JP2000246325A - 熱間圧延におけるスケール疵防止装置及び防止方法 - Google Patents

熱間圧延におけるスケール疵防止装置及び防止方法

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JP2000246325A JP11045778A JP4577899A JP2000246325A JP 2000246325 A JP2000246325 A JP 2000246325A JP 11045778 A JP11045778 A JP 11045778A JP 4577899 A JP4577899 A JP 4577899A JP 2000246325 A JP2000246325 A JP 2000246325A
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film thickness
rolling mill
rolling
descaler
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Tsutomu Kawamizu
努 川水
Junzo Fukumori
淳三 福森
Akira Kaya
章 賀屋
Shuuon Ri
宗▲ウォン▼ 李
Koushiyun Bin
庚浚 閔
Unryu Sai
雲龍 崔
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被圧延材に生じる酸化皮膜厚さを限界酸化皮
膜厚さ以下に抑制し、被圧延材のスケール疵発生を防止
すると共に被圧延材の冷やし過ぎを抑制し、製品の品質
を向上させることを目的としている。 【解決手段】 複数の圧延機F1〜F7をタンデム配置
してなる仕上圧延機列Fの入側にスケールブレーカFS
Bを設けた熱間圧延設備であって、前記仕上圧延機列F
の第一段圧延機F1と第二段圧延機F2の間にデスケー
ラDと、第二段圧延機F2と第三段圧延機F3の間に熱
延鋼板1を冷却する冷却装置Cを設けると共に、前記デ
スケーラDと冷却装置Cを圧延条件に応じて非稼動、片
方稼動又は両方稼動を選択駆動制御する制御装置8を設
け、第三段圧延機F1の入側における熱延鋼板1の酸化
被膜厚さを5μmの限界酸化被膜厚さ以下に抑えて圧延
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱間圧延設備の仕
上圧延ラインにおいて、被圧延材(熱延鋼板)表面をデ
スケーリング又は冷却することによってスケール(酸化
皮膜)の生成を抑制しスケール疵を防止する圧延装置及
び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱間仕上圧延においては、仕上圧延機列
入側でのスケール除去後に成長する酸化皮膜の厚さの程
度によっては、熱延鋼板にスケール疵が発生し製品の歩
留まり及び表面品質を低下させている。
【0003】このため、従来から酸化皮膜の成長を抑制
する方法として、経験的に鋼板表面の温度設定をした
り、仕上圧延機列入側の鋼板表面の温度制御等が行われ
ているが、これら従来の方法によって酸化皮膜の成長を
抑制した場合には、熱延鋼板の冷やし過ぎや、スケール
疵発生の回避が十分ではなかった。
【0004】また、図8はスケール疵を防止する他の従
来例を示す図で、被圧延材の熱延鋼板1が第一段圧延機
F1〜第七段圧延機F7間を入側から出側へ(図の左か
ら右方向へ)圧延されながら流れている。そして、第一
段圧延機F1の前段には、図示しない粗圧延機で粗圧延
された熱延鋼板1の酸化皮膜を除去するスケール除去装
置FSBが配置され、該スケール除去装置FSBのヘッ
ダー2からの高圧水によって熱延鋼板1表面の酸化皮膜
を除去している。また、第二段圧延機F2,第三段圧延
機F3の入側にはデスケーリング装置12,13が配置
され、鋼板表面1の酸化皮膜厚さが10μmを越える場
合にはスプレー水を噴射しデスケーリングした後、圧延
するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図8のよ
うに圧延機間にデスケーリング装置を配置し、酸化皮膜
厚さが10μmを越える場合にデスケーリングを実施し
たのでは、図9に示すように、第三段圧延機F3入側に
おける酸化皮膜厚さが5μmを越えることがあり、この
5μmを越える状態で仕上圧延が行なわれると、熱延鋼
板1表面にスケール疵が発生し、製品の品質を悪化させ
ていた。また、仕上圧延機列入側に温度計11を設け、
検出された鋼板温度と鋼板速度から酸化皮膜厚さを予測
しているが、実際的には温度検出位置からデスケーリン
グ装置までの距離が短かい為、デスケーリング制御が遅
れ気味になるという問題があった。
【0006】本発明では、仕上圧延機間に配置したデス
ケーラ又は冷却装置の稼動状態を制御することによっ
て、被圧延材に生じる酸化皮膜厚さを限界酸化皮膜厚さ
以下に抑制し、被圧延材のスケール疵発生を防止すると
共に被圧延材の冷やし過ぎを抑制し、製品の品質を向上
させることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明に係る熱間圧延におけるスケール疵防止装置
は、複数の圧延機をタンデム配置してなる仕上圧延機列
の入側にスケールブレーカを設けた熱間圧延設備であっ
て、前記仕上圧延機列の第一段圧延機と第二段圧延機の
間にデスケーラと、第二段圧延機と第三段圧延機の間に
被圧延材を冷却する冷却装置を設けると共に、前記デス
ケーラと冷却装置を圧延条件に応じて非稼動、片方稼動
又は両方稼動を選択駆動制御する制御装置を設け、第三
段圧延機の入側における被圧延材の酸化被膜厚さを限界
酸化被膜厚さ以下に抑えて圧延することを特徴とする。
【0008】また、本発明に係る熱間圧延におけるスケ
ール疵防止装置は、複数の圧延機をタンデム配置してな
る仕上圧延機列の入側にスケールブレーカを設けた熱間
圧延設備であって、前記仕上圧延機列の第一段圧延機と
第二段圧延機の間及び第二段圧延機と第三段圧延機の間
にデスケーラを各々配置すると共に、前記各デスケーラ
を圧延条件に応じて非稼動、片方稼動又は両方稼動を選
択駆動制御する制御装置を設け、第三段圧延機の入側に
おける被圧延材の酸化被膜厚さを限界酸化被膜厚さ以下
に抑えて圧延することを特徴とする。
【0009】また、前記限界酸化被膜厚さを、5μmと
したことを特徴とする。
【0010】また、前記デスケーラによって少なくとも
略70kgf/cm2 の低圧水を噴射することを特徴とする。
【0011】また、前記制御装置は、粗圧延機出側の被
圧延材の温度に基づいて演算された第三段圧延機入側に
おける被圧延材の酸化被膜厚さが限界酸化被膜厚さ以下
である場合に前記デスケーラ及び冷却装置を非稼働と
し、前記酸化被膜厚さが限界酸化被膜厚さ以上の際に前
記デスケーラを操業条件に加えて演算された酸化被膜厚
さが限界酸化被膜厚さ以下の場合に前記デスケーラのみ
を稼働し、前記デスケーラを操業条件に加えて演算され
た酸化被膜厚さが限界酸化被膜厚さ以上の際に前記デス
ケーラと冷却装置の双方を操業条件に加えて演算された
酸化被膜厚さが限界酸化被膜厚さ以下の場合に前記デス
ケーラと冷却装置の双方を稼働し、前記デスケーラと冷
却装置の双方を操業条件に加えて演算された酸化被膜厚
さが限界酸化被膜厚さ以上の場合に前記デスケーラと冷
却装置の双方の能力を上げて稼働することを特徴とす
る。
【0012】また、前記制御装置は、粗圧延機出側の被
圧延材の温度に基づいて演算された第三段圧延機入側に
おける被圧延材の酸化被膜厚さが限界酸化被膜厚さ以下
である場合に前記前段及び後段のデスケーラを非稼働と
し、前記酸化被膜厚さが限界酸化被膜厚さ以上の際に前
記前段のデスケーラを操業条件に加えて演算された酸化
被膜厚さが限界酸化被膜厚さ以下の場合に前記前段のデ
スケーラのみを稼働し、前記前段のデスケーラを操業条
件に加えて演算された酸化被膜厚さが限界酸化被膜厚さ
以上の際に前記前段及び後段のデスケーラを操業条件に
加えて演算された酸化被膜厚さが限界酸化被膜厚さ以下
の場合に前記前段及び後段のデスケーラを稼働し、前記
前段及び後段のデスケーラを操業条件に加えて演算され
た前記酸化被膜厚さが限界酸化被膜厚さ以上の場合に前
記前段及び後段のデスケーラの能力を上げて稼働するこ
とを特徴とする。
【0013】本発明に係る熱間圧延におけるスケール疵
防止方法は、複数の圧延機をタンデム配置してなる仕上
圧延機列の入側にスケールブレーカを設けた熱間圧延設
備において、前記仕上圧延機列の第一段圧延機と第二段
圧延機の間にデスケーラと、第二段圧延機と第三段圧延
機の間に被圧延材を冷却する冷却装置を設け、前記デス
ケーラと冷却装置を圧延条件に応じて非稼動、片方稼動
又は両方稼動を選択駆動制御することによって第三段圧
延機の入側における被圧延材の酸化被膜厚さを限界酸化
被膜厚さ以下に抑えて圧延することを特徴とする。
【0014】また、本発明に係る熱間圧延におけるスケ
ール疵防止方法は、複数の圧延機をタンデム配置してな
る仕上圧延機列の入側にスケールブレーカを設けた熱間
圧延設備であって、前記仕上圧延機列の第一段圧延機と
第二段圧延機の間及び第二段圧延機と第三段圧延機の間
にデスケーラを各々配置し、前記各デスケーラを圧延条
件に応じて非稼動、片方稼動又は両方稼動を選択駆動制
御することによって第三段圧延機の入側における被圧延
材の酸化被膜厚さを限界酸化被膜厚さ以下に抑えて圧延
することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る熱間圧延にお
けるスケール疵防止装置及び防止方法を実施例により図
面を用いて詳細に説明する。
【0016】[第1実施例]本発明の第1実施例につき
図1〜5により説明する。従来技術で説明した図8と同
一部材には同一符号を付し重複する説明は省略する。
【0017】この実施例では、第一段圧延機F1と第二
段圧延機F2との間にデスケーラ(スケール除去装置)
Dを、第二段圧延機F2と第三段圧延機F3との間に冷
却装置Cを配置し、酸化皮膜厚さ(スケール厚さ)を許
容値内に抑制できるようにデスケーラDと冷却装置Cを
制御するように構成したものである。
【0018】まず最初に、酸化皮膜厚さとスケール疵と
の関係を図5により説明すると、この図は第三段圧延機
F3における試験値を示したもので、△□○印は試験例
(1)(2)(3)の鋼板表面の性状をスケール疵評点
で表わしており、圧下率Re(%)の大小にかかわら
ず、酸化皮膜厚さが5μm以上ではスケール疵評点が2
又は4,5の「軽微な疵あり」又は「疵あり」の状態で
あるが、酸化皮膜厚さが5μm以下ではスケール疵評点
が0の「疵なし」の状態を示している。
【0019】このことから、第三段圧延機F3におい
て、酸化皮膜厚さが5μm以上ではスケール疵が発生す
るが、酸化皮膜厚さを5μm以下に抑えれば、スケール
疵の無い熱延鋼板が得られることが表わされている。
【0020】本発明では、上記の試験結果を基に、実機
試験や実験室試験から熱延時のスケール疵発生の限界酸
化皮膜厚さを、第三段圧延機F3入側で約5μmとして
設定し、熱延鋼板のデスケーリングと水冷冷却を行うも
のである。
【0021】図1において、被圧延材の熱延鋼板(帯
板)1が第一段圧延機F1〜第七段圧延機F7からなる
仕上圧延機列Fの各圧延機間を、入側から出側(図の左
から右側)方向へ圧延されながら流れている。そして各
々の圧延機F1〜F7には熱延鋼板1を挟んで上下に一
対のワークロール6,6とバックアップロール5,5が
各々配置されている。第一段圧延機F1〜第二段圧延機
F2の間にはデスケーラ(スケール除去装置)Dが配置
され、同デスケーラDは熱延鋼板1を挟んで上下に噴射
媒体のヘッダー3,3を配置し、ヘッダー3の先端ノズ
ルから噴射媒体が熱延鋼板1へ向けて噴射できるように
なっている。
【0022】第二段圧延機F2〜第三段圧延機F3の間
には鋼板表面の冷却装置Cが配置され、同冷却装置Cは
熱延鋼板1を挟んで上下に冷却水のヘッダー4,4を配
置し、ヘッダー4の先端ノズルから冷却水が熱延鋼板1
へ向けて噴射できるようになっている。
【0023】さらに、第一段圧延機F1の入側には、粗
圧延された熱延鋼板1のスケールを除去するスケール除
去装置FSBが配置され、該スケール除去装置FSBは
熱延鋼板1を挟んで上下にヘッダー2,2を配置し、ヘ
ッダー2の先端ノズルから高圧水が熱延鋼板1へ向けて
噴射され、熱延鋼板1表面のスケールを除去できるよう
になっている。また、第一段圧延機F1から数10〜数
100m上流の熱間圧延ラインに配置されている粗圧延
機Rの出側近傍には放射温度計7が配置されている。
【0024】そして、制御装置8には操業条件及び粗圧
延機R出側の鋼板表面温度が随時入力され、シュミレー
ションによって酸化皮膜厚さが演算され、その結果に基
づく制御信号を冷却装置C及びデスケーラDへ送ってい
る。
【0025】上記のようにデスケーラDと、冷却装置C
を配置し、スケール厚さが許容値内に抑制できるように
熱延鋼板のデスケーリング及び冷却を行うように構成さ
れている。
【0026】上記のように構成された熱間圧延設備によ
って酸化皮膜の発生を抑制しスケール疵を防止するに
は、粗圧延機Rによって粗圧延された熱延鋼板1が、図
の左から右方向へ送られてくると、まず、スケール除去
装置FSBのヘッダー2先端ノズルから、例えば150
kgf/cm2 の噴射圧で高圧水が熱延鋼板1へ向けて噴射さ
れ、熱延鋼板1表面のスケールを除去し、さらに、第三
段圧延機F3入側における酸化皮膜厚さを許容値以下に
抑えるようにデスケーラDと冷却装置Cを適宜稼動させ
ながら、第一段圧延機F1〜第七段圧延機F7によって
圧延し、熱延鋼板1のスケール疵を防止するようになっ
ている。
【0027】ここで、デスケーラD及び冷却装置Cの稼
動状態について図4により説明すると、まず、ステップ
P1で、操業条件〔FSB運転パターン(高圧水噴射
幅、熱伝達率等)、圧下率、熱延鋼板1のスタンド間の
通過時間、ロール種(熱延鋼板/ロール間の摩擦係数
等)、雰囲気条件(温度、熱延鋼板放射率等)、鋼種〕
を制御装置8へ読み込み、次に、ステップP2で、放射
温度計7によって粗圧延機R出側近傍の熱延鋼板1の表
面温度を制御装置8へ取り込み、これらの入力データを
基に、ステップP3で、デスケーラD及び冷却装置Cを
稼動しない場合の第三段圧延機F3入側における酸化皮
膜厚さを演算する。
【0028】次に、ステップP4で、前記演算した酸化
皮膜厚さが限界皮膜厚さ以下であれば、ステップP5
で、デスケーラD及び冷却装置Cを稼動しないで操業を
続行し、限界皮膜厚さ以上であれば、ステップP6で、
デスケーラDを稼動させた条件を前記操業条件に加え
て、再度第三段圧延機F3入側における酸化皮膜厚さを
演算する。
【0029】次に、ステップP7で、前記演算した酸化
皮膜厚さが限界皮膜厚さ以下であれば、ステップP8
で、デスケーラDを稼動させて操業を続行し、限界皮膜
厚さ以上であれば、ステップP9で、デスケーラD及び
冷却装置Cを稼動させた条件を前記操業条件に加えて、
再度第三段圧延機F3入側における酸化皮膜厚さを演算
する。
【0030】次に、ステップP10で、前記演算した酸
化皮膜厚さが限界皮膜厚さ以下であれば、ステップP1
1で、デスケーラD及び冷却装置Cを稼動させて操業を
続行する。さらに限界皮膜厚さ以上であった場合には、
ステップP12で、通常の運転状態を越えており、デス
ケーラD及び冷却装置Cの稼動能力を上げて上記再計算
を繰返し限界皮膜厚さ以下に抑制させてデスケーラD及
び冷却装置Cを稼動させ操業を実施する。
【0031】このようにして稼動されるデスケーラD
は、第一段圧延機F1により圧延された熱延鋼板1の酸
化皮膜が、復熱(温度回復)によって成長しても、デス
ケーラDのヘッダー3先端ノズルから、例えば70kgf/
cm2 の噴射圧で低圧水を熱延鋼板1へ向けて噴射するこ
とにより、熱延鋼板1表面の酸化皮膜厚さを減少させる
ことができる。
【0032】さらに、冷却装置Cを稼動させると、第二
段圧延機F2により圧延された熱延鋼板1は、鋼板表面
の復熱(温度回復)を考慮した冷却水量が冷却装置Cの
ヘッダー4先端ノズルから第二段圧延機F2〜第三段F
3間の熱延鋼板1へ噴射されることにより酸化皮膜の成
長が許容値以下に抑制される。
【0033】図2は、上記の熱間圧延による鋼板温度と
酸化皮膜厚さの関係の一例を示したもので、本発明のデ
スケーラDと、冷却装置Cを稼動させた場合に、第三段
圧延機F3入側における限界酸化皮膜厚さが約5μmに
抑制されている状態を示している。
【0034】また、この線図から、デスケーラD作動後
の酸化皮膜厚さが約1.7μmの場合に、圧延機F3入
側の酸化皮膜厚さが約5μmに抑えられることが分か
る。このことから、酸化皮膜厚さを1.7μmにさせる
ためのデスケーラDの噴射圧力(デスケーリング圧力)
は、図3のグラフから略70kgf/cm2 程度の低圧噴射で
良いことになり、従って低圧噴射によって経済的なデス
ケーリングを行うことができる。
【0035】なお、図9はデスケーラDと、冷却装置C
を稼動しない場合の鋼板温度と酸化皮膜厚さの関係の一
例を示したもので、第三段圧延機F3入側における酸化
皮膜厚さが約5μmを越えている状態を示している。
【0036】以上のように本実施例によれば、第一段圧
延機F1〜第二段F2の間にデスケーラDを、第2段圧
延機F2〜第三段圧延機F3の間に冷却装置を設け、酸
化皮膜厚さを許容値内に抑制できるようにデスケーラD
と冷却装置Cを作動させることにより、第三段圧延機F
3入側において、酸化皮膜厚さを限界酸化皮膜厚さ以内
に抑えながら圧延することにより、熱延鋼板1のスケー
ル疵を防止することができると共に、熱延鋼板1の板温
降下量を最小限にすることができる。
【0037】また、スケール疵が無くなることにより熱
延鋼板製品の品質が向上し歩留まりが向上できる効果が
ある。
【0038】[第2実施例]本発明の第2実施例につき
図6により説明する。第1実施例で説明した図1と同一
部材には同一符号を付し重複する説明は省略する。
【0039】この第2実施例では、第1実施例の第二段
圧延機F2と第三段圧延機F3の間の冷却装置Cを廃止
し、その替わりにもう一つのデスケーラ(スケール除去
装置)D2を配置したもので、その他の構成は第1実施
例と同様に構成したものである。
【0040】図6において、第一段圧延機F1〜第二段
圧延機F2の間にはデスケーラ(スケール除去装置)D
1が配置され、同デスケーラD1は熱延鋼板1を挟んで
上下に噴射媒体のヘッダー3を配置し、同ヘッダー3の
先端ノズルから噴射媒体が熱延鋼板1へ向けて噴射でき
るようになっている。
【0041】第二段圧延機F2〜第三段圧延機F3の間
には上記と同様にデスケーラ(スケール除去装置)D2
が配置され、同デスケーラD2は熱延鋼板1を挟んで上
下に噴射媒体のヘッダー3を配置し、ヘッダー3の先端
ノズルから噴射媒体が熱延鋼板1へ向けて噴射できるよ
うになっている。
【0042】上記のようにデスケーラD1と、デスケー
ラD2を配置し、前記第1実施例と同様に放射温度計7
からの鋼板表面温度と操業条件から、第三段圧延機F3
入側における酸化皮膜厚さを演算し、この酸化皮膜厚さ
が限界酸化皮膜厚さ以内に抑制できるようにデスケーラ
D1とデスケーラD2の稼動を制御し、熱延鋼板1のデ
スケーリングをするように構成されている。上記以外の
構成は、第1実施例の図1と略同一であり、説明を省略
する。
【0043】上記のように構成された熱間圧延設備によ
って酸化皮膜の発生を抑制しスケール疵を防止するに
は、粗圧延機Rによって粗圧延された熱延鋼板1が、図
の左から右方向へ送られてくると、まず、スケール除去
装置FSBのヘッダー2先端ノズルから、例えば150
kgf/cm2 の噴射圧で高圧水が熱延鋼板1へ向けて噴射さ
れ、熱延鋼板1表面のスケールを除去し、さらに、第三
段圧延機F3入側における酸化皮膜厚さを限界酸化皮膜
厚さ以下に抑えるように、デスケーラD1とデスケーラ
D2を適宜稼動させながら、第一段圧延機F1〜第七段
圧延機F7によって圧延し、熱延鋼板1のスケール疵を
防止するようになっている。
【0044】なお、デスケーラD1及びデスケーラD2
の稼動については前記第1実施例と略同様に、操業条件
と粗圧延機R出側近傍の熱延鋼板1の表面温度から制御
装置8によって、デスケーラD1及びデスケーラD2を
稼動しない場合の圧延機F3入側における酸化皮膜厚さ
を演算する。
【0045】この場合の酸化皮膜厚さが限界皮膜厚さ以
下であれば、デスケーラD1及びデスケーラD2を稼動
しないで操業を続行し、限界皮膜厚さ以上であれば、デ
スケーラD1を稼動させた条件を前記操業条件に加え
て、再度圧延機F3入側における酸化皮膜厚さを演算す
る。
【0046】この演算結果により酸化皮膜厚さが限界皮
膜厚さ以下であれば、デスケーラD1を稼動させて操業
を続行し、限界皮膜厚さ以上であれば、デスケーラD1
及びデスケーラD2を稼動させた条件を前記操業条件に
加えて、再度第三段圧延機F3入側における酸化皮膜厚
さを演算する。
【0047】この演算結果により酸化皮膜厚さが限界皮
膜厚さ以下であれば、デスケーラD1及びデスケーラD
2を稼動させて操業を続行する。さらに限界皮膜厚さ以
上であった場合には、通常の運転状態を越えており、デ
スケーラD1及びデスケーラD2の稼動能力を上げて上
記再計算を繰返し限界皮膜厚さ以下に抑制させてデスケ
ーラD1及びデスケーラD2を稼動させ操業を実施す
る。
【0048】このようにして稼動されるデスケーラD1
は、第一段圧延機F1により圧延された熱延鋼板1の酸
化皮膜が、復熱(温度回復)によって成長しても、デス
ケーラD1から、例えば70kgf/cm2 の低圧水を熱延鋼
板1へ向けて噴射することにより、熱延鋼板1表面の酸
化皮膜厚さを減少させることができる。
【0049】さらに、デスケーラD2を稼動させると、
第二段圧延機F2により圧延された熱延鋼板1の酸化皮
膜が、復熱(温度回復)によって成長しても、デスケー
ラD2から、例えば70kgf/cm2 の低圧水を熱延鋼板1
へ向けて噴射することにより、熱延鋼板1表面の酸化皮
膜厚さを減少させることができる。
【0050】図7は、上記の熱間圧延方法による鋼板温
度と酸化皮膜厚さの関係を表わした線図で、本発明のデ
スケーラD1と、デスケーラD2を作動させると、第三
段圧延機F3入側における限界酸化皮膜厚さが約5μm
以内に抑制されることを示している。
【0051】この線図から、デスケーラD1及びデスケ
ーラD2の作動によって、酸化皮膜厚さが約1.7μm
にデスケーリングされており、第三段圧延機F3入側の
酸化皮膜厚さが、限界酸化皮膜厚さ(約5μm)以下の
約4.3μmに抑えられていることが分かる。
【0052】この時のデスケーラD1及びデスケーラD
2の噴射圧力(デスケーリング圧力)は、前記第1実施
例と同様に略70kgf/cm2 程度の低圧噴射で良いことに
なり、従って低圧噴射によって経済的なデスケーリング
を行うことができる。
【0053】以上のように本実施例によれば、デスケー
ラD1とデスケーラD2を低圧噴射で作動させることに
よって、第三段圧延機F3入側の酸化皮膜厚さを限界酸
化皮膜厚さ(約5μm)よりも減少させることができる
ので、熱延鋼板のスケール疵を解消し、前記第1実施例
よりも圧延中の温度が高い熱延鋼板の圧延をスケール疵
無しで実施することができる。
【0054】尚、本発明は上記各実施例に限定されず、
本発明の要旨を逸脱しない範囲でデスケーラの噴射媒体
の変更等各種変更が可能であることはいうまでもない。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、複数の圧延機をタンデム配置してなる仕上圧延機
列の入側にスケールブレーカを設けた熱間圧延設備であ
って、前記仕上圧延機列の第一段圧延機と第二段圧延機
の間にデスケーラと、第二段圧延機と第三段圧延機の間
に被圧延材を冷却する冷却装置を設けると共に、前記デ
スケーラと冷却装置を圧延条件に応じて非稼動、片方稼
動又は両方稼動を選択駆動制御する制御装置を設け、第
三段圧延機の入側における被圧延材の酸化被膜厚さを限
界酸化被膜厚さ以下に抑えて圧延することを特徴とする
ので、第三段圧延機入側において、酸化皮膜厚さを限界
酸化皮膜厚さ以内に抑えながら圧延することにより、被
圧延材のスケール疵を防止することができると共に、被
圧延材の板温降下量を最小限にすることができる。ま
た、スケール疵が無くなることにより被圧延材製品の品
質が向上し歩留まりが向上できる効果がある。
【0056】請求項2の発明によれば、複数の圧延機を
タンデム配置してなる仕上圧延機列の入側にスケールブ
レーカを設けた熱間圧延設備であって、前記仕上圧延機
列の第一段圧延機と第二段圧延機の間及び第二段圧延機
と第三段圧延機の間にデスケーラを各々配置すると共
に、前記各デスケーラを圧延条件に応じて非稼動、片方
稼動又は両方稼動を選択駆動制御する制御装置を設け、
第三段圧延機の入側における被圧延材の酸化被膜厚さを
限界酸化被膜厚さ以下に抑えて圧延することを特徴とす
るので、請求項1の発明と同様の効果が得られる。
【0057】請求項3の発明によれば、前記限界酸化被
膜厚さを、5μmとしたことを特徴とするので、被圧延
材のスケール疵を確実に防止することができる。
【0058】請求項4の発明によれば、前記デスケーラ
によって少なくとも略70kgf/cm2の低圧水を噴射する
ことを特徴とするので、経済的なデスケーリングを行う
ことができる。
【0059】請求項5の発明によれば、前記制御装置
は、粗圧延機出側の被圧延材の温度に基づいて演算され
た第三段圧延機入側における被圧延材の酸化被膜厚さが
限界酸化被膜厚さ以下である場合に前記デスケーラ及び
冷却装置を非稼働とし、前記酸化被膜厚さが限界酸化被
膜厚さ以上の際に前記デスケーラを操業条件に加えて演
算された酸化被膜厚さが限界酸化被膜厚さ以下の場合に
前記デスケーラのみを稼働し、前記デスケーラを操業条
件に加えて演算された酸化被膜厚さが限界酸化被膜厚さ
以上の際に前記デスケーラと冷却装置の双方を操業条件
に加えて演算された酸化被膜厚さが限界酸化被膜厚さ以
下の場合に前記デスケーラと冷却装置の双方を稼働し、
前記デスケーラと冷却装置の双方を操業条件に加えて演
算された酸化被膜厚さが限界酸化被膜厚さ以上の場合に
前記デスケーラと冷却装置の双方の能力を上げて稼働す
ることを特徴とするので、前記デスケーラと冷却装置を
圧延条件に応じて効率的に稼働制御して、被圧延材のス
ケール疵を確実に防止することができる。
【0060】請求項6の発明によれば、前記制御装置
は、粗圧延機出側の被圧延材の温度に基づいて演算され
た第三段圧延機入側における被圧延材の酸化被膜厚さが
限界酸化被膜厚さ以下である場合に前記前段及び後段の
デスケーラを非稼働とし、前記酸化被膜厚さが限界酸化
被膜厚さ以上の際に前記前段のデスケーラを操業条件に
加えて演算された酸化被膜厚さが限界酸化被膜厚さ以下
の場合に前記前段のデスケーラのみを稼働し、前記前段
のデスケーラを操業条件に加えて演算された酸化被膜厚
さが限界酸化被膜厚さ以上の際に前記前段及び後段のデ
スケーラを操業条件に加えて演算された酸化被膜厚さが
限界酸化被膜厚さ以下の場合に前記前段及び後段のデス
ケーラを稼働し、前記前段及び後段のデスケーラを操業
条件に加えて演算された前記酸化被膜厚さが限界酸化被
膜厚さ以上の場合に前記前段及び後段のデスケーラの能
力を上げて稼働することを特徴とするので、前記前段及
び後段のデスケーラを圧延条件に応じて効率的に稼働制
御して、被圧延材のスケール疵を確実に防止することが
できる。
【0061】請求項7の発明によれば、複数の圧延機を
タンデム配置してなる仕上圧延機列の入側にスケールブ
レーカを設けた熱間圧延設備において、前記仕上圧延機
列の第一段圧延機と第二段圧延機の間にデスケーラと、
第二段圧延機と第三段圧延機の間に被圧延材を冷却する
冷却装置を設け、前記デスケーラと冷却装置を圧延条件
に応じて非稼動、片方稼動又は両方稼動を選択駆動制御
することによって第三段圧延機の入側における被圧延材
の酸化被膜厚さを限界酸化被膜厚さ以下に抑えて圧延す
ることを特徴とするので、請求項1の発明と同様の効果
が得られる。
【0062】請求項8の発明によれば、複数の圧延機を
タンデム配置してなる仕上圧延機列の入側にスケールブ
レーカを設けた熱間圧延設備であって、前記仕上圧延機
列の第一段圧延機と第二段圧延機の間及び第二段圧延機
と第三段圧延機の間にデスケーラを各々配置し、前記各
デスケーラを圧延条件に応じて非稼動、片方稼動又は両
方稼動を選択駆動制御することによって第三段圧延機の
入側における被圧延材の酸化被膜厚さを限界酸化被膜厚
さ以下に抑えて圧延することを特徴とするので、請求項
1の発明と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す熱延鋼板におけるス
ケール疵防止装置の説明図である。
【図2】同じく鋼板温度と酸化皮膜厚さの線図である。
【図3】同じくデスケーリング圧力と酸化皮膜厚さのグ
ラフである。
【図4】同じくデスケーラと冷却装置の制御フローチャ
ートである。
【図5】同じく第三段圧延機F3における酸化皮膜厚さ
とスケール疵評点の関係図である。
【図6】本発明の第2実施例を示す熱間圧延におけるス
ケール疵防止装置の説明図である。
【図7】同じく鋼板温度と酸化皮膜厚さの線図である。
【図8】従来例の熱間圧延におけるスケール疵防止装置
の説明図である。
【図9】同じく鋼板温度と酸化皮膜厚さの線図である。
【符号の説明】
1 熱延鋼板 2〜4 ヘッダー 5 バックアップロール 6 ワークロール 7 放射温度計 8 制御装置 C 冷却装置 D デスケーラー F 仕上圧延機列 F1〜F7 圧延機 FSB スケール除去装置 R 粗圧延機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福森 淳三 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島製作所内 (72)発明者 賀屋 章 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島製作所内 (72)発明者 李 宗▲うぉん▼ 東京都中央区銀座五丁目11番14号 浦項綜 合製鐵株式會社東京支店内 (72)発明者 閔 庚浚 大韓民国 慶尚北道浦項市槐東洞1番地 浦項綜合製鐵株式會社浦項製鐵所内 (72)発明者 崔 雲龍 大韓民国 慶尚北道浦項市槐東洞1番地 浦項綜合製鐵株式會社浦項製鐵所内 Fターム(参考) 4E002 AD04 BA01 BC01 BC05 BD07 BD10

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の圧延機をタンデム配置してなる仕
    上圧延機列の入側にスケールブレーカを設けた熱間圧延
    設備であって、 前記仕上圧延機列の第一段圧延機と第二段圧延機の間に
    デスケーラと、第二段圧延機と第三段圧延機の間に被圧
    延材を冷却する冷却装置を設けると共に、前記デスケー
    ラと冷却装置を圧延条件に応じて非稼動、片方稼動又は
    両方稼動を選択駆動制御する制御装置を設け、第三段圧
    延機の入側における被圧延材の酸化被膜厚さを限界酸化
    被膜厚さ以下に抑えて圧延することを特徴とする熱間圧
    延におけるスケール疵防止装置。
  2. 【請求項2】 複数の圧延機をタンデム配置してなる仕
    上圧延機列の入側にスケールブレーカを設けた熱間圧延
    設備であって、 前記仕上圧延機列の第一段圧延機と第二段圧延機の間及
    び第二段圧延機と第三段圧延機の間にデスケーラを各々
    配置すると共に、前記各デスケーラを圧延条件に応じて
    非稼動、片方稼動又は両方稼動を選択駆動制御する制御
    装置を設け、第三段圧延機の入側における被圧延材の酸
    化被膜厚さを限界酸化被膜厚さ以下に抑えて圧延するこ
    とを特徴とする熱間圧延におけるスケール疵防止装置。
  3. 【請求項3】 前記限界酸化被膜厚さを、5μmとした
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の熱間圧延におけ
    るスケール疵防止装置。
  4. 【請求項4】 前記デスケーラによって少なくとも略7
    0kgf/cm2 の低圧水を噴射することを特徴とする請求項
    1、2又は3記載の熱間圧延におけるスケール疵防止装
    置。
  5. 【請求項5】 前記制御装置は、粗圧延機出側の被圧延
    材の温度に基づいて演算された第三段圧延機入側におけ
    る被圧延材の酸化被膜厚さが限界酸化被膜厚さ以下であ
    る場合に前記デスケーラ及び冷却装置を非稼働とし、前
    記酸化被膜厚さが限界酸化被膜厚さ以上の際に前記デス
    ケーラを操業条件に加えて演算された酸化被膜厚さが限
    界酸化被膜厚さ以下の場合に前記デスケーラのみを稼働
    し、前記デスケーラを操業条件に加えて演算された酸化
    被膜厚さが限界酸化被膜厚さ以上の際に前記デスケーラ
    と冷却装置の双方を操業条件に加えて演算された酸化被
    膜厚さが限界酸化被膜厚さ以下の場合に前記デスケーラ
    と冷却装置の双方を稼働し、前記デスケーラと冷却装置
    の双方を操業条件に加えて演算された酸化被膜厚さが限
    界酸化被膜厚さ以上の場合に前記デスケーラと冷却装置
    の双方の能力を上げて稼働することを特徴とする請求項
    1,3又は4記載のスケール疵防止装置。
  6. 【請求項6】 前記制御装置は、粗圧延機出側の被圧延
    材の温度に基づいて演算された第三段圧延機入側におけ
    る被圧延材の酸化被膜厚さが限界酸化被膜厚さ以下であ
    る場合に前記前段及び後段のデスケーラを非稼働とし、
    前記酸化被膜厚さが限界酸化被膜厚さ以上の際に前記前
    段のデスケーラを操業条件に加えて演算された酸化被膜
    厚さが限界酸化被膜厚さ以下の場合に前記前段のデスケ
    ーラのみを稼働し、前記前段のデスケーラを操業条件に
    加えて演算された酸化被膜厚さが限界酸化被膜厚さ以上
    の際に前記前段及び後段のデスケーラを操業条件に加え
    て演算された酸化被膜厚さが限界酸化被膜厚さ以下の場
    合に前記前段及び後段のデスケーラを稼働し、前記前段
    及び後段のデスケーラを操業条件に加えて演算された前
    記酸化被膜厚さが限界酸化被膜厚さ以上の場合に前記前
    段及び後段のデスケーラの能力を上げて稼働することを
    特徴とする請求項2,3又は4記載のスケール疵防止装
    置。
  7. 【請求項7】 複数の圧延機をタンデム配置してなる仕
    上圧延機列の入側にスケールブレーカを設けた熱間圧延
    設備において、 前記仕上圧延機列の第一段圧延機と第二段圧延機の間に
    デスケーラと、第二段圧延機と第三段圧延機の間に被圧
    延材を冷却する冷却装置を設け、前記デスケーラと冷却
    装置を圧延条件に応じて非稼動、片方稼動又は両方稼動
    を選択駆動制御することによって第三段圧延機の入側に
    おける被圧延材の酸化被膜厚さを限界酸化被膜厚さ以下
    に抑えて圧延することを特徴とする熱間圧延におけるス
    ケール疵防止方法。
  8. 【請求項8】 複数の圧延機をタンデム配置してなる仕
    上圧延機列の入側にスケールブレーカを設けた熱間圧延
    設備であって、 前記仕上圧延機列の第一段圧延機と第二段圧延機の間及
    び第二段圧延機と第三段圧延機の間にデスケーラを各々
    配置し、前記各デスケーラを圧延条件に応じて非稼動、
    片方稼動又は両方稼動を選択駆動制御することによって
    第三段圧延機の入側における被圧延材の酸化被膜厚さを
    限界酸化被膜厚さ以下に抑えて圧延することを特徴とす
    る熱間圧延におけるスケール疵防止方法。
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