JP2000282081A - 消臭洗浄剤 - Google Patents
消臭洗浄剤Info
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Abstract
る。 【解決手段】 (a)分子中に炭素数8〜20のアルキ
ル基又はアルケニル基を有する界面活性剤0.1 〜90重量
%及び(b)シネオール、カンファー、ピネン、リモネ
ン、リナロール、酢酸リナロール、ネロール等から選ば
れる2種以上の香料0.001 〜1.0 重量%を含有する消臭
洗浄剤であり、該消臭洗浄剤の10重量%水溶液と1重量
%アンモニア水溶液の50:1(重量比)混合溶液の25℃
におけるpHが7.0 〜9.2 であり、かつ該消臭洗浄剤の
10重量%水溶液と5重量%酢酸水溶液の50:1(重量
比)混合溶液の25℃におけるpHが4.8 〜7.0 である消
臭洗浄剤。
Description
丁、魚焼きグリル、スポンジ等の台所用品向けの消臭洗
浄剤に関する。
まな板等の硬質表面には、生魚等の臭気が残りやすく、
洗浄により完全に除去することは難しい。生魚等の食品
由来の不快臭は、アンモニアに代表されるアミン系化合
物、酢酸、酪酸等の低級脂肪酸化合物、メルカプタンに
代表されるイオウ化合物が原因であり、特にアミン系化
合物は、1回の洗浄ではなかなか除去できない不快臭の
1つである。その理由は、臭気物質が油やワックス等の
油性物質に取り込まれた状態で硬質表面に付着している
ためと考えられる。
9−137194号公報に植物性の消臭成分を配合した
ものや、特開平8−302393号公報に特定の界面活
性剤とキレート剤を配合したものが開示されているが、
これらの洗浄剤では、食品由来の臭気を十分に除去する
ことはできなかった。
した食材臭を除去ないし抑制することができる消臭洗浄
剤を提供することを目的とする。
び(b)成分を含有する消臭洗浄剤であり、該消臭洗浄
剤の10重量%水溶液と1重量%アンモニア水溶液の5
0:1(重量比)混合溶液の25℃におけるpHが7.
0〜9.2であり、かつ該消臭洗浄剤の10重量%水溶
液と5重量%酢酸水溶液の50:1(重量比)混合溶液
の25℃におけるpHが4.8〜7.0である消臭洗浄
剤を提供する。 (a)分子中に炭素数8〜20のアルキル基又はアルケ
ニル基を有する界面活性剤 0.1〜90重量% (b)シネオール、カンファー、ピネン、リモネン、リ
ナロール、酢酸リナロール、ネロール、酢酸ネリル、カ
ルバクロール、チモール、シトロネロール、シトラー
ル、ゲラニオール、サンタロール、ボルネオール、カル
ボン、酢酸ベンジル、オイゲノール、セドレン、酢酸ボ
ルニル、メントール、メントン、メチルチャビコール、
シメン、プレゴール、アネトール、ツヨン及びターピネ
オールから選ばれる2種以上の香料 0.001〜1.
0重量%
活性剤は、分子中に炭素数8〜20のアルキル基又はア
ルケニル基を有する、陰イオン性界面活性剤、非イオン
性界面活性剤及び両性界面活性剤のいずれも配合するこ
とができる。(a)成分の含有量は、0.1〜90重量
%、好ましくは5〜80重量%であり、台所用向けの洗
浄剤とする場合は20〜80重量%が好ましい。
た時のpHが決められた範囲内に収まる性質(以下pH
緩衝能という)を有する。即ち、洗浄剤の10重量%水
溶液と1重量%アンモニア水溶液の50:1(重量比)
混合溶液の25℃におけるpHが7.0〜9. 2、好ま
しくは7.0〜8.5であり、かつ該洗浄剤の10重量
%水溶液と5重量%酢酸水溶液の50:1(重量比)混
合溶液の25℃におけるpHが4. 8〜7.0、好まし
くは5.5〜7.0であり、このようなpH緩衝能は、
消臭洗浄剤に配合される単独の成分又は組合わせによっ
て達成される。
の好ましい態様は、界面活性剤としては、(i)ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩とアミン
オキシドとを併用して配合する態様又は(ii)ポリカル
ボン酸型界面活性剤を配合する態様であり、これらは単
独、互いの組合わせ又はその他pH変化を抑制させる成
分との併用によって消臭洗浄剤はpH緩衝能を示し、優
れた消臭性能を得ることができる。
テル硫酸エステル塩は、炭素数8〜18のアルキル基、
好ましくは炭素数10〜14アルキル基を有するポリオ
キシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩を配合す
ることが好ましい。このポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル硫酸エステル塩のポリオキシエチレン鎖の平均付
加モル数(POE)は、1〜10、好ましくは1〜6で
ある。対イオンは、アルカリ金属、アルカリ土類金属、
アンモニウム、アルカノールアミンから選ばれる1種以
上であり、好ましくはナトリウム、カリウム、マグネシ
ウム、アンモニウムから選ばれる1種以上である。
のアルキル基を有するアミンオキシドが好ましい。アミ
ンオキシドの例としては下記式(1)〜(3)で表され
るものを挙げることができ、その中でも式(1)で表さ
れるものが好ましい。
基又はアルケニル基を示し、R2 は炭素数1〜5のアル
キレン基を示す。] ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩と
アミンオキシドの消臭洗浄剤中の配合量は、他の緩衝成
分との兼ね合いにより決定されるが、洗浄力を考慮する
上で、合計で10〜60重量%含有されることが好まし
く、15〜40重量%含有されることがより好ましい。
更には、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エス
テル塩/アミンオキシドの重量比が、40/60〜90
/10であることが好ましく、特に50/50〜80/
20であることが好ましい。
分子中に少なくとも2個、好ましくは2又は3個のカル
ボキシル基と、炭素数8〜20のアルキル基又はアルケ
ニル基を有し、かつデービス法(界面活性剤物性・応用
・化学生態学,北原文雄ら著,講談社サイエンティフィ
ック 第7刷発行,P24〜27に記載の方法)で求め
たHLBがカルボン酸の状態で4〜15、好ましくは4
〜10である。このようなカルボン酸型界面活性剤は、
一般式(I )で表される化合物が特に好ましい。
もよい炭素数10〜18のアルキル基又はアルケニル基
であり、R4 、R5 、R6 はそれぞれ独立に水素、メチ
ル基又はエチル基を示し;R7 は水素原子、C2 H4 O
H又はCOOM(ここでMは水素原子、アルカリ金属又
はアルカリ土類金属を示す。)を示し;Xはメチレン
基、アミノ基、エーテル基を示し;l、m、nはそれぞ
れ独立に0又は1を示し;p、q、rは0、1又は2
で、p+q+r=3となる数を示し(ただし、Xがメチ
レン基又はエーテル基の場合は、p及びqは1又は2を
示す。);R3 、R4、R5 、R6 、R7 、X、l、
m、n、p、q、rは上記のデービス法で求めたHLB
が4〜15になるように選ばれるものである。ただし、
HLBはMを水素原子として求めるものとする]。
は、酸の状態として重量分当たりの酸価が、300〜6
00mgKOH/gのものが好ましく、特に300〜5
00mlKOH/gが好ましい。酸価の測定方法は酸の
状態で0. 5gをトルエン/エタノール(容量比50/
50、フェノールフタレイン0. 5重量%添加)溶媒5
0mgに溶解させ、0.1NのKOHで滴定し、フェノ
ールフタレインが着色した時点を終点とし、要したKO
Hの量をmgで表した数値である。
体例としては、下記式(4)〜(9)で表される化合物
又はその塩が挙げられ、その中でも特に(7)〜(9)
のものが消臭性能の点で好ましい。なお、ポリカルボン
酸型界面活性剤は一部又は全部がアルカリ金属、アルカ
リ土類金属、アルカノールアミンによる塩になっていて
もよく、pH条件により消臭洗浄剤中で一部又は全部が
酸の状態で存在してもよい。
基又はアルケニル基で、上記HLB及び酸価を満足する
ように選ばれる。]ポリカルボン酸型界面活性剤の配合
量は、他の緩衝成分との兼ね合いにより決定されるが、
0.1〜15重量%配合されることが好ましく、0.2
〜10重量%配合されることが洗浄性及び消臭性能向上
の上でより好ましい。
剤として使用する場合は、(i)と(ii)にて示した成
分を界面活性剤中の60重量%〜100重量%を占める
割合で配合することが好ましく、 上述の(i)と(ii)
の界面活性剤を併用することが最も好ましい。
高めるために、少なくとも1つのカルボキシル基、好ま
しくは分子中に1〜3のカルボキシル基を有する炭素数
が3〜7の化合物(以下低級カルボン酸化合物という)
を配合することが好ましい。具体的には乳酸、グルコン
酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、リンゴ酸、酒
石酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、クエン酸、
安息香酸、サリチル酸、グリシン、アラニン、バリン、
ロイシン、セリン、グルタミン酸、アスパラギン酸等の
各種アミノ酸及びそれらの塩を挙げることができる。こ
れらの中でも乳酸、コハク酸、リンゴ酸、酒石酸、クエ
ン酸、安息香酸、グリシン、アラニン、バリン、ロイシ
ン、セリン、グルタミン酸、アスパラギン酸及びそれら
の塩が好ましい。低級カルボン酸化合物は、好ましくは
0. 1〜20重量%、より好ましくは0. 2〜10重量
%配合される。
は、従来から緩衝成分として知られているが、本発明の
消臭洗浄剤において、pH緩衝能を既に満たす配合系に
対して、更に補助的な成分として、これら低級カルボン
酸化合物を添加することが好ましい。好ましくは、ポリ
カルボン型界面活性剤と併用することである。
する剤としては、アミン塩やリン酸塩が挙げられ、また
酸や塩基性の基を有するポリマーを挙げることができ
る。ポリマーとしてはカルボン酸基を有するポリマーが
好ましくは、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸及
びイタコン酸から選ばれる1種以上のモノマーを重合し
て得られるもの用いることができ、またポリアスパラギ
ン酸も使用することができる。
え、(b)成分として上記の群から選ばれる2種以上の
香料を配合するが、(b)成分はリモネンと他の1種以
上の香料との組み合わせが好ましい。(b)成分の含有
量は、消臭性能の点から、0.001〜1.0重量%、
好ましくは0.005〜1.0重量%であり、リモネン
を用いた場合にはリモネンが0.002〜0.5重量%
となるように配合することが好ましい。
能を損なわない範囲で、エタノール、イソプロパノール
等の低級アルコール、エチレングリコール、プロピレン
グリコール、グリセリン、ソルビトール等の多価アルコ
ール、p−トルエンスルホン酸塩、m−キシレンスルホ
ン酸塩等の芳香族スルホン酸塩類等の可溶化剤、色素、
防腐・防黴剤、増粘剤等を配合することができる。
液状が好ましいが、均一な溶液以外にエマルション型や
液晶小滴又は固体を分散させたようなものでもよく、そ
の他の形態のものであっても使用上不都合のない流動性
のあるものであればよい。粘度は用途に応じた状態に適
宜調整される。
果的な消臭性能を得るために、25℃における原液のp
Hが、好ましくは5. 5〜8. 5、より好ましくは6.
0〜8. 0である。pHの調整には、酸剤としてポリカ
ルボン酸型界面活性剤の酸型、有機ポリカルボン酸、硫
酸、塩酸及びカルボン酸基を有するポリマーから選ばれ
る1種以上を用いることが好ましく、アルカリ剤として
アルカリ金属の水酸化物、アルカノールアミンから選ば
れる1種以上を用いることが好ましい。
Hは塩酸水溶液又は水酸化ナトリウム水溶液で調整し
た。表2中、アンモニア添加pHは、洗浄剤の10重量
%水溶液と1重量%アンモニア水溶液の50:1(重量
比)混合溶液の25℃におけるpHを意味し、酢酸添加
pHは、洗浄剤の10重量%水溶液と5重量%酢酸水溶
液の50:1(重量比)混合溶液の25℃におけるpH
を意味する。各成分及び各評価方法の詳細は下記のとお
りである。結果を表2に示す。 (a−1)
口フラスコに入れ、120℃まで昇温した。その後、2
6.7kPaの減圧下で3時間、生成する水を除去しな
がら反応させた。窒素ガスの流入により常圧にもどした
後、イタコン酸ジメチル79.1gを1時間かけて滴下
した。3時間後、室温まで冷却し、反応混合物にエタノ
ール300g、イオン交換水200g、NaOH90g
を添加し、90℃で2時間反応させた。20℃まで冷却
後、イオン交換水2000ml、ヘキサン1500m
l、20%硫酸水溶液563.5gを添加し、攪拌中和
した。ヘキサン層をイオン交換水で洗浄後、蒸留を行い
化合物(a−1)を得た。 (a−2)
間乾燥させたもの)、アセトニトリル200gを4つ口
フラスコに入れ、80℃まで昇温した。ラウリン酸クロ
リド120.3gを3時間かけて滴下した。この時発生
するHClを窒素ガスを流しながら留去した後、さらに
3時間窒素ガスを流した。その後アセトニトリルを減圧
留去し、得られた固形分をエタノールで再結晶して精製
し、化合物(a−2)を得た。 (a−3):アルケニルコハク酸(アルケニル鎖の炭素
数12のもの。HLB=4.6、酸価=395) (b)成分 表1に示す各香料を用いて香料組成物(香料1、2、
3)及び比較香料を調製し、用いた。尚、表中の各香料
の数値は重量%を示す。
ド,花王(株)製) エマール70C( ポリオキシエチレンドデシルエーテル
硫酸ナトリウム,POE=2,花王(株)製)。
しを3枚におろし、身の部分をミキサーに入れ破砕し
た。このすり身5gを縦25cm、横40cmの木製の
まな板にスプーンでこすりつけ、1時間放置した。その
後、固形分を水で洗い流した。
の洗浄剤3g及び水(硬度3. 5DH、Mgイオン/C
aイオン=1/3の調整水を使用)27gを染み込ませ
たスポンジ(10. 5×7 .5×4. 0cm、材質:ポ
リウレタンフォーム)を用いて手洗い洗浄した。その
後、30歳代の男性及び女性10人(各5人ずつ)のパ
ネルに消臭対象物の臭いを嗅いでもらい、下記の六段階
臭気強度表示法で評価し、平均点を求めた。平均点0以
上1未満を◎、1以上2未満を○、2以上3未満を△、
3以上5以下を×として結果を示す。 0:無臭 1:何の臭いか分からないが、ややかすかに何かを感じ
る強さ(検知閾値のレベル) 2:何の臭いか分かる、容易に感じる弱い臭い(認知閾
値のレベル) 3:明らかに感じる臭い 4:強い臭い 5:耐えられないほど強い臭い
れに対する洗浄力及び消臭性能が優れる。
Claims (1)
- 【請求項1】 下記(a)及び(b)成分を含有する消
臭洗浄剤であり、該消臭洗浄剤の10重量%水溶液と1
重量%アンモニア水溶液の50:1(重量比)混合溶液
の25℃におけるpHが7.0〜9.2であり、かつ該
消臭洗浄剤の10重量%水溶液と5重量%酢酸水溶液の
50:1(重量比)混合溶液の25℃におけるpHが
4.8〜7.0である消臭洗浄剤。 (a)分子中に炭素数8〜20のアルキル基又はアルケ
ニル基を有する界面活性剤 0.1〜90重量% (b)シネオール、カンファー、ピネン、リモネン、リ
ナロール、酢酸リナロール、ネロール、酢酸ネリル、カ
ルバクロール、チモール、シトロネロール、シトラー
ル、ゲラニオール、サンタロール、ボルネオール、カル
ボン、酢酸ベンジル、オイゲノール、セドレン、酢酸ボ
ルニル、メントール、メントン、メチルチャビコール、
シメン、プレゴール、アネトール、ツヨン及びターピネ
オールから選ばれる2種以上の香料 0.001〜1.
0重量%
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1999
- 1999-03-30 JP JP08929099A patent/JP3701498B2/ja not_active Expired - Fee Related
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