JP2000291750A - チェーンテンショナ - Google Patents

チェーンテンショナ

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JP2000291750A
JP2000291750A JP11095875A JP9587599A JP2000291750A JP 2000291750 A JP2000291750 A JP 2000291750A JP 11095875 A JP11095875 A JP 11095875A JP 9587599 A JP9587599 A JP 9587599A JP 2000291750 A JP2000291750 A JP 2000291750A
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山本  憲
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H7/0829Means for varying tension of belts, ropes, or chains with vibration damping means

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  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 チェーンテンショナの加工コストおよび組立
てコストの低減化を図ることである。 【解決手段】 ハウジング11に形成されたシリンダ室
12の閉塞端面に一対の平坦面13aを内周に有する嵌
合凹部13を形成する。シリンダ室12内にプランジャ
15をスライド自在に挿入し、そのプランジャ15の雌
ねじ17にねじ係合されたスクリューロッド18をスプ
リング22によってシリンダ室12の閉塞端に向けて押
圧する。シリンダ室12の閉塞端にスクリューロッド1
8の後端を受けるロッドシート27を組み込む。ロッド
シート27に嵌合凸部28を設け、その嵌合凸部28の
外周に形成された一対の係合面28aと前記平坦面13
aの係合によりロッドシート27を回り止めして、その
回り止め部の加工に精度の高い加工を不要とし、加工コ
ストの低減を図ると共に、ロッドシート27の組み付け
時に圧入粉が発生するのを防止し、洗浄作用を不要とし
て組立てコストの低減を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カム軸駆動用チ
ェーンの張力を一定に保持するチェーンテンショナに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】カム軸駆動用のチェーンの張力を一定に
保つチェーンテンショナとして、図5に示したものが知
られている。このチェーンテンショナはハウジング40
に形成されたシリンダ室41内にプランジャ42と、ス
プリング43とを組み込み、上記スプリング43によっ
て突出性が付与されたプランジャ42によりチェーン4
4を押圧するようにしている。
【0003】また、プランジャ42の背部に形成された
圧力室45に給油通路46を連通し、その給油通路46
にチェックバルブ47を設け、上記プランジャ42が外
方向に移動して圧力室45の圧力が低下したとき、チェ
ックバルブ47を開放させ、給油ポンプの駆動により給
油通路46から圧力室45に油を流動させるようにして
いる。
【0004】ところで、カム軸駆動用のチェーンにおい
ては、エンジンを停止すると、カム軸に設けられたカム
の停止位置の関係から、チェーン44が緊張状態に保持
されることがある。この場合、上記チェーンテンショナ
のプランジャ42は緊張状態のチェーン44により押し
込まれるため、圧力室45の油はプランジャ42とシリ
ンダ室41の摺動面からリークし、プランジャ42は後
退して、チェーン44の弾力とスプリング43の張力と
が釣り合う位置に保持される。
【0005】このため、エンジンの再始動によりチェー
ン44に弛みが生じると、プランジャ42は外方向に大
きく移動する。このとき、油圧ポンプは始動直後であっ
て吐出量が少ないため、圧力室45に充分な油を供給す
ることができず、圧力室45に空気が侵入してダンピン
グ特性が低下し、異音が発生することがある。
【0006】また、低温始動時には、油の粘度が高く、
流動性が悪いため、上記と同様の問題が生じる。
【0007】上記のような問題点を解決するため、前記
プランジャにその後端面で開口するロッド挿入孔を形成
し、このロッド挿入孔の開口部内周に設けられた雌ねじ
にスクリューロッドの外周に形成された雄ねじをねじ係
合し、その雄ねじと雌ねじのねじ山を鋸歯状とすると共
に、プランジャとスクリューロッドの対向部間にスプリ
ングを組込んで両部材を相反する方向に押圧したチェー
ンテンショナを本件出願人は既に提案している(特願平
9−71947号明細書)。
【0008】上記チェーンテンショナにおいては、エン
ジンが停止し、カムの停止位置の関係によりチェーンが
緊張してプランジャに押し込み力が作用したとき、その
押し込み力を鋸歯状ねじ山の圧力側フランクにより受け
てプランジャが後退動するのを防止している。このた
め、エンジンが再始動されて弛みが生じても、その弛み
量は小さいため、プランジャは外方向に大きく移動せ
ず、圧力室に空気が侵入するのを防止することができる
という特徴を有している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、既に提案し
たチェーンテンショナにおいては、軸方向荷重が負荷さ
れ、かつ回転力が付与されるスクリューロッドとの接触
によって摩耗するのを防止するため、シリンダ室の閉塞
端部にロッドシートを組み込んでスクリューロッドの後
端面を受けるようにしている。この場合、ロッドシート
がスクリューロッドとの接触によって回転すると、シリ
ンダ室の閉塞端が摩耗するため、ロッドシートを回り止
める必要がある。
【0010】そこで、既に提案したチェーンテンショナ
では、シリンダ室にロッドシートを圧入により取り付け
て回り止めしていたが、この場合、シリンダ室およびロ
ッドシートの嵌め合い部を高精度に加工する必要がある
ため、加工コストが高くつき、また、圧入時に圧入粉が
生じるため、組立て後に洗浄を必要とし、組立てコスト
も高く、これらのコストの低減化を図るうえにおいて改
善すべき点が残されていた。
【0011】この発明の課題は、既に提案したチェーン
テンショナのコストの低減化を図ることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明においては、ハウジングにシリンダ室を
設け、このシリンダ室の閉塞端面に形成された嵌合凹部
の内周に互いに平行する一対の平坦面と、円筒面とを設
け、前記嵌合凹部の周壁には前記円筒面で開口する給油
通路を形成し、前記シリンダ室内にチェーン押圧用のプ
ランジャをスライド自在に挿入し、このプランジャの後
端面で開口するロッド挿入孔の開口部内周に雌ねじを設
け、その雌ねじにスクリューロッドをねじ係合し、前記
ロッド挿入孔内にはスクリューロッドをシリンダ室の閉
塞端に向けて押圧するスプリングを組込み、前記シリン
ダ室の閉塞端部に組み込まれてスクリューロッドの後端
を受けるロッドシートに前記嵌合凹部に挿入されてその
嵌合凹部の底面間に間隙を形成する嵌合凸部と、その嵌
合凸部の端面からスクリューロッドの後端を受ける受面
に貫通する通路とを設け、前記嵌合凸部の外周に前記平
坦面と係合する係合面と、前記円筒面との間に油通路を
形成する平坦面とを形成した構成を採用している。
【0013】上記のように構成すれば、嵌合凹部の平坦
面と嵌合凸部の係合面の係合によってロッドシートを回
り止めすることができ、その嵌合凹部および嵌合凸部の
形成に精度の高い加工を必要とせず、また、嵌合時に圧
入粉が生じることもないため、組立て後の洗浄作業を不
要とし、加工コストおよび組立てコストの低減を図るこ
とができる。
【0014】また、シリンダ室の嵌合凹部にロッドシー
トの嵌合凸部を嵌合することによって、その嵌合部間に
作動油の導入路を確保することができるため、シリンダ
の軸方向長さのコンパクト化を図ることができる。
【0015】ここで、ロッドシートの嵌合凸部に形成さ
れた係合面の二面幅と、平坦面の二面幅を同一にする
と、ロッドシートを90°回転した状態でも嵌合凹部に
嵌合凸部を嵌合することができるので、ロッドシートの
組み付け方向に制約を受けることが少なくなり、組み付
けの容易化を図ることができる。
【0016】また、前記嵌合凹部およびロッドシートを
型成形により形成することにより、製造コストの低減を
図ることができる。この場合、ロッドシートを焼結金属
により形成してもよい。
【0017】前記ロッドシートの通路内に、シリンダ室
内の作動油が給油通路側に逆流するのを防止するチェッ
クバルブを組み込んでおくと、シリンダ室内の作動油に
よってプランジャに負荷される軸方向荷重を受けること
ができ、ダンパ効果の優れたチェーンテンショナを得る
ことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
1乃至図4に基づいて説明する。
【0019】図1に示すように、クランクシャフト1の
端部に取付けられたスプロケット2とカムシャフト3の
端部に取付けられたスプロケット4間にチェーン5がか
け渡され、そのチェーン5の弛み側チェーン5aにスリ
ッパ6が接触されている。スリッパ6は軸7を中心とし
て揺動自在に支持されている。このスリッパ6はチェー
ンテンショナ10により押圧され、その押圧によってチ
ェーン5は一定の張力に保持される。
【0020】図2(I)、(II)に示すように、チェー
ンテンショナ10は、エンジンブロックにねじ止めされ
るハウジング11を有する。ハウジング11にはシリン
ダ室12が形成され、そのシリンダ室12の閉塞端面に
嵌合凹部13が設けられている。
【0021】嵌合凹部13の内周には、互いに平行する
一対の平坦面13aと、一対の円筒面13bとが設けら
れている。この嵌合凹部13の周壁には外周面から一方
の円筒面13bに貫通する給油通路14が形成されてい
る。
【0022】シリンダ室12にはプランジャ15がスラ
イド自在に挿入されている。プランジャ15には後端面
で開口するロッド挿入孔16が形成され、そのロッド挿
入孔16の開口部内周に設けられた雌ねじ17にスクリ
ューロッド18の外周に形成された雄ねじ19がねじ係
合されている。
【0023】スクリューロッド18には、先端から軸方
向に延びるスプリング収納孔20と、後端からそのスプ
リング収納孔20に貫通する連通孔21とが形成され、
上記スプリング収納孔20とロッド挿入孔16の閉塞端
間にスプリング22と、スプリングシート23とが組込
まれている。スプリングシート23は、浸炭焼入れさ
れ、先端に形成された球形表面24がロッド挿入孔16
の閉塞端と点接触している。
【0024】プランジャ15に形成された前記雌ねじ1
7とスクリューロッド18に設けられた雄ねじ19のね
じ山は、プランジャ15が軸方向に押された際の押し込
み力を受ける圧力側フランク25のフランク角が遊び側
フランク26のフランク角より大きい鋸歯状とされてい
る。その鋸歯状ねじ山にスプリング22の押圧によって
スクリューロッド18が回転しつつシリンダ室12の閉
塞端に向けて移動するリード角が設けられている。
【0025】ここで、そのプランジャ15の後端に別体
のステンレス鋼等から成るナットを衝合、または固定し
て雌ねじ17を設けると、ねじ特性が向上する。
【0026】前記シリンダ室12の閉塞端部にはスクリ
ューロッド18の後端を受けるロッドシート27が組み
込まれている。
【0027】図2および図3に示すように、ロッドシー
ト27には嵌合凹部13に嵌合される嵌合凸部28と、
その嵌合凸部28の端面からスクリューロッド18の後
端を受ける受面に貫通する通路29とが設けられてい
る。
【0028】嵌合凸部28の軸方向長さは嵌合凹部13
の深さより短く、その端面と嵌合凹部13の底面間に間
隙30が設けられている。また、嵌合凸部28の外周に
は一対の平坦な係合面28aと、一対の平坦面28bと
が周方向に交互に形成され、各係合面28aと平坦面2
8bとの間に円弧面28cが設けられている。
【0029】係合面28aは嵌合凹部13の平坦面13
aと係合してロッドシート27を回り止めしている。一
方、平坦面28bは嵌合凹部13の円筒面13bと対向
して、対向面間に油通路31を形成し、さらに、円弧面
28cは前記円筒面13bに嵌合する。
【0030】ここで、ロッドシート27の一対の係合面
28aの二面幅W1 は、一対の平坦面28bの二面幅W
2 と等しく、ロッドシート27を90°回転した状態で
もシリンダ室12の嵌合凹部13に、このロッドシート
27の嵌合凸部28を嵌合し得るようになっている。
【0031】前記ロッドシート27は焼結金属から成
り、型成形により形成されている。なお、シリンダ室1
2の嵌合凹部13もダイキャスト等の型成形により形成
されている。
【0032】ロッドシート27とプランジャ15との間
には、プランジャ15に外方向への突出性を付与するス
プリング32が設けられている。後述するチェックバル
ブを設けた場合は、このスプリング32は省略してもよ
い。
【0033】いま、エンジンを始動し、クランクシャフ
ト1の端部に取付けたスプロケット2の矢印方向の回転
によってチェーン5の弛み側チェーン5aに弛みが生じ
ると、給油通路14から油通路31、間隙30および通
路29に送り込まれる作動油の圧力およびスプリング3
2の弾力によってプランジャ15およびスクリューロッ
ド18が外方向に移動し、その移動によってスクリュー
ロッド18がロッドシート27から離れ、シリンダ室1
2内に油が供給される。
【0034】また、プランジャ15の外方向への移動に
よって、そのプランジャ15はスリッパ6を押圧するた
め、チェーン5の弛みは吸収されると共に、スプリング
22の弾力により、スクリューロッド18は回転しつつ
シリンダ室12の閉塞端に向けて移動してロッドシート
27に当接し、プランジャ15とスクリューロッド18
の停止によってチェーン5は所定の張力に保持される。
【0035】エンジンが温度上昇し、熱膨張によりクラ
ンクシャフト1とカムシャフト3の心間距離が大きくな
り、チェーン5の張力増大によってプランジャ15が押
圧されると、その押圧力はシリンダ室12内に封入され
た作動油およびスプリング32によって受けられると共
に、雌ねじ17と雄ねじ19の圧力側フランク25によ
って受けられ、プランジャ15は後退しない。プランジ
ャ15を押圧する押圧力がスプリング22、32の弾力
と油圧力の合力より強くなると、スクリューロッド18
が回転し、プランジャ15が後退する。
【0036】このとき、シリンダ室12内の作動油は、
シリンダ室12とプランジャ15の摺動面間からリーク
し、プランジャ15は、押圧力とスプリング22、32
の弾力と供給油の圧力との合力とが釣り合う位置までゆ
っくりと後退動する。
【0037】エンジンを停止すると、カムシャフト3に
設けられたカムの停止位置の関係からチェーン5の弛み
側チェーン5aが緊張する場合がある。この場合は、プ
ランジャ15はチェーン5によって押圧され、その押圧
力は雌ねじ17と雄ねじ19のねじ係合部における圧力
側フランク25により受けられる。
【0038】ここで、上記押圧力は振動を伴わない静的
な荷重であるため、上記押圧力がスプリング22の弾力
より大きい場合でもスクリューロッド18は回転せず、
プランジャ15は後退しない。
【0039】このため、エンジンが再始動されてチェー
ン5の弛み側チェーン5aに弛みが生じても、その弛み
量はきわめて小さく、プランジャ15の突出量も小さ
い。したがって、シリンダ室12における圧力低下も少
ないため、シリンダ室12に空気が侵入することもな
く、ダンピング特性が低下するという不都合の発生を防
止することができる。
【0040】なお、エンジンの低温始動時、ポンプから
給油通路14に送られる油の粘度が高く、シリンダ室1
2への作動油の流入が悪いが、この場合でも、プランジ
ャ15の外方向への移動量が少ないため、シリンダ室1
2内に空気が侵入するのを防止することができる。
【0041】スクリューロッド18の後端を受けるロッ
ドシート27は、一対の平坦面13aがシリンダ室12
の内周に形成された嵌合凹部13と一対の係合面28a
がロッドシート27の外周に形成された嵌合凸部28の
嵌合によってロッドシート27が回り止めされているた
め、嵌合凹部13および嵌合凸部28の形成に精度の高
い加工を必要とせず、これらの嵌合凹部13および嵌合
凸部28は型成形によってのみ形成され、切削加工が不
要となり、加工コストの低減を図ることができる。
【0042】また、嵌合凹部13に嵌合凸部28を挿入
することによってロッドシート27を回り止めすること
ができるため、圧入粉の発生はない。このため、ロッド
シート27の組み付け後における洗浄作業を不要とする
ことができ、圧入工程の廃止と共に、組立てコストの低
減を図ることができる。
【0043】ロッドシート27の嵌合凸部28の外周に
形成した平坦面28bは、シリンダ室12の嵌合凹部1
3の内周に設けられた円筒面13bとの間に油通路31
を形成し、この油通路31は、嵌合凸部28の後端面と
嵌合凹部13の底面に形成された間隙30と連通して、
給油通路14からの作動油をロッドシート27の通路2
9に導く導入路を形成するため、嵌合凹部13の端壁に
導入路を設ける必要がなくなり、その分、ハウジング1
1の軸方向長さのコンパクト化を図ることができる。
【0044】実施の形態に示すように、ロッドシート2
7の嵌合凸部28の外周に形成した一対の係合面28a
の二面幅W1 を一対の平坦面28bの二面幅W2 と同一
とすると、ロッドシート27を90°回転した状態でも
シリンダ室12の嵌合凹部13にこの嵌合凸部28を挿
入することができるため、ロッドシート27の組み付け
の容易化を図ることができる。
【0045】図4は、この発明に係るチェーンテンショ
ナ10の他の例を示す。この例におけるチェーンテンシ
ョナ10と先に述べた図2に示すチェーンテンショナ1
0とは、ロッドシート27の通路29にシリンダ室12
内の作動油が給油通路14側に逆流するのを防止するチ
ェックバルブ33と、そのチェックバルブ33の開閉量
を制限するリテーナ34とを組み込んだ点で相違してい
る。
【0046】図4に示すように、ロッドシート27の通
路29にチェックバルブ33を組み込むことにより、シ
リンダ室12内の作動油によってプランジャ18に負荷
される軸方向荷重を受けることができるため、ダンパ効
果の優れたチェーンテンショナを得ることができる。
【0047】
【発明の効果】以上のように、この発明においては、シ
リンダ室の閉塞端に嵌合凹部を形成し、ロッドシートに
はその嵌合凹部に嵌合される嵌合凸部を設け、この嵌合
凸部の外周に前記嵌合凹部の内周に形成された一対の平
坦面と係合する一対の係合面を設けてロッドシートを回
り止めしたので、嵌合凹部および嵌合凸部の双方に精度
の高い加工を必要とせず、加工コストの低減を図ること
ができると共に、嵌合凹部に対する嵌合凸部の嵌合時に
圧入粉が生じることもないため、ロッドシートの組み付
け後における洗浄作業を不要とすることができ、組立て
コストの低減も図ることができる。
【0048】また、嵌合凸部の外周に嵌合凹部の円筒面
との間に油通路を形成する平坦面を設けたことによっ
て、嵌合凹部と嵌合凸部の嵌合部間に給油通路からの作
動油をロッドシートの通路に導く導入路を確保すること
ができるため、ハウジングの軸方向長さのコンパクト化
を図ることができる。
【0049】さらに、ロッドシートの通路にチェックバ
ルブを組み込んだことによってダンパの効果の優れたチ
ェーンテンショナを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るチェーンテンショナの使用状態
を示す正面図
【図2】(I)は図1に示すチェーンテンショナの横断
平面図、(II)は(I)のa−a線に沿った断面図
【図3】図2に示すチェーンテンショナのロッドシート
を示す斜視図
【図4】この発明に係るチェーンテンショナの他の例を
示す一部切欠平面図
【図5】従来のチェーンテンショナを示す縦断正面図
【符号の説明】
11 ハウジング 12 シリンダ室 13 嵌合凹部 13a 平坦面 13b 円筒面 14 給油通路 15 プランジャ 16 ロッド挿入孔 17 雌ねじ 18 スクリューロッド 22 スプリング 27 ロッドシート 28 嵌合凹部 28a 係合面 28b 平坦面 31 油通路 33 チェックバルブ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングにシリンダ室を設け、このシ
    リンダ室の閉塞端面に形成された嵌合凹部の内周に互い
    に平行する一対の平坦面と、円筒面とを設け、前記シリ
    ンダ室の嵌合凹部の周壁には前記円筒面で開口する給油
    通路を形成し、前記シリンダ室内にチェーン押圧用のプ
    ランジャをスライド自在に挿入し、このプランジャの後
    端面で開口するロッド挿入孔の開口部内周に雌ねじを設
    け、その雌ねじにスクリューロッドをねじ係合し、前記
    ロッド挿入孔内にはスクリューロッドをシリンダ室の閉
    塞端に向けて押圧するスプリングを組込み、前記シリン
    ダ室の閉塞端部に組み込まれてスクリューロッドの後端
    を受けるロッドシートに前記嵌合凹部に挿入され、その
    嵌合凹部の底面間に間隙を形成する嵌合凸部と、その嵌
    合凸部の端面からスクリューロッドの後端を受ける受面
    に貫通する通路とを設け、前記ロッドシートの嵌合凸部
    の外周に前記平坦面と係合する係合面と、前記円筒面と
    の間に油通路を形成する平坦面とを形成したチェーンテ
    ンショナ。
  2. 【請求項2】 前記嵌合凸部に形成された係合面の二面
    幅と平坦面の二面幅を同一とした請求項1に記載のチェ
    ーンテンショナ。
  3. 【請求項3】 前記嵌合凹部およびロッドシートが型成
    形により形成された請求項1又は2に記載のチェーンテ
    ンショナ。
  4. 【請求項4】 前記ロッドシートが焼結金属から成る請
    求項1乃至3のいずれかに記載のチェーンテンショナ。
  5. 【請求項5】 前記ロッドシートの通路内に、シリンダ
    室内の作動油が給油通路側に逆流するのを防止するチェ
    ックバルブを組み込んだ請求項1乃至4のいずれかに記
    載のチェーンテンショナ。
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