JP3701487B2 - 消臭方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、硬質表面の消臭方法に関する。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】
食器、まな板等の硬質表面には、生魚等の臭気が残りやすく、洗浄により完全に除去することは難しい。生魚等の食品由来の不快臭は、アンモニアに代表されるアミン系化合物、酢酸、酪酸等の低級脂肪酸化合物、メルカプタンに代表されるイオウ化合物が原因であり、特にアミン系化合物は、1回の洗浄ではなかなか除去できない不快臭の1つである。その理由は、臭気物質が油やワックス等の油性物質に取り込まれた状態で硬質表面に付着しているためと考えられる。
【0003】
消臭性能を有する洗浄剤としては、特開平9−137194号公報に植物性の消臭成分を配合したものや、特開平8−302393号公報に特定の界面活性剤とキレート剤を配合したものが開示されているが、これらの洗浄剤では、食品由来の臭気を十分に除去することはできなかった。
【0004】
本発明は、まな板や食器等の硬質表面に付着した臭気の消臭方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、分子中に炭素数8〜20のアルキル基又はアルケニル基を有する界面活性剤を含有し、25℃におけるpHが5.5〜8.5の液体組成物であって、該液体組成物をイオン交換水で10重量%に希釈した水溶液と、1重量%アンモニア水溶液の50:1(重量比)混合溶液の25℃におけるpHが7.0〜9.2で、かつ該液体組成物の10重量%水溶液と5重量%酢酸水溶液の50:1(重量比)混合溶液の25℃におけるpHが4.8〜7.0である液体組成物を、消臭対象物に付着させ後に固形物で擦るか又は予め該液体組成物を固形物に付着させた後に消臭対象物を擦る消臭方法を提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明で用いる界面活性剤は、分子中に炭素数8〜20のアルキル基又はアルケニル基を有する、陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤及び両性界面活性剤のいずれも配合することができる。
【0007】
界面活性剤は、液体組成物中0.1〜90重量%、好ましくは5〜80重量%であり、台所用向けの消臭洗浄剤とする場合は20〜80重量%が好ましい。
【0008】
本発明の液体組成物は、特定条件で調整した時のpHが決められた範囲内に収まる性質(以下pH緩衝能という)を有する。即ち、液体組成物の10重量%水溶液と1重量%アンモニア水溶液の50:1(重量比)混合溶液の25℃におけるpHが7.0〜9.2、好ましくは7.0〜8.5であり、かつ液体組成物の10重量%水溶液と5重量%酢酸水溶液の50:1(重量比)混合溶液の25℃におけるpHが4.8〜7.0、好ましくは5.5〜7.0であり、このようなpH緩衝能は、液体組成物に配合される単独の成分又は組合わせによって達成される。
【0009】
本発明において、pH緩衝能を満たすための好ましい態様は、界面活性剤としては、(i)ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩とアミンオキシドとを併用して配合する態様又は(ii)ポリカルボン酸型界面活性剤を配合する態様であり、これらは単独、互いの組合わせ又はその他pH変化を抑制させる成分との併用によって消臭洗浄剤はpH緩衝能を示し、優れた消臭性能を得ることができる。
【0010】
(i)のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩は、炭素数8〜18のアルキル基、好ましくは炭素数10〜14アルキル基を有するポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩を配合することが好ましい。このポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩のポリオキシエチレン鎖の平均付加モル数(POE)は、1〜10、好ましくは1〜6である。対イオンは、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アルカノールアミンから選ばれる1種以上であり、好ましくはナトリウム、カリウム、マグネシウム、アンモニウムから選ばれる1種以上である。
【0011】
またアミンオキシドは、炭素数が8〜18のアルキル基を有するアミンオキシドが好ましい。アミンオキシドの例としては下記式(1)〜(3)で表されるものを挙げることができ、その中でも式(1)で表されるものが好ましい。
【0012】
【化1】
Figure 0003701487
【0013】
[式中、R1は炭素数8〜20のアルキル基又はアルケニル基を示し、R2は炭素数1〜5のアルキレン基を示す。]
ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩とアミンオキシドの液体組成物中の配合量は、他のpH変化を抑制させる成分との兼ね合いにより決定されるが、洗浄力を考慮する上で、合計で10〜60重量%含有されることが好ましく、15〜40重量%含有されることがより好ましい。更には、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩/アミンオキシドの重量比が、50/50〜80/20であることが好ましい。
【0014】
(ii)のポリカルボン酸型界面活性剤は、分子中に少なくとも2個、好ましくは2又は3個のカルボキシル基と、炭素数8〜20のアルキル基又はアルケニル基を有し、かつデービス法(界面活性剤 物性・応用・化学生態学,北原文雄ら著,講談社サイエンティフィック 第7刷発行,P24〜27に記載の方法により測定)で求めたHLBがカルボン酸の状態で4〜15、好ましくは4〜10の性質を示すものである。
このようなカルボン酸型界面活性剤は、一般式(I)で表される化合物が特に好ましい。
【0015】
【化2】
Figure 0003701487
【0016】
[式中、R3はアミド基で分断されていてもよい炭素数10〜18のアルキル基又はアルケニル基であり、R4、R5、R6はそれぞれ独立に水素、メチル基又はエチル基を示し;R7は水素、C24OH又はCOOM(ここでMは水素、アルカリ金属又はアルカリ土類金属を示す。)を示し;Xはメチレン基、アミノ基、エーテル基を示し;l、m、nはそれぞれ独立に0又は1を示し;p、q、rは0、1又は2で、p+q+r=3となる数を示し(ただし、Xがメチレン基又はエーテル基の場合は、p及びqは1又は2を示す。);R3、R4、R5、R6、R7、X、l、m、n、p、q、rは上記のデービス法で求めたHLBが4〜15になるように選ばれるものである。ただし、HLBはMを水素として求めるものとする]。
【0017】
特に、このポリカルボン酸型界面活性剤は、酸の状態として重量分当たりの酸価が、300〜600mgKOH/gのものが好ましく、特に300〜500mgKOH/gが好ましい。酸価の測定方法は酸の状態で0.5gをトルエン/エタノール(容量比50/50、フェノールフタレイン0.5重量%添加)溶媒50mgに溶解させ、0.1NのKOHで滴定し、フェノールフタレインが着色した時点を終点とし、要した0.1NのKOHの量をmgで表した数値である。
【0018】
ポリカルボン酸型界面活性剤の好ましい具体例としては、下記式(4)〜(9)で表される化合物の塩が挙げられ、その中でも特に(7)〜(9)のものが消臭性能の点で好ましい。なお、ポリカルボン酸型界面活性剤は一部又は全部がアルカリ金属、アルカリ土類金属、アルカノールアミンによる塩になっているものであり、pH条件により液体組成物中で一部酸の状態で存在してもよい。
【0019】
【化3】
Figure 0003701487
【0020】
[式中、R8は炭素数8〜20のアルキル基又はアルケニル基で、上記HLB及び酸価を満足するように選ばれる。]
ポリカルボン酸型界面活性剤の液体組成物中の配合量は、他の酸やアルカリの添加に対してpH変化を抑制する成分との兼ね合いにより決定されるが、液体組成物中に0.1〜15重量%含有されることが好ましく、0.2〜10重量%含有されることが洗浄性及び消臭性能向上の上でより好ましい。
【0021】
本発明の液体組成物を、食器用の消臭洗浄剤として使用する場合は、(i)と(ii)にて示した成分を界面活性剤中の60重量%〜100重量%を占める割合で配合することが好ましく、上述の(i)と(ii)の界面活性剤を併用することが最も好ましい。
【0022】
本発明の液体洗浄剤は、pH変化を抑制する剤として、少なくとも一つのカルボン酸基を有する炭素数が3〜7の化合物(以下低級カルボン酸化合物という)を併用することが好ましい。
具体的には乳酸、グルコン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、リンゴ酸、酒石酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、クエン酸、安息香酸、サリチル酸、各種アミノ酸及びそれらの塩を挙げることができる。これらの中でも乳酸、コハク酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、各種アミノ酸及びそれらの塩が好ましい。
低級カルボン酸化合物は、液体組成物中に好ましくは0.1〜20重量%、より好ましくは0.2〜10重量%配合される。
【0023】
なお、これら低級カルボン酸化合物の一部は、従来からpH変化の抑制作用を有する化合物として知られているが、本発明の液体組成物において、pH緩衝能を既に満たす配合系に対して、更に補助的な成分として、これら低級カルボン酸化合物を添加することが好ましい。好ましくは、ポリカルボン型界面活性剤と併用することである。
【0024】
上記以外の液体組成物のpH緩衝能に寄与する剤としては、アミン塩やリン酸塩が挙げられ、また酸や塩基性の基を有するポリマーを挙げることができる。ポリマーとしてはカルボン酸基を有するポリマーが好ましくは、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸及びイタコン酸から選ばれる1種以上のモノマーを用いた重合体を使用することができ、またポリアスパラギン酸も使用することができる。
【0025】
本発明の液体組成物には、効果を損なわない範囲で、エタノール、グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、低級アルキルベンゼンスルホン酸塩等の可溶化剤、アラビアゴム、デキストラン、プルラン、アラビノガラクタン、カルボキシメチルセルロース、キサンタンガム、ポリアクリル酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウム、カゼインナトリウム等の増粘剤、マスキング作用を付加するための香料、色素、防腐剤、防かび剤等を配合することができる。
【0026】
本発明の液体組成物は、残部は水である液状が好ましいが、均一な溶液以外にエマルション型や液晶小滴又は固体を分散させたようなものでもよく、その他の形態のものであっても使用上不都合のない流動性のあるものであればよい。粘度は用途に応じた状態に適宜調整される。
【0027】
本発明の液体組成物のpHは、食材臭に効果的な消臭性能を得るために、25℃における原液のpHが、好ましくは5.5〜8.5、より好ましくは6.0〜8.0である。pHの調整には、酸剤としてポリカルボン酸型界面活性剤の酸型、有機ポリカルボン酸、硫酸、塩酸及びカルボン酸基を有するポリマーから選ばれる1種以上を用いることが好ましく、アルカリ剤としてアルカリ金属の水酸化物、アルカノールアミンから選ばれる1種以上を用いることが好ましい。
【0028】
本発明では消臭対象物に液体組成物を接触させて消臭を行う。接触させる方法としては、消臭対象物に液体組成物を直接接触させた後、可撓性材料等の固形物で擦る方法、又は可撓性材料等の固形物に液体組成物を付着させた後、消臭対象物を擦る方法が満足できる消臭効果を得るために必要である。このとき、液体組成物は原液ないし希釈して使用され、希釈して使用する場合は、200倍までの範囲で、好ましくは100倍までの範囲で使用する。予め液体組成物を希釈する場合は、希釈液を可撓性材料等の固形物に含ませて消臭対象物を擦るか、又は一般に使用されている手動式スプレー容器に入れ、消臭対象物にスプレーした後、可撓性材料等の固形物で擦る方法を適用できる。
【0029】
また擦るための可撓性材料がスポンジ状のような吸水性物質の場合は、可撓性材料中に水分が存在していてもよい。なお、擦った後は、消臭対象物表面を水で流すことが好ましい。
本発明で使用する可撓性材料は、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエステル、セルロース、ポリアクリルアミド、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、植物繊維を原材料としたスポンジ、たわし、ブラシが好ましく、特に硬質表面が陶器の場合や、ポリエチレン等のプラスチック性の場合は可撓性材料は、ポリウレタン、セルロースを原材料としたものがよい。
【0030】
本発明の消臭方法は、硬質表面の消臭に使用することが好ましく、特に魚類等のアミン系の臭気に対して効果的であり、用途としては食器や調理器具に対する消臭に使用することが最も好ましい。また本発明は、汚れが残留した状態でも直接処理することができ、洗浄を兼ねた消臭方法であってもよい。
【0031】
【実施例】
以下の実施例及び比較例で使用した各成分の詳細は下記のとおりである。
【0032】
合成例1
化合物(a−1)の合成
【0033】
【化4】
Figure 0003701487
【0034】
(HLB=5.9、酸価=371)
ラウリルアルコール372.6g(MW186.3)、NaOH2gを4つ口フラスコに入れ、120℃まで昇温した。その後、26.7kPaの減圧下で3時間、生成する水を除去しながら反応させた。窒素ガスの流入により常圧にもどした後、イタコン酸ジメチル79.1g(MW158.15)を1時間かけて滴下した。3時間後、室温まで冷却し、反応混合物にエタノール300g、イオン交換水200g、NaOH90gを添加し、90℃で2時間反応させた。20℃まで冷却後、イオン交換水2000ml、ヘキサン1500ml、20%硫酸水溶液563.5gを添加し、攪拌中和した。ヘキサン層をイオン交換水で洗浄後、蒸留を行い化合物(a−1)を得た。
【0035】
合成例2
化合物(a−2)の合成
【0036】
【化5】
Figure 0003701487
【0037】
(HLB=6.2、酸価=360)
クエン酸96.1g(MW192.13、105℃/26.7kPa/5時間乾燥させたもの)、アセトニトリル200gを4つ口フラスコに入れ、80℃まで昇温した。ラウリン酸クロリド120.3gを3時間かけて滴下した。この時発生するHClを窒素ガスを流しながら留去した後、さらに3時間窒素ガスを流した。その後アセトニトリルを減圧留去し、得られた固形分をエタノールで再結晶により生成した。
【0038】
<その他成分>
a−3:アルケニルコハク酸
(アルケニル鎖の炭素数12のもの。HLB=4.6、酸価=395)
b−1:アンヒトール20N
(ドデシルジメチルアミンオキシド、花王(株)製)
c−1:エマール70C
(ポリオキシエチレンドデシルエーテル硫酸ナトリウム[エチレンオキキサイド平均付加モル数=2]、花王(株)製)
c−2:エマルゲン108(ドデシルアルコールにエチレンオキサイドを平均 6モル付加させたもの)
d−1:クエン酸
e−1:p−トルエンスルホン酸ナトリウム
e−2:安息香酸ナトリウム
e−3:エタノール。
【0039】
実施例1〜4、比較例1〜4
表1に示す成分を用いて液体組成物を調製した。組成の数値は重量%であり、残部は水である。pHは0.1Nの塩酸及び水酸化ナトリウムで調整した。下記に示す消臭対象物(消臭性能評価タイル)を用いて、方法1〜6にて処理した後の消臭性能を調べた。なお、評価方法は、官能試験法の直接表示表に基づく六段階臭気強度表示法により求めた。結果を表1に示す。
【0040】
<消臭対象物(消臭性能評価タイル)の調製>
トリオレイン(和光純薬製1級試薬)を蒸留精製したもの100gに、25%アンモニア水溶液(和光純薬製)0.1g、酪酸(和光純薬製1級試薬)0.1gを添加攪拌し、溶液を得た。株式会社INAX製タイル(MD−100/745、材質;陶器質、10×10cm2)の表面に該溶液1gを塗り広げ、50℃の条件で24時間静置した。この消臭性能評価タイルを消臭実験に共した。
【0041】
<消臭方法>
方法1;液体組成物0.5g/枚を消臭性能評価タイルの中央に付着させ、50gの水道水を含ませた市販のスポンジ[商品名スコッチブライトにナイロン不織布を積層したもの(7.5×11.5×2.8cm。この内ナイロン不織布部の厚さ0.5cm)住友スリーエム社製。以下省略]のポリウレタンフォーム面を用いて、まんべんなく液体組成物がタイル全面に行き渡るように15秒間擦りつけた。約1分間擦り洗いを行い水道水で洗い流し、自然乾燥させた。
【0042】
方法2;市販のスポンジに50gの水を含ませ、さらに液体組成物0.5gをスポンジのポリウレタンフォーム面の真中に付着させた。液体組成物を付着させたスポンジを用い、上記消臭性能評価タイル5枚を1枚につき15秒の時間をかけて均等に擦りつけた。水道水で洗い流した後、自然乾燥させた。
【0043】
方法3;水道水500ml(水温21℃)に液体組成物5gを溶解させたものに上記消臭性能評価タイルを浸し、市販のスポンジのポリウレタンフォーム面で10回擦り洗いした。その後、水道水で洗い流し、自然乾燥させた。
【0044】
方法4;市販の手動式スプレー容器に液体組成物2重量%水溶液400mlを入れた。その後、消臭性能評価タイルに3回吹き付け、市販のスポンジのポリウレタンフォーム面で10回擦り、水道水で洗い流した後、自然乾燥させた。
【0045】
方法5;水道水500mlに液体組成物5gを溶解させたものに上記消臭性能評価タイルを浸漬させた(21℃/1時間)。その後、タイルを水道水で洗い流し、自然乾燥させた。
【0046】
方法6;市販の手動式スプレー容器に液体組成物2重量%水溶液400mlを入れた。消臭性能評価タイルに3回吹き付け、30分放置後、水道水で洗い流し、自然乾燥させた。
【0047】
<消臭性能評価(1)>
30歳代の女性10人のパネラーにより、5枚のタイルの臭いを下記の六段階臭気強度表示法で評価し、平均点を求めた。平均点0以上1未満を◎、1以上2未満を○、2以上3未満を△、3以上5以下を×として、表1に結果を示す。
0:無臭
1:何の臭いか分からないが、ややかすかに何かを感じる強さ(検知閾値のレベル)
2:何の臭いか分かる、容易に感じる弱い臭い(認知閾値のレベル)
3:明らかに感じる臭い
4:強い臭い
5:耐えられないほど強い臭い
【0048】
【表1】
Figure 0003701487
【0049】
実施例5〜7、比較例5〜6
表2に示す成分を用いて液体組成物を調製した。なお、pHは0.1N塩酸及び水酸化ナトリウムで調整した。下記処理を行なったまな板を、方法7〜9にて処理し、消臭性能の評価を行った。結果を表2に示す。
【0050】
<消臭対象物(まな板)の調製>
生のいわしを3枚におろし、身の部分をミキサーに入れ破砕した。このすり身5gを縦25cm、横40cmの木製のまな板にスプーンでこすりつけ、1時間放置した。その後、固形分を水で洗い流した。
【0051】
<消臭方法>
方法7;表2の液体組成物の所定量を上記まな板の中央に付着させ、50gの水道水を含ませた市販のスポンジのポリウレタンフォーム面を用いて、まんべんなく液体組成物がまな板全面に行き渡るように3分間擦りつけた。その後、1分間擦り洗いを行い、水道水で洗い流した後、自然乾燥させた。
方法8;市販のスポンジのポリウレタンフォーム面に50gの水を含ませ、さらに表2の液体組成物の所定量をスポンジに付着させた。このスポンジを用いて、まんべんなく上記まな板を擦り洗いした(約1分間)。水道水で洗い流した後、自然乾燥させた。
【0052】
方法9;横50cm、縦30cm、深さ10cmのプラスティック製バットに、水道水10L、表2の液体組成物10gを溶解させ、上記まな板を浸漬した(水温21℃/1時間)。その後、水道水で洗い流し、自然乾燥させた。
【0053】
<消臭性能評価(2)>
上記方法で処理を行ったまな板の臭いを、訓練された30歳代の女性10人のパネラーにより評価した。評価基準は消臭性能評価(1)と同じとし、平均点を求めた。
【0054】
【表2】
Figure 0003701487
【0055】
実施例8〜11、比較例7〜8
表3に示す成分を用いて液体組成物を調製した。なお、pHは0.1N塩酸及び水酸化ナトリウムで調整した。下記に示す方法10〜11にて処理したのち、下記の消臭効果の評価(3)により消臭性能を調べた。結果を表3に示す。
【0056】
<消臭対象の調製>
株式会社INAX製洋式トイレを、30歳代の男性10人により2日間使用した場合の陶質の便器を用いた。
【0057】
<消臭方法>
方法10;手動式スプレーに液体組成物400mlを充填し、便器内部全体に吹き付けた(6回スプレー)。5分間放置後、トイレ用ブラシ(株式会社オーエ製 平型トイレブラシ、品番8071、ブラシ部分材質塩化ビニル樹脂)で3分間全体を擦り、その後水を1回流した。
【0058】
方法11;方法10と同様にして、液体組成物を便器内部全体に吹き付けた後、30分間放置し、水を1回流した。
【0059】
<消臭性能評価(3)>
上記方法で処理したトイレの臭いを、訓練された30代男性10人のパネラーにより下記の基準で評価した。評価基準は消臭性能評価(1)と同じとし、平均点を求めた。
【0060】
【表3】
Figure 0003701487
【0061】
【発明の効果】
本発明の消臭方法によれば、各種起源の不快臭を、除去又は軽減することができる。

Claims (2)

  1. 分子中に炭素数8〜20のアルキル基又はアルケニル基を有する界面活性剤を0.1〜90重量%含有し、25℃におけるpHが5.5〜8.5の液体組成物であって、
    該液体組成物をイオン交換水で10重量%に希釈した水溶液と、1重量%アンモニア水溶液の50:1(重量比)混合溶液の25℃におけるpHが7.0〜8.5で、かつ該液体組成物の10重量%水溶液と5重量%酢酸水溶液の50:1(重量比)混合溶液の25℃におけるpHが5.5〜7.0である液体組成物を、
    まな板又は食器に付着させた後に固形物で擦るか又は予め該液体組成物を固形物に付着させた後にまな板又は食器を擦る、まな板又は食器に付着した臭気の消臭方法。
  2. 分子中に炭素数8〜20のアルキル基又はアルケニル基を有する界面活性剤を20〜80重量%含有し、25℃におけるpHが6.0〜8.0の液体組成物であって、
    該液体組成物をイオン交換水で10重量%に希釈した水溶液と、1重量%アンモニア水溶液の50:1(重量比)混合溶液の25℃におけるpHが7.0〜8.5で、かつ該液体組成物の10重量%水溶液と5重量%酢酸水溶液の50:1(重量比)混合溶液の25℃におけるpHが5.5〜7.0である液体組成物を、
    まな板又は食器に付着させた後に固形物で擦るか又は予め該液体組成物を固形物に付着させた後にまな板又は食器を擦る、まな板又は食器に付着した臭気の消臭方法。
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