JP2000248432A - 炭素繊維チョップドストランドの製造方法および炭素繊維チョップドストランド - Google Patents

炭素繊維チョップドストランドの製造方法および炭素繊維チョップドストランド

Info

Publication number
JP2000248432A
JP2000248432A JP11048001A JP4800199A JP2000248432A JP 2000248432 A JP2000248432 A JP 2000248432A JP 11048001 A JP11048001 A JP 11048001A JP 4800199 A JP4800199 A JP 4800199A JP 2000248432 A JP2000248432 A JP 2000248432A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon fiber
fiber bundle
treatment
value
chopped strand
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11048001A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Hiramatsu
徹 平松
Makoto Endo
真 遠藤
Hirotaka Nakajima
弘隆 中嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP11048001A priority Critical patent/JP2000248432A/ja
Publication of JP2000248432A publication Critical patent/JP2000248432A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、嵩密度が高くてコンパウンド性に優
れた、炭素繊維強化複合材料に適した炭素繊維チョップ
ドストランドを提供せんとするものであり、かつ、かか
る炭素繊維チョップドストランドを効率よく製造する方
法を提供せんとするものである。 【解決手段】本発明の炭素繊維チョップドストランドの
製造方法は、特定本数のフィラメントから構成されるポ
リアクリロニトリル系繊維束を、実質的に無撚の状態
で、耐炎化処理、炭化処理および表面処理を行って、炭
素繊維束に転換した後、連続的にサイジング処理および
カッテイング処理を行うことによって、炭素繊維チョッ
プドストランドを製造する際に、該炭素繊維束が特定の
範囲の集束性を有するものであることを特徴とするもの
である。また、本発明の炭素繊維チョップドストランド
は、かかる製造方法によって製造された特定の嵩密度を
有するものであることを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂をマ
トリックスとした炭素繊維強化樹脂の製造に適した嵩密
度の高い炭素繊維チョップドストランドの製造方法、お
よび、それによって作られた炭素繊維チョップドストラ
ンドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、炭素繊維チョプドストランドは、
ポリアクリロニトリル系繊維束を耐炎化処理、炭化処
理、および、表面処理をして炭素繊維束に転換した後、
そのまま、あるいはサイジング処理後、一旦巻き取った
り、キヤン等に振り落としたりしたものを出発原料とし
て、炭素繊維製造装置とは別の、炭素繊維チョップドス
トランド製造装置で製造されていた。即ち、ボビンに巻
かれたり、キヤンに振り落とされたりされている炭素繊
維束を引き出して、カッテング処理、あるいは、サイジ
ング処理およびカッテング処理をして製造された。
【0003】また、炭素繊維強化樹脂は、非強化の樹脂
に比較して強度、剛性、寸法安定性にはるかに優れてい
るため、航空機やスポーツ分野等のプレミアム用途に使
われて来たが、近年は建築、土木、エネルギー関係等の
一般産業用途へ需要が拡大してきており、炭素繊維に対
する要求も性能だけでなく価格の低減が大きな課題とな
っている。
【0004】しかるに、従来の炭素繊維チョップドスト
ランドの製造方法においては、炭素繊維束を製造した
後、一旦ボビンに巻き取ったり、キャンに振り落とした
りして、さらにそれを、炭素繊維チョップドストランド
製造装置に運搬し、再び炭素繊維束を引き出す必要があ
り、工程が多くなるため、製造コストを低減することが
困難であった。
【0005】なお、ガラス繊維チョップドストランドに
関しては、特開昭49−53922号公報により、紡糸
したガラス繊維を一旦巻き取ることなく、直接被覆剤処
理、カッテング処理をする製造法が知られている。
【0006】かかるガラス繊維チョップドストランドの
製造の場合は、ガラス繊維の製造方法が溶融したガラス
を紡糸するだけの単純な工程であり、しかも紡糸工程が
1糸条単位で処理されるため、ガラス繊維製造工程と被
覆剤処理、カッテング処理工程を直結することは比較的
容易であった。
【0007】しかしながら、炭素繊維チョップドストラ
ンドの製造においては、炭素繊維の製造方法が、ポリア
クリル系繊維束を耐炎化処理、炭化処理、表面処理と複
数の煩雑な工程の組合せであり、しかも炭素繊維の製造
コストの低減を図るためには、非常に多数本のフィラメ
ントからなる太糸条ポリアクリロニトリル系繊維束を実
質的に無撚の状態で、多数糸条処理する必要があること
から、炭素繊維製造工程とサイジング処理、カッテイン
グ処理工程を直結することは容易なことではなかった。
特に、無撚の太糸条炭素繊維を、そのままサイジング処
理、カッテイング処理すると、炭素繊維糸条がサバケテ
嵩密度の高い炭素繊維チョップドストランドが得られな
い問題があった。そのため、特開平2−129229号
公報で提案されているように、ボビン等に巻き取られた
炭素繊維束を引き出して、サイジング処理、カッテング
処理する従来の炭素繊維チョップドストランドの製造方
法においては、炭素繊維束を引き出す際に、糸条に撚を
与えることにより集束性を高めて、嵩密度の高い炭素繊
維チョップドストランドを製造するのが通常であった。
【0008】しかるに、炭素繊維製造工程とカッテイン
グ工程を直結する製造方法においては、無撚糸条に工程
途中で撚を与えることが容易ではなかったので、嵩密度
の高い炭素繊維チョップドストランドを得ることは困難
であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかるは従
来技術の背景に鑑み、嵩密度が高くてコンパウンド性に
優れた、炭素繊維強化複合材料に適した炭素繊維チョッ
プドストランドを提供せんとするものであり、かつ、か
かる炭素繊維チョップドストランドを効率良く製造する
方法を提供せんとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決するために、次のような手段を採用するものであ
る。すなわち、本発明の炭素繊維チョップドストランド
の製造方法は、30、000本から350、000本の
フィラメントから構成されるポリアクリロニトリル系繊
維束を、実質的に無撚の状態で、耐炎化処理、炭化処理
および表面処理を行って、炭素繊維束に転換した後、一
旦巻き取ることなく、連続的にサイジング処理およびカ
ッテイング処理を行うことによって、炭素繊維チョップ
ドストランドを製造する際に、該炭素繊維束が、フック
ドロップ法における繊維交絡値(CF値)で10〜70
(1/m)の範囲の集束性を有するものであることを特
徴とするものである。また、本発明の炭素繊維チョップ
ドストランドは、かかる製造方法によって製造された炭
素繊維チョップドストランドであって、かつ、該チョッ
プドストランドの嵩密度が0.4g/ml以上であること
を特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明は、前記課題、つまり、嵩
密度が高くてコンパウンド性に優れた、炭素繊維強化複
合材料に適した炭素繊維チョップドストランドについ
て、鋭意検討し、使用する炭素繊維束の集束性を特定な
ものにして製造工程にのせてみたところ、意外にも、か
かる課題を一挙に解決することを究明したものである。
【0012】本発明において、ポリアクリロニトリル系
繊維束は、30、000本から350、000本のフィ
ラメント、より好ましくは50、000本から200、
000本のフィラメントから構成されているものが使用
される。すなわち、ポリアクリロニロリル系繊維束を構
成するフィラメント数が、30、000本より少ない
と、耐炎化処理、炭化処理、表面処理を行って、炭素繊
維に転換する際の効率が低下するため、低コストのチョ
ップドストランドを製造することが難しいからである。
また、かかるフィラメント数が、350、000本より
多くなると、集束性の良いチョップドストランドを製造
することが難しくなる傾向がでてくる。
【0013】本発明において、ポリアクリロニトリル系
繊維束を、耐炎化処理、炭化処理、表面処理して炭素繊
維束に転換する際に、ポリアクリロニトリル系繊維束は
実質的に無撚りの状態で供給される。すなわち、フィラ
メント数が30、000〜350、000本の太糸条の
ポリアクリロニトリル系繊維束を加撚した状態で耐炎化
処理すると、糸条密度が不均一となり、耐炎化反応熱の
制御が困難となり、安定した耐炎化ができにくくなる傾
向がある。
【0014】本発明において、連続的にサイジング処
理、カッテイング処理される前の炭素繊維束の集束性
は、繊維交絡値で10〜70(1/m)、より好ましく
は20〜50(1/m)の範囲であることが必要であ
る。かかる繊維交絡値が10より小さいと、炭素繊維束
の集束性が低すぎるため、嵩密度の高い炭素繊維チョッ
プドストランドを得ることが難しくなる傾向があり、ま
た、該繊維交絡値が70より大きいと、後のサイジング
工程で繊維束の内部までサイジング剤を含浸させにくく
なり、したがって、嵩密度の高い炭素繊維チョップドス
トランドを得ることが難しくなる傾向がある。
【0015】本発明において、集束性がフックドロップ
法における繊維交絡値(CF値)で10から70(1/
m)範囲の炭素繊維束を得るための方法として、繊維交
絡値が20〜100(1/m)の範囲、より好ましくは
30〜90(1/m)の範囲の耐炎化繊維束を炭化処
理、表面処理する方法や、繊維交絡値が20〜100
(1/m)の範囲、より好ましくは30〜90(1/
m)の範囲のポリアクリロニトリル系繊維束を耐炎化処
理、炭化処理、表面処理する方法等を採用することがで
きる。
【0016】本発明において、繊維交絡値が20〜10
0(1/m)の範囲の耐炎化繊維を得るための方法とし
ては、繊維交絡値が20〜100(1/m)の範囲のポ
リアクリロニトリル系繊維束を耐炎化処理する方法や、
耐炎化繊維束にエアー交絡処理をする方法等を採用する
ことができる。
【0017】本発明において、繊維交絡値が20〜10
0(1/m)の範囲のポリアクリロニトリル系繊維束を
得るための方法としては、ポリアクリロニトリル系繊維
束を紡糸する際に凝固浴や、水洗浴において浴液の流れ
により繊維束を構成するフィラメントを交絡する方法や
ポリアクリロニトリル系繊維束にエアー交絡処理をする
方法等を採用することができる。
【0018】本発明において、エアー交絡処理とは、繊
維束に対して直角方向から空気等の流体を高速で吹き付
ける処理を意味するものである。
【0019】本発明において、耐炎化処理は、ロール上
ポリアクリロニトリル系繊維束密度が3〜10KD/mm
の範囲、より好ましくは4〜8KD/mmの範囲で行われ
る。すなわち、ロール上繊維束密度が3KD/mmより小
さいと、耐炎化処理の効率が低く、コストの低い炭素繊
維チョップドストランドが得られにくい。また、10K
D/mmより大きいと、耐炎化反応熱の制御がむずかし
く、安定した耐炎化ができくくなる。
【0020】本発明において、炭化処理は、ロール上耐
炎化繊維束密度が3KD/mm〜20KD/mmの範囲、よ
り好ましくは4〜20KD/mmの範囲で行われる。すな
わち、ロール上耐炎化繊維束密度が3KD/mmより小さ
いと、炭化処理の効率が低く、コストの安い炭素繊維チ
ョップドストランドが得られにくくなるし、また、20
KD/mmより大きいと、炭化で発生する排ガスが繊維束
内から抜けにくくなり、炭素繊維の強度が低くなる傾向
がある。
【0021】本発明において、表面処理は、酸やアルカ
リ等の水溶液中で炭素繊維束を陽極として、水の電気分
解で発生する発生期の酸素で酸化するなどの通常の方法
が使用される。
【0022】本発明において、耐炎化繊維束を、そのま
ま1糸条づつ連続的に炭化処理、サイジング処理、カッ
テイング処理して、炭素繊維チョップドストランドを製
造してもよいが、複数の糸条を合糸して、60、000
本〜350、000本のフィラメントから構成される耐
炎化繊維束とした後、炭化処理、サイジング処理、カッ
テイング処理して、より太い炭素繊維チョップドストラ
ンドを製造することがより好ましい。これは、ポリアク
リロニトリル系繊維束を耐炎化処理する工程に適した糸
条の太さと、炭化処理工程やカッティング工程に適した
糸条の太さが必ずしも一致しないためである。すなわ
ち、カッティング工程は、耐炎化処理工程や炭化処理工
程に比較して、太い糸条で行うのに問題が少ないため、
できるだけ太い糸条で行うことにより、カッティング装
置の数を減らすことができ、それだけカッティング工程
の効率を高くすることができるというメリットがある。
【0023】本発明において、炭素繊維束に転換された
糸条を、そのまま1糸条づつ連続的にサイジング剤処
理、カッテング処理して炭素繊維チョップドストランド
を製造してもよいが、複数の糸条を合糸して、60、0
00本〜350、000本のフィラメントから構成され
る炭素繊維束とした後、サイジング剤処理、カッテング
処理をして、より太い炭素繊維チョップドストランドを
製造することがより好ましい。この点は、前記耐炎化繊
維束の場合と同じく、ポリアクリロニトリル系繊維束を
耐炎化処理、炭化処理、表面処理して炭素繊維束に転換
する工程に適した糸条の太さと、チョップドストランド
の最適の太さが必ずしも一致しないためであり、同様に
カッティング工程の効率を高くすることができるもので
ある。
【0024】本発明において、サイジング処理後に乾燥
処理を行って、その後にカッテイング処理して、チョッ
プドストランドを製造してもよいが、サイジング処理後
にカッテイング処理を行って、その後に乾燥処理して、
チョップドストランドを製造することがより好ましい。
【0025】これは、乾燥後にカッテイング処理する場
合にはカッテイング時のセン断力でチョップドストラン
ドが割れて集束性が低下するのに対して、サイジング剤
で濡れた状態でカッテイング処理する場合には、炭素繊
維束の集束性が高く、かつ、炭素繊維束が柔軟であるた
め、カッテイング時のセン断力でチョップドストランド
が割れにくいためである。
【0026】本発明において、サイジング剤処理後にカ
ッテイング処理を行って、その後に乾燥処理を行う際
に、乾燥方法は通常行われる熱風や輻射熱等で行なわれ
るが、その際カットされた繊維束に振動を与えつつ行う
ことがより好ましい。これは、振動を与えつつ乾燥する
と、乾燥効率が大幅に向上し、短時間で乾燥が可能とな
るためである。かかる振動条件としては、振動数1〜3
0サイクル/秒、振幅3〜10mmの範囲が好ましい。ま
た、乾燥温度としては、サイジング剤が分解しない温度
であることが望ましく、好ましくは130〜250℃の
範囲の温度条件が採用される。
【0027】本発明におけるサイジング剤としては、集
束性を付与できるものであれば、熱硬化性樹脂、熱可塑
性樹脂の何れでもよい。例えば、ウレタン樹脂、エポキ
シ樹脂、ウレタン変性エポキシ樹脂、エポキシ変性ウレ
タン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカ
ーボネイト樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエーテルイミド
樹脂、ビスマレイド樹脂、ポリサルホン樹脂等を使用す
ることができ、これらの樹脂は、単体、混合物、あるい
は、それらに添加剤を加えた形で使用される。かかるサ
イジング剤の付与方法は、走行する炭素繊維束をサイジ
ング剤の溶液あるいは分散液中に浸漬するデイップ方
式、ローラ表面に付着したサイジング剤に接触させるキ
スロール方式、または、ガイド給油方式等のいずれの方
式をも使用することができる。また、かかるサイジング
剤の付着量は、好ましくは1〜10%、より好ましくは
2〜6%の範囲であるのがよい。
【0028】本発明におけるカッテイング処理は、ロー
ビングカッター、ギロチンカッター、ECカッター等が
用いられる。なお、ロービングカッターとは、ロール上
に複数の刃が取り付けられたカッターロールと、切断す
るためカッターロールに押し当てられるゴムコーティン
グされたアンビルロールと、切断部に繊維束を供給する
アンビルロールに押し当てられたニップロールからなる
ものを言う。
【0029】本発明のかかる製造方法によって得られる
炭素繊維チョップドストランドは、0.40g/ml以
上、好ましくは0.45g/ml以上であるという高い嵩
密度を有するとこが特徴的である。
【0030】これは、炭素繊維チョップドストランドを
用いて熱可塑性樹脂をマトリックスとした炭素繊維強化
樹脂の製造方法において、チョプドストランドを押出機
に供給し、溶融樹脂と混練して、ペレット化し、その後
ペレットを射出成形して成形品とするのが通常である
が、ペレット化の工程でチョップドストランドを押出機
の中に定量的に安定供給するためには、チョップドスト
ランドの嵩密度が0.40g/ml以上、さらに好ましく
は0.45g/ml以上であるのがよい。すなわち、チョ
ップドストランドの嵩密度が0.4g/ml未満の低いも
のであると、ペレット化の工程では、チョップドストラ
ンドをホッパーに入れ、スクリューフィルダーなどによ
り、押出機に連続的に自動計量しながら供給するが、そ
の際、せん断力を受けるため、チョップドストランドが
解繊され易く、ファイバーボールが生じ、流動性が低下
し、押出機へ該チョップドストランドを移送することが
できなくなるのである。
【0031】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく
説明する。
【0032】本発明においては、繊維束の集束性をフッ
クドロップ法による交絡値(CF値)で規定している
が、フックドロップ法による交絡値の測定方法は以下の
通りである。
【0033】すなわち、繊維束に200gの重りを付け
てぶらさげる。その繊維束に10gの重りを付けた鉤針
を刺し、落下する距離を測定する。50回測定し、最大
の値から大きい順に10個、最小の値から小さい順に1
0個を除いた、残り30個の値の平均値をX(cm)と
し、下式より交絡値(CF値)を求める。
【0034】CF値=100/X (1/m) 繊維束が捲縮を有するポリアクリロニトリル系繊維束の
場合には、その捲縮を除去した後、フックドロップ法の
測定をする。捲縮を除去する方法は、繊維束を手で引っ
張って伸ばしておき、約120度のアイロンを約15秒
間押し当てる。
【0035】また、炭素繊維束の場合は、サイジング剤
の付着していない状態で測定すると、糸がサバケて安定
した値が得にくいため、下記エポキシ樹脂系サイジング
剤を0.8〜1.2Wt%の範囲で付着させた状態で測
定する。 <サイジング剤の組成> ビスフェノールA型エポキシ樹脂 74Wt% (油化シェルエポキシ社製EP834タイプ=39Wt%、EP1001タイ プ=35Wt%) ペンタエリスリトールテトラオレート(油剤) 6Wt% トリベンジル化フェニルPEG(ノニオン系乳化剤) 20Wt% <サイジング方法>上記サイジング組成物の3Wt%水
分散液に炭素繊維束を浸漬した後、180〜190℃の
熱風で、10〜20分間乾燥して、水分率を0.1%以
下に調整する。
【0036】本発明において、炭素繊維チョップドスト
ランドの嵩密度は以下の方法で測定する。500mlのメ
スシリンダーに約200mlの炭素繊維チョップドストラ
ンドを入れ、このメスシリンダーを3cmの高さから1
0回落下させた後メスシリンダー内の炭素繊維チョップ
ドストランドの体積(V ml)を読みとる。メスシリン
ダー内の炭素繊維チョップドストランドの重量(W
g)を測定する。嵩密度をW/V(g/ml)で求める。 実施例1 アクリロニトリル96.4モル%、アクリル酸メチル3
モル%、イタコン酸アンモニウム0.6モル%共重合し
たポリアクリロニトリル系重合体のジメチルスルホキシ
ド(DMSO)20wt%溶液を、30℃、60%のD
MSO水溶液中にホール数70、000の口金から紡出
した。繊維束を熱水中で延伸.水洗した後、工程油剤を
付与、乾燥緻密化し、さらに仕上げ油剤を付与、捲縮付
与をおこなってフィラメント数70、000本の単糸デ
ニールが1.5dのポリアクリロニトリル系繊維束を得
た。
【0037】このポリアクリロニトリル系繊維束の繊維
交絡値は16(1/m)であった。このポリアクリロニ
トリル系繊維束を220〜230℃の加熱空気中でロー
ル上繊維束密度7KD/mmで120分間無撚りの状態で
耐炎化処理、耐炎化繊維束へのエアー交絡処理、最高温
度1400℃の窒素雰囲気中での炭化処理、表面処理、
サイジング剤処理、カッテイング処理、乾燥処理を連続
的に行って、カット長約6mmの炭素繊維チョップドスト
ランドを得た。
【0038】ここで、耐炎化繊維束へのエアー交絡処理
は、高圧空気を吹き付けるための直径2mmの穴を360
度方向に60度刻みに6ヶ配置したリング状の処理器の
中に耐炎化繊維束を通過させ、圧力0.8kgf/mm2
の空気を吹き付けることによって行った。
【0039】エアー交絡処理前後の繊維交絡値は、それ
ぞれ18および65(1/m)であった。
【0040】また、得られた炭素繊維束の繊維交絡値は
25(1/m)、ストランド強度は360Kgf/m
m2 、ストランド弾性率は23、5tf/mm2 であっ
た。サイジング処理は、ウレタン系樹脂を微分散した水
中に炭素繊維束を通過させて、ウレタン系樹脂を約3%
付着させた。カッテイング処理は、カートリッジカッタ
ーを用いた。乾燥は、振動型乾燥機を用い、振動数16
サイクル/秒、振幅5mmの振動を与えつつ、190℃熱
風中で4分間行った。
【0041】得られた炭素繊維チョップドストランドの
嵩密度は、0、49g/mlであった。本チョップドスト
ランドを、ホッパー容量300Lの押出機を用いてナイ
ロン樹脂にコンパウンドしたところ、ホッパー内の流動
性は良好であった。 実施例2 実施例1で得られたのと同じポリアクリロニトリル系繊
維束にエアー圧力1.0Kgf/mm2 でエアー交絡処理
を行って得た繊維交絡値が60(1/m)のポリアクリ
ロニトリル系繊維束を用いたことと、耐炎化繊維束への
エアー交絡処理を行わなかったこと以外は実施例1と同
様にして炭素繊維チョップドストランドを作製した。
【0042】得られた炭素繊維チョップドストランドの
嵩密度は0.45g/mlであった。 比較例1 実施例1で得られたのと同じポリアクリロニトリル系繊
維束に1m当たり5ターンの撚りを掛けて、実施例1と
同じ条件で耐炎化処理を行ったところ、耐炎化炉内で糸
が破断したため、炭素繊維束を得ることができなかっ
た。 比較例2 実施例1において、耐炎化繊維束にエアー交絡処理を行
わない以外は、実施例1と同様にして、チョップドスト
ランドを得た。
【0043】得られたチョップドストランドの嵩密度は
0.34と低かった。本チョップドストランドを、ホッ
パー容量300Lの押出機を用いてナイロン樹脂にコン
パウンドしたところ、流動性が悪く、閉塞を起こして、
安定したプロセスができなかった。なお、炭素繊維束の
繊維交絡値は8(1/m)であった。 比較例3 実施例2において、ポリアクリロニトリル系繊維束にエ
アー処理をする際のエアー圧力を2.5Kgf/mm2
した以外は実施例2と同様にして、チョップドストラン
ドを得た。
【0044】得られたチョップドストランドの嵩密度は
0.37と低かった。調べたところ、サイジング剤の炭
素繊維束ないへの浸透が不足していることが認められ
た。なお、エアー処理後のポリアクリロニトリル系繊維
束、耐炎化繊維束、炭素繊維束の交絡値は、それぞれ、
110、120、75(1/m)であった。 実施例3 実施例1と同様にして炭素繊維束に転換した後、実施例
1と同じサイジング剤を約3%付着乾燥した後、カッテ
イング処理をしてチョップドストランドを得た。
【0045】得られたチョップドストランドの嵩密度は
0.42であった。 実施例4 アクリロニトリル97.6モル%、アクリル酸メチル2
モル%、イタコン酸アンモニウム0.4モル%共重合し
たポリアクリロニトリル系重合体のヂメチルスルホキシ
ド(DMSO)20wt%溶液を、30℃、60%のD
MSO水溶液中にホール数50、000の口金から紡出
した。繊維束を熱水中で延伸.水洗した後、工程油剤を
付与、乾燥緻密化し、さらに仕上げ油剤を付与、捲縮付
与をおこなってフィラメント数50、000の単糸デニ
ールが1.5dのポリアクリロニトリル系繊維束を得
た。
【0046】このポリアクリロニトリル系繊維束の繊維
交絡値は15(1/m)であった。このポリアクリロニ
トリル系繊維束を220〜230℃の加熱空気中でロー
ル上ポリアクリロニトリル系繊維束密度5KD/mmで1
20分間無撚りの状態で耐炎化処理、耐炎化繊維束への
エアー交絡処理、最高温度1400℃の窒素雰囲気中で
の炭化処理、表面処理、サイジング剤処理、カッテイン
グ処理、乾燥処理を連続的に行って、カット長約6mmの
炭素繊維チョップドストランドを得た。
【0047】ここで、耐炎化繊維束へのエアー交絡処理
は、実施例1と同様の方法で、エアー圧力1.5kgf
/mm2 で行った。エアー交絡処理前後の繊維交絡値は、
それぞれ20および85(1/m)であった。
【0048】また、得られた炭素繊維束の繊維交絡値は
45(1/m)、ストランド強度は380Kgf/m
m2 、ストランド弾性率は24、0tf/mm2 であっ
た。サイジング処理は、ウレタン系樹脂を微分散した水
中に炭素繊維束を通過させて、ウレタン系樹脂を約3%
付着させた。カッテイング処理は、カートリッジカッタ
ーを用いた。乾燥は、振動型乾燥機を用い、振動数16
サイクル/秒、振幅5mmの振動を与えつつ、190℃の
熱風中で3分間行った。
【0049】得られた炭素繊維チョップドストランドの
嵩密度は、0、53g/mlであった。 実施例5 実施例3と同じポリアクリロニトリル系繊維束を用い
て、実施例2と同様の方法でポリアクリロニトリル系繊
維束にエアー圧力1.0Kgf/mm2 でエアー処理を行
った後、実施例3と同様にして炭素繊維束に転換し、炭
素繊維束を2本合糸て100、000本の炭素繊維束と
した状態で実施例3と同様にしてサイジング剤処理、カ
ッテイング処理、乾燥処理を行って、チョップドストラ
ンドを得た。
【0050】得られたチョップドストランドの嵩密度は
0.44g/mlであった。 実施例6 実施例3と口金のホール数を35、000に変えた以外
は、同様にしてフィラメント数35、000本のポリア
クリロニトリル系繊維束を得た。このポリアクリロニト
リル系繊維束を用いて、ロール上のポリアクリロニトリ
ル系繊維束密度が3、5KD/mmであること以外は実施
例3と同様にして耐炎化繊維束に転換した後、耐炎化繊
維束を2本合糸して70、000本の耐炎化繊維束と
し、エアー圧力1.2Kgf/mm2 で交絡処理を行った
後、実施例3と同様にしてチョップドストランドを得
た。
【0051】得られたチョップドストランドの嵩密度は
0.51g/mlであった。 実施例7 実施例1と製糸の途中で糸条を2本合糸すること以外は
同様の方法で、フィラメント数140、000本のポリ
アクリロニトリル系繊維束を得た。本ポリアクリロニト
リル系繊維束を用いて、ロール上のポリアクリロニトリ
ル系繊維束密度7KD/mmで実施例1と同様にして耐炎
化繊維束に転換し、実施例1と同様の方法でエアー圧力
1.0Kgf/mm2 でエアー処理をし、その後の工程も
実施例1と同様にしてチョップドストランドを得た。
【0052】得られたチョップドストランドの嵩密度は
0.44g/mlであった。なお、耐炎化繊維束のエアー
処理前後の繊維交絡値は、それぞれ、20、60(1/
m)であった。炭素繊維束の繊維交絡値は22であっ
た。 実施例8 実施例7とカッテイング後の乾燥処理を振動乾燥法を用
いなっかた以外は同様にしてチョップドストランドを作
製した。振動乾燥法を用いなかったため、乾燥するのに
190℃で8分間を要した。
【0053】得られたチョップドストランドの嵩密度は
0.40g/mlであった。 実施例9 実施例7と製糸の途中で糸条を3本合糸すること以外は
同様にして、フィラメント数210、000本のポリア
クリロニトリル系繊維束を得た。本ポリアクリロニトリ
ル系繊維束を用いて、ロール上のポリアクリロニトリル
系繊維束密度を9KD/mmで210〜220℃で300
分間無撚りの状態で耐炎化処理して耐炎化繊維束に転換
し、実施例1と同様の方法でエアー圧力1.5Kgf/
mm2 でエアー処理をし、その後の工程も実施例1と同様
にしてチョップドストランドを得た。
【0054】得られたチョップドストランドの嵩密度は
0.41g/mlであった。なお、炭素繊維束の繊維交絡
値は、18(1/m)であった。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、ポリアクリロニトリル
系繊維束を耐炎化処理、炭化処理、および、表面処理し
て炭素繊維束に転換したものを、一旦巻き取らずに、直
接サイジング処理およびカッテイング処理をするので、
嵩密度が高く、コンパウンド性に優れた炭素繊維チョッ
プドストランドを効率良く製造し、提供することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4L037 AT03 CS03 CT30 FA02 FA03 FA06 PA55 PC05 PF18 PF41 PF52 PF57 PS02 UA12 4L038 AA28 BA37 BB03 BB08 CA06 DA10

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 30、000本から350、000本の
    フィラメントから構成されるポリアクリロニトリル系繊
    維束を、実質的に無撚の状態で、耐炎化処理、炭化処理
    および表面処理を行って、炭素繊維束に転換した後、一
    旦巻き取ることなく、連続的にサイジング処理およびカ
    ッテイング処理を行うことによって、炭素繊維チョップ
    ドストランドを製造する際に、該炭素繊維束が、フック
    ドロップ法における繊維交絡値(CF値)で10〜70
    (1/m)の範囲の集束性を有するものであることを特
    徴とする炭素繊維チョップドストランドの製造方法。
  2. 【請求項2】該炭化処理に供される耐炎化繊維束が、フ
    ックドロップ法における繊維交絡値(CF値)で20〜
    100(1/m)の範囲の集束性を有するものである請
    求項1記載の炭素繊維チョップドストランドの製造方
    法。
  3. 【請求項3】該ポリアクリロニトリル系繊維束が、フッ
    クドロップ法における繊維交絡値(CF値)で20〜1
    00(1/m)の範囲の集束性を有するものである請求
    項1または2記載の炭素繊維チョップドストランドの製
    造方法。
  4. 【請求項4】該耐炎化繊維束の複数糸条を合糸して、6
    0、000本から350、000本のフィラメントから
    構成される耐炎化繊維束にした後、連続的に炭化処理す
    る請求項1〜3のいずれかに記載の炭素繊維チョップド
    ストランドの製造方法。
  5. 【請求項5】該炭素繊維束に転換した複数の糸条を合糸
    して、60、000本から350、000本のフィラメ
    ントから構成される炭素繊維束にした後、連続的にサイ
    ジング剤処理およびカッテイング処理を行う請求項1〜
    4のいずれかに記載の炭素繊維チョップドストランドの
    製造方法。
  6. 【請求項6】該繊維交絡値(CF値)が、20(1/
    m)未満である該耐炎化繊維束にエアー交絡処理を施し
    て、該繊維交絡値を20〜100(1/m)の範囲に制
    御する請求項2〜5のいずれかに記載の炭素繊維チョッ
    プドストランドの製造方法。
  7. 【請求項7】該アクリロニトリル系繊維束が、繊維交絡
    値(CF値)が20(1/m)未満である繊維束に、エ
    アー交絡処理を施して、該繊維交絡値(CF値)を20
    〜100(1/m)の範囲に制御したものである請求項
    3〜6のいずれかに記載の炭素繊維チョップドストラン
    ドの製造方法。
  8. 【請求項8】該耐炎化処理が、ローラ上ポリアクリロニ
    トリル系繊維束密度で3〜10KD/mmの範囲で行われ
    るものである請求項1〜7のいずれかに記載の炭素繊維
    チョップドストランドの製造方法。
  9. 【請求項9】該炭化処理が、ローラ上耐炎化繊維束密度
    で3〜20KD/mmの範囲で行われるものである請求項
    1〜8のいずれかに記載の炭素繊維チョップドストラン
    ドの製造方法。
  10. 【請求項10】請求項1〜9のいずれかに記載の炭素繊
    維チョップドストランドの製造方法において、該カッテ
    イング処理後に乾燥処理を行うことを特徴とする炭素繊
    維チョップドストランドの製造方法。
  11. 【請求項11】該乾燥処理が、振動乾燥法で行うもので
    ある請求項10記載の炭素繊維チョップドストランドの
    製造方法。
  12. 【請求項12】請求項1〜11のいずれかに記載の製造
    方法により製造された炭素繊維チョップドストランドで
    あって、かつ、該チョップドストランドの嵩密度が0.
    4g/ml以上であることを特徴とする炭素繊維チョップ
    ドストランド。
JP11048001A 1999-02-25 1999-02-25 炭素繊維チョップドストランドの製造方法および炭素繊維チョップドストランド Pending JP2000248432A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11048001A JP2000248432A (ja) 1999-02-25 1999-02-25 炭素繊維チョップドストランドの製造方法および炭素繊維チョップドストランド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11048001A JP2000248432A (ja) 1999-02-25 1999-02-25 炭素繊維チョップドストランドの製造方法および炭素繊維チョップドストランド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000248432A true JP2000248432A (ja) 2000-09-12

Family

ID=12791086

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11048001A Pending JP2000248432A (ja) 1999-02-25 1999-02-25 炭素繊維チョップドストランドの製造方法および炭素繊維チョップドストランド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000248432A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102605475A (zh) * 2012-03-05 2012-07-25 河南科信电缆有限公司 碳纤维芯棒生产工艺及关键设备
CN103184591A (zh) * 2013-04-15 2013-07-03 西安康本材料有限公司 一种12k二元聚丙烯腈基碳纤维的制造方法
JP2020007656A (ja) * 2018-07-05 2020-01-16 三菱ケミカル株式会社 炭素繊維束の製造方法
CN114481367A (zh) * 2021-12-30 2022-05-13 吉林宝旌炭材料有限公司 一种35k大丝束碳纤维及其制备方法
CN115652480A (zh) * 2022-10-27 2023-01-31 丹阳海泰新材料科技有限公司 一种碳纤维丝束的多功能加工设备

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102605475A (zh) * 2012-03-05 2012-07-25 河南科信电缆有限公司 碳纤维芯棒生产工艺及关键设备
WO2013131216A1 (zh) * 2012-03-05 2013-09-12 Wei Qiangqi 碳纤维芯棒生产工艺及关键设备
CN103184591A (zh) * 2013-04-15 2013-07-03 西安康本材料有限公司 一种12k二元聚丙烯腈基碳纤维的制造方法
CN103184591B (zh) * 2013-04-15 2015-05-06 西安康本材料有限公司 一种12k二元聚丙烯腈基碳纤维的制造方法
JP2020007656A (ja) * 2018-07-05 2020-01-16 三菱ケミカル株式会社 炭素繊維束の製造方法
JP7087740B2 (ja) 2018-07-05 2022-06-21 三菱ケミカル株式会社 炭素繊維束の製造方法
CN114481367A (zh) * 2021-12-30 2022-05-13 吉林宝旌炭材料有限公司 一种35k大丝束碳纤维及其制备方法
CN115652480A (zh) * 2022-10-27 2023-01-31 丹阳海泰新材料科技有限公司 一种碳纤维丝束的多功能加工设备
CN115652480B (zh) * 2022-10-27 2023-12-08 丹阳海泰新材料科技有限公司 一种碳纤维丝束的多功能加工设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5264150B2 (ja) 炭素繊維ストランド及びその製造方法
JP5100758B2 (ja) 炭素繊維ストランド及びその製造方法
JP5161604B2 (ja) 炭素繊維の製造方法
US4671950A (en) High-strength carbonaceous fiber
EP0136098B1 (en) Improvements in the production of a carbon fibre multifilamentary tow which is particularly suited for resin impregnation
JP4365502B2 (ja) 炭素繊維チョップドストランドの連続的製造方法
JP6575696B1 (ja) 炭素繊維束およびその製造方法
US4374114A (en) Process for the surface modification of carbon fibers
JP2000248432A (ja) 炭素繊維チョップドストランドの製造方法および炭素繊維チョップドストランド
KR102212026B1 (ko) 탄소섬유의 제조방법 및 이를 이용하여 제조된 탄소섬유
JPH0345708A (ja) 高強度炭素繊維への熱転換へ好適な溶融紡糸アクリル繊維の形成方法
US4522801A (en) Process for producing carbon fiber or graphite fiber
JP3047731B2 (ja) フィラメントワインディング成形用炭素繊維およびその製造方法
JP7341648B2 (ja) 前駆体繊維束の製造方法及び炭素繊維束の製造方法並びに炭素繊維束
JPH10195718A (ja) 炭素繊維およびその製造方法
JP7408406B2 (ja) 耐炎化繊維束の製造方法及び炭素繊維束の製造方法並びに接続装置
JP3448994B2 (ja) 炭素繊維束およびその製造方法
JP2016037689A (ja) 炭素繊維の製造方法
JP7481108B2 (ja) 炭素繊維複合材料の製造方法および炭素繊維複合材料
JP4887164B2 (ja) 炭素繊維の製造方法
JP2002294568A (ja) フィラメントワインディング用炭素繊維束
JP2022113763A (ja) 炭素繊維束の製造方法
JPH0559618A (ja) 炭素繊維の製造方法
JP2012188767A (ja) 炭素繊維前駆体アクリル繊維束およびその製造方法、ならびに炭素繊維束の製造方法
JPH01280017A (ja) 成形品母材樹脂用マルチフィラメント糸