JPH0747631Y2 - 簡易構造のタンクを具えたオイル式テンショナ - Google Patents

簡易構造のタンクを具えたオイル式テンショナ

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JPH0747631Y2
JPH0747631Y2 JP1989093374U JP9337489U JPH0747631Y2 JP H0747631 Y2 JPH0747631 Y2 JP H0747631Y2 JP 1989093374 U JP1989093374 U JP 1989093374U JP 9337489 U JP9337489 U JP 9337489U JP H0747631 Y2 JPH0747631 Y2 JP H0747631Y2
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JP
Japan
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tensioner
oil
oil tank
housing
piston
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JP1989093374U
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紀郎 榊原
和彦 島谷
幸三 井上
好弘 熊谷
政広 佐藤
昌典 矢嶋
優一 二見
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Tsubakimoto Chain Co
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Tsubakimoto Chain Co
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、チェーン、ベルトのような巻掛け式動力伝動
手段に常時適正な緊張力を与えるために使用されるオイ
ル式テンショナに関する。
従来技術及びその課題 従来、例えば、チェーン、ベルトのような動力伝動手段
は、歯飛びやスリップ防止のために、テンショナによ
り、一定の緊張力を付与するようにしている。この一例
として、第6図、第7図に示すようなオイル式テンショ
ナ10がある。
このテンショナ10は、例えば、チェーンCに弛みが生じ
たとき、筒状のピストン11がスプリング12に付勢されて
ハウジング13のシリンダ13′から突出してチェーンCを
押圧し、チェーンCの弛みを解消するようになってい
る。このとき、ピストン11の動きに伴って、ボール14が
シート15から離れ(所謂逆止弁が開く。)、オイルタン
ク16内のオイルが油路17からシリンダ13′内に流入す
る。逆に、ピストン11をハウジング13内へ没入させよう
とする力が作用したときは、ボール14がシート15に圧接
され油路17を塞ぐので、ピストン11は直ちに没入するこ
とはできず、オイルはオリフィス18から徐々にオイルタ
ンク16内に戻ることができるだけである。従って、ピス
トン11には、オイルを狭い油路を通らせる戻り移動抵抗
手段19によって抵抗が与えられので、ピストン11は急に
戻ることができず、或る時間持続する力に対してのみ応
答することができる。このことによって、チェーンCに
振動が生じても、テンショナ10は共振することがない。
このように、テンショナ10は、シリンダ13′に出入りす
るオイルを必要とするため、従来は、鋳物成形されたハ
ウジング13にオイルタンク16を一体に機械加工してい
た。そして、空気孔20を具えたプラグ21で蓋をする構造
になっていた。ところが、このような構造では、形状が
複雑となり、部品点数、加工、組立工数が多くなり、コ
スト上昇の原因となっていた。
課題を解決するための手段 本考案は、オイルを充満させたシリンダに収納されて逆
止弁機構によって一方向へは容易に移動し、逆方向へは
戻りにくくなっているピストンによってチェーン、ベル
ト等の弛みを解消するようにしたオイル式テンショナに
おいて、該テンショナの取付け壁と該テンショナのハウ
ジングとで区画形成され、前記逆止弁機構を介して前記
シリンダにつながるとともに、前記ハウジング側部のス
リットによって前記取付け壁と前記ハウジングとの間で
形成された空気孔によりテンショナ外部に連通するオイ
ルタンクを有する構成のオイル式テンショナにより、前
記課題を解決したものである。
作用 本考案においては、オイルタンクは、テンショナの取付
け壁をオイルタンク壁部の一部として利用して構成され
ているので、オイルタンク設置のための構造が簡素化さ
れ、加工、組立工数及び部品点数を削減することができ
る。
そして、油に混在する空気をオイルタンク内から排出す
るための空気孔が、テンショナを取付け壁に固定する際
に、オイルタンクとともに形成される。
オイルタンクを空気孔に向って収斂する形状とすると、
オイルタンク内に侵入した空気は空気孔に向って収集さ
れて円滑に排出される。
実施例 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
本考案のテンショナ30は、例えば自動車用エンジンのカ
ムシャフト駆動用のチェーンCに一定の緊張力を付与す
るために使用されている。
第1図、第2図において、テンショナ30は、ハウジング
31と、ピストン32と、戻り移動抵抗手段33と、オイルタ
ンク34を有している。
ハウジング31は、取付け壁40である、例えばエンジンブ
ロックに設けられている。
ハウジング31のシリンダ41には、スプリング44によって
常時突出方向に付勢されている円筒状のピストン32が摺
動できるように嵌合している。そして、ピストン32の先
端にはチェーンCを押圧する合成樹脂製のシュー45が具
えられている。ハウジング31内には、取付け壁40側の側
壁が無く側部34aを開放した形状のオイルタンク34と、
オイルタンク34に通じるオリフィス42と、油路43とが形
成されている。
戻り移動抵抗手段33は、オリフィス42と、ハウジング31
内に圧入され油路43に連通する筒状のシート46と、シー
ト46にスプリング47によって圧接されるボール48と、ス
プリング47及びボール48を保持するリテーナ49とで構成
されている。この内、シート46、スプリング47、ボール
48、リテーナ49は所謂逆止弁機構80を構成している。
以上の構成において、通常、ピストン32はスプリング44
によってチェーンCを押圧している。チェーンCに弛み
が生じたとき、ピストン32はスプリング44に付勢されて
ハウジング31から突出してチェーンCの弛みを解消す
る。このとき、ピストン32の動きに伴って、ボール48が
シート46から離れ、オイルタンク34内のオイルが油路43
からピストン32内に流入する。
逆に、チェーンCにピストン32が押し戻す力が作用して
も、ボール48がシート46に圧接され油路43を塞ぐので、
ピストン32は、直ぐには戻ることができず、オイルがオ
リフィス42から徐々にオイルタンク34内に戻るだけであ
る。従って、ピストン32は、戻り移動抵抗手段33によっ
て抵抗が与えられて戻りにくくなっており、或る時間持
続する戻し力に対してのみ応答することができる。これ
により、チェーンCが振動してもテンショナが共振する
ことは防止される。
このように、この構造のテンショナ30においては、開放
してある側部34aを取付け壁40に接触させてオイルタン
ク34を完成させ、取付け壁40に油タンク34の側壁の役目
をさせているので、オイルタンク34の構造が簡素化され
る。そして、側部34aを開放してあるので、鋳物成形も
容易になり、タンク容量を大きくすることができる。更
に、従来のオイルタンクは、空気孔20を具えたプラグ21
が必要であったが、側部34aに空気孔に相当するスリッ
ト50を形成するだけで、空気抜きができるので、構造を
従来より一段と簡素化することができる。
そして、第2図に示されるように、オイルタンク34をス
リット50に向って収斂する形状とすることにより、空気
がオイルタンクの内壁に沿ってスリット50に導かれる。
油が常時供給されているときには、その油とともに空気
が排出される。
なお、オイルタンク壁部同士の接合部には、オイルの洩
れ防止のため、必要に応じてガスケット等を設けるもの
とする。
次に、第4図、第5図のテンショナ60のハウジング61
は、取付け壁70に凹部70aを形成し、取付け壁70にも、
オイルタンクの壁部のみならずオイル保持の役目をもさ
せ、ハウジング61側のオイルタンク70の容積を少なく
し、テンショナ60全体を小型化したものである。この場
合も、側部64aに空気抜き用のスリット80を形成してあ
る。その他の構造は第1図、第2図と同様であるので、
同一符号を付して説明は省略する。
なお、図示した具体的実施例は、例示のためのものであ
って、本考案の範囲を限定するものでないことはいうま
でもない。
考案の効果 本考案のテンショナによると、オイルタンクは、取付け
壁とハウジングとで区画形成されているので、オイルタ
ンク設置のための構造が簡素化され、加工、組立工数及
び部品点数を削減することができる。
そして、空気孔が、ハウジング側部のスリットによっ
て、取付け壁とハウジングとの間で形成されるので、オ
イルタンクを形成するに際して、オイルタンク内から空
気を排出するための空気孔が一時に形成され、従来のよ
うに、別途空気孔を設ける必要がない。
請求項2の考案では、オイルタンクが空気孔に向って収
斂する形状であるので、オイルタンクに侵入した空気は
その内壁に沿って空気孔に案内されて、オイルタンク内
から外部に円滑に排出される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のテンショナの断面図、第2図は第1図
中2-2矢視断面図、第3図は第2図の上面図、第4図は
他の実施例の断面図で第1図に相当する図、第5図は第
4図中5-5矢視断面図である。 第6図は従来のテンショナの断面図、第7図は第6図中
7-7矢視断面図である。 C……チェーン 30,60……テンショナ 31,61……ハウジング 32……ピストン 34,64……オイルタンク 40,70……取付け壁 41……シリンダ 80……逆止弁機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 熊谷 好弘 大阪府大阪市鶴見区鶴見4丁目17番88号 株式会社椿本チエイン内 (72)考案者 佐藤 政広 大阪府大阪市鶴見区鶴見4丁目17番88号 株式会社椿本チエイン内 (72)考案者 矢嶋 昌典 大阪府大阪市鶴見区鶴見4丁目17番88号 株式会社椿本チエイン内 (72)考案者 二見 優一 大阪府大阪市鶴見区鶴見4丁目17番88号 株式会社椿本チエイン内 (56)参考文献 実開 昭56−60845(JP,U) 実開 昭58−7954(JP,U) 実開 昭57−96836(JP,U)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】オイルを充満させたシリンダに収納されて
    逆止弁機構によって一方向へは容易に移動し、逆方向へ
    は戻りにくくなっているピストンによってチェーン、ベ
    ルト等の弛みを解消するようにしたオイル式テンショナ
    において、 該テンショナの取付け壁と該テンショナのハウジングと
    で区画形成され、前記逆止弁機構を介して前記シリンダ
    につながるとともに、前記ハウジング側部のスリットに
    よって前記取付け壁と前記ハウジングとの間で形成され
    た空気孔によりテンショナ外部に連通するオイルタンク
    を有する、 オイル式テンショナ。
  2. 【請求項2】前記オイルタンクは前記空気孔に向って収
    斂する形状である、請求項1記載のオイル式テンショ
    ナ。
JP1989093374U 1989-08-10 1989-08-10 簡易構造のタンクを具えたオイル式テンショナ Expired - Lifetime JPH0747631Y2 (ja)

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JPH0333251U JPH0333251U (ja) 1991-04-02
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1036955A2 (en) 1999-03-18 2000-09-20 Borg-Warner Automotive K. K. Hydraulic tensioner

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5660845U (ja) * 1979-10-17 1981-05-23
JPS587954U (ja) * 1981-07-09 1983-01-19 株式会社椿本チエイン 油圧式テンシヨナのバルブ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1036955A2 (en) 1999-03-18 2000-09-20 Borg-Warner Automotive K. K. Hydraulic tensioner

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JPH0333251U (ja) 1991-04-02

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