JP2000283713A - 変位測定装置 - Google Patents

変位測定装置

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JP2000283713A
JP2000283713A JP11086262A JP8626299A JP2000283713A JP 2000283713 A JP2000283713 A JP 2000283713A JP 11086262 A JP11086262 A JP 11086262A JP 8626299 A JP8626299 A JP 8626299A JP 2000283713 A JP2000283713 A JP 2000283713A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定範囲を越えた測定や光の走査に起因して
光が受光素子の端部位置を通過しても、受光素子の端部
位置での劣特性の影響を受けることなく、測定対象面の
変位を高速なまま高精度に測定できること。 【解決手段】 受光素子9の受光面9a上では、測定対
象面が高さ方向に移動すると、縦方向zに移動する。測
定対象面が測定限度位置を越えると、結像点は受光面9
aの端部位置9c上に移動するが、この端部位置9cに
はマスク部20が設けられ光を遮蔽する。また、光の走
査により結像点は幅方向xに移動する。この際、結像点
は受光面9aの端部位置に上を通過するが、この端部位
置にはマスク部が設けられ光を遮蔽する。マスク部20
により光を遮蔽することにより、端部位置9cで応答性
の劣る検出信号の出力を防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光による三角測量
を利用して測定対象面上で光を走査させて前記測定対象
面の変位量を非接触で測定する変位測定装置に係り、特
に受光素子の応答特性の影響を排除して高速かつ正確な
変位量が得られる変位測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光を用いて測定対象面の高さ変位(凹
凸)を測定する場合、図11に示すように、投光器51
からレーザビームを測定対象物52の表面に照射し、そ
の照射点Pの像Kを結像レンズ53によって受光素子5
4の受光面上に結像させる三角測量方法による変位測定
装置が用いられている。この受光素子54は、受光面5
4a上の結像点がKの位置からK’,K”へ移動する移
動量に対応した信号を出力するように構成されている。
受光素子54は、図11に示すように、結像レンズ53
の光軸に対し傾いて配置されており、受光面54aのど
の位置に対しても結像するようになっている。
【0003】この変位測定装置では、測定対象物52の
表面の凹凸(変位)により照射点Pが高さ方向に移動し
て照射点P’又は照射点P”に位置する。これにより、
受光素子54の受光面54aの結像点Kが結像点K’又
は結像点K”の位置に移動する。受光素子54からの信
号も結像点Kの移動量に応じて変化する。この信号の変
化量から測定対象面の高さ方向(Z)の変位を検出する
ことができる。なお、装置は、高さ方向Zの変位測定に
所定限度の測定範囲を有している。測定範囲は、上限位
置RUと下限位置RLとの間であり、測定対象物52の
表面がこの測定範囲RU,RL間に位置していればこの
測定対象物52表面の変位量を測定できる。
【0004】また、図12は走査型の変位測定装置60
を示す斜視図である。この走査型の変位測定装置60の
投光系は、光源61と振動ミラー型等の偏向装置62と
収束レンズ63で構成されている。光源61から照射さ
れる照射光は、偏向装置62によって一定角度内の範囲
で偏向される。偏向された照射光は、収束レンズ63に
よってその光軸が一平面上で平行に移動する。そして、
その照射光は、測定台71上に載置されている測定対象
物70の表面70aに所定の入射角度により照射され
る。照射光により形成された照射点Pは、直線的に往復
走査又は片道走査される。
【0005】照射光は照射点Pの位置で受光系に正反射
される。照射点Pの像は、第1円筒面レンズ(シリンド
リカルレンズ)64及び第2円筒面レンズ65によって
受光素子66の受光面66aに結像される。この変位測
定装置60では、測定対象面70aが鏡面のように反射
率が高い場合は、照射点Pで反射される光の殆どが、照
射点Pを対称にして入射角度と同じ角度で受光系に反射
される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、測定対象面7
0aが粗面の場合は反射率が低い。この場合は、受光系
に円筒面レンズ64,65を用いた従来の走査型の変位
測定装置60では、照射点Pからの反射光が散乱して受
光面66aに結像されると、受光素子66の受光面66
aの像がぼけてしまい、測定精度が著しく低下するとい
う問題点があった。
【0007】即ち、円筒面レンズ64,65は、基本的
にレンズ円筒面の周方向に対してのみ収束性を示し、他
の方向には収束性はない。このため、図13(a)に示
すように、照射点Pで反射した測定光のうち、第1円筒
面レンズ64の円筒面の周方向に拡がった散乱光は、第
1円筒面レンズ64で収束されて第2円筒面レンズ65
に入射される。そして、第2円筒面レンズ65で受光素
子66の受光面66aの中心へ向かうように偏向され
て、受光面66a上に結像点Kを形成する。
【0008】また、図13(b)に示すように、照射点
Pで反射した測定光のうち、第1円筒面レンズ64の円
筒面の軸方向に拡がった散乱光は、第1円筒面レンズ6
4では全く収束されずに拡がったままで第2円筒面レン
ズ65へ入射される。このため、受光素子66の受光面
66a上の結像点Kは、受光面66aの幅方向に伸びた
直線になる。
【0009】しかも、照射点Pの像を焦点距離の短い第
1円筒面レンズ64だけで絞り込むようにしている。こ
のため、第1円筒面レンズ64の収差により、受光素子
66の受光面66a上の像Kにおける、図14に示す横
長の長円状の短い径方向を、小さく絞り込むことができ
ない。これにより、受光素子66から出力される信号の
変動が大きくなり、測定表面の変位を高い精度で測定す
ることができない問題点を生じる。
【0010】また、上記の走査型の構成においては、測
定表面を高速に走査するため新たな問題が生じた。変位
測定装置は、予め高さ方向(Z)に測定範囲RU,RL
が定められているため、測定表面がこの測定範囲を越え
ると、受光素子54,66の受光面から外れた位置に結
像点Kが作られることになる。ここで、受光側の光学系
で受光素子54,66の受光面上の所定範囲内にのみ結
像点Kが作られるよう製造することはできない。受光素
子54,66は、受光面の端部で応答性が劣る特性を有
している。以下、図11の構成の受光素子54を例に用
いて説明する。
【0011】例えば、半導体素子であるBGAの半田ボ
ールの変位量を測定する等の場合には、BGAの半田ボ
ールの頂点部分での変位量を正確に測定するために変位
測定装置の高さを調整しておく。すると、BGAの底部
(即ち、半導体素子の面)が測定範囲から外れた位置と
なることがある。このような場合、走査型の構成である
と、照射点Pの位置が短時間で測定範囲から外れ、ま
た、復帰することとなる。対応して受光素子54の受光
面54a上では結像点KがZ方向における端部位置54
bを高速に通過することになる。これにより、受光素子
54の受光面54aの端部位置54bを結像点Kが通過
した際に出力される誤差を含む検出信号が、受光面54
a上で正確に検出された変位量の検出信号に影響を与
え、結果として変位測定精度を向上できない問題が生じ
た。
【0012】図15は、受光素子54の受光面54aを
示す図である。受光素子54は、受光面54a上に一対
の細長い電極54A,54Bが配置される。通常、この
電極54A,54B同士の内側の有効エリア(図中範囲
L21で記載)内に結像点Kが作られれば変位量を正確
に検出できる。この電極54A,54Bは、受光面54
aの端部54eから所定距離内側に形成されており、電
極54A,54Bの外側の部分(端部位置54b)に結
像点Kが作られると、前述した応答性が劣り変位量に誤
差を含む検出信号が出力されてしまう。
【0013】装置が走査型でない場合にあっては、この
端部位置54bで検出された変位量が測定範囲外である
と判断して使用しない等の対処が可能である。しかし、
走査型の構成であると、前述したように、BGAの半田
ボールの測定のように照射光がRU,又はRLの外側に
なる場合は、受光素子54の端部位置54bを光が瞬間
に通過することになる。このように端部位置54bを通
過した際に出力された検出信号は応答性が劣り、有効エ
リアの範囲L21内で検出された際の検出信号を鈍らせ
る如く影響を与える。上記BGAの具体的では、測定範
囲外であるBGA底部での変位量の検出信号によって測
定したいBGA頂点部の変位量が正確に得られないこと
があった。
【0014】図16は、使用している受光素子の光入射
位置による応答性の違いを示す図である。仮に(a)の
ような変調光(変調周波数は例えば10kHz)が入射
した場合、その検出信号(図は受光素子出力A+Bの波
形;受光量に相当する)は、有効受光面上に入射した場
合の応答(b)に比べ、端部に入射した場合には(c)
のように立ち上がり、下がり共に時間のかかった(なま
った)応答となる。この部分では、正しい変位測定結果
を得ることができない。立ち上がり、立ち下がりに要し
ている時間は現状のデータサンプリングピッチ;83n
sピッチ;12Mサンプル/s)の200〜300デー
タ分に相当し、測定結果に大きな影響を与えている。
【0015】上記のように受光素子の端部位置で応答性
が低下する問題は、受光素子から出力される変位量のデ
ータを電気的処理で解消することはできない。また、図
15に図示したが、受光素子54の受光面54a上で
は、四方の端部位置がいずれも同様に応答特性が劣り、
上記Z方向の端部位置54bに加えて、走査方向Xに対
応した端部位置54dについても同様に応答性が劣る特
性を保有している。(図15には、この端部位置54
b,54dを斜線で示した。) そして、近年の変位測定装置は、次第に走査速度が高速
化されてきており、この走査速度の高速化によって、上
記受光素子の応答性に係る問題が表出してきたためこの
解決策が求められていた。
【0016】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、測定範囲を越えた測定や光の走査に起
因して光が受光素子の端部位置を通過しても、受光素子
の端部位置での劣特性の影響を受けることなく、測定対
象面の変位を高速なまま高精度に測定できる変位測定装
置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の変位測定装置は、請求項1記載のように、
測定対象面に照射光をあて、受光素子の受光面上に形成
された結像点の検出位置に基づき、前記測定対象面の変
位量を非接触で測定する変位測定装置において、前記受
光素子の受光面には、前記変位量の変化による前記光の
結像点の移動方向両端部にそれぞれ所定幅で前記光を遮
蔽するマスク部を形成したことを特徴とする。
【0018】また、請求項2記載の発明は、測定対象面
上にあてる照射光を走査し、受光素子の受光面上に形成
された結像点の検出位置に基づき、前記測定対象面の変
位量を非接触で測定する変位測定装置において、前記受
光素子の受光面には、前記照射光の走査に対応した該受
光面上での光の移動方向両端部にそれぞれ所定幅で前記
光を遮蔽するマスク部を形成したことを特徴とする。
【0019】また、請求項3記載のように、前記受光素
子の受光面には、前記変位量の変化による前記光の結像
点の移動方向両端部と、予め設定される変位量の測定範
囲に対応した所定長さの開口範囲内で前記光の結像点を
形成させ前記測定範囲を越えた箇所に対応する前記受光
面の端部位置には、それぞれ所定幅で前記光を遮蔽する
マスク部が形成された構成としてもよい。
【0020】また、請求項4記載の発明は、測定対象面
に照射光をあて、受光素子の受光面上に形成された結像
点の検出位置に基づき、前記測定対象面の変位量を非接
触で測定する変位測定装置において、前記受光素子の受
光面に設けられ、予め設定される変位量の測定範囲に対
応した所定長さの開口範囲内で前記光の結像点を形成さ
せ、前記測定範囲を越えた箇所に対応する前記受光面の
端部位置では前記光を遮蔽するマスク部が形成されてい
ることを特徴とする。
【0021】また、請求項5記載の発明は、測定対象面
上にあてる照射光を走査し、受光素子の受光面上に形成
された結像点の検出位置に基づき、前記測定対象面の変
位量を非接触で測定する変位測定装置において、前記走
査した照射光を前記測定対象面上に照射して照射点を形
成する投光手段と、前記照射点からの測定光を受光素子
の受光面上で受光して結像点を形成する受光手段とを有
し、該受光手段は、光軸廻りに均等な結像特性を有する
複数の集光レンズ部が前記照射光の走査方向に沿って構
成され、前記測定光を収束させるレンズアレイと、光軸
廻りに均等な結像特性を有し、前記収束された測定光を
前記受光面上に前記結像点を形成させる結像レンズを備
え、前記受光素子の受光面には、前記受光手段による前
記光の集束特性に応じて予め設定される隣接した一対の
結像点のスポット間隔に対応した所定幅の開口範囲内で
前記光の結像点を形成させ、前記スポット間隔を越えた
箇所に対応する前記受光面の端部位置では前記光を遮蔽
するマスク部が形成されていることを特徴とする。
【0022】また、請求項6記載のように、前記マスク
部は、前記受光素子の受光面上に光を遮蔽する部材を塗
布あるいは貼付して形成することができる。
【0023】また、請求項7記載のように、前記マスク
部は、前記受光素子の受光面上に設けられた透明板の内
面又は外面に光を遮蔽する部材を塗布あるいは貼付して
形成してもよい。
【0024】上記構成によれば、受光素子の端部には、
変位量の変化による前記光の結像点の移動方向両端部
と、予め設定される変位量の測定範囲に対応した所定長
さの開口範囲内で前記光の結像点を形成させ前記測定範
囲を越えた箇所に対応する前記受光面の端部位置に、そ
れぞれ所定幅で前記光を遮蔽するマスク部が形成されて
いる。これにより、光を高速に走査して変位量を測定す
る際に、短時間で変位量が測定範囲を越えたとき、及び
この光の走査が受光素子の端部位置を通過する際、この
光を遮蔽するため、応答性の劣るこの端部位置の検出信
号を出力することなく、良好な受光範囲の検出信号のみ
出力することができ、走査速度が高速であっても正確な
変位量を得られるようになる。
【0025】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕図1及び図2に
示すように、変位測定装置1は、投光手段2から照射さ
れる照射光を、測定対象物の測定対象面30a上で走査
し、その反射光を受光手段6で受光するものである。測
定対象物30は、測定台31に載置されている。投光手
段2は、レーザダイオード等の光源3と、回転ミラー
型,振動ミラー型又はポリゴンミラー型等の偏向装置4
と、偏向装置4から出射した光を測定対象面上に収束さ
せる収束レンズ5で構成されている。
【0026】偏向装置4は、照射光を測定対象面30a
上に斜め入射させる位置に配置される。偏向装置4は、
光源3から入射された照射光を屈曲させ、一定の振り幅
で照射光をX方向に走査する。収束レンズ5は、その長
手方向を走査方向Xと一致させて、偏向装置4から出射
された光の光路上に配置される。収束レンズ5は、偏向
装置4で走査された照射光を収束させて、光軸が平行移
動するビームを測定対象面30aに出射する。測定対象
面上では、照射光により照射点Pが形成される。
【0027】受光手段6は、レンズアレイ7と、光軸廻
りに均等な結像特性を有する結象レンズ8と、受光素子
9で構成されている。受光手段6は反射光の光路上に配
置される。レンズアレイ7は、複数(図1では6個)の
集光レンズ部7a〜7fが走査方向Xに沿って所定ピッ
チを有して一列に並んだ状態で構成されている。各集光
レンズ部7a〜7fは、照射光の走査幅より小さい寸法
で、合成樹脂又はガラスで形成されてレンズアレイ7を
構成する。各集光レンズ部7a〜7fの焦点距離f1
(たとえば20mm)は互いに等しく、その各光軸はそ
れぞれ平行である。各集光レンズ部7a〜7fは、光軸
廻りに均等な結像特性を有するレンズ部となっている。
【0028】結像レンズ8は、反射光の走査幅寸法(た
とえば36mm)より大きい径を有する。結像レンズ8
は、その光軸と反射光の光路が一致するように配置され
ている。結像レンズ8の入射面は各集光レンズ部7a〜
7fと対面しており、出射面は受光面と対面している。
結像レンズ8は、入射面に入射した反射光を光軸廻りに
均等に絞込み、受光素子9の受光面9a上に一点に結像
させる。なお、結像レンズ8の入射面は、球面,非球面
を問わない。また、反射光が入射する範囲に対応した部
分のみを切り出した形状にしてもよい。
【0029】受光素子9は、矩形状の受光面9aを有す
る。受光面9aの中心は結像レンズ8の光軸と交わって
いる。受光素子9は、結像レンズ8の焦点距離f2離れ
た位置に配置されている。受光面9aの走査方向Xと平
行な受光幅wは、1個の集光レンズ部7a(〜7f)の
走査方向Xの幅tに、集光レンズ部7a〜7fの焦点距
離f1と結像レンズ8の焦点距離f2の比(倍率)f2
/f1を乗じた値よりも大きく設定されている。たとえ
ば、1個の集光レンズ部7aの走査方向Xの幅が6mm
で、倍率4のときは受光面9aの走査方向Xの幅wは2
4mmよりも大きい。
【0030】受光面9a上に結像された像(結像点K)
は、測定対象面30aの変位により、この受光面9a上
での走査方向x(受光面9aの幅方向)と直交する方向
z(縦方向)に移動するようになっている。この縦方向
zは、測定対象面30aの変位に伴い、結像位置が結像
レンズ8の光軸方向に移動するのに対応させるため、水
平方向に対し図2に示すような所定の傾きをもって配置
されている。
【0031】図3は、受光素子9を示す平面図である。
図3(a)に示すように、受光素子9は縦方向zに長さ
L2を有し、縦方向の両端部にはそれぞれ幅方向xに沿
って互いが平行な電極9A,9Bが設けられる。これら
電極9A,9B間の受光範囲L21に結像点Kが結像さ
れると、この結像位置に対応して一対の検出信号A,B
が出力される。測定対象面30aがレンズアレイ7に近
づくと、相対的に検出信号Aが大きくなり、検出信号B
が小さくなる。一方、測定対象面30aがレンズアレイ
7から遠ざかると、相対的に検出信号Bが大きくなり、
検出信号Aが小さくなる。
【0032】受光素子9の受光面9a上の受光範囲L2
1は、測定範囲(上限位置RU、下限位置RL)の距離
に対応している。測定対象面30aが上下限の測定範囲
RU,RL内(図11参照)に位置していれば、この測
定対象面30aの変位量を示す検出信号が正確な値で出
力される。なお、これら受光面9aの縦方向zの長さL
2、測定範囲RU,RL間の距離(測定対象面30aの
測定可能な高さ方向Zの距離範囲)、受光側の光学系
7,8の焦点距離と倍率、はそれぞれが相互に関係して
いる。例えば、装置に用いる受光素子と測定範囲に合わ
せた受光の光学系を作成するようになっている。
【0033】装置は、受光面9aの受光範囲L21の範
囲内に測定範囲(上限位置RU,下限位置RL)がいず
れも位置するよう各部を設定する。そしてこの受光素子
9には、縦方向zの長さL2方向の端部位置9cに幅L
23を有して前述した応答性が劣る部分が存在してい
る。
【0034】この受光面9a上で縦方向zの長さL2方
向の端部位置9cには、電極9A,9Bと受光面9aの
端部9eとの間にマスク部20を形成する。図3(b)
に示すように、このマスク部20は、端部位置9c及び
電極9A,9B上をいずれも覆う略長方形状に設けられ
る。これら一対のマスク部20の一端部20a,20a
同士間の間隔(開口範囲)L22は、前記測定範囲に対
応して設定する。図示の例では、この開口範囲L22
は、受光素子9の受光範囲L21よりも若干短い距離に
設定されている。
【0035】マスク部20は、受光面9a上に光を透過
及び反射しない材質(例えば、遮光性インキ等)を塗
布、あるいはシートを貼付して形成する。あるいは、受
光面9a上には所定厚さを有するガラス等の透明体が設
けられるため、この透明体の表面又は裏面にマスク部2
0を設けた構成とすれば、透明体での光の屈折を防げ、
開口範囲L22をより厳密に設定できる。
【0036】受光素子9から出力される検出信号A,B
は、図4に示すような変位演算手段に出力される。変位
演算手段10には、検出信号A,Bを電流/電圧変換す
る一対の電流電圧変換部I/Vが設けられている。各電
流電圧変換部I/Vで変換された検出信号A,Bはそれ
ぞれ加算部12と減算部13に出力される。加算部12
では検出信号A,Bが加算され、加算信号を出力する。
減算部13では検出信号A,Bが減算され、減算信号を
出力する。加算信号及び減算信号は除算部14に入力さ
れて除算され、変位信号Dを出力するようになってい
る。
【0037】次に、本実施の形態の作用について、図1
〜図6を用いて説明する。光源3から照射された照射光
は、偏向装置4により屈曲され、所定のストロークで走
査される。走査された照射光は収束レンズ5に入射さ
れ、測定対象面30a上に照射点Pを形成し、この測定
対象面30a上で走査方向Xに平行に移動するビームと
なる。照射光は照射点Pごとに反射又は散乱し、その反
射,散乱光(測定光)は受光手段6側へ出射される。
【0038】図5(a)に示すように、照射点Pが走査
されて、レンズアレイ7の一端にある集光レンズ部7a
に対向する位置に移動する。この照射点から反射,散乱
した光(測定光)は、集光レンズ部7aによってほぼ平
行なビームとなって収束する。収束された測定光は、結
像レンズ8の光軸に対し角度のある状態で結像レンズに
入射される。
【0039】結像レンズ8は、集光レンズ部7aに入射
された測定光を、向きを変えて受光素子9の受光面9a
の一端側の位置に結像させる。図6(a)に示すよう
に、側方からみても、照射点Pから反射,散乱する光
は、集光レンズ部7a〜7eによってほぼ平行に収束さ
れ、結像レンズ8によって受光素子9の受光面9a上に
結像される。
【0040】このため、受光素子9の受光面9aには、
照射点Pの高さに正確に対応した位置に点状の像Ka
(結像点)が形成される。受光素子9は、受光面9aの
縦方向zでの結像点Kの位置に対応した検出信号A,B
を電極から出力する。なお、照射点Pから他の集光レン
ズ部7b〜7fに入射する測定光も収束されて結像レン
ズ8に入射される。しかし、これらの光は受光素子9の
受光面9a上には結像されない。
【0041】また、照射点の走査によって、図5(b)
に示すように、照射点Pはレンズアレイ7の集光レンズ
部7aの光軸と交わる位置に移動する。この照射点Pか
ら反射,散乱した光(測定光)は、主に集光レンズ部7
aによってほぼ平行なビームに収束される。収束された
測定光は、結像レンズ8の光軸と平行な状態で入射され
る。このため、照射点Pの像Kaは、受光素子9の受光
面9aの幅方向xのほぼ中心位置に形成される。
【0042】更に、照射点の走査によって図5(c)に
示すように、照射点は、レンズアレイ7の集光レンズ部
7aに対向する範囲内で、その光軸に対し隣の集光レン
ズ部7b寄りに移動する。すると、この照射点Pから反
射,散乱した光(測定光)は、主に集光レンズ部7aに
よって収束され、結像レンズ8の光軸に対し図5(a)
の場合と逆の角度をもって結像レンズに入射される。こ
のため、結像レンズ8は、受光素子9の受光面9aの幅
方向xの他端側の位置で点状の像Kaを形成する。
【0043】このように、照射点Pが集光レンズ部7a
に対向する範囲内で移動すると、受光素子9の受光面9
a上の像Kaの位置は、受光面9aの幅方向xの一端部
から他端部(図面上では上から下)に移動することにな
る。また、照射点の走査にともなって、例えば図6
(b)に示すように照射点PがP’のように高さ方向に
δだけ移動すると、受光素子9の受光面9a上の像が
K’のように縦方向zに移動し、その位置に対応する検
出信号A,Bが出力される。そして、この検出信号A,
Bから照射点P’の高さ、照射点Pの高さとの差δが判
り、測定対象面30aの変位量が得られる。
【0044】そして、図5(d)に示すように、照射点
Pが幅方向xへの走査で集光レンズ部7aと集光レンズ
部7bの境界部に対向する位置に来ると、その照射点P
からの光は、隣接する2つの集光レンズ部7a,7bに
よってそれぞれほぼ平行なビームに集束されて結像レン
ズ8に入射される。このため、受光素子9の受光面9a
の幅方向の両端に像Ka,Kbがつくられるが、この2
つの結像点Ka,Kbの受光面9aの縦方向xの位置は
ともに等しいので、受光素子9からは像が1つの場合と
同様にその縦方向xの位置に対応した検出信号が出力さ
れる。
【0045】照射点Pが更に幅方向xに走査されると、
図5(e)に示すように、照射点Pが集光レンズ部7b
に対向する範囲内まで移動する。すると、照射点Pから
反射、散乱した光(測定光)は、主に集光レンズ部7b
によって収束され、その光軸に対し角度のある状態で結
像レンズ8に入射される。そして、結像レンズ8は、受
光素子9の受光面9aの幅方向xの一端側の位置で点状
の像Kbをつくる。
【0046】以下同様に、照射点Pがレンズアレイ7の
走査方向幅(ここでは36mm)を走査される間に、結
像点Kは、各集光レンズ部7a〜7fごとに受光面9a
の幅方向xの一端から他端まで移動する。これと同時
に、測定対象面30aの変位に応じて結像点Kは受光面
9a上で縦方向zに移動する。そして受光素子9から、
測定対象面30aの高さ変位に正確に対応した一対の検
出信号A,Bが変位演算手段10に出力される。検出信
号A,Bは、図4に示すように、電流電圧変換部I/V
により、それぞれ電圧変換される。変換された検出信号
A,Bは、ともに加算部12と減算部13に出力され
る。そして、加減演算後、加算部12から加算信号、減
算部13から減算信号が出力され、除算部14で除算さ
れて変位信号Dを出力する。
【0047】この変位信号Dに基づいて各測定対象面3
0aの変位を測定することができる。また、照射光の走
査範囲より径が大きい1つの光軸廻りに均等な結像特性
を有する集光レンズのみで照射点からの測定光をほぼ平
行に収束して結像レンズへ出射する従来の方式に比べ
て、受光面9aの幅が小さい受光素子9を用いることが
できるようになる。つまり、この種の受光素子9は、そ
の面積が大きい程、応答速度が遅くなることが知られて
いる。上記実施形態のように、小さな複数の集光レンズ
部7a〜7fで照射点Pからの測定光を収束するように
構成することで、受光面9aの幅方向xが小さく応答速
度の速い受光素子9を用いることができる。これによ
り、走査速度を上げて受光素子9の信号出力に対する処
理速度を上げることができ、測定時間を短縮することが
可能となる。
【0048】そして、上記説明による走査型の変位測定
においては、測定対象面30aの段差(凹凸)が大きい
場合、この測定対象面30aが短時間のうちに測定範囲
RU,RLを越え、また、測定範囲内に復帰する場合が
ある。しかし、上記受光素子9の受光面9aは、マスク
部20により測定範囲RU,RLに対応した開口範囲L
22が設定されている。
【0049】このため、例え測定対象面30aの高さ方
向Zの位置が測定範囲を越えても、受光素子9の受光面
9a上の結像点Kは、このマスク部20上に位置し、受
光面9a(端部位置9b)への入射を遮蔽することがで
きる。この際、受光素子9は検出信号A,Bを出力しな
い。これにより、受光素子9の縦方向zの端部位置9b
での劣る応答性に起因する検出精度低下を未然に防止で
きる。
【0050】〔第2実施形態〕以下に説明する第2実施
形態は、上記構成のレンズアレイ7を用いた構成におい
て、受光素子9の幅方向xでの応答特性の劣化を防止し
ようとするものである。
【0051】この受光素子9の受光面9a上では、上記
走査によって結像点Kが幅方向xに移動する。図7
(a)に示すように、この結像点K(Ka,Kb)のス
ポット間隔Sdは、レンズアレイ7の各集光レンズ部7
a〜7fの配列ピッチと、受光側の光学系(レンズアレ
イ7,結像レンズ8)の倍率によって決まる。
【0052】この結像点Kのスポット間隔Sdは、受光
素子9の受光面9aの幅方向xの幅wより小さくなるよ
う設定されており、受光面9a上で集光レンズ7a〜7
fのうち、測定点Pが隣接する任意の2つの集光レンズ
(例えば7a,7b)の境界面近くにあるときは、隣接
する任意の2つの集光レンズ(例えば7a,7b)によ
る結像点Ka,Kbが同時に存在するようになってい
る。
【0053】受光素子9は、この幅方向xに関しても両
端の端部位置9dに幅w23を有して応答性が劣る部分
が存在している。幅w21で示した部分が応答性の問題
なく使用することができる受光範囲となっている。
【0054】図8は、受光素子9の受光面9a上での結
像点Kの移動状態を示す動作図である。同図は、上記第
1実施形態の図5で説明した動作に、受光素子9の実際
的な配置を記載し、受光面9a上での結像点Kの移動状
態を示したものである。図8(a)〜(e)に示すよう
に、測定対象面30a上での照射点Pの走査に応じて、
受光面9a上では結像点Kが幅方向xに移動していく。
レンズアレイ7は、複数の集光レンズ7a〜7fを有す
るため、隣接する集光レンズの結像点Ka〜Kfが上記
スポット間隔Sdを有して移動する。
【0055】この走査の際、各結像点K(Ka〜Kf)
は、それぞれ受光面9aの端部位置9dを通過すること
になる。したがって、図8(c)の如く、結像点Kaが
受光範囲w21に位置している際に、結像点Kbが応答
性の劣る端部位置9dに位置する状態が生じる。同様
に、図8(d)のようにこの後、結像点Kbが受光範囲
w21に位置している際に、結像点Kaが応答性の劣る
端部位置9dに位置する状態となる。このように、結像
点Kが受光素子9で応答性の劣る端部位置9dを通過す
ると、このとき、受光範囲w21で検出されていた結像
点Kに基づく検出信号の出力に影響を与える。
【0056】したがって、図7(b)に示すように、受
光面9a上で幅方向xの端部位置9dには、前記幅w2
3を有する略長方形状のマスク部21を形成する。これ
ら一対のマスク部21の一端部21a,21a同士間の
間隔(開口範囲)w22は、前記スポット間隔Sdに対
応して設定している。図示の如く、この開口範囲w22
は、受光素子9の受光範囲w21よりも若干短く、ま
た、同時に2つの結像点K(Ka,Kb)を受光できる
間隔に設定されている。厳密には、受光範囲w21≧開
口範囲w22≧(スポット間隔Sd+スポット径)に設
定する。
【0057】図9は、マスク部21を設けた状態での結
像点Kの移動状態を示す図である。上述したマスク部2
1を設けることにより、受光素子9の受光面9aは、開
口範囲w22部分でのみ光を受光することができる。マ
スク部21は、結像点がこのマスク部21上に位置して
いる期間は、受光面9aへの入射を遮蔽し、受光素子9
は検出信号A,Bを出力しない。
【0058】図9(a)〜(e)の順で結像点Kは、幅
方向xに沿って移動するが、図9(c)の如く、結像点
Kaが開口範囲w22に位置している際に、結像点Kb
が応答性の劣る端部位置9dに位置しても、受光面9a
はこの結像点Kbの光を受光しない。同様に、図9
(d)のようにこの後、結像点Kbが開口範囲w22に
位置している際に、結像点Kaが応答性の劣る端部位置
9dに位置しても、受光面9aはこの結像点Kaの光を
受光しない。これにより、受光素子9の幅方向xの端部
位置9dでの劣る応答性に起因する検出精度の低下を未
然に防止できる。
【0059】図10は、上記各実施形態で説明したマス
ク部20,21を一体的に設けた構成である。図示のよ
うに、マスク部23は、受光素子9の受光面9aの各辺
に沿った四角な環状に形成してもよい。このマスク部2
3は、前述した開口範囲L22,w22を有して構成さ
れる。このマスク部23を設けることにより、受光素子
9の4辺それぞれの端部位置9c,9dでの劣る応答性
の箇所に結像点Kを形成しないよう構成できる。そし
て、前述したレンズアレイ7を用いて光を高速に走査し
ても、また、測定対象面30aの変位量が測定範囲R
U,RLを越え、復帰しても、受光素子9からは精度よ
い検出信号A,Bを得ることができ、高精度な変位量を
得られるようになる。
【0060】上記実施形態では、ビームの走査範囲が3
6mmに対して、6つの集光レンズ部7a〜7fを有す
るレンズアレイ7を用いた構成であったが、これは本発
明を限定するものではない。例えば、集光レンズ部7a
〜7fをより小さくすれば(例えば幅2mm)、受光素
子9の受光面9aの幅方向xの幅をさらに小さくするこ
とができるので、受光素子9の応答速度が上がりその結
果、受光素子9から出力される検出信号に対する処理速
度をさらに上げることができる。
【0061】また、レンズアレイ7の各集光レンズ部7
a〜7fの焦点距離f1と、結像レンズ8の焦点距離f
2の比f2/f1を小さくすれば受光素子9の縦方向z
の長さも小さくできる。一方、結像レンズ8の焦点距離
f2を小さくすると、結像レンズ8の周辺部においては
収差が増大し、集光レンズ部7a〜7fの幅が一定のま
ま焦点距離f1を大きくすると、集光レンズ部7a〜7
fは暗くなり受光量が低下する。このため、測定対象面
30aの表面状態や測定に要求される精度等に応じて、
各レンズ7,8の外径、焦点距離等を決定すればよい。
【0062】また、上記実施形態のレンズアレイ7は、
複数の集光レンズ部7a〜7fが合成樹脂あるいはガラ
スで一体成形されたものを用いたが、個別につくられた
複数の集光レンズ部7a〜7fを接着して一体化しても
よく、また、各集光レンズ部7a〜7fを接着せずに隙
間のない状態で一列に並べたものであってもよい。ま
た、上記実施形態では、結像レンズ8は、一方の面が実
際に球面状に形成されているレンズを用いていたが、光
をその光軸の周りに均等にしぼり込むことができる結像
レンズであればよく、両面が球面または非球面のレンズ
を用いてもよい。
【0063】
【発明の効果】本発明の変位測定装置によれば、測定対
象面が測定範囲を越える際、受光素子の受光面上で光の
結像点は変位量に対応して端部位置に移動するが、マス
ク部材はこの端部位置で光を遮蔽する構成であり、応答
性の劣る端部位置では光を検出せず、正常に検出された
検出信号に影響を与えないようにできる。これにより、
変位量が瞬間的に増減する場合であっても変位測定精度
を維持して正確な変位量を得ることができるようにな
る。特に、光を高速走査する装置の場合、変位量が短時
間で増減する為有効となる。
【0064】また、測定対象面上で光を走査させると、
この走査に対応して受光素子の受光面上で光の結像点が
走査方向に対応して端部位置に移動するが、マスク部は
この端部位置で光を遮蔽する構成であり、応答性の劣る
端部位置では光を検出せず、正常に検出された検出信号
に影響を与えないようにできる。これにより、光を高速
走査させても変位測定精度を維持して正確な変位量を得
ることができるようになる。特に、受光系にレンズアレ
イを用いた構成により、結像点の収差を少なくして像が
ぼやけることなく結像でき、小型で応答性の良い受光素
子を用いることができ、変位測定精度を向上できる等の
効果を有する。加えて、このレンズアレイを用いた際に
走査された光は受光素子の端部位置でマスク部材により
遮蔽され、有効な開口範囲内でのみ光を受光する構成で
あるため、走査による高速測定の利点を活かし、測定精
度を向上できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の変位測定装置を示す斜視図。
【図2】同変位測定装置の側面図。
【図3】受光素子を示す平面図(その1)。
【図4】変位測定装置の変位演算手段を示すブロック
図。
【図5】受光素子上での結像点の移動状態を示す図。
【図6】図5の側面図。
【図7】受光素子を示す平面図(その2)。
【図8】受光素子の端部位置での光の通過を説明するた
めの図。
【図9】受光素子上のマスク部による光の遮蔽を説明す
るための図。
【図10】マスク部の他の構成例を示す図。
【図11】変位測定の原理を示す図。
【図12】従来の走査型の変位測定装置を示す斜視図。
【図13】従来装置の受光側での光の集束を示す図。
【図14】同従来装置の受光側での光の集束を示す図。
【図15】受光素子の端部位置での劣特性を説明するた
めの平面図。
【図16】受光素子の端部位置での劣特性を説明するた
めの図。
【符号の説明】
1…変位測定装置、2…投光手段、3…光源、4…偏向
装置、5…収束レンズ、6…受光手段、7…レンズアレ
イ、7a〜7f…集光レンズ部、8…結像レンズ、9…
受光素子、9a…受光面、9A,9B…電極、9c,9
d…端部位置、20,21,23…マスク部、30…測
定対象物、30a…測定対象面、X…測定対象面上での
光の走査方向、x…受光面上での光の走査方向、Z…測
定対象面の高さ方向、z…受光面での変位量に対応した
光の移動方向、RU,RL…測定限度位置(上限位置、
下限位置)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA06 AA09 AA24 BB07 CC26 DD06 FF01 FF09 GG06 HH04 HH12 HH14 JJ01 JJ16 LL04 LL10 LL13 LL15 LL30 LL62 MM16 QQ25 QQ26 QQ27 2F112 AA02 BA06 CA13 DA05 DA06 DA09 DA13 DA15

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定対象面に照射光をあて、受光素子の
    受光面上に形成された結像点の検出位置に基づき、前記
    測定対象面の変位量を非接触で測定する変位測定装置に
    おいて、 前記受光素子の受光面には、前記変位量の変化による前
    記光の結像点の移動方向両端部にそれぞれ所定幅で前記
    光を遮蔽するマスク部を形成したことを特徴とする変位
    測定装置。
  2. 【請求項2】 測定対象面上にあてる照射光を走査し、
    受光素子の受光面上に形成された結像点の検出位置に基
    づき、前記測定対象面の変位量を非接触で測定する変位
    測定装置において、 前記受光素子の受光面には、前記照射光の走査に対応し
    た該受光面上での光の移動方向両端部にそれぞれ所定幅
    で前記光を遮蔽するマスク部を形成したことを特徴とす
    る変位測定装置。
  3. 【請求項3】 前記受光素子の受光面には、前記変位量
    の変化による前記光の結像点の移動方向両端部と、予め
    設定される変位量の測定範囲に対応した所定長さの開口
    範囲内で前記光の結像点を形成させ前記測定範囲を越え
    た箇所に対応する前記受光面の端部位置には、それぞれ
    所定幅で前記光を遮蔽するマスク部が形成されている請
    求項1及び請求項2記載の変位測定装置。
  4. 【請求項4】 測定対象面に照射光をあて、受光素子の
    受光面上に形成された結像点の検出位置に基づき、前記
    測定対象面の変位量を非接触で測定する変位測定装置に
    おいて、 前記受光素子の受光面に設けられ、予め設定される変位
    量の測定範囲に対応した所定長さの開口範囲内で前記光
    の結像点を形成させ、前記測定範囲を越えた箇所に対応
    する前記受光面の端部位置では前記光を遮蔽するマスク
    部が形成されていることを特徴とする変位測定装置。
  5. 【請求項5】 測定対象面上にあてる照射光を走査し、
    受光素子の受光面上に形成された結像点の検出位置に基
    づき、前記測定対象面の変位量を非接触で測定する変位
    測定装置において、 前記走査した照射光を前記測定対象面上に照射して照射
    点を形成する投光手段と、 前記照射点からの測定光を受光素子の受光面上で受光し
    て結像点を形成する受光手段とを有し、 該受光手段は、 光軸廻りに均等な結像特性を有する複数の集光レンズ部
    が前記照射光の走査方向に沿って構成され、前記測定光
    を収束させるレンズアレイと、 光軸廻りに均等な結像特性を有し、前記収束された測定
    光を前記受光面上に前記結像点を形成させる結像レンズ
    を備え、 前記受光素子の受光面には、前記受光手段による前記光
    の集束特性に応じて予め設定される隣接した一対の結像
    点のスポット間隔に対応した所定幅の開口範囲内で前記
    光の結像点を形成させ、前記スポット間隔を越えた箇所
    に対応する前記受光面の端部位置では前記光を遮蔽する
    マスク部が形成されていることを特徴とする変位測定装
    置。
  6. 【請求項6】 前記マスク部は、前記受光素子の受光面
    上に光を遮蔽する部材を塗布あるいは貼付して形成され
    ている請求項1乃至5のいずれかに記載の変位測定装
    置。
  7. 【請求項7】 前記マスク部は、前記受光素子の受光面
    上に設けられた透明板の内面または外面に光を遮蔽する
    部材を塗布あるいは貼付して形成されている請求項1乃
    至5のいずれかに記載の変位測定装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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