JP2000273016A5 - - Google Patents

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JP2000273016A5
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Description

【発明の名称】粉体乳化分散系の水性化粧料
【0002】
【従来の技術】
粉体を含有した化粧料は、例えば、メークアップ化粧料や紫外線防護化粧料のように、シミやソバカスと言ったトラブルを隠蔽したり、紫外線から皮膚を隠蔽し保護する化粧料には、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、タルク、マイカ、セリサイトと言った、粉体類が隠蔽剤或いは紫外線カット剤として配合されている。この様な化粧料の剤形としては、水性溶媒中或いはオイルゲル中への分散のもの、乳化のもの、粉体混合のもの、混合粉体をプレスしたもの等が挙げられる。これらの中で、乳化のものは、保湿成分などの水性成分の配合が可能であり、又、塗擦時の刺激も少ないため肌に乾燥感を覚える人たちに好んで使用されている。この様な系で最も問題になるのは、系の安定性である。これは、水の比重が1、有機成分の比重が1未満であるのに対して、粉体類の比重は何れも4以上であり、これらを安定に分散させておくためには、に粘度を持たせることが必要になるが、通常化粧料などにおいて使用されている、カルボキシメチルセルロース、カルボキシビニルポリマー等の増粘剤は、粉体類を凝集させ易いため、使用が困難であり、従って、脂肪酸石鹸高級アルコール等の界面活性剤ゲル構造を使用しているのが現状である。しかしながら、この様な系では使用界面活性剤量が多くなり、安全性に問題がある場合がでたり、低温域で硬度が高くなったりして使用性が阻害される場合があるため、安定な乳化粉体分散系の開発が望まれていた。
【0005】
【課題の解決手段】
かかる状況に鑑みて、本発明者らは、安定な粉体乳化分散系の化粧料を求め鋭意研究を重ねた結果、アクリル酸を構成モノマーの一つに含むモノマーを重合させて得られたポリマーでコーティングすることにより、水を含む分散媒への粉体の分散性と安定性を向上させうることを見いだし発明を完成させるに至った。以下、本発明について実施の形態を中心に詳細に説明を加える。
【0006】
【発明の実施の形態】
(1)本発明の化粧料の必須成分である粉体
本発明の化粧料の必須成分である粉体は、アクリル酸を構成モノマーの一つに含むモノマーを重合させて得られたポリマーでコーティングされていることを特徴とする。この様な粉体の製造方法については、その詳細が既に特開平1135639号に記載されており、この公報に従って製造することができる。ここで当該ポリマーでコーティングされる粉体としては、例えば、化粧料で通常使用される粉体であれば、特段の限定無く用いることができ、具体的には、タルク、セリサイト、マイカ、チタンマイカ、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化ジルコニウム、シリカ、珪酸カルシウム、カーボンブラック、紺青、群青等が例示できる。これらの粉体は唯一種をコーティングしても良いし、二種以上をコーティングしても良い。これらの粉体をコーティングする、アクリル酸を構成モノマーの一つに含むモノマーを重合させて得られたポリマーであるが、アクリル酸のみを構成モノマーとすることもできるし、他の構成モノマーを1種乃至は2種以上加え共重合体としてコーティングに用いることができる。アクリル酸以外のモノマーとしては、アクリル酸メチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル等のアクリル酸の直鎖、分岐又は環状構造を有する炭素数1〜10のアルキルエステル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル等のメタクリル酸の直鎖、分岐又は環状構造を有する炭素数1〜10のアルキルエステル、スチレン、α−メチルスチレン、(プロパン−2−エン−1−イル)ベンゼン等の置換基として炭素数1〜4のアルキル基を有していても良いスチレン及びその誘導体、ビニルアルコール、塩化ビニル、酢酸ビニル等の置換ビニル化合物などが例示でき、これらの内では、スチレン、α−メチルスチレン、メチルメタクリレート、アクリル酸−2−エチルヘキシルから選ばれる1種乃至は2種以上をアクリル酸とともに共重合させたポリマーでコーティングするのが特に好ましい。コーティングに於ける粉体とポリマーの割合は、90:10〜10:90が好ましく、80:20〜20:80がより好ましく、60:40〜40:60が更に好ましい。粉体をポリマーでコーティングする方法であるが、例えば、粉体の存在下モノマー混合物を加え、更に乳化剤や重合開始剤などを加えて乳化重合しながらコーティングすることも可能であるし、ポリマーを予め作成しておき、これを粉体と共にボールミル等で処理してコーティングしても良い。これらの方法の内、ポリマーを予め作成しボールミル等でコーティグする方法の方が汎用性があり好ましい。このコーティング作業の際には、水等の溶媒或いは分散媒が存在しても良い。又、水分散性を考えて、ポリマー中のカルボキシル基を中和し塩としておくことが好ましい。塩としては、生理的に許容されるものであれば特段の限定を受けず、例えば、ナトリウムやカリウムなどのアルカリ金属塩、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩、トリエタノールアミンやトリエチルアミンなどの有機アンモニウム塩、アンモニウム塩、リジンやアルギニンなどの塩基性アミノ酸塩等が例示できる。かくして得られた粉体は、水洗などした後乾燥させれば乾いた粉体が得られる。以下に、この様な粉体について、製造例を挙げて説明を加える。
【0020】
<実施例5>
下記に示す処方に従って、本発明の化粧料を作成した。即ち、イ、ロ、ハをそれぞれ80℃に加熱し、イにニをディスパーで分散させ、ロを加え中和し、これに徐々にハを加え乳化し、撹拌冷却しサンケア用化粧料を得た。このものは安全性・安定性に優れていた。

1,3−ブタンジオール 5重量部
メチルパラベン 0.2重量部
長鎖アルキルアクリル酸・メタクリル酸コポリマー 0.3重量部
(ペムレンTR−1;グッドリッチ社製)
水 50重量部

水酸化カリウム 0.2重量部
水 39.3重量部

パラジメチルアミノ安息香酸イソオクチル 4重量部
グリセリルモノオレイルエーテル 1重量部

製造例1の粉体 2重量部
製造例2の粉体 3重量部
【0021】
<実施例6>
下記に示す処方に従って、本発明の化粧料を作成した。即ち、イ、ロ、ハをそれぞれ80℃に加熱し、イにニをディスパーで分散させ、ロを加え中和し、これに徐々にハを加え乳化し、撹拌冷却しサンケア用化粧料を得た。このものは安全性・安定性に優れていた。

1,3−ブタンジオール 5重量部
メチルパラベン 0.2重量部
長鎖アルキルアクリル酸・メタクリル酸コポリマー 0.3重量部
(ペムレンTR−1;グッドリッチ社製)
水 50重量部

水酸化カリウム 0.2重量部
水 39.3重量部

パラジメチルアミノ安息香酸イソオクチル 4重量部
グリセリルモノオレイルエーテル 1重量部

製造例13の粉体 2重量部
製造例14の粉体 3重量部
【0022】
<実施例7>
下記に示す処方に従って、本発明の化粧料を作成した。即ち、イ、ロ、ハをそれぞれ80℃に加熱し、イにニをディスパーで分散させ、ロを加え中和し、これに徐々にハを加え乳化し、撹拌冷却しサンケア用化粧料を得た。このものは安全性・安定性に優れていた。

1,3−ブタンジオール 5重量部
メチルパラベン 0.2重量部
長鎖アルキルアクリル酸・メタクリル酸コポリマー 0.3重量部
(ペムレンTR−1;グッドリッチ社製)
水 50重量部

水酸化カリウム 0.2重量部
水 39.3重量部

パラジメチルアミノ安息香酸イソオクチル 4重量部
グリセリルモノオレイルエーテル 1重量部

製造例7の粉体 2重量部
製造例8の粉体 3重量部
【0025】
<実施例9>
以下に示す処方に従って、本発明の化粧料を作成した。即ち、イにハをディスパーで分散させ、ロを加え中和し、カラミンローションを得た。このものの刺激性は極めて低かった。

1,3−ブタンジオール 5重量部
グリセリン 3重量部
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1重量部
エタノール 10重量部
カルボキシビニルポリマー 0.1重量部
水 60重量部

水酸化カリウム 0.1重量部
水 20.7重量部

製造例2の粉体 1重量部

Claims (4)

  1. アクリル酸を構成モノマーの一つに含むモノマーを重合させて得られたポリマーでコーティングされている粉体と、増粘剤とを含有することを特徴とする、粉体乳化分散系の水性化粧料。
  2. 前記ポリマーは、アクリル酸以外の構成モノマーとして、スチレン、α−メチルスチレン、メチルメタクリレート、アクリル酸−2−エチルヘキシルから選ばれる1種乃至は2種以上を含有するモノマーを重合させたポリマーであることを特徴とする請求項1に記載の粉体乳化分散系の水性化粧料。
  3. 前記増粘剤は、カルボキシビニルポリマー及び/又はその塩であることを特徴とする請求項1又は2に記載の粉体乳化分散系の水性化粧料。
  4. コーティングに於ける粉体とポリマーの割合は、60:40〜40:60であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の粉体乳化分散系の水性化粧料。
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