JP5036999B2 - 組成物及びその製造方法 - Google Patents

組成物及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5036999B2
JP5036999B2 JP2005329814A JP2005329814A JP5036999B2 JP 5036999 B2 JP5036999 B2 JP 5036999B2 JP 2005329814 A JP2005329814 A JP 2005329814A JP 2005329814 A JP2005329814 A JP 2005329814A JP 5036999 B2 JP5036999 B2 JP 5036999B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inorganic powder
carboxylic acid
powder composite
general formula
acid derivative
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005329814A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006321967A5 (ja
JP2006321967A (ja
Inventor
豊 高須賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pola Chemical Industries Inc
Original Assignee
Pola Chemical Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2005329814A priority Critical patent/JP5036999B2/ja
Application filed by Pola Chemical Industries Inc filed Critical Pola Chemical Industries Inc
Priority to CA2629646A priority patent/CA2629646C/en
Priority to CN200680050959XA priority patent/CN101356243B/zh
Priority to PCT/JP2006/312035 priority patent/WO2007057997A1/ja
Priority to US12/093,680 priority patent/US20090162302A1/en
Priority to EP06766769A priority patent/EP1950258A4/en
Priority to KR1020087014406A priority patent/KR101243466B1/ko
Priority to AU2006314025A priority patent/AU2006314025B2/en
Priority to TW095122601A priority patent/TWI357821B/zh
Publication of JP2006321967A publication Critical patent/JP2006321967A/ja
Publication of JP2006321967A5 publication Critical patent/JP2006321967A5/ja
Priority to HK09103784.5A priority patent/HK1125398A1/xx
Priority to US12/701,943 priority patent/US20100137489A1/en
Application granted granted Critical
Publication of JP5036999B2 publication Critical patent/JP5036999B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Description

本発明は塗料や化粧品等の分野に有用な、微細な無機物粒子の水への分散性が改善された無機粉体複合体およびその製造方法に関する。
顔料等無機物粒子の殆どは、水系で製造され、本来親水的である。しかしながら、水系反応で造る無機物粒子は、出来た瞬間から粒子成長が始まり、超微粒子として取り出すことが出来ないばかりか、水中では、極性の関係で、粒子同士の凝集が起こり易く再分散性も困難な分散物となる。又その後のハンドリングを容易にするために一度乾燥して粉末状にすると、粒子表面が活性化して、粒子同士が非常に強い凝集力で結びつき、更には極性の強い水への再分散性は一段と難しいものとなる。一方、顔料等無機物粒子を水系で用いる用途は無限に等しくあり、曰く水系塗料、絵具、化粧品、食料品、水系インク等である。近年、これらの用途に用いられる無機物粒子は、使用機器や使用法の高度化および精密化に伴い、一層微細で分散性の良いものが求められるようになった。これらの用途の一例を挙げるならば、例えば、化粧品のサンスクリーン剤のUVカット材として良く用いられ
る酸化チタンや酸化亜鉛は本来白色粉末で水に分散させると白濁溶液と成り、顔や体に塗布すると白っぽくなってしまうので、超微粒子化して、透明性を上げる方法が盛んに研究されている。また、インクジェット式プリンター用の顔料は微細なほど印刷像を鮮明するので、これまで無機顔料は大き過ぎて用いられなかったが、最近耐候性を上げるために無機顔料が注目されており、微粒子化が盛んに検討されるようになった。しかしながら、上述の例では、無機物粒子を微粒子化して水へ分散させる為には非常に強力な粉砕力が必要であり、また分散化およびその後の再凝集を抑えるために多量の表面活性剤が必要である。(例えば、特許文献1を参照)これであると粒子の細かさにはおのずと限界が生じ、活性剤の種類と量によっては用途に制限が加えられているのが現状であり、更に水への分散が容易な無機物微粒子が求められている。
特開2001−207060号公報
本発明はこの様な状況下なされたものであり、無機粒子が微細であって且つ水に分散しやすい無機粉体複合体とその製造方法を提供する事を課題とする。
本発明は、かかる状況に鑑みて、無機粒子が微細であって且つ水に分散しやすい無機粉体複合体を求めて鋭意研究努力した結果、無機物微粒子と一般式(1)に表されるカルボン酸誘導体及び/又は一般式(1)に表されるカルボン酸誘導体重合物とからなる無機粉体複合体がこのような特徴を備えていることを見いだし発明を完成させるに至った。即ち、本発明は以下に示すとおりである。
(1)水とメタノール、エタノール、イソプロパノール、ジオール、ケトン、テトラヒドロフラン、およびエチレングリコールモノエーテルから選択される1又は2以上の有機溶媒との混合液中に、一般式(1)に表わされ且つ式中Xが水素である炭素数10以下のカルボン酸及び/又は該カルボン酸重合物及び/又は一般式(1)に表され且つ式中Xが水素以外である炭素数10以下のカルボン酸誘導体及び/又は該カルボン酸誘導体重合物と金属塩とを溶解させ、これを中和または還元し、必要によっては重合することを特徴とする無機粉体複合体の製造方法。
Figure 0005036999

一般式(1)
(但し、式中Rは水素原子、カルボキシル基、ヒドロキシル基を有していても良い、アルキル基乃至はアルケニル基を表し、Xは水素乃至はアルカリ金属乃至は炭素数23以下のポリオキシエチレンを表す。)
(2)一般式(1)に表されるカルボン酸誘導体が炭素数10以下のモノ、ジ又はトリカルボン酸のアルカリ塩もしくはポリオキシエチレン付加物であって、1種又は2種以上である(1)に記載の方法。
(3)一般式(1)に表されるカルボン酸誘導体重合物がポリアクリル酸またはポリメタアクリル酸のアルカリ塩もしくはポリオキシエチレン付加物であって、1種又は2種以上である(1)又は(2)に記載の方法。
(4)一般式(1)に表され且つ式中Xが水素であるカルボン酸が炭素数10以下のモノ、ジ又は/及びトリカルボン酸の1種又は2種以上であって、一般式(1)に表されるカルボン酸誘導体が炭素数10以下のカルボン酸のポリオキシエチレン付加物の1種又は2種以上である(1)〜(3)のいずれかに記載の方法。
(5)一般式(1)に表されるカルボン酸誘導体重合物がポリアクリル酸またはポリメタアクリル酸のアルカリ塩もしくはポリオキシエチレン付加物あって、単独または複合物である(1)〜(4)のいずれかに記載の方法。
(6)金属塩が亜鉛、鉄、アルミニウム、マグネシウム、チタニウム、バリウム、マンガン、セリウム、コバルト、カルシウム、カドミウム、ストロンチウム、銅、クロミニウム、ジルコニウム、金、銀の無機酸塩である(1)〜(5)のいずれかに記載の方法。
(7)前記無機粉体複合体中の無機粉体の粒子径が0.1μm以下であって、粒子同士が互いに独立して存在することを特徴とする(1)〜(6)のいずれかに記載の方法。
(8)前記有機溶媒がメタノール、エタノール、イソプロパノールの単独又は混合物である(1)〜(7)のいずれかに記載の方法。
(9)(1)〜(8)の何れかに記載の方法で無機粉体複合体を製造し、当該無機粉体複合体を含有させることを特徴とする皮膚外用剤の製造方法。
(10)(1)〜(8)の何れかに記載の方法で無機粉体複合体を製造し、当該無機粉体複合体を含有させることを特徴とする水系ネールエナメルの製造方法。
(11)(1)〜(8)の何れかに記載の方法で無機粉体複合体を製造し、当該無機粉体複合体を含有させることを特徴とする水系インクの製造方法。
(12)(1)〜(8)の何れかに記載の方法で無機粉体複合体を製造し、当該無機粉体複合体を含有させることを特徴とする水系塗料の製造方法。
本発明によれば、無機粒子が微細であって且つ水に分散しやすい無機粉体複合体とその製造方法を提供する事ができる。
本発明の無機粉体複合体は、無機物微粒子と一般式(1)に表されるカルボン酸誘導体及び/又は一般式(1)に表されるカルボン酸誘導体重合物とからなることを特徴とする。ここで、無機物微粒子と一般式(1)に表されるカルボン酸誘導体及び/又は一般式(1)に表されるカルボン酸誘導体重合物とからなる本発明の無機粉体複合体は、前記2成分の複合化により、脱離分子を有することも許容する。該脱離分子としては、水、アルコール、アルカリ金属塩、アルカリ金属の水酸化物などが例示できる。ここで粒子径とは無機物微粒子の最大径を指し、大きさが0.1μm以下である。この粒径の範囲は使途によって異なるが、着色を目的とする場合概ね0.1〜0.01μm程度であり、透明性を重要視して機能を紫外線吸収や殺菌剤などに求める場合概ね0.01〜0.001μmである。さらに無機物微粒子は本発明の無機粉体複合体中で互いに独立した状態で存在する。
この様な微粒子の粒径および組成中での存在状態は無機物の種類や後段で詳述する製造方法によって調節される。次に、本発明の無機物微粒子と一般式(1)に表されるカルボン酸誘導体及び/又はその一般式(1)に表されるカルボン酸誘導体の重合物との組成割合は無機物微粒子の60%以上が望ましい。この割合は無機物微粒子の種類や粒子径によって、水への分散性が異なってくるので一概に言えないが、好ましくは60%〜99%であり、より好ましくは85%〜99%である。ここに用いられる無機物の種類は特に規定しないが、あえて記述するならば亜鉛、鉄、アルミニウム、マグネシウム、チタニウム、バリウム、マンガン、セリウム、コバルト、カルシウム、カドミウム、ストロンチウム、銅、クロミニウム、ジルコニウム、金、銀であり、これらは単体もしくは酸化物又は/及び水酸化物の形で用いられ、1種又は2種以上の複合物である。
ここで用いられる一般式(1)に表されるカルボン酸誘導体にはモノカルボン酸、ジカルボン酸及びトリカルボン酸のカリウム、ナトリウム、リチウムおよびアミン類等のアルカリ塩またはポリオキシエチレン付加物があり、これらの内、脂肪酸炭素数10以下が水との混和性に優れ、特に望ましい。例を挙げるならばアルカリ塩には酢酸ナトリウム、プロピオン酸カリウム、アクリル酸ナトリウム、メタクリル酸トリエチルアミン、カプロン
酸ナトリウム、シュウ酸リチウム、マロン酸カリウム、コハク酸ナトリウム、クエン酸カリウム、酒石酸ナトリウム等があり、ポリオキシエチレン付加物にはポリオキシエチレンアクリレート、ポリオキシエチレンメタクリレート等がある。又一般式(1)に表されるカルボン酸誘導体の重合物にはアルカリ塩として、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸トリエタノールアミン、ポリメタクリル酸ナトリウム、ポリメタクリル酸トリエチルアミン等があり、ポリオキシエチレン付加物としてはオキシエチレン鎖23モル以下のポリオキシエチレンアクリルポリマーやポリオキシエチレンメタクリルポリマーがある。これらの重合物の重合度は1000以下が好ましい。
(2)本発明の無機粉体複合体の製造方法
本発明の無機粉体複合体の製造方法は水と水可溶性有機溶媒との混合液中に低級脂肪酸またはその誘導体または低級脂肪酸重合物またはその誘導体と金属塩とを溶解させ、これを中和または還元し、必要によっては重合することを特徴とする。一般的に、水系で金属塩を加水分解して水酸化物や酸化物を造る工程で、少量又は多量の有機溶媒を混和させると、金属塩の加水分解物は酸化物になることが知られている。本発明の製造方法において用いられる水可溶性有機溶媒は金属塩の加水分解物を直接酸化物へ導くために用いられ、水と混和する有機溶媒ならばほとんどのものが使用可能である。この様な有機溶媒には、メタノール、エタノール、イソプロパノールの様なアルコール類、エタンジオール、プロパンジオール、ブタンジオールの様なジオール類、アセトンの様なケトン類、テトラヒドロフランの様なフラン類、分子量200以下のエチレングリコール類、メトキシエタノル、エトキシエタノールのようなエチレングリコールモノエーテル類が上げられる。この様な水可溶性有機溶媒の混合割合は、低級脂肪酸またはその誘導体または低級脂肪酸重合物またはその誘導体または金属塩の種類によって異なり、また用いる水可溶性有機溶媒や反応副生成物の種類によっても異なるので一概には規定できないが、概ね水:水可溶性有機溶媒が重量比で1:9〜9:1の範囲である。反応終了後は水など洗浄し過剰の塩を除去することが好ましい。
本発明の製造方法に用いられる低級脂肪酸またはその誘導体または低級脂肪酸重合物またはその誘導体は一般式(1)に表されるカルボン酸誘導体には上述で詳記したように、低級脂肪酸としてはモノカルボン酸、ジカルボン酸及びトリカルボン酸またはポリオキシエチレン付加物があり、これらの内炭素数10以下が水及び水可溶性有機溶媒との混和性に優れ、特に望ましい。例を挙げるならば酢酸、プロピオン酸、アクリル酸、メタクリル酸、カプロン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、クエン酸、酒石酸等があり、これらの誘導体にはポリオキシエチレンアクリレート、ポリオキシエチレンメタクリレート等のオキシエチレン鎖23モル以下のポリオキシエチレン付加物がある。又低級脂肪酸重合物にはポリアクリル酸、ポリメタクリル酸等があり、その誘導体としてはポリオキシエチレン付加物のオキシエチレン鎖23モル以下のポリオキシエチレンアクリルポリマーやポリオキシエチレンメタクリルポリマーがある。
以下に、実施例を示して本発明について更に詳細に説明を加える。本発明がこれら実施例にのみ限定を受けない事は言うまでもない。
メタノール(134g)と水(41g)との混合溶媒中に硝酸亜鉛6水塩(18g)およびアクリル酸(1g)を溶解させ、A液とした。室温、攪拌下A液に3N苛性ソーダ(56g)を、徐々に注入し、全量注入後直ちに加温し、50℃に達したらアゾビスイソブチロニトリル(0.02g)を添加し、そのまま昇温を続け、リフラックス温度で1時間持続させ、冷却した。冷後、水を用いて、デカンテーション、濾過を3回繰り返し、得られた沈殿物を90℃で4時間乾燥させて、乾燥物(5.2g)を得た。このものは95%がウルツ鉱型酸化亜鉛であった。このものの顕微鏡写真を図1にしめす。微粒子の球状の酸化亜鉛がアクリル酸と複合体を形成していることが判る。
エタノール(116g)と水(91g)との混合溶媒中に塩化亜鉛(9g)およびポリアクリル酸(重合度5000)(2g)を溶解させ、A液とした。室温、攪拌下A液に6N苛性ソーダ(31g)を、徐々に注入し、全量注入終了20分後に加温を開始してリフラックス温度で1時間持続させ、冷却した。冷後、水を用いて、デカンテーション、濾過を3回繰り返し、得られた沈殿物を90℃で4時間乾燥させて、乾燥物(5.9g)を得た。このものは85%がウルツ鉱型酸化亜鉛であった。
エトキシエタノール(116g)と水(140g)との混合溶媒中に塩化鉄(10g)およびメチルメタアクリル酸(2.3g)を溶解させ、A液とした。室温、攪拌下A液に6N苛性ソーダ(37g)を、徐々に注入し、全量注入後直ちに加温し、50℃に達したらアゾビスイソブチロニトリル(0.04g)を添加し、そのまま昇温を続け、リフラックス温度で1時間持続させ、冷却した。冷後、水を用いて、デカンテーション、濾過を3回繰り返し、得られた沈殿物を90℃で4時間乾燥させて、乾燥物(5.6g)を得た。このものは75%がFe型酸化鉄であった。
エタノール(165g)に四塩化チタン(12g)およびポリオキシエチレン(9)アクリレート(2.5g)を溶解させ、A液とした。室温、攪拌下A液に6N苛性ソーダ(51g)を、徐々に注入し、全量注入後直ちに加温し、50℃に達したら過硫酸ソーダ(0.04g)を添加し、その温度で16時間持続させた。その後温度を60℃に保って濾過し、別に用意した60℃の水を用いて、デカンテーション、濾過を3回繰り返し、得られた沈殿物を90℃で4時間乾燥させて、乾燥物(5.1g)を得た。このものは80%がルチル型酸化チタンであった。
イソプロパノール(100g)と水(300g)の混合溶媒に塩化金(1g)を溶解させ、A液とした。別に水(100g)にクエン酸3ナトリウム(0.65g)を溶解させ、B液とした。A液をリフラックス温度まで昇温させ、攪拌下Bを滴下し、同温度で1時間持続させ、冷却した。冷後、水を用いて、デカンテーション、濾過を3回繰り返し、得られた沈殿物を90℃で4時間乾燥させ、乾燥物(0.6g)を得た。このものは70%がコロイダル金であった。
実施例1の乾燥物(0.58g)を水(300ml)とともに、500mlビーカーに入れて、ロペラ型攪拌機(羽根長4cm)、回転数200rpmで1時間攪拌して、分散させ、分散液Aとする。分散液Aを100g採取し、これに水を加えて全体を1000gとし、水性ペイント1Aを得た。分散液Aの残りを、ディスパー型攪拌機(羽根長3cm)による、回転数6000rpmで6分間の攪拌で再分散した後、100g採取し、これに水を加えて全体を1000gとし、水性ペイント1Bを得た。
実施例2の乾燥物(0.176g)を実施例6と同様に処理し、水性ペイント2Aと2Bとを得た。
実施例3の乾燥物(0.2g)を実施例6と同様に処理し、水性ペイント3Aと3Bとを得た。
実施例4の乾燥物(0.188g)を実施例6と同様に処理し、水性ペイント4Aと4Bとを得た。
実施例5の乾燥物(0.1g)を実施例6と同様に処理し、水性ペイント5Aと5Bとを得た。
以下に示す手順で、比較例1〜4を作成し、レーザー回折・散乱粒度分布計(湿式)を用いて、前記水性ペイント1A〜5A及び1B〜5Bとともに、平均粒子径(μm)を計測した。結果を表
1に示す。表より、本発明の製造方法による本発明の組成物を用いた水性ペイント1A〜5A及び1B〜5Bは、分散時の攪拌の強さに関係なく、極めて弱い攪拌力でも容易に1次粒子まで分散していることが分かる。このことは粉体状態においても無機物粒子同士が互いに独立して存在することを示す。これに対して、比較例1〜4の市販の無機物粒子は強烈な攪拌力を与えてもカタログ値まで到達できていない。即ち比較例1〜4の市販の無機物粒子は粉体状態において強烈な凝集体を作り、容易に分散させられないことを示す。
<比較例1>
市販の微粒子酸化亜鉛粉末(平均粒子径=0.03μm カタログ値)を0.15g採取し、0.01%ポリアクリル酸ナトリウム(重合度3000)、水(300ml)とともに500mlビーカーに入れて、ロペラ型攪拌機(羽根長4cm)、回転数200rpmで1時間攪拌し、分散させ、分散液Fとする。分散液Fを100g採取し、これに水を加えて全体を1000gとし、比較例1Aとした。分散液Fの残りを条件2で再分散した後、100g採取し、これに水を加えて全体を1000gとし、比較例1Bを得た。
<比較例2>
市販の微粒子酸化チタン粉末(平均粒子径=0.023μm カタログ値)を0.15g採取し、比較例1と同様に処理し、比較例2Aと比較例2Bとを得た。
<比較例3>
市販の微粒子べんがら粉末(平均粒子径=0.06μm カタログ値)を0.15g採取し、比較例1と同様に処理し、比較例3Aと比較例3Bとを得た。
<比較例4>
市販品の金コロイド分散液(平均粒子径=0.01μm カタログ値)を10×10mmセルを用いて、積分球付き分光器で測定するとき、波長700nmの透過率が80%になるように、水で希釈し、比較例4Bを得た。
Figure 0005036999
本発明は、ペイントや化粧料などへ応用できる。
実施例1の複合体の顕微鏡写真を示す図である。(図面代用写真)

Claims (12)

  1. 水とメタノール、エタノール、イソプロパノール、ジオール、ケトン、テトラヒドロフラン、およびエチレングリコールモノエーテルから選択される1又は2以上の有機溶媒との混合液中に、一般式(1)に表わされ且つ式中Xが水素である炭素数10以下のカルボン酸及び/又は該カルボン酸重合物及び/又は一般式(1)に表され且つ式中Xが水素以外である炭素数10以下のカルボン酸誘導体及び/又は該カルボン酸誘導体重合物と金属塩とを溶解させ、これを中和または還元し、必要によっては重合することを特徴とする無機粉体複合体の製造方法。
    Figure 0005036999

    一般式(1)
    (但し、式中Rは水素原子、カルボキシル基、ヒドロキシル基を有していても良い、アルキル基乃至はアルケニル基を表し、Xは水素乃至はアルカリ金属乃至は炭素数23以下のポリオキシエチレンを表す。)
  2. 一般式(1)に表されるカルボン酸誘導体が炭素数10以下のモノ、ジ又はトリカルボン酸のアルカリ塩もしくはポリオキシエチレン付加物であって、1種又は2種以上である請求項1に記載の方法。
  3. 一般式(1)に表されるカルボン酸誘導体重合物がポリアクリル酸またはポリメタアクリル酸のアルカリ塩もしくはポリオキシエチレン付加物であって、1種又は2種以上である請求項1又は2に記載の方法。
  4. 一般式(1)に表され且つ式中Xが水素であるカルボン酸が炭素数10以下のモノ、ジ又は/及びトリカルボン酸の1種又は2種以上であって、一般式(1)に表されるカルボン
    酸誘導体が炭素数10以下のカルボン酸のポリオキシエチレン付加物の1種又は2種以上である請求項1〜3の何れか1項に記載の方法。
  5. 一般式(1)に表されるカルボン酸誘導体重合物がポリアクリル酸またはポリメタアクリル酸のアルカリ塩もしくはポリオキシエチレン付加物であって、単独または複合物である請求項1〜4の何れか1項に記載の方法。
  6. 金属塩が亜鉛、鉄、アルミニウム、マグネシウム、チタニウム、バリウム、マンガン、セリウム、コバルト、カルシウム、カドミウム、ストロンチウム、銅、クロミニウム、ジルコニウム、金、銀の無機酸塩である請求項1〜5の何れか1項に記載の方法。
  7. 前記無機粉体複合体中の無機粉体の粒子径が0.1μm以下であって、粒子同士が互いに独立して存在することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の方法。
  8. 前記有機溶媒がメタノール、エタノール、イソプロパノールの単独又は混合物である請求項1〜7の何れか1項に記載の方法。
  9. 請求項1〜8の何れか1項に記載の方法で無機粉体複合体を製造し、当該無機粉体複合体を含有させることを特徴とする皮膚外用剤の製造方法。
  10. 請求項1〜8の何れか1項に記載の方法で無機粉体複合体を製造し、当該無機粉体複合体を含有させることを特徴とする水系ネールエナメルの製造方法。
  11. 請求項1〜8の何れか1項に記載の方法で無機粉体複合体を製造し、当該無機粉体複合体を含有させることを特徴とする水系インクの製造方法。
  12. 請求項1〜8の何れか1項に記載の方法で無機粉体複合体を製造し、当該無機粉体複合体を含有させることを特徴とする水系塗料の製造方法。
JP2005329814A 2004-12-27 2005-11-15 組成物及びその製造方法 Expired - Fee Related JP5036999B2 (ja)

Priority Applications (11)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005329814A JP5036999B2 (ja) 2004-12-27 2005-11-15 組成物及びその製造方法
AU2006314025A AU2006314025B2 (en) 2005-11-15 2006-06-15 Organic inorganic composite powder, method of producing the same and composition containing the powder
PCT/JP2006/312035 WO2007057997A1 (ja) 2005-11-15 2006-06-15 有機無機複合粉体、その製造方法、及び前記粉体を含有する組成物
US12/093,680 US20090162302A1 (en) 2005-11-15 2006-06-15 Organic inorganic composite powder, method of producing the same, and composition containing the powder
EP06766769A EP1950258A4 (en) 2005-11-15 2006-06-15 ORGANIC-INORGANIC COMPOUND POWDER, METHOD OF MANUFACTURING THEREOF AND COMPOSITION COMPRISING THE POWDER
KR1020087014406A KR101243466B1 (ko) 2005-11-15 2006-06-15 무기 분체 복합체를 제조하는 방법
CA2629646A CA2629646C (en) 2005-11-15 2006-06-15 Organic inorganic composite powder, method of producing the same, and composition containing the powder
CN200680050959XA CN101356243B (zh) 2005-11-15 2006-06-15 有机无机复合粉末及其制备方法和含有上述粉末的组合物
TW095122601A TWI357821B (en) 2005-11-15 2006-06-23 Method of producing organic inorganic composite po
HK09103784.5A HK1125398A1 (en) 2005-11-15 2009-04-23 Organic inorganic composite powder, method of producing the same, and composition containing the powder
US12/701,943 US20100137489A1 (en) 2005-11-15 2010-02-08 Organic inorganic composite powder, method of producing the same, and composition containing the powder

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004375814 2004-12-27
JP2004375814 2004-12-27
JP2005123184 2005-04-21
JP2005123184 2005-04-21
JP2005329814A JP5036999B2 (ja) 2004-12-27 2005-11-15 組成物及びその製造方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2006321967A JP2006321967A (ja) 2006-11-30
JP2006321967A5 JP2006321967A5 (ja) 2008-11-13
JP5036999B2 true JP5036999B2 (ja) 2012-09-26

Family

ID=37541868

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005329814A Expired - Fee Related JP5036999B2 (ja) 2004-12-27 2005-11-15 組成物及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5036999B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5392817B2 (ja) * 2008-12-24 2014-01-22 ポーラ化成工業株式会社 乳化剤形の皮膚外用剤
SE1551112A1 (en) * 2015-08-27 2017-02-28 Sp Sveriges Tekniska Forskningsinstitut Ab Functionalized particles
JP7030454B2 (ja) * 2017-09-01 2022-03-07 株式会社 資生堂 インクジェット用インク組成物、インクジェットカートリッジ、及び化粧装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06136290A (ja) * 1992-10-27 1994-05-17 Seika Sangyo Kk 改質無機質粉粒体の製造法
JP2000273016A (ja) * 1999-03-25 2000-10-03 Pola Chem Ind Inc 粉体含有水性化粧料
JP2002212461A (ja) * 2000-11-14 2002-07-31 Masatoshi Chikasawa 亜鉛担持無機粉体の製造方法
JP4256133B2 (ja) * 2002-09-27 2009-04-22 石原産業株式会社 針状二酸化チタン微粒子の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006321967A (ja) 2006-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI357821B (en) Method of producing organic inorganic composite po
JP2852487B2 (ja) 二酸化チタン水性分散体
JP6061097B2 (ja) 水性インク用顔料、それを含有する水性インク組成物、およびその画像または印刷物
KR101311636B1 (ko) 티타니아 미립자 복합체 및 상기 티타니아 미립자 복합체를 함유하는 조성물
JPH0661457B2 (ja) 油分散体およびその製造法
JPH11193354A (ja) シリカ被覆酸化亜鉛粒子、その製法及びその粒子を含有する 組成物
JP5411149B2 (ja) 金属ナノ粒子を含む、被膜への添加剤および当該添加剤の調製方法
CN101273101A (zh) 制备表面改性的纳米粒子金属氧化物、金属氢氧化物和/或金属氧化物氢氧化物的方法
JP5036999B2 (ja) 組成物及びその製造方法
JP5205204B2 (ja) 単斜晶系微粒子酸化ビスマスの製造方法、紫外線遮蔽用分散体およびその製造方法、ならびに紫外線遮蔽用コーティング組成物
WO2013025960A1 (en) Synthesis of copper pyrithione from zinc pyrithione and copper compound
US11702560B2 (en) Titanium dioxide aqueous dispersion and method for producing same
EP1953197A1 (en) Hydrophobic Metal and Metal Oxide Particles with Unique Optical Properties
JP2006321967A5 (ja)
JP4999412B2 (ja) 微粒子粉体及びその製造方法
JPH0587445B2 (ja)
JP3115760B2 (ja) 鉄含有超微粒子二酸化チタン分散体
JP5327848B2 (ja) 紫外線遮蔽用分散体および紫外線遮蔽用コーティング組成物
JP4605375B2 (ja) 無水アンチモン酸亜鉛ゾル及びその製造方法
JP2005008515A (ja) 金属酸化物粒子及びその製造方法
JP5079230B2 (ja) ウィスカー状の金属酸化物及びその複合体
JPS5857469A (ja) 易分散性固体顔料組成物
AU2011218713B2 (en) Organic inorganic composite powder, method of producing the same, and composition containing the powder
TW202031810A (zh) 經表面處理之紅外線吸收微粒子分散液及其製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081001

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081001

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20081001

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111025

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120423

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120612

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120704

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20180713

Year of fee payment: 6

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5036999

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees