JP2000246340A - 錘付金属板折り曲げ装置 - Google Patents

錘付金属板折り曲げ装置

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JP2000246340A
JP2000246340A JP11049047A JP4904799A JP2000246340A JP 2000246340 A JP2000246340 A JP 2000246340A JP 11049047 A JP11049047 A JP 11049047A JP 4904799 A JP4904799 A JP 4904799A JP 2000246340 A JP2000246340 A JP 2000246340A
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rod
metal
die
dies
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Takaaki Maeda
高明 前田
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TIGER KOSAN KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 異なる大きさや形状の下型を使用せずに、錘
を有する二個一組または小数組の回転する棒状下型によ
って金属板の折り曲げ角度をシャープにし、傾斜した2
個の棒状下型の金属接触面を自動的に水平になるように
復元する。 【構成】 上型によって金属板を下型に押圧して金属板
を折り曲げるについて、下型として断面が半円状の棒状
下型を2個製作するとともに、各棒状下型の凹曲面の長
手方向の上端部に回転抑制用錘を取り付け、2個の棒状
下型の凸曲面を、中間に溝を有する2個の凹曲面を設け
支持体に摺動回転可能に搭載し、2個の棒状下型の金属
接触面に金属板を乗せて、上型によって金属板を下型に
押圧すると同時に、2個の棒状下型の金属接触面を、回
転抑制用錘の重力に抗して、内側に回転させながら金属
板を折り曲げる機構を有する錘付金属板折り曲げ装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特殊の金型を使用
した錘付金属板折り曲げ装置に関するもので、たとえ
ば、金属板を折り曲げるベンダー(プレスブレーキ)、
油圧プレス、空圧プレス、機械作動プレス等として使用
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ベンダーのような金型で金属板を
折り曲げる装置としては、溝を設けた平板状の下型とパ
ンチ状の上型を使用し、平板状の下型の溝の上に金属板
を乗せて、上型によって金属板を下型の溝に押圧して金
属板を折り曲げていた。
【0003】しかし、平板状の下型としては、折り曲げ
る金属板の厚さや折り曲げ程度に応じて、その溝の大き
さや形状が限定されているために、異なる大きさや形状
の溝を有する数十種類の平板状の下型を用意しなければ
ならず、設備コストが嵩むばかりか、また、数十種類の
平板状の下型を保管する場所を確保する必要があるため
にスペースエコノミーの点で問題があり、さらには、使
用目的に応じてその都度平板状の下型を交換するために
手間がかかり作業効率が低下する等の不都合があった。
【0004】特に、折り曲げる金属板が薄い場合には、
溝の先端部分の巾が広いために金属板の鋭い折り曲げ精
度が出ない度合いが強く、また、折り曲げる金属板が厚
い場合には、溝の先端部分が窮屈になるために、金属板
面に擦傷が発生する欠陥があった。
【0005】また、上型の押圧力が、金属板を介して、
平板状の下型の溝面に対して直角方向にかかるために、
逃げ場がない過大な押圧力によって金属板面と下型の溝
面とが擦れ合つて、金属板面にくい込み傷が生じて、折
り曲げた金属板製品の外観、見栄えを損なう欠点があっ
た。
【0006】さらに、上型の押圧力が平板状の下型の溝
を支点として金属板面に線状に集中してかかるために、
金属板の物理的組織が損傷、劣化して金属板に曲げ割れ
(クラック)が発生したり、物理的強度が低下する欠陥
があり、特に、折り曲げる際の金型の肩のRが小さい場
合にはこの欠点が顕著に起こる欠点があった。
【0007】上型のストロークが下死点まで達して金属
板を折り曲げる機構であるために、上型の強力な押圧力
が平板状の下型の溝に直接伝わり、衝撃が大きく、平板
状の下型の溝面に擦傷、損傷が発生して平板状下型の溝
が摩耗、消耗する等の不都合があった。
【0008】金属板を平板状の下型の溝に乗せて上型に
よって押さえ付けながら金属板を押圧して折り曲げるた
めに、金属板の端部を折り曲げる場合や曲げ寸法が短い
場合には、金属板が外れたり、金属板の端部を折り曲げ
たとしても奇麗に折り曲げられない問題や寸法精度が悪
くなる問題もあった。
【0009】そこで、本出願人会社では、従来の金属板
折り曲げ装置のについて鋭意検討を加えた結果、図1に
示すような全く新しい特殊な下型を使用した金属板折り
曲げ装置を開発して特許出願(特願平10−37322
1号)を行ない、従来の金属板折り曲げ装置の前述した
欠点や問題点を解決した。
【0010】特殊な下型を使用した金属板折り曲げ装置
は、図1に示すように、上型1によって金属板8を下型
3に押圧して金属板8を折り曲げるについて、下型3と
して断面が半円状の棒状下型2a、2bを2個製作する
とともに、この2個の棒状下型2a、2bを搭載する支
持体4別途に付設して、その支持体4の表面に中間に溝
13を有する2個の凹曲面7a、7bを設け、図2に示
すように、2個の棒状下型2a、2bの凸曲面5a、5
bを、支持体4に形成した2個の凹曲面7a、7bに摺
動回転可能に搭載して、金属板折り曲げ装置を構成して
いる。
【0011】そして、2個の棒状下型2a、2bの金属
接触面6a、6bに金属板8を乗せ、図3に示すよう
に、上型1によって金属板8を下型3に押圧すると同時
に、2個の棒状下型2a、2bの金属接触面6a、6b
を内側にV字状に回転しながら支持して金属板8を折り
曲げる機構を有している。
【0012】前述した特殊な下型を使用した金属板折り
曲げ装置は、従来の平板状の下型のように、折り曲げる
金属板の厚さや折り曲げ程度に応じて異なる大きさや形
状の数十種類の平板状の下型を使用せずに、一組または
小数組の棒状下型2a、2bよりなる下型3を使用して
金属板8を任意の程度に折り曲げる機能を有しており、
設備コストの低減し、保管場所の省スペース化、下型交
換不用による作業効率の向上等の利点がある。
【0013】また、金属板8を折り曲げる際に、上型1
の押圧力を低減させて、金属板8を介して下型3にかか
る上型1の押圧力を逃がすために、金属板8と棒状下型
2a、2bとが摩擦して起こる金属板8の擦傷はなく、
金属板8の外観、見栄えがよいという利点もある。
【0014】しかし、上型1の押圧力によって板厚の金
属板8を折り曲げようとする場合、下型3の棒状下型2
a、2bの回転がよいためか、金属接触面6a、6bが
金属板8面より逃げて行く傾向があり、上型1の押圧力
を適切に支持して金属板8に伝えられず、図4に示すよ
うに、金属板8の折り曲げ角度(R)が甘い(鈍角)ま
まの状態で、金属接触面6aと6bとが離れて行き、金
属板8の折り曲げ部分が溝9に入り込んで、金属板8の
折り曲げ角度(R)がシャープ(鋭角)にならないとい
う問題があった。
【0015】また、上型1のストロークが下死点まで達
して金属板8を折り曲げた後、上型1を上方に戻して、
折り曲げた金属板8を下型3より取りだし、棒状下型2
a、2bを逆回転させて金属接触面6a、6bが水平に
なるように復元する必要があるが、棒状下型2a、2b
の自重だけでは十分に復元しない場合が多く、手を使っ
て復元したり、新たな金属板8を乗せることによって復
元しなければならないという問題も発見された。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のよう
に、異なる大きさや形状の数十種類の平板状の下型を使
用せずに、錘を有する二個一組または小数組の回転する
下型を使用して、2個の棒状下型の回転を抑制して、2
個の棒状下型の金属接触面を金属板面より逃がさずに、
上型の押圧力を適切に金属板に伝えて、金属板の折り曲
げ角度(R)をシャープ(鋭角)にすることに目的があ
る。
【0017】また、本発明は、2個の棒状下型を逆回転
させて2個の棒状下型の金属接触面が水平になるように
復元するについて、手を使って復元したり、新たな金属
板を乗せることによって復元せずに、自動的に2個の棒
状下型を完全に復元することに目的がある。
【0018】さらに、本発明は、本発明は、従来の平板
状の下型のように、折り曲げる金属板の厚さや折り曲げ
程度に応じて異なる大きさや形状の数十種類の平板状の
下型を使用することなく、一個または小数個の下型を使
用して金属板を任意の程度に折り曲げることによって、
設備コストを低減し、保管場所の確保を不要または最小
化し、下型の交換を不要にして作業効率を向上させるこ
とに目的がある。
【0019】さらに、本発明は、金型で金属板を折り曲
げるについて、上型の押圧力を半減させるとともに、金
属板を介して下型の溝面にかかる上型の押圧力を逃がし
て、金属板面と下型の溝面とが擦れ合つて起こる金属板
面の擦傷を無くし、折り曲げた金属板製品の外観、見栄
えをよくすることに目的がある。
【0020】さらに、本発明は、上型の押圧力を下型の
2個の棒状下型の金属接触面の全面で受けて分散させる
ことによって、金属板の物理的組織の損傷、劣化を無く
し、金属板に曲げ割れ(クラック)が発生することを防
止するとともに、金属板の物理的強度を維持することに
目的がある。
【0021】さらに、本発明は、上型のストロークを下
死点まで達しなくとも、金属板を折り曲げることが可能
にすることによって、上型の押圧力(ストローク)によ
る衝撃を軽減して、上型の押圧力による下型の溝面と金
属板面との擦れ合いの程度を小さくして、下型の溝面の
擦傷、損傷を無くして、下型の溝の摩耗、消耗を防止す
ることに目的がある。
【0022】さらに、本発明は、金属板の端部を折り曲
げる場合や曲げ寸法が短い場合においても、金属板が外
れたりすることを防止して奇麗に折り曲げ、折り曲げ精
度を向上させることに目的がある。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、錘付金属板折
り曲げ装置に関するもので、上型によって金属板を下型
に押圧して金属板を折り曲げるについて、下型として断
面が半円状の棒状下型を2個製作するとともに、各棒状
下型の凹曲面の長手方向の上端部に回転抑制用錘を取り
付け、この2個の棒状下型の凸曲面を、表面に中間に溝
を有する2個の凹曲面を設けた支持体に摺動回転可能に
搭載し、2個の棒状下型の金属接触面に金属板を乗せ
て、上型によって金属板を下型に押圧すると同時に、2
個の棒状下型の金属接触面を、回転抑制用錘の重力に抗
して、内側に回転させながら金属板を折り曲げる機構を
有することに特徴があり、金属板の折り曲げ角度をシャ
ープに綺麗に折り曲げるものである。
【0024】また、本発明は、前述した錘付金属板折り
曲げ装置の2個併設した断面が半円状の棒状下型の隣接
する凸曲面を、その金属接触面に対して垂直方向に切断
した棒状下型を使用することに特徴があり、棒状下型の
太さを太くせずに、棒状下型と棒状下型との間隔を狭く
することによって、金属板の曲げ角度をシャープに綺麗
に折り曲げるものである。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の錘付金属板折り曲げ装置
の一例を説明すると、金型としては、図5に示す通常の
パンチ型の上型1と断面が半円状の2個の棒状下型2
a、2bによって下型3を構成するとともに、棒状下型
2a、2bの凹曲面であって長手方向の上端部に回転抑
制用錘11を取り付け、この2個の棒状下型2a、2b
を支持体4に搭載して錘付金属板折り曲げ装置を構成す
る。
【0026】断面が半円状の2個の棒状下型2a、2b
は、下方に凸曲面5a、5bと上方に金属接触面6a、
6bを有し、この2個の棒状下型2a、2bの凸曲面5
a、5bを、支持体4に形成した2個の凹曲面7a、7
bに搭載し、2個の棒状下型2a、2bの金属接触面6
a、6bの内端部に力が加わると、図6に示すように、
2個の棒状下型2a、2bの凸曲面5a、5bが内側に
摺動回転して、金属接触面6a、6bがV字状に傾斜す
るようにする。
【0027】金属板8を折り曲げるについては、2個の
棒状下型2a、2bの金属接触面6a、6bに金属板8
を乗せた後、図6に示すように、上型1を下降させて金
属板8を下方に押圧させながら、棒状下型2a、2bの
金属接触面6a、6bを、回転抑制用錘7の重力に抗し
て、内側にV字状に摺動回転させて金属板8の折り曲げ
を開始する。
【0028】上型1の押圧力を下型3の2個の棒状下型
2a、2bの金属接触面6a、6bの全面で受けて分散
させるとともに、金属板8を介して棒状下型2a、2b
にかかる上型1の押圧力を逃がし、金属板8面と下型2
a、2bとが擦れ合つて起こる金属板8面の擦傷を防い
ながら、所定の折り曲げ角度の位置まで上型1のストロ
ークが下降させると同時に、2個の棒状下型2a、2b
の金属接触面6a、6bをV字状に傾斜して、金属板8
をV字状に折れ曲げる。
【0039】なお、金属板8を折り曲げるについては、
2個の棒状下型2a、2bの金属接触面6a、6bの端
部が離反する直前の位置まで、前述した図6に示した位
置まで上型1のストロークを下降させずに、その途中で
ストロークを停止して、金属板8の折り曲げ角度を鈍角
に折り曲げてもかまわない。
【0030】金属板8を所定の折り曲げ角度まで折り曲
げた時点で、上型1の下降を停止して、上型1を上方に
引き上げて押圧力を開放すると、棒状下型2a、2bの
金属接触面6a、6bは回転抑制用錘7の重力によって
自動的に水平状態に復元するので、折り曲げた金属板8
を下型3より取り出し、以後、必要に応じて前述した操
作を繰り返せばよい。
【0031】金属板8の折れ曲がり具合は上型1のスト
ロークの程度によって調整でき、上型1のストロークが
浅ければ、2個の棒状下型2a、2bの金属接触面6
a、6bの傾斜は小さく、金属板8の折れ曲がり角度は
鈍角になり、また、上型1のストロークが深ければ、2
個の棒状下型2a、2bの金属接触面6a、6bの傾斜
は大きく、金属板8の折れ曲がり角度は鋭角になる。
【0032】2個の棒状下型2aと2bの断面を半円状
に形成しているが、半円状以外に、図7に示すように、
丸棒の断面の約3分の1を長手方向に垂直に切り落とし
たもの、図8に示すように、丸棒の断面の約3分の2を
長手方向に垂直に切り落としたものも、本発明でいう断
面が半円状という概念に含まれる。
【0033】2個の棒状下型2aと2bに設けた回転抑
制用錘15の形状は棒状、板状、ブロック、その他錘と
なるものであればどのようなものでもよく、また、回転
抑制用錘15の重量は、棒状下型2aまたは2bに対し
て5?〜20?分の1にする必要がある。
【0034】回転抑制用錘11の重量が棒状下型2aま
たは2bに対して20?分の1未満であると、金属接触
面6a、6bが金属板8面より逃げて離れて行く現象が
起きるとともに、棒状下型2a、2bの金属接触面6
a、6bを水平に復元しにくくなるために不適当であ
り、また、回転抑制用錘11の重量が棒状下型2aまた
は2bに対して5?分の1を超えると、回転抑制用錘1
1が重くなって、これを持ち上げるために余分な力を必
要とし、上型1の押圧力をそれだけ大きくしなければな
らず、エネルギーロスになるために不適当である。
【0035】棒状下型2a、2bと回転抑制用錘11の
素材としては、金型鋼、ベアリング鋼、クロームモリブ
デン等の硬度があって耐摩耗性の高いものが最適である
が、普通鋼や普通鋼の表面に焼き入れをしたものを使用
してもかまわない。
【0036】棒状下型2a、2bと回転抑制用錘11の
長さと太さ(厚さ)は、折り曲げる金属板8の厚さや材
質、金属板8の折り曲げ角度等によって適宜決定する
が、通常の場合、棒状下型2aと2bの長さは5〜50
0cm、太さは1〜300cmあれば十分であり、ま
た、2個の棒状下型2a、2bの金属接触面6a、6b
の面積は1×5cm〜300×500cmあれば十分で
ある。
【0037】支持体4の素材は前述した棒状下型2aと
2bの素材と同様なものを使用し、また、支持体4の大
きさは2個の棒状下型2a、2bより大きくすればよ
く、さらに、支持体4の2個の凹曲面7a、7bの大き
さは2個の棒状下型2a、2bの凸曲面5a、5bより
若干大きくして、棒状下型2a、2bの凸曲面5a、5
bが支持体4の凹曲面7a、7bの内で回転摺動可能に
形成する。
【0038】金属板8の折れ曲がり具合は2個の棒状下
型2a、2bの金属接触面6a、6bの位置によっても
調整でき、2個の棒状下型2a、2bの金属接触面6
a、6bが、図9に示すように、丸棒の断面の約3分の
1を長手方向に垂直に切り落としたもの、すなわち、半
円状の断面において金属接触面6a、6bの位置が上方
にある場合には、2個の棒状下型2a、2bの摺動回転
による2個の棒状下型2a、2bの金属接触面6a、6
bの傾斜度合いが大きくなる。
【0039】
【発明の効果】本発明によると、従来のように、異なる
大きさや形状の数十種類の下型を使用することなく、二
個一組または小数組の下型を使用するだけで、2個の棒
状下型の回転を抑制して、2個の棒状下型の金属接触面
を金属板面より逃がさずに、上型の押圧力を適切に金属
板に伝えて、金属板の折り曲げ角度(R)をシャープ
(鋭角)にできるという優れたメリットがある。
【0040】また、本発明によると、自動的に簡単に2
個の棒状下型の金属接触面を水平状態に復元することが
可能であり、従来のように、2個の棒状下型の金属接触
面を手によって復元したり、新たな金属板を乗せること
によって復元しないために、金属板の折り曲げ加工を飛
躍的に向上させることができる。
【0041】さらに、本発明によると、従来の平板状の
下型のように、折り曲げる金属板の厚さや折り曲げ程度
に応じて異なる大きさや形状の数十種類の平板状の下型
を使用することがないために、金属板を折り曲げ装置の
設備コストを大幅に低減でき、また、金型の保管場所の
確保を必要としないために、スペースエコノミーを最大
限に発揮でき、さらに、面倒で手間のかかる下型の交換
が不要であるために、金属板の折り曲げ作業効率を飛躍
的に向上させることができる利点がある。
【0042】また、本発明によると、金型によって金属
板を折り曲げる際、金属板を介して下型の溝面にかかる
上型の押圧力を半減するとともに、2個の棒状下型の金
属接触面を回転させることによって逃がすために、金属
板面と下型の溝面とが擦れ合つて起こる金属板面に起こ
る擦傷は無く、折り曲げた金属板製品の外観、見栄えを
よくするができるメリットがある。
【0043】さらに、本発明によると、金属板を折り曲
げる際の上型の押圧力を2個の棒状下型の金属接触面の
全面で受けて分散させるために、金属板の物理的組織の
損傷、劣化は起きず、金属板に曲げ割れ(クラック)が
発生することもないばかりか、金属板の本来有する物理
的強度を維持する利点がある。
【0044】さらに、本発明によると、上型のストロー
クを下死点まで達しなくとも、金属板を折り曲げること
が可能であるために、上型のストロークによる衝撃を軽
減でき、上型の押圧力による下型の溝面と金属板面との
擦れ合いの程度を小さくして、下型の溝面の擦傷、損傷
を無くして、下型の溝の摩耗、消耗を防止して、金型の
寿命を向上させることができ、金型を半永久的に安定し
て使用するする長所がある。
【0045】さらに、本発明によると、金属板の端部を
折り曲げる場合や曲げ寸法が短い場合においても、金属
板が外れたりすることがなく、奇麗に折り曲げ、折り曲
げ精度を向上させる長所がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】上型と断面が半円状の2個の棒状下型と支持体
とによって構成する従来の金属板折り曲げ装置の展開図
である。
【図2】断面が半円状の2個の棒状下型を摺動回転可能
に支持体の凹曲面に搭載して金属板を折り曲げる状態を
示す従来の金属板折り曲げ装置の断面図である。
【図3】上型によって金属板を押圧して2個の棒状下型
を摺動回転させることによって、金属板を折り曲げた状
態を示す従来の金属板折り曲げ装置の断面図である。
【図4】金属板の折り曲げる際、2個の棒状下型の金属
接触面が金属板より逃げて、金属板の折り曲げ角度がル
ーズに鈍角になった状態を示す従来の金属板折り曲げ装
置の断面図である。
【図5】回転抑制用錘を設けた断面が半円状の2個の棒
状下型を摺動回転可能に支持体の凹曲面に搭載して金属
板を折り曲げる状態を示す本発明の錘付金属板折り曲げ
装置の断面図である。
【図6】回転抑制用錘を設けた棒状下型の摺動回転によ
って金属接触面をV字状に傾斜させて金属板を折り曲げ
た状態を示す本発明の錘付金属板折り曲げ装置の断面図
である。
【図7】回転抑制用錘を設けた3分の1円状の本発明の
棒状下型の展開図である。
【図8】回転抑制用錘を設けた本発明の3分の2円状の
棒状下型の展開図である。
【図9】回転抑制用錘を設けた棒状下型の隣接する凸曲
面をその金属接触面に対して垂直方向に切断して、摺動
回転可能に支持体の凹曲面に搭載したて状態を示す本発
明の錘付金属板折り曲げ装置の断面図である
【符号の説明】
1 上型 2 断面が半円状の棒状下型 3 下型 4 支持体 5 凸曲面 6 金属接触面 7 凹曲面 8 金属板 9 溝 10 切断した面 11 回転抑制用錘
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年6月7日(1999.6.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】前述した特殊な下型を使用した金属板折り
曲げ装置は、図1に示すように、断面が半円状の棒状下
型2a、2bと、この2個の棒状下型2a、2bを搭載
する支持体4とよりなり、2個の棒状下型2a、2bの
凸曲面5a、5bを、図2に示すように、支持体4の表
面に形成した2個の凹曲面7a、7b(中間に溝9を有
する)に摺動回転可能に搭載した構造になっていた。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のよう
に、異なる大きさや形状の数十種類の平板状の下型を使
用せずに、錘を有する個一組または小数組の回転する
下型を使用して、2個の棒状下型の回転を抑制して、2
個の棒状下型の金属接触面を金属板面より逃がさずに、
上型の押圧力を適切に金属板に伝えて、金属板の折り曲
げ角度(R)をシャープ(鋭角)にすることに目的があ
る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】また、本発明は、2個の棒状下型の金属接
触面を、手を使ったり、新たな金属板を乗せることによ
って水平に復元することはせずに、自動的に2個の棒状
下型の金属接触面を逆回転させて水平に復元することに
目的がある。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】さらに、本発明は、従来の平板状の下型の
ように、折り曲げる金属板の厚さや折り曲げ程度に応じ
て異なる大きさや形状の数十種類の平板状の下型を使用
することなく、個または小数個の下型を使用して金属
板を任意の程度に折り曲げることによって、設備コスト
を低減し、保管場所の確保を不要または最小化し、下型
の交換を不要にして作業効率を向上させることに目的が
ある。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】断面が半円状の2個の棒状下型2a、2b
は、下方に凸曲面5a、5bと上方に金属接触面6a、
6bを有し、この2個の棒状下型2a、2bの凸曲面5
a、5bを、支持体4に形成した中間に溝9を設けた
個の凹曲面7a、7bに搭載し、2個の棒状下型2a、
2bの金属接触面6a、6bの内端部に力が加わると、
図6に示すように、2個の棒状下型2a、2bの凸曲面
5a、5bが内側に摺動回転して、金属接触面6a、6
bがV字状に傾斜するようにする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】上型1の押圧力を下型3の2個の棒状下型
2a、2bの金属接触面6a、6bの全面で受けて分散
させるとともに、金属板8を介して棒状下型2a、2b
にかかる上型1の押圧力を逃がし、金属板8面と下型2
a、2bとが擦れ合つて起こる金属板8面の擦傷を防
ながら、所定の折り曲げ角度の位置まで上型1のストロ
ーク下降させると同時に、2個の棒状下型2a、2b
の金属接触面6a、6bをV字状に傾斜して、金属板8
をV字状に折曲げる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】2個の棒状下型2aと2bの断面を半円状
に形成しているが、半円状以外に、図7に示すように、
丸棒の断面の約3分のを長手方向に水平に切り落とし
たもの、図8に示すように、丸棒の断面の約3分の
長手方向に水平に切り落としたものも、本発明でいう断
面が半円状という概念に含まれる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】2個の棒状下型2aと2bに設けた回転抑
制用錘11の形状は棒状、板状、ブロック、その他錘と
なるものであればどのようなものでもよく、また、回転
抑制用錘11の重量は、金属板8の重量や上型1の押圧
力等の条件によって適宜決定するが、通常の場合、棒状
下型2aまたは2bに対して〜20分の1の重量にす
とよい
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】回転抑制用錘11の重量が棒状下型2aま
たは2bの重量に対して20分の1未満であると、金属
接触面6a、6bが金属板8面より逃げて離れて行く現
象が起きるとともに、棒状下型2a、2bの金属接触面
6a、6bを水平に復元しにくくなるために不適当であ
り、また、回転抑制用錘11の重量が棒状下型2aまた
は2bの重量に対して分の1を超えると、回転抑制用
錘11が重くなって、これを持ち上げるために余分な力
を必要とるために不適当である。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】棒状下型2a、2bと回転抑制用錘11の
長さと太さ(厚さ)は、折り曲げる金属板8の厚さや材
質、金属板8の折り曲げ角度等によって適宜決定する
が、通常の場合、棒状下型2aと2bの長さは5〜50
0cm、太さは1〜300mmあれば十分であり、ま
た、2個の棒状下型2a、2bの金属接触面6a、6b
の面積は1mm×5cm〜300mm×500cmあれ
ば十分である。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】金属板8の折れ曲がり具合は2個の棒状下
型2a、2bの金属接触面6a、6bの位置によっても
調整でき、2個の棒状下型2a、2bの金属接触面6
a、6bが、図に示すように、の断面の約3分の1
を長手方向に水平に切り落としたもの、すなわち、半円
状の断面において金属接触面6a、6bの位置が上方に
ある場合には、2個の棒状下型2a、2bの摺動回転に
よる2個の棒状下型2a、2bの金属接触面6a、6b
の傾斜度合いが大きくなる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】
【発明の効果】本発明によると、従来のように、異なる
大きさや形状の数十種類の下型を使用することなく、
個一組または小数組の下型を使用するだけで、2個の棒
状下型の回転を抑制して、2個の棒状下型の金属接触面
を金属板面より逃がさずに、上型の押圧力を適切に金属
板に伝えて、金属板の折り曲げ角度(R)をシャープ
(鋭角)にできるという優れたメリットがある。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】回転抑制用錘を設けた棒状下型の隣接する凸曲
面をその金属接触面に対して垂直方向に切断して、摺動
回転可能に支持体の凹曲面に搭載した状態を示す本発明
錘付金属板折り曲げ装置の断面図である
【手続補正14】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上型によって金属板を下型に押圧して金属
    板を折り曲げるについて、下型として断面が半円状の棒
    状下型を2個製作するとともに、各棒状下型の凹曲面の
    長手方向の上端部に回転抑制用錘を取り付け、2個の棒
    状下型の凸曲面を、中間に溝を有する2個の凹曲面を設
    け支持体に摺動回転可能に搭載し、2個の棒状下型の金
    属接触面に金属板を乗せて、上型によって金属板を下型
    に押圧すると同時に、2個の棒状下型の金属接触面を、
    回転抑制用錘の重力に抗して、内側に回転させながら金
    属板を折り曲げる機構を有する錘付金属板折り曲げ装置
  2. 【請求項2】2個併設した断面が半円状の棒状下型の隣
    接する凸曲面を、その金属接触面に対して垂直方向に切
    断した棒状下型を使用する請求項1記載の錘付金属板折
    り曲げ装置。
JP11049047A 1998-12-28 1999-02-25 錘付金属板折り曲げ装置 Withdrawn JP2000246340A (ja)

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