JP2000291749A - チェーンテンショナ - Google Patents

チェーンテンショナ

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JP2000291749A
JP2000291749A JP11095865A JP9586599A JP2000291749A JP 2000291749 A JP2000291749 A JP 2000291749A JP 11095865 A JP11095865 A JP 11095865A JP 9586599 A JP9586599 A JP 9586599A JP 2000291749 A JP2000291749 A JP 2000291749A
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JP
Japan
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plunger
chain tensioner
cylinder
chain
inner cylinder
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JP11095865A
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Inventor
Ken Yamamoto
山本  憲
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H7/0829Means for varying tension of belts, ropes, or chains with vibration damping means

Landscapes

  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 チェーンテンショナの組立性の向上を図るこ
とである。 【解決手段】 ハウジング11を外筒部12と内筒部1
3とで形成する。内筒部13の内部に形成されたシリン
ダ室17にチェーンの張力変化を吸収するダンパ機構2
1を内蔵してユニット化し、前記外筒部12に対する組
立ユニットの挿入によりチェーンテンショナが得られる
ようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カム軸駆動用チ
ェーンの張力を一定に保持するチェーンテンショナに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】カム軸駆動用のチェーンの張力を一定に
保つチェーンテンショナとして、図7に示したものが知
られている。このチェーンテンショナはハウジング60
に形成されたシリンダ室61内にプランジャ62と、ス
プリング63とを組み込み、上記スプリング63によっ
て突出性が付与されたプランジャ62によりチェーン6
4を押圧するようにしている。
【0003】また、プランジャ62の背部に形成された
圧力室65に給油通路66を連通し、その給油通路66
にチェックバルブ67を設け、上記プランジャ62が外
方向に移動して圧力室65の圧力が低下したとき、チェ
ックバルブ67を開放させ、給油ポンプの駆動により給
油通路66から圧力室65に油を流動させるようにして
いる。
【0004】ところで、カム軸駆動用のチェーンにおい
ては、エンジンを停止すると、カム軸に設けられたカム
の停止位置の関係から、チェーン64が緊張状態に保持
されることがある。この場合、上記チェーンテンショナ
のプランジャ62は緊張状態のチェーン64により押し
込まれるため、圧力室65の油はプランジャ62とシリ
ンダ室61の摺動面からリークし、プランジャ62は後
退して、チェーン64の弾力とスプリング63の張力と
が釣り合う位置に保持される。
【0005】このため、エンジンの再始動によりチェー
ン64に弛みが生じると、プランジャ62は外方向に大
きく移動する。このとき、油圧ポンプは始動直後であっ
て吐出量が少ないため、圧力室65に充分な油を供給す
ることができず、圧力室65に空気が侵入してダンピン
グ特性が低下し、異音が発生することがある。
【0006】また、低温始動時には、油の粘度が高く、
流動性が悪いため、上記と同様の問題が生じる。
【0007】上記のような問題点を解決するため、前記
プランジャにその後端面で開口するロッド挿入孔を形成
し、このロッド挿入孔の開口部内周に設けられた雌ねじ
にスクリューロッドの外周に形成された雄ねじをねじ係
合し、その雄ねじと雌ねじのねじ山を鋸歯状とすると共
に、プランジャとスクリューロッドの対向部間にスプリ
ングを組込んで両部材を相反する方向に押圧したチェー
ンテンショナを本件出願人は既に提案している(特願平
9−71947号明細書)。
【0008】上記チェーンテンショナにおいては、エン
ジンが停止し、カムの停止位置の関係によりチェーンが
緊張してプランジャに押し込み力が作用したとき、その
押し込み力を鋸歯状ねじ山の圧力側フランクにより受け
てプランジャが後退動するのを防止している。このた
め、エンジンが再始動されて弛みが生じても、その弛み
量は小さいため、プランジャは外方向に大きく移動せ
ず、圧力室に空気が侵入するのを防止することができる
という特徴を有している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、既に提案し
たチェーンテンショナにおいては、チェーンの張力変化
を吸収するダンパ機構の構成部品がプランジャ、スクリ
ューロッド、スプリングと比較的多く、チェーンテンシ
ョナの組立時に、これらの各部品をシリンダ室内に順次
挿入してスクリューロッドとプランジャをねじ係合させ
る必要があるため、組立に手間がかかり、組立性の向上
を図る上において改善すべき点が残されている。
【0010】また、シリンダ室の内径面はプランジャを
円滑にスライドさせるため、比較的精度よく加工する必
要があり、加工コストの低減を図る上においても改善す
べき点が残されている。
【0011】さらに、チェーンを取外すエンジン回りの
メンテナンス時に、スプリングの弾力によりプランジャ
がシリンダ室から飛び出し、スクリューロッド、スプリ
ング等の部品が分解状態となり、再組立時に部品の組込
みを忘れたり、組付けの間違いが生じたりする恐れがあ
るため、その抜け止め対策も考慮しなければならない。
【0012】この発明は、ダンパ機構を有するチェーン
テンショナの組立性の向上を図ること、およびチェーン
を取外すメンテナンス時におけるダンパ機構の構成部品
の脱落を防止できるようにすることを技術的課題として
いる。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明においては、ハウジングにシリンダ室
と、そのシリンダ室の閉塞端部において開口する給油通
路とを設け、前記シリンダ室内にチェーンの張力変化を
吸収するダンパ機構を設け、このダンパ機構が前記シリ
ンダ室内にスライド自在に挿入されたプランジャを有
し、このプランジャによってチェーンを押圧するように
したチェーンテンショナにおいて、前記ハウジングが外
筒部と、内部がシリンダ室とされた内筒部とから成り、
前記内筒部と前記プランジャの相互間に、そのプランジ
ャの外方向への移動量を制限する抜け止め手段を設けて
内筒部とダンパ機構をユニット化した構成を採用したの
である。
【0014】前記ダンパ機構として、前記内筒部のシリ
ンダ室内にスライド自在に挿入されたプランジャと、そ
のプランジャの後端部にねじ係合されたスクリューロッ
ドと、このスクリューロッドをシリンダ室の閉塞端に向
けて押圧するスプリングとから成るものを採用すること
ができる。
【0015】また、プランジャの抜け止め手段として、
前記プランジャの外周面に、その先端からプランジャの
軸方向中途に至る溝を形成し、内筒部の開口端にはその
溝に挿入されるストッパを設けた構成のものを採用する
ことができる。
【0016】前記のように、内筒部とダンパ機構とをユ
ニット化することにより、チェーンテンショナの組立に
際しては、その内筒部とダンパ機構の組立ユニットを外
筒部内に挿入するだけでよいため、チェーンテンショナ
を簡単に組立ることができると共に、組立の自動化を可
能とすることができる。
【0017】ここで、内筒部として、プレス成形された
シエル製の有底スリーブを採用することにより、内径面
の面精度のよいシリンダ室を得ることができるため、シ
リンダ室の内径面の仕上げ加工を不要とすることがで
き、コストの低減を図ることができる。
【0018】また、前記外筒部と内筒部の相互間に抜け
止め手段を設けておくと、チェーンテンショナの組付け
時に内筒部が抜け落ちるのを防止することができるた
め、取扱いが容易である。
【0019】その抜け止め手段として、内筒部の開口端
に外径方向に向く折曲片を形成し、この折曲片を外筒部
の開口端に設けた切欠部に挿入し、この切欠部の両側縁
部の加締めによって折曲片を抜け止めしたものを採用す
ることができる。
【0020】ここで、プランジャの外周に、その外周中
途に段部を形成する平坦面を設け、前記外筒部と内筒部
の開口端部に半径方向のピン孔を形成し、このピン孔に
抜け止めピンを挿入して、その先端部を前記段部とプラ
ンジャの軸方向で対向させることにより、プランジャの
抜け止めと内筒部の抜け止めを単一のピンによって行う
ことができるため、チェーンテンショナの構成の簡素化
を図ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
1乃至図6に基づいて説明する。
【0022】図1に示すように、クランクシャフト1の
端部に取付けられたスプロケット2とカムシャフト3の
端部に取付けられたスプロケット4間にチェーン5がか
け渡され、そのチェーン5の弛み側チェーン5aにスリ
ッパ6が接触されている。スリッパ6は軸7を中心とし
て揺動自在に支持されている。このスリッパ6はチェー
ンテンショナ10により押圧され、その押圧によってチ
ェーン5は一定の張力に保持される。
【0023】図2(I)、(II)はチェーンテンショナ
10の詳細を示す。このチェーンテンショナ10は、ハ
ウジング11と、そのハウジング11内に組込まれたダ
ンパ機構21とから成る。
【0024】ハウジング11は、外筒部12と内筒部1
3とから成り、外筒部12の閉塞端にはプラグ14のね
じ込みによって閉塞されたねじ孔15が設けられてい
る。また、外筒部12の閉塞端部には給油通路16が形
成されている。
【0025】内筒部13は薄鋼板をプレス成形した有底
スリーブから成り、その内部がシリンダ室17とされて
いる。この内筒部13の底13aには給油通路16に連
通する孔18が設けられ、その孔18の周縁部はテーパ
とされている。
【0026】内筒部13の開口縁には外向きの折曲片1
9が形成され、その折曲片19は外筒部12の開口端に
設けられた切欠部20に挿入され、その切欠部20の両
側縁の加締めにより、前記内筒部13は回り止めされ、
かつ抜け止めされている。
【0027】ダンパ機構21は、チェーン押圧用のプラ
ンジャ22と、そのプランジャ22の後端部にねじ係合
されたスクリューロッド23と、このスクリューロッド
23をシリンダ室17の閉塞端に向けて押圧するスプリ
ング24とから成る。
【0028】プランジャ22はシリンダ室17内にスラ
イド自在に挿入されている。このプランジャ22には後
端面で開口するロッド挿入孔25が形成され、そのロッ
ド挿入孔25の開口部内周に雌ねじ26が設けられてい
る。
【0029】スクリューロッド23は前記雌ねじ26に
ねじ係合される雄ねじ27を外周に有する。この雌ねじ
26と雄ねじ27のねじ山は、プランジャ22が軸方向
に押された際の押し込み力を受ける圧力側フランク28
のフランク角が遊び側フランク29のフランク角より大
きい鋸歯状とされ、その鋸歯状ねじ山に前記スプリング
24の押圧によってスクリューロッド23が回転しつつ
シリンダ室17の閉塞端に向けて移動するリード角が設
けられている。
【0030】上記スクリューロッド23には、その軸心
上にスプリング収納孔30と、油通路31およびレンチ
係合孔32が形成され、前記スプリング収納孔30に前
記スプリング24およびスプリングシート33が組込ま
れている。
【0031】内筒部13のシリンダ室17内に組込まれ
たダンパ機構21は、シリンダ室17内に組込まれたス
プリング34によって外方向への突出性が付与されてい
る。別途チェックバルブを設けた場合は、このスプリン
グ34は省略してもよい。
【0032】前記内筒部13とプランジャ22の相互間
には、そのプランジャ22を回り止し、かつ外方向への
突出量を制限する抜け止め機構35が設けられ、この抜
け止め機構35によって内筒部13とダンパ機構21は
ユニット化されている。
【0033】抜け止め機構35は、プランジャ22の外
周に先端からプランジャ22の軸方向中途に至る溝36
を形成し、内筒部13の開口端部には上記溝36に挿入
されるストッパ37を折曲げにより形成して、上記スト
ッパ37に対する溝36の端部36aの当接によってプ
ランジャ22を抜け止めしている。
【0034】上記の構成から成るチェーンテンショナ1
0の組立に際しては、内筒部13とダンパ機構21の組
立ユニットを外筒部12内に挿入し、内筒部13の開口
端に設けられた折曲片19を外筒部12の開口端に形成
された切欠部20に挿入したのち、その切欠部20の両
側縁部の加締めにより折曲片19を抜け止めする。
【0035】このように、外筒部12内に対する組立ユ
ニットの挿入と、挿入後における切欠部20の両側縁部
の加締めによってチェーンテンショナ10を組立ること
ができるため、組立が容易であると共に、組立の自動化
も可能である。
【0036】エンジンブロックに対するチェーンテンシ
ョナ10の取付けに際しては、内筒部13内にプランジ
ャ22を没入し、その没入状態を保持してエンジンブロ
ックに外筒部12を取付けたのち、プランジャ22の保
持を解除し、給油通路16に対する作動油の供給と、ス
プリング34の押圧によりプランジャ22を前進させ、
そのプランジャ22でスリッパ6を押圧してチェーン5
を緊張させる。
【0037】ここで、プランジャ22の没入に際して
は、プラグ14を取外し、ねじ孔15にレンチを挿入し
てスクリューロッド23のレンチ係合孔32に係合し、
プランジャ22の先端部を軽く押す状態でレンチの回転
操作によりスクリューロッド23を回転して雌ねじ26
と雄ねじ27の噛み合いによりプランジャ22を後退動
させる。
【0038】後退動させたプランジャ22の保持に際し
て、実施の形態では、ハウジング11の開口端部に半径
方向のピン孔40を形成し、そのピン孔40にセットピ
ン41を挿入し、プランジャ22の先端部に形成された
段部22aをセットピン41に当接させるようにしてい
る。
【0039】図1に示すチェーンテンショナ10の取付
け状態において、エンジンを始動し、クランクシャフト
1の端部に取付けたスプロケット2の矢印方向の回転に
よってチェーン5の弛み側チェーン5aに弛みが生じる
と、給油通路16から送り込まれる作動油の圧力によっ
てプランジャ22およびスクリューロッド23が外方向
に移動し、その移動によってスクリューロッド23が内
筒部13の底から離れ、シリンダ室17内に作動油が供
給される。
【0040】また、プランジャ22の外方向への移動に
よって、そのプランジャ22はスリッパ6を押圧するた
め、チェーン5の弛みは吸収されると共に、スプリング
24の弾力により、スクリューロッド23は回転しつつ
シリンダ室17の閉塞端に向けて移動して内筒部13の
底に当接し、プランジャ22とスクリューロッド23の
停止によってチェーン5は所定の張力に保持される。
【0041】エンジンが温度上昇し、熱膨張によりクラ
ンクシャフト1とカムシャフト3の心間距離が大きくな
り、チェーン5の張力増大によってプランジャ22が押
圧されると、その押圧力はシリンダ室17内に封入され
た油によって受けられると共に、雌ねじ26と雄ねじ2
7の圧力側フランク28によって受けられ、プランジャ
22は後退しない。プランジャ22を押圧する押圧力が
スプリング24、34の弾力と油圧力の合力より強くな
ると、スクリューロッド23が回転し、プランジャ22
が後退する。
【0042】このとき、シリンダ室17内の油は、シリ
ンダ室17とプランジャ22の摺動面間からリークし、
プランジャ22は、押圧力とスプリング24、34の弾
力と供給油圧力との合力とが釣り合う位置までゆっくり
と後退動する。
【0043】エンジンを停止すると、カムシャフト3に
設けられたカムの停止位置の関係からチェーン5の弛み
側チェーン5aが緊張する場合がある。この場合は、プ
ランジャ22はチェーン5によって押圧され、その押圧
力は雌ねじ26と雄ねじ27のねじ係合部における圧力
側フランク28により受けられる。
【0044】ここで、上記押圧力は振動を伴わない静的
な荷重であるため、上記押圧力がスプリング24、34
の弾力より大きい場合でもスクリューロッド23は回転
せず、プランジャ22は後退しない。
【0045】このため、エンジンが再始動されてチェー
ン5の弛み側チェーン5aに弛みが生じても、その弛み
量はきわめて小さく、プランジャ22の突出量も小さ
い。したがって、シリンダ室17における圧力低下も少
ないため、シリンダ室17に空気が侵入することもな
い。
【0046】なお、エンジンの低温始動時、ポンプから
給油通路13に送られる油の粘度が高く、シリンダ室1
7への作動油の流入が悪くなるが、この場合でも、プラ
ンジャ22の外方向への移動量が少ないため、シリンダ
室17内に空気が侵入するのを防止することができる。
【0047】図1に示すようなチェーンテンショナ10
の使用状態において、プランジャ22はスプリング2
4、34により常に外方向に向けて押圧されているた
め、エンジン回りのメテンナンスのため、チェーン5が
取り外されると、プランジャ22は外方向に突出する
が、溝36の端部がストッパ37に当接するため、シリ
ンダ室17から抜け出すことはない。
【0048】このため、スクリューロッド22やスプリ
ング24、34等の部品がバラバラに分解されることは
なく、再組立の必要がないため、部品の組込み忘れや誤
った組込みを未然に防止することができる。
【0049】チェーンテンショナ10の使用状態の再現
に際しては、前述と同様にねじ孔15にレンチを挿入
し、レンチ先端部をスクリューロッド23のレンチ係合
孔32に係合し、レンチの回転操作によってプランジャ
22を後退させる。
【0050】図3乃至図5は、内筒部13の抜け止め機
構およびプランジャ22の抜け止め機構の他の例を示
す。図3(I)、(II)に示すチェーンテンショナ10
では、外筒部12の開口端部にピン孔50を形成し、そ
のピン孔50に抜け止めピン51を挿入し、この抜け止
めピン51に対するストッパ37の当接によって内筒部
13を抜け止めすると共に、ストッパ37が外方向に倒
れるのを防止している。
【0051】図4(I)、(II)に示すチェーンテンシ
ョナ10では、プランジャ22の外周面に平坦面52を
形成して、プランジャ22の外周中途に段部52aを設
け、外筒部12および内筒部13の開口端部にピン孔5
3を形成し、このピン孔53に抜け止めピン54を挿入
して、内筒部13の抜け止めと、プランジャ22の抜け
止めとを行うようにしている。
【0052】図5(I)、(II)に示すチェーンテンシ
ョナ10では、図4(I)、(II)に示す抜け止めピン
54に代えて、座付きの抜け止めピン55を用いるよう
にしている。
【0053】図4および図5に示すように、抜け止めピ
ン54、55によって内筒部13とプランジャ22の抜
け止めを兼用することによって、図2(I)、(II)に
示す折曲片19および切欠部20を不要とすることがで
きるため、チェーンテンショナ10の構成の簡素化を図
ることができる。
【0054】図6はこの発明に係るチェーンテンショナ
の他の例を示す。このチェーンテンショナ10において
は、プランジャ22を円筒部22bと、内周に雌ねじ2
6が形成されたナット部22cとに分割している。
【0055】上記のように、プランジャ22を円筒部2
2bとナット部22cとに分割することによって、その
ナット部22cの形成に、タップを用いる機械加工や焼
結成形による製造方法を採用することができると共に、
タップは不完全ねじ部を充分にとることができるため、
高精度の雌ねじ26を形成することができる。
【0056】また、内筒部22bは単純な形状であるた
め、鍛造によって簡単に製造することができる。
【0057】
【発明の効果】以上のように、この発明においては、ハ
ウジングを外筒部と内筒部とで形成し、その内筒部とダ
ンパ機構とをユニット化したことにより、チェーンテン
ショナを簡単に組立ることができ、組立の自動化を可能
とすることができる。
【0058】また、チェーンを取外すメンテナンス時
に、ダンパ機構を形成する部品の脱落を防止することが
できる。
【0059】さらに、内筒部としてプレス成形されたシ
エル製のスリーブを用いることによって、内径面の面精
度のよいシリンダ室を得ることができるので、シリンダ
室内径面の仕上げ加工を不要とし、コストの低減を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るチェーンテンショナの使用状態
を示す正面図
【図2】(I)は図1に示すチェーンテンショナの断面
図、(II)は(I)の右側面図
【図3】(I)はこの発明に係るチェーンテンショナの
他の例を示す一部切欠平面図、(II)は(I)のa−a
線に沿った断面図
【図4】(I)は、この発明に係るチェーンテンショナ
の他の例を示す一部切欠平面図、(II)は(I)のb−
b線に沿った断面図
【図5】(I)は、この発明に係るチェーンテンショナ
の他の例を示す一部切欠平面図、(II)は(I)のc−
c線に沿った断面図
【図6】この発明に係るチェーンテンショナのさらに他
の例を示す一部切欠平面図
【図7】従来のチェーンテンショナを示す断面図
【符号の説明】
11 ハウジング 12 外筒部 13 内筒部 14 プラグ 15 ねじ孔 16 給油通路 17 シリンダ室 19 折曲片 20 切欠部 21 ダンパ機構 22 プランジャ 23 スクリューロッド 24 スプリング 26 雌ねじ 27 雄ねじ 32 レンチ係合孔 35 抜け止め機構 36 溝 37 ストッパ 52 平坦面 52a 段部 53 ピン孔 54、55 抜け止めピン

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングにシリンダ室と、そのシリン
    ダ室の閉塞端部において開口する給油通路とを設け、前
    記シリンダ室内にチェーンの張力変化を吸収するダンパ
    機構を設け、このダンパ機構が前記シリンダ室内にスラ
    イド自在に挿入されたプランジャを有し、このプランジ
    ャによってチェーンを押圧するようにしたチェーンテン
    ショナにおいて、前記ハウジングが外筒部と、内部がシ
    リンダ室とされた内筒部とから成り、前記内筒部と前記
    プランジャの相互間に、そのプランジャの外方向への移
    動量を制限する抜け止め手段を設けて内筒部とダンパ機
    構をユニット化したことを特徴とするチェーンテンショ
    ナ。
  2. 【請求項2】 前記ダンパ機構が、前記内筒部のシリン
    ダ室内にスライド自在に挿入されたプランジャと、その
    プランジャの後端部にねじ係合されたスクリューロッド
    と、このスクリューロッドをシリンダ室の閉塞端に向け
    て押圧するスプリングとから成る請求項1に記載のチェ
    ーンテンショナ。
  3. 【請求項3】 前記内筒部が、プレス成形されたシエル
    製の有底スリーブから成る請求項2に記載のチェーンテ
    ンショナ。
  4. 【請求項4】 前記プランジャの抜け止め手段が前記プ
    ランジャの外周面に、その先端からプランジャの軸方向
    中途に至る溝を形成し、内筒部の開口端にはその溝に挿
    入されるストッパを設けたことを特徴とする請求項1乃
    至3のいずれかに記載のチェーンテンショナ。
  5. 【請求項5】 前記外筒部と内筒部の相互間に内筒部の
    抜け止め手段を設けた請求項1乃至4のいずれかに記載
    のチェーンテンショナ。
  6. 【請求項6】 前記抜け止め手段が、前記内筒部の開口
    端に外径方向に向く折曲片を形成し、この折曲片を外筒
    部の開口端に設けた切欠部に挿入し、この切欠部の両側
    縁部の加締めによって折曲片を抜け止めした請求項5に
    記載のチェーンテンショナ。
  7. 【請求項7】 前記プランジャの抜け止め手段が、プラ
    ンジャの外周に、その外周中途に段部を形成する平坦面
    を設け、前記外筒部と内筒部の開口端部には半径方向の
    ピン孔を形成し、このピン孔に抜け止めピンを挿入し
    て、先端部を前記段部とプランジャの軸方向で対向させ
    たことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の
    チェーンテンショナ。
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