JP2000262501A - 放射線固体検出装置 - Google Patents

放射線固体検出装置

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JP2000262501A
JP2000262501A JP6772299A JP6772299A JP2000262501A JP 2000262501 A JP2000262501 A JP 2000262501A JP 6772299 A JP6772299 A JP 6772299A JP 6772299 A JP6772299 A JP 6772299A JP 2000262501 A JP2000262501 A JP 2000262501A
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solid
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imaging
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JP6772299A
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Takashi Shiyouji
たか志 荘司
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放射線固体検出器を備えた装置において、撮
影後速やかに撮影の良否を判定し、撮影不良の場合には
直ちに再撮影を可能ならしめる。 【解決手段】 画像情報を担持する放射線を検出して該
画像情報を担持する画像信号を出力する放射線固体検出
器12を備えてなる、放射線画像撮影に用いられる放射
線固体検出装置、特にカセッテタイプの固体放射線固体
検出装置であって、放射線固体検出器12から出力され
た画像信号に基づいて撮影の良否判定を行い、撮影不良
の場合にはその旨を報知手段15により撮影者に報知す
ると共に、放射線固体検出器12から読み出して画像メ
モり13に記憶されているその撮影不良の画像信号を画
像消去手段16により消去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像情報を担持す
る放射線を検出して該画像情報を担持する画像信号を出
力する放射線固体検出器を備えてなる、放射線画像撮影
に用いられる放射線固体検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、画像情報を担持する放射線を
検出して該画像情報を担持する電気的画像信号(電気信
号である画像信号)を出力する、主として半導体を用い
て構成された放射線固体検出器が各種提案されている
(特開昭59-211263号、特開平2-164067号、特開平1-216
290号等)。
【0003】上記放射線固体検出器は、主として医療診
断等を目的とする放射線画像撮影に用いられ、例えば放
射線固体検出器に被写体を透過した放射線を入射させて
撮影を行うと、放射線固体検出器では入射した放射線の
線量に応じた電荷が蓄積され、この電荷を適当な方法で
読み出すことにより、上記被写体の電気的画像信号を出
力することができる。
【0004】現在多くの病院で採用されている蓄積性蛍
光体シートを使用した放射線画像撮影の場合、画像信号
を入手するにあたっては、例えば蓄積性蛍光体シートを
励起光で走査して該シートから発された輝尽発光光を光
電子増倍管で光電変換しなければならず、撮影後画像信
号を読み取って入手するまでに時間がかかるのに比し
て、上記放射線固体検出器では、撮影後直ちに画像信号
を出力することができ、リアルタイムの読出しが可能で
あるという利点を有する。
【0005】また、上記放射線固体検出器に関しては、
その利便性を高めるため、放射線固体検出器と、該放射
線固体検出器から出力された画像信号を記憶する画像メ
モリとを平板状のケースの中に収容してなる放射線固体
検出カセッテも提案されている(米国特許第5661309
号、同第5773839号、特開平6-342099号等)。放射線固
体検出器をこのようなカセッテとして構成すれば、放射
線固体検出器の持運びや取扱いが便利になると共に、撮
影後直ちに画像信号を読み出して画像メモリに格納し、
それを繰り返すことにより複数回の連続撮影を行うこと
ができるという利点を享受することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、放射線画像
撮影においては、種々の原因による撮影不良が生じる場
合がある。例えば、放射線源側のトラブルにより撮影時
に適正線量よりも過小なあるいは過大な線量の放射線が
被写体に対して照射される場合があり、そのような場合
には診断能の高い高品質の画像を得ることができないの
で、適正線量により再度撮影をし直す必要が出てくる。
【0007】このような撮影不良は、従来、蓄積性蛍光
体シートを用いた撮影の場合を含めて、撮影後に読み出
された画像信号に基づいてCRT等の表示手段で可視画
像表示を行い、この可視画像を観察して初めて判明する
というのが一般的である。
【0008】しかしながら、そのような可視像観察によ
る撮影良否判定は、撮影後に読み出された画像信号に基
づいてCRT等の表示手段で可視画像を表示して行われ
るので、撮影不良が判明したとには既に撮影から相当時
間が経過しており、被写体である患者が撮影室にいない
等により再撮影が困難であるという問題があった。
【0009】特に、上述のような放射線固体検出カセッ
テを用いて行う撮影の場合には、近くに画像表示装置が
無い状態で撮影が行われる場合が多いと予想され、その
ような場合には、上記可視画像観察による良否判定では
判定を行うこと自体が困難であるという問題がある。
【0010】本発明の目的は、上記事情に鑑み、放射線
固体検出器を備えた装置において、撮影後速やかに撮影
の良否を判定し、撮影不良の場合には直ちに再撮影を可
能ならしめる放射線固体検出装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる放射線固
体検出装置は、上記目的を達成するため、画像情報を担
持する放射線を検出して該画像情報を担持する画像信号
を出力する放射線固体検出器を備えてなる、放射線画像
撮影に用いられる放射線固体検出装置において、前記放
射線固体検出器から出力された画像信号に基づいて撮影
の良否を判定する撮影良否判定手段を備えていることを
特徴とする。
【0012】前記撮影良否判定手段は、前記放射線固体
検出器から出力された画像信号のヒストグラムに基づい
て撮影の良否を判定するものとして構成することができ
る。
【0013】前記撮影良否判定手段は、前記ヒストグラ
ムに基づいて前記画像信号の内の所望画像信号部分を求
め、該所望画像信号部分の代表値が予め設定された適正
範囲内にあるか否かによって撮影の良否判定を行うもの
として構成することができる。
【0014】前記所望画像信号部分の代表値は、該所望
画像信号部分の中心画像信号値および/または該所望画
像信号部分の信号レンジとすることができる。
【0015】前記放射線固体検出器から出力された画像
信号を記憶する画像メモリを備えたものであって、前記
良否判定結果が撮影不良である場合に、前記画像メモリ
から該撮影不良の画像信号を消去する画像消去手段を設
けることができる。
【0016】前記撮影良否判定結果が撮影不良である場
合に撮影不良であることを報知する報知手段を設けるこ
ともできる。
【0017】前記放射線固体検出装置の具体例として
は、前記放射線固体検出器をケース内に収容してなる放
射線固体検出カセッテを挙げることができ、その場合に
は、前記報知手段は前記ケースに一体的に設けることが
できる。
【0018】なお、上記放射線固体検出器とは、画像情
報を担持する放射線を検出して該画像情報を担持する画
像信号を出力する検出器であって、例えば、入射した放
射線を直接または一旦光に変換した後に電荷に変換し、
この電荷を一旦蓄電部に蓄積し、その後、この電荷を外
部に出力させることにより、前記画像情報を表す電気的
画像信号を得ることができるものを意味する。
【0019】この放射線固体検出器には種々の方式のも
のがあり、例えば、放射線を電荷に変換する電荷生成プ
ロセスの面からは、放射線が照射されることにより蛍光
体から発せられた蛍光を光電変換素子で検出して得た信
号電荷を光電変換素子の蓄電部に一旦蓄積し、蓄積電荷
を電気信号(画像信号)に変換して出力する光変換方式
の放射線固体検出器(例えば特開昭59-211263 号、特開
平2-164067号、PCT国際公開番号WO92/06501号、SP
IE Vol.1443 Medical Imaging V;Image Physics(1991)
,p.108-119 等)、あるいは、放射線が照射されるこ
とにより放射線導電体内で発生した信号電荷を電荷収集
電極で集めて蓄電部に一旦蓄積し、蓄積電荷を電気信号
に変換して出力する直接変換方式の放射線固体検出器
(MATERIAL PARAMETERS IN THICK HYDROGENATED AMORPH
OUS SILICON RADIATION DETECTORS,Lawrence Berkeley
Laboratory.University of California,Berkeley.CA 94
720 Xerox Parc.Palo Alto.CA 94304、Metal/Amorphous
Silicon Multilayer Radiation Detectors,IEE TRANSA
CTIONS ON NUCLEAR SCIENCE.VOL.36.NO.2.APRIL 1989、
特開平1-216290号等)等、あるいは、蓄積された電荷を
外部に読み出す電荷読出プロセスの面からは、蓄電部と
接続されたTFT(薄膜トランジスタ)を走査駆動して
読み出すTFT読出方式のものや、読取光(読取用の電
磁波)を検出器に照射して読み出す光読出方式のもの
等、さらには、前記直接変換方式と光読出方式を組み合
わせた本願出願人による特願平10-232824号 や同10−27
1374号において提案している改良型直接変換方式のもの
等がある。本発明による放射線固体検出装置は、検出器
の方式を問わず、何れの方式の検出器を使用したもので
あってもよい。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、放射線固体検出器から
出力された画像信号そのものに基づいて、つまり画像信
号を演算処理することによって撮影の良否を判定するよ
うに構成したので、撮影後直ちに撮影の良否判定を行う
ことができ、その結果例えば被写体である患者がまだ撮
影室にいる内に再撮影を行うことができ、再撮影の容易
化を図ることができる。
【0021】放射線固体検出器は、撮影後直ちに読み出
して画像信号を入手することができる。本発明は、特に
放射線固体検出器のこの撮影後直ちに画像信号を入手で
きるという特性に着目してなされたものである。即ち、
例えば蓄積性蛍光体シートを用いた撮影の場合には、撮
影後蓄積性蛍光体シートを励起光走査して画像信号の読
み取りを行うので、画像信号を入手するまでに時間がか
かり、画像信号に基づく良否判定を行っても撮影後直ち
に判定を行うことはできないが、放射線固体検出器の場
合には、撮影後直ちに画像信号を読み出すことができる
ので、画像信号に基づいて良否判定を行えば撮影後直ち
に判定を行うことができ、再撮影を容易ならしめるとい
う放射線固体検出器特有の利点が得られる。
【0022】また、上記画像信号に基づく良否判定を、
画像信号のヒストグラムに基づいて行うようにすれば、
ヒストグラムには撮影状態が忠実に反映されるので、よ
り正確な判定を行うことができる。
【0023】また、放射線固体検出器から出力された画
像信号を記憶する画像メモリを備えたものにおいて、良
否判定結果が撮影不良である場合に、画像メモリからそ
の撮影不良の画像信号を消去するようにすれば、メモリ
の無駄遣いが回避できると共に撮影不良の画像信号が残
っていることにより生じる種々のトラブルも回避でき
る。
【0024】また、撮影不良と判定された場合にはその
旨を撮影者等に報知する手段、例えば光や音声によりア
ラームを発する手段を設ければ、撮影不良であることを
容易に、かつ見落とすことなく確実に知らせることがで
き、再撮影の便宜を図ることができる。
【0025】また、放射線固体検出装置が放射線固体検
出カセッテである場合、前述のように近くに画像表示装
置が無い状態で撮影が行われ、可視画像を観察して撮影
の良否を判定することが困難である場合が予想される
が、画像信号に基づいて判定することにより、近くに画
像表示装置が無い場合においても良否判定が可能とな
り、極めて好都合である。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0027】図1は本発明の一実施形態である放射線固
体検出カセッテをその検出面側からみた正面図である。
【0028】図示の放射線固体検出カセッテ10は、全
体として略直方体に形成された平板状のケース11と、
該ケース11の内部に収容された放射線固体検出器12
と、該検出器12から撮影毎に読み出され(出力され)
て図示しないA/D変換器によりデジタル化された電気
的画像信号D1を記憶する複数画像分の記憶容量を有す
る画像メモリ13と、該画像メモリ13から読み出した
画像信号D1もしくは検出器12から画像メモリ13を
介することなく入力された画像信号D1に基づいて撮影
の良否を判定する撮影良否判定手段14と、該良否判定
手段14の判定結果を受けて撮影不良の場合にその旨を
撮影者等に報知する報知手段15と、良否判定結果が撮
影不良である場合に画像メモリ13から該撮影不良の画
像信号D1を消去する画像消去手段16と、画像メモリ
13から読み出した画像信号D1に対して所定の画像処
理を施す画像処理手段17と、画像メモリ13に記憶さ
れている画像処理前の画像信号D1あるいは画像処理後
の画像信号D2を外部のディスプレイ装置等に出力しあ
るいはネットワーク等を介して外部の臨床室等に転送す
る転送手段18とを備えてなる。なお、図示しないが上
記検出器12等を駆動するバッテリ等の電源がケース1
1内に設けられている。
【0029】上記ケース11は、上面開放の箱形収容部
11aと該収容部11aの上面を覆う開閉可能な蓋部1
1bとで構成されている。収容部11aの底面には、図
2に示すように、検出器12を透過した放射線を吸収す
る鉛等の放射線吸収部材19が設けられている。
【0030】画像処理手段17は、画像メモリ13から
画像信号D1を読み出して該画像信号D1に対して予め
設定された画像処理を施す。画像処理の具体例として
は、例えば、画素密度変換処理、所定の規格化処理(E
DR処理)、拡大・縮小処理、ダイナミックレンジ圧縮
処理、データ圧縮処理、階調処理、周波数変換処理、画
像確認のための画像送り処理等を挙げることができる。
【0031】転送手段18は、無線方式を採用したもの
であり、各種データを無線データに変換する送信処理回
路18aとアンテナ18bとを備えてなる。無線方式の
他に有線方式の転送手段を採用することもできる。転送
手段18は、画像メモリ13に記録されている画像処理
前の画像信号D1あるいは画像処理後の画像信号D2
を、予め設定された所定の転送先に転送する。
【0032】上記カセッテ10を用いた放射線画像撮影
について、上記良否判定手段14、報知手段15および
画像消去手段16に関する部分を除いた基本的な流れに
ついて、胸部撮影を例に説明する。図2は、カセッテ1
0を用いた放射線画像記録装置の全体構成を被写体と共
に示す概略図である。
【0033】放射線画像記録装置50は、カセッテ1
0、放射線源51および撮影を制御するディスプレイ装
置52(いずれも撮影室に設置されている)とを備えて
なる。ディスプレイ装置52は、ネットワークを介して
不図示の臨床室と接続されている。カセッテ10は、放
射線源51に対して、該放射線源51から発せられ被写
体53を透過した放射線Rが検出器12の検出面12a
に入射するように配置されている。カセッテ10はディ
スプレイ装置52と無線接続され、撮影時にディスプレ
イ装置52側からカセッテ10に対して各種制御信号が
送信される。例えば、撮影後画像信号D1に対して行う
画像処理を特定するための画像処理方法を示す信号およ
び処理パラメータを示す信号や、画像信号D1,D2の
転送先を示す信号が送信され、それらの信号に基づいて
カセッテ10側では画像処理方法および処理パラメータ
を設定すると共に、転送先を設定する。
【0034】画像処理方法等の設定の後、放射線源51
から放射線を発して撮影を行い、この撮影によって得ら
れた画像信号D1を画像メモリ13に格納し、該メモリ
13から画像信号D1を読み出して画像処理手段17
で、上記のようにして予め設定された画像処理方法およ
び処理パラメータに基づいて画像処理を施す。
【0035】画像処理後の画像信号D2は、一旦画像メ
モリ13に記憶せしめられた後該画像メモリ13から読
み出されて、転送手段18により、上記のようにして予
め設定された転送先に送信される。画像メモリ13に格
納されていた画像処理前の画像信号D1もこの転送手段
18により送信することができる。
【0036】なお、上述の実施形態では、画像処理は画
像メモリ13から読み出した画像信号D1に対して行っ
ているが、検出器12から出力された画像信号D1を直
接画像処理手段17に入力して画像処理を行うようにし
ても良いし、また画像処理後の画像信号D2は、画像メ
モリ13を介することなく直接転送手段18に出力して
転送するようにしても良い。
【0037】次に、上述の撮影良否判定手段14、報知
手段15および画像消去手段16について説明する。こ
の良否判定手段14および報知手段15は、撮影が適正
に行われたか否か、つまり撮影された画像が適正である
か否か(医用診断画像の場合は診断に必要な情報を有す
る画像であるか否か)を判定し、撮影不良である場合に
は、報知手段でその旨を報知して直ちに再撮影を行い得
るようにするためのものであり、それらの判定および報
知は、通常画像処理を行う前に実行される。
【0038】本実施形態においては、撮影が終了する
と、検出器12から出力された画像信号D1は、画像メ
モリ13に格納された後読み出されて、あるいは画像メ
モリ13を介することなくそのまま良否判定手段14に
入力され、良否判定手段14では、入力された画像信号
D1のヒストグラムを作成し、該ヒストグラムに基づい
て判定が行われる。
【0039】具体的な判定方法の一例を、図3に基づい
て説明する。図3は作成したヒストグラムの一例を示す
図である。放射線撮影により得られた画像信号のヒスト
グラムは、図示のように、通常被写体を透過した画像信
号部分である被写体透過部と、被写体を透過しなかった
画像信号部分である素抜け部とを有し、素抜け部は被写
体透過部から離れて該透過部よりも画像信号レベルが高
い側に独立した山を形成して位置している。
【0040】上記素抜け部は被写体を透過しなかった放
射線によるものであり、被写体の画像情報は被写体透過
部にのみ存在するので、撮影が適正であるか否かはこの
被写体透過部が適正であるか否か、即ち検出器12から
出力された画像信号の内の所望画像信号部分(撮影目的
に必要な画像信号部分、例えば診断目的の撮影である場
合には診断に必要な画像信号部分であって、例えば本例
のような素抜け部以外の被写体透過部)が適正であるか
否かで判定するのが好ましい。
【0041】そこで、まずヒストグラムの形状に基づい
て素抜け部と被写体透過部とを区別し、被写体透過部の
信号レンジAつまり被写体透過部の最小信号値Smin
から最大信号値Smaxまでの幅Aと、該信号レンジA
の中央に位置する中央画像信号値Sc(Sc−Smin
=Smax−Sc)とを求める。被写体透過部と素抜け
部との区別は、例えば、ヒストグラムを高画像信号レベ
ル側から走査して最初の頻度の山を越えた後頻度が所定
の閾値以下になったところを素抜け部と被写体透過部と
の境界とすることにより行うことができ、また、上記信
号レンジAは、例えば、ヒストグラムを低画像信号レベ
ル側から走査して頻度が最初に所定の閾値を超えた点を
Sminとし、上記の如くして求めた境界値をSmax
とすることにより算出可能である。
【0042】そして、適正に撮影された場合の上記Aお
よびScがどの程度の範囲内にあるかは、撮影部位や撮
影方法等の撮影条件に応じてある程度定まり、それは実
験的経験的に予め知ることができる。そこで、予め撮影
部位および/または撮影方法に対応させて上記Aおよび
Scの適正範囲を定めておき、その適正範囲と実際に上
記ヒストグラムから求められた上記AおよびScとを比
較し、双方とも適正範囲内に入っていれば適正撮影、い
ずれか一方でも適正範囲に入っていなければ、撮影不良
と判定する。
【0043】上記のようにして撮影の良否を判定した
ら、良否判定手段14は、撮影不良判定の場合に、撮影
不良信号を報知手段15に向けて出力し、報知手段15
は該撮影不良信号に基づき撮影者等に向けて撮影不良報
知を行う。この報知は、撮影者等に対して何らかの報知
をして撮影不良であることを認識させることができるも
のであればどの様なものでも良く、典型的には音声を発
する手段あるいは光を発するもしくは光を点滅させる手
段等を用いることができる。
【0044】また、良否判定手段14は、撮影不良信号
を報知手段15に出力すると同時に画像消去手段16に
も出力し、画像消去手段16は、撮影不良信号に基づい
て画像メモリ13に記憶されているその撮影不良の画像
信号D1を消去する。なお、前記画像処理や信号転送
は、撮影良否判定において撮影良と判定された画像信号
についてのみ行われる。
【0045】以上、本発明による放射線固体検出装置の
好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施
形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しな
い限りにおいて、種々変更することが可能である。
【0046】例えば、上記実施形態では放射線固体検出
カセッテを例に挙げて説明したが、放射線固体検出装置
は必ずしもカセッテタイプのものである必要はなく、例
えば放射線固体検出器単体からなるもの、あるいは放射
線固体検出器を画像メモリ、画像処理手段、表示手段等
のいずれかと一緒に撮影装置に組み込んでなるものであ
っても良い。また、カセッテタイプの場合であっても、
上述のカセッテはその一例であり、それに限定されるも
のではない。
【0047】また、撮影の良否判定は画像信号に基づく
ものであればどの様なものであっても良く、ヒストグラ
ムに基づく判定も上述の方法に限定されるものではな
い。また、ヒストグラムの代表値も上述の所望画像信号
部分の中央画像信号値Scや信号レンジAに限定される
ものではなく、また代表値として中央画像信号値Scと
信号レンジAのいずれか一方のみを用いてそれが適正範
囲に入っているか否かで良否判定を行うこともできる。
【0048】また所望画像信号部分も、上記実施形態に
記載したものに限らず、要は所望の画像部分を担持する
画像信号部分であればどの様な信号部分であっても良
く、上述の被写体透過部分の中の一部の信号部分であっ
ても良いし、あるいは読み取った画像信号全体であって
も良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である放射線固体検出カセ
ッテを検出面側から見た正面図
【図2】図1に示すカセッテを用いた放射線画像記録装
置の全体構成を示す概略図
【図3】撮影良否判定方法を説明するための図
【符号の説明】
10 放射線固体検出装置 11 ケース 12 放射線固体検出器 13 画像メモリ 14 撮影良否判定手段 15 報知手段 16 画像消去手段 17 画像処理手段 18 転送手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G21K 4/00 G06F 15/62 390A Fターム(参考) 2G083 AA04 BB05 CC09 CC10 DD11 DD12 DD16 EE10 2H013 AC01 AC06 4C093 AA01 CA15 CA29 CA39 EB05 EB13 EB17 FB12 FD03 FF21 FH02 5B057 BA12 CH11 DA03 DA15 DC23 DC36

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報を担持する放射線を検出して該
    画像情報を担持する画像信号を出力する放射線固体検出
    器を備えてなる、放射線画像撮影に用いられる放射線固
    体検出装置において、 前記放射線固体検出器から出力された画像信号に基づい
    て撮影の良否を判定する撮影良否判定手段を備えている
    ことを特徴とする放射線固体検出装置。
  2. 【請求項2】 前記撮影良否判定手段が、前記放射線固
    体検出器から出力された画像信号のヒストグラムに基づ
    いて撮影の良否を判定するものであることを特徴とする
    請求項1記載の放射線固体検出装置。
  3. 【請求項3】 前記撮影良否判定手段が、前記ヒストグ
    ラムに基づいて前記画像信号の内の所望画像信号部分を
    求め、該所望画像信号部分の代表値が予め設定された適
    正範囲内にあるか否かによって撮影の良否判定を行うも
    のであることを特徴とする請求項2記載の放射線固体検
    出装置。
  4. 【請求項4】 前記所望画像信号部分の代表値が、該所
    望画像信号部分の中心画像信号値および/または該所望
    画像信号部分の信号レンジであることを特徴とする請求
    項3記載の放射線固体検出装置。
  5. 【請求項5】 前記放射線固体検出器から出力された画
    像信号を記憶する画像メモリを備えたものであって、前
    記良否判定結果が撮影不良である場合に、前記画像メモ
    リから該撮影不良の画像信号を消去する画像消去手段を
    備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1
    項記載の放射線固体検出装置。
  6. 【請求項6】 前記撮影良否判定結果が撮影不良である
    場合に撮影不良であることを報知する報知手段を備えて
    いることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載
    の放射線固体検出装置。
  7. 【請求項7】 前記放射線固体検出装置が、前記放射線
    固体検出器をケース内に収容してなる放射線固体検出カ
    セッテであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか
    1項記載の放射線固体検出装置。
  8. 【請求項8】 前記報知手段が、前記ケースに一体的に
    設けられていることを特徴とする請求項7記載の放射線
    固体検出装置。
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