JP2000258162A - 圧電振動子の温度補償装置 - Google Patents

圧電振動子の温度補償装置

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JP2000258162A
JP2000258162A JP11057142A JP5714299A JP2000258162A JP 2000258162 A JP2000258162 A JP 2000258162A JP 11057142 A JP11057142 A JP 11057142A JP 5714299 A JP5714299 A JP 5714299A JP 2000258162 A JP2000258162 A JP 2000258162A
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piezoelectric vibrator
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JP11057142A
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Kazuo Hasegawa
和男 長谷川
Daisuke Takai
大輔 高井
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧電振動子のオフセット出力電圧に対する温
度補償において、従来はメモリ内に存在しない温度に対
して精度の高いオフセット電圧補正を行なうことができ
なかった。 【解決手段】 メモリ手段23の各アドレスには、所定
の温度ごとにオフセット補償値v,オフセット傾き係数
(補間係数)Δv,感度補償値kおよび感度傾き係数
(補間係数)Δkが記憶されており、メモリ手段23内
に存在しない温度に対するオフセット電圧に対しては、
オフセット傾き係数Δvからその温度に対する補正量を
求めることにより、圧電振動子Aに発生するオフセット
電圧を除去又は減少させることができる。また同様に感
度傾き係数Δkからその温度に対する出力感度の補正量
を求めることにより、感度の変動による影響を生じなく
させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温度変化に対して
複雑に変動するオフセット電圧特性や感度特性を有する
圧電振動子を、高い精度で温度補償できるようにした圧
電振動子の温度補償装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は振動型ジャイロスコープなどに使
用される圧電振動子を示す斜視図である。
【0003】圧電振動子1は、例えばエリンバなどの恒
弾性材料の平板の表裏両面に圧電材料が積層されたも
の、または全体が圧電材料の板材により形成されたもの
であり、圧電振動子1の先端は分岐形成され3つの振動
脚1a、1bおよび1cとなっている。各振動脚1a、
1bおよび1cには、駆動電極が設けられている(図示
せず)。前記ドライブ手段から、この駆動電極に交流駆
動電力が与えられると、各振動脚1a、1bおよび1c
は、圧電効果により各振動脚の並び方向となるX方向へ
振動駆動される。
【0004】各振動脚はX方向へ一次または数次モード
による曲げ変形振動を生じる。また、両側の振動脚1a
と1bが同じ位相で駆動され、中央の振動脚1cは、両
側の振動脚1a、1bと、位相が180度相違するよう
に駆動される。両側の振動脚1aと1bのある時点での
振幅の方向が+X方向のとき、中央の振動脚1cの振幅
方向は−X方向である。
【0005】上記のように振動駆動された状態でZ軸回
りの回転系に置かれると、各振動脚に対し振動駆動方向
と直交する方向へのコリオリ力が作用し、各振動脚はY
方向へ振動する。このコリオリ力による振動成分も、両
側の振動脚1a、1bと、中央の振動脚1cとで逆の位
相となる。ある時点で両側の振動脚1aと1bがコリオ
リ力により+Y方向への振幅成分を持つとき、中央の振
動脚1cは−Y方向への振幅成分を持つ。図4では、中
央の振動脚1cに検出用電極1eと1fが設けられ、コ
リオリ力によるY方向への振動成分が圧電効果により検
出用電極1eと1fとから位相差を有する信号として検
出される。
【0006】ところで、前記ジャイロスコープでは、設
置される環境温度の変化による圧電振動子1自体のねじ
れ変形や、圧電振動子1を支持する支持母材(図示せ
ず)の弾性係数の変化が起こりやすい。これらの現象が
起こると、圧電振動子1の出力信号にオフセット電圧が
発生したり、圧電振動子の感度が変化して出力信号の振
幅の高低差に変動を生じる。しかも、これらは温度によ
って複雑に変動することが知られており、これらが前記
検出用電極1eと1fからの出力信号に電圧として重畳
され、角速度に大きな誤差が含まれてしまう。
【0007】従来、このようなジャイロスコープの出力
信号を補償する手段としてはトリマ調整による補正、あ
るいは圧電振動子自体をレーザートリミング等により常
温時のオフセット調整や感度調整を行なった後、各温度
におけるオフセット電圧の補償を、例えば特開昭63−
142716号公報や特開平3−162616号公報な
どに記載された手段により行なうものであった。
【0008】上記公報に記載された手段では、予め恒温
槽の中に圧電振動子1を入れ、この中で低温から高温ま
で所定の温度間隔で温度を可変して、各温度ごとの圧電
振動子の出力電圧を測定し、その測定値を補償用データ
として補正用メモリに記憶しておき、前記補正用メモリ
から内部温度に対応する補償用データを読み出し、その
補償用データに基づいてオフセット電圧をキャンセルす
るというものであった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報に記
載された手段では、離散的に取得した補償用データを用
いて温度補償を行なうものであるため、例えば先の温度
1から次の温度t2までは、先の温度t1のときの補償
用データを用いて温度補償を行なうものとなる。よっ
て、補正用メモリに記憶されている補償用データの温度
間隔が広い場合には、先の温度t1と次の温度t2の間の
温度に対する検出信号の補償を正しく行なうことができ
ない。
【0010】また、先の温度t1と次の温度t2との間の
温度を細分化し、細かい温度間隔で補償用データを補正
用メモリに記憶させておくことも1つの手段ではある
が、広い温度範囲に渡りオフセット電圧や感度に対する
多くの補償用データのすべてを補正用メモリに記憶して
おくことは、補正用メモリとの記憶容量との関係上難し
い。さらに補正用メモリの記憶容量を大きくすること
は、その分のコストの高騰を招く、あるいは補正用メモ
リの収納スペースの確保の問題から、ジャイロスコープ
全体の外形寸法が大きくなり易く必ずしも適切な処置と
はいえない。
【0011】本発明は上記従来の課題を解決するための
ものであり、温度変化に対して複雑に変動するオフセッ
ト電圧特性や感度特性を有する圧電振動子を、高い精度
で温度補償することとした圧電振動子の温度補償装置を
提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、駆動電極と検
出電極とを有する圧電振動子と、前記駆動電極に駆動信
号を与えるドライブ手段と、前記検出電極から出力信号
を検出する信号検出手段と、前記圧電振動子の温度ある
いは圧電振動子の設置部の周囲温度を検出する温度セン
サと、前記圧電振動子の温度補償用データとして所定間
隔の温度ごとのオフセット補償値と前記温度間でのオフ
セット補償値の変化を表す補間係数とが記憶されたメモ
リ手段と、前記温度センサでの検出温度に基づいて前記
オフセット補償値および補間係数を前記メモリ手段から
読み出すインターフェース手段と、前記信号検出手段か
ら検出された信号から前記オフセット補償値および補間
係数に基づく信号成分を除去して、前記信号検出手段か
ら検出された信号のオフセット成分を除去しまたは減少
させるオフセット補償回路と、が設けられていることを
特徴とするものである。
【0013】また本発明は、駆動電極と検出電極とを有
する圧電振動子と、前記駆動電極に駆動信号を与えるド
ライブ手段と、前記検出電極から出力信号を検出する信
号検出手段と、前記圧電振動子の温度あるいは圧電振動
子の設置部の周囲温度を検出する温度センサと、前記圧
電振動子の温度補償用データとして所定間隔の温度ごと
の感度補償値と前記温度間での感度補償値の変化を表す
補間係数とが記憶されたメモリ手段と、前記温度センサ
での検出温度に基づいて前記感度補償値および補間係数
を前記メモリ手段から読み出すインターフェース手段
と、前記信号検出手段から検出された信号の利得を前記
感度補償値および補間係数に基づいて変化させ、前記信
号検出手段から検出された信号の検出感度を補正する感
度補償回路と、が設けられていることを特徴とするもの
である。
【0014】さらに本発明は、駆動電極と検出電極とを
有する圧電振動子と、前記駆動電極に駆動信号を与える
ドライブ手段と、前記検出電極から出力信号を検出する
信号検出手段と、前記圧電振動子の温度あるいは圧電振
動子の設置部の周囲温度を検出する温度センサと、前記
圧電振動子の温度補償用データとして所定間隔の温度ご
とのオフセット補償値と前記温度間でのオフセット補償
値の変化を表す補間係数および所定間隔の温度ごとの感
度補償値と前記温度間での感度補償値の変化を表す補間
係数が記憶されたメモリ手段と、前記温度センサでの検
出温度に基づいて前記オフセット補償値と感度補償値お
よびこれらに関する補間係数を前記メモリ手段から読み
出すインターフェース手段と、前記信号検出手段から検
出された信号から前記オフセット補償値および補間係数
に基づく信号成分を除去して、前記信号検出手段から検
出された信号のオフセット成分を除去しまたは減少させ
るオフセット補償回路と、前記信号検出手段から検出さ
れた信号の利得を前記感度補償値および補間係数に基づ
いて変化させ、前記信号検出手段から検出された信号の
検出感度を補正する感度補償回路と、が設けられている
ことを特徴とするものである。
【0015】本発明では、温度センサの検出温度とメモ
リ手段に記憶されている温度とが一致するときには、メ
モリ手段からその温度に対応するオフセット補償値や感
度補償値を読み出し、直接オフセット電圧補正及び感度
補正を行うことができる。また所定の温度以外の温度
(メモリ手段に記憶されていない温度)にあるときに
は、メモリ手段に記憶されている所定温度ごとのオフセ
ット補償値又は感度補償値の変化を表わす補間係数のう
ち、その温度に対応する補間係数をメモリ手段から読み
出しオフセット電圧補正及び/または感度補正を行なう
ことができる。
【0016】上記において、前記補間係数は、温度ごと
のオフセット補償値または感度補償値の、前記温度間で
のオフセット補償値または感度補償値の変化を一次関数
で直線近似したときの傾き係数であるものが好ましい。
【0017】これにより、温度変化に対しオフセット特
性(0点ドリフト特性)や感度特性が2次又は3次曲線
のような複雑な曲線となる場合であっても、補間係数か
らその温度に対する適切なオフセット電圧の補正量又は
感度の補正量を求めることができるため、より精度の高
い補正を行なうことができる。
【0018】したがって、温度ごとに異なる圧電振動子
のオフセット出力電圧や感度の変動を広い温度範囲に渡
って補正することができるため、精度の高い角速度を得
ることができる。これにより、ジャイロ・ユニット製造
後にトリマ調整を行なう必要がなく、また圧電振動子を
レーザートリミングする必要がなくなるため、その製造
工程を簡素化することができる。
【0019】また本発明では、オフセット補償値又は感
度補償値の変化を表わす補間係数を用いてメモリ手段内
に記憶されていない温度の補正をすることができるた
め、オフセット補償値又は感度補償値を細かく取得し、
そのすべてをメモリ手段に記憶させる必要がない。よっ
て、メモリ手段を増設する必要がなくなるため、ジャイ
ロ・ユニット内のスペースが拡大することを防止でき
る。あるいは、ジャイロ・ユニット自体を小型化するこ
とが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
して説明する。図1は、本発明における圧電振動子の温
度補償装置を示しており、振動型ジャイロスコープの出
力補正を行なうブロック図、図2は圧電振動子の温度特
性の一例を示し、Aはオフセット出力電圧(0点ドリフ
ト)特性図、Bは感度特性図、図3はオフセット出力電
圧(0点ドリフト)特性図におけるオフセット補正を示
す概念図である。
【0021】図1のブロック図において、符号Uは、圧
電振動子A、ドライブ手段B、信号検出手段C、信号増
幅手段11、温度補償装置Eおよびローパスフィルタ1
3を含むジャイロ・ユニットであり、符号Hは前記ジャ
イロ・ユニットUから角速度出力を得るホスト機器、例
えばナビゲーションシステムなどである。
【0022】圧電振動子Aは、例えば上述した3脚音叉
型の振動子である。またドライブ手段Bは、交流駆動信
号源と圧電振動子Aに所定の電力を供給するドライブ回
路から構成され、信号検出手段Cは圧電振動子Aから発
生される出力信号を検出する信号検出回路や差動増幅手
段(図示せず)等を有している。
【0023】温度補償装置Eには、オフセット補償回路
14と感度補償回路15が設けられ、前記信号増幅手段
11の後段にオフセット補償回路14と感度補償回路1
5が接続されている。前記オフセット補償回路14は、
圧電振動子Aのオフセット出力の粗調整(第1の調整)
を行なう第1のD/A変換手段16及びその微調整(第
2の調整)を行なうための第2のD/A変換手段17を
有している。同様に、感度補償回路15は、圧電振動子
Aの出力感度の粗調整(第1の調整)を行なう第3のD
/A変換手段18及びその微調整(第2の調整)を行な
うための第4のD/A変換手段19を有している。
【0024】また、圧電振動子Aには、圧電振動子Aの
温度又はその周囲の内部温度を検出するための温度セン
サ20が設けられており、この温度センサ20の出力は
前記第2のD/A変換手段17の基準電圧入力部17a
と、第4のD/A変換手段19の基準電圧入力部19a
およびA/D変換手段21に入力されている。なお、前
記温度センサ20自体の出力特性は、ある一定の傾きを
持つ1次直線で表わされ、従って温度変化に比例した出
力電圧を発生する。
【0025】また、温度補償装置Eには、メモリ手段2
3が設けられている。このメモリ手段23と前記第1の
D/A変換手段16、第2のD/A変換手段17、第3
のD/A変換手段18、第4のD/A変換手段19およ
びA/D変換手段21は、CPUを主体とするインター
フェース手段22を介してそれぞれ接続されている。
【0026】また、ジャイロ・ユニットUの最終段に
は、ローパスフィルタ13が設けられており、温度補償
装置Eから出力される角速度信号から不要な高周波成分
のノイズ等の除去が行なわれる。また、ホスト機器Hに
は、A/D変換手段31が設けられ、前記ジャイロ・ユ
ニットUの最終段に設けられたローパスフィルタ13に
接続されている。
【0027】上記温度補償装置Eのメモリ手段23に
は、オフセット補償用データVと感度補償用データKと
からなる補償用データが記憶されている。オフセット補
償用データVは、圧電振動子Aを恒温槽の中に入れ、こ
の中で低温から高温までを所定の温度間隔Δt(例え
ば、Δt=0.2℃〜2.0℃等)で温度を可変して、
各温度ごとに取得したオフセット補償値vおよび後述す
るオフセット傾き係数(補間係数)Δvから構成されて
いる。同様に感度補償用データKは、感度補償値kおよ
び後述する感度傾き係数(補間係数)Δkとから構成さ
れている。そして、オフセット補償用データVと感度補
償用データKは、温度ごとに1テーブル(V,K)=
(v,Δv,k,Δk)が構成され、この1テーブルご
とに前記メモリ手段23内の1アドレスに記憶されてい
る。したがって、温度間隔Δtごとに1アドレスが構成
され、例えば−40℃から+100℃までの各補償用デ
ータがメモリ手段23に記憶されている。
【0028】上記オフセット補償値vは、図2Aに示す
圧電振動子Aのオフセット出力電圧の温度特性(0点ド
リフト特性)に基づき、基準温度T0(例えば摂氏25
℃)における圧電振動子Aのオフセット出力電圧を基準
(0点基準V0)とし、所定の温度間隔Δtごとに測定
したオフセット出力電圧P1,P2,…,Pnと前記0点
基準V0との差(オフセット量)をデータ(v1=P1
0,v2=P2−V0,…,vn=P3−V0)としたもの
である。
【0029】一方、オフセット傾き係数(補間係数)Δ
vは、以下のように設定されている。例えば、図3に示
すようにオフセット出力電圧がオフセット曲線Pに沿っ
てP 1,P2,P3のように変化する場合において、0点
基準電圧V0とすると、最初の温度t1℃におけるオフセ
ット出力電圧P1は0点基準電圧V0線上のQ1の点に補
正されるため、そのオフセット補償値v1はv1=P1
0となる。同様にΔt℃上昇後の2番目の温度t2(=
1+Δt)℃におけるオフセット出力電圧P2は0点基
準電圧V0線上のQ2の点に補正され、そのオフセット補
償値v2はv2=P 2−V0、以後同様にΔt℃上昇後の3
番目の温度t3(=t1+2Δt)℃におけるオフセット
出力電圧P3は0点基準電圧V0線上のQ3の点に補正さ
れ、そのオフセット補償値v3はv3=P3−V0となる。
【0030】また、最初の温度t1℃から2番目の温度
2(=t1+Δt)までの変化量は(v2−v1)/Δt
(直線P12≡直線Q1b)であり、2番目の温度t2
℃から3番目の温度t3℃までの変化量は(v3−v2
/Δt(直線P23≡直線Q2C)で示される。
【0031】したがって、オフセット出力電圧P1は、
最初の温度t1℃において0点基準電圧V0線上のQ1
点に補正されるが、最初の温度t1℃と2番目の温度t2
(=t 1+Δt)との間のオフセット出力信号Paは、こ
の間の変化量(v2−v1)/Δtである直線Q1b上の
点Qa′に補正される。したがって、2番目の温度t2
至るまで、すなわちオフセット出力信号P2が0点基準
電圧V0線上の点Q2で0点基準電圧V0に補正されるま
では変化量(v2−v1)/Δt(直線Q1b)で補正さ
れる。
【0032】すなわち、オフセット出力信号は、所定の
温度(メモリ手段に記憶されている温度)t1,t2,t
3,…と一致する場合には、0点基準電圧V0に正確に温
度補正されるが、所定の温度t1,t2,t3,…以外の
温度、すなわち温度t1とt2との間のΔt範囲内の温度
aのような場合には、その間の変化量、例えば(v2
1)/Δt(v3−v2)/Δt,…,(vn−vn-1
/Δtで補正され、全体として三角波状に補正される。
よって、すべての温度範囲において正確に0点基準電圧
0に補正することができない。
【0033】そこで、前記(v2−v1)/Δt,(v3
−v2)/Δt,…,(vn−vn-1)/Δt等の各変化
量に対し、逆の傾きとなるようなオフセット傾き係数
(補間係数)Δvを以下のように設定する。
【0034】上記の例でいえば、温度t1℃から温度t2
℃の間では、三角波の傾きの変化量は(v2−v1)/Δ
t(直線Q1b)であるが、これに対するオフセット傾
き係数(補間係数)Δv1をΔv1=−(v2−v1)/Δ
tに設定する。同様に、(v 3−v2)/Δt,…,(v
n−vn-1)/Δtに対するオフセット傾き係数Δvは、
それぞれΔv2=−(v3−v2)/Δt,…,Δvn=−
(vn−vn-1)/Δtと設定する。すなわち、オフセッ
ト傾き係数(補間係数)Δvは、オフセット補償値の変
化を表すものであり、ある温度から次の温度までの間を
1次関数で直線近似したときの傾き(例えば、直線Q1
b、直線Q2C等)と逆向きの勾配(数学的には、Δ
n=−(vn−vn-1)/Δt(nは整数))からなる
傾き係数である。そして、その傾き係数から温度間隔Δ
t内におけるオフセット出力電圧の補正量を決定しよう
とするものである。
【0035】図3には、オフセット傾き係数Δvのう
ち、Δv1,Δv2に相当する傾きを波線L1,L2で示し
ており、この例ではオフセット傾き係数Δvが負の傾き
を持つ場合を示している。なお、オフセット出力電圧
(オフセット曲線P)に応じて、正の傾きを持つ場合も
ある。
【0036】なお、感度補償値kおよび感度傾き係数
(補間係数)Δkについても、図2Bに示す感度特性に
基づき、上記オフセット補償値vおよびオフセット傾き
係数Δvと同じようにして設定することができる。
【0037】以上のように構成される圧電振動子の温度
補償装置の動作を説明する。圧電振動子Aを回転系内に
置くと、回転によって生じたコリオリ力に比例した位相
差の異なる出力信号が圧電振動子Aに設けられた上記検
出用電極1eと1fからそれぞれ出力される(図4参
照)。これら出力信号は、図1に示すジャイロ・ユニッ
トU内の信号検出手段Cに設けられた差動増幅手段(図
示せず)によって互いの位相差が検出され、角速度出力
信号Vωとして信号増幅手段11から温度補償装置Eに
出力される。
【0038】この時の圧電振動子A又はその近傍の温度
tは、温度センサ20によって検出されされ、A/D変
換手段21によりディジタル値に変換される。インタフ
ェース22ではこのディジタル値を読み取り、この温度
tに対応するメモリ手段23内のアドレスにアクセス
し、そのアドレスに書き込まれているオフセット補償用
データVと感度補償用データKのデータを読み出す。
【0039】そして、このオフセット補償用データVの
うち、オフセット補償値vは第1のD/A変換手段16
において、オフセット傾き係数(補間係数)Δvは第2
のD/A変換手段17において、それぞれアナログ信号
に変換されオフセット補償回路14に供給される。同様
に、感度補償用データKのうち、感度補償値kは第3の
D/A変換手段18において、感度傾き係数(補間係
数)Δkは第4のD/A変換手段19において、それぞ
れアナログ信号に変換され感度補償回路15に供給され
る。
【0040】オフセット補償回路14では、アナログ信
号に変換されたオフセット補償値vとオフセット傾き係
数Δvに基づいて0点電圧補正が行なわれる。この0点
電圧補正は、第1の調整(粗調整)及び第2の調整(微
調整)の2段階で行なわれる。
【0041】第1の調整では、オフセット補償値vに基
づいた補正が行なわれ、角速度出力信号Vωからオフセ
ット出力電圧(P1,P2,…,Pn)が除去又は減少さ
れる。
【0042】図3に示すように、温度センサ20での検
出温度をt1、この温度t1に対応する圧電振動子Aのオ
フセット出力電圧をP1とした場合、上記信号検出手段
Cの出力である角速度出力信号Vωには、回転によって
生じた角速度出力電圧Vω′に前記オフセット出力電圧
1が重畳されている(Vω=Vω′+P1)が、この第
1の調整では角速度出力電圧Vω′からオフセット出力
電圧P1を除去又は減少させることにより、すなわちオ
フセット補償値v1で補正することにより、精度の高い
角速度出力電圧Vω′を求めることができる(Vω′=
Vω−v1=Vω−(P1−V0))。
【0043】そして、第1の調整では信号検出手段Cか
ら所定の周期で出力されるたびに、すなわち圧電振動子
Aの位相差から角速度出力信号Vωが検出されるたび
に、この周期に同期させて前記角速度出力信号Vωから
そのとき温度に対応したオフセット出力電圧P1が除去
され、精度の高い角速度出力電圧Vω′が求められる。
【0044】したがって、温度t1と同じように、温度
センサ20での検出温度がメモリ手段23に記憶されて
いる温度t2,…,tnに一致する場合には、角速度出力
信号Vωからそのときの温度に対応するオフセット補償
値vでオフセット電圧を除去することができ、精度高い
角速度出力電圧Vω′を求めることが可能となる。
【0045】しかし、上述のように温度センサ20から
の検出温度とメモリ手段23に記憶されている温度
1,t2,…,tn℃とが一致しない場合、即ち温度セ
ンサ20が検出した温度が温度t1℃とt2℃との間の温
度、温度t2℃とt3℃との間の温度などのように、所定
の温度間隔Δt℃内の温度(例えばta)が検出された
場合には、第2の調整によりオフセット傾き係数(補間
係数)Δvを用いて以下のような補正が行なわれる。
【0046】角速度出力信号Vωが検出されたときの温
度が温度間隔Δt℃内である場合、例えば温度t1℃と
温度t2℃との間(Δt=t1−t2)の温度ta℃(t1
a<t2)における温度補正について図3を用いて説明
する。なお、温度t1℃に対するオフセット補償用デー
タV1と、温度t2℃に対するオフセット補償用データV
2とは、共にメモリ手段23に記憶されている。
【0047】上述したように、温度ta℃におけるオフ
セット出力電圧Paに対する第1の調整(オフセット補
正値=v1)では、オフセット曲線P上のオフセット出
力電圧Paは(v2−v1)/Δt(直線Q1b)上の点
a′に補正される。したがって、第2の調整では、直
線Q1b上の点Qa′を0点基準電圧V0上の点Qaとす
る補正を行なう。
【0048】図3より、直線Q1b上の点Qa′を0点
基準電圧V0とする補正量は、(−(Qa′−V0))で
ある。したがって、点Qa′から0点基準電圧V0に降ろ
した垂線の足の長さがわかればよいことになるが、ここ
で補正量(−(Qa′−V0))は、オフセット傾き係数
Δv1を用いて、−(Qa′−V0)=Δv1×ta=−
(v2−v1)/Δt1×taと求めることができる。
【0049】すなわち、補正量(−(Qa′−V0))
は、温度t1℃と温度t2℃との間のオフセット曲線Pを
直線P12と近似し、この間の傾き係数Δv1=−(v2
−v1)/Δtにそのときの温度ta℃を乗じることによ
り求められ、第1の調整における補正値(点Qa′)
に、このようにして求めた補正量(−(Qa′−V0))
を加算することにより、点Qa′を0点基準電圧V0上の
点Qaに補正することができる。
【0050】これにより、第1の調整でオフセット曲線
P上のオフセット電圧Paは第1の調整でQa′の点に補
正され、さらに第2の調整によって0点基準電圧V0
の点Qaに補正することができる。
【0051】なお、オフセット傾き係数Δv1(=−
(v2−v1)/Δt)は第2のD/A変換手段17でア
ナログ値に変換され、オフセット補償値v1は上記同様
に第1のD/A変換手段16でアナログ値に変換され
る。そして、オフセット補償回路14では、そのときの
温度(ta)における角速度出力信号Vωからオフセッ
ト傾き係数Δv1のアナログ値とオフセット補償値v1
アナログ値(補正量)を加算又は減算することにより、
角速度出力信号Vω′を求める。
【0052】このようにして求めた角速度出力信号V
ω′は、オフセット電圧による重畳分の誤差が除去され
ているため、精度の高いものとなる。そして、このよう
にして求められた、角速度出力信号Vω′は、ローパス
フィルタ13において不要な高周波成分が除去された
後、ホスト機器H側に送出される。
【0053】ホスト機器H側では、角速度出力信号V
ω′をA/D変換し、さらに数値積分することにより角
度を算出し、ナビゲーションシステムの内部信号として
活用される。
【0054】また、傾き係数と温度センサ20からの出
力を乗じる演算をディジタル演算ではなく、アナログ演
算で行なってもよい。さらにまた、D/A変換手段17
の基準電圧を温度センサ20の出力に基づいて変化させ
ることにより乗算と同じことができる。
【0055】以上のように、離散的に取得したオフセッ
ト補償値vおよびオフセット傾き係数(補間係数)Δv
をメモリ手段23内に記憶させておくことにより、メモ
リ手段23内に存在しない温度に対するオフセット電圧
Pをも補正することができる。よって、補償用データを
細かくメモリ手段23内に記憶させておく必要がないた
め、少ない補償用データで広い温度範囲に渡り、圧電振
動子Aに生じるオフセット電圧Pを除去又は減少させる
ことができる。
【0056】なお、上記においては、主にオフセット電
圧補償について説明したが、所定の温度に対する圧電振
動子の電圧変化量(振幅)を基準感度として補正するこ
とにより、感度補償についても同様の手法を用いて補正
することが可能である。
【0057】また、上記においては、圧電振動子を例と
して説明したが、その他複雑な変動を有する素子に含ま
れるオフセット電圧や出力感度等の温度補正を行なうこ
とも可能である。さらに温度変動の場合に限らず、その
他のパラメータが変動する場合にも適用することができ
る。
【0058】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、オフセッ
ト傾き係数又は/および感度傾き係数(補間係数)を用
いてメモリ手段内に記憶されていない温度に対するオフ
セット補正又は/および感度補正を行なうことができ
る。よって、オフセット補償値又は/および感度補償値
を細かく取得する必要がなく、メモリ手段の増設を要し
ない。
【0059】また本発明では、メモリ手段内の補正用デ
ータだけで温度補償することができるため、ジャイロ・
ユニット製造後にトリマ調整を行なう必要がない。さら
に圧電振動子をレーザートリミングする必要がなく、よ
ってその製造工程を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における圧電振動子の温度補償装置を示
し、振動型ジャイロスコープの出力補正を行なうブロッ
ク図、
【図2】圧電振動子の温度特性の一例を示し、Aはオフ
セット出力電圧(0点ドリフト)特性図、Bは感度特性
図、
【図3】オフセット出力電圧特性図におけるオフセット
補正を示す概念図、
【図4】振動型ジャイロスコープなどに使用される圧電
振動子を示す斜視図、
【符号の説明】
14 オフセット補償回路 15 感度補償回路 16 第1のD/A変換手段 17 第2のD/A変換手段 18 第3のD/A変換手段 19 第4のD/A変換手段 20 温度センサ 21 A/D変換手段 22 インターフェース手段 23 メモリ手段 K 感度補償用データ k 感度補償値 Δk 感度傾き係数(補間係数) V オフセット補償用データ v オフセット補償値 Δv オフセット傾き係数(補間係数) V0 0点基準電圧 T0 基準温度 Δt 温度間隔 A 圧電振動子 B ドライブ手段 C 信号検出手段 E 温度補償装置 H ホスト機器 P オフセット曲線 U ジャイロ・ユニット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動電極と検出電極とを有する圧電振動
    子と、前記駆動電極に駆動信号を与えるドライブ手段
    と、前記検出電極から出力信号を検出する信号検出手段
    と、前記圧電振動子の温度あるいは圧電振動子の設置部
    の周囲温度を検出する温度センサと、前記圧電振動子の
    温度補償用データとして所定間隔の温度ごとのオフセッ
    ト補償値と前記温度間でのオフセット補償値の変化を表
    す補間係数とが記憶されたメモリ手段と、前記温度セン
    サでの検出温度に基づいて前記オフセット補償値および
    補間係数を前記メモリ手段から読み出すインターフェー
    ス手段と、前記信号検出手段から検出された信号から前
    記オフセット補償値および補間係数に基づく信号成分を
    除去して、前記信号検出手段から検出された信号のオフ
    セット成分を除去しまたは減少させるオフセット補償回
    路と、が設けられていることを特徴とする圧電振動子の
    温度補償装置。
  2. 【請求項2】 駆動電極と検出電極とを有する圧電振動
    子と、前記駆動電極に駆動信号を与えるドライブ手段
    と、前記検出電極から出力信号を検出する信号検出手段
    と、前記圧電振動子の温度あるいは圧電振動子の設置部
    の周囲温度を検出する温度センサと、前記圧電振動子の
    温度補償用データとして所定間隔の温度ごとの感度補償
    値と前記温度間での感度補償値の変化を表す補間係数と
    が記憶されたメモリ手段と、前記温度センサでの検出温
    度に基づいて前記感度補償値および補間係数を前記メモ
    リ手段から読み出すインターフェース手段と、前記信号
    検出手段から検出された信号の利得を前記感度補償値お
    よび補間係数に基づいて変化させ、前記信号検出手段か
    ら検出された信号の検出感度を補正する感度補償回路
    と、が設けられていることを特徴とする圧電振動子の温
    度補償装置。
  3. 【請求項3】 駆動電極と検出電極とを有する圧電振動
    子と、前記駆動電極に駆動信号を与えるドライブ手段
    と、前記検出電極から出力信号を検出する信号検出手段
    と、前記圧電振動子の温度あるいは圧電振動子の設置部
    の周囲温度を検出する温度センサと、前記圧電振動子の
    温度補償用データとして所定間隔の温度ごとのオフセッ
    ト補償値と前記温度間でのオフセット補償値の変化を表
    す補間係数および所定間隔の温度ごとの感度補償値と前
    記温度間での感度補償値の変化を表す補間係数が記憶さ
    れたメモリ手段と、前記温度センサでの検出温度に基づ
    いて前記オフセット補償値と感度補償値およびこれらに
    関する補間係数を前記メモリ手段から読み出すインター
    フェース手段と、前記信号検出手段から検出された信号
    から前記オフセット補償値および補間係数に基づく信号
    成分を除去して、前記信号検出手段から検出された信号
    のオフセット成分を除去しまたは減少させるオフセット
    補償回路と、前記信号検出手段から検出された信号の利
    得を前記感度補償値および補間係数に基づいて変化さ
    せ、前記信号検出手段から検出された信号の検出感度を
    補正する感度補償回路と、が設けられていることを特徴
    とする圧電振動子の温度補償装置。
  4. 【請求項4】 前記補間係数は、温度ごとのオフセット
    補償値または感度補償値の、前記温度間でのオフセット
    補償値または感度補償値の変化を一次関数で直線近似し
    たときの傾き係数である請求項1ないし3のいずれかに
    記載の圧電振動子の温度補償装置。
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