JP2000291692A - 一方向クラッチ - Google Patents

一方向クラッチ

Info

Publication number
JP2000291692A
JP2000291692A JP11105093A JP10509399A JP2000291692A JP 2000291692 A JP2000291692 A JP 2000291692A JP 11105093 A JP11105093 A JP 11105093A JP 10509399 A JP10509399 A JP 10509399A JP 2000291692 A JP2000291692 A JP 2000291692A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
way clutch
flexible piece
leaf spring
bending
pocket
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11105093A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Iga
一生 伊賀
Shigenori Bando
重徳 坂東
Tsutomu Shiraishi
勉 白石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
Priority to JP11105093A priority Critical patent/JP2000291692A/ja
Publication of JP2000291692A publication Critical patent/JP2000291692A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】一方向クラッチにおいて、板ばねの可撓片の疲
労破損寿命を向上すること。 【解決手段】ころ5と板ばね6を用いるタイプの一方向
クラッチ1において、板ばね6の可撓片6bの屈曲起点
部分を、従来例のような折り目を付けずに、滑らかに湾
曲させている。これにより、撓みの繰り返しに伴い発生
する曲げ応力が可撓片6bの撓み支点つまり屈曲起点部
分に集中せずに分散されることになり、結果的に、可撓
片6bの疲労破損が避けられるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ころおよび板ばね
を用いるタイプの一方向クラッチに関する。この一方向
クラッチは、例えば種々な機器の送り機構に用いられ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の一方向クラッチの基本構
成は、本発明の実施形態に例示したもの(図1)と同じ
である。
【0003】図中、1は一方向クラッチの全体を示して
おり、2は一方向クラッチ1が装着される回転軸であ
る。一方向クラッチ1は、外輪3と、保持器4と、複数
のころ5と、板ばね6とを備えており、外輪3と回転軸
2との回転差に応じて、ころ5が転動して外輪3と回転
軸2とを同期回転させて動力伝達するロック状態や、相
対回転させて動力伝達を遮断するフリー状態に切り替わ
るようになっている。
【0004】ところで、上記板ばね6は、図6および図
7に示すように、帯状金属板に対して打ち抜き加工と曲
げ加工とを施してから円環状に湾曲させることにより製
作されるものであり、保持器4に対して不動に固定され
る。
【0005】この板ばね6は、保持器4の外周面に外嵌
される円環状の取付部6aと、この取付部6aの円周数
カ所に連接される可撓片6bとを有している。
【0006】なお、前述の可撓片6bは、平面視ほぼ
「ハ」の字形となるように、保持器4のポケット4aの
軸方向中央位置を起点にして両側へ二股に分岐して延出
されている。この二股の可撓片6bの屈曲起点部分に
は、折り目Lが付けられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例では、一方
向クラッチ1がフリー状態に切り替わるときに、板ばね
6の二股の可撓片6bがころ5により撓まされるが、そ
のときに二股の可撓片6bそれぞれの撓み起点である折
り目Lに曲げ応力が集中することになり、この可撓片6
bの撓みが経時的に繰り返されることによって、可撓片
6bが折り目Lから疲労破損しやすくなっている。
【0008】これに対し、二股の可撓片6bそれぞれを
軸方向に長く伸ばすと、折り目Lに対する応力集中を緩
和できるものの、それではポケット4aの軸方向寸法を
大きくせねばならず、一方向クラッチ1全体の軸方向寸
法が大型化する結果になるなど、好ましくない。
【0009】このような事情に鑑み、本発明は、一方向
クラッチにおいて、板ばねの可撓片の疲労破損寿命を向
上することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
一方向クラッチは、同心状に配設される内外2つの環体
の相対回転を阻止するロック状態と相対回転を許容する
フリー状態とに切り換えるもので、前記内外2つの環体
の対向間隙の円周数カ所に、周方向一方に向けて対向間
隙が広くなるくさび状間隙が設けられ、前記内外2つの
環体の対向間隙に、各くさび状間隙に対応して径方向内
外に貫通するポケットを有する保持器が介装され、この
保持器の各ポケット内にころが収納され、このころが板
ばねによりくさび状間隙の狭い側へ弾発付勢され、前記
板ばねは、保持器に対して固定される取付部と、この取
付部に回転軸心に対して傾く姿勢となるように屈曲され
た姿勢で連接されかつ前記各ポケット内に前記ころと周
方向隣り合わせ状態で入れられる可撓片とを有し、この
可撓片の屈曲起点部分が、湾曲されている。
【0011】請求項2の発明にかかる一方向クラッチ
は、上記請求項1の可撓片を、平面視ほぼ「ハ」の字形
となるように、ポケットの軸方向中央位置を起点にして
その両側へ二股に分岐して延出するものとしている。
【0012】要するに、本発明では、板ばねの可撓片の
屈曲起点部分を、従来例のような折り目を付けずに、滑
らかに湾曲させている。これにより、撓みの繰り返しに
伴い発生する曲げ応力が可撓片の撓み支点つまり屈曲起
点部分にに集中せずに分散されることになるから、可撓
片の疲労破損が避けられるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の詳細を図面に示す実施形
態に基づいて説明する。
【0014】図1ないし図5に本発明の一実施形態を示
している。図1は、一方向クラッチの縦断側面図、図2
は、図1(2)−(2)線断面の矢視図、図3は、保持
器のポケット部位を示す平面展開図、図4は、保持器と
板ばねを示す分解斜視図、図5は、板ばねの要部を示す
斜視図である。
【0015】本発明に係る一方向クラッチ1の基本構成
は、従来例で説明したとおりであるが、一方向クラッチ
1は、外輪3と、保持器4と、複数のころ5と、板ばね
6とを備えており、外輪3と回転軸2との回転差に応じ
て、ころ5が転動して外輪3と回転軸2とを同期回転さ
せて動力伝達するロック状態や、相対回転させて動力伝
達を遮断するフリー状態に切り替わるようになってい
る。
【0016】ここで、一方向クラッチ1の各構成要素に
ついて詳細に説明する。
【0017】外輪3は、その軸方向一端側が径方向内向
きに折り曲げられており、軸方向他端側は軸方向に真っ
すぐに形成されている。この外輪3の内周面の円周数カ
所には、回転軸2との間で対向間隙を周方向一方へ向け
てくさび状に狭くするためのカム面7が設けられてい
る。このカム面7は、径方向外向きに凹む凹曲面に形成
されている。
【0018】保持器4は、外輪3と回転軸2との間に介
装されて外輪3に対して固定装着されるもので、外輪3
の各カム面7に対応する位置に径方向内外に貫通するポ
ケット4aが設けられている。この保持器4の外周面の
一方軸端側には、径方向外向きに膨出する部分円弧形の
膨出部4bが設けられており、この膨出部4bが、外輪
3のカム面7において一方軸端側に嵌合されることで、
保持器4が外輪3に対して固定装着されるようになって
いる。
【0019】ころ5は、保持器4のポケット4a内に収
納された状態で、外輪3のカム面7と回転軸2の外周面
との間に形成されるくさび状間隙に周方向に転動可能に
配設されるものである。
【0020】板ばね6は、従来例の板ばねとほぼ同じで
あり、帯状金属板に対して打ち抜き加工と曲げ加工とを
施してから円環状に湾曲させることにより製作されるも
のであり、保持器4に対して不動に固定される。
【0021】この板ばね6は、保持器4の外周面に外嵌
される円環状の取付部6aと、この取付部6aの円周数
カ所に連接される可撓片6bとを有している。
【0022】なお、取付部6aの長手方向両端の突き合
わせ部分の側端に径方向内方には、保持器4の側端面の
所要位置に設けられる凹部4cに係入させられる爪6c
が設けられている。また、取付部6aの適所には、軽量
化のために複数の貫通孔6dが設けられている。
【0023】また、可撓片6bは、平面視ほぼ「ハ」の
字形となるように、保持器4のポケット4aの軸方向中
央位置を起点にして両側へ二股に分岐して延出されてい
る。
【0024】この実施形態の板ばね6において従来例と
異なる構成は、図2および図5に示すように、二股の可
撓片6bの屈曲起点部分を、従来例のような折り目Lを
付けずに、丸く湾曲させていることである。
【0025】このような板ばね6では、一方向クラッチ
1がロック、フリーを繰り返すことによって、可撓片6
bが繰り返し撓まされても、曲げ応力が可撓片6bの撓
み支点つまり屈曲起点部分に集中せずに分散されること
になり、そのために、可撓片6bの疲労破損が避けられ
るようになる。
【0026】なお、本発明は、上述した実施形態のみに
限定されるものではなく、種々な応用や変形が考えられ
る。
【0027】(1) 上記実施形態では、板ばね6の可
撓片6bについて平面視ほぼ「ハ」の字形の二股形状に
なったものを例示しているが、単一のものとしてもよ
い。
【0028】(2) 上記実施形態での板ばね6につい
て、単一の取付部6aに複数の可撓片6bを一体に形成
したものとしているが、可撓片6bそれぞれを互いに分
離した取付部6aに対して形成してもよい。
【0029】(3) 板ばね6の保持器4に対する取り
付けは、例えばねじ止め形態としたりかしめ固定形態と
するなど、いかなる手段を用いてもよい。
【0030】(4) 上記実施形態では、外輪3にカム
面7を設けたものを例示しているが、回転軸2(あるい
は内輪)の外周面にカム面7を設けるようにしたものも
本発明に含まれる。この場合、保持器4は、回転軸2
(あるいは内輪)側に固定する必要がある。
【0031】
【発明の効果】請求項1および2の発明では、板ばねの
可撓片の屈曲起点部分の形状を工夫することにより、可
撓片の撓みに伴い発生する曲げ応力が屈曲起点に集中す
るのを阻止させているから、可撓片の疲労破損寿命を従
来例に比べて格段に伸ばすことができるなど、信頼性の
向上に大きく貢献できるようになる。
【0032】このように可撓片の屈曲起点に対する応力
集中を回避できる構造であるから、可撓片の軸方向寸法
を長くする必要がなくなり、そのため、一方向クラッチ
の軸方向寸法を従来例に比べて小さくきるなど、小型化
に有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の一方向クラッチの縦断側
面図
【図2】図1の(2)−(2)線断面の矢視図
【図3】図1における保持器のポケット部位を示す平面
展開図
【図4】図1における保持器と板ばねを示す分解斜視図
【図5】板ばねの要部を示す斜視図
【図6】従来例における保持器のポケット部位を示す平
面展開図
【図7】従来例における板ばねの要部を示す斜視図
【符号の説明】
1 一方向クラッチ 2 回転軸(環体) 3 外輪(環体) 4 保持器 5 ころ 6 板ばね 6a 板ばねの取付部 6b 板ばねの可撓片

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同心状に配設される内外2つの環体の相対
    回転を阻止するロック状態と相対回転を許容するフリー
    状態とに切り換える一方向クラッチであって、 前記内外2つの環体の対向間隙の円周数カ所に、周方向
    一方に向けて対向間隙が広くなるくさび状間隙が設けら
    れ、 前記内外2つの環体の対向間隙に、各くさび状間隙に対
    応して径方向内外に貫通するポケットを有する保持器が
    介装され、 この保持器の各ポケット内にころが収納され、このころ
    が板ばねによりくさび状間隙の狭い側へ弾発付勢され、 前記板ばねは、保持器に対して固定される取付部と、こ
    の取付部に回転軸心に対して傾く姿勢となるように屈曲
    された姿勢で連接されかつ前記各ポケット内に前記ころ
    と周方向隣り合わせ状態で入れられる可撓片とを有し、
    この可撓片の屈曲起点部分が、湾曲されている、ことを
    特徴とする一方向クラッチ。
  2. 【請求項2】請求項1の一方向クラッチにおいて、 前記可撓片は、平面視ほぼ「ハ」の字形となるように、
    ポケットの軸方向中央位置を起点にしてその両側へ二股
    に分岐して延出するものである、ことを特徴とする一方
    向クラッチ。
JP11105093A 1999-04-13 1999-04-13 一方向クラッチ Pending JP2000291692A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11105093A JP2000291692A (ja) 1999-04-13 1999-04-13 一方向クラッチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11105093A JP2000291692A (ja) 1999-04-13 1999-04-13 一方向クラッチ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000291692A true JP2000291692A (ja) 2000-10-20

Family

ID=14398309

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11105093A Pending JP2000291692A (ja) 1999-04-13 1999-04-13 一方向クラッチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000291692A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008164032A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Jtekt Corp 一方向クラッチ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008164032A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Jtekt Corp 一方向クラッチ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5133213B2 (ja) ローラ型ワンウェイクラッチ
KR100634230B1 (ko) 롤링베어링 일체형 일방향 클러치
JP2689546B2 (ja) 回転支持部
JP2000291692A (ja) 一方向クラッチ
JPH10184737A (ja) ワンウェイクラッチ
US20090145719A1 (en) One-way clutch of sprag type
JP2004028268A (ja) 一方クラッチ
JP4154582B2 (ja) 一方向クラッチ
JP2008157263A (ja) 一方向クラッチ
JPWO2008099511A1 (ja) ローラ型ワンウェイクラッチ
JP2003056601A (ja) 一方向クラッチ
JP2005248998A (ja) 等速ジョイント
JP3960008B2 (ja) 一方向クラッチ用リボンスプリング
JP2004293620A (ja) シェル形ころ軸受
US7077254B2 (en) Outer race member for roller type one-way clutch
JP2017145877A (ja) 一方向クラッチ
JP2001304268A (ja) 転がり軸受用波形保持器
JP3435803B2 (ja) 金属製保持器
JP4457717B2 (ja) 一方向クラッチユニット
JP3749938B2 (ja) 一方向クラッチ
JP2012047321A (ja) 一方向クラッチ
JP2008157265A (ja) 一方向クラッチ
JP2021092284A (ja) 一方向クラッチ
JP2009138815A (ja) 一方向クラッチ
JP2009024762A (ja) シェル形ころ軸受の嵌合構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040803

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061218

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071211

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080422