JP2000286557A - 多層プリント配線板及び多層プリント配線板の製造方法 - Google Patents

多層プリント配線板及び多層プリント配線板の製造方法

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JP2000286557A
JP2000286557A JP9196599A JP9196599A JP2000286557A JP 2000286557 A JP2000286557 A JP 2000286557A JP 9196599 A JP9196599 A JP 9196599A JP 9196599 A JP9196599 A JP 9196599A JP 2000286557 A JP2000286557 A JP 2000286557A
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wiring board
layer
printed wiring
conductor circuit
plating
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JP9196599A
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Naohiro Hirose
直宏 広瀬
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Ibiden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バイアホールの接続信頼性を改善できる多層
プリント配線板及び該多層プリント配線板の製造方法を
提案する 【解決手段】 導体回路29の粗化面35には、ボイド
35aを有する。該ボイド35aは、めっき液との親和
性に優れ、めっき工程において、めっきがボイド35a
内に浸入して錨状部につきまわるため、導体回路29の
粗化面35とバイアホール130とがより一層密着す
る。即ち、下層導体回路29上にめっきによりバイアホ
ール130を形成する際に、導体回29路のボイド35
a部内にバイアホール130の導体に食い込むため、密
着性を高くすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、層間樹脂絶縁層と
導体回路とを交互に積層してなる多層プリント配線板及
び該多層プリント配線板の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、多層配線基板の高密度化という要
請から、いわゆるビルドアップ多層配線基板が注目され
ている。このビルドアップ多層配線基板は、例えば、特
公平4-55555 号公報に開示されているような方法で製造
される。即ち、感光性の無電解めっき用接着剤からなる
絶縁材を、導体回路を有するコア基板上に塗布し、乾燥
した後、露光現像することにより、バイアホール用開口
を有する層間絶縁材層を形成する。次いで、この層間絶
縁材層の表面を酸化剤等による処理にて粗化した後、そ
の粗化面にめっきレジストを設け、レジスト非形成部分
に無電解めっきを施して、バイアホールを含む2層の導
体回路パターンを形成する。かかる工程を複数回繰り返
すことで、多層化したビルドアップ配線基板が得られ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】多層プリント配線板に
おいては、銅等の金属からなる導体回路と樹脂からなる
層間樹脂絶縁層との密着性が低いため、導体回路を粗化
するか、或いは、粗化層を設けることで、層間樹脂絶縁
層と導体回路との密着性を改善している。しかしなが
ら、高温と低温とを繰り返すヒートサイクルにおいて、
バイアホールの剥離が発生していた。
【0004】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、その目的は、バイアホールの接続
信頼性を改善できる多層プリント配線板及び該多層プリ
ント配線板の製造方法を提案することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため本発明は、層間樹脂絶縁層と導体回路とを交互に積
層してなる多層プリント配線板において、導体回路表面
にボイドを形成したことを技術的特徴とする。
【0006】また、本発明は、層間樹脂絶縁層と導体回
路を交互に積層してなる多層プリント配線板の製造方法
において、導体回路を形成した後、層間樹脂絶縁層を形
成し、さらに前記層間樹脂絶縁層にバイアホール形成用
開口を設けた後、前記層間樹脂絶縁層表面を粗化すると
ともに、前記導体回路表面にボイドを形成することを特
徴とする。
【0007】本発明の多層プリント配線板においては、
導体回路表面にボイドを形成してあるため、該ボイドに
バイアホールが接続することにより、バイアホールの接
続信頼性が向上する。
【0008】また、請求項2の多層プリント配線板の製
造方法によれば、前記ボイドは、平均直径が、1μm〜
20μm程度が望ましい。大きすぎると断線し、小さす
ぎると接続信頼性を充分確保できないからである。
【0009】また、請求項2の多層プリント配線板の製
造方法によれば、層間樹脂絶縁層を粗化する際に、その
粗化液によって導体回路表面にボイドを形成できるため
工程を簡略化できる。前記導体回路の表面には、導体回
路を構成する金属とは異なる金属からなる異種金属層を
設けることが望ましい。導体回路と前記異種金属層とが
電池反応を起こし、導体回路が溶解して容易にボイドを
形成できるからである。導体回路が銅である場合には、
このような異種金属層としては、Cu−Ni−P、Cu
−Co−Pからなる粗化めっき層、Ti、Al、Fe、
Zn、Cr、Ni、Co、Sn、貴金属(Ag、Au、
Pt、Pd)がよい。
【0010】このような異種金属層の厚みは、0.01
〜20μmで調整される。使用される粗化液としては、
酸、酸化剤、アルカリである。酸としては、ギ酸、酢酸
などの有機酸、塩酸、硫酸、ふっ酸、リン酸などの無機
酸を使用できる。また、酸化剤としては、クロム酸、ア
ルカリ性過マンガン酸塩などの水溶液である。アルカリ
としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの水
溶液が好適である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態では、ボイド
を局部電池反応によって形成する。導体回路の表面に異
種金属層を設ける。具体的には、Pdが最適である。P
dの形成方法としては、スパッタリングの他、Pd−S
nコロイドからなる触媒を付与し、酸などの活性化剤で
Pdイオンを還元して金属パラジウムとする方法がコス
トの観点から最適である。
【0012】PdとCuが電池となり、クロム酸などで
層間樹脂絶縁層を粗化する際にクロム酸の水溶液が電解
液となって、Cu部分が溶解しボイドが形成されるので
ある。導体回路表面は予め粗化しておくことが望まし
い。
【0013】具体的には、第二銅錯体と有機酸とを含有
するエッチング液を、スプレーやバブリング等の酸素共
存条件で、次のように作用させて、導体回路の銅導体を
溶解させボイドを形成する。
【0014】
【化1】 Cu+Cu(II)An → 2Cu(I)An/2 ↓ エアレーション 2Cu(I)An/2 +n/4O2 +nAH → 2Cu(II)An +n/2H2 O 〔式中、Aは錯化剤(キレート剤として作用)、nは配
位数を示す。〕
【0015】本願発明に用いる第二銅錯体は、アゾール
類の第二銅錯体がよい。このアゾール類の第二銅錯体
は、金属銅等を酸化する酸化剤として作用する。アゾー
ル類としては、ジアゾール、トリアゾール、テトラゾー
ルがよい。中でも、イミダゾール、2−メチルイミダゾ
ール、2−エチレイミダゾール、2−エチル−4−メチ
ルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2−ウン
デシルイミダゾール等がよい。アゾール類の第二銅錯体
の添加量は、1〜15重量%がよい。溶解性及び安定性に
優れ、また、触媒核を構成するPdなどの貴金属をも溶
解させることができるからである。
【0016】また、酸化銅を溶解させるために、有機酸
をアゾール類の第二銅錯体に配合する。具体例として
は、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロ
ン酸、アクリル酸、クロトン酸、シュウ酸、マロン酸、
コハク酸、グルタル酸、マレイン酸、安息香酸、グリコ
ール酸、乳酸、リンゴ酸、スルファミン酸からなる群よ
り選ばれる少なくとも1種がよい。有機酸の含有量は、
0.1 〜30重量%がよい。酸化された銅の溶解性を維持
し、かつ溶解安定性を確保するためである。
【0017】発生した第一銅錯体は、酸の作用で溶解
し、酸素と結合して第二銅錯体となって、再び銅の酸化
に寄与する。
【0018】また、銅の溶解やアゾール類の酸化作用を
補助するために、ハロゲンイオン、例えば、フッ素イオ
ン、塩素イオン、臭素イオン等をエッチング液に加えて
もよい。本発明では、塩酸、塩化ナトリウム等を添加し
て、ハロゲンイオンを供給することができる。ハロゲン
イオン量は、0.01〜20重量%がよい。形成された粗化面
と層間樹脂絶縁層との密着性に優れるからである。
【0019】アゾール類の第二銅錯体と有機酸(必要に
応じてハロゲンイオン)を、水に溶解してエッチング液
を調整する。また、市販のエッチング液、例えば、メッ
ク社製、商品名「メック エッチボンド」を使用し、本
発明にかかる粗化面を形成することができる。
【0020】本発明では、エッチング量は1〜10μmが
よい。この範囲を超えたエッチング処理は、形成された
粗化面とバイアホール導体との接続不良を起こすからで
ある。
【0021】本発明で使用される層間樹脂絶縁層は、無
電解めっき用接着剤を用いて形成することができる。無
電解めっき用接着剤は、熱硬化性樹脂を基剤とし、特に
硬化処理された耐熱性樹脂粒子、酸や酸化剤に溶解する
耐熱性樹脂粒子、無機粒子や繊維質フィラー等を、必要
により含ませることができる。
【0022】熱硬化性樹脂基剤としては、エポキシ樹
脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂等を用いることが
できる。なお、熱硬化基の一部を感光化する場合は、熱
硬化基の一部をメタクリル酸やアクリル酸等と反応させ
てアクリル化させる。中でも、エポキシ樹脂のアクリレ
ートが最適である。このエポキシ樹脂としては、ノボラ
ック型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂等を用いるこ
とができる。また、添加する熱可塑性樹脂としては、ポ
リエーテルスルフォンやポリスルフォン、ポリフェニレ
ンスルフォン、ポリフェニレンサルファイド、ポリフェ
ニルエーテル、ポリエーテルイミド等を用いることがで
きる。
【0023】耐熱性樹脂粒子としては、(1) 平均粒径が
10μm以下の耐熱性樹脂粉末、(2)平均粒径が2μm以
下の耐熱性樹脂粉末を凝集させた凝集粒子、(3) 平均粒
径が2〜10μmの耐熱性粉末樹脂粉末と平均粒径が2μ
m以下の耐熱性樹脂粉末との混合物、(4) 平均粒径が2
〜10μmの耐熱性樹脂粉末の表面に、平均粒径が2μm
以下の耐熱性樹脂粉末及び無機粉末のいずれか一方又は
双方を付着させた疑似粒子、(5) 平均粒子径が0.8 〜2.
0 μmの耐熱性樹脂粉末、平均粒子径が0.1 〜0.8 μm
の耐熱性樹脂粉末、及びそれらの混合物から選ばれる少
なくとも1種の粒子を用いるのが望ましい。これらの粒
子は、より複雑なアンカーを形成できるからである。こ
れらの粒子により得られる粗化面は、最大粗度(Rma
x)が、0.1〜20μmである。
【0024】酸や酸化剤に溶解する耐熱性樹脂粒子とし
ては、アミノ樹脂(メラミン樹脂、尿素樹脂、グアナミ
ン樹脂等)、エポキシ樹脂(ビスフェノール型エポキシ
樹脂をアミン系硬化剤で硬化させたものが最適)、ビス
マレイミド−トリアジン樹脂等を用いることができる。
【0025】かかる層間樹脂絶縁層は、複数層にしても
よい。例えば、下層を無機粒子や繊維質フィラーと樹脂
基剤とからなる補強層とし、上層を無電解めっき用接着
剤層とする。
【0026】また、下層を、酸や酸化剤に溶解する平均
粒径0.1 〜2.0 μmの耐熱性樹脂粒子が酸や酸化剤に難
溶性の耐熱性樹脂中に分散したものとし、上層を無電解
めっき用接着剤層としてもよい。
【0027】無機粒子としては、シリカ、アルミナ、タ
ルク等を使用できる。繊維質フィラーとしては、炭酸カ
ルシウムのウイスカー、ホウ酸アルミニウムのウイスカ
ー、アラミド繊維、炭素繊維等の少なくとも1種を使用
できる。
【0028】次に、本発明のプリント配線板を製造する
一方法について説明する。以下の方法は、セミアディテ
ィブ法によるものであるが、フルアディティブ法を採用
してもよい。
【0029】(1) まず、基板の表面に導体回路を形成し
た配線基板を作製する。基板としては、ガラスエポキシ
基板、ポリイミド基板、ビスマレイミド−トリアジン樹
脂基板等の樹脂絶縁基板、セラミック基板、金属基板等
を用いることができる。
【0030】基板上への導体回路の形成は、銅張積層板
を無電解めっき又は電解めっきした後にエッチングする
方法や、ガラスエポキシ基板、ポリイミド基板、セラミ
ック基板、金属基板等の基板に無電解めっき用接着剤層
を形成し、この接着剤層表面を粗化して粗化面とし、こ
の粗化面に無電解めっきする方法、又はいわゆるセミア
ディティブ法(その粗化面全体に薄付けの無電解めっき
を施し、めっきレジストを形成し、めっきレジスト非形
成部分に厚付けの電解めっきを施した後、めっきレジス
ト除去し、エッチング処理して、電解めっき膜と無電解
めっき膜とからなる導体回路を形成する方法)により行
う。導体回路は、いずれも銅パターンがよい。
【0031】次いで、導体回路に粗化層を形成する。こ
の粗化層は、前述したアゾール類の第二銅錯体と有機酸
の水溶液からなるエッチング液をスプレイするか、エッ
チング液に浸漬し、バブリングする方法により行われ
る。なお、導体回路は、無電解めっき膜又は電解めっき
膜が望ましい。圧延銅箔をエッチングした導体回路で
は、粗化面が形成されにくいからである。
【0032】また、この粗化層は、イオン化傾向が銅よ
り大きくかつチタン以下である金属又は貴金属の層で被
覆されていてもよい。これらの金属又は貴金属の層は、
粗化層を被覆し、層間樹脂絶縁層を粗化する際に起こる
局部電極反応による導体回路の溶解を防止できる。その
層の厚さは 0.1〜2μmがよい。
【0033】かかる金属としては、チタン、アルミニウ
ム、亜鉛、鉄、インジウム、タリウム、コバルト、ニッ
ケル、スズ、鉛、ビスマスからなる群より選ばれる少な
くとも1種がある。貴金属としては、金、銀、白金、パ
ラジウムがある。これらのうち、特にスズがよい。スズ
は、無電解置換めっきにより薄い層を形成でき、粗化層
に追従できるため有利である。
【0034】スズを被覆するには、ホウフッ化スズ−チ
オ尿素、塩化スズ−チオ尿素液を使用する。この場合、
Cu−Snの置換反応により 0.1〜2μm程度のSn層
が形成される。貴金属の場合は、スパッタや蒸着等の方
法が採用できる。
【0035】また、かかる配線基板には、スルーホール
が形成され、このスルーホールを介して表面と裏面の配
線層を電気的に接続することができる。更に、かかる配
線基板には、スルーホールと配線基板の導体回路間にビ
スフェノールF型エポキシ樹脂等の低粘度の樹脂を充填
し、配線基板の平滑性を確保してもよい。
【0036】(2) このようにして作製した配線基板の上
に無電解めっき用接着剤を塗布し乾燥して、層間樹脂絶
縁層を設ける。塗布には、ロールコータ、カーテンコー
タ等を使用できる。
【0037】この時点では、基板の導体回路上に設けた
層間樹脂絶縁層は、導体回路パターン上の層間樹脂絶縁
層の厚さが薄く、導体回路パターン上以外の他の大面積
を持つ部分の層間樹脂絶縁層の厚さが厚くなり、凹凸が
発生している状態であることが多い。そのため、この凹
凸状態にある層間樹脂絶縁層を、金属板や金属ロールを
用いて加熱しながら押圧し、その層間樹脂絶縁層の表面
を平坦化することが望ましい。
【0038】(3) 次に、層間樹脂絶縁層を硬化する一方
で、その層間樹脂絶縁層にはバイアホール形成用の開口
を設ける。
【0039】層間樹脂絶縁層の硬化処理は、無電解めっ
き用接着剤の樹脂マトリックスが熱硬化性樹脂である場
合は熱硬化して行い、感光性樹脂である場合は紫外線等
で露光して行う。
【0040】バイアホール形成用の開口は、無電解めっ
き用接着剤の樹脂マトリックスが熱硬化性樹脂である場
合は、レーザ光や酸素プラズマ等を用いて穿孔し、感光
性樹脂である場合は露光現像処理にて穿孔する。尚、露
光現像処理は、バイアホール形成のための円パターンが
描画されたフォトマスク(ガラス基板がよい)を、円パ
ターン側を感光性の層間樹脂絶縁層の上に密着させて載
置した後、露光、現像処理する。
【0041】(4) 次に、バイアホール形成用開口を設け
た層間樹脂絶縁層(無電解めっき用接着剤層)の表面を
粗化する。特に本発明では、無電解めっき用接着剤層の
表面に存在する耐熱性樹脂粒子を酸又は酸化剤で溶解除
去することにより、接着剤層表面を粗化処理する。この
とき、粗化面に形成される窪みの深さは、1〜5μm程
度が好ましい。
【0042】酸としては、リン酸、塩酸、硫酸、又は蟻
酸や酢酸等の有機酸を用いることができる。特に有機酸
を用いるのが望ましい。粗化処理した場合に、バイアホ
ールから露出する金属導体層を腐食させにくいからであ
る。
【0043】酸化剤としては、クロム酸、過マンガン酸
塩(過マンガン酸カリウム等)を用いることが望まし
い。
【0044】(5) 次に、層間樹脂絶縁層の粗化面に触媒
核を付与する。触媒核の付与には、貴金属イオンや貴金
属コロイド等を用いることが望ましく、一般的には、塩
化パラジウムやパラジウムコロイドを使用する。尚、触
媒核を固定するために加熱処理を行うことが望ましい。
このような触媒核としてはパラジウムがよい。
【0045】(6) 次に、粗化し触媒核を付与した層間樹
脂絶縁層上の全面に薄付けの無電解めっき膜を形成す
る。この無電解めっき膜は、無電解銅めっき膜がよく、
その厚みは、1〜5μm、より望ましくは2〜3μmと
する。尚、無電解銅めっき液としては、常法で採用され
る液組成のものを使用でき、例えば、硫酸銅:29g/
l、炭酸ナトリウム:25g/l、EDTA: 140g/
l、水酸化ナトリウム:40g/l、37%ホルムアルデヒ
ド: 150ml、(pH=11.5)からなる液組成のものがよ
い。
【0046】(7) 次に、このようにして形成した無電解
めっき膜上に感光性樹脂フィルム(ドライフィルム)を
ラミネートし、この感光性樹脂フィルム上に、めっきレ
ジストパターンが描画されたフォトマスク(ガラス基板
がよい)を密着させて載置し、露光し、現像処理するこ
とにより、めっきレジストパターンを配設した非導体部
分を形成する。
【0047】(8) 次に、無電解めっき膜上の非導体部分
以外に電解めっき膜を形成し、導体回路とバイアホール
となる導体部を設ける。電解めっきとしては、電解銅め
っきを用いることが望ましく、その厚みは、10〜20μm
がよい。
【0048】(9) 次に、次に、非導体部分のめっきレジ
ストを除去した後、更に、硫酸と過酸化水素の混合液や
過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム、塩化第二鉄、
塩化第二銅等のエッチング液にて無電解めっき膜を溶解
除去し、無電解めっき膜と電解めっき膜の2層からなる
独立した導体回路とバイアホールを得る。尚、非導体部
分に露出した粗化面上のパラジウム触媒核は、クロム酸
等で溶解除去することもできる。
【0049】(10)次に、このようにして得た導体回路と
バイアホールの表面に、ボイドを有する粗化面を形成す
る。この粗化面の形成方法としては、前述したエッチン
グ処理法による。このとき、導体回路間の触媒核が除去
(削減)することもできる。この場合には、上述した触
媒核の除去工程が不要になる。なお、触媒核の除去(削
減)とは、触媒核を完全に除去する場合のみを意味する
のではなく、導体回路間の絶縁を確立するに十分な範囲
まで減ずることも含む。
【0050】(11)次に、この基板上に(2) の工程に従
い、層間樹脂絶縁層を形成する。 (12)更に、必要に応じて (3)〜(9) の工程を繰り返すこ
とにより多層化し、多層プリント配線板を製造する。
【0051】以上の処理は、セミアディテイブ法である
が、無電解めっき用接着剤層を粗化処理し、表面にめっ
きレジストを形成した後、無電解めっきを施して導体パ
ターンを形成するいわゆるフルアディティブ法におい
て、導体回路表面にボイドを設ける様に粗化してもよ
い。
【0052】
【実施例】以下、本発明の実施形態に係る多層プリント
配線板及びその製造方法について図を参照して説明す
る。先ず、本発明の第1実施形態に係る多層プリント配
線板10の構成について、図8を参照して説明する。多
層プリント配線板10では、コア基板1内にスルーホー
ル6が形成され、該コア基板1の両面には導体回路5が
形成されている。また、該コア基板1の上には、バイア
ホール30及び導体回路29の形成された下層側層間樹
脂絶縁層(接着剤層)16が配設されている。該下層層
間樹脂絶縁層16の上には、バイアホール130及び導
体回路129が形成された上層層間樹脂絶縁層(接着剤
層)116が配置されている。
【0053】多層プリント配線板の上面側には、ソルダ
ーレジスト70の開口部71に、ICチップ(図示せ
ず)のランドへ接続するための半田バンプ76Uが配設
されている。下面側の開口部71には、ドーターボード
(図示せず)のランドへ接続するための半田バンプ76
Dが配設されている。該半田バンプ76Uは、層間樹脂
絶縁層116に形成されたバイアホール130及び層間
樹脂絶縁層16に形成されたバイアホール30を介して
スルーホール6へ接続されている。一方、該半田バンプ
76Dは、層間樹脂絶縁層116に形成されたバイアホ
ール130及び層間樹脂絶縁層16に形成されたバイア
ホール30を介してスルーホール6へ接続されている。
【0054】導体回路29の粗化面35には、ボイド3
5aを有する。該ボイド35aは、めっき液との親和性
に優れ、めっき工程において、めっきがボイド35a内
に浸入して錨状部につきまわるため、導体回路29の粗
化面35とバイアホール130とがより一層密着する。
即ち、下層導体回路29上にめっきによりバイアホール
130を形成する際に、導体回29路のボイド35a部
内にバイアホール130の導体に食い込むため、密着性
を高くすることができる。なお、図9に示すようにボイ
ド35a内に空隙を残存させてもよい。
【0055】引き続き、図8を参照して上述したプリン
ト配線板の製造方法について説明する。ここでは、先
ず、A.無電解めっき用接着剤、B.樹脂充填剤調製用
の原料組成物について説明する。 無電解めっき用接着剤組成物Aの調製 (1) クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(日本化薬
製:分子量2500)の25重量%アクリル化物を35重量部、
感光性モノマー(東亜合成製:商品名アロニックスM31
5)3.15重量部、消泡剤(サンノプコ製S-65)0.5 重量
部、N-メチルピロリドン(NMP )3.6 重量部を攪拌混合
した。
【0056】(2) ポリエーテルスルフォン(PES )12重
量部、エポキシ樹脂粒子(三洋化成製:商品名ポリマー
ポール)の平均粒径1.0 μmを7.2 重量部、平均粒径0.
5 μmのものを3.09重量部を混合した後、さらにNMP 30
重量部を添加し、ビーズミルで攪拌混合した。
【0057】(3) イミダゾール硬化剤(四国化成製:商
品名2E4MZ-CN)2重量部、光開始剤(チバガイギー製:
イルガキュア I-907)2重量部、光増感剤(日本化薬
製:DETX-S)0.2 重量部、NMP 1.5 重量部を攪拌混合し
た。 (4) 混合物(1) 〜(3) を混合して無電解めっき用接着剤
組成物を得た。
【0058】樹脂充填剤Bの調整 (1) ビスフェノールF型エポキシモノマー(油化シェル
製:分子量310 、商品名 YL983U ) 100重量部と平均粒
径 1.6μmで表面にシランカップリング剤がコーティン
グされたSiO球状粒子〔アドマテック製:CRS 11
01−CE、ここで、最大粒子の大きさは後述する内層銅パ
ターンの厚み(15μm)以下とする。〕170重量部、レ
ベリング剤(サンノプコ製:商品名ペレノールS4)1.5
重量部を3本ロールにて混練し、その混合物の粘度を23
±1℃で45,000〜49,000cps に調整した。
【0059】(2) イミダゾール硬化剤(四国化成製、商
品名:2E4MZ-CN)6.5 重量部。 (3) 混合物(1) と(2) とを混合して、樹脂充填剤を調製
した。
【0060】プリント配線板の製造 図1(A)〜図7(S)は、本発明の第1実施例に係る
工程に従って製造されるプリント配線板の断面図であ
る。 (1) 図1(A)に示すように、本実施例では、厚さ1mm
のビスマレイミドトリアジン(BT)樹脂からなる基板1
の両面に18μmの銅箔2がラミネートされている銅張積
層板3を出発材料とした。
【0061】(2) まず、この銅張積層板3にドリル孔4
を開け、無電解めっきを施し、さらに銅箔を常法に従い
パターン状にエッチングすることにより、基板1の両面
に内層銅パターン(下層導体回路)5を設け、スルーホ
ール6を形成した(図1(B))。
【0062】次に、内層銅パターン5の表面、スルーホ
ール6のランド表面と内壁に、それぞれ粗化層7,8,
9を設けた(図1(C))。粗化層7,8,9は、前述
の基板を水洗し、乾燥した後、エッチング液を基板の両
面にスプレイで吹きつけて、内層銅パターン5の表面、
スルーホール6のランド表面と内壁をエッチングするこ
とにより形成した。エッチング液には、イミダゾール銅
(II)錯体10重量部、グリコール酸7重量部、塩化カ
リウム5重量部、イオン交換水78重量部を混合したも
のを用いた。
【0063】(3) 次に、樹脂層11,12を配線基板1
0の内層銅パターン5間とスルーホール6内とに設け
た。ここでは、先ず、樹脂層11,12は、予め調製し
た樹脂充填剤Bを、ロールコータにより配線基板10の
両面に塗布し、内層銅パターン5の間とスルーホール6
内に充填し、 100℃で1時間、120 ℃で3時間、 150℃
で1時間、 180℃で7時間、それぞれ加熱処理すること
により硬化させて形成した(図1(D))。
【0064】(4) (3) の処理で得た基板の片面を、ベル
トサンダー研磨した。この研磨では、#600 のベルト研
磨紙(三共理化学製)を用い、内層銅パターン5の粗化
層7やスルーホール6のランド表面に樹脂充填剤が残ら
ないようにした。次いで、このベルトサンダー研磨によ
る傷を取り除くために、バフ研磨を行った。このような
一連の研磨を基板の他方の面についても同様に行い、図
2(E)示すような配線基板13を得た。
【0065】この配線基板13は、内層銅パターン5間
に樹脂層11が設けられ、スルーホール6内に樹脂層1
2が設けられている。内層銅パターン5の粗化層7とス
ルーホール6のランド表面の粗化層8が除去されてお
り、基板両面が樹脂充填剤により平滑化されている。樹
脂層11は内層銅パターン5の側面の粗化層7aを介し
て内層銅パターン5と密着し、樹脂層12はスルーホー
ル6の内壁の粗化層9を介してスルーホール6の内壁と
密着している。
【0066】(5) 更に、図2(F)に示すように、露出
した内層銅パターン5とスルーホール6のランド上面を
(2) のエッチング処理で粗化して、厚さ3μmの粗化層
14,15を形成した。粗化面を真上および斜め上45
°の角度から電子顕微鏡にて撮影したところ、5μm角
当りの領域で錨状部が平均11個、窪みが、5μm角当
りの領域で平均11個、稜線は、5μm角当りの領域で
22本観察された。さらに、この粗化面に、Su−Pd
コロイド触媒(シプレイ社、キャタホジット44)を付
与し、1NHuでPdイオンをPd原子に還元した。
【0067】(6) 得られた配線基板の両面に、予め調製
した無電解めっき用接着剤組成物Aをロールコータを用
いて塗布した。この組成物は、基板を水平状態で20分間
放置してから、60℃で30分乾燥し、厚さ35μmの接着剤
層(層間樹脂絶縁層)16を形成した(図2(G))。
【0068】(7) 図3(H)に示すように、(6) で接着
剤層16を形成した配線基板の両面に、85μmφの黒円
17が印刷されたフォトマスクフィルム18を密着させ
た。この配線基板を、超高圧水銀灯により 500mJ/cm
で露光した。
【0069】次いで、この配線基板をDMDG溶液を用いて
スプレー現像することにより、85μmφのバイアホール
となる開口19を、接着剤層16に形成した(図3
(I))。更に、この配線基板を超高圧水銀灯により30
00mJ/cmで露光し、100 ℃で1時間、その後 150℃
で5時間、加熱処理することにより、フォトマスクフィ
ルムに相当する寸法精度に優れた開口(バイアホール形
成用開口)19を形成した。尚、厚さ35μmの接着剤層
16は、層間絶縁材層として機能し、バイアホール形成
用開口には、内層銅パターン5を部分的に露出させた。
【0070】(8) 次に、(7) の処理後の基板を、80g
/lのクロム酸水溶液に1分間浸漬し、接着剤層16の
表面に存在するエポキシ樹脂粒子を溶解除去した。この
処理により、図3(J)に示すような粗化層20,21
を、接着剤層16の表面とバイアホール用開口の内壁面
に形成した。その後、得られた基板22を中和溶液(シ
プレイ社製)に浸漬してから水洗いした。このクロム酸
処理による、内層銅パターン5にボイド(平均直径5μ
m)14aが発生した。
【0071】更に、粗面化処理した配線基板の表面に、
再度パラジウム触媒(シプレイ社、キャタホジット4
4)を付与することにより、接着剤層16の粗化層20
とバイアホール用開口の粗化層21に触媒核33を付け
た(図4(K))。
【0072】(9) 得られた基板を以下の条件の無電解銅
めっき浴中に浸漬し、図4(L)に示すような厚さ1.6
μmの無電解銅めっき膜23を粗化面全体に形成した。 無電解めっき液; EDTA : 150 g/l 硫酸銅 : 20 g/l HCHO : 30 ml/l NaOH : 40 g/l α、α’−ビピリジル : 80 mg/l PEG : 0.1 g/l 無電解めっき条件; 70℃の液温度で30分
【0073】(10)次に、市販の感光性ドライフィルム
(図示せず)を無電解銅めっき膜23に張り付け、パタ
ーンが印刷されたマスクフィルム(図示せず)を載置し
た。この基板を、100mJ/cmで露光し、その後0.8
%炭酸ナトリウムで現像処理して、図4(M)に示すよ
うに、厚さ15μmのめっきレジスト27を設けた。
【0074】(11)次いで、得られた基板に以下の条件で
電解銅めっきを施し、図5(N)に示すような厚さ15μ
mの電解銅めっき膜28を形成した。 電解めっき液; 硫酸 : 180 g/l 硫酸銅 : 80 g/l 添加剤 : 1ml/l (添加剤はアトテックジャパン製:商品名カパラシドG
L) 電解めっき条件; 電流密度 : 1A/dm 時間 : 30分 温度 : 室温
【0075】(12)めっきレジスト26を5%KOH で剥離
除去した後、硫酸と過酸化水素混合液でエッチングし、
めっきレジスト26下に存在していた無電解めっき膜2
3を溶解除去した。図5(O)に示すような、無電解銅
めっき膜23と電解銅めっき膜28とからなる厚さ18μ
mの導体回路29(バイアホール30を含む)が得られ
た。
【0076】更に、イミダゾール銅(II)錯体10重量
部、グリコール酸7重量部、塩化カリウム5重量部、イ
オン交換水78重量部を混合したエッチング液をスプレ
ーで吹きつけて導体回路29(バイアホール30含む)
表面に粗化面35を形成するとともに、接着剤層16表
面のパラジウム触媒33を除去し、図5(P)に示すよ
うな多層プリント配線板31を製造した。
【0077】(14)さらに、上記6) 〜(8)を行い導体回路
29の上に接着剤層116を形成する(図6(Q))。
ここで、接着剤層116を粗化する際に、導体回路29
の粗化面35にボイド35aが形成されている。
【0078】(15) 引き続き、上記(9)〜 (13)を繰り返
して接着剤層116に導体回路129、バイアホール1
30を形成し、図6(R)に示すの多層プリント配線板
を得た。かかるボイド35aを有する導体回路29の粗
化面35は、めっき液との親和性に優れ、めっきがボイ
ド35a内に浸入して錨状部につきまわるため、導体回
路29の粗化面35とバイアホール130とがより一層
密着する。即ち、下層導体回路29上にめっきによりバ
イアホール130を形成する際に、導体回29路のボイ
ド35a部内にバイアホール130の導体に食い込むた
め、密着性を高くすることができる。
【0079】(16)上述した多層プリント配線板にはん
だバンプを形成する。先ず、DMDGに溶解させた60
重量%のクレゾールノボラック型エポキシ樹脂(日本化
薬製)のエポキシ基50%をアクリル化した感光性付与
のオリゴマー(分子量4000)を 46.67g、メ
チルエチルケトンに溶解させた80重量%のビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂(油化シェル製、エピコート10
01)15.0g、イミダゾール硬化剤(四国化成製、
2E4MZ−CN)1.6 g、感光性モノマーである
多価アクリルモノマー(日本化薬製、R604 )3
g、同じく多価アクリルモノマー(共栄社化学製、DP
E6A ) 1.5g、分散系消泡剤(サンノプコ社
製、S−65)0.71gを混合し、さらにこの混合物
に対して光開始剤としてのベンゾフェノン(関東化学
製)を2g、光増感剤としてのミヒラーケトン(関東化
学製)を 0.2g加えて、粘度を25℃で 2.0P
a・sに調整したソルダーレジスト組成物を得た。な
お、粘度測定は、B型粘度計(東京計器、 DVL−B
型)で 60rpmの場合はローターNo.4、6rp
m の場合はローターNo.3によった。
【0080】(17)前記(16)で得られた多層プリント配線
基板の両面に、上記ソルダーレジスト組成物を20μm
の厚さで塗布した。次いで、70℃で20分間、70℃
で30分間の乾燥処理を行った後、円パターン(マスク
パターン)が描画された厚さ5mmのフォトマスクフィ
ルムを密着させて載置し、1000mJ/cmの紫外
線で露光し、DMTG現像処理した。そしてさらに、8
0℃で1時間、100℃で1時間、120℃で1時間、
150℃で3時間の条件で加熱処理し、はんだパッド部
(バイアホールとそのランド部分を含む)の開口部(開
口径200μm)71を有するソルダーレジスト層(厚
み20μm)70を形成した(図7(S))。
【0081】(18) 次に、塩化ニッケル2.31×10−1
ol/l、次亜リン酸ナトリウム2.8×10−1mol/
l、クエン酸ナトリウム1.85×10−1mol/l、から
なるpH=4.5の無電解ニッケルめっき液に該基板3
0を20分間浸漬して、開口部71に厚さ5μmのニッ
ケルめっき層72を形成した。さらに、その基板を、シ
アン化金カリウム4.1 ×10−2mol/l、塩化アンモ
ニウム1.87×10−1mol/l、クエン酸ナトリウム1.
16×10−1mol/l、次亜リン酸ナトリウム1.7 ×10
−1mol/lからなる無電解金めっき液に80℃の条件
で7分20秒間浸漬して、ニッケルめっき層上に厚さ0.
03μmの金めっき層74を形成することで、バイアホー
ル130に半田パッド75を形成する(図7(T)参
照)。
【0082】(19)そして、ソルダーレジスト層70の開
口部71に、低融点金属として半田ペーストを印刷して
200℃でリフローすることにより、半田バンプ(半田
体)76U、76Dを形成し、多層プリント配線板10
を完成した(図8参照)。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の多層プリ
ント配線板及び多層プリント配線板の製造方法では、導
体回路表面にボイドを形成してあるため、該ボイドとバ
イアホールとが密着するため、バイアホールの接続信頼
性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)、図1(B)、図1(C)、図1
(D)は、本発明の第1実施例にかかる多層プリント配
線板の製造工程図である。
【図2】図2(E)、図2(F)、図2(G)は、本発
明の第1実施例にかかる多層プリント配線板の製造工程
図である。
【図3】図3(H)、図3(I)、図3(J)は、本発
明の第1実施例にかかる多層プリント配線板の製造工程
図である。
【図4】図4(K)、図4(L)、図4(M)は、本発
明の第1実施例にかかる多層プリント配線板の製造工程
図である。
【図5】図5(N)、図5(O)、図5(P)は、本発
明の第1実施例にかかる多層プリント配線板の製造工程
図である。
【図6】図6(Q)、図6(R)は、本発明の第1実施
例にかかる多層プリント配線板の製造工程図である。
【図7】図7(S)、図7(T)は、本発明の第1実施
例にかかる多層プリント配線板の製造工程図である。
【図8】本発明の第1実施例に係る多層プリント配線板
の断面図である。
【図9】本発明の第1実施例に係る多層プリント配線板
の断面図である。
【符号の説明】
1 基板 2 銅箔 3 銅張積層板 5 内層銅パターン 6 スルーホール 7,8,9,14,15,20,21 粗化層 14a ボイド 10,13,22 配線基板 11,12 樹脂層 16、116 接着剤層(層間樹脂絶縁層) 19 開口 23 無電解銅めっき膜 27 めっきレジスト 28 電解銅めっき膜 29 導体回路 30 バイアホール 31 多層プリント配線板 33 触媒核 35 粗化面 35a ボイド 45 粗化層 129 導体回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E343 AA02 AA12 BB15 BB24 BB71 CC33 CC35 CC43 EE37 EE55 GG04 5E346 AA06 AA12 AA15 AA35 AA43 BB01 CC08 CC32 CC58 DD03 DD22 DD33 DD47 EE34 EE38 FF02 FF07 FF12 GG15 GG17 GG27 HH07

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 層間樹脂絶縁層と導体回路とを交互に積
    層してなる多層プリント配線板において、 前記導体回路表面にボイドを形成したことを特徴とする
    多層プリント配線板。
  2. 【請求項2】 層間樹脂絶縁層と導体回路を交互に積層
    してなる多層プリント配線板の製造方法において、 導体回路を形成した後、層間樹脂絶縁層を形成し、さら
    に前記層間樹脂絶縁層にバイアホール形成用開口を設け
    た後、前記層間樹脂絶縁層表面を粗化するとともに、前
    記導体回路表面にボイドを形成することを特徴とする多
    層プリント配線板の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007116077A (ja) * 2005-09-26 2007-05-10 Hitachi Chem Co Ltd 銅表面の前処理方法及びこの方法を用いた配線基板
JP2012028517A (ja) * 2010-07-22 2012-02-09 Jx Nippon Mining & Metals Corp レジスト形成配線基板及び電子回路の製造方法

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