JP2000292138A - 真球度測定装置及び真球度測定方法 - Google Patents

真球度測定装置及び真球度測定方法

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JP2000292138A
JP2000292138A JP11099002A JP9900299A JP2000292138A JP 2000292138 A JP2000292138 A JP 2000292138A JP 11099002 A JP11099002 A JP 11099002A JP 9900299 A JP9900299 A JP 9900299A JP 2000292138 A JP2000292138 A JP 2000292138A
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flat plate
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JP11099002A
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English (en)
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Tetsuo Hiraguchi
哲夫 平口
Mitsuhiro Ishida
光弘 石田
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Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ボール等の球状体である被測定物の真球度を自
動的に測定することができ、測定の高精度化等を図れる
ようにする。 【解決手段】球状をなす被測定物Wの真球度を測定する
真球度測定装置において、被測定物Wを支持する支持平
板20と、支持平板に支持された被測定物を凹部21に
て回転(自転)させる回転平板30と、支持平板に支持
された測定物を上方から撮像するCCDカメラ40と、
被測定物を挟んでCCDカメラと対向するように配置さ
れ上方に向けて光を照射するハロゲンランプ50と、C
CDカメラ40により撮像された被測定物の複数の画像
データに基づいて被測定物の直径を複数個算出して真球
度を測定する画像処理機能をもつコンピュータ60とを
設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、輪郭が球状をなす
球状体、例えば、コンピュータ周辺機器であるマウスの
ゴム製ボール、あるいは軸受け用の鋼球等その他の球状
体を被測定物として、その真球度を測定する真球度測定
装置及び真球度測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ機器のマウスに使用されて
いるボール等は、その回転を滑らかにするために真球に
近い輪郭であることが要求される。そこで、型成形等に
より製造されたボールは、その真球度が測定されて、所
定の基準を満足しないものは不良品として処理され、基
準を満たすものだけが良品として処理され、製品に組み
込まれている。この真球度を測定するにあたり、従来に
おいては、作業者が工具顕微鏡等を覗き込んで、ボール
の直径を複数点にわたって測定し、測定により得られた
複数の直径値のバラツキにより、そのボールの真球度を
判断していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の測定手法において、測定精度を高めるには、
測定点の個数を多くする必要があるものの、作業者によ
る手作業であるため、測定点の増加に伴ってその測定作
業に長時間を要することになる。また、測定作業が人に
よるため、測定にバラツキを生じ易く、測定点を多くし
てもそれに応じて高精度な結果が得られるとは限らなか
った。また、大量のボールの真球度を測定する場合は、
複数の作業者が必要となり、製造ラインのコスト削減あ
るいは省人化が困難であった。
【0004】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて
成されたものであり、その目的とするところは、ボール
等の球状体である被測定物の真球度を測定するにあた
り、その測定作業の自動化を図ることができ、又、測定
の高精度化を図ることのできる真球度測定装置及び真球
度測定方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の目的
を達成するべく鋭意検討を重ねた結果、以下の如き構成
をなす発明を見出すに至った。すなわち、本発明の真球
度測定装置は、輪郭が球状をなす被測定物の真球度を測
定する真球度測定装置であって、被測定物を支持する支
持手段と、この支持手段に支持された被測定物を所定位
置にて回転させる回転手段と、支持手段に支持された被
測定物を撮像する撮像手段と、被測定物を挟んで撮像手
段と対向するように配置されて上記撮像手段に向けて光
を照射する照明手段と、撮像手段により撮像された被測
定物の複数の画像データに基づいて被測定物の直径を複
数個算出して真球度を測定する画像処理手段と、を有す
ることを特徴としている。
【0006】上記構成において、画像処理手段が、複数
の画像データの各画素を、その受光量に基づいて明領域
と暗領域との2つの領域に区分けする領域区分手段と、
この領域区分手段により区分けされた明領域と暗領域と
の境界線上の任意の3点を選択すると共にこの3点を通
る円の中心点の位置を算出する中心位置算出手段と、こ
の中心位置算出手段により算出された中心点を通る直線
が上記境界線と交差する2点間距離を直径として、上記
境界線の全周に渡って所定の角度間隔ごとに算出する直
径算出手段と、この直径算出手段により算出された複数
の直径の最大値と最小値との差を算出する直径差算出手
段と、この直径差算出手段によって算出された直径差に
基づいて被測定物の真球度を判別する判別手段とを有す
る構成を採用することができる。
【0007】また、上記構成において、支持手段が、照
明手段から照射される照射光を透過させると共に被測定
物を所定位置にて回転自在に支持する支持平板であり、
回転手段が、照明手段から照射される照射光を透過させ
ると共に上記支持平板と協働して被測定物を挟持するよ
うに支持平板と平行に配置されかつ支持平板と平行な面
内において回転させられる回転平板である、構成を採用
することができる。また、上記構成において、支持平板
に対して、被測定物を所定位置に留めるための凹部が形
成された構成を採用することができる。さらに、上記構
成において、回転平板に対して、被測定物を支持平板と
の間に対して出し入れするための開口部が形成された構
成を採用することができる。
【0008】本発明の真球度測定方法は、輪郭が球状を
なす被測定物の真球度を測定する真球度測定方法であっ
て、被測定物を所定位置にて支持して回転させつつ、被
測定物の背後から光を照射して、その前方から被測定物
を撮像する撮像ステップと、この撮像ステップにより撮
像された複数の画像データを、その各画素の受光量に基
づいて、明領域と暗領域との2つの領域に区分けする領
域区分ステップと、この領域区分ステップにより得られ
た明領域と暗領域との境界線上の任意の3点を選択する
と共にこの3点を通る円の中心点の位置を算出する中心
位置算出ステップと、この中心位置算出ステップにより
算出された中心点を通る直線が上記境界線と交差する2
点間距離を直径として、境界線の全周に渡って所定の角
度間隔ごとに算出する直径算出ステップと、この直径算
出ステップにより算出された複数の直径の最大値と最小
値との差を算出する直径差算出ステップと、この直径差
算出ステップにより算出された直径差に基づいて被測定
物の真球度を判別する判別ステップと、を有することを
特徴としている。
【0009】上記真球度測定装置及び真球度測定方法に
おいては、照明手段から照射された照射光は、その一部
が被測定物によって遮られ、その残りが撮像手段に入射
する。この状態において、支持手段に支持された被測定
物を回転手段により所定位置にて回転させつつ、被測定
物を含む領域を撮像手段により撮像する。この撮像によ
り得られた複数の画像データは、被測定物に対応する領
域では暗く、この領域から径方向外側に向かって徐々に
明るくなる。この画像データは、各画素の受光量に基づ
いて明領域と暗領域の2つの領域に区分けされ、中心位
置算出手段によって明領域と暗領域の境界線で形成され
る円周上の任意の3点を通る円の中心点が算出される。
そして、上記中心点を通る直線が上記境界線と交差する
2点間距離を直径として、境界線の全周に渡って所定の
角度間隔ごとに算出される。続いて、算出された複数の
直径の最大値と最小値との差が算出される。そして、こ
の算出された直径差に基づいて、被測定物の真球度が判
別される。以上のように、複数の被測定物の真球度が自
動的に測定される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に基づいて説明する。図1は、輪郭が球状をなす
被測定物(例えば、コンピュータ機器の一つであるマウ
スのボール)の真球度を測定する真球度測定装置の一実
施形態を示す構成図である。
【0011】この実施形態に係る真球度測定装置は、図
1に示すように、基台10上に固定されて被測定物Wを
支持する支持手段としての支持平板20と、この支持平
板20に支持された被測定物Wを所定位置にて回転させ
る回転手段としての回転平板30と、基台10上で回転
平板30の上方に保持された撮像手段としてのCCDカ
メラ40と、上下方向において支持平板20に支持され
た被測定物Wを挟んでCCDカメラ40と対向するよう
に、すなわち、支持平板20の下方に配置された照明手
段としてのハロゲンランプ50と、CCDカメラ40に
より撮像された被測定物Wの複数の画像データに基づい
て被測定物Wの直径を複数個算出して真球度を測定する
画像処理手段としてのコンピュータ60等を、その基本
構成として備えている。
【0012】ここで、支持平板20は、基台10に設け
られた支柱11に対して固定されており、略円板状の輪
郭をなすように形成されている。また、支持平板20
は、ハロゲンランプ50から照射される照射光を拡散し
て透過させる機能を有するように、例えば、透明あるい
は半透明のアクリル板等により形成されている。尚、照
射光を拡散して透過する機能を有するものであれば、円
板状をなすものに限らず、その他の形状に形成されても
良い。また、ここでは、支持平板20は回転不能に固定
された構成となっているが、回転可能に支持されて、所
定の位置にて回転不能にロックされる構成を採用するこ
とも可能である。
【0013】さらに、この支持平板20の上面でかつ周
縁部寄りには、図2に示すように、平面視円形状で凹球
面状に窪んだ凹部21が形成されている。この凹部21
は、載置された被測定物Wを転動(回転しながら2次元
的に移動)させるような外力が作用しても、転動するこ
となく所定の位置にて回転(自転)するようにその2次
元的な移動を規制して、その場に留める役割をなすもの
である。したがって、この凹部21の半径r1の寸法及
び深さHの寸法は、被測定物Wが抵抗なく滑らかに回転
(自転)できるように、被測定物の設定半径r等を考慮
して適宜選定するのが好ましい。
【0014】また、図2に示すように、この凹部21を
画定する凹球面上には、被測定物Wの回転を滑らかにす
るために、鋼球等のボールベアリング22が複数配列さ
れている。したがって、この凹部21領域に載置された
被測定物Wは、その外表面がボールベアリング22に支
持されて、この凹部21内で滑らかに回転(自転)する
ことができるようになっている。
【0015】回転平板30は、略円板状の輪郭をなすよ
うに形成されており、図1に示すように、支持平板20
の中央部に設けられた所定の高さをなす円筒支柱13を
挟んで、支持平板20の上面20aとその下面30aと
が平行になるように配置されている。そして、その中央
部から下方に伸長した軸31が、円筒支柱13の軸受孔
に挿入されて支持平板20の中心孔23を通り抜け、そ
の下端部にてステッピングモータ32に接続されてい
る。また、円筒支柱13の上端には、ボールベアリング
33が周方向に配列されており、スラスト方向において
この回転平板30を支持している。したがって、ステッ
ピングモータ32が所定の制御モードで駆動されること
により、回転平板30の回転角度、回転速度、回転方向
等が制御されるようになっている。
【0016】また、回転平板30は、上方のCCDカメ
ラ40に向かってハロゲンランプ50から照射される照
射光を透過させる機能を有するように、例えば、透明な
ガラス板等により形成されている。尚、照射光を透過さ
せる機能を有するものであれば、円板状をなすものに限
らないが、そのものが回転することから、できるだけ無
駄なスペースを必要としない円板状が好ましい。
【0017】さらに、回転平板30には、図3に示すよ
うに、径方向において支持平板20に設けられた凹部2
1と対応する位置に、開口部34が形成されている。こ
の開口部34は、支持平板20の凹部21に被測定物W
を載置すべく、上方から被測定物Wを挿入するために、
あるいは、凹部21に載置された被測定物Wを取り出す
ために用いられるものである。したがって、この開口部
34の直径は被測定物Wの設定直径よりも大きく設定さ
れている。
【0018】上記回転平板30と支持平板20との構成
において、被測定物Wが支持平板20の凹部21に載置
された状態で、ステッピングモータ32が駆動される
と、回転平板30が回転し、この回転平板30の下面3
0aと被測定物Wとの摩擦力が、凹部21内において被
測定物Wに回転(自転)を生じさせる。
【0019】この関係を図4にて説明すると、回転平板
30の回転中心から開口部34の中心まで、すなわち、
支持平板20の中心から凹部21の中心までの半径を
R、回転平板30の回転角度をθ、被測定物Wの設定半
径をr、被測定物Wの回転(自転)角度をφで表した場
合、R×θ=r×φが成立する。したがって、被測定物
Wの設定半径rに応じて、凹部21までの半径Rを適宜
選定することにより、所望の測定感度を得ることができ
る。例えば、半径Rを小さくすることで、所定の回転角
度θあたりの被測定物Wの回転角度φを小さくして、測
定間隔を小刻みにすることができ、一方、半径Rを大き
くすることで、所定の回転角度θあたりの被測定物Wの
回転角度φを大きくして、測定間隔を大きくすることが
できる。
【0020】また、上記のような被測定物Wの滑らかな
回転(自転)を生じさせるには、支持平板20の凹部2
1と回転平板30の下面30aとにより及ぼされる被測
定物Wの挟持力すなわち接触力(あるいは接触圧)が、
被測定物Wの変形を招くことなくかつ確実に回転力を伝
えるような値に設定されるのが好ましい。
【0021】撮像手段であるCCDカメラ40は、図1
に示すように、基台10上に設けられた支柱12により
支持されて、位置調節機構(不図示)により、上下方向
の所望の位置にセッティングできるようになっている。
このCCDカメラ40は、信号ケーブル41を経由して
画像処理手段であるコンピュータ60に接続されてい
る。そして、コンピュータ60内の制御信号に基づい
て、被測定物Wの所定回転(自転)角度φごとに、被測
定物Wを撮像するようになっている。尚、CCDカメラ
40としては、NTSC規格のものを使用するのが好ま
しいが、その他の撮像手段を適用することも可能であ
る。
【0022】照明手段であるハロゲンランプ50は、支
持平板20の下方において、支持平板20に支持された
被測定物W及び支柱12に支持されたCCDカメラ40
と対向するように設置されて、基台10上の支柱14に
より支持されている。そして、支柱14に設けられた位
置調節機構(不図示)により、上下方向の所望の位置に
セッティングできるようになっている。
【0023】したがって、ハロゲンランプ50から照射
された照射光は、支持平板20にて均等に拡散されつつ
この支持平板20を通過し、被測定物Wの輪郭の部分が
遮られ、それ以外の部分が回転平板30を通過してCC
Dカメラ40に入射するようになっている。尚、照明手
段としては、ハロゲンランプ50に限るものではなく、
その他の光源を適用することも可能である。
【0024】画像処理手段であるコンピュータ60に
は、図5に示すように、領域区分部(領域区分手段)6
1、中心位置算出部(中心位置算出手段)62、直径算
出部(直径算出手段)63、直径差算出部(直径差算出
手段)64、判別部(判別手段)65等の機能が少なく
とも含まれており、これらの機能は全て所定のソフトウ
エアにより実現されるものである。
【0025】領域区分部61は、CCDカメラ40から
出力される被測定物Wに関しての複数の画像データを、
それらの画像データの各画素の受光量に基づいて、図6
に示すように、明領域RLと暗領域RDとの2つの領域
に区分けする。この区分けは、照射光が十分に入射した
領域と被測定物Wによって照射光が遮られて入射しなか
った領域との間で、照射光が十分に入射した領域の画素
の受光量を基準として、照射光が入射しなかった領域に
向かって各画素の受光量が所定の割合に変化した位置を
境界位置として、この位置に境界線BLを設定すること
により行なう。尚、画素の受光量の変化の割合は、たと
えば、1/3〜2/3の範囲のうちの所定の割合とする
ことが望ましい。
【0026】中心位置算出部62は、図7に示すよう
に、領域区分部61により区分けされた明領域RLと暗
領域RDとの境界線BL上の任意の3点すなわちP1,
P2,P3を選択し、この3点を通る円の中心点P0の
位置を算出する。ここで、これら3点は、境界線BL上
において、お互いに重なり合わないように所定角度だけ
間隔をあけた位置の点をそれぞれ選択する。
【0027】直径算出部63は、図8に示すように、中
心位置算出部62により算出された中心点P0を通る複
数の直線Lが境界線BLと交差する2点、すなわち、Q
11及びQ12、Q21及びQ22、・・・Qn1及び
Qn2のそれぞれの間の距離を直径として、所定角度θ
1(サンプリング角度)ごとに、境界線BLの全周に渡
って算出する。
【0028】ここで、所定角度(サンプリング角度)θ
1は、特に限定されないが、例えば、0.1度〜2度の
範囲の値、好ましくは1度程度の値とするのが良い。こ
のサンプリング角度θ1 が狭すぎると算出処理に時間を
要し、一方、サンプリング角度θ1 が広すぎると測定精
度が低下することになる。
【0029】直径差算出部64は、直径算出部63によ
り算出された複数の直径の値のうち、最大値と最小値と
の直径差δを算出する。判別部65は、直径差算出部6
4によって算出された直径差δに基づいて、被測定物W
の真球度を判別するものであり、この直径差δが所定の
基準値を越える場合は、この被測定物Wを不良品と判断
し、一方、この直径差δが所定の基準値を越えない場合
は、この被測定物Wを良品と判断するものである。
【0030】次に、上記構成をなす真球度測定装置を用
いた測定方法の一実施形態について、図9に示すフロー
チャートに基づき説明する。図9に示すように、先ず、
回転平板30の開口部34と支持平板20の凹部21と
を位置合わせした状態において、回転平板30の開口部
34を通して被測定物Wが供給され、支持平板20の凹
部21上に載置される(ステップS1)。尚、支持平板
20も回転可能に構成されている場合は、CCDカメラ
40の直下から離れた回転角度位置において、支持平板
20の凹部21上に被測定物Wが載置された後、この支
持平板20及び回転平板30を回転させて、被測定物W
をCCDカメラ40の直下に位置付け、その後、支持平
板20を回転不能にロックし、後続のステップに移行さ
れる。
【0031】続いて、ハロゲンランプ50を点灯させて
被測定物Wの背後から光を照射した状態で、CCDカメ
ラ40により被測定物Wが撮像される。撮像により得ら
れた画像データは、コンピュータ60に向けて送信され
る。この際、ステッピングモータ32により回転平板3
0を所定の角度θ間隔で回転させ、被測定物Wが所定の
角度φだけ回転(自転)した位置ごとに撮像を行なう
(撮像ステップS2)。尚、ここでは、角度φを10度
として、合計36枚の撮像を行なった。
【0032】その後、画像処理手段であるコンピュータ
60では、以下のような処理が行なわれる。先ず、領域
区分部61により、撮像ステップ(S2)により撮像さ
れた複数の画像データを、その各画素の受光量に基づい
て、明領域と暗領域との2つの領域に区分けする区分け
処理が行なわれる(領域区分ステップS3)。この区分
け処理により、図6に示すように、被測定物Wの輪郭に
対応する形状が暗領域RDとして、それ以外の領域が明
領域RLとして区分けされる。尚、本実施形態では、1
/2の割合で受光量が変化した位置を結んだ線を境界線
BLとした。
【0033】続いて、中心位置算出部62により、図7
に示すように、明領域RLと暗領域RDとの境界線BL
上の任意の3点P1,P2,P3が選択され、この3点
を通る円の中心点P0の位置が算出される(中心位置算
出ステップS4)。この際、選択される3点は、お互い
に重なり合わない点が選択される。
【0034】続いて、直径算出部63により、図8に示
すように、算出された中心点P0を通る複数の直線Lが
境界線BLと交差する2点、すなわち、Q11及びQ1
2、Q21及びQ22、・・・Qn1及びQn2のそれ
ぞれの間の距離を直径として、境界線BLの全周に渡っ
て所定のサンプリング角度θ1ごとに算出される(直径
算出ステップS5)。尚、ここでは、サンプリング角度
θ1を1度に設定し、1つの画像データにつき、360
本の直径Lを設定し、それらの寸法を算出した。
【0035】続いて、直径差算出部64により、前ステ
ップS5で算出された複数の直径の値のうち、その最大
値と最小値との直径差δが算出される(直径差算出ステ
ップS6)。
【0036】続いて、判別部65により、前ステップS
6で算出された直径差δに基づいて、測定物Wの真球度
が判別される。すなわち、この直径差δが所定の基準値
を越える場合は、この被測定物Wを不良品と判断し、一
方、この直径差δが所定の基準値を越えない場合は、こ
の被測定物Wを良品と判断するものである(判別ステッ
プS7)。
【0037】最後に、回転平板30の開口部34と支持
平板20の凹部21との位置合わせが行なわれて、測定
が終了した被測定物Wが、開口部34から取り出される
(ステップS8)。
【0038】以上のように、CCDカメラ40により撮
像された撮像データをコンピュータ60で処理して、球
状をなす被測定物Wの真球度を測定(判定)することに
より、迅速かつ高精度にして、真球度を自動的に測定す
ることができる。これにより、作業者が手作業により測
定する場合に懸念される測定のムラ、測定誤差等を解消
することができる。
【0039】上記実施形態においては、被測定物とし
て、コンピュータ機器であるマウスのボールを対象とし
て述べたが、これに限定されるものではなく、輪郭が球
状をなす被測定物であれば、その他いずれのものでも対
象とすることができる。
【0040】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の真球度の測
定装置及び測定方法によれば、球状をなす被測定物の真
球度を測定するにあたり、撮像された被測定物に係る画
像データを処理することにより、測定の自動化を行なう
ことができ、測定の迅速化、測定精度の高精度化、省人
化等を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る真球度測定装置の一実施形態を示
す構成図である。
【図2】図1に示す装置の一部をなす支持平板を示すも
のであり、(a)はその平面図、(b)はその断面図で
ある。
【図3】図1に示す装置の一部をなす回転平板を示す平
面図である。
【図4】本発明に係る真球度測定装置の原理を説明する
ための図である。
【図5】図1に示す装置の一部をなす画像処理手段の構
成を示す構成図である。
【図6】画像処理手段において区分け処理された画像の
一例を示す図である。
【図7】画像処理装置において境界線上の3点を通る円
の中心点を求める方法を示す図である。
【図8】画像処理装置において中心点を通る直線と境界
線とから複数の直径を算出する方法を示す図である。
【図9】本発明に係る真球度測定方法の手順を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
10…基台 20…支持平板(支持手段) 21…凹部 22…ボールベアリング 30…回転平板(回転手段) 32…ステッピングモータ 34…開口部 40…CCDカメラ(撮像手段) 50…ハロゲンランプ(照明手段) 60…コンピュータ(画像処理手段) 61…領域区分部(領域区分手段) 62…中心位置算出部(中心位置算出手段) 63…直径算出部(直径算出手段) 64…直径差算出部(直径差算出手段) 65…判別部(判別手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA17 AA26 AA48 BB07 DD06 FF02 FF04 GG02 HH02 JJ03 JJ26 LL49 MM04 PP01 PP13 QQ25 QQ29 QQ31

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 輪郭が球状をなす被測定物の真球度を測
    定する真球度測定装置であって、 前記被測定物を支持する支持手段と、 前記支持手段に支持された被測定物を所定位置にて回転
    させる回転手段と、 前記支持手段に支持された前記被測定物を撮像する撮像
    手段と、 前記被測定物を挟んで前記撮像手段と対向するように配
    置されて前記撮像手段に向けて光を照射する照明手段
    と、 前記撮像手段により撮像された前記被測定物の複数の画
    像データに基づいて、前記被測定物の直径を複数個算出
    して真球度を測定する画像処理手段と、を有することを
    特徴とする真球度測定装置。
  2. 【請求項2】 前記画像処理手段は、前記複数の画像デ
    ータを、その各画素の受光量に基づいて明領域と暗領域
    との2つの領域に区分けする領域区分手段と、 前記明領域と暗領域との境界線上の任意の3点を選択す
    ると共に前記3点を通る円の中心点の位置を算出する中
    心位置算出手段と、 前記中心点を通る直線が前記境界線と交差する2点間距
    離を直径として、前記境界線の全周に渡って所定の角度
    間隔ごとに算出する直径算出手段と、 前記直径算出手段により算出された複数の直径の最大値
    と最小値との差を算出る直径差算出手段と、 前記直径差算出手段によって算出された直径差に基づい
    て前記被測定物の真球度を判別する判別手段と、を有す
    ることを特徴とする請求項1記載の真球度測定装置。
  3. 【請求項3】 前記支持手段は、前記照明手段から照射
    される照射光を透過させると共に前記被測定物を所定位
    置にて回転自在に支持する支持平板であり、 前記回転手段は、前記照明手段から照射される照射光を
    透過させると共に前記支持平板と協働して前記被測定物
    を挟持するように前記支持平板と平行に配置されかつ前
    記支持平板と平行な面内において回転させられる回転平
    板である、ことを特徴とする請求項1又は2記載の真球
    度測定装置。
  4. 【請求項4】 前記支持平板には、前記被測定物を所定
    位置に留めるための凹部が形成されている、ことを特徴
    とする請求項3記載の真球度測定装置。
  5. 【請求項5】 前記回転平板には、前記被測定物を前記
    支持平板との間に対して出し入れするための開口部が形
    成されている、ことを特徴とする請求項3又は4記載の
    真球度測定装置。
  6. 【請求項6】 輪郭が球状をなす被測定物の真球度を測
    定する真球度測定方法であって、 前記被測定物を所定位置にて支持して回転させつつ、前
    記被測定物の背後から光を照射して、その前方から前記
    被測定物を撮像する撮像ステップと、 前記撮像ステップにより撮像された複数の画像データ
    を、その各画素の受光量に基づいて明領域と暗領域との
    2つの領域に区分けする領域区分ステップと、 前記明領域と暗領域との境界線上の任意の3点を選択す
    ると共に前記3点を通る円の中心点の位置を算出する中
    心位置算出ステップと、 前記中心点を通る直線が前記境界線と交差する2点間距
    離を直径として、前記境界線の全周に渡って所定の角度
    間隔ごとに算出する直径算出ステップと、 前記直径算出ステップにより算出された複数の直径の最
    大値と最小値との差を算出する直径差算出ステップと、 前記直径差算出ステップにより算出された直径差に基づ
    いて前記被測定物の真球度を判別する判別ステップと、
    を有することを特徴とする真球度測定方法。
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