JP2000266145A - 油圧テンショナ - Google Patents

油圧テンショナ

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JP2000266145A
JP2000266145A JP11073364A JP7336499A JP2000266145A JP 2000266145 A JP2000266145 A JP 2000266145A JP 11073364 A JP11073364 A JP 11073364A JP 7336499 A JP7336499 A JP 7336499A JP 2000266145 A JP2000266145 A JP 2000266145A
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JP
Japan
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oil
housing
hydraulic tensioner
seal cap
engine
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JP11073364A
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Naozumi Tada
直純 多田
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BorgWarner Morse TEC Japan KK
Original Assignee
BorgWarner Automotive KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工コストを低減して、省スペース化を図
る。 【解決手段】 ハウジング２と、ハウジング２に形成さ
れた穴２ａ内にその後端側部分が挿入された伸退自在な
プランジャ３とを備えた、エンジンのタイミングチェー
ン用の油圧テンショナ１を構成する。この場合におい
て、エンジンブロック５内に配設された給油用通路（メ
インギャラリ）５１の開口端には、外側に凹部６１を有
する断面Ｕ字状のシールキャップ６が装着されており、
油圧テンショナ１は、この凹部６１をオイルリザーバ用
の凹部として利用している。ハウジング２には、油室２
０と凹部６１とを連通する油路２１，２２が形成されて
おり、シールキャップ６には、給油用通路５１および凹
部６１を連通するオリフィス６ａが形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧テンショナに
関し、詳細には、オイルリザーバを備えた油圧テンショ
ナに関する。
【０００２】
【従来の技術】エンジンのトルク変動にともなうチェー
ンやベルトのばたつきを抑え、騒音、振動およびガイド
摩耗等を減少させるために、従来より油圧テンショナが
用いられている。
【０００３】油圧テンショナは、一般に、ハウジング
と、ハウジングに形成された穴内にその後端側部分が挿
入された伸退自在なプランジャと、プランジャを常時突
出方向に付勢するばねとから主として構成されている。
そして、ハウジングの穴内壁面とプランジャ後端面とに
より油室が区画形成されており、該油室内に外部の油圧
供給源から油圧が作用するようになっている。
【０００４】ところで、油圧はエンジン始動後一定時間
を経過しないと上昇しないので、エンジン始動直後にお
いては、油室内に十分なオイルが供給されておらず、プ
ランジャに作用させるべき油圧が低い。
【０００５】そこで、このような問題を解決するため
に、実開平６−４５１４１号公報に示すようなオイルリ
ザーバ付の油圧テンショナが提案されている。この種の
油圧テンショナでは、油室と連通するオイル溜め用の穴
すなわちオイルリザーバがハウジングに形成されてお
り、このオイルリザーバ内に溜められたオイルが適宜油
室内に供給されるようになっている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のオイルリザーバ付油圧テンショナでは、ハウジング
にオイル溜め用の穴を形成する必要から、ハウジングひ
いては油圧テンショナ全体が大型化することになり、エ
ンジン内での省スペース化の要請に反する。また加工コ
ストも余分にかかる。
【０００７】その一方、加工コストを低減させるため
に、実公平７−４７６３１号公報に示すように、油圧テ
ンショナのエンジン側取付壁をオイルリザーバの壁面の
一部として構成するようにしたものも提案されてはいる
が、この場合においても、ハウジングにオイル溜め用の
凹部を別個形成する点において変わりはなく、依然とし
て加工コストがかかり、ハウジングひいては油圧テンシ
ョナ全体が大型化する。
【０００８】本発明は、このような従来の実情に鑑みて
なされたもので、加工コストを低減でき、省スペース化
を図ることができる油圧テンショナを提供することを目
的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】請求項１の発明に係る油
圧テンショナは、ハウジングと該ハウジング内を伸退自
在なプランジャとを備えた、エンジンのタイミングチェ
ーン用の油圧テンショナにおいて、エンジンブロック内
に配設された給油用通路の開口端には、外側に凹部を有
する断面Ｕ字状のシールキャップが装着されており、前
記油圧テンショナは、前記シールキャップの凹部をオイ
ルリザーバ用の凹部とするとともに、前記凹部と油室と
を連通する油路が前記ハウジングに形成されており、前
記給油用通路および前記凹部を連通するオリフィスが前
記シールキャップに形成されていることを特徴としてい
る。
【００１０】本発明に係る油圧テンショナでは、エンジ
ンブロックに装着されたシールキャップの外側凹部空間
をオイルリザーバとして利用するようにしたので、ハウ
ジングにオイル溜め用の穴または凹部を別個形成する必
要がなくなり、これにより、加工コストを低減でき、ハ
ウジング全体の大型化を防止して省スペース化を図るこ
とができる。
【００１１】なお、シールキャップの外側凹部空間であ
るオイルリザーバ内には、シールキャップに形成された
オリフィスおよびエンジンブロック内の給油用通路を介
して、常時オイルが貯留されている。これにより、エン
ジン始動直後においても、オイルリザーバからハウジン
グ内の油路を介して油室内に十分なオイルを供給するこ
とができる。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施態様を添付図
面に基づいて説明する。油圧テンショナ１は、図１の断
面図に示すように、一端に開口する穴２ａが形成された
ハウジング２と、穴２ａ内にその後端側部分が挿入され
たプランジャ３と、プランジャ３を常時突出方向に付勢
するコイルばね４とを備えている。
【００１３】コイルばね４の一端は穴２ａの底壁面に、
他端はプランジャ先端部３ａの内部の壁面にそれぞれ圧
接している。またプランジャ先端部３ａは、図示しない
チェーンの弛み側スパンに配設されたテンショナアーム
（図示せず）に当接している。
【００１４】ハウジング２の内部には、油路２１および
２２が形成されており、油路２１は穴２ａの底壁面に開
口しており、油路２２はハウジング２の外壁面に開口し
ている。
【００１５】一方、エンジンブロック５内には、給油用
通路であるメインギャラリ５１が形成されており、この
メインギャラリ５１の開口端には、断面略Ｕ字状のシー
ルキャップ６が装着されている。シールキャップ６の外
側には凹部６１が形成されており、シールキャップ６の
中央部にはオリフィス６ａが形成されている。また油路
２２は凹部６１と連通している。この構成により、油圧
テンショナ１は、凹部６１をオイルリザーバとして利用
している。
【００１６】次に、本実施態様の作用効果について説明
する。エンジンの始動直後には、チェーンが駆動スプロ
ケットにより引っ張られる結果、チェーンの弛み側スパ
ンにわずかな弛みが発生し、これにより、プランジャ３
がコイルばね４のばね力で突出する。
【００１７】すると、穴２ａおよびプランジャ後端部に
より形成される油室２０内が負圧になり、その結果、凹
部６１内に貯留されていたオイルが油路２１，２２を通
って油室２０内に流入する。これにより、油室２０内に
流入したオイルによる油圧およびコイルばね４によるば
ね力がプランジャ３に作用することになる。
【００１８】そして、エンジンの運転中には、メインギ
ャラリ５１内のオイルがオリフィス６ａを通って凹部６
１内に適宜導入され、凹部６１内に常時オイルが貯留さ
れることになる。
【００１９】また、エンジン運転中にチェーンの張力が
増加して、プランジャ先端部３ａにチェーンからプラン
ジャ縮退方向の力が作用した場合には、加圧された油室
２０内のオイルが、油路２１，２２からシールキャップ
６のオリフィス６ａを通ってメインギャラリ５１内に徐
々に戻る。これにより、プランジャ３の急激な縮退が防
止される。
【００２０】この場合には、エンジンブロック５内のメ
インギャラリ５１の開口端に装着されたシールキャップ
６の外側凹部空間がオイルリザーバとして利用されるの
で、ハウジング２にオイル溜め用の穴や凹部を別個形成
する必要がない。その結果、加工コストを低減でき、ハ
ウジング全体の大型化を防止して省スペース化を実現で
きる。
【００２１】さらに、この場合には、オイルリザーバ
が、バイパス通路を介することなく、メインギャラリ５
１の開口端に直接設けられるので、メインギャラリ５１
からオイルリザーバへの給油時間を短縮できる。
【００２２】
【発明の効果】以上のように本発明に係る油圧テンショ
ナでは、シールキャップの外側凹部をオイルリザーバ用
の凹部とするとともに、該凹部と油室とを連通する油路
をハウジングに形成し、給油用通路および凹部間を連通
するオリフィスをシールキャップに形成するようにした
ので、ハウジングにオイル溜め用の穴や凹部を別個形成
する必要がなく、これにより、加工コストを低減でき、
省スペース化を実現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施態様による油圧テンショナの正
面断面図。
【符号の説明】
１ 油圧テンショナ ２ ハウジング ２ａ 穴 ２０ 油室 ２１ 油路 ２２ 油路 ３ プランジャ ３ａ 先端部 ４ スプリング ５ エンジンブロック ５１ メインギャラリ（給油用通路） ６ シールキャップ ６ａ オリフィス ６１ 凹部（オイルリザーバ）

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ハウジングと該ハウジング内を伸退自在
    なプランジャとを備えた、エンジンのタイミングチェー
    ン用の油圧テンショナにおいて、 エンジンブロック内に配設された給油用通路の開口端に
    は、外側に凹部を有する断面略Ｕ字状のシールキャップ
    が装着されており、前記油圧テンショナは、前記シール
    キャップの凹部をオイルリザーバ用の凹部とするととも
    に、前記ハウジングには前記凹部と油室とを連通する油
    路が形成されており、前記シールキャップには前記給油
    用通路および前記凹部を連通するオリフィスが形成され
    ている、ことを特徴とする油圧テンショナ。
JP11073364A 1999-03-18 1999-03-18 油圧テンショナ Pending JP2000266145A (ja)

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