JP2000243042A - クロックリカバリ装置 - Google Patents

クロックリカバリ装置

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JP2000243042A
JP2000243042A JP11042186A JP4218699A JP2000243042A JP 2000243042 A JP2000243042 A JP 2000243042A JP 11042186 A JP11042186 A JP 11042186A JP 4218699 A JP4218699 A JP 4218699A JP 2000243042 A JP2000243042 A JP 2000243042A
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JP11042186A
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匡夫 ▲はま▼田
Tadao Hamada
Yoshifumi Okamoto
好史 岡本
Takashi Morie
隆史 森江
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周波数誤差を利用したクロックリカバリ装置
を実現する。 【解決手段】 デジタル信号から位相誤差検出器101
は位相誤差量を計算し、その位相誤差量を用いて周波数
誤差検出器106は周波数誤差を演算する。周波数誤差
は、時間軸における位相誤差の傾きを計算することによ
り求められる。この構成により高速かつ高精度な周波数
引き込みを行い、クロック再生時間を短縮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クロックリカバリ
装置に関するものであり、例えばハードディスク装置や
光ディスク等の情報記録再生装置において、記録媒体に
予め記録された位相同期信号を用いて、再生ヘッドによ
り前記記録媒体から読み出したアナログ再生信号に同期
したクロックを再生する装置において、高速な周波数引
き込み機能を持つようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ハードディスク装置(HDD)や
DVD等のデータ記録再生システムのデータ再生装置と
して、PRML(Partial Response
Maximum Likelihood)方式の再生信
号処理回路を用いたものが開発されている。PRML方
式とは、PR符号化方式と最尤復号化方式(例えばビタ
ビ復号)を組み合わせた再生信号処理方式である。この
ようなPRML方式を用いた再生信号処理回路の場合、
記録媒体に記録された信号よりクロック信号を抽出し、
この抽出したクロック信号を用いてデジタルデータを再
生する自己同期を利用することが多い。
【0003】図2は、PRML信号処理を用いた再生信
号処理回路の一例であり、図において、4はデータ記録
再生システムの記録媒体から再生されたアナログ再生信
号を増幅するAGCアンプ(以下、VGAと称す)、5
はVGA4の出力から高域成分を除去するローパスフィ
ルタ(以下、LPFと称す)、2はLPF5から出力さ
れたアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換
器、3はA/D変換器2から出力されたデジタル信号に
対しPR(Partial Response)方式に
より波形等化を行うPR等化器、6はPR等化器3によ
り波形等化がなされたディジタル信号に対しビタビ復号
を行うビタビ復号器、1はPR等化器3の出力を用いて
クロック信号を抽出し、これをA/D変換器2に供給す
るクロックリカバリ、7はビタビ復号器6の出力をデコ
ードするデコーダである。
【0004】次に動作について説明する。VGA4は、
データ再生装置のヘッドやピックアップ(以下、ヘッド
系と称す)から読み出されたアナログ再生信号の振幅値
のダイナミックレンジを制御するための自動利得調整機
能(AGC)を有する増幅器であり、ヘッド系から読み
出されたアナログ再生信号を増幅する。LPF5は、増
幅された再生信号から余分な高周波成分を除去し、S/
N(信号対雑音)比を向上させる。A/D変換器2は、
クロックリカバリ1からのクロックをサンプリングパル
スとし、アナログの再生信号をデジタル信号に変換す
る。PR等化器3は、ナイキストフィルタとPR方式に
従った畳み込み演算を行うことにより信号の等化を行
う。ビタビ復号器6は、ビタビ・アルゴリズムに基づき
PR符号化されたデータ系列から、最も確からしいデー
タ系列を復号データとして検出する。デコーダ7は、記
録の際に変調されたデータを変調前の元のデータにデコ
ードする。クロックリカバリ1は、記録媒体に記録され
たシンク(同期)パターンにより周波数/位相の引き込
みを行い、再生信号に同期したクロックを生成する。
【0005】以上の構成により、ヘッド系から与えられ
るアナログ再生信号から、記録されたデジタルデータが
抽出される。このようなシステムにおいて、クロックリ
カバリはPR等化器の出力を用いて位相誤差量を計算す
る。図3は従来のクロックリカバリ装置の一構成例であ
り、図において、101はPR等化器3の出力を用いて
位相誤差を検出する位相誤差検出器、106は位相誤差
検出器101の出力から高域成分を除去するループフィ
ルタ、107はループフィルタ106から出力されるデ
ジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器、1
11はD/A変換器107の出力するアナログ信号に応
じた周波数で発振する電圧制御発振器(以下、VCOと
称す)である。
【0006】次に動作について説明する。位相誤差検出
器101は、PR等化器3の出力を用いて位相誤差量を
計算する。この位相誤差検出器は、図4に示すように、
例えば図4(a) の正弦波を本来図4(b) のサンプリング
ポイントでサンプリングすべきものを、図4(c) のサン
プリングポイントでサンプリングしてしまうために生じ
る位相の誤差PEを推定するものである。PR等化器3
の出力を用いた位相誤差検出器の構成例として、“FA
ST TIMING RECOVERY FOR PA
RITAL―RESPONSE SIGNALING
SYSTEMS”(F.Dolivo,W.Schot
t,G.Ungerbock;IEEEConf. o
n Comm.,Boston pp573〜577,
June 1989)等に示されたものがある。ここで
計算される位相誤差量は、PR等化器3におけるナイキ
スト等化およびPR等化後のデータを用いて計算され
る。したがって、PR等化器にてクロック遅延が発生す
るため、図3に示された従来のクロックリカバリ装置で
は引き込み時間が長くなってしまう。
【0007】位相誤差検出器101で計算された位相誤
差量はループフィルタ106を介してD/A変換器10
7に入力され、このD/A変換器107により電流等の
アナログ量に変換される。VCO111はD/A変換器
107の出力に応じた周波数で発振し、A/D変換器2
や他のデジタル信号処理部へこの発振したクロックを供
給する。VCO111は当初、記録時と同じ周波数で発
振し順次再生側の位相誤差を補償するような周波数に変
化する。
【0008】図5は、位相引き込み時における位相誤差
検出器101の出力の一例を示したものである。横軸は
時間軸であり、縦軸は位相誤差量に対応している。位相
誤差量が階段状に変化しているのは、A/D変換された
時の量子化誤差の影響である。この図は、ある位相誤差
を持った時点からクロックリカバリによるフィードバッ
ク制御がスタートし、位相誤差量が次第に“0”に近づ
き位相ロックしていく様子を示している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ここで、図6に、一般
的な磁気記録再生装置の記録フォーマットを示す。この
ように記録フォーマットは特定のパターンデータ(以
下、特定パターンと称す)IPとユーザーデータUDと
で構成され、特定パターンは、クロックの位相同期やバ
イト同期、AGCの引き込みなどに用いられる。この特
定パターンを記録した領域はユーザが使用できる領域で
はないため、これが短いほど本来のユーザーデータ領域
を長くすることができ、使用可能な記録容量を増やすこ
とが可能となる。特定パターンの長さは、クロックの位
相同期に必要な時間により決められるため、記憶容量を
増大させるために、高速なクロックの位相同期が望まれ
ている。
【0010】ところで、データ再生装置の処理速度が上
昇するに伴い、PR等化器等のデジタル信号処理部は、
並列化やパイプライン処理により高速動作を実現するこ
とで処理速度の上昇に対応することが可能である。この
パイプライン処理とは1クロックにて処理できるように
回路の処理を細分化する手法であり、図3のクロックリ
カバリ装置ではPR等化器3や位相誤差検出器101に
この手法を適用することができる。
【0011】しかしながら、クロックリカバリなどのフ
ィードバックループを形成する装置では、オープンルー
プの回路と異なり並列処理やパイプライン処理によりク
ロック遅延が増大するため、ループ特性は却って悪化す
る。特に上記のような従来のクロックリカバリ装置の構
成では、位相ロックするまでの時間が長く、かつ周波数
引き込み可能な範囲が狭くなることから、クロックの再
生自体が困難となる。
【0012】これに対応するため、周波数比較器により
周波数誤差を検出し、周波数引き込みを行うことで周波
数引き込みレンジを広くしたものとして、例えば特開平
10−107623号公報に示された「変換装置および
方法、並びに、PLL演算装置および方法」がある。こ
の中で用いられている周波数比較器は、位相が2π回転
した時に発生する位相比較器の出力をカウントすること
により周波数誤差を演算する。しかしながら、この方法
および構成では、位相が2π回転する毎に発生するパル
スを用いるため、ループゲインを上げることができず、
周波数を引き込む速度を上げることが困難となる。
【0013】また、周波数誤差を検出する方法として、
従来、例えば特開昭52―36072号公報に示された
「周波数比較器」があり、これは基準となる周波数を持
つパルスと、未知の周波数を持つパルス(クロック)を
入力してこれら2つの入力信号を比較し、その周波数の
差をアナログ量で出力するものである。
【0014】この方法の特徴は、入力信号の位相差が所
定の大きさになると、微分回路に入る位相差に比例した
電圧値を持つ信号を短時間切断し、かつ一方の入力信号
の位相を反転させることにあるが、高速動作時において
高速スイッチが必要となり、精度を得ることが困難とな
る。
【0015】また、この方法は単に2つの信号の周波数
を比較することが目的であり、一方の信号を反転させて
用いるため、本願発明が対象としているクロックリカバ
リ装置には用いることができない。本発明は、上記のよ
うな従来のものの問題点に鑑みてなされたもので、キャ
プチャレンジが広く、再生したクロックの精度が高く、
かつ引き込み時間が短いクロックリカバリ装置を実現す
ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明に
係るクロックリカバリ装置は、記録媒体に予め記録され
た位相同期信号を用いて、前記記録媒体から読み出した
アナログ再生信号に同期したクロックを再生するクロッ
クリカバリ装置において、前記アナログ再生信号が前記
再生クロックと周波数ロック状態にあるか否かを判定す
る周波数ロック検出手段と、デジタル信号処理回路によ
り構成され、前記周波数ロック検出手段により周波数ロ
ック状態にない旨が検出された時に、前記アナログ再生
信号に周波数同期した再生クロックを発振するように発
振手段を制御する第1の発振制御手段と、デジタル信号
処理回路により構成され、前記周波数ロック検出手段に
より周波数ロック状態にある旨が検出された時に、前記
アナログ再生信号に含まれる位相同期信号に位相同期し
た再生クロックを発振するように発振手段を制御する第
2の発振制御手段とを備えるようにしたものである。
【0017】本願の請求項1記載の発明に係るクロック
リカバリ装置は、アナログ再生信号が前記再生クロック
と周波数ロック状態にあるか否かを判定する周波数ロッ
ク検出手段と、デジタル信号処理回路により構成され、
前記周波数ロック検出手段により周波数ロック状態にな
い旨が検出された時に、前記アナログ再生信号に周波数
同期した再生クロックを発振するように発振手段を制御
する第1の発振制御手段と、デジタル信号処理回路によ
り構成され、前記周波数ロック検出手段により周波数ロ
ック状態にある旨が検出された時に、前記アナログ再生
信号に含まれる位相同期信号に位相同期した再生クロッ
クを発振するように発振手段を制御する第2の発振制御
手段とを有することにより、周波数引き込み範囲を広げ
ることが可能となり、クロック再生時間を短縮すること
を可能とする。
【0018】また、本願の請求項2の発明に係るクロッ
クリカバリ装置は、記録媒体に予め記録された位相同期
信号を用いて、前記記録媒体から読み出したアナログ再
生信号に同期したクロックを再生するクロックリカバリ
装置において、前記アナログ再生信号と前記クロックの
間の位相誤差に比例した値を計算しデジタル値として出
力する位相誤差検出手段と、前記位相誤差検出手段の出
力に基づき前記アナログ再生信号に位相同期した前記ク
ロックを発振する位相同期手段と、前記位相誤差検出手
段の出力を入力データとし前記アナログ再生信号と前記
クロックの間の周波数誤差に比例した値を計算しデジタ
ル値として出力する周波数誤差検出手段と、前記周波数
誤差検出手段の出力を入力データとし周波数ロック状態
か否かを検出する周波数ロック検出手段と、前記周波数
ロック状態にない時に前記周波数誤差検出手段により検
出された周波数誤差を用いて周波数引き込みを行う周波
数引き込み手段とを備えるようにしたものである。
【0019】本願の請求項2記載の発明に係るクロック
リカバリ装置は、アナログ再生信号と前記クロックの間
の位相誤差に比例した値を計算しデジタル値として出力
する位相誤差検出手段と、前記位相誤差検出手段の出力
に基づき前記アナログ再生信号に位相同期した前記クロ
ックを発振する位相同期手段と、前記位相誤差検出手段
の出力を入力データとし前記アナログ再生信号と前記ク
ロックの間の周波数誤差に比例した値を計算しデジタル
値として出力する周波数誤差検出手段と、前記周波数誤
差検出手段の出力を入力データとし周波数ロック状態か
否かを検出する周波数ロック検出手段と、前記周波数ロ
ック状態にない時に前記周波数誤差検出手段により検出
された周波数誤差を用いて周波数引き込みを行う周波数
引き込み手段とを有することにより、周波数引き込み範
囲を広げることが可能となり、クロック再生時間を短縮
することを可能とする。
【0020】また、本願の請求項3の発明に係るクロッ
クリカバリ装置は、記録媒体に予め記録された位相同期
信号を用いて、前記記録媒体から読み出したアナログ再
生信号に同期したクロックを再生するクロックリカバリ
装置において、前記アナログ再生信号と前記クロックの
間の位相誤差に比例した値を計算しデジタル値として出
力する位相誤差検出手段と、前記位相誤差検出手段の出
力を入力データとし前記アナログ再生信号と前記クロッ
クの間の周波数誤差に比例した値を計算しデジタル値と
して出力する周波数誤差検出手段と、前記周波数誤差検
出手段の出力を入力データとし周波数ロック状態か否か
を検出する周波数ロック検出手段と、前記周波数ロック
検出手段の出力信号を制御信号とし前記周波数誤差検出
手段の出力データを保持するデータ保持手段と、前記周
波数ロック検出手段の出力信号により前記位相誤差検出
手段の出力信号をON/OFFするスイッチと、前記ス
イッチの出力を入力データとするデジタルループフィル
タと、前記デジタルループフィルタから出力される位相
成分,周波数成分および前記データ保持手段の出力を入
力データとし前記クロックを再生するクロック再生手段
とを備えるようにしたものである。
【0021】本願の請求項3記載の発明に係るクロック
リカバリ装置は、位相誤差検出手段からの位相誤差情報
を基に周波数誤差を検出する周波数誤差検出手段と、こ
の周波数誤差を用いて周波数引き込みを行う手段とし
て、周波数誤差検出手段の出力を入力データとし周波数
ロック状態か否かを検出する周波数ロック検出手段と、
前記周波数ロック検出手段の出力信号を制御信号とし前
記周波数誤差検出手段の出力データを保持するデータ保
持手段と、前記周波数ロック検出手段の出力信号により
前記位相誤差検出手段の出力信号をON/OFFするス
イッチと、前記スイッチの出力を入力データとするデジ
タルループフィルタとを有しており、これらがいずれも
デジタル回路であるため高精度な周波数誤差検出と高速
な周波数引き込みが可能となり、周波数引き込み範囲を
広げることが可能となり、クロック再生時間を短縮する
ことを可能とする。
【0022】また、本願の請求項4の発明に係るクロッ
クリカバリ装置は、記録媒体に予め記録された位相同期
信号を用いて、前記記録媒体から読み出したアナログ再
生信号に同期したクロックを再生するクロックリカバリ
装置において、前記アナログ再生信号と前記クロックの
間の位相誤差に比例した値を計算しデジタル値として出
力する位相誤差検出手段と、前記位相誤差検出手段の出
力を入力データとし前記アナログ再生信号と前記クロッ
クの間の周波数誤差に比例した値を計算しデジタル値と
して出力する周波数誤差検出手段と、前記周波数誤差検
出手段の出力を入力データとし周波数ロック状態か否か
を検出する周波数ロック検出手段と、前記周波数ロック
検出手段の出力信号を制御信号とし前記周波数誤差検出
手段の出力データを保持するデータ保持手段と、前記周
波数ロック検出手段の出力信号により前記位相誤差検出
手段の出力信号をON/OFFするスイッチと、前記ス
イッチの出力を入力データとするデジタルループフィル
タと、前記デジタルループフィルタから出力される位相
成分,周波数成分および前記データ保持手段の出力を入
力データとし前記クロックを再生するクロック再生手段
と、前記データ保持手段の出力を入力データとし前記ク
ロック再生手段の発振周波数の補正を行う周波数補正手
段とを備えるようにしたものである。
【0023】本願の請求項4記載の発明に係るクロック
リカバリ装置は、位相誤差検出手段からの位相誤差情報
を基に周波数誤差を検出する周波数誤差検出手段と、こ
の周波数誤差を用いて周波数引き込みを行う手段とし
て、周波数誤差検出手段の出力を入力データとし周波数
ロック状態か否かを検出する周波数ロック検出手段と、
前記周波数ロック検出手段の出力信号を制御信号とし前
記周波数誤差検出手段の出力データを保持するデータ保
持手段と、前記周波数ロック検出手段の出力信号により
前記位相誤差検出手段の出力信号をON/OFFするス
イッチと、前記スイッチの出力を入力データとするデジ
タルループフィルタとを有しており、これらがいずれも
デジタル回路であるため高精度な周波数誤差検出と高速
な周波数引き込みが可能となり、周波数引き込み範囲を
広げることが可能となり、クロック再生時間を短縮する
ことを可能とするとともに、周波数誤差量から次にクロ
ックリカバリを開始する際にクロック再生手段の発振周
波数を補正する周波数補正手段を備えることにより、補
正後のクロック再生を短縮することを可能とする。
【0024】また、本願の請求項5の発明に係るクロッ
クリカバリ装置は、請求項3または4記載のクロックリ
カバリ装置において、前記周波数誤差検出手段は、ある
一定時間における位相誤差に比例した値の差分値をデジ
タル演算し、前記差分値の絶対値が所定の値より小さい
場合のみ累積計算を実行し周波数誤差に比例した値を演
算するものであるものとしたものである。
【0025】本願の請求項5の発明に係るクロックリカ
バリ装置は、その周波数誤差検出手段において、ある一
定時間における位相誤差に比例した値の差分値をデジタ
ル演算し、その差分値の絶対値が所定の値より小さい場
合のみ累積計算し周波数誤差に比例した値を演算する手
段を備えることにより、精度よく周波数誤差を検出する
ことを可能とする。
【0026】また、本願の請求項6の発明に係るクロッ
クリカバリ装置は、請求項3または4記載のクロックリ
カバリ装置において、前記周波数誤差検出手段は、ある
一定時間における位相誤差に比例した値の差分値をデジ
タル演算し、前記差分値が所定の最大値より小さくかつ
所定の最小値より大きい場合のみ累積計算を実行し周波
数誤差に比例した値を演算するものであるものとしたも
のである。
【0027】本願の請求項6の発明に係るクロックリカ
バリ装置は、その周波数検出手段において、ある一定時
間における位相誤差に比例した値の差分値をデジタル演
算し、その差分値が所定の最大値より小さくかつ所定の
最小値より大きい場合のみ累積計算し周波数誤差に比例
した値を演算する手段を備えることにより、精度よく周
波数誤差を検出することを可能とする。
【0028】また、本願の請求項7の発明に係るクロッ
クリカバリ装置は、請求項3または4記載のクロックリ
カバリ装置において、前記周波数誤差検出手段は、ある
一定時間における位相誤差に比例した値の差分値をデジ
タル演算し、前記差分値の符号により前記差分値に対し
て前記位相誤差検出手段の特性に対応した所定の補正を
行い、外部制御信号により選択された前記差分値もしく
は前記補正した値の絶対値が所定の値より小さい場合の
み累積計算を実行し周波数誤差に比例した値を演算する
ものであるものとしたものである。
【0029】本願の請求項7の発明に係るクロックリカ
バリ装置は、その周波数検出手段において、ある一定時
間における位相誤差に比例した値の差分値をデジタル演
算し、その差分値の符号により差分値に対して位相誤差
検出手段の特性に対応した所定の補正を行い、外部制御
信号により選択された差分値もしくは補正した値の絶対
値が所定の値より小さい場合のみ累積計算し周波数誤差
に比例した値を演算する手段を備えることにより、精度
よく周波数誤差を検出することを可能とする。
【0030】また、本願の請求項8の発明に係るクロッ
クリカバリ装置は、請求項4記載のクロックリカバリ装
置において、前記周波数補正手段は、前記周波数誤差検
出手段から出力される周波数誤差に比例したデータの絶
対値が所定の値より大きい場合には、クロック再生開始
時において前記クロック再生手段の発振周波数を補正す
るものであるものとしたものである。
【0031】本願の請求項8の発明に係るクロックリカ
バリ装置は、周波数補正手段において、周波数誤差検出
手段から出力される周波数誤差に比例したデータの絶対
値が所定の値より大きい場合には、次のクロック再生開
始時においてクロック再生手段の発振周波数を補正する
ことにより、補正後の周波数引き込み時間を短縮するこ
とを可能にする。
【0032】また、本願の請求項9の発明に係るクロッ
クリカバリ装置は、請求項4記載のクロックリカバリ装
置において、前記周波数補正手段は、前記周波数誤差検
出手段から出力される周波数誤差に比例したデータが所
定の最大値より大きい場合もしくは所定の最小値より小
さい場合には、クロック再生開始時に前記クロック再生
手段の発振周波数を補正するものであるものとしたもの
である。
【0033】本願の請求項9の発明に係るクロックリカ
バリ装置は、周波数誤差検出手段から出力される周波数
誤差に比例したデータが所定の最大値より大きい場合も
しくは所定の最小値より小さい場合には、クロック再生
開始時に前記クロック再生手段の発振周波数を補正する
ことにより、補正後の周波数引き込み時間を短縮するこ
とを可能とする。
【0034】また、本願の請求項10の発明に係るクロ
ックリカバリ装置は、請求項3または4記載のクロック
リカバリ装置において、前記クロック再生手段は、前記
デジタルループフィルタから出力される位相成分と前記
データ保持手段の出力を加算するデジタル加算手段と、
前記デジタル加算手段の出力をアナログ信号に変換する
第1のD/A変換手段と、前記デジタルループフィルタ
から出力される周波数成分をアナログ信号に変換する第
2のD/A変換手段と、前記第1の変換手段の出力信号
と前記第2のD/A変換手段の出力信号を加算するアナ
ログ加算手段と、 前記アナログ加算手段の出力に応じ
た前記クロックを発生するクロック発生手段とを有する
ものとしたものである。
【0035】本願の請求項10の発明に係るクロックリ
カバリ装置は、クロック再生手段において、位相成分の
デジタル信号と周波数成分のデジタル信号を別個のD/
A変換手段でアナログ信号に変換した後、これらを加算
することにより、D/A変換手段としてワイドレンジの
ものを用いる必要がなくなり、コストアップの要因をな
くすることを可能とする。
【0036】また、本願の請求項11の発明に係るクロ
ックリカバリ装置は、請求項3または4記載のクロック
リカバリ装置において、前記クロック再生手段は、前記
デジタルループフィルタから出力される位相成分と前記
データ保持手段の出力を加算する第1のデジタル加算手
段と、前記第1のデジタル加算手段の出力と前記デジタ
ルループフィルタから出力される周波数成分を加算する
第2のデジタル加算手段と、前記第2のデジタル加算手
段の出力に応じた前記クロックを発生するデジタルクロ
ック発生手段とを有するものとしたものである。
【0037】本願の請求項11の発明に係るクロックリ
カバリ装置は、クロック再生手段において、位相成分と
周波数成分をデジタル信号のままで加算し、デジタルク
ロック発生手段によりこの加算値に応じた周波数でクロ
ックを発生するようにしたので、D/A変換手段を設け
る必要がなくなり、クロック再生手段の規模を低減する
ことを可能とする。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 実施の形態1.本実施の形態1は、高速動作時において
も周波数誤差を正確に検出する周波数誤差検出器を用い
ることで、キャプチャレンジが広く、精度の高い再生ク
ロックが得られ、かつ短い引き込み時間で引き込みが可
能なクロックリカバリ装置を実現したものであり、請求
項1,2,3,5,6,7,10の発明に対応するもの
である。
【0039】図1は本発明の実施の形態1におけるクロ
ックリカバリ装置のブロック図を示すものである。図に
おいて、101は図示しないPR等化器の出力を用いて
位相誤差量を計算する,位相誤差検出手段601として
の位相誤差検出器、102は位相誤差検出器101の出
力を用いて周波数誤差量を計算する,周波数誤差検出手
段603としての周波数誤差検出器、103は周波数誤
差検出器102の出力が目標とする周波数にロックして
いるか否かを検出する,周波数ロック検出手段502と
しての周波数ロック検出器、104は周波数誤差検出器
102の出力を保持するデータ保持器、105は周波数
ロック検出器103の出力に応じて位相誤差検出器10
1の出力をループフィルタ106に伝達するか否かを切
り換えるスイッチ、106は位相誤差検出器101の出
力をろ波する,デジタルフィルタにより実現されたルー
プフィルタ、107および108は後述するデジタル加
算器109の出力およびループフィルタ106の一方の
出力をそれぞれアナログ信号に変換するD/A変換器、
109はデータ保持器104の出力およびループフィル
タ106の他方の出力を加算するデジタル加算器、11
0はD/A変換器107および108の出力同士を加算
するアナログ加算器、111はアナログ加算器110の
出力に応じた周波数で発振し再生クロックを出力する電
圧制御発振器(以下、VCOと称す)である。
【0040】そして、この図1において、位相誤差検出
器101,周波数誤差検出器102,周波数ロック検出
器103,データ保持器104,スイッチ105,ルー
プフィルタ106,デジタル加算器109はデジタル回
路で構成されており、スイッチ105,ループフィルタ
106,D/A変換器108により位相同期手段602
が構成され、これは、位相誤差検出手段601の出力に
基づきアナログ再生信号に位相同期したクロックを、V
CO111に発生させるものである。また、この位相同
期手段602は位相誤差検出手段601としての位相誤
差検出器101とともに第2の発振制御手段501を構
成し、これは周波数ロック検出手段502により周波数
ロック状態にある旨が検出された時に、アナログ再生信
号(位相誤差検出器101に入力されるデジタル信号に
相当)に含まれる位相同期信号に位相同期した再生クロ
ックを発振するように、発振手段505としてのVCO
111を制御するものである。
【0041】また、データ保持器104,デジタル加算
器109,D/A変換器107により、周波数引き込み
手段604が構成され、これは周波数ロック状態にない
時に周波数誤差検出手段603により検出された周波数
誤差を用いて周波数引き込みを行うものである。そし
て、この周波数引き込み手段604は周波数誤差検出手
段603とともに、第1の発振制御手段503を構成し
ており、これは、周波数ロック検出手段502により周
波数ロック状態にない旨が検出された時に、アナログ再
生信号に周波数同期した再生クロックを発振するよう
に、発振手段505としてのVCO111を制御するも
のである。さらに、デジタル加算器109,D/A変換
器107,D/A変換器108,アナログ加算器110
及びVCO111により、クロック再生手段605が構
成され、これは、ループフィルタ106から出力される
位相成分,周波数成分およびデータ保持器104の出力
を入力とし、クロックを再生するものである。
【0042】次に動作について説明する。予め位相同期
信号が記録された記録媒体から再生ヘッドにより読み出
したアナログ再生波形をA/D変換し、必要に応じて信
号処理されたデジタル信号より、位相誤差検出器101
は位相誤差量を計算する。周波数誤差検出器102は、
この位相誤差量を用いて周波数誤差量および初期周波数
誤差量を計算する。ここで周波数誤差量とは周波数誤差
検出器102に入力されたデータの持つ周波数誤差に比
例した値であり、初期周波数誤差量とは周波数引き込み
開始時点における周波数誤差に比例した値のことを表し
ている。
【0043】データ保持器104は、周波数引き込み時
には初期周波数誤差量をクロックに同期して保持し、位
相引き込み時には周波数引き込みが完了した時の初期周
波数誤差量を保持したままでデータを更新しない。周波
数ロック検出器103は、周波数誤差検出器102で計
算された周波数誤差量より周波数引き込みが完了したか
否かを判定し、周波数引き込み完了の有無を示す周波数
ロック信号を、データ保持器104と周波数誤差検出器
102およびスイッチ105に対しこれらの制御信号と
して出力する。
【0044】スイッチ105は、周波数ロック検出器1
03からの周波数ロック信号により周波数引き込み時に
はOFF、周波数ロック後にはONすることにより位相
引き込みを開始する。位相引き込み時には、スイッチ1
05を介して得られる位相誤差量がループフィルタ10
6により位相成分および周波数成分に変換され、位相成
分は加算器109でデータ保持器104の出力と加算さ
れ、D/A変換器107によりアナログ量に変換され
る。また、ループフィルタ106により計算された周波
数成分はD/A変換器108によりアナログ量に変換さ
れる。このように2系統のD/A変換器を用いるのは、
ループフィルタ106により計算される位相成分と周波
数成分の大きさが大きく異なる(位相成分/周波数成分
=1000以上)ため、これを一つのD/A変換器にて
処理しようとすると、かなり広範囲をカバーするD/A
変換器が必要になり、コストアップの要因になるからで
ある。従って、利得の異なる2つのD/A変換器を用い
て処理を行うようにしている。
【0045】D/A変換器107とD/A変換器108
により変換されたアナログ量は、加算器110で加算さ
れ、VCO111に入力される。VCO111は、入力
信号に応じた周波数を持つクロックを発振する。このよ
うな構成とすることにより、まず周波数同期ループが動
作することにより、高速に周波数引き込みを行った後、
位相同期ループが動作し位相をロックするので、周波数
引き込み範囲を広げることが可能となり、クロック再生
時間を短縮することができる。
【0046】図7は位相誤差検出器の特定パターンにお
ける位相誤差検出特性を示したものである。位相誤差検
出器は、位相誤差の大きさに比例した値を計算し出力す
る。この様な特性をもつ位相誤差検出器に、データ転送
速度に対しVCOがある一定の周波数誤差を持つクロッ
クを発振した場合の、位相誤差検出器の出力を図7に示
す。横軸は時間軸であり、縦軸は位相誤差量に対応して
いる。
【0047】図8は、特定パターンデータにおいて、あ
る一定の周波数誤差が存在した場合(即ち、VCOから
発振されるクロックがデータ転送速度と比較して周波数
誤差を持つ一定の周波数で発振した場合)の位相誤差検
出器の出力を示したものである。横軸は時間軸であり、
縦軸は位相誤差量に対応している。図中の(a)の方が
(b)と比較して周波数誤差が大きい場合の位相誤差検
出器出力を示している。これは、周波数誤差が大きいほ
ど、あるサンプリング点における位相誤差と、その次の
サンプリング点における位相誤差の差が大きくなるから
である。これにより、位相誤差量の変化量が大きくな
り、位相誤差検出器出力の傾きが大きくなる。そのた
め、ある一定時間の位相誤差の差分値と周波数誤差量の
大きさは比例する。
【0048】ただし、図中(a)のT、2T、(b)の
T’という時点で、位相誤差量がプラス側からマイナス
側へ急激に変化している。これはこの時点で、位相が2
π回転していることを表しているが、位相誤差の差分値
を計算する際にこの位相の回転が生じた場合、この部分
の差分値を除外しなければ周波数誤差に比例した値を求
めることができない。
【0049】図9に、本実施の形態1によるクロックリ
カバリ装置における周波数誤差検出器の第1の構成例を
示す。図において、1021aは位相誤差検出器が検出
した位相誤差PEを遅延する遅延素子、1022は位相
誤差から遅延素子1021aの出力を減算する減算器、
1023は減算器1022の出力の絶対値を演算する絶
対値演算器、1024aは閾値TVと絶対値演算器10
23の出力とを比較する比較器、1025aは比較器1
024aの出力に応じてグランド電位と減算器1022
の出力のいずれかを選択し出力する選択器、1021b
は加算器1026の出力を遅延する遅延素子、1026
は選択器1025aの出力と遅延素子1021bの出力
を加算する加算器である。
【0050】次にその動作について説明する。周波数誤
差は、時間軸における位相誤差の傾きを計算することに
より求められる。このため、まず、デジタル値として与
えられた位相誤差量PEとこれを遅延素子1021aに
より1クロック遅延した位相誤差量を用いて減算器10
22により差分値を計算する。この差分値は本クロック
リカバリ装置に入力されるデジタル信号と再生クロック
の周波数誤差に相当するものである。次に絶対値演算器
1023によりこの差分の絶対値を求め、この値と閾値
TVとを比較器1024aにて比較する。そして、差分
の絶対値が外部から与えられる所定の値より大きい場合
には、位相が2π回転したと判定し、選択器1025a
によりグランド電位、即ち“0”を選択する。これによ
り、図8(a) のT,2T等のように位相が反転した部分
を取り除く。また、所定の値より小さい場合にはその差
分値を加算器1026および周波数誤差量FEとして選
択器1025aにより選択し、図示しない周波数ロック
検出器へ出力する。加算器1026ではこの値を累算す
ることで、初期周波数誤差量IFEを算出する。これ
は、各タイミングにおける周波数誤差を、Yn−Yn-
1,Yn-1−Yn-2,Yn-2−Yn-3,……とすると、
これらを累算することにより、(Yn−Yn-1)+(Y
n-1−Yn-2)+(Yn-2−Yn-3)+……+(Yn-m
-1−Yn-m)のなかのYn−Yn-m、即ち、初期周波数
誤差量IFEが残るからである。
【0051】このように、位相が2π回転した際に生じ
る差分値を加算器1026に入力しないことにより、加
算器1026の出力は初期周波数誤差量IFEに比例し
た値になる。また、差分値を計算する際の1クロックの
遅延量を2クロックにすることで、周波数誤差検出器の
動作クロックを1/2に下げることが可能となる。これ
は、インターリーブ処理を行った際にも、加算器102
6の出力は時間軸方向で考えると周波数誤差量に比例し
た値となるからである。このような構成をとることによ
り、時間軸における位相誤差の差分値を計算し、周波数
誤差に対応した値を算出することができる。これを用い
ることで、本クロックリカバリ装置は、高速かつ正確な
周波数引き込みが可能となる。
【0052】図10に、本実施の形態1のクロックリカ
バリ装置における周波数誤差検出器の第2の構成例を示
す。図において、図7と同一符号は同一または相当する
ものを示し、1024aは減算器1022の出力と閾値
(最大値)TVXを比較する比較器、1024bは減算
器1022の出力と閾値(最小値)TVNを比較する比
較器、1027はこれら比較器1024a、1024b
の出力の論理積を生成する論理積回路、1025aはこ
の論理積回路1027の出力に応じてグランド電位と減
算器1022の出力のいずれかを選択し出力する選択器
である。
【0053】次にその動作について説明する。まず、デ
ジタル値として与えられた位相誤差量と遅延素子102
1aにより1クロック遅延した位相誤差量PEを用いて
減算器1022により差分値を計算する。この差分値は
周波数誤差に相当するものである。次にこの差分値と外
部からそれぞれ閾値として与えられる最大値TVXおよ
び最小値TVNを比較器1024aと1024bを用い
てそれぞれ比較する。差分値が外部から与えられた最大
値より大きい場合、もしくは差分値が外部から与えられ
た最小値より小さい場合は位相が2π回転したと判定
し、選択器1025aはグランド電位、即ち“0”を選
択する。それ以外は差分値そのものを選択器1025a
により選択し、加算器1026および周波数誤差量とし
て図示しない周波数ロック検出器へ出力する。加算器1
026ではこの値とこれを遅延素子1021bにより1
クロック遅延した値を加算することにより積算し、初期
周波数誤差量IFEを算出する。
【0054】このように、位相が2π回転した際に生じ
る差分値を加算器1026に入力しないことにより、加
算器1026の出力は初期周波数誤差量IFEに比例し
た値になる。また、差分値を計算する際の1クロックの
遅延量を2クロックにすることで、周波数誤差検出器の
動作クロックを1/2に下げることが可能となる。これ
は、インターリーブ処理した際にも、加算器1026出
力は時間軸方向で考えると周波数誤差量に比例した値と
なるからである。このような構成をとることにより、時
間軸における位相誤差の差分値を計算し、周波数誤差に
対応した値を算出することができる。また、差分値の最
大値と最小値の設定により、位相誤差検出器の特性が良
好でなく、例えば、周波数誤差量のプラス側とマイナス
側でゲインが異なる特性を持つ場合にも対応できる。こ
れを用いることで、クロックリカバリ装置は、高速かつ
正確な周波数引き込みが可能となる。
【0055】図11に、本発明の実施の形態1のクロッ
クリカバリ装置における周波数誤差検出器の第3の構成
例を示す。図において、1021aは位相誤差PEを遅
延する遅延素子、1022は位相誤差PEから遅延素子
1021aの出力を減算する減算器、1029は減算器
1022の出力の符号を判定する符号判定器、1025
bは符号判定器1029の出力に応じて係数1 CF1
と係数2 CF2を選択する選択器、1028は選択器
1025bにより選択した係数を減算器1022の出力
に乗算する乗算器、1025cは外部からの制御信号C
TLに応じて乗算器1028の出力と減算器1022の
出力を選択する選択器、1023は選択器1025cの
出力の絶対値を生成する絶対値回路、1024aは外部
から与えられる閾値TVとこの絶対値回路1023の出
力を比較する比較器、1025aはこの比較器1024
aの出力に応じて減算器1022の出力とグランド値の
いずれかを選択し出力する選択器、1026はこの選択
器1025aの出力とこれを遅延素子1021bにより
遅延した値とを加算する加算器である。
【0056】次にその動作について説明する。まず、デ
ジタル値として与えられた位相誤差量PEと遅延器10
21aによりこれを1クロック遅延した位相誤差量を用
いて減算器1022によりその差分値、即ち周波数誤差
を計算する。次にこの差分値の符号を符号判定器102
9にて判定し、差分の傾きの正,負を判定する。この符
号判定器1029の出力を判別信号とする選択器102
5bで選択された,係数1 CF1または係数2 CF
2のいずれかと、上記した差分値を乗算器1028で乗
算する。そして、外部からの制御信号CTLを判別信号
とする選択器1025cにて、差分値と乗算器1028
の出力のいずれかを選択し、絶対値回路1023にてそ
の絶対値を求め、比較器1024aによりこの値が外部
から与えられる所定の閾値TVより大きい場合には、位
相が2π回転したと判定しグランド電位、即ち“0”
を、また小さい場合には選択器1025cの出力として
の周波数誤差FEを、それぞれ加算器1026へ出力
し、位相反転した部分は除去するようにする。加算器1
026ではその入力と加算器1026の出力を遅延する
遅延器1021bの出力を加算することにより初期周波
数誤差IFEを出力する。なお、選択器1025cにて
差分値が選択された場合には、差分値の符号により選択
された係数と差分値の乗算を行う乗算器1028は動作
しない。
【0057】このような構成をとることにより、時間軸
における位相誤差の差分値を計算し、周波数誤差に対応
した値を算出することができ、しかも、その算出の際に
用いる閾値を1つにできる。また、差分値の符号に応じ
て差分値に係数を乗ずることにより、位相誤差検出器が
周波数誤差量のプラス側とマイナス側でゲインが異なる
特性を持つ場合にも対応できる。さらに、位相誤差検出
器の特性が良好な場合には、乗算器を動作させないこと
により消費電力を低減することができる。これを用いる
ことで、クロックリカバリ装置は、高速かつ正確な周波
数引き込みが可能となる。
【0058】このように、本実施の形態1によれば、デ
ジタル回路により構成された周波数同期ループを追加
し、予め高速かつ高精度に周波数引き込みを行った後、
位相同期ループで位相引き込みを行ってクロック再生を
行うようにしたので、クロックの位相同期が高速に行う
ことが可能となり、短いパターン長の特定パターンで位
相同期が可能となり、記録再生媒体のなかのユーザーが
使用可能な領域を増すことが可能となる。
【0059】実施の形態2.実施の形態1では再生クロ
ックとしてアナログのものを得るようにしたが、図15
に示すように、デジタルのものを得るようにしてもよ
く、この場合が請求項1,2,3,5,6,7,11の
発明に対応するものである。
【0060】図15において、図1と同一符号は同一ま
たは相当する部分を示し、120は図1のD/A変換器
107,108及びアナログ加算器110に代えて設け
られたデジタル加算器であり、ループフィルタ106が
出力する周波数成分とデジタル加算器109の出力を加
算する。121は図1のVCO111の代わりに設けら
れたデジタルVCOであり、デジタル加算器120の出
力に応じてデジタルの再生クロックを発生する。
【0061】また、スイッチ105及びループフィルタ
106により位相同期手段612が構成され、これは、
位相誤差検出手段601の出力に基づきアナログ再生信
号に位相同期したクロックを、デジタルVCO121に
発生させるものである。また、この位相同期手段612
は位相誤差検出手段601としての位相誤差検出器10
1とともに第2の発振周波数制御手段511を構成し、
これは周波数ロック検出手段502により周波数ロック
状態にある旨が検出された時に、アナログ再生信号(位
相誤差検出器101に入力されるデジタル信号に相当)
に含まれる位相同期信号に位相同期した再生クロックを
発振するように、発振手段515としてのデジタルVC
O121を制御するものである。
【0062】また、データ保持器104及びデジタル加
算器109により、周波数引き込み手段614が構成さ
れ、これは周波数ロック状態にない時に周波数誤差検出
手段603により検出された周波数誤差を用いて周波数
引き込みを行うものである。そして、この周波数引き込
み手段614は周波数誤差検出手段603とともに、第
1の発振制御手段513を構成しており、これは、周波
数ロック検出手段502により周波数ロック状態にない
旨が検出された時に、アナログ再生信号に周波数同期し
た再生クロックを発振するように、発振手段515とし
てのデジタルVCO121を制御するものである。
【0063】さらに、デジタル加算器109及びデジタ
ル加算器120により、クロック再生手段615が構成
され、これは、ループフィルタ106から出力される位
相成分,周波数成分およびデータ保持器104の出力を
入力とし、クロックを再生するものである。
【0064】次に動作について説明する。予め位相同期
信号が記録された記録媒体から再生ヘッドにより読み出
したアナログ再生波形をA/D変換し、必要に応じて信
号処理されたデジタル信号より、位相誤差検出器101
は位相誤差量を計算する。周波数誤差検出器102は、
この位相誤差量を用いて周波数誤差量および初期周波数
誤差量を計算する。ここで周波数誤差量とは周波数誤差
検出器102に入力されたデータの持つ周波数誤差に比
例した値であり、初期周波数誤差量とは周波数引き込み
開始時点における周波数誤差に比例した値のことを表し
ている。
【0065】データ保持器104は、周波数引き込み時
には初期周波数誤差量をクロックに同期して保持し、位
相引き込み時には周波数引き込みが完了した時の初期周
波数誤差量を保持したままでデータを更新しない。周波
数ロック検出器103は、周波数誤差検出器102で計
算された周波数誤差量より周波数引き込みが完了したか
否かを判定し、周波数引き込み完了の有無を示す周波数
ロック信号を、データ保持器104と周波数誤差検出器
102およびスイッチ105に対しこれらの制御信号と
して出力する。
【0066】スイッチ105は、周波数ロック検出器1
03からの周波数ロック信号により周波数引き込み時に
はOFF、周波数ロック後にはONすることにより位相
引き込みを開始する。位相引き込み時には、スイッチ1
05を介して得られる位相誤差量がループフィルタ10
6により位相成分および周波数成分に変換され、位相成
分は加算器109でデータ保持器104の出力と加算さ
れる。また、ループフィルタ106により計算された周
波数成分は、加算器120で加算器109の出力と加算
され、デジタルVCO121に入力される。デジタルV
CO121は、入力信号に応じた周波数を持つクロック
を発振する。
【0067】このような構成とすることにより、周波数
引き込み範囲を広げることが可能となり、クロック再生
時間を短縮することができる。また、デジタル信号のま
まで再生クロックを発生するため、D/A変換器が不要
になり、回路規模の縮小や信号処理のさらなる高精度化
が達成できる。
【0068】このように、本実施の形態2によれば、デ
ジタル回路により構成された周波数同期ループを追加
し、予め高速かつ高精度に周波数引き込みを行った後、
位相同期ループで位相引き込みを行ってクロック再生を
行うとともに、そのクロックの再生に関してもこれをデ
ジタル回路で実行するようにしたので、クロックの位相
同期が高速に行うことが可能となり、短いパターン長の
特定パターンで位相同期が可能となり、記録再生媒体の
なかのユーザーが使用可能な領域を増すことが可能とな
るばかりでなく、回路規模の縮小も可能となる。
【0069】実施の形態3.本実施の形態3は、周波数
補正器を設け、VCOの周波数を設定可能にすることに
より、周波数引き込み時間の短縮が可能なクロックリカ
バリ装置を実現したものであり、請求項1,2,4,
5,6,7,8,9,10の発明に対応するものであ
る。
【0070】図12は、本発明の実施の形態3における
クロックリカバリ装置のブロック図を示すものである。
図において、図1と同一符号は同一または相当する部分
を示す。112はデータ保持器104の出力とRG信号
(即ち、データの読み込みを指示する旨のリードゲート
信号)に基づいて周波数補正を行い、この補正後の信号
をVCO111に出力する,周波数補正手段606とし
ての周波数補正器である。
【0071】そして、この図12において、位相誤差検
出器101,周波数誤差検出器102,周波数ロック検
出器103,データ保持器104,スイッチ105,ル
ープフィルタ106,デジタル加算器109,周波数補
正器112はデジタル回路で構成されており、スイッチ
105,ループフィルタ106,D/A変換器108に
より位相同期手段602が構成され、これは、位相誤差
検出手段601の出力に基づきアナログ再生信号に位相
同期したクロックをVCO111に発生させるものであ
る。また、この位相同期手段602は位相誤差検出手段
601としての位相誤差検出器101とともに第2の発
振制御手段501を構成し、これは周波数ロック検出手
段502により周波数ロック状態にある旨が検出された
時に、アナログ再生信号(位相誤差検出器101に入力
されるデジタル信号に相当)に含まれる位相同期信号に
位相同期した再生クロックを発振するように、発振手段
505としてのVCO111を制御するものである。
【0072】また、データ保持器104,デジタル加算
器109,D/A変換器107により、周波数引き込み
手段604が構成され、これは周波数ロック状態にない
時に周波数誤差検出手段603により検出された周波数
誤差を用いて周波数引き込みを行うものである。そし
て、この周波数引き込み手段604は周波数誤差検出手
段603とともに、第1の発振制御手段503を構成し
ており、これは、周波数ロック検出手段502により周
波数ロック状態にない旨が検出された時に、アナログ再
生信号に周波数同期した再生クロックを発振するよう
に、発振手段505としてのVCO111を制御するも
のである。
【0073】さらに、デジタル加算器109,D/A変
換器107,D/A変換器108,アナログ加算器11
0及びVCO111により、クロック再生手段605が
構成され、これは、ループフィルタ106から出力され
る位相成分,周波数成分およびデータ保持器104の出
力を入力とし、クロックを再生するものである。
【0074】次に動作について説明する。予め位相同期
信号が記録された記録媒体から再生ヘッドにより読み出
したアナログ再生波形をA/D変換し、必要に応じて信
号処理されたデジタル信号より位相誤差検出器101は
位相誤差量を計算する。周波数誤差検出器102は、こ
の位相誤差量を用いて周波数誤差量および初期周波数誤
差量を計算する。ここで周波数誤差量とは周波数誤差検
出器102に入力されたデータの持つ周波数誤差に比例
した値であり、初期周波数誤差量とは周波数引き込み開
始時点における周波数誤差に比例した値のことを表して
いる。
【0075】データ保持器104は、周波数引き込み時
には周波数誤差検出器102からの初期周波数誤差量を
クロックに同期して保持し、位相引き込み時には周波数
引き込みが完了した時の初期周波数誤差量を保持したま
まデータを更新しない。周波数ロック検出器103は、
周波数誤差検出器102で計算された周波数誤差量より
周波数引き込みが完了したか否かを判定し、周波数引き
込み完了の有無を示す周波数ロック信号をデータ保持器
104と周波数誤差検出器102およびスイッチ105
へそれぞれ制御信号として出力する。
【0076】スイッチ105は、周波数ロック検出器1
03からの周波数ロック信号により周波数引き込み時に
はOFF、周波数ロック後にはONすることにより位相
引き込みを開始する。位相引き込み時には、スイッチ1
05を介して入力された位相誤差量がループフィルタ1
06により位相成分および周波数成分に変換され、位相
成分はデータ保持器104の出力とデジタル加算器10
9により加算され、D/A変換器107によりアナログ
量に変換される。また、ループフィルタ106により計
算された周波数成分はD/A変換器108によりアナロ
グ量に変換される。このように2系統のD/A変換器を
用いるのは、ループフィルタ106により計算される位
相成分と周波数成分の大きさが大きく異なる(位相成分
/周波数成分=1000以上)ため、これらを一つのD
/A変換器にて処理しようとすると、かなり広範囲をカ
バーするD/A変換器が必要になり、コストアップの要
因になるからである。従って、利得の異なる2つのD/
A変換器107,108を用いて処理を行っている。D
/A変換器107とD/A変換器108により変換され
たアナログ量は加算器110で加算され、VCO111
に入力される。VCO111は、入力信号に応じた周波
数を持つクロックを発振する。
【0077】周波数補正器112は、データ保持器10
4の出力を入力とする。周波数ロック時のデータ保持器
104の出力は、周波数引き込み開始時点における初期
周波数誤差を表している。これがある一定値以上の大き
さになる場合には、データ記録時の周波数と再生時の周
波数との間にある一定の誤差が存在することを示してい
る。またこの時、記録周波数がゾーンビットレコーディ
ングのようにゾーン毎に変化する場合には、ゾーン毎に
ある一定の割合の周波数誤差が出てくる可能性が高い。
周波数引き込みを高速に行うためには、初期周波数誤差
が小さいことが望ましいが、この点に基づき、周波数補
正器112がある一定の初期周波数誤差量を検知し、か
つ外部からのRG信号によりVCO111の発振周波数
を設定する場合には、次回の周波数引き込み開始時点に
て、VCO111を、その中心発振周波数を初期周波数
誤差量に応じた分補正し、発振させる。
【0078】また初期周波数誤差が大きい時には、周波
数引き込みに用いるデータ数が多くなるため、周波数引
き込みに時間がかかり、与えられた特定パターンにて位
相引き込みまで完了できない場合も考えられる。この場
合も、リトライ開始時点にVCO111の中心発振周波
数を補正することにより、特定パターンにて位相引き込
みまで完了することが可能となる。このような構成をと
ることにより、周波数引き込み範囲をさらに広げること
が可能となり、かつ周波数引き込み時間を短縮し、クロ
ック再生時間を短縮することができる。
【0079】図13に、本発明の実施の形態3によるク
ロックリカバリ装置における周波数補正器の第1の構成
例を示す。図において、1121は初期周波数誤差IF
Eの絶対値を演算する絶対値演算器、1122は初期周
波数誤差IFEの符号を判定する符号判定器、1123
aは絶対値演算器1121の出力と閾値TVを比較する
比較器、1124aは符号判定器1122の出力に応じ
て設定値1 SV1と設定値2 SV2のいずれかを選
択する選択器、1124bは比較器1123aの出力に
応じて選択器1124aの出力とグランド電位のいずれ
かを選択する選択器、1125は選択器1124bの出
力とラッチ1126の出力を加算する加算器、1126
は加算器1125の出力を入力とするラッチ、1124
cはRGの値に応じてラッチ1126の出力とグランド
電位のいずれかを選択しこれを補正値CVとして出力す
る選択器である。
【0080】次にその動作について説明する。まず、デ
ジタル値として与えられた初期周波数誤差量IFEの絶
対値を絶対値演算器1121にて計算し、この絶対値と
所定の値(閾値)TVを比較器1123aにて比較す
る。補正量は、比較器1123aで初期周波数誤差の絶
対値が所定の値より大きいと判別した時には、選択器1
124aの出力値、即ち、符号判定器1122にて判定
した符号により外部からの補正量(設定値1 SV1、
設定値2 SV2)を選択器1124aにて選択した値
を選択し、そうでない場合には、グランド電位、即ち、
“0”を選択器1124bにより選択する。選択器11
24bの出力は、加算器1125に入力され、ラッチ1
126の出力と加算される。ラッチ1126はRG信号
がONからOFFになる時に加算器1125の出力をラ
ッチする。なお、このラッチ1126から加算器112
5へのフィードバックは2回目の補正時により大きな補
正量が必要とされる場合のためにこれを設けているもの
である。RG信号はモード制御信号であり、RG信号が
ONになるとリードモードとなり、クロックの再生、デ
ータの再生が開始されるものである。選択器1124c
は、RG信号がONの時ラッチ1126の出力を選択
し、RG信号がOFFの時には補正量としてグランド電
位、即ち“0”を選択してこれを出力し、次のクロック
再生開始時にVCOの制御電圧を変動させ補正する。
【0081】このような構成をとることにより、VCO
の中心発振周波数がある一定以上ずれている場合でもこ
れを補正することが可能となり、クロックリカバリ装置
は高速な周波数引き込みが可能となる。
【0082】図14に、本発明の実施の形態3によるク
ロックリカバリ装置における周波数補正器の第2の構成
例を示す。図において、1122は初期周波数誤差IF
Eの符号を判定する符号判定器、1123aは初期周波
数誤差IFEと閾値(最大値)TVXを比較する比較
器、1123bは初期周波数誤差IFEと閾値(最小
値)TVNを比較する比較器、1127はこれら比較器
1123a,1123bの出力の論理積を生成する論理
積回路、1124aは符号判定器1122の出力に応じ
て設定値1 SV1と設定値2 SV2のいずれかを選
択する選択器、1124bは論理積回路1127の出力
に応じて選択器1124aの出力かグランド電位のいず
れかを選択し出力する選択器、1125は選択器112
4bの出力とラッチ1126の出力を加算する加算器、
1126は加算器1125の出力を入力とするラッチ、
1124cはRGの値に応じてラッチ1126の出力か
グランド電位のいずれかを選択する選択器である。
【0083】次にその動作について説明する。まず、デ
ジタル値として与えられた初期周波数誤差量IFEと2
つの閾値を比較器1123aと1123bにて比較す
る。2つの閾値は、初期周波数誤差のそれぞれ最大と最
小の閾値を表している。補正量は、比較器1123aお
よび1124bで初期周波数誤差が所定の範囲外にある
(即ち、最大値より大きい、もしくは最小値より小さ
い)と判別した時には、選択器1124aの出力値、即
ち、符号判定器1122にて判定した符号により外部か
らの補正量(設定値1 SV1、設定値2 SV2)を
選択器1124aで選択した値、を選択し、範囲内の場
合には、補正量としてグランド電位、即ち“0”を選択
するよう、選択器1124bで選択する。選択器112
4bの出力は、加算器1125に入力され、ラッチ11
26の出力と加算される。ラッチ1126はRG信号が
ONからOFFになる時に加算器1125の出力をラッ
チする。選択器1124cは、RG信号がONの時にラ
ッチ1126の出力を選択し、RG信号がOFFの時に
は補正量としてグランド電位、即ち“0”を選択してこ
れを出力し、次のクロック再生開始時にVCOの制御電
圧を変動させ補正する。
【0084】このような構成をとることにより、VCO
の中心発振周波数がある一定以上ずれている場合でもこ
れを補正することが可能となり、クロックリカバリ装置
は高速な周波数引き込みが可能となる。このように、本
実施の形態3によれば、デジタル回路により構成された
周波数同期ループを追加し、予め高速かつ高精度に周波
数引き込みを行った後、位相同期ループで位相引き込み
を行ってクロック再生を行うようにするとともに、VC
Oの初期発振周波数を外部から設定できるようにしたの
で、クロックの位相同期を高速に行うことが可能とな
り、短いパターン長の特定パターンで位相同期が可能と
なり、記録再生媒体のなかのユーザーが使用可能な領域
を増すことが可能になるとともに、VCOの発振周波数
が大きくずれている場合でも、周波数引き込みを速やか
に行うことが可能になる。
【0085】実施の形態4.実施の形態3では再生クロ
ックとしてアナログのものを得るようにしたが、図16
に示すように、デジタルのものを得るようにしてもよ
く、この場合が請求項1,2,4,5,6,7,8,
9,11の発明に対応するものである。図16におい
て、図12と同一符号は同一または相当する部分を示
す。この図16において、スイッチ105及びループフ
ィルタ106により位相同期手段612が構成され、こ
れは、位相誤差検出手段601の出力に基づきアナログ
再生信号に位相同期したクロックを、デジタルVCO1
21に発生させるものである。また、この位相同期手段
612は位相誤差検出手段601としての位相誤差検出
器101とともに第2の発振制御手段511を構成し、
周波数ロック検出手段502により周波数ロック状態に
ある旨が検出された時に、アナログ再生信号(位相誤差
検出器101に入力されるデジタル信号に相当)に含ま
れる位相同期信号に位相同期した再生クロックを発振す
るように、発振手段515としてのデジタルVCO12
1を制御するものである。
【0086】また、データ保持器104及びデジタル加
算器109により、周波数引き込み手段614が構成さ
れ、これは周波数ロック状態にない時に周波数誤差検出
手段603により検出された周波数誤差を用いて周波数
引き込みを行うものである。そして、この周波数引き込
み手段614は周波数誤差検出手段603とともに、第
1の発振制御手段513を構成しており、これは、周波
数ロック検出手段502により周波数ロック状態にない
旨が検出された時に、アナログ再生信号に周波数同期し
た再生クロックを発振するように、発振手段515とし
てのデジタルVCO121を制御するものである。
【0087】さらに、デジタル加算器109,デジタル
加算器120及びデジタルVCO121により、クロッ
ク再生手段615が構成され、これは、ループフィルタ
106から出力される位相成分,周波数成分およびデー
タ保持器104の出力を入力とし、クロックを再生する
ものである。
【0088】次に動作について説明する。予め位相同期
信号が記録された記録媒体から再生ヘッドにより読み出
したアナログ再生波形をA/D変換し、必要に応じて信
号処理されたデジタル信号より位相誤差検出器101は
位相誤差量を計算する。周波数誤差検出器102は、こ
の位相誤差量を用いて周波数誤差量および初期周波数誤
差量を計算する。ここで周波数誤差量とは周波数誤差検
出器102に入力されたデータの持つ周波数誤差に比例
した値であり、初期周波数誤差量とは周波数引き込み開
始時点における周波数誤差に比例した値のことを表して
いる。
【0089】データ保持器104は、周波数引き込み時
には周波数誤差検出器102からの初期周波数誤差量を
クロックに同期して保持し、位相引き込み時には周波数
引き込みが完了した時の初期周波数誤差量を保持したま
まデータを更新しない。周波数ロック検出器103は、
周波数誤差検出器102で計算された周波数誤差量より
周波数引き込みが完了したか否かを判定し、周波数引き
込み完了の有無を示す周波数ロック信号をデータ保持器
104と周波数誤差検出器102およびスイッチ105
へそれぞれ制御信号として出力する。
【0090】スイッチ105は、周波数ロック検出器1
03からの周波数ロック信号により周波数引き込み時に
はOFF、周波数ロック後にはONすることにより位相
引き込みを開始する。位相引き込み時には、スイッチ1
05を介して入力された位相誤差量がループフィルタ1
06により位相成分および周波数成分に変換され、位相
成分はデータ保持器104の出力とデジタル加算器10
9により加算される。また、ループフィルタ106によ
り計算された周波数成分はデジタル加算器120によ
り、デジタル加算器109の出力と加算される。デジタ
ル加算器120の出力はデジタルVCO121に入力さ
れ、デジタルVCO121は、入力信号に応じた周波数
を持つクロックを発振する。
【0091】周波数補正器112は、データ保持器10
4の出力を入力とする。周波数ロック時のデータ保持器
104の出力は、周波数引き込み開始時点における初期
周波数誤差を表している。これがある一定値以上の大き
さになる場合には、データ記録時の周波数と再生時の周
波数との間にある一定の誤差が存在することを示してい
る。またこの時、記録周波数がゾーンビットレコーディ
ングのようにゾーン毎に変化する場合には、ゾーン毎に
ある一定の割合の周波数誤差が出てくる可能性が高い。
周波数引き込みを高速に行うためには、初期周波数誤差
が小さいことが望ましいことに基づき、周波数補正器1
12がある一定の初期周波数誤差量を検知した場合に
は、次回の周波数引き込み開始時点にて、VCO121
を、その中心発振周波数を初期周波数誤差量に応じた分
補正し、発振させる。
【0092】また初期周波数誤差が大きい時には、周波
数引き込みに用いるデータ数が多くなるため、与えられ
た特定パターンにて位相引き込みまで完了できない場合
も考えられる。この場合も、リトライ開始時点にデジタ
ルVCO121の中心発振周波数を補正することによ
り、特定パターンにて位相引き込みまで完了することが
可能となる。このような構成をとることにより、周波数
引き込み範囲をさらに広げることが可能となり、かつ周
波数引き込み時間を短縮し、クロック再生時間を短縮す
ることができる。また、デジタル信号のままで再生クロ
ックを発生するため、D/A変換器が不要になり、回路
規模の縮小や信号処理のさらなる高精度化が達成でき
る。
【0093】このように、本実施の形態4によれば、デ
ジタル回路により構成された周波数同期ループを追加
し、予め高速かつ高精度に周波数引き込みを行った後、
位相同期ループで位相引き込みを行ってクロック再生を
行うようにするとともに、そのクロックの再生に関して
もこれをデジタル回路で実行し、かつ、VCOの初期発
振周波数を外部から設定できるようにしたので、クロッ
クの位相同期を高速に行うことが可能となり、短いパタ
ーン長の特定パターンで位相同期が可能となり、記録再
生媒体のなかのユーザーが使用可能な領域を増すことが
可能になるとともに、VCOの発振周波数が大きくずれ
ている場合でも、周波数引き込みを速やかに行うことが
可能になるばかりでなく、回路規模の縮小も可能とな
る。
【0094】
【発明の効果】以上のように、本願の請求項1の発明に
係るクロックリカバリ装置によれば、記録媒体に予め記
録された位相同期信号を用いて、前記記録媒体から読み
出したアナログ再生信号に同期したクロックを再生する
クロックリカバリ装置において、前記アナログ再生信号
が前記再生クロックと周波数ロック状態にあるか否かを
判定する周波数ロック検出手段と、デジタル信号処理回
路により構成され、前記周波数ロック検出手段により周
波数ロック状態にない旨が検出された時に、前記アナロ
グ再生信号に周波数同期した再生クロックを発振するよ
うに発振手段を制御する第1の発振制御手段と、デジタ
ル信号処理回路により構成され、前記周波数ロック検出
手段により周波数ロック状態にある旨が検出された時
に、前記アナログ再生信号に含まれる位相同期信号に位
相同期した再生クロックを発振するように発振手段を制
御する第2の発振制御手段とを備えるようにしたので、
高速動作時のデジタル処理によるクロック遅延が発生し
ても周波数引き込みレンジを広く取ることが可能とな
り、かつ高速に周波数引き込みを行うことで、位相ロッ
クまでの時間を短縮することが可能となる効果がある。
【0095】また、本願の請求項2の発明に係るクロッ
クリカバリ装置によれば、記録媒体に予め記録された位
相同期信号を用いて、前記記録媒体から読み出したアナ
ログ再生信号に同期したクロックを再生するクロックリ
カバリ装置において、前記アナログ再生信号と前記クロ
ックの間の位相誤差に比例した値を計算しデジタル値と
して出力する位相誤差検出手段と、前記位相誤差検出手
段の出力に基づき前記アナログ再生信号に位相同期した
前記クロックを発振する位相同期手段と、前記位相誤差
検出手段の出力を入力データとし前記アナログ再生信号
と前記クロックの間の周波数誤差に比例した値を計算し
デジタル値として出力する周波数誤差検出手段と、前記
周波数誤差検出手段の出力を入力データとし周波数ロッ
ク状態か否かを検出する周波数ロック検出手段と、前記
周波数ロック状態にない時に前記周波数誤差検出手段に
より検出された周波数誤差を用いて周波数引き込みを行
う周波数引き込み手段とを備えるようにしたので、高速
動作時のデジタル処理によるクロック遅延が発生しても
周波数引き込みレンジを広く取ることが可能となり、か
つ高速に周波数引き込みを行うことで、位相ロックまで
の時間を短縮することが可能となる効果がある。
【0096】また、本願の請求項3の発明に係るクロッ
クリカバリ装置によれば、記録媒体に予め記録された位
相同期信号を用いて、前記記録媒体から読み出したアナ
ログ再生信号に同期したクロックを再生するクロックリ
カバリ装置において、前記アナログ再生信号と前記クロ
ックの間の位相誤差に比例した値を計算しデジタル値と
して出力する位相誤差検出手段と、前記位相誤差検出手
段の出力を入力データとし前記アナログ再生信号と前記
クロックの間の周波数誤差に比例した値を計算しデジタ
ル値として出力する周波数誤差検出手段と、前記周波数
誤差検出手段の出力を入力データとし周波数ロック状態
か否かを検出する周波数ロック検出手段と、前記周波数
ロック検出手段の出力信号を制御信号とし前記周波数誤
差検出手段の出力データを保持するデータ保持手段と、
前記周波数ロック検出手段の出力信号により前記位相誤
差検出手段の出力信号をON/OFFするスイッチと、
前記スイッチの出力を入力データとするデジタルループ
フィルタと、前記デジタルループフィルタから出力され
る位相成分,周波数成分および前記データ保持手段の出
力を入力データとし前記クロックを再生するクロック再
生手段とを備えるようにしたので、高速動作時のデジタ
ル処理によるクロック遅延が発生しても周波数引き込み
レンジを広く取ることが可能となり、かつ高速に周波数
引き込みを行うことで、位相ロックまでの時間を短縮す
ることが可能となる効果がある。
【0097】また、本願の請求項4の発明に係るクロッ
クリカバリ装置によれば、記録媒体に予め記録された位
相同期信号を用いて、前記記録媒体から読み出したアナ
ログ再生信号に同期したクロックを再生するクロックリ
カバリ装置において、前記アナログ再生信号と前記クロ
ックの間の位相誤差に比例した値を計算しデジタル値と
して出力する位相誤差検出手段と、前記位相誤差検出手
段の出力を入力データとし前記アナログ再生信号と前記
クロックの間の周波数誤差に比例した値を計算しデジタ
ル値として出力する周波数誤差検出手段と、前記周波数
誤差検出手段の出力を入力データとし周波数ロック状態
か否かを検出する周波数ロック検出手段と、前記周波数
ロック検出手段の出力信号を制御信号とし前記周波数誤
差検出手段の出力データを保持するデータ保持手段と、
前記周波数ロック検出手段の出力信号により前記位相誤
差検出手段の出力信号をON/OFFするスイッチと、
前記スイッチの出力を入力データとするデジタルループ
フィルタと、前記デジタルループフィルタから出力され
る位相成分,周波数成分および前記データ保持手段の出
力を入力データとし前記クロックを再生するクロック再
生手段と、前記データ保持手段の出力を入力データとし
前記クロック再生手段の発振周波数の補正を行う周波数
補正手段とを備えるようにしたので、高速動作時のデジ
タル処理によるクロック遅延が発生しても周波数引き込
みレンジを広く取ることが可能となり、かつ高速に周波
数引き込みを行うことで、位相ロックまでの時間を短縮
することが可能となり、周波数引き込み時間を短縮する
ことで、位相引き込みの時間を短縮することが可能とな
る効果がある。
【0098】また、本願の請求項5の発明に係るクロッ
クリカバリ装置によれば、請求項3または4記載のクロ
ックリカバリ装置において、前記周波数誤差検出手段
は、ある一定時間における位相誤差に比例した値の差分
値をデジタル演算し、前記差分値の絶対値が所定の値よ
り小さい場合のみ累積計算を実行し周波数誤差に比例し
た値を演算するものであるものとしたので、時間軸にお
ける位相誤差量の傾きを用いて、正確かつ高速な周波数
引き込みを行うことが可能となる効果がある。
【0099】また、本願の請求項6の発明に係るクロッ
クリカバリ装置によれば、請求項3または4記載のクロ
ックリカバリ装置において、前記周波数誤差検出手段
は、ある一定時間における位相誤差に比例した値の差分
値をデジタル演算し、前記差分値が所定の最大値より小
さくかつ所定の最小値より大きい場合のみ累積計算を実
行し周波数誤差に比例した値を演算するものであるもの
としたので、時間軸における位相誤差量の傾きを用い
て、正確かつ高速な周波数引き込みを行うことが可能と
なる効果がある。
【0100】また、本願の請求項7の発明に係るクロッ
クリカバリ装置によれば、請求項3または4記載のクロ
ックリカバリ装置において、前記周波数誤差検出手段
は、ある一定時間における位相誤差に比例した値の差分
値をデジタル演算し、前記差分値の符号により前記差分
値に対して前記位相誤差検出手段の特性に対応した所定
の補正を行い、外部制御信号により選択された前記差分
値もしくは前記補正した値の絶対値が所定の値より小さ
い場合のみ累積計算を実行し周波数誤差に比例した値を
演算するものであるものとしたので、時間軸における位
相誤差量の傾きを用いて、正確かつ高速な周波数引き込
みを行うことが可能となる効果がある。
【0101】また、本願の請求項8の発明に係るクロッ
クリカバリ装置によれば、請求項4記載のクロックリカ
バリ装置において、前記周波数補正手段は、前記周波数
誤差検出手段から出力される周波数誤差に比例したデー
タの絶対値が所定の値より大きい場合には、クロック再
生開始時において前記クロック再生手段の発振周波数を
補正するものであるものとしたので、補正後の周波数引
き込み速度を向上することが可能となる効果がある。
【0102】また、本願の請求項9の発明に係るクロッ
クリカバリ装置によれば、請求項4記載のクロックリカ
バリ装置において、前記周波数補正手段は、前記周波数
誤差検出手段から出力される周波数誤差に比例したデー
タが所定の最大値より大きい場合もしくは所定の最小値
より小さい場合には、クロック再生開始時に前記クロッ
ク再生手段の発振周波数を補正するものであるものとし
たので、補正後の周波数引き込み速度を向上することが
可能となる効果がある。
【0103】また、本願の請求項10の発明に係るクロ
ックリカバリ装置によれば、請求項3または4記載のク
ロックリカバリ装置において、前記クロック再生手段
は、前記デジタルループフィルタから出力される位相成
分と前記データ保持手段の出力を加算するデジタル加算
手段と、前記デジタル加算手段の出力をアナログ信号に
変換する第1のD/A変換手段と、前記デジタルループ
フィルタから出力される周波数成分をアナログ信号に変
換する第2のD/A変換手段と、前記第1の変換手段の
出力信号と前記第2のD/A変換手段の出力信号を加算
するアナログ加算手段と、前記アナログ加算手段の出力
に応じた前記クロックを発生するクロック発生手段とを
有するものとしたので、クロック再生手段において、レ
ンジの大きいD/A変換手段を用いることなくD/A変
換を行うことが可能となり、コストアップを招くことな
く装置を構成できる効果がある。
【0104】また、本願の請求項11の発明に係るクロ
ックリカバリ装置によれば、請求項3または4記載のク
ロックリカバリ装置において、前記クロック再生手段
は、前記デジタルループフィルタから出力される位相成
分と前記データ保持手段の出力を加算する第1のデジタ
ル加算手段と、前記第1のデジタル加算手段の出力と前
記デジタルループフィルタから出力される周波数成分を
加算する第2のデジタル加算手段と、前記第2のデジタ
ル加算手段の出力に応じた前記クロックを発生するデジ
タルクロック発生手段とを有するものとしたので、クロ
ック再生手段において、D/A変換手段を用いることな
くクロックの再生を行うことが可能となり、装置の規模
を削減できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のクロックリカバリ装置の第1の実施
の形態のブロック図である。
【図2】 従来のPRML再生信号処理回路の一構成例
を示す図である。
【図3】 従来のクロックリカバリ装置の一構成例を示
す図である。
【図4】 位相誤差量を示す図である。
【図5】 位相引き込み時の位相誤差検出器出力を示す
図である。
【図6】 磁気記録再生装置の一般的な記録フォーマッ
トを示す図である。
【図7】 位相誤差検出器の特定パターンにおける位相
誤差検出特性を示す図である。
【図8】 ある周波数誤差が存在する場合の位相誤差検
出器出力を示す図である。
【図9】 本発明における周波数検出手段の第一の構成
例を示す図である。
【図10】 本発明における周波数検出手段の第二の構
成例を示す図である。
【図11】 本発明における周波数検出手段の第三の構
成例を示す図である。
【図12】 本発明のクロックリカバリ装置の第3の実
施の形態のブロック図である。
【図13】 本発明における周波数補正手段の第一の構
成例を示す図である。
【図14】 本発明における周波数補正手段の第二の構
成例を示す図である。
【図15】 本発明のクロックリカバリ装置の第2の実
施の形態のブロック図である。
【図16】 本発明のクロックリカバリ装置の第4の実
施の形態のブロック図である。
【符号の説明】
1 クロックリカバリ 101 位相誤差検出器 102 周波数誤差検出器 1021a,1021b 遅延素子 1022 減算器 1023 絶対値演算器 1024a,1024b,1024c 選択器 1026 加算器 1027 符号判定器 1028 乗算器 103 周波数ロック検出器 104 データ保持器 105 スイッチ 106 ループフィルタ 107、108 D/A変換器 109 デジタル加算器 110 アナログ加算器 111 VCO 112 周波数補正器 1121 絶対値演算器 1122 符号判定器 1123a,1123b,1123c 比較器 1124a,1124b,1124c 選択器 1125 加算器 1126 ラッチ 2 A/D変換器 3 PR等化器 4 AGC 5 LPF 6 ビタビ復号器 7 デコーダ 501,511 第2の発振制御手段 502 周波数ロック検出手段 503,513 第1の発振制御手段 505,515 発振手段 601 位相誤差検出手段 602,612 位相同期手段 603 周波数誤差検出手段 604,614 周波数引き込み手段 605,615 クロック再生手段 606,616 周波数補正手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森江 隆史 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D044 BC01 BC02 CC04 GM12 GM14 GM15 5J106 AA03 BB03 CC20 CC26 CC33 CC41 CC46 DD08 DD33 DD38 EE08 EE15 FF02 KK03 KK05 KK08

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に予め記録された位相同期信号
    を用いて、前記記録媒体から読み出したアナログ再生信
    号に同期したクロックを再生するクロックリカバリ装置
    において、 前記アナログ再生信号が前記再生クロックと周波数ロッ
    ク状態にあるか否かを判定する周波数ロック検出手段
    と、 デジタル信号処理回路により構成され、前記周波数ロッ
    ク検出手段により周波数ロック状態にない旨が検出され
    た時に、前記アナログ再生信号に周波数同期した再生ク
    ロックを発振するように発振手段を制御する第1の発振
    制御手段と、 デジタル信号処理回路により構成され、前記周波数ロッ
    ク検出手段により周波数ロック状態にある旨が検出され
    た時に、前記アナログ再生信号に含まれる位相同期信号
    に位相同期した再生クロックを発振するように発振手段
    を制御する第2の発振制御手段とを備えたことを特徴と
    するクロックリカバリ装置。
  2. 【請求項2】 記録媒体に予め記録された位相同期信号
    を用いて、前記記録媒体から読み出したアナログ再生信
    号に同期したクロックを再生するクロックリカバリ装置
    において、 前記アナログ再生信号と前記クロックの間の位相誤差に
    比例した値を計算しデジタル値として出力する位相誤差
    検出手段と、 前記位相誤差検出手段の出力に基づき前記アナログ再生
    信号に位相同期した前記クロックを発振する位相同期手
    段と、 前記位相誤差検出手段の出力を入力データとし前記アナ
    ログ再生信号と前記クロックの間の周波数誤差に比例し
    た値を計算しデジタル値として出力する周波数誤差検出
    手段と、 前記周波数誤差検出手段の出力を入力データとし周波数
    ロック状態か否かを検出する周波数ロック検出手段と、 前記周波数ロック状態にない時に前記周波数誤差検出手
    段により検出された周波数誤差を用いて周波数引き込み
    を行う周波数引き込み手段とを備えたことを特徴とする
    クロックリカバリ装置。
  3. 【請求項3】 記録媒体に予め記録された位相同期信号
    を用いて、前記記録媒体から読み出したアナログ再生信
    号に同期したクロックを再生するクロックリカバリ装置
    において、 前記アナログ再生信号と前記クロックの間の位相誤差に
    比例した値を計算しデジタル値として出力する位相誤差
    検出手段と、 前記位相誤差検出手段の出力を入力データとし前記アナ
    ログ再生信号と前記クロックの間の周波数誤差に比例し
    た値を計算しデジタル値として出力する周波数誤差検出
    手段と、 前記周波数誤差検出手段の出力を入力データとし周波数
    ロック状態か否かを検出する周波数ロック検出手段と、 前記周波数ロック検出手段の出力信号を制御信号とし前
    記周波数誤差検出手段の出力データを保持するデータ保
    持手段と、 前記周波数ロック検出手段の出力信号により前記位相誤
    差検出手段の出力信号をON/OFFするスイッチと、 前記スイッチの出力を入力データとするデジタルループ
    フィルタと、 前記デジタルループフィルタから出力される位相成分,
    周波数成分および前記データ保持手段の出力を入力デー
    タとし前記クロックを再生するクロック再生手段とを備
    えたことを特徴とするクロックリカバリ装置。
  4. 【請求項4】 記録媒体に予め記録された位相同期信号
    を用いて、前記記録媒体から読み出したアナログ再生信
    号に同期したクロックを再生するクロックリカバリ装置
    において、 前記アナログ再生信号と前記クロックの間の位相誤差に
    比例した値を計算しデジタル値として出力する位相誤差
    検出手段と、 前記位相誤差検出手段の出力を入力データとし前記アナ
    ログ再生信号と前記クロックの間の周波数誤差に比例し
    た値を計算しデジタル値として出力する周波数誤差検出
    手段と、 前記周波数誤差検出手段の出力を入力データとし周波数
    ロック状態か否かを検出する周波数ロック検出手段と、 前記周波数ロック検出手段の出力信号を制御信号とし前
    記周波数誤差検出手段の出力データを保持するデータ保
    持手段と、 前記周波数ロック検出手段の出力信号により前記位相誤
    差検出手段の出力信号をON/OFFするスイッチと、 前記スイッチの出力を入力データとするデジタルループ
    フィルタと、 前記デジタルループフィルタから出力される位相成分,
    周波数成分および前記データ保持手段の出力を入力デー
    タとし前記クロックを再生するクロック再生手段と、 前記データ保持手段の出力を入力データとし前記クロッ
    ク再生手段の発振周波数の補正を行う周波数補正手段と
    を備えたことを特徴とするクロックリカバリ装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載のクロックリカバ
    リ装置において、 前記周波数誤差検出手段は、ある一定時間における位相
    誤差に比例した値の差分値をデジタル演算し、前記差分
    値の絶対値が所定の値より小さい場合のみ累積計算を実
    行し周波数誤差に比例した値を演算するものであること
    を特徴とするクロックリカバリ装置。
  6. 【請求項6】 請求項3または4記載のクロックリカバ
    リ装置において、 前記周波数誤差検出手段は、ある一定時間における位相
    誤差に比例した値の差分値をデジタル演算し、前記差分
    値が所定の最大値より小さくかつ所定の最小値より大き
    い場合のみ累積計算を実行し周波数誤差に比例した値を
    演算するものであることを特徴とするクロックリカバリ
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項3または4記載のクロックリカバ
    リ装置において、 前記周波数誤差検出手段は、ある一定時間における位相
    誤差に比例した値の差分値をデジタル演算し、前記差分
    値の符号により前記差分値に対して前記位相誤差検出手
    段の特性に対応した所定の補正を行い、外部制御信号に
    より選択された前記差分値もしくは前記補正した値の絶
    対値が所定の値より小さい場合のみ累積計算を実行し周
    波数誤差に比例した値を演算するものであることを特徴
    とするクロックリカバリ装置。
  8. 【請求項8】 請求項4記載のクロックリカバリ装置に
    おいて、 前記周波数補正手段は、前記周波数誤差検出手段から出
    力される周波数誤差に比例したデータの絶対値が所定の
    値より大きい場合には、クロック再生開始時において前
    記クロック再生手段の発振周波数を補正するものである
    ことを特徴とするクロックリカバリ装置。
  9. 【請求項9】 請求項4記載のクロックリカバリ装置に
    おいて、 前記周波数補正手段は、前記周波数誤差検出手段から出
    力される周波数誤差に比例したデータが所定の最大値よ
    り大きい場合もしくは所定の最小値より小さい場合に
    は、クロック再生開始時に前記クロック再生手段の発振
    周波数を補正するものであることを特徴とするクロック
    リカバリ装置。
  10. 【請求項10】 請求項3または4記載のクロックリカ
    バリ装置において、 前記クロック再生手段は、前記デジタルループフィルタ
    から出力される位相成分と前記データ保持手段の出力を
    加算するデジタル加算手段と、 前記デジタル加算手段の出力をアナログ信号に変換する
    第1のD/A変換手段と、 前記デジタルループフィルタから出力される周波数成分
    をアナログ信号に変換する第2のD/A変換手段と、 前記第1の変換手段の出力信号と前記第2のD/A変換
    手段の出力信号を加算するアナログ加算手段と、 前記アナログ加算手段の出力に応じた前記クロックを発
    生するクロック発生手段とを有するものであることを特
    徴とするクロックリカバリ装置。
  11. 【請求項11】 請求項3または4記載のクロックリカ
    バリ装置において、 前記クロック再生手段は、 前記デジタルループフィルタから出力される位相成分と
    前記データ保持手段の出力を加算する第1のデジタル加
    算手段と、 前記第1のデジタル加算手段の出力と前記デジタルルー
    プフィルタから出力される周波数成分を加算する第2の
    デジタル加算手段と、 前記第2のデジタル加算手段の出力に応じた前記クロッ
    クを発生するデジタルクロック発生手段とを有するもの
    であることを特徴とするクロックリカバリ装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7515369B2 (en) 2002-01-21 2009-04-07 Fujitsu Limited Information recording and reproducing apparatus and method, and signal decoding circuit for performing timing recovery
US7634035B2 (en) 2003-03-31 2009-12-15 Fujitsu Limited Phase comparison circuit and clock recovery circuit
JP2011124975A (ja) * 2009-11-16 2011-06-23 Canon Inc 信号処理装置
JP2016021628A (ja) * 2014-07-14 2016-02-04 シナプティクス・ディスプレイ・デバイス合同会社 Cdr回路及び半導体装置
JPWO2018109898A1 (ja) * 2016-12-15 2019-06-24 三菱電機株式会社 Pll回路

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