JP2000294563A - ラテラルバイポーラトランジスタ - Google Patents

ラテラルバイポーラトランジスタ

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JP2000294563A
JP2000294563A JP11102648A JP10264899A JP2000294563A JP 2000294563 A JP2000294563 A JP 2000294563A JP 11102648 A JP11102648 A JP 11102648A JP 10264899 A JP10264899 A JP 10264899A JP 2000294563 A JP2000294563 A JP 2000294563A
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groove
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JP11102648A
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Tsutomu Ishikawa
勉 石川
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New Japan Radio Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エピタキシャル成長層の厚さを厚くしなくて
も、高抵抗のエピタキシャル成長層の長さを大きくして
コレクタ・エミッタ間の耐圧を大きくすることができる
ラテラレルバイポーラトランジスタを提供する。 【解決手段】 コレクタ領域とするn形半導体層1の表
面側から縦方向に形成される第1の溝13が形成され、
その第1の溝13からp形不純物が横方向に(第1の溝
13の周囲に)拡散されることによりp形ベース領域2
が横方向に形成されている。そして、そのベース領域2
に第1の溝13からさらにn形不純物が横方向に(第1
の溝13の周囲に)拡散されてn形のエミッタ領域3が
形成されることにより、横方向にエミッタ領域3、ベー
ス領域2、コレクタ領域1が接合されるラテラルバイポ
ーラトランジスタが形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エピタキシャル成
長層を必要以上に厚くしなくても、コレクタ・エミッタ
間の高い耐圧を得ることができるバイポーラトランジス
タに関する。さらに詳しくは、コレクタ領域を半導体層
の横方向に利用することによりコレクタ領域の幅を充分
に大きくして耐圧を向上させることができるラテラルバ
イポーラトランジスタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のnpnトランジスタは、図7に示
されるように、p形半導体基板21上にn+ 形埋込層2
2を介してn形エピタキシャル成長層23が設けられ、
そのエピタキシャル成長層23の表面からp形不純物を
拡散してベース領域24が形成され、さらにその中にn
形不純物が拡散されてエミッタ領域25が形成され、n
+ 形拡散領域26が埋込層22に達するように設けられ
てコレクタ電極のコンタクト領域とされている。そし
て、エミッタ領域25からベース領域24を経てエピタ
キシャル成長層23を通って、埋込層22に電流が流れ
る縦型の構造になっている。この縦型のバイポーラトラ
ンジスタのコレクタ・エミッタ間の耐圧Vce o を高くす
るためには、エピタキシャル成長層23の比抵抗を大き
くしたり、その厚さを厚くする必要がある。このエピタ
キシャル成長層23を余り厚くすると、アイソレーショ
ン層27を半導体基板21に到達させるため、長い時間
の熱処理が必要となる。その結果、n+ 形拡散領域26
や埋込層22などからエピタキシャル成長層23にも不
純物が拡散し、抵抗が下がるため、エピタキシャル成長
層23の実行的厚さが減り、耐圧を大きくすることがで
きないと共に、トランジスタサイズも大きくなるという
問題もある。
【0003】一方、ICなどで回路設計上、npnトラ
ンジスタとpnpトランジスタとを組み合わせることに
よって、種々の利点が生まれ、製造工程の容易さからn
pnトランジスタを縦型(バーティカル)に形成し、p
npトランジスタを横型(ラテラル)で形成する方法が
よくとられている。このようなラテラルpnpトランジ
スタは、たとえば図8(a)に示されるように、p形半
導体基板31上に埋込層32を介して設けられるn形エ
ピタキシャル成長層34の表面にp形のエミッタ領域3
5およびコレクタ領域33を形成することにより、n形
エピタキシャル成長層34をベース領域として、横方向
に動作するトランジスタになっている。この構造の変形
例として、たとえば特開平7−142503号公報に示
され、図8(b)に示されるように、n形エピタキシャ
ル成長層34に溝を掘ってその溝内に埋め込んだドープ
ドポリシリコン36、37からp形不純物をn形エピタ
キシャル成長層34に拡散してエミッタ領域35および
コレクタ領域33を形成する構造のものは知られてい
る。しかし、このようなラテラル構造にしても、図8の
いずれの構造もエピタキシャル成長層34をベース領域
とし、コレクタ領域は拡散領域であるため、低濃度領域
のコレクタ領域を広くすることができず、Vce o の大き
いトランジスタを製造することができない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の縦型バイポーラ
トランジスタは、エピタキシャル成長層を厚くしてコレ
クタ・エミッタ間耐圧Vceo を大きくしようとしても、
前述のように、実質的にエピタキシャル成長層を厚くす
ることができないため、耐圧Vceo を大きくすることが
できない。また、ラテラル構造にしても、エピタキシャ
ル成長層をベース領域としてコレクタ領域を拡散により
形成する構造であるため、コレクタ・エミッタ間耐圧V
ceo を大きくすることができないという問題がある。
【0005】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、エピタキシャル成長層の厚さを厚く
しなくても、高抵抗のエピタキシャル成長層の横方向に
コレクタ領域を大きく形成する構造としてコレクタ・エ
ミッタ間の耐圧を大きくすることができるラテラルバイ
ポーラトランジスタを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のラテラルバイポ
ーラトランジスタは、コレクタ領域とする第1導電形半
導体層と、該第1導電形半導体層の表面側から縦方向に
形成される第1の溝と、該第1の溝から横方向に拡散に
より形成される第2導電形のベース領域と、該ベース領
域に前記第1の溝から横方向に拡散により形成される第
1導電形のエミッタ領域とからなっている。
【0007】ここに縦方向とは、半導体層の厚さ方向
(エピタキシャル成長される半導体層の面と垂直方向)
を意味し、横方向とは、その垂直方向(半導体層の面と
平行な方向)を意味する。
【0008】この構造にすることにより、エピタキシャ
ル成長した高抵抗の半導体層をコレクタ領域としなが
ら、その領域を横方向に用いることができるため、その
長さを自由に選定することができる。その結果、コレク
タ・エミッタ間の耐圧を充分に大きくすることができ
る。
【0009】前記第1の溝内にポリシリコンが埋め込ま
れてエミッタ電極とされ、前記ベース領域から一定の距
離だけ離れた前記第1導電形半導体層にその表面から縦
方向に第2の溝が形成され、該第2の溝内にポリシリコ
ンが埋め込まれてコレクタ電極とされ、前記ベース領域
の前記半導体層の表面に露出する部分に接続してベース
電極が設けられることにより、半導体層の深さ方向に形
成されたエミッタ領域の全体に亘ってコレクタ電極に接
続される高濃度領域を対向させることができるため、広
い面積を有し、大電流を得ることができるトランジスタ
となる。
【0010】前記第1導電形半導体層の表面側に前記ベ
ース領域と接続して第2導電形領域が設けられ、該第2
導電形領域に接続して前記ベース電極が形成され、か
つ、該第2導電形領域と前記コレクタ電極が設けられる
第2の溝との間に第3の溝が形成されることにより、狭
いベース領域にコンタクトさせてベース電極を形成しや
すくなると共に、その拡散領域によりコレクタ電極とベ
ース領域との距離が部分的に短くなって耐圧が低下する
のを、第3の溝によりその間の距離を大きくすることが
でき、耐圧低下の問題を生じさせない。
【0011】前記第1導電形半導体層が第2導電形半導
体基板上に設けられ、該第1導電形半導体層と第2導電
形半導体基板との間に第1導電形の高濃度不純物の埋込
領域が形成されることにより、寄生トランジスタの増幅
率hfeを下げる構造となる。
【0012】前記第1導電形半導体層がSOI基板を用
いた絶縁層上に設けられることにより、他の素子から完
全に分離されたトランジスタを形成することができる。
【0013】前記ポリシリコンの表面に金属膜が設けら
れることにより、抵抗の小さい電極配線を形成すること
ができる。
【0014】
【発明の実施の形態】つぎに、図面を参照しながら本発
明のラテラルバイポーラトランジスタについて説明をす
る。
【0015】本発明によるラテラルバイポーラトランジ
スタは、図1にその一実施形態の断面説明図が示される
ように、コレクタ領域とする第1導電形(たとえばn
形)半導体層1の表面側から縦方向に形成される第1の
溝13が形成され、その第1の溝11から第2導電形
(p形)不純物が横方向に(第1の溝13の周囲に)拡
散されることによりp形ベース領域2が横方向に形成さ
れている。そして、そのベース領域2に第1の溝13か
らさらにn形不純物が横方向に(第1の溝13の周囲
に)拡散されてn形のエミッタ領域3が形成されること
により、横方向にエミッタ領域3、ベース領域2、コレ
クタ領域1が接合されるラテラルバイポーラトランジス
タが形成されている。
【0016】コレクタ領域とするn形半導体層1は、た
とえばp形半導体基板11の表面に、比抵抗が数百mΩ
・cm〜数十Ω・cm(不純物濃度が1013〜1016
-3)で、数μm〜数十μm程度の厚さにエピタキシャ
ル成長されることにより形成されている。この際、動作
領域となる半導体基板1の表面にn形不純物を形成して
おくことにより、寄生トランジスタのhfeをさげるため
のn+ 形埋込領域12を形成することが好ましい。な
お、半導体基板p−Sub11は、エピタキシャル成長
層1に比して非常に厚いが、主要部でないため各図では
薄い層で示されている。
【0017】エピタキシャル成長された半導体層1のベ
ース領域2の形成場所に、数μm〜数十μm程度の深さ
で、幅が数百nm〜数μm程度の第1の溝13がエッチ
ングなどにより形成されている。そして、その第1の溝
13内に設けられたp形不純物がドープされた酸化膜か
らp形不純物を半導体層1内に拡散することにより、第
1の溝13から縦方向には濃度勾配がなく均一で、横方
向に(周囲に)p形不純物が拡散したp形のベース領域
2が形成されている。そして、さらに第1の溝13内の
酸化膜の代りに設けられたn形不純物がドープされたポ
リシリコン膜14からn形不純物を同様に拡散させるこ
とにより、横方向に2重拡散領域が形成されて、ベース
領域2の第1の溝13側にn形のエミッタ領域3が形成
されている。第1の溝13からの不純物の半導体層1へ
の拡散は、前述のような不純物をドープした酸化膜また
はポリシリコン膜からの拡散に限らず、直接不純物を塗
布して拡散したり、不純物雰囲気内で直接熱処理をして
拡散する方法でもよいが、前述のように酸化膜やポリシ
リコン膜から拡散させることが均一な膜を成膜して縦方
向(半導体層の深さの方向)に均一な拡散領域を形成す
ることができるため好ましい。また、エミッタ領域3を
形成するのにポリシリコン膜14を用いることにより、
そのポリシリコン膜14をそのまま半導体層とコンタク
トするエミッタ電極として用いることができるため好ま
しい。
【0018】半導体層1のベース領域2の周囲には、コ
レクタ領域1と接続するコレクタ電極4およびその電極
4とオーミック接触をするコンタクト領域(高不純物濃
度領域)1aを形成するため、第2の溝15が形成さ
れ、その第2の溝15内にn形不純物がドープされたポ
リシリコン膜16が埋め込まれている。そして、前述の
エミッタ領域3の形成と同様に熱処理によりポリシリコ
ン膜16からn形不純物が拡散されて、コレクタ領域1
とオーミックコンタクトを得るためのn+ 形のコンタク
ト領域1aが形成されている。そして、ポリシリコン膜
16に接続してAlなどによりコレクタ電極4が形成さ
れている。その結果、縦方向に形成されたベース領域2
の全面積に対応してコレクタ領域のコンタクト領域1a
が形成されている。なお、高不純物濃度領域(コンタク
ト領域)は、半導体層1の表面側からの拡散により形成
し、その表面にコレクタ電極4を形成することもでき
る。
【0019】ベース領域2、およびエミッタ領域3とオ
ーミック接触をするポリシリコン膜14には、それぞれ
絶縁膜7のコンタクト孔を介してAlなどによりベース
電極5およびエミッタ電極6が形成されている。図1に
示される例では、前述のベース領域2の半導体層1の表
面に露出する部分と接続するように、半導体層1の表面
の一部にp形不純物が拡散されることにより、p+ 形拡
散領域2aが設けられ、ベース電極5をベース領域2と
接続しやすくしている。すなわち、ベース領域2の幅が
狭くても、ベース電極5の接続を容易にできるようにさ
れている。
【0020】しかし、ベース領域2に直接コンタクトを
取ることができれば、図2に示されるように拡散により
形成されたベース領域2に直接接続してベース電極5を
形成することもできる。なお、p+ 形拡散領域2aを形
成することにより、部分的にコレクタ電極との距離が近
くなり耐圧が低下する恐れのある場合は、図3に示され
るようにその間に第3の溝17を形成することにより、
+ 形拡散領域2aとコレクタ電極4との間の距離を大
きくすることができる。この第3の溝17の深さは、p
+ 形拡散領域2aの深さ程度の深さに形成される。その
結果、この第3の溝17部が空乏層ストッパーとして機
能し、耐圧の低下を抑制することができる。なお、第3
の溝17の内部にはSiO2 などの絶縁膜7が形成され
ている。図2および3において、図1と同じ部分には同
じ符号を付してその説明を省略する。
【0021】さらに、図1に示される例では、p形半導
体基板11とn形エピタキシャル成長層1との間にn+
形埋込層12が形成されているが、これは寄生トランジ
スタのhfeをさげるためのもので、図2に示されるよう
に埋込層12を形成しないで、直接p形半導体基板11
上にn形エピタキシャル成長層を成長してもよい。ま
た、図4に示されるように、n+ 形埋込層12の代り
に、基板としてSOI(silicon on insulator)を用
い、絶縁膜上19上のn- 形半導体層1に、前述の第1
および第2の溝13、15を絶縁膜(酸化膜)19まで
達するように形成することにより、図1に示されるのと
同様に横方向にエミッタ領域3、ベース領域2およびコ
レクタ領域1が接合されるラテラルバイポーラトランジ
スタが形成される。
【0022】本発明のラテラルバイポーラトランジスタ
によれば、npnトランジスタをラテラル構造とするこ
とにより、エピタキシャル成長層からなるコレクタ領域
を横方向の電流通路として用いているため、コレクタ電
極4と接続されるコレクタのコンタクト領域(高不純物
濃度領域)1aの設ける位置をベース領域から離して設
けることにより、電流通路となるコレクタ領域の幅を大
きくすることができ、エピタキシャル成長層の厚さを厚
くしなくても、所望のコレクタ・エミッタ間の耐圧を得
ることができる。たとえばベース領域2とコレクタのコ
ンタクト領域1aとの間隔を数μm〜数十μm程度に形
成する(第1の溝13の底面側のベース領域と埋込層と
の間隔は数μm程度に形成される)ことにより、数V〜
数百V程度の耐圧が得られ、エピタキシャル成長層の厚
さが数μm〜数十μm程度でも問題がなくなる。
【0023】その結果、エピタキシャル成長の時間を短
くすることができると共に、アイソレーションの拡散時
間を短くすることができ、不純物の予期しない拡散を防
止することができる。さらに、エピタキシャル成長層を
薄くすることができるため、アイソレーションをトレン
チ構造にすることも簡単にでき、一層熱処理による予期
しない拡散を防止することができる。その結果、特性が
安定すると共に、コレクタ・エミッタ間の耐圧の高いバ
イポーラトランジスタが得られる。
【0024】また、縦方向に形成されたエミッタ領域3
の全面積に亘ってベース領域2が設けられ、さらにベー
ス領域2の全面積に亘ってコレクタのコンタクト領域1
aが設けられているため、効率よく広い面積に亘った接
合領域を形成することができ、大電流のトランジスタを
得ることができる。
【0025】つぎに、図1に示される構造のバイポーラ
トランジスタの製造方法について、図5〜6を参照しな
がら説明をする。
【0026】まず、図5(a)に示されるように、p形
半導体基板11の表面の動作領域に、たとえばヒ素(A
s)などのn形不純物をイオン注入などにより導入し
て、N 2 ガス雰囲気中で1000〜1200℃の熱処理
をし、その後n形半導体層1を数μm〜数十μm程度の
厚さエピタキシャル成長する。このエピタキシャル成長
の間に前述のn形不純物がエピタキシャル成長層1にも
拡散し、n+ 形埋込領域12が形成される。その後、表
面にSiO2 膜21などを設け、パターニングしてマス
クとし、半導体層1をエッチングすることにより、トラ
ンジスタを形成する部分を区画する分離溝22を形成す
る。この分離溝22は、p形半導体基板11に達する深
さまで行う。その後加熱炉で900〜1000℃程度の
酸化処理を行うと、分離溝22の表面の半導体層1が酸
化して酸化膜23が形成される。さらに、その分離溝2
2内にノンドープのポリシリコン23を堆積し、半導体
層1の上面(フィールド部上)のポリシリコンを除去す
る。なお、この分離溝22に代えて、従来のようにp形
不純物を拡散することによりアイソレーション層として
も形成できるが、半導体層1が厚い場合には、アイソレ
−ション幅が大きくなり、素子サイズを小さくしにくく
なる。
【0027】つぎに、図5(b)に示されるように、コ
レクタのコンタクト領域1aを形成するための第2の溝
15を、前述と同様に酸化膜25をマスクとして半導体
層1をエッチングすることにより、数μm〜数十μm程
度の深さに形成する。そして、その第2の溝15内にn
形不純物をドープしたポリシリコン膜16を堆積し、フ
ィールド部上のポリシリコン膜を除去して900〜10
00℃程度でドライブすることにより、ポリシリコン膜
16のn形不純物が半導体層1に拡散してコンタクト領
域1aが形成される。
【0028】ついで、図5(c)に示されるように、第
2の溝15により囲まれる中心部にベース領域およびエ
ミッタ領域形成用の第1の溝13を、同様に酸化膜26
をマスクとして、半導体層1をエッチングすることによ
り形成する。この深さも前述の第2の溝15と同程度に
形成する。そして、その第1の溝13内にボロン(B)
などのp形不純物をドープした酸化膜27を数百〜数千
Å程度堆積し、900〜1000℃程度でドライブする
ことにより、半導体層1にp形不純物を拡散してp形の
ベース領域2を形成する。
【0029】つぎに、図6(d)に示されるように、第
1の溝13内の酸化膜27を除去し、リン(P)などの
n形不純物をドープしたポリシリコンを堆積し、フィー
ルド部上のポリシリコンを除去して、第1の溝13内の
みにポリシリコン膜14を設ける。そして、900〜1
000℃程度でドライブすることにより、ベース領域2
の第1の溝13側の領域にn形不純物を拡散してエミッ
タ領域3を形成する。
【0030】つぎに、表面の酸化膜を除去し、パッド酸
化膜28を形成し、ベースコンタクト用のp+ 形拡散領
域2aを形成するための開口部を設け、たとえばボロン
(B)などのp形不純物をイオン注入して、900〜1
000℃程度でアニールすることにより、図6(e)に
示されるようなp+ 形拡散領域2aを形成する。
【0031】その後、図6(f)に示されるように、層
間絶縁膜7を形成し、コンタクト孔を設け、Alなどの
金属膜をを真空蒸着などにより成膜してパターニングを
することにより、コレクタ電極4、ベース電極5および
エミッタ電極6をそれぞれ形成することにより、図1に
示される構造のラテラルバイポーラトランジスタが得ら
れる。
【0032】前述の例では、第1および第2の溝内1
3、15にポリシリコンのみを堆積してそのままポリシ
リコン膜16、14にコレクタ電極4およびエミッタ電
極6を接続したが、各溝13、15内のポリシリコン膜
を不純物を拡散をすることができる程度の厚さ(数千Å
程度)に設け、n形不純物と加熱炉を利用して拡散し、
その上にさらにAlなどの金属膜をスパッタリング、真
空蒸着、またはメッキなどの方法により成膜してもよ
い。そうすることにより、溝13、15内の奥にも低抵
抗で信号を伝達することができる。また、コレクタとエ
ミッタの形成の工程順(図5の(b)と(c)の工程)
を逆にしても同様な構造のラテラルバイポーラトランジ
スタを形成することができる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、製造工程のアイソレー
ション領域の形成などに伴う熱処理に依存することな
く、コレクタ・エミッタ間の耐圧を定めるコレクタ・ベ
ース間距離を正確に制御することができるため、任意の
耐圧を得ることができる半導体装置を簡単に設計通り製
造することができる。また、エピタキシャル成長層を厚
くしなくても、コレクタ・エミッタ間の耐圧の高いバイ
ポーラトランジスタが得られ、アイソレーションの広が
りを考慮する必要がないため、チップサイズを増大する
必要がなくなる。さらに、小さなチップ面積で大きなエ
ミッタの面積を得ることができ、同じチップ面積で大電
流を得ることができるか、同じ電流に対して、チップ面
積を小さくすることができる。その結果、高性能のトラ
ンジスタを安価に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のラテラルバイポーラトランジスタの一
実施形態の断面説明図である。
【図2】図1のトランジスタの変形例の断面説明図であ
る。
【図3】図1のトランジスタの他の変形例の断面説明図
である。
【図4】図1のトランジスタのさらに他の変形例の断面
説明図である。
【図5】図1のトランジスタの製造工程の断面説明図で
ある。
【図6】図1のトランジスタの製造工程の断面説明図で
ある。
【図7】従来のnpnトランジスタの断面説明図であ
る。
【図8】従来のラテラルpnpトランジスタの断面説明
図である。
【符号の説明】
1 n形半導体層(コレクタ領域) 1a コンタクト領域 2 ベース領域 2a p+ 形拡散領域 3 エミッタ領域 13 第1の溝 15 第2の溝

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コレクタ領域とする第1導電形半導体層
    と、該第1導電形半導体層の表面側から縦方向に形成さ
    れる第1の溝と、該第1の溝から横方向に拡散により形
    成される第2導電形のベース領域と、該ベース領域に前
    記第1の溝から横方向に拡散により形成される第1導電
    形のエミッタ領域とからなるラテラルバイポーラトラン
    ジスタ。
  2. 【請求項2】 前記第1の溝内にポリシリコンが埋め込
    まれてエミッタ電極とされ、前記ベース領域から一定の
    距離だけ離れた前記第1導電形半導体層にその表面から
    縦方向に第2の溝が形成され、該第2の溝内にポリシリ
    コンが埋め込まれてコレクタ電極とされ、前記ベース領
    域の前記半導体層の表面に露出する部分に接続してベー
    ス電極が設けられてなる請求項1記載のトランジスタ。
  3. 【請求項3】 前記第1導電形半導体層の表面側に前記
    ベース領域と接続して第2導電形領域が設けられ、該第
    2導電形領域に接続して前記ベース電極が形成され、か
    つ、該第2導電形領域と前記コレクタ電極が設けられる
    第2の溝との間に第3の溝が形成されてなる請求項2記
    載のトランジスタ。
  4. 【請求項4】 前記第1導電形半導体層が第2導電形半
    導体基板上に設けられ、該第1導電形半導体層と第2導
    電形半導体基板との間に第1導電形の高濃度不純物の埋
    込領域が形成されてなる請求項1、2または3記載のト
    ランジスタ。
  5. 【請求項5】 前記第1導電形半導体層がSOI基板を
    用いた絶縁層上に設けられてなる請求項1、2または3
    記載のトランジスタ。
  6. 【請求項6】 前記ポリシリコンの表面に金属膜が設け
    られてなる請求項2記載のトランジスタ。
JP11102648A 1999-04-09 1999-04-09 ラテラルバイポーラトランジスタ Pending JP2000294563A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100455695B1 (ko) * 2001-11-14 2004-11-15 주식회사 케이이씨 횡방향 트랜지스터 및 그 제조 방법
KR100897820B1 (ko) * 2007-07-26 2009-05-15 주식회사 동부하이텍 반도체 소자와 그의 제조방법
CN108511340A (zh) * 2018-03-27 2018-09-07 刘自奇 一种横向晶体管及其制作方法

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