JP2000294334A - コネクタの電線ガタ防止構造 - Google Patents

コネクタの電線ガタ防止構造

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JP2000294334A JP11102207A JP10220799A JP2000294334A JP 2000294334 A JP2000294334 A JP 2000294334A JP 11102207 A JP11102207 A JP 11102207A JP 10220799 A JP10220799 A JP 10220799A JP 2000294334 A JP2000294334 A JP 2000294334A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一つのスペーサで複数段の電線のガタを防止
する。 【解決手段】 コネクタハウジング1内の複数段の電線
収容部13,14を電線長手方向に段付きに形成し、ス
ペーサ7に複数段の突部8,9を電線長手方向に位置ず
れさせて設け、電線収容部に続く壁部11,12に電線
を突部で押し付ける。スペーサ収容部3の入口側で一段
目の電線収容部14を短く、奥側で二段目の電線収容部
13を長く形成し、各電線収容部の間の段差壁部12a
に対して突部9が位置し、壁部11に対して突部8が位
置する。スペーサ7の基壁部27に突部9を設け、突部
から電線長手方向にずれて端子収容部31を設け、端子
収容部の外壁部29に突部8を設けた。基壁部27と外
壁部29に端子係止用の突出部35〜38を設けた。突
部8,9は電線傷付き防止用の傾斜面8a〜9b又は円
弧面を有する。スペーサ収容部内に端子支持部18を設
けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コネクタハウジン
グにスペーサを挿入して端子の係止と電線の押圧とを同
時に行うコネクタの電線ガタ防止構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図5〜図6は、実開昭55−92285
号公報に記載された従来のコネクタの電線ガタ防止構造
を示すものである。この構造は、雄型のコネクタハウジ
ング60内に電線付きの雌型の端子61を挿入し、端子
二重係止用のスペーサ63で端子61の後部を係止する
と共に、電線62を押圧して固定可能としたものであ
る。
【0003】コネクタハウジング60は合成樹脂で形成
され、上下二段に複数の端子収容室64を有している。
各端子61は上下の端子収容室64に背中合わせに挿着
され、可撓性の係止片65(図6)でコネクタハウジン
グ60の隔壁66の段部に係止される。
【0004】コネクタハウジング60の長手方向中間部
において、上下の壁部67にスペーサ挿入用の開口部6
8が設けられている。各開口部68からコネクタハウジ
ング60内にスペーサ63が端子挿入方向とは直交する
方向に挿着され、係止突起69で開口縁に係止される。
【0005】スペーサ63は合成樹脂で形成され、端子
収容室64内に突出する端子係止用兼電線押圧用の壁部
70を有している。壁部70の前端の垂直な面70aに
端子61の後端が当接し、壁部70の水平な面70bで
電線62が径方向に押圧される。端子61の後端は電線
62の絶縁被覆を圧着した圧着片71の後端であり、電
線62の芯線は前側の圧着片72で圧着されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】電線62をスペーサ6
3で押圧する目的は、車両の振動等による電線62のガ
タを防止し、端子61が電線62と一体的に長手方向や
径方向に細かく振れたり、位置ずれしたりすることを防
止し、相手側コネクタ(図示せず)内の雄型の端子と本
例のコネクタ73(図6)の雌型の端子61との摺接に
よる磨耗や接触性の低下を防止することにある。特に近
年は、車両の回路数の増加とコネクタの小型化・端子の
小型化に伴って、端子相互の接触荷重が低減される傾向
にあり、車両の振動等によって端子相互の接触が不安定
になる恐れがある。この問題を解決するためには電線6
2を確実に押圧して固定する必要がある。
【0007】しかしながら、上記従来の構造にあって
は、スペーサ63の壁部70で端子61の係止と電線6
2に押圧とを兼ねているために、壁部70の前端及び後
端のエッジが鋭く、エッジで電線62を傷付ける心配が
あった。壁部70の前端のエッジを面取等で削れば、電
線62の傷付きは防止されるが、端子61の後端との当
接面積が減って、端子61の係止力が低下してしまうと
いう問題を生じる。また、スペーサ63の壁部70が平
坦な面70bで電線62の表面に面接触ないしは電線長
手方向に線接触するために、押圧力が弱く、強い振動や
電線62の引張や曲げ等に対しては、電線62の固定が
不十分であるという問題があった。
【0008】また、コネクタハウジング60内の上下二
段の端子61に対応してそれぞれスペーサ63が必要で
あり、スペーサ63の部品点数や組付工数が増加すると
いう問題があった。また、コネクタハウジング60内に
上下二段の各端子61を背中合わせに配列しなければな
らず、上下二段の端子61を同一の向きに、すなわち各
段の端子61をそれぞれ上向きに、ないしはそれぞれ下
向きに配列する形態のコネクタには対応できないという
問題があった。
【0009】本発明は、上記した各点に鑑み、コネクタ
ハウジング内の複数段の端子付きの電線に対応して、ス
ペーサで電線を傷めることなく確実に押圧でき、車両の
振動等による電線や端子のガタ(振れ)やずれを確実に
防止できると共に、スペーサの部品点数や組付工数を削
減でき、しかもコネクタハウジング内に上下の端子を同
じ方向に配列できるコネクタの電線ガタ防止構造を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、コネクタハウジング内に電線付きの端子
を複数段に挿着し、該コネクタハウジング内にスペーサ
を挿着して、該スペーサで該端子の係止と該電線の押圧
とを行わせるコネクタの電線ガタ防止構造において、前
記コネクタハウジング内の複数段の電線収容部を電線長
手方向に段付きに形成し、前記スペーサに電線押圧用の
複数段の突部を電線長手方向に位置ずれさせて設け、各
電線収容部に続く壁部に各電線を各突部で押し付け可能
としたことを特徴とする(請求項1)。前記コネクタハ
ウジングのスペーサ収容部の入口側で一段目の電線収容
部が短く形成され、該スペーサ収容部の奥側で二段目の
電線収容部が長く形成され、一段目と二段目の電線収容
部の間の段差壁部に対向して一段目の突部が位置し、二
段目の電線収容部に続く壁部に対向して二段目の突部が
位置する構造も可能である(請求項2)。この場合、前
記スペーサの基壁部に前記一段目の突部が設けられると
共に、該突部から電線長手方向にずれて端子収容部が設
けられ、該端子収容部の外壁部に前記二段目の突部が設
けられる(請求項3)。また、前記基壁部と前記外壁部
とに端子係止用の突出部が設けられたことも有効である
(請求項4)。また、前記突部が電線傷付き防止用の傾
斜面あるいは円弧面を有することも有効である(請求項
5)。また、前記コネクタハウジングのスペーサ収容部
内に端子支持部が設けられたことも有効である(請求項
6)。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態の具体
例を図面を用いて詳細に説明する。図1〜図4は、本発
明に係るコネクタの電線ガタ防止構造の一実施例を示す
ものである。
【0012】この構造は、合成樹脂製の雄型のコネクタ
ハウジング1の底壁2,2′にスペーサ挿入用の開口部
(スペーサ収容部)3を端子挿入直交方向に切欠して設
け、一つの合成樹脂製のスペーサ7を開口部3内に挿入
して仮係止させ、コネクタハウジング1の上下二段の端
子収容部(端子収容室)4,5に電線付きの端子6(図
3)をそれぞれ下向きの姿勢で挿着し、スペーサ7を仮
係止から本係止に移行させることで、スペーサ7の前端
側で端子6を係止し、スペーサ7の後端側の上下二段の
前後(端子挿入離脱方向)に位置ずれした押圧用の突部
8,9で各電線10をコネクタハウジング1の上下の壁
部11,12に向けて押圧するものである。
【0013】図1の如く、コネクタハウジング1はスペ
ーサ挿入用の開口部3の前側に上下二段の端子収容部
4,5を有し、開口部3の後側に電線収容部13,14
を有している。上下の各端子収容部4,5の底壁1
2′,2′に端子一次係止用の可撓性の各係止ランス1
5が一体に形成されている。
【0014】下段の電線収容部14は前側の部分が切欠
されて短くなっており、この切欠部16の長さ(段差)
Lだけ上段の電線収容部13が前方に長くなっている。
上段の電線収容部13の薄肉の底壁(壁部)12は下段
の電線収容部14の厚肉の底壁2よりも長く前方に延長
され、この延長された壁部(段差壁部)12aにより長
さLの段差が構成されている。壁部12aは下段の電線
収容部14の前方に続いている。底壁12は上下の電線
収容部13,14間の隔壁を兼ねている。下段の底壁2
は開口部3の入口3aに続いている。
【0015】上段の電線収容部13の上壁(壁部)11
はコネクタハウジング1の厚肉の上壁を兼ね、上壁11
は電線収容部13の前方に長く続いている。開口部3は
下段の底壁2,2′から上段の端子収容部4の高さ方向
中間部まで続いている。コネクタハウジング1の左右両
側の側壁17には、上壁11のほぼ厚さ方向中間部まで
矩形状の切欠部(図示せず)が開口部3に連続して形成
されている。
【0016】開口部3内の前後方向中間部において開口
部3の上端側からL字状ないしは門柱状の端子落下防止
用の端子支持部18が上段の電線収容部13の底壁12
と同一高さまで垂下形成されている。端子支持部18
は、開口部3の入口3aに向かう垂直な壁部19と、電
線収容部13の底壁12と同一高さの水平な壁部20と
を有し、壁部20の上面で端子6を支持可能である。
【0017】開口部3内において上段の電線収容部13
の前方に、コネクタハウジング1の両側の側壁17から
内側に突出して、スペーサ仮係止用の突部21が設けら
れている。突部21は下向きのガイド傾斜面21aと上
向きの水平な係止面21bとを有している。また、突部
21の上側において、下段の電線収容部14の前方にス
ペーサ本係止用の突部22が両側の側壁17から内側に
突出して設けられている。突部22は下向きのガイド傾
斜面22aと上向きの水平な係止面22bとを有してい
る。
【0018】コネクタハウジング1の上壁11には相手
側の雌型のコネクタハウジング(図示せず)に対するロ
ックアーム23が設けられている。また、コネクタハウ
ジング1の前端部には、端子収容部4,5に続く前部開
口24が設けられている。前部開口24には合成樹脂製
のフロントホルダ25が挿着される。
【0019】スペーサ7は、コネクタハウジング1の底
壁2,2′の外面と同一面に位置して開口部3の入口3
aを塞ぐ基壁部27と、基壁部27上に並列に立設さ
れ、下段の端子収容部5の延長部(端子収容室31)を
構成する複数の隔壁28(図2)と、各隔壁28の上端
部を水平に連結して、基壁部27と平行に位置する上壁
部(外壁部)29と、基壁部27の両側から立設された
一対の側板部30,30(図2)とを有している。
【0020】基壁部27は上壁部29よりも後方に少し
長く延長され、その延長部27aの上面に、コネクタハ
ウジング1内の下段側の端子付きの電線10に対する押
圧用の突部9が設けられている。また、上壁部29の後
端寄りの上面に、コネクタハウジング1内の上段側の端
子付きの電線10に対する押圧用の突部8が設けられて
いる。
【0021】各突部8,9は縦断面略台形状に形成さ
れ、前後にテーパ状の傾斜面8a,8b,9a,9bを
有し、前後の傾斜面8a,8b,9a,9bに間に水平
な幅狭な頂面8c,9cを有している。頂面8c,9c
は各傾斜面8a,8b,9a,9bよりも小さな面積で
形成されている。各突部8,9を縦断面円弧状に形成し
たり、あるいは半球状に形成することも可能である。
【0022】上下の各突部8,9は前後にコネクタハウ
ジングの段差Lのピッチで位置ずれして配置されてい
る。下側の突部9はコネクタハウジング1の下段の電線
収容部14の上壁(上段の電線収容部13の底壁すなわ
ち隔壁)12の段差壁部12aに対向し、上側の突部8
は上段の電線収容部13の上壁11の前側の延長部分1
1aに対向して位置する。
【0023】図2の如く、突部9は基壁部27上におい
て端子収容部31の中央の延長上に位置し、突部8は上
壁部29上において端子収容部31の高さ方向の中心線
(図示せず)の延長上に位置している。下側の突部9の
前端の側方に隔壁28の後端が位置している。隔壁28
と上壁部29の各後端には端子挿入用のガイド面取32
が施されている。隔壁28と基壁部27と上壁部29と
で縦断面矩形状の貫通した端子収容部31が構成されて
いる。両端側の隔壁28は側板部30に続いている。
【0024】図1の如く、上壁部29の長手方向中間部
に、コネクタハウジング1の端子支持壁18に対する垂
直方向の挿通孔33が形成され、挿通孔33の側方にガ
イド壁34が位置し、ガイド壁34の上端部34aが上
壁部29から上方に突出して、隔壁28寄りにオフセッ
トして位置している。
【0025】端子収容部31の前半において端子収容部
31の両側で基壁部27の上面が上向きにやや傾斜して
突出し、この突出部35,36の前端35a,36aが
基壁部27の前端と同一面に位置している。各突出部3
5,36の上側において上壁部29から同様に突出部3
7,38が形成され、各突出部37,38の前端37
a,38aが上壁部29の前端と同一面に位置してい
る。各突出部35〜38の前端35a〜38aで端子6
(図4)の後段部40が係止される。
【0026】スペーサ7の両側の側板部30は上壁部2
9よりも高く突出し、側板部30の後端側において、上
側に、コネクタハウジング1の仮係止用の突部21に対
する仮係合用のアーム41を有し、下側に、本係止用の
突部22に対する本係合用の突部43を有している。ア
ーム41と突部43との間において側板部30の後端は
テーパ状の段部55(図2)を介して後方にやや延長さ
れている。
【0027】アーム41は後向きの爪部42を有し、ア
ーム41の前側にはスリット状の撓み空間44が形成さ
れている。爪部42は上向きの傾斜面42aと下向きの
水平な係合面42bを有し、突部43は上下両側に傾斜
面43aを有している。アーム41は突部43よりもや
や前方に位置している。
【0028】スペーサ7の基壁部27の前端に可撓性の
連結片45を介してフロントホルダ25が一体に連結さ
れている。連結片45で一体化することで部品(7,2
5)の落下や紛失等が防止されると共に組付離脱作業が
容易化する。コネクタハウジング1の底壁2′には、連
結片45を収容する溝部49が形成されている。
【0029】フロントホルダ25は、コネクタハウジン
グ1の各端子収容部4,5に対応して端子6の前端部を
挿入させる短い収容部46と、収容部46に続く相手側
端子挿入孔47とを有し、コネクタハウジング1の前部
開口24に挿着され、外周側の係止部48で開口縁に固
定される。
【0030】フロントホルダ25を用いてコネクタハウ
ジング1の前部開口24を大きく開口させたことで、コ
ネクタハウジング1の樹脂成形(型抜き)が容易化し、
複雑な形状の段付きの電線収容部13,14や露出した
壁部12aや端子支持部18や係止用の各突部21,2
2等の形成が可能となっている。
【0031】図3の如く、フロントホルダ25が挿着さ
れ、且つスペーサ7がコネクタハウジング1に仮係止さ
れた状態で、電線付きの端子6が後方からコネクタハウ
ジング1の端子収容部4,5に挿入され、係止ランス1
5で一次係止される。スペーサ7は完全には押し込まれ
ず、開口部3から下向きに少し突出している。
【0032】端子6は箱状の電気接触部50を有する雌
型のものであり、電気接触部50の前端寄りに形成され
た段部51に係止ランス15の前端が当接して、端子6
が一次係止される。電気接触部50の後方には段差をも
って繋ぎ部52が続き、繋ぎ部52の後方に、電線10
に対する小径の導体圧着片53と大径の被覆圧着片54
が続いている。電気接触部50内には接触用のばね片
(図示せず)が収容されている。上下の各端子6は背中
を上に向けた状態で挿入されている。
【0033】端子6の挿入時に先端側の電気接触部50
がコネクタハウジング1の支持壁18に沿って挿入され
ることで、上側の端子収容室4の途中の大きな開口部3
内への端子6の落ち込みが防止され、端子6がスムーズ
且つ確実に端子収容部4内に挿入される。端子挿入後
は、端子6の被覆圧着片54が端子支持部18で支持さ
れ、スペーサ7の仮係止状態における端子6の落ち込み
が防止される。また、スペーサ7を仮係止から図4の本
係止へ移行させる際に、その時の振動等で上段の端子6
が開口部3内に落ち込むことが防止される。下段の端子
6はスペーサ7の基壁部27によって挿入時及び挿入後
の落ち込みが防止される。
【0034】スペーサ7の仮係止状態で、仮係合用のア
ーム41(図1)の爪部42はコネクタハウジング1の
仮係止用の突部21(図1)を乗り越えて、突部21の
上側に係合し、それと同時に、下側の本係合用の突部4
3が本係止用の突部22(図1)の下側の傾斜面22a
に接触している。それにより、スペーサ7が上下方向に
不動に仮保持されている。基壁部27と上壁部29の前
端の突部35〜38(図1)は各端子収容部4,5の底
壁12′,2′とほぼ同一面に位置し、それにより各端
子6がスペーサ7と干渉することなく挿入される。
【0035】スペーサ7の基壁部27を上向きにやや強
く押圧することで、図4の如くスペーサ7がコネクタハ
ウジング1の開口部3内に完全に挿入されて本係止され
る。スペーサ7の本係合用の突部43(図1,図2)は
コネクタハウジング1の本係止用の突部43を乗り越え
て、突部43の上側の傾斜面32aに係合する。
【0036】スペーサ7の本係止に際して、スペーサ7
の上下の電線押圧用の各突部8,9が、上下の各端子6
の被覆圧着片54の近傍(やや後側)において各電線1
0を押圧する。下段の電線10は上段の電線収容部13
の底壁(下段の電線収容部14の上壁)12の前側の段
差壁部12aの下面に押し付けられ、上段の電線10は
上段の電線収容部13の上壁(壁部)11の前側の延長
部分11aの下面に押し付けられる。
【0037】各突部8,9は中央の小さな面積の頂面8
c,9cを中心として電線10の絶縁被覆を強い圧力で
押圧し、絶縁被覆を部分的に圧縮して凹ませ、突部8,
9の先端側が絶縁被覆内に食い込むように接触する。電
線10への各突部8,9の接触は面接触よりもむしろ点
接触に近い。これにより、電線10の押圧力が分散され
にくく、電線10が各壁部11,12に強く押し付けら
れ、車両走行中の振動や電線10の引張や曲げ等による
電線10のガタや振れやずれ等が防止され、それによ
り、端子6が振れやずれ等なく一定の位置に保持され、
雄・雌の端子相互の磨耗や接触不良等が防止される。
【0038】突部8,9と電線10との接触は前後のテ
ーパ状の傾斜面8a,8b,9a,9bによって無理な
く行われる。前後の傾斜面8a,8b,9a,9bが絶
縁被覆に押接することで、絶縁被覆に無理な応力がかか
らず、絶縁被覆の傷付き等が防止される。従来(図6)
においては突壁部70がエッジで絶縁被覆に押接してい
たために、絶縁被覆が傷付く恐れがあったが、本実施例
の突部8,9によれば、絶縁被覆に鋭いエッジで当接す
ることがないから、経時的にも絶縁被覆の傷みや劣化が
防止される。
【0039】本実施例のように、各電線10に対応する
後側の電線収容部13,14を上段と下段とで長さを変
えて段付きにし、スペーサ7も同様に上下で段付きにす
ることで、上下の電線10を同一方向から一つのスペー
サ7で同時に押圧することができる。
【0040】スペーサ7の本係止状態で、上下の各端子
6はスペーサ7によって二次係止されている。すなわ
ち、スペーサ7の基壁部27と上壁部29の前端側の各
突部35〜38(図2)によって、端子6の電気接触部
50の後段部40が係止されている。各突部35〜38
は電気接触部50の後段部40の幅方向両側に当接す
る。これにより、端子6が強固に二次係止され、端子6
の後抜けが確実に防止される。コネクタハウジング1と
スペーサ7とフロントホルダ25と端子6とで雄型のコ
ネクタ56が構成される。
【0041】なお、上記実施例においては上下二段に端
子6を収容して、上下二段の電線10を同時に押圧する
構造を示したが、例えば上中下と三段ないしそれ以上に
端子収容部(図示せず)を設け、開口部(スペーサ収容
部)を階段状に三段ないしそれ以上の段に形成し、スペ
ーサ(図示せず)を開口部と同様に三段ないしそれ以上
の段に形成することで、三段ないしそれ以上の電線をス
ペーサで同時に押圧することも可能である。また、上記
スペーサの電線押圧用の突部とコネクタハウジングの開
口部内の段付きの電線収容部の構造は、フロントホルダ
を用いないコネクタにおいても適用可能である。
【0042】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、コネクタハウジング内にスペーサを挿入すること
で、一つのスペーサで複数段の端子付きの電線の押圧を
同時に行うことができる。それにより、従来のような二
つのスペーサを用いる必要がなくなり、部品点数の削減
と部品組付工数の低減が達成される。また、スペーサが
一つで済むから、従来のように端子を背中合わせに配置
する必要がなくなり、端子を同方向に向けて収容するこ
とができ、コネクタの多極化に対応可能となる。また、
従来のようなスペーサの平面的な壁部ではなく、スペー
サの突部で電線を押圧するから、電線が強く電線収容部
側の壁部に押し付けられて、車両の振動等による電線の
ガタ付きが確実に抑止される。それにより、端子相互の
磨耗や接触不良が確実に防止される。
【0043】また、請求項2,3記載の発明によれば、
スペーサを挿入することで、一段目の突部が一段目の電
線を段差壁部に押し付け、それと同時に二段目の突部が
二段目の電線を壁部に押し付けて、各段の電線のガタ付
きが防止される。それにより、上下二段に端子を収容す
るコネクタにおいて、請求項1におけると同様に、部品
点数の削減と部品組付工数の低減が達成されると共に、
端子の向きが同一化され、且つ突部により上下の電線が
確実に押圧されてガタ防止される。また、請求項4記載
に発明によれば、スペーサの上下の突出部によって上下
二段の端子が同時に係止される。前記電線押圧用の突部
と端子係止用の突出部とをスペーサに別々に設けたか
ら、各部の機能が正確化し、特に電線の押圧を確実に行
うことができる。また、請求項5記載の発明によれば、
突部で電線を押圧した際に、突部の傾斜面あるいは円弧
面が電線に接触することにより、電線の傷付きや経時的
な傷みが防止される。また、請求項6記載に発明によれ
ば、スペーサ収容部内において端子支持部で端子が安定
に支持されるから、スペーサ挿入時の振動等で端子がス
ペーサ収容部内に落ち込むことがなく、スペーサの組付
を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコネクタの電線ガタ防止構造の一
実施例を示す縦断面図である。
【図2】スペーサを示す後面図である。
【図3】スペーサを仮係止した状態を示す縦断面図であ
る。
【図4】スペーサを本係止した状態を示す縦断面図であ
る。
【図5】従来例を示す分解斜視図である。
【図6】従来例の組付状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 コネクタハウジング 3 開口部(スペーサ収容部) 6 端子 7 スペーサ 8,9 突部 8a,8b,9a,9b 傾斜面 10 電線 11 上壁(壁部) 12 底壁(壁部) 12a 段差壁部 13,14 電線収容部 18 端子支持部 27 基壁部 29 上壁部(外壁部) 31 端子収容部 35〜38 突出部 56 コネクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 智 静岡県榛原郡榛原町布引原206−1 矢崎 部品株式会社内 Fターム(参考) 5E087 EE14 FF13 GG15 GG24 GG26 GG31 GG32 RR11 RR15 RR25 RR29 RR49

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コネクタハウジング内に電線付きの端子
    を複数段に挿着し、該コネクタハウジング内にスペーサ
    を挿着して、該スペーサで該端子の係止と該電線の押圧
    とを行わせるコネクタの電線ガタ防止構造において、 前記コネクタハウジング内の複数段の電線収容部を電線
    長手方向に段付きに形成し、前記スペーサに電線押圧用
    の複数段の突部を電線長手方向に位置ずれさせて設け、
    各電線収容部に続く壁部に各電線を各突部で押し付け可
    能としたことを特徴とするコネクタの電線ガタ防止構
    造。
  2. 【請求項2】 前記コネクタハウジングのスペーサ収容
    部の入口側で一段目の電線収容部が短く形成され、該ス
    ペーサ収容部の奥側で二段目の電線収容部が長く形成さ
    れ、一段目と二段目の電線収容部の間の段差壁部に対向
    して一段目の突部が位置し、二段目の電線収容部に続く
    壁部に対向して二段目の突部が位置することを特徴とす
    る請求項1記載のコネクタの電線ガタ防止構造。
  3. 【請求項3】 前記スペーサの基壁部に前記一段目の突
    部が設けられると共に、該突部から電線長手方向にずれ
    て端子収容部が設けられ、該端子収容部の外壁部に前記
    二段目の突部が設けられたことを特徴とする請求項2記
    載のコネクタの電線ガタ防止構造。
  4. 【請求項4】 前記基壁部と前記外壁部とに端子係止用
    の突出部が設けられたことを特徴とする請求項3記載の
    コネクタの電線ガタ防止構造。
  5. 【請求項5】 前記突部が電線傷付き防止用の傾斜面あ
    るいは円弧面を有することを特徴とする請求項1〜4の
    何れかに記載のコネクタの電線ガタ防止構造。
  6. 【請求項6】 前記コネクタハウジングのスペーサ収容
    部内に端子支持部が設けられたことを特徴とする請求項
    1〜5の何れかに記載のコネクタの電線ガタ防止構造。
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