JP2000253303A - 電池駆動されるデジタルカメラ及び電子機器 - Google Patents

電池駆動されるデジタルカメラ及び電子機器

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JP2000253303A
JP2000253303A JP11051489A JP5148999A JP2000253303A JP 2000253303 A JP2000253303 A JP 2000253303A JP 11051489 A JP11051489 A JP 11051489A JP 5148999 A JP5148999 A JP 5148999A JP 2000253303 A JP2000253303 A JP 2000253303A
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battery
image
digital camera
power
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Katsuhito Shinkawa
勝仁 新川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池寿命の延命を図りながら電池を操作性良
く有効に使いきることができるデジタルカメラ、及びデ
ジタルカメラを含む電子機器を提供する。 【解決手段】 駆動用電池Eの電圧を検出する検出手段
260と、該検出手段によって検出された電圧に基づい
て、撮影可能枚数を設定する設定手段211と、該設定
手段で設定された撮影可能枚数を表示する表示手段10
0とを備えている。また、電池の電圧に基づいて、電源
オフに至る無操作時間を変化させたり、ビデオ回路27
0及び表示回路280の通電遮断に至るまでの無操作時
間を変化させたり、再生モードの使用許否を決定した
り、フラッシュ5の使用許否を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電池によって駆
動されるデジタルカメラ及びデジタルカメラ等の電子機
器に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルカメラ等の電池で駆動される携
帯用電子機器においては、機器の使用に伴って電池の内
部抵抗が徐々に増加し、ある一定レベルに達したところ
で機器の使用に必要な電力の供給が不可能になる。使用
者側から見るとできるだけ電池を長く使いたいが、電圧
降下が大きくなると機器の動作が不安定になるため、通
常、一定レベルになった段階で、警告表示をしたり、強
制的に機器の電源をオフする処理(バッテリーチェック
処理)が従来から行われている。例えば、特開平9−1
30649号公報には、電子スチルカメラにおいて、電
圧降下を検出し警告表示を行い記録停止することが開示
されている。
【0003】さらに、前記特開平9−130649号公
報においては、機器が複数の使用モードを持つとき、モ
ードに応じて負荷が異なるためバッテリーチェック処理
を行うべき電圧は異なるように設定される。前記公報に
おいては、動画モードにおけるバッテリーチェックレベ
ルを高く、静止画モードにおけるバッテリーチェックレ
ベルを低く設定するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のデジタルカメラでは、電池が消耗した場合
に、使用者はデジタルカメラによってあとどの程度撮影
が可能かを認識することができず、操作性が良くなかっ
た。
【0005】しかも、電池を最後まで有効に使いきると
いう観点において、上記のデジタルカメラでは、解決す
べき課題が多数残っていた。
【0006】まず第1に電池の放電特性を考慮した制御
について検討されていない。図12はデジタルカメラ等
の携帯用電子機器に使用されるアルカリマンガン電池の
放電特性を示すものである。負荷を接続した状態での初
期端子電圧は6.0Vである(4本の直列接続の場
合)。負荷への接続を継続して連続放電させると、時間
の経過に伴って曲線V(t)を描いて、端子電圧は降下
する。この例では、バッテリーチェック電圧Vthを
3.8Vに設定しているので、V(t)=3.8Vにな
ったタイミング(時刻t4)で機器の電源は遮断され
る。
【0007】しかしながら、電圧が降下する過程で、使
用者による電源オフ操作や機器のオートパワーオフ機能
により電源オフ期間Tがあった場合、電池の起電力が回
復する。電源オフ直前の端子電圧がV1であったとき
に、電源オフ期間Tをへて、電源を投入したときの起電
力はV2まで回復する。しかし、端子電圧V1までは電
源降下の度合いは急激で(曲線V‘(t))、それ以降
は電源オフ期間Tだけ遅れて、曲線V(t)に対して平
行的に端子電圧が減少していき(曲線V(t−T))、
時刻t4+TでV(t−T)=Vthになり、バッテリ
ーチェックにより電源が遮断される。
【0008】このように、実際のデジタルカメラをはじ
めとする携帯用機器の使用形態は、何度も電源のオンオ
フを繰り返しながら使い、その結果起動時の端子電圧が
Vthにしかならないようになった状態で、初めて電池
を使い切ったといえるものであるが、前記公報ではこの
点には何ら考慮されていない。
【0009】一方、図12に示したように消耗した電池
を使うと、電圧降下が激しいのであるから、使用にあた
って様々な制限がつきまとう。前記公報では、動画モー
ドを禁止し静止画モードを許可する旨の記載しかない
が、デジタルカメラの場合には、実際には撮影枚数、フ
ラッシュの使用、モニター表示(ビューファインダー表
示)のオンオフ、再生モードと撮影モードとの関係、自
動合焦機構(オートフォーカス)の使用、所定時間操作
がなされなかった場合に電源を自動的にオフにするオー
トパワーオフ処理の実施、デジタルカメラの内部回路の
うちビデオ回路や表示回路への通電を自動的に遮断する
オートビデオオフ処理の実施等について、制限を受けて
しまう。逆に言えば、これらの処理をどうするかによっ
て、電池寿命が左右される。従って、電池寿命の延命を
図るためには、電池の電圧と上記動作との関係を考慮し
なければならない。
【0010】この発明は、このような技術的背景に鑑み
てなされたものであって、電池寿命の延命を図りながら
も操作性を損なうことなく電池を有効に使いきることが
できるデジタルカメラ、及びデジタルカメラを含む電子
機器の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題は、駆動用電池
の電圧を検出する検出手段と、該検出手段によって検出
された電圧に基づいて、撮影可能枚数を設定する設定手
段と、該設定手段で設定された撮影可能枚数を表示する
表示手段と、を備えたことを特徴とするデジタルカメラ
によって解決される。
【0012】このデジタルカメラによれば、検出手段に
よって検出された電池の電圧に基づいて、撮影可能枚数
が設定され、それが表示部に表示されるから、使用者は
あとどの程度デジタルカメラによって撮影が可能かを認
識することができ、電池の電圧が低くなっても操作性が
悪化することはない。
【0013】また、撮影可能枚数を表示することで、電
池が消耗して撮影可能枚数が少なくなった時に、デジタ
ルカメラの使用者が進んで電源を切るというような、使
用者による積極的な電力消耗の防止を促すこともでき、
電池の省電力化、電池寿命の延命が達成される。
【0014】この場合、撮影可能枚数設定手段は、動作
モードを考慮して撮影可能枚数を設定するのが良い。動
作モードに応じて、電力消費が異なり、撮影可能枚数が
変わってくるからである。動作モードの例としては、フ
ラッシュのオンオフに関するモードや、撮影画像を表示
する表示手段のオンオフに関するモードがある。
【0015】また、撮影可能枚数表示手段は撮影画像を
表示する画像表示手段とは異なるものに構成されるのが
よい。これにより、撮影画像の表示状態を妨げることな
く、撮影可能枚数を表示でき、使用者にとって見易くな
る。
【0016】また、電圧検出手段は、前記電池の電圧を
定期的に検出するのが良い。電圧変化に対応した精度の
高い撮影可能枚数の表示が可能になり、使用者は電池消
耗の状態を的確に把握することができる。
【0017】また、駆動用電池の電圧を検出する検出手
段と、所定時間操作がなされなかった場合には電源をオ
フにする制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記電
圧検出手段によって検出された電圧に基づいて、前記電
源オフに至る無操作時間を変化させることを特徴とする
電子機器に構成しても良い。
【0018】この電子機器によれば、電池の電圧が低下
した場合には、電源オフに至るまでの無操作時間を短く
することで、無駄な電力消耗を防止でき、電池寿命を延
命できる。
【0019】同様に、駆動用電池の電圧を検出する検出
手段と、被写体からの光学像を光電変換する撮像素子、
及び撮像素子の出力を処理する画像処理回路を含むビデ
オ回路と、撮影画像を表示する表示手段を含む表示回路
と、所定時間操作がなされなかった場合に、前記電池か
ら前記ビデオ回路及び表示回路への通電を遮断する制御
手段と、を備え、前記制御手段は、前記電圧検出手段に
よって検出された電圧に基づいて、前記通電遮断に至る
までの無操作時間を変化させることを特徴とするデジタ
ルカメラに構成しても良い。
【0020】このデジタルカメラでは、電池の電圧が低
下した場合には、ビデオ回路及び表示回路の通電遮断に
至るまでの無操作時間を短くすることで、無駄な電力消
耗を防止でき、電池寿命を延命できる。
【0021】また、駆動用電池の電圧を検出する検出手
段と、再生モードにおいて撮影画像を再生する再生手段
と、前記電圧検出手段によって検出された電圧に基づい
て、前記再生モードの使用許否を決定する制御手段とを
備えたことを特徴とするデジタルカメラに構成しても良
い。
【0022】このデジタルカメラによれば、電池の電圧
が低下したときは再生モードの使用が拒否され、電力消
費が抑制される。
【0023】また、駆動用電池の電圧を検出する検出手
段と、フラッシュと、前記電圧検出手段によって検出さ
れた電圧に基づいて、前記フラッシュの使用許否を決定
する制御手段とを備えたことを特徴とするデジタルカメ
ラに構成しても良い。
【0024】このデジタルカメラによれば、電池の電圧
が低下したときはフラッシュの使用が禁止され、電力消
費が抑制される。
【0025】また、駆動用電池の電圧を検出する検出手
段と、該検出手段によって検出された電圧に基づいて、
機器の使用可能時間を予測する予測手段と、該予測手段
で予測された使用可能時間を表示する表示手段と、を備
えたことを特徴とする電子機器に構成しても良い。
【0026】この電子機器によれば、使用可能時間が表
示されるので、使用者はあとどの程度電子機器を使用で
きるかを認識することができ、電池の電圧が低くなって
も操作性が悪化することはない。
【0027】また、駆動用電池の電圧を検出する検出手
段と、所定の画像を表示する表示手段と、前記検出手段
によって検出された電圧に基づいて、前記画像表示手段
の使用の許否を決定する制御手段と、を備えたことを特
徴とする電子機器に構成しても良い。
【0028】この電子機器によれば、電池の電圧が低下
したときは、画像表示手段の使用が禁止され、電力消費
が抑制される。この場合、画像表示手段の使用禁止は、
前記画像表示手段を駆動する駆動回路への通電を遮断す
ることにより行うのが、処理の容易性の点で好ましい。
【0029】また、駆動用電池の電圧を検出する検出手
段と、ダイナミックラムと、前記検出手段によって検出
された電圧に基づいて、前記ダイナミックラムの通電を
制御する制御手段と、備えたことを特徴とする電子機器
に構成しても良い。
【0030】この電子機器によれば、電池の電圧が低下
したときは、ダイナミックラムの使用が禁止され、電力
消費が抑制される。
【0031】また、駆動用電池の電圧を検出する検出手
段と、被写体に体して撮影レンズを自動合焦させる自動
合焦手段と、前記検出手段によって検出された電圧に基
づいて、前記自動合焦手段の使用許否を決定する制御手
段と、を備えたことを特徴とするデジタルカメラに構成
しても良い。
【0032】このデジタルカメラによれば、電池の電圧
が低下したときは、自動合焦手段の使用が禁止され、電
力消費が抑制される。
【0033】この場合、前記自動合焦手段の使用が禁止
されたときには、マニュアルフォーカスモードであるこ
とを表示手段に表示したり、起動時に前記検出手段によ
って電池の電圧が低いことが検出されたときは、前記制
御手段は前記自動合焦手段の使用を禁止して、ズームレ
ンズを所定位置にセットするのが、操作性の点から望ま
しい。
【0034】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態に係る携帯
用電子機器としてのデジタルカメラを、図面に基づいて
説明する。
【0035】デジタルカメラ1は、図1〜図5に示すよ
うに、箱型のカメラ本体部2と直方体状の撮像部3から
構成されている。上記撮像部3(太線で図示されてい
る)は、正面から見てカメラ本体部2の右側面に着脱可
能に装着されている。
【0036】前記撮像部3は、カメラ本体部2の高さ方
向の長さ寸法と略同一の長さ寸法を有し、かつ、カメラ
本体部2の厚み寸法に比べて若干大きめの厚みを有する
縦長直方体状の撮像部本体3Aを備え、この撮像部本体
3Aの一方の側面には、撮像部3をカメラ本体部2に装
着するための装着部3Bが設けられている。
【0037】前記撮像部3には、図1に示すように、撮
影レンズであるマクロ機能付きズームレンズ301が配
設されるとともに、このマクロ機能付きズームレンズ3
01の後方位置の適所にCCD(Charge Cou
pled Device)カラーエリアセンサ303を
備えた撮像回路302(いずれも図6に示す)が内蔵さ
れている。また、銀塩レンズシャッターカメラと同様
に、撮像部3内の適所にフラッシュ光の被写体からの反
射光を受光する調光センサ305を備えた調光回路30
4(図6に示す)が、また、被写体の距離を測定するた
めの測距センサAF及び光学ファインダー31が設けら
れている。
【0038】さらに、撮像部3の内部には、上記ズーム
レンズ301のズーム比の変更と収容位置・撮影位置間
のレンズ移動を行うためのズームモータM1、及び合焦
を行うためのフォーカスモータM2(いずれも図6に示
す)が設けられている。さらに、撮像レンズ301に設
けられた図示しないヘリコイド機構により撮影レンズ3
01を光軸方向に進退させることが可能なヘリコイド環
Lにより、マニュアルによる合焦が可能な構成となされ
ている。
【0039】一方、カメラ本体部2の前面には、正面か
ら見て左端部の適所にグリップ部4が、中央上部適所に
内蔵フラッシュ5が、右端上部にセルフタイマーランプ
Selfがそれぞれ設けられている。また、グリップ部
4の左側上部には、デジタルカメラ1と外部機器(例え
ば他のデジタルカメラやパーソナルコンピュータ)と赤
外線通信を行うためのIRDAポート12が設けられて
いる。また、カメラ本体部2の上面にはシャッタボタン
9が設けられている。
【0040】一方、図2に示すように、カメラ本体部2
の背面には、ほぼ中央部に、撮影画像のモニタ表示(ビ
ューファインダーに相当)及び記録画像の再生表示等を
行うための、画像表示手段としての液晶(以下LCDと
記す)表示部10が設けられている。また、液晶表示部
10の下方位置に、フラッシュ(以下フラッシュをFL
と記すこともある)モード設定スイッチ11をはじめと
するデジタルカメラの操作を行うためのキースイッチ群
Key、電源スイッチPSが配設されている。また、電
源スイッチPSの左側には、電源ON状態で点灯する発
光ダイオード(以下LEDと記す)からなる表示ランプ
1、メモリカードにアクセスしている状態で点灯する表
示ランプLED2が設けられている。
【0041】さらに、カメラ本体部2の背面には、「撮
影モード」と「再生モード」とを切替設定する撮影/再
生モード設定スイッチ14が設けられている。撮影モー
ドは、写真撮影を行うモードであり、再生モードは、メ
モリカード8に記録された撮影画像をLCD表示部10
に再生表示するモードである。撮影/再生モード設定ス
イッチ14は2接点のスライドスイッチからなり、例え
ば下にスライドすると、再生モードが設定され、上にス
ライドすると、撮影モードが設定される。
【0042】また、上記カメラ本体部2の背面の右端部
には、4連スイッチZが設けられている。この4連スイ
ッチZは、撮影レンズ301のズーム動作を行わせるた
めのズームボタンZ1(ワイド方向)及びズームボタン
Z2(テレ方向)と、露出をプラス方向に補正する露出
補正ボタンZ3及びマイナス方向に補正する露出補正ボ
タンZ4とから構成される。ズームボタンZ1またはズ
ームボタンZ2を押すことにより、後述の全体制御部2
11はズームモータ駆動回路215を介してズームモー
タM1を駆動し、撮影レンズ301の一部を移動させ、
合焦を保持した状態で焦点距離を変化させる。
【0043】この実施形態に係るデジタルカメラ1に
は、フラッシュ発光に関するモードとして被写体輝度に
応じて自動的に内蔵フラッシュ5を発光させる「自動発
光モード」、被写体輝度に関係なく内蔵フラッシュ5を
強制的に発光させる「強制発光モード」及び内蔵フラッ
シュ5の発光を禁止する「発光禁止モード」が設けら
れ、前記FLモード設定スイッチ11を押す度に「自動
発光」、「強制発光」及び「発光禁止」の各モードがサ
イクリックに切り替わり、いずれかのモードが選択設定
されるようになっている。
【0044】前記撮像部3の背面側には、図2に示すよ
うに、LCD表示部の10を背面から照光するためのバ
ックライト16(図6に示す)への通電をオン、オフす
るLCDスイッチ20と、マクロ撮影時に用いるマクロ
スイッチ21が設けられている。前記LCDスイッチ2
0を押す毎にLCD表示部10のオン、オフ状態が切り
替わる。例えば、専ら光学ファインダー31のみを用い
て撮影するときは、節電の目的で、LCD表示部10を
オフ状態にする。また、デジタルカメラ1は、上記マク
ロスイッチ21によりマクロ撮影が可能であり、マクロ
スイッチ21を押すと、フォーカスモータM2が駆動さ
れ、撮影レンズ301がマクロ撮影可能な状態となる。
【0045】カメラ本体部2における撮像部3と反対側
の側面には、図3に示すように、DC(直流)入力端子
22と、LCD表示部10に表示されている内容を外部
のビデオモニターに出力するためのビデオ出力端子23
が設けられている。
【0046】さらに、カメラ本体部2の底面には、図4
に示すように、電池装填室18及びメモリカード8を装
填するためのメモリカードスロット17とが設けられ、
これらの電池装填室18及びメモリカードスロット17
の装填口は、クラムシェルタイプの蓋15により閉蓋さ
れるようになっている。この実施形態におけるデジタル
カメラ1は、4本のアルカリマンガン単三形乾電池を直
列接続してなる電源電池Eを駆動源としている。また、
カメラ本体部2の底面には、コネクタ及び鉤状の接続具
によって接続されている撮像部3とカメラ本体部2との
係合を解くための解除レバーRelが設けられている。
【0047】カメラ本体部2の上面には、図5に示すよ
うに、シャッターボタン9と、前記LCD表示部10と
は別の副表示部100が設けられている。この副表示部
100は、駆動のための消費電力が少ない2値の反射型
液晶からなり、デジタルカメラ1を駆動する電池とは別
のボタン電池(図示略)によって駆動される。この副表
示部100は、後述するように、再生モード/撮影モー
ドの別、フォーカスモード、ズーム位置情報、フラッシ
ュの状態、撮影画像を記録可能なメモリカードの空き容
量(残り枚数)、電池の消耗度合及び電池の消耗度合に
よる撮影可能時間、電池を交換せずに撮影可能な枚数、
その他の警告表示等が表示され、それらの情報表示は後
述する全体制御部211によって適宜更新される。
【0048】図6はデジタルカメラ1の制御系を示すブ
ロック図である。
【0049】まず、撮像部3の内部構成について説明す
る。撮像部3内において、前記CCD303は、マクロ
ズームレンズ301により結像された被写体の光像を、
R(赤)、G(緑)、B(青)の色成分の画像信号(各
画素で受光された画素信号の信号列からなる信号)に光
電変換して出力する。タイミングジェネレータ314
は、CCD303の駆動を制御するための各種のタイミ
ングパルスを生成するものである。
【0050】撮像部3における露出制御は、絞りが固定
絞りとなっているので、CCD303の露光量、すなわ
ち、シャッタースピードに相当するCCD303の電荷
蓄積時間を調整して行われる。被写体輝度が低輝度時に
適切なシャッタースピードを設定できない場合は、CC
D303から出力される画像信号のレベル調整を行うこ
とにより露光不足による不適正露出が補正される。すな
わち、低輝度時は、シャッタースピードとゲイン調整と
を組み合わせて露出制御が行われる。画像信号のレベル
調整は、信号処理回路313内のAGC回路のゲイン調
整において行われる。例えば、電池の消耗に伴う省電力
のためにフラッシュの発光が禁止されたときの低輝度シ
ーンにおいてはゲインアップにより対応する。
【0051】タイミングシェネレータ314は、タイミ
ング制御回路202から送信される基準クロックに基づ
きCCD303の駆動制御信号を生成するものである。
タイミングシェネレータ314は、例えば積分開始/終
了(露出開始/終了)のタイミング信号、各画素の受光
信号の読出制御信号(水平同期信号、垂直同期信号、転
送信号等)等のクロック信号を生成し、CCD303に
出力する。
【0052】信号処理回路313は、CCD303から
出力される画像信号(アナログ信号)に所定のアナログ
信号処理を施すものである。信号処理回路313は、C
DS(相関二重サンプリング)回路とAGC(オートゲ
インコントロール)回路とを有し、CDS回路により画
像信号のノイズの低減を行い、AGC回路のゲインを調
整することにより画像信号のレベル調整を行う。
【0053】調光回路304は、フラッシュ撮影におけ
る内蔵フラッシュ5の発光量を全体制御部211により
設定された所定の発光量に制御するものである。フラッ
シュ撮影においては、露出開始と同時に被写体からのフ
ラッシュ光の反射光が調光センサ305により受光さ
れ、この受光量が所定の発光量に達すると、調光回路3
04から全体制御部211を介してFL制御回路214
に発光停止信号STPが出力される。FL制御回路21
4は、この発光停止信号STPに応答して内蔵フラッシ
ュ5の発光を強制的に停止し、これにより内蔵フラッシ
ュ5の発光量が所定の発光量に制御される。
【0054】上述の撮影部3と以下に述べるカメラ本体
部2とは、撮像部3の装着面334に設けられた、端子
334a、334b、334c、334d、334e、
334f、334g、334hからなる8グループの接
続端子群と、カメラ本体部2の接続部234に設けられ
た端子234a、234b、234c、2334d、2
34e、234f、234g、334hからなる8グル
ープの接続端子群によって、電気的に接続されている。
【0055】次に、カメラ本体部2の内部構成について
説明すると、カメラ本体部2内において、A/D変換器
205は、画像信号の各画素信号を10ビットのデジタ
ル信号に変換するものである。A/D変換器205は、
タイミング制御回路202から入力されるA/D変換用
のクロックに基づいて各画素信号(アナログ信号)を1
0ビットのデジタル信号に変換する。
【0056】タイミング制御回路202は、基準クロッ
ク、タイミングジェネレータ314、A/D変換器20
5に対するクロックを生成するものである。タイミング
制御回路202は、全体制御部211により制御され
る。
【0057】黒レベル補正回路206は、A/D変換さ
れた画素信号(以下、画素データという)の黒レベルを
基準の黒レベルに補正するものである。また、ホワイト
バランス回路(以下WB回路という)207は、γ補正
後にホワイトバランスも合わせて調整されるように、
R、G、Bの各色成分の画素データのレベル変換を行う
ものである。WB回路207は、全体制御部211から
入力されるレベル変換テーブルを用いて、R、G、Bの
各色成分の画素データのレベルを変換する。なお、レベ
ル変換テーブルの各色成分の変換係数(特性の傾き)は
全体制御部211により撮影画像ごとに設定される。
【0058】γ補正回路208は、画素データのγ特性
を補正するものである。また、画像メモリ209は、γ
補正回路208から出力される画素データを記憶するメ
モリである。画像メモリ209は、1フレーム分の記憶
容量を有している。すなわち、画像メモリ209は、C
CD303がn行m列の画素を有している場合、n×m
画素分の画素データの記憶容量を有し、各画素データが
対応する画素位置に記憶されるようになっている。
【0059】VRAM210は、LCD表示部10に再
生表示される画像データのバッファメモリである。VR
AM210は、LCD表示部10の画素数に対応した画
像データの記憶容量を有している。前記、画像メモリ2
09とVRAM210はともにDRAM(ダイナミック
ラム)によって構成される。
【0060】撮影待機状態においては、撮像部3により
1/30(秒)毎に撮像された画像の各画素データがA
/D変換器205〜γ補正回路208により所定の信号
処理を施された後、画像メモリ209に記憶されるとと
もに、全体制御部211を介してVRAM210に転送
され、LCD表示部10に表示される(ライブビュー表
示)。これにより撮影者はLCD表示部10に表示され
た画像により被写体像を視認することができる。また、
再生モードにおいては、メモリカード8から読み出され
た画像が全体制御部211で所定の信号処理が施された
後、VRAM210に転送され、LCD表示部10に再
生表示される。
【0061】ここで、CCD303、信号処理回路31
3、A/D変換回路205、黒レベル補正回路206、
WB回路207、γ補正回路208、画像メモリ回路2
09をビデオ回路270と呼称し、VRAM210、バ
ックライト16、LCD表示部10をモニタ表示回路2
80と呼称する。このビデオ回路270とモニタ表示回
路280は、撮影モード時のLCDスイッチ20による
LCD表示部10のオフ操作、及びオートビデオオフ処
理に伴って通電を遮断される。
【0062】オートビデオオフ処理とは、デジタルカメ
ラ1の操作が何もなされない状態で所定時間経過したと
きに、省電力のために電源電池Eからビデオ回路270
やモニタ表示回路280への通電を遮断する処理のこと
で、前記無操作時間は電源電池Eの電力残量に応じて例
えば1分に設定される。
【0063】撮影モード時にオートビデオオフ処理やL
CDスイッチ20のオフ操作が実行されると、ビデオ回
路270及びモニタ表示回路280への通電が遮断され
る一方、再生モード時にオートビデオ処理やLCDスイ
ッチ20のオフ操作が実行されると、元々ビデオ回路2
70への通電は遮断されていることからモニタ表示回路
280への通電のみが遮断される。そして、撮影モード
時において、オートビデオオフ処理が実行された後にL
CDスイッチ20が押されると、電池電圧が所定値以上
であることを条件にビデオ回路270及びモニタ表示回
路280への通電が復帰し、LCD表示部10に撮影待
機時のライブビュー画像が表示される。
【0064】一方、再生モード時において、オートビデ
オオフ処理が実行された後にLCDスイッチ20が押さ
れると、電池電圧が所定値以上であることを条件にモニ
タ表示回路280への通電が復帰し、LCD表示部10
に再生画像が表示される。このように、オートビデオ処
理はビデオ回路270やモニタ表示回路280という限
られた回路のみの通電を遮断する処理なので、デジタル
カメラ1の操作が所定時間なされないときに自動的にデ
ジタルカメラ1全体の電源を遮断するオートパワーオフ
処理に比べて、復帰時間が短いというメリットがある。
【0065】なお、この実施形態では、上述のオートビ
デオオフ処理だけでなくオートパワーオフ処理も実行す
ることとしており、オートパワーオフ処理がなされるま
での無操作時間をオートビデオオフ処理がなされるまで
の無操作時間より長く(例えば5分)設定することによ
って、オートビデオオフ処理が実行された後さらにデジ
タルカメラ1の操作がないとオートパワーオフ処理が実
行されるようになっている。
【0066】カードI/F212は、メモリカード8へ
の画像データの書き込み及び画像データの読み出しを行
うためのインターフェースである。また、IRDAは、
デジタルカメラ1と外部機器と赤外線通信を行うための
インターフェースである。
【0067】FL制御回路214は、内蔵フラッシュ5
の発光を制御する回路である。FL制御回路214は、
全体制御部211の制御信号に基づき内蔵フラッシュ5
の発光の有無、発光量及び発光タイミング等を制御し、
調光回路304から入力される発光停止信号STPに基
づき内蔵フラッシュ5の発光量を制御する。
【0068】RTC(Real Time Cloc
k)219は、撮影日時を管理するための時計回路であ
り、副表示部100の駆動用の図示しない電源で駆動さ
れる。
【0069】電圧検出回路260は、一定周期ごとに電
源電池Eの電圧を検出し、その検出結果を全体制御部2
11に送る。全体制御部211は、検出した電圧に応じ
て後述するようなカメラ本体部2及び撮像部3の制御を
行う。また、電圧検出回路260は、スイッチング機能
も有しており、この電圧検出回路260を介してカメラ
本体2の各部、及び撮像部3の各部へ電力が供給される
ので、機能ブロックごとの通電または通電遮断が可能と
なっている。
【0070】オートフォーカス(AF)モータ駆動回路
216は撮像部3内のオートフォーカスモータM2を、
ズームモータ駆動回路215はズームモータM1を、そ
れぞれ駆動するものである。
【0071】操作部250は、上述した、FLモード設
定スイッチ11、LCDスイッチ20、マクロスイッチ
21、撮影/再生モード設定スイッチ14、4連スイッ
チZ、スイッチ群Key等の各種スイッチからなる。
【0072】また、前記シャッターボタン9は、銀塩カ
メラで採用されているような半押し状態(S1)と押し
込んだ状態(S2)とを検出可能な2段階スイッチにな
っている。撮影待機状態でシャッターボタン9をS1状
態にすると、測距センサAFから得られた距離情報が全
体制御部211へ入力され、全体制御部211は、オー
トフォーカスモータ駆動回路216を介してオートフォ
ーカスモータM2を駆動制御することにより、撮影レン
ズ301を合焦位置へ移動させる。ただし、この実施形
態では、電源電池Eの電圧が所定値以下である場合は、
電源電池EからオートフォーカスモータM2への通電が
遮断され、オートフォーカスは機能しないようになって
いる。
【0073】全体制御部211は、マイクロコンピュー
タからなり、上述した撮像部3内及びカメラ本体部2内
の各部材の駆動を有機的に制御してデジタルカメラ1の
撮影動作を統括制御するものである。
【0074】また、全体制御部211は、露出制御値
(シャッタースピード(SS))を設定するための輝度
判定部とシャッタースピード設定部とを備えている。
【0075】輝度判定部は、撮影待機状態において、C
CD303により1/30(秒)毎に取り込まれる画像
を利用して被写体の明るさを判定するものである。すな
わち、輝度判定部は、画像メモリ209に更新的に記憶
される画像データを用いて被写体の明るさを判定するも
のである。
【0076】シャッタースピード設定部は、輝度判定部
による被写体の明るさの判定結果に基づいてシャッター
スピード(CCD303の積分時間)設定するものであ
る。
【0077】さらに、全体制御部211は、撮影画像の
記録処理を行うために、フィルタリング処理を行うフィ
ルタ部とサムネイル画像及び圧縮画像を生成する記録画
像生成部とを備え、メモリカード8に記録された画像を
LCD表示部10に再生するために、再生画像を生成す
る再生画像生成部を備えている。
【0078】フィルタ部は、デジタルフィルタにより記
録すべき画像の高周波成分を補正して輪郭に関する画質
の補正を行うものである。
【0079】記録画像生成部は、画像メモリ209から
画素データを読み出してメモリカード8に記録すべきサ
ムネイル画像と圧縮画像を生成する。記録画像生成部
は、画像メモリ209からラスタ走査方向に走査しつ
つ、横方向と縦方向の両方向でそれぞれ8画素毎に画素
データを読み出し、順次、メモリカード8に転送するこ
とで、サムネイル画像を生成しつつメモリカード8に記
録する。また、記録画像生成部は、画像メモリ209か
ら全画素データを読み出し、これらの画素データに2次
元DCT変換、ハフマン符号化等のJPEG方式による
所定の圧縮処理を施して圧縮画像の画像データを生成
し、この圧縮画像データをメモリカード8の本画像エリ
アに記録する。
【0080】全制御部211は、撮影モードにおいて、
シャッターボタン9により撮影が指示されると、撮影指
示後に画像メモリ209に取り込まれ画像のサムネイル
画像と圧縮率設定スイッチ12で設定された圧縮率によ
りJPEG方式により圧縮された圧縮画像とを生成し、
撮影画像に関するタグ情報(コマ番号、露出値、シャッ
タースピード、圧縮率K、撮影日、撮影時のフラッシュ
のオンオフのデータ、シーン情報、画像の判定結果等の
情報)とともに両画像をメモリカード8に記憶する。
【0081】メモリカード8の各コマには、タグの部分
とJPEG方式により圧縮された高解像度の画像データ
(1600×1200画素)とサムネイル表示用の画像
データ(80×60画素)が記録されている。
【0082】撮影/再生モード設定スイッチ14を再生
モードに設定したときには、メモリカード8内のコマ番
号の最も大きな画像データが読み出され、再生画像生成
部にて、データ伸張され、これがVRAM210に転送
されることにより、LCD表示部10には、コマ番号の
最も大きな画像すなわち直近に撮影された画像が表示さ
れる。スイッチ群Keyの操作により任意のコマの選択
表示が可能である。
【0083】次に、図示実施形態に係るデジタルカメラ
の制御を、図7〜図9に示すフローチャートを参照して
説明する。なお、以下の説明及び図面において、ステッ
プをSと省略する。
【0084】図7はメインルーチンを示すフローチャー
トである。
【0085】図7において、電源スイッチPSを投入す
ると、S10で起動処理として各部の初期化を行い、S
11で電圧検出回路260によって電源電池Eの電圧V
を検出する。
【0086】次いで、S12で、検出した電圧Vがバッ
テリーチェック電圧Vth(ここでは3.8vとする)
以下であるかどうかを判別し、Vth以下であるときに
は(S12でYES)、既に電池は使い切った状態にあ
るので、S13で直ちに電源遮断処理を行い、電源電池
Eから各部への電力供給を停止する。電源電池Eの電圧
VがVthより大きいときには(S11でNO)、S1
4で、副表示部100のバッテリーインジケータの表示
をS11で検出した電圧Vに対応するように更新し、S
15に進む。なお、図10及び図11のD1〜D7に示
すように、副表示部100のバッテリーインジケータ1
01は、電源電池Eの電力残量を視覚的に表示すべく電
池の形をモチーフしたものであり、電源電池Eの電圧が
6Vであるときは黒部分が右端まで一杯の状態になる一
方、電源電池Eの電圧がVth(3.8v)であるとき
は黒部分が存在しない状態になり、黒部分の長さによっ
て電力残量を把握できるようになっている。
【0087】次に、S15で、モード選択スイッチ14
の選択に基づいて、撮影モードであるか、あるいは再生
モードであるかを判別し、撮影モードにセットされてい
るときにはS16で撮影モード処理を行い、再生モード
にセットされているときにはS17で再生モード処理を
行う。そして、撮影モード処理及び再生モード処理のい
ずれのモード処理においても、処理後はS11に戻って
電源電池Eの電圧Vを再び検出する。
【0088】このように、メインルーチンの1ループで
必ず電源電池Eの電圧Vを検出するので、電圧VがVt
h以下になったときは、直ちに電源遮断処理が行われ、
電源電池Eの急激な電圧降下にも対応することができ
る。また、電源電池Eの電圧VがVthより大きいとき
は、電源電池Eの電力残量が副表示部100に順次更新
表示されるので、電源電池Eの電力残量をタイムリーに
確認することができる。
【0089】図8は、撮影モード処理に関するフローチ
ャート図である。
【0090】まず、S100で再生モードから撮影モー
ドへの状態切替があったかどうかを判別し、再生モード
から撮影モードへの状態切替があったときには(S10
0でYES)、S101で副表示部100の表示状態を
一度クリアにし、S102に進む。このとき、副表示部
100は、図10のD1に示すように、撮影モード表
示、バッテリインジケータ101、及びメモリカード8
の空き容量に応じた残り枚数のみが表示される。なお、
図10及び図11においては、バッテリインジケータ1
01を除き、表示がなされている部分は実線で濃く、表
示がなされていない部分は破線で淡く示されている。再
生モードから撮影モードへの状態切替がなかったときに
は(S100でNO)、副表示部100の表示は持続す
ればよいのでそのままS102に進む。
【0091】S102では、電源電池Eの電圧VがVa
(ここでは、4.2vとする)以下であるかどうかを判
別し、Va以下であるときには(S102でYES)、
電源電池Eの電力残量が少ないので、S103でズーム
レンズを標準レンズ相当位置にセットすると共に、S1
04、S105で電源電池EからズームモータM1及び
フォーカスモータM2への通電を電圧検出回路260を
介して遮断する。そして、S106で副表示部100の
表示状態を更新し、図10のD2に示すように、図10
のD1に示す表示状態に加えて、フォーカスモードが
「マニュアル」である旨の表示とズーム位置が「50m
m固定」である旨(ズーム禁止)を表示し、S108に
進む。このように、電源電池Eの電圧VがVa以下つま
り電力残量が少ないときは、電源電池Eからズームモー
タM1及びフォーカスモータM2への通電が遮断される
ので、電源電池Eの延命を図ることができる。しかも、
副表示部100の表示により、撮影者はオートフォーカ
ス及びズームの使用禁止を容易に把握することができ
る。
【0092】また、S102で電源電池Eの電圧VがV
aより大きいときには(S102でNO)、S107で
電源電池Eの電圧VがVb(ただしVb>Va、ここで
は、Vb=5.0vとする)以下であるかどうかを判別
し、Vb以下であるときには(S107でYES)、そ
のままS108に進む。このように、電源電池Eの電圧
VがVaより大きく、Vb以下であるときは、ある程度
の電力が残っているため、S104、S105のように
ズームモータM1及びフォーカスモータM2への通電が
遮断されることなく、ズーム操作やオートフォーカス操
作を自由に行うことができる。
【0093】次に、S108でビデオ回路270への、
S109でモニタ表示回路280への通電をそれぞれ遮
断し、S110でLCD表示部10(図10ではLCD
モニタと記す)の表示が無効である旨を副表示部100
に表示する。さらに、S111でフラッシュ制御回路2
14への通電を遮断し、S112でフラッシュが使用禁
止である旨を副表示部100に表示する。
【0094】つまり、S103からS106の処理が行
われている場合、換言すれば電池Eの電圧VがVa以下
である場合、副表示部100には、図10のD3に示す
ように、D1の表示に加えて、フォーカスモードの「マ
ニュアル」、ズーム位置情報の「50mm固定」、フラ
ッシュモードの「禁止」、LCDモニタの「無効」が表
示される。また、S103からS106の処理が行われ
ていない場合、換言すれば電池Eの電圧VがVaよりも
大きくVb以下である場合、副表示部100には、図1
0のD4に示すように、D1の表示に加えて、フォーカ
スモードの「オート」、ズーム位置情報の「35m
m」、フラッシュモードの「禁止」、LCDモニタの
「無効」が表示される。なお、S103からS106の
処理が行われていない場合は、上述のようにズームモー
タM1及びフォーカスモータM2への通電が遮断されな
いので、図10のD4におけるフォーカスモードの選択
とズーム位置情報の表示は、そのときの使用状態によっ
て異なるものとなる。
【0095】一方、S107で電源電池Eの電圧VがV
bより大きいときには(S107でNO)、S113で
オートビデオオフ処理のためのタイマ値の設定を行った
のち、S114に進む。この実施形態では、下に示すよ
うに電源電池Eの電圧Vの大きさに応じて3段階のタイ
マ値を設定する。このように3段階のタイマ値を設定す
れば、電源電池Eの消耗が進むにつれてオートビデオオ
フ処理までの時間が短くなるので、電源電池Eをより効
果的に延命することができる。なお、電源電池Eの電圧
VがVb以下であって(S107でYES)、S108
からS112までの処理が行われている場合は、液晶表
示部10のバックライト16は既に消灯しているので、
S113のオートビデオオフ処理のためのタイマ値は設
定されることなく、S114に進む。
【0096】
【表1】
【0097】S114では、オートパワーオフ処理のた
めのタイマ値の設定を行う。この実施形態では、下に示
すように電源電池Eの電圧Vの大きさに応じて5段階の
タイマ値を設定する。このように5段階のタイマ値を設
定すれば、電源電池Eの消耗が進むにつれてオートパワ
ーオフ処理までの時間が短くなるので、電源電池Eを効
果的に延命することができる。また、上述のオートビデ
オオフ処理にこのオートパワーオフ処理を組み合わせる
ことによって、まずオートビデオ処理によって電源電池
Eからビデオ回路270及びモニタ表示回路280への
通電が遮断され、さらに一定時間後にオートパワーオフ
処理によって電源電池Eから各部への通電が遮断される
ので、電源電池Eを段階的に延命することができる。
【0098】
【表2】
【0099】続いて、S115では、電源電池Eの電圧
Vに応じたデジタルカメラ1の使用可能時間を副表示部
100に表示する。これは、S10で電源電池Eの電圧
Vを検出する度に、起動時からの経過時間tとその時の
電圧V(t)とを全体制御部211の内部メモリに記憶
していき、それによって電圧V(t)がVthに達する
までの時間を予測し、その予測した時間を使用可能時間
とするものである。予測の仕方は、V(t)を3次関数
で近似する等の周知の方法を採用すればよい。で行えば
よい。3次関数で近似する場合、最も新しい4点を採用
することによって電圧V(t)の3次曲線を導出し、そ
の導出した3次曲線V(t)に基づいてV(t)=Vt
hとなる時間tを求める。そして、このように求まった
時間tを使用可能時間として、図11のD5に示すよう
に副表示部100に表示する。なお、電源スイッチPS
を押すことにより、あるいはオートパワーオフ処理によ
り電源が遮断されると、副表示部100の使用可能時間
表示もリセットされる。
【0100】次に、S116では、電源電池Eの電圧に
応じた撮影可能枚数を副表示部100に表示する。この
副表示部100に表示された撮影可能枚数は、電源電池
Eの電力残量であと何枚撮影することができるかを示す
ものであって、メモリカード8の空き容量に応じた残り
枚数とは別ものである。そして、この撮影可能枚数は、
電源電池Eの電池Vと相関関係があり、次の一次式で近
似される。
【0101】 N=Nmax・(V−Vth)/(V0−Vth) N:撮影可能枚数 Nmax:予め試験して求めた撮影可能枚数の最大値 V0:電源電池の基準電圧 例えば、Nmax=220枚、V0=6.0vとすると、
下式のようになる。
【0102】N=100(V−3.8) また、Nmaxは、フラッシュ5のオンオフ、LCD表示
部10のオンオフ等、デジタルカメラの動作モードによ
って異なることから、各動作モードについてのNmaxを
予め求めておくことで、各動作モードでの撮影可能枚数
が表示される。
【0103】なお、ここでも電源スイッチPSを押すこ
とにより、あるいはオートパワーオフ処理により電源が
遮断されると、副表示部100の撮影可能枚数表示はリ
セットされる。
【0104】こうして、副表示部100には、撮影モー
ド、バッテリーインジケータ、フォーカスモード、ズー
ム位置情報、フラッシュモード、LCDモニタ、撮影可
能枚数、使用可能時間、及び残り枚数に関する表示が、
電源電池Eの電圧Vに応じて行われるので、デジタルカ
メラ1の状態を一目で認識することができる。
【0105】次に、S117で撮影処理を行う。シャッ
タボタン9を半押し状態(S1)にすると、S1のタイ
ミングで電源電池Eからビデオ回路270へ通電され、
撮影可能な状態となる。そして、シャッタボタン9をさ
らに押し込んだ状態(S2)にすると、S2のタイミン
グで記録処理を行い(S118)、撮影した画像をメモ
リカード8に記録した後、この撮影モード処理を抜けて
S11に戻る。
【0106】図9は、再生モード処理に関するフローチ
ャート図である。
【0107】まず、S200で再生モードから撮影モー
ドへの状態切替があったかどうかを判別し、撮影モード
から再生モードへの状態切替があったときには(S20
0でYES)、S201で副表示部100の表示状態を
一度クリアにし、S202に進む。このとき、副表示部
100は、図11のD6に示すように、「再生モー
ド」、バッテリインジケータ、及びメモリカード8の空
き容量に応じた残り枚数のみが表示される。撮影モード
から再生モードへの状態切替がなかったときには(S2
00でNO)、そのままS202に進む。
【0108】S202では、電源電池Eの電圧VがVc
(ここでは、5.2vとする)以下であるかどうかを判
別し、電源電池Eの電圧VがVc以下であるときには
(S202でYES)、電源電池の電力残量が少ないの
で、S203で電源電池Eからモニタ表示回路280へ
の通電を遮断する。
【0109】そして、S204で副表示部の表示状態を
更新し、図11のD7に示すように、「再生モードは使
用することはできません」との警告表示を行う。このよ
うに、電源電池Eの電圧VがVc以下で電源電池Eの電
力残量が少ないときは、電源電池Eからモニタ表示回路
280への通電を遮断するので、電源電池Eの延命を図
ることができる。なお、ビデオ回路270については、
モード切替スイッチ14によって再生モードを選択した
際に、すでに電源電池Eからビデオ回路270への通電
が遮断されている。
【0110】次に、S205で、オートパワーオフ処理
のためのタイマ値の設定を行う。S204の再生モード
の禁止状態のまま放置される場合もあるからである。こ
こでは、下に示すように電源電池Eの電圧Vの大きさに
応じて3段階のタイマ値を設定する。このように3段階
のタイマ値を設定すれば、電源電池Eの消耗が進むにつ
れてオートパワーオフ処理までの時間が短くなるので、
電源電池Eを効果的に延命することができる。
【0111】
【表3】
【0112】一方、S202で電源電池Eの電圧VがV
cより大きいときには(S202でNO)、S206で
オートビデオオフ処理のためのタイマ値の設定を行う。
ここでは、下に示すように電圧Vの大きさに応じて3段
階のタイマ値を設定する。このように3段階のタイマ値
を設定すれば、電源電池Eの消耗が進むにつれてオート
ビデオオフ処理までの時間が短くなるので、電源電池E
を効果的に延命することができる。
【0113】
【表4】
【0114】なお、電圧Vが5.2V以下のときには、
再生モードそのものが無効になっているので、オートビ
デオオフタイマーは設定されない。
【0115】次に、S207で、オートパワーオフ処理
のためのタイマ値の設定を行う。ここでは、下に示すよ
うに電源電池Eの電圧Vの大きさに応じて2段階のタイ
マ値を設定する。このように2段階のタイマ値を設定す
れば、電源電池Eの消耗が進むにつれてオートパワーオ
フ処理までの時間が短くなるので、電源電池Eを効果的
に延命することができる。また、上述のオートビデオオ
フ処理にこのオートパワーオフ処理を組み合わせること
によって、まずオートビデオ処理によって電源電池Eか
らモニタ表示回路280への通電が遮断され、さらに一
定時間後にオートパワーオフ処理によって電源電池Eか
ら各部への通電が遮断されるので、電源電池Eの段階的
な延命を図ることができる。
【0116】
【表5】
【0117】次に、S208で、電源電池Eの電圧Vに
応じたデジタルカメラ1の使用可能時間を副表示部10
0に表示し、この再生モード処理を抜けてS11に戻
り、再度電源電池Eの電圧Vを検出する。前記使用可能
時間は、撮影モードにおける使用可能時間と同じよう
に、S11で電圧Vを検出する度に、起動時からの経過
時間tとその時の電圧V(t)とを全体制御部211の
内部メモリに記憶していき、それらによって電圧V
(t)がVthに達するまでの時間を予測し、その予測
した時間を使用可能時間とする。なお、電源スイッチP
Sを押すことにより、あるいはオートパワーオフ処理に
より電源が遮断されると、副表示部100の使用可能時
間表示はリセットされる。
【0118】以上の実施形態では、デジタルカメラを例
にとって示したが、この発明はデジタルカメラに限定さ
れることはなく、電池駆動される他の携帯用等の電子機
器に適用しても良いことはもちろんである。
【0119】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、検出手
段によって検出された電池の電圧に基づいて、撮影可能
枚数が設定され、それが表示部に表示されるから、使用
者はあとどの程度デジタルカメラによって撮影が可能か
を認識することができ、電池の電圧が低くなっても操作
性の悪化を防止できる。
【0120】また、撮影可能枚数を表示することで、電
池が消耗して撮影可能枚数が少なくなった時に、デジタ
ルカメラの使用者が進んで電源を切るというような、使
用者による積極的な電力消耗の防止を促すこともでき、
電池の省電力化、電池寿命の延命が達成される。
【0121】この場合、撮影可能枚数設定手段は、フラ
ッシュのオンオフに関するモードや、撮影画像を表示す
る表示手段のオンオフに関するモード等、動作モードを
考慮して撮影可能枚数を設定することで、各動作モード
でのより正確な撮影可能枚数を求めることができる。
【0122】また、撮影可能枚数表示手段を撮影画像を
表示する画像表示手段とは異なるものに構成した場合に
は、撮影画像の表示を妨げることなく、撮影可能枚数を
表示でき、使用者にとって見易くなる。
【0123】また、前記電池の電圧を定期的に検出する
場合には、電圧変化に対応した精度の高い撮影可能枚数
の表示が可能になり、使用者は電池消耗の状態を的確に
把握することができる。
【0124】また、電池の電圧に基づいて、電源オフに
至る無操作時間を変化させたり、ビデオ回路及び表示回
路の通電遮断に至るまでの無操作時間を変化させたり、
再生モードの使用許否を決定したり、フラッシュの使用
許否を決定することにより、電池の電圧に応じて電力消
耗を防止するための適切な動作を行わせることができ、
電池寿命を延命できる。
【0125】また、駆動用電池の電圧に基づいて、機器
の使用可能時間を予測し、これを表示する構成とした場
合には、使用可能時間の表示により、使用者はあとどの
程度電子機器を使用できるかを認識することができ、電
池の電圧が低くなっても操作性が悪化することはない。
【0126】また、駆動用電池の電圧に基づいて、画像
表示手段の使用の許否を決定する構成とした場合には、
電池の電圧が低下したときは、例えば画像表示手段を駆
動する駆動回路への通電を遮断することにより画像表示
手段の使用が禁止されるから、電力消費を抑制できる。
【0127】また、駆動用電池の電圧に基づいて、ダイ
ナミックラムの通電を制御する構成とした場合には、電
池の電圧が低下したときに、ダイナミックラムの使用を
禁止することができ、電力消費を抑制できる。
【0128】また、駆動用電池の電圧に基づいて、自動
合焦手段の使用許否を決定する構成とした場合には、電
池の電圧が低下したときに、自動合焦手段の使用を禁止
することができ、電力消費を抑制できる。
【0129】この場合、前記自動合焦手段の使用が禁止
されたときには、マニュアルフォーカスモードであるこ
とを表示手段に表示したり、起動時に電池の電圧が低い
ことが検出されたときは、自動合焦手段の使用を禁止し
て、ズームレンズを所定位置にセットする構成とするこ
とにより、操作性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るデジタルカメラの
正面図である。
【図2】同じく背面図である。
【図3】同じく側面図である。
【図4】同じく底面図である。
【図5】同じく上面図である
【図6】図1〜図5のデジタルカメラの制御系を示すブ
ロック図である。
【図7】図1〜図6のデジタルカメラの動作を示すフロ
ーチャート図である。
【図8】図7における撮影モード処理に関するフローチ
ャート図である。
【図9】図7における撮影モード処理に関するフローチ
ャート図である。
【図10】副表示部における表示状態を示す図である。
【図11】同じく副表示部における表示状態を示す図で
ある。
【図12】デジタルカメラに用いられる電池の放電特性
を示す図である。
【符号の説明】
1・・・・・・デジタルカメラ 2・・・・・・カメラ本体部 3・・・・・・撮像部 5・・・・・・フラッシュ 10・・・・・LCD表示部 100・・・・副表示部 211・・・・全体制御部 215・・・・ズームモータ駆動回路 216・・・・AFモータ駆動回路 260・・・・電圧検出回路 301・・・・ズームレンズ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年2月14日(2000.2.1
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 電池駆動されるデジタルカメラ及び電
子機器
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電池によって駆
動されるデジタルカメラ及びデジタルカメラ等の電子機
器に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルカメラ等の電池で駆動される携
帯用電子機器においては、機器の使用に伴って電池の内
部抵抗が徐々に増加し、ある一定レベルに達したところ
で機器の使用に必要な電力の供給が不可能になる。使用
者側から見るとできるだけ電池を長く使いたいが、電圧
降下が大きくなると機器の動作が不安定になるため、通
常、一定レベルになった段階で、警告表示をしたり、強
制的に機器の電源をオフする処理(バッテリーチェック
処理)が従来から行われている。例えば、特開平9−1
30649号公報には、電子スチルカメラにおいて、電
圧降下を検出し警告表示を行い記録停止することが開示
されている。
【0003】さらに、前記特開平9−130649号公
報においては、機器が複数の使用モードを持つとき、モ
ードに応じて負荷が異なるためバッテリーチェック処理
を行うべき電圧は異なるように設定される。前記公報に
おいては、動画モードにおけるバッテリーチェックレベ
ルを高く、静止画モードにおけるバッテリーチェックレ
ベルを低く設定するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のデジタルカメラでは、電池が消耗した場合
に、使用者はデジタルカメラによってあとどの程度撮影
が可能かを認識することができず、操作性が良くなかっ
た。
【0005】しかも、電池を最後まで有効に使いきると
いう観点において、上記のデジタルカメラでは、解決す
べき課題が多数残っていた。
【0006】まず第1に電池の放電特性を考慮した制御
について検討されていない。図12はデジタルカメラ等
の携帯用電子機器に使用されるアルカリマンガン電池の
放電特性を示すものである。負荷を接続した状態での初
期端子電圧は6.0Vである(4本の直列接続の場
合)。負荷への接続を継続して連続放電させると、時間
の経過に伴って曲線V(t)を描いて、端子電圧は降下
する。この例では、バッテリーチェック電圧Vthを
3.8Vに設定しているので、V(t)=3.8Vにな
ったタイミング(時刻t4)で機器の電源は遮断され
る。
【0007】しかしながら、電圧が降下する過程で、使
用者による電源オフ操作や機器のオートパワーオフ機能
により電源オフ期間Tがあった場合、電池の起電力が回
復する。電源オフ直前の端子電圧がV1であったとき
に、電源オフ期間Tをへて、電源を投入したときの起電
力はV2まで回復する。しかし、端子電圧V1までは電
源降下の度合いは急激で(曲線V‘(t))、それ以降
は電源オフ期間Tだけ遅れて、曲線V(t)に対して平
行的に端子電圧が減少していき(曲線V(t−T))、
時刻t4+TでV(t−T)=Vthになり、バッテリ
ーチェックにより電源が遮断される。
【0008】このように、実際のデジタルカメラをはじ
めとする携帯用機器の使用形態は、何度も電源のオンオ
フを繰り返しながら使い、その結果起動時の端子電圧が
Vthにしかならないようになった状態で、初めて電池
を使い切ったといえるものであるが、前記公報ではこの
点には何ら考慮されていない。
【0009】一方、図12に示したように消耗した電池
を使うと、電圧降下が激しいのであるから、使用にあた
って様々な制限がつきまとう。前記公報では、動画モー
ドを禁止し静止画モードを許可する旨の記載しかない
が、デジタルカメラの場合には、実際には撮影枚数、フ
ラッシュの使用、モニター表示(ビューファインダー表
示)のオンオフ、再生モードと撮影モードとの関係、自
動合焦機構(オートフォーカス)の使用、所定時間操作
がなされなかった場合に電源を自動的にオフにするオー
トパワーオフ処理の実施、デジタルカメラの内部回路の
うちビデオ回路や表示回路への通電を自動的に遮断する
オートビデオオフ処理の実施等について、制限を受けて
しまう。逆に言えば、これらの処理をどうするかによっ
て、電池寿命が左右される。従って、電池寿命の延命を
図るためには、電池の電圧と上記動作との関係を考慮し
なければならない。
【0010】この発明は、このような技術的背景に鑑み
てなされたものであって、電池寿命の延命を図りながら
も操作性を損なうことなく電池を有効に使いきることが
できるデジタルカメラ、及びデジタルカメラを含む電子
機器の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題は、駆動用電池
の電圧を検出する検出手段と、被写体からの光学像を光
電変換する撮像手段と、前記検出手段によって検出され
た電圧に基づいて、前記撮像手段による撮影可能枚数を
設定する設定手段と、該設定手段で設定された撮影可能
枚数を表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする
デジタルカメラによって解決される。
【0012】このデジタルカメラによれば、検出手段に
よって検出された電池の電圧に基づいて、撮像手段によ
撮影可能枚数が設定され、それが表示部に表示される
から、使用者はあとどの程度デジタルカメラによって撮
影が可能かを認識することができ、電池の電圧が低くな
っても操作性が悪化することはない。
【0013】また、撮影可能枚数を表示することで、電
池が消耗して撮影可能枚数が少なくなった時に、デジタ
ルカメラの使用者が進んで電源を切るというような、使
用者による積極的な電力消耗の防止を促すこともでき、
電池の省電力化、電池寿命の延命が達成される。
【0014】この場合、撮影可能枚数設定手段は、動作
モードを考慮して撮影可能枚数を設定するのが良い。動
作モードに応じて、電力消費が異なり、撮影可能枚数が
変わってくるからである。動作モードの例としては、フ
ラッシュのオンオフに関するモードや、撮影画像を表示
する表示手段のオンオフに関するモードがある。
【0015】また、撮影可能枚数表示手段は撮影画像を
表示する画像表示手段とは異なるものに構成されるのが
よい。これにより、撮影画像の表示状態を妨げることな
く、撮影可能枚数を表示でき、使用者にとって見易くな
る。
【0016】また、電圧検出手段は、前記電池の電圧を
定期的に検出するのが良い。電圧変化に対応した精度の
高い撮影可能枚数の表示が可能になり、使用者は電池消
耗の状態を的確に把握することができる。
【0017】また、駆動用電池の電圧を検出する検出手
段と、所定時間操作がなされなかった場合には電源をオ
フにする制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記電
圧検出手段によって検出された電圧に基づいて、前記電
源オフに至る無操作時間を変化させることを特徴とする
電子機器に構成しても良い。
【0018】この電子機器によれば、電池の電圧が低下
した場合には、電源オフに至るまでの無操作時間を短く
することで、無駄な電力消耗を防止でき、電池寿命を延
命できる。
【0019】同様に、駆動用電池の電圧を検出する検出
手段と、被写体からの光学像を光電変換する撮像素子、
及び撮像素子の出力を処理する画像処理回路を含むビデ
オ回路と、撮影画像を表示する表示手段を含む表示回路
と、所定時間操作がなされなかった場合に、前記電池か
ら前記ビデオ回路及び表示回路への通電を遮断する制御
手段と、を備え、前記制御手段は、前記電圧検出手段に
よって検出された電圧に基づいて、前記通電遮断に至る
までの無操作時間を変化させることを特徴とするデジタ
ルカメラに構成しても良い。
【0020】このデジタルカメラでは、電池の電圧が低
下した場合には、ビデオ回路及び表示回路の通電遮断に
至るまでの無操作時間を短くすることで、無駄な電力消
耗を防止でき、電池寿命を延命できる。
【0021】また、駆動用電池の電圧を検出する検出手
段と、再生モードにおいて撮影画像を再生する再生手段
と、前記電圧検出手段によって検出された電圧に基づい
て、前記再生モードの使用許否を決定する制御手段とを
備えたことを特徴とするデジタルカメラに構成しても良
い。
【0022】このデジタルカメラによれば、電池の電圧
が低下したときは再生モードの使用が拒否され、電力消
費が抑制される。
【0023】また、駆動用電池の電圧を検出する検出手
段と、フラッシュと、前記電圧検出手段によって検出さ
れた電圧に基づいて、前記フラッシュの使用許否を決定
する制御手段とを備えたことを特徴とするデジタルカメ
ラに構成しても良い。
【0024】このデジタルカメラによれば、電池の電圧
が低下したときはフラッシュの使用が禁止され、電力消
費が抑制される。
【0025】また、駆動用電池の電圧を検出する検出手
段と、該検出手段によって検出された電圧に基づいて、
機器の使用可能時間を予測する予測手段と、該予測手段
で予測された使用可能時間を表示する表示手段と、を備
えたことを特徴とする電子機器に構成しても良い。
【0026】この電子機器によれば、使用可能時間が表
示されるので、使用者はあとどの程度電子機器を使用で
きるかを認識することができ、電池の電圧が低くなって
も操作性が悪化することはない。
【0027】また、駆動用電池の電圧を検出する検出手
段と、所定の画像を表示する表示手段と、前記検出手段
によって検出された電圧に基づいて、前記画像表示手段
の使用の許否を決定する制御手段と、を備えたことを特
徴とする電子機器に構成しても良い。
【0028】この電子機器によれば、電池の電圧が低下
したときは、画像表示手段の使用が禁止され、電力消費
が抑制される。この場合、画像表示手段の使用禁止は、
前記画像表示手段を駆動する駆動回路への通電を遮断す
ることにより行うのが、処理の容易性の点で好ましい。
【0029】また、駆動用電池の電圧を検出する検出手
段と、画像を記録する第1のダイナミックラムと、画像
を表示する表示手段と、前記第1のダイナミックラムに
記憶された画像を前記表示手段に表示するために使用さ
れる第2のダイナミックラムと、前記検出手段によって
検出された電圧に基づいて、前記第2のダイナミックラ
ムの通電を制御する制御手段と、を備えたことを特徴と
する電子機器に構成しても良い。
【0030】この電子機器によれば、電池の電圧が低下
したときは、第2のダイナミックラムの使用が禁止さ
れ、電力消費が抑制される。
【0031】また、駆動用電池の電圧を検出する検出手
段と、被写体に対して撮影レンズを自動合焦させる自動
合焦手段と、前記検出手段によって検出された電圧に基
づいて、前記自動合焦手段の使用許否を決定する制御手
段と、前記制御手段により前記自動合焦手段の使用が禁
止されたとき、手動により前記撮影レンズの焦点調節が
可能であることを表示する表示手段と、前記制御手段に
より前記自動合焦手段の使用が禁止されたとき、前記撮
影レンズを所定の焦点距離に駆動する駆動手段と、を備
えたことを特徴とするデジタルカメラに構成しても良
い。
【0032】このデジタルカメラによれば、電池の電圧
が低下したときは、自動合焦手段の使用が禁止され、電
力消費が抑制される。また、前記自動合焦手段の使用が
禁止されたときには、マニュアルフォーカスモードであ
ること表示手段に表示され、撮影レンズが所定の焦点
距離に駆動される。
【0033】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態に係る携帯
用電子機器としてのデジタルカメラを、図面に基づいて
説明する。
【0034】デジタルカメラ1は、図1〜図5に示すよ
うに、箱型のカメラ本体部2と直方体状の撮像部3から
構成されている。上記撮像部3(太線で図示されてい
る)は、正面から見てカメラ本体部2の右側面に着脱可
能に装着されている。
【0035】前記撮像部3は、カメラ本体部2の高さ方
向の長さ寸法と略同一の長さ寸法を有し、かつ、カメラ
本体部2の厚み寸法に比べて若干大きめの厚みを有する
縦長直方体状の撮像部本体3Aを備え、この撮像部本体
3Aの一方の側面には、撮像部3をカメラ本体部2に装
着するための装着部3Bが設けられている。
【0036】前記撮像部3には、図1に示すように、撮
影レンズであるマクロ機能付きズームレンズ301が配
設されるとともに、このマクロ機能付きズームレンズ3
01の後方位置の適所にCCD(Charge Cou
pled Device)カラーエリアセンサ303を
備えた撮像回路302(いずれも図6に示す)が内蔵さ
れている。また、銀塩レンズシャッターカメラと同様
に、撮像部3内の適所にフラッシュ光の被写体からの反
射光を受光する調光センサ305を備えた調光回路30
4(図6に示す)が、また、被写体の距離を測定するた
めの測距センサAF及び光学ファインダー31が設けら
れている。
【0037】さらに、撮像部3の内部には、上記ズーム
レンズ301のズーム比の変更と収容位置・撮影位置間
のレンズ移動を行うためのズームモータM1、及び合焦
を行うためのフォーカスモータM2(いずれも図6に示
す)が設けられている。さらに、撮像レンズ301に設
けられた図示しないヘリコイド機構により撮影レンズ3
01を光軸方向に進退させることが可能なヘリコイド環
Lにより、マニュアルによる合焦が可能な構成となされ
ている。
【0038】一方、カメラ本体部2の前面には、正面か
ら見て左端部の適所にグリップ部4が、中央上部適所に
内蔵フラッシュ5が、右端上部にセルフタイマーランプ
Selfがそれぞれ設けられている。また、グリップ部
4の左側上部には、デジタルカメラ1と外部機器(例え
ば他のデジタルカメラやパーソナルコンピュータ)と赤
外線通信を行うためのIRDAポート12が設けられて
いる。また、カメラ本体部2の上面にはシャッタボタン
9が設けられている。
【0039】一方、図2に示すように、カメラ本体部2
の背面には、ほぼ中央部に、撮影画像のモニタ表示(ビ
ューファインダーに相当)及び記録画像の再生表示等を
行うための、画像表示手段としての液晶(以下LCDと
記す)表示部10が設けられている。また、液晶表示部
10の下方位置に、フラッシュ(以下フラッシュをFL
と記すこともある)モード設定スイッチ11をはじめと
するデジタルカメラの操作を行うためのキースイッチ群
Key、電源スイッチPSが配設されている。また、電
源スイッチPSの左側には、電源ON状態で点灯する発
光ダイオード(以下LEDと記す)からなる表示ランプ
1、メモリカードにアクセスしている状態で点灯する表
示ランプLED2が設けられている。
【0040】さらに、カメラ本体部2の背面には、「撮
影モード」と「再生モード」とを切替設定する撮影/再
生モード設定スイッチ14が設けられている。撮影モー
ドは、写真撮影を行うモードであり、再生モードは、メ
モリカード8に記録された撮影画像をLCD表示部10
に再生表示するモードである。撮影/再生モード設定ス
イッチ14は2接点のスライドスイッチからなり、例え
ば下にスライドすると、再生モードが設定され、上にス
ライドすると、撮影モードが設定される。
【0041】また、上記カメラ本体部2の背面の右端部
には、4連スイッチZが設けられている。この4連スイ
ッチZは、撮影レンズ301のズーム動作を行わせるた
めのズームボタンZ1(ワイド方向)及びズームボタン
Z2(テレ方向)と、露出をプラス方向に補正する露出
補正ボタンZ3及びマイナス方向に補正する露出補正ボ
タンZ4とから構成される。ズームボタンZ1またはズ
ームボタンZ2を押すことにより、後述の全体制御部2
11はズームモータ駆動回路215を介してズームモー
タM1を駆動し、撮影レンズ301の一部を移動させ、
合焦を保持した状態で焦点距離を変化させる。
【0042】この実施形態に係るデジタルカメラ1に
は、フラッシュ発光に関するモードとして被写体輝度に
応じて自動的に内蔵フラッシュ5を発光させる「自動発
光モード」、被写体輝度に関係なく内蔵フラッシュ5を
強制的に発光させる「強制発光モード」及び内蔵フラッ
シュ5の発光を禁止する「発光禁止モード」が設けら
れ、前記FLモード設定スイッチ11を押す度に「自動
発光」、「強制発光」及び「発光禁止」の各モードがサ
イクリックに切り替わり、いずれかのモードが選択設定
されるようになっている。
【0043】前記撮像部3の背面側には、図2に示すよ
うに、LCD表示部の10を背面から照光するためのバ
ックライト16(図6に示す)への通電をオン、オフす
るLCDスイッチ20と、マクロ撮影時に用いるマクロ
スイッチ21が設けられている。前記LCDスイッチ2
0を押す毎にLCD表示部10のオン、オフ状態が切り
替わる。例えば、専ら光学ファインダー31のみを用い
て撮影するときは、節電の目的で、LCD表示部10を
オフ状態にする。また、デジタルカメラ1は、上記マク
ロスイッチ21によりマクロ撮影が可能であり、マクロ
スイッチ21を押すと、フォーカスモータM2が駆動さ
れ、撮影レンズ301がマクロ撮影可能な状態となる。
【0044】カメラ本体部2における撮像部3と反対側
の側面には、図3に示すように、DC(直流)入力端子
22と、LCD表示部10に表示されている内容を外部
のビデオモニターに出力するためのビデオ出力端子23
が設けられている。
【0045】さらに、カメラ本体部2の底面には、図4
に示すように、電池装填室18及びメモリカード8を装
填するためのメモリカードスロット17とが設けられ、
これらの電池装填室18及びメモリカードスロット17
の装填口は、クラムシェルタイプの蓋15により閉蓋さ
れるようになっている。この実施形態におけるデジタル
カメラ1は、4本のアルカリマンガン単三形乾電池を直
列接続してなる電源電池Eを駆動源としている。また、
カメラ本体部2の底面には、コネクタ及び鉤状の接続具
によって接続されている撮像部3とカメラ本体部2との
係合を解くための解除レバーRelが設けられている。
【0046】カメラ本体部2の上面には、図5に示すよ
うに、シャッターボタン9と、前記LCD表示部10と
は別の副表示部100が設けられている。この副表示部
100は、駆動のための消費電力が少ない2値の反射型
液晶からなり、デジタルカメラ1を駆動する電池とは別
のボタン電池(図示略)によって駆動される。この副表
示部100は、後述するように、再生モード/撮影モー
ドの別、フォーカスモード、ズーム位置情報、フラッシ
ュの状態、撮影画像を記録可能なメモリカードの空き容
量(残り枚数)、電池の消耗度合及び電池の消耗度合に
よる撮影可能時間、電池を交換せずに撮影可能な枚数、
その他の警告表示等が表示され、それらの情報表示は後
述する全体制御部211によって適宜更新される。
【0047】図6はデジタルカメラ1の制御系を示すブ
ロック図である。
【0048】まず、撮像部3の内部構成について説明す
る。撮像部3内において、前記CCD303は、マクロ
ズームレンズ301により結像された被写体の光像を、
R(赤)、G(緑)、B(青)の色成分の画像信号(各
画素で受光された画素信号の信号列からなる信号)に光
電変換して出力する。タイミングジェネレータ314
は、CCD303の駆動を制御するための各種のタイミ
ングパルスを生成するものである。
【0049】撮像部3における露出制御は、絞りが固定
絞りとなっているので、CCD303の露光量、すなわ
ち、シャッタースピードに相当するCCD303の電荷
蓄積時間を調整して行われる。被写体輝度が低輝度時に
適切なシャッタースピードを設定できない場合は、CC
D303から出力される画像信号のレベル調整を行うこ
とにより露光不足による不適正露出が補正される。すな
わち、低輝度時は、シャッタースピードとゲイン調整と
を組み合わせて露出制御が行われる。画像信号のレベル
調整は、信号処理回路313内のAGC回路のゲイン調
整において行われる。例えば、電池の消耗に伴う省電力
のためにフラッシュの発光が禁止されたときの低輝度シ
ーンにおいてはゲインアップにより対応する。
【0050】タイミングシェネレータ314は、タイミ
ング制御回路202から送信される基準クロックに基づ
きCCD303の駆動制御信号を生成するものである。
タイミングシェネレータ314は、例えば積分開始/終
了(露出開始/終了)のタイミング信号、各画素の受光
信号の読出制御信号(水平同期信号、垂直同期信号、転
送信号等)等のクロック信号を生成し、CCD303に
出力する。
【0051】信号処理回路313は、CCD303から
出力される画像信号(アナログ信号)に所定のアナログ
信号処理を施すものである。信号処理回路313は、C
DS(相関二重サンプリング)回路とAGC(オートゲ
インコントロール)回路とを有し、CDS回路により画
像信号のノイズの低減を行い、AGC回路のゲインを調
整することにより画像信号のレベル調整を行う。
【0052】調光回路304は、フラッシュ撮影におけ
る内蔵フラッシュ5の発光量を全体制御部211により
設定された所定の発光量に制御するものである。フラッ
シュ撮影においては、露出開始と同時に被写体からのフ
ラッシュ光の反射光が調光センサ305により受光さ
れ、この受光量が所定の発光量に達すると、調光回路3
04から全体制御部211を介してFL制御回路214
に発光停止信号STPが出力される。FL制御回路21
4は、この発光停止信号STPに応答して内蔵フラッシ
ュ5の発光を強制的に停止し、これにより内蔵フラッシ
ュ5の発光量が所定の発光量に制御される。
【0053】上述の撮影部3と以下に述べるカメラ本体
部2とは、撮像部3の装着面334に設けられた、端子
334a、334b、334c、334d、334e、
334f、334g、334hからなる8グループの接
続端子群と、カメラ本体部2の接続部234に設けられ
た端子234a、234b、234c、2334d、2
34e、234f、234g、234hからなる8グル
ープの接続端子群によって、電気的に接続されている。
【0054】次に、カメラ本体部2の内部構成について
説明すると、カメラ本体部2内において、A/D変換器
205は、画像信号の各画素信号を10ビットのデジタ
ル信号に変換するものである。A/D変換器205は、
タイミング制御回路202から入力されるA/D変換用
のクロックに基づいて各画素信号(アナログ信号)を1
0ビットのデジタル信号に変換する。
【0055】タイミング制御回路202は、基準クロッ
ク、タイミングジェネレータ314、A/D変換器20
5に対するクロックを生成するものである。タイミング
制御回路202は、全体制御部211により制御され
る。
【0056】黒レベル補正回路206は、A/D変換さ
れた画素信号(以下、画素データという)の黒レベルを
基準の黒レベルに補正するものである。また、ホワイト
バランス回路(以下WB回路という)207は、γ補正
後にホワイトバランスも合わせて調整されるように、
R、G、Bの各色成分の画素データのレベル変換を行う
ものである。WB回路207は、全体制御部211から
入力されるレベル変換テーブルを用いて、R、G、Bの
各色成分の画素データのレベルを変換する。なお、レベ
ル変換テーブルの各色成分の変換係数(特性の傾き)は
全体制御部211により撮影画像ごとに設定される。
【0057】γ補正回路208は、画素データのγ特性
を補正するものである。また、画像メモリ209は、γ
補正回路208から出力される画素データを記憶するメ
モリである。画像メモリ209は、1フレーム分の記憶
容量を有している。すなわち、画像メモリ209は、C
CD303がn行m列の画素を有している場合、n×m
画素分の画素データの記憶容量を有し、各画素データが
対応する画素位置に記憶されるようになっている。
【0058】VRAM210は、LCD表示部10に再
生表示される画像データのバッファメモリである。VR
AM210は、LCD表示部10の画素数に対応した画
像データの記憶容量を有している。前記、画像メモリ2
09とVRAM210はともにDRAM(ダイナミック
ラム)によって構成される。
【0059】撮影待機状態においては、撮像部3により
1/30(秒)毎に撮像された画像の各画素データがA
/D変換器205〜γ補正回路208により所定の信号
処理を施された後、画像メモリ209に記憶されるとと
もに、全体制御部211を介してVRAM210に転送
され、LCD表示部10に表示される(ライブビュー表
示)。これにより撮影者はLCD表示部10に表示され
た画像により被写体像を視認することができる。また、
再生モードにおいては、メモリカード8から読み出され
た画像が全体制御部211で所定の信号処理が施された
後、VRAM210に転送され、LCD表示部10に再
生表示される。
【0060】ここで、CCD303、信号処理回路31
3、A/D変換回路205、黒レベル補正回路206、
WB回路207、γ補正回路208、画像メモリ回路2
09をビデオ回路270と呼称し、VRAM210、バ
ックライト16、LCD表示部10をモニタ表示回路2
80と呼称する。このビデオ回路270とモニタ表示回
路280は、撮影モード時のLCDスイッチ20による
LCD表示部10のオフ操作、及びオートビデオオフ処
理に伴って通電を遮断される。
【0061】オートビデオオフ処理とは、デジタルカメ
ラ1の操作が何もなされない状態で所定時間経過したと
きに、省電力のために電源電池Eからビデオ回路270
やモニタ表示回路280への通電を遮断する処理のこと
で、前記無操作時間は電源電池Eの電力残量に応じて例
えば1分に設定される。
【0062】撮影モード時にオートビデオオフ処理やL
CDスイッチ20のオフ操作が実行されると、ビデオ回
路270及びモニタ表示回路280への通電が遮断され
る一方、再生モード時にオートビデオオフ処理やLCD
スイッチ20のオフ操作が実行されると、元々ビデオ回
路270への通電は遮断されていることからモニタ表示
回路280への通電のみが遮断される。そして、撮影モ
ード時において、オートビデオオフ処理が実行された後
にLCDスイッチ20が押されると、電池電圧が所定値
以上であることを条件にビデオ回路270及びモニタ表
示回路280への通電が復帰し、LCD表示部10に撮
影待機時のライブビュー画像が表示される。
【0063】一方、再生モード時において、オートビデ
オオフ処理が実行された後にLCDスイッチ20が押さ
れると、電池電圧が所定値以上であることを条件にモニ
タ表示回路280への通電が復帰し、LCD表示部10
に再生画像が表示される。このように、オートビデオ
処理はビデオ回路270やモニタ表示回路280とい
う限られた回路のみの通電を遮断する処理なので、デジ
タルカメラ1の操作が所定時間なされないときに自動的
にデジタルカメラ1全体の電源を遮断するオートパワー
オフ処理に比べて、復帰時間が短いというメリットがあ
る。
【0064】なお、この実施形態では、上述のオートビ
デオオフ処理だけでなくオートパワーオフ処理も実行す
ることとしており、オートパワーオフ処理がなされるま
での無操作時間をオートビデオオフ処理がなされるまで
の無操作時間より長く(例えば5分)設定することによ
って、オートビデオオフ処理が実行された後さらにデジ
タルカメラ1の操作がないとオートパワーオフ処理が実
行されるようになっている。
【0065】カードI/F212は、メモリカード8へ
の画像データの書き込み及び画像データの読み出しを行
うためのインターフェースである。また、IRDAは、
デジタルカメラ1と外部機器と赤外線通信を行うための
インターフェースである。
【0066】FL制御回路214は、内蔵フラッシュ5
の発光を制御する回路である。FL制御回路214は、
全体制御部211の制御信号に基づき内蔵フラッシュ5
の発光の有無、発光量及び発光タイミング等を制御し、
調光回路304から入力される発光停止信号STPに基
づき内蔵フラッシュ5の発光量を制御する。
【0067】RTC(Real Time Cloc
k)219は、撮影日時を管理するための時計回路であ
り、副表示部100の駆動用の図示しない電源で駆動さ
れる。
【0068】電圧検出回路260は、一定周期ごとに電
源電池Eの電圧を検出し、その検出結果を全体制御部2
11に送る。全体制御部211は、検出した電圧に応じ
て後述するようなカメラ本体部2及び撮像部3の制御を
行う。また、電圧検出回路260は、スイッチング機能
も有しており、この電圧検出回路260を介してカメラ
本体2の各部、及び撮像部3の各部へ電力が供給される
ので、機能ブロックごとの通電または通電遮断が可能と
なっている。
【0069】オートフォーカス(AF)モータ駆動回路
216は撮像部3内のオートフォーカスモータM2を、
ズームモータ駆動回路215はズームモータM1を、そ
れぞれ駆動するものである。
【0070】操作部250は、上述した、FLモード設
定スイッチ11、LCDスイッチ20、マクロスイッチ
21、撮影/再生モード設定スイッチ14、4連スイッ
チZ、スイッチ群Key等の各種スイッチからなる。
【0071】また、前記シャッターボタン9は、銀塩カ
メラで採用されているような半押し状態(S1)と押し
込んだ状態(S2)とを検出可能な2段階スイッチにな
っている。撮影待機状態でシャッターボタン9をS1状
態にすると、測距センサAFから得られた距離情報が全
体制御部211へ入力され、全体制御部211は、オー
トフォーカスモータ駆動回路216を介してオートフォ
ーカスモータM2を駆動制御することにより、撮影レン
ズ301を合焦位置へ移動させる。ただし、この実施形
態では、電源電池Eの電圧が所定値以下である場合は、
電源電池EからオートフォーカスモータM2への通電が
遮断され、オートフォーカスは機能しないようになって
いる。
【0072】全体制御部211は、マイクロコンピュー
タからなり、上述した撮像部3内及びカメラ本体部2内
の各部材の駆動を有機的に制御してデジタルカメラ1の
撮影動作を統括制御するものである。
【0073】また、全体制御部211は、露出制御値
(シャッタースピード(SS))を設定するための輝度
判定部とシャッタースピード設定部とを備えている。
【0074】輝度判定部は、撮影待機状態において、C
CD303により1/30(秒)毎に取り込まれる画像
を利用して被写体の明るさを判定するものである。すな
わち、輝度判定部は、画像メモリ209に更新的に記憶
される画像データを用いて被写体の明るさを判定するも
のである。
【0075】シャッタースピード設定部は、輝度判定部
による被写体の明るさの判定結果に基づいてシャッター
スピード(CCD303の積分時間)設定するものであ
る。
【0076】さらに、全体制御部211は、撮影画像の
記録処理を行うために、フィルタリング処理を行うフィ
ルタ部とサムネイル画像及び圧縮画像を生成する記録画
像生成部とを備え、メモリカード8に記録された画像を
LCD表示部10に再生するために、再生画像を生成す
る再生画像生成部を備えている。
【0077】フィルタ部は、デジタルフィルタにより記
録すべき画像の高周波成分を補正して輪郭に関する画質
の補正を行うものである。
【0078】記録画像生成部は、画像メモリ209から
画素データを読み出してメモリカード8に記録すべきサ
ムネイル画像と圧縮画像を生成する。記録画像生成部
は、画像メモリ209からラスタ走査方向に走査しつ
つ、横方向と縦方向の両方向でそれぞれ8画素毎に画素
データを読み出し、順次、メモリカード8に転送するこ
とで、サムネイル画像を生成しつつメモリカード8に記
録する。また、記録画像生成部は、画像メモリ209か
ら全画素データを読み出し、これらの画素データに2次
元DCT変換、ハフマン符号化等のJPEG方式による
所定の圧縮処理を施して圧縮画像の画像データを生成
し、この圧縮画像データをメモリカード8の本画像エリ
アに記録する。
【0079】全制御部211は、撮影モードにおいて、
シャッターボタン9により撮影が指示されると、撮影指
示後に画像メモリ209に取り込まれ画像のサムネイル
画像と圧縮率設定スイッチ12で設定された圧縮率によ
りJPEG方式により圧縮された圧縮画像とを生成し、
撮影画像に関するタグ情報(コマ番号、露出値、シャッ
タースピード、圧縮率K、撮影日、撮影時のフラッシュ
のオンオフのデータ、シーン情報、画像の判定結果等の
情報)とともに両画像をメモリカード8に記憶する。
【0080】メモリカード8の各コマには、タグの部分
とJPEG方式により圧縮された高解像度の画像データ
(1600×1200画素)とサムネイル表示用の画像
データ(80×60画素)が記録されている。
【0081】撮影/再生モード設定スイッチ14を再生
モードに設定したときには、メモリカード8内のコマ番
号の最も大きな画像データが読み出され、再生画像生成
部にて、データ伸張され、これがVRAM210に転送
されることにより、LCD表示部10には、コマ番号の
最も大きな画像すなわち直近に撮影された画像が表示さ
れる。スイッチ群Keyの操作により任意のコマの選択
表示が可能である。
【0082】次に、図示実施形態に係るデジタルカメラ
の制御を、図7〜図9に示すフローチャートを参照して
説明する。なお、以下の説明及び図面において、ステッ
プをSと省略する。
【0083】図7はメインルーチンを示すフローチャー
トである。
【0084】図7において、電源スイッチPSを投入す
ると、S10で起動処理として各部の初期化を行い、S
11で電圧検出回路260によって電源電池Eの電圧V
を検出する。
【0085】次いで、S12で、検出した電圧Vがバッ
テリーチェック電圧Vth(ここでは3.8vとする)
以下であるかどうかを判別し、Vth以下であるときに
は(S12でYES)、既に電池は使い切った状態にあ
るので、S13で直ちに電源遮断処理を行い、電源電池
Eから各部への電力供給を停止する。電源電池Eの電圧
VがVthより大きいときには(S11でNO)、S1
4で、副表示部100のバッテリーインジケータの表示
をS11で検出した電圧Vに対応するように更新し、S
15に進む。なお、図10及び図11のD1〜D7に示
すように、副表示部100のバッテリーインジケータ1
01は、電源電池Eの電力残量を視覚的に表示すべく電
池の形をモチーフしたものであり、電源電池Eの電圧が
6Vであるときは黒部分が右端まで一杯の状態になる一
方、電源電池Eの電圧がVth(3.8v)であるとき
は黒部分が存在しない状態になり、黒部分の長さによっ
て電力残量を把握できるようになっている。
【0086】次に、S15で、モード選択スイッチ14
の選択に基づいて、撮影モードであるか、あるいは再生
モードであるかを判別し、撮影モードにセットされてい
るときにはS16で撮影モード処理を行い、再生モード
にセットされているときにはS17で再生モード処理を
行う。そして、撮影モード処理及び再生モード処理のい
ずれのモード処理においても、処理後はS11に戻って
電源電池Eの電圧Vを再び検出する。
【0087】このように、メインルーチンの1ループで
必ず電源電池Eの電圧Vを検出するので、電圧VがVt
h以下になったときは、直ちに電源遮断処理が行われ、
電源電池Eの急激な電圧降下にも対応することができ
る。また、電源電池Eの電圧VがVthより大きいとき
は、電源電池Eの電力残量が副表示部100に順次更新
表示されるので、電源電池Eの電力残量をタイムリーに
確認することができる。
【0088】図8は、撮影モード処理に関するフローチ
ャート図である。
【0089】まず、S100で再生モードから撮影モー
ドへの状態切替があったかどうかを判別し、再生モード
から撮影モードへの状態切替があったときには(S10
0でYES)、S101で副表示部100の表示状態を
一度クリアにし、S102に進む。このとき、副表示部
100は、図10のD1に示すように、撮影モード表
示、バッテリインジケータ101、及びメモリカード8
の空き容量に応じた残り枚数のみが表示される。なお、
図10及び図11においては、バッテリインジケータ1
01を除き、表示がなされている部分は実線で濃く、表
示がなされていない部分は破線で淡く示されている。再
生モードから撮影モードへの状態切替がなかったときに
は(S100でNO)、副表示部100の表示は持続す
ればよいのでそのままS102に進む。
【0090】S102では、電源電池Eの電圧VがVa
(ここでは、4.2vとする)以下であるかどうかを判
別し、Va以下であるときには(S102でYES)、
電源電池Eの電力残量が少ないので、S103でズーム
レンズを標準レンズ相当位置にセットすると共に、S1
04、S105で電源電池EからズームモータM1及び
フォーカスモータM2への通電を電圧検出回路260を
介して遮断する。そして、S106で副表示部100の
表示状態を更新し、図10のD2に示すように、図10
のD1に示す表示状態に加えて、フォーカスモードが
「マニュアル」である旨の表示とズーム位置が「50m
m固定」である旨(ズーム禁止)を表示し、S108に
進む。このように、電源電池Eの電圧VがVa以下つま
り電力残量が少ないときは、電源電池Eからズームモー
タM1及びフォーカスモータM2への通電が遮断される
ので、電源電池Eの延命を図ることができる。しかも、
副表示部100の表示により、撮影者はオートフォーカ
ス及びズームの使用禁止を容易に把握することができ
る。
【0091】また、S102で電源電池Eの電圧VがV
aより大きいときには(S102でNO)、S107で
電源電池Eの電圧VがVb(ただしVb>Va、ここで
は、Vb=5.0vとする)以下であるかどうかを判別
し、Vb以下であるときには(S107でYES)、そ
のままS108に進む。このように、電源電池Eの電圧
VがVaより大きく、Vb以下であるときは、ある程度
の電力が残っているため、S104、S105のように
ズームモータM1及びフォーカスモータM2への通電が
遮断されることなく、ズーム操作やオートフォーカス操
作を自由に行うことができる。
【0092】次に、S108でビデオ回路270への、
S109でモニタ表示回路280への通電をそれぞれ遮
断し、S110でLCD表示部10(図10ではLCD
モニタと記す)の表示が無効である旨を副表示部100
に表示する。さらに、S111でフラッシュ制御回路2
14への通電を遮断し、S112でフラッシュが使用禁
止である旨を副表示部100に表示する。
【0093】つまり、S103からS106の処理が行
われている場合、換言すれば電池Eの電圧VがVa以下
である場合、副表示部100には、図10のD3に示す
ように、D1の表示に加えて、フォーカスモードの「マ
ニュアル」、ズーム位置情報の「50mm固定」、フラ
ッシュモードの「禁止」、LCDモニタの「無効」が表
示される。また、S103からS106の処理が行われ
ていない場合、換言すれば電池Eの電圧VがVaよりも
大きくVb以下である場合、副表示部100には、図1
0のD4に示すように、D1の表示に加えて、フォーカ
スモードの「オート」、ズーム位置情報の「35m
m」、フラッシュモードの「禁止」、LCDモニタの
「無効」が表示される。なお、S103からS106の
処理が行われていない場合は、上述のようにズームモー
タM1及びフォーカスモータM2への通電が遮断されな
いので、図10のD4におけるフォーカスモードの選択
とズーム位置情報の表示は、そのときの使用状態によっ
て異なるものとなる。
【0094】一方、S107で電源電池Eの電圧VがV
bより大きいときには(S107でNO)、S113で
オートビデオオフ処理のためのタイマ値の設定を行った
のち、S114に進む。この実施形態では、下に示すよ
うに電源電池Eの電圧Vの大きさに応じて3段階のタイ
マ値を設定する。このように3段階のタイマ値を設定す
れば、電源電池Eの消耗が進むにつれてオートビデオオ
フ処理までの時間が短くなるので、電源電池Eをより効
果的に延命することができる。なお、電源電池Eの電圧
VがVb以下であって(S107でYES)、S108
からS112までの処理が行われている場合は、液晶表
示部10のバックライト16は既に消灯しているので、
S113のオートビデオオフ処理のためのタイマ値は設
定されることなく、S114に進む。
【0095】
【表1】
【0096】S114では、オートパワーオフ処理のた
めのタイマ値の設定を行う。この実施形態では、下に示
すように電源電池Eの電圧Vの大きさに応じて5段階の
タイマ値を設定する。このように5段階のタイマ値を設
定すれば、電源電池Eの消耗が進むにつれてオートパワ
ーオフ処理までの時間が短くなるので、電源電池Eを効
果的に延命することができる。また、上述のオートビデ
オオフ処理にこのオートパワーオフ処理を組み合わせる
ことによって、まずオートビデオオフ処理によって電源
電池Eからビデオ回路270及びモニタ表示回路280
への通電が遮断され、さらに一定時間後にオートパワー
オフ処理によって電源電池Eから各部への通電が遮断さ
れるので、電源電池Eを段階的に延命することができ
る。
【0097】
【表2】
【0098】続いて、S115では、電源電池Eの電圧
Vに応じたデジタルカメラ1の使用可能時間を副表示部
100に表示する。これは、S10で電源電池Eの電圧
Vを検出する度に、起動時からの経過時間tとその時の
電圧V(t)とを全体制御部211の内部メモリに記憶
していき、それによって電圧V(t)がVthに達する
までの時間を予測し、その予測した時間を使用可能時間
とするものである。予測の仕方は、V(t)を3次関数
で近似する等の周知の方法を採用すればよい。3次関数
で近似する場合、最も新しい4点を採用することによっ
て電圧V(t)の3次曲線を導出し、その導出した3次
曲線V(t)に基づいてV(t)=Vthとなる時間t
を求める。そして、このように求まった時間tを使用可
能時間として、図11のD5に示すように副表示部10
0に表示する。なお、電源スイッチPSを押すことによ
り、あるいはオートパワーオフ処理により電源が遮断さ
れると、副表示部100の使用可能時間表示もリセット
される。
【0099】次に、S116では、電源電池Eの電圧に
応じた撮影可能枚数を副表示部100に表示する。この
副表示部100に表示された撮影可能枚数は、電源電池
Eの電力残量であと何枚撮影することができるかを示す
ものであって、メモリカード8の空き容量に応じた残り
枚数とは別ものである。そして、この撮影可能枚数は、
電源電池Eの電池Vと相関関係があり、次の一次式で近
似される。
【0100】 N=Nmax・(V−Vth)/(V0−Vth) N:撮影可能枚数 Nmax:予め試験して求めた撮影可能枚数の最大値 V0:電源電池の基準電圧 例えば、Nmax=220枚、V0=6.0vとすると、
下式のようになる。
【0101】N=100(V−3.8) また、Nmaxは、フラッシュ5のオンオフ、LCD表示
部10のオンオフ等、デジタルカメラの動作モードによ
って異なることから、各動作モードについてのNmaxを
予め求めておくことで、各動作モードでの撮影可能枚数
が表示される。
【0102】なお、ここでも電源スイッチPSを押すこ
とにより、あるいはオートパワーオフ処理により電源が
遮断されると、副表示部100の撮影可能枚数表示はリ
セットされる。
【0103】こうして、副表示部100には、撮影モー
ド、バッテリーインジケータ、フォーカスモード、ズー
ム位置情報、フラッシュモード、LCDモニタ、撮影可
能枚数、使用可能時間、及び残り枚数に関する表示が、
電源電池Eの電圧Vに応じて行われるので、デジタルカ
メラ1の状態を一目で認識することができる。
【0104】次に、S117で撮影処理を行う。シャッ
タボタン9を半押し状態(S1)にすると、S1のタイ
ミングで電源電池Eからビデオ回路270へ通電され、
撮影可能な状態となる。そして、シャッタボタン9をさ
らに押し込んだ状態(S2)にすると、S2のタイミン
グで記録処理を行い(S118)、撮影した画像をメモ
リカード8に記録した後、この撮影モード処理を抜けて
S11に戻る。
【0105】図9は、再生モード処理に関するフローチ
ャート図である。
【0106】まず、S200で再生モードから撮影モー
ドへの状態切替があったかどうかを判別し、撮影モード
から再生モードへの状態切替があったときには(S20
0でYES)、S201で副表示部100の表示状態を
一度クリアにし、S202に進む。このとき、副表示部
100は、図11のD6に示すように、「再生モー
ド」、バッテリインジケータ、及びメモリカード8の空
き容量に応じた残り枚数のみが表示される。撮影モード
から再生モードへの状態切替がなかったときには(S2
00でNO)、そのままS202に進む。
【0107】S202では、電源電池Eの電圧VがVc
(ここでは、5.2vとする)以下であるかどうかを判
別し、電源電池Eの電圧VがVc以下であるときには
(S202でYES)、電源電池の電力残量が少ないの
で、S203で電源電池Eからモニタ表示回路280へ
の通電を遮断する。
【0108】そして、S204で副表示部の表示状態を
更新し、図11のD7に示すように、「再生モードは使
用することはできません」との警告表示を行う。このよ
うに、電源電池Eの電圧VがVc以下で電源電池Eの電
力残量が少ないときは、電源電池Eからモニタ表示回路
280への通電を遮断するので、電源電池Eの延命を図
ることができる。なお、ビデオ回路270については、
モード切替スイッチ14によって再生モードを選択した
際に、すでに電源電池Eからビデオ回路270への通電
が遮断されている。
【0109】次に、S205で、オートパワーオフ処理
のためのタイマ値の設定を行う。S204の再生モード
の禁止状態のまま放置される場合もあるからである。こ
こでは、下に示すように電源電池Eの電圧Vの大きさに
応じて3段階のタイマ値を設定する。このように3段階
のタイマ値を設定すれば、電源電池Eの消耗が進むにつ
れてオートパワーオフ処理までの時間が短くなるので、
電源電池Eを効果的に延命することができる。
【0110】
【表3】
【0111】一方、S202で電源電池Eの電圧VがV
cより大きいときには(S202でNO)、S206で
オートビデオオフ処理のためのタイマ値の設定を行う。
ここでは、下に示すように電圧Vの大きさに応じて3段
階のタイマ値を設定する。このように3段階のタイマ値
を設定すれば、電源電池Eの消耗が進むにつれてオート
ビデオオフ処理までの時間が短くなるので、電源電池E
を効果的に延命することができる。
【0112】
【表4】
【0113】なお、電圧Vが5.2V以下のときには、
再生モードそのものが無効になっているので、オートビ
デオオフタイマーは設定されない。
【0114】次に、S207で、オートパワーオフ処理
のためのタイマ値の設定を行う。ここでは、下に示すよ
うに電源電池Eの電圧Vの大きさに応じて2段階のタイ
マ値を設定する。このように2段階のタイマ値を設定す
れば、電源電池Eの消耗が進むにつれてオートパワーオ
フ処理までの時間が短くなるので、電源電池Eを効果的
に延命することができる。また、上述のオートビデオオ
フ処理にこのオートパワーオフ処理を組み合わせること
によって、まずオートビデオオフ処理によって電源電池
Eからモニタ表示回路280への通電が遮断され、さら
に一定時間後にオートパワーオフ処理によって電源電池
Eから各部への通電が遮断されるので、電源電池Eの段
階的な延命を図ることができる。
【0115】
【表5】
【0116】次に、S208で、電源電池Eの電圧Vに
応じたデジタルカメラ1の使用可能時間を副表示部10
0に表示し、この再生モード処理を抜けてS11に戻
り、再度電源電池Eの電圧Vを検出する。前記使用可能
時間は、撮影モードにおける使用可能時間と同じよう
に、S11で電圧Vを検出する度に、起動時からの経過
時間tとその時の電圧V(t)とを全体制御部211の
内部メモリに記憶していき、それらによって電圧V
(t)がVthに達するまでの時間を予測し、その予測
した時間を使用可能時間とする。なお、電源スイッチP
Sを押すことにより、あるいはオートパワーオフ処理に
より電源が遮断されると、副表示部100の使用可能時
間表示はリセットされる。
【0117】以上の実施形態では、デジタルカメラを例
にとって示したが、この発明はデジタルカメラに限定さ
れることはなく、電池駆動される他の携帯用等の電子機
器に適用しても良いことはもちろんである。
【0118】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、検出手
段によって検出された電池の電圧に基づいて、撮像手段
による撮影可能枚数が設定され、それが表示部に表示さ
れるから、使用者はあとどの程度デジタルカメラによっ
て撮影が可能かを認識することができ、電池の電圧が低
くなっても操作性の悪化を防止できる。
【0119】また、撮影可能枚数を表示することで、電
池が消耗して撮影可能枚数が少なくなった時に、デジタ
ルカメラの使用者が進んで電源を切るというような、使
用者による積極的な電力消耗の防止を促すこともでき、
電池の省電力化、電池寿命の延命が達成される。
【0120】この場合、撮影可能枚数設定手段は、フラ
ッシュのオンオフに関するモードや、撮影画像を表示す
る表示手段のオンオフに関するモード等、動作モードを
考慮して撮影可能枚数を設定することで、各動作モード
でのより正確な撮影可能枚数を求めることができる。
【0121】また、撮影可能枚数表示手段を撮影画像を
表示する画像表示手段とは異なるものに構成した場合に
は、撮影画像の表示を妨げることなく、撮影可能枚数を
表示でき、使用者にとって見易くなる。
【0122】また、前記電池の電圧を定期的に検出する
場合には、電圧変化に対応した精度の高い撮影可能枚数
の表示が可能になり、使用者は電池消耗の状態を的確に
把握することができる。
【0123】また、電池の電圧に基づいて、電源オフに
至る無操作時間を変化させたり、ビデオ回路及び表示回
路の通電遮断に至るまでの無操作時間を変化させたり、
再生モードの使用許否を決定したり、フラッシュの使用
許否を決定することにより、電池の電圧に応じて電力消
耗を防止するための適切な動作を行わせることができ、
電池寿命を延命できる。
【0124】また、駆動用電池の電圧に基づいて、機器
の使用可能時間を予測し、これを表示する構成とした場
合には、使用可能時間の表示により、使用者はあとどの
程度電子機器を使用できるかを認識することができ、電
池の電圧が低くなっても操作性が悪化することはない。
【0125】また、駆動用電池の電圧に基づいて、画像
表示手段の使用の許否を決定する構成とした場合には、
電池の電圧が低下したときは、例えば画像表示手段を駆
動する駆動回路への通電を遮断することにより画像表示
手段の使用が禁止されるから、電力消費を抑制できる。
【0126】また、駆動用電池の電圧に基づいて、第1
のダイナミックラムに記憶された画像を前記表示手段に
表示するために使用される第2のダイナミックラムの通
電を制御する構成とした場合には、電池の電圧が低下し
たときに、第2のダイナミックラムの使用を禁止するこ
とができ、電力消費を抑制できる。
【0127】また、駆動用電池の電圧に基づいて、自動
合焦手段の使用許否を決定し、自動合焦手段の使用が禁
止されたとき、手動により前記撮影レンズの焦点調節が
可能であることを表示し、撮影レンズを所定の焦点距離
に駆動する構成とした場合には、電池の電圧が低下した
ときに、自動合焦手段の使用を禁止することができ、電
力消費を抑制できるとともに、マニュアルフォーカスモ
ードであることが表示され、また撮影レンズが所定の焦
点距離に駆動されるから、操作性を向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るデジタルカメラの
正面図である。
【図2】同じく背面図である。
【図3】同じく側面図である。
【図4】同じく底面図である。
【図5】同じく上面図である
【図6】図1〜図5のデジタルカメラの制御系を示すブ
ロック図である。
【図7】図1〜図6のデジタルカメラの動作を示すフロ
ーチャート図である。
【図8】図7における撮影モード処理に関するフローチ
ャート図である。
【図9】図7における撮影モード処理に関するフローチ
ャート図である。
【図10】副表示部における表示状態を示す図である。
【図11】同じく副表示部における表示状態を示す図で
ある。
【図12】デジタルカメラに用いられる電池の放電特性
を示す図である。
【符号の説明】 1・・・・・・デジタルカメラ 2・・・・・・カメラ本体部 3・・・・・・撮像部 5・・・・・・フラッシュ 10・・・・・LCD表示部 100・・・・副表示部 211・・・・全体制御部 215・・・・ズームモータ駆動回路 216・・・・AFモータ駆動回路 260・・・・電圧検出回路 301・・・・ズームレンズ

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動用電池の電圧を検出する検出手段
    と、 該検出手段によって検出された電圧に基づいて、撮影可
    能枚数を設定する設定手段と、 該設定手段で設定された撮影可能枚数を表示する表示手
    段と、を備えたことを特徴とするデジタルカメラ。
  2. 【請求項2】 前記撮影可能枚数設定手段は、動作モー
    ドを考慮して撮影可能枚数を設定する請求項1に記載の
    デジタルカメラ。
  3. 【請求項3】 前記動作モードがフラッシュのオンオフ
    に関するモードである請求項2に記載のデジタルカメ
    ラ。
  4. 【請求項4】 撮影画像を表示する表示手段を備え、前
    記動作モードが前記画像表示手段のオンオフに関するモ
    ードである請求項2に記載のデジタルカメラ。
  5. 【請求項5】 撮影画像を表示する表示手段を備えると
    ともに、前記撮影可能枚数表示手段は前記画像表示手段
    とは異なるものである請求項1に記載のデジタルカメ
    ラ。
  6. 【請求項6】 前記電圧検出手段は、前記電池の電圧を
    定期的に検出する請求項1に記載のデジタルカメラ。
  7. 【請求項7】 駆動用電池の電圧を検出する検出手段
    と、 所定時間操作がなされなかった場合には電源をオフにす
    る制御手段と、を備え、 前記制御手段は、前記電圧検出手段によって検出された
    電圧に基づいて、前記電源オフに至るまでの無操作時間
    を変化させることを特徴とする電子機器。
  8. 【請求項8】 駆動用電池の電圧を検出する検出手段
    と、 被写体からの光学像を光電変換する撮像素子、及び撮像
    素子の出力を処理する画像処理回路を含むビデオ回路
    と、 撮影画像を表示する表示手段を含む表示回路と、 所定時間操作がなされなかった場合に、前記電池から前
    記ビデオ回路及び表示回路への通電を遮断する制御手段
    と、を備え、 前記制御手段は、前記電圧検出手段によって検出された
    電圧に基づいて、前記通電遮断に至るまでの無操作時間
    を変化させることを特徴とするデジタルカメラ。
  9. 【請求項9】 駆動用電池の電圧を検出する検出手段
    と、 再生モードにおいて撮影画像を再生する再生手段と、 前記電圧検出手段によって検出された電圧に基づいて、
    前記再生モードの使用許否を決定する制御手段とを備え
    たことを特徴とするデジタルカメラ。
  10. 【請求項10】 駆動用電池の電圧を検出する検出手段
    と、 フラッシュと、 前記電圧検出手段によって検出された電圧に基づいて、
    前記フラッシュの使用許否を決定する制御手段とを備え
    たことを特徴とするデジタルカメラ。
  11. 【請求項11】 駆動用電池の電圧を検出する検出手段
    と、 該検出手段によって検出された電圧に基づいて、機器の
    使用可能時間を予測する予測手段と、 該予測手段で予測された使用可能時間を表示する表示手
    段と、を備えたことを特徴とする電子機器。
  12. 【請求項12】 駆動用電池の電圧を検出する検出手段
    と、 所定の画像を表示する表示手段と、 前記検出手段によって検出された電圧に基づいて、前記
    画像表示手段の使用許否を決定する制御手段と、を備え
    たことを特徴とする電子機器。
  13. 【請求項13】 前記画像表示手段の使用禁止は、前記
    画像表示手段を駆動する駆動回路への通電を遮断するこ
    とにより行われる請求項12に記載の電子機器。
  14. 【請求項14】 駆動用電池の電圧を検出する検出手段
    と、 ダイナミックラムと、 前記検出手段によって検出された電圧に基づいて、前記
    ダイナミックラムの通電を制御する制御手段と、を備え
    たことを特徴とする電子機器。
  15. 【請求項15】 駆動用電池の電圧を検出する検出手段
    と、 被写体に対して撮影レンズを自動合焦させる自動合焦手
    段と、 前記検出手段によって検出された電圧に基づいて、前記
    自動合焦手段の使用許否を決定する制御手段と、を備え
    たことを特徴とするデジタルカメラ。
  16. 【請求項16】 前記自動合焦手段の使用が禁止された
    ときには、マニュアルフォーカスモードであることを表
    示する表示手段を備えた請求項15に記載のデジタルカ
    メラ。
  17. 【請求項17】 起動時に前記検出手段によって電池の
    電圧が低いことが検出されたときは、前記制御手段は前
    記自動合焦手段の使用を禁止して、ズームレンズを所定
    位置にセットする請求項15に記載のデジタルカメラ。
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