側面に設けられた切り
    込みと、この切り込みの一方の側面から連続して設けら
    れた脚を有した請求項1に記載の高周波ユニット。
  22. 【請求項22】 電子回路は、アンテナと、このアンテ
    ナに接続されたアンテナスイッチと、このアンテナスイ
    ッチの一方の端子に接続された高周波増幅器と、この高
    周波増幅器の出力が一方の入力に接続されるとともに他
    方の入力には逓倍器の出力が接続された混合器と、この
    混合器の出力が接続された中間周波増幅器と、この中間
    周波増幅器の出力に接続された復調器と、この復調器の
    出力に接続された出力端子と、入力端子と、この入力端
    子に接続された増幅器と、この増幅器の出力が一方の入
    力に接続されるとともに他方の入力には前記逓倍器の出
    力が接続された変調器と、この変調器と前記アンテナス
    イッチの他方の端子との間に接続された電力増幅器と、
    前記逓倍器の入力に接続された局部発振器と、この局部
    発振器にループ接続されたPLL回路とで形成された請
    求項1に記載の高周波ユニット。
  23. 【請求項23】 プリント基板の一方の面をグランドプ
    レーンにするとともに、この面にアンテナを装着し、他
    方の面にその他の電子回路を装着して、この電子回路に
    カバーを被せた請求項22に記載の高周波ユニット。
  24. 【請求項24】 逓倍器と局部発振器とPLL回路とを
    シールドケース内に収納した請求項22に記載の高周波
    ユニット。
  25. 【請求項25】 プリント基板の略中央にシールドケー
    スを設けるとともに前記プリント基板の一方の端にアン
    テナを装着し、他方の端に入力端子と出力端子とを設け
    た請求項22に記載の高周波ユニット。
  26. 【請求項26】 プリント基板は4層基板とし、一層目
    をアンテナが装着されたグランドプレーンとし、2層目
    を電源配線とし、3層目をグランドプレーンとし、最後
    の4層目にはアンテナ以外の電子部品を配した請求項2
    2に記載の高周波ユニット。
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