JP2000265136A - 自動車塗膜保護用フィルム - Google Patents

自動車塗膜保護用フィルム

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JP2000265136A
JP2000265136A JP6734999A JP6734999A JP2000265136A JP 2000265136 A JP2000265136 A JP 2000265136A JP 6734999 A JP6734999 A JP 6734999A JP 6734999 A JP6734999 A JP 6734999A JP 2000265136 A JP2000265136 A JP 2000265136A
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polyisobutylene
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layer
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JP6734999A
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Kenichi Matsui
健一 松井
Kiyoshi Miyazaki
清 宮崎
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Kyowa Leather Cloth Co Ltd
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Kyowa Leather Cloth Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 支持フィルムとの接着力が強く、また粘着力
の経時変化が少なく、剥離時の作業性に優れた自動車塗
膜保護用フィルムを提供すること。 【解決手段】 エチレン・αオレフィンを2.5〜40
重量%、ポリエチレンを5〜40重量%含有するポリオ
レフィン系樹脂組成物からなる支持フィルムの片面にポ
リイソブチレンおよびA−B−A型ブロックポリマーと
イソシアネートからなる下塗層を設け、該下塗層面にポ
リイソブチレンを主成分とした粘着剤層が形成されてい
る自動車塗膜保護用フィルムであり、粘着剤層と反対側
の支持フィルム面に非シリコーン系離型剤等からなる離
型剤層が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車塗膜保護用フ
ィルムに係り、特に表面に塗膜が形成された自動車の曲
面に接着作業性に優れ、塗膜の表面保護に優れた自動車
塗膜保護用フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】表面に塗膜が形成された自動車をトラッ
クや船に積載して遠隔地や海外等に輸送する場合、ある
いは屋外に保管する場合、酸性雨、砂塵、ホコリ、鉄
粉、ガス等により塗膜が損傷する問題や太陽光線による
塗膜の光沢変化、変色などの外観劣化による商品価値の
低下が問題となっている。これらの弊害を防止するた
め、従来、自動車業界では塗装表面の保護に油性あるい
は水性ワックス系塗膜保護剤が用いられてきた。ところ
がこれら塗膜保護剤は鉄粉等の付着、鳥の糞や酸性雨に
よる塗膜汚染に十分な保護効果が得られない等の問題点
があり、さらにワックス自体の除去の際発生する排水に
よる公害や処理費用等の問題がある。これらの解決に最
近、自動車塗膜用保護フイルムが開発されている。しか
し、これらの自動車用保護フイルムを長期間使用の場合
には自動車の塗膜面に糊残りなどの問題が起こることが
ある。更に自動車の様な大面積に自動車用保護フイルム
を使用した場合、使用後の自動車用保護フイルムを剥が
す時にフイルムが引き裂けてしまい作業性が劣るという
問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、支持フイル
ムとの接着性に優れ、支持基材および粘着剤の耐光性の
低下による粘着剤の被着体への糊残りがなく、また長期
間圧着しても被着体の塗膜面を汚染することがなく、ま
た再剥離時にフイルムが裂けるという不具合が無く、更
には小石等の落下による塗膜面の傷付きを防止すること
ができる自動車塗膜保護用フィルムを提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的は,エチレ
ン・αオレフィン共重合体を2.5〜40重量%、ポリ
エチレンを5〜40重量%含有するポリプロピレン系組
成物から形成される支持フィルム上に、ポリイソブチレ
ン、A−B−A型ブロックポリマ−、およびイソシアネ
−トを含む下塗層を設け、該下塗層面にポリイソブチレ
ンを主成分とする粘着剤層を設けたことを特徴とする自
動車塗膜保護用フィルムによって達成される。また、前
記支持フィルムの粘着剤層を設けた面と反対側の面に長
鎖アルキル型離型剤を含む離型層を設けることが望まし
い。さらに前記支持フィルムの全光線透過率が40%以
下の白色であり、さらに耐光性安定剤の添加量が3重量
%以下である支持フィルムを用いることが望ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について説明する。 [支持フィルム]本発明において、支持フィルムはエチ
レン・αオレフィン共重合体を2.5〜40重量%、ポ
リエチレンを5〜40重量%含有するポリプロピレン系
組成物から形成される。ここで、エチレン・αオレフィ
ン共重合体の密度は0.88以下が好ましく、より好ま
しくは、0.87以下である。エチレン・αオレフィン
共重合体の密度が0.88よりも大きいと、支持フィル
ムの引裂き等の強度向上が認められず好ましくない。
【0006】エチレン・αオレフィン共重合体には、例
えば,市販品としてデュポン・ダウエラストマーズ社製
の「エンゲージ」、エクソンケミカル社製の「EXAC
T」シリーズ等を挙げることができるが、これらの中
で、特にフィルム物性改善効果の点からデュポン・ダウ
エラストマーズ社製の「エンゲージ」が望ましい。
【0007】ポリエチレンには、低密度ポリエチレン、
高密度ポリエチレン、リニア低密度ポリエチレン等から
なるエチレン系ポリマー、エチレン・プロピレン共重合
体等が挙げられ、これらを1種または2種以上を用いる
ことができる。
【0008】本発明において、ポリプロピレン系組成物
中には、エチレン・αオレフィン共重合体を2.5〜4
0重量%、好ましくは5〜30重量%,より好ましくは
10〜20重量%含有する。ポリプロピレン系組成物中
のエチレン・αオレフィン共重合体の含有量が2.5重
量%未満であると、支持フィルムの引っ張り強度の改善
効果がなく、また、40重量%を超えると、支持フィル
ムの強度低下と共に耐熱性が著しく低下してしまう。
【0009】さらにポリプロピレン系組成物中にポリエ
チレンを5〜40重量%、好ましくは10〜25重量%
含有する。ポリプロピレンフィルム中のポリエチレンの
含有量が10重量%未満であると耐寒性が低下し、低温
時作業性が乏しくなり、一方、40重量%を超えると、
支持フィルムの耐熱性が低下してしまい好ましくない。
【0010】ポリプロピレン系組成物を構成するポリプ
ロピレンは、ポリプロピレンのホモポリマーやブロック
ポリマー、ランダムポリマー等が挙げられる。ポリプロ
ピレン系組成物には、上記したエチレン・αオレフィン
共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレンの他に必要に
応じて性能向上のための耐候性向上剤、着色剤などの各
種添加剤を添加をしても良い。耐候性向上剤としては、
アミン系、キノリン系、ヒドロキノン系、フェノール
系、亜燐酸エステル系等の老化防止剤、酸化防止剤、又
はサリチル酸誘導体、ベンゾフェノン系、ベンゾトリア
ゾール系、ヒンダードアミン系等の紫外線吸収剤、光安
定剤等が挙げられ、特にヒンダードアミン系のものが相
溶性、耐候性の向上効果に優れることから好ましい。耐
候性向上剤の添加量は粘着剤への移行などの悪影響から
概ね5重量部以下が好ましい。
【0011】支持フィルムは、該支持フィルムを介して
後述する下塗層、粘着剤層に到達する光の量を低減させ
ることが好ましく、かつ白色であることが望ましく、支
持フィルムを構成するポリプロピレン系形組成物中に配
合される着色剤としては、酸化チタン、炭酸カルシウ
ム、硫酸バリウム、酸化亜鉛等の隠蔽性の高い顔料が好
ましい。
【0012】上記した全光線透過率とは、JIS K6
718に基づく積方球式光線透過率測定器により測定し
た値を意味し、この全光線透過率の値が40%以下が好
ましく、より好ましくは35%以下である。全光線透過
率の値が40%を超えると、下塗層、粘着剤層に到達す
る光の量が多くなり、 その分、下塗層および粘着剤層に
おける耐候性を配慮した組成が要求され、その他の特性
が損なわれるおそれがある。
【0013】支持フィルムの厚さは10〜150μm、
好ましくは30〜100μm、より好ましくは40〜5
0μmである。支持フィルムの厚さが、10μm未満で
は、塗装面のキズ付き防止効果が不充分となり、150
μmを超えると、曲面への貼り付けがしずらい等作業性
が低下しやすい。
【0014】[下塗層]次に支持フィルム上には下塗層
が設けられる。この下塗層はポリイソブチレン、A−B
−A型ブロックポリマ−、およびイソシアネ−トを含む
層である。下塗層におけるポリイソブチレンは,特に制
約はないが,粘着剤に使用している重量平均分子量で8
0万〜120万のものが好ましい。
【0015】下塗層においてポリイブチレンのみでは、
粘着剤と支持体フィルムとの投錨力が不充分なため粘着
剤と支持フィルム間の界面破壊や、長期間屋外で使用す
ると凝集力が低下し糊残りが発生する。本発明におい
て、A−B−A型ブロックポリマ−とは、少なくとも異
なる2種以上のビニルモノマーのポリマーにおいて、単
一種の重合体を1ブッロクとし、その末端に少なくと1
種以上の異種の重合体のブロックを連結したポリマーを
いう。これらのポリマーの中でも、下塗層にポリイソブ
チレンとの相溶性および支持フイルムとの接着性に優
れ、さらに耐光安定性の良い、A−B−A型ブロックポ
リマ−の水添タイプであるスチレン・エチレン・ブチレ
ン・スチレンブロックポリマ−(SEBS)、スチレン
・エチレン・プロピレン・スチレンブロックポリマ−
(SEPS)、カルボキシル化SEBSブロックポリマ
−を用いることで前述した問題を解決できること、さら
にまたA−B−A型ブロックポリマ−の水添タイプであ
るスチレン・エチレン・ブチレン・スチレンブロックポ
リマ−(SEBS)等に残存する反応基に注目し、イソ
シアネ−トを添加することで架橋が可能であり、支持フ
イルムとの接着性をより強固にすることができる事が判
った。
【0016】本発明において、イソシアネ−トとして
は、住友バイエルウレタン社製のデスモジュールR、デ
スモジュールRF、デスモジュールIL、デスモジュー
ルRFE等、住友化学工業社製のスミジュールL等が挙
げられる。
【0017】ポリイソブチレンとA−B−A型ブロック
ポリマ−の配合比率は、ポリイソブチレン100重量部
に対してA−B−A型ブロックポリマ−が100重量部
〜400重量部、より好ましくは250重量部〜350
重量部である。ポリイソブチレンに対するA−B−A型
ブロックポリマ−の配合比率が100重量部より少ない
場合、支持フィルムとの接着力が不充分となり、一方4
00重量部を超えると耐熱性の低下が大きくなり好まし
くない。さらにはA−B−A型ブロックポリマ−に対す
るイソシアネートの添加量は、A−B−A型ブロックポ
リマ−100重量部に対してイソシアネートが0.1
量部〜10重量部、好ましくは1.0重量部〜5.0重
量部である。A−B−A型ブロックポリマ−100重量
部に対してイソシアネートが0.1重量部より少ない
と、下塗層と支持フィルムとの接着性が低下し、一方、
イソシアネートが10重量部を超えると、未反応の成分
が塗装面に移行して汚染するおそれがある点で好ましく
ない。
【0018】下塗層には,上記した成分の他に下塗層の
長期安定性の点より、耐候性向上剤、老化防止剤、光安
定剤などを添加するのが好ましい。耐候性向上剤として
は、アミン系、キノリン系、ヒドロキノン系、フェノー
ル系、亜燐酸エステル等の老化防止剤、酸化防止剤、あ
るいはサリチル酸誘導体、ベンゾフェノン系、ベンゾト
リアゾール系、ヒンダードアミン系等の紫外線吸収剤、
光安定剤等が挙げられ、特にベンゾトリアゾール系の紫
外線吸収剤が相溶性、耐候性の向上効果に優れることか
ら好ましい。耐候性向上剤の添加量は0.5重量%〜5
重量%が好ましい。0.5重量%より少ないと性能が不
十分であり、5重量%を超えると吐出により塗装表面に
悪影響を及ぼす。
【0019】下塗層は,上記の成分を適宜溶媒に溶解し
た溶液を支持フィルム上に塗布し、乾燥することによっ
て設けられる。下塗層は乾燥重量で0.1〜3μm、好
ましくは0.5〜2μm設けることができる。下塗層の
塗布量が乾燥重量で0.1μmよりも少ないと、接着力
が不充分となり、一方、3μmを超えても更なる接着力
の向上は期待できず、コストがかさむだけである。
【0020】[粘着剤層]本発明において、粘着剤層
は、ポリイソブチレンを主成分とする層である。このポ
リイソブチレンは、重量平均分子量80万〜120万が
好ましく、より好ましくは90万〜110万である。ポ
リイソブチレンの重量平均分子量が80万未満では老化
後の粘着力上昇が大きく、自動車塗装面からの再剥離性
が著しく低下し、場合によっては剥離出来なくなる恐れ
もある。また重量平均分子量が120万を超えると初期
粘着力が乏しく輸送時の剥がれ発生も起こりうる。分子
量の測定方法は、高速液体クロマトグラフ法が簡便であ
り、一般的な方法として広く用いられており、好ましい
測定法である。
【0021】また、粘着剤層には,必要に応じて接着力
調整等を目的に粘着付与剤を配合してもよく、粘着付与
剤としては、ロジン、ロジン誘導体、テルペン樹脂、、
テルペンフェノール樹脂等の天然樹脂のものや、石油樹
脂系、アルキルフェノール系樹脂等が挙げられるが、ポ
リイソブチレンとの相溶性に優れるものが好ましい。ま
た、充填剤、顔料、老化防止剤、安定剤等の適宜な添加
剤を含有するものであってもよい。粘着剤層の厚みは,
乾燥厚みで5〜50μm,好ましくは10〜30μmで
ある。粘着剤層の厚みが5μm未満では、接着力が不充
分となり、50μmを超えると、剥離後の塗装面に糊残
りが発生しやすい。
【0022】[離型剤層]次に本発明においては、支持
フィルムの下塗層および粘着剤層を設けた面と反対側の
面に離型剤層を設けることができる。このような離型剤
層を設けることによって,自動車用保護フィルムを巻回
した後,開反する際、作業性を向上させることができ
る。離型剤層における離型剤としては制約なく、ポリジ
メチルシロキサン等のポリオルガノシロキサンを主成分
とするシリコーン系離型剤、長鎖アルキル型離型剤等を
使用することができるが、粘着剤層への移行防止の点か
らアルキルカルバメートのような長鎖アルキル基含有物
の離型剤が好ましい。これらの離型剤を用い自背面粘着
力を適度にすることが開反時の作業性から必要であり、
自背面粘着力は5N/25mm以下、より好ましくは1
N/25mm以下である。
【0023】
【実施例】以下実施例により具体的に説明するが、本発
明はこれに限定されるものではない。 実施例1 ポリプロピレン(チッソ石油化学(株)製、FM121
B)75重量%にリニア低密度ポリエチレン(東ソ−
(株)製、F20)15重量%、エチレン・αオレフィ
ン共重合体(デュポン・ダウエラストマ−ズ社製、EG8
200、密度0.87)10重量%の組成物100重量
部に対して酸化チタン(石原産業(株)製、タイペーク
CR−90)10重量部、耐候性向上剤(ヒンダードア
ミン系、チバ・ガイギ−社製、チヌビン622LD)
0.5重量部を配合してなる樹脂組成物をTダイ法にて
厚さ50μmのフィルムになるように製膜し、支持フィ
ルムとした。この支持フィルムの全光線透過率は35%
であった。この支持フィルムに下塗層としてポリイソブ
チレン(ト−ネックス(株)製、MML−100)25
重量%、スチレン・エチレン・ブチレン・スチレンブロ
ックポリマー(シェルジャパン(株)製、クレイトンG
1657、略称SEBS)75重量%、さらに当該組成
物100重量部に対してデスモジュ−ルRFE(住友バ
イエルウレタン(株))1.5重量部を添加してなる組
成物の10%トルエン溶液を支持フイルム上に10g/
2塗布して70℃×1分乾燥して下塗層を設けた。さ
らにその上にポリイソブチレンMML−100(ト−ネ
ックス(株)製)80重量%、低分子量ポリイソブチレ
ンLMMS(ト−ネックス(株)製)20重量%の組成
物(重量平均分子量96万)をトルエンで溶解して20
%トルエン溶液を作成し、粘着剤の厚さが乾燥後10μ
mになる様に塗布して塗膜保護用フイルムを作成した。
支持フイルムの非当該面にはピ−ロイル#1010(一
方社油脂工業(株)製、長鎖アルキル基含有物の離形
剤)を加熱してトルエンの1%濃度になる様に溶解し、
これを120メッシユグラビアにて付量10g/m2
離形処理をした。
【0024】実施例2 ポリプロピレン(チッソ石油化学(株)製、FM121
B)80重量%にリニア低密度ポリエチレン(東ソ−
(株)製、F20)15重量%、エチレン・αオレフィ
ン共重合体(デュポン・ダウエラストマ−ズ社製、EG8
200、密度0.87)5重量%の組成物100重量部
に対して酸化チタン(石原産業(株)製、タイペークC
R−90)10重量部、耐候性向上剤(ヒンダードアミ
ン系、チバ・ガイギ−社製、チヌビン622LD)0.
5重量部を配合してなる樹脂組成物をTダイ法にて厚さ
50μmのフィルムになるように製膜し、支持フィルム
とした。この支持フイルムの上に実施例1と同じ組成の
下塗層を設け、さらにその上にポリイソブチレンMML
−100(ト−ネックス(株)製)85重量%、低分子
量ポリイソブチレンLMMH(ト−ネックス(株)製)
15重量%の組成物(重量平均分子量103万)の20
%トルエン溶液を、粘着剤の厚さが乾燥後15μmにな
る様に塗布して塗膜保護用フイルムを作成した。支持フ
イルムの非当該面は実施例1と同様に離形処理をした。
【0025】比較例 ポリプロピレン(チッソ石油化学(株)製、FM121
B)85重量%にリニア低密度ポリエチレン(東ソ−
(株)製、F20)15重量%の組成物100重量部に
対して酸化チタン(石原産業(株)製、タイペークCR
−90)10重量部、耐候性向上剤(ヒンダードアミン
系、チバ・ガイギ−社製、チヌビン622LD)0.5
重量部を配合してなる樹脂組成物をTダイ法にて厚さ5
0μmのフィルムになるように製膜し、支持フィルムと
した。支持フイルムにポリイソブチレンMML−100
(ト−ネックス(株)製)80重量%、低分子量ポリイ
ソブチレンLMMS(ト−ネックス(株)製)20重量
%の組成物(重量平均分子量96万)をトルエンで溶解
して20%トルエン溶液を作成し、粘着剤の厚さが乾燥
後10μmになる様に塗布して塗膜保護用フイルムを作
成した。
【0026】上記の実施例および比較例で得られた各々
の塗膜保護用フイルムについてフイルム強度を測定し、
また2液硬化アクリル型自動車塗装板に所定の方法で張
り合わせ、初期粘着力、老化後の粘着力(促進試験およ
び屋外曝露試験)及び自背面粘着力を下記の評価方法で
評価した。結果は表1、表2、表3、および表4に示し
た。
【0027】測定方法は以下のとおりである。 フイルム強度測定:JIS K6782、JIS Z
1707 被着体:2液硬化アクリル型自動車塗装板 粘着力測定:JIS K6854に準じ、剥離速度3
00mm/分、180度剥離にて測定した。 経時粘着力 促進耐熱試験:ギャオ−ブン80℃、168時間 促進耐候試験:サンシャインウェザ−メ−タ−500時
間照射 屋外曝露試験:沖縄宮古島暴露試験、一年間実施 促進試験後の評価方法は初期粘着力の評価と同様に18
0度剥離強度及び剥離した際の再剥離性を評価した。再
剥離性の評価基準は次の通りである。
【0028】表1: フイルム強度:MD方向のみ 単位(ヤング率、破断強度、破断伸度:kg/mm2
引裂強度:kg/cm)
【表1】
【0029】表2: 粘着力 (単位: N/25m
m)
【表2】
【0030】表3:再剥離性
【表3】
【0031】表4:沖縄屋外曝露、再剥離性
【表4】
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、支持フイルムとの接着
力が強く、貼り付け時の開反作業性が良好でまた使用後
の粘着力の増加が少なく、再剥離時にフイルムが引き裂
けることがなく、長期使用に耐えられる自動車塗膜保護
用フイルムが提供することが可能になる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09J 123/22 C09J 123/22 Fターム(参考) 4F071 AA15X AA20X AA21 AA21X AA22X AA75 AC12 AH07 BA02 BB02 BC02 4J002 BB181 BP012 ER006 GH00 4J004 AA05 AA07 AA14 AB01 CA04 CC02 CE01 DA05 DB03 EA01 FA04 4J038 CB131 CQ002 DG262 JB18 NA10 PA07 PB03 PB07 PC08 4J040 DA141 EK032 JA09 JB09 LA06 NA16 PA10 PA13

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレン・αオレフィン共重合体を2.5
    〜40重量%、ポリエチレンを5〜40重量%含有する
    ポリプロピレン系組成物から形成される支持フィルム上
    に、ポリイソブチレン、A−B−A型ブロックポリマ−
    およびイソシアネ−トを含む下塗層を設け、該下塗層面
    にポリイソブチレンを主成分とする粘着剤層を設けたこ
    とを特徴とする自動車塗膜保護用フィルム。
  2. 【請求項2】前記支持フィルムの粘着剤層を設けた面と
    反対側の面に長鎖アルキル型離型剤を含む離型層を設け
    たことを特徴とする請求項1に記載の自動車塗膜保護用
    フィルム。
  3. 【請求項3】前記支持体の全光線透過率が40%以下の
    白色であり、さらに耐光性安定剤の添加量が3重量%以
    下である支持体を用いることを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載の自動車塗膜保護用フィルム。
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