JPH08160736A - 現像スリーブ及び現像装置 - Google Patents

現像スリーブ及び現像装置

Info

Publication number
JPH08160736A
JPH08160736A JP30374094A JP30374094A JPH08160736A JP H08160736 A JPH08160736 A JP H08160736A JP 30374094 A JP30374094 A JP 30374094A JP 30374094 A JP30374094 A JP 30374094A JP H08160736 A JPH08160736 A JP H08160736A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ridge
developing sleeve
sleeve
developer
developing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP30374094A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Sudo
正法 須藤
Takashi Sakaki
隆 榊
Yoshiaki Tomari
慶明 泊
Kazue Nishiyama
和重 西山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP30374094A priority Critical patent/JPH08160736A/ja
Publication of JPH08160736A publication Critical patent/JPH08160736A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Brush Developing In Electrophotography (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 粗面化させた現像スリーブ表面への現像剤の
融着を減少させると同時に、現像剤層の帯電量減少を防
ぎ、しかも現像スリーブ表面に常に均一な現像剤層を形
成させることができ、且つ低湿度の環境下で現像剤層の
コートむらや画像濃度の低下を解消し、更には高速・高
耐久時においても摩耗量及び搬送力の低下を最小限にす
ることが可能となる現像スリーブ及び現像装置の提供。 【構成】 本発明は、スリーブ基体の表面が、平面にお
いて多角形の形状を有する稜線状突出部を多数持ち、か
つ該稜線状突出部の頂点付近以外の部位に微細な凹凸を
付与した表面を有することを特徴とする現像スリーブ及
び該現像スリーブを有する現像装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真方式或いは静
電記録方式などで用いられる現像スリーブ及び該現像ス
リーブを用いた現像装置に関するものであり、特に静電
潜像担持体の静電潜像を可視像化するための現像剤を担
持搬送する現像スリーブを有する現像装置に関するもの
であり、例えば電子写真方式のプリンター、複写機など
のような種々の画像形成装置に好適に使用される。
【0002】
【従来の技術】電子写真複写機などの画像形成装置にお
いて用いられる現像装置として、静電潜像担持体上に担
持された静電潜像を現像して可視化する現像装置が知ら
れている。このような現像装置では、例えば、特開平5
−188771号公報に記載されているように金属から
成る現像スリーブを使用し、現像容器内に収容した現像
剤を現像スリーブ上に担持して静電潜像担持体と対向し
た現像領域まで搬送し、現像剤で静電潜像担持体上に形
成した静電潜像を現像することにより、静電潜像が現像
剤像として可視化される。現像剤としては、磁性トナー
を有する一成分現像剤、非磁性トナーを有する一成分非
磁性現像剤の如き一成分系現像剤及び非磁性トナーと磁
性キャリアーを有する二成分現像剤が有り、それぞれの
現像剤によって現像スリーブの材質が選ばれる。この場
合の現像スリーブの材質としては非磁性の金属が使用さ
れる。磁性現像剤を利用する場合は、現像スリーブ内部
に例えば磁石等のような磁気発生手段が設けられる。良
好な現像を行わせるために、現像の際に現像スリーブに
現像バイアスが印加される。バイアスとしてはAC、D
C又は両者を重畳した電圧が使用され、そのため現像ス
リーブの金属としては導体が良く使用される。
【0003】上記のような現像装置を用いて現像スリー
ブ上の現像剤を現像領域まで搬送する際に、例えば特開
昭56−113172号公報に開示されているように現
像スリーブの表面を粗面化する構成により現像剤の搬送
性が向上し、該表面上に現像剤層を均一にコーティング
させることができる。その理由としては現像スリーブ表
面を粗面化させることにより該表面と現像剤間の摩擦力
が増しスリップしなくなり押し出し力が安定した事、及
び該表面の凹凸によりブレード上流部の現像剤溜りに周
期的な微振動が与えられ、現像剤塊がほぐされて均一な
現像剤層を形成させる事ができるためである。
【0004】このような現像スリーブ表面を粗面化する
方法としては、サンドペーパーで現像スリーブ面を擦る
サンドペーパー法、球形粒子によるビーズブラスト法や
不定形粒子によるサンドブラスト法やこれらの混合法、
化学処理による化学エッチング法等が提案されており、
また実施されている。
【0005】しかしながら、従来の現像スリーブには以
下のような問題点があった。
【0006】上記方法により粗面化させた現像スリーブ
を用いる現像装置では、現像剤又は現像剤中の成分が粗
面化された該表面の凹凸部分に融着しやすく該表面が汚
染される。この汚染により現像剤と帯電系列の異なる該
表面との接触が減少してしまい、逆に帯電系列が同じで
ある汚染物質との接触が増加してしまうため、現像剤の
帯電不良が生じ結果として現像剤層の帯電量が低下する
という問題が生じた。更には、使用量や耐久量の増加に
伴いこの汚染が進行すると、現像スリーブの回転周期で
画像に白ヌケ等の現像が発生し易かった。
【0007】この汚染を防止又は低減させる方法とし
て、現像スリーブの表面をより平滑にすることが望まれ
るが、該表面を平滑にすると均一な現像剤層を形成する
ことが困難となりブロッチや濃度縞等の弊害が発生して
しまう。
【0008】これらの問題を解決する方法としては、特
開平2−64561号公報、特開平2−284163号
公報に記載されているように、現像スリーブ表面を定形
粒子によるブラスト処理によって複数の球形痕跡窪みに
よる凹凸を形成させた構成にする方法がある。この方法
により現像スリーブ表面に現像剤が融着することを防止
又は低減させる事と同時に、現像剤層を現像スリーブ表
面に均一にコートさせる事が可能となる。しかし、この
方法では低湿度の環境下でスリーブ表面に現像剤層のコ
ートむらや画像濃度の低下等の現象が起こる。
【0009】又、低湿度の環境下での現像剤層のコート
むらや画像濃度の低下を解決するものとして特開平1−
131586号公報に記載されているように、現像スリ
ーブ表面を微細粗面域と比較的平滑処理された凹部域と
を混在して有する形状のように構成されたものがある。
このような構成により現像剤の摩擦帯電と搬送性を長期
間にわたって安定させる事とが可能となるが、比較的滑
らかな凹部域でブロッチ等が生じ易くなるという問題に
対しては、さらに解決する必要がある。
【0010】更には、特開平2−236577号公報に
記載されているように、現像スリーブ表面を鋭利な凸部
及び凹部を有するように粗面化し、その凸部の形状を保
存しながら凹部を平滑にした形状を持つように構成され
ているものが提案されている。この構成により凹部のみ
を選択的に平滑にする事である程度の特性を満足させる
事ができるが、凹部を平滑にする事により搬送力が低下
してしまう。この低下を補うために鋭利な凸部のピッチ
幅を狭くすると再び融着等の問題が生じ、搬送力の低下
と融着という問題を両立させる構成が必要となり、最適
なピッチ幅を得ながら凹部のみを選択的に平滑にする事
が困難である。電子写真複写機等には、より高速化・高
耐久性が求められており、現像剤の搬送が局部的に突出
された形状をしている部分にのみ依存していると、この
部分の摩耗が選択的に促進され長期的に見て搬送力の低
下という問題を生じる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決した現像スリーブ及び現像装置を提供すること
を目的とする。
【0012】すなわち、本発明は、粗面化させた現像ス
リーブ表面への現像剤の融着を減少させると同時に、現
像剤層の帯電量減少を防ぎ、しかも現像スリーブ表面に
常に均一な現像剤層を形成させることができ、且つ低湿
度の環境下で現像剤層のコートむらや画像濃度の低下を
解消し、更には高速・高耐久時においても摩耗量及び搬
送力の低下を最小限にすることが可能となる現像スリー
ブを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、以下
の構成により上記目的を達成する。
【0014】本発明は、スリーブ基体の表面が、平面に
おいて多角形の形状を有する稜線状突出部を多数持ち、
かつ該稜線状突出部の頂点付近以外の部位に微細な凹凸
を付与した表面を有することを特徴とする現像スリーブ
に関する。
【0015】本発明は、静電潜像担持体の静電潜像を可
視像化するための現像剤を担持搬送する現像スリーブを
有する現像装置において、該現像スリーブは、スリーブ
基体の表面が、平面において多角形の形状を有する稜線
状突出部を多数持ち、かつ該稜線状突出部の頂点付近以
外の部位に微細な凹凸を付与した表面を有することを特
徴とする現像装置に関する。
【0016】以下、本発明を詳細に説明する。
【0017】本発明者らは、現像スリーブ表面への現像
剤の融着と現像剤の搬送力の点、低湿度の環境下での現
像剤層のコートむらの点、及び現像スリーブの高速・高
耐久時における摩耗量の抑制の点について鋭意研究した
ところ、スリーブ基体の表面が、平面において多角形の
形状を有する稜線状突出部を多数持ち、かつ該稜線状突
出部の頂点付近以外の部位に微細な凹凸を付与した表面
を有することにより、現像剤の融着が発生しずらく、か
つ現像剤の搬送力に優れ、低湿度の環境下においてもチ
ャージアップ現象が生じにくく、現像剤の均一コートを
行うことが可能であり、現像スリーブ表面の耐摩耗性に
優れることを見い出した。
【0018】本発明の現像スリーブを図2乃至図13を
用いて説明する。
【0019】図2は本発明に従う現像スリーブの表面部
分を上部から見た一実施形態の概略図である。本実施形
態の現像スリーブは、表面上に稜線状に突出した凸部の
形状が該表面を上部より見て(平面において)連続的に
多角形に形成させた表面形状となっている。
【0020】図3は本発明の他の実施形態に従う現像ス
リーブの表面部分を上部から見た概略図である。本実施
形態の現像スリーブは、表面上に稜線状に突出した凸部
の形状が該表面を上部より見て多角形に形成させ、且つ
該稜線状の凸部の多角形の対角線d、d′が不均一な大
きさで分布された表面である。
【0021】図4は本発明のさらに他の実施形態に従う
現像スリーブの表面部分を上部から見た概略図である。
本実施形態の現像スリーブは、表面上に形成された多角
形の形状を有する稜線状突出部が必ずしも連続的に構成
される必要はなく、例えばマスクしたスリーブ基体をエ
ッチングした場合など、稜線部に不連続なところが生じ
ても、それが部分的な不連続であって巨視的に見て多角
形を構成しているならば搬送力を低下させる事はない。
【0022】図5は図4に示す現像スリーブの表面層の
断面を示す概略図である。本実施形態の現像スリーブ表
面上の稜線の高さhは図に示すように稜線に囲まれた部
分の最下部Pと稜線部の最高部P′との差の事をいう。
又、現像スリーブ表面上の稜線の稜線部の頂点付近以外
の部分とは図に示すようにS−S′間の事をいい、この
部分に微細な凹凸を設ける事により帯電量向上が可能と
なる。
【0023】本発明の現像スリーブは、図5に示すよう
に稜線に囲まれた部分の最下底部位と稜線の最頭頂点部
位との差から定義される稜線状突出部位の高さh(μ
m)は、表1から明らかな如く使用する現像剤の平均粒
径r(μm)に対して好ましくは、下記条件 0.01×r≦h≦2.5×r を満足することが良く、より好ましくは、下記条件 0.05×r≦h≦1.2×r を満足することが良い。
【0024】hとnとの関係がh<0.01×rでは必
要とされる搬送力が得られがたく、2.5×r<hでは
現像スリーブ表面上に現像剤を均一にコートする事が困
難となるので好ましくない。
【0025】図2乃至図5に示すように多角形の形状を
有する稜線状突出部の最長対角線長さd(μm)は、表
2から明らかな如く使用する現像剤の平均粒径r(μ
m)に対して、好ましくは下記条件 0.25×r≦d≦35×r を満足することが良く、より好ましくは、下記条件 1.2×r≦d≦27×r を満足することが良く、さらに単位面積(1平方mm)
あたりの稜線状突出部の数nは、下記条件 15≦n≦12000 を満足することが良く、より好ましくは、下記条件 300≦n≦7500 を満足することが良い。
【0026】d、r及びnの関係が、d<0.25×r
又は12000<nであると稜線状突出部位のピッチが
狭すぎて現像剤がスリーブ表面に融着しやすくなり、3
5×r<d又はn<15であると必要な搬送力が得られ
がたいので好ましくない。
【0027】現像スリーブ表面上に設けられた多角形の
形状を有する稜線状突出部の頂点付近以外の部位、すな
わち、図5に示すS−S′間に形成された凹凸のRa
(中心線平均粗さ)、Rz(十点平均粗さ)は表3から
明らかな如く使用する現像剤の平均粒径r(μm)に対
して、好ましくは下記条件 0.001×r≦Ra≦0.5×r 0.01×r≦Rz≦1.2×r を満足することが良く、より好ましくは下記条件 0.008×r≦Ra≦0.1×r 0.03×r≦Rz≦0.7×r を満足することが良い。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
【表3】
【0031】表1は、稜線状突出部の高さhと現像剤の
平均粒径rとの比を表1で示した値をとる表面形状の現
像スリーブを用いた時の搬送力及びコートむらを示した
表である。
【0032】表2は、稜線状突出部の最長対角線長さd
と、現像剤の平均粒径rとの比が表2に示した値をとる
表面形状の現像スリーブにおいて、稜線状突出部の数n
を観察した値と、この現像スリーブを用いた時の融着及
び搬送力を示した表である。
【0033】表3は、稜線状突出部の頂点付近以外の微
細な凹凸のRa及びRzと、現像剤の平均粒径rとの比
が表3に示した値をとる表面形状の現像スリーブを用い
た時の帯電及び融着を示した表である。
【0034】Ra及びRzが、Ra<0.001×r又
はRz<0.01×rであると現像剤の帯電量が減少
し、特に低湿度の環境において著しい帯電量の低下を生
じ、0.5×r<Ra又は1.2×r<Rzであると、
現像スリーブ表面に現像剤融着を生じやすくなるので好
ましくない。
【0035】また、現像スリーブ表面上に導電化樹脂被
膜層、非磁性金属化処理層、化成被膜処理層及び電着塗
装被膜層からなる群から選ばれた層を少なくとも1つ以
上を形成する事ができ、これらの層は現像スリーブ表面
上に付与された微細な凹凸形状をさらに長期にわたり保
持する事が可能となる。
【0036】本発明において電着塗装とは、電着塗料中
に樹脂と共に分散された粉体が電気泳動作用によって析
出する電着樹脂と共に共析する方法である。
【0037】ここで電着塗装処理層の表面形状のメカニ
ズムは、一般に電着塗装処理時に水の加水分解により被
塗物が陰極の場合にはH2 、陽極の場合にはO2 の気泡
が発生する。加熱硬化工程によりこの気泡の発生した部
分に樹脂が流動し均一な平滑表面形状を形成する。しか
し、本発明では電着条件及び電着浴組成及び硬化条件等
を設定する事により、表面の気泡の形成状態及び樹脂の
流動状態等を制御する事が可能となり、稜線状に突出し
た凸部及び稜線状の凸部付近以外の部分の微細な凹凸を
形成できる。この方法によれば、スリーブ基材にあらか
じめ微細な凹凸形状を形成させることなく、凹凸形状と
保護処理層とを同時に形成することが可能となり、従っ
て前記各層の中でも電着塗装被膜層を最上層に設けるこ
とが最も好ましい方法である。
【0038】その他の方法としては、非磁性金属表面を
フォトレジスト等で任意にパターニングした後、エッチ
ング処理をおこなう方法や、プラスチックやセラミック
素材等からなる非金属部材を任意の形状に成形・焼成す
る方法等があるが、凹凸形状の形成と保護処理層の形成
とを別工程で行う必要がある。
【0039】以上のように本発明の現像装置の現像スリ
ーブは、その表面に多角形の形状を有する稜線状突出部
を多数持ち、しかも稜線状突出部の頂点付近以外の部位
に微細な凹凸が付与されている事により、更には現像ス
リーブ表面上に導電化樹脂被膜層、非磁性金属化処理
層、化成被膜処理層、電着塗装被膜層の中から選ばれた
層を少なくとも1つ以上を設ける事により、非常に優れ
た搬送力、及び帯電安定性を持ち、画像特性を損なう事
無く、現像スリーブの高速化及び高耐久化を実現でき
る。これは、公知例に示したように、現像スリーブ表面
に局部的にしか凸部を持たないものと比較して、現像剤
の搬送力が環境により受ける影響が少なく、しかも搬送
力の反力が凸部全体ひいては表面全体に分散されるため
に、現像剤との耐摩耗性が向上し長期にわたる安定した
搬送力の発現が可能となるためである。
【0040】図6〜図13は本発明に従う現像スリーブ
の表面層の断面を示す概略図である。
【0041】図6において本実施形態の現像スリーブ9
は、スリーブ状の非磁性金属部材に対してその上面をデ
ィッピング等によりフォトレジストを塗布し、レーザー
や紫外線等で任意の大きさと形状を持った多角形になる
ように露光・現像し、酸又はアルカリ等で化学エッチン
グ処理する事により稜線形状を持つ非磁性金属部材10
となる。
【0042】図7において本実施形態の現像スリーブ9
は、上記方法により化学エッチング処理をおこなった稜
線形状を持つ非磁性金属部材10に対して、その表面上
に導電化樹脂被膜層11を形成してなっている。
【0043】図8において、本実施形態の現像スリーブ
9は、上記方法により化学エッチング処理をおこなった
稜線形状を持つ非磁性金属部材10に対して、その表面
上に一般に知られているメッキや蒸着方法等により非磁
性金属化処理層12を形成してなっている。
【0044】図9において本実施形態の現像スリーブ9
は、上記方法により化学エッチング処理をおこなった稜
線形状を持つ非磁性金属部材10に対して、その表面上
に酸化被膜等の化成被膜処理層13を形成してなってい
る。
【0045】図10において本実施形態の現像スリーブ
9は、上記方法により化学エッチング処理をおこなった
稜線形状を持つ非磁性金属部材10に対して、その表面
上に酸化被膜等の化成被膜処理層13を形成し、更にそ
の上面に導電化樹脂被膜層11を形成してなっている。
【0046】図11において本実施形態の現像スリーブ
9は、表面上に稜線状に突出した凸部を持つスリーブ状
に成形した非金属部材14に対して、その表面上に一般
に知られている非金属部材に行うメッキや蒸着方法等に
より非磁性金属化処理層12を形成してなっている。
【0047】図12において本実施形態の現像スリーブ
9は、上記方法により表面上に稜線状に突出した凸部を
持つスリーブ状に成形した非金属部材14に対して、そ
の表面上に導電化樹脂被膜層11を形成してなってい
る。
【0048】図13において本実施形態の現像スリーブ
9は、スリーブ状の非磁性金属部材15に対してその表
面上に電着塗装処理層16を形成してなっている。
【0049】以上のように本発明において、現像スリー
ブの表面形状はスリーブ状の非磁性金属部材に化学エッ
チング処理をおこなった形状、又は表面上に稜線状に突
出した凸部を持つスリーブ状に成形した非金属部材14
の形状、又は電着塗装処理層16の表面形状等に多大に
起因されたものとなっている。更に、稜線の凸部の頂点
付近以外(S−S′間)の部分でRa又はRzの値が小
さい場合は、表面コート層を設ける前に軽くサンドブラ
スト処理をする事で補う事ができる。
【0050】尚ここで挙げた構成は一例であって他の構
成であっても、前記の表面形状を有しているのならば十
分な効果を得る事ができる。
【0051】本発明によれば現像スリーブ9に用いるス
リーブ基体の材料としては、アルミニウムや鉄等の非磁
性金属部材10又はプラスチックやセラミック素材等か
らなる非金属部材14のいずれを使用してもよく、その
材質により導電化樹脂被膜層11、非磁性金属化処理層
12、化成被膜処理層13、電着塗装被膜層16等の表
面コート層が選択される。
【0052】又、本発明によればフォトレジストの種類
及び塗布方法には特に規制はなく紫外線露光の場合はレ
ジストの種類によりネガ又はポジのマスクを用いる事に
より前記の表面形状のパターンができ、レーザー光線露
光の場合はポジ型のフォトレジストを塗布し多角形状に
規制されたレーザー光線で露光し、スリーブを回転させ
ながらスキャニングする事によりフォトレジスト全面に
前記表面形状のパターンができる。
【0053】又、導電化樹脂被膜層11は吹付け塗装・
静電塗装・粉体塗装・電着塗装・ディッピング塗装等い
ずれによっても形成する事ができ、塗膜中にカーボンブ
ラック・グラファイト・導電性セラミック等の導電性粉
体又は半導電性粉体を含有させる事による導電化や、ピ
ロール・チオフェン等の電解重合性の導電性高分子によ
る導電化をする事が可能である。
【0054】又、非金属部材14で用いる材料としては
剛性及び安定性があるもので、プラスチック材ではポリ
サルホン・ポリカーボネート・ポリエーテルイミド・ポ
リアミドイミド・その他が使用でき、セラミック材では
SiO2 、Al23 等の酸化セラミック又はその他の
セラミック並びに複数の焼結体を用いる事ができる。
【0055】又、本発明によれば電着塗装被膜層16は
アニオン型又はカチオン型のいずれの塗料を用いてもよ
く、電解条件・加熱硬化条件・フィラーの含有量・樹脂
のフロー性等のファクターを選択する事により電着塗装
被膜層16の表面形状の制御が可能となる。
【0056】次に本発明の現像装置に関して説明する。
【0057】本発明の現像装置は、静電潜像担持体の静
電潜像を可視像化するための現像剤を担持搬送する現像
スリーブを有している。
【0058】静電潜像担持体としては、アモルファスシ
リコーンやOPCの如き感光体のドラムやベルトが用い
られる。
【0059】本発明の現像装置は、トナーによって構成
される一成分系現像剤及びトナーとキャリアによって構
成される二成分系現像剤のいずれの現像剤を用いること
も可能である。
【0060】さらに本発明の現像装置は、現像部におい
て、静電潜像担持体と現像スリーブとを一定の間隔を保
つように配置し、現像時に現像スリーブに担持されてい
る現像剤を静電潜像担持体に飛散させて現像するジャン
ピング現像方法を用いることが出来る。
【0061】図1は本発明の現像装置の一例の概略構成
を示す断面図である。図において4は固定磁石ローラ
ー、2は可動な現像スリーブ、8はホッパー部、1は磁
性体から成る厚み規制のための磁性ブレード、5は感光
ドラム、7は一成分磁性現像剤である。6はスリーブ2
と感光ドラム5の間にAC、DCの重畳電圧を印加する
ための電源部である。
【0062】この現像装置において、現像剤7はホッパ
ー8に貯蔵されており、磁石ローラー4の磁力によって
現像スリーブ2上へと引き寄せられる。現像スリーブ上
の現像剤は、現像スリーブの回転に伴い現像スリーブと
の摩擦により電荷を与えられる。
【0063】現像剤は回転する現像スリーブによって搬
送されてブレード部に達する。磁性ブレード1の対向位
置には磁極N1 が配置されている。現像剤はブレード1
と磁極N1 との間に生ずる磁界と、ブレード1と現像ス
リーブ2との間隔によりある一定の厚みに規制され現像
剤層3が塗布される。スリーブは更に回転してスリーブ
に対向する感光ドラム5に達する。感光ドラムと対向し
た現像剤層3は現像磁極S1 の磁力によって穂立ちし、
感光ドラム上の静電潜像と現像スリーブとの間に印加さ
れるAC、DCの重畳電圧による電界の作用によって往
復運動して、潜像電荷のあるところにだけ付着する。
【0064】現像残りの現像スリーブ上の現像剤は更に
現像スリーブの回転、搬送磁極N2、S2 、N3 の磁力
によって現像容器内へと搬送される。
【0065】本発明で用いる物性値の測定方法を以下に
示す。
【0066】(1)稜線状突出部の高さ(h)の測定:
図5に示す稜線に囲まれた部分の最下部Pと稜線の最高
部P′との差を稜線状突出部の高さhとし、接触式粗さ
計(商品名:P−1、Tencor社製)により、60
°角の非磁性スタイラスを使用して、スキャンスピード
0.1〜10μm/secで測定し、この方法で3点測
定した平均値とした。
【0067】(2)稜線状突出部の最長対角線長さ
(d)の測定:現像スリーブの表面を走査型電子顕微鏡
(SEM)による観察で測定し、この方法で10点測定
した平均値とした。
【0068】(3)現像スリーブ表面の単位面積(1平
方mm)あたりの多角形の数の測定:現像スリーブの表
面を走査型電子顕微鏡(SEM)による観察で測定し、
単位面積(1平方mm)あたりの数に換算した。
【0069】(4)稜線状の凸部の頂点付近以外の部品
のRa及びRzの測定 図5に示すS−S′の間の微細な凹凸のRa(中心線平
均粗さ)及びRz(十点平均粗さ)の測定方法としては
接触式粗さ計(製品名:P−1、Tencor社製)に
より、60°角の非磁性スタイラスを使用して、スキャ
ンスピード0.1μm〜10μm/secで測定した。
【0070】(5)現像剤(トナー)の平均粒径の測
定:ここで、粒度分布については、種々の方法によって
測定できるが、本発明においてはコールターカウンター
を用いて行った。
【0071】測定装置としては、コールターカウンター
TA−II型或いはコールターマルチサイザーII(コ
ールター社製)を用いる。電解液は、1級塩化ナトリウ
ムを用いて、約1%NaCl水溶液を調製する。例え
ば、ISOTON−II(コールターシエンティフィッ
クジャパン社製)が使用できる。測定方法としては、前
記電解水溶液100〜150ml中に分散剤として、界
面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩
を、0.1〜5ml加え、さらに測定試料を2〜20m
g加える。試料を懸濁した電解液は、超音波分散器で約
1〜3分間分散処理を行い、前記測定装置により、アパ
ーチャーとして100μmアパーチャーを用いて、トナ
ーの体積、個数を測定して体積分布と個数分布とを算出
した。それから、本発明に係るところの体積分布から求
めた重量基準の重量平均粒径(D4)(各チャンネルの
中央値をチャンネル毎の代表値とする)。
【0072】
【実施例】以下本発明を実施例を用いて詳細に説明す
る。
【0073】(現像スリーブAの製造)スリーブ部材と
してアルミニウム53Sを使用した。これを40℃に保
たれた5vol%アルカリ脱脂剤(商品名:VJP31
20−4、ヘンケル白水社製)中で2分間超音波処理
し、更に脱イオン水にて水洗しスリーブ基体とした。カ
チオン型電着塗料(商品名:ニューペイトンER−F
2、上村工業社製)中にカーボンブラックを3phrと
酸化チタンを40phr含有させた塗料を用いて50V
の電圧で電着し170℃の硬化により約8μmの塗膜を
スリーブ基体上に形成し現像スリーブAを得た。この方
法で被膜すると上記の形状に得られガラスビースによる
ブラスト処理をする必要がないのでガラスビーズの廃棄
物を出さないで済みエコロジーに促している。
【0074】(現像スリーブBの製造)スリーブ部材と
してアルミニウム53Sを使用した。現像工程としては
スリーブ表面上にディッピングでポジ型フォトレジスト
(商品名:AZ−1350J、シプレー社製)を約1.
5μmの厚さに塗布し、80℃30分間プリベーク後フ
ォトマスクを載せてスリーブを回転させながら紫外線露
光し現像工程とした。更にはエッチング工程として60
℃・30%苛性ソーダ中に浸漬した後に、発煙硝酸中で
レジストを剥離し、スリーブ基体とした。このスリーブ
基体を20g/1しゅう酸液中で4A/dm2 の電流に
より陽極酸化処理をし厚さ約10μmのアルマイト層を
形成し、一般に行われる封孔処理をせずに、アニオン型
電着塗料(商品名:C−1L、ハニー化成社製)中にカ
ーボンブラックを3phrと酸化チタン(商品名:ET
−500W、石原産業社製)を40phr含有させた塗
料を用いて150Vの電圧で電着し120℃の硬化によ
り約8μmの塗膜をスリーブ基体上に形成し現像スリー
ブBを得た。この方法で被膜すると上記の形状が得られ
ガラスビーズによるブラスト処理をする必要がないので
ガラスビーズの廃棄物を出さないで済みエコロジーに促
している。
【0075】(現像スリーブCの製造)現像スリーブB
の製造で用いたのと同じスリーブ基体を用いて、このス
リーブ基体表面に、ポリオール(商品名:タケラックE
−550A、武田薬品工業社製)とイソシアネート(商
品名:タケネートD140N、武田薬品工業社製)とを
調整したウレタン塗料中にカーボンブラック(商品名:
ケッチェンブラックEC600JD、AKZO社製)を
3phr(樹脂固形分100重量%に対する添加物の重
量%)とグラファイト微粒子(商品名:GP−60S、
日立粉末冶金社製)を12phr含有させた塗料を用い
て、スリーブ基体を400rpmの速度で回転させてる
ところに吹付け塗装で塗布し、150℃の硬化工程を経
て約12μmの塗膜をスリーブ基体上に形成し現像スリ
ーブCを得た。この方法で被膜すると上記の形状が得ら
れガラスビーズによるブラスト処理をする必要がないの
でガラスビーズの廃棄物を出さないで済みエコロジーに
促している。
【0076】(現像スリーブDの製造)スリーブ部材と
してアルミニウム53Sを使用した。現像工程としては
スリーブ表面上にディッピングでポジ型フォトレジスト
(商品名:AZ1350J、シプレー社製)を約1.5
μmの厚さに塗布し、80℃30分間のプリベーク後フ
ォトマスクを載せてスリーブを回転させながら紫外線露
光し現像工程とした。更にはエッチング工程として60
℃・30%苛性ソーダ中に浸漬した後に、発煙硝酸中で
レジストを剥離し現像スリーブDを得た。
【0077】(現像スリーブEの製造)スリーブ部材と
してアルミニウム53Sを使用した。現像工程としては
スリーブ表面上にディッピングでポジ型フォトレジスト
(商品名:AZ−1350J、シプレー社製)を約1.
5μmの厚さに塗布し、80℃30分間のプリベーク後
フォトマスクを載せてスリーブを回転させながら紫外線
露光し、現像工程とした。現像したスリーブを混酸液中
でエッチングした後に発煙硝酸中でレジストを剥離し稜
線形状を持つ表面とした。この表面を更に不定形粒子で
1.5kg/cm2 の空気圧で約1分間ブラスト処理を
行い現像スリーブEを得た。
【0078】(現像スリーブFの製造)現像スリーブB
の製造で用いたのと同じスリーブ基体を用いて、この基
体表面を亜鉛置換した上に約3μmの無電解ニッケルめ
っき層を形成し現像スリーブFを得た。
【0079】(現像スリーブGの製造)現像スリーブB
の製造で用いたのと同じスリーブ基体を用いて、このス
リーブ基体を20g/1しゅう酸液中で4A/dm2
電流により陽極酸化処理をし厚さ約10μmのアルマイ
ト層を形成して現像スリーブGを得た。
【0080】(現像スリーブHの製造)スリーブ部材と
してポリエーテルイミドを主成分にしたプラスチックを
使用し、上面に稜線状の多角形を有するスリーブ状に成
形してスリーブ基体とした。この基体に一般に行われて
いるプラめっきと同じ処理方法によりプラスチック材上
に触媒を付与しこの表面上に約3μm無電解ニッケルめ
っき層を形成し現像スリーブHを得た。
【0081】(現像スリーブIの製造)スリーブ部材と
してSiO2 を主成分にしたセラミックを、上面に稜線
状の多角形を有するスリーブ状に成形してスリーブ基体
とした。現像スリーブHの製造と同様にしてこの表面上
に約3μm無電解ニッケルめっき層を形成し現像スリー
ブIを得た。
【0082】(現像スリーブJの製造)スリーブ部材と
してポリエーテルイミドを主成分にしたプラスチックを
使用し、現像スリーブHの製造と同様にしてこの表面上
に約3μm無電解ニッケルめっき層を形成してスリーブ
基体とした。更にこの表面上に現像スリーブCの製造と
同様にして約12μmの塗膜を形成し現像スリーブJを
得た。
【0083】(現像スリーブKの製造)スリーブ部材と
してSUS304を使用し、この表面を定形粒子による
ブラスト処理を行う事により複数の球状痕跡窪みになる
ように形成した現像スリーブKを得た。
【0084】(現像スリーブLの製造)スリーブ部材と
してSUS304を使用し、この表面を定形粒子と不定
形粒子の混合剤でブラスト処理を行う事により微細粗面
領域と比較的平滑処理された凹部とを混在して有するよ
うに形成した現像スリーブLを得た。
【0085】(現像スリーブMの製造)スリーブ部材と
してSUS304を使用し、この表面を不定形粒子によ
るブラスト処理を行い洗浄された後に乾燥させる。ブラ
スト処理された表面にプラズマCVD法でメタンガスを
蒸着しダイヤモンド薄膜を被覆する事によりブラスト面
の凸部の形状を保存しながら凹部を平滑にするように形
成した現像スリーブMを得た。
【0086】(現像スリーブNの製造)現像スリーブA
の製造において硬化条件を170℃から195℃に設定
変更し、ブチルセロソルブを3.5phr添加したこと
を除いては、現像スリーブAの製造と同様にして現像ス
リーブNを得た。
【0087】得られた現像スリーブA乃至Nの各種物性
を表4に示す。
【0088】
【表4】
【0089】(実施例1乃至10及び比較例1乃至4)
図1に示す現像装置を用いて、低湿度環境(5%)下で
ピッチむらと画像濃度の観察、及びブロッチ発生の観
察、更には耐久試験前後の搬送力の変化により判定し
た。ここで、耐久試験は現像剤7を適時交換しつつ20
0時間の空回転を実施する事により行った。
【0090】図1の現像装置において、マグネットロー
ル4の磁極の強さはN1 =700Gauss,S1 =8
00G、N2 =S2 =N3 =S3 =500Gとし、スリ
ーブとドラムの間隔は0.3mmとし、ブレード1には
磁性体である鉄を用い、スリーブとブレードの間隔は
0.25mmに保持し、バイアス電源6としてACにD
C重畳させたものを用い、Vpp=1200(V)、f
=1800(Hz)、DC=+100(V)とし、現像
スリーブ9の外径を32mmとした。尚、外径32mm
の現像スリーブの200時間の空回転は、コピー速度8
5枚/分の複写機でA4サイズの紙を100万枚複写し
た状態に対応するものである。また用いた現像剤の平均
粒径は9μmのものである。
【0091】評価結果を表5に示す。
【0092】
【表5】
【0093】
【発明の効果】本発明においては、現像スリーブがスリ
ーブ基体の表面が、平面において多角形の形状を有する
稜線状突出部を多数持ち、かつ該稜線状突出部の頂点付
近以外の部位に微細な凹凸を付与した表面を有すること
から、粗面化させた現像スリーブ表面への現像剤の融着
を減少させると同時に、現像剤層の帯電量減少を防ぎ、
しかも現像スリーブ表面に常に均一な現像剤層を形成さ
せることができ、且つ低湿度の環境下で現像剤層のコー
トむらや画像濃度の低下を解消し、更には高速・高耐久
時においても摩耗量及び搬送力の低下を最小限にするこ
とが可能となった。また、前記膜を現像剤担持体に被膜
することにより、上記の形状が得られガラスビーズにブ
ラスト処理をする必要がないのでガラスビーズの廃棄物
を出さないで済み、エコロジーに促している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う現像装置の一例の概略構成を示す
断面図である。
【図2】本発明の現像スリーブの一実施形態の表面部分
を上部から見た概略図である。
【図3】本発明の現像スリーブの他の実施形態の表面部
分を上部から見た概略図である。
【図4】本発明の現像スリーブの他の実施形態の表面部
分を上部から見た概略図である。
【図5】図4に示す現像スリーブの表面層の断面を示す
概略図である。
【図6】本発明に従う現像スリーブの表面層の断面を示
す概略図である。
【図7】本発明に従う現像スリーブの表面層の断面を示
す概略図である。
【図8】本発明に従う現像スリーブの表面層の断面を示
す概略図である。
【図9】本発明に従う現像スリーブの表面層の断面を示
す概略図である。
【図10】本発明に従う現像スリーブの表面層の断面を
示す概略図である。
【図11】本発明に従う現像スリーブの表面層の断面を
示す概略図である。
【図12】本発明に従う現像スリーブの表面層の断面を
示す概略図である。
【図13】本発明に従う現像スリーブの表面層の断面を
示す概略図である。
【符号の説明】
1 磁性体から成る厚み規制のための磁性ブレード 2 可動なスリーブ 3 現像剤層 4 固定磁石ローラー 5 感光ドラム 6 スリーブ2と感光ドラム5の間にAC、DCの重畳
電圧を印加するための電源部 7 一成分磁性現像剤 8 ホッパー部 9 本実施例の現像スリーブ 10 稜線形状を持つ非磁性金属部材 11 導電化樹脂被膜層 12 非磁性金属化処理層 13 化成被膜処理層 14 非金属部材 15 非磁性金属部材 16 電着塗装被膜層
フロントページの続き (72)発明者 西山 和重 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スリーブ基体の表面が、平面において多
    角形の形状を有する稜線状突出部を多数持ち、かつ該稜
    線状突出部の頂点付近以外の部位に微細な凹凸を付与し
    た表面を有することを特徴とする現像スリーブ。
  2. 【請求項2】 該多角形の形状を有する稜線状突出部の
    高さをh(μm)、多角形の形状を有する稜線状突出部
    の最長対角線長さをd(μm)、使用する現像剤の平均
    粒径をr(μm)、単位面積(1平方mm)あたりの稜
    線状突出部の数をnとするとき、h・d・r・nは、下
    記条件 0.01×r≦h≦2.5×r 0.25×r≦d≦35×r 15≦n≦12000 を満足することを特徴とする請求項1記載の現像スリー
    ブ。
  3. 【請求項3】 該多角形の稜線状の凸部の頂点付近以外
    の部分の微細な凹凸のRa(中心線平均粗さ)、Rz
    (十点平均粗さ)は、使用する現像の平均粒径をr(μ
    m)としたときに、下記条件 0.001×r≦Ra≦0.5×r 0.01×r≦Rz≦1.2×r を満足することを特徴とする請求項1又は2記載の現像
    スリーブ。
  4. 【請求項4】 該多角形の形状を有する稜線状突出部
    は、該現像スリーブ基体表面上に導電化樹脂被膜層、非
    磁性金属化処理層、化成被膜処理層及び電着塗装被膜層
    からなる群から選ばれた層を少なくとも1つ以上を設け
    る事により成されたものであることを特徴とする請求項
    1乃至3記載の現像スリーブ。
  5. 【請求項5】 静電潜像担持体の静電潜像を可視像化す
    るための現像剤を担持搬送する現像スリーブを有する現
    像装置において、 該現像スリーブは、スリーブ基体の表面が、平面におい
    て多角形の形状を有する稜線状突出部を多数持ち、かつ
    該稜線状突出部の頂点付近以外の部位に微細な凹凸を付
    与した表面を有することを特徴とする現像装置。
  6. 【請求項6】 該多角形の形状を有する稜線状突出部の
    高さをh(μm)、多角形の形状を有する稜線状突出部
    の最長対角線長さをd(μm)、使用する現像剤の平均
    粒径をr(μm)、単位面積(1平方mm)あたりの稜
    線状突出部の数をnとするとき、h・d・r・nは、下
    記条件 0.01×r≦h≦2.5×r 0.25×r≦d≦35×r 15≦n≦12000 を満足することを特徴とする請求項5記載の現像装置。
  7. 【請求項7】 該多角形の稜線状の凸部の頂点付近以外
    の部分の微細な凹凸のRa(中心線平均粗さ)、Rz
    (十点平均粗さ)は、使用する現像剤の平均粒径をr
    (μm)としたときに、下記条件 0.001×r≦Ra≦0.5×r 0.01×r≦Rz≦1.2×r を満足することを特徴とする請求項5又は6記載の現像
    装置。
  8. 【請求項8】 該多角形の形状を有する稜線状突出部
    は、該現像スリーブ基体表面上に導電化樹脂被膜層、非
    磁性金属化処理層、化成被膜処理層及び電着塗装被膜層
    からなる群から選ばれた層を少なくとも1つ以上を設け
    る事により成されたものであることを特徴とする請求項
    5乃至7記載の現像装置。
JP30374094A 1994-12-07 1994-12-07 現像スリーブ及び現像装置 Withdrawn JPH08160736A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30374094A JPH08160736A (ja) 1994-12-07 1994-12-07 現像スリーブ及び現像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30374094A JPH08160736A (ja) 1994-12-07 1994-12-07 現像スリーブ及び現像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08160736A true JPH08160736A (ja) 1996-06-21

Family

ID=17924707

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30374094A Withdrawn JPH08160736A (ja) 1994-12-07 1994-12-07 現像スリーブ及び現像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08160736A (ja)

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002033712A1 (fr) * 2000-10-19 2002-04-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Rouleau magnetique, procede de fabrication de ce rouleau magnetique et equipement electronique faisant appel a ce rouleau magnetique
JP2002287435A (ja) * 2002-01-23 2002-10-03 Kyocera Mita Corp 正帯電単層型電子写真感光体を用いた画像形成方法
JP2005326748A (ja) * 2004-05-17 2005-11-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd マグネットロールの製造方法
JP2007108669A (ja) * 2005-09-16 2007-04-26 Ricoh Co Ltd 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2007108666A (ja) * 2005-09-16 2007-04-26 Ricoh Co Ltd 現像ローラ、現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2007133244A (ja) * 2005-11-11 2007-05-31 Seiko Epson Corp 現像剤担持ローラ、現像装置、画像形成装置、及び、画像形成システム
US7356295B2 (en) 2005-02-14 2008-04-08 Ricoh Co., Ltd. Developer-carrying member having improved transportability, a developing unit, a process cartridge and an image forming apparatus
WO2008136487A1 (ja) * 2007-04-27 2008-11-13 Canon Kabushiki Kaisha 現像ローラ、現像装置、プロセスカートリッジおよび電子写真画像形成装置
US7664441B2 (en) 2006-07-10 2010-02-16 Ricoh Company, Ltd. Developer holding member, development device, process cartridge, image forming apparatus and method of manufacturing hollow body
US7965964B2 (en) * 2007-08-22 2011-06-21 Kabushiki Kaisha Toshiba Developing roller, developing apparatus, and image forming apparatus
US8086152B2 (en) 2007-05-30 2011-12-27 Seiko Epson Corporation Developing device, image forming apparatus, image forming system, developing method, and toner bearing member
US8086150B2 (en) 2005-11-02 2011-12-27 Seiko Epson Corporation Toner particle-bearing roller with projection portion, developing device having such toner particle-bearing roller, and image forming apparatus having such developing device
US8175501B2 (en) 2005-09-13 2012-05-08 Ricoh Company, Ltd. Development roller including a development sleeve, surface treatment device that treats an outer surface of the development sleeve and wire member that roughens the outer surface of the development sleeve
US8178188B2 (en) 2001-04-20 2012-05-15 Panasonic Corporation Base layer for manufacturing an electronic component by an etching process
US8192339B2 (en) 2006-11-07 2012-06-05 Seiko Epson Corporation Developing roller, manufacturing method thereof, developing apparatus and image forming apparatus
JP2016133644A (ja) * 2015-01-20 2016-07-25 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 現像装置および画像形成装置

Cited By (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002033712A1 (fr) * 2000-10-19 2002-04-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Rouleau magnetique, procede de fabrication de ce rouleau magnetique et equipement electronique faisant appel a ce rouleau magnetique
US7060191B2 (en) 2000-10-19 2006-06-13 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Magnet roll, method of manufacturing the magnet roll, and electronic equipment using the magnet roll
US8247474B2 (en) 2001-04-20 2012-08-21 Panasonic Corporation Method of manufacturing base layer, ink for inkjet and electronic components
US8507076B2 (en) 2001-04-20 2013-08-13 Panasonic Corporation Combination of base layer and ink for inkjet for manufacturing electronic component
US8178188B2 (en) 2001-04-20 2012-05-15 Panasonic Corporation Base layer for manufacturing an electronic component by an etching process
JP2002287435A (ja) * 2002-01-23 2002-10-03 Kyocera Mita Corp 正帯電単層型電子写真感光体を用いた画像形成方法
JP2005326748A (ja) * 2004-05-17 2005-11-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd マグネットロールの製造方法
JP4529542B2 (ja) * 2004-05-17 2010-08-25 パナソニック株式会社 マグネットロールの製造方法
US7356295B2 (en) 2005-02-14 2008-04-08 Ricoh Co., Ltd. Developer-carrying member having improved transportability, a developing unit, a process cartridge and an image forming apparatus
US8175501B2 (en) 2005-09-13 2012-05-08 Ricoh Company, Ltd. Development roller including a development sleeve, surface treatment device that treats an outer surface of the development sleeve and wire member that roughens the outer surface of the development sleeve
JP2007108669A (ja) * 2005-09-16 2007-04-26 Ricoh Co Ltd 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2007108666A (ja) * 2005-09-16 2007-04-26 Ricoh Co Ltd 現像ローラ、現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP4682093B2 (ja) * 2005-09-16 2011-05-11 株式会社リコー 現像ローラ、現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
US8086150B2 (en) 2005-11-02 2011-12-27 Seiko Epson Corporation Toner particle-bearing roller with projection portion, developing device having such toner particle-bearing roller, and image forming apparatus having such developing device
US8401443B2 (en) 2005-11-02 2013-03-19 Seiko Epson Corporation Toner-particle bearing roller, developing device, and image forming apparatus
JP2007133244A (ja) * 2005-11-11 2007-05-31 Seiko Epson Corp 現像剤担持ローラ、現像装置、画像形成装置、及び、画像形成システム
US7891094B2 (en) 2006-07-10 2011-02-22 Ricoh Company, Ltd. Method of manufacturing a hollow body used in an image forming apparatus
US7664441B2 (en) 2006-07-10 2010-02-16 Ricoh Company, Ltd. Developer holding member, development device, process cartridge, image forming apparatus and method of manufacturing hollow body
US8192339B2 (en) 2006-11-07 2012-06-05 Seiko Epson Corporation Developing roller, manufacturing method thereof, developing apparatus and image forming apparatus
US7747204B2 (en) 2007-04-27 2010-06-29 Canon Kabushiki Kaisha Developing roller, developing assembly, process cartridge and electrophotographic image forming apparatus
WO2008136487A1 (ja) * 2007-04-27 2008-11-13 Canon Kabushiki Kaisha 現像ローラ、現像装置、プロセスカートリッジおよび電子写真画像形成装置
US8086152B2 (en) 2007-05-30 2011-12-27 Seiko Epson Corporation Developing device, image forming apparatus, image forming system, developing method, and toner bearing member
US7965964B2 (en) * 2007-08-22 2011-06-21 Kabushiki Kaisha Toshiba Developing roller, developing apparatus, and image forming apparatus
JP2016133644A (ja) * 2015-01-20 2016-07-25 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 現像装置および画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08160736A (ja) 現像スリーブ及び現像装置
JP4732536B2 (ja) 現像装置
US5286917A (en) Apparatus for developing electrostatic latent image and developing roller therefor
US20030016967A1 (en) Developing roller for electrophotography, developing apparatus, apparatus unit and image forming apparatus
US5563690A (en) Developing sleeve having an outer ceramic layer developing device for developing electrostatic latent images, and image-forming apparatus
US6546222B2 (en) Developing apparatus
JP2007264519A (ja) 現像剤担持体及びその製造方法並びにその現像剤担持体を用いる現像装置
JP3488123B2 (ja) 現像剤担持体およびその製造方法、および現像装置
JP4545990B2 (ja) 現像装置
JP4378143B2 (ja) 現像装置
US5965329A (en) Method of manufacturing a developing agent bearing member
US6334038B1 (en) Electrophotograph development apparatus using magnetic developer
JPH11133728A (ja) 現像剤担持体及び現像装置
JP3262466B2 (ja) 現像スリーブ及び現像装置
JP2004029574A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP3297549B2 (ja) 現像スリーブ及び現像装置
JP2976153B2 (ja) 現像装置
JP3963616B2 (ja) 現像装置
JP2008292971A (ja) 現像装置、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP4630425B2 (ja) 現像装置と該装置に使用する現像剤担持体の製造方法
JP2003005504A (ja) 現像剤担持体及びそれを用いた現像装置
JP4208395B2 (ja) 現像装置、装置ユニット及び画像形成装置
JP2003076132A (ja) 現像剤担持部材、現像装置、及び画像形成装置
JPH1090995A (ja) 現像剤担持体およびそれを用いた現像装置
JP3167060B2 (ja) 現像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020305