JP2000256288A - アニリン誘導体及び中間体とそれらの製造法 - Google Patents

アニリン誘導体及び中間体とそれらの製造法

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JP2000256288A
JP2000256288A JP11062664A JP6266499A JP2000256288A JP 2000256288 A JP2000256288 A JP 2000256288A JP 11062664 A JP11062664 A JP 11062664A JP 6266499 A JP6266499 A JP 6266499A JP 2000256288 A JP2000256288 A JP 2000256288A
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JP
Japan
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dimethylbenzylamine
pentaacetate
aniline derivative
ketohexose
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JP11062664A
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Inventor
Masahiko Tajima
聖彦 田嶋
Hideyuki Fukuhara
秀之 福原
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Noguchi Institute
Original Assignee
Noguchi Institute
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】環境問題及び、資源問題に資するセルロース系
廃棄物の有効利用法及び、香料や医薬品の中間体として
価値あるアニリン誘導体及び中間体とそれらの製造法を
提供する。 【構成】 【化1】 化1で示されるアニリン誘導体、 【化2】 化2で示される製造中間体、 【化3】 及び、化3で示される2-ケトヘキソースペンタアセテ
ートを通常用いられるアセトニトリル、アセトン、ジク
ロロメタンまたはクロロホルム等の有機溶媒中で、N,N-
ジメチルベンジルアミンの共存下に反応させることを特
徴とする化1で示されるアニリン誘導体及び化2で示さ
れる製造中間体の製造法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明に関わる化1で示され
るアニリン誘導体は、本発明者等により初めて合成され
た新規化合物であり、香料や医薬品の中間体として価値
ある化合物である。化3で示される出発物質、2-ケトヘ
キソースペンタアセテートは天然に得られる再生可能資
源であるケトヘキソース類から誘導される化合物である
ことから、本発明は再生可能資源の有効利用技術であ
る。また、地球温暖化の原因となる二酸化炭素の増加を
抑制する化学工業技術として、環境技術分野にも資する
ものである。
【0002】
【従来の技術】化1で示されるアニリン誘導体及び化2
で示される中間体は、従来合成された例が無い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】天然に豊富に産生され
る再生可能資源である糖類の、簡便な方法による有用化
学工業原料への変換法の開発である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、化3で示され
る2-ケトヘキソースペンタアセテートのN,N-ジメチル
ベンジルアミン共存下での反応を検討したところ、簡便
な操作で化1で示されるアニリン誘導体が得られること
を見いだし、本発明を完成するに至った。
【0005】
【発明の実施の形態】すなわち、本発明の要旨は、化1
で示されるアニリン誘導体と化2で示される中間体、及
び化3で示される2-ケトヘキソースペンタアセテートを
有機溶媒中のN,N-ジメチルベンジルアミン共存下に反応
させることを特徴とする化1で示されるアニリン誘導体
及び化2で示される中間体の製造方法である。
【0006】かかる反応は、本発明者によって初めて明
らかにされた新規な反応であり、化1で示されるアニリ
ン誘導体及び化2で示される中間体は新規な化合物であ
る。
【0007】この反応において、原料として用いられる
化3で示される2-ケトヘキソースペンタアセテートは、
例えば市販されているケトヘキソフラノース、ケトヘキ
ソピラノース、又はそれらの混合物を、R.L.Whistler等
の方法[J. Org. Chem., 38,2900(1973)]で反応させるこ
とによって合成することが出来る。
【0008】化3で示される2-ケトヘキソースペンタア
セテートのN,N-ジメチルベンジルアミンとの反応は、有
機溶媒中で実施される。
【0009】有機溶媒としては、通常使用される有機溶
媒を用いることが出来るが、反応の基質である化3で示
される2-ケトヘキソースペンタアセテートの溶解度が
高い、クロロホルム、アセトン、アセトニトリル、また
はジクロロメタンを用いることが望ましい。
【0010】N,N-ジメチルベンジルアミンの使用量は、
通常、原料の化3で示される化合物に対して、2−10
倍モルであるが、特に2−4倍モルが適当である。
【0011】反応温度は、60−150℃の間で任意で
あるが、70−100℃付近が望ましい。反応時間は反
応温度により、3−24時間の間で任意であるが、5−
17時間付近が望ましい。
【0012】このような反応によって、本発明の化合物
である化1で示されるアニリン誘導体及び化2で示され
る中間体が容易に得られ、通常の分離手段、例えば抽
出、分液、濃縮、蒸留、薄層クロマトグラフィー、カラ
ムクロマトグラフィー等により反応混合物から単離精製
することができる。
【0013】
【実施例1】2-ケト-D-フルクトースペンタアセテート
0.195gにアセトニトリル3ml、及びN,N-ジメチ
ルベンジルアミン0.23mlを加え、還流下に於て5
時間撹拌し反応させる。反応終了後、反応混合物を減圧
下に濃縮し、ジイソプロピルエーテルで抽出することに
よって2,3−ジアセトキシ−N,N−ジメチルベンジル
アミンを単離した。(収率 15.3%)
【0014】尚、本発明に関わる化2で示される中間体
2,3−ジアセトキシ−N,N−ジメチルベンジルアミン
のIRスペクトルデーターは下記の通りである。 IR(NaCl);3448,2960,1765,1
611,1579,1490,1466,1438,1
372,1332,1214,1164,1031,9
20, 788 cm-1
【0015】
【実施例2】2−ケト−L−ソルボースペンタアセテート
0.195gにクロロホルム3ml、及びN,N-ジメチル
ベンジルアミン0.23mlを加え、還流下に17時間
反応させる。反応終了後、反応混合物を減圧下に濃縮
し、得られた油状物から薄層クロマトグラフィーによっ
て3-アセトキシ-2-ヒドロキシ−N,N−ジメチルアニリ
ンを単離した。(収率 8.0%)
【0016】尚、本発明に関わる化1で示される3-アセ
トキシ-2-ヒドロキシ−N,N−ジメチルベンジルアミンの
IRスペクトルデーターは下記の通りである。 IR(NaCl);3518,3100,1753,1
615,1581,1456,1438,1362,1
330,1204,1164,1043,910, 88
1 cm-1
【0017】
【実施例3】2−ケト−D−タガトースペンタアセテー
ト0.195gにクロロホルム3ml、及びN,N-ジメチ
ルベンジルアミン0.23mlを加え、室温に於いて3
日間撹拌し反応させる。反応終了後、反応混合物を減圧
下に濃縮し、更にジイソプロピルエーテルに依って抽出
して得られた油状物から減圧蒸留によって2,3-ジア
セトキシ−N,N−ジメチルベンジルアミンを単離した。
(収率 5.4%)
【0018】
【発明の効果】本発明の化合物は何れも新規な化合物で
あり、天然に広く存在するケトヘキソース類を出発物質
として2-ケトヘキソースペンタアセテートを経る2段の
反応によって合成し得る化合物である。香料や医薬品の
中間体として価値ある化合物である。また、本発明の化
合物並びに方法は、再生可能資源の有効利用法の開発に
繋がるものであり、環境問題、資源問題の解決に資する
ものといえる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 【化1】 化1で示されるアニリン誘導体。
  2. 【請求項2】 【化2】 化2で示される、化1で示すアニリン誘導体の製造中間
    体。
  3. 【請求項3】 【化3】 化3で示される2-ケトヘキソースペンタアセテートを
    N,N-ジメチルベンジルアミンの共存下に反応させること
    を特徴とする化1で示されるアニリン誘導体、及び化2
    で示される、化1で示すアニリン誘導体の製造中間体の
    製造法。
JP11062664A 1999-03-10 1999-03-10 アニリン誘導体及び中間体とそれらの製造法 Pending JP2000256288A (ja)

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