JP2000292480A - 恒温槽 - Google Patents

恒温槽

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JP2000292480A
JP2000292480A JP11094078A JP9407899A JP2000292480A JP 2000292480 A JP2000292480 A JP 2000292480A JP 11094078 A JP11094078 A JP 11094078A JP 9407899 A JP9407899 A JP 9407899A JP 2000292480 A JP2000292480 A JP 2000292480A
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temperature
chamber
constant temperature
space
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Masami Maeda
政己 前田
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部の温度の影響を受けることなく、空間部
を正確に予め設定された温度にすることのできる恒温槽
を提供する。 【解決手段】 外壁17に包囲された空間部23を有す
る恒温槽1であって、前記外壁17は、その内部に断熱
機能を有し、前記空間部23を恒温に保つための真空層
15が設けられていることを特徴とする恒温槽1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばICデバイ
ス(半導体回路素子)を所定の温度に設定して電気的な
検査を行うための検査装置に設けられた恒温槽に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ICデバイスは、情報産業等の発
達により様々な電子機器に組み込まれている。ICデバ
イスは、例えばIC(Integrated Circ
uit)を有する電子部品である。ICデバイスは、電
子機器の複雑な機能を実現するために、性能が向上する
ようにその集積度が向上している。ICデバイスは、通
常、電子機器等に組み込まれた状態で、常温で使用され
ることが多い。しかし、電子機器の設定状態等によって
は、様々な環境で使用されることが考えられる。このた
め、ICデバイスを製造した段階で行われる試験や測定
等の検査では、例えば−55℃程度の低温から160℃
程度の高温までICデバイスの温度を振って、ICデバ
イスの動作を検査している。
【0003】このような検査装置においては、ICデバ
イスの温度を正確に設定した上で検査を行う必要があ
る。検査装置においてICデバイスを所望の設定温度
(以下、「恒温」ともいう)に設定し検査するために
は、それぞれの温度でICデバイスを恒温に保つための
恒温槽が必要である。恒温槽には、その空間部を恒温と
するための恒温装置が設けられている。この恒温装置
は、主に加熱手段及び冷却手段を有する。恒温槽は、恒
温に設定された空間部と外部との間で断熱性を有するこ
とが必要である。恒温槽には、恒温に設定された空間部
の温度により温度が保たれた状態で検査するためのIC
デバイスのインターフェース部が設けられている。この
ような構成により、検査装置は、恒温槽のインターフェ
ース部を介してICデバイスを恒温に設定した状態で電
気的な検査を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この恒温槽
の断熱性能を確保するためには、恒温槽の外壁として例
えばガラスウールやロックウールといった断熱材を使用
していた。この恒温槽における外壁の断熱性能はこの断
熱材の厚みに比例しており、検査装置は、恒温槽の断熱
材をある程度厚くすれば恒温槽の空間部を恒温とするこ
とができるものの、装置全体が大きくなっていた。
【0005】また、この恒温槽は、図11のようにテス
トヘッド107近傍におけるチャンバ101(恒温槽)
のインターフェース121近傍の厚さW0を厚くするこ
とで、インターフェース部121の断熱性能を確保して
いた。検査装置113は、このような構成を取ることに
よって、チャンバ101及びテストヘッド107との距
離が大きくなり、この間の配線が長くなっていた。検査
装置113は、この配線が長くなると、例えば高周波領
域で正確にICデバイスを検査することが困難であっ
た。
【0006】このように、検査装置113は、チャンバ
101のインターフェース部121においてチャンバ1
01の空間部123と外部とで熱交換や熱移動が容易に
行われてしまい、チャンバ101の断熱性能が不足する
問題が生じていた。
【0007】さらに、検査装置113は、インターフェ
ース部121において、チャンバ101の空間部及び外
部の温度差から生ずる結露が生ずるのを防止するため
に、例えば加熱した乾燥空気を送風していた。このよう
に、この乾燥空気をインターフェース部121に送風す
ると、検査装置113のチャンバ101及びICデバイ
スを恒温に保つことは、容易ではなかった。
【0008】本発明の目的は、上記課題を解消して、外
部の温度の影響を受けることなく、空間部を正確に予め
設定された温度にすることのできる恒温槽を提供するこ
とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、外壁
に包囲された空間部を有する恒温槽であって、前記外壁
は、その内部に断熱機能を有し、前記空間部を恒温に保
つための真空層が設けられていることを特徴とする恒温
槽である。
【0010】この請求項1の構成によれば、恒温槽の空
間部は、外壁に設けられた真空槽の断熱機能によって外
部の温度の影響を受けることがないので、その空間部を
正確に恒温に保つことができる。よって、恒温槽は、外
壁に設けられた真空槽の断熱機能によって、外壁の厚さ
を従来より薄くすることができ、小型化を図ることがで
きる。
【0011】請求項2の発明は、外壁に包囲された空間
部を有する恒温槽であって、前記外壁に設けられてお
り、前記空間部の温度を伝えるためのインターフェース
部と、前記インターフェース部近傍に設けられており、
前記インターフェース部近傍を前記空間部の温度に調整
するための熱電変換素子とを有することを特徴とする。
この請求項2の構成によれば、恒温槽は、インターフェ
ース部近傍における温度を調整することができるので外
部の温度の影響を受けづらく、空間部を正確に所定の設
定温度に保つことができる。また、この恒温槽は、イン
ターフェース部近傍における温度調整を以下のように行
う。熱電変換素子は、吸熱及び/又は放熱を行うので、
例えば恒温槽の外装の表面に設けて所定の通電すること
によってその外装の表面に結露を生ずることを防止する
ことができる。従って、恒温槽は、インターフェース部
近傍に結露を生じることを防止することができる。
【0012】請求項3の発明は、請求項2の構成におい
て、前記熱電変換素子は、金属箔によって電気的にシー
ルドされた構造になっていることを特徴とする。
【0013】この請求項3の構成によれば、熱電変換素
子は、その全体で均一に発熱したり、吸熱することがで
きる。従って、恒温槽の空間部は、熱電変換素子によっ
て正確に均一に予め設定された温度にされる。また、熱
電変換素子は、金属箔によって電気的にシールドされて
いることから、それ以外の部分例えば恒温槽が設けられ
た所定の検査装置に対するノイズ対策を図ることができ
る。
【0014】請求項4の発明は、外壁に包囲された空間
部を有する恒温槽であって、前記外壁の表面の温度が結
露する温度となったことを検知するための露点検知手段
と、前記露点検知手段の検知結果に基づいて前記外壁の
表面の温度を調整するための温度調整手段とを有するこ
とを特徴とする恒温槽。
【0015】この請求項4の構成によれば、例えば恒温
槽の空間部を低温にする際に、その外壁の表面の温度が
結露を生ずる温度となったことを露点検知手段によって
検知する。そして、温度調整手段は、露点検知手段の検
知結果に基づいて温度調整手段によって外壁の表面の温
度を調整する。従って、恒温槽は、その外壁の表面及
び、例えば空間部の温度を伝えるためのインターフェー
ス部に結露が生じないようにすることができる。恒温槽
は、その外壁の表面及びインターフェース部に結露を生
じないため、空間部の温度を正確に設定することができ
る。
【0016】請求項5の発明は、請求項1から4のいず
れかの構成において、ICデバイスの電気的な検査を行
うための検査装置に設けられていることを特徴とする。
【0017】この請求項5の構成によれば、検査装置
は、ICデバイスを予め設定された温度にしてICデバ
イスの電気的な検査を正確に行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づいて説明する。
【0019】〔実施形態1〕図1は、本発明の第1実施
形態としての恒温槽1が設けられた検査装置13の構成
例を示す透過斜視図である。
【0020】検査装置13は、例えばIC(Integ
rated Circuit Device)デバイス
59(半導体回路素子)の電気的な検査を行うための検
査装置である。検査装置13は、例えばテストヘッド
7、パフォーマンスボード9、ソケットボード11及び
チャンバ1(恒温槽)を備える。
【0021】テストヘッド7は、パフォーマンスボード
9及び所定の検査計測器(図示せず)に電気的に接続さ
れており、ソケット12に配置されたICデバイスの電
気的な検査を行うための検査信号及び制御信号を、パフ
ォーマンスボード9に対して与える機能を有する。テス
トヘッド7は、上述の検査計測器によって制御されてい
る。
【0022】パフォーマンスボード9は、テストヘッド
7上に設けられた平板状の配線基板である。パフォーマ
ンスボード9は、テストヘッド7及び、ソケットボード
11のソケット12と電気的に接続されており、ソケッ
ト12に対してテストヘッド7からの検査信号等を与え
る。
【0023】ソケットボード11は、パフォーマンスボ
ード9上で、パフォーマンスボード9と電気的に接続さ
れるように設けられた例えば略長方形の平板状の部材で
ある。ソケットボード11の平板面ほぼ中央には、IC
デバイス59の端子と電気的に接続しつつ、ICデバイ
ス59を着脱可能に保持するためのソケット12が設け
られている。ソケット12には、検査するICデバイス
59のそれぞれの端子に電気的に接触するための接点が
設けられている。ソケット12には、ICデバイス59
がソケット12に配された状態でICデバイス59の端
子がソケットの接点に確実に接触するようにするための
所定の機構が設けられている。ソケット12は、ICデ
バイス59を保持しつつ、ICデバイス59に電気的に
接触するようにその端子や形状が決定される。
【0024】チャンバ1は、ソケット12に配置された
ICデバイス59を上部から包囲するように設けられた
略立方体形状の部材である。以下、チャンバ1について
詳述する。
【0025】図2は、図1の検査装置13におけるチャ
ンバ1の断面の一例を示す部分断面図である。
【0026】チャンバ1は、例えばガラスウールやロッ
クウールを材質とする断熱材でなる外壁17及び、その
外壁17によって包囲された空間部23を有する。ま
た、チャンバ1は、ソケットボード11に面した外壁1
7の中央部に、例えば空間部23から外壁17の外部に
貫通する穴形状のインターフェース部21が設けられて
いる。チャンバ1の空間部23には、空間部23を予め
設定された温度の循環流3bを循環させ、空間部23を
予め設定された温度にするための恒温装置3が設けられ
ている。
【0027】このチャンバ1において特徴的なことは、
外壁17には、空間でなる断熱性を有する真空層15が
設けられていることである。
【0028】真空層15は、外壁17の少なくとも1面
に設けられていればよく、好ましくは図2のように外壁
17においてインターフェース部21が設けられていな
い外壁17全てと、インターフェース部21を包囲する
ようにインターフェース部21が設けられた外壁17に
設けられている。この真空層15は、好ましくは上部2
5や側部29のように外壁17を覆うように設けても良
いし、下部27のように外壁17においてインターフェ
ース部21を避けるように設けても良い。
【0029】チャンバ1は、外壁17に真空層15を設
けることによって、外壁17が有する断熱性に加えて真
空層15の断熱性が付加され、外壁17の断熱性が向上
する。ここで、チャンバ1において真空層15の断熱性
は、外壁17のみの断熱性よりも効果が大きいので、チ
ャンバ1は、真空層15を外壁17に設けることによっ
て、その外壁17の厚さを従来より薄くすることができ
る。
【0030】チャンバ1は、このように真空槽15を外
壁17に設けることによって、外壁17の厚さを薄くし
て空間部23を恒温に保つことができる。また、検査装
置13は、外壁17を薄い構造とすることで検査時にソ
ケット12をインターフェース部21の奥まで挿入させ
る必要がなく、ソケット12とテストヘッド7との距離
を短くすることができる。従って、検査装置13は、ソ
ケット12とテストヘッド7とを接続するための配線を
短くすることができ、従来困難であった例えば高周波領
域でも正確にICデバイス59の動作を検査することが
できるようになる。また、検査装置13は、このような
構成によってチャンバ1の小型化を図ることで、全体の
小型化を図ることもできる。
【0031】〔実施形態2〕図3は、本発明の第2実施
形態としての恒温槽1aが設けられた検査装置13aの
断面の一例を示す部分断面図である。
【0032】検査装置13aでは、図1及び図2におけ
る検査装置13と同一の符号を付した箇所は同じ構成で
あるから、異なる点についてのみ説明する。尚、図3に
おいては、チャンバ1a(恒温槽)の外壁17に真空層
15が設けられていないが、第1実施形態としてのチャ
ンバ1と同様に、図2のように外壁17に真空層15が
設けられていても良い。
【0033】チャンバ1aにおいて特徴的なことは、外
壁17におけるインターフェース部21近傍に熱電変換
素子モジュール19(熱電変換素子)が設けられている
ことである。この熱電変換素子モジュール19は、例え
ば熱電変換素子であり、例えば図2のペルチエ素子19
である。ペルチエ素子とは、例えば金属と半導体又は金
属同士が接合されてなり、これらに正方向又は逆方向に
電流を通ずるとこの接合部において熱の発生又は吸収が
生ずるペルチエ効果を利用した素子である。ペルチエ素
子19は、このようなペルチエ素子の発熱及び吸熱特性
を利用して、インターフェース部21近傍の温度調整を
行う。
【0034】チャンバ1aは、インターフェース部21
近傍において、ペルチエ素子19によって吸熱及び発熱
を急な温度勾配で行うことができるので、外壁17の外
部の温度の影響を受けることがなく、外壁17の厚さW
を薄くすることができる。チャンバ1aは、その外壁1
7の厚さWを例えばペルチエ素子19の厚さとしてもよ
く、外壁17の厚さWを薄型化でき、チャンバ1aは、
小型化することができる。
【0035】このペルチエ素子19は、例えば図4のよ
うにP型半導体素子51及びN型半導体素子53が交互
に一定の間隔で配置されており、金属55が、P型半導
体素子51及びN型半導体素子53を、それぞれの両端
が互いに交互に結合するように接合された状態で、その
金属55に例えば絶縁シート60(絶縁層)を介して例
えばアルミニウムやステンレススチール等を材質とする
金属箔49が接合されている。従って、ペルチエ素子1
9は、例えば平板状の絶縁シート60を介して2枚の金
属箔49で挟み込まれているので、金属箔49の一方の
面49aが発熱しつつ他方の面49bが吸熱する。つま
り、ペルチエ素子19は、例えば2枚の金属箔49、4
9によって電気的にシールドされた構造となっている。
【0036】このように、ペルチエ素子19が金属箔4
9、49によってシールドされた構造となっていること
で、ペルチエ素子19は、所定の通電によって一方の平
面49aにおいて均一に発熱しつつ他方の平面49bに
おいて均一に吸熱したり、又はその逆にすることができ
る。
【0037】ここで、図1の検査装置13がICデバイ
ス59の電気的な検査を低温で行う場合には、図3のイ
ンターフェース部21の内部側のペルチエ素子19が吸
熱し、インターフェース部21の内周面側のペルチエ素
子19の面が発熱するように通電する。
【0038】一方、図1の検査装置13がICデバイス
59の電気的な検査を高温で行う場合には、図3のイン
ターフェース部21の内部側のペルチエ素子19が発熱
し、インターフェース部21の内周面側のペルチエ素子
19の面が発熱するように通電する。
【0039】ペルチエ素子19は、例えばテストヘッド
7の制御によって、恒温装置3が設定した空間部23の
温度に合わせてインターフェース部21周辺の温度を調
整することができる。ここで、インターフェース部21
付近の温度調整が必要なのは、以下のような理由による
ものである。
【0040】図1のようにICデバイス59を検査装置
13によって検査する場合には、上述のようにICデバ
イス59を所定の温度、例えば−55℃〜160℃に振
ってそれぞれの温度において動作の検査を行う。このと
き、図3のインターフェース部21は、恒温装置3によ
って空間部23が恒温に設定されたチャンバ1aによっ
て、恒温に設定されている。ICデバイス59は、ソケ
ット12に配置されている状態で、検査時にチャンバ1
aのインターフェース部21が近傍に配置される。これ
により、ICデバイス59の温度は、インターフェース
部21の温度に設定される。従って、インターフェース
21近傍の温度設定は、ICデバイス59の検査の正確
性に極めて重要である。
【0041】このチャンバ1aでは、インターフェース
部21近傍に温度調整用のペルチエ素子19が設けられ
ており、インターフェース部21付近がソケットボード
11が設けられているパフォーマンスボード9やテスト
ヘッド7側の温度の影響を受けることがない。従って、
ICデバイス59は、インターフェース部21によって
所定の温度に正確に設定される。
【0042】また、チャンバ1aでは、このようなチャ
ンバ1aのインターフェース部21におけるペルチエ素
子19のペルチエ素子自体の内部で発生する温度差によ
って、インターフェース部21における外壁17の厚さ
Wを従来の厚さW0より薄くすることができる。
【0043】〔配置例〕図5(A)〜8(A)は、それ
ぞれ図3のソケットボード11のソケット12に対する
外壁17のペルチエ素子19の配置例をD方向から見た
場合の様子を示す平面図であり、図5(B)〜8(B)
は、それぞれ図5(A)〜8(A)を側面から見た場合
の断面図である。
【0044】図5(B)〜8(B)においては、それぞ
れペルチエ素子19とソケットボード11とは、熱伝導
を起こさない程度の間隔が設けられているものとする。
ソケットボード11のソケット12に対するチャンバ1
aのインターフェース部21におけるペルチエ素子19
の配置例としては、以下のようなものが考えられる。
【0045】〔配置例1〕図3のチャンバ1aのインタ
ーフェース部21近傍におけるペルチエ素子19の第1
の配置例としては、図5(A)及び図5(B)のように
ソケット12を挟んで対角に2つのペルチエ素子19を
配置するようにしても良い。
【0046】チャンバ1aは、このようにペルチエ素子
19を配置することで、ソケット12近傍の保温性を高
めることができる。
【0047】〔配置例2〕図3のチャンバ1aのインタ
ーフェース部21近傍におけるペルチエ素子19の第2
の配置例としては、図6(A)及び図6(B)のように
ソケット12の四方を包囲するように4つのペルチエ素
子19を配置するようにしても良い。
【0048】チャンバ1aは、このようにペルチエ素子
19を配置することで、ソケット12を包囲するペルチ
エ素子19同士の隙間を第1の配置例より小さくするこ
とができるので、配置例1と比較してソケット12近傍
の保温性を更に高めることができる。
【0049】〔配置例3〕図3のチャンバ1aのインタ
ーフェース部21近傍におけるペルチエ素子19の第3
の配置例としては、図7(A)及び図7(B)のように
ソケット12の八方を包囲するように8つのペルチエ素
子19を配置するようにしても良い。
【0050】チャンバ1aは、このようにペルチエ素子
19を配置することで、ソケット12を包囲するペルチ
エ素子19同士の隙間を第2の配置例より小さくするこ
とができるので、配置例2と比較してソケット12近傍
の保温性を更に高めることができる。
【0051】〔配置例4〕図3のチャンバ1aのインタ
ーフェース部21近傍におけるペルチエ素子19の第4
の配置例としては、図8(A)及び図8(B)のように
例えばつぶれた円筒形状のペルチエ素子19の内周面で
ソケット12を包囲するように配置するようにしても良
い。
【0052】チャンバ1aは、このようにペルチエ素子
19を配置することで、ソケット12を包囲するペルチ
エ素子19同士の隙間がなくなるので、配置例3と比較
してソケット12近傍の保温性を更に高めることができ
る。
【0053】〔配置例5〕図3のチャンバ1aのインタ
ーフェース部21近傍におけるペルチエ素子19の第5
の配置例としては、図9(A)及び図9(B)のように
例えばつぶれた角柱形状のペルチエ素子19の内周面で
ソケット12を包囲するように配置するようにしても良
い。
【0054】チャンバ1aは、このようにペルチエ素子
19を配置することで、ソケット12とペルチエ素子1
9との間を小さくすることができることで、配置例4と
比較してソケット12近傍の保温性を更に高めることが
できる。
【0055】〔実施形態3〕図10は、本発明の第3実
施形態としての恒温槽1bが設けられた検査装置13b
の断面の一例を示す部分断面図である。
【0056】検査装置13bでは、図1及び図2におい
て第1実施形態としての検査装置13と同一の符号を付
した箇所は同じ構成であるから、異なる点についてのみ
説明する。尚、図10においては、チャンバ1b(恒温
槽)の外壁17に真空層15が設けられていないが、第
1実施形態としてのチャンバ1と同様に、図2のように
外壁17に真空層15が設けられていても良い。
【0057】チャンバ1bは、図10のように外壁17
に露点温度検出センサ31(露点検出手段)が設けられ
ている。露点温度検出センサ31は、例えば外壁17に
おけるインターフェース部21近傍に設けてもよい。露
点温度検出センサ31は、例えば温度センサ及び湿度セ
ンサを有し、例えばチャンバ1bの外装17の表面の温
度及び湿度から結露する温度を検知する。
【0058】露点温度検出センサ31は、例えばRS4
85やRS422ケーブル通信手段によって外壁表面加
熱部58(外壁表面加熱手段)と接続されている。尚、
この露点温度検出センサ31は、例えば外壁17の表面
温度を計測するための温度センサでも良い。
【0059】外壁表面加熱部58は、例えば外壁17の
表面を少なくとも一部、好ましくは全体を覆うようなシ
ート状のヒータや後述するようなペルチエ素子等を有す
る熱電変換素子モジュールで構成しても良い。
【0060】検査装置13によってICデバイス59を
例えば低温で検査している場合には、恒温装置3がチャ
ンバ1の内部23を例えば低温になるように動作する。
チャンバ1bの空間部23には、恒温装置3によって所
定の設定温度とされた循環流3bがその空間部23に循
環され、インターフェース部21を包含する空間部23
全ての場所が均一に設定温度となるようにされている。
【0061】チャンバ1bの内部23が恒温装置3によ
って冷却されると、外壁17の表面は結露を生じそうに
なる。このとき、露点温度検出センサ31等は、外壁1
7の表面の温度が結露する温度であることを検出する
と、外壁表面加熱部58に対して所定の通電を行って外
壁17の表面の温度を調整する。尚、この説明では、外
壁17の表面に外壁表面加熱部58が設けられている
が、その代わりに外装17自体を例えばとして上述のペ
ルチエ素子19と同様の構成でなるペルチエ素子等を有
する熱電変換素子モジュールで構成するようにしても良
い。
【0062】従って、このチャンバ1bは、例えば外壁
17の表面に結露を生じないようにすることができる。
チャンバ1bは、その外壁17の表面に結露を生じなく
することができるため、空間部23の温度を恒温装置3
によって正確に設定することができる。また、チャンバ
1bは、例えばインターフェース部21及び空間部23
並びに/又は、計測器側としてのソケットボード11、
パフォーマンスボード9及びテストヘッド7側等にも結
露を生じないように制御することができる。
【0063】本発明は、上記実施の形態に限定されず、
特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うこ
とができる。
【0064】例えば、恒温槽は、第2実施形態としての
恒温槽(チャンバ1a)の構成及び第3実施形態として
の恒温槽(チャンバ1b)の構成を組み合わせた形態で
も良い。
【0065】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、恒温槽の空間
部は、外壁に設けられた真空槽の断熱機能によって外部
の温度の影響を受けることがないので、その空間部を正
確に恒温に保つことができる。よって、恒温槽は、外壁
に設けられた真空槽の断熱機能によって、外壁の厚さを
従来より薄くすることができ、小型化を図ることができ
る。
【0066】請求項2の発明によれば、恒温槽は、イン
ターフェース部近傍における温度を調整することができ
るので外部の温度の影響を受けづらく、空間部を正確に
所定の設定温度に保つことができる。また、この恒温槽
は、インターフェース部近傍における温度調整を以下の
ように行う。熱電変換素子は、吸熱及び/又は放熱を行
うので、例えば恒温槽の外装の表面に設けて所定の通電
することによってその外装の表面に結露を生ずることを
防止することができる。従って、恒温槽は、インターフ
ェース部近傍に結露を生じることを防止することができ
る。
【0067】請求項3の発明によれば、熱電変換素子
は、その全体で均一に発熱したり、吸熱することができ
る。従って、恒温槽の空間部は、熱電変換素子によって
正確に均一に予め設定された温度にされる。また、熱電
変換素子は、金属箔によって電気的にシールドされてい
ることから、それ以外の部分例えば恒温槽が設けられた
所定の検査装置に対するノイズ対策を図ることができ
る。
【0068】請求項4の発明によれば、恒温槽は、その
外壁の表面に結露が生じないようにすることができる。
恒温槽は、その外壁の表面に結露を生じないため、空間
部の温度を正確に設定することができる。
【0069】請求項5の発明によれば、検査装置は、I
Cデバイスを予め設定された温度にしてICデバイスの
電気的な検査を正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としての恒温槽が設けら
れた検査装置の構成例を示す透過斜視図。
【図2】図1の検査装置における恒温槽の断面の一例を
示す部分断面図。
【図3】本発明の第2実施形態としての恒温槽が設けら
れた検査装置の断面の一例を示す部分断面図。
【図4】図3のペルチエ素子の構成例を示す断面図。
【図5】図3のソケットボードのソケットに対する外壁
のペルチエ素子の配置例をD方向から見た場合の様子を
示す平面図及び側面断面図。
【図6】図3のソケットボードのソケットに対する外壁
のペルチエ素子の配置例をD方向から見た場合の様子を
示す平面図及び側面断面図。
【図7】図3のソケットボードのソケットに対する外壁
のペルチエ素子の配置例をD方向から見た場合の様子を
示す平面図及び側面断面図。
【図8】図3のソケットボードのソケットに対する外壁
のペルチエ素子の配置例をD方向から見た場合の様子を
示す平面図及び側面断面図。
【図9】図3のソケットボードのソケットに対する外壁
のペルチエ素子の配置例をD方向から見た場合の様子を
示す平面図及び側面断面図。
【図10】本発明の第3実施形態としての恒温槽が設け
られた検査装置の断面の一例を示す部分断面図。
【図11】従来の恒温槽が設けられた検査装置の断面の
一例を示す部分断面図。
【符号の説明】
1 チャンバ(恒温槽) 1a チャンバ(恒温槽) 1b チャンバ(恒温槽) 3 恒温装置(温度調整手段) 13 検査装置 13a 検査装置 13b 検査装置 15 真空層 17 外壁 19 ペルチエ素子(熱電変換素子) 21 インターフェース部 23 空間部 31 露点温度検出センサ(露点検出手段) 33 ペルチエ素子(温度調整手段) 59 ICデバイス

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外壁に包囲された空間部を有する恒温槽
    であって、 前記外壁は、その内部に断熱機能を有し、前記空間部を
    恒温に保つための真空層が設けられていることを特徴と
    する恒温槽。
  2. 【請求項2】 外壁に包囲された空間部を有する恒温槽
    であって、 前記外壁に設けられており、前記空間部の温度を伝える
    ためのインターフェース部と、 前記インターフェース部近傍に設けられており、前記イ
    ンターフェース部近傍を前記空間部の温度に調整するた
    めの熱電変換素子とを有することを特徴とする恒温槽。
  3. 【請求項3】 前記熱電変換素子は、金属箔によって電
    気的にシールドされた構造になっている請求項2に記載
    の恒温槽。
  4. 【請求項4】 外壁に包囲された空間部を有する恒温槽
    であって、 前記外壁の表面の温度が結露する温度となったことを検
    知するための露点検知手段と、 前記露点検知手段の検知結果に基づいて前記外壁の表面
    の温度を調整するための温度調整手段とを有することを
    特徴とする恒温槽。
  5. 【請求項5】 ICデバイスの電気的な検査を行うため
    の検査装置に設けられている請求項1から5のいずれか
    に記載の恒温槽。
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